MORI Report

Weekly FX Strategy MORI Report
by GMO
Techno- fundamental Analysis
Weekl y FX Strategy MORI Report
MORI Report
週間 FX ストラテジー・リポート
2013 年 11 月 18 日(月)
フォレックス・ウォッチ 代表 森 好治郎
今週の主なコンテンツ ―――
■先週の総括: Summary of the last week 2013/11/11-11/15
■市場のテーマと注目点 <2013 年 11 月 4 週>
■「米感謝祭」(11/28)に向けた利益確定の手仕舞いに注意
■IMM ファンド筋:
円の売り越し幅は 05/28 以来の高水準に拡大
■Technical Analysis:
USDJPY:
重要な高値 100.62 円(09/11)を巡る上抜け攻防次第の展開へ
EURUSD:
日々線と基準線の中間に位置する「遅行線」の挙動に注目
EURJPY:
年初来高値 135.52 円(10/22)を巡る上抜け攻防が焦点に
・・・P.2
・・・P.3
・・・P.4
・・・P.5-6
・・・P.7-8
・・・P.9-10
・・・P.11-12
<作成日時: 2013/11/17 22:50>
『MORI Report』をご利用のお客様へ
『MORI Report』は、毎週月曜日・早朝に発行する週刊 FX ストラテジー・レポートです。
当レポートのコンセプトは、膨大な情報が行き交うなかで市場テーマと注目点を把握し、いち早くトレンドを見出し
ていくことにあります。ストラテジストの視点を通じて、マーケットにおける“潮目の変化”を多角的な観点から観察
できるよう心掛けております。
レポート内容は、①市場テーマと注目点、②季節要因、イベント・スケジュールでの留意点、③投機的なポジション
の偏り具合、④テクニカル面での注目されるサイン――― などにより構成されています。
尚、テクニカル分析の詳細については、『FX-Technical Outlook』(毎週月曜午前発行)をあわせてご参照下さ
いますようお願い申し上げます。
新たな 1 週間を始めるにあたり、個人投資家の皆様の売買戦略構築の際の一助となれば幸いです。
※
本資料は信頼できると思われる情報・データに基づいて作成しておりますが、その正確性、完全性を保証するものではあ
りません。また、本資料は情報提供のみを目的としたものであり、売買の勧誘を目的としたものではありません。売買に関
する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさいますようお願いいたします。万一、お客様がこれらの内容を参考に行った
取引から損失・損害が生じた場合にも、当社、ならびに情報提供元を含むすべての関連会社は、これに係る一切の責任
を負いませんので予めご了承ください。なお、その目的を問わず本資料を無断で引用または複製することを禁じます。
※
本レポートに関する一切のお問合せ等は FX プライムまでご連絡ください。
― 1 ―
Weekly FX Strategy MORI Report
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■先週の動き: Summary of the last week
U SDJP Y
EU RU SD
EU RJP Y
Close
Change
<2013/11/11-11/15>
High
Open
99.20
1.3347
132.40
L ow
100.43
1.3506
135.32
(11/15)
(11/15)
(11/15)
N ik kei 225 N Y Dow-30
S& P 500
15,165.92
+1,079.12
15,961.70
+199.92
98.92
1.3347
132.21
Close
(11/11)
(11/11)
(11/11)
XT R-DAX
1,798.18
+27.57
100.18
1.3495
135.17
JGB-10
9,168.69
+90.41
Change
U . S. T B-10
0.6300
+0.0450
+1.10
+0.0125
+2.65
Bunds-10
2.7033
-0.0481
1.7060
-0.0480
※ 為替レー トは、Interba nk Gl oba l R a ng e ( Tok y o 09:00 ― N ew York 17:00) を表示して いま す 。
<11/11 Mon.> 週明けの USDJPY は、早朝に 99.25 円まで
上昇したあと輸出の売りや日経平均の伸び悩みで 98.94 円へ反
落し、同水準で小動きとなった。 欧州序盤に 98.92 円まで下押
したが、EURJPY などクロス円の上昇に連れ高となり、NY 午前
に 99.30 円まで買われ、一巡後は様子見ムードから小緩んだ。
EURUSD は、対豪ドルなどユーロクロスが堅調地合いとなるな
か東京序盤の安値 1.3347 ㌦から 1.3416 ㌦まで買い戻され、
EURJPY は朝方の安値 132.21 円か 133.14 円まで急伸した。
<11/12 Tue.> USDJPY は、9 時前に 99.10 円まで下押した
が日経平均の上昇に乗じてヘッジファンドの買いが流入し、昼前
に 99.59 円まで急伸、さらに欧州勢参入後の買いで 99.79 円を
付けた。 NY タイムは、米国株が軟調に推移するなか 99.45 円
まで反落したが、クロス円の堅調に支えられ下げ渋った。
EURUSD は、アスムセン ECB 専務理事がマイナス金利の可能
性を排除しないと述べたことなどで 1.3359 ㌦まで下押したが、対
ポンドでのユーロ買いに乗じて 1.3456 ㌦まで急伸した。
<11/13 Wed.> USDJPY は、朝方に 99.68 円まで強含んだ
が、米国債の利払い・償還に伴う円転玉が意識されたほか、ア
ジア株の軟調が重しとなり、昼過ぎに 99.43 円まで反落した。
このあと欧州通貨に対するドル売りで軟調地合いとなり、NY 午
後終盤はイエレン副議長のハト派的な証言原稿を受けて、一時
99.10 円まで急落した。 EURUSD は、対ポンドでのユーロ安
やプラート ECB 専務理事が資産買い入れの可能性に言及した
ことなどで 1.3390 ㌦まで下げたが、NY 中盤から上昇に転じ、イ
エレン副議長の証言原稿を手掛かりに 1.3496 ㌦まで急伸した。
<11/14 Thu.> USDJPY は、米金融緩和の長期化観測を背
景とする日経平均の大幅高に連れて、昼過ぎに 99.73 円へ急
伸、欧州タイムは時間外の米長期金利の上昇を眺め 100.04 円
まで続伸した。 NY 午前に 100.12 円を付けたあと伸び悩んだ
が、イエレン次期 FRB 議長の指名承認公聴会での発言を好感
した株高に乗じて 100.15 円まで上昇した。 EURUSD は、米金
利上昇やユーロ圏 7-9 月期 GDP の伸び率鈍化を受け 1.3418
㌦まで下落したあと、イエレン氏の発言を受けた米金利低下を手
掛かりに 1.3489 ㌦まで反発したが、一巡後は伸び悩んだ。
<11/15 Fri.> USDJPY は、リスクオン・ムードを引き継いで
始まり午前中盤に 100.31 円まで上昇、午後は利食い売りなどで
99.93 円へ反落したが、欧州勢参入後の買いで 100.43 円まで
急伸した。 NY タイムは、NY 連銀製造業業況指数や鉱工業生
産が予想を下回ったことを受け 100.09 円まで反落したが、米長
期金利の上昇を眺め下げ渋った。 EURUSD は、欧州序盤に
1.3433 ㌦まで下押したが、米経済指標の弱い結果や対ポンドで
強まったドル売りに乗じて、一時 1.3506 ㌦まで急伸した。
― 2 ―
102.5
USDJPY Daily Chart
Global Range
2013/07/15-11/15
100.87
07/19
100.62
09/11
100.43
11/15
100.0
99.01
10/17
97.5
97.60
11/07
96.94
96.67 10/25
10/07-08
95.81
08/08
95.0
1.40
EURUSD Daily Chart
Global Range
2013/07/15-11/15
1.3832
10/25
1.38
1.3569
09/19
1.36
1.3646
10/03
1.3548
11/06 1.3506
11/15
1.3453
08/20
1.3472
10/16
1.34
1.3295
11/07
1.32
1.30
1.2992
07/15
1.28
137.5
1.3105
09/06
1.2755
07/09
EURJPY Daily Chart
Global Range
2013/07/15-11/15
135.0
132.74
07/24
132.5
135.52 135.45
10/22 10/30 135.32
11/15
134.95
09/19
132.42
08/23
131.24
10/08
130.0
129.31
08/30
127.5
128.03
08/12
131.22
11/07
Weekly FX Strategy MORI Report
by GMO
■市場のテーマと注目点: This week's issues and highlights. <2013 年 11 月 4 週>
●今週の予想レンジ: USDJPY=99.35-101.35(⇒100.62 円を巡る上抜け攻防次第の展開へ)
EURUSD=1.3376-1.3564、EURJPY=133.27-135.83(⇒135.52 を巡る上抜け攻防が焦点)
※予想レンジは 300 ㌽の範囲内で提示していますが、オーバーシュートする可能性にはご留意下さい。
●今週の注目点:
先週(11/11~11/15)のマーケットは、イエレ
ン次期 FRB 議長の米上院指名承認公聴会で
の発言をきっかけにリスクオン・ムードが強ま
り、「株高・円安」に拍車が掛かった。
イエレン氏が、「雇用促進が最重要課題」と
の認識を示し、FRB が実施する成長支援策の
正当性を強く主張したことや、「株式市場に資
産価格バブルの兆候は見られない」と明言した
ことが材料視され、米主要 3 株価指数は揃って
上昇し、ベンチマークの S&P500 と NY ダウは
3 日連続で過去最高値を更新している。
また、量的緩和について「現時点では効果
がコストを上回っている」と述べたことで、「テー
パリング」(資産買い入れの段階的縮小)の先
送り観測から米ドルが売られたが、円はリスク
選好に乗じてクロス円主導で全面安となった。
こうした状況下で迎える今週の注目ポイント
は、➊リスクオン・ムードを高めた日米株高の
持続性、➋10 月の FOMC 議事要旨と金融当
局者の講演、➌連邦政府機能閉鎖の影響を探
る米経済指標、―――などが挙げられよう。
円の対主要通貨相場は、株高に乗じたリス
ク選好により円安地合いを強めており、3 日連
続で最高値を更新した S&P500 と NY ダウ、
そして週間ベースで 1,079 円(7.66%)の大幅
高を演じた日経平均の行方が重要となる。
今週は米金融当局者による講演が相次ぐ予
定となっているうえ、予想されたほぼハト派的
ではないと受け止められた 10 月の FOMC 議
事要旨が公表される予定となっており、イエレ
ン発言で米緩和長期化に傾斜した市場の見方
が正当化されるかが注目されよう。
また、注目度の高い米経済指標が目白押し
となっており、連邦政府機関の一部閉鎖による
経済面への影響を探ることになる。
とりわけ 10 月の小売売上高は年末商戦を
占う上で注目されており、「株高・円安」の持続
性に対する試金石となりそうだ。
足下のマーケットは、再び過剰流動性相場
の様相を呈しているが、11 月の季節性は収穫
の秋をテーマとする利益の刈り取りであり、「米
感謝祭」(今年は 11/28)に向けて手仕舞いが
意識されやすくなっている点には留意したい。
★11/18-11/22 の主なイベントおよび経済指標
<11/18 Mon.>
(中)10 月-新築住宅価格
(欧)9 月-ユーロ圏経常収支/貿易収支
(米)9 月-対米証券投資<財務省>
(米)11 月-住宅建設業者指数<NAHB>
(米)NY 連銀ダドリー総裁-講演
(米)フィラデルフィア連銀プロッサー総裁-講演
(米)ミネアポリス連銀コチャラコタ総裁-講演
<11/19 Tue.>
(日)9 月-景気動向指数 CI 改定
(日)10 月-全国百貨店売上高
(欧)スペイン国債入札
(独)11 月-ZEW 景気期待指数
(米)週次-レッドブック/チェーンストア売上高
(米)7-9 月期-雇用コスト指数
(米)サマーズ元財務長官-講演
(米)シカゴ連銀エバンス総裁-講演
(OECD)経済見通し発表
<11/20 Wed.>
(日)10 月-通関貿易統計
(米)バーナンキ FRB 議長-講演
(欧)ポルトガル国債入札
(独)10 月-生産者物価指数
(英)BOE 金融政策委員会議事録-11 月 20 日開催分
(米)週次・住宅ローン借換え申請件数<抵当銀協>
(米)10 月-小売売上高、10 月-消費者物価指数
(米)10 月-中古住宅販売、9 月-企業在庫
(米)セントルイス連銀ブラード総裁-インタビュー
(米)FOMC 議事要旨-10/29-30 開催分
<11/21 Thu.>
(日)週次-対外及び対内証券売買契約等の状況
(中)11 月-製造業 PMI<HSBC>
(日)日銀金融政策決定会合/黒田総裁記者会見
(欧)スペイン国債入札
(欧)(独)(仏)11 月-製造業/総合 PMI・速報値
(欧)(独)(仏)11 月-サービス部門 PMI・速報値
(欧)ドラギ ECB 総裁-講演
(米)週次-新規失業保険申請者件数
(米)10 月-卸売物価指数
(米)11 月-製造業 PMI・速報値
(米)11 月-フィラデルフィア連銀景況指数
(米)リッチモンド連銀ラッカー総裁-講演
(米)セントルイス連銀ブラード総裁-講演
<11/22 Fri.>
(日)11 月-金融経済月報<日銀>
(独)7-9 月期 GDP 詳細
(独)11 月-IFO 企業景況感指数
(欧)ユーロ圏財務相会合
(欧)ECB-銀行の LTRO 資金の次週返済計画
(注)スケジュールは変更・中止の可能性もあります。
― 3 ―
Weekly FX Strategy MORI Report
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■「米感謝祭」(11/28)に向けた利益確定の手仕舞いに注意
最大の注目イベントであったイエレン次期 FRB
■イエレン次期FRB議長 上院銀行委・指名承認公聴会
議長に対する米上院銀行委員会での指名承認公
・ 雇用促進が最重要課題としFEDの成長支援策の正当性を主張
・ 株式市場については資産価格バブルの兆候は見られないと明言
聴会は、ゼロ金利政策継続の正当性を示す FRB
・ 量的緩和の縮小は経済指標に左右されるとの立場を明確にした
有力エコノミストによる論文発表や証言原稿の事
・ 次期議長としての事実上のデビュー戦を「株高・債券高」で飾った
前配布など周到な根回しもあってネガティブサプラ
イエレン副議長の発言要旨(13年11月14日)
イズはなく、事実上のデビュー戦を「株高・債券高
■米労働市場は非常に脆弱だとの認識を示す
・08年の金融危機で失われた雇用などが回復するまでには長い道のり
(=金利は低下)」で飾った。
・住宅販売が著しく上向いたうえ、自動車産業も堅調に推移した
イエレン氏の公聴会での発言や質疑応答で注
・過去1年間に亘り財政政策の大きな足かせに経済は圧迫されてきた
・「広義の失業率」(職探し断念した人を含む)は間違いなく相当に高い
目されたのは、まず「雇用促進が最重要課題」と
■積極的な金融緩和路線を継続する考えを示す
述べ FED の成長支援策の正当性を主張したこと
・「資産購入プログラム」の規模縮小に着手する予め決められた期限はない
・非伝統的な金融政策は現時点で副作用を上回る景気刺激効果が出ている
である。 そして、市場参加者の関心が高かった
・米経済の力強い回復によって非伝統的な政策手段への依存を減らせる
・持続的な回復が確認できれば時宜に適った方法で金融政策を正常化する
「資産購入プログラム」については、恒久的に実施
・国民がFRBの意図を理解したとき金融政策が最大限の効果を発揮する
できるものではないとの認識を示した上で、現時
「テーパリング」(資産買い入れの段階的縮小)の先送り観測が浮上
失業率の数値基準など「フォワードガイダンス」を強化するとの観測が浮上
点では効果がコストを上回っているとし、規模縮小
に着手する予め決められた期限はないと述べた。
8.0
世界の主要株価指数・週間騰落率
%
7.66
さらに、量的緩和のリスクやバブルを生み出す
<終値ベース 2013/11/08⇒ 11/15
可能性について質問されると、「主要セクターで少
6.0
なくとも金融安定を脅かすような資産価格の不均
4.0
衡が出ているとの証拠は現時点では見られない」
と、割高でない根拠を挙げて説明した。
2.0
これにより米株式市場では主要 3 株価指数が
1.70
1.56
1.27
1.00
揃って上昇し、ベンチマークの S&P500 と NY ダ
0.78
0.75
0.0
-0.22
ウは週末まで 3 日連続で最高値を更新した。
(米)
(米)
(米)
(加)
(英)
(独)
(仏)
(日)
米国債市場では、金融緩和の長期化観測やフ -2.0 NASDAQ
DAX
S&P500
NYダウ トロント300 FTSE100
CAC40
日経225
ォワードガイダンスが強化されるとの見方から、2
2011年
3.7373
4.0
年債を中心に利回りが低下(価格は上昇)した。
02/08
米10年物国債利回りの推移
%
3.5866
債券価格
2010/09/01-2013/11/15
これにより、米ドルは主要通貨に対して軟調に
04/11
3
2
下 落
推移したが、円は市場のリスク選好によりクロス
2.9956
1
09/05
円主導で全面安の展開となった。
3.2044
2.7738
3.0
03/16
11/12
2012年
上 昇
足下のマーケットは、再び過剰流動性相場の様
2.3855
2.3753
2013年
相を呈しており、米投資家心理を映す「恐怖指数
10/27
03/19
2.485
2.0611
1
4
2.3851
10/23
(VIX)」は 12.19 と先週末まで 3 日続落し、3 カ月
03/11
10/07
1.8695
11月15日
09/14
半ぶりの低水準を付けている。 もっとも、VIX 指 2.0
2.7033%
3
1.7953
数がコントラリーオピニオンの側面を有していると
1.7180
01/31
1.6324
2
1.5843
09/22
5
05/01
11/16
の観点からは、楽観に大きく傾斜した投資家心理
1.3908
データ: ロイター
07/24
1.0
は反転を示唆する警戒シグナルとなる。
11 月 20 日と 30 日はヘッジファンドの決算日が
48.00
50
11/08/0845.45
集中するとされており、イエレン氏の公聴会に向
10/03
米株式投資家センチメント・インディケーター
欧州債務危機の再燃
けて買い仕掛けたヘッジファンドが手仕舞い売り イタリア国債利回り上昇
VIX指数(別名「恐怖指数」)
2011/01/03-2013/11/15
40
に転じると、調整局面入りする可能性も生じる。
Market Volatility Index
今週は 10 月の FOMC 議事要旨が公表される
21 days moving average
欧州信用不安の再燃
29.40
スペイン国債利回り上昇
03/16
が、声明文がハト派的でなかっただけに、資産買 30
30
26.66
量的緩和の
06/01
米「財政の崖」
早期縮小懸念
い入れの縮小・停止に関する新たなスケジュール
22.72
20.49
12/28
20.34
24.53
18.99
06/20
10/08
が議論されていた可能性も否定できない。
10/28
20
02/25
20
いずれにしても、米議会超党派委員会による財
「20」以下は
13.08
14.62
14.26
政協議やクリスマス商戦の行方が不透明であるだ
安全圏の目安
13.45
11/04/28
12.19
12/03/26
11.84
11月15日
11.30
10
12/08/17
11/15
08/05
12.19
けに、はしごを外されるリスクには留意したい。
13/03/14-15
悲 観
楽 観
― 4 ―
Weekly FX Strategy MORI Report
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■IMM ファンド筋: 円の売り越し幅は 05/28 以来の高水準に拡大
CFTC(米先物取引委員会)が 11/15 に公表した『Commitments of Traders Report』によれば、11/12
時点における IMM ファンド筋の主要 6 通貨に対する米ドルの総合ポジションは 144.48 億㌦の買い越しと
なり、2 週連続のドル買い越しで 09/10 以来の高水準に拡大していたことが明らかになった。
今回の統計(=11/06~11/12)は、ECB によるサプライズ利下げや予想外に改善した米 10 月雇用統計
発表後のポジション状況を示すデータとなり、統計最終日の 11/12 は英ポンドが消費者物価指数の低下を
受けて全面安となるなか米ドルとユーロが買われ、円がクロス取引主導で円安の展開となっていた。
IMM ファンド筋の通貨別のポジションでは、米ドルに対する売りの主体および売り越し額は『日本円』の
119.29 億㌦(前週▲93.58)を筆頭に、『豪ドル』が 33.22 億㌦(同▲23.73)、『カナダドル』が 15.33 億㌦(同
★IM M ファンド筋: 主要6 通貨に対するネッ トポジ シ ョン状況( 1 1 月1 2 日時点)
▲17.19)、『英ポンド』が 9.24 億㌦
ネッ トベース
継続期間( 週)
取組高占有率
2 0 0 0 年以降のピーク
(同▲2.40)と続いている。
日本円
売り 越し
12/10/23~
- 4 8 . 6 0 % - 5 3 .3 9 % 0 7 / 0 6 / 2 6
56週
売買内訳によれば、当該週にショ
ユーロ
買い越し
13/08/06~
7.34%
15週
5 1 .8 2 % 0 6 / 0 8 / 0 8
英ポンド
売り 越し
13/11/05~
- 5 . 4 4 % - 5 6 .1 2 % 0 9 / 1 0 / 1 3
2
週
ートを積極的に積み上げたのは、日
スイスフラン
買い越し
13/08/13~
7.18%
14週
5 4 .1 2 % 0 4 / 1 1 / 1 6
本円と豪ドルであり、英ポンドは売り
- 1 3 . 5 3 % - 5 4 .4 5 % 0 7 / 0 1 / 0 9
カナダドル
売り 越し
13/02/26~
38週
- 2 6 . 0 9 % - 3 5 .3 4 % 0 8 / 0 9 / 2 3
豪ドル
売り 越し
13/05/14~
27週
買い双方の持ち高が解消されるな
IMMファンド筋の主要6通貨の対ドル持ち高状況
か売り越し幅を拡大し、カナダドルは売り買い双方
2013/11/12時点 (単位: 億ドル)
50
買
の持ち高が構築されるなか売り越し幅を縮小して い
越
いたことが示されている。
28.24
し
4.34
日本円ついては、売り買い双方の持ち高が構
0
-9.24
-15.33
築されるなか売り越し幅が 05/28 以来の高水準に
-33.22
拡大している。 IMM 日本円先物では、市場エネ
-50
ルギーのバロメータとなる総取組高が 10/24 時点 売
り
越
の 14.8 万枚から、円安進行と同時に 11/14 時点 し
では 20.7 万枚まで急増しており、価格と総取組高
-119.29
-100
の関係からは円ショート構築を主体とする売買が
日本円
ユーロ
ポンド
フラン
加ドル
豪ドル
円安を促しているとみることができる。
(単位:US億㌦)
87.5
600
IMM通貨先物市場(米ドル/主要6通貨)
ファンド筋のネットポジション集計額とドル・インデックス
総取組高が「米感謝祭」(11/28)前にどの程度 ド
2012/11/13-2013/11/12
買
まで増大するかが注目されるが、今週は 10 月の ル高
い
85.0
400
■ドル・インデックス(左目盛)
越
FOMC 議事録の公表など重要イベントが予定さ
し
れているため、利益確定の円買い戻しの可能性も
82.5
200
念頭に置いておきたい。
一方、米ドルに対する買いの主体および買い越 ド
ル
売
し額は、『ユーロ』の 28.24 億㌦(前週+55.83)と 安 80.0
0
り
越
『スイスフラン』の 4.34 億㌦(同+11.08)の 2 通貨
し
となっている。 ユーロは、売り買い双方の持ち高
77.5
-200
11/13
02/12
05/14
08/13
11/12
が解消されるなか買い越し幅が半減している。
13/11/12
米国先物市場におけるファンド筋のポジション状況
ロングポジション(買い持ち)
ロング
前週比
%
日本円
ユーロ
ドルインデックス
英ポンド
スイスフラン
カナダドル
オーストラリアドル
メキシコペソ
ダウ平均株価
ナスダック100
S&P500
日経平均株価
米10年物国債
クルードオイル
20,977
86,121
30,278
43,888
14,122
29,306
20,484
32,614
40,317
27,868
15,952
27,378
196,851
454,010
144,062
2,243
-17,212
-1,963
-7,298
-6,357
2,503
-1,873
3,140
532
-2,928
1,703
-3,136
-39,453
17,277
-4,969
10.7
37.6
73.2
25.7
31.8
24.6
14.9
26.7
31.3
35.1
9.6
33.9
8.6
26.2
35.7
△
ショートポジション(売り持ち)
ショート
前週比
%
△
-0.4 116,084 23,558
-3.3 69,295
-895
-0.4 16,030 -8,282
-4.0 53,191
-387
-7.0 10,933 -1,451
1.8 45,398
593
-2.3 56,293
8,869
1.3 25,597
1,303
-0.3 19,115
1,322
-1.5
3,644
707
1.0
3,928
-442
-3.8
3,499
454
-1.8 377,930 -47,562
1.0 148,444 11,225
-2.9 82,710 24,815
59.3
30.2
38.8
31.1
24.6
38.2
41.0
21.0
14.8
4.6
2.4
4.3
16.5
8.6
20.5
ネットポジション(買いー売り)
ネット
前週比
%
△
4.6 -95,107
2.4
16,826
-16.7
14,248
0.0
-9,303
1.1
3,189
-0.0 -16,092
4.4 -35,809
0.0
7,017
0.7
21,202
1.1
24,224
-0.3
12,024
0.6
23,879
-2.2 -181,079
0.7 305,566
5.5
61,352
-21,315 -48.6
-16,317
7.3
6,319 34.5
-6,911 -5.4
-4,906
7.2
1,910 -13.5
-10,742 -26.1
1,837
5.7
-790 16.5
-3,635 30.5
2,145
7.2
-3,590 29.5
8,109 -7.9
6,052 17.6
-29,784 15.2
ゴールド
※ネットポジションのマイナス表示は売り越し(プラスは買い越し)を示す。Δ(デルタ)は各ポジション比率の前週比増減を示す。
― 5 ―
総取組高
総取組高
前週比
-4.9 195,690
-5.8 229,166
16.4
41,351
-4.1 171,002
-8.2
44,399
1.8 118,952
-6.7 137,241
1.3 122,171
-1.0 128,876
-2.6
79,457
1.3 166,324
-4.4
80,823
0.4 2,292,115
0.4 1,735,933
-8.4 403,840
終値
終値
前週比
26,686
1.00
-0.01
-23,388 1.3428 -0.0047
-2,455
81.25
0.46
-1,366 1.5887 -0.0151
-8,353 1.0893 -0.0056
1,699 0.9524 -0.0024
7,744 0.9276 -0.0191
6,099 0.07545 -0.00027
2,989 15,710
160
-4,665 3,364.50
-14.50
332 1,764.80
7.60
-161 14,605
435
16,178
125
-0.875
-941
93.04
-0.33
17,044 1,271.2
-36.9
CFTC Commitments of Traders Reportより作成
Weekly FX Strategy MORI Report
by GMO
■詳細データ: IMM 通貨先物市場における通貨別のファンド筋のポジション状況
<日本円> ネットショート 95,107 枚
<ユーロ> ネットロング 16,826 枚
前週比▲21,315 枚、ポジション比率▲48.6%
前週比▲16,317 枚、ポジション比率+7.3%
ロング
20,977 枚 ショート 116,084 枚
ロング 86,121 枚 ショート 69,295 枚
総取組高 195,690 枚(前週比+26,686 枚)
総取組高 229,166 枚(前週比▲23,388 枚)
135
1枚=12,500,000円
30,000
1.40
買
い
越
し
0
125
ー
IMM通貨先物市場:日本円
ファンド筋のネットポジションと終値の推移
2012/11/13-2013/11/12
円
高
ユ
100,000
IMM通貨先物市場:ユーロ
ファンド筋のネットポジションと終値の推移
2012/11/13-2013/11/12
ロ
高 1.35
■ユーロ(左目盛)
50,000
買
い
越
し
-30,000
115
1.30
円
安
売
り
越
し
105
-90,000
0
ー
-60,000
ユ
ロ
安 1.25
-50,000
■日本円(左目盛)
100円=US¢
95
11/13
1枚=125,000ユーロ
02/12
05/14
1.20
11/13
-120,000
11/12
08/13
<英ポンド> ネットショート
9,303 枚
前週比 ▲6,911 枚、ポジション比率 ▲5.4%
ロング
43,888 枚 ショート 53,191 枚
総取組高 171,002 枚(前週比 ▲1,366 枚)
ポ 1.65
ン
ド
高
売
り
越
し
IMM通貨先物市場:ポンド
ファンド筋のネットポジションと終値の推移
2012/11/13-2013/11/12
買
い
越
し
50,000
■ポンド(左目盛)
1.60
02/12
05/14
08/13
-100,000
11/12
<スイスフラン> ネットロング 3,189 枚
前週比 ▲4,906 枚、ポジション比率+7.2%
ロング
14,122 枚 ショート 10,933 枚
総取組高 44,399 枚(前週比 ▲8,353 枚)
ス 1.150
イ
ス
フ
ラ
ン
高
1.100
IMM通貨先物市場:スイスフラン
ファンド筋のネットポジションと終値の推移
2012/11/13-2013/11/12
15,000
買
い
越
し
0
0
1.55
ポ
ン
ド
安 1.50
売
り
越
し
-50,000
1枚=62,500£
1.45
11/13
02/12
05/14
08/13
-100,000
11/12
ス 1.050
イ
ス
フ
ラ
ン
安
1.000
11/13
-15,000
■スイスフラン(左目盛)
売
り
越
し
1枚=125,000 SF
02/12
05/14
08/13
-30,000
11/12
<カナダドル> ネットショート 16,092 枚
<オーストラリアドル> ネットショート 35,809 枚
前週比 +1,910 枚、ポジション比率▲13.5%
前週比▲10,742 枚、ポジション比率▲26.1%
ロング
29,306 枚 ショート 45,398 枚
ロング
20,484 枚 ショート 56,293 枚
総取組高 118,952 枚(前週比 +1,699 枚)
総取組高 137,241 枚(前週比 +7,744 枚)
カ 1.025
ナ
ダ
ド
ル
高 1.000
IMM通貨先物市場:カナダドル
ファンド筋のネットポジションと終値の推移
2012/11/13-2013/11/12
■カナダドル(左目盛)
1.100
100,000
50,000
買
い
越
し
■豪ドル(左目盛)
豪
ド 1.050
ル
高
IMM通貨先物市場:豪ドル
ファンド筋のネットポジションと終値の推移
2012/11/13-2013/11/12
100,000
1枚=100,000 A$
1.000
0.975
150,000
買
い
越
し
50,000
0
カ
ナ
ダ 0.950
ド
ル
安
-50,000
売
り
越
し
0.950
豪
ド
ル
安 0.900
0
-50,000
売
り
越
し
1枚=100,000 C$
0.925
11/13
02/12
05/14
08/13
-100,000
11/12
0.850
11/13
02/12
05/14
08/13
-100,000
11/12
※上記データは、CFTC(米先物取引委員会)が公表する『Commitments of Traders Report 』に基づい
て筆者が作成したものです。(データ入手先は http://www.cftc.gov/cftc/cftccotreports.htm )
ネットポジション比率は総取組高に対する割合を示し、▲はショートポジションを示します。
― 6 ―
Weekly FX Strategy MORI Report
by GMO
1 .5 1
20 13 年のレンジ
先週のレンジ
■Technical Analysis: USDJPY、重要な高値 100.62 円(09/11)を巡る上抜け攻防次第の展開へ
先週(11/11~11/15)のドル/円は、週明けに付けた 98.92 円がこの週の安値となり、翌 11/12 に直近高
値 99.41 円(11/07)を上抜けたあと「三角保ち合い」の上限を上抜けて 99.79 円まで急伸した。 週央 11/13
に 99.10 円まで下押したが、11/14 には心理的節目となる 100 円の大台に乗せ、週末 11/15 は 100.43 円
まで続伸幅を拡大し、NY クローズは前週末比+1.10 円の 100.18 円で着地している。
この週の高値 100.43 円(11/15)は、波動目標
★USDJPYの主要なテクニカル・ ポイント
の一つであった 100.34 処(=96.67+【95.81⇒ ★ 10 3 .7 4 13 -May.2 2 高値( 7 7 .1 3 ⇒1 0 3.7 4)
10 3 .7 3 =9 6.3 5+ 【 92 .57 ⇒ 9 9.95 】 達 成
100.62】×0.764)を達成したあと、ひとまず伸び
10 1 .4 8 =9 9.6 7+ 【 95 .81 ⇒10 0 .6 2 】 <N>
悩む格好となっている。
◎ 10 1 .3 5 =9 9.0 1+ 【 96 .67 ⇒ 9 9.01 】 <E>
もっとも、週末の NY クローズは 100 円台を維
R 10 0 .7 7 Pivot Resistanc e -1
持しており、重要な戻り高値 100.62 円(09/11)を ○ 10 0 .6 2 13 -Se p.1 1 高値( 9 5 .8 1 ⇒1 0 0.6 2)
上抜く場合は E-計算値の 101.35 処や N-計算値
10 0 .4 3 13 -Nov.1 5 高値( 9 6 .6 7 ⇒1 0 0.4 3)
10 0 .3 4 =99.67+【 95.81⇒100.62】×0.764 達 成
の 101.48 処を目指す展開を想定したい。
◎
10 0 .1 8 13 -Nov.1 5 NYクローズ
これに対して 100.62 円がレジスタンスとなる場
9 9 .8 4
Pivot Poin t
合は、Fibonacci point の 99.35 処(=38.2% of ◎ 9 9 .3 5
3 8 .2 % of
97 .60 ⇒ 1 00 .43
97.60⇒100.43)や 99.10 処(=38.2% of 96.94 S 9 9 .2 6
Pivot Support - 1
⇒100.43)に向けた調整安に備えたい。
9 9 .1 0
3 8 .2 % of
96 .94 ⇒ 1 00 .43
9 9 .0 2
( 日足)転換線
<↑>
日足均衡表では、三役揃い踏みによる買いの
9
8
.9
2
13
-Nov.1
1
安値( 9
9
.2
0⇒ 9 8 .9 2 )
状態にあり 、この現在 性が維 持される場合 は
9 8 .7 5
( 週足)基準線
<→>
100.62 円に相対する高値を模索する展開が想
9 8 .6 9
( 日足)基準線
<↑>
定されそうだ。 スピード調整となる場合は、「転
9 8 .5 5
( 週足)転換線
<↓>
換線」(上向き)を下値の目途としておきたい。
☆ 9 8 .5 1 2 1日移動平均線
<↑>
9 8 .2 2 ( 日足)雲の上限
<→>
日柄面では、今回の上昇の起点となった 96.67
9 8 .1 7 ( 日足)雲の下限
<→>
円(10/07)から「一期一節」(33 日目)の節目を
● 9 7 .6 0
13 -Nov.0 7 安値( 9 9 .4 1⇒ 9 7 .6 0 )
FOMC 議事録が公表される 11/20 に迎えるた
9 5 .4 3 ( 週足)雲の上限
<↑>
め、同日前後を境とする急変動の可能性にも注
9 0 .4 4 ( 週足)雲の下限
<↑>
★ 8 6 .5 4
13 - Jan.0 2 安値( 8 6 .7 9 ⇒ 86 .54 )
意したい。
1 7.2 0
※各レートは 1 1/ 1 5 のNYクローズ時点を示す
・USDJPY: 「一目均衡表(週足ベース)」
110
100
USDJPY Global Range
Ichimoku Equilibrium Weekly Chart
2011/01/03-2013/11/15
一期一節
33 weeks
複合6-2
63 weeks
103.74
13/05/22
●一目均衡表「基本数値」
基本数値
記号
呼称
単純 1
9
×
一節
単純 2
17
△
二節
単純 3
26
○
一期
(三節)
複合 4
33
一期一節
複合 5
42
一期二節
複合 6
65
76
一巡
複合 7
(三期)
複合 8
129
複合 9
172
複合10 200-257
101.49
07/08
100.62 100.43
09/11 11/15
95.81
08/08
92.57
04/02
90
85.53
11/04/06
1月1週
96.67
10/07
93.75
06/13
84.18
12/03/15
80.57
06/22-25
80
78.26
11/03/17
77.66
06/01
75.57
11/10/31
70
一期一節
34 weeks
77.13
12/09/13
複合6
65 weeks
複合8
129 weeks
― 7 ―
12月1週
4月3週
Weekly FX Strategy MORI Report
by GMO
・USDJPY: 「一目均衡表(日足ベース)」
110
USDJPY Global Range
Ichimoku Equilibrium Daily Chart
2013/01/02-11/15
複合8
129 days
複合6+1
66 days
一期一節
34 days
一期一節
33 days
11/20
103.74
05/22
一期一節
34 days
101.49
07/08 100.87
07/16
99.95
04/11
100
11/18
遅行線
100.62
09/11
99.15
08/23
100.43
11/15
99.01
10/17
転換線
基準線
96.69
03/12
96.99
96.35 04/30
04/15
94.46
02/11
95.81
08/08
96.67
10/07-08
96.94
10/25
93.75
06/13
92.57
04/02
一期二節
43 days
一期二節
41 days
一期一節
33 days
90.85
02/25
90
96.88
08/28
●一目均衡表「基本数値」
基本数値
記号
呼称
9
×
一節
17
△
二節
26
○
一期
(三節)
複合 4
33
一期一節
複合 5
42
一期二節
複合 6
65
76
一巡
複合 7
(三期)
複合 8
129
複合 9
172
複合10 200-257
単純 1
単純 2
単純 3
86.90
01/08
80
・USDJPY: 「エリオット波動分析(週足・NY クローズベース)」
130
第5波の起点
(ドル安・円高)
123.90
2007/06
120.68
2005/12
120
USDJPY Elliott Wave Analysis
Weekly NY-close line
2004/10/01~2013/11/15
2
110.50
2008/08
110
110.03
2006/05
103.23
2013/05
4
100
100.32
2009/04
102.02
2005/01
3
94.60
2010/04
99.00
2008/03
1
4
94.13
2013/06
90
88.74
2009/01
3
84.70
2011/04
86.52
2009/11
80
83.42
2012/03
1
80.40
2010/10
77.91 2
2012/09
75.81
2011/10
5
70
― 8 ―
Weekly FX Strategy MORI Report
by GMO
2013年・年間レンジ
先週のレンジ
■Technical Analysis: EURUSD、日々線と基準線の中間に位置する「遅行線」の挙動に注目
先週(11/11~11/15)のユーロ/ドルは、前週末の NY クローズの 1.3370 ㌦から東京 9 時の 1.3347 ㌦
へ急落して始まったあと下値を切り上げ、週央 11/13 には日足の「雲の上限」を上抜けて 1.3496 ㌦まで急
伸した。 11/14 は 1.3418 ㌦まで下押したが、「89 日平均線」(=1.3410 処)でサポートされ、週末 11/15 は
1.3506 ㌦まで急伸し、NY クローズは前週末比+0.0125 ㌦の 1.3495 ㌦で着地している。
この週の高値 1.3506 ㌦(11/15)は、上値の節
★EURUSDの主要な テクニカル・ ポイント
1
.3
8
3
3
6 1 .8 % of 1 .4 9 4 0 ⇒ 1 .2 0 4 2
目 1.3500 処(=38.2% of 13.3832⇒1.3295)を
★
1
.3
8
3
2
13-Oct.2
5 高値( 1 .2 7 5 5 ⇒1 .3 8 3 2 )
達成するものであり、このあと伸び悩んでいる。
1 .3 6 2 7
6 1 .8 % of 1 .3 8 3 2 ⇒ 1 .3 2 9 5
直近高値の 1.3548 ㌦(11/06)を上抜く場合 ☆ 1 .3 5 9 2 2 1 日移動平均線
<↓>
は、「21 日平均線」(下向き)に向けた自律反発が
1 .3 5 6 4
( 週足) 転換線
<↑>
想定されるが、ここを NY クローズでブレイクしな ◎ 1 .3 5 6 4
( 日足) 基準線
<→>
R 1 .3 5 5 2
Pivot Re sistan c e - 1
い限り戻りのポイントとみておきたい。
下値のポイントは、前週の反落局面で重要な ○ 1 .3 5 4 8 1 3 - Nov.0 6 高値( 1 .3 4 4 2 ⇒1 .3 5 4 8 )
1 .3 5 0 6 1 3 - Nov.1 5 高値( 1 .3 2 9 5 ⇒1 .3 5 0 6 )
サポートとなった「89 日平均線」(上向き)となり、
1 .3 5 0 0
3 8 .2 % of 1 .3 8 3 2 ⇒ 1 .3 2 9 5
ここが NY クローズで破られる場合は 1.3376 処 ◎ 1 .3 4 9 5 1 3 - Nov.1 5 NYクローズ
(=61.8% of 1.3295⇒1.3506)に向けた一段安
1 .3 4 7 1 ( 日足) 雲の上限
<↑>
達成
1
.3
4
4
9
Pivot
Poin
t
に備えたい。
1
.3
4
2
2
(
日足)
転換線
<→>
日足均衡表では、NY クローズが抵抗帯をわず
S 1 .3 3 9 3
Pivot Su pport - 1
かに上抜けているものの、「遅行線」は上方に控
( 日足) 雲の下限
<→>
える日々線がレジスタンスとなって抑え込まれる ◎ 1 .3 3 7 6 6 1 .8 % of 1 .3 2 9 5 ⇒ 1 .3 5 0 6
格好となっている。
1 .3 3 4 7 1 3 - Nov.1 1 安値( 1 .3 3 7 0 ⇒1 .3 3 4 7 )
1 .3 2 9 5 1 3 - Nov.0 7 安値( 1 .3 8 3 2 ⇒1 .3 2 9 5 )
このあと「遅行線」が日々線の上方へ抜け出る
注 1 .3 2 9 4
( 週足) 基準線
<→>
場 合 は 、 1.3627 処 ( = 61.8 % of 1.3832 ⇒
1 .3 2 9 4
5 0 .0 % of 1 .2 7 5 5 ⇒ 1 .3 8 3 2
1.3295)を目指す展開が想定されるが、日々線が
1 .3 1 1 1 ( 週足) 雲の上限
<↑>
レジスタンスとなる場合は下方に控える基準線 ● 1 .3 1 0 5 1 3 - Se p.0 6 安値( 1 .3 4 5 3 ⇒1 .3 1 0 5 )
(上向き)や 1.3422 処を試す展開に備えたい。
1 .2 8 7 7 ( 週足) 雲の下限
<→>
0.0159
0.1087
★
・EURUSD: 「一目均衡表(週足ベース)」
1 .2 7 4 5 1 3 - Apr.0 4 安値( 1 .3 7 1 1 ⇒1 .2 7 4 5 )
※各レートは 1 1 / 1 5 のNYクローズ時点を示す
1.60
EURUSD Global Range
Ichimoku Equilibrium Weekly Chart
2011/01/03-2013/11/15
複合6
65 weeks
一期二節
43 weeks
1.50
●一目均衡表「基本数値」
基本数値
記号
呼称
9
×
一節
17
△
二節
26
○
一期
(三節)
複合 4
33
一期一節
複合 5
42
一期二節
複合 6
65
76
一巡
複合 7
(三期)
複合 8
129
複合 9
172
複合10 200-257
単純 1
単純 2
単純 3
1.4940
11/05/04
複合6+1
66 weeks
1.4550
08/29
1.4248
10/27
1.40
1.3832
13/10/25
1.3711
13/02/01
1.3838
07/12
1.3486
02/24-29
1.3417
06/19
1.3172
09/17
1.30
1.3295
11/07
1.3145
10/04
1.2661
11/13
1.2624
12/01/13
1.20
1.2745
04/04
1.2755
07/09
一期一節
32 weeks
1.2042
12/07/24
一期二節
43 weeks
1.10
一巡
76 weeks
複合6
65 weeks
― 9 ―
1月1週
Weekly FX Strategy MORI Report
by GMO
・EURUSD: 「一目均衡表(日足ベース)」
93 days
99 days
1.400
EURUSD Global Range
Ichimoku Equilibrium Daily Chart
2013/01/02-11/15
1.3711
13/02/01
1.375
1.3832
10/25
遅行線
1.3646
10/03
基準線
1.3569
09/19
1.350
1.3453
08/20
1.3401
08/08
1.3417
06/19
1.3404
01/14
1.3472
10/16
1.3243
1.3202 05/01
04/16
1.325
転換線
1.3295
11/07
1.3206
08/15
1.3105
09/06
1.300
1.2954
04/24
1.275
1.2796
05/17
1.2745
04/04
1.2755
07/09
対等日数
44 days
対等日数
44 days
1.250
・EURUSD: 「エリオット波動分析(週足・NY クローズベース)」
1.75
EURUSD Elliott Wave Analysis
Weekly NY-close line
1999/08/20~2013/11/15
5
1.5938
2008/07
B
1.5007
2009/10
1.50
1.4806
2011/04
c
0.7555
3
a
1.3554
2004/12
1.2590
2008/11
A
1.1718
2005/12
1.3804
2013/10
a'
b'
b
1.25
2
c'
x
1.1968
2010/06
1
1.2155
2012/07
4
C
1
1.00
0.9575
2001/01
0.8383
2000/11
0.8478
2001/07
2
0.75
― 10 ―
Weekly FX Strategy MORI Report
by GMO
2013 年のレンジ
先週のレンジ
3 .11
■Technical Analysis: EURJPY、年初来高値 135.52 円(10/22)を巡る上抜け攻防が焦点に
先週(11/11~11/15)のユーロ/円は、週明けに付けた 132.21 円がこの週の安値となり、翌 11/12 に前
週の高値 133.73 円(11/06)を上抜けて 134.01 円まで上昇した。 週央 11/13 に 133.23 円まで反落した
が、上向きで推移する「21 日平均線」が NY クローズのサポートとなり、11/14 には 134.70 円へ急伸、週末
11/15 は 135.32 円まで続伸し、NY クローズは前週末比+2.65 円の 135.17 円で着地している。
この週の高値 135.32 円(11/15)は、過去 4 週間
★EURJPYの主要なテクニカル・ポイント
に付けた重要な高値 135.52 円(10/22)と 135.45 R 136.26 Pivot Resistan ce - 1
円(10/30)の手前で伸び悩んでおり、今週はこれ ◎ 135.83 =1 28.03 +【124.94⇒132.74】<N>
★ 135.52 13-Oct.22 高値( 124.9 4⇒135.52)
らを巡る上抜け攻防が焦点となってくる。
135.50 =1 31.22 +【131.24⇒135.52】<N>
年初来高値 135.52 円を上抜く場合は、波動面 ○ 135.32 13-Nov.15 高値( 131.2 2⇒135.32)
から 124.94 円(06/13)を起点とする 5 波-ⅴの上 ◎ 135.17 13-Nov.15 NYクローズ
134.23 Pivot Point
昇余地の拡大を意味し、136.46 処(=124.94+
☆
133.90 21日移動平均線
<↑>
【118.74⇒133.82】×0.764)に向けた一段高が想
133.75 3 8.2 % of 13 1.22⇒ 13 5.32
定されそうだ。
133.37
(週足)転換線
<↑>
日足均衡表では、焦点の「遅行線」が日々線を
133.37
(日足)基準線
<→>
上抜けたあと転換線から上放れており、今週は ◎ 133.27
(日足)転換線
<↑>
133.27
5
0.0
%
of
13
1.22⇒
13 5.32
「転換線」(上向き)が 11/22 に「基準線」(=133.37
S 133.15 Pivot Support -1
処)を上抜く「好転」が想定される。
132.42 (日足)雲の上限
<↑>
「転換線」の好転が実現する場合は、N-計算値
132.21 13-Nov.11 安値( 132.5 2⇒132.21)
の 135.83 処(=128.03+【124.94⇒132.74】)や
131.49 (日足)雲の下限
<→>
131.22 13-Nov.07 安値( 135.5 2⇒131.22)
上述した 136.46 処を目指す展開が期待されるが、
130.23
(週足)基準線
<→>
「遅行線」が日々線に衝突する場合は 133.37 処を
128.03 13-Aug.12 安値( 132.7 4⇒128.03)
試す展開に備えたい。
● 124.94 13-Ju n.13 安値( 133.8 2⇒124.94)
日柄面では、131.24 円(10/08)から「一期一節」
124.85 =1 33.82 -【127.71⇒118.74】<N>
(33 日目)の節目を 11/21 に迎えるため、同日前後
123.01 (週足)雲の上限
<↑>
★ 113.64 13-Jan.08 安値( 115.9 9⇒113.64)
を境とする急変動の可能性には注意したい。
21.88
113.97 (週足)雲の下限
<↑>
※各レートは 11 /15 のNYクローズ時点を示す
・EURJPY: 「一目均衡表(週足ベース)」
145
一巡
76 weeks
EURJPY Global Range
Ichimoku Equilibrium Weekly Chart
2011/01/03-2013/11/15
130
127.71
02/06
123.28
11/04/11
100
135.52
13/10/22
133.82
05/22
複合8
129 weeks
115
124.94
06/13
118.74
02/25
111.57
10/31
111.43
12/03/21
●一目均衡表「基本数値」
基本数値
記号
呼称
9
×
一節
17
△
二節
26
○
一期
(三節)
複合 4
33
一期一節
複合 5
42
一期二節
複合 6
65
76
一巡
複合 7
(三期)
複合 8
129
複合 9
172
複合10
200-257
単純 1
単純 2
単純 3
100.80
10/04
100.33
11/16
97.04
01/16
94.12
12/07/24
85
1月1週
複合6+1
66weeks
一期二節
43weeks
一期一節
32weeks
― 11 ―
一期二節
42weeks
12月2週
Weekly FX Strategy MORI Report
by GMO
・EURJPY: 「一目均衡表(日足ベース)」
EURJPY Global Range
Ichimoku Equilibrium Daily Chart
2012/01/02-2013/11/15
140
一期二節
43 days
一巡
76 days
135
一期一節
34 days
132.74
07/24
131.08
07/02
131.10
04/11
130
135.52
10/22
遅行線
134.95
09/19
133.82
13/05/22
131.24
10/08
125
125.65
04/15
128.02
07/10
127.09
04/29
128.03
08/12
131.22
11/07
転換線
129.31
08/30
124.94
06/13
一期一節
34 days
120
118.74
02/25
基準線
132.42
08/23
127.71
02/06
125.98
03/08-12
135.32
11/15
一期一節
33 days
一期二節
42 days
一期二節
43 days
119.12
04/03
11/21
複合6-1
64 days
115
●一目均衡表「基本数値」
基本数値 記号
呼称
9
×
一節
17
△
二節
26
○
一期
(三節)
複合 4
33
一期一節
複合 5
42
一期二節
複合 6
65
76
一巡
複合 7
(三期)
複合 8
129
複合 9
172
複合10 200-257
113.64
01/08
単純 1
単純 2
単純 3
110
一期二節
41 days
105
・EURJPY: 「エリオット波動分析(週足・NY クローズ・ベース)
180
5
EURJPY Elliott Wave Analysis
Weekly NY-close line
1999/08/20~2013/11/15
168.05
2007/07
160
78.22
153.70
2008/03
3
140.57
2003/05
140
120
169.43
2008/07
126.05
2003/11
1
138.31
2009/08
5
3
4
A
110.55
2012/03
115.03
2009/01
1
106.71
2010/09
2
101.12
2001/06
2
97.45
2012/01
91.21
2000/10
95.40
2012/07
C
80
― 12 ―
1
135.17
2013/11
122.69
2011/04
4
112.77
2001/01
100
B