先進e―Learningユーザー活用徹底調査 調査報告 平成15年10月 日本イ−ラーニングコンソシアム NTTラーニングシステムズ株式会社 小松 秀圀 1 調査の狙いと報告の要点 • 企業経営・学校経営に寄与するeラーニングの活用を見る – eラーニング活用先進企業ではこれまで各部門が独自で導入し てきたeラーニングを全社1本のシステムにまとめ、会社の基幹 システムとしての位置づけにした取り組みがなされている。 (Boeing、Cisco Systems、Microsoft Corporation) – そのシステム構築のメンバーの中央にはIT部門のマネジャーが参 画し、教育部門とIT部門との強力な関係を見ることができる。 (Cisco Systems、Boeing) – さらにそのプロジェクトのトップにはディレクター(役員)クラスが おり、まさにこれまでの基幹業務系システムとおなじ位置づけに 扱われていることがわかる。(Boeing、Microsoft Corporation) – 大学などの高等教育では社会人向けなどに地域のニーズにあっ た教育をeラーニングやキャンパスでの授業を合わせて提供し、e ラーニングでのビジネスをしながら独立採算で経営するなどして、 eラーニングのこなれた使い方を見ることが出来る。(University 2 of California – Irvine) • eラーニング活用の進んだ文化 – eラーニングを戦略的に活用する企業はeラーニングを導入 する目的にビジネスへの寄与を明確にしている。(Microsoft Corporation、Boeing、Cisco Systems) – この文化はインストラクショナル・デザインが浸透しているこ との影響が大きいと思うが、この目標と評価がなければeラー ニングへの投資に対するコミュニケーションがうまく行われな いのであろう – 先進企業でもeラーニングの成否はトップのサポートや現場 のマネジャーのサポートに大きく左右されるという。 (Microsoft Corporation、Boeing) – グローバル企業での地域展開ではこの文化の差に苦しむと のことであった(Cisco Systems) – 日本でも企業内教育の目標の明確化といいeラーニングに 関するトップの認識や現場でのマネジャーの姿勢などは大き 3 な障害になる可能性がある項目である。 ¾ HCM、HRDとの一体化 ¾ 先進企業ではeラーニングをバラバラに活用していたフェーズを 脱し、全社グローバル企業であれば世界をひとつのプラットフォー ムで纏めようとする動きが本格的になって来た。(Microsoft Corporation、Boeing) ¾ 更にLMSのアウトプットをERPに直結しHCMやHRDに活用す るというeラーニングの機能をフルに活用する事例となってきて いる(Cisco Systems) ¾ ナレッジマネジメント、EPSSの本格化 ¾ エンタープライズプラットフォームのLCMSを本格的に使う狙い を鮮明にしてきている。(Microsoft Corporation) ¾ Cisco SystemsではLCMSを活用してすべてのラーナーがティー チャーになると考えている。 ¾ これは現在eラーニングのコンテンツは短いことがいいことだと 言われていることの延長線上にあるコンセプトであり、これまで のSMEが作るまとまった教材よりも仲間が発信するNuggetな 情報がより有効になるという現れである。 4 Online Learning2003 Conference&EXPO 今年のEXPOの立ち上がりは極めてスローで最終的には88社に なったが昨年の200社に比べEXPOとしては地味になってきている。 しかしEXPOの地味なことはeラーニングが、最早当たり前のよう になり、ユーザーが見に来るというよりも情報を仕入れにくるという 様に変化しているようであった。 eラーニングのCertificationはこれまでの3種類から5種類に 増え活用のための情報はより細かくセグメンテーションが進んでいる。 全般的に地味な雰囲気の会場 あまりなじみの無い企業もシステムインテグレーションを謳っている。 5 訪問先と調査概要 • 訪問期間:2003年9月21日∼9月28日 8日間 • University of California – Irvine eラーニングは大学のコースを提供するのみではなく、社会人教育に役立つアカデミックな高い質の教 育を提供する。中堅の大学でも当然のようにeラーニングに取り組んでいるのが印象的である。 特徴のあるコンテンツを提供し、他の大学との差別化をしている。 • Sybron Dental Specialties, Inc 500人位の中堅企業が自然な形でeラーニングを導入活用している。 小型なシステムながら成熟した雰囲気を感じた。 • SUN Microsystems、Inc eラーニング戦略はビジネスに適応したコンテンツ開発、マネジメントシステムを指向している。 SUN Education Platformはコンピテンシー・マネジメントを行うとともに学習者にコンピテンシー を育成するためのラーニングパスを提供している。 SUN Universityは社員向けで提供コースはeラーニングで150、ILTで250コースとeラーニングの 比率が高くなっている。 学習者数はeラーニングで約78、000人、ILTは約40,000人でeラーニングの学習者の方が多い eラーニングは4万人の社員一斉授業のようなコースに積極的に活用している。 SUN Education Serviceは社外向けでパートナーを教育している。 教育は確実にeラーニングブレンデッドラーニングに変化する。 6 そしてビジネスはPuroducts販売からSolutionsビジネスに変化すると考えている。 Apple Computer World Wide sales training and communicationはapple社の世界中の営業に対するコンピテ ンシーの教育でASTO(Apple Sales Training Online)と呼ばれるeラーニングシステムを活用 している。 受講者は2万人で営業に必要な・製品内容知識・ターゲットマーケット情報・競合情報を提供して いる。 システムとしては8∼9ヶ国語に対応しグローバルに活用している。 コース開発はインストラクショナル・デザインとアダルトラーニングの理論により進めている。 アダルトラーニングでは話し合いから学ぶなど大人の学びのプロセスを入れている。 ASW(Apple Sales Web)はトレーニングを受けた人が役立つ情報をWebcastで提供し、 教育の考え方はJust in Timeのコンセプトに基づいてる。 Apple Learning Interchangeはプロの教育者を対象としたサイトでカテゴリ別に経験談をデー タで集めている。教師はこのサイトで教育を向上させる知恵をつけている。 appleは教育への貢献を重視することからボランティアでこのサイト運営している。 Cisco Systems はじめはマーケティング組織がeラーニングをに導入したが、HCMへ貢献するコーポレートユニバー シティとして開発している。 Ciscoは数百のプロダクトを販売し38,000人の社員、70以上の新社買収をうまく成功させる ためにeラーニングを活かしている。 その人達に知的リソース、インフォーメーションをうまく活かし4200万ドルの削減と教育コストの 50%の削減を目標としている。 最新のeラーニングはGloval e―LearningPlatformで世界中にコンピュータデータネット ワークでつなぎ、顧客からパートナーまであらゆる層にあらゆるコンテンツを提供している。 現在のブレンデッドラーニングはVOD8% ILT11% IPTV10% eラーニング71%の割合で 7 活用されている。 Cisco Systems (続き) Cisco Systemsのトップの考えは・3∼5年後90%はバーチャルで学ぶ・全 社員がラーナーとティーチャーになる・変化が激しくなりその対応(エンプロイ アビリティー)が重要になるだろうと考えている。 Corporate University はVice Presidentにレポートするプロジェ クトチームにより構成され、ITチーム、ビジネスカウンシル、CUカリキュラムボー ドにより成り立っている。 そしてラーニングの究極の姿は学習者がほしい情報をほしい時にほしい形で 提供するLearner Centric であると考えている。 BART 比較的小さな鉄道会社で3人でeラーニングを推進している。 はじめは小さく研修部の中にIT部門を作りインフラの整備をし、学習者が アクセスしやすくした。 運転者の資格試験など業務に直結したプログラムやセキュリティなど全社員 教育をeラーニング化している。 eラーニングは情報伝達機能としても生きている。非同期型e−ラーニングが 役に立つと考えている 8 Boeing 2004年にLCMS機能を入れたエンタープライズeラーニングシステムを導入する LMSとHRを結びつけ個人のキャリアアップをサポートする Lerner Centricの考え方でLCMSでナレッジマネジメントができるようにしている BoeingEducationNetworkはライブ、インタラクティブ、2Wayオーディオ1Wayビデオ のシステムで年間380プログラムを制作し、延べ80,000時間の授業を世界中の25,0 00人に24/7で提供している。 eラーニングを開発する際の方針はIT部門との密接な関係つくり、標準対応のコンピュータ、 ソフト、コンテンツとヘルプデスク重視である。 eラーニングはIDプロセスで開発している。 具体的にはTechnical Front End Analysis(TFEA)といいコンテンツ開発分析、 学習環境分析、システム環境分析、リスク分析、GAP分析などをする。 eラーニング開発の10のステップが決められ開発のプロセスとツールがはっきり決められてい る 325名のメンバーの内eラーニング関係で20人IDは25人いる。 9 Microsoft Corporation eラーニングはこれまで一般社員対象にバラバラで使っていた。(とはいえそのレベルは高いの であるが) 今回VPをトップに据え全社的にビジネスニーズに基づきひとつのプラットフォームに まとめる。 ただしコンテンツ開発はニーズに対応するためフレキシブルに開発する。 システムではLMSにより受講者のレディネスの管理を行う。 管理データにはスキルストアー、コンテンツレポジトリー、受講者情報がある。 システムはHRやファイナンスとも繋げる。 スキルアセスメントは社員が行い上司に行き、検討、修正されてFeed Backされる。 スキルディクショナリーがあり、能力を統計的評価ができる。スキルディクショナリーは毎年更新さ れる。 社員はインターネット、バーチャルクラス、ILTのどれでも学べLMSでその軌跡がフォローできる。 Click・2・Learn エンタープライズプラットフォーム「ASPEN」のEPSSに関連する情報をヒヤリングした。 ASPENはLMSは当然としてLCMSによる情報共有やEPSSへの活用をしやすい機能を有し ている。 またコンテンツの再利用に先進的なテクノロジーを駆使し次世代プラットフォームに近い考え方 の機能を提供している。 10 カリフォルニア大学アーヴァイン校 平成15年9月 (9月22日訪問) 11 訪問先記録 訪問先: カリフォルニア大学アーヴァイン校 Distance Learning Center 所在地: Irvine, CA 92616-6050 面談者: Dr. Jia Frydenberg URL: http://Learn.uci.edu レポート担当者: 山下 裕行 、 相馬 峰高 12 訪問先概要 訪問先名 カリフォルニア大学アーヴァイン校 ディスタンス ラーニング センター 事業業容概要 1.学内における教育関連部門4部門のひとつ 2.4人の専任スタッフと契約メンバーで運用 3.教育プログラム(100コース)の提供 4.社会人向け継続的専門教育と修士学位取得 13 e−ラーニングの活用状況概要 1.オンラインにより以下のサービスを提供している。 (1)社会人向けの継続的な専門教育 ①投資関係、②プロジェクトマネージメント、 ③個人資産計画、④情報技術 (2)修士資格取得 ①犯罪学、②法律、③社会学 2.オンラインとクラスルームと両方の学習方法を用意している。 3.利用者については特に制限はないが、やはり州内が大勢を占める。 4.インストラクタは学外者中心、職を持ちながら趣味(?)で対応。 5.コンテンツは内部開発と外部から導入(内部でサポート)がある。 6.コンテンツのライフサイクルは6ヶ月から2年程度。 14 先方の発表内容 詳細は添付資料を参照してください。 Dr. Jia Frydenberg DLC(遠隔教育センター)外観 15 特色 1.州立大学の教育センターで比較的小規模に運用。独立採算を目標。 ターゲットを絞って、プログラムが提供されている。 (100講座あるが、1講座あたりの受講者は20∼30人程度と思われる。) 2.継続的専門教育に特長があり、大学クラスの質の教育を提供している。 (米国では学習実績が給与に反映される制度になっており、学習意欲は高い。) 3.マーケティングは、プログラムごとにニーズ・学生像が異なるため、 プログラムごとに方法が異なる。 (例) 投資関係: 関係する協会や、国で認知した組織と提携し実施。 修士学位: ほとんどが州内学生のため、独自でマーケティング実施。 4.LMSは使い勝手及びセキュリティの観点から自主開発ソフトを使用。 センシティブでない情報を扱う部分はオープンソースシステムを利用している。 16 先方の発表内容への感想 (1)悩みは共通であること 1.Dial−upのユーザも多く56kbpsをベースにすべきこと。 2.講座により参加者が少なく、ペイしないものがある。 3.学習の効果としては、アイコンタクトには勝てない。 4.モチベーションの維持のため、8∼10週間のコース設定となる。 学習コミュニティにいるという環境の準備、継続的コンタクトが必須。 (2)「学んだこと」には実践を通して得られた貴重な教訓がある。 1.学習者の視点から、提供内容を決定すべきである。 2.プレーンテキストで済む場合Flashは使うべきでない。 3.知的財産は急速に陳腐化するものである。(6ヶ月∼2年) 4.インストラクタの方がコンテンツよりも重要である。 5.学習者の問題を速く解決するほど、学習者の満足度大。 6.Webは単なるツールである。 17 Online Learning 2003 Conference & Expo 平成15年9月 (9月20−22日訪問) 18 訪問先記録 イベント名:Online Learinig 2003 conference&Expo(9/20−25開催) 所在地:Los Angels Convention Center URL:http://www.online-learningconference.com レポート担当者: 西岡佳津子、安達知子 19 特徴 (1)6つのCertificated Program Advanced Online Learning Designer, Instructional Designer, Online Learning Evaluation/ROI、Online Learning Fundamentals, Online Learning Manager、Training Instructor (2)125のセッション : 9/22∼24開催 主なトラック(Evaluation、Case Studies、Higher ED、How to buy、 Simulations、Standards、Streaming Media) (3)Expo : 88社出展(別紙 カテゴリ別展示社数) 20 概要 1.Certificated programの例 (1)構成:3日間のワークショップ、 3つの指定されたセッション (2)受講料:$1,785 (3)” Online Learning Manager”の場合 ・ワークショップ: 「Managing the Move to Online Learning」:2日間 (導入戦略、ニーズ分析等のケーススタディ) 「ツールとテクノロジー」:1日 ・セッション:標準化、ラーニング・オブジェクト、評価 の3分野 21 概要 2.Expo ・コンテンツベンダ、オーサリングツールベンダなどが中心 ・コンテンツの主流はシミュレーションへシフトしつつある ・トレーニング会社が、顧客の業務内容をヒアリングし、顧客の問題 解決のための内容をシミュレーション形式で作成、提供するビジネ 22 概要 2.Expo (1)Knowledge Xtensions,Inc. XML技術を特徴とするシステムベンダ <e-Learning in a Box> ・オーサリング、デリバリー、トラッキングの複合ツール(LMS含む) ・100ユーザ分込みで5,000$以下の価格設定 ・日本語へのローカライズを進めている ・ASPサービスも検討中 ・大学が導入し、リセラーになった。 ・コンテンツは、Web操作のイメージで作成。アップロード後、XML形式で データが格納される。 23 概要 2.Expo (2) University of Phoenix Online オンラインによる単位および学位の取得が可能 ・コースの種類 ビジネスマネジメント、看護、教員向け、犯罪学、セキュリティ ・学生数:現在eラーニングのみで70,000名 トータルでは17万人を超える高等教育機関 ・インストラクター:フルタイム/プラクティショナー(企業に勤めながら講師を担当) 4∼6クラス/年、担当する(1クラス平均10名) [講師の条件] 分野の専門知識と経験があること 修士号か博士号を取得していること 他で教員用研修コースを受講しているか、12週間の特別コースを受講していること (特別コース:前半は、他の講師が教えているクラスに、実際に入って体験する。後半は一人の 講師にメンターになってもらい、オーディットしてもらう) ・コンテンツ センターで一括管理。ファカルティ・コミュニティで認定されたものだけを提供。 24 概要 2.Expo (3) eHelp Corporation シミュレーション・コンテンツ開発ツール「RoboDemo」 ・PowerPoint等のデータを使って、インタラクティブな コンテンツが作成できる ・ PowerPointからFlashに変換することも容易に可能 ・学習の結果、履歴が残っているため、LMSやLCMSに 25 蓄積可能 別紙:カテゴリ別展示社数 オーサリング/開発ツール Authoring Systems Coyrseware Design Information Design and Organization Instructional Systems Design Interface Design and Usability Multimedia/Creation Software Presentation Software/E-collaboration WBT/CBT Development 67 16 12 1 3 1 7 10 17 コンテンツ Business Skills Computer Application Training IT/IS Systems Training Product Training Safety Sales Training Technical Skills Training Train the Trainer 33 6 5 2 5 2 4 4 5 エンタプライズシステム Assessment and Analysis Testing Collaboration Software CRM ERP Systems Knowledge Management Systems LCMS LMS PSS Training Management Administration 57 7 7 3 3 2 9 15 5 6 ハードウェア/機器 Audio/Data/Video Learning ネットワーク機器システムとサービス Streaming Technology/Information Archtecture 3 2 1 オンラインデリバリーシステム Audioconferencing CD-ROM Internet/Intranet Satelite/Broadcast Videoconferencing 22 2 5 12 1 2 オンライン教育プロバイダ Certification Granting Degree Granting Professional Education 12 5 1 6 サービス ASP Consultants/Recruiters Learning Service Providers Multimedia/Conversation/Duplication Services Non-Profit Organizations/Associations Publications Systems Integration Translation and Localization Services WBT/CBT Developers 36 3 1 8 3 2 2 1 1 15 5 5 26 シブロン・デンタル・スペシャリティーズ 米国視察報告 平成15年9月23日 27 訪問先記録 • 訪問先:sybron dental specialties – 所在地:1717 West Collins, Orange, CA 92867 • 面談者:Steve Jones – eラーニング担当は複数名存在。IT関連の担当者。 • URL:http://www.sybrondental.com • レポート担当者:永瀬隆之、西岡佳津子 28 訪問先概要 • 企業名 – シブロン・デンタル・スペシャリティーズ • 事業業容概要: – Ormco(歯列矯正機器)、Kerr(歯科美療製品)の2 つの事業体から成る – eラーニング対象事業は、Ormco(歯科医向け事業)と Kerr(卸売会社向け事業) • Ormco事業の商品・サービスは、EIE (Ultrasonics)、Analytic Technology(AFA, SystemB)、Tycom(Quantec) • Kerr事業の商品・サービスは、K-Flex、Pulp Canal Sealer などがある。(表紙参照) – 売上高Total $457,000K (2002) 29 – NYSE Corporation (SYD) eラーニングの活用状況概要 • 導入の目的 – 卸売会社の業績向上(右下図のKerrBrandsが卸売会社の取扱高) – 歯科医とスタッフに対する新商品認知度向上と操作に対するキャッチアッ プ促進 • これはWebでのインフォーマルなコンテンツ無料配信(ビデオ映像配 信も含む) <www.KerrDental.com> • ROOTSでは世界中で600人のノウハウ(治療プロセスなど)を共有化 • eラーニングの展開内容 対象:卸売会社は米国内30社/3,000人の販売員、海外は国単位で 1社程 Sales Trend 度 $20,000 コンテンツ:新商品の販売ガイダンス(技術・操作知識習得、テストあり) $15,000 運営:特に履修管理はしていないが、 各会社・個人ごとの実施状況が確認できる。 $10,000 $5,000 1999 KerrBrands AnalyticBrands 2000 2001 2002 30 先方の発表内容 1.事業概要 2.eラーニング活用に至った経緯 3.eラーニング利用状況 4.デモンストレーション 31 特色(1) • コンテンツ – 映像中心のセミナー型コンテンツ(QuickTime)で操作技術 の習得を促すもの。(右図) – 20∼30枚のスライドで、30分程度の短いものを製作するよう にしている。(集中力が持続する範囲内) – Flashや音声は学習者のモチベーション維持に必要なので、出来るだけ使っ ている。 – テスト形式で商品販売知識を効率的に習得するものがある。 • ホスティング・サービス – コンテンツ・サーバは自社(歯医者用、商品)と委託先(卸売販売員)の 2台がある。 32 – 受講者が運営側を評価できるようにしている。 • 導入効果 • 特色(2) – 集合研修のための交通費の削減 • 従来は、年間10程度の商品がリリースされた場合でも1∼2回のまとまった商 品説明会 • 今では、リリース時点でのリアルタイム配信 – 集合研修のためのスケジュール調整にかかる工数削減 – 特段の費用をかけずに変化に素早く対応できる • 従来は、新製品を使った評価など別途マニュアルで補完していた。 • 今では、歯科医が利用してみた結果を即時にインターネットで事例として紹介 できる。 – 研修時間も短くなった – コンテンツの再利用が可能になった – 世界中に向けた、自社のメッセージを同様に伝えることが出来る – 受講者が多い卸売会社は取扱高が増えた 運営のポイント – アクセス数でなく、何人の利用かが重要 – 管理データで何が必要か見極める – eラーニングだけでなく、後で復習できるようなサブテキストが必要 33 Sun Microsystems 平成15年9月24日 34 訪問先記 Sun Microsystems,Inc Exective Briefing Center 録所在地:15 Network Circle Menlo Park, CA 94025 (補足参照) 談者:* Atsushi Sugiura Business Development Manager APAC Customer Solutions / 15 Network Circle Menlo Park, CA 94025 * Rick Ruden Program Manager-SunU Web Resource and Distance Learning 901 San Antonio Road,USCA06-201 Palo Alto,CA 94303-4900 * Dennik Kwok Director, Sun Eduxational Services Asia Pacific 14 Network Circle Menlo Park, CA 94025 URL:http://www.sun.com レポート担当者:櫻井良樹、細野竜也 入手資料: "Sun Interactive Tours" (CD ROM) 35 訪問先概要 z z z z z z z z 本社所在地: 米国カリフォルニア州サンタクララ ネットワーク・サークル4150 Tel.650-960-1300 最高経営責任者: スコット・マクニーリ(会長、社長 兼 CEO) [略歴] 創立: 1982年2月 決算月: 6月 年間売上: 114億3,400万ドル(2002年7月-2003年6月期) 従業員数: 約35,700名 工場所在地: 3拠点 米国カリフォルニア州ニューアーク 米国オレゴン州ビーバートン 英国スコットランド・リンリスゴー 海外支社/ オフィス所在国: 100ヶ国以上 研究開発拠点: 12ヶ国 17ヶ所 36 訪問先概要(補足) Silicon Valley に位置するMenlo Parkの中、塩田だったところを埋 立てて作られた本社地区の一つ。Menlo Park, Santa Clara, New Ark の3箇所で Virtual Headquarter を形成している。New Ark には製造ラインもある。 Apple と同じく、「Sun Campus」と呼ばれる構造になっている。即ち、 建物が立ち並ぶ外側が従業員の駐車場、建物群の中心部は中庭に なっている。 ITバブル当時、これだけの土地をSan Francisco周辺で確保する ことは、いかにSunと言えども困難だった。East Palo Alto の近郊 というそれまでは治安上の問題があった場所に進出することは、賛 否両論があった。Sunは、当地への進出とともに周囲の道路などの インフラ整備にも協力し、現在は良好な環境が作られている。 37 e−ラーニングの活用状況概要 SunU(Sun University)は、SES(Sun Education Service)と連携 して、社員と開発パートナー(development partner)の人材教育 と開発を担当している SunU 2003年度の状況 ¾ 職員 100名 (worldwide) ¾ 実施コース数 3,400 コース ¾ 研修日数 延べ 137,000 日 注.classroomは半日でも1日として計算。 e-Learningは1/3などもう少し細かい単位で計算。 ¾ 受講者数 延べ 117,250 人 e-Learning : Classroom = 77,750 : 39,500(約 2:1) e-Learning Strategy(戦略的 e-Learningコース) ① Sun Sigma・・・・・・・・全従業員必修、Quality Inprovement Prosess ② Business Conduct・・・・・全従業員必修 ③ Security Awareness ・・・・全従業員必修 ④ Management Excellence ・・選抜 38 発表1 .SunU Overview / Internal Elearning Strategy & Case Study (1 ) Rick Ruden Program Manager-SunU Web Resource and Distance Learning 901 San Antonio Road,USCA06-201 Palo Alto,CA 94303-4900 E-Mail:[email protected] TEL:(408)276-3335 FAX:(408)276-3375 39 発表1 .SunU Overview / Internal Elearning Strategy & Case Study (2 ) SunU(Sun University)は、社員と開発パートナー (development partner)の人材教育と開発を担当している SunU の Vision は以下のとおり。 Significantly contribute to Sun's success by designing and delivering business focused learning solution that build a winning workforce and demonstrate the superiority of Sun's technology 即ち、“自社のビジネス”にフォーカスし、このビジネスにおける 成功への貢献と、“自社の技術優位性”を確立すること狙ってい る。 40 発表1 .SunU Overview / Internal Elearning Strategy & Case Study (3 ) SunU 2003年度の状況 ¾ 職員 ¾ 実施コース数 ¾ 研修日数 100名 (worldwide) 3,400 コース 延べ 137,000 日 注.classroomは半日でも1日として計算。 e-Learningは1/3などもう少し細かい単位で計算。 ¾ 受講者数 延べ 117,250 人 e-Learning : Classroom = 77,750 : 39,500 ( 約 2:1) 41 発表1 .SunU Overview / Internal Elearning Strategy & Case Study (4 ) e-Learning Strategy(1) ¾ Sunのビジネスゴールに連動した教育ソリューションと位置づけ ている。 ¾ この趣旨に沿った代表的なe-Learningコースは以下のとおり。 ① Sun Sigma 全従業員必修、Quality Inprovement Prosess ② Business Conduct 全従業員必修 ③ Security Awareness 全従業員必修 ④ Management Excellence 選抜 42 発表1 .SunU Overview / Internal Elearning Strategy & Case Study (5 ) e-Learning Strategy(2) ¾ 社員の物理的な所在に依存しない教育提供を展開している。 ¾ 前ページの①や②などのmandatoryコースは全従業員(約4万 人)が受講。 これが前述のe-Learning受講実績に大きく寄与している。 ¾ 従業員がいつでもどこでも受講できるよう、「iWork」というプ ロジェクトを進めている。 ¾ 職場でも自宅でも、Smartcardを使って社内LANに接続でき る。 43 発表1 .SunU Overview / Internal Elearning Strategy & Case Study (6 ) e-Learning Strategy(3) ¾ 従来と比較し、新入社員(New Hire)が減少している。そのため 1ヶ所で集合研修を行うことが不可能になってきたことも、 e-Learning 推進の背景にある。 ¾ SES(Sun Education Service:教育ソリューションビジネス推 進部隊)と連携し、best-of-breed な教育ソリューションを提 供している。 LMS、 開発ツール、提供チャネル 44 発表1 .SunU Overview / Internal Elearning Strategy & Case Study (7 ) Technologies (技術戦略) ¾ 「Sun-On-Sun」をモットーとし、自前技術での構築を狙っている。 ¾ いくらSunとは言えども、どこでも(自宅からでも)アクセスできるよ うにするため、低帯域技術(low bandwidth technologies)を基本 にしている。 ¾ HTML,Java, Javascript,Flash,RealMeia などを駆使して開発。 ¾ コラボレーションツールとして、SunForum や Webex を使用してい る。 ¾ MS Technology 以外や他のプラグインは使わない。 45 発表1 .SunU Overview / Internal Elearning Strategy & Case Study (8 ) e-Learningの開発に際しての制約事項 (成功への秘訣?)は以下の4点である。 ① Cultural Change(文化の変革) ② Management support(経営からの支援) ③ Language(言語対応/ローカライゼーション) ④ Technology(技術利用) 46 発表1 .SunU Overview / Internal Elearning Strategy & Case Study (9 ) Limitations of eLearning Development (e-Learning 開発に際しての制約事項)(1) ¾ まず、従来のclassroom型研修からのcultureやmindsetを変 えなければいけないが、これが難しい。 ¾ マネージメント層のサポート、encourageが不可欠。 47 発表1 .SunU Overview / Internal Elearning Strategy & Case Study Limitations of eLearning Development (10) (e-Learning 開発に際しての制約事項)(2) ¾ ローカライゼーションは、工数がかかり問題。各国で対応しても らっている。 補足.ローカライズは、単なる言葉の置換えではない 学習方法や教材構成、インフラや文化の違いな どを考慮すべき。例えば、日本では、graphics よりも catoon(イラスト)が好まれる(MR.Kwok) ¾ 適用技術レベル、特に受講者のインフラ環境が課題。ELPでも 東欧などはダイヤルアップが大半であり、これを考慮しなけれ ばならない。 48 発表1 .SunU Overview / Internal Elearning Strategy & Case Study (11) Impact Measurement(効果の評価) ¾ レベル1評価:受講者の満足度・・・全コースで実施 ¾ レベル2評価:テスト ・・・実施 ex.Sun Sigmaでは、テスト結果を上司に送付 ¾ レベル3評価:仕事への適用 ・・・新入社員研修で実施 49 発表1 .SunU Overview / Internal Elearning Strategy & Case Study (12) Lesson Learned (経験から学んだこと) Sun Sigma の事例で学んだ、e-Learning導入のポイントは 以下の2点。 ¾ CEOからも“全社員が受講せよ”とのメッセージを発信し、100% が受講した。 ¾ SESとの連携で、コンテンツ提供やhostingが上手く進んだ。 50 発表2 .Sun Enterprise Learning Solutions(1) Dennis Kwok (郭 家強) Director Sun Educational Services Asia Pacific TEL : 650 352-8323 E-Mail: dennis[email protected] 51 発表2 .Sun Enterprise Learning Solutions(2) e-Learningの課題(1) ¾ 「マネジメント層のSupport, Commitment」が重要。 e-Learning に限らないが、研修受講は仕事を中断することに なる。研修時間を取れるようにすることが重要。 52 発表2 .Sun Enterprise Learning Solutions(3) e-Learningの課題(2) ¾ この施策として顧客で以下のような具体的事例を見た。 ① スクリーン(画面?)に「研修中です、邪魔しないでください」と表示 する。 ② 自席ではなく、(同じ職場内の)特定の場所に行って受講する。 特に中国やインドなど、インフラが整備されていない国では事例が 多い。 53 発表2 .Sun Enterprise Learning Solutions(4) e-Learningの課題(3) ¾ 初めに、Culture Change(文化の変革)を引き起こさなければ だめ。そのためには、強制力が必要。 例. Sun Sigma は全社員必須研修だが、e-Learning “でしか” 提供しなかった。一度、e-Learning で実施(経験)すれば、 次もやろうという機運となる。 ¾ いつまでにという期限をつけ、Tracking System で未受講者 の上司に通知している。また、1年に1回の面接で Performance として評価される。 54 発表2 .Sun Enterprise Learning Solutions(5) e-Learningの課題(4) ¾ TOPへの説明では、Benefit, Advantage, ROI, そして広範囲 な市場分析も示さなければならない。これらは、ガートナーや IDCなどからの評価データが出ており、これらが利用できる。 ¾ 「Sun TOPS」 では、これら部下の研修受講状況もマネージャー としてのGOAL設定がなされている。 55 発表2 .Sun Enterprise Learning Solutions(6) Sun Educational Service の概要 ¾ IT教育に関しては、全世界で5番目の規模(IDC調査)である。 ¾ 顧客に合わせたコンテンツのカスタマイズを実施しており、国 際的な賞(EMMA, APX)も取った。 ¾ 全世界規模で60ヶ国(APACでは16ヶ国)をカバーし、年間 で40万人以上を教育している。IT不況にもかかわらず増加し ている。 56 発表2 .Sun Enterprise Learning Solutions(7) Sun on Sun / SLP(Sun Learning Platform) 自社開発の経緯 ¾ まず、イントラ内にSLPをインプリメンテーションした ¾ 「Sun-on-Sun」のコンセプトに従い、独自技術を主体として開 発を進めた。 ¾ 「Sun Sigma」や「リーダーシップ」コンテンツなどを全世界向け WBTとしてパイロットコースとして実施した。 ¾ 将来は、全世界のSun顧客やパートナーに対しても、ELPで教 育を展開する予定。 57 発表2 .Sun Enterprise Learning Solutions(8) Key Features Used (重要な特徴) ¾ IT、S/W、マネジメントなどの分野のスキルセットを決定し、 Web上で公開した。社員は自己アセスメントが可能。マネー ジャーもこれを見たり、組織全体として集計されたスキルの現 状と目標からのギャップを知ることができる。 (Student/Management/Administration 各々のUser Interfaceが用意されている) 58 発表2 .Sun Enterprise Learning Solutions(9) Evolution from products to solution (導入経緯/製品からソリューションへ) 注.Phase 1 の時はClassroom が中心だったが、Phase 3 に なり、Classroomと e-Learning のBlending が 提唱されてきている。 59 発表2 .Sun Enterprise Learning Solutions(10) Sun Enterprise Learning Solutions(1) ¾ Sun は、顧客が“ビジネスの目的に沿った教育を行う”ための 教育戦略を構築することを支援し、end to end なサービス (システムからコンテンツ、コンサルまで)を提供する。 Sun ELP:e-Learning プラットフォーム Sun Learning Center & Sun Web Learning Center:ホスティング Education Cunsulting Sevices:コンサルテーション Sun Skills:スキルセットの作成 Third-party tools CD ROM 60 発表2 .Sun Enterprise Learning Solutions(11) Sun Enterprise Learning Solutions(2) → Sun Enterprise Learning Platform ¾ Sun ELP は、高性能の企業内研修環境を提供するものである。 ¾ Web技術、3層モデル構造、Java技術を採用しているので、プラット フォームに 依存しないアーキテクチャになっている。 → インターネットに接続できる環境であれば、どこでもアクセス したりマネジメントすることが可能。 ¾ Java(EJB、J2EE) といったオープンな標準技術をベースに開発され ていることがポイントである。 → これにより、scalable となる点も有利。例えば、PILOTコー スから始めて、徐々に規模を拡大することができる。 SCORM にも対応している。 ¾ 相互運用性やフレキシビリティーに優れた、インテリジェントな機能を 持つ。 61 ¾ 全世界にて利用可能である。 発表2 .Sun Enterprise Learning Solutions(12) Sun Enterprise Learning Solutions(3) ¾ SAP などとの連携のためのインターフェースも用意している。 ¾ 6ヶ国語対応。 (英語、フランス語、ドイツ語、韓国語、日本語、中国語) 62 発表2 .Sun Enterprise Learning Solutions(13) The Sun Learning Center(1) ¾ Sun Learning Center は、Sunがコンテンツのメンテから配 信ホスティングまでを行うラーニングソリューションである。 注.ELP(Enterprise Learning Platform) はエ ンジンの名前で、実体は同じでも状況に応じて呼 称が異なる。 社内ユース :SLP(Sun Learning Platform) 外部向けASP :Sun Learning Center 顧客ネットワーク内にイストールする製品 :ELP 63 発表2 .Sun Enterprise Learning Solutions(14) The Sun Learning Center(2) ¾ NETg や Digitalthink などのサードパーティーとコンテンツの パートナーシップを築き、ホスティングサービスも展開している。 64 発表2 .Sun Enterprise Learning Solutions(15) The Sun Learning Center(3) ¾ 顧客の声 スイス バーチャルビジネススクール “私は自らのスクールの技術面を全てSunにアウトソースした。なぜな ら、私はSunを信頼しているし、彼らのやり方が気に入っているからだ。 Sunは、我々が-Learningのビジョンを実現する手助けをしてくれ た。” BCE Nexxia “SunのLMSとコンテンツ開発サービスは、我々の営業、顧客支援、 開発社員向けの研修を大きく改善してくれた。当社のNexxia Learning Network で研修コストを2百万ドル削減したばかりでなく、 我々の顧客やビジネスパートナーに対しても効率的に高品質なコン テンツを提供できたことで、市場における優位性も明確になった。” 65 発表2 .Sun Enterprise Learning Solutions(16) まとめ ¾ SES(Sun の教育サービスビジネス)は、企業研修に関する以 下のソリューション提供を行う。 コンサルティング 技術 コンテンツ開発・提供 ¾ Sun は、顧客、特にiForceパートナは、当社にとって現状のマー ケット戦略上重要なパートナーであると認識し、コラブレーショ ンを推進する。 ¾ Sun は、今後とも、企業教育研修ソリューションを開発し続ける。 ローカライゼーション 付加機能 66 発表3 .Sun Enterprise Learning Solutions demo(1) ¾ SESポータルサイトからのコンテンツデモ 1.受講者画面 6ヶ国語に対応している 67 発表3 .Sun Enterprise Learning Solutions demo(2) ¾ SESポータルサイトからのコンテンツデモ 2.受講者TOP画面 68 発表3 .Sun Enterprise Learning Solutions demo(3) ¾ SESポータルサイトからのコンテンツデモ 3.コンテンツ例 ¾ 洒落たBGMを流し、Graphical な画像を背景とする、 multimediaを使ったものだった。 69 発表3 .Sun Enterprise Learning Solutions demo(4) ¾ SESポータルサイトからのコンテンツデモ 4.Learning Path ¾ 例えば、「My Roles = Programmer」、「My Skills = java」という ように役割とスキルを登録できる。 ¾ 例えば、「My Skills = java」 で現状がレベル1だった場合、 レベル3まで到達するために必要な Learning path を知ることも できる。 70 発表3 .Sun Enterprise Learning Solutions demo(5) ¾ SESポータルサイトからのコンテンツデモ 5.受講者画面 操作タグ一覧は以下のとおり。 My Courses My History My Roles My Skills My Profiles Find Courses Course Catalog Learning Resources Discussion Group Help Feedback Change Password FAQ AUI Login Logout 71 発表3 .Sun Enterprise Learning Solutions demo(6) ¾ SESポータルサイトからのコンテンツデモ 6.オンラインヘルプ画面 72 発表3 .Sun Enterprise Learning Solutions demo(7) ¾ SESポータルサイトからのコンテンツデモ 7.コース検索画面 “いつ受講したいか”、“どんなタイプ(Classroom or Online)” などをキーにして研修コースを検索できる。 (Find Courses) 73 発表3 .Sun Enterprise Learning Solutions demo(8) ¾ SESポータルサイトからのコンテンツデモ 8.“オンラインアセスメント”の検索結果 Perceptionを使っている。 74 発表3 .Sun Enterprise Learning Solutions demo(9) ¾ SESポータルサイトからのコンテンツデモ 9.管理者画面 管理者画面の操作タグの一覧は以下のとおり。 Manage Students Student Performance Skill Management Skill Development Course Tools Accounting Tools Marketing Tools Manage Discussion Groups Moderate Discussion Groups Shopping Cart 注.Marketing Tools 学生への受講勧誘用Eメール発信機能や、 75 Reminder機能のこと。 所感(1) ¾ “自社技術(java)の普及”という観点からLMSを自社開発する というビジネスセンスに、まず驚き、感心させられた。コア技 術に対する自信があるからこそ、ここまで徹底できるのだろう。 ¾ 残念ながら、Skill Assessment から Learning path を導き だす機能を実際に確認することはできなかったが、もし本当に 実現しているのであれば、非常に興味深い。 確かに、Sunのビジネスドメインはかなり絞り込まれているので、 Skillの種類も限定できるかも知れない。 そうであったにせよ、 Learning path を確実に提示できるの であれば、非常に先端的である。 76 所感(2) ¾ 「受講者数 40万人/年間」は、非常に大きな数値である。 この数値を達成した要因は、 ① TOP方針(Sun Sigma)などの必須研修 ② 多数の専門技術/専門製品コースの ③ サードバーティーとの連携によるラインアップの拡充 などであろう。 ¾ Cisco や Microsoft でも言及していたが、e-Learning の 立上げには、経営トップの commitment が不可欠。 これは、同社がビジネスとしての売込みにおいても痛感して いる(痛い目に合っている)ことだと推定できる。 77 参考1.Executive Briefing Center 78 参考1.Executive Briefing Center(1) 「Executive Briefing Center」は、社外に対する広報室の役 割を持つ。 Appleにも同様なセクションがある。 「Executive Briefing Center」を入ったすぐのところに、 「iForce Solution Center」という名称の show room があった。 ここでは、Sun が保有する様々な技術と製品を応用した先端 的な実用事例のデモをいくつか紹介している。これらは、同社 が「ソリューション」への展開進出を模索していることを誇示する 意味も込められている。 ただし、Mr.Sugiura は、ソリューションとは 言っても、Sun が Consultation を本格的 に取り扱うのではなく middleware の領域 でのビジネス展開を意図しているとのこと だった。主な展示内容は以下のとおり。 79 参考1.Executive Briefing Center(2) <Sun が middleware の領域でのビジネス展開を意図している主な展示内容> ① Financial Service Demonstrations 証券会社における取引業務システム。 従来、顧客の発注から数日かかっていた会社 側の取引業務を瞬時に処理するもの。 ② Network Identity 大規模なネットワークコンピュータシステム ③ Retail Demonstrations RFIDを使った小売用端末。RFIDの普及により、 膨大な分散型データ処理の要求が出てくるこ とを想定。 80 参考1.Executive Briefing Center(3) <Sun が middleware の領域でのビジネス展開を意図している主な展示内容> ∼つづき∼ ④ Sun Smart Solution 各社と連携して構築する、 自動給油システム? ⑤ Manufacturing Demos いわゆる 製造ラインにおける SFC(Shop Flow Controller)と、設計領域の CAE,CAD 81 参考1.Executive Briefing Center(4) <Sun が middleware の領域でのビジネス展開を意図している主な展示内容> ∼つづき∼ ⑥ Infrastructure solution Demos ⑦ java ⑧ Mobile & Security Demos ⑨ Communication Demo ⑩ F1レーシングカー 82 Apple Computer 平成15年10月1日 83 訪問先記録 訪問先:Apple Computer 所在地:1 Infinite Loop, Cupatino, CA 95014 面談者:Carol B. Moholt (Global Training Manager WWSales Training&Communication) Dianna Williamson (Content Manager The learning Interchange) Javier Perez-Sanchez (Senior Education Marketing Manager Education Products & Marketing) URL: http://www.apple.com/ レポート担当者:永瀬 隆之 細野 竜也 84 Apple Computer 事業業容概要 ・1977年1月3日創立 ・パーソナルコンピューティングプロダクツの研究開発、製 造、および販売を行っており、世界140ヶ国 以上において ビジネスを展開している ・売上高は53億6,000万ドル(2001年会計年度) ・教育へのテクノロジー導入に関しては早くから取り組んで おり、社内営業マンへの製品情報提供に e-Learningを活用しているほか、 社会貢献策の一環と して保育園∼大学の教職員向けの教材リ ソース集サイト を無料で提供している 85 eラーニングの活用状況概要 ①自社製品の営業マン育成研修 ・Apple社の全世界の営業マンに関するコンピテンシー(求めら れる行動特性)とスキルをカバーする 目的で集合研修に加え、eラーニングによる教育(ASTO:Apple Sales Training Online)を提供している ・特に新製品情報に関しては“ジャスト・イン・タイム”で提供 することが重要でeラーニングが有効と考えている ・eラーニング専用サイト(ASW:Apple Sales Web)から、製品担 当者によるWeb-Cast方式で提供している ・また、集合研修の未受講者対策としてDVDを活用し、集合研修 の模様をパッケージにして提供する取り組みも行っている 86 ②教員向けの米国の学習に沿った指導用教材の 素材集サイト提供 ・社会貢献策の一環として、プロの教員向けに、Apple社の製品 (Quicktimeほか)で加工・編集され米国の学習指導要綱に対応す る指導用教材を、素材集サイト(ALI:AppleLearningInterchange)という 形で無料で提供している ・指導用教材の素材は主にApple社と関係のあるパートナーや教育 関連団体(ex.NASAやKOKO財団 他)から提供を受けている ・Apple社の狙いは、コンテンツのアーカイブ受託や本サイト運用によ る収入ではなく、コンテンツに使われるApple社の優れた技術を体 感してもらい、Apple社の製品の継続的な購入につげていくところ にある ※そのほか、欧米におけるIMS・SCROMなどの標準化動向について の紹介があった。 87 発表内容① ∼自社製品の営業マン育成の研修実施∼ 1.ASTOに関する説明・ASWデモ ・ASTOでの研修受講者は主に自社営業マンで、欧州・アジアも含め約 20000名におよぶ ・ASWトップページの左に、「製品情報」「マーケット情報」「製品担当者 からのメッセージ」「技術の主な特徴」についての 最新情報を聴講するメニューバーがあり、クリックして必要なものを各自 で聴講する ・「製品情報」に関しては、製品発表前にコースファイルを各国 に提供することにより、各国ごとにローカライズさせジャスト・イン・タ イム”で提供できるように努めている ・また、「製品情報」や「製品担当者のメッセージ」などは、製 品担当者がムービー(QuickTime)を使った WEB-CAST方式によって受講者に語りかけているような形態を とることにより、内容にリアリティと深みが伴うようにしている ・コースは「summary」「resource」「Quiz」から構成されており、特に 「Quiz」は理解度の把握に加え、受講 88 結果のログ集計・分析による事後策検討に活用している 写真:ASWでのコース一例 写真:ASWでのコース一例 発表内容② ∼自社製品の営業マン育成の研修実施∼ 2. DVD素材に関する説明・デモ ・また、集合研修に出席できなかった営業マンには、集合の模様を録画したも のを編集加工したDVDにして配布している ・アプリケーションにはiDVD proを使っている ・iDVD proにはQuicktimeも入っており、通常のDVDで20時間かかってコンテ ンツを作成するところを 1時間以内で作成することができる ・DVDのメリットとして、「途中の自分が見たいところから受講できる」「見 たいところだけを受講できる」といった点があると考えている ・また、これまでに、「若い営業マン」向けのものをDVD化したが、その際の 工夫として、「若い営業マン」が好むような音声を入れるなどしている ⇒「受講対象者によって、研修コースの“見せ方”を変えることが重要」と いう事例として説明された。 写真:DVDでのコース一例 89 発表内容② ∼教職員向けの米国の学習要綱に沿った指導用教材の素材集サイト提供∼ 1. ALIに関する説明・デモ ・保育園∼大学の先生といったプロの教職者が米国の学習スタンダード(要綱)に沿っ た教育を実施するために必要な指導用教材(Movieファイル)をカテゴリー化 して提供している ・ALIトップページは「教育に必要なリソース集」「教員としてのリーダーシップとプロと しての意識向上に関する情報」「教育に必要な技術の説明」「リソースに関連 するイベント情報」から構成されており、いずれも無料で提供されている 写真:ALIのトップ画面(http://ali.apple.com/) 90 特色 ・教職員がMovieファイルをダウンロードして授業で使うことができるようにしている ・各指導用教材には、Movieファイルだけでなく、「学習スタンダードのどの部分に該 当するか」といった情報やMovieファイルの詳細情報をあわせて提供している ・また、Movieファイルを使う際に必要なワークシートも用意し、ダウンロードできる ようにしている ワークシート 写真:Movieファイルとワークシート 91 発表内容(その他)① ∼欧米におけるIMS・SCORMほか標準化動向について∼ 1. 欧米での標準化動向について ・e-Learningの標準化団体としてIMS、SCROM、OKIについてそれぞれ説明 IMS:主に産業界が主導してきた標準 SCORM:主に政府関係が主導してきた標準 OKI:主に大学が主導してきた標準 ・昨年の英国労働者に対する研修状況の1例として、「Learn Direct」というPCがな い人のための研修施設における受講状況によると以下の通りである 受講場所:1,775箇所 受講者:52,765名(延べ) 受講コース数:1,210,928コース(延べ) 受講時間:763,000時間(延べ) ・3年後には6,000,000∼10,000,000時間(延べ)にしたいとしている ・そのためには簡単に受講ができるようにすることが重要で、さらには標準化が重要 な要素の1つ 92 発表内容(その他)② ∼IMS・SCORMほか標準化動向について∼ 2. IMSについて ・特にIMSはレポーティング、トラッキングに優れているスタンダードである ・構成要素は以下のとおり Metadata Content Accessibility Sequence QTI(テストに関する仕様) profile ・IMSの導入はまだ全世界的にまでは進んでいないが、欧州をはじめ、アジアにも徐々に浸透中 93 訪問先記録 訪問先:Cisco Systems, Inc. 所在地:170 West Tasman Drive San Jose, CA 95134-1706 USA 面談者: Rob Okamoto Senior Manager Information Technology URL : www.cisco.com レポート担当者: 安達知子、工藤元 94 Cisco Systems,Inc 事業業容概要 ネットワーク機器、ネットワークソリューションのトップ企業 ・1984年の創立以来成長を続けてきたものの、 2002年には売上高が減少。 売上高 2001年度(∼‘01/7) 222億ドル 2002年度(∼‘02/7) 189億ドル 2003年度(∼’03/7) 189億ドル ・従業員数 34,466名(’03/7現在) 95 eラーニングの活用状況概要 ・ zeラーニング活用のリーダとして著名である。 zこれまでは、企業の成長を背景に、各部署がeラーニン グを展開してきた。 z収益の落ち込みを機に、社内での人材開発(HRM)を計画、 コーポレイトユニバーシティを構想している。 zコーポレイトユニバーシティでは、トップをメンバとす る委員会がビジョン、戦略、ミッションを決定する。 z人材開発は、教育(Education)より経験(Experience)が重 要である。 zeラーニングは、プラットフォームを集中し、コンテン ツは分散制作する。 zeラーニングの比率は90%が目標。 zeラーニングは学習者主体型ですすめる。 96 先方の発表内容 1.シスコのeラーニング 2.シスコの状況 3.eラーニングの方向性 4.人材開発のフレームワーク 5.コーポレイトユニバーシティに向けた考え方 6.コーポレイトユニバーシティの体制(案) 7.経験から学んだこと 97 1.シスコのeラーニング゙ 歴史的に(1997∼)eラーニング゙に取り組んでいる 導入時:マーケティング゙の一部 現在:HRM/HCMも含めた、コーポレイトユニーバシテイを 計画している 将来:コーポレイトユニバーシティ 導入時 目的の変化 Global Internet ビジネス開発 年中無休 Internet Rate Of Change 現在 コスト削減 Disruption Uncertainty Change 生産性向上 差別化 98 ・導入当時(1997)はシスコの成長時 ⇒雇用でリソースを確保 ⇒現在は、今のリソースで必要な人材を育成 ネットワークを使うことによって生産性と利益をあげる Network = Productivity & Profitability 完結したビジネスソリューション E-Commerce 機動性のあるEビジネス企業 Customer Care Workforce Optimization Supply Chain Management eラーニング Web Foundation 99 2.シスコの状況 ・課題 40000人の従業員(現在は34000人に減少) 数百種の製品 70社以上を買収 ⇒世界中にちらばっている従業員・リソース・情報の活 用・方針 プラットフォームは集中 コンテンツは分散制作 ・結果 4200万ドルのコスト削減 50%の時間的削減 従業員の生産性拡大 顧客満足度の向上 100 ・成功要因 テクノロジーを理解し、学習とは何かを理解することが 重要である。 Mentors & Experts Objects Customized Training Personalized Paths CD-ROMs Books Online Assessment Virtual Labs Communities Classroom CBT Communities Net Meetings Simulation Web-Based Management Systems Web-Based Streaming Media (デリバリーの観点) 101 多数の研修形態 ・ Video & Audio On Demand Virtual Hands on Lab Virtual Live Classroom Cisco IP TV WBT Interactive Simulations Assessment Reference Materials 102 マルチメディアスタジオ(IP-Centric Multimedia Studio) IP Multicast & Unicast Streaming 世界中の従業員、カスタマ、パートナーが利用 利用状況(/四半期あたり) Live IP Broadcastル Video on Demand 社内VOD利用者 社外VOD利用者 Online Meeting 99 800∼900 144,231人 74,058人 2,556回(参加者31,539人) ※投資費用は13ヶ月で回収予定 103 ・営業の利用 フィールドセールス(∼’03/2) ユニークユーザ数 世界 24,702人 米国 15,430人 アジア・パシフィック ヨーロッパ・アフリカ・中東 アメリカ(米国以外) 日本 3,340人 4,195人 853人 884人 パートナーのセールス(∼’03/2) ユニークユーザ数 世界 116,396人 米国 53,194人 アジア・パシフィック 18,298人 ヨーロッパ・アフリカ・中東 32,105人 アメリカ(米国以外) 11,366人 日本 1,433人 104 ・全社的な導入 工場の訓練 ISO9000の訓練 パートナー向け研修 認定試験 Career Certifications 105 3.eラーニングの方向性 High 学習者主体 Vision 業務主体 ビジネス効果 (生産性 従業員維持) モジュール主体 ポータル主体 コンテンツ主体 導入時 定着時 学習効果(コンピテンシーの浸透) High 106 コンテンツ主体 ポータル主体 学習者は一般 学習者を特定 (コンピテンシーの概念) コンテンツをモジュール化して、ダイナミッ モジュール主体 クなプロセスで提供 業務主体 従業員の役割、業務に合わせて提供・評価 学習者主体 学習者に応じて提供 (個人の希望スルキャリアパスにしたがって学習) ・会社側で指定 Prescribe型 ・学習者がやりたいもの Subscribe型 107 eラーニングの経緯 Wave1 (1997∼1999) Wave2 (2000∼2001) WAve3 (2002∼) 利益 (削減コスト) 2,400万ドル/年 3,100万ドル/年 1億ドル/年 ビジネス効果 ・コンピテンシーの 早期取得 ・生産性向上 ・競合へのアドバンテージ ・パートナーの責任性強化 ・レポーティング/スキル 管理機能強化 ・生産性向上 ・VOD ・LMS ・Virtual Classroom ・コンテンツポータル ・Global Streaming Network ・学習オブジェクト中心 ・グローバルな プラットォーム ・CDN(Content Data Network) ・チャネルパートナー ・Engineering ・カスタマ ・関連グループ (Legal/Finance) Application 対象 ・営業 (恩恵を受けた人) ・工場員 108 4.人材開発のフレームワーク ①Education・・・・・・10% 【一番重要ではない】 ・集合研修コース ・eラーニングプログラム ・指定された読み物 ②Experience・・・・・・70% 【これが一番効果的】 ・on the Job Tasks & Special Projects ・Job Change & Rotations ・Special Assignment ③Exposure・・・・・・20% ・Feedback ・ロールモデル⇒上司への設定 ・Visibility Opportunities(何かをやったとき皆に紹介) ・コーチングとメンタリング 109 ※研修形態変遷状況 (過去) 集合研修 70% VOD 20% eラーニング 10% IPTV 0% (現在) 11% 8% 71% 10% 110 5.コーポレイトユニバーシティに向けた考え方 (トップの指示) ①3∼5年で全研修の90%をVirtualに。 必要な集合教育は残す ②Generalist VS Specialist 専門家でかつGeneralistでないとリーダシップ゚をとれない ③All employees are learners & teachers. 受身でなく、自分の経験を皆で共有する ④Employee Agility 変化の激しさに対応できる従業員 ⑤Endless Opportunity ⑥A P/E enhancing workforce 株価upが良い企業⇒それに貢献する従業員 ☆運営コスト削減と開発スピード向上も重要 ⇒早い研修でセールス(収入)に結びつける ⇒適切な人に、適切な時間に、適切なコンテンツを 111 6.コーポレイトユニバーシティの体制(案) Corporate University CUSC( Corporate University Steering Committee) トップ、役員がメンバ。ビジョン、ミッション、戦略を提示する。 トップのビジョンをど う実現するか CUBC LSD (Learning (CU Business Council)各部署のビジネスニー Strategy & Development ズを出す(メンバも出す) CUTA Team) (CU Technology Advanced Group) CUCB (CU Curriculum Board) カリキュラムの作成 テクノロジーの面か ら意見を出す 112 7.経験から学んだこと ①Implement − Start Now (Small is OK) (時間の掛かるものだから、ともかく始める) ②Partner with Several Vendors (ベンダとの関係はメリットもあるが問題もある) ③Shorter is Better(短いコンテンツが使いやすい) ④Marketing is Your Friends (“こういう研修がある”という広報は重要) ⑤IT is Your Best Friends(ITサポートは大切) ⑥Plan & Build for Personalization (個人、個人全員が必要な研修プラン) ⑦Metrics : Company Impact (学びではなく、企業、ビジネスにインパクトのあるもの) ⑧Communication & Content(学びもコミュニケーションも必要) ⑨Virtual Project Teams(組織横断で働ける組織) ⑩Business Drivers(とにかく業績に寄与しなければ評価されない) 113 Bay Area Rapid Transit Distri ct(BART) 米国視察報告 平成15年9月 (9月25日訪問) 114 訪問先記録 訪問先:Bay Area Rapid Transit District(BART) 所在地:800 Madison Street,/P.O.Box 12688 Oakland,CA 94604-2688 面談者:Calvin V.Coleman 他 URL http://www. bart.gov レポート担当者: 甲 圭太 櫻井 良樹 115 面談者記録 • Calvin V.Coleman – Department Manager – Operations Training & Development Center • Anthony M.Cooper – Employment Department Specialist,Digital Media – Operations Training & Development • Karen A.Arhontes – Supervisor,Technology Based Training – Operations Training & Development 116 面談者記録 • Anthony M.Cooper • Calvin V.Coleman • Karen A.Arhontes 117 訪問先概要 企業名 Bay Area Rapid Transit District (BART) 事業業容概要 – サンフランシスコ通勤高速鉄道 – オール複線で104マイルのスピードで 運行している – 社歴は30年くらい 118 eラーニングの活用状況概要 • Operations Training & Development Centerを創設 • 研修部の中にIT部を設置 • 集合研修以外のものに活用 • 顔をあわせる必要のないもの、 実習の必要のないもの • 緊急事態時の知識を情報と して提供している 119 先方の発表内容 • • • • • 導入しての感想 導入計画のポイント 今後の目標 ネットワークの紹介 質疑応答 120 ホワイトボード CALVIN COLEMAN CUSTOMER SERVICE TECHNOLOGY MAINTENANCE TRAINING (E-LEARNING) 121 特色 • eラーニング導入で感じたこと – ニーズの把握をする – 一貫性のあるデリバリーが必要 – 人間の五感をうまく活用すべき – JIT(ニーズに即応) – 非同期なので時間的制約がない 122 特色 • eラーニング導入計画のポイント – 最初は小さくスタートする – 導入プロセスをうまく踏むための インフラ整備 – 明確な目標設定をしてプログラム を組み立てる 123 特色 ポイント1 • 小さくスタートする – CD-ROM→ネットワーク – パイロットプログラム – 初期投資を抑えて方向性を判断 – 効果を評価しフィードバックする – 将来のプログラムにもつながる 124 特色 ポイント2 • インフラの整備 – 効率的なサポートを考えた – 研修者がアクセスしやすいように – トラッキング、レポーティング機能 – データベースはコンパチブルに – スタンダードに合わせる 125 特色 ポイント3 • 目標設定 – 集合研修との違いを考慮する – 明確な評価方法を持つ – 導入にテクノロジーが必要となる – テクノロジーに対するスキルが必要 126 特色 • 今後のeラーニングの目標 – 世界中に対してバーチャルトレーニング – リアルタイム、リアルワールド – そのためのインフラ整備 – 洗練されたテクノロジーが必要 – とりあえず認定に関係するものから – 集合研修よりもより良い環境で 127 特色 • ネットワーク紹介 – 路線上 • OC48、光ファイバー • 全線にループ回線 – ビル内 • 100Mイーサーネット – 家庭向け • インターネットVPN 128 ボーイング 平成15年9月26日 129 訪問先記録 訪問先 : RENNAISSANCE SEATTLE Meeting Room(ホテル内会議室) 所在地 : Seattle, WA(ホテル所在地) 面談者: Richard Coffey / Senior Manager Trevor Ballinger(Speaker) URL www.boeing.com レポート担当者 : 相馬峰高、宗重隆 プレゼン会場風景(ホテル内会議室) 130 訪問先概要 企業名 The Boeing / Learning Education Assessments and Development (LEAD) 事業業容概要 -世界最大の航空宇宙企業(衛星、戦闘機、旅客機、ヘリコプター、ロケット、スペース シャトル) -2002年度の売上高 540億ドル -ボーイング社の顧客は世界145カ国 -世界70カ国以上で従業員を雇用 -全米38州で事業展開し米国内外の従業員は164000人以上(子会社を含む) 131 e−ラーニングの活用状況概要 ・ eラーニング概略 -基本的にはWebベースで行い、VODで行う -Webコース:100以上 -ラーニングセンター:350箇所 -配信内容:安全性に関するもの等(必須、一般) 現在の学習環境 -メディアを使用した非同期型(音声テープ、本、ビデオテープ、CD-ROM、Webビデオ、Webベース) -トレーナーのいる従来からの同期型(クラスルーム、ネットミーティング、TV会議、TV放送[BEN]、 バーチャルクラスルーム、ライブビデオ&オーディオ[Webストリーミング]) -今後は同期型と非同期型を融合したブレンディッドに移行予定 -BENを利用した遠隔教育の実践 写真:Trevor Ballingerさん WebBasedLearningの開発に当たって -基本的にはID(InstructionalDesign)の理論に則って行われている -学習者プラグイン環境や開発ツールやオーサリングツールには社内でスタンダードを設けて使用 -チーム構成の明確化(それぞれのメンバーの役割を明確化し責任を持ってプログラムを遂行) 132 先方の発表内容 1.組織概要について 2.LMSについて 3.E-Learningの学習環境について 4.Boeing社全体における 教育ネットワークについて 5.ラーニングセンターの紹介 6.LEADで使用しているe-Learning スタンダードとプロセスについて 写真:プレゼンの様子 133 特色(1) ・LEAD(Learning Education Assessments and Development) 組織概要 主にシアトルの従業員62000人が研修サービスの対象。 しかし、シアトル以外でも必要があれば研修サポートを行っている。 (1)組織構成員 325人 (2)チーム毎(1チームは2∼4人で編成)に活動 チーム構成員には「プロジェクトに対して責任を持たせる」、「各人の特技、スキル、個性をフル 活用する」、「意思決定にはチーム全員が参加」、「スケジュールの明確化」などの意識を持って 活動させる⇒チームとして成功する要素 (3)様々な役割を持った人で構成 (4)地理的に分散した人たちが所属 (5)様々なスキルレベルの人たち 134 特色(2) ・2002年…組織戦略の見直しを行い、同時にeラーニング についても見直しを行う。 ⇒部門毎に分散して行われてることを認識 ⇒統一化が必要 (1)統一に伴うLMSの見直し 現在ではWebベースのものを中心に、また、LCMSも検討 ※ 統一は来年までに全て完了する予定 (2)統一に伴うカリキュラムの見直し 企業戦略を考慮した上での従業員個々人にあったものを提供 ・戦略コンテンツ : 企業戦略に則るコンテンツ ・クリティカルコンテンツ : 購入決定等の判断を行うためのコンテンツ ・コモディティコンテンツ : アウトソーシング(外部)コンテンツ (3)ベンダーとのパートナーシップ ベンダーとは主にコンテンツ開発やコンテンツデリバリーで提携 ・企業戦略から離れないように注意 ・カスタマー最優先でカスタマーに対するインパクトや満足度を考慮 ・プロジェクトマネージメントを考慮 135 特色(3) ・全社的LMS統一と同時に (1)全社的に使用可能な学習法を考えている。 (2)HR/Management 仕事に必要なものは当然であるが、従業員個々人のキャリアアップを考慮し てカリキュラムを構成することが重要 ⇒Enterprize Systemとして、PeopleSoft社「BPS」を使用 (3)学習活動 現在は集合研修主体で一部ではeラーニングで提供。 しかし、今後は同期型と非同期型をブレンディッドして学習者に対して最適 な学習を提供したい。 ⇒ 学習者主体型(LearnerCentric)に移行 ・ライブラリ、メンタリング、コミュニティ(学習者が集まる)としての学習 つまり、LCMSを活用し学習オブジェクト化することにより、個々人に合わせて 学習を構成可能になる。 136 特色(4) ・現在のeラーニングテクノロジ 同期/非同期の学習形態はWebを使用したものに移行しつつある。 将来的には同期/非同期を融合したブレンディッド形態の学習実施を目指している。 137 特色(5) ・BEN(Boeing Education Network) 遠隔教育という位置づけでライブかつインタラクティブな放送を行う目的でシアトルにスタジオを設置 -Video:一方向、Audio:双方向 -全米&カナダを対象として68サイト(BEN Expressで放送) -研修時間は8万時間/年、受講者は2万5千人/年、380プログラム/年、 1クラス100人の学習者 -サテライトとWebの両方で提供 -Onlineでスケジュールを確認し、サイトから資料をダウンロードして放 送を受講 ・Benefit Online Scheduling -出張の削減、トレーニングコストの削減、 インストラクターと受講者の1対1のコミュニケーション 放送スケジュール 資料Download 138 特色(6) ・Learning Center (LC) -個人ペース主体で従業員なら24時間受講可能 -センターは全米に配置し、将来はセンターをバーチャルな環境で提供 -VODが主で、ダウンロードして個人使用 ⇒終了したら完了報告を個々で行う⇒受講履歴となる -外部へはThompsonLearning社が350以上のコースを3年契約ライセンス提供し、 コンテンツはボーイング社の意向を重視し作成するので、カスタマイズは一切しない 提供コンテンツ ・工場に関するもの ・安全性や健康について ・セキュリティ ・個人キャリアアップ ・ビジネス文章作成 など 139 特色(7) ・eラーニングにおける会社としての姿勢 -ITグループ主導のインフラ・・・アーキテクチャ決定、サーバー関連事項 -スタンダード・・・全社的に使用できるツールの選定 -サポート・・・ヘルプデスク ・ITグループとLEADとの密接な協力関係 eラーニングを行う上でITグループとの関係が重要になる -LEADアーキテクチャ委員会(社内人員で全て構成) -コンピューティング予算委員会 -サーバーチーム -コンピューティング変更に対する対応 -サーバー管理 IT IT部門と教育部門が密接な協力関係を築くことで、ハード的問題を解消しスムーズな eラーニング環境を提供することが可能となる 140 特色(8) ・Web Based Learning(WBL)開発にあたっての10のプロセス 基本的にID(Instructional Design)に従ってプログラム構築 -分析⇒設計⇒開発⇒デリバー⇒評価をサイクルして行う -注意点としてはコンテンツ開発やコースエレメント、ユーザー側/開発者側のコンピューティ ング環境などを分析し、リスクを評価しプロセスとギャップが生じないようにする。 ・eラーニングコンテンツに求められる要素 -コンテンツ 明確化、学習目標の設定、内容、インタラクティビティ、評価、スキルチェック、 学習者に対する適切なフィードバック、終了段階での学習プロファイル変更 -コース タイトル毎に閲覧可能、企業戦略に沿っているか(メタタグ情報を使用して) -インフラ コンポーネントを電子化、ナビゲーションに一貫性を持たせる 141 ・WBLの10のプロセス 特色(9) -Analyze( Analyze(分析) Step 1.Determine Determine the business need Step1. ビジネスニーズの定義 ビジネスニーズの定義 Step 2.Analyze Analyze what’ Step2. what’s to be learned 何を学ぶかという分析 何を学ぶかという分析 Development Time -Design( Design(デザイン) Step 3.Define Define learning objectives Step3. ラーニングオブジェクトの決定 ラーニングオブジェクトの決定 Step 4.Develop Develop assessments Step4. 評価の開発 評価の開発 Step 5.Develop Develop learning solutions Step5. 指導計画の開発 指導計画の開発 Step 6.Select Select Presentation methods Step6. プレゼンテーション方法の選定 プレゼンテーション方法の選定 -Develop( Develop(開発) Step 7.Acquire/Produce Acquire/Produce Materials Step7. 教材収集 教材収集/ /教材作成 Step 8.Test Test and Revice the training Step8. テストとトレーニングの改定 テストとトレーニングの改定 -Deliver( Deliver(デリバー) Step 9.Deploy Deploy or Publish the training Step9. トレーニングのデプロイ、パブリッシュ トレーニングのデプロイ、パブリッシュ -Evaluate( Evaluate(評価) Step 10.Revice Revice the training Step10. トレーニングの改定 トレーニングの改定 ※ 実際の開発では、従業員が使用してるWorkstationの スタンダード化を図り、開発者が使用するツールに 至っても社内スタンダードを選定している。 ※ 現在使用されている技術として、バーチャルカンファレ ンスやビデオカンファレンス、ビデオ配信、BEN、Emailなどを駆使してWBLを提供している。 142 特色(11) ・開発チームについて -プロジェクトマネージャー スケジュール管理、予算管理、他のマネージャーとの連絡 -カスタマー(対象は組織) 予算の算出、SMEの選出 -SME(Subject Matter Expert) チームメンバーであり、その分野に優れた人物=オーディエンスの代表 コンテンツ提供、コンテンツ見直し、ベータテストサポート -ID(Instructional Designer) デザイン・学習戦略構築、ファイルアーキテクチャ -グラフィックデザイナー プロジェクトデザイン、テンプレートデザイン -オーサー&プログラマー テンプレート作成とテスト - IT専門家 ITテクニカル指導、サーバー選定、トラブルシューティング -その他のメンバー プログラムの要求事項により対応(プロデューサー、プログラマー、ア ニメーター、ウェブマネージャー) 143 特色(10) ・全社的に使用しているユーティリティーについて -学習者側の環境では主に資料(PDF)の表示や、ストリーミングコンテン ツの再生環境などにスタンダードを独自に定めている -開発者側の環境では主にWebページ作成ツールやサイト構築に関する ツールなどにスタンダードを定めている -オーサリングツールやグラフィックツールについては主にマクロメディア 社のツールを中心に使用し、他にストリーミング動画の編集ツールやテ スト(クイズ)構築ツールを使用している 144 Microsoft Corporation 平成15年9月 (9月26日訪問) 145 訪問先記録 訪問先: Microsoft Corporation 所在地:Redmond WA 98052−6399 面談者:Brian L. Taliesin (Technical Evangelist) URL http://www. microsoft.com レポート担当者: 加川 恒彦 146 訪問先概要 企業名 Microsoft Corporation ■事業業容概要 マイクロソフト(Nasdaq名称:MSFT)は、1975年に設立され、個人および企 業向けのソフトウェアやサービス、インターネット テクノロジーにおける世界的 リーダー。マイクロソフトは、多様な製品・サービスの提供を通じて、時や場所、 機器を問わず優れたソフトウェアで人々の可能性を広げていru。 ■売り上げ( 2002 年 6 月期決算) 売上高 283億7,000万米ドル 純利益 78億3,000万米ドル ■従業員数 全世界:54,468人 米国:36,015人 ・所属別従業員内訳(全世界) 所属従業員数 研究開発22,908人 販売/サポート24,899人 管理運営6,661人 147 Worldwide Learning Platform Services (WLPS) History and Genesis ■WLPSができた経緯 教育関係の組織:社内で40 5つの異なるLMSを社内で導入している。 ツール:自社開発と外部から購入したもの2種類ある。 →組織が大きい弊害として、似通ったプロダクトを別組織で作成 していることもある。 上記の問題がこの3,4年の間に浮上してきた。 また、現在全社的に行う場合、ターゲットが明確に されていないケースが多かった。 ロースキル者、低い階級のマネージャというように、 ターゲットを決めて行うことも重要である。 148 WLPS - Mission & Goals 効率性を上げる:バイスプレジデントレベルのスポンサーが必要 ストラテジーが全社的に落とし込める。 これはハードワーク!→チャレンジ ・全社的にビジネスニーズとは何か、明確にしていく。 明確にして、必要なLMSを統一していく。 ・スキル評価の統一。 →来週、役員会で検討する予定である。 コンテンツ開発に関して、柔軟な姿勢で実施すること。 現在大きく分けて2つフォーカスしている。 1、受講者の準備度を定着させる。 2、従業員の学習履歴、学習パスを作る。 →LMSを統一し、より迅速に従業員に提供。(ASPENを利用) 149 Platform View (High-level) マネージメント、管理について 下段の3つ:スキルのストレージ、コンテンツデポジトリ、ラーナーインフォ。 コンピテンシ、知識の状況把握→学習レベルの方向性 用語について 学習者のプロフィールはできている。 コンテンツも決めている。 ユーザビリティに関する情報をいれていく。 データはwebサービス(ポータル)で抽出可能。 データの管理ツールのコンセプト ・ディレクトリを作っていく。 ・組織のルールも入れ込む →社員向け+パートナーの会社向けに活用してもらえる。 150 Role / Skills Framework Profession Job Outputs Job Title Role Hierarchy Job Role Performance Goals Deliverables Tasks Competency 1 Competency 2 Skills Hierarchy Skill 1 Skill 2 Proficiency 0 1 2 Skill n 3 4151 Role / Skills Framework ●スキルのプロファイラー スキル評価に利用。自己評価をした 場合、スキルに関するディクショナリー をみている。 例えばあるプロダクトに関するスキル は「用語を理解している」など。 オブジェクティブな評価について統計 対応可能で、統計結果を表示可能。 リソースは正確に活用するため、テス トを利用する場合もある。 認定プログラムもこのような評価を 利用している。 プロセスは大変シンプルで、自分の役 割を決めて、必要な質問事項がでて 152 くるので、回答をする。 Role / Skills Framework 各従業員が自分で評価したも のを、管理者が修正をしていく。 (左下図) 従業員の自己評価;3 管理者の評価;4 自己学習に関して学習目標に 対して達成するよう、日付を入 れる。 学習者だけでなく、上司も日付 を記載可能であり、マネージャ のチェックの元、学習者は自己 学習を行う。 153 Click2learn,Inc. 平成15年9月 (9月26日訪問) 154 訪問先記録 訪問先: Click2learn,Inc. 所在地:110 110th Avenue NE,Suite700 Bellevue,Washington 98004,USA 面談者:Rick Collins (Vice President,Business Development) URL http://www. click2learn.com レポート担当者: 加川 恒彦 155 訪問先概要 企業名 Click2learn,Inc. ■会社設立概要 Click2learn,Inc.は1984年、米国マイクロソフト社の共同設立者であるポー ル・アレンによってAsymetrix Learning Systems,Inc.として設立されました。 1999年秋、Click2learn,Inc.へと社名を変更し、eラーニングのオーサリング ツールおよびプラットフォーム事業におけるリーディングカンパニーとして、米国 同業界を先導してまいりました。 ポール・アレンの提唱する理念の実現をめざし、多くの企業や政府機関、大 学をはじめとする教育機関にeラーニングソリューションを提供しているととも に、eラーニングの標準化においても積極的に業界をリードしている。 ■売り上げ( 2002 年) 売上高 2億3400万米ドル ■従業員数 米国:280人 156 企業の背景と事業の狙い eラーニング導入の目的は従業員の生産性を あげることにある。 ・主なユーザー400以上の大規模ユーザー。 ・ Click2learneはラーニングのエキスパート 集団と自負している。 ・ASPENプロダクティビティティスイート、 ツールブックなどのツールの紹介があった。 157 TBLは変革的! CD-ROM教材/インターネット利用なし。 現在は、LMS、LCMS:インターネット利用。 eラーニングのベネフィットは、コスト削減。 世界中に一貫性のある内容を通知可能。 24時間365日運用。学習者はいつでも、利用可能。 現在は、eラーニングの時代。 次の時代は、生産性を上げていく時代。 →ASPENスイートに慣れると、従業員はIT活用で生産性をあげるパフォー マンス(業務遂行能力)を得る。 158 Learning Trends ・従業員の能力開発 ・製品をより早く市場に出すため の施策が可能 ・ROIーコスト削減や収入増加策 に貢献 ・カスタマーサービスの向上 ・パフォーマンスや生産性の向上 159 アメリカンエアラインの事例紹介 • • • 成功しているカスタマーへのサポートシステム 異なる学習法に対するサポートが可能 アメリカ航空の場合、大手顧客 →規則に従う。(コンプライアンス) • こういう大規模企業の場合、スケジュール管理が大切 • 受講状況、受講後のトラッキング、評価をすることが必要。 • 航空業界の場合、厳しい規制に対して、従業員が理解する必要がある。 • 変化が激しい中、ダイナミックアクセスに対応可能に。 160 アメリカンエアラインの事例紹介 • 10万人の従業員に研修可能に。 • 大きなスケジュールの効率的管理可能 • 評価効率的管理可能 161 マイクロソフトの事例紹介 営業の人向けで利用。 “ 新商品の学習。 120カ国1万5千人で運用。 より早くチャレンジ(新商品情報伝達) する。 • 集合研修は不可能。ASPENでは可能。 • 研修の効果は業績に出ている。 • • • • 162 マイクロソフトの事例紹介 • ・準備時間(新商品が市場にでる。営業マンに学習 させる)を短縮:従来5ヶ月→aspenで3ヶ月に。 • ・コスト:削減 • ・個々人に適した学習を提供。 163 Wyeth(製薬会社) • 毎年1000人の新人が入り研修のた • • • • めの旅費などが高い 新人が営業できるまでの時間もコスト も半減させ、研修所の収容能力や教育 能力の向上を図る。 ・研修時間:4.5日→2日 ・コスト(施設):1年に160万ド ルの削減、3年利用した場合400万ド ルの削減 ・ねらった商品のマーケットシェアが 広がった 164 Century21(北アメリカで有名な不動産) • 営業マン(エージェント):別のプ • ロセスだと一貫性がない。 一貫性のある営業プロセスを身につ けさせるために、ASPENを利用し学 習。ブレンデッドラーニングを利用。 (バーチャル会議、ライブ学習、非 同期学習) • 33%生産性が向上 • 収入の向上 165 Vodafone • グローバル電話会社 • 商品内容、サービス内容を統一し、世界中の ディラーに提供。 • それに関する研修をブレンデッドラーニング で実施。 • 多くのグローバル企業は社員だけを対象だけ でなく、ディラーも対象にしている。 • そのためにLMS、LCMSバーチャルクラ スルームなどを使っている。 ・社員向けとディラー向けのチャネルを運営し その結果をHRMに結びつけている。 166 先進e―Learningユーザー活用徹底調査 調査報告 167
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