『一万人の第九』潜入レポート

『一万人の第九』潜入レポート
2010.12.5
はい、現場です。今年も『一万人の第九』の季節がやって来ました。
今回で 28 回目という歴史あるイベント『サントリー一万人の第九』
その会場に潜入して、一万人の第九とはどんなイベントなのかお伝えして参ります。
まずは、南国暮らしの会と LSC の有志の皆さんが、第九を歌いきった後の晴れやかな表
情をご覧いただきましょう。
ご覧の様に、今年は 12 名の会員が参加されました。
毎年、12 月の第一日曜日に本番が行われます。この本番までが、遠く永い道のりでした。
さかのぼる事、半年前の 6 月に『一万人の第九』へ参加するために申し込みをしなければ
なりません。ここで、抽選に漏れると残念ながら参加は叶いません。
めでたく当選となれば 8 月から大阪や京都・神戸・和歌山それに東京などの 14 の会場で
歌唱指導(レッスン)が行われます。
慣れないドイツ語で、しかも最終的には暗譜しなければならず、悪戦苦闘の数ヶ月を過ご
すのです。12 回のレッスンは 2 回までなら欠席できますが、3 回休むと本番への出場資格
が無くなります。レポーターは学生時代に『代返』で授業をサボっていましたが、一万人
の第九はサボる訳には行かないのです。また、レッスンそのものが楽しいからサボる気も
起こりません。
経験者は 6 回のレッスンを選択する事もできます。レポーターは、4 回連続の参加ですが、
毎回 12 回コースを受けています。
さて、本番当日は午前 9 時集合です。
次々と会場の大阪城ホールへ集まる参加者の皆さん。
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残念ながら、会場内での写真撮影は禁止されているためにホール内の様子をお伝えする事
が出来ません。
9 時半になると入り口のドアは閉められ、遅れての入場は出来ません。
まずは、欠席者の席を埋めるために一万人が右へ左へ、あるいは前へと大移動が始まりま
す。単純な席の移動ですが、一万人ともなると随分と時間が掛かります。
ようやく席が決まってリハーサルが始まるのは 11 時を過ぎてからです。
さらにオーケストラを入れてのリハーサル、舞台転換をして今年のゲスト平原綾香のリハ
ーサルと続きます。
リハーサルが終わると、いよいよ会場にお客さんが入って来ますが、なにしろ客より出演
者の方が人数が多いのですから不思議なコンサート会場の雰囲気です。
そして、いよいよ午後 3 時、本番が始まりました。
オープニングは、『THE
JAPANESE
SOCCER
ANTHEM』
日本サッカーの応援ソングとして、1994 年に坂本龍一が書き下ろしたものです。
府立淀川工科高等学校吹奏楽部による勇壮なファンファーレが響きわたります。
そして、平原綾香さんのステージです。
1984 年生まれで、祖父はジャズトランペッター、父はサックス奏者という音楽一家に育
ち
2003 年ホルストの組曲『惑星』のうちの第 4 楽章『木星』に日本語詩を付けた『Jup
iter』でデビューし、その歌唱力には定評があります。
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まず 1 曲目は、デビュー曲の『Jyupiter』
淀高吹奏楽部に、一万人の第九ではお馴染みのスーパーキッズオーケストラが加わり
我々、一万人がコーラスを付けます。平原綾香と一万人のコラボレーションです。
2 曲目は『威風堂々』
たった一人の自分を力強く生きていくこと『恐れず夢を持つこと』をテーマにした平原綾
香からの人生の応援ソングです
3 曲目は『LOVE
STORY』
これは、今回『一万人の第九』へのゲスト出演が決まって、佐渡裕さんから『第九』の
『第 3 楽章』にオリジナルの日本語詩を書いて欲しいと依頼されたもので、この日が
初公開になります。
第九の第 3 楽章は『愛』の章、ゆったりとした美しいメロディーが展開します。
隣同士の音階で連なっていくメロディラインで、平原綾香さんは『LOVE
STOY』
というタイトルを付けました。
4 曲目は『Joyful,Joyful』
『第九』のゴスペルヴァージョンで、映画『天使にラブソングを 2』が有名ですが、平原
さん自身が高校の学園祭でこの曲を歌ったのが切っ掛けで、音楽プロデューサーに見初め
られたという縁のある曲です。1 万人の第九ゴスペルクワイヤと共に、一万人の合唱団も
手拍子を打ち『Yeah you know me』と声を合わせてノリノリの会場となりました。
30 分の休憩の後、いよいよ『一万人の第九』・・・我々の出番です。
『第九』は第 1 楽章から第 4 楽章まで通すと 70 分ほどあります。
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その第 4 楽章は『歓喜の歌』がテーマです。
数ヶ月間、ドイツ語と取っ組み合いをして来て今日が集大成です。
ひとりひとりの力は微力でも、一万人が集まるとこんなに力強い音になるのです。
そして歌い終わると誰もが『ブラボー!!』と叫びたくなるのです。まさに『歓喜』です。
そして、大阪城ホール内に無数のペンライトの光が揺れる中、『蛍の光』のメロディーを
口づさみます。『また来年もここで歌いましょう!』と、初めて逢った隣りの方々と握手
をして再会を誓うのです。
レポーターは、今年で連続 4 回目の参加になります。
去年から、『LSC一万人の第九を歌う会』に入れていただきました。
初めて参加した 4 年前、感動の涙を流し感激に胸を打ち震わせました。その次の年も、や
はり感動したのですが、熱い感動を抱えながら一人寂しく帰りの電車に揺られるのは、何
とも侘しいものでした。
熱い感動の後には、同じ感動を共有した仲間達と一献傾けたいのが人情です。
一万人の第九を歌う会は、終演後全員揃ってホテル京阪内のレストラン『ロレーヌ』での
打ち上げで『第 2 章』を向かえます
世話人の井藤さん、第九は 22 回目の参加
有元さん
平山さん
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朝 9 時に大阪城ホールに集合し、打ち上げが終わったのは夜の 9 時でした。
12 時間に渡り、皆様お疲れ様でした。
長い一日でしたが、皆さんの表情から達成感と満足感とが伝わって来ます。
来年は、まだ未体験の皆さんも是非この仲間に入って感動を共有してみませんか?
レポーターは、久し振りに心地よい酔いに最寄駅を 2 つばかり乗り過ごしてしまい、自宅
への到着は日付変更線ギリギリになってしまいました。
以上、現場からのレポート・・本村がお伝えしました。
なお、当日の模様は地上波では、12月23日(木・祝)の 15:55~16:53に放送の予定です。
関西地区は毎日放送、関東はTBS、北海道はHBC、名古屋はCBC、九州はRKBで
BS放送では12月26日(日)
22:00~22:54の放送予定です。(地上波とBSは内容が変わ
ります)
今回、レポートしてくださった、
本村さん。
本村さんの好意によりレポートを
元に HP を十河が作成しました。
本村様有り難うございました。
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