情報科学演習 Excel 基本操作

情報科学演習
Excel
基本操作
Excel 等の表計算(spreadsheets)ソフトでは、
「セル(cell)」と呼ばれる小さな区画のそれぞれで
計算を行うことができます。セルは縦と横に並べられており、縦の並びを「列(column)」、
横の並びを「行(row)」と呼びます。通常、列は A, B, C, …、行は 1, 2, 3, …と番号付けされ
ており、それぞれのセルはその座標(A7、B10、など)で示されます。
各セルには、文字、数字、数式を入力することができます。文字や数字は、セルを選択し
てからシートの上にある「数式バー」に入力するか、またはセルをダブルクリックして入
力します。数式は、まず等号 = を入力してから、数式を入力していきます。入力し終わる
と、数式バーには数式が表示されますが、セルにはその計算結果が表示されます。
問題
1) 123 + 456  789
2) 123 × 456 ÷ 789
3) 123 + 456 789 
4) 1234  5678 9 

円周率、平方根、累乗については、飯山研究室のウェブページも参考にしてください。
http://science.shinshu-u.ac.jp/~tiiyama/?page_id=9616

数式には、他のセルの座標を含めることもできます。他のセルの値を用いて計算すること
を、
「
(セルを)参照する」といいます。

問題
5)からまでの自然数の和を求めよ。
6)数列 an = an1 + an2 の a25 の値を、初期値 a0 = 0, a1 = 1 の条件で求めよ。
このように、他のセルの座標を含む数式をコピーしたとき、参照しているセルは、相対的
な位置関係を保ったまま変化します。これを「相対参照(relative reference)」といいます。参
照するセルを固定したいときは、数式中の座標の列と行の前に$の記号を入れます。これを
「絶対参照(absolute reference)」といいます。
問題
7) 整数 z (0  z  20)について、二次関数 f(z) = z(z – a)の値を計算せよ。ここで a は 0  a  20
のどんな数でもよい。a をいろいろ変化させて、計算結果を確かめよ。
ここで、z と f(z)の関係を図示するには、z と f(z)のセルを選択し、
「散布図」ツールボタンを
押します。左の列を横軸、右の列を縦軸とするグラフが表示されます。
問題
12
6
1
1
8) 散布図ツールを用いて関数 y       を図示せよ。
(分子間ポテンシャルについての
 x
 x
Lennard-Jones 式)
2
2
9) 散布図ツールを用いて楕円       1 を描け。
4  3
x
10) 散布図ツールを用いて関数 y 
y
abx
を図示せよ。a と b を変えると曲線がどう変わる
1  bx
か調べよ。
(Langmuir 吸着等温式)
Excel では、いろいろな関数を計算に用いることができます。数式バーの左の、「関数の挿
入」ボタンを押してみましょう。先に挙げたウェブページも参考にしてください。
問題
11) 三角関数 y  a sin(bx  c) を図示せよ。a、b、c を変えると曲線がどう変わるか調べよ。
12) 双曲線関数 y  cosh x を図示せよ。
13) 逆三角関数 y  sin 1 x (1  x  1)を図示せよ。
14) 指数関数 y  10 x と y  exp x を重ねて図示せよ。
15) 対数関数 y  log x と y  ln x を重ねて図示せよ。