12月1日号を掲載しました。

JA全厚連情報
(毎月 1日
発行)
№1038 2015 年 12 月 1 日
目
□
次
JA全農の栁澤元会長らが受章 .....................................
1
平成 27 年秋の叙勲・褒章
□
コーディングに迷った症例について研究............................
2
第3回厚生連診療情報管理士研究会を共催
□
公的病院に対する財政措置について要請............................
3
公的三団体で要請活動を実施
□
JA全厚連第8次3ヵ年計画の素案について協議 .....................
4
事業企画委員会を開催
□
設備投資意思決定および経営戦略の知識について研修 .................
5
厚生連経営管理職層育成研修会(第3クール)を開催
通信員だより
第 64 回日本農村医学会学術総会開催(由利組合総合病院)
「かづの元気フェスタ」に参加して(かづの厚生病院)
「総合医・家庭医」の育成(秋田厚生医療センター)
わが子の職場“安心”を確認(茨城西南医療センター病院)
県知事も測定 茨城をたべよう収穫祭にて健康チェック(JA茨城県厚生連)
看護師目指し 88 人決意 戴帽式(土浦協同病院附属看護専門学校)
第 8 回厚生連病院研修医全国大会を開催(相模原協同病院)
紅葉が色づきはじめた奥鹿教湯 第 14 回 三才山病院祭開催
(鹿教湯三才山リハビリテーションセンター三才山病院)
地域医療を極める 長野松代総合病院 病院祭 医療展 開催(長野松代総合病院)
地域医療を支え、やさしい街づくりを目指して
小諸厚生総合病院 第 36 回病院祭 開催(小諸厚生総合病院)
地域への想いテーマに込めて北アルプス医療センターあづみ病院 病院祭 農業祭 開催
(北アルプス医療センターあづみ病院)
ずっと住みたいと思える地域をつくる 富士見高原医療福祉センター富士見高原病院祭 開催
(富士見高原医療福祉センター富士見高原病院)
また一歩、看護の道を踏み出す 佐久総合病院看護専門学校戴帽式(佐久総合病院看護専門学校)
地域住民でにぎわう新外来棟 北信総合病院祭開催(北信総合病院)
救急・リハビリ医療機器購入費用助成目録贈呈(JA岐阜厚生連)
医療対策について県へ要請(JA静岡厚生連)
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お知らせ
◇会議日程
全国厚生農業協同組合連合会
〒100-6827 東京都千代田区大手町 1-3-1 JAビル
TEL(03)3212-8000 FAX(03)3212-8008
E-Mail: [email protected]
(経営支援グループ)
http://www.ja-zenkouren.or.jp
JA全厚連
編集責任者 瀧 幹男
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JA全厚連情報
№1038 2015 年 12 月 1 日
JA全農の栁澤元会長らが受章
平成 27 年秋の叙勲・褒章
農林水産省ならびに厚生労働省は 11 月3日、平成 27 年秋の叙勲・褒章受章者
を発表した。
農協関係者(旭日双光章以上)では、元・全国農業協同組合連合会経営管理委
員会会長の栁澤武治氏(元・新潟県厚生農業協同組合連合会経営管理委員会会長)
が旭日中綬章を、現・全国共済農業協同組合連合会徳島県本部運営委員会会長の
勝瑞時寛氏(前・徳島県厚生農業協同組合連合会経営管理委員会副会長)と、元・
愛媛県農業協同組合中央会会長の林正照氏(元・愛媛県厚生農業協同組合連合会
代表理事会長)が旭日小綬章を受章された。
厚生連関係者では、元・神奈川県厚生農業協同組合連合会相模原協同病院看護
部長の佐藤利惠子氏と、元・徳島県厚生農業協同組合連合会阿南共栄病院診療放
射線技師の渡辺広篤氏が瑞宝双光章を受章された。
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№1038 2015 年 12 月 1 日
コーディングに迷った症例について研究
第3回厚生連診療情報管理士研究会を共催
本会は 10 月 30 日、東京・新宿の「新宿農協会館」において、第3回厚生連
診療情報管理士研究会を日本文化厚生農業協同組合連合会と共催し、13 厚生連
から 33 名の診療情報管理士等が参加した。研究会では冒頭、日本文化厚生農業
協同組合連合会の木内健行・常務理事が開会挨拶を行い、以下のプログラムを
行った。
(1)問題出題「コーディングに迷った症例について」
(2)基調講演「地域医療構想とこれからの入院医療のあり方」
藤森研司・東北大学大学院 医学系研究科・医学部 医療管理学分野 教授
(3)問題答え合わせ・ディスカッション「コーディングに迷った症例について」
このうち(2)で藤森氏は、DPCデータ・電子レセプト・病床機能報告制度等
を活用するためには、統一基準によるデータの集積が重要と説明し、地域医療
計画については、
「National Database(NDB)等で地域の医療提供状況・受
療動向が可視化され、地域医療計画に関する議論の素地はできつつある」と述
べた。また、実際にNDBを地域医療計
画に活用したモデルについて紹介した。
また(1)では、事前に行ったアンケー
トをもとに、各病院における「コーディ
ングに迷った際の症例」について報告が
あり、参加者が、自分だったらどうコー
ディングするかをそれぞれ回答用紙に
記入した。回答については、当日その場
で集計を行い、その後(3)において藤森
研究会の様子
氏を座長に、集計結果を見ながら症例ごとのコーディングの考え方や判断基準
等についてディスカッションを行った。
最後に、本会の榛葉道尚・理事 兼 経営企画部長 兼 経営支援部長が閉会挨
拶を行い、研究会は終了した。
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公的病院に対する財政措置について要請
公的三団体で要請活動を実施
現在、地域において必要とされる不採算医療等の機能を担う公的病院に対し
て、
自治体が助成を行った場合、国から自治体に特別交付税が措置されている。
このほど、平成 28 年度以降の特別交付税措置について、①10 割の措置率を
引き下げ自治体に負担を求める、②財政措置の対象を赤字病院に限定するとい
った見直しが進められているとの情報があり、公的病院に対する助成の縮小が
懸念されることから、本会では、日赤・済生会と共に、新藤義孝前総務大臣(11
月9日)
、高市早苗総務大臣(11 月 17 日)に対して要請を行った。
三団体からは、今後も公的病院が
地域医療を安定的に継続して担え
るよう、①自治体負担が急増するよ
うな改正を行わないこと、②財政措
置の対象を赤字病院に限定しない
こと、③特別交付税制度の活用に向
けた周知・指導を要望した。
新藤義孝前総務大臣は、「大変重
新藤義孝前総務大臣への要請の様子
要な制度であるため、今後も制度が
継続するよう努力したい。また、全国一律の措置ではなく、地域性を踏まえた
対応も考える必要がある」と述べた。
高市早苗総務大臣への要請では、本
会の前澤理事長から、「へき地では厚
生連病院が唯一の病院として、自治体
の支援を受けながら、何とか地域医療
を確保している。こうした地域は特段
の配慮をお願いしたい」と要請した。
これに対し、高市総務大臣は、
「地域差
高市早苗総務大臣への要請の様子
があることは理解した。そのような点
を踏まえ検討していきたい。」と答えた。
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JA全厚連第8次3ヵ年計画の素案について協議
事業企画委員会を開催
本会は 11 月 10 日、東京・大手町のJAビルにおいて事業企画委員会を開催し
た。
協議事項では、(1)JA全厚連第8次3ヵ年計画(素案)
、(2)特例業務負担金
への対応―について協議を行った。
(1)では、3ヵ年計画の重点実施項目の一つとして地域医療構想への対応支援
をあげ、各厚生連が病床機能報告で提出したデータと、都道府県が公表する地域
医療構想ガイドラインにもとづく「各医療機能の必要量」等のデータを比較して、
厚生連が描く将来構想の実現性・妥当性を検証し、必要に応じて厚生連と本会で
意見交換等を行うとした。
(2)では、特例年金にかかる特例業務負担金が厚生連の経営を圧迫していること
から、今後の対応の方向として、①事業継続(分割納付および会計処理の特例措
置)、②負担軽減(清算一時金の総額を抑制し、団体に還元)の2点を農林年金
等に求めていくとした。
報告事項では、(1)農協法一部改正にかかる厚生連の対応、(2)厚生連の平成
27 年度上半期経営収支状況、(3)要改善厚生連の取組状況、(4)医療事故等にかか
る情報共有、(5)その他(公的病院に対する財政措置に係る要請)―について報告
を行った。
(5)では、公的病院へ自治体が助成した場合の特別交付税措置の見直しが検討
されていることから、日赤・済生会と連名で新藤義孝 前総務大臣に要請書を提
出したことを報告した。
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設備投資意思決定および経営戦略の知識について研修
厚生連経営管理職層育成研修会(第3クール)を開催
本会は 11 月 19 日、20 日の両日、東京・八重洲の「TKP東京駅八重洲カン
ファレンスセンター」において厚生連経営管理職層育成研修会(第3クール)
を開催し、18 厚生連から 43 名が参加
した。
第3クールでは、「設備投資意思決
定および経営戦略の知識」をテーマ
に、管理会計について、CVP分析(損
益分岐点分析・感度分析)、設備投資の
意思決定、事業計画策定の基礎―など
について学習した。
研修初日はまず、事前課題にもあった、管理会計の役割や特徴、利益とキャ
ッシュフローの違いなどについて学習した。短期の利益計画・予算の策定に不
可欠なCVP分析では、基礎となる変動費・固定費、限界利益等の概念や損益
分岐点分析、感度分析について学習し、目標利益を獲得するために必要な売上
高の算出や、変動費・固定費の設定について演習問題を行った。
また、CVP分析の診療科別損益計算への応用についても学習した。CVP
分析とは、費用(原価)
・操業度・利益の相関関係から操業度が変化すると費用
(原価)や利益がどのように変化するかを分析することを指し、その代表的な
ものとして損益分岐点分析がある。
2日目は、設備投資の意思決定の手法である回収期間法と正味現在価値法に
ついて学習し、具体的な算定方法について理解を深めるために演習問題を行っ
た。その後、本研修会の第1クールから第3クールで学んだ内容について復習
問題を行った。午後は復習問題の解説の後、病院事業計画策定のための現状分
析・数値への落とし込み・管理手法について学習し、3クール6日間にわたる
研修会を終えた。
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第 64 回日本農村医学会学術総会開催
(由利組合総合病院)
第 64 回日本農村医学会学術総会(学会長:
菊地顕次・由利組合総合病院長)は平成 27 年
10 月 22 日、23 日の両日、秋田市の秋田県民
会館・秋田キャッスルホテル・秋田市にぎわ
い交流館で開催いたしました。秋田県での開
催は 11 年ぶりで6度目となります。
秋田県は、少子高齢化と人口減少が全国で
最も速いペースで進行しており、この問題は
全国どの地域でも共通した問題となってい
ます。これからの地域医療を実践する上でそ
の対応策を考慮しなければならない喫緊の
課題であり、地域の公的医療機関である全国
の厚生連病院が主要な会員病院となってい
日本農村医学会 菊地 顕次 学会長
(由利組合総合病院長)
る日本農村医学会においてこそ、是非とも取り上げなければならないテーマで
はないかという思いから今回のメインテーマは「少子高齢社会と地域医療―秋
田県の挑戦―」と致しました。高齢者医療に深く関連するシンポジウム、ワー
クショップはその大きなテーマの下に企画したものです。今回のこの学術総会
を通して、どんな取り組みや方向性が現在の秋田県に不足しているのかをしっ
かりとご指摘いただきましたが秋田県の現在の取り組みや対応策を参加してい
ただいた皆様の地元へ持ち帰り、医療・介護・福祉の体制にうまく還元してい
ただくきっかけともなっていただければと願っております。
一般演題、シンポジウム(2題)
、ワークショップ(5題)
、臨床研修医セッ
ションなど演題登録数はこれまでで最も多い 530 題となりました。
「シンポジウムⅠ」では、
「高齢者医療の現状と問題点」と題して、JA茨城
県厚生連・JAとりで総合医療センター院長の新谷周三先生司会のもと、6名
のシンポジストからの発表があり、
「シンポジウムⅡ」では、
「世界最高齢社会
としての秋田県-その医療の現状と将来展望-」と題して、JA三重厚生連・
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鈴鹿中央総合病院名誉院長の濱田正行先生が司会のもと、JA秋田厚生連、秋
田県、湖東厚生病院、秋田厚生医療センター及び秋田県医師会の立場からそれ
ぞれの現状と課題についての発表がありました。
特別講演として、秋田大学学長の澤田賢一先生に「地域医療再生の途」と題
して、医師不足の深刻な秋田県において、秋田大学からの提言の形でご講演い
ただき、東京農工大学特別栄誉教授で秋田県由利本荘市ご出身の遠藤章先生に
は、
「世界初のスタチンの発見と開発をめぐる苦難の歴史」についてご講演いた
だきました。
今回初の試みであります招待講演では、日本医師会副会長の今村聡先生をお
招きして「地域医療と社会保障政策-日本医師会の展望-」と題してご講演い
ただきました。
金井賞受賞講演として、秋田し
んせい農業協同組合の畠山勝一
代表理事組合長には「協同組合運
動=相互扶助の精神」と題してご
講演をいただきました。
教育講演として、東京医大准教
授の後藤田卓志先生より「秋田県
由利本荘市との出会いと地域に
JA秋田しんせい 畠山勝一 代表理事組合長
おける胃がん研究」と題して、胃
がん多発地域である秋田県由利本荘地域において、現在進行中のピロリ菌感染
減少時代に対応した新たな胃がん検診システムの構築に関する臨床研究につい
てご講演いただき、秋田大学医学教育学講座教授の長谷川仁志先生には、
「日本
の国情にあった理想的医師・医療者育成教育の新展開」と題して、地域医療の
担い手としての医師の養成をめぐる医学教育の現状などについてご講演いただ
きました。
市民公開講座は、
「ダイヤモンドダスト」で第 100 回芥川賞を受賞された作家
の南木佳士氏に、
「薬石としての本たち」と題してご講演いただき、大勢の方に
ご参加いただきました。その他、ランチョンセミナー(12 題)
、器械展示等が
行われました。
2日間の会期中は天候に恵まれ、さわやかな秋晴れのもと約 1,300 名の参加
者が来場し、大会初日に行った会員懇親会では、迫力ある「秋田竿灯」の妙技
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や奥の深い響きの「なまはげ太鼓」の演奏が大変好評でした。また、
「酒どころ、
秋田」ならではの選りすぐりの銘酒を県内各地からご用意し、皆さまにご堪能
いただきました。今回の農村医学会は、多くの方々の協力をいただき、成功裏
に終えることができました。
(川上紗綾通信員)
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「かづの元気フェスタ」に参加して
(かづの厚生病院)
9月 13 日、JA秋田厚生連・かづの厚生病院(松谷富美夫病院長)は地元鹿
角市が主体となって開催するイベント
「かづの元気フェスタ」
に参加しました。
イベントには「地域の産業の振興と社会福祉の向上は地域に暮らすみんなの
願いであり、地域を知り、人と人とのつながりを深め、互いに理解しあい、皆
が安心して暮らせるまちづくりを目指す」という趣旨に賛同した、50 を超える
企業・団体が参加し、出展テーマごとに「食の広場」
「ちびっこ広場」等8つの
エリアに分かれて催し物を展開しました。
今回で4回目の参加となる当院
は、健康をテーマにした「健康広
場」で催し物を展開し、①健康相
談、②訪問看護相談、③採用・医
学生奨学金相談、④ちびっこ白衣
試着・写真撮影、⑤ポスター展示
の5つの催し物を行いました。
当日は時折強い雨が打ちつけ
る、あいにくの空模様にも関わらず、約 150 名の来場者が当院のブースを訪れ
ました。中でも血圧や血管年齢の実測を行った健康相談は特に好評であり、測
定結果に悲喜交々の表情を浮かべておりました。良かった方は継続を、悪かっ
た方は食生活や生活習慣の改善を考えられるなど、市民の健康意識向上のお手
伝いが出来たと感じています。
また、ちびっこ白衣試着・写真
撮影も同様の賑わいを見せまし
た。医師や看護師さんの衣装を着
て、嬉しそうにポーズをとり写真
撮影に応じる姿はほほ笑ましい
光景であり、イベントに参加して
くれた子どもたちの中から、未来
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の医師・看護師が誕生することを願わずにはいられませんでした。
当院は、今後も地域のイベントへ積極的に参加し、地域住民と「顔の見える
関係」を作り、信頼関係を構築する努力を続けて参りたいと考えています。
(川上紗綾通信員)
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「総合医・家庭医」の育成
(秋田厚生医療センター)
JA秋田厚生連・秋田厚生医療センター(阿部栄二病院長)では、平成 24 年
度より秋田県と連携しながら秋田県総合診療・家庭医研修センターを立ち上げ、
総合医・家庭医の育成に力を入れています。
なぜ今、総合医・家庭医が必要なのでしょうか。
秋田県は言わずと知れた超高齢
社会、医師不足、経済の低迷など、
全国上位を占めています。特に超高
齢社会の中で医療現場が抱える問
題として、高齢者は複数の疾患を抱
えている方が多く、多くの診療科を
持つ病院に集まる傾向があります。
それによりどこの病院も混雑し、医
師が疲弊するという悪循環をもた
らしています。
複数の疾患をもつ患者さんの場
合、総合的な診断、リハビリや在宅
支援など多職種と連携して総合的
に患者さんのQOL(生活の質)を
維持する必要があります。
今、専門を極める医師の必要性は
もちろんですが、診療科ごとの隙間
を埋め、医師やスタッフと連携するコーディネーターが必要とされます。こうい
ったコーディネーターを「日本版ホスピタリスト」と呼び、当院はそういった医
師の育成に努めています。
(川上紗綾通信員)
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わが子の職場“安心”を確認
(茨城西南医療センター病院)
JA茨城県厚生連・茨城西南医療センター病院(亀﨑髙夫病院長)看護部(境
町)は 10 月 17 日、今年度配属となった新人看護師の家族を招き、職場見学会
を初めて開きました。子どもが働いている職場環境や活動を知ってもらい、安
心感や信頼感につなげるのが狙いです。新人看護師 21 人の家族 37 人が参加し
ました。
同病院で教育を担当する猪瀬明美看護師長が、先輩看護師がマンツーマンで
指導するプリセプター制度や入職後の戸惑いや不安の解消を目的とした「お助
け塾」など、充実した新人教育・
支援体制を紹介しました。
その上で、宮本留美子看護部
長は「看護師は宝。一人前のす
てきな看護師に育てるため熱
意と愛情を持って教育してい
る。わが子が働く姿を見て安心
していただき、職場の応援団と
してサポートしてほしい。自慢
の看護部を見てほしい」と呼び
わが子が働く姿を見つめる母親(産婦人科病棟にて)
掛けました。
家族らは、ドクターカーや放射線部の画像診断室、調剤室など普段患者が入
ることのない場所を見学し、スタッフの説明を真剣に聞いていました。
各病棟では、新人看護師が働く姿を見学、久しぶりに見る成長した姿に目を
細めていました。
参加者の一人は「娘が働いている姿を見学でき、
貴重でうれしい体験だった。
職場の方がみんな優しく、指導もしっかりしていて安心した」と話していまし
た。
(内田大輔通信員)
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№1038 2015 年 12 月 1 日
県知事も測定 茨城をたべよう収穫祭にて健康チェック
(JA茨城県厚生連)
JA茨城県厚生連(高橋惠一・代表理事理事長)は 10 月 24 日、25 日の両日、
下妻市の砂沼広域公園で開かれた「茨城をたべよう収穫祭」に参加し、協同組
合ネットいばらきエリアに「無料健康相談コーナー」を設置しました。コーナ
ーには、2日間で 550 人を超える来場者が訪れ、健康への関心の高さがうかが
えました。
今回は血管年齢測定を実施し、暴飲暴食や運動不足が原因の一つとされる動
脈硬化の程度を知り、健康づくりに役立ててもらいました。
初日には、橋本昌茨城県知事も血管年齢測定を体験しました。実年齢より若
い測定結果に笑顔を見せる場面もありました。
担当した保健師は「知事の健康意識の高さに感心しました。このまま若さを
保っていただきたい」と話していました。
同ネットは協同組合間の絆や信頼関係を大切にし、より一層の連携強化と協
同組合の意義や重要性をPRしています。厚生連は医療・保健・福祉の分野を
担い、県民の健康管理と保健衛生の向上を進めています。
血管年齢測定を体験する橋本昌県知事
(内田大輔通信員)
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№1038 2015 年 12 月 1 日
看護師目指し88人決意 戴帽式
(土浦協同病院附属看護専門学校)
JA茨城県厚生連・土浦協同病院附属看護専門学校(藤原秀臣学校長)で 11
月6日、戴帽式が行われました。本格的な看護実習に臨む1年生 88 人(うち男
性 11 人)が真新しいナースキャップをかぶって、医療の最前線に立つ看護師を
目指し決意を新たにしました。
暗闇と静寂に包まれた式場で、白衣姿の戴帽生は一人ずつナースキャップを
受け、ナイチンゲール像のキャンドルから自分のろうそくに火を灯しました。
見守る保護者や在校生に向かい「思いやりと笑顔を大切にし、患者さんの心
に寄り添い全力を尽くす」と誓いの言葉を唱和しました。
藤原秀臣学校長は「ナースキャップは看護の精神、歴史を秘め、ろうそくの
火は患者さんの生命、輝き、皆さんの温かい心の象徴。これからの勉学や実習
は厳しいが、温かい気持ちと強い意志を持って看護の道を歩んでほしい」と激
励しました。
戴帽生を代表して大友紗良さんは「豊かな人間性、確かな知識と技術を身に
付け、看護師の道を着実に歩んでいくことを約束する」と決意を語りました。
戴帽生は今後、総合病院土浦協同病院(家坂義人病院長)で実習を積み、看
護師資格試験の合格を目指します。
ろうそくの灯りの中、誓いの言葉を唱和する戴帽生
(内田大輔通信員)
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JA全厚連情報
№1038 2015 年 12 月 1 日
第 8 回厚生連病院研修医全国大会を開催
(相模原協同病院)
平成 27 年 10 月2日・3日の両日、横浜
市内にある「ワークピア横浜」にてJA神
奈川県厚生連・相模原協同病院(高野靖悟
病院長)主催による第8回厚生連病院研修
医全国大会を開催しました。この大会は技
術や知識の習得や交流の場を目的として
行われ、各地域の厚生連に在籍する臨床研
修医が一堂に会しました。
初日は当院高野病院長による開会宣言
の後、特別講演として的川泰宜先生(JA
XA宇宙航空開発機構・名誉教授兼はまぎ
んこども宇宙科学館長兼さがみ風っ子教
師塾長)より、小惑星探査機「はやぶさ」
が奇跡の生還を果たすまでの経緯につい
てユーモアを交えてお話いただきました。
その後実技演習へと移り、研修医たちは縫
合練習や超音波の実演などを 2 つの会場に
分かれて行いました。指導医の先生方の熱
のこもった指導に研修医のみなさんも熱心に実習に取り組んでいました。夜に
は、船上ウエルカムパーティーが行われ、当院研修医の司会のもと、大いに盛
り上がりました。
2日目には、コミュニケーションスキルをメインテーマとしたプログラムを
用意し、グループに分かれて患者さんに対する病状説明のロールプレイを行い
ました。研修医たちは撮影されたロールプレイを見返しながら説明の仕方・話
し方についてディスカッションをし、
その結論をグループごとに発表しました。
その後、特別講演「コミュニケーションスキルと接遇」と題し、東京ミッドタ
ウンクリニックの田口淳一院長に接遇に関するお話をしていただき、最後に、
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№1038 2015 年 12 月 1 日
当院橋本副院長による閉会の挨拶で大会は締めくくられました。
今回の大会は、全国から研修医のみなさんが集まり、事務局も含め約 200 名が
参加した盛大な会となりました。
(土田幸呼通信員)
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もみじ
紅葉が色づきはじめた奥鹿教湯
第 14 回 三才山病院祭開催
(鹿教湯三才山リハビリテーションセンター三才山病院)
JA長野厚生連・鹿教湯三才山リハビリテーションセンター三才山病院(泉
從道院長)は 10 月 10 日、同院で第 14 回病院祭を開催しました。テーマは
「あったかな心 三才山病院祭」
。天候にも恵まれ大勢の地域の方が参加し終
始にぎわいました。
4階体育館では、あの積水ハウ
スのCMソングを歌っている「ア
ルケミスト」を迎えコンサートが
行われました。代名詞とも言える
即興のコーナーでは、来場者から
出された「どんぐり」、「三才山」
、
アルケミストと小学生による合唱
「もみじ」の3つのワードをもと
に、瞬時に物語と音楽を創り上げ熱唱しました。澄み切った歌声とピアノの音
色、ボイスパーカッションに、会場は感動の渦に包まれ、フィナーレは上田市
内の小学生を交え、新曲の「あの空」を会場全員で大合唱しました。
毎年恒例の6区間、17.7 ㌔を争
う駅伝大会には、地元西内地域の
小学生やJA信州うえだ、JA松
本ハイランド、相澤病院、厚生連
病院から 19 チームが参加しまし
た。秋晴れのもと爽快に走ってい
く選手や、苦しい表情を浮かべる
選手もいるなか、全チームが無事
見事優勝を果たした相澤病院 赤チーム(右側)と
理事長杯を獲得した佐久総合病院チーム(左側)
に完走しました。相澤病院 赤チ
ームが優勝し、厚生連病院のなかで一番となる理事長杯は佐久総合病院(伊澤
敏統括院長)が獲得しました。
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JA全厚連情報
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そのほか、松本市を中心に活動
している「ケ・セラ」のコンサー
トや、三才山就労チーム「グリー
ン」の自作カレンダーなどの販売
が行われました。また催し物会場
では、福祉や医療分野で活用が期
待されるロボットスーツ(HA
L)の装着体験や、子供たちに人
ケ・セラによるコンサート
気の光る万華鏡作り、特設屋台では、三才山職員による手打ちそばなどが提供
されました。
(高野里菜通信員)
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JA全厚連情報
№1038 2015 年 12 月 1 日
地域医療を極める
長野松代総合病院 病院祭 医療展 開催
(長野松代総合病院)
JA長野厚生連・長野松代総合病院(秋月章統括院長)は 10 月 11 日、第 22
回病院祭・医療展を開催しました。例年同様、松代藩真田十万石まつりとの同
時開催でしたが、本年は過去最多となる 6,450 人が来場し大変なにぎわいとな
りました。
オープニングでは、同院吹奏楽
部「エンターテイメントサーク
ル」による演奏が行われ、来年当
番病院となる厚生連体育大会の行
進曲をはじめ、クラシックからア
ニメソングまで幅広い楽曲を披露
しました。また、ヤマハエレクト
エンターテイメントサークルによる演奏
ーンデモンストレーターの坂本有正さんの演奏では、来場者は多彩な音に包ま
れた空間を楽しんでいました。
当日は天候にも恵まれ、屋上ヘリ
ポートのドクターヘリも見学するこ
とができ、興味深く内部をのぞき込
んだり、写真を撮ったりと大変好評
でした。
そのほか、同院医師による医療講
演や初期救急講習会、各種検診、体
初期救急講習会でAEDについての説明を熱心に聞く来場者
力測定、手術体験などの企画、各科
によるパネル展示などが行われ、終始にぎわいました。
最後は恒例となっている「Hiro2(小林裕之さん、秋山桂一郎さん)
」
によるジャズ演奏が行われ、来場者やスタッフは中庭に響き渡る演奏に魅了さ
れていました。
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JA全厚連情報
№1038 2015 年 12 月 1 日
アンコールも大いに盛り上がり、第 22 回病院祭・医療展は大盛況のうちに
幕を閉じました。
大勢の方がドクターヘリを見学しました
ジャズ演奏に魅了されました
(高野里菜通信員)
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№1038 2015 年 12 月 1 日
地域医療を支え、やさしい街づくりを目指して
小諸厚生総合病院 第 36 回病院祭 開催
(小諸厚生総合病院)
JA長野厚生連・小諸厚生総合病院(黒栁隆之病院長)は 10 月 17 日、同院
で第 36 回病院祭を開催しました。天候にも恵まれ、地域住民の方など約 820
人が来場しました。テーマは、「地域医療を支える~つなげよう未来に~」
。
同院は、現在、平成 28 年3月の着工に
向け病院再構築計画を進めており、新病
院の開院は平成 29 年 12 月を予定してい
ます。基本コンセプトは、
「1.地域医療
の充実」
「2.健康増進とスポーツ医学の
推進」
「3.小諸市と連携した街づくりへ
新病院の模型を用いて、来場者への説明風景
の協力」です。市庁舎と併設した病院を
市街地に建設し、地域住民の方の利便性
を高め、高齢者の方々にやさしい街づく
りを目指しています。
病院入口ロビーでは、新病院の模型や
映像にて概要を紹介する「病院再構築コ
ーナー」を設置し、来場者の方からの熱
心な質問に対して職員が丁寧に説明して
いました。
また、マラソン選手の瀬古利彦さんを
特別講演「心で走る」瀬古利彦氏の講演風景
お招きし、「心で走る」をテーマに講演をいただきました。現役時代は日本の
長距離界をリードし、現在はDeNAランニングクラブ総監督を務める瀬古さ
んの講演に、会場は患者さんや来場者で立ち見が出るほどの盛況ぶりでした。
学生時代や選手時代の話に聴講者は興味深く耳を傾けていました。お子さんに
対し、
「天才は有限。努力は無限。だから、努力の天才になろう。
」と語りかけ
ていました。瀬古さんの走ることへの情熱がユーモアたっぷりに語られ、終始
笑い声につつまれていました。
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JA全厚連情報
№1038 2015 年 12 月 1 日
講演会終了後は、聴講者全員と握手をしていただきました。瀬古さんとの触
れ合いに、笑顔で握手する姿が印象的でした。
そのほか、無農薬野菜や軽食、地域の作業所のみなさんの手作り製品の販売
やライブパフォーマンス、BLS(一次救命救急)講習会、歩行測定、健康相
談、パネル展示、院内スタンプラリーなど多くの企画に、来場者は普段とは違
う病院の雰囲気を十分楽しんでいる様子でした。
バルーンアートの贈り物に子どもは大喜びでした
健康相談コーナーでは、熱心に医師と相談していました
(高野里菜通信員)
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№1038 2015 年 12 月 1 日
地域への想いテーマに込めて
北アルプス医療センターあづみ病院 病院祭 農業祭 開催
(北アルプス医療センターあづみ病院)
JA長野厚生連・北アルプス医療センターあづみ病院(西澤理統括院長)は
10 月 25 日、JA大北池田地区と合同で病院祭・農業祭を開催し、多くの来場者
でにぎわいました。秋晴れのなか、
紅葉が広がる北アルプスの山並みを背景に、
会場となった同院と池田町役場に延べ 2,000 人が来場しました。
テーマは
「創」
~地域とのつながり~。同院は今年の4月1日より「安曇総合病院」から「北
アルプス医療センターあづみ病院」に名称変更しました。現在は来年3月の竣
工をめざし、新病棟を建築中であることから、
「一人ひとりが自分の能力・経験
を活かしてより良いものをつくり上げ、地域のみなさんにつなげていきたい」
という想いをテーマに込めました。
この日は、信州大学大学院医学系
研究科教授の能勢博先生を講師に迎
え、地域住民のための健康公開講座
が開催されました。『「歩き方を変え
る」だけで 10 歳若返る!』と題し、
「インターバル速歩」についてご講
「インターバル速歩」について講演する能勢博先生
演をいただきました。
「インターバル
速歩」は、普通のスピードでの歩行と、足を大きく開いて息が上がるほどの早
いペースの歩行を3分間交互に繰り返す歩き方です。スピードにメリハリをつ
けた歩き方こそ、筋力を効果的にアップできるウォーキング法であるため、体
力向上はもちろん生活習慣病・関節痛・うつ病の改善まで驚きの効果があり、
「インターバル速歩」を5ヶ月間継続すれば「体力の向上」
「高血圧・高血糖・
肥満の改善」「医療費の削減」それぞれ 20%の効果が見込めると説明されまし
た。また、運動後 30 分以内に「牛乳」を飲むことで、さらなる筋力アップに繋
がるとご教示いただきました。聴講者からは、
「ウォーキングの概念が覆った。
1日 15 分ならできそうだ」、
「運動不足解消に始めてみよう」といった感想があ
り、ウォーキングの考え方が変わった様子でした。
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JA全厚連情報
№1038 2015 年 12 月 1 日
そのほかのプログラムでは、FM長
野「SATURDAY
D」の公開収
録が行われ、ゲストに同院の西澤理統
括院長が出演し、普段なかなか目にす
ることができない生収録が行われまし
た。西澤統括院長は病院名称変更の経
緯や現在建設中の新病棟について、今
FM長野「SATURDAY D」の公開収録に出演した
北アルプス医療センターあづみ病院西澤理統括院長
年度の病院祭テーマ「創」に込めた想
いや同院のPRなど話され、和気あいあいとした公開収録となりました。
また、元プロ野球選手のパンチ佐藤氏のトークショーが開催され、同院新倉
明和副院長の司会のもと、パネルを使った質問コーナーでは、
「プロ野球選手に
なるにはどうしたらいいか?」
「医療に求めるものは?」など8つの質問に対し
て「プロ野球選手になるためには努力を惜しまず練習する、天才と言われてい
る人たちは努力の天才である」
「医療に求めることは、1年目の気持ちを忘れな
いでほしい」など、持ち前の元気(自称元気配達人)
、ユーモアいっぱいで熱く
語られていました。
そのほか、長野県松川町出身「松尾
アトム前派出所」と爆笑問題と同事
務所の若手お笑いコンビ「ウエスト
ランド」の爆笑お笑いライブや、元祖
松田聖子のものまねで有名な、もの
まね女四天王の斉藤ルミ子によるシ
ョーが行われ、会場を大爆笑の渦に
松田聖子のものまねで有名な斉藤ルミ子さん
巻き込みました。
また、恒例の福まき、大町高校書道部による書道パフォーマンスや、とらま
る人形劇団による人形劇、スマイルジャズダンススタジオによるダンスなど多
くの企画が開催され、病院・来場者・出演者全員で病院祭を『創』りあげてい
ました。
(高野里菜通信員)
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№1038 2015 年 12 月 1 日
ずっと住みたいと思える地域をつくる
富士見高原医療福祉センター富士見高原病院祭 開催
(富士見高原医療福祉センター富士見高原病院)
JA長野厚生連・富士見高原医療福祉センター富士見高原病院(井上憲昭統
括院長)は 10 月 17 日、同院で第 16 回病院祭を開催しました。テーマは『地域
と共に歩む 健康は
みんなの支え
地域の輪』
。天気が心配されましたが、昼
過ぎには青空が広がる暖かい陽気に変わり、約 1,500 人の地域の方が訪れまし
た。
講演会では「地域包括ケアにお
ける高原病院の役割」と題し、同セ
ンター統括院長
井上憲昭が地域
包括ケアの考え方、病院のもつ特
性を生かして地域医療圏を支えて
いく必要性について講演を行いま
した。
「地域包括ケアは、今までは
元気だった人が病気や障害を持っ
講演を行なう井上統括院長
ても、自分が住んできた場所で生活できるよう助けていくものである。医療や
介護だけでなく、生活していくうえで必要な買い物やゴミ捨てに至るまで、地
域の中で助け合えるように考えてい
く必要がある」と話され、地域の方の
協力により 95 歳になった今も一人暮
らしができている母親の生活などか
ら互助の大切さを訴えました。
また、今住んでいる人が住んでいて
よかったと思える街にするためには、
最期まで安心して暮らせる体制づく
模擬手術の様子
りが最も重要であるとし、富士見高原病院に隣接している特別養護老人ホーム
「恋月荘」を例に、当センターは病院を中心に介護・福祉を充実させ、長いケ
アを実践していくと述べました。
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JA全厚連情報
№1038 2015 年 12 月 1 日
手術室体験では、医師と一緒に
本物のメスなどを使った模擬手術
が行われ、術着を着た子どもたち
は本番さながらのオペに大興奮の
様子でした。
その他、薬に見立てたチョコや
グミを使った処方箋づくりや、パ
ンを食べて 30 回噛む体験、音楽
音楽喫茶でのコーラス部による合唱
喫茶では病院コーラス部・松本交
響楽団の生演奏が行われました。院内スタンプラリーも設けられ、来場者は医
療・福祉スタッフと触れ合いながら病院祭を満喫していました。
(高野里菜通信員)
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№1038 2015 年 12 月 1 日
また一歩、看護の道を踏み出す
佐久総合病院看護専門学校戴帽式
(佐久総合病院看護専門学校)
JA長野厚生連・佐久総合病院看護専門学校(伊澤敏学校長)は 10 月 31 日、
同院教育ホールで第 55 期生(2年生)80 人の戴帽式を行いました。
式典では、伊澤敏学校長(佐
久総合病院統括院長)から女子
学生にはナースキャップが、男
子学生にはポケットチーフがそ
れぞれ手渡されました。受け取
った学生は、看護師という職業
の責任の重みを感じ、緊張のな
か看護師をめざす気持ちを新た
ナースキャップを着ける第 55 期生
に決意している様子でした。
伊澤敏学校長は「ここまで来るにはたくさんのことを勉強してきたと思う。
看護師は患者さんが何を感じているのか、患者さんの表情に現れるあらゆる変
化から読み取る観察力、想像力、そして愛情が必要な仕事です。素晴らしい看
護師になれるようこれからも励んでください」と述べました。また、本会の内
堀茂代表理事理事長は「初心を忘れることなく、厚生連医療運動を担う一人と
して成長されることを期待しています。あらゆる人への思いやり、心のこもっ
た温かい看護を実践していってください」とあいさつしました。
学生を代表して北條和さんは答辞のなかで、実習を通して患者さんの立場に
なって考えること、気持ちを伝えることの大切さを学んだと話し、
「患者さんを
理解する姿勢を忘れず、笑顔を大切にしていきたい。頂いたナースキャップに
恥じない看護師をめざし、一層努力していきたい」と支えてくださった多くの
方へ感謝の気持ちを述べました。
最後に、フローレンス・ナイチンゲールが暗闇にろうそくをともし、その灯
を絶やすことなく傷ついた兵士を看護した『看護の心の灯火』を受け継ぐ意味
の『灯授与』が行われました。ろうそくのように自分の身を削って周囲を照ら
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JA全厚連情報
№1038 2015 年 12 月 1 日
し明るくするという意味が込められています。
灯授与では 80 人全員のろうそくに火がともされ、幻想的な雰囲気のなか『誓
いの言葉』を斉唱し、看護師への道に進むことを再確認し、地域に貢献してい
く決意を固くしました。
『誓の言葉』斉唱の様子
(高野里菜通信員)
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№1038 2015 年 12 月 1 日
地域住民でにぎわう新外来棟 北信総合病院祭開催
(北信総合病院)
JA長野厚生連・北信総合病院(洞和彦院長)は 11 月 14 日、中野市えびす
講に合わせて第 55 回病院祭を開催しました。テーマは「地域の核となる病院を
めざして 新しくなった外来診療棟の機能と役割」
。地域の皆さま 2,437 人が
来場し、会場は大いに盛り上がりました。
10 月から運用を開始した新外来
棟には、新設された歯科口腔外科
の紹介や来年秋に完成予定の救急
診療棟の概要説明、白衣の試着コ
ーナーや薬の調剤体験コーナーな
どさまざまなブースが設けられま
した。
同院は今年、専門的ながん医療を
白衣を試着する子どもたち
提供することができる「地域がん診療病院」の指定を受け、地域のがん診療の
連携協力体制の構築やがん患者に対する相談支援及び情報提供などを行ってい
ます。市民公開講座では同院泌尿器科部長 水野秀紀先生が「前立腺がんについ
て」と題し、前立腺がんの特徴・診断・治療法などについて講演しました。会
場となったさくらホールは満席となり、地域住民のがんに対する関心の高さが
うかがえました。
日本のがんの統計によると、前
立腺がんは日本人男性のがん罹患
数1位であることが紹介されまし
た。しかし、手術や放射線治療など
さまざまな治療法があり、早期に
発見すれば治癒することが可能で
あるため、他のがんに比べて5年
講演する水野先生
生存率が高いことも話されました。
水野先生は「前立腺がんは 50 歳では 20%、80 歳以上では約半数にみつかって
いる。比較的進行がゆっくりであることが多いため、かなり進行した場合でも
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JA全厚連情報
№1038 2015 年 12 月 1 日
適切に対処すれば今まで通りの生活を送ることができるが、早期発見で治療す
るためにぜひとも健診を受けてほしい」と話し、聴講者は熱心にメモを取りな
がら聞いていました。
また、同ホールでは中野西高校
によるマーチングバンド演奏も行
われ、
「学園天国」など全4曲を披
露し来場者や病院職員は会場に響
き渡る音色に魅了されていまし
た。
来場者へ 200 個ほどのもちが振る舞われました
そのほか、正面玄関では毎年恒
例となっているもちつきが行われ、寒いなか長蛇の列ができるほどの人気ぶり
をみせました。中野市立日野小学校6年生によるオペレッタ「スサノオ」の上
演や、病院の吹奏楽団演奏、特別講演、各種健診など多くの企画が開催され、
病院祭は終日にぎわいました。
さくらホールでのマーチングバンド演奏
(高野里菜通信員)
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JA全厚連情報
№1038 2015 年 12 月 1 日
救急・リハビリ医療機器購入費用助成目録贈呈
(JA岐阜厚生連)
JA岐阜厚生連(藤井歳也・代表理事理事長)は、救急医療機器の整備にあ
たり、JA共済連岐阜から購入費用の助成を受けることとなり、10 月 20 日に
JA会館において贈呈式が行われました。
JA共済連岐阜は、救急医療及びリハビリ医療の充実を図ることにより、交
通事故被害者の救命や交通事故障がい者の社会復帰を促進することを目的とし
て、JA関連医療機関の医療機器等の購入に対する助成を行っています。
今回の助成を受け、JA岐阜厚生連は、手術ナビゲーション・画像読取シス
テムを導入し、救急患者への早期診断・治療が可能となりました。
地域における救急医療の充実に貢献するものとして期待されています。
JA共済連岐阜岡田会長(左)からJA岐阜厚生連堀尾会長(右)への目録贈呈
(福島紘子通信員)
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JA全厚連情報
№1038 2015 年 12 月 1 日
医療対策について県へ要請
(JA静岡厚生連)
JA静岡厚生連(宮瀬雅司・代表理事理事長)は、10 月 26 日静岡県健康福
祉部長あてに平成 28 年度の政策要請を行いました。例年、県下JAグループ
が、県知事ほかに政策要請を行う取り組みの一環として厚生連からは医療対策
についての要請を行っています。今回は、医師確保に対する支援やへき地医療
施設設備の整備に関する助成、介護事業に対する措置など、7項目について要
請しました。
山口健康福祉部長は「厚生連病院は、地域医療に貢献して頂いている。医師
確保は、重要な課題で、県としても修学金制度などに取り組んでいる。今後も、
地域医療計画の中で、支援の継続など取り組んでいきたい。
」と話されました。
山口健康福祉部長(写真右)に要請文書を渡す宮瀬理事長(写真左)
(中西彩乃通信員)
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№1038 2015 年 12 月 1 日
□会議日程
12月 2日(水) 経営管理委員会 15時30分から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」)
平成28年
1月13日(水) 理事会 15時30分から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」)
1月20日(水) 厚生連常勤役員・参事会議 13時から(東京・大手町・KKRホテル東京11階「孔雀の間」)
2月04日(木) 厚生連会長会議 13時から(東京・大手町・KKRホテル東京10階「瑞宝の間」)
2月17日(水) 理事会 15時30分から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」)
2月19日(金) 経営管理委員会 13時から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」)
3月03日(木) 臨時総会 11時から(東京・大手町・JAビル4階「401会議室」)
3月16日(水) 理事会 15時30分から(東京・大手町・JAビル27階「全厚連会議室」)
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