栄養指導論 - 人間総合科学大学

科目名
担当者氏名
栄養指導論
佐藤 裕子
開講時期
4 年次
単位
2
前期
必修
単位
【授業の目的・ねらい】
ライフステージ、ライフスタイルに応じた栄養教育の在り方、方法について修得する。
また、管理栄養士がそれぞれの場で栄養教育を展開する際に、計画、方法、実施、評価にいたる一連のプログラム
を立てることができ、栄養教育マネジメントを行えるよう実戦的教育を行う。
【学生が達成すべき目標(行動目標)
】
① ライフステージ、ライフスタイル、健康状態などの特徴を十分踏まえたアセスメントを行ことができる。
② 傷病者についても病態別の食事・栄養療法を整理して栄養指導できる技術を学ぶ。
③ 栄養教育の目的・目標を設定し、プログラムを立案して、それを実施し評価する能力を身につける。
【準備学習(予習・復習)等の内容】
テキストを読んで、事前にわからない用語・疑問点について調べてくること。
【教員からのアドバイス】
各年代別の特徴や食育のポイント、病態別の栄養指導について理解することが重要となります。
そして栄養教育マネジメントについて一連を実戦的に学習しますので、既習の「栄養教育論」で学んだ栄養教育概
論を復習して臨んで下さい。
【成績評価の方法・基準】
小テスト、定期試験、レポート作成、講義への出席状況など総合的に判断する。
【使用テキスト】
『栄養教育論―栄養の指導』 関口 紀子 蕨迫 栄美子 編集 学研書院
『日本人の食事摂取基準 2010 年版』 第一出版
【参考文献】
授乳・離乳の支援ガイド実践の手引き 柳澤正義監修
母子保健事業団 食事バランスガイド
第一出版
授業計画
回数
項目
授業内容
1
栄養指導論
ガイダンス①
栄養教育論における日本人の食事摂取基準 2010 年版(各論①)
2
栄養指導論
ガイダンス②
栄養教育論における日本人の食事摂取基準 2010 年版(各論②)
3
妊娠期・授乳期における栄養教育①
必要栄養量確保、ライフスタイルの変化、妊娠合併症の予防、食事療法、肥
満、妊娠高血圧症候群、貧血、妊娠糖尿病
4
妊娠期・授乳期における栄養教育②
食生活の変化、母乳栄養について、ライフスタイルの変化、育児支援
5
妊娠期・授乳期における栄養教育③
妊娠期・授乳期の栄養マネジメントについて
6
離乳期における栄養教育①
成長と発達の特性、離乳の必要性と役割、進め方、調理法、食品の選び方、
食物アレルギー
7
離乳期における栄養教育②
離乳期の栄養マネジメントについて
8
幼児期・学童期における栄養教育①
発育と発達、栄養・食生活の要点、間食
偏食の予防、保育所の給食、子育て支援
9
幼児期・学童期における栄養教育②
成長と発達、食習慣の形成、適切な食品選択
10
幼児期・学童期における栄養教育③
幼児期・学童期の栄養マネジメントについて
11
思春期における栄養教育
生活リズムの変化、適切な食行動、ダイエット、摂食障害、スポーツと栄養、
偏食、肥満傾向児の増加、学校給食
貧血、
12
成人期における栄養教育
栄養バランス、運動不足、肥満、生活習慣病の予防、
単身生活と食事、非就職者の栄養教育、特定保健指導
13
高齢期・障害者における栄養教育①
老化による身体機能低下(嚥下・咀嚼・消化)
14
高齢期・障害者における栄養教育②
高齢期・障害者の栄養マネジメントについて
15
スポーツ選手における栄養教育
スポーツ選手の栄養マネジメントについて
寝たきり予防、介護時の栄養、食事サービス
1
科目名
担当者氏名
介護予防と栄養
熊谷 修
開講時期
4 年次
前期
必修
単位
2
単位
【授業の目的・ねらい】
高齢者の健康管理では、単に生活習慣病をはじめとする疾病予防の手段を外挿してはならない。高齢期の健康
問題の本質を理解し、高齢者の健康の維持増進の手段を学際的に学ぶ。
【学生が達成すべき目標(行動目標)
】
1.高齢者の健康指標(尺度)
2.高齢者の健康問題
3.高齢者の栄養問題
4.介護予防
5.高齢者の健康施策
これら 5 項目を有機的結び付け考察し、その問題の解決策を実践できることをめざす。
【準備学習(予習・復習)等の内容】
・テキストを一読してのぞむこと
・関心事をキーワード化しノート化すること
【教員からのアドバイス】
高齢者の健康管理では、臨床医学的知見とは趣を異にする新たな学際的科学情報が必須となることに気づくは
ずだ。
【成績評価の方法・基準】
考査、演習、受講態度
【使用テキスト】
介護されたくないなら粗食はやめなさいピンピンコロリの栄養学(講談社)
【参考文献】
講師の科学論文
授業計画
回数
項目
授業内容
1
高齢者の健康指標
生活機能の理解
2
高齢者の健康水準
健康水準の分布
3
高齢者の健康問題
高齢者の健康問題の本質を理解
4
老化の理解
老化指標・老化速度、老化と疾病リスク
5
高齢者の栄養指標
老化と栄養の関係
6
高齢者のライフスタイル
老化の社会人口学的規定要因
7
高齢者の余命と栄養
長寿と栄養
8
高齢者の生活機能と栄養
要介護リスクと栄養
9
高齢者の健康増進手段1
高齢者のための食生活指針1
10
高齢者の健康増進手段2
高齢者のための食生活指針2
11
介護予防活動1
介入プログラムの実際1
12
介護予防活動2
介入プログラムの実際2
13
総死亡リスクと栄養
人間が営むべき最良の食生活
14
生活機能障害の予測
将来の低栄養を予測する
15
講義レビュー
総括
【備考】考査
2
科目名
担当者氏名
精神保健
河野 慶三
開講時期
4 年次
前期
必修
単位
2
単位
【授業の目的・ねらい】
1.メンタルヘルス不調者の増加が,日本では大きな社会問題になっている.その典型がおよそ年 30,000 人自殺者
の存在である.こうした問題が社会のどのような状況を反映して生じているのか,また,こうした問題に対してど
のような施策が行われているかを把握する.
2.健康教育は栄養士が単独で行うものではなく,医師,保健師・看護師,薬剤師などの専門職との協働で行われる.
その際に必要とされる精神医学の基礎的な知識を習得する.
【学生が達成すべき目標(行動目標)
】
1.日本国民のメンタルヘルスの実態を把握し,その対策としてどのようなことが行われているかを理解する.新聞
報道などの情報を咀嚼して第 3 者に話ができるレベルをめざす.
2.保健スタッフとの協働がスムーズにできるよう,精神疾患に関する基本的な知識を習得する.情報をシェアする
ために専門スタッフに対し適切な質問ができる,理解が十分でないと感じたときには専門書にあたってそれを補う
ことができるレベルをめざす.
【準備学習(予習・復習)等の内容】 講義前の準備はしなくてよいが、授業がよく理解できなかったところをその
ままにしないこと。授業中の質問、授業後の図書館での文献学習を求める。
【教員からのアドバイス】 国家資格をもって仕事をする者には,常に国の施策に関心をはらい,大きな視野で物事
を判断することが求められる.その自覚をしっかりもつことが大切である.
対人サービスを行う場面では,相手の求めていることを理解しそれを受け止めること,サービスの内容が相手に十
分理解されているかどうかの評価を行うことが必要となる.そのためには,相手の心理状態を把握することが欠かせ
ない.そうしたことができるようになるための基礎知識を習得してもらいたい.
【成績評価の方法・基準】定期試験の得点が 60 点を超えている者を合格とする
【使用テキスト】 森 温理:こころの健康と精神保健,医学出版社,2012
【参考文献】野村総一郎,樋口輝彦,尾崎紀夫,朝田 隆(編著)
:標準精神医学,医学書院,2012
【連絡事項】小テストを行う
授業計画
回数
項目
授業内容
1
精神保健とは何か(1)
「働く人のメンタルヘルス」の問題から考える(産業精神保健)
2
精神保健とは何か(2)
「いじめ」の問題から考える(学校精神保健)
3
精神保健とは何か(3)
「自殺」の問題から考える(地域精神保健)
4
精神保健と法律
精神保健及び精神障害者福祉に関する法律(精神保健福祉法)
障害者基本法,障害者自立支援法,
障害者の雇用の促進等に関する法律(障害者雇用促進法)
5
精神症状とその把握法
不安・焦燥,うつ状態,躁状態,軽躁状態,陽性症状,陰性症状,せん妄,
認知の障害,パーソナリティの障害,発達の障害,面接,心理検査
6
向精神薬
抗精神病薬,抗うつ薬,気分安定薬,精神刺激薬,
抗不安薬,抗てんかん薬,睡眠薬,抗認知症薬
7
精神障害の分類
ICD-10,DSM-Ⅳ-TR
8
統合失調症
統合失調症とは,統合失調症にみられる症状,
統合失調症の診断,統合失調症への対応
9
気分障害
気分障害とは,気分障害の分類,気分障害の診断,
気分障害への対応
10
不安障害,
不安障害とは,不安障害の分類,不安障害の診断,
不安障害への対応
11
心身症
心身症とは,心身症の診断,心身症への対応
12
パーソナリティ障害
パーソナリティ障害とは,
パーソナリティ障害の診断,
パーソナリティ障害への対応,
パーソナリティ障害とうつ病
13
発達障害
成長と発達,発達障害とは,発達障害の診断,
発達障害への対応,発達障害とうつ病
14
認知症
認知症とは,認知症の診断,認知症への今対応
15
睡眠と睡眠の障害
睡眠のメカニズム,脳波,睡眠障害,睡眠障害の身体疾患への影響,睡眠
障害の治療
3
科目名
担当者氏名
開講時期
単位
文明科学概論
中山 和久
4 年次 前期
2
必修
単位
【授業の目的・ねらい】
人間の健康を考える時、先人が培ってきた文化・文明に焦点を当てることは重要である。本講では、人間が
これまでに形作ってきた文化・文明を見渡すとともに、ヒトが人間へと進化してきた過程や人間の心と文化の
形成に欠かせない宗教や信仰について学びながら、真の意味で健康とは何かという問いを深く考えていく。
【学生が達成すべき目標(行動目標)
】
1.
「文明」
「文化」という分析視角を理解する。
2.
人間にとって文化や宗教がどのような意味を持つのかを理解する。
3.
現代文明の諸問題を理解する。
【準備学習(予習・復習)等の内容】
1.
授業前にテキストを読み、わからない語句については辞書や事典で調べておくこと。
2.
授業前の課題に取り組むこと。
3.
授業後にノートを清書すること。
【教員からのアドバイス】
文化と文明が人間の生理と心理にどのような作用を及ぼすのかを考えることができる能力は、ほとんどの日
本人に備わっていない能力です。本学でこの能力を身につけることができれば、管理栄養士としての人生を歩
むとき、他の管理栄養士とは一味も二味も違う魅力溢れる人材として遇されることでしょう。
【成績評価の方法・基準】
レポート(50%)
、参加状況(50%)
【使用テキスト】
久住眞理監修
2010『文明科学概論』人間総合科学大学
【連絡事項】
1.
学期末にレポート(2,000 字以上)を提出してもらいます。
2.
授業中に考えたり記述したり発言したりする作業を課します。この作業への取り組みを主に「参加状況」
として評価します。
授業計画
回数
項目
授業内容
1
文明誕生への序章
人間が誕生した道筋や背景について学ぶ。
2
人間の発達
誕生から 1 年後までの人間の成長について学ぶ。
3
文化の理解
「文化」から人間を把握する方法を学ぶ。
4
共生の心
異文化理解の基本について学ぶ。
5
言語と世界観
世界をつくりあげている文化について学ぶ。
6
人生儀礼
日本人の一生の文化について学ぶ。
7
年中行事(春)
日本人の春の文化について学ぶ。
8
年中行事(夏)
日本人の夏の文化について学ぶ。
9
年中行事(秋)
日本人の秋の文化について学ぶ。
10
年中行事(冬)
日本人の冬の文化について学ぶ。
11
キリスト教の文化
世界中で 20 億人が親しんでいる創唱宗教について学ぶ。
12
仏教の文化
日本人の民俗宗教の淵源について学ぶ。
13
神道の文化
中国大陸から来た日本人の祖先の文化について学ぶ。
14
イスラム教の文化
最も新しい世界宗教について学ぶ。
15
現代文明の諸問題
メディア・リテラシーを養う。
4
科目名
担当者氏名
開講時期
単位
細胞と遺伝子
奥田 奈賀子
4 年次 前期
2
選択
単位
【授業の目的・ねらい】私たち人間の体は細胞から成り立っているが、動植物である農水産物も細胞から成り立ってい
る。細胞の成り立ち、遺伝子・DNA・染色体を含む細胞の働きを理解することは、私たちの体の機能、成り立ちを理解
するとともに、食品の成分を理解することにも役立ちます。さらに、遺伝子の関連する病気および、最新の医療にも関
連するヒトのゲノム計画、医療への影響を学ぶ。
【学生が達成すべき目標(行動目標)】
・ 動植物の細胞の構造を理解できる
・ 遺伝子の構造を理解できる
・ DNA、遺伝子、ゲノム、染色体の関係を理解できる
・ DNA 合成、DNA の暗号、タンパク質合成、 RNA の役割を理解できる
・ 人の性質や病気にかかわる遺伝子を理解できる
【準備学習(予習・復習)等の内容】
・授業後に小テストに取り組むこと
【教員からのアドバイス】細胞の構造や機能、そしてこれらに関連する遺伝子の働きとを学ぶことは、生物学
の基礎のひとつです。遺伝子の理解なしには細胞の機能も構造も理解できません。DNA 分子、遺伝子、ゲ
ノムの関係をしっかり学ぶ事とともに、DNA の暗号と遺伝子発現を理解することが重要です。
【成績評価の方法・基準】
中間試験と学期末の定期試験、および出席状況を加味して総合的に判断する。
【使用テキスト】
「絵でわかるゲノム・遺伝子・DNA」 中込弥男、講談社
上のテキストは遺伝子が中心であるので、細胞についてはレジメを配布する。
【参考文献】食品成分表
授業計画
項目
回数
1
授業内容
細胞と遺伝子の講義内容の説明
・講義内容のガイダンス
・細胞と遺伝子のイントロダクション
2
細胞の構造と働きⅠ
・細胞、細胞膜、核
3
細胞の構造と働きⅡ
・細胞分裂
4
細胞の構造と働きⅢ
・細胞の運動システム・遊走
5
細胞の構造・機能と遺伝子Ⅰ
・細胞内輸送(ER 膜、リボソーム、ゴルジ体、分泌顆粒、リソソーム)
6
細胞の構造・機能と遺伝子Ⅱ
・ミトコンドリア、細胞骨格など
7
DNA と遺伝子、ゲノム
・細胞内の DNA、染色体、ゲノム
8
中間テスト
Ⅰ
DNA と遺伝子、ゲノム
Ⅱ
・DNA の構造と複製 ・遺伝子の構造と働き
9
DNA と遺伝子、ゲノム
Ⅲ
・受精卵から体ができるまで
10
DNA と遺伝子、ゲノム
Ⅳ
・遺伝子組み換えと遺伝子のクローン化
11
ヒトゲノムで何がわかるか Ⅰ
・ヒトゲノム計画の背景
12
ヒトゲノムで何がわかるか Ⅱ
・ヒトゲノム計画の進行
13
遺伝子で診断する
Ⅰ
・遺伝子の傷-突然変異、DNA の個人差
14
遺伝子で診断する
Ⅱ
・遺伝子診断、DNA 鑑定
15
ゲノム情報で変わる医療
・DNA から染色体まで
・遺伝地図、物理地図
・ヒトゲノム計画でわかったこと、動物のゲノム
・遺伝子や DNA を目で見る(PCR、サザン法)
・DNA チップとマイクロアレイ
・オーダーメイド医療
・遺伝子治療、遺伝子検査、遺伝子とプライバシー
5
科目名
担当者氏名
脳科学
小岩 信義
開講時期
4 年次
前期
選択
単位
2
単位
【授業の目的・ねらい】
脳が「こころ」を生む臓器であるということは、「知識」として納得できても、なかなか実感しにくい。むし
ろ経験としては、心臓やその他の場所で、「こころ」が生じていると考える人も多いのではないであろうか。
本授業では、神経細胞と支持細胞からなる物質的な脳が、どのように我々の意識や行動を規定しているの
かを学び、「こころ」とは何か、「こころ」が生じるしくみについて考えてみたい。さらに脳科学の知見を、
よりよい人生を送るためにどのように応用できるのかについて、受講生とともに探ってみたい。
【学生が達成すべき目標(行動目標)
】
1.神経細胞(ニューロン)と神経組織、シナプスの構造、機能について説明できる。
2.脳の基本的な構造、位置関係、働きについて説明できる。
3.脳の情報処理(感覚、知覚、認知、運動)の基本を説明できる。
4.代表的な脳機能イメージング法の特徴を説明できる。
5.記憶や意識、注意、その他の精神活動の基本を説明できる。
6.脳とホルモン、伝達物質、調整物質などの基本的な関係を説明できる。
7.脳の左右差や性差、可塑性などの特徴を説明できる。
8.脳科学の知見を人間生活に応用する際の注意点を説明できる。
【教員からのアドバイス】
脳科学は、脳の構造だけを学んでも本当の理解にはつながらない。神経細胞とグリア、神経細胞の興奮の
仕組み、脊髄や末梢神経、内分泌系との相互関係等を知って初めて理解が深まることを知って欲しい。そ
のため、テキストの分量は大変多いが、授業をしっかりと受ければ心配はない。
【準備学習(予習・復習)等の内容】
授業の予習は必要ないが、授業内で扱った項目について、テキストを読み返すことにより、知識が有機的
に繋がるはずである。
【成績評価の方法・基準】
出欠席の確認を兼ねた小テストと期末試験によって成績を評価する。
【使用テキスト】
脳科学論:新井康允著(人間総合科学大学オリジナルテキスト)
、配布資料
【連絡事項】
出席の管理や欠席時の資料取り寄せは、各自で行うこと。
授業計画
回数
項目
授業内容
1
脳科学の進展と限界
イントロダクション、脳科学の進展、経済・政治・福祉への応用と限界
2
脳の構造と機能局在
神経細胞とグリア細胞、神経細胞の興奮と興奮伝導、脳の発生、BBB、
脳の区分と機能
3
脳の認知的処理の特性
感覚と知覚の違い、ボトムアップ注意とトップダウン注意、錯視、意識
と非意識
4
脳の側性化
右脳と左脳の構造と機能差、優位半球、言語中枢、利き手と非利き手、
離断脳
5
脳機能イメージング法
脳波、機能的 MRI、PET、近赤外光脳機能イメージング法、時間的・空
間的分解能、応用と限界
6
感覚と脳
感覚処理に関わる脳部位、感覚の種類、視覚、聴覚、嗅覚、平衡覚、体
6
性感覚
7
運動と脳
錐体路、錐体外路、運動野、小脳の機能、誤差検出機能と内部モデル、
運動と自由意思
8
脳の可塑性
シナプス伝達の特徴と可塑性、NMDA・AMP 受容体、長期増強と長期抑制、
シナプスの刈り込み
9
痛覚と脳
痛みの種類、痛覚の伝導路、内側系と外側系、痛覚抑制システム
10
身体図式
「からだ」の範囲、感覚の統合、深部感覚、自己意識と「からだ」
11
社会と脳
社会神経学、社会的脳仮説、共感と脳、ミラーニューロン、社会規範と
脳、神経倫理
12
情動と脳
大脳辺縁系の構造、扁桃体の役割、高位・低位の道(high road と low
road)
13
記憶と脳
記憶の種類、海馬、前頭前野、小脳、扁桃体、恐怖条件付けと“消去”
14
ストレスと脳
アロスタシスと脳、HPA 系、SAM 系、神経細胞の新生、ストレスによる
脳の変化
15
生きることと脳科学
【備考】
よりよく生きることと脳科学、生活と神経神話、科学リテラシ-
受講者人数に応じて、機器等を使った授業を行うこともあります。
7
科目名
担当者氏名
臨地実習
(「給食運営」を含む)
熊谷修、風見公子
開講時期
3・4 年次
茂木秀喜、佐藤裕子
通年
必修
単位
4
単位
【授業の目的・ねらい】給食業務を行うために必要な給食サービス提供に関して、栄養士として具備すべ
き知識および技能を習得する。そして、病院における臨床栄養学および給食管理、保健所・保健センター
における地域保健の実際を実地において修練し、管理栄養士として備えなければならない知識、技能全般
を体得することが目的である。
【学生が達成すべき目標(行動目標)
】
1.給食サービスの概要、給食施設の特質などを学ぶ。
2.献立作成および栄養価算定、食料管理、調理(盛り付け、配膳を含む)
、衛生管理などの給食実務につ
いて体得する。
3.医療施設における栄養部門業務全般について基本的な理解を深める。
4.将来の管理栄養士としての認識を高め、専門教科の習熟する機会とする。
【準備学習(予習・復習)等の内容】予習として給食経営管理、臨床栄養学、公衆栄養学等の復習をして
おくこと。復習として、臨地実習終了後実習内容を整理し、まとめて報告会でパワーポイントで説明でき
るように準備しておくこと。
【教員からのアドバイス】
本実習は、事業所、病院や行政機関の実際を業務担当者に依頼して指導を受
けるものである。従って、衛生的および労働安全衛生上絶対に事故があってはならない。そのためにも「時
間の厳守」
「熱心な態度」
「明確な応答」
「最良の健康状態」および「関連教科の十分な理解」をもって実習
に臨むよう心がける。
【成績評価の方法・基準】臨地実習先施設の評価、臨地実習事前・事後指導の学習態度、出席状況等から
総合的に評価する
【使用テキスト】
【連絡事項】
必要に応じて配布する。
実習期間は他の授業を含め「欠席」になることに注意してください。
遅刻は原則認めない。単位取得及び実習参加には 4/5 以上の出席を必須とする。
授業計画(4年次)
回数
項目
授業内容
29
病院実習報告会準備
30
病院実習報告会聴講①
上級生の実習報告を受け、実習内容を学ぶ
31
病院実習報告会聴講②
同上
32
病院実習報告会聴講③
同上
33
病院実習事後指導
病院実習後の反省、アンケートの作成
34
行政実習指導①
地域保健行政実習の概要説明、目標、目的の理解
35
行政実習指導②
書類作成等
36
行政実習準備
研究課題設定、スケジュール確認
37
行政実習事後指導
行政実習後の反省、アンケートの作成
【備考】
外部講師特別講義の予定・講義内容は変更になる可能性があります。
授業は毎週実施される訳ではありません。
開講日は掲示板を必ず確認すること。
8
科目名
担当者氏名
管理栄養士総合演習
佐藤、熊谷、白石、橋詰、鈴木(盛)、玉木
開講時期
4 年次
梅國、風見、茂木、奥田、庄子、丸井
通年
必修
単位
2
単位
【授業の目的・ねらい】
管理栄養士の国家資格を取得するために必要な知識と技術の学習は、4年生の前期末までに全て終わっていま
す。これらの知識を復習・統合し、「卒業=栄養士の称号取得」および「管理栄養士国家試験合格」に必要なレベ
ルまで高めていきます。
「管理栄養士総合演習」は必修科目でありその単位を修得することが卒業要件の一つです。
【学生が達成すべき目標(行動目標)
】
1.12 月に行われる卒業見込認定試験で合格(120 点以上)すること。合格しないと卒業見込認定ができないため
に、国家試験に出願できません。
2.2 月に行われる卒業認定試験で合格(120 点以上)すること。合格しないと卒業延期・留年などの対象となり
ます。
*他に未修得科目があり、卒業見込認定試験に不合格になると、留年が決定します。
【準備学習(予習・復習)等の内容】
過去問演習(1 限)で解いた問題は、必ずその日の内にグループ学習で、他人に説明できるレベルまで復習するこ
と。毎日の積み重ねなので必ず「その日の内に」が重要です。
【教員からのアドバイス】
1.国家試験の過去問題を解く習慣をつけましょう。
2.過去 8 年分の国家試験問題は、4年生の 12 月までに5回は解いてください。
3.解説は読まずに、教科書を読みましょう。
正解の根拠となる部分には、ラインマーカーを引いておきましょう。
(出るマーク)
4.なぜその問題が出題されたのか?管理栄養士とは何を知っている職業なのか?を説明できるようになりましょ
う。
5.正解の意味や、出題の意図が分からない時には、教員に質問して明らかにしましょう。
6.友人同士で、正解の根拠と、出題の意図(管理栄養士は何を知っているべきなのか)を説明しあいましょう。
想起の訓練です。
7.次の日にも、1週間後にも説明してみましょう。保存されていますか?
8.実力試験の結果を自分にフィードバックして、必ず合格するための作戦をたてましょう。
【成績評価の方法・基準】
卒業見込認定試験・卒業認定試験等で評価されます。
*出席日数はもちろん評価対象となります。
【使用テキスト】
全ての教科書
【参考文献】
全ての教科書
【連絡事項】
原則として遅刻は認めません。
臨地実習期間は、出席日数に含めません。就職活動で欠席した場合は欠席日数に含めます。
*出席日数が充たない場合には自動的に留年になります。
9