新型パスポート「IC旅券」 2006年3月20日、スタート!

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平成18年1月
新型パスポート「IC旅券」 2006年3月20日、スタート!
2006年3月20日から、新しいタイプのパスポート、「IC旅券」の申請受付が
開始されます。IC旅券の一番の特徴は、IC(集積回路)を搭載し、国籍や
姓名、生年月日など旅券面の身分事項、所持人の顔写真を電磁的に記
録することです。これにより、パスポートの偽変造を難しくするとともに、他
人による不正使用を防止する効果が見込まれます。
◆パスポートの偽変造を困難にし、不正使用を防止
近年、パスポートの偽変造や成りすましによる不正使用が増加し、国際的な組織犯罪
や不法な出入国に利用されています。そのため、偽変造がより困難で、安全性の高いパ
スポートとして、生体情報認証技術(バイオメトリクス)の応用が研究されてきました。
特に2001年の米国同時多発テロ以降は、テロリストによるパスポートの不正使用を防
止する観点から、こうした議論が国際社会で一層活発になってきました。また、米国で
は、ビザ免除継続の要件として、各国にバイオメトリクスを採用したパスポートの導入を
求めています。
パスポートは自国のみでなく世界中の国々で使用されることから、国際的な相互運用
性が重要とされています。そのため、ICAO(国際民間航空機関)では、2003年5月、国際
標準として、非接触型ICチップに、必須の生体情報として「顔画像」を記録することを定め
ました。
こうした国際社会の動きのなかで、日本では、ICチップに生体情報を記録する新型パス
ポート「IC旅券」が2006年3月20日の申請分から発行されます。
◆生体情報として「顔画像」を記録
IC旅券もこれまでと同じように冊子型ですが、冊子の中央にICチップが組み込まれま
す。このICチップには、国籍や姓名、生年月日など旅券面の身分事項のほか、所持人の
「顔写真」(顔画像)が電磁的に記録されます。
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2006/01/16
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ICAOでは、生体情報として、「顔画像」のほかに、各国の判断で、指紋、虹彩を追加的
に採用することを認めていますが、我が国が発行するIC旅券の生体情報としては、「顔画
像」のみを記録することにしています。
写真 IC旅券
(1)
(2)
(3)
(4)
身分事項ページ
プラスチックカード
ICチップ(*)
通信アンテナ(*)
*は、(2)のプラスチックカード中に格納されており、通常は見えない。
<ICに記録される情報>
・顔画像
・姓、名、生年月日、旅券番号、発行国等、身分事項ページに記載されている事
項
◆IC旅券のセキュリティ対策
IC旅券は、ICチップの搭載のほかにも、偽変造を困難にするさまざまな工夫を施してお
り、パスポートの偽変造防止効果が高くなっています。また、出入国審査等でICチップに
記録された顔画像とその旅券を提示した人物の顔を照合する電子機器が将来的に各国
で配備されていくことで、他人による不正使用防止の効果も高まります。
ICチップに記録された情報が本人の気付かない間に読み取られることのないよう、ICチ
ップ内の情報が読めない安全対策が施されています(スキミング防止)。また、IC旅券と
読み取り機の通信距離は10センチ以内で、かつ、通信の間の情報は暗号化されるなど
の通信傍受対策も行っています。
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<IC旅券の申請手続>
□申請用写真の規格が変更されます
IC旅券が導入されても、パスポートの
申請手続きは、従来と同じですが、パ
スポート申請用写真の規格が変更され
ます。
パスポート申請用写真の新規格
写真の大きさは変わりませんが、顔
の縦の長さは、国際標準に従い、写真
縦(45mm)の70∼80%(34±2mm)に
改められますので、現行の写真規格56
∼64%(27±2mm)に比べ、顔の占め
る割合が大きくなります。
IC旅券では、ICチップに記録する顔
画像を旅券申請書に貼付された写真
から取り込みますので、電子機器によ
る認証精度(機械が同一人かどうかを
判定する精度)を高めるため、これまで
以上に写真(特に顔の部分)の品質に
留意する必要があるためです。
□発給申請書が変わります
上記の写真規格の変更等に伴い、一般旅券発給申請書等も変わります。(な
お、当分の間は、現行の申請用紙も使用可能です。)
□旅券発給手数料は1,000円値上がりします
旅券発給手数料はICチップの実費が上乗せされ、これまでより1,000円値上が
りします。新しい手数料は、5年有効旅券が11,000円、10年有効旅券が 16,000円
になります(旅券事務所の手数料を含みます)。
また、パスポートを紛失した際、有効期間をそのまま引き継いだパスポートを発
給する従来の「再発給制度」は、IC旅券導入以降、廃止されることになりました。
□非IC旅券からIC旅券への切替も可能
現在お持ちのパスポートは、IC旅券導入後も、有効期間満了まで使用すること
ができます。ただし、非IC旅券からIC旅券への切替を希望される方は、残りの有
効期間にかかわらず切り替えることができます。
なお、IC旅券は、強い衝撃を加えたり、高温の場所や磁気の強い場所に保管し
たりすると、ICチップに異常を来すおそれがあります。ICチップの機能が損なわれ
ても、旅券自体が無効になるわけではありませんが、出入国審査の際に不便を
被ることがありますので、現行の旅券よりも取扱いには注意が必要です。
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お役立ちリンク
■外務省「パスポートAtoZ」
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