お酒について

なにかとお酒を飲む機会が多い年末年始。ついついお酒を飲みすぎて
辛い経験をしたことがある人もいるのでは?
今回は、お酒と上手に付き合っていくために、お酒について勉強して
みましょう!
“酒”とはアルコールを含む飲料のこ
と。酒税法ではアルコール分を1%以
上含む飲料のことをいいます。
適量の飲酒は動脈硬化を予防する善玉コレステロール(HDLコレステロー
ル)を上昇させる効果があると言われています。特に、赤ワインに多く含ま
れるポリフェノールは動脈硬化予防効果が高いとされています。
…と同時に、お酒は中性脂肪値を高めてしまうという欠点もあります。
中性脂肪は私たち人間にとって無くてはならないものですが、あまり増えす
ぎると肥満やメタボリックシンドロームの原因になってしまいます。
その他、お酒は脂肪肝・肝硬変・高血圧などのリスクになると言われている
ので飲みすぎには注意しましょう!
日本酒 1合
(180ml)
197kcal
ビール 中ビン1本
(500ml)
190kcal
ワイン グラス1~2杯
(200ml)
150kcal
ウイスキー シングル2杯
(60ml)
150kcal
アルコール分解能力には個人差があります。体重が重いほ
どアルコール分解能力は高く、逆に女性などのように体が
小さめの人は少し減らしたほうが良いでしょう。
その日の健康状態も大きく関係してきますので、自分の体
と相談しながら飲むようにしてください。
お酒のお供、おつまみ選びの三か条!!
1.低カロリー
2.高たんぱく
3.ビタミン豊富
1. 低カロリー
お酒を飲んでいると、こってりとしたおつまみを食べたくなります。居酒屋さんの
メニューも揚げ物などのこってりとしたメニューが多く見られます。
しかし、揚げ物などの脂っこいメニューは脂肪肝や高脂血症、肥満などのリスクに
なってしまいます。
上手にメニューを選んでカロリーダウンに努めたいものです。
例えば…
揚げ出し豆腐
150g
234kcal
焼き鳥手羽・塩
2本
130kcal
あじフライ
70g
240kcal
-124kcal
-65kcal
-125kcal
冷奴
(木綿)150g
110kcal
胸肉の焼き鳥・塩
(皮なし)2本
65kcal
あじの塩焼き
70g
115kcal
2. 高たんぱく
たんぱく質が豊富な食べ物といえば、肉類・魚類・乳製品・大豆製品な
ど。
牛乳やチーズなどの乳製品は胃壁を保護してくれるため、ゆっくりとア
ルコールを吸収してくれます。
しかし、乳製品はカロリーが高めなので食べすぎには注意しましょう。
飲む前、飲み始めに食べると効果的。
3. ビタミン豊富
おつまみが偏ってしまうとビタミン不足になりがちです。ビタミンは
アルコール成分であるアセトアルデヒドの分解を促進してくれるの
で、おひたし・サラダ・野菜スティックなど、ビタミン豊富な野菜類
を選ぶのも一つの方法です。
二日酔いはアセトアルデヒドやその酸化物の毒
性、アルコールの脱水作用、エネルギー不足、
体液の酸性化、低血糖などが複合して引き起こ
されます。
激しい頭痛はアルコールの脱水作用により脳細
胞に含まれる水分が少なくなり収縮してりるた
めに起こります。
この脱水状態は水分補給により回復します。
胃と肝臓をアルコール
から守る成分を摂取
し、飲みに備えよう!
飲む前に食べる!
食材
ゴマ
ヨーグルト
牛乳
オクラ
山芋
納豆
成分
セサミン
脂肪
たんぱく質
ムチン
効果
活性酸素を取り除き、肝機能を高めアルコール
代謝を促します。
乳製品に含まれる脂肪が胃に膜を張り、胃
壁を覆います。アルコールの吸収を穏やかに
してくれるので、お酒を飲む1時間前に食べる
と効果的。
ムチンはネバネバ成分。
胃粘膜を保護する作用あり。
アルコール代謝を
助ける成分をおつ
まみで補おう。
飲みながら食べる!
食材
成分
効果
肉・魚
大豆製品
動・植物性
たんぱく質
たんぱく質はアルコールを代謝するために必要な成
分。※食べすぎはカロリーオーバーになるので注意
してください。
ネギ・ニラ
にんにく
ビタミンB1
肝臓でのアルコール代謝に必要な成分。
果物類
ビタミンC
アルコール代謝には欠かせない成分。
※アルコールを飲み過ぎるとビタミンCが吸収され
にくくなります。
ナッツ類
ビタミンE
アルコール代謝を促進する作用あり。
※高カロリーなので食べすぎは禁物。
まず、水分を摂取
し、食欲が出てき
たら栄養補給を。
飲んだ後食べる!
食材
水
スポーツドリンク
しじみ汁
梅干し
カフェイン
成分
効果
水分
体が脱水状態のため、水分の補給を。
スポーツドリンクはビタミン・ミネラルも一緒に摂取で
きるので効果的です。
タウリン
しじみなどに含まれるタウリンは、肝臓の解毒
作用を促し、アルコール代謝も促進されます。
クエン酸
コーヒー
各栄養素がアルコール分解に使われ、体の細胞
は一時的にエネルギー不足に陥ってしまいます。
クエン酸は、エネルギーを生み出すクエン酸回路
を活発に働かせます。
カフェインの覚醒作用により、頭がシャッキっとし
ます。また、利尿作用により老廃物を体外へ排出
させます。