No Title - 京都大学 農学研究科/農学部

授業科目名 応用生命科学入門I
<英訳> Introduction to Applied Life Science I
配当学年 1回生
単位数 2
農学研究科 教授
担当者氏名 農学研究科 教授
農学研究科 教授
開講期 前期
曜時限 水1
加納 健司
三上 文三
間藤 徹
授業形態 講義
科目番号 B103
[授業の概要・目的]
環境,生命,食料,エネルギーなど応用生命科学に関連したことがらを,主に化学的視点から考え
ることができる基礎学力を養う.高校の化学を基礎として,大学における専門科目を学ぶために必
要な基礎を習得する.
[授業計画と内容]
(授業計画)
第1∼5週(加納)
基礎物理分析化学
SI単位 化学平衡一般
酸塩基反応(緩衝液を含む)
酸化還元反応(電池を含む)
第6∼10週(三上)
分子構造化学 原子の電子配置
化学結合
生体分子の構造
第11∼15週(間藤)
生命無機化学 同位体
配位結合とHSAB論
元素循環
植物栄養(溶解度積を含む)
[履修要件]
高校レベルの化学をきちんと理解しておくこと
[成績評価の方法・基準]
定期試験(筆記)
(ただし,講義の中でレポート課題を与えた場合には,それも考慮する)
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
応用生命科学入門I(2)へ続く↓↓↓
応用生命科学入門I(2)
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
質問等は,事前にメールで担当教官と連絡をとること
加納 [email protected]
三上 [email protected]
間藤 [email protected]
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
授業科目名 応用生命科学入門II
<英訳> Introduction to Applied Life Science II
配当学年 1回生
単位数 2
農学研究科 教授
担当者氏名 農学研究科 教授
農学研究科 教授
開講期 前期
曜時限 水2
阪井 康能
小川 順
喜多 恵子
授業形態 講義
科目番号 B104
[授業の概要・目的]
応用生命科学分野において、基本的生命現象の理解と、有用物質生産・環境修復技術の開発・健康
増進・食糧生産など、社会からの要請に応える研究を行うため、生物・化学・社会に関する、基本
的な素養と知識を身につける。
[授業計画と内容]
以下のような課題について、1課題あたり1−2週の授業をする予定である。
1)序:農芸化学と暮らしの中の微生物
2)化学に関する素養
a) 生体分子の構造と働き
b) 触媒としての酵素と物質変換
c) 代謝と物質生産・エネルギー循環
3)生物学に関する素養(遺伝・細胞・タンパク質)
a) 進化の過程と生物の多様性
b) 微生物遺伝学
c) 分子生物学とセントラルドグマ
d) 遺伝子組換え技術
4)環境や食に対する意識・問題など、社会的課題に対する素養
a) バイオマスとカーボンニュートラル
b) 組み換えDNA技術
c) 発酵・機能性食品・作物生産
[履修要件]
特になし。高校の生物II・化学IIを選択しなかった学生も対象とする。
[成績評価の方法・基準]
試験および課題に対するレポートの成績
[教科書]
『教材として各回、プリントを配布する。』
『遺伝子からみた応用微生物学』(朝倉書店)
応用生命科学入門II(2)へ続く↓↓↓
応用生命科学入門II(2)
[参考書等]
(参考書)
『マッキー 生化学』
『細胞の分子生物学 (THE CELL)』
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
関連書籍による調査などを含んだ復習を強く推奨する
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
授業科目名 応用生命科学入門III
<英訳> Introduction to Applied Life Science III
配当学年 1回生
単位数 2
担当者氏名
開講期 後期
農学研究科 教授
植田 和光
農学研究科 准教授 井上 善晴
曜時限 水1
授業形態 講義
科目番号 B105
[授業の概要・目的]
精緻で巧妙な自然界の生命現象の本質を化学的な知識をもとに、分子レベルで理解を深めることを
目的とする。本講義では生体の主要構成について、それらの組成、構造、機能を概説した後、生体
内でのそれらの代謝のダイナミズムを解説する。
[授業計画と内容]
以下のような課題について、1課題あたり1∼2週の授業をする予定である。
1. アミノ酸の構造
2. タンパク質の精製法
3. タンパク質の立体構造
4. タンパク質の機能:ヘモグロビン
5. 単糖と多糖
6. 代謝とは
7. 解糖系とその他の糖代謝
8. グリコーゲン代謝
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
授業中の小テストおよび学期末の試験を総合的に判断する
[教科書]
『ヴォート基礎生化学 第3版』(東京化学同人)ISBN:978-4-8079-0712-0
[参考書等]
(参考書)
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
自分で教科書を読み、理解することが重要である。
オフィス・アワーは特に定めないが、講義外に直接話をしたい学生は
植田([email protected])
井上([email protected])
まで学生番号、氏名を明記してメイルすること。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
授業科目名 応用生命科学入門IV
<英訳> Introduction to Applied Life Science IV
配当学年 1回生
単位数 2
担当者氏名 農学研究科 教授
開講期 後期
曜時限 水2
三芳 秀人
授業形態 講義
科目番号 B106
[授業の概要・目的]
生物を形づくる多様な有機化合物の成り立ちについて学び、生命現象を理解する基礎となる有機化
学について理解を深める。2回生で学ぶ有機反応機構論(I、II)および有機構造解析学の前段階と
しての講義である。
[授業計画と内容]
第1週: オリエンテーション
第2週: 有機分子の構造と結合
第3週: イオン結合と共有結合、共鳴構造の概念
第4週: 分子軌道の概念
第5週: アルカンの性質と反応
第6-7週: 立体配座の異性化、反応の速度論および熱力学
第8週: シクロアルカンの性質と反応
第9週: 立体異性体
第10-11週: 化学反応における立体化学
第12-13週: ハロアルカンの性質と反応 置換反応と脱離反応
第14-15週: アルコールの反応とエーテルの化学
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
授業への出席を重視すると共に、定期試験期間に行う試験の結果から総合的に評価する。
[教科書]
ボルハルト・ショアー 『現代有機化学(上、第6版)』(化学同人)ISBN:7598-1472-9(日本語版
を用います。京大生協ルネで購入してください。)
[参考書等]
(参考書)
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
教科書を持参しない学生の授業参加は原則として認めない。
オフィス・アワーは特に定めないが、講義時間外に直接話をしたい学生は miyoshi@kais.
kyoto-u.ac.jp
まで希望日時を第三希望までと、学生番号、氏名を明記してメールすること。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
授業科目名 細胞生物学概論
<英訳> Outline of Cell Biology
配当学年 2回生
単位数 2
担当者氏名
開講期 後期
生命科学研究科 教授
佐藤 文彦
生命科学研究科 准教授 遠藤 剛
曜時限 火3
授業形態 講義
科目番号 B111
[授業の概要・目的]
生命現象の根幹をなす細胞の構造とその組み立てについて講述する。具体的には、真核細胞構造の
大要を述べ、真核細胞の構造の特徴、特に細胞膜で囲まれた細胞内小器官の構造と機能、さらには、
これら小器官へのタンパク質の輸送とタンパク質の修飾についての知識 を深めることを目的とする。
その中で、細胞構造の観察方法や生化学的、分子生物学的解析方法学の基礎についても習得するこ
とを目指す。
[授業計画と内容]
以下のような課題について、1課題あたり2−3週の授業をする予定である。
1.細胞生物学概論について
本科目の内容ならびに真核細胞の構造について概説する。
2.真核細胞における遺伝子発現
真核細胞における遺伝子発現の概略(DNAからRNAへの転写、タンパク質への翻訳、ならびにタン
パク質の高次構造の形成と分解)について概説する。
3.細胞膜の構造と機能
細胞を構成する細胞膜の構造(脂質二重層、膜タンパク質など)とその形成、さらには、その
機能、 特に小分子の膜輸送について講義する。
4. ミトコンドリアと葉緑体におけるエネルギー生産
細胞のエネルギー生産工場であるミトコンドリアと葉緑体におけるATP生産のしくみについて
講義する。
5.細胞内区画とタンパク質の輸送
真核細胞を特徴づける細胞内小器官(核、小胞体、ミトコンドリア、葉緑体等)の機能とこれ
ら小器官へのタンパク質の輸送機構について講義する。
6.タンパク質の輸送細胞外分泌系とタンパク質の修飾
小胞体からゴルジ体、さらには細胞外あるいはリソゾームへのタンパク質の輸送ならびに輸送
に伴うタンパク質の修飾について講義する。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
各講義後の小試験(30点)と学期末の論述試験(120点)の合計点により行ないます。正しい
理解ができているかを評価します。
細胞生物学概論(2)へ続く↓↓↓
細胞生物学概論(2)
[教科書]
『Essential Cell Biology (3rd Ed.)』( Garland社刊)(1、2、4、7、10- 12、14、15章に、ほぼ従っ
て講義します。日本語訳もあります。)
適宜プリントを配布します。
[参考書等]
(参考書)
Alberts他 『Molecular Biology of The Cell, 5th Ed.』(Garland Science)ISBN:0-8153-4106-7
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
質問は、佐藤([email protected])までメールで連絡すること。
なお、件名は「細胞生物学概論 ○月□日の疑問点」とし、本文中に自分の学生番号・氏名を明記
すること。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
授業科目名 生化学I
<英訳> Biochemistry I
配当学年 2回生
担当者氏名
単位数 2
開講期 前期
農学研究科 教授
小川 順
農学研究科 准教授 由里本 博也
曜時限 月1
授業形態 講義
科目番号 B112
[授業の概要・目的]
精緻で巧妙な自然界の生命現象の基本的な仕組みを化学的な知識をもとに、分子レベルで理解する
ことを目指す。
[授業計画と内容]
以下のような課題について、1課題あたり1−3週の授業をする予定である。
1. 酵素
2. 解糖経路
3. 糖代謝の別経路と発酵
4. クエン酸サイクル
5. 電子伝達と酸化的リン酸化
6. 脂質代謝
[履修要件]
予備知識として、応用生命科学入門III (B105)を履修していることが望ましいが、必須ではない。
[成績評価の方法・基準]
授業への出席回数および定期試験(筆記)により評価する。
[教科書]
ヴォート 『基礎生化学第3版』(東京化学同人)
[参考書等]
(参考書)
ヴォート 『生化学第4版(上)(下)』(東京化学同人)
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
毎回の授業後の復習を欠かさないこと。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
授業科目名 生化学II
<英訳> Biochemistry II
配当学年 2回生
担当者氏名
単位数 2
開講期 後期
農学研究科 教授
生命科学研究科 教授
曜時限 火4
間藤 徹
河内 孝之
授業形態 講義
科目番号 B113
[授業の概要・目的]
窒素同化反応(無機態窒素からのアミノ酸合成)と窒素の同化と異化(無機態窒素からアミノ酸の
合成と分解)、光合成(光エネルギーによるATPの合成、無機炭素から糖の合成)、ヌクレオチド
代謝を中心に、細胞における生化学反応の原理を講義する。
[授業計画と内容]
下記の項目についてポイントを絞り、1∼3回ずつで説明する。
・植物、微生物における無機窒素の有機化反応
・土壌、環境中における微生物による窒素代謝(窒素固定、脱窒)
・アミノ酸代謝、生合成と分解
・地球環境の循環系
・光合成の光依存反応(光エネルギーからの還元力の獲得)
・光合成生物の炭素還元反応(炭素固定と糖の合成)
・ヌクレオチド代謝
[履修要件]
本科目は、生化学を専門科目として体系的に学修するため、応用生命化学科配当 応用生命科学入
門III、生化学Iに続くものとして設計されている。上記科目の履修が望ましい。
[成績評価の方法・基準]
主に定期試験の成績による
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
特にオフィスアワーは設定しないが、講義に関連する質問や議論は歓迎する。講義時間以外に質問
を希望する場合は予め連絡をすること。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
農学研究科 教授
授業科目名 有機構造解析学
担当者氏名
<英訳> Spectroscopic Analyses of Organic Compounds
農学研究科 教授
配当学年 2回生
単位数 2
開講期 後期
曜時限 水4
宮川 恒
西田 律夫
授業形態 講義
科目番号 B114
[授業の概要・目的]
スペクトル分析に基づいた有機化合物の構造解析法の基本を理解する。
[授業計画と内容]
1. 紫外・可視分光法:分光法の原理とスペクトル解釈
2. .赤外分光法 (1):分子の振動とエネルギー,分光法の基礎
3. 赤外分光法 (2):官能基とスペクトルの特徴
4. 質量分析法 (1):質量分析計と分子イオン化の原理
5. 質量分析法 (2):フラグメント化様式の解釈
6. 質量分析法 (3):分子構造解析への応用
7. 核磁気共鳴吸収スペクトル(NMR)(1):核磁気共鳴とは
8. 核磁気共鳴吸収スペクトル(NMR)(2):プロトンNMRの化学シフト
9. 核磁気共鳴吸収スペクトル(NMR)(3):化学シフトと分子構造
10. 核磁気共鳴吸収スペクトル(NMR)(4):スピン結合その1
11. 核磁気共鳴吸収スペクトル(NMR)(5):スピン結合その2
12. 核磁気共鳴吸収スペクトル(NMR)(6):いろいろな化合物のプロトンNMRスペクトル
13. 核磁気共鳴吸収スペクトル(NMR)(7):炭素NMR
14. 総合演習 (1):各種スペクトルを駆使して未知の分子構造を決定する
15. 総合演習 (2):実践的応用,最新のスペクトル分析手法について学ぶ
[履修要件]
応用生命科学入門IおよびIV、有機反応機構論Iを履修していることが望ましい。
また並行して有機反応機構論IIを履修することが望ましい。
[成績評価の方法・基準]
定期試験の成績と出席点(講義中に適宜小試験をおこなう)を総合して評価する。
[教科書]
ボルハルト・ショアー 『現代有機化学[第6版](上・下)』(化学同人)
[参考書等]
(参考書)
『機器分析のてびき−IR,NMR,MS,UVデータ集』(化学同人)
Silverstein他 『有機化合物のスペクトルによる同定法 (第7版)』(東京化学同人)
柏村成史編著 『はじめてみようスペクトル解析』(三共出版)
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
オフィスアワーは特に定めないが、授業時間外に質問がある場合は宮川([email protected].
ac.jp)あるいは西田([email protected])に連絡すること。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
授業科目名 生物理化学I
<英訳> Biophysical Chemistry I
配当学年 2回生
単位数 2
担当者氏名
開講期 後期
農学研究科 教授
加納 健司
農学研究科 准教授 白井 理
曜時限 水3
授業形態 講義
科目番号 B115
[授業の概要・目的]
化学熱力学の基本概念とその表現法を説明し,熱力学基本式の物理化学的意味を理解できるように
する.生命科学における化学変化,エネルギー変換に関わる事象の熱力学的取扱法について,その
基礎を講義する.
[授業計画と内容]
第1∼5週
化学熱力学の基礎
化学熱力学の基本状態量(エンタルピー,エントロピー,自由エネルギー)の意味を熱力学の基本
原理に基づいて説明する.
第5∼8週
化学ポテンシャル
化学ポテンシャルの意味とその平衡論的諸問題への適用.
浸透圧,分配平衡,疎水性尺度など具体例を取り上げて述べる.
第9∼12週
化学平衡
化学反応にともなうエネルギー変換と化学平衡の熱力学的取り扱いを説明する.
第13∼15週
酸塩基平衡
生化学反応において重要な酸塩基反応の基本概念を述べる.
酸化還元平衡
生体エネルギー変換の根幹である電子移動反応の平衡論を概説する.
[履修要件]
高校レベルの化学と物理を必ず理解しておくこと
[成績評価の方法・基準]
講義中の小テスト,レポートおよび定期試験の結果から評価する
[教科書]
授業にて配布するプリントを中心に授業を進めまる
[参考書等]
(参考書)
J. R. Barrante 『ライフサイエンスのための物理化学』(東京化学同人)ISBN:4-8079-0219-9(清水博,
山本晴彦,桐野豊訳)
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
質問等がある場合には事前に下記宛メールで問い合わせてください
[email protected]
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
授業科目名 生物理化学II
<英訳> Biophysical Chemistry II
配当学年 3回生
単位数 2
担当者氏名
開講期 前期
農学研究科 教授
加納 健司
農学研究科 准教授 白井 理
曜時限 火1
授業形態 講義
科目番号 B116
[授業の概要・目的]
生命現象に見られる物質の変化,輸送に関わる速度過程について,その物理化学的基礎を講義する.
[授業計画と内容]
第1∼8週
化学反応の速度
細胞の増殖から遺伝子の複製に至るまで,生命現象には化学反応に基づく速度過程が深くかかわ
っている.化学反応速度論に関する基礎事項を説明し,生体化学反応に関係深い事項について説明
する.
第9∼12週
物質輸送過程
拡散,電気泳動,遠心沈降など,物質の移動にかかわる諸現象の物理化学的基礎について述べ,
生体膜輸送過程の物理化学的取り扱いの基礎を説明する.
第13週
界面現象
生体反応では、細胞膜表面など界面での反応が重要な役割を果たしている。ここでは、界面現象
の物理化学に関する基礎事項(膜電位、界面電気二重層、界面張力、吸着の熱力学、単分子膜など)
を取り上げる。
第14∼15週
動的電気化学と生体エネルギー変換
生体エネルギー変換の理解に必要な電気化学の基礎を簡単に説明し、生体膜におけるエネルギー
変換、能動輸送、受動輸送について述べる。新しい学問領域としての生物電気化学についてもふれ
る。
[履修要件]
生物理化学 Iを履修,あるいはそれと同等レベルの知識を有することが望まれる
[成績評価の方法・基準]
講義中の小テスト,レポートおよび定期試験の結果から評価する
[教科書]
授業にて配布するプリントを中心に授業を進める
[参考書等]
(参考書)
J. R. Barrante 『ライフサイエンスのための物理化学』(東京化学同人)ISBN:4-8079-0219-9(清水博,
生物理化学II(2)へ続く↓↓↓
生物理化学II(2)
山本晴彦,桐野豊訳)
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
質問等がある場合には事前に下記宛メールで問い合わせてください.
[email protected]
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
授業科目名 分析化学
<英訳> Analytical Chemistry
配当学年 3回生
単位数 2
担当者氏名 農学研究科 准教授 白井 理
開講期 前期
曜時限 金2
授業形態 講義
科目番号 B117
[授業の概要・目的]
酸塩基反応、酸化還元反応、錯形成反応などを取り上げ、溶液内イオン平衡の考え方について習得
する。また、分光分析法、クロマトグラフ分析法、電気化学分析法等による機器分析法について、
平衡論的および速度論的なデータ解析に基づいて概説する。
[授業計画と内容]
以下の課題について、1課題あたり3∼4週の授業をする予定である。
1.溶液内のイオン平衡
生化学分野で重要な、酸塩基反応、酸化還元反応、錯形成反応等を取り上げ、溶液内平衡につい
ての考え方を総合的に理解することを目的とする。ある程度の平衡に関する熱力学的考え方は既に
習得していることを前提として、誤解しやすい点について重点的に説明する。また生化学的分野に
関係するイオン平衡を例に挙げ、それらを物理・分析化学的視点で解説する。
2.分光分析法
光と物質の相互作用を概説し、この相互作用に基づいた分析法(分光分析法)の原理について概
説する。また、電子スペクトル法を中心にして、いくつかの反応を例に挙げ、その平衡論的および
速度論的データ解析法について説明する。さらに、酵素等を用いた発色分析法についても概説する。
3.分離分析法
流れの中での物質間相互作用の違いを利用した分離分析法を概説し、クロマトグラフィー、電気
泳動法を例に挙げ、そこから得られる情報、およびその取り扱いについて分析化学視点で説明する。
また,プロテオーム解析に関係するいくつかの分析手法についても概説する.
4.電気化学分析法
電気化学における電流と電圧の関係について概説し、pH電極をはじめとする平衡論的電気化学分
析法(ポテンショメトリー)と、酸素電極をはじめとする速度論的電気化学分析法(アンペロメト
リー)について説明する.また、そのバイオセンサ・バイオ電池への応用についても触れる。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
定期試験の結果から評価する。
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
化学同人編集部編 『実験データを正しく扱うために』(化学同人)ISBN:978-4-7598-1135-3
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
最初に有効数字や実験データの取り扱いについて説明する。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
授業科目名 有機反応機構論I
<英訳> Organic Reaction Mechanism I
配当学年 2回生
単位数 2
担当者氏名 農学研究科 准教授 森 直樹
開講期 前期
曜時限 木2
授業形態 講義
科目番号 B118
[授業の概要・目的]
応用生命科学入門 IV で学んだ有機化学の基礎を踏まえ、有機化合物の体系について学ぶとともに、
有機化学反応のメカニズムについて理解を深める。
[授業計画と内容]
以下の課題について、1課題あたり1∼2週の授業をする予定である。
以下の項目について解説する.
1.アルコール
2.エーテル
3.アルケン
4.アルキン
5.非局在化したπ電子系
6.芳香族化合物
7.アルデヒド,ケトン
化合物の命名,構造の特性と物理的性質,反応機構,合成法,生命現象における機能などについて
学習する.
[履修要件]
応用生命科学入門 IV を受講しておくこと。
[成績評価の方法・基準]
定期試験、レポートで総合的に評価する。
[教科書]
ボルハルト,ショアー 『ボルハルト・ショアー現代有機化学第6版(上)(下)』(化学同人)
ISBN:4759809635(上); 4759809643(下)
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
毎回の授業後にレポートを課す。次回の授業に提出すること。
オフィスアワーは特に定めない。講義時間外に質問がある場合には、講義終了時に相談を受け付け
る。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
授業科目名 有機反応機構論II
<英訳> Organic Reaction Mechanism II
配当学年 2回生
単位数 2
担当者氏名 農学研究科 准教授 中川 好秋
開講期 後期
曜時限 木2
授業形態 講義
科目番号 B119
[授業の概要・目的]
有機反応機構論 I に引き続き,有機化合物の体系および基本的な有機化学反応について学ぶととも
に,有機化学反応のメカニズムについて理解を深める.生命現象は様々な有機化学反応によって引
き起こされることから,生命科学を正しく理解するためには,有機化学の知識はなくてはならない.
特に,酵素反応やホルモン応答に見られるタンパク質と低分子の反応は,有機化学反応である.
[授業計画と内容]
以下の項目について解説する.
第1週 これまでの有機化学の理解度を調べるための試験
第2−3週 エノールとエノラートとアルドール縮合
第4−5週 カルボン酸,ハメット則
第6−7週 カルボン酸誘導体
第8−9週 アミンおよびその誘導体 第10−11週 ベンゼン置換基の反応
第12−13週 エステルエノラートとクライゼン縮合
第14−15週 炭水化物
化合物の命名,構造の特性と物理的性質,反応機構,合成法などについて学習する.教科書ボルハ
ルト・ショアー“現代有機化学 [第6版](第18章∼第24章)に従って,黒板を使って講義を進める.
必要に応じてプリントで補足する.授業の最後に,講義の理解度を調べるための簡単な小テストを
行う.
[履修要件]
応用生命科学入門 IV および有機反応機構論Iを受講しておくこと.
[成績評価の方法・基準]
授業中における小テスト,提出課題に対する回答
中間試験および定期試験の結果
授業への出席
[教科書]
『ボルハルトショアー現代有機化学(下)』(化学同人)ISBN:978-4-7598-1473-6
[参考書等]
(参考書)
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
教科書以外の有機化学の問題を解いてレポートとして提出
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
授業科目名 生物有機化学I
<英訳> Bioorganic Chemistry I
配当学年 3回生
単位数 2
担当者氏名
開講期 前期
農学研究科 教授
宮川 恒
農学研究科 准教授 中川 好秋
曜時限 水1
授業形態 講義
科目番号 B120
[授業の概要・目的]
農作物を害虫や病気などによる被害から守るために使用される農薬の歴史、化学構造とその作用発
現のメカニズムについて解説する。
[授業計画と内容]
1. 生理活性物質とは(1回)
低分子化合物が生理活性を発揮する仕組みを概説する。
2. 農薬の役割(1回)
農作物の害虫、病原微生物および雑草による被害について概説し、農薬の歴史とその役割につ
いて説明する。
3. 殺虫剤(6回)
害虫による被害を防ぐために用いられる薬剤の化学構造とその作用メカニズムについて解説す
る。
4. 殺菌剤(3回)
病原微生物による被害を防ぐために用いられる薬剤の化学構造とその作用メカニズムについて
解説する。
5. 除草剤(3回)
雑草による被害を防ぐために用いられる薬剤の化学構造とその作用メカニズムについて解説す
る。
6. 農薬の選択性(1回)
農薬が対象とする生物とそれ以外の生物との間で異なる作用が生じるメカニズムを考察する。
[履修要件]
応用生命科学入門I、III、IV、有機反応機構論I、II、生化学I、IIを履修しておくことが望ましい。
[成績評価の方法・基準]
定期試験(参考資料の持込可)の成績で評価する。
[教科書]
使用しない
適宜プリントを配布する。
[参考書等]
(参考書)
桑野栄一他編著 『農薬の科学−生物制御と植物保護』(朝倉書店)
(関連URL)
http://ocw.kyoto-u.ac.jp/faculty-of-agriculture-jp/2012/department-02/5627000/lecturenote2011(OCW講義ノ
ートURL)
生物有機化学I(2)へ続く↓↓↓
生物有機化学I(2)
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
ボルハルト・ショアー「現代有機化学」を適宜参照し、関連する有機化学的な知識を確認するため
の課題を与えることがある。
オフィスアワーは随時。研究室は農学部総合館N-328。授業時間外の質問は宮川(miyagawa@kais.
kyoto-u.ac.jp)宛のメイルでも可。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
授業科目名 生物有機化学II
<英訳> Bioorganic Chemistry II
配当学年 3回生
単位数 2
担当者氏名 農学研究科 教授
開講期 後期
曜時限 金2
三芳 秀人
授業形態 講義
科目番号 B121
[授業の概要・目的]
本授業では、生命活動を有機化学的視点から理解する基礎的態度を習得することを目的とする。具
体的には、ケミカルバイオロジー(生物有機化学)の視点から、細胞のエネルギー生産系のメカニ
ズムと、本系に作用する生理活性化合物の合成や作用機構について解説する。
[授業計画と内容]
第1週: オリエンテーション
第2-3週: ATP生合成と化学浸透説をめぐる歴史的変遷
第4-5週: 生体エネルギー変換膜とプロトンポンプ
第6-10週: 呼吸鎖電子伝達酵素とキノン類の機能・化学
第11-13週: 呼吸鎖電子伝達酵素に作用する種々の生理活性化合物の紹介
第14週: 生体エネルギー変換膜の化学(例:人工光合成系など)
第15週: 酵素反応における補酵素の有機化学
なお、各講義の時間内で、1、2回生で学んだボルハルト・ショアー「現代有機化学 上・下」の
各種反応を演習的に取り上げる時間を短時間で設け、有機化学の理解をさらに深める。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
授業への出席を重視すると共に、レポート試験の結果から総合的に評価する。
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
1)講義で用いる学習資料を配付する。
2)毎回の授業中に、前回授業で取り上げた課題に関する小レポートを書いていただく。
3)オフィス・アワーは特に定めないが、講義時間外に直接話をしたい学生は
[email protected]
まで希望日時を第三希望までと、学生番号、氏名を明記してメールすること。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
授業科目名 生物有機化学III
<英訳> Bioorganic Chemistry III
配当学年 3回生
単位数 2
担当者氏名
開講期 後期
農学研究科 教授
西田 律夫
農学研究科 准教授 森 直樹
曜時限 水1
授業形態 講義
科目番号 B122
[授業の概要・目的]
生物相互の関わり合いの接点では,化学物質が重要な役割を果たしている.それら生理・生態活性
因子の化学構造特性・生合成系など有機化学的背景と化学分析法について学び,作用機構・生態学
的意義について解説する.
[授業計画と内容]
以下の項目について,1課題当たり0.5∼2週の授業をする.
「有機化学」の復習を兼ねて,教科書と関連づけた学習をする.また,授業の一回は,フィールド
に出て,植物の観察・含有成分の官能試験などを実施,生態系で機能する化学因子について学ぶ.
1. 動物の化学交信
・フェロモンの機能と害虫防除への利用
・フェロモンの構造解析法と有機合成法
2. 植物の化学防衛
・テルペノイド,アルカロイド,フェノーリックスなどの生合成
・植物二次代謝物の生理・生態学的機能
・防御機構の多様性(ファイトアレキシン,他感作用)
・キャンパス内の草木を観察し,植物二次代謝物を“実体験”
3. 動物の化学防衛
・攻撃と防御:毒素とアロモン
・防御物質の生合成,食物連鎖における毒の生物濃縮
4. 動物の食物選択とアレロケミカルス
・嗅覚・味覚に関わる化学的要因:カイロモンとアロモン
・化学感覚受容:分子構造と活性
5.微生物のアレロケミカルス
・微生物 vs 植物:病原微生物の感染と毒素
・微生物 vs 微生物:抗生物質
6. 花粉媒介の化学生態学
・受粉に関わる花色・花香・花蜜成分
・シノモンを介した共進化
[履修要件]
応用生命科学入門IVおよび有機反応機構論 I・II あるいは同等の科目を予め履修しておくことが望
ましい
[成績評価の方法・基準]
毎回の講義における小テストと,定期試験あるいはレポートの総合評価
[教科書]
ボルハルト・ショア 『現代有機化学』(化学同人)ISBN:ISBN4-7598-0963-5
授業初回および必要に応じて適宜プリントを配布する.
本講義に必要な有機化学の基礎・応用を復習するため,毎回ボルハルト・ショアー著「現代有機化
生物有機化学III(2)へ続く↓↓↓
生物有機化学III(2)
学」(化学同人)を持参すること.持参すべき巻(上・下)については事前に通知する.
[参考書等]
(参考書)
J. B. Harborne 『Introduction to Ecological Biochemistry, Fourth Edition』(Academic Press)ISBN:
ISBN0-12-324686-5
高橋英一・深海浩(訳) 『ハルボーン化学生態学』(文永堂)ISBN:ISBN4-8300-9003-0 C3061(上
記 Harborne原著の訳本)
貫名 学ほか 『生物有機化学』(三共出版)ISBN:ISBN4-7827-0467-4
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
毎回の授業の途中か終わりに講義に関連した小テストを実施する.授業の中で有機化学の教科書と
関連づけられた項目について復習し,これを機会に生物有機化学に関する体系を習熟するよう心掛
けること.
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
授業科目名 一般生体高分子化学
<英訳> General Biomacromolecular Chemistry
配当学年 3回生
単位数 2
担当者氏名 農学研究科 教授
開講期 前期
曜時限 金1
植田 充美
授業形態 講義
科目番号 B123
[授業の概要・目的]
核酸、タンパク質、多糖類、脂質などの生体高分子の基本構造と機能を化学分子の物性に立脚した
基礎化学から概説し、さらに、細胞機能の発現や制御との関わりについて、細胞生物学ならびに分
子生物学的知見を交えて学習する。
[授業計画と内容]
第1−3週 生体高分子の基本
核酸、タンパク質、多糖類、脂質の化学的基本物性を解説する。
第4−8週 生体高分子の構造と機能
立体構造を理解するうえでの基本概念を学習するとともに、2次構造や3次構造を含む高次構造
の特徴などを系統的に整理して詳述する。
第9−12週 生体高分子と細胞機能発現調節の相関
細胞機能の調節を制御する生体高分子の高度な物性や特徴について、物理化学的な要素も取り込
んで概説する。
第13−15週 生体高分子の構造と機能の解析法
生体高分子を科学的に解析するための基になる分析原理について、基礎分析化学的ならびに物理
化学的に解説する。
[履修要件]
毎回、出席できること。
[成績評価の方法・基準]
毎回の出席と出題レポート評価の集計。
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
質問は随時可能。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
授業科目名 生体高分子構造論
担当者氏名 農学研究科 教授
<英訳> Structure and Function of Biomacromolecules
配当学年 3回生
単位数 2
開講期 後期
曜時限 金1
植田 充美
授業形態 講義
科目番号 B124
[授業の概要・目的]
核酸、タンパク質、多糖類、脂質などの生体高分子の高次構造とそれらが連携して機能する細胞と
の動的相関を、最新のトピックスを交えて詳述する。
[授業計画と内容]
第1−7週 生体高分子の構造と機能
生体高分子の構造と立体階層に伴う物性や機能の変化を解説する。
第8−15週 生体高分子と細胞機能
生体高分子を個々に扱う従来の研究手法と細胞全体の中で捉えるゲノム、プロテオーム、メタボ
ローム解析の研究手法について比較解説し、現代生体高分子構造論の現状と展望を講義する。
[履修要件]
毎回。出席できること。
前期の「一般生体高分子化学」を履修して、単位を取得していること。
[成績評価の方法・基準]
毎回の出席と出題レポート評価の集計。
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
質問は随時可能。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
授業科目名 構造生物学
<英訳> Structural Biology
配当学年 3回生
単位数 2
担当者氏名 農学研究科 教授
開講期 後期
曜時限 火2
三上 文三
授業形態 講義
科目番号 B125
[授業の概要・目的]
タンパク質・酵素の機能を理解するために、タンパク質の構造の詳細と構造決定の手段であるX線
結晶構造解析法について述べる。講義の一部は実習形式で行う。
[授業計画と内容]
タンパク質の構造およびX線結晶構造解析について学び、タンパク質の構造と機能の関係を理解で
きるようにする。
1 構造生物学への招待:構造生物学の歴史や現在の研究状況の説明
2 アミノ酸,ペプチド,タンパク質
3 タンパク質の基礎知識:タンパク質の精製法および分子量,等電点,重量の計算法
4 タンパク質の二次構造1:二次構造の解説と分子模型を用いた実習
5 タンパク質の二次構造2:二次構造の解説と分子模型を用いた実習
6 タンパク質の三次構造:立体構造の成り立ちと分類
7 タンパク質の構造インフォマティクス:パソコンによるWEB情報の検索
8 タンパク質の結晶化:結晶化の原理と方法の説明
9 結晶による光の回折:回折格子を用いた実習
10 タンパク質結晶のX線による回折:ブラッグの式
11 X線結晶構造解析I:空間群の決定と溶媒含量
12 X線結晶構造解析II:位相決定法と構造の精密化
13 X線結晶構造解析III:データの測定法,シンクロトロンの利用
14 X線結晶構造解析の実際:パソコンを用いた構造解析計算とモデリング
15 X線結晶構造解析を用いた酵素の構造・機能解析
授業の一部(2回)はサテライトの端末を用いて行う。
[履修要件]
タンパク質に関する基礎的知識を習得していること。
[成績評価の方法・基準]
出席と試験により成績評価を行う。
[教科書]
使用しない
授業中にプリントを配布する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
連絡は主にKULASISを用いる。
連絡等は[email protected]にメールすること。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
農学研究科 教授
阪井 康能
小川 順
担当者氏名 農学研究科 教授
農学研究科 准教授 井上 善晴
授業科目名 応用微生物学I
<英訳> Applied Microbiology I
配当学年 2回生
単位数 2
開講期 後期
曜時限 月2
授業形態 講義
科目番号 B126
[授業の概要・目的]
微生物は単細胞生物として独自の進化をとげ、それ故、大変、多様性に富んだ生物群である。本講
義では、発酵現象などの微生物の産業利用とともに発展してきた微生物科学とその研究法を紹介す
るとともに、生化学・分子細胞生物学の立場から微生物の深い理解と応用について概説する。
[授業計画と内容]
以下のような課題について、1課題あたり1−2週の授業をする予定である。
1) 序論:微生物学の誕生と手法の開発、
2) 微生物の進化と分類
3) 発酵現象の追求から生まれた生化学
4) 微生物における基本的な代謝経路(炭素化合物の代謝経路)
5) 微生物による有用物質生産 酵素法と発酵法
6) 微生物のスクリーニング・単離と培養法
7) 微生物代謝の基本的概念と栄養形態による分類
8) 微生物の生育
9) 微生物の細胞構造と機能
10) 醸造産業に利用される真核微生物(カビと酵母)とその生理
11) 微生物における代謝制御と遺伝子発現機構
12) 地球環境における分子循環
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
試験および毎回、出される課題に対するレポートの成績
[教科書]
『教材として各回、プリントを配布する。』
『遺伝子からみた応用微生物学』(朝倉書店)
[参考書等]
(参考書)
『マッキー 生化学』
『細胞の分子生物学 (THE CELL)』
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
関連書籍による調査などを含んだ復習を強く推奨する
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
農学研究科 教授
喜多 恵子
担当者氏名 農学研究科 准教授 由里本 博也
農学研究科 教授
小川 順
授業科目名 応用微生物学II
<英訳> Applied Microbiology II
配当学年 3回生
単位数 2
開講期 前期
曜時限 火2
授業形態 講義
科目番号 B127
[授業の概要・目的]
微生物の代謝経路や酵素を活用するバイオテクノロジーへの理解を深めるため、微生物遺伝学・生
化学・分子生物学・分子工学の立場から育種の基礎を講義する。
[授業計画と内容]
以下のような課題について、1課題あたり1−2週の授業をする予定である。
1) 微生物ゲノムの構造と解析法
2) ファージとウイルスの遺伝学
3) 変異と修復
4) 転移因子
5) 転写制御研究法
6) 細菌の遺伝学と分子育種
7) 真核微生物の遺伝学と分子育種
8) 微生物酵素の分子工学
[履修要件]
応用微生物学Iを履修していることが望ましい。
[成績評価の方法・基準]
試験と課題に対するレポートの成績
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
オールド,プリムローズ 『遺伝子操作の原理 原書 第5版』(培風館)
熊谷英彦ら 『遺伝子から見た応用微生物学』(朝倉書店)
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
オフィスアワーは設定しないが、質問等がある場合は、氏名を明記してメールすること。喜多(
[email protected])由里本([email protected])小川([email protected])
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
農学研究科 教授
小川 順
担当者氏名 農学研究科 准教授 由里本 博也
農学研究科 准教授 井上 善晴
授業科目名 応用微生物学III
<英訳> Applied Microbiology III
配当学年 3回生
単位数 2
開講期 後期
曜時限 水2
授業形態 講義
科目番号 B128
[授業の概要・目的]
微生物機能の応用の基礎となる、糖質・有機酸・アミノ酸・核酸・脂質等の主要代謝経路の理解、
ならびに、抗生物質等の二次代謝産物の生合成経路に関する基礎知識を習得するとともに、実際の
産業においてどのように活用されているかを概説する。加えて、微生物機能のデザイン・制御に必
要な、遺伝子工学、酵素工学、分子育種、細胞工学について言及する。
[授業計画と内容]
以下のような課題について、1課題あたり1-2週の授業をする予定である。
1) 微生物における炭素化合物の代謝経路と物質生産
2) 微生物における窒素化合物の代謝経路と物質生産
3) 制御発酵の成立(アミノ酸・核酸発酵の概論と変異・育種法)
4) アミノ酸発酵各論
5) 核酸発酵各論
6) 油脂発酵と油脂変換
7) 二次代謝産物の発酵生産と変換
8) 酵素法による物質生産
9) 微生物ゲノムの利用
10)環境中の炭素循環における微生物代謝
11)環境中の窒素循環における微生物代謝
12)環境微生物学概論
13)食品微生物学概論 [履修要件]
応用生命科学入門 II、応用微生物学 I および II を履修していることが望ましい
[成績評価の方法・基準]
出席率と試験および課題に対するレポートの成績
[教科書]
使用しない
プリントを配付する
[参考書等]
(参考書)
清水昌、堀之内末治 『応用微生物学第2版』(文永堂出版)
熊谷英彦ら 『遺伝子から見た応用微生物学』(朝倉書店)
大嶋泰治ら 『IFO微生物学概論』(培風館)
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
農学研究科 教授
担当者氏名 農学研究科 教授
農学研究科 教授
授業科目名 応用微生物学IV
<英訳> Applied Microbiology IV
配当学年 4回生
単位数 2
開講期 前期
曜時限 月2
阪井 康能
喜多 恵子
小川 順
授業形態 講義
科目番号 B129
[授業の概要・目的]
微生物の基礎科学ならびに産業利用に関する最新のトピックス・研究動向を紹介し、生命科学の最
前線、あるいは、産業界の現場において、どのように微生物が利用されているか、概説する。
[授業計画と内容]
以下のような課題について、1課題あたり1−2週の授業をする予定である。
1) 酵母の分子細胞生物学
a) シグナル伝達系・遺伝子発現制御
b) 細胞内タンパク質分解・膜動態
2)分子細胞生物学のバイオテクノロジー利用
a) 異種タンパク質生産
b) 創薬技術への利用
3)バイオレメディエーション・資源環境問題における微生物利用
4)バイオプロセス開発とグリーンケミストリー
5)バイオエネルギー生産と生態系制御
6)食と健康に関する微生物機能利用
7)生体触媒の分子工学
8)微生物分子育種の展望
[履修要件]
応用微生物学I ∼ 応用微生物学III を履修していることが望ましい
[成績評価の方法・基準]
試験および課題に対するレポートの成績
[教科書]
『教材として各回、プリントを配布する。』
熊谷、加藤、村田、阪井編 『遺伝子から見た応用微生物学』(朝倉書店)
清水、堀之内編 『応用微生物学第2版』(文永堂)
魚住、太田編 『酵素工学』(丸善)
応用微生物学IV(2)へ続く↓↓↓
応用微生物学IV(2)
[参考書等]
(参考書)
福岡編 『マッキー 生化学』(化学同人)
上島 『産業用酵素』(丸善)
『「細胞の分子生物学」 (THE CELL)』
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
関連書籍・文献による調査などを含んだ復習を強く推奨する
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
授業科目名 植物栄養学
<英訳> Plant Nutrition
配当学年 3回生
担当者氏名
単位数 2
開講期 前期
農学研究科 教授
間藤 徹
農学研究科 准教授 小林 優
曜時限 水2
授業形態 講義
科目番号 B130
[授業の概要・目的]
植物が何を栄養にしているのかについて講義する。特に肥料として施用される窒素、リン、カリウ
ムの、植物細胞における機能と土壌・環境中での挙動について、植物生理学、土壌学、 地球化学、
無機化学の視点から講義する。あわせて農業における肥料の意義と肥料の変遷について触れ、さら
に最近の有機農業の意義についても考察する。
[授業計画と内容]
以下の内容について講義する
カッコ内は予定時間数
○植物は何を食べているのか? (1)
○生態系は植物の生産力で成り立っている 土壌と植物 (1)
○窒素の植物栄養学 (2)
○窒素の環境中での挙動 窒素サイクル (2)
○窒素と食料生産と環境ストレス (2)
○植物のリンの吸収と代謝とリンの環境中での挙動 (2)
○細胞の浸透圧、膨圧の形成とカリウムの機能 (2)
○化学肥料 製造法と使用法、化学肥料の問題点とその解決 (2)
○有機農業 (1)
[履修要件]
応用生命科学専攻の学生は、1,2回生での受講は認めない。2回生までに生化学1、2を受講し
ていることが望ましい。 植物栄養学につづき植物生化学1を受講することを希望する。
[成績評価の方法・基準]
出席確認と定期試験による。 出席回数を定期試験受験の条件とはしない。
[教科書]
間藤 徹 『植物栄養学第2版』(文永堂出版)ISBN:978-4-8300-4119-8
必要に応じて補助的なプリントも配布する
[参考書等]
(参考書)
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
オフィスアワー随時 メイルで来意を告げられたし [email protected]
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
授業科目名 植物生化学I
<英訳> Plant Biochemistry
配当学年 3回生
単位数 2
担当者氏名
開講期 後期
農学研究科 准教授 小林 優
農学研究科 教授
間藤 徹
曜時限 火1
授業形態 講義
科目番号 B131
[授業の概要・目的]
植物による土壌ミネラルの選択的吸収と同化は、光合成とともに地球上の生態系を支える根幹であ
る。本科目では植物における必須元素の機能や吸収メカニズム、また不良環境への適応機構につい
て生理・生化学的、分子生物学的観点から解説する。作物を含む植物が健全に生育するためには何
をどのように外界から取り入れる必要があるのか、動物との共通点、相違点を含めて理解すること
を目的とする。
[授業計画と内容]
以下の項目について1項目あたり1∼2週の授業を行う。
・植物の養分吸収の特徴
・細胞レベルの物質輸送
・組織・個体レベルの輸送と体内分配
・植物細胞壁の構造と機能
・微量必須元素の吸収と機能 1(Fe, Cu, Mn, Mo)
・微量必須元素の吸収と機能 2(Zn, Ni, B, Cl)
・有用元素の吸収と機能
・環境ストレスと適応機構
[履修要件]
1・2回生の受講は認めない.
生化学I,生化学IIおよび植物栄養学を受講していることが望ましい.
[成績評価の方法・基準]
出席確認と定期試験による。
[教科書]
間藤徹 他編 『植物栄養学 第2版』(文永堂)ISBN:978-4-8300-4119-8(必要に応じ補助的なプリン
トも配布する)
[参考書等]
(参考書)
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
特になし
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
授業科目名 分子生物学I
<英訳> Molecular Biology I
配当学年 3回生
単位数 2
担当者氏名
開講期 前期
生命科学研究科 教授
生命科学研究科 講師
曜時限 月2
河内 孝之
西浜 竜一
授業形態 講義
科目番号 B132
[授業の概要・目的]
この半世紀の分子生物学の台頭と広がりは目覚ましい。本科目では、分子生物学の基礎となる各項
目(遺伝子の構造・複製から転写、翻訳、その調節機構など)について概説する。また、それらの
発見につながった研究および遺伝子操作技術の原理と応用についても講述する。
[授業計画と内容]
幅広い分子生物学の中でも、基礎を修得させることを目標として、下記の項目についてポイントを
絞り、1∼2回ずつで概説する。
・DNAならびに染色体の構造、ゲノム
・DNAの複製・修復・組換え
・転写とその調節機構
・RNA修飾(RNAプロセシング・スプライシング他)
・翻訳とその調節
・遺伝暗号と突然変異
・翻訳後修飾
・タンパク質分解
・真核生物の遺伝子発現制御
・遺伝子操作技術の原理と応用
・モデル生物による分子遺伝学の基礎
[履修要件]
生化学の基礎を身につけていること(例えば、応用生命科学科配当の生化学I, 生化学IIの単位取得)
。
[成績評価の方法・基準]
小レポートの提出も考慮し、試験の成績で評価する。
[教科書]
使用しない
資料を講義中に配布する。
[参考書等]
(参考書)
Watson、他 『Molecular Biology of the Gene』(CSHL Press)
ヴォート 『基礎生化学』(東京化学同人)
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
毎回講義に関連する課題を与え、小レポートを提出。
オフィスアワーは特に定めないが、講義に関連する質問や議論は歓迎する。直接話したい場合は予
め連絡すること([email protected])。
分子生物学実験B223を受講する場合は、本講義を履修しておくことが望ましい。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
授業科目名 分子生物学II
<英訳> Molecular BiologyII
配当学年 3回生
単位数 2
担当者氏名 農学研究科 教授
開講期 後期
曜時限 月2
植田 和光
授業形態 講義
科目番号 B133
[授業の概要・目的]
分子生物学は現在生物学の基礎であり、細胞のしくみ、生体の機能を理解する上で必要である。本
科目では、細胞膜の構造と機能、細胞内区画、蛋白質の選別輸送などに焦点をあて学ぶ。
[授業計画と内容]
以下の課題について、1課題あたり3-4週程度の授業をする予定である。
1. 動物細胞の膜の構造
2. 小分子の膜輸送と膜の電気的性質
3. 細胞内区画と蛋白質の選別輸送
4. 細胞内ベシクル輸送
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
授業中の小テストおよび学期末の試験を総合的に判断する
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
Alberts等 『細胞の分子生物学』ISBN:978-4-315-51867-2
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
自分で参考書を読み、理解することが重要である。
オフィス・アワーは特に定めないが、講義外に直接話をしたい学生は
植田([email protected])
まで氏名を明記してメイルすること。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
授業科目名 分子細胞生物学I
<英訳> Molecular Cellular Biology I
配当学年 3回生
単位数 2
担当者氏名 農学研究科 准教授 木岡 紀幸
開講期 後期
曜時限 月1
授業形態 講義
科目番号 B134
[授業の概要・目的]
哺乳類細胞がいかにして増殖し、それぞれの組織を形成する細胞に分化し、多細胞生物として生命
を営んでいるかについての理解を深める。特に、シグナル伝達、動物細胞の運動と形、細胞周期、
細胞から組織への統合について学び、分子細胞生物学の基礎を習得することを目指す。同時にこれ
ら生命現象の異常としての"がん"についての理解も深める。
[授業計画と内容]
以下のような課題について、1 課題あたり1∼3週の授業をする予定である
1.真核生物における転写調節と転写後調節
2.シグナル伝達
Gタンパク質結合型受容体によるシグナル伝達
受容体型チロシンキナーゼによるシグナル伝達
3.細胞運動と形
細胞骨格(アクチン、微小管、中間径フィラメント)
モータータンパク質
4.細胞周期
5.細胞から組織への統合
細胞−細胞間接着
細胞−細胞外マトリックス間接着
6.がん
[履修要件]
分子生物学I、細胞生物学概論を履修していることが望ましいが、必須ではない。
[成績評価の方法・基準]
小レポート(30%程度)と試験の成績(70%程度)をあわせて評価する。
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
『細胞の分子生物学 第5版』(ニュートンプレス)
Lodish et al 『Molecular Cell Biology 6th edition』(W.H. Freeman and Company)
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
オフィス・アワーは特に定めないが、講義時間外に直接話をしたい学生は
[email protected]
まで、氏名を明記してメールすること。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
授業科目名 分子細胞生物学II
<英訳> Molecular Cellular Biology II
配当学年 3回生
単位数 2
担当者氏名
開講期 後期
生命科学研究科 教授
佐藤 文彦
生命科学研究科 准教授 遠藤 剛
曜時限 木2
授業形態 講義
科目番号 B135
[授業の概要・目的]
高等植物細胞における細胞の生長と分化の問題と分化した細胞の機能・特性について、その応用を
含め、講述する。具体的には、植物の生産性に関わる生長と分化のしくみを制御する植物ホルモン
の役割やシグナル伝達、植物の細胞生長における細胞骨格の役割といった植物細胞生理学の基礎か
ら始め、植物の生産性に重要な光合成、環境ストレスに対する植物の応答と耐性の分子機構に関し
ての知識 や認識を深めることを目的とする。その中で、実際に植物の生産性の向上に必要な遺伝子
工学の基礎を習得することを目指す。
[授業計画と内容]
以下のような課題について、各小項目あたり2−3週の授業をする予定である。
1. 植物細胞の生長と分化:
i) 植物細胞の生長と分化(種子の発芽、栄養生長、花芽形成と受精、種子形成と休眠等)における
植物ホルモンの役割、
ii) 植物ホルモンの受容とシグナル伝達、
iii) 生長と分化における細胞骨格、細胞分裂の役割とその制御機構
について、遺伝子発現調節、遺伝子工学を含め、紹介する。
2. 植物細胞の機能発現と環境応答:
植物細胞の細胞分化と機能発現について、特に、
i) 光合成機能と葉緑体分化、
ii) 水分ストレス応答と耐性機構、
iii)病害菌感染応答と抵抗性
iv) 二次代謝機能、
について、遺伝子発現調節、遺伝子工学を含め、紹介する。
3. 植物の分子細胞育種とパブリックアクセプタンス
植物の機能改変の技術的課題と可能性ならびに、GM作物のパブリックアクセプタンスについて紹
介する。
[履修要件]
予備知識として細胞生物学概論(B111)を受講してください。
[成績評価の方法・基準]
各講義後の小試験(30点)と学期末の論述試験(120点)の合計点により行ないます。期末試
験では、知識の正確さとともに、思考性を評価します。
分子細胞生物学II(2)へ続く↓↓↓
分子細胞生物学II(2)
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
Buchanan 他 『Biochemistry and Molecular Biology of Plants』(ASPP)ISBN:0-943088-39-9(日本語版
は学会出版センターから出版されている)
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
質問は、佐藤([email protected])までメールで連絡すること。
なお、件名は「分子細胞生物学II ○月□日の疑問点」とし、本文中に自分の学生番号・氏名を明
記すること。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
非常勤講師 秦 洋二
非常勤講師 勝間田 達広
担当者氏名
農学研究科 教授
小川 順
授業科目名 醸造食品学概論
<英訳> Outline of Food Fermentation
配当学年 4回生
単位数 2
開講期 前期
曜時限 その他
授業形態 講義
科目番号 B138
[授業の概要・目的]
日本酒、ビールなどの醸造の科学と技術の解説を通して、関連する発酵生理学・醸造学の基盤を理
解させ、あわせて飲料・食品としての特性と製造方法を理解させる。
[授業計画と内容]
第一部(秦 洋二:月桂冠・総合研究所・所長)
1)世界の酒
ワイン・蒸留酒などの製造技術概説
2)日本酒産業概説
発酵産業としての日本酒製造産業発展の歴史と展開
3)日本酒製造の生化学と技術進歩
日本酒製造における原料・
こうじ菌および清酒酵母の発酵生理と育種(遺伝子工学)
発酵プロセスの生化学・発酵技術の進展
4)日本酒の品質と機能性
日本酒の多様性と分類・品質管理・日本酒の栄養・日本酒と健康
第二部(勝間田 達広:キリンビール株式会社・生産部長)
1)酒類の分類
原料・製法・税区分等による分類
2)ビールの歴史
古代ビール製造から現在までのビール製造方法の変遷
3)ビール製造工程
原料・仕込・発酵・貯蔵・濾過・パッケージング工程の概要と技術について
4)ビールの品質と機能性 ビールの品質特性・官能評価。栄養と健康
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
授業への出席回数とレポートにより評価する。
[教科書]
使用しない
プリントを配布する。
[参考書等]
(参考書)
予備知識:微生物学、生化学
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
授業科目名 専門外国書講読
<英訳> Scientific English
配当学年 3回生
単位数 2
担当者氏名 農学研究科 教授
開講期 前期
曜時限 木2
小川 順
授業形態 講義
科目番号 B141
[授業の概要・目的]
英語の教科書、専門書、学術論文などを題材に、生命科学とその応用分野に関する英文読解力を養
うとともに、英語による論理構築と思考法を習得する。
[授業計画と内容]
一般科学、ならびに、応用生命科学分野における外国語専門書あるいは学術文献を講読しながら、
以下の項目について、それぞれ3∼5週にわたり概説する。
1)生命科学における英語の利用
2)科学論文の種類
(一般報文、総説、教科書、科学雑誌記事)
3)学術論文の構成
(専門用語、実験操作に関連した表現)
4)学術論文の検索法
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
講義で出される課題に対する発表やレポート、および出席状況などによって総合的に評価する。
[教科書]
適宜、資料を配布する。
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
Serendipity, Accidental discoveries in science: Royston M. Roberts, John Wiley & Sons, Inc.
Pocket Guide to Biotechnology and Genetic Engineering: Rolf D. Schmid, Wiley-VCH
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
1)予習を充分に行って授業に出席すること。
2)オフィス・アワーは特に定めないが、質問がある場合は、氏名を明記してメールすること。(
[email protected])
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
授業科目名 植物生化学II
<英訳> Plant Biochemistry II
配当学年 3回生
単位数 2
担当者氏名
開講期 後期
生存圏研究所 教授
生存圏研究所 教授
曜時限 木1
矢崎 一史
梅澤 俊明
授業形態 講義
科目番号 B142
[授業の概要・目的]
授業の概要:高等植物が生産する多様な有機化合物のうち、植物ホルモンや二次代謝産物の全体像
を概説し、その生合成と蓄積の機構、植物にとっての意義と役割、人間生活との関わりについて講
述する。
授業の目的:高等植物の生産する多様な有機化合物を俯瞰し、それらがもつ植物にとっての意義と
役割、並びに人間生活との関わりについて理解させることを目的とする。
[授業計画と内容]
各講義内容を以下の計画に沿って講述する。
第1回:授業の概要説明、植物二次代謝の概要
第2回:代謝の研究法、特にメタボロミクスを中心とした網羅解析に関する概説
第3回:フェニルプロパノイドの化学全般と人間にとっての利用に関する概説
第4回:フェニルプロパノイドの生合成および植物における機能の概説
第5回:植物バイオマス(木質細胞壁)の組織構造に関する概説
第6回:持続的な植物バイオマスの生産に関する概説
第7回:バイオ燃料とバイオマスリファイナリーに関する研究開発の現状
第8回:バイオ燃料生産・バイオマスリファイナリー構築に向けた植物代謝工学
第9回:テルペノイド(C5からポリマーまで)の化学、生合成、植物における役割と人間にとって
の利用
第10回:アルカロイドの化学、生合成、植物における役割と人間にとっての利用
第11回:フラボノイドの化学、生合成、花の色との関連、アントシアニン代謝工学と組換え植物
第12回:低分子有機化合物の植物細胞における蓄積と転流の機構。これらの関わる膜輸送体の概
説
第13回:オーキシン、サイトカイニンなど、植物ホルモンの化学と生長制御、組織分化と行った
植物生理学的役割の解説
第14回:有機化合物をベースとした植物の環境および生物学ストレス応答の機構
第15回:補講日
[履修要件]
高等学校で「化学」を習得していることが望ましいが、必須ではない。
[成績評価の方法・基準]
出席状況、講義内容の理解度、研究背景の理解度、考察能力を総合して評価する。
植物生化学II(2)へ続く↓↓↓
植物生化学II(2)
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
この講義では、植物に特徴的な生化学として、植物ホルモンや二次代謝に関する講義を行うが、範
囲が広いため、基礎的な部分にウエイトを置き、できるだけ分かりやすい解説を心がける。
講義は映像資料を多く用い、教科書は指定せず、講義プリントを用意している。
「植物生化学 I」と併せて履修することが望ましい。
講義で疑問点などがあれば、矢崎([email protected])、あるいは梅澤(tumezawa@rish.
kyoto-u.ac.jp)までメールで連絡すること。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
授業科目名 産業微生物学
<英訳> Industrial Microbiology
配当学年 3回生
単位数 2
担当者氏名
開講期 後期
農学研究科 客員教授 高橋 里美
農学研究科 教授
小川 順
曜時限 その他
授業形態 講義
科目番号 B145
[授業の概要・目的]
産業上有用な微生物の探索・機能開発と微生物利用による工業生産の背景・考え方を、基礎的およ
び産業的立場から説明する。併せて、微生物産業における企業戦略、研究開発、国際化、産学連携
などの実際について概説する。
[授業計画と内容]
集中講義形式で、上記のトピックスについて以下のような内容で最近の具体例を提示しながら概説
する。
1. 産業と微生物の関係概論
2. 微生物の新機能開発
3. 微生物の産業利用例
・D-アミノ酸生産バイオプロセス
(プロセスの進化、拡大、進化工学改質例)
・光学活性医薬中間体バイオプロセス
・代謝産物の工業的発酵生産
・地球温暖化への微生物の貢献
・微生物が作るバイオプラスチック
・身近な産業微生物の利用例
4. 創造的な研究人生を歩むために
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
授業への出席率とレポート等により評価する。
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
特になし
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
農学研究科 准教授 白井 理
授業科目名 分析化学実験
担当者氏名
<英訳> Laboratory Course in Analytical Chemistry
農学研究科 助教
北隅 優希
配当学年 3回生
単位数 2
開講期 前期
曜時限 その他
授業形態 実験
科目番号 B221
[授業の概要・目的]
体積計量器具、天秤、pHメータ、分光光度計の特性を十分理解し、いくつかの分析化学的課題を通
して、それらの使用法に習熟する。これらの過程で実験データの統計的処理法についても習得する。
[授業計画と内容]
1.実験のための基本的注意
危険物・有毒物質の取扱いを学び、実験器具・機器の取扱法を習得する。
2.計量器具の取扱法並びに体積補正
ガラス計量器具の体積補正を通してガラス計量器具並びに天秤の適切な使用法に習熟するととも
に、標準偏差の算出、異常値の棄却検定、F検定、t検定も習得する。
3.キレート滴定
水の硬度測定を通して、滴定法に習熟するとともに、錯形成平衡、滴定における指示薬の化学平
衡について理解する。
4.酸塩基滴定
ガラスpH電極を用いてリン酸の滴定曲線を測定する。また,水の解離を考慮した酸塩基平衡、緩
衝液、緩衝能について理解し,データのグラフ化についても習得する。
5.酸化還元滴定
2,6-ジクロロフェノールインドフェノールによる飲料水中のビタミンCの定量を行う。また標準液
の標定についての考え方も習熟する。
6.吸光光度法を用いた酵素分析法
酵素反応を用いたショ糖、グルコースの定量法を理解するとともに、吸光度分析法や統計処理法
を習得する.これをもとに市販飲料水を試料としてそれらの濃度を分析する。
7.環境保全センター見学
有機・無機廃液の処理法について理解を深め、できるだけ廃液を出さない実験態度を会得する。
[履修要件]
特になし
[成績評価の方法・基準]
出席回数およびレポートから評価する。
実験ノートもチェックする。
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
分析化学実験(2)へ続く↓↓↓
分析化学実験(2)
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
実験テキストを予習して実験に臨むこと。
実験ノートをきちんと記載すること。
最初の講義で注意事項、ノートやレポートの書き方なども説明する。
基本的に3時限目に実験内容についての講義を行い(W314)、それ以降に実験室に移動して実験を
行う。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
授業科目名 生化学実験
<英訳> Laboratory Course in Biochemistry
配当学年 3回生
単位数 3
農学研究科 准教授 井上 善晴
農学研究科 准教授 黒田 浩一
担当者氏名
農学研究科 助教
森坂 裕信
農学研究科
櫻間 晴子
開講期 前期
曜時限 その他
授業形態 実験
科目番号 B222
[授業の概要・目的]
主要な生体成分のうち、タンパク質(アミノ酸、ペプチド、酵素)、糖(単糖類、多糖類)、脂質
(脂肪酸、細胞膜)、核酸(染色体、ファージDNA、プラスミド)などを対象として、分離法、定
量法、同定法などを実習することを基本方針とし、以下の課題から適宜選択して実習する。
[授業計画と内容]
1. タンパク質の分析と性質の解析
精製方法、定量方法、ゲル濾過、分光学的解析、純度の検定、分子量の決定、タンパク質
の化学修飾、立体構造解析など
2. アミノ酸・ペプチドの分析と性質の解析
アミノ酸の定量など
3. 酵素活性と反応速度の測定
プロテアーゼ、ヌクレアーゼなどの活性測定法の基礎
4. 単糖と多糖類の分析と性質の解析
単糖類、多糖類の定量
5. 脂質および関連化合物の分析
脂肪酸の性質解析と定量法
6. 核酸の抽出と分析
[履修要件]
応用生命科学入門I∼IVを受講していることが望ましい。
[成績評価の方法・基準]
出席、ならびにレポートにより評価する。
[教科書]
使用しない
応用生命科学実験(前期)、および適宜プリントを配布する。
[参考書等]
(参考書)
『農芸化学実験書』(産業図書)
『基礎生化学実験法』(東京化学同人)
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
オフィスアワーはとくに設定しないが、質問等がある場合は、担当教員にメール等で問い合わせる
こと。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
農学研究科
授業科目名 分子生物学実験
生命科学研究科
担当者氏名
<英訳> Laboratory Course in Molecular Biology
農学研究科
農学研究科
配当学年 3回生
単位数 3
開講期 後期
曜時限 その他
准教授
講師
助教
助教
木岡 紀幸
西浜 竜一
松尾 道憲
木村 泰久
授業形態 実験
科目番号 B223
[授業の概要・目的]
分子生物学の基礎として,核酸の単離や形質転換,制限酵素切断地図の作製,PCR法などの組換え
DNA実験とコンピューターによる遺伝子情報の解析法,さらに遺伝子発現の誘導について,実験を
通して理解させる。
[授業計画と内容]
・分子生物学実験の目的と操作法の解説:分子生物学の基礎概念,実験計画の立案方法,微量核酸
試料や発ガン性をもつ核酸用試薬の取扱い手法等を習得する。
・核酸の単離と識別:大腸菌から染色体DNA・プラスミドDNA・RNAを単離し,核酸分解酵
素と電気泳動法により,核酸の種類を判別する。
・制限酵素切断地図の作成と組換えDNA実験:プラスミドDNAの制限酵素による切断,DNA
断片の回収,プラスミドベクターへの連結,大腸菌の形質転換により,新しい形質を獲得した大腸
菌を作製する。
・遺伝的多型の検出:複数のヒト由来細胞からゲノムDNAを抽出し,PCR法を用いて特定の染
色体領域を増幅し,その違いにより遺伝的多型を検出する。
・表現型と遺伝子型の判定:植物の変異体を用いて、表現型を解析するとともに、遺伝子型をPC
R法により判定し、分子遺伝学の基礎を理解する。
・遺伝子発現の誘導:大腸菌β-ガラクトシターゼ遺伝子の発現誘導を,酵素活性レベルで解析し,
ラクトースオペロンの調節機構を理解する。
・遺伝子情報の解析:データベース検索等を通じて,DNA塩基配列またはタンパク質アミノ酸配
列を解析し、その生物学的意味を理解する。
[履修要件]
分子生物学1をあらかじめ履修していることが望ましい。
また、分子生物学II、分子細胞生物学I・IIを履修すれば、より理解が深まることが期待できる。
[成績評価の方法・基準]
出席状況とレポートで評価する。
[教科書]
『応用生命科学実験 後期』
分子生物学実験(2)へ続く↓↓↓
分子生物学実験(2)
[参考書等]
(参考書)
『細胞の分子生物学(第5版)』(ニュートンプレス)
『バイオ実験イラストレイティッド1, 2』(秀潤社)
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
テキストを9月中に配付するので、事前に受け取ること。実験内容を予め把握していないと失敗す
るので,実験内容を前日までに予習して、必ずまとめておくこと。
データベース検索などについては,下記の研究室ホームページを参照すること。
●http://www.lif.kyoto-u.ac.jp/labs/plantmb/
●http://www.biochemistry.kais.kyoto-u.ac.jp/
オフィスアワーは特に定めないが、疑問点等があれば、メールで教員に連絡をとること。(メール
アドレスはホームページ参照)
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
農学研究科
授業科目名 植物生化学実験
生命科学研究科
担当者氏名
<英訳> Laboratory Course in Plant Biochemistry and Physiology
生命科学研究科
農学研究科
配当学年 3回生
単位数 3
開講期 前期
曜時限 その他
准教授
准教授
助教
助教
小林 優
遠藤 剛
伊福 健太郎
落合 久美子
授業形態 実験
科目番号 B224
[授業の概要・目的]
植物の取り扱いに関する基本的な知識と、無機養分吸収・細胞内代謝生理を解析するための基本的
な実験方法を習得する.また植物組織培養の基本技術に習熟し,植物ホルモンの効果と細胞の分化
全能性を理解する.さらに植物細胞のプロトプラスト化と細胞融合技術を習得する.
[授業計画と内容]
1 植物無機元素分析:植物の無機元素含量を測定し栽培条件との関連について解析する.
2 植物酵素の抽出と活性測定:無機養分代謝に関連する酵素群の活性を測定し栄養状態との関連を
考察する.
3 細胞の全能性:植物から脱分化培養細胞を誘導するとともに,脱分化細胞から植物組織の再分化
を行う.
4 形質発現:植物細胞の脱分化に伴う形質発現変化を蛋白質レベルで解析する.
5 細胞融合:植物よりプロトプラストを調製し,細胞融合を行う.
[履修要件]
植物栄養学を受講していることが望ましい
[成績評価の方法・基準]
出席およびレポートにより評価する
[教科書]
京都大学農学部応用生命科学科 『応用生命科学実験』
[参考書等]
(参考書)
(関連URL)
http://ocw.kyoto-u.ac.jp/faculty-of-agriculture-jp/2011/department-02/5667000/lecturenote(OCW講義ノート
URL(2011年度))
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
特になし
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
農学研究科
微生物科学
学際融合教育研究推進センター
授業科目名 応用微生物学実験
農学研究科
担当者氏名
<英訳> Laboratory Course in Applied Microbiology
農学研究科
農学研究科
農学研究科
学際融合教育研究推進センター
配当学年 3回生
単位数 3
開講期 後期
曜時限 その他
准教授
特定准教授
特定准教授
助教
特定助教
助教
助教
特定助教
由里本 博也
田中 晃一
寳関 淳
櫻谷 英治
日比 慎
岸野 重信
奥 公秀
安藤 晃規
授業形態 実験
科目番号 B226
[授業の概要・目的]
微生物の研究の基本的な実験操作、すなわち滅菌操作・自然界からの分離法・形態観察・培養法に
ついて習熟し、微生物を用いた有用物質の生産とその生産物の定性・定量を行う。また、微生物に
よる醸造を通じて発酵機構を理解する。さらに、微生物生理を生化学的側面から解析し、酵素生産
について理解する。
[授業計画と内容]
1. 微生物の形態観察
細菌・酵母・カビ・放線菌・乳酸菌の肉眼及び顕微鏡による観察
グラム染色法、スライドカルチャーなどの習得
2. 微生物探索と代謝生理
メタノール資化性菌の分離(集積培養)と生育
抗生物質を生産する放線菌の単離
バイオアッセイ法による抗生物質の定量
3. 微生物による酵素生産と物質変換
細菌菌体を用いたアミノ酸の酵素合成
担子菌による酵素生産
4. 発酵醸造
清酒醸造
ワイン醸造
[履修要件]
予備知識として、応用微生物学 I 、II 、III (B126, B127, B128)を履修していることが望ましいが、
必須ではない。
[成績評価の方法・基準]
授業への出席回数とレポートにより評価する。
応用微生物学実験(2)へ続く↓↓↓
応用微生物学実験(2)
[教科書]
『応用生命科学実験』(京都大学農学部応用生命科学科編)(別途、資料も配付する。)
[参考書等]
(参考書)
清水昌他編 『応用微生物学第2版』(文永堂出版)
熊谷英彦他編著 『遺伝子から見た応用微生物学』(朝倉書店)
大嶋泰治他編 『IFO微生物学概論』(培風館)
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
約4週間にわたる実験であり、すべての日程に出席しなければならない。
実験前の予習を行い、実験計画を立てることが必要である。また、実験データの整理も毎日欠かさ
ず行うこと。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
農学研究科
農学研究科
農学研究科
授業科目名 有機化学実験
担当者氏名 農学研究科
<英訳> Laboratory Course in Organic Chemistry
農学研究科
農学研究科
農学研究科
配当学年 3回生
単位数 3
開講期 後期
曜時限 その他
准教授
准教授
助教
助教
助教
助教
助教
森 直樹
中川 好秋
宮下 正弘
小野 肇
村井 正俊
安部 真人
吉永 直子
授業形態 実験
科目番号 B227
[授業の概要・目的]
低分子有機化合物の合成および分離・精製の基礎的技術を習得する。反応の進行および化合物の純
度を薄層クロマトグラフイー (TLC)と高速液体クロマトグラフイー (HPLC)を用いて確認し,目的物
をシリカゲルカラムクロマトグラフイーおよび再結晶によって精製する技術を学ぶ.合成および単
離精製した化合物の構造確認のために融点を測定するとともに,各種スペクトル(核磁気共鳴,質
量,紫外,赤外スペクトル)を測定する.また,生理活性物質については,活性の評価を行う。
[授業計画と内容]
1)基本操作の説明 実験の進め方と器具の取扱いについての説明を行う。ガラス細工によって,実
験に必要なピペット,キャピラリー,攪拌棒などを作成する.
2)E- および Z-スチルベンの合成
ベンズアルデヒドとベンジルトリフェニルホスホニウムブロマイドとの Wittig 反応から E- および
Z-スチルベンを合成し,両者を分離精製する。
3)(±)-1-フェニルエチルアミンの光学分割
(±)-1-フェニルエチルアミンの (+)-酒石酸塩を調製し,分別結晶法により,フェニルエチルアミンの
(−)-1-フェニルエチルアミンを回収する。
4)サッカリンの合成
o-トルエンスルホンアミドから過マンガン酸カリウムによる酸化反応を利用して甘味剤サッカリン
を合成し,その甘味をショ糖と比較する。
5)2,4-Dの合成と生物検定
Williamson合成法を用いて,クロロ酢酸と 2,4-ジクロロフェノールから植物生長調節活性をもつ 2,
4-ジクロロフェノキシ酢酸(2,4-D) を合成し,植物幼苗の生長に対する作用を検定する。
6)2,3-ジメチルアントラキノンの合成
炭素-炭素結合形成反応の一つである Diels-Alder 反応を利用して 1,4-ナフトキノンと 2,3-ジメチルブ
タジエンから 2,3-ジメチルアントラキノンを合成する。
7)天然抗菌物質ピシフェリン酸の単離・精製
ヒノキ科植物サワラより抗菌性ジテルペンのピシフェリン酸を単離精製し,各種機器分析法による
構造確認と抗菌活性の測定をおこなう。
8)酸クロリドとアミンの縮合反応を行って,昆虫成育制御型殺虫剤のひとつであるテブフェノジ
ドおよびその置換類縁体の合成を行い,野菜の害虫であるハスモンヨトウに対して,その殺虫活性
有機化学実験(2)へ続く↓↓↓
有機化学実験(2)
を調べる.活性におよぼす置換基の効果について調べる.
9)合成した化合物の核磁気共鳴,質量,紫外吸収,赤外線吸収スペクトルなどを測定し,構造確
認の手法を習得する.
[履修要件]
(成績評価の方法)
出席、実験態度およびレポートにより、総合的に評価する。
[成績評価の方法・基準]
出席、実験態度およびレポートにより、総合的に評価する。
[教科書]
授業中に指示する
[参考書等]
(参考書)
(関連URL)
http://ocw.kyoto-u.ac.jp/faculty-of-agriculture-jp/2011/department-02/5671000/lecturenote(OCW講義ノート
URL(2011年度))
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
関連講義:応用生命科学入門IV
有機反応機構論I・II
有機構造解析学(B114)
を受講しておくこと.
質問がある場合には、学生実験時間中に随時受付ける。
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
農学研究科
農学研究科
授業科目名 生物理化学実験
担当者氏名 農学研究科
<英訳> Laboratory Course in Biophysical Chemistry
農学研究科
農学研究科
配当学年 3回生
単位数 3
開講期 前期
曜時限 その他
教授
准教授
助教
助教
助教
三上 文三
白井 理
北隅 優希
高橋 延行
水谷 公彦
授業形態 実験
科目番号 B228
[授業の概要・目的]
いくつかの化学・生化学反応について,物理化学的測定・解析を通じて,これらの反応の物理化学
について理解を深めるとともに,物理化学的測定・解析法の原理と実際を習得させる.タンパク質
の結晶化とX線結晶構造解析法を習得させる。
[授業計画と内容]
1.氷点降下:マン二トール水溶液の氷点降下を測定し,束一的性質を熱力学的に解釈し,溶質の
分子量を評価する.
2.酸塩基反応に伴う吸収スペクトル変化:有機酸の解離に伴う吸収スペクトルの変化を測定し,
酸解離定数の評価ならびに等吸収点の考察を行う.
3.一次反応速度解析:α-グルコースの変施光を測定し,1次反応速度の解析法,ならびに非線
形最小二乗法の使い方を学ぶ.
4.イオンの電気化学:弱酸水溶液の電気伝導度および伝導度滴定を行い,酸塩基反応に伴う電気
伝導度変化を物理化学的に理解する.
5.酸化還元電位:有機・無機化合物の酸化還元平衡電位を測定し,酸化還元反応の熱力学を理解
する.
6.タンパク質の結晶化スクリーニング試薬を調製し、タンパク質の結晶化のスクリーニング法を
学ぶ。
7.リゾチームの単結晶を調製し、そのX線回折データを収集して、格子定数と空間群を決定する。
8.リゾチームの単結晶の密度を測定し、単位格子中の分子数を決定する。
9.サテライトのコンピューターを用いて、回折データから電子密度マップを計算し、リゾチーム
の分子モデルの修正と構造の精密化を行う。
[履修要件]
物理化学およびタンパク質についての基礎的知識を有していること。
[成績評価の方法・基準]
出席回数およびレポートから評価する。
[教科書]
使用しない
[参考書等]
(参考書)
生物理化学実験(2)へ続く↓↓↓
生物理化学実験(2)
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
担当教官 前半 白井 理、辻村清也
後半 三上文三、高橋延行、水谷公彦
質問等は事前にメール等で担当教官と連絡をとること。
三上 [email protected]
白井 [email protected]
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
授業科目名 応用生命科学演習I
<英訳> Seminar in Applied Life Science I
配当学年 4回生
単位数 2
担当者氏名
開講期 前期
農学研究科
農学研究科 教授
曜時限 その他
応用生命学科教員
三芳 秀人
授業形態 演習
科目番号 B230
[授業の概要・目的]
応用生命科学に関する特定の課題について,国際的な学術論文を紹介し,討論を行う.また,演習
を通して応用生命科学の研究に必要な知識を修得し,論理的思考を涵養する.
[授業計画と内容]
応用生命科学の各分野で設定されたテーマに関係する国際的な学術論文からトピックスを選び,セ
ミナー形式で発表する.学術論文の基本となる,序論・材料及び方法・結果・考察・引用文献の形
式について習熟し,これを要約(レジメの作成など)して解説するとともに,参加者相互で討議を
行う.これにより,研究の目的・実験法などの学術情報を正確に理解するとともに,的確な批評力
を身につける.
以上の項目について,各分野で定める方法により定期的に実施する.
[履修要件]
応用生命科学に関する基礎的な知識を持っていることが望ましい.
[成績評価の方法・基準]
レジメの理解やまとめ方,発表や討論の進め方,出席率等から総合的に評価する.
[教科書]
授業中に指示する
必要に応じて各分野で指定する
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
必要に応じて各分野で指定する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
関連分野の世界的な動向などを積極的に情報収集し,日常から学術論文に親しむよう心掛ける.
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。
授業科目名 応用生命科学演習II
<英訳> Seminar in Applied Life Science II
配当学年 4回生
単位数 2
担当者氏名
開講期 後期
農学研究科
農学研究科 教授
曜時限 その他
応用生命学科教員
三芳 秀人
授業形態 演習
科目番号 B231
[授業の概要・目的]
応用生命科学に関する特定の課題について,国際的な学術論文を紹介し,討論を行う.また,前期
の応用生命科学演習I で得た成果を更に発展させ,自分の課題研究と関連づけて,研究の取りま
とめ方や発表の手法について演習する.
[授業計画と内容]
応用生命科学の各分野で設定されたテーマに関係する国際的な学術論文からトピックスを選び,セ
ミナー形式で発表する.聴衆として参加する場合も,発表内容をよく理解し,参加者相互によるデ
ィスカッションに積極的に加わることによって課題論文に対する批評力を高める.また,自分の課
題研究と関連づけて,実験結果の取りまとめ方,論文の書き方,口頭発表の仕方などについて演習
する.
以上の項目について,各分野で定める方法により定期的に実施する.
[履修要件]
応用生命科学に関する基礎的な知識を持っていることが望ましい.
[成績評価の方法・基準]
レジメの理解やまとめ方,発表や討論の進め方,出席率等から総合的に評価する.
[教科書]
授業中に指示する
必要に応じて各分野で指定する
[参考書等]
(参考書)
授業中に紹介する
必要に応じて各分野で指定する
(その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等))
関連分野の世界的な動向などを積極的に情報収集し,日常から学術論文に親しむよう心掛ける.
※オフィスアワー実施の有無は、KULASISで確認してください。