ISICO Vol.008 (2001.05発行

ISICO-007-2 01.6.13 3:26 PM ページ 1
巻頭特集
産学官連携情報
on your side
トライアングル
3年目のISICOは
よりスピーディー、より密着型で
石川工業高等専門学校 トライアル研究センター
創造的企業ルポ
21世紀のチャレンジ
(株)アースエンジニアリング/ニッコー(株)
ユニメーションラボ/プラザ ほ・ほ・ほ
産業創出の支援機関紹介
ZOOM UP SUPPORTER
日本貿易振興会 金沢貿易情報センター(ジェトロ金沢)
情報化時代のIT活用事例
実例に学ぶ IT戦略
中村留精密工業(株)
インフォメーション・テーブル
写真/活況を見せたいしかわ情報システムフェア2001「ISICOブース」
ISICO全スタッフ紹介
イシコ・トピックス
ISICO-007-2 01.6.13 3:54 PM ページ 3
理事長インタビュー
谷本正憲 石川県知事
Aggressive
ISICO
ISICOのこれまでの
主な取り組み
●SOHOビジネス支援
●
ホームページ「いしかわSOHOプラザ」
の開設
●
SOHO支援拠点「いしかわSOHOプラザ
クリエーションオフィス」の設置
●新分野進出、販路開拓等の支援
「経営支援センター」の設置
●
「特許流通支援センター」の新設
●
シリコンバレーの成功モデルを石川でも
●産業のポータルサイト
DGnet(デジネット)を構築
●
最新の情報収集から経営や技術に関する
相談、産学官のネットワークまで、企業
― ISICOを設立して2年が経過したが、
利用状況はどうか。
巻 頭 特 集
“3年目のISICO”は
― 今年度の新規事業の
特徴をうかがいたい。
設立以来、相談件数やアドバイザー派遣件
平成10年に視察したアメリカ・シリコン
バレーの成功モデルを何とか石川にも作りた
調に増加しており、ISICOの事業については、
いとの思いから、
「産業創出デジタルネット
この2年間で随分と浸透したと実感してい
ワークDGnet(デジネット)
」の運用をスタ
を開設し、インターネットによる店舗展
る。利用者の期待に応えるために、昨年も、
ートさせた。産学官のネットワーク形成の情
開を支援
「いしかわSOHOプラザ クリエーションオ
報インフラとして大いに利用していただきた
フィス」
「経営支援センター」
「特許流通支援
い。また、新規創業やリスクをともなう新分
センター」
を開設するなど、
起業や新分野進出、
野への進出、研究開発に取り組む企業を資金
経営革新についてサポート体制を強化して
面から支援するために「石川県ベンチャー育
きた。
成投資事業有限責任組合」を設立した。日本
― 新産業創出の大きな鍵を握る
産学官連携での成果は。
環境分野での事業化を目指す産学官のネッ
n
y
o
u
r
s
i
d
e
●小売業者支援
●
●
流の場「バリアフリープラザ」を設置
●
ビジネス研究会」の立ち上げ
る。運用は民間の独立系ベンチャーキャピタ
●
科学技術省からの委託プロジェクト(愛
称「エムテック石川」
)で、電磁波環境下に
る目利きとしての機能を期待している。
おける産学官連携による研究事業を開始
― ISICOの今後の取り組みは。
●
北陸先端科学技術大学院大学や工業試験
場、民間企業等と連携した研究事業の実
の関心と、産学官連携への期待の高さがうか
マニュアルのない中で、支援する私たちも
がえる。また、これまで取り組んできた大型
試行錯誤を繰り返しているが、それらが実を
産学官連携プロジェクトの中では、今年3月
環境関連ビジネス分野における地域産学
官の連携による調査研究会「石川県環境
る360人の会員が参加しており、新産業へ
I S I C O 〔( 財 )石 川 県 産 業 創 出 支 援 機 構 〕 は 、 こ の 4 月 で 発
インターネット上にバリアフリーの実現
を目指した福祉機器の開発、研究者の交
トワーク「環境ビジネス研究会」を昨年7月
に立ち上げた。当初の予想を3倍以上も上回
バーチャルモール「お店ばたけISHIKAWA」
●産学官のネットワーク化を推進
ルが強力にベンチャー企業をサポートしてい
ルに委託しており、将来有望な企業を発掘す
o
業創出デジタルネットワーク「DGnet
(デジネット)
」を構築。
数、ホームページへのアクセス件数などは順
と違ってアメリカでは、ベンチャーキャピタ
よりスピーディー、より密着型で
のビジネスを総合的にサポートする「産
結ぶためには企業のベンチャースピリットと
施(Cat-CVD法の実用化に向けた研究の
実施など)
●
国際共同研究開発プロジェクトの実施
に終了した「Cat-CVDプロジェクト」で開
の連動が不可欠だ。石川には、意欲ある個性
(ドイツの「シュタインバイス財団」との
発された半導体薄膜形成技術が工業化にめど
的な技術を持った中小企業群があり、大学な
連携により、環境ホルモンなど有害化学
をつけるなど着実に成果を挙げている。今年
どの研究機関も充実している。そのようなベ
物質の監視測定システムの国際共同研究
度も、共同開発プロジェクトを継続的に実施
ンチャー創出に恵まれた土壌に刺激を与える
開発プロジェクトの実施)
小企業を総合的に支援するため、よりスピーディーに、よ
していくとともに、辰口町のいしかわサイエ
ことで、石川の産業を活性化したい。ISICO
り企業の立場に立って支援体制の強化と機能の充実に努め
ンスパーク内に建設中の「研究成果活用プラ
の職員も県庁とは一味違う組織として意識革
ザ」と連携した研究開発、交流促進を行って
命を心がけ、ベンチャー・中小企業の良きパ
いきたい。
ートナーとして力添えするので、気軽に足を
足から3年目を迎えました。国内経済は依然として厳しい状
態が続く中、ベンチャー企業や新分野への進出を目指す中
てまいります。
運んでいただきたい。
02
ISICO 2001 SUMMER
2001 SUMMER
ISICO
03
ISICO-007-2 01.6.13 3:54 PM ページ 5
ISICO
1
平成13年度の新事業紹介
U RL :http://www.isico.or.jp/
産業創出デジタルネットワーク
「DGnet(デジネット)
」
最新情報の収集から、経営や技術に関する相談・産学官の
ネットワーク形成まであなたのビジネスをインターネット上で支援
2
開発成果事業化
促進費補助金
試作品の商品化をサポート
研究開発によって生まれた試作品を、新
皆さんにご利用いただいてきたISICOのホ
機関や研究者・専門家とのネットワークが構
ームページ「ISICOビジネスアイ」が、産業
築されており、簡単に検索や相談ができるよ
創出デジタルネットワーク「DGnet(デジネ
うになっています。
ット)」として、4月19日から生まれ変わり
4月19日、県産業展示館で開催された「いしかわ情報シス
テムフェア」においてお披露目、運用をスタートしました
TOPページ
ました。
例えば、
「新製品・新技術開発のヒントがほ
しい」
「専門家から技術面でバーチャル相談を
「デジネット」は、起業家や中小企業の皆
受けたい」「国や県の融資制度を調べたい」
さんが、新たに事業を始めたり新分野進出を
「ビジネスパートナーを探したい」など、ビジ
目指す際のインターネット上のプラットフォ
ネス展開で直面するさまざまなシーンで参考
ームです。こ
にしたり、情報を収集するのに役立ちます。
こには、経営
また、企業情報など利用者からの情報発信
革新や技術開
や、ユーザー主導で新製品開発に向けた研究
発に関するさ
会のホームページが開設できるなど、双方向
まざまなノウ
性も魅力の一つです。
メニューページ
ハウ、情報が
中小・ベンチャー企業の情報力・経営力・
蓄積されてい
技術力の向上に役立つ有能なブレーンとして
るほか、支援
ぜひご利用下さい。
3
県ベンチャー育成
投資組合
資金面からベンチャー企業を後押し
4
経営支援センターの
機能拡充
経営革新に意欲的な企業に専門家を派
遣
石川県と石川県産業創出支援機構(ISICO)
商品として実際に市場に出すまでには、ユ
は、ベンチャー企業への投資と育成を目的
ISICO経営支援センターは、創造的・意欲
ーザーに試用してもらい、使い勝手やデザ
とした自治体版ベンチャーキャピタルファ
的な県内中小企業に対して、積極的に支援
インなどに改良を加えていくことが大切で
ンド「石川県ベンチャー育成投資事業有限
しています。
す。また、現実に使用される条件下で性能
責任組合」を今年2月に創設しました。
試験にかけて、データを取ることが必要な
場合もあります。
ベンチャー企業や新分野進出企業のよう
に、市場にネームバリューのない企業では、
今年4月には、当センターに石川県経営革
ベンチャー企業の弱点である資金調達面
新支援診断事業が移管されるとともに、新
でのサポートを強化し、株式公開に向けた
たにスタッフとして中小企業診断士が二人
円滑な事業化の推進を図ることが狙いです。
増員されました。
同組合には、ISICO、地元企業、独立系の
これによって、従来以上に、中小企業が
開発した新製品の信用を得るためにより多
民間ベンチャーキャピタルであるフューチ
抱える困難な経営課題に対して適切に対応
くの性能データやモニター評価が必要とな
ャーベンチャーキャピタル(FVC)等が出資
できる「ワンストップウインドウ機能」が
ります。
し、ファンド総額は15億円に達する見込み
充実し、継続的な専門家派遣が加わること
です。
により、さらに具体的・実践的かつ幅広い企
この制度は、県やISICOの支援を受けられ
たベンチャー企業等を対象に、プロトタイ
運用に当たっては、ベンチャー企業への
プ製作やモニタリングにかかる費用を補助
投資と育成にノウハウを持つFVCが、有望
するものです。従来からある研究開発や販
な起業家や企業の発掘、投資を行います。
売促進の補助金と合わせて、事業化の一連
業への支援を行うことが可能となりました。
販路開拓や生産システムの構築、経営戦
略の策定など、経営課題の解決を求められ
ている事業者の方は、まずは経営支援セン
の流れとして継続的にサポートすることが
ターにご相談下さい。
※専門家の派遣を受けた企業は、これにかかる費用の
可能になりました。ぜひご利用下さい。
1/3を負担していただきます。
INTERVIEW
フューチャーベンチャーキャピタル金沢事務所所長 ● 冨田 賢氏
石 川 県 ベ ン チ ャ ー 育 成 投 資 事 業 有 限 責 任 組 合 で 、 有 望 な 企 業 の 掘 り 起 こ し か ら 、審 査 、投 資 を 担 う
フューチャーベンチャーキャピタル金沢事務所の冨田賢所長に、現状と展望を聞いた。
― 石川県でのベンチャー
― 投資の判断基準は。
キャピタル(VC)の投資状況は。
ー支援制度と連携することで効率的なサ
ポートができると見込んでいる」
。
「経営者の熱意や誠実さ、実行力と事業計
DGnet知恵袋
情報の収集、発信に関するワンス
■ ワンストップ情報収集デスク
●
キーワード、ジャンルによる
情報検索
■ ワンストップ情報発信デスク
●
ジャンル別に登録する情報告知
■ 情報配信デスク
●
新着情報をメール配信する
「ISICO DGnet News」
(無料)
の
配信登録
ノウハウプラザ
経営・技術ノウハウの相談・支援
■ 経営相談デスク
●
●
経営面に関するバーチャル相談
過去の相談事例集の検索
■ 技術相談デスク
●
●
技術面に関するバーチャル相談
過去の相談事例集の検索
■ 公的施策相談デスク
マーケットプラザ
各種企業情報の仮想見本市
■ ベンチャーメッセ
●
●
■ SOHOビジネスモール
「いしかわSOHOプラザ」
●
●
●
国や県の制度に関する
バーチャル相談
過去の相談事例集の検索
■ 起業化ナビゲートデスク
会社設立に関する情報ページ
■ 公的アドバイザー事業のご案内
●
04
ISICO 2001 SUMMER
アドバイザーの派遣申込
SOHOの人財情報・発注情報を
掲示できるページ
■ バーチャルモール
「お店ばたけISHIKAWA」
●
●
産業分野ごとの新製品、新技術、
新製品開発要望などの情報ページ
特許、公的助成製品、創造的企業
に関する情報ページ
バーチャルショップへの出店、
商品購入
サンライズプラザ
産学官交流を技術分野ごとに
■「医療福祉」
「環境」
「情報通信」
「新製造技術」
「新素材」
「バイオ」
「生活」
「リテール」
●
●
石川県の21世紀の重点技術分野
ごとのポータルサイト
分野ごとに情報の収集・発信、
相談、ビジネスマッチング、
ワークショップサイトの
開設が可能
「石川に限らず地方では、まだまだVCが
画に高い成長性が見込めるかどうかを見
十分に機能しているとは言えない。私た
極める。今回のファンドには民間企業が
ちは、金融機関や証券会社などの系列に
約半分を出資しており、私たちも民間の
属さない独立系の民間VCとしては初めて
投資会社であるので、市場メカニズムに
北陸に進出。柔軟かつ積極的な投資でベ
基づいた適正な判断をしていきたい」
。
ンチャー育成に貢献したい」
。
― ベンチャーキャピタリストとして、
― ファンド運用への意気込みは。
「ファンドには予想以上の出資をいただき
石川県が持つ可能性をどう評価するか。
「石川県は、他県に類を見ないほど行政が
感謝している。地元企業からの出資の多
ベンチャー支援に熱心に取り組んでおり、
さはベンチャー育成への期待の表れでも
同時に、固有の技術を持つ企業や大学の
あり、その期待に応えていきたい。出資
存在など、ベンチャー創出の基礎的な条
企業にベンチャーの情報を提供し提携等
件がそろっている。有望な企業の発掘、
冨田氏(中央)をはじめ、ベンチャー育成を担う
を促進する」
。
フォローアップについてISICOのベンチャ
フューチャーベンチャーキャピタルのスタッフ
2001 SUMMER
ISICO
05
ISICO-007-2 01.6.13 3:55 PM ページ 7
トライアングル
産学官連携を身近に
集めた。
■ 石川工業高等専門学校 トライアル研究センター
県内の高等教育・公的研究機関の中にあっ
トライアル研究センター概要
地元住民らを対象とした
公開講座も開講
■情報部門
教育研究のための技術情報の集約、管理、
提供ならびに広報活動
て、産学官連携の分野では「後発組」
とも言え
︱
︱
地
域
に
開
か
れ
た
高
等
教
育
研
究
機
関
を
目
指
す
︱
︱
拠
点
と
な
る
研
究
施
設
が
本
格
稼
働
。
る石川高専だが、
トライアル研究センターな
らではの特色があるのも事実である。
ひとつは、設計・生産・加工・メカトロニク
に研究・開発用の陶芸窯も設置しており、松
スといった実践的な技術の指導や研究開発
田センター長は「焼き物に関することなら石
に秀でている点。もうひとつは、材料工学を
川高専に行けば何でも分かると言われるよ
中心とした技術研究に関し、人的にも設備的
うにしたいと」と意気込む。
にも高い能力を持っている点だ。
関を目指し、小中高生、高齢者といった地元
料分析や新素材の開発には特に力点を置いて
住民をはじめ、専門技術者などを対象とし
います。設備も検査対象物の含有鉱物などを
た公開講座も開催。今後、
トライアル研究セ
分析するX線回折装置などをそろえ、こうし
ンターを足場に、情報発信機能の充実にも
た方面に特化しています」
(松田センター長)
。
力を入れていく考えだ。
教育研究のための各種装置の製作やソフ
ト開発
■試験・評価部門
試験、測定、解析。結果の技術的評価と
法律、環境面等からの評価
トライアル研究センター設備
●
●
●
●
●
●
インターネットを活用した
産学官連携のバーチャルラ
ボラトリで、新技術を生み
出す研究開発を進める。
●
●
●
●
●
●
●
●
トライアル研究センター内にある科学技術相談室。ここが企業からの相談窓口となる
国立石川工業高等専門学校トライアル研究センター
〈地域共同テクノセンター〉
〒929-0392 津幡町北中条
TEL.076(288)8080 FAX.076(288)8081
http://www.ishikawa-nct.ac.jp/
となっています。しかし、企業単独では技術や開発スピード、設備に限界がある
のも確かです。地域に開かれた高等教育研究機関を目指す国立石川工業高等
専門学校では、そうした企業の皆さんを強力にバックアップしています。
現在、33件の
データ分析システム
デジタルマイクロスコープ
金属顕微鏡
住環境測定装置
He−Cdレーザ
電波吸収体吸収能測定セル
レーザ回折式粒度分布測定装置
パーソナルイオンアナライザ
純水装置
機能素子製造システム
電気炉
赤外放射温度計
X線回折装置
備弱光計測装置
FFTアナライザ
陶芸窯
●お問合せは
時代のニーズをとらえた新技術、新商品の開発が企業にとって生き残りのカギ
ます」
と、松田理同センター長は胸を張る。
* message
可能性に“トライ”する場で、地域産業の発展に貢献していきたい。
ISICOから委託を受け、科学技術庁(現文
部科学省)のRSP事業の一環としてニッコー
統合化、人間・環境との調和)
、A=アセスメ
内容でも結構です。お気軽にご相談にお越し
石川高専は今年3月、学内に民間企業や
と共同で風力発電ブレードの形状開発に取り
ント
(技術の影響予測と事前評価)
、
L=ライア
ください。
公的研究機関との本格的な共同研究、受託研
組んだほか、現在は、同じくISICOが科学技
ビリティ
(技術に対する法的、社会的責任)…
究のインキュベート施設となる
「トライアル研
術庁(現文部科学省)の委託を受けた地域先
との意味を込めています。
究センター」を竣工させた。産学官の連携を
導型研究プロジェクトにおいて、産学官連携
相談室時代を含めても、まだ 2年半ほどし
による電磁波計測評価技術の研究を行って
か産学連携の歴史はありませんが、ニッコー
いる。
さんとの風力発電機ブレードの形状開発や、
新ビル(6号館)を着工し、3月の完成に合わ
実践技術や材料工学に自信
性化のマスタープランづくりなど、少しずつ
トライアル研究センターの「トライアル
(T
実績を増してきているところです。
石川高専の教官数は現在、78人。先ごろ
RIAL)
」
には、T=テクノロジー
(実用化に向
このトライアル研究センターを、民間企業
開かれたMEX 金沢2001では、石川高専の
けた技術開発)
、R=リサーチ
(技術化のため
の皆さんとともに、可能性にトライ
(挑戦)す
「11年2月から現在まで延べ33件の受託・
全教官の専門分野や研究内容を分かりやすく
の研究、調査)
、
I=インテグレーション
(技術の
る場にしていきたいと思っています。どんな
共同研究、技術相談を数えるまでになってい
編集した研究者総覧を希望者に配り、好評を
タートを切ったのである。
11年には年間17件だった相談件数も、
● 石川工業高等専門学校
トライアル研究センター長
松田 理(左)
● 同担当
佐野 博昭(右)
津幡町商工会と共同で進めた町中心市街地活
せてトライアル研究センターとして新たなス
ISICO 2001 SUMMER
■試作部門
●
るとともに、研究・開発・試験の拠点となる
06
センターでの教育研究計画と予測。リフ
レッシュ教育、生涯教育などの計画
このほか、石川高専では開かれた教育機
「うちの先生方は
“材料屋さん”
が多いので、材
▼石川高専を含めた産学官研究協力体制
昨年4月、地域共同テクノセンターに改称す
さまざまな最新の測定機器を備えている
■計画部門
●
進めるため、11年2月に設けた技術相談室を
写真のX線回折装置をはじめ、
陶磁器や瓦、ケイソウ土を使った製品の生
産が多い本県の特色をとらえ、センター内
地元商工会と共
同で津幡町の中
心市街地活性化
に向けたイメー
ジづくりにも取
り組んでいる
2001 SUMMER
ISICO
07
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21世紀のチャレンジ
Challenge
産業構造の高度化、急速な技術革新が進む中にあって、企業にとっては
ビジネスチャンス獲得のために新たなチャレンジが求められています。
生き残りをかけ、独自の取り組みを見せる4社を紹介します。
ベンチャースピリットに触れる。
Challenge 1
Challenge 3
ベンチャー
(株)アースエンジニアリング
ごみを固形燃料に再資源化する
プラントを開発
造、さらにそれを燃焼させた際の熱エネルギ
臨場感あふれる3DCGで
商品の仮想開発を可能に
ーを利用した専焼ボイラーに至る、一連のプ
SOHO
ユニメーションラボ
開発環境の悪化が追い風に
プレゼンツールとしても威力
ラントシステムだ。
家庭から出るごみ(一般廃棄物)はもちろ
ん、工場や事業所から排出される産業廃棄物
を、RDFと呼ばれる固形燃料に再資源化す
環境共生工場の完成で
循環型社会実現に弾み
昨年4月、起業した「ユニメーション ラ
堀氏が3DCG動画の可能性に手ごたえを
ボ」は、3次元のコンピュータ・グラフィッ
感じているのは、企業が直面する厳しい開発
クス(3DCG)動画を駆使して、機械など
環境にある。多品種変量生産、クイックレス
るシステム開発で、一躍脚光を浴びたアース
同社では、中・小事業所向けとして一昨年
をリアル感たっぷりに表現する技術を得意と
ポンスが至上命題となり、企業はいかにして
エンジニアリング。ごみの減量化・リサイク
5月、金沢市内のユニホーム製造会社に第1
している。これまでに、物流システムメーカ
開発費を抑え、商品を短期間で市場に出せる
ルが国家的命題となっている昨今、同社のコ
号プラントを納入し、世間の注目を集めた。
ーや建設コンサルタントなど数社の仕事を手
かが問われている。そんな中で、3DCG動
ンセプトである「21世紀型廃棄物リサイク
また今年2月には、紙コップをRDF化する
がけ、工場や都市整備のイメージを臨場感あ
画は試作品のバーチャル開発を可能にし、開
ルシステム」は着々とその姿を整えつつある。
車上搭載型プラントを開発するとともに、能
TEL 076-268-6424
ふれる3DCG動画で表現し、高い評価を得
発期間の短縮化も図ることができるわけで、
RDF(ごみ固形燃料)とは従来、単純焼
登中核工業団地における「環境共生工場」
大西 和弥
てきた。
堀氏は「視覚効果に優れており、販売促進用
■ 代表者
金沢市戸水町ロ1番地
■ 設 立
平成8年3月
4,000万円
による理想的な循環型社会の実現に向け、そ
■ 社員数
15名
の裾野は着実な広がりをみせている。
■ 事業内容
(写真)を完成させるなど、ごみの再資源化
物を粉砕、チョーク状に成形固化したもので、
高温で安定した燃焼を得ることができ、ダイ
■ 本 社
■ 資本金
却や埋め立てにより処理していた可燃性廃棄
形状・品質が一定しているため、燃焼時には
DATA
大西和弥社長は「中小企業創造活動促進法
代表の堀利正氏は一昨年、県内の機械メー
カーを辞めるまで、設計畑一筋に歩んできた
一般廃棄物・産業廃棄物の小規模固形燃料化装置
エンジニア。同社が、機械系の3DCG動画
のプレゼンテーションツールや教育研修用教
材としても威力を発揮する」と話す。
3DCG動画はCD-ROMで納品するため、
の設計・製造・販売/一般廃棄物・産業廃棄物の
に精通するのはそんな経験があるからで、
市販のノートパソコンで簡単に表示でき、ク
固形燃料化装置・機器のエンジニアリング全般
オキシン類もほとんど発生しないという。ア
の認定を受けたことで、目に見えない信用力
ISICOなどが今年2月開いた鉄工機電業界と
ローズアップや部品の分解、組み立ても画面
ースエンジニアリングが開発に成功したの
を与えてもらい、それによって、十分な研究
SOHO事業者をマッチングした「SOHOビ
上で操作できるのが強み。堀氏は「幅広い業
は、そうした廃棄物の中から、紙や木屑、繊
開発を進めることができた」と、自信のほど
ジネス創出シンポジウム」でもパネラーを務
種で応用の道を探りたい」とビジネスの伸展
維などの可燃性廃棄物を分別しRDFを製
をうかがわせる。
めた。
に期待を寄せている。
Challenge 2
■ 事務所
金沢市松村6-14-4
■ 代表者
堀 利正
TEL 076-268-7828
■ 設 立
平成12年
■ 社員数
1名
■ 事業内容
機械系、その他の3DCGアニメーションの制作
Challenge 4
新分野進出
ニッコー(株)
異色の小型風力発電機に挑む
DATA
バリアフリー商品の開発に力
家庭用システムの開発に本腰
異業種交流グループ
プラザほ・ほ・ほ
施設の見学で、
「老人や身体障害者が自立し
て入浴ができる設備があれば」との意見が出
国内有数の洋食器メーカーであるニッコー
同社では一昨年11月、街灯や照明用に使
金属加工や建築、食品製造から旅行業に至
たことがきっかけで始まった。福祉事業とは
が、新分野の小型風力発電機の開発に乗り出
う200Wの小型風力発電機を、国内メーカ
る多彩な11社が集まるプラザほ・ほ・ほで
直接かかわりを持たない業種の集まりだけ
したのは約4年前のこと。環境や省エネルギ
ーとしては初めて完成させ、昨年1年間の販
は、バリアフリーや福祉関連の商品の開発を
に、
「逆に固定観念にとらわれない自由な発
ー関連市場の拡大をにらむとともに、
「弱風
売実績は、自治体や教育機関を中心に約
中心に取り組んできた。
想で商品開発をすることができた」と代表の
の日が多く風向きも変わりやすい日本の風
200台に上っている。海外製品に比べて低
現在、特に力を入れているのが、一昨年に
に、海外の類似品は適していない」
(高田康
風速での発電効率は約2倍を誇っており、今
発表した、車いす使用者が介護者の助けを借
このほか同グループでは、車いすに取り付
宏技術部次長)との分析からであった。
後は道路標識や園芸用器具の電源などとして
りずに入浴できる浴室機器である。専用の車
ける携帯型の段差解消用器具や、一定の湯温
いすに座ったまま浴槽に入り、タンク内に貯
を保つ足浴器といった、常に利用者の側に立
同社はバスタブやシステムバスルーム、そ
用途開発に力を入れていく方針である。
DATA
■ 本 社
松任市相木町383番地
大久保賢司氏は語る。
して、家庭用・広域用の合併水処理施設など
平成12年度には、ISICOより委託を受け
TEL 076-276-2121
蔵した温水を浴槽内に呼びこんで入浴する。
った独自の観点からの商品を生み出してい
住宅機器メーカーとしての顔を持ち、FRP
た可能性試験(科学技術振興事業団のRSP
FAX 076-274-2662
温水はタンク内で浄化されるため、24時間
る。将来的には、社会的ニーズの高まってい
(ガラス繊維強化プラスティック)の加工に
事業)により研究を進めた。
独自のノウハウを蓄積している。風力発電機
また、今年夏からは、一般家庭をターゲット
の羽根の素材はそのFRPであり、また、電
にした2KW級風力発電機の実用化を目指し
子セラミックスの設計と製造で培ってきた技
た実験を本格化させる。風力発電の余剰電力
術も発電制御システムの開発に応用できると
を売電し、不足分を電力会社から買電するた
みて、国立石川工専などとの共同研究に着手
めの系統連系機器の開発が目下のテーマとな
したのである。
っており、
「太陽光発電機システムよりローコ
ストで勝負できるものにしたい」
(高田次長)
と、成果に意欲をのぞかせている。
08
ISICO 2001 SUMMER
■ 代表者
坂井 明紀
DATA
■ 事務局
金沢市芳斉2丁目5番39号
日砥株式会社内
TEL 076-263-3476
■ 代表者
大久保賢司
平成6年4月
■ 設 立
昭和25年8月
いつでも利用可能なのが特徴だ。現在、病院
る環境関連の事業にも進出し、新型の生ごみ
■ 設 立
■ 資本金
28億円
や介護施設を中心に設置され、利用者から好
処理機などを開発していきたい考えだ。
■ 構成員数 11社
■ 社員数
1,100名
評を得ているという。
■ 事業内容
■ 事業内容
新製品・新技術などの共同開発事業
陶磁器、電子部品、住宅機器の製造・販売
URL http://www.nikko-company.co.jp/
固定観念に縛られない
自由な発想を生かす
この機器の開発は、グループで行った介護
車イス利用者が歩道などに簡単にスロープを
作ることができる携帯型の段差解消機も開発
2001 SUMMER
ISICO
09
ISICO-007-2 01.6.13 3:56 PM ページ 11
ZOOM UP SUPPORTER
果たしてITを事業に生かすためのポイントは何か。
技術開発からマネジメントまで、石川県産業創出支援機構と力を合わせて、
ITを業務に積極的に活用している企業をご紹介します。
県内企業の方に、IT導入の参考としていただくため、
皆さんをサポートする機関や団体をご紹介します。
国際的なビジネスチャンスの拡大に貢献
日本貿易振興会 金沢貿易情報センター(ジェトロ金沢)
無線LANと携帯電話を使って
中村留精密工業(株)
石川郡鶴来町熱野町ロ-15●TEL 07619(3)1111
メンテナンス機能を強化
工場の外からでも
機械の稼働状況を把握
従来は、加工機が故障した場合
に異常を知らせる点滅ランプがつ
いていないか、常に巡回してチェ
国際経済の動きや各国の景気、経済政策、輸出入動向
などについて、セミナー・講演会を開催
ックする必要があった。同時に、
故障の発見が遅れれば、その分、
稼働中の加工機に故障や停止など
納期遅れにつながるケースもあっ
の異常が発生した場合、その情報
た。
がeメールで担当者の携帯電話に自
また、同システムは携帯電話か
動送信される管理システムをこの
らインターネットにアクセスする
5月からスタートさせ、成果を挙
ことで、加工の進ちょく状況や機
げている。
械状態などを取り出せるのも特徴
機械に故障などの異常があれば、担
同システムの運用によって、工
となっており、同社制御技術部部
当者の携帯電話に自動的に情報発信
場内にいなくてもどの加工機が故
長の奥野直起氏は、
「単に機械の故
障したのか、故障の原因が何かを
障を発見するだけでなく、品質管
知ることができ、スピーディーに
理や生産管理にも役立つ」と話す。
されるので、スピーディーなメンテ
ジェトロ金沢内の閲覧室では、世界各国から収集した情報を提供
工作機械等の製造、販売を手が
ける中村留精密工業では、工場で
ナンスが可能になる
メンテナンスに取りかかることが
メールマガジンの
配信をスタート
メールマガジン「北陸ワールドインフォトレ
カへの県内企業のPRや、アメリカのベンチ
イン」の配信をスタートした。貿易・投資に
ャー企業、ベンチャー支援専門家との連携促
ついての最新情報の中から北陸関連の情報を
進についても、県サンフランシスコ事務所と
ジェトロ金沢では、世界各地の拠点を通じ
ピックアップし、無料で届けてくれる。配信
協力していく構えだ。
て収集した、海外の経済・産業についての情
希望の方は、ホームページ上から登録できる
報を提供するほか、それらの情報や豊富なノ
ので、利用してみてはいかがだろう。
金沢市戸水町の地場産業振興センター新館
機械が密集する工場内は
無線LANが有効的
できるようになった。
このシステムは、県産業展示館で4月に開
催された「MEX金沢2001」でも展示され、
ウハウを活用して輸出入や海外企業との提
携、投資などの相談業務を行っている。
可能になった。
同システムの開発に当たっては、制御技術
サンフランシスコの
県事務所とも連携
部の若手スタッフがアイデアを出し合い、完
成までに約6ヶ月を費やした。
4階にあるオフィスの一角には、貿易実務関
工場の生産管理担当者から大きな関心が寄せ
られた。
今後、同社では、加工工場だけでな
最も苦労したのは、機械自体の故障情報と
く組立工場でも同様のシステムを構
係の書籍をはじめ、世界各国の企業情報、ジ
また、ジェトロ金沢では、世界の国や地域
生産管理情報をいかに社内LANに取り込む
築するほか、無線LANと携帯電話を
ェトロの海外事務所からのレポートといった
の事情に精通した専門家や実務経験者を招い
かという点だったという。工場内は、機械が
用いた加工機の管理システムそのも
各種資料がそろい、誰でも無料で利用するこ
てのセミナーを実施しているほか、
「インポ
ところ狭しと並び、クレーンも走るなど、
のを、同社のユーザーに対しても販
とができる。海外企業の企業概要や経営状況、
ートフェア」や「輸入車ショー」といった輸
LANの構築にとって障害物があまりにも多
売していく計画である。
取り扱い製品、連絡先等を調べることもでき、
入促進イベントも開催している。
海外企業との取引や提携を考えるなら、信用
調査(有料)を依頼することも可能だ。
もちろん、ホームページでも情報提供を行
っている。中でも、eメールで相談を受け付
けるネット貿易相談は、わざわざ出向く手間
が省け、気軽に相談できると評判だ。
この5月からは、ジェトロ金沢が制作する
10
ISICO 2001 SUMMER
今年2月には、韓国・ソウルで対北陸投資
すぎるためで、この問題を解決するため同社
http://www.jetro.go.jp/ove/kan/
E-mail [email protected]
セミナーを実施。すでに、業務提携などの成
果を挙げており、11月にも韓国・釜山で開
催を予定している。
石川県では今年5月、ジェトロ・サンフラ
ンシスコセンター内に県サンフランシスコ事
務所を開設した。ジェトロ金沢では、アメリ
●お問合せは
が採用したのが無線LANだった。機械を無
工場内の機械については、無線LANを使っ
線LANを使ってネットワークすることで、
てネットワーク。携帯電話から、加工の進み
工場内のすべての機械を一括管理することが
具合等を確認することができる。
日本貿易振興会 金沢貿易情報センター
(ジェトロ金沢)
金沢市戸水町イ65番地
(石川県地場産業振興センター新館4階)
TEL 076(268)9601
FAX 076(268)9603
このコーナーでは、県内企業の事例を紹介いたします。取り上げてほしい事例等がありましたら、ぜひISICOまでご連絡下さい。
2001 SUMMER
ISICO
11
ISICO-007-2 01.6.13 3:56 PM ページ 13
IN FO RM A TI
インフォメーションテーブル
起業・新分野進出のほか、経営や技術の高度化などに役立つ
情報を紹介するページです。
相 談
セミナー
日程
テーマ
6月∼来年3月 ■ 中小企業診断士養成講座
(土曜/日曜)
■ 経営支援特別相談会(10:00∼16:00/無料)
■ 専門家派遣事業のご案内
6/5(火)
七塚町商工会館
6/7(木)
山中漆器伝統産業会館
6/14(木)
羽咋市商工会館
創業者や経営の向上を図る中小企業が抱えるさまざまな課題(経営、技術、人
材、情報等)に対して、専門家を活用した適切な助言を実施することにより経
営課題解決を図り、中小企業の経営をサポートします。まずは、県産業創出支
援機構・経営支援センターまで、ご相談下さい。
6/15(金)
能都町商工会館
6/20(水)
野々市町商工会館
6/22(金)
鹿島町商工会館
経営力UP、技術力UP等に役立つセミナーのご案内です。
場所
時間
石川県ソフトウェア研修開発センター
費用
お問い合わせ先
下記参照
石川県ソフトウェア研修開発センター
TEL.076-267-8000
※ 夜間/Aコース300,000円・Bコース150,000円
6/6(水)
13(水)
■ 衛星通信講座
雇用・能力開発機構
「21世紀を勝ちぬく中小印刷業の経営戦略」 石川センター
10:00∼17:00
6/8(金)
■ 産学連携(特許)に関する講演会
「大学の社会貢献−技術移転を考える−」
金沢大学工学部
秀峯会館中会議室
14:00∼17:00
無料
金沢大学共同研究センター
TEL.076-264-6111
6/11(月)
■ 金沢工業大学公開講義
「Facility Managementの現状と課題 」
金沢工業大学 8号館
8:40∼10:55
無料
金沢工業大学
TEL.076-294-6710
6/14(木)
■ 金沢工業大学公開講義
「製品開発プロジェクトとケーススタデイ」
金沢工業大学24号館
13:00∼15:30
無料
金沢工業大学
TEL.076-294-6710
3,500円
雇用・能力開発機構石川センター
TEL.076-222-1731
■ 産業大学講座
「生産活動の情報ネットワーク化」
トライアルラボ
(県工業試験場5F)
13:30∼15:30
1,000円
県産業創出支援機構
TEL.076-267-1001
6/21(木)
■ 石川県産業大学講座(技術セミナー)
「金属塗装の基礎および新しい塗装法」
トライアルラボ
(県工業試験場5F)
13:30∼16:30
1,000円
県産業創出支援機構
TEL.076-267-1001
6/27(水)
■ 石川県産業大学講座(技術セミナー)
「鉛フリーはんだの現状と課題」
トライアルラボ
(県工業試験場5F)
13:30∼15:30
1,000円
県産業創出支援機構
TEL.076-267-1001
7/3(火)
∼5(木)
■ 石川県産業大学講座(技術セミナー)
トライアルラボ
「マイクロソルダリング技術の基礎と実習」 (県工業試験場5F)
9:30∼17:00
55,000円
県産業創出支援機構
TEL.076-267-1001
7/5(木)
■ 衛星通信講座 雇用創出セミナー
「起業家への挑戦」
14:00∼16:00
無料 雇用・能力開発機構石川センター
TEL.076-222-1731
7/7(土)
■ 公認会計士の日 記念講演会
金沢都ホテル 5階
「事例から学ぶデフレ時代に生き残る企業の条件」「加賀の間」
∼日本経営品質賞の視点∼
13:30∼15:30
無料
日本公認会計士協会北陸会
TEL.076-265-6625
7/13(金)
■ 石川県産業大学講座(技術セミナー)
「革新編物システムによる商品開発」
トライアルラボ
(県工業試験場5F)
10:00∼16:00
1,000円
県産業創出支援機構
TEL.076-267-1001
7/18(水)
■ 石川県産業大学講座(技術セミナー)
「わかりやすい機械設計の基礎知識」
トライアルラボ
(県工業試験場5F)
13:30∼16:30
1,000円
県産業創出支援機構
TEL.076-267-1001
7/24(火)
■ 石川県産業大学講座(技術セミナー)
「FRP廃船のリサイクル」
七尾商工会議所
会議室3F
13:30∼15:30
1,000円
県産業創出支援機構
TEL.076-267-1001
8/2(木)
■ 衛星通信講座 雇用創出セミナー
「創業企業における人材確保戦略」
雇用・能力開発機構
石川センター
14:00∼16:00
無料
雇用・能力開発機構石川センター
TEL.076-222-1731
雇用・能力開発機構
石川センター
イベント
テーマ
6/4(月)
■ Cat-CVDプロジェクト終了記念
成果報告会・交流会
6/9(土)
■ 北陸先端科学技術大学院大学
オープンキャンパス
6/13(水)
∼15(水)
ビジネス関連の各種フェア・シンポジウム等のご案内です。
時間
費用
お問い合わせ先
13:30∼19:00
7,000円
県産業創出支援機構
TEL.076-267-1001
北陸先端科学技術大学院大学 10:00∼17:00
無料
北陸先端科学技術大学院大学
TEL.0761-51-1176
■ ISSP'01 第6回スパッタリングおよび
プラズマプロセス国際シンポジウム
金沢工業大学
9:00∼20:00
55,000円
金沢工業大学研究支援機構事務局
TEL.076-294-6719
7/5(木)
6(金)
■ 第39回日本接着学会年次大会
金沢工業大学
8:00∼17:00
9,500円
金沢工業大学研究支援機構事務局
TEL.076-294-6719
9/12(水)
14(金)
■ 中小企業ビジネス・メッセ2001
12
ISICO 2001 SUMMER
場所
KKRホテル金沢
「鳳凰の間」
インテックス大阪
10:00∼17:00
無料
(大阪国際経済見本市会場) (最終日は∼16:00)
中小企業異業種交流財団
TEL.03-3584-0707
※尚、専門家の派遣を受けた企業には、専門家への謝金および旅費の合計の1/3に相当する額を負
担していただきます。
●お問い合わせ先 県商工会連合会/TEL 076-268-7300
金 融
● 設備投資支援融資
(財)石川県中小企業振興協会では、小規模企
業者等の設備投資を支援するため、以下の制度
を行っています。
●お問い合わせ 県産業創出支援機構・経営支援センター
TEL.076-267-1244
経営の安定や積極的な事業展開を支援する融資・助成制度のご紹介です。
● IT関連投資支援制度
石川県では、中小企業の情報技術を用いた設備導入を促進するための融資制度を、
平成13年4月からさらに利用しやすい内容にしました。
情報技術活用支援融資(経営革新分)
■ 対象企業
● 製造業・建設業等
従業員20人以下(特認50人以下)
● 商業・サービス業
従業員5人以下(特認50人以下)
● 創業者(未操業・操業1年未満)
設備資金貸付制度
■ 貸付限度額(設備資金の1/2以内)
4000万円(特例6000万円)
■ 金利
無利子
■ 貸付(償還)期間
7年(据置1年以内)
■ 保証人・担保など
保証人必要/貸付金額が
1000万円超の場合は物的担保が必要
設備貸与制度(割賦・リース)
日程
どんな些細なことでもお聞きします。お気軽にご相談ください。
■ 貸与限度額
6000万円
■ 金利
●貸与損料率:年2.75%
※利子補給制度あり 一般分/0.5%相当
I T 分/0.75%相当
■ 貸付(償還)期間
●貸与:7年(据置1年以内)
●リース:3∼7年
■ 保証人・担保など
保証金10%(割賦制度)
※原則として保証人のみ
■ お問い合わせ先
(財)石川県中小企業振興協会
TEL076−267−1140
■ 融資対象
投資額が1000万円以上で、中小企業経営
革新支援法の計画承認を受けた I T 投資
■ 融資限度額
3億円
■ 融資期間
●設備資金:10年(据置期間3年)
●運転資金: 7年(据置期間 1 年)
■ 融資利率(平成13年5月1日現在)
年1.55%
■ お問い合わせ先
石川県商工労働部経営支援課
TEL076−223−9194
情報技術活用支援融資(一般分)
■ 融資対象
投資額が500万円以上の I T 投資
■ 融資限度額
2億円
■ 融資期間
●設備資金:10年(据置期間2年)
●運転資金: 7年(据置期間1年)
■ 融資利率(平成13年5月1日現在)
年1.75%
■ お問い合わせ先
石川県商工労働部経営支援課
TEL076−223−9194
中小企業設備投資
緊急利子補給制度(I T分)
下記の設備貸与制度・延払設備貸与制度を利用
してIT投資を行った企業に対して石川県が年
0.75%以内の額を助成します。
▼ 設備貸与制度
■ 対象企業
小規模企業者等
■ 貸与限度額
6000万円
■ 貸与期間
7年(据置期間1年以内)
■ 貸与損料率(平成13年5月1日現在)
年2.75%(実質貸与損料率/年2.00%)
■ お問い合わせ先
(財)石川県中小企業振興協会
TEL076−267−1140
▼ 延払設備貸与制度
■ 対象企業
中小企業者
■ 貸与限度額
6000万円
■ 貸与期間
設備資金:7年(据置期間1年)
■ 貸与損料率(平成13年5月1日現在)
年2.75%(実質貸与損料率/年2.00%)
■ お問い合わせ先
(社)石川県鉄工機電協会
TEL076−268−0121
※「IT投資」とは、以下のものが該当します。
● 企業内外のネットワークの整備等により、業務の効率化を図るための設備投資
● 生産工程の自動化等により、生産の効率化を図るための設備投資(導入時に単体設備だけのものは除く)
2001 SUMMER
ISICO
13
ISICO-007-2 01.6.13 3:58 PM ページ 15
●プロフィール
私 た ち ス タッフ に
おまかせ下さい!!
︵
横 兼イ
ン
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下
口
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長ン
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︶セ
ン
タ
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長
ハングリー精神を忘れず、
積極、果敢に!
まず一歩から
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タ
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長
代
理
尾
井
一
秀
change!
北
川
主
任
宮
崎
事
務
職
員
由
紀
乃
課
長
代
理
日々努力
14
ISICO 2001 SUMMER
中
尾
係
長
飛躍のとき!
地
場
産
業
振
興
セ
ン
タ
ー
派
遣
︶
中
川
︵
兼
新
規
事
業
支
援
部
係
長
︶
俊
江
前向きにがんばります
地
場
産
業
振
興
セ
ン
タ
ー
派
遣
︶
いまのことは
いましかできぬ
福田 洋之
大川 昭夫
梅田 章
チャレンジ
ある学童野球チームのモットーは
今も「努力・忍耐・根性」
頼りがいのある
機関となるべく努力
山
下
事
務
職
員
持
田
主
任
守
護
智
彦
安
田
谷
内
田
努
主
任
主
任
︵
地
場
産
業
振
興
セ
ン
タ
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派
遣
︶
千
延
一期一会。大切に!
︵
地
場
産
業
振
興
セ
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タ
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派
遣
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谷
内
秀
樹
一日一善
保
彰
食ー
品
等
︶
ともに次代を!
井
口
︵
水 人コ
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野材
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成
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旺・
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主
任
事
務
職
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門
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敦
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事
務
職
員
主
任
理
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主
任
︵
地
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業
振
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派
遣
︶
中
野
建
造
安全運転
技
師
事
務
職
員
山
岡
多
田
年
成
事
務
職
員
野
村
博
樹
典
子
前向きに
いつも笑顔でがんばります。
笑顔、親切、丁寧に
事
務
職
員
佳
代
向上心をもって、しっかりと
ニーズとシーズの
出逢いを求めて
迅速丁寧に
丁寧な対応に心がけます。
事
務
職
員
大
野
悟
つくばと石川県の
懸け橋を目指します
辻 特ア
ド
許
電バ
寛 子イ
ザ
司図
書ー
︵
リ
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ー
ル
︶
館
︶
特許、実用新案、意匠、商標の
ご相談をお受しています
ア
ド
バ
イ
ザ
ー
︵
渡
辺
元
彬
リ
テ
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ル
︶
確実な前進のお手伝い
森
田
由
布
子
︵
ア
ド
バ
イ
ザ
ー
問題発見と行動の
きっかけづくりをお手伝い
酒
井
久
江
義
次
コスト削減のお手伝い
竹
内
事
務
職
員
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信ギ
ーー
雄推
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ザ
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︵
特
許
流
通
︶
進
︶
笑顔で速やかに
奥
野
一
丸
皆さんと供に
ルイ
陽
子
「努力!」
麦 省ア
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山エ
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︵
経
営
支
援
︶
︵
主
任
為せば成る
哲
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︵
情
報
通
信
︶
正
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勝
主
任
人のネットワークを大切に
金
平
勲
北
嶋
自立企業構築のお手伝い
島
田
屋
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設
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︵
情
報
通
信
︶
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海
卓
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課
長
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理
出逢いを大切に
一歩さがって二歩前進
北
浦
啓
子
主
任
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裕イ
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更なる質の向上
笑顔の対応を心がけます
古
池
ネ
太流
連ー
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雄 ︶ー
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丸 研コ
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次究
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一粒の麦たらん
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優しく、強く
南
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究
交
流
課
長
産学官の連携と交流
田 環コ
ー
畑境
・デ
広
明
プラス思考で
松
本
毅
市 産コ
ー
川学
官デ
技術の支援を
お手伝いします
事
務
職
員
プ
ロ
ジ
ェ
ク
ト
管
理
課
長
「できる」「やってみる」
「今すぐやる」
︵
一
代
落ち着いて、慎重に。
健
二
交ィ
お気軽にご相談ください
事
務
職
員
ク
外支
援ト
紀 セ推
︶
石川の豊かな未来づくりは
産学官が仲間となって
主
任
ISICOに所属する
専門家の方々です
沢
柳
ン進
タ部
ー
長長
係
長
ご相談におこたえしますので、お気軽にお立ち寄りください。
プ
宮兼
特ロ
本 許ジ
流ェ
通
義
広
麻
紀
主
任
︵
経
営
支
援
セ
ン
タ
ー
長
代
理
堀
雅
人
課
長
代
理
軽やかに…
森
井
勝
常務理事
3年目!更なる飛躍を
目指します
平
井
美
知
子
主
任
︵
常務理事(兼事務局長・総務企画部長)
笑顔(*^-^*)は無料でも、
無限の価値がある
役立つ情報をお伝え
できるようがんばります
初心を忘れず確実に
藤
井
て
一
也
今できることを精一杯。
一
也
課
長
代
理
︵
主
任
美
絵
気負わず努力
前進
舟
川
親
北
村
佐
知
子
みなさまのお役に立てる様
努力します。
坂
芳
幸
須
賀
事
務
職
員
起業や新分野進出、経営・技術革新に意欲的な皆さんの力強いサポーターとし
起
業
推
進
課
長
試みること。
工夫すること。
前向きに頑張りましょう
吉
本
紺
村
茂
慎
二
郎
親切に。丁寧に。
宮
前
雅
晴
い
し
か
わ
ク
リ
エ
イ
ト
ラ
ボ
所
長
3年目も
サービスの質向上
主
任
穴
田
ネットワークを活用し
更なる挑戦
忠
彦
典
子
I.T!
︵
兼新
経規
営事
支業
援支
セ
ン援
タ部
ー長
長
︶
今
村
亜
津
子
崇
史
DO
中
村
明
主
任
新産業育成に向けて燃える62人のスタッフをメッセージとともに紹介します。
専務理事
成長支援
心からのサービスを!
石
田
JUST
リ
テ
ー
ル
サ
ポ
ー
ト
セ
ン
タ
ー
長
開設から3年目に突入し、ますますサービス充実の石川県産業創出支援機構。
昭和17年生まれ。42年石川県
庁入り。商工労働部企業経営
課長を経て、平成3年企画開発
部企画課長、6年商工労働部
次長
(観光担当)
、7年同観光推
進総室長を歴任。9年県民文
化局次長。11年4月から現職。
ア
ド
バ
イ
ザ
ー
︵
特
許
流
通
︶
行政サービス精神を忠実に
つ
く
ば
科
学
技
術
情
報
セ
ン
タ
ー
長
総務企画部
インフォメーションセンター
新規事業支援部
プロジェクト推進部
2001 SUMMER
ISICO
15
ISICO-007-2 01.6.13 3:31 PM ページ 16
Tイ シOコ ・Pト ピIッ Cク スS
石川の産業の未来を開く
インターネット上の産業創出プラットフォーム
DGnet(デジネット)が4/19オープン!
いしかわ情報システムフェア2001にて披露
4月19日、県産業展示館で開催された「いしかわ情報システム
ISICOブースでの
フェア2001」
(
(社)石川県情報システム工業会主催)において
「DGnet(デジネッ
インターネット上の産業創出プラットフォーム「DGnet(デジネ
ット)
」のオープニングセレモニーを行った。
ト)」のオープニング
セレモニーでは、谷
本正憲県知事のアク
セレモニーでは、谷本正憲石川県知事のアクセスによって、運
用がスタート。引き続き、DGnetの機能や特徴について説明が行
セスにより運用をス
タート
われ、会場に集まった人々が興味深く聞き入った。
同フェアのISICOブースでは、DGnetの紹介・体験コーナーを
中心に、3月にオープンした「バーチャルモール−お店ばたけ
ISHIKAWA」や、一般から募集した「新世紀インターネットコン
テンツ・トライアル」の表彰結果と全作品を閲覧できるコーナー
を設け、期間中多くの来場者でにぎわった。
「SOHOコーナー」に
は、情報サービスやデジタルコンテンツなどを手がける県内の
SOHO事業者12団体が参加し、広く県民や県内各企業と交流を図
る絶好の機会となった。
ネット販売事業者の育成へ
仮想商店街を開設
「お店ばたけISHIKAWA」
実際に「DGnet」を体験できるコーナーも好評
モバイルの活用が生み出す
ITの新たな局面
にぎわいを見せたSOHOコーナー
県商工労働部が
組織改正
好評だったITセミナー
ISICOが主催するバーチャルモール「お店ばた
ISICOの主催する産業大学講座・ITセミナーが
けISHIKAWA」が、第1次出店者・20店舗を集
県地場産業振興センターで開かれた。2月21日
め、3月からインターネット上に開設された。
の「コンパックのモバイル&ワイアレス戦略」、
石川県では、平成13年4月より商工労働部の組
織を、以下のように改正しました。
(1)商工担当課の再編
ネット販売の実践を通じて、バーチャルショッ
3月1日の「次世代モバイル通信について」
、3月
プ経営者の育成を目指すもので、出店者の決定に
8日の「モバイルインターネットが創造する新し
新産業・ベンチャー支援、産学官連携の促進等に取り
あたっては知識や技能、意欲などを十分に審査し
いビジネスチャンス」の3つのセミナーでは、IT
組む体制をより充実するため、課の名称を変更し、管
た。出店した各店舗は今後1年間、ネットビジネ
関連企業の最前線で実際に活躍する専門家が、こ
理係、企画情報係、産業創出係、技術振興係(産業高
スの専門家である4人の「ホームページドクター」
れからのビジネスの情報戦略にモバイル通信が果
から、自店のホームページに関するコンサルティ
たす役割と具体的な活用例について、詳しく説明
ングを継続的に受けることができる。
した。いずれの回も定員を上回る受講者が参加し、
③「海の祭典」実行委員会事務局の設置(産業立地課)
石川の企業人のITに対する関心の高さをうかがわ
④ 経営金融課を経営支援課に再編
また、モール自体も、
メールマガジンの発行や商
品要望の受け付け、
せる、熱気にあふれたセミナーとなった。
出店者との交流が
度化係は廃止)の4係とする。
② 企業立地推進室と港湾振興対策室の統合による産業
立地課の新設
中小企業の経営支援体制をより充実するため、課の名
称を変更し、企画管理係、経営支援係、金融係の3係
とする。
できる掲示板など
(2)労働企画課の再編
を設け、消費者と
職業能力開発体制をより充実するため、職業能力開発
のつながりを重視
室を設置し、企画管理係、労働福祉係、雇用促進係の
したコンテンツづ
3係とする(雇用推進室は廃止)
。
くりに努めている。
(3)大河ドラマ推進協議会事務局の体制強化
(観光推進総室)
詳しくは、下記ホ
ームペ−ジまで。
URL●http://www.omisebatake-isico.com
① 商工政策課を産業政策課に再編
写真はイメージです
(4)九谷焼技術者自立支援工房の開設
(地域産業振興課)
3年目を迎えて、ISICOの表紙も刷新しまし
た。職員一同、初心を忘れず、常に“on y
our side”企業の立場に立ち、自ら創
造する意識を持ちながら、業務に取り組んで
いきたいと思っています。気軽にISICOへお
立ち寄り頂き、何なりとご相談下さるようお
待ち申し上げています。
[発行月]2001年5月(年4回発行) [発行所]財団法人 石川県産業創出支援機構 [編集協力]ライターハウス/金沢市戸水町イ70番地