胃内視鏡検査時における検査前訪問の効果

抄
研究テーマ
key word
所属名
研究者名
【目的】
録
:胃内視鏡検査時における検査前訪問の効果
:胃カメラ・パンフレット・STAI
:外来・手術室
:
被験者にパンフレットを用いた検査前訪問を行うことにより、GIF に対する不安
が軽減したかを知る。
【方法】
期間:平成 19 年 10 月~11 月・・・検査前訪問実施期間
対象:当院の入院患者で GIF を受ける患者
方法:Pt に倫理的配慮について説明し、同意の得られた Pt に対して、STAI 心理
尺度を使用し 2 回アンケート用紙に記入してもらう。1 回目はパンフレットを用
いて GIF の説明前、2 回目は、検査前日の夕食後とする。説明用パンフレットは
当院独自に作成したものを用いて、結果は点数化し、単純集計する。
【結果】
状態不安の合計点が1回目のアンケート調査より 2 回目のアンケート調査の方が、
全体の 33.3%下がっており、約 60%上がっていた。また特性不安に至っては、
下がったのが 46.6%であり、上がったのが 53.3%である。パンフレットを用いて
説明を行った事に対しては「わかりやすくてよい」や「文章だけでなく、絵も入
っているので見やすい」や「説明をしてもらって良かった」と殆の Pt からいい
意見が得られた。
【考察】
今回 1 回目のアンケート調査と、2 回目のアンケート調査を行った時期が近かっ
た為に、著しい不安の軽減に至らず、かえって不安が助長した為、過半数の人の
合計点が上昇したと考えられる。2つ目の理由として当病院は、RA 専門病院の
為 Pt は、疾患に対して不安を抱えており、GIF について説明をしても、Pt の根
本的な不安解消とならなかった為に、このような結果になったのだと考えられる。
又、GIF 初回の Pt と何度も GIF をうけている Pt とでは、不安には差があり、
説明を行うことで、不安を助長させるような結果になったと考えられる。また調
査を拒否した理由として、Pt がペンを持つ事が困難なことと、スタッフが STAI
についての理解不足により、説明が不十分になった事が原因だと考えられる。
【結論】
STAI についてスタッフが理解し、高齢者に対して、STAI が適応するか再検討す
る必要がある。また調査人数が少ない為、不安が軽減したとは、言い難い。