企業行動研究部会議事録(第 199 回) 日 時: 平成 25 年 3 月 11 日(月曜日) 場 所: 中央大学駿河台記念館 3 階 310 号室 出席者: (15名、敬称略) 18:00-20:30 上原、遠藤(梨)、勝田、河口、北川、木下、小坂、西藤、佐久間、瀬名、 出口、菱山、古山、松尾、峰内、 1. 連絡事項 瀬名幹事より 3 月 23 日に理事会および研究交流例会が開催されることが確認され、研究交流例会 担当の西藤常任理事よりテーマ、講師等についての説明と参加呼びかけがあった。 ついで 3 月 3 日に行なわれた日曜ランチ懇談会について担当の勝田幹事よりの概略報告があった。 そのランチ懇談会で峰内幹事が紹介された「BBC による世界各国の好感度調査(2012 年)で『日本が 世界で一番好感をもたれている国』とされたことについて注目が集まった。 2. 研究発表大会提出論文について 瀬名幹事より、本日のメインテーマとして研究発表大会提出予定者の発表を予定していることと 論文提出期限が 3 月 15 日となっていることの確認がなされた。 最初に勝田部会員より、前回提出の資料をベースとして今回提出された予稿案について報告がな され、活発な意見交換が行われた。 <予稿骨子>「人材 CSR」の視点からダイバーシティを考える -女性活躍から真のダイバーシティ推進に向けて- 1.ダイバーシティをどうとらえるか(CSR からみた問題意識) 東証「なでしこ銘柄」17 社発表、東洋経済「ダイバーシティ経営大賞」等に言及 2.日本企業のダイバーシティの現状と課題 (1) 「女性活躍」も立ち遅れる日本のダイバーシティ (2)人材 CSR の視点からみたダイバーシティの課題 3.ダイバーシティの課題の背景・要因と解決への視点 (1)日本化とマイノリティ差別の歴史 (2)ダイバーシティに向けた環境変化 (3)ダイバーシティへの意識変革と日本の強み・美質の発揮 4.真のダイバーシティに向けた取り組みの方向(提言) (1)ダイバーシティの「価値」の明確化 (2)女性活躍に向けた「人材 CSR」の具体的取り組み <意見交換> ・カタカナ表記への批判はやや弱いと感じられる、 (義務論から効用までを主張しては) ・ダイバーシティには生物学的根拠があることを明確に主張してはどうか ・テーマ設定者の真意が不明、ダイバーシティは女性問題ではない(Green Paper361 等参照) ・国や企業によっては、女性の地位向上とダイバーシティを別な位置づけで実施されている ・日本企業のワークエシックスをきちんと入れることがダイバーシティに通じるのではないか(ト 1 ヨタ/ホンダ等のタイにおける例の紹介もあるのではないか) ・東証のなでしこ銘柄という物は、投資促進、成長企業の位置づけとして発表しているのか ⇒そういう観点で進めていると理解 ・日本の歴史をきちんと見れば、女性への活動や人権がきちんと守られていた時代があった ・男性の意識変革も大きな問題(米国では掃除機のコマーシャルを男性が行っている例など) ・企業だけが、先行してこの問題を変えることにも困難性がある、幅広い取り組みが重要 ・標題を日本語にされてはどうか?たとえば(人材)多様性の受容と推進についてのように ・フビライは側近にすでに人種多様性を採用、人材の活用とプロデュースが重要 ・総合職/一般職が存続していること自体にも大きな問題があるのではないか ・基本的人権問題としては経営理念で明確に掲げている企業もある(浸透の度合いが問題) ・日本企業が基本的人権を言ったのは、むしろ同和問題への対応であった ・標題で「人材CSR」としたのは何か理由があるのか?(人事労務でもなく人材だけでもない) ・同一労働/同一賃金という企業の実態は如何か(・能力差のみ ・実態も変わりつつある) ・CSR経営とダイバーシティ経営は一体と考えてよいのか?(それで良いと思う) ・伝統的重厚長大企業と、最近の新しい企業での比較レイティングで調べるのも面白いのでは ―――以下略――― 瀬名幹事より、今年の研究発表大会で発表予定者の確認があり、当面勝田氏と西藤氏であること が確認された。続いて論文の部会推薦その他についての意見が交わされた。 ・論文募集要項にある「ネイティブの翻訳云々」というのがあると思うが、不要ではないか ・今度新たに常任理事会というのが開催される予定があるので、その折に議論を試みる 3. 事前提出資料の発表と意見交換 引き続き先に配信された松尾部会員より提出のあった、 「中国共産党も知っていた、蒋介石が『尖 閣領有を断った』事実」について、説明がなされ、質疑が行われた。 (資料骨子のみ転載) ・中国が尖閣諸島の領土主権を主張する最大の根拠は何か ・ 「カイロ会談」での蒋介石とルーズ ベルトの密談 ・琉球群島を巡る権力者の生々しいやりとり ・ 「チャイナ・ギャップ かみ合わ ない日中の歯車」 ・東シナ海の地図が決まった瞬間 ・中国は今「一つの中国」を大原則とし ている ・ 「中国人民日報」に明記された周恩来首相の言葉の明記の内容 ・中国国取り物語り・・・ 4. その他 遠藤会員より、江戸東京キュレータとしての企画展の紹介と自身の今後の仕事についての紹介が あり、次回開催は 4 月 15 日(第 3 月曜日)であることが確認され閉会した。 (文責:河口) 議事録送付先(敬称略): [部会員]:朝倉、荒川、安藤、岩倉、上原、遠藤(淳)、遠藤(梨)、大泉、岡田(佳)、勝田、加藤、河口、 北川、木下、熊本、栗栖、桑山、剣持、小池、小坂、西藤、斉藤、佐久間、佐藤、柴柳、鈴木(啓) 、瀬 名、潜道、高橋、武谷、田村、出口、中島、那須、西井、西村、西村(大) 、根城、野瀬、野田、長谷川、 比賀江、樋口、肥後、菱山、古谷、古山、増岡、増渕、松尾、松本、丸山、水野、水島、峰内、宮川、 山口、山中、山本、横舘、吉村、 [[学会本部]:高橋会長、内田 2
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