第 13 回定時株主総会質疑応答

株式会社マネースクウェアHD
第 13 回定時株主総会質疑応答
● 質問要旨1
・報告事項に関して
(1)個人客と法人客の割合について教えてほしい。
(2)昨今の為替相場は円安トレンドであるところ、輸入業者をはじめ、円安による損失をヘ
ッジしたいと考えている法人もあるように思うので、法人顧客を増やすよう営業してはど
うか。
○ 応答内容(議長)
(1)当社は「資産運用としてのFX」を理念として掲げていることもあり、M2Jの顧客の
割合は大半が個人客である。
(2)法人からの関心も高く、現在でも輸入業者を中心にヘッジ目的で取引している法人も少
なくないが、貴重なご意見として今後の営業方針の参考とさせていただく。
● 質問要旨2
・第5号議案および第6号議案に関して
(1)ストックオプションを発行すると、一般株主にとっては、株式価値の希薄化につながる
というデメリットがあるのではないか。
(2)ストックオプションを付与するのではなく、現金を支給するという選択肢はないのか。
○ 応答内容(議長)
(1)第5号議案におけるインセンティブ型のストックオプションには、株価が一定水準以下
となると新株予約権が消滅する消滅条項を設けることとなっており、また、ストックオプ
ションが行使された際は新株発行によるのではなく、自己株式を交付することを予定して
おり、株式価値の希薄化が生じないよう配慮する。
(2)役職員に、株主の方々と同じ目線に立ってもらい、士気を高め、業績を向上させていく
ためには、現金を支給するよりもストックオプションの方が効果的であると考えている。
● 質問要旨3
・報告事項に関して
(1)ブランド力を向上させるとあったが、それによってどのような顧客層を獲得していきた
いと考えているのか。
(2)新たな商品の開発は行う予定か。
○ 応答要旨(議長)
(1)当社はFXを資産運用の手段として提案していきたいと考えているので、資産運用には
関心があるが、FXにはまだ興味を抱いていない人をターゲットにしたい。
(2)具体的な回答は申しあげかねるが、現在も様々なプロジェクトが進行中であり、そのひ
とつとしては、
「くりっく株 365」への参入を検討している。何か進捗があれば、適切な
時期に開示する。
● 質問要旨4
・第5号議案および第6議案に関して
(1)第5号議案と第6号議案は何が異なるのか教えてほしい。
・報告事項に関して
(2)事業報告や連結計算書類に、約 960 万円が減損損失として計上されたとあるが、これの
具体的な内容を教えてほしい。
(3)同業他社の提供している類似サービスに対し、どのような方針で対応する予定なのか。
○ 応答要旨(
(1)および(3)は議長が応答し、
(2)については常務取締役渡邊悟が議長の
指名に基づき応答した)
(1)第5号議案は税制適格型のストックオプションであり、役職員の業績向上への士気を高
めさせるために付与するもので、インセンティブとしての性質を持つものである。他方、
第6号議案は付与された役職員が、退職後 10 日以内に限り行使することができる税制非
適格型のストックオプションであり、いわば退職金の代わりとして交付することを予定し
ている。
(2)2010 年に顧客サービス向上のためのソフトウェアを海外の業者から購入し、それを国
内仕様に改修することを試みたが、2011 年に発生した東日本大震災の影響で、海外業者
が来日できない事態となった。その後はシステムの改修を行ってくれる国内業者を探して
きたものの、購入から年月が経過した結果、システムが陳腐化して使用に耐えなくなった
ので、本年度において減損処理を行った。
(3)類似サービスについては弁理士や弁護士の協力を仰ぎながら調査を行い、これまでも警
告書の送付をするといった処理をとってきた。今後も同様に、厳格な姿勢で対処する。
● 質問要旨5
・報告事項に関し
(1)他社に対して訴訟を起こしたそうだが、その現状について教えてほしい。
(2)特許は出願から 20 年で失効する。貴社は特許を武器に業績を伸ばしているように考え
ているが、特許が効力を失った後はどのようなスタンスで事業に取り組むのか。
○ 応答要旨(議長)
(1)今年の2月に同業他社に対して訴訟を提起したが、
当該訴訟は現在も係属中であるので、
具体的な回答はできない。
(2)当社のビジネスモデルの中では、特許はひとつの道具であると考えている。当社は、ビ
ジネスモデル自体がユニークなものであり、資産運用としてのFXを実現するための他社
が持たない多くのノウハウを有している。しかしながら、特許はこのビジネスモデルを実
行していくための大切なノウハウの集積の成果であり、権利の保全には厳格に努めていく
予定である。
● 質問要旨6
・報告事項に関して
(1)スイスフランの急騰のように為替の急激な変動があった際に、損失を被る顧客が出るこ
とも考えられるが、顧客の損益状況の管理に対して、会社としてどういった配慮をしてい
るか。
(2)顧客情報の保護体制についてはどうなっているか。
○ 応答要旨6(議長)
(1)急激な為替変動が起きた際に損失を受けるのは、レバレッジを高く設定している顧客が
多い。当社は、
「資産運用としてのFX」の観点から、顧客に対してはレバレッジを低く
抑えて取引をするよう推奨しており、実際に当社顧客の平均的なレバレッジは3~5倍程
度である。また、当社は顧客に提供する通貨の選択に際しては、流動性が十分に確保され
ているかどうかなどといった観点から、慎重に検討を重ねている。これらの取り組みによ
って、万一急激な市場の変化が起きた場合でも、顧客が不可抗力の損失を被るリスクを極
力抑える状況が確保できていると考えている。
(2)当社はプライバシーマーク(Pマーク)を取得しており、個人情報の管理に対しては厳
格な規定を設けており、その規定に基づき運用を行っている。また、コンピュータウイル
スの感染による個人情報の流出といった事態を防ぐため、システムの管理も厳格に行って
いる。さらに、コンピュータウイルスは新種が次々に出てくるため、最新のウイルスにも
万全な対応ができるようシステムの更新に努めている。
● 質問要旨7
・第5号議案および第6号議案に関して
(1)ストックオプションを付与する趣旨について、議長より、役職員の業績向上に対する士
気を高めるためとの説明があったが、貴社の株価を見ると、必ずしも業績の向上が株価に
結びついていないように思う。業績と株価の関係についてはどのように考えているか。
・報告事項に関して
(2)
「くりっく株 365」への参入にあたり、他社の買収や提携は考えていないように思うが、
そのような理解でよいか。
○ 応答要旨(議長)
(1)当社は株価について関心を持っており、確かに現状は、業績に応じて株価が上昇してい
るとはいえないように思う。適切な株価水準については立場上コメントを差し控えるが、
株価を上昇させることは業績を向上させることに等しいと考えている。また、業績を上げ
続けていくこと、業績向上のため新しい取り組みを進めていることや、
「FX会社のなか
の一社」ではなく、当社独自のビジネスモデルに基づいて事業を行っている会社として市
場に認知してもらうために、IRの更なる努力が重要だと認識している。
(2)当社のビジネスモデルは他社のものとは異なるため、他社の買収や提携はハードルが高
いと考えているが、具体的な回答は差し控える。開示するタイミングになれば、速やかに
開示する。