スライド 1 - 新潟県環境保全事業団

新潟県優良リサイクル事業所 表彰
『受賞企業のご紹介』
株式会社雪国まいたけ
きのこ栽培からの廃菌床などの有効利用
受賞理由
写 真
平成2年からきのこ栽培後のオガ粉を燃料としたボイラーをメーカーとともに
開発し、オガ粉の再利用を実施しています。
また、平成15年から廃プラスチックをプラスチックのペレット用に、平成20年
からきのこ残渣を肥料用に再生利用しています。
<連絡先> 生産本部 生産技術部
受賞の取組み
【住所】新潟県南魚沼市余川89 【TEL】 025-716-0808
【HP】 http://www.maitake.co.jp
当社の主力製品の一つであるまいたけの生産においては、菌床(キノコを育てる為の培地)を袋にいれて栽培する袋栽培と呼ばれる
生産方法を用いています。 以前はこの使用済み袋を産業廃棄物として廃棄処分していたのですが、現在は回収・再処理を行い、プ
ラスチックのチップにする事でリサイクルし、新たな原料として利用が可能な資源としています。また、キノコ栽培で発生する収穫後
の使用済み培地については、バイオマスエネルギーとして、ボイラー燃料に利用しています。 これは併用して用いている油ボイラ
のA重油使用量の削減につながり、化石燃料削減に効果をあげています。栽培工程においては、「自分が口にしたくないものは作ら
ない。出荷しない」 という考え方のもと、農薬や化学肥料を一切使用しておりません。 これは、環境と合わせて、人体への影響を考
えた安全安心な食品を提供する、という当社の企業理念の一つです。この他に販売過程においても環境に配慮した活動を行ってい
ます。 販売先が全国各地広範囲に広がるため、運送における環境に与える負荷は大きくなります。 常に運送ルート見直しによる
効率的な配送や積載率の向上での配送回数削減に努めています。
注目技術・成果
展 望
●環境に配慮した新たな取組み
当社では「排気・廃棄物ゼロで環境負荷低減」を目標とした新たな取組みを推進中です。これはキノコ栽培だけではなく、野菜・養
豚・流通・バイオエネルギーといった分野を取り込んだプロジェクトです。 具体的には、図に示すように、生産によって発生するその
過程では不要となるものを必要とする工程に、また廃棄となるものをエネルギーに換えて利用をするという考えで、すべてにおいて
リサイクルを可能にする生産システム 「循環型農業団地構想」です。これは環境保全にとどまらず食料自給率アップと国際競争力
の向上にもつながる、農業における画期的な取り組みです。