水素エネルギーシステム Vo 1 .2 3,N o . 2(1998) 特集 発電用水蒸気循環型水素-酸素燃焼 複合タービンシステムの解析 査 岐 典 彦 .~:賓純・古谷博秀・高橋三鈴 工業技術院機械技術研究所 3 0 5 8 5 6 4つくば市並木 1 2 A n a l y s i sonHydrogen-OxygenCombustionCombinedTurbineSystem withSteamR e c i r c u l a t i o nf o rE l e c t r i cPowerP l a n t NorihikoIKI, JunHAMA, HirohideFURUTANIandSanyoTAKAHASHI , Agencyo fl n d u s t r i a lS c i e n c eandT e c h n o l o g y MechanicalE n g i n e e r i n gL a b o r a t o r y 1 ・2 Namiki, Tsukuba3 0 5・8 5 6 4 Too b t a i nt h eu s e f u ld a t aneededt oo p t i m i z eaf u t u r ehydrogenc o m b u s t i o nt u r b i n esystemf o r e l e c t r i cpowerp l a n t s,t h i spaperp r e s e n t st h e o r e t i c a ld i s c u s s i o n sont h es t e a m r e c i r c u l a t i n g combinedt u r b i n es y s t e mp r o p o s e dbyGrazU n i v e r s i t yo fT e c h n o l o g y .Thi ss y s t e mc o n s i s t so f mainlyaH2・・O2 s t o i c h i o m e t r i cc o m b u s t i o ng a st u r b i n ec y c l e,ac o n d e n s i n gt u r b i n eworkingi n t h eb o t t o m i n gc y c l e, andah i g hp r e s s u r et u r b i n e .Al lo ft h e s et u r b i n e sworkw i t ht h ecommon s t e a m .Authorsi n v e s t i g a t et h ep e r f o r m a n c eandt h ee x e r g yl o s s e so ft h i ss y s t e mbyv a r y i n g parameterssucha st u r b i n ei n l e tt e m p e r a t u r eandb l e e d i n gr a t i o . Keyw o r d s :hydrogenc o m b u s t i o n,steam,t u r b i n e, combinedc y c l e, powerp l a n t 1.緒言 な分野で利用するための世知句なエネルギーネットワー クを構築を目指している。この利用指荷の柱の一つに水 国連気候変動榊匙条約第 3回締約国会議 ( 0 即3 )にお 素燃焼タービンか取り上げら九将来のクリーンかつ高 いて、温室効果ガスの排出削減量か定められるなど、昨 効率な大型発電システムを目指して研究開発が進められ 今、加求温日新じなどのt -ft卵期澗題への関心の高まって 3 J。 ている [ ここでは、この大型溌電用水素燃焼タービンについて、 いる。さらに将来のエネルギー問題に対処していくため に、火力発電システムではクリーン化、高効率化の樹荷 その原理件撤を述べるとともに、これまでの研究開発 開発が推進されている。 の動向を紹介する。また、エクセルギー解ネ斤を行った結 果、各々の作動条(牛において効率向上を妨げる要因が明 一方、太陽、水力などのクリーンな再生可能自然エネ ルギーを国際的に利用する共同井究プロジェクトが活発 瞭に示されたので、報告する。 化してきている [ 1 J。わが国では地球再生計画の具体的 2 . 水素燃焼タービンのj 蔚里と特徴 な国祭大型共同庁究のーっとして、水素利用国際クリー W o r l dE n e r 百 , N e t w o r k )プ ンエネルギーシステム技術 ( ロジェクトが通産省工業技術院のニューサンシヤイン計 水素燃よ尭タービンには、水素一空気J 開よ尭タービンと水 2 ]。このプロジェクト 画の一環として進められている [ 素一酸素燃尭タービンがある。前者の方式は、既存化石 では、太陽、水力などの再生可能エネルギーを水素等に 燃キ!の代替として水素を通常のガスタービンに利用する 変換し、これを消費国に輸送して発電・運輸等の広範囲 方式である。水素の大量供給のインフうがないため、水 -2- 特集 水素 cJ二ネノレギーシステム Vo 1 .23,No.2(19~j8) 素を用いた発電システムとしての運転は実際には行われ 主要発宝源の一つで、ある火力発電所にとって、環境負荷 ていないが、既存システムを一部改造することにより水 フリーの王監霊的な発電システムのーっとなる。それゆえ、 素用に車詳有できることなどカミ指摘されてきた。 WE-NETフ口ジェクトでは、この水素-酸素燃止尭タ o ーピンが樹f 1 開発の対象となっている。 づぢ、空気の代わりに酸素を酸化剤に利用する水素一 般素燃焼タービンでは、水素がクリーンかつ価値の高い 3留水素撚暁ターピンの開発動向 次エネルギーであることから、水素の特徴を活かした 弁電システムが提案されている。その基本的なガスター ンシステムの構成例を図 1 に示す [ 4 ]。ここでは、求 3-- 手、ガスと酸素ガスを王監命比率で燃焼器へ供給して燃焼さ 水素鰍尭タービンの研究開発は段位機用推進機関の研 て作弱点某体制[献し、その作動媒体と側尭生成物であ 究の 水燕気をタービンで膨張させて発電し、燃焼生成物分 υ J ' < :蒸気のみを補語器でイ差水・除去し、作重加某f 料 圏内外の開発動向 [ 5 ][ 6 ] 環として始まった。一方、水素一酸素燃焼を利問 ミクローズドシステムについては、 酸素製造を含めた発電システムが提案され問、これに 巨預 託で撚よ尭器に戻して促'i l 翼手リ用する。 関連した要素出荷開発としてドイツ連邦断首#宙研究所 プのようなシステムについて、具体的に発電用 L は、既存の蒸気タービン発電システムの部分 、/パインドサイク ) 1 ノとこれに類似した構成の水素一金 負荷芹;に水素-酪漂競争漉を利用した蒸気発生器の開発を 〆1 る[ 7 ]。また、オーストリアの 進めて 1 ( } / j タ 主帯、明シスデムとで比較してみると、水素一酸素燃 i , ~""ンシステムには以下のような特徴がある。 G r a z は水素一酸素燃焼を利用した複合サイクルを提案し問 ( 図2 参照)、タービン入口温度 1 2 0 QCの燃焼器の諾十@ O 基本的(,ごー鰍尭生成物で、ある水のみを排出する、夕 製作が行われている [ 9 ]。ロシアでも目立水素ロケッ 、ンなセミクローズドシステムが構築でき、大会忌荒 した水素手認発生器の研究力当主表されている [ 1 0 ]。 埼へ負荷を与えない。 わが置ではオイルショック以後、内燃ランキンサイク 三:〆*のみを排出するので、起動時等を除いて、脱耐装 湾、煙突等の排気設備が不要か、小親日莫化できる。 1 1 Jやこれを想定した基礎燃焼実験などが行わ ルの解析 [ J,:ガスターピンと蒸匁タービンとの複合システムを構 れてきた。水素一酸素燃焼を利用したセミクロースホドシ i 比する場合(図 2参照)、ガスタービン側の作動路右本 ステムの具体的な機吉田守性については、作弱点某体にアル に過熱水蒸気を用いることにより、ガスタービン品 ゴンを用いた不活性ガス循環型燃焼システムや小型ガス 後の水蒸気をそのまま分~皮して蒸気タービンを作 ターピンシステム(図 1参照)が鶏祭に鶏鰹レベルで 運転さ払システムが実際に機能することが実証された 動させることができる O L の比較例に示すように、水素一酸素般教尭の特徴を活 しだタービンシステムを構築すれば、 t o J , f 求 温 日 新 む ブjス P6 作動媒体十水線気 国 1 水素一酸素燃焼タービンシステム 国 2 水蒸気循環型水弄肢は尭複合タービンシステム 町 一-一 特集 水素エネルギーシステム VoL23,No.2( 1 9 9 8 ) [ 1 2 ]。これ以後、平成 3年度からサンシャイン計画の依 燃焼器 C O M B 中圧タービン 復水タービン 高庄タービン 圧縮機 GOMP 高圧水ポンプ 熱 交 換 器HXl 熱交換器HX2 復 水 器 GON 日 脱 気 器 HX開 排水 2 合流点 1 託調査の一環として「水素燃焼タービンの調査」が実施 さh-水蒸気または不活性ガスを作動自期本とする代表的 50 λ件 nununu -NETの水素燃焼タービンの技術開発が開始さh-前 ま 川 町 嘩i社 4 ギトH 、 ヘ な発電サイクルの性有旨十算が行われた [ 1 3 ]。また、 W E 。。の正 記した G R A Z工科大学提案の蒸気複合サイクルでは 1 2 0 0Cで 5 7 . 5%の高効率力草足告されていることから問、 0 このサイクルの分析検討カミ行わ t hタービン入口温度を 1 2 0 0Cより高温イじすることにより、 60% 以上の高効率が 0 )[ 1 4 ] [ 1 5 ]。 実現できる可能性が試算された(図 2 3-2 WE-NETにおける水素燃焼ターピン技術 開発の動向[16 ] [ 1 8 J 0 2 0年までの長期計画 WE--NETプロジェクトは 2 CDT H円 HPP 10 であり、これを 3期に区分して研郊自発を行うこととし ∞o O 1100120013001400150016001700180019002 てスタートした。その第 I期計画(19 9 3,,-, 1 9 9 8 )では、 中圧ヲーピン入口温度 調剤井克基礎自噺究および要素樹柄庁究等をとおして、 。 G ( a ) エクセルギー損失 水素製造技術、輸送・貯蔵樹布、利用技術に関する事楚 63 ま 的出荷の確立を図り、全体システムの最適化設計に必要 62 な情報を得るとともに、システムの設計@製作に必要な 議 61 出荷を確立することを目指している。 ?50 0 0M W 級、燃焼器 水素燃焼タービンの技術開発は、 5 出口温度 15∞~ G T 1 7 0 0o c 、効率 60% 班 (N )を最終目 259 牛1 58 主 、 標としている。第 I期計画では、最直システムを選定し H 57 て、実話鵡釦こ必要な墨田慰支術を確立することを狙いと 1 埜 56 1;~ 推昨姉 しており、(1)高直システムの評価、(2)鰍姉1 55 1000 の 開 抵 (3)タービン翼、ロータ等主要構成機器の開抵 1200 1400 1600 1800 2000 中圧タービン入口温度 ℃ ( b )効本エクセルギ一利用率 ( 4 )主要補機類の開抵(5 )超高温材料の開発の 5項目 図3 について、角平木斤@一調査、要素撹荷開発力苛子われている口 中圧タービン入口温度の影響 この中で、発電システムの具体的な仕様を決定するう えで重要となる高直システムについては、水蒸気や非凝 箇所でどの程度起こっているかを調べた結果を紹介する。 縮性ガスを作動す新本に用いた、プレイトン、ランキン、 代表的なパラメータとそのときの効本システム各部で およびこれらの複合型の各種サイクルのシステム検討が のエクセルギー損失の害恰を調べたところ、以下に示す 行われ、各サイクルの構成とその試算結果がまとめて報 いずれの場合でもエクセルギーの損失の 7割ほどカ場数尭 1 8 ] 0 告されている [ 器内で発生しており、最もエクセルギー損失が大きい。 4 . 水素一酸素燃焼タービンのエクセルギー解析 ーに変換する上で、このエクセルギー損失は不可避であ しかし、燃よ尭により燃料の他学エネルギーを熱エネルギ り、通常、他の部分のエクセルギー損失を低減すること 水素-酸素燃焼タービンの代表例として、 G r a zサイ で、効率向上を図ることになる。 クルを取り上げ、装置の作動条件を様々に変更してサイ クル計算を行い、その結果についてエクセルギ一角特斤を 行って、効率低下の原因となるエクセルギー損失がどの 4-1 中圧タービン入口温度の影響 G r a z工科大の計算条件に対して、中圧タービン入口 -4- 特集 水素エネノレギ』ーシステム Vo . 123,NO.2(19~)8) 100 燃 焼 器 ∞M B 燃焼器 C O M B 中f fタービン GT 復水タービン CDT ~ff.タービン HPT 圧 縮 機 官 OMP 50 5 0 高圧水ポンプ HPP 若 手 中圧ターピン GT 復水タービン GDT 窓圧タービン HPT 圧縮機 GOMP 寓圧水ポンプ HPP 熱交換掛lX1 2 ま 熱交換器削 1 熱交煉器 HX2 熱交換器HX2 復水器 COND 脱 気 器 HX V i 復水器。ω~D 40 脱気器!-l糊 排水 合流点 1 2 排水 合流点 1 2 30 u 月 ηt 判ザ hUJMリ 1 0 o劃S宅せ百伺 k、 、 ミ " ' . 、 民 、 、・ 市 芯 官 、 " " 曹 、 " " " 哩 暗 唱 . ν o 0 . 0 20 . 0 50 . 0 70 . 1 0 . 1 20 . 1 50 . 1 70 . 20 . 2 20 . 2 5 1 0 wx , A 6 3 r門""""T"'"'宇・・・・ 1 ・・ z 寸ザ.,......,.-~ 62 ト._.._-一一 i ……ヱクセルギー利用率 川 ~ r -岨幅画面叫ーーー・圃--¥ " r 千 60 ~5 . 9F . . ........1...... 、 々 S ...~...__...__..J . , 効率 6 2 平 58 、 々 ト1 5 7 57ι … . . . . . . . ._ . . __ J._ _ . . .__ " ~…_.',,------…ーふ一一一 TIP=5MPa Tl=1700' C Z36 T3=600cC 55ι』時......L占」ーー・・・ i ・ ・ ・ . . . . . . ム 占 " " ' ' . . . : o 0 . 0 5 0 . 1 0 . 1 5 0 . 2 0 .2 .5 ト 6 3 吉田 E 十 2 0 ? 6 C 一 四 " " - 58 ト ー一一.~-_................-~一一一一 1 7 . 5 陸 61 一 一 一;一ー一二マ....-....~十一一示二二 社 ' T : 1 5 中正ターピン圧力比 ( a )エクセルギー損失 ( a )ヱクセルギー損失 ぷ 1 2 . 5 C 議 56 j -je--i-M=oJ 55 1 0 18 20 w x 4 ( b )効本エクセルギー利用率 圏4 q :J圧タービン翼冷却用抽気 w ; 叫の影響 。 ∞ 1 0 0 " " 2 0 Cまで、変化させたときのエクセル 温度目を 1 おり、これカ効率向上を妨けている。勲主換器取1での ギー損失の内訳について各部の割合を図:3( a )に示し、 エクセルギー損失が大きい原因は中圧タービン出口温度 b )に示す。ここでは、仮に無冷却で システムの効率を ( が高いため、 H X lでの熱実換量が大きくなるためであり、 もタービン翼の耐熱性に問題を生じないような櫛荷が実 対策としては高温化とともに中圧タービンの膨張比を大 現されたものとして、無冷却のままタービン入口温度を きくして、タービン出口温度を下げることにより、熱交 上昇させて検討した o ( a )の棒グ、ラフは上から下へ凡例 換によるエクセルギー損失を低下させることが考えられ ) 1買に領域分けして表示している。なお燃焼潜におけるエ る。また、熱交ま負器の耐熱温度の点から考えても、中圧 クセjレギー損失が他の部分でのエクセルギー損失に比べ タービンの膨張比増大によるタービン出口温度低下は必 0 " ' 1 0 0%の間で目盛りを圧縮して表示す て大きし Nため、 5 要である。 るq 温度上昇により、効率が上昇して行くカミ高温にな 4-2 タービン翼冷却の景免I ると効率向上の程度が小さくなっている。エクセルギ- t 員チ謂u 合をみると、熱交換器取1の損失か大きくなって 図 4に中圧タービン翼冷却用の抽気のお恒 w x 4に対す Fhu k素エネルギーシステム Vo. 123,No.2( 1 9 9 8 ) 特集 ノ 50 燃 焼 器 COMB 燃 焼 器 COMB 中圧タービン GT 復水タービン CDT 高圧タービン HPT 中圧タービン GT 復水タービシ CDT lIi圧タービン HPT ポ哩l社会 nununU 排水 合流点 1 2 Nfhわ け 門 吋 甲 hU 。o 375 400 500 600 700 800 900 分岐点温度 。 c ( a )エクセルギー損失 62 益 61 b 三ーギーギ証 H 寸 …・一 一ー;ム里竺】 ~t~~ 圃 平 園 自 . . . . ! ' . . -; 56 300 一---圃由園、占圃圃圃圃圃ヤ圃園田圃マ 守竺同一三?で二一一... 、. ÷ -J 、 400 500 600 700 分服点温度 800 f一一一三効率一 - F ' ヰJ 58 ε .i.........:.........~...---..L.~~pヱ5MP昌 曲一ー : " ' T l=1700oC ト rwx3=0 w x 4 = = 0 . 1 5 .þ~ 0 . 0 5 押型開...哩 f i60 、 々 H 57 0 . 0 4 ヱクセルギ一利用率 62 吉田 一 キJ 58 0 . 0 3 63 量 61 j一 . . 一 ム 占 台f 竺 ケ 竺 竺 三 一 … . 一 一 一 上 - 0 . 0 2 ( a )エクセルギー損失 n ヱクセルギ一利用率 0 . 0 1 r w x 3 T50 玄関 1 壁 熱交換務H ) ( l 熱交換器HX2 復水器 COND 脱気器 HXW 1 0 63 ~ 高圧水ポンプ HPP 432 排水 合流点 1 2 qdqι l社dN 執柳時 復水器 COND H 克気器 HXW 1 0 D 圧縮機 GOMP S A﹃ 幣交換器 H X l 然交換器H X2 inununu SM 圧縮機 CONP 高圧水ポンプ HPP 900 . i . . . . . . . _ . . L . . _ . . . . . L . . . .TIP=5Mf~.a r . T 1 = 1 7 0 0C ; . . . . _ _ . _ . . 1 ._."wx4=0.15 . o H 57 0 襲 56 T3=600C 5 5 1000 O 0 . 0 1 0 . 0 2 0 . 0 3 0 . 0 4 0 . 0 5 0 . 0 6 川崎 ℃ ( b )効果エクセルギ一利用率 ( b ) 効ヰミエクセルギ一利用率 図7 圏 6 分岐点温度の影響 r w x 3抽気の効果 ← る効率や各部でのエクセルギー損失明恰の変化を示す。 x0 . 1 5とした。 においては w 7 0 0Cとし、冷却用の水蒸気 中圧タービン入口温度を 1 4-3 中圧タービン圧力比の影響 0 w x 4は 中圧タービン圧力比を増大し、中圧タービン入口圧を 中圧タービンの全作鰍某体主糧を 1として無次元化して 増大すると、図 5のように中圧タービンおよび圧縮機で はそのまま;昆入されると簡単に仮定して計算し、 いる。冷却用の抽気力立曽大するほど、中圧タービンでの のエクセルギー損失が増大するものの、熱交換器取1で エクセルギー損失カせ普大するが、熱交換器取lのエクセ のエクセルギー損失カヰ民減さ才1 へ効率が向上する。つま ルギー損失が減少するので、効率の低下は小さくなって り、中圧タービンで十分に膨張してタービン出口温度が いる。逆に言えば、本設定より中圧タービンの脇長比等 低下し、熱交換器取1の負担力需くなったことか裏付け X lにおけるエクセル を変更することにより、熱交換器 H られる。 ギー損失を低減して効率が向上する可能性がある。 。 ∞ 7 Cとした場 ところで、中圧タービン入口温度を 1 4-4 分岐点温度の影響 分岐点温度 T 3を上昇させると、熱交換器取1の熱交 合に翼冷却を行わないとは考えにくいので、以下の検討 十 6一 一 水素エネルギーシスデム Vo .2 1 3,N o . 2( l B 9 8 ) 特集 換量カヰ昆減さ払逆に熱交槻号取2の熱交換量カ糟大し を利用してメタン-酸素~尭を行うことで NOx フリーと て、図 6のように取1におけるエクセルギー損失カヰ馬減 なり、タービ、ン入口温度の高温f じが可能となって するものの、協2におけるエクセルギー損失が増大する。 1 9 ]。 収が容易となるシステムの提案もなされている [ C O 2回 しかし、 トータルではエクセルギー損失は低減し、効率 3が 6 ∞ 。C以上では、 は位上する。また、分岐点温度 T 参考文献 f i V .k器にお; i j-るエクセルギi 場ミも増大する o これは護 水夕、ービン出口の温度が高くなり、復水されないまま復 水器へ作動媒体が流入するため、復水器で捨てる熱が増 人することが原因である。したがって、壬州庇4温度が高 し、ほど復水タービンの膨張比を大きく取る必要がある。 1 .1 ヨ肱u l e te t3 1 . ;1 0 世l W c ぼl dH y d r o g e nE n e r g yCo n f e r 四民2 3 ( 1 9 9 4 ) 2 .例 え ば 、 片 山 正 一 郎 ; 日本ガスタービン学会誌 2 2 8 6 、(19 9 4 ) a Ie t3 1 . ;I n t em 血o n a lH y d r o g e na n dC l 切 nE n e r 町 3 . KUα, S y m p .' 9 5 T O 匂10、1 8 9( 1 9 9 5 ) ¥ 5 wx3の効果 帝部各 8の水の温度が高いほど、水の蒸5 きのための熱交 換量が少なくて済友人熱奈換器HX2におけるエクセルギ 損失が少なくなり、熱効率が向上すると考えられる。 そのため、 3 貼 Zサイクルでは復水タービンから抽気し てノ求を予熱する来型各が設けられている。その経路を流れ る水蒸気流量 w x 3耐震*タービン蒸気滅量に対する比率 について、予熱効果を調べたのが、図?である。 ιj 賓純;燃よ踊庁究 l 師 、 2 9 、(19 9 6 ) 5@? 賓 純 ; 日本国緋古学会、講習会「エネルギ一変換の タ議留指桁J J、9( 1 9 9 4 ) ι水素エネルギ、ーシステム研究会編、水素エネルギ」ー 高VKオーム社、 1 9 8 2 、p 1 2 7 1 3 3 t l 即 u e l d& P .H e i n r i c h ;I n tJ .o fH y l 伽 g e nEn αg ) ' , 7 .H. S 1 4 歯 ラ 7 0 3( 1 9 8 9 ) 江主気器既Wにおいて水と水蒸気を混合するため、エクセ 8 .H .剖 c h a ,e ta l ; .ASMEOGEn 吊 区 加 IG 百る, 4 3 5( 1 9 9 1 ) ルギー--{員失カ苛位するが、熱妥当葉器取2におけるエケセ 明c h a , &o .s 旬 開ξl 蝿l l n t山 n g r e s s佃Co m b u s t i o n 9 . HJ w x 3 の増加とと ギー損失の低減効果の方が大きく、 r v t : l r 宰が上昇する。しかし、 て Lに、繋 r w x 3 = u . 0 6以上で法 制問で沸点に達するため、高圧水ポンプ H P Pの{吏用条 En 郡l e , G20 , C品1AC ラ 日αw ∞(l9 9 1 ) . P e k h o , a te t :3 1 ; 1 1 註1Wo 姐d H y d r o g e nE n e r 島T 1 0 . 1 7N C o n f e 悶 c e , 2 9 2( 1 9 9 6 ) 1 1刷井亀{憂他;者掛戒学会論文集、 5 6 5 3 1、3 5 5 4( 1 9 9 0 ) システムが成り立たなくなる。 1 2 . よ珂ama; A岱1E-JSMEI n l : e m : l t i o n a 1Co n fo nP o w e r とめ、今後の髄E 等 Eng 問 。e 世1 9 9 3,S e p .1 2 1 6 , T o k y o , 4 7 5( 19 9 3 ) 1 . 3 .I J ¥ } : I紀一郎他; 日本欄農学会,動力・エネルギー ノ ! く 素 駿素燃焼タービンシステムの夙として、 G r e z システム部門シンポジウム、 9 : W 9 3 、1 2 5( 19 9 2 ) クjレを取り上げて、エクセルギー脅卒中戸を行い、効率 28 6,9( 19 9 4 ) 1 4 . 山下巌;日本ガスタービン学:詰志 2 下手う原因となるエクセルギー損失の様子を調べた結果、 1 5 . 萱岐典彦他;日本機械学会茨城講演会講演論文集、 品砧f 七に伴い、中圧タービンの膨張比のili~~大が効率向 むこノ勺りであることな仏効率向上に関する指針カ可号 ~)n 16.¥ 細 部C i 目 前. o fI n t e m a t i o r u u lh y d m g e na n dc l 開 n E n e r g yS ) ' I τ 1 p . ' 9 5 T o 匂10, 5 5( 19 9 号 水素燃焼ターヒ、ン品~f~市野Eは、スタート時の各種按業 日j 訂作基調龍夫講食が進弘各要素撹荷の具イ材句な仕様や ってきている。これらのキーテクノロジ に ついて、さらに委主正に向けてのデータ蓄積および音羽田を 継続)ていく必要がある。また、開発力$,ìi~;む中で、新た な課題 提案が見いだされてきている。 U r Gガスタービ a ンでほ N O x生成のた (j)、タービン入口温度の高温f じに隈 界 的1 っているが、本水素;鰍尭タービンの基本サイク jレ 目。三巻利夫; N E D O第 14回事業報告会、アルコールパ 7( 19 9 4 ) イオマス技術分科会、 5 1 8,住雄幹夫;貰印O第 1 5回事業ヰ臣告会、アルコールパ イオマス出~Î分科会、 8( 19 9 5 ) 。 見o r i, e ta l . ;1 2 血 W o r l dH y l 命ひg e n En e r : g y 1 9, 目 O)n た悶臥 2 , 1 5 0 5 1 5 1 4 ( 1 9 9 8 )
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