VBA活用事例集

V
VB
BA
A活
活用
用事
事例
例集
集
「マクロを組んだら便利ということはわかっているけど、自分の業務にどうやって活用したら良いのかわから
ない」という方のために、職種別マクロ・VBA 活用方法をご紹介します。VBA で業務を自動化できるスキルを身に
付ければ、自分の作業が楽になり、ミスも軽減できます。
管理業務に、宛名の統一に大活躍
総務・人事・経理職
給与計算や経費計算など、日々の業務でエクセルのワークシートと格闘し
ている方も多いはず。そんな方こそ、マクロを組んで作業を効率化する効果
は絶大なものです。いきなり複雑なマクロは作れなくても、まずは、半角全
角の統一や、集計・印刷といった部分的な作業から自動化するのも一手で
す。
従業員の給与から計算された住民税を各都道府県別・各区市町村別に手計算し
ていたが、VBA を勉強して自動計算できるようにしたところ、計算間違いもなく
なり時間が短縮できるようになった。(経営コンサルティング会社
人事課
社員)
2週間勉強して、マクロで旅費精算表作成プログラムを作成。今では一切手入力はしなくても、
各社員の旅費を自動で集計・計算できるようになった。(不動産会社
経理課 派遣社員)
ワークシートに入力された顧客情報は、姓と名の間に空白があったり、数字が全角だったりし
て、整形作業がとても面倒だったが、今ではマクロが自動で整形してくれる。おかげで、美し
い宛名印刷も可能となり、結果として顧客も増加した。(食品販売会社
総務部
社員)
報告書をラクラク作成
営業・マーケティング職
月次データの報告や、売れ筋商品の分析にエクセルを活用している営業
担当や、営業アシスタントも多いはず。このように定型化されたデータ処理
は、マクロが最も得意とする分野です。毎回操作にかかる時間を考えれば、
ある程度の工数をかけてマクロを組んでもその費用対効果は高いといえま
す。さらに VBA の知識が深まれば、オリジナルの顧客管理システムを組むこ
とも不可能ではありません。また、基幹システムが会社に導入されていると
いう大手企業の方は、さらにセグメント化した分析業務で VBA を活用すると
効果大。CSV 形式でデータを出力すると、すぐにエクセルに取り込めます。
販売店別・地域別・商品別の売上データや消費者動向調査結果データなど、集計済みのデー
タを多く扱っているが、集計済みのデータが重くなっていくので、別のテキストファイルへ保
存、シートから削除するように自動化。そうすることで、データが軽くなっただけでなく、必要
なファイルと不要なファイルがきちんと区別がつくようになった。(化粧品メーカー
部
マーケティング
社員)
基幹システムからデータを取り込み、各事業部・各支店の月次売上・利益表がエクセル上に自
動で作成できるようにした。以前は、各支店長へ月次データを配信できるのが翌月 15 日頃に
なりたびたび催促されたが、現在では、毎月 10 日頃には配信できるようになった。(アウトソーシ
ング会社
社員)
大量のデータを統計する
商品開発、品質管理、製造管理職
実験をするたび、製品を製造するたびに蓄積されていくデータ。過
去の産物として埋もれていくこれらのデータの中に、これからの市場
を生き抜くための新しい発見やヒントが隠されているといっても過言
ではありません。これからの企業力は、データの活用力によって大きく
左右されるといわれています。日々膨張するデータを、手軽に、そして
瞬時に統計するには VBA が一番。IT のみならず非 IT 系の技術者・開発
者の方は、統計分析のための手軽なツールとして、ぜひ VBA を活用し
てみてください。
数万の実験結果データ(温度・流速・加熱量など)から、気泡・熱容
量を計算するのに、エクセルで各項目ごとデータ入力を行い、計
算をしていた。その作業に約 1 ヵ月かかっていたが、マクロを使ってからは簡単に計算でき、
2-3 日で分析結果を提出できるようになった。さらに、計算結果を自動的にグラフ化できるよ
うにしたため研究者に喜ばれている。(電機メーカーの研究所
派遣社員)
製品別の最新日付のデータのみを抽出し、その一覧表を作成するのに VBA を活用してい
る。一般機能で行っていた処理をマクロ記録で自動化し、指定の範囲を新しいワークシー
トに書き出すように VBA で記述しただけだが、これだけでも随分と作業時間が短縮でき
るようになった。さらに、次は、条件分岐やループ処理で、より使い易くしたい。(食品メーカ
ー製造管理 社員)
VBA でシステムを組む。発注側の利点も
システム職 ・ プログラム開発職
システム開発の現場でも、まだまだ VBA の活躍が期待されています。
個人やチームレベルの小規模なシステムはもちろん、XML をはじめと
した基幹システムのフロントエンドとしても、VBA が担う役割にはまだ
まだ甚大なものがあります。一方、開発側ではなく、発注側として外部
の方にシステム開発を依頼している方にとっても VBA は重要です。プ
ログラミングを知っていれば、内部処理の想像が付きやすく、要件定
義などの発注作業もしやすくなります。このように、利用サイドとシス
テム開発サイドをつなぐ共通語として、VBA が使える人材の確保は、ま
すます重要性を帯びています。
高価な生産管理ソフトを会社で購入したが、自社向けに開発されていないため不便な点が
多々あり困っていた。ある社員が、VBA でシンプルなシステムを開発したところ、自社にフィッ
トした生産管理ソフトが完成。入力する項目に無駄がないため、使いやすく作業も軽減。結果
的にリードタイムを短縮することができた。(製造業
社員)
業務システムとして、販売管理のパッケージソフトでは補えない細かな実績表等の出力に、
Excel VBA を利用している。実際には、ADO 経由で Oracle サーバーからデータを取得し。Excel
側で処理を行っている。また、社内の EOS データの管理の一部にも VBA を使用して役立って
いる。(EOS=エレクトロニック・オーダリング・システム)(開発会社
社員)
One Point
Information!
Q プログラミングなら準備が必要じゃない?
A
Microsoft Excel や Access には、標準で VBE(Visual
Basic Editor の略)というプログラム編集ツールが付属し
ているので、特別な環境を用意しなくても VBA プログラミ
ングを始めることが可能です。
マクロ記録から始められるので、プログラミングだから
といって気構えずに、安心して学習することができます。
VBA エキスパート
Excel 2002 VBA ベーシックレベル
アンケート結果などのデータ集計は、マクロ記録したものをベースに VBE(Visual Basic Editor)
でカスタマイズするだけで、汎用性のある集計プログラムが作成できます。
1
アンケートの集計手順
をマクロ記録する
2
マクロ記録で作成された
VBA コードをカスタマイズ
3
集計作業を次回か
ら軽減できる
する
http://www.vbaa.jp