SINCE 2013 胎内市立黒川小学校 平成28年10月12日 №6 ”人生”を教えてくれた南米 ~日系移住者とラテン気質~ 今年2016年は南米初の「リオデジャネイロオリンピック・パラ リンピック」が開催されました。インフラ整備の遅れや治安の不安定 さでマスコミを賑わせていましたが,パラリンピックが終了し,大会 を成功裏に終えた印象があります。2年前のブラジルワールドカップ に続き,ブラジルそして南米が注目された2年間でした。 昨年度 11 月号の学校便りに引き続き,私が 10 数年前に南米パラグ アイに滞在して学んだこと,人生の糧になったことを紹介いたします。 Part Ⅱ 教務主任 滝澤 富明 ブラジル まじめな気質の日系移住者との出会い パラグアイへの日本人移住は1936年に始まり,今年で80周年に なります。この9月には秋篠宮家の眞子様が訪問されたそうです。そ パラグアイ の日系移住地が国内に数カ所あり,日系移住者は肥沃な大地に大規模 農業経営を行っています。この国が世界4位の大豆生産国になったの は,日系の方々の功績が大きいとされています。当時,その一つのイ グアス移住地というところに住む伊藤さんという方に出会い、大変お世話になりました。伊藤さ んは農業で成功された方で,案内していただいた大豆畑は地平線まで伊藤さんの大豆畑という, 驚くべき広さでした。入植された当時(1960年代)はジャングルで木々が生い茂っており,電気 やガスもなく,畑にするための開拓は大変すさまじかったと言います。この移住地には,日本ら しいものがたくさん。赤い鳥居(写真),農協,カラオケスナック,旅館,そして日系人の文化を 繫ぐ日本語学校。びっくりすることに,農協のスーパーには,米や醤油,味噌に納豆まで並んで いました。有名な地元新潟市北区製造の米菓も売られていました。 また,首都であるアスンシオンにも日系の方々が活躍されていまし た。鶏卵生産,自動車整備,日本食レストラン経営者など多岐にわた った職種の方々…。派遣期間の楽しみとして,3年間,日系の方々が 運営する軟式野球チームに加えていただきました。日曜の午後2~5 時までの日照りの強い時間帯に野球をし,終了後は冷たい飲み物とア サードと呼ばれる南米式バーベキューをいただきました。そこで日系 移住者から日本語で伺った想像を絶する数々の話は忘れられません。 日系移住者の方々との出会いから,日本という国の良さやすばらし さをあらためて感じさせられたことは何よりの宝物です。 イグアス移住地の鳥居 ラテン系,南米の気質を受け入れたこと 当時の我が家でのエピソード。トイレの水漏れで困ったため,妻が昼頃に電話でパラグアイ人 の業者に修理を依頼しました。すぐに修理に来るような話っぷりでしたが,なかなか来ません。 3時頃電話すると,「今出ました」とのこと。さらに数時間後再び電話すると,「今日は修理に行 けません」と。時間や約束が守られない,ということは何度も経験しました。腹に据えかねるこ ともありましたが,私はこう考えます。 一つ目は,「気候が大変暑い→そんなに根を詰めていたら心身がもたない」。当地は大変暑い国 です。シエスタという昼寝の制度も残っています。私も心身がもたないことを実感しているので その気質は納得です。二つ目は,「自分の人生や家族がなにより大切」。人生を心から楽しんでい る人がたくさんいました。富める人も貧しい人も。週末はフィエスタ(パーティー)を明け方ま で楽しみ,大音響の音楽に合わせて歌って踊っていました。自分の楽しみや家族・友人とのふれ あいが優先します。それが文化,慣習なのです。ラテンの気質は私には大変マッチしていました。 私の故郷は新潟ですが,パラグアイは第二の故郷だと思っています。 「日本人の良さを保ちつつ,自分の人生,楽しまなきゃ」。南米の人々が教えてくれました。 9月27日(火)に、第12回胎内市小学校親善陸上競技会が行われ、6年生50名が参 加しました。夏休み明けから毎日のように行ってきた練習の成果を発揮するべく、競 技に応援に精一杯取り組みました。競技に向かう力強い姿や、仲間を励ます応援、が んばりを称えるエールは、見ている人の心に残るものでした。 陸上競技会を通して、目標に向かって努力する気持ちと、6年生の結束がより強く なりました。 (6年担任 今井雄一郎) 陸上競技会で心に残ったことは、黒川小学校の応援です。ぼくは、走り幅跳びでフィール ドにいましたが、黒川小の応援がよく聞こえました。この陸上競技会で、今までの練習の成 果を出せてよかったです。教えてくださった先生方や応援してくれた6年生の友達のおかげ だと思います。 80mハードルの練習では、先生にアドバイスをもらい、少しずつタイムが縮まっていき ました。スタートを切り、練習で教わったことをめいっぱい発揮しました。ハードルの間を 全部3歩で走り、自己ベストを出すことができました。教えてくださった先生方に感謝した いです。 胎内市教育の日 全校道徳授業参観 10月2日(日)の胎内市教育の日の2時間目に全校で人権教育、同和教育の視点に立っ た道徳授業を行いました。各学年の授業では、子どもたちに「一人一人の人権を守ってい くことの意義」や「人間として大切にしていかなければいけないことは何か」ということ を考えさせました。 黒川小学校では、「生きるⅠ・Ⅱ・Ⅲ」「私たちの道徳」という資料を活用しながら人権 教育、同和教育を進めています。日々の学校生活と資料を照らし合わせながら考えさせ、 子どもたちが学んだことを学校生活の中で発揮できることを目指しています。また、授業 の中で子どもたち一人一人の考えを大切にしながら互いに学び合うことを位置付けていま す。一人一人が意見を表現し合うことで、心を通わせ、相手の思いを知ることができます。 学級、学校全体で心をつなげて学習することで生まれる新しい気付きを大切にして、これ からも自分や友達、家族、地域の方など、全ての人の人権を尊重できる心を育んでいきた いと思います。 保護者の方々、地域の皆様方からも多くご参観いただき、ありがとうございました。保 護者の方々から、授業に真摯に耳を傾けていただき、大変充実した道徳授業参観となりま した。10月は、いじめ見逃しゼロ強調月間、12月の人権教育強調週間での取組もあり ます。今後も、学校で行う人権教育・同和教育について、家庭でも話題にしていただき、 子どもたちといっしょに人権について考える機会にしていただければと思います。 (人権教育、同和教育主任 南波 真希) 黒川地区防犯連絡協議会より、熊よけの鈴をいただきました。希望の子ども たちレンタルすることができますので、必要な場合はお申し出ください。 →小林教頭まで 校内マラソン記録会 10月2日(日)、「胎内教育の日」に、校内マラソン記 録会が行われました。子どもたちは、体育の授業はも ちろん、ランニングタイムを使って体力作りに取り組み ました。目標に向かって一生懸命走る子どもたちの姿は、 感動を呼びました。このマラソン記録会を通して、苦し いことにも諦めず挑戦し、やり切る力が付きました。 今後も、子どもたちの意欲を高め運動技能の向上を図 っていきます。 (体育主任 相馬 雄) マラソンきろくかいで、れんしゅうよりはやくなりました。 ぼくは、5位以内で6分を切ることが目標でした。その目標を2つともたっせいできた ので、すごくうれしいです。次は、もっと記録をちぢめたいです。 練習よりタイムを縮めることができたのでよかったです。そして、最後まで走り切るこ とができてよかったです。最高の思い出になったし、応えんしてくれた方々に感謝してい ます。 第 2 回家 庭 学習 強 調週 間 を終 えて 9 月 21 日 ( 水 ) か ら 25日 ( 日 ) ま で の 5 日 間 、今 年 度 2 回 目 の家庭学習強調週間を実施しました。 今回も第1回と同様に、各学年の家庭学習の目標を日頃よ りも意識しながら家庭学習ができたという声が多く聞かれま した。今回は第1回時の課題であった「ノーメディア習慣の 定 着 」、「 週 末 や 休 日 の メ デ ィ ア の 視 聴 時 間 制 限 」 を 特 に が ん ば る よ う に 働 き 掛けました。結果は、なかなか改善が見られなったお子さんもいましたが、が んばっているお子さんも多くいました。ご家庭のご支援のおかげです。ご協力 ありがとうございました。 家 庭 学 習 を 習 慣 付 け る と 、学 習 内 容 の 定 着 が 図 ら れ や す く な り ま す 。 ま た 、根 気 ・ 集 中 力 ・ 自 信 を 付 け る こ と も で き る よ う に な り ま す 。( 詳 し く は 1 学 期 に 配 付 し た 「 家 庭 学 習 の 手 引 き 」 を ご 覧 く だ さ い 。) 家 庭 学 習 強 調 週 間 が 終 わ っ て も 、 今 回 取 り 組 ん だ こ と を 大 切 に し て 家 庭 学 習 に 取 り 組 め る よ う に 、ご 協 力 をお願いします。 【家庭学習で大切にしてほしいこと】 ① 「学年×10分以上」の家庭学習を毎日行うこと。 ② 毎日、自分が決めた時間に机に向かうこと。 ③ テレビを消して、静かな場所で勉強すること。 (研究主任 石井亜希子) の予定 例:②は2校時を表します。 11月1日(火)市ジュニア音楽祭(4年) Web配信問題強調週間 2日(水)全校朝会 ALT②6-1④6-2⑤5年 3日(木・祝)文化の日 7日 (月) 諸校費振替日 8日(火)②③④むし歯予防教室 9日(水)児童朝会 ALT②6-1④6-2⑤5年 10日(木)クラブ 図書館開放 胎内市あいさつの日 昔語りの会4年 11日(金)全校5限下校 14日(月)~18日(金) 個別懇談 短縮5限14:30下校 17日(木)図書館開放 21日(月)ALT②1-1③1-2④3-2⑤3-1 22日(火)③④6年会津八一講話 ①②③4年校外学習 23日(水・祝) 勤労感謝の日 24日(木)委員会 図書館開放 ②③④黒小フェスティバル 30日(水)ALT②6-1③4年④6-2 ⑤5年 避 難 訓 練 10月2日(日)に、避難訓練を行いました。地震を想 定し、 「おはしもよ」の合言葉を大切に訓練を実施しました。 子どもたちは、静かに行動し、放送や教師の話をしっかり 聞いて活動していました。また、 お … おさな い 子どもたちとともに、参観して は … 走らな い いる保護者の皆さんも避難訓練 し … しゃべ ら な を行いました。 も … もどら な い 落ち着いて、どのように行動するかを学習し、災害が起きて よ … よく聞 く も命を守ろうとする行動力を学びました。 「災害を忘れない 講話 ~8.28 羽越水害~」 避難訓練の後、低・中・高学年に分かれて講演会を行い ました。3人の方から、昭和42年に起こった羽越水害のこ とを語っていただきました。来年で、羽越水害から50年を 迎えます。災害のことを忘れずに語り継ぐとともに、災害 から得た教訓や命の尊さを学び続けていきたい…。 そんな第一歩だったと思います。 (学校防護担当 髙山 雄一) たくさんの人が亡くなって、とても悲しいなと思いました。いつ水害が起こるか分から 2年 ないので、気をつけて行動します。 大きな水害があって、本当に大変だったと思いました。今、昔の人たちのおかげで、平 4年 和なくらしができるんだと思います。 災害の話を聞いて、改めて災害の恐ろしさを知りました。その災害から守るためには、 今日のような避難訓練が大切だということを感じました。 6年
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