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「数字」もキャッチコピーと考えろ!
「数字」は人間が生きていく上で非常に大切な基準値である。
得か損か?
長いか短いか?
多いか少ないか?
人間がメリットのある方向へ動こうとする時は、必ず「数字」を基準とする。だから、この数字に
お客様がメリットを感じる仕掛けを組み込めば、「数字」は最強の文章表現力へと変わるのであ
る。
例えば次の文章の場合。
このダイエット食品は、今までたくさんのお客様に愛用されています。
人気がある商品であることは伝わるのかもしれないが、どのくらいの人気があるのかイメージ
をすることができない。だから、売れている商品なのか、売れていない商品なのか、読んだ人は
判断ができないのである。
こういう表現をする場合は、できるだけ具体的な数字を織り込んだ文章を作成しなくてはいけな
い。
このダイエット食品は、今まで300人のお客様に愛用されています。
この「300人」という言葉が入ることにより、300人が集まっている情景を想像することができ
て、売れているシチュエーションが頭に浮かびやすくなるのである。
この数字を使った表現方法は、商品を販売するための価格表示でも多いに役立つ。
例えば、女性下着が 10 着入った福袋を 2500 円で販売したとする。
そうすると安直に考えた文章表現は次のようになる。
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女性下着 10 着入り福袋 2500円
この文章表現では、おそらく福袋は売れない。
なぜならば、「10 着」という数字にも「2500円」という数字にも、得なのか損なのかの基準値が
ないからである。
数字は必ずイメージが湧く言葉で、比較対照がないと、基準値としてお客様に不安定なものに
なってしまうのである。
では、どうすればいいのか?
「2500円」という価格も、いろいろな表現方法をつけてあげることによって、価値観が変わって
くる。
・たったの2500円!
・2500円の「ニコニコ福袋」
・卸価格の2500円で販売
また、「10 着」という女性下着の枚数表現も、お得感がある演出はいくらでも可能である。
・プロが選んだ「ベスト 10 着!」
・10 日間のお楽しみ下着!
・10 人のスタッフが選んだ厳選 10 着
結果、最初は価格と中身を表現するだけの文章は、次のような訴求力のあるキャッチコピーへ
と変わるのである。
女性下着 10 着入り福袋 2500円
⇒プロが選んだ「ベスト 10 着」
卸価格の2500円で販売!
価格や数字周辺の文章表現を変えるだけで、お客様への伝達力は雲泥の差が生じるのであ
る。
注)今回は福袋の分かりやすい事例として「女性下着」という商材で解説したが、実際に福袋で
大量に女性下着を販売してしまうと、消費サイクルが長くなってしまい、メルマガの購読率が落ち
てしまうケースがある。販促の際は充分注意して欲しい。
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