入居のしおり(PDF:509KB)

姶良市営住宅
新規入居者の方へ
建築住宅課
(入居の際に必ず読み、各自で保存してください。)
入居のしおり(平成 25 年作成、平成 28年更新)
は じ め に
市営住宅は、住宅に困窮している低額所得者の方に、健康で文化的な生活ができる
よう、低廉な家賃でお貸しすることを目的として、国や姶良市のお金で建設されたも
のです。言い替えますと、市民の方が経費を負担することによって建設された、公共
的な住宅であり市の財産です。そして、その家賃は、法令(公営住宅法、同施行令、
同施行規則)に従って計算し決定されており、一般の賃貸住宅等と比べて低額なもの
となっています。
そのため、市営住宅を使用するうえでのいろいろな約束ごとが、法令や条例(姶良
市営住宅条例、同施行規則)等で定められていますので、ご理解とご協力をお願いし
ます。
また、市営住宅での生活はひとりひとりの生活の場であると同時に、共同生活の場
でもありますので、明るい快適な生活ができるようにお互いに譲りあい、助けあい、
皆さんの住宅を楽しい生活の場、住み良い住宅にしましょう。
このしおりは、新たに市営住宅に入居された方々に是非知っておいていただきたい
ことなどを、法令や条例に基づいて作成しました。内容をよく読み、自分の生活はも
とより一つの住宅として集団生活を営むうえで必要な事柄を守り、市の貴重な財産で
ある市営住宅を大切に正しく使用してください。
目
次
Ⅰ 入居者の心得・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
1
2
3
4
5
6
7
8
家賃の納入
共益費の負担
収入申告書の提出及び収入認定等
家賃の減免、徴収猶予
明渡し請求
共同住宅生活における禁止事項
共同住宅生活上の注意
災害への備え等
※変動家賃の市営住宅にお住まいの方
Ⅱ 住宅の修繕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
Ⅲ 入居中の各種申請及び届け出 ・・・・・・・・・・・・・・・・6
1
2
3
4
5
6
7
入居の承継(入居名義人の変更)
世帯員の異動
収入認定更正申出 ※変動家賃の市営住宅にお住まいの方
同居の承認
連帯保証人の変更等
増築や模様替え
住宅の不使用(長期間留守にするとき)
Ⅳ 住宅退去時の手続き・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
1
2
3
4
5
6
7
8
住宅明渡し届と敷金還付請求書の提出
鍵の返還
住宅の原状回復
住宅及び専用庭の清掃
家賃等の精算納入
共益費等の精算や各種手続き
畳の表替え及び襖・障子等の張替え
敷金の精算
よくある故障修繕等・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
Ⅰ
入 居 者 の 心 得
市営住宅を使用するうえで、法令や条例等で定められたいろいろな約束ごとや、そ
れに基づいた義務等があります。
次の内容をよく読み、納期限や提出期限等を守ってください。
1 家賃の納入
家賃は、個々の住宅の立地条件や設備状況及び入居者の収入に応じ、公営住宅
法に定められた算定方法により、毎年度決定(変更)します。納期限は原則として
毎月末日となっており、納入方法については次の2つの方法があります。
なお、納期限までに納入がない場合は、市は下記の(3)のような措置をとります
ので、納期限内に必ず納入してください。
(1)
納入通知書による納入
毎年4月に送付する「市営住宅使用料納入通知書」に記載されている、市役
所本庁・各支所・各出張所、指定金融機関等又はコンビニエンスストアで納入
してください。また、
「市営住宅使用料納入通知書」を汚損・紛失したときは姶
良市役所建築住宅課住宅係又は各総合支所の建設係で再発行します。
なお、領収書については再発行できませんので、なくさないように5年間保
管してください。
(2)
口座振替による納入
「市営住宅使用料納入通知書」に記載されている金融機関で、口座振替の申
込手続きをしてください。振替開始月については申込書で指定できますが、申
込日によっては、指定された翌月からの振替開始となる場合がありますのでご
了承ください。また、振替済みの通知等はしませんので通帳でご確認ください。
※ 金融機関や口座の変更、納入通知書による納入から口座振替による納入へ
の変更は、年度途中でもできます。
(3)
家賃を滞納した場合
納期限までに納入がない場合、督促状を送付します。それでもなお納入され
ない場合は、催告書を送付するとともに、連帯保証人に完納の指導依頼や滞納
家賃の請求をすることになります。
納期限内に納入できない方は、姶良市役所建築住宅課住宅係又は各総合支所
の建設係で、お早めにご相談ください。
2 共益費の負担
市営住宅は、団地に入居されている方々が、いろいろな施設を共同で使用します。
これらの維持管理費用についても、家賃とは別に皆さんで共同して負担することに
なります。
1
3 収入申告書の提出及び収入認定等
※変動家賃の市営住宅にお住まいの方
(1)
収入申告書の提出(毎年8月頃)翌年度家賃設定の基準日は毎年10月1日
市営住宅の家賃は、入居されている方全員の所得等に応じて設定されるため、
毎年「収入申告書」により、全員の収入を申告しなければなりません。この申
告内容により収入認定を行ない、翌年度の家賃が設定されます。
もし収入申告書を提出されない場合、その住宅の近傍同種家賃(民間並家賃)
の範囲内で家賃が設定されますので、指定された期限までに必ず提出してくだ
さい。
※対象名義人宛に申告書用紙を郵送いたします。
(2)
収入超過者(所得が多い方)に対する措置
市営住宅に引き続き3年以上入居されている方で、その収入が法定の基準を
超えている方には、「収入超過決定通知」により通知します。
市営住宅は、住宅に困窮している方々に対して低廉な家賃でお貸しすること
を目的としていますので、収入超過者と認定された方は、住宅を明け渡すよう
努める義務が生じます。そのまま引き続き入居される方は、少なくとも5年以
内に近傍同種家賃に引き上げられます。
(3)
高額所得者に対する処置
市営住宅に引き続き5年以上入居されている方で、法定の基準を超える高額
の収入が最近2年間引き続きあった方には、
「高額所得者認定通知」により通知
します。
高額所得者は、収入超過者の中でも法定の基準を相当程度超えている方であ
るため、家賃は近傍同種家賃に設定され、住宅を明け渡す義務が発生します。
明け渡さない場合は、期限を定めて市が明渡し請求を行います。その期限を過
ぎても明け渡さない場合は、その期限が到来した日の翌日から明渡しを行うま
での間、近傍同種家賃の2倍相当額を徴収することになります。
※ 収入や世帯員に変動があり、収入額の変更・更正を求めたい方は、姶良市役所
建築住宅課住宅係又は各総合支所の建設係でご相談ください。
4 家賃の減免、徴収猶予
次のような特別な事情があるときは、家賃を減免、徴収猶予できる場合もあり
ますので、ご相談ください。
(1) 市営住宅の入居者又は同居者の収入が著しく低額である場合。
例:失職その他の事情により収入月額が 5 万以下である場合。
(2) 市営住宅の入居者又は同居者が病気にかかっている場合。
例:長期の療養を要する病気にかかり、そのための支出を控除すると収入
月額が5万以下である場合。
(3) 市営住宅の入居者又は同居者が災害により著しい損害を受けた場合。
例:災害により容易に回復し難い損害を受け、そのための支出を控除する
と収入月額が 5 万以下である場合。
2
(4)
その他特別の事情がある場合。
5 明渡し請求
次のいずれかに該当する場合は、市が住宅の明渡しを請求することになります。
(1) 不正な行為により入居したとき。
(2) 家賃を3か月以上滞納したとき。
(3) 住宅又は共同施設を故意にき損したり、住宅を無断で住宅以外の用途に使用
したとき。
(4) 住宅を他の者に貸したり、無断で他の者を入居させたり、入居の権利を他の
者に譲ったとき。
(5) 「6 共同住宅生活における禁止事項」にあるような迷惑行為をし、その是正
のための市の指導に従わなかったとき。
(6) 無断で住宅の増築や模様替えをしたとき。
(7) 住宅を無届で引き続き 1 か月以上留守にしたとき。
(8) 入居者が死亡又は退去したにもかかわらず、その同居者が入居承継の承認を
得ることなく居住を続けたとき。
(9) 入居者又は同居者が暴力団員であることが判明したとき。
(10) その他、法令、条例等に基づく指示や命令に違反したとき。
※
上記に該当し、明渡し請求を受けた場合は、請求を受けた日の翌日から明渡
しの日まで、毎月、近傍同種家賃の2倍相当額を徴収することがあります。
6 共同住宅生活における禁止事項
次のような迷惑行為等があった場合、市からの指導だけでなく、入居許可の取り
消しや住宅の明渡しを請求することがあります。
(1) 犬、猫、鳥、その他小動物等のペットの飼育、預かり、又は餌付けをするこ
と。
(2) テレビ、ラジオ、楽器、カラオケ等で大きな音を出すことや、大声、床や壁
等を叩いて振動や大きな音を起こすこと。
(3) 住宅内外や共同施設に生ゴミ等を放置または投棄するなどして、公衆衛生上
の迷惑を及ぼすこと。
(4) その他、共同生活の維持を阻害する行為をすること。
7 共同住宅生活上の注意
市営住宅には様々な世帯が入居していますので、他の入居者と協調して生活し
なければなりません。団地の生活ルールを皆で守り、入居者間の交流を図ることで、
お互い気持ちよく生活しましょう。
(1)
騒音と危険防止について
集合住宅は、音がよく反響します。住宅内で走り回らない、大声を出さない、
3
テレビや楽器等の音量に気を付けるなどして、他の入居者の迷惑にならないよう
お互いに注意してください。
また、窓やバルコニーから物(植木鉢や洗濯物等)が落下しないよう注意して
ください。非常時にはバルコニーの隔壁ボードを破って隣戸へ避難する場合があ
りますので、隔壁ボードの周辺には物を置かないようにしてください。
(2)
室内の換気と結露防止について
窓や通気孔を閉めた状態では、気密性が高く自然換気が十分にできません。換
気が不十分だと室内に発生した湿気が結露し、押入れ、畳、家財などが傷む原因
となりますので、室内換気に留意してください。
(3)
コンクリート床の防水について
コンクリートの床は一見水を流しても良いように思えますが、防水工事は風呂
場だけにしか施工していません。他の場所で水を流したり洗濯機の排水をあふれ
させたりすると、水が漏れて階下の入居者に迷惑をかけることにもなりますので、
風呂場以外の床に水を流したりこぼしたりすることは絶対にしないでください。
(4)
集会所の使用について
集会所は入居されている方々の自主的な運営に委ねられています。それぞれの
決まりごとをよく守り、使用後は火の始末や掃除などを行ない、次に使用する方
に支障のないよう努めてください。
(5)
駐車場について
市営住宅の駐車場は、原則として1世帯(1戸)当たり1台のみです。2台目
以降は、各自の責任で駐車場を確保してください。※山田団地のみ1世帯2台まで。
なお、市営住宅の駐車場は共同施設ですので、駐車以外の用途に使用したり、
入居者が個人的に車庫を設置したりすることはできません。また、緊急車両の進
入や通行人の安全などに支障がありますので、無断で所定の場所以外に駐車しな
いでください。
※ 自動車保管場所承諾書の証明は、1台のみです。家賃の滞納のある方には発行
しません。
※ 自動車保管場所管理協議会を設立している団地では、協議会会長が保管場所の
使用許可書(車庫証明書)を発行します。なお、この場合、駐車場は有料とな
ります。
(6)
テレビアンテナ等の設置について
建物の建築年度や構造によって多少の違いがありますが、ほとんどの建物は
共視聴アンテナ方式となっています。
テレビアンテナやアマチュア無線アンテナなどを窓やバルコニー、屋上へ設
置しますと、落雷や落下事故、建物の維持管理上の支障をきたす場合がありま
すので、できるだけ設置しないようにしてください。
(7)
共同住宅周辺の清掃等について
住宅の内外及び共同施設・排水路・道路・公園の清掃、火山灰の除去、樹木
の手入れや害虫の駆除等は共同で行ない、皆さんで環境の美化に努め、気持ち
4
よく使えるようにしましょう。
(8)
近隣との協調について
共同住宅には、趣味も信条も、また生活習慣も異なる様々な方が入居されて
いますので、お互いに尊重しあい、協調して生活していただかなくてはなりま
せん。近隣とけんかをしたり、故意に他の入居者を中傷して他の入居者に迷惑
をかけることのないようにしましょう。
※ 入居者間のトラブルには、市は対応できません。
8 災害への備え等
(1)
火災予防について
火災は、直接人命にかかわるだけでなく、煙や消火活動により近隣の入居者
の家財にも損害を与えることになります。火や電気器具の取り扱いには十分気
をつけ、初期消火のために各家庭でも小型消火器や火災報知機を備えるなどの
対策をしてください。
(2)
自然災害への備えについて
台風や地震などの災害時に持ち出すものをまとめておく、避難場所について
確認しておくなど、日頃から災害に備えておきましょう。
(3)
非常時の避難方法
火災等で玄関や階段から避難ができないときは、バルコニーを利用して、隣
戸又は階下に避難してください。バルコニーの戸境に隔壁ボードがある建物の
場合は、非常時にはこの隔壁ボードを破って避難することができます。
Ⅱ
住宅の修繕
住宅や共同施設等の維持保全のうち重要な部分については、市が修繕することにな
っていますが、日常生活において通常生ずる軽微な修繕は入居者の負担で行なってい
ただくことになります。
また、入居者には、常に注意を払って住宅等の状態を維持する義務(保管義務)が
あります。そのため、市が修繕しなければならない範囲に属するものであっても、そ
の義務を怠ったことによって生じた修繕に要する費用は、入居者の負担となることが
ありますので、住宅等は大事に使ってください。
市及び入居者が行なう修繕の負担区分の主なものは、次のとおりです。
なお、入居者からの修繕の依頼(修繕届の提出が必要です。)を受けた場合、職員
が現地の調査を行ない、指定の業者に修繕を依頼しますが、入居者の負担が伴うよう
な場合は、修繕費用の負担区分等について事前に打ち合わせをします。
よくある故障とその修繕の例を 10 ページに記載していますので、ご覧ください。
【市負担】
・住宅の壁、基礎、土台、柱、床、梁、屋根等の主体構造部及び外部仕上げ
5
・建物外部周り及び屋外附帯設備
・給排水施設、電気・ガス施設等
【入居者負担】
・障子、襖、ガラスなどの建具および建具に付属する鍵などの金物類
・畳
・ぬれ縁、床板等の部分的な修繕
・流し台、戸棚、郵便箱、物干し等
・電球、スイッチ、コンセント、ガス器具、ヒューズ
・便器、手洗器など(経年劣化による場合は、市負担)
・パッキンの取替
Ⅲ
入居中の各種申請及び届け出
市営住宅に住んでいると、いろいろな手続き(申請や届け出など)が必要となる場
合があります。必要な書類は、姶良市役所建築住宅課住宅係又は各総合支所の建設係
にありますので、次のような事由が発生した場合には、速やかに手続きをしてくださ
い。
1 入居の承継(入居名義人の変更)
入居名義人の死亡や退去により、その同居者が特に居住の安定を図る必要がある
ために、入居の権利の承継(入居名義人の変更)を必要とするときは、「市営住宅
入居承継承認申請書」に次の書類を添付し、市の承認を得てください。
(1) 承継承認申請に必要な書類
① 名義人と承継人との続柄を証明する書類(戸籍謄本等)
② 請書(連帯保証人連署のもの。連帯保証人の印鑑証明書、所得額証明書、滞
納のないことの証明を添付。)
(2) 承継承認の申請ができるのは、同居承認を受けていた同居人(同居承認につ
いては次の「3同居の承認」の項を参照。)に限定され、次のいずれかに該当
する場合には、その承認をすることができません。
① 承認申請者が同居期間1年未満の同居者である場合(ただし、入居者の当初
入居時からの同居親族を除く。)
② 承認後の世帯の収入が高額所得者としての収入基準を上回る場合
③ 承認申請者が暴力団員であることが判明したとき
④ いままでの入居者又はその同居者が、不正入居、滞納、き損、保管義務違反、
条例違反のいずれかに該当している場合
⑤ 配偶者以外の同居者である場合(世襲は原則できません。)
2 世帯員の異動届
出生、死亡、転出、名又は勤務先の変更や、15 歳未満の方との養子縁組等に
6
より、世帯員に異動が生じたときは、市民課での手続きとは別に手続きが必要です。
速やかに「市営住宅世帯員異動届」を提出してください。
3 収入認定更正申出(世帯員の異動、離退職・就職・転職などに伴う)※変動家賃の市営住宅に
お住まいの方
入居後に、世帯員の異動や、離退職・就職・転職などにより入居世帯全体の所得
に変動が生じる場合は、収入認定更正申出書と、その事実が確認できる書類(離職
票、収入証明書など)を提出してください。
収入認定更正は、原則として申出書の受付日の属する翌月から住宅使用料に反映
されますので、上記のような変動が生じた場合は、速やかに手続きをしてください。
4 同居の承認
入居後に、入居決定時の世帯員以外の方を同居させようとするときは、事前に「市
営住宅同居承認申請書」に、同居しようとする方との関係を証明できる書類と同居
しようとする方の所得額証明書を添付して提出し、市の承認を得てください。
※ 入居及び同居しようとする方の収入を合算し、収入基準の限度額を超える場
合は同居が認められないこともあります。
※ 同居しようとする方が暴力団員であるとき、同居は認められません。
5 連帯保証人の変更等
連帯保証人が次のいずれかに該当することとなったときは、速やかに手続きをし
てください。
なお、変更内容によって手続きが異なりますので、ご注意ください。
(1)
連帯保証人の住所、氏名又は勤務先等に変更があったときは、
「連帯保証人異
動届」を提出してください。
(2)
連帯保証人が次の①~⑤のいずれかに該当することとなったときは、
「連帯保
証人変更承認申請書」に「請書」(連帯保証人連署のもの。連帯保証人の印鑑
証明書、所得額証明書、滞納のないことの証明を添付。)を添付して提出し、
市の承認を得てください。
① 死亡したとき。
② 破産、失職その他の理由により保証能力を有しなくなったとき。
③ 住所又は居所が不明になったとき。
④ 後見又は保佐開始の審判を受けたとき。
⑤ その他、市が必要と認めてその変更を求めたとき。
※ 連帯保証人となる予定の方が暴力団員であるときは、連帯保証人の承認はで
きません。
6 増築や模様替え
住宅の増築や模様替えは、原則として認められません。承認を得ずに当該市営住
宅を模様替えや増築をしたときは、自己の費用で原状回復又は撤去を行わなければ
7
なりません。また、市が住宅の明渡しを請求することがあります。ただし、特別の
事情があり、必要と認められるものに限り許可することもありますので、増築や模
様替えをしようとするときは、「市営住宅模様替え(増築)承認申請書」に必要書
類(図面や見積書など、工事内容が確認できるもの)を添付して提出し、承認を得
てから行なってください。
また、工事が完了後は、「工事完了届」に必要書類を添付して提出してください。
なお、許可条件は次のとおりです。
(1) 退去のときに簡単に取り外し、取り壊しができるもの。
(2) 退去時には、自己負担により原状に復すこと。
(3) 市営住宅の建物より離して増築し、既設の建物に損害を与えないこと。
(4) 隣戸の迷惑にならないよう、隣戸の同意を得ること。
(5) 増築物等について、万一取り除く必要が生じた場合に指定の期間内に自己負
担により取り除くこと。
7 住宅の不使用(長期間留守にするとき)
住宅を引き続き 1 か月以上使用しない(留守にする)ときは、あらかじめ「市営
住宅不使用届」を提出してください。無届で長期間留守にされますと、市が住宅の
明渡し請求をすることがあります。
また、共益費の支払等を忘れないようにしましょう。
Ⅳ
住宅退去時の手続き
マイホームの新築や、転勤あるいは他の理由で住宅を明け渡すときは、次の手続き
等を行ない、退去される日までに市の職員による退去検査を受けてください。この退
去検査により、補修等について指示を受けた場合は、速やかに補修をしてください。
なお、明渡し日は、退去検査に合格した日となります。
1 住宅明渡し届と敷金還付請求書の提出
退去される5日前までに「市営住宅明渡し届」と、「敷金還付請求書」を提出し
てください。
2 鍵の返還
入居当初にお渡しした数の鍵を返却していただきます。また、鍵を返還されるま
では入居者の保管義務がありますので、戸締り等十分に確認してください。
3 住宅の原状回復
模様替えなどにより設置した物については、全て撤去してください。また、破損
箇所の修繕や、汚損箇所の清掃、塗替え等もしてください。
8
4 住宅及び専用庭の清掃
換気扇、流し台やその周囲、浴室、便所などの清掃をしてください。専用庭のあ
る住宅については、庭の清掃をしてください。
5 家賃等の精算納入
家賃は、市営住宅を退去される日(明渡し日)まで徴収することになります。月
の途中で退去される場合は日割りで計算し、退去検査の日に職員が受領します。
6 共益費等の精算や各種手続き
電気、ガス、水道、電話の廃止手続きや料金の精算、共益費等の精算などはそれ
ぞれしてください。
また、転居(転出)届や自治会への連絡など、転居(転出)に伴う各種手続きも
してください。
7 畳の表替え及び襖・障子等の張替え
畳の表替えや襖の張替えなどは、入居者の負担になります。また、退去検査によ
り修繕、取替え、清掃を追加でしていただく場合があります。
8 敷金の精算
敷金は、明渡しに伴う修理や清掃等がすべて終わってから、精算します。
9
よくある故障修繕等 
トイレの水が止まらない
【ロータンク方式の場合】
壁から室内に出ている給水管の頭のネジ(マイナス型)をマイナスドライバーや
コインなどで右方向に回すと水が止まります。
大小のバランスが悪い場
蓋
合は、この鎖のつりあげ具合
(取外しできます)
を調整してください。
手洗い
給水管
ボールタップ
ロータンク
スパット
ここのネジ(マイナス型)
このボールパッキンが穴にしっかり入
らないと、水が出しっぱなしになります。
を右方向に回す。
【フラッシュバルブ方式の場合】
床から立ち上がっている給水管の頭のネジ(マイナス型)を、マイナスドライバ
ー又はコインなどで右方向に回すと水が止まります。
蛇口の水が止まらない
おそらくパッキンの摩耗によるものです。パッキン類の取替えは、入居者の負
担で修理していただきます。部品は、ホームセンターなどで市販されています。
まず、止水栓(中層耐火構造の住宅ではパイプシャフト内の水道メーターの横
に、その他の建物は各戸引き込み口の水道メーターの横や、屋外の玄関の横などの
水道メーターボックス内にあります。)を締めてください。
この止水栓を閉めますと、部屋全体の水が止まります。その後、蛇口の水栓ハ
ンドルをスパナなどで緩めて取り外し、内部のコマ付パッキンを外し、新しいコマ
をはめ替えます。
ネジを緩めて取り外す
10
取り外した内部のコマ
(取り替え)
床の腐れ
台所、風呂場脱衣所、洗面所、トイレ、冷蔵庫の床など水のかかりやすいところ
が長年経ちますと腐れやすくなります。水をよく拭き取ってください。手入れを怠
り腐れますと、入居者の負担で取り替えていただくことがあります。
天井からの雨漏り?
中層耐火構造の住宅で天井から雨漏りすることがありますが、1番多い原因は、
上の階の不注意による水の取り扱いです。洗濯パンから排水ホースが外れていたり
詰まっていたりする場合や、誤って水をこぼした場合に起こります。時には、玄関
や階段の清掃時の多量の打ち水による場合もあります。
時には、水をこぼしたりしてから、何時間も経った後に天井スラブを伝わり、下
の階に水漏れを起こすことがあります。
水漏れにより、下の階の入居者に大変な迷惑をかけるだけでなく、弁償をしなけ
ればならないこともありますので、洗濯その他で水を扱う際には、バルコニーや浴
室以外の床には絶対に水をこぼさないように注意してください。
(上 部)
(下 部)
11
お
わ
り
に
このしおりでは、市営住宅を使用されるうえでの約束ごとなど、入居者の皆様に是
非知っておいていただきたいことを記載しました。入居者の方々には、これらの趣旨
を十分ご理解いただき、ご協力くださるようお願いします。
しおりにある内容等でご不明な点がございましたら、下記までお問い合わせくださ
い。
なお、それぞれの市営住宅の管理については、姶良・加治木・蒲生の区域ごとに行
なっていますので、入退去・修繕等については、最寄りの庁舎の問合せ先までご連絡
ください。ただし、各種申請・届け出の受付は、どの問合せ窓口でもお受けできます。
【問合せ先】
●
姶良市役所 建設部 建築住宅課 住宅係
〒899-5492 姶良市宮島町 25 番地
電話:(直通)66-3409
● 加治木総合支所 加治木建設係
〒899-5294 姶良市加治木町本町 253 番地
電話:(代表)62-2111
● 蒲生総合支所 蒲生建設係
〒899-5392 姶良市蒲生町上久德 2399 番地
電話:(代表)52-1211