東京支援連・サポーターニュース 次回 第8回口頭弁論期日でも 引き続き

ノーモア・ミナマタ
東京支援連・サポーターニュース
第9号 2016年4月19日発行
◆連絡先◆ノーモア・ミナマタ 東京支援連絡会 (担当) 土田 尚義
〒160-0022 東京都新宿区新宿 2-1-3 10F
Tel.03-3352-3663 / FAX 03-3352-9476/[email protected]
次回 第8回口頭弁論期日でも
引き続き傍聴支援をお願いします
平成28年5月25日(水)
13:30 東京地裁前集合
(地下鉄霞ヶ関駅A1出口)
103号法廷(大法廷)
次回以降の予定
第9回弁論期日
7月27日(水)15:00
13:30 東京地裁前集合
第10回弁論期日
10月12日(水)15:00
13:30 東京地裁前集合
公害被害者総行動にご参加ください
6/1(水)
公害被害者総行動
11:00~ 環境大臣交渉
12:00~ 昼デモ 集合・日比谷公園霞門
14:00~ 一斉省庁交渉
18:00~ 総決起集会@ニッショウホール 1300 名規模
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第7回弁論期日報告
◆裁判所前集会
期日前の裁判所前集会には,
雨の中160人もの傍聴支援が集まりました。
和泉貴士弁護士から弁護団報告があり、不知火患者会・熊本訴訟原告の吉
川繁隆さんから応援の挨拶がありました。よみがえれ有明訴訟弁護団の馬奈
木昭雄団長は、
「国家権力は,厳然として存在する被害から目を背けて,存在
しないことにしようとする」と怒りの応援演説がありました(写真)
。
◆裁判期日
裁判期日では,原告弁護団を代表して遠藤健一弁護士が提出した書面の要旨を陳述しました。被告国・
県が、水俣病特別措置法に基づいて自ら行ってきた政策と矛盾する不合理な主張をしていることを厳し
く指摘しました。被告国・県は、特措法で自ら用いた水俣病の判断基準を否定しているのです。到底許
すことはできません。
裁判官から原告に対して,
「水俣病と診断した,その診断の適切性を書面で提出してほしい」
,
「原告が
有機水銀を摂取した(曝露)ことについて,その経過や状況を書面で提出してほしい」などの要望が出
されました。
齊藤園生原告弁護団事務局長は,
「診断の適切性については,次回に提出する予定である」
,
「今後は各
原告が有機水銀を摂取した当時の魚介類の流通・食生活の状況について明らかにする予定である」など
と回答しました。
◆報告集会
弁論期日後に弁護士会館で行われた報告集会には,
80人以上が参加し,
会場は熱気に包まれました。
写真左は,会場いっぱいの支援者,原告。
写真右は,期日の報告をする原告弁護団の石島淳弁護士。
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大石利生 水俣病不知火患者会会長の
「2016年1月11日東京訴訟原告団新春の集い」における発言(抜粋)
大石会長の話が、参加した原告たちのこころを打ちました。ここに抜粋して、ご紹介します。
学生さん相手の話のときに「みなさんは、私を見て水俣病と思いますか」と聞きます。そうするとほ
とんどの人が「そうは見えない」といいます。劇症型とはちがって傍目では水俣病とわからない。そこ
で爪楊枝と一番辛いといわれている唐辛子を持参します。前に座っている人に爪楊枝をたてると「痛い」
といいます。そこで、
「仕返しをしてよ」と言って突いてもらいますが、私は痛くありません。また、唐
辛子をかじってもわからないので平然としていますが、中にかじってみたいという方がいたりすると、
すぐに手洗いまで飛んで行って、うがいをしてきます。このようにして、痛みがわからない、味がわか
らないということを理解してもらいます。<中略>
孫が遊びに来たときお風呂が好きだというので、お湯の調整をしてから抱いてお風呂に入れようとし
ました。すると、急に泣き出しました。慌ててやって来た妻に「あなたはこの子をゆで殺すつもりです
か」と言われました。この時にあらためて私の身体は温度がわからないんだと気がつきました。被害者
は見かけではわかりません。自分の言葉で自分のことを訴えましょう。それが一番必要じゃないかと思
います。<中略>
私が一番言いたいのは自分のことは自分の口で訴えてほしいということです。これはあなたにしかで
きません。強力な医師団、強力な支援、強力な弁護団、水俣病不知火患者会、4つの柱がある。その柱
を一つにして前進し、皆さんと共にたたかっていきたいと思っています。頑張りましょう。
公害弁連総会@熊本 報告
渋谷法律事務所への移籍をきっかけに、本年2月に水俣東京弁護団に参加をさせて頂いたばかりで
すが、早速、原告団をはじめ関係者の方々と直接お話をし、現地を知るところからスタートすること
ができ、有意義な 2 日間となりました。
シンポジウムでは、高岡医師による、症状を細かく分け実施された調査データや現状争点となって
いる事項についての、医学的知見に基づく解説等、大変参考になりました。
現地調査では、工場から排出口、小さな漁港等を回り、また、リニューアル準備中の市立の水俣病
資料館にも行きました。加害者側の多くの従業員等と被害者が同じ地域に共存していたことから生じ
た当時の弊害等、机上ではなかなか知れないことも多く見聞きすることができました。そのような特
殊な事情も、被害者の受診や被害の訴えの妨げとなり、被害者の過小評価の一因となったのかとも感
じました。同資料館については、救済、訴訟等に関し、展示スペースが大幅に削減されたそうです。
現状問題となっている感覚障害の被害者、今後の課題に関し、閲覧者が理解するだけの情報はありま
せんでした。この度の現地調査等により、東京訴訟弁護団会議で交わされている議論の背景も、少し
理解できたように思います。
私事ですが、総会後の懇親会にて、以前から一方的に存じ上げ有明訴訟もされていると伺っていた
東島浩幸弁護士に、お会いすることができました。 また、移籍時に、板井優弁護士のインタビュー
記事を拝読し、このような弁護士人生もあるのかと、感銘を受けたばかりであったところ、板井弁護
士ともお話をすることができました。このようなこともあり、公害弁連総会には、不思議なご縁を感
じた次第です。
水俣訴訟に関しては、未だ未だ勉強中の身ですが、今回の現地調査等で体感したことも踏まえ、携
わって参りたいと思います。
弁護士 池田 美佐子
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サポーター・東京支援連絡会の新体制
東京支援連・サポーターの総会を経て,東京訴訟を支える新体制が以下のように決まりました。
サポーター代表
生熊茂実(JMITU中央執行委員長)
副代表
丹木幸美(東京公共一般副委員長)
同
橋本良仁(公害地球懇事務局長)
同
昼間忠男(公害総行動事務局次長)
同
吉川方章(東京あおぞら連絡会理事長)
会計
小池盛明
東京支援連代表委員 森田 稔(東京地評議長)代理・中野謙司
同
露木静夫(東京民医連副会長)代理・齋藤裕幸
同
大島文雄(水俣病東京の会)
事務局長 土田尚義(水俣病東京の会)
幹事
阿久津光(東京地評)
,鈴木博徳(東京民医連)
,秋山輝夫,三反田豊(東
京原告)
,尾崎俊之,齊藤園生,遠藤健一,津田二郎(弁護団)
事務局
神山咲子,小池盛明,清水瀞,田中史子(水俣病東京の会)
サポーター更新・年会費納入のお願い
ノーモア・ミナマタ東京訴訟のサポーターのみなさんには年会費
1000円の納入をおねがいしています。1年の単位は登録され
た月を基準にお考え下さい。
郵便振替:00170-7-587014
「ノーモア・ミナマタ東京支援連絡会」
(通信欄にお名前と連絡先をご記入ください。
)
おかげさまで、現在サポーターの登録数は、265名になりました。
東京が運動で果たす、役割の大きさを考えれば、さらに、サポーターを増やしていき
たいと思います。ご協力おねがいします。
公害被害者総行動日程
6/1(水)
11:00~ 環境大臣交渉 12:00~ 昼デモ 14:00~一斉省庁交渉
18:00~ 総決起集会@ニッショウホール 1300 名規模
6/2(木)
8:00~ チッソ東京本社前早朝宣伝 10:00~ 財界・官庁交渉
12:00~ まとめの行動
【新署名】 終わらない水俣病被害の解明を要求します!
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