NYマーケットレポート(2016年 12月 23日)

NYマーケットレポート(2016年 12月 23日)
外国為替市場では、クリスマスの祝日を前にして、欧州市場ではすでに狭いレンジ内の動きが続いており、その流れを引き継ぎ、NY市
場でも序盤から小動きの展開となった。そして、米新築住宅販売件数が市場予想を上回り、2ヵ月ぶりの増加となったことや、ミシガ
ン大学消費者信頼感指数が 20
04年 1月以来 12年 11ヵ月ぶりの高水準となったものの、反応は限定的だった。その後もクリスマス休暇
を前に市場参加者が少なく、終盤まで小動きの展開が続いた。
出所:S
BIL
M
1
NY 市場レポート
22:30
≪ 経済指標の結果 ≫
10月カナダ GDP
(前月比) -0.
3%(予想
前回発表の 0.3
%から 0
.4%に修正
10月カナダ GDP
(前年比)
1.5
%(予想
0
.0%
・前回
1.
8%・前回
0
.4%
)
1.
9%)
出所:B
loo
mbe
rg
出所:B
loo
mbe
rg
2
出所:N
etDan
ia
23:00
≪ 経済指標の結果 ≫
11月メキシコ失業率(基調済)
11月メキシコ貿易収支
3.61
%(予想
2.00億 U
SD(予想
3
.60
・前回
3
.56
%)
-9
.00億 USD
・前回
9.00億 USD
)
出所:B
loo
mbe
rg
3
出所:B
loo
mbe
rg
0:00
≪ 経済指標の結果 ≫
11月米新築住宅販売件数
59
.2万件(予想
11月米新築住宅販売件数(前月比)
57.5万件・前回
5.2
%(予想
2.
1%・前回
56.
3万件)
1.9%)
出所:B
loo
mbe
rg
4
経済指標データ
≪新築住宅販売≫
11月・・10月・・9月・・ 8月・・7月・・6月
販売戸数・・・・59.
2・・5
6.3
・・57
.1
・・ 55
.9
・・62.
2・・5
5.8
前月比(%)・・ 5.
2・・1.4
・・ 2
.1
・・-10
.1
・・11.
5・・1.4
北東部・・・・・ 3.
3・・ 3.3
・・ 3
.2
・・ 2.
3・・ 3.7
・・ 2
.8
中西部・・・・・ 9.
2・・ 6.4
・・ 7
.2
・・ 6.
6・・ 7.9
・・ 7
.5
南部・・・・・・31.
3・・3
2.3
・・33
.0
・・33.
1・・3
6.4
・・32
.1
西部・・・・・・15.
4・・1
4.3
・・13
.7
・・13.
9・・1
4.2
・・13
.4
(万件)
11月の米新築住宅販売件数は、年率換算で前月比+
5.2
%の 59.2万件となり、2ヵ月ぶりに増加した。前年同月比では+
16.
5%となった。
市場に出て売れ残った住宅在庫は、1
1月末時点で、前月比+1
.6
%の 25万件。販売に対する在庫率は 5
.1ヵ月と前月から 0.
1ヵ月低下
し、適正水準とされる 6.0ヵ月を引き続き下回った。地域別では、南部が3.1
%だったが、中西部は+4
3.8
%、西部は+
7.7
%、北東部は
比横ばいとなった。販売物件の中間価格は、+
0.9
%の 30万 5
400ドル、 前年同月比は 3
.7
%低下、平均価格は前月比+1.
5%の 35万 990
0
ドル。前年同月比では 4.5
%。
0:00
≪ 経済指標の結果 ≫
12月ミシガン大学消費者信頼感指数
98.
2(予想
98.
0・前回
98
.0)
出所:B
loo
mbe
rg
経済指標データ
≪ミシガン大学消費者信頼感指数≫
12月確報・12月速報・11月・・ 10月・・ 9月・・ 8月
消費者信頼感・・・・ 9
8.2
・・ 9
8.0
・・ 9
3.8
・・ 8
7.2
・・ 9
1.2
・・ 89
.8
景気現況指数・・・・11
1.9
・・11
2.1
・・10
7.3
・・10
3.2
・・10
4.2
・・107
.0
消費者期待指数・・・ 8
9.5
・・ 8
8.9
・・ 8
5.2
・・ 7
6.8
・・ 8
2.7
・・ 78
.7
1年インフレ・・・・・2.
2・・・2.
3・・・2.
4・・・2.
4・・・2.
4
・・・2
.5
5年インフレ・・・・・2.
3・・・2.
5・・・2.
6・・・2.
4・・・2.
6
・・・2
.5
12月の米ミシガン大学消費者信頼感指数の確報値は、市場予想の 9
8
.0を上回る 98
.2となり、前月比で 4.4ポイント上昇し、2
004年 1
月以来 12年 11ヵ月ぶりの高水準となった。現状指数は 111
.9で 12月速報値から 0.2ポイント低下、前月から 4.6ポイント上昇し、200
5
年 7月以来 11年 5ヵ月ぶりの高い水準となった。1年後のインフレ期待は 2.
2%で 11月確報値から 0.2ポイント低下した。
5
≪欧州のポイント≫
①フランスの第 3四半期 G
DP確報値は、前期比+0
.2
%となり、第 2
・四半期からプラスに転じた。企業利益率は 31
.5
%と第 2・四半期
と変わらず、また家計貯蓄率も 20
.4
%と変わらずとなった。第 3・四半期末時点の公的債務は対 G
DP比 97.
6%で、第 2
・四半期末時
点の 9
8.5
%から低下した。
②英国の第 3
・四半期 GD
P確報値は、市場予想の+0
.5
%を上回る前期比+0.
6%となり、改定値(+0
.5
%)から上方修正された。前年比
は+2
.2%、改定値は+
2.3
%。国民投票後のポンドの急激な下落が輸出を押し上げている兆候は見られず、貿易は低調で内需が成長を
支えている。貿易は成長を 1.
2%ポイント押し下げ。以前の発表では 0.7
%ポイントの押し上げ要因だったが、一転して 2
012年初め
以来最大の下押しとなった。
≪ NY債券市場 ・午前≫
序盤のニューヨーク債券市場は、クリスマス休暇を前にして市場参加者が減る中、ベルリンのテロやこのところの軟調な株価動向を背
景に、リスク回避の動きから長期債を中心に安全資産とされる米国債の買いがやや優勢となった。
午前の利回りは、30年債が 3.
12
%(前日 3.1
3%)
、10年債が 2.
54
%(2
.55
%)
、7年債が 2.
34
%(2.
35
%)
、5年債が 2.
02
%(2.0
3%)、
3年債が 1.
54
%(1.5
4%)、2年債が 1
.20
%(1.
19
%)
。
≪欧州株式市場≫
欧州株式市場は、まちまちの結果となった。クリスマス休暇を前に取引参加者が少なく、積極的な売買が手控えられ、主要株価は限定
的な動きとなった。
出所:B
loo
mbe
rg
≪ NY金市場 ≫
NY金は、中心限月が前日比 2.90ドル高の 1オンス=11
33.60ドルで取引を終了した。
NY金は、前日までの続落で値頃感が出て買い優勢となった。ただ、クリスマス休暇を引けて限定的な動きとなった。なお、本日は短
縮取引。
6
出所:B
loo
mbe
rg
≪ NY原油市場 ≫
NY原油は、中心限月が前日比 0
.07ドル高の 1バレル=53.02ドルで取引を終了した。
NY原油は、O
PEC加盟国による減産を想定した買いが入る一方、利益確定売りも出て限定的な動きとなった。また、クリスマス休暇を
前に短縮取引となった。
出所:B
loo
mbe
rg
7
≪米株式市場≫
米株式市場は、クリスマス休暇を前に利益を確定の売りが出たことから軟調な動きとなるものの、全体的には積極的な取引を見合わせ
る雰囲気もあり、終盤まで狭いレンジ内の動きが続いた。ダウ平均株価は、序盤から売り買い交錯する動きが続き、終盤まで小動きの
展開が続いた。
出所:B
loo
mbe
rg
≪外国為替市場≫
外国為替市場は、クリスマス休暇を控えて市場参加しも少なく、序盤から限定的な動きとなった。序盤に米住宅関連や消費者関連の経
済指標が発表されたが、反応は限定的となった。
出所:総合分析チャート
8
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