ワゴCC-Link製品概説

ワゴCC-Link製品概説
Ver1.0
CC-Link
z 三菱電機が開発したバス
z CC-Link協会(CLPA)主導によりオープン化を積
極的に進めている
z 高速通信(10Mbps)が可能
z RAS機能(待機マスタ、子局切り離し、自動復列
の各機能)を有する
z ブロードキャスト・ポーリング方式
z 伝送=バス形式
z 現在Ver.1.10とVer2.00(データ容量拡張)がある
z ファミリ=CC-Link/LT、CC-Link IE
CC−Linkの主な仕様
項目
仕様(Ver.1.10)
最大リンク点数
リンク点数/1局
最大占有局数
リモート入出力:各2,048点、リモートレジスタ:512ワード
リモート入出力: 各32点、リモートレジスタ: 8ワード
4局(スレーブ局1台当り)
データサイズ
24byte/1局(サイクリック伝送 )
総スレーブ局数 64局
10Mbps:100m(光リピータ(GI)使用時:4.3 km)
通信速度と
5Mbps:160m(同:4.48km)、 2.5Mbps:400m
ケーブル総延長 (同:5.2 km)、 625kbps:900m(同:6.7 km)、
156kbps:1200m(同:7.6 km)
通信方式
ブロードキャストポーリング
ケーブル
シールド付3芯ツイストケーブル
会員数
1104社(含情報、レギュラー、エグゼクティブ会員)
対応製品数
932製品(192社):2008/9現在
出典:CC-Link協会
CC−Linkの主な仕様
項目
仕様(Ver.2.00)
最大リンク点数・・・リモート入出力:各8192点、リモートレジスタ:2048ワード
リンク点数/1台・・・1局占有の場合
1倍設定・・・リモート入出力: 各32点、リモートレジスタ:各4ワード
2倍設定・・・リモート入出力: 各32点、リモートレジスタ:各8ワード
4倍設定・・・リモート入出力: 各64点、リモートレジスタ:各16ワード
8倍設定・・・リモート入出力: 各128点、リモートレジスタ:各32ワード
注:2局、3局、4局占有の場合、RX、RYは必ずしも上記の倍数では
ない
他の仕様・・・・・・ Ver.1.10と同じ
ワゴはVer.2.00には対応していない
CC−Linkの局種類
マスタ局
スレーブ局
全てのスレーブ局を制御
ローカル局
インテリジェントデバイス局
リモートデバイス局
リモートI/O局
出典:CC-Link協会
ワゴCC-Link I/Oシステム
リモートデバイス局
ワゴCC-Link I/Oシステム
• CC-Linkバスカプラ(750-310)と各種モジュール
を組み合わせたモジュラー式I/Oシステム
ワゴCC-Link750-310バスカプラ
給電状態
‐電源ジャンパー接点
‐システム
フィールド
バス用
D-Subコネクタ
データ接点
給電
24V
0V
システム電源入力
24V
ボーレート/
モード設定用
電源ジャンパー接点
用電源入力
0V
アドレス
アドレス
コンフィグレーション
インターフェース
電源ジャンパー接点
ワゴCC-Link I/Oシステムの特徴
•固定または自動アドレスモードの切り替え
−占有局数を選ぶことができる(最大4局)
•アナログ、デジタルの各入出力が混在
−柔軟なシステム設計
−装置または盤内スペースの節約
•リンクへの接続はD-Subコネクタ
−メインテナンスが容易
ワゴCC-Link 750-310バスカプラ
仕様
占有局数
1局、2局、3局、4局を選択可
設定アドレス
1∼64
通信スピード
156Kbps、625Kbps、2.5Mbps、5Mbps、
10Mbps
コネクタ:750-965
9ピンメス型D-Subコネクタ
I/Oモジュール接続数
最大64
入力アドレス領域
システム領域:16ビット
デジタル領域:最大112点(ビット)
アナログ領域:最大16点(ワード)
出力アドレス領域
システム領域:16ビット
デジタル領域:最大112点(ビット)
アナログ領域:最大16点(ワード)
ワゴCC-Link 750-310バスカプラ
仕様
電源
DC24V(-15%/+20%)
消費電流
最大500mA(DC24V)
耐電圧
500Vシステム/電源間
電源ジャンパー接点容量
最大DC24V(-15%/+20%)
最大DC10A
動作温度
0℃∼+55℃
寸法
51×65×100(mm)
固定または自動アドレスモードの切り替え
ボーレート/アドレスモード設定
ロータリスイッチ
ボーレート
156 Kbps
625 Kbps
2.5 Mbps
8 Mbps
10 Mbps
固定アドレスモード 自動アドレスモード
ロータリスイッチの位置
0
5
1
6
2
7
3
8
4
9
750-310アドレスモード
z 固定アドレスモード
モード設定ロータリスイッチ= 0、1、2、3、4の各位置がボーレートの156Kbps、
625Kbps、2.5Mbps、5Mbps、10Mbpsに対応する
ノードのサイズにかかわらず常に4局占有となる
z 自動アドレスモード
モード設定ロータリスイッチ=5、6、7、8、9の各位置がボーレートの156Kbps、
625Kbps、2.5Mbps、5Mbps、10Mbpsに対応する
ノードサイズに応じて1局、2局、3局、4局の選択ができる
z アドレス設定
アドレス設定ロータリスイッチ(x1、x10)の組み合わせにより最大64まで設定
できる
占有局数と入出力点数
占有局数
種別
1
2
3
4
リ モ ー ト
入力:RX
合計
32点
64点
96点
128点
ユーザ領域
16点
48点
80点
112点
リ モ ー ト
出力:RY
合計
32点
64点
96点
128点
ユーザ領域
16点
48点
80点
112点
リ モ ー ト
レジスタ
M>R: RWw
4点
8点
12点
16点
R>M: RWr
4点
8点
12点
16点
RX=デジタル入力、RY=デジタル出力
RWw=アナログ出力、RWr=アナログ入力
占有局数とシステム領域
システム領域は750-310のイニシャライズ処理用(ハンドシェイクルーチン)に用いられる
占有局数
RX/RY
1
2
3
4
00 – 0F
ユーザ領域
ユーザ領域
ユーザ領域
ユーザ領域
10 – 1F
システム領域
ユーザ領域
ユーザ領域
ユーザ領域
20 – 2F
使用不可
ユーザ領域
ユーザ領域
ユーザ領域
30 – 3F
使用不可
システム領域
ユーザ領域
ユーザ領域
40 – 4F
使用不可
使用不可
ユーザ領域
ユーザ領域
50 – 5F
使用不可
使用不可
システム領域
ユーザ領域
60 – 6F
使用不可
使用不可
使用不可
ユーザ領域
70 – 7F
使用不可
使用不可
使用不可
システム領域
イニシャライズ処理
電源投入またはハードウェアリセット後、750-310は以下の手順でイニシャライズ処理を行う
RX(n+1)8
初期データ処理要求フラグ
RY(n+1)8
初期データ処理完了フラグ
RX(n+1)9
初期データ設定完了フラグ
RY(n+1)9
初期データ設定要求フラグ
RX(n+1)B
リモートREADY
シーケンスラダーによる実行
CC-Linkカプラ(750-310)による実行
イニシャライズ処理
リンク番号
信号名
意味
RX(n+1)8
イニシャルデータ処理
要求フラグ
電源投入後またはハードウェアリセット後、CC-Linkカプラ(750-310)は
「イニシャルデータ処理要求フラグ」を立て、イニシャルデータの設定を要
求します。フラグはイニシャルデータ処理が完了すると(処理完了フラグ
のRY(n+1)8がオンになった後)クリアされます。
RX(n+1)9
イニシャルデータ設定
完了フラグ
イニシャルデータ設定要求(RY(n+1)9がオンになった)がある場合、イニ
シャルデータ設定の完了によってこのフラグが立てられます。イニシャル
データ設定が完了し、設定要求フラグがクリアされると、このフラグもクリ
アされます。
RX(n+1)A
エラー状態フラグ
CC-Linkカプラ(750-310)にエラーが発生したときにこのフラグが立てら
れます。
RX(n+1)B
リモートREADY
電源投入後またはハードウェアリセット後にイニシャルデータ設定が完了
し、CC-Linkカプラ750-310がREADY状態になると、このフラグが立てら
れます。試験モード中はフラグがオフになります(マスタモジュールから
の読み書きをインターロックするために使用されます)。
RY(n+1)8
イニシャルデータ処理
完了フラグ
電源投入後またはハードウェアリセット後、イニシャルデータ処理要求に
よってイニシャルデータ処理が実行され、それが完了するとこのフラグが
立てられます。
RY(n+1)9
イニシャルデータ設定
要求フラグ
イニシャルデータを設定または変更するときにこのフラグを立てます。
コンフィグレーション
z 三菱シーケンサを用いた場合、ネットワークのコンフィグレーションは
GX-Developerで行う
z QCPU(Q00J)の使用例
No.1
1局占有
CC-LINK
ケーブル
GX-DEVELOPER
Q00JC
PU
QJ61B
T11
750310
RS232C
専用
ケーブル
PC
No.2
2局占有
CC-LINK
ケーブル
750310
コンフィグレーション
メニュー
プロジェクト新規作成
PCシリーズ
PCタイプ
パラメータ→ネットワークパラメータ→CC-Link
ユニット枚数
先頭I/O No.
種別
モード設定
総接続台数
リモート入力(RX:デジタル入力)
リフレッシュデバイス
リモート出力(RY:デジタル出力)
リフレッシュデバイス
リモートレジスタ(RWr:アナログ入力)
リフレッシュデバイス
リモートレジスタ(RWw:アナログ出力)
リフレッシュデバイス
パラメータ
QCPU(Qモード)
Q00J
1(QJ61BT11の数)
0
マスタ局
オンライン(リモートネットモード)
2
X100
Y100
D100
D200
コンフィグレーション(続)
メニュー
特殊リレー(SB)
リフレッシュデバイス
特殊レジスタ(SW)
リフレッシュデバイス
リトライ
自動複列
待機マスタ局
CPUダウン
スキャンモード
ディレイ
局情報
リモートデバイス局
リモートデバイス局
パラメータ
SB0
SW0
3
1
―
停止
非同期
0
1局占有
(デジタル32BITアナログ4WORD)
2局占有
(デジタル64BITアナログ8WORD)
サンプルプログラム−(1)
サンプルプログラム−(2)
前ページの続き
CC-Linkフィールドバスコネクタ: 750-965
終端抵抗スイッチ
ケーブル挿入孔
コネクタ内部
回路図
z ケーブル挿入孔=2箇所、CC-Linkケーブルの入力および出力用
z 終端抵抗が付いており、筐体外側のスイッチでON、OFF
CC-Linkフィールドバスコネクタ: 750-965
DA
DB
終端抵抗ON/OFF
スイッチ
ON
OFF
入力
DG
DA
DB
出力
DG
電線の接続はスライド式端子台(218シリーズ)への挿入で簡単に行える
CC-Linkケーブル構造
シールド付3芯ツイストケーブル:
Ver1.10対応ケーブルに対しては
110Ωの終端抵抗を使用する
参考:
Ver1.10では局間ケーブル長が
20cm以上(Ver1.00ではリモート局
間で30cm以上)
Ver1.00対応ケーブルのときは
130Ωの終端抵抗