■工学研究科博士前期課程 ■ 機械システム工学専攻 機械システム工学専攻 教育目標及び育成すべき人材 専攻主任教授 郡 逸平 1.専門分野の紹介 機械システム工学専攻では、機械系分野と電気系分野の基礎を身につけ、 “システム”全体を把握した上で物を設計・ 製作できる専門家の育成をめざして、最先端の研究と教育が行われている。具体的には、制御情報システム学科目、強 度設計システム学科目、計測電機制御学科目、熱流体システム学科目、ロボティクス学科目および宇宙システム学科目 の教員が研究指導にあたっている。主な研究内容としては、機械システム工学およびそれに関わるコンピュータを用い た高度な計算工学を基盤とし、機械・構造物等の強度予測と評価技術、高度な機能を実現する制御技術、熱力学・流体 力学及び伝熱工学に関連する機器やシステムの設計技術、ロボット・ロケットのモデリング・制御技術、宇宙機器の構 造設計技術などの分野を網羅している。そして、これらの研究を通して、公的な研究機関や企業の研究開発の場におい て、様々な分野の専門家と協力して社会に貢献できる人材の育成を目標にしている。 機械システム工学専攻では、東京都市大学からはもちろんのこと、全国のさまざまな大学・学科に在籍する機械シス テム工学に興味ある皆さんや、システム設計・計測制御・ロボット工学・宇宙工学について最先端の素養を身につけた いと考えている人達など、それまでに受けた教育の如何に関わらず、意欲のある皆さんと一緒に研究に取り組んでいき たいと願っている。 2.教育目標と身につく素養 ●工学一般、特に機械設計工学の基本的素養のもとに、電気・電気工学、計測自動制御・情報工学、システム工学など の知識を持って、機械システム統合を遂行できる能力を持つ学生を養成する。 ●単に、技術的な素養のみならず、人文的ならびに社会的な素養と倫理観を兼ね備え、様々な要素を包含する実社会の 状況に対応し、地球的な視点から社会に貢献できる人材を養成する。 ●国際人として通用するコミュニケーション能力と、世界に通用する高度な専門性・独創性を兼ね備えた人材を養成す る。 ●専門性の高い研究能力を備え、指導者になりうる人材を養成する。 3.修了後の進路 本専攻の修了生は、就職先において、研究開発部門、開発設計部門、生産技術部門に所属する人が多く、技術の中枢 を担う第一線のエンジニアとして皆大いに活躍している。求人業種としては機械や電機の製造企業が主で、特に自動 車関連業界、重工業関連業界、航空宇宙関連業界、一般機械器具・精密機械器具業界、電気・電子・情報通信機器業 界に加え情報サービス業界など、日本経済を支える基幹産業から毎年多数の推薦依頼が寄せられている。 ■工学研究科博士前期課程 学科目 機械システム工学専攻 研究内容 ■制御情報システム Control Information Systems 鈴木 勝正 / 野中 謙一郎 機械システムを対象としてコンピュータを用いた高度な解析、制御を行うことによって、高い性能を有するシステム を開発している。伝統のある油圧関連の研究では、油圧の特性を生かしたハイパワーの動力、力、速度、位置に関する 制御および省エネの問題を扱う。車両型多脚ロボットなど高速移動車両の制御と画像計測では、コンピュータを利用し た最新の高度な制御手法の研究を行う。 ■強度設計システム Strength Design Systems 大谷 眞一 / 今福 宗行 機械・構造物等の強度に関する研究活動を行っている。すなわち、各種の材料に対する種々環境(腐食、高温、宇宙 など)条件下の強度、疲労によるき裂の挙動やそのシミュレーション、X線、中性子およびシンクロトロン放射光を利 用した材料中の残留応力測定ならびに材料の変形・破壊機構解析などに関する研究である。 ■計測電機制御 Measurement and Electric Machine Control 田中 康寛 1.レーザ光による表面および内部帯電計測システムの開発 2.パルス超音波による固体材料中の電荷分布の計測 3.2次元ロックインアンプを使った電磁界強度分布測定 4.光電子および二次電子放出による宇宙機材料の帯電特性計測システムの開発 5.宇宙機帯電計測システムの開発 ■熱流体システム Thermo-Fluid Systems 郡 逸平 / 島野 健仁郎 流体力学、熱力学、伝熱工学、物質移動論などに関わる工学的に重要な諸問題の研究を行う。研究の対象は、エネル ギーや熱環境をはじめ、人体生理や病理に及ぶ現代のキーテクノロジーを包含しており、今日の社会ニーズに直結した テーマを多く扱っている。どの研究テーマにも共通なのは、工学的な問題解決に不可欠である数値解析技術および高精 度計測技術である。このため、こうした解析や計測に関する基礎研究にも重点を置いている。 ■ロボティクス Robotics D.N.ネンチェフ(金宮 好和) ロボットとは実世界に働きかける機能を持つ知能化システムであり、ロボット技術がこれを実現する。このロボット 技術を基盤として、人型ロボットの歩行の効率化と高度なバランス制御、ホームロボットによる実用的な作業の実現、 冗長性を駆使した特異姿勢回避・振動抑制・運動制御の融合、柔軟物や多体系の実時間動力学シミュレーションなどの 研究開発に取り組み、ロボット工学に貢献する。 ■宇宙システム Space Systems Engineering 目黒 在 宇宙システム工学として、人工衛星、深宇宙探査機やロケットシステム等を研究対象とし、特性解析、実験を中心と した研究を行うことにより、宇宙システム工学に必要な応用解析力を養う。また、大型宇宙構造や展開宇宙構造、新型 人工衛星モデルや宇宙材料、新型ロケットエンジンシステム等を設計、開発することにより、実践的な設計開発能力を 養成する。 ■工学研究科博士前期課程 機械システム工学専攻 教育課程表 学科目及び必修科目 1.学科目内の特論は授業科目の中から指導教授の担当する同名の科目を履修すること。 2.学科目に付随する科目(実験・演習等)及び特別研究は、授業時間外において指導教授の指導のもと行う。 3.指導教授欄の*印は、研究指導補助教員である。 学 科 目 制御情報システム 強度設計システム 計測電機制御 熱流体システム ロボティクス 宇宙システム 各学科目共通 学科目 必 修 科 年次・単位数 1年次 2年次 計 目 指 導 教 授 授 鈴木 勝正 ディジタルシステム制御特論 2 2 教 システム制御特論 2 2 准教授 野中 謙一郎 破壊力学特論 2 2 教 授 大谷 眞一 強度評価学特論 2 2 教 授 今福 宗行 宇宙環境計測特論 2 2 教 授 田中 康寛 センサ工学特論 2 2 講 師 三宅 弘晃 熱流体システム特論Ⅰ 2 2 教 授 郡 逸平 熱流体システム特論Ⅱ 2 2 教 授 島野 健仁郎 ロボティクス特論Ⅰ 2 2 教 授 D.N.ネンチェフ(金宮好和) ロボティクス特論Ⅱ 2 2 講 師 佐藤 大祐 宇宙システム工学特論Ⅰ 2 2 宇宙システム工学特論Ⅱ 2 2 教 授 准教授 目黒 在 渡邉 力夫 各学科目実験 2 特別研究 2 4 8 8 各学科目担当教員 科目体系 学科目 共通科目 制御情報システム 強度設計システム 計測電機制御 熱流体システム ロボテイクス 宇宙システム 偏微分方程式論Ⅰ 偏微分方程式論Ⅱ 統計解析特論 計算科学特論 量子力学特論Ⅰ 量子力学特論Ⅱ 統計力学特論 機能性材料物性特論 技術英語演習Ⅰ 技術英語演習Ⅱ 英語プレゼンテーション技法 商品経営学特論 技術と経営 科学・技術と社会 エネルギー環境工学特論 研究の作法 インターンシップ 環境保全技術特論 設計基礎論 国際技術経営特論 技術と知的財産権 工学教養特別講義 都市防災特論 図形科学特論 専門科目 周辺科目 自専攻 ディジタルシステム制御特論 システム制御特論 機械情報システム特論 センサ工学特論 電子計測特論 ロボティクス特論Ⅰ ロボティクス特論Ⅱ 破壊力学特論 強度評価学特論 実験応力解析学特論 宇宙環境計測特論 センサ工学特論 電子計測特論 ディジタルシステム制御特論 ロボティクス特論Ⅰ ロボティクス特論Ⅱ システム制御特論 機械情報システム特論 熱流体システム特論Ⅰ 熱流体システム特論Ⅱ 数値熱流体工学特論 実験応力解析学特論 システム設計工学特論 宇宙システム工学特論 ロボティクス特論Ⅰ ロボティクス特論Ⅱ システム制御特論 ディジタルシステム制御特論 電子計測特論 システム設計工学特論 宇宙システム工学特論 宇宙システム工学特論Ⅰ 宇宙システム工学特論Ⅱ システム設計工学特論 ロボティクス特論Ⅰ ロボティクス特論Ⅱ システム制御特論 センサ工学特論 他専攻 機械制御特論 * *
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