学校関係者評価報告書 <実施日> 平成 26 年 9 月 4 日

学校関係者評価報告書
<実施日>
平成 26 年 9 月 4 日(木)10 時 30 分~12 時
<場 所>
京都芸術デザイン専門学校 希望館 5F K51 教室
<委 員>
三島 暖
いろは出版株式会社
取締役
薮田 守
株式会社トレカラボ
代表取締役
小椋 秀樹
株式会社ア・ファクトリー
代表取締役
真壁 斉
株式会社コトノスタイル
代表取締役
実成 尚子
京都芸術デザイン専門学校
副校長
泉 達也
京都芸術デザイン専門学校
事務局次長
市川 亮祐
京都芸術デザイン専門学校
事務局員
<議事録>
1. 司会による開式の挨拶の後、委員の自己紹介を行った。
2. 事務局より学校関係者評価委員会の設置背景及びその目的について解説がなされた。
3. 委員長の選出を行った結果、実成委員か選出された。
4. 事務局より自己評価報告書の解説が行われた。
5. 委員からの意見は以下のとおり
基準1 教育理念・目的・育成人材像
・強固な産学連携を築くとのことであるが、具体的にどのような内容か。
→ 本校ではインターンシップを必修科目として履修させている。協力企業の開拓も積極的
であり、京滋地区の企業 200 社以上が受け入れ要請に応じて頂いている。京都・滋賀
エリアで、インターンシップとあわせ産学連携プロジェクトなど、多くのサポート企業
を有しているという意味である。
・デザインという言葉自体がその意味を広げ、世の中に氾濫している。そのような中で、この
学校でのデザインという言葉の解釈を明確にし、関係者全員で共有したほうが良い。
基準2 学校運営
・学校の魅力や特色をあらわすものとして理念が存在しているが、その下には具体的なビジョ
ンがなければならない。この自己評価においても学んでいる学生や出口である企業からの意
見を評価に反映させる体制を整えることで、学校が発展する為のヒントや具体的に取り組む
べき事案が明確になるのではないか。
・どうしても自己評価は甘くなりがちである。我々の会社では知的資産経営報告書においてア
ルバイトやパート社員と一緒に、厳格な評価基準を設けて評価している。このような取り組
みを通して、評価が厳格になりカリキュラム等の教育活動の充実につながるのではないか。
また、現場と理念の繋がりが強固になるのではないか
基準3 教育活動
・専門性と人間力を伸ばす教育とはどのような内容なのか。
→ 人間力を伸ばすとは、カリキュラムというよりも全教員による日常のモラル指導を指す。
授業の割合としてはもちろん専門性を高めるように設計されている。教員は常日頃の基
本的な行動にも指導を入れる。例えば、納期に対する意識や掃除、あいさつなど社会人
の基本となること日常的に繰り返し指導している。
・教員研修は毎月 1 回実施しているのか。
→ 開催している。一般知識の補填やストレスマネジメントなど企業で行っている社員教育
のような形式で実施している。座学とあわせロールプレイング形式で学生役と教員役に
分かれて模擬授業を行い、教員同士で指導方法を高めあっている。
・教員研修はこれだけの頻度で開催している事はすばらしい取り組みである。
・インターンシップは社会の厳しさをじかに体験できる。その中身としては、ここまでのレベ
ルの内容を学生に取り組ませるのかという点もあるかもしれないが、社会にでてからのギャ
ップを軽減するということを考えると大変意味のあるプログラムである。
・インターンシップについては、きめ細やかな指導ができるフォロー体制が充実すれば、学生
の実務スキルをさらに伸ばす事ができるのではないか。
基準4 学修成果
・卒業生ネットワークは全くないのか。もしくは定期的に何か実施しているのか。
→ 教員が企業訪問等で把握した卒業生の最新情報などをデータベース化している。現在、
卒業生支援についての体制整備及び情報発信を行う手法について検討を始めている。
・卒業生の転職・就職ニーズを把握し、卒業生の作品や活動状況をデータベース化し、企業と
の再マッチングを図ることもサポート制度として検討してはどうか。中小企業の中には、就
業経験者の採用を望む企業も多く、お互いにメリットとなるのではないか。
基準5 学生支援
・御校のように就職活動の支援を積極的に行うことで、学生の主体性が削がれていないかとい
う懸念がある。2年間で如何に主体的に活動できる人材を育成するのかが重要。そこを磨い
て頂きたい。
・学生が企業にアプローチしやすくなるために、学校そのものの知名度を上げるという支援の
仕方もあるのではないか。例えば弊社と商品を共同で開発し、学校名を入れて全国展開する
といったような方法も考えられる。
基準6 教育環境
・特に意見はなし。
基準7 学生の受け入れ募集
・出願者と入学者の数が近いが、どのような状況なのか。
→ 入学後のギャップを低減するため、必ずオープンキャンパス等のイベントに参加しても
らい、教員や学生とコミュニケーションをとってもらう。その為、入学意思の強い方が
入試を受けられるという状況の為、そのような数値となっている。
・学生数についての見解を聞きたい。
→ 学生数を増やすために安易に新しい学科を立ち上げたりするような拡大は行わず、既存
コースの教育品質を高める事で地域社会からの支持を得ていきたい。
・専門学校は大学と違って 4 年間ではなく 2 年間である。その中で専門学校にしかできない
ことは何かという事を考えて欲しい。問題は山積しているのが現状である。
基準8 財務
・学生募集とも繋がる話だが、少子高齢化が進み教育業界はデフレが加速する。そうなると提
供する教育の質が低下すると予想される。質の向上を維持するためにはやはり独自の魅力が
必要である。学生にとっての魅力と企業からの支持が強みとなる。自己評価の財務について
は、単純な財務諸表の健全性だけではなく、入学希望という支持を得る為の中長期的な指針
や戦略が明記されていても良いのではないか。
基準9 法令等の遵守
・特に意見はなし
基準10 社会貢献・地域貢献
・地域社会の抱えるタイムリーな課題に対して学校が取り組んでいくのも良案ではないか。例
えば、京都の企業は、京都市の景観条例により揺れている。色規制の中で企業は看板や店舗
外装など四苦八苦している。それに対しての提案など、時事問題に対しての社会貢献を提案
してはどうか。
・高齢化社会の中、後継者問題に直面しているモノヅクリの職人を招いて公開講座などを行っ
てはどうか。伝統工芸に興味を持つ若者と後進に技術を伝えたいという職人のマッチングの
機会となり、伝統工芸の継承を支援するという地域貢献にも繋がるのではないか。
基準11 国際交流
・特に意見はなし