第一節 心で生きる

第一節 心で生きる
神示は、とても大切です。月々示される神のご指導を学んでいると、自分がどのような立ち
位置にあり、社会はどのように動こうとしているのか、またその中でどのように生きていけば
よいのかなどが分かります。ですから、流れにのまれることはありません。流れに乗って生き
られます。
神示教会も長い歴史の中で、代神の時代、直使の時代がありました。そこで示されたのは、
全ての真理の土台、骨組みです。そして、神魂の時代を迎えた今は、全ての真理の全体像が見
えています。
その年その年の歩み、時代の変化も、神はお教えくださいます。その中でどのように生きて
いけばよいのかも学ぶことができます。神示、真理に触れていると、的確な心の動きができる
のです。
人は、さまざまな事象に触れて、いろいろな心の動きをするものです。つらい報道に触れて
心が揺れることもあれば、楽しい話を聞いておなかを抱えて笑うこともあるでしょう。しか
し、それは一時です。
神がお教えくださるのは、自分自身の中で物事の見方が変わっていくこと、心を大切にした
生き方をすることです。それには、基本に返ることです。あるべき姿に戻すのです。元に戻る
と い っ て も、「 昔 は よ か っ た 」 と 過 去 を し の ぶ だ け で は、 流 れ に の ま れ て い る こ と に な り ま
す。人や物に触れたときに、「ありがたい」「お互いさま」などと感じる、人として生きる原点
に戻るのです。
物事に触れて不満を感じ、文句を言い、揚げ足を取って、圧力をかけるなど、そのような生
き方をしてはいけません。自分の思いどおりにならないと、意地の悪いことをしたりする人も
います。そういう感覚は、違うのです。人を思いやり、周りに気配りをすることです。常に自
分のことばかり考えたり、自分の要求が満たされないと不満をぶつけたりする生き方は、だん
だん通用しなくなっていきます。
社会は、調和する方向に進んでいます。そういう社会現象が起きてきます。ですから、自分
自身もまた、家庭で、職場で、そのように引っ張っていけるかどうかです。考えの合わない人
を批判したり、物事を自分の力で強引に進めようとしたり、そのようなことをすれば、必ず問
題が起きてきます。体調を崩したり、人が離れていったり、寂しい思いをする結果になったり
します。ですから、調和に努めるのです。
一人一人の存在、力を重ねることです。何かを作るにしても、一人で作るより、みんなで力
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第一章 感動世界を大切に
第一節 心で生きる
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