1 電子工作基板 Anyware 説明書 2016.6.23 1.Anyware の特徴

電子工作基板 Anyware 説明書
2016.6.23
1.Anyware の特徴
Anyware は、「どこにでも使えるマイコン基板」がコンセプト。どこでもの Anywhere と、用品の ware と、ウェアラ
ブルコンピュータの wearable の意味も込め、名前を Anyware としました。
① スイッチ入力と LED チカチカをだけを、プログラミング基礎学習として体験できるカンタン教材。
小学生でも習うことになったプログラミング。Anyware で、発明家やエンジニアの興味や素養を養います。
② 次ステップとして、ジャイロセンサを取り付けることも考えられた拡張ピン穴(PIN3,PIN4,PIN5,PIN6)がありま
す。 このピン穴は、回路が配線されていないので、何でも半田付け可能ですので、ご自分で自由に取り付
け、配線してください。例えば、秋月電子のジャイロセンサモジュール 8 ピンなどが取り付けられます。
③ さらに、スマホ連携もできる様に考えられた Bluetooth 基板用ピン穴(PIN1,PIN2)があります。Bluetooth 基板
は、秋月電子の RN-42 使用 Bluetooth 評価キット(2.54mm ピッチ 32 ピン)を取り付けることができます。電
源や送受信線が、あらかじめ基板にプリント配線されていますので、追加の配線は不要です。
2.組み立て方法
同梱の部品を、白色のシルク印刷されている部品番号の箇所に、半田付けします。
部品点数は 14 個ですので、カンタンにマイコン電子工作体験ができます。
半田面の U2 は表面実装のレギュレータなので、最初に半田付けすると、後々の組み立てがし易いです。
<部品面>
プッシュスイッチ
シリアル通信
コネクタ
プルアップ抵抗
12MHz OSC
ARM マイコン
バイパス
コンデンサ
電源用バイパ
スコンデンサ
電源スイッチ
LED
3.3V
LED 電流
制限抵抗
GND
DC 標準ジャック用
ピン穴
1
半田面は U2 のみ半田付けします。
<半田面>
レギュレータ
Bluetooth ボード用ピン穴
(電源、送受信配線済)
センサ用ピン穴
(空きピン無結線)
部品半田付け前のボードは、以下の様になっています。
部品面
半田面
2
3.部品
本キットには、以下の部品が同梱されています。
部品表
番号
電子部品型番
個数
U1
マイコン LPC1114FN28
1
U2
3.3V レギュレータ
1
XTAL1
セラミック発振子 コンデンサ内蔵タイプ 12MHz
1
C1
セラミックコンデンサー0.1μF (青い小さい方)
1
C2,C3
セラミックコンデンサー10μF (青い 2 個ある大きい方)
2
R2,R3
抵抗 1/4W 10KΩ (茶→黒→橙)
2
R1
抵抗 1/4W 180Ω (茶→灰→茶)
1
LED1
赤色 LED (足の長い方がアノードで▲側)
1
SW1
プッシュスイッチ (足の出ている方が左右方向になる)
1
SW2
電源 ON/OFF スライドスイッチ
1
CN1
2.1mm 標準 DC ジャック基板取付用
1
CN2
シリアル通信用 4 ピンのピンソケットを取り付け
1
Bluetooth 基板などの拡張用ピン穴。使用するときはピンソケ
PIN1,PIN2
ットなどを半田付けする。
2
センサなどの拡張用基板ピン穴。使用するときはピンソケット
PIN3,PIN4,PIN5,PIN6
などを半田付けする。
4
※グレー部は、拡張する場合のみ取り付けし、通常は不要なものです。
3
4.コネクタ信号表
CN1(電源入力)
ピン番号
信号
1
電源(+3.3V~+5V)
2
GND
3
空き
CN2(シリアル通信)
ピン番号
信号
1
VBUS 電源(+5V)
2
GND
3
RXD(マイコンの受信信号)
4
TXD(マイコンからの送信信号)
PIN1(外部入出力)
ピン番号
信号
ピン番号
信号
1
PIO 0-1
7
PIO 0-7
2
PIO 0-2
8
PIO 0-8
3
PIO 0-3
9
PIO 0-9
4
PIO 0-4
10
PIO 0-10
5
PIO 0-5
11
+3.3V
6
PIO 0-6
12
GND
PIN2(外部入出力)
ピン番号
信号
ピン番号
信号
1
PIO 0-11
7
TXD(マイコンからの送信信号)
2
PIO 1-0
8
PIO 1-3
3
PIO 1-1
9
PIO 1-4
4
GND
10
PIO 1-5
5
PIO1-2
11
PIO 1-8
6
RXD(マイコンの受信信号)
12
PIO 1-9
PIN3,PIN4,PIN5,PIN6(拡張空きピン)
ピン番号
信号
1
空き
2
空き
3
空き
4
4
空き
5.本キット以外に必要なもの
本キットに同梱されていないものには、以下のものがあります。別途、秋月電子などでご購入ください。
必要なもの
説明
・USB シリアル変換モジュール
・秋月電子の超小型 USB シリアル変換モ
・USBケーブル
ジュール AE-FT234X。
いつ必要か
プログラムを書き込むとき
・PC と USB シリアル変換モジュールを接続
するケーブル。
パソコン
プログラム書き込み用のパソコン。
プログラムを書き込むとき
プログラミングや、ビルドした hex ファイルを
マイコンに書き込むためのもの。
Bluetooth 基板
秋月電子の RN-42 使用 Bluetooth 評価キ
スマホ連携したいとき。
ット。PIN1,PIN2 にピンソケットなどを半田付
通常は不要。
けし、これを経由して接続する。
・センサモジュール
・秋月電子のジャイロセンサモジュールな
センサを使いたいとき。
・配線用電線
どの8ピンのもの
通常は不要。
・信号配線用の電線。
PIN3,PIN4,PIN5,PIN6 にピンソケットなどを
半田付けし、これを経由して接続する。空
きピンなので、電線で自由に配線する。
※グレー部分は、通常は不要です。
6.補足事項
(1)Anyware 基板への電源供給方法
①USB バスパワーによるもの
← おすすめ
CN2 の 1 番ピンに USB の VBUS +5V を接続すれば、3.3V レギュレータ IC(U2)により+3.3V に変換されて、基
板の電源が供給されます。
CN1 に、秋月電子の超小型 USB シリアル変換モジュール AE-FT234X をそのまま差し込めば、USB の VBUS
が供給されますので、カンタンに電源が供給できます。
② バッテリーによるもの
ラジコン模型に使う 3.9V などのリチウムイオンバッテリーを、CN1 のピン穴に半田付けすれば、スライドスイッ
チ SW2 によって、電源の ON/OFF ができます。
③DC3.3V 電源によるもの
CN1 に 2.1mm 標準 DC ジャックを半田付けすれば、DC3.3V 電源を接続することにより、外部から電源を
供給することができます。CN1 からの電源はスライドスイッチ SW2 によって、ON/OFF ができます。
(2)LPC1114 マイコンの情報
5
LPC1114 チップ仕様書
http://www.nxp.com/documents/data_sheet/LPC111X.pdf
LPC マイコン情報サイト
http://www.nxp-lpc.com/lpc_micon/cortex-m0/lpc1100xl/
7.回路図
8.プログラムの書き込み
CN2 に 4 ピンのピンソケットを取り付ければ、秋月電子の超小型 USB シリアル変換モジュール AE-FT234X が
そのまま差し込めます。PC から電源が供給されるので、別電源が不要なため便利です。
Anyware 基板
CN2
USB ケーブル
USB シリアル変換
モジュール
6
(1)Flash Magic のインストール
Flash Magic を PC にダウンロードし、インストールします。
http://www.flashmagictool.com/
(2)シリアルドライバのインストール
FTDA の USB シリアルドライバをダウンロードし、インストールします。
http://www.ftdichip.com/Drivers/VCP.htm
USB シリアル変換モジュールに USB ケーブルを差し込み PC と接続すると、PC にドライバのインストールが始
まります。
(3)プログラムの書き込み
①マイコンをISPモードにする
LPC1114 には、強制的にシリアル通信でプログラムを書き込める ISP モードがあります。
基板のプッシュスイッチ SW1 を押しながら、基板の電源を入れるとマイコンが ISP モードになります。
USB シリアル変換モジュールを使用した場合は、PC から USB バスパワーで電源が供給されますので、SW1
を押しながら USB ケーブルを差し込めば ISP モードになります。
②プログラム書き込み
ソースコードプログラムをコンパイルし、出来た hex ファイルを、Flash Magic で、Anyware の LPC1114 マイコン
に書き込みます。
COM Port は、USB シリアル変換モジュールが割り当てられた COM ポートを指定してください。
とりあえず基板の動作を確認したい人は、下記のサイトから hex ファイルをダウンロードして書き込めば、LED
が点滅します。
http://digitalprime.co.jp/support_download.html
7
9.プログラミング
NXP 社が提供しているサンプルプログラムは、下記のサイトにあります。
https://www.lpcware.com/content/nxpfile/sample-code-bundle-lpc11xx-peripherals-using-nxp-lpcxpresso
LPC Xpresso 統合開発環境で、サンプルプログラムを編集、ビルドし、hex ファイルを生成します。
以上
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