「郵便局会社における要員問題に関する要求書」に対する回答

「郵便局会社における要員問題に関する要求書」に対する回答
JP労組
要
1
求
回
月給制契約社員から正社員への登 1
答
月給制契約社員は既に業務知識や実務経験を有しており、
用については、4 月 1 日付けで実施
即戦力としても期待できることから、月給制契約社員として
すること。
の勤務年数が2年以上、かつ、直近の支給区分の改定が「加
算する」となっている者について、面接等による選考を実施
の上、正社員として登用する制度を設けたところ。
現在、具体的な選考方法、登用人数等について整理してい
るところであり、月給制契約社員から正社員へ登用した際の
初任給等については、別途提案することとしたい。
なお、登用時期については、組合との間で整理され次第実
施するが、制度の検討、周知、選考等の実施に要する期間を
考慮した場合、6月頃の登用を予定している。
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パートタイマーからの月給制契約 2
パートタイマーから月給制契約社員への登用については、
社員への登用については、4 月1日
金融代理店として質が高く安定的な雇用が期待できる社員
付けで実施すること。
を確保するために必要不可欠と考えており、4月1日付で実
施できるよう取り運んでいるところ。
具体的には、2月19日に登用制度について周知、同日以
降3月4日まで募集、書類選考、面接試験を経て、3月17
日に合格者を決定することとしている。
なお、合格者に対しては、従来の社内登用者に匹敵するス
キルを付与するため、スキルレベルに応じた集合研修、郵便
局実習を行うこととしており、これらを実施した後、4月1
日に月給制契約社員へ登用することとしている。
登用予定数については、20年4月の配置見込数及び20
年3月末の勧奨退職の申し込み状況を勘案し、全国で1,1
00人としている。
また、パートタイマーから月給制契約社員に登用する者の
基本給については、パートタイマーとしてのスキルレベルに
応じて決定することとしており、応募者の能力に応じた区分
の金額を支給する仕組みとしている。
さらに、今回は、三事業の窓口スキルを持ったパートタイ
マーに限定して募集しているが、これら以外のパートタイマ
ーについては、社外からの月給制契約社員への募集対象とす
るよう措置している。
3
パートタイマーから月給制契約社 3
これまで、一定以上の勤続年数及びスキルレベルがないと
員への登用要件について、2 月のス
月給制契約社員に登用していなかったが、優秀なパートタイ
キル認定の状況を踏まえて適切に見
マーを月給制契約社員として幅広く登用する観点から、従前
直すこと。
の登用要件のうち、勤続年数及びスキルレベルの基準に関す
る要件を撤廃したもの。これによって、勤続年数やスキルレ
ベルに関係なく月給制契約社員に応募することが可能とな
り、優秀な人材を幅広く活用できると考えている。
要
求
回
答
当然、2月の定期評価において認定したスキルについては
厳格に活用し、上位のスキルを認定された場合は、そのスキ
ルに応じた基本給及び研修内容とする仕組みとしている。
4
外部から月給制契約社員を採用す 4
社外から月給制契約社員へ採用する場合については、金融
る場合は、必要かつ十分な訓練を行
代理店として質が高く安定的な雇用が期待できる社員を確
った上で 4 月 1 日付けで職場に配属
保するために必要不可欠と考えており、公募、書類選考、面
できるようにすること。
接試験を経て、合格者を決定することとしている。
なお、合格者に対しては、パートタイマーから月給制契約
社員に登用する者に匹敵するスキルを付与するため、4週間
程度の集合研修及び郵便局実習を行うこととしている。
また、社外からの月給制契約社員の採用にあたっては、制
度の周知、募集、選考及び研修に要する期間を考慮した場合、
4月1日に職場に配置することは困難であることから、それ
ぞれの事務の実施期間等を考慮して決定したいと考えてい
る。
さらに、応募できる者については、三事業の窓口スキルを
持ったパートタイマー以外のパートタイマーについても対
象とするよう措置している。
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月給制契約社員から正社員への登 5
郵便局会社が、民間企業として効率的な経営を進め、健全
用を行った上で、なお不足する正社
な財政状況を維持していくためには、業務内容に応じた最適
員労働力については、中途採用によ
な労働力配置を進めていくことが不可欠であり、必要とする
り早急に補充すること。
労働力に対しては、正社員による補充のほか、期間雇用社員
(月給制契約社員、パートタイマー)の活用により措置して
いく。
本年度末に向け、定年・勧奨退職等による労働力の減少に
対しては、郵便局ごとの要員調整を行った上で、正社員の新
規採用による補充を行うこととしている。さらに不足する労
働力は期間雇用社員により措置するものですが、金融代理店
として質の高い労働力を安定的に雇用していくことが極め
て重要となることから、月給制契約社員の登用を拡大し、2
0年4月1日に1,100人配置する予定。
登用にあたっては、従来の社内登用者に匹敵するレベルの
スキルを付与する研修をあらかじめ実施し、業務の円滑な運
行にも配慮することとしたい。
なお、月給制契約社員から正社員への登用に当たっては、
個別事案であることから、正社員としてふさわしい者の選考
に向け、現在取り組んでいるところ。
また、渉外要員については、公社時代に計画した人員を満
たしておらず、戦略的配置の在り方について検討が必要であ
るが低迷している営業力を強化するため、20年度上期に6
00人を中途採用、20年度下期においても中途採用を順次
実施していく予定である。
要
求
回
答
さらに、突発的な休暇等にも対応できるよう、グループ単
位における労働力管理の方法を検討しており、当面、実配置
数が不足している巡回指導員を出来るだけ早期に配置する
こととしたい。
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正社員の中途採用を実施するにあ 6
正社員の中途採用を実施する際には、ホームページ等によ
る周知だけではなく、優秀な人材を確保する観点から、求人
トタイマーについても、その応募機
内容に応じて月給制契約社員及びパートタイマーに対して
会を担保すること。
もミーティング等を活用して周知する予定である。
7
たっては、月給制契約社員及びパー
各社員の登用に当たっては、求め 7
人材研修育成部では、「人材こそが郵便局会社の財産(人
るべきスキルを付与し、フロントラ
財)!」との強い認識を持ち、委託元の事業会社や関係部署
インにおいて即戦力となるよう、十
と連携・協力し、各種研修を実施することとしている。
分な研修を行うこと。
特に、金融代理店として求められる、業務品質の確保・コ
ンプライアンスの徹底のため、各種研修に必要な内容を組み
込むとともに、郵便局において商品を扱う上で必須となる証
券外務員・保険募集人等の各種資格取得支援に取り組むこと
としている。
具体的には、
①
新入社員研修においては、郵便局株式会社社員として必
要なコンプライアンスやビジネススキル等の基礎知識や、
郵便局業務を行う上で必要な郵便・貯金・保険の業務知
識・端末機操作等のスキルの付与及び保険募集人等資格取
得支援を行うこととしている。
また、郵便局の窓口において新たな担当業務に携わるこ
ととなる社員に対しては、新担務習得研修において、当該
業務に関する知識・端末操作等のスキル等を付与すること
としている。
②
役職者昇任研修においては、業務知識を習得しているこ
とを基礎とし、それぞれの役職段階において職務遂行上必
要な経営管理、リーダーシップ、人材育成、コミュニケー
ション及び課題形成・問題解決等の能力開発を行うことと
している。
③
郵便局管理者登用者においては、郵便局のマネジメント
に必要な知識・スキル(経営管理・勤務時間管理等)を付
与するほか、プレイングマネージャーとして業務遂行でき
るよう、必要なコンプライアンス、業務知識及び端末操作
等のスキル等を付与することとしている。
なお、研修のニーズや研修実施の評価等を踏まえ、実効あ
る研修ができるよう必要な見直しを図りつつ、各種研修を順
次実施していくこととしている。
要
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求
現在の労働力需給環境における、 8
回
答
期間雇用社員の確保に当たっては、安定的な雇用が可能と
期間雇用社員の確保難に対する抜本
なることから、月給制契約社員を中心に登用の拡大を図るこ
的な対策を明らかにするとともに、
ととしており、月給制契約社員の活用に当たっては、登用条
早急に実施すること。
件の緩和を図るなど条件面の改善も図っているところ。
また、比較的短期間の研修で行える業務については、パー
トタイマーの活用を図ることとしており、募集確保事務を担
う共通事務集約センターについては、全国に55センター設
置しており、より地域事情に即した募集活動が行えるよう募
集確保体制の強化に取り組んでいる。共通事務集約センター
の具体的取り組みとしては、インターネットを活用した募集
の実施及び担当エリア内の他企業における労働条件等に関
する情報収集を行っている。さらに、スキル向上に応じた時
給の加算制度や、月給制契約社員への登用制度を設けるな
ど、モチベーションの維持・向上につながるよう努めている
ところ。
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年休取得対策について、3 月末退 9
3月末退職者の休暇については、本年3月末までに消化し
職者の年休取得及び計画年休取得対
たいと考えているところであり、このためには、業務の処理
策を含めて明らかにするとともに、
方法の見直しや共助共援等などの郵便局段階で可能なこと
早急に実施すること。
を実施するほか、年休を付与したことに伴って経費が必要と
また、育児休業の取得が困難な状
況があることから、対策を講ずるこ
なる場合は、措置したいと考えている。
と。
なお、平成 19 年度経営効率化勧奨退職の実施においては、
退職者の残余の年休を早急に取得させることとして指導し
ているところ。
また、育児休業の取得に伴う後補充については、まず計画
人員に対し正社員が多く配置されている局からの正社員の
配置換えによる後補充を行うこととし、月給制契約社員及び
パートタイマーによる後補充も可能としている。
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民営・分社化以降に発生した三六 10
民営・分社化以降に三六協定違反が生じたことについては
協定違反事例について、調査・確認
重く受け止めており、今後、更に勤務時間管理に関する指
の上、明らかにするとともに、協定
導・徹底を図っていく。
内・協定外に関わらず、発生した時
なお、この間の三六協定違反の発生状況については、その
間外労働に対する手当については、
都度、組合に情報提供してきているところであるが、不払残
すべて支払うこと。
業はあってはならないものであり、社員が行った時間外労働
については、協定内・協定外にかかわらず、超過勤務手当を
支給することとしている。