プラテーア49号 - たかさき法律事務所

◆―新年は1月6日(水)より業務を開始いたします。
明けまして
おめでとうございます
﹁ 年 越し 派 遣 村 ﹂に 象 徴 される、構
造改革の下で深刻となった格差と貧困
は、もうこれ以上がまんできないと国
民の怒りに火をつけ、自公政権から民
主党政権へ政権交代を実現しました。
﹁ 何 かが 動 く ﹂と、国 民 は期 待 を 込
めて見守ってきたけれど、どうでしょ
う か。
﹁ 事 業 仕 分 け ﹂ と 耳 慣 れ ない 言
葉の中で、
﹁聖域に切り込めるか﹂と注
目された軍事費は削減を求めず、ノー
ベル賞受賞者など学者研究者の反対に
もかかわらず科学技術振興のビジョン
も示されないまま、コスト削減を決め
たり、国民生活にかかわる大事な予算
が削減と判定されました。
沖縄基地問題、非正規労働者の権利
の確立、後期高齢者医療制度の廃止な
ど切実な国民の声に応える政治を実現
させるためにも、五月に国民投票法が
施行されますが、新政権を﹁憲法を守
る﹂立場にしっかり立たせるためにも、
今年はより一層大切な年になります。
私たちは政治の﹁観客﹂ではなく、﹁主
人公﹂として、
憲法の力を確信し、
平和、
くらし、人権を守る力を前進させたい
と心から願っています。
二〇一〇年
元旦
たかさき法律事務所一同
洋館の燈 夢明かりの街(函館市)
︱
竹中
雅史
らかに﹁独立﹂国ではない。
日米安保条約の大きな変容に
つ い て は、 主 権 者 で あ る 国 民
の代表で構成される国会の承認手続
を経ていない。
第 一 は、 一 九 九 六 年 の 橋 本・ ク リ
ン ト ン に よ る 日 米 安 保﹁ 再 定 義 ﹂ で
あり、日本︵自衛隊︶は、
﹁周辺事態﹂
に お い て、 米 軍 の﹁ 後 方 支 援 ﹂ を 行
う こ と と な っ た︵ 九 七 年 の 新 ガ イ ド
ライン、九九年の周辺事態法等︶
。
第 二 は、 〇 三 年 の 小 泉・ ブ ッ シ ュ
に よ る﹁ 世 界 の 中 の 日 米 同 盟 ﹂ な ど
に 端 を 発 し た 〇 五 年 以 降 の、 い わ ゆ
る﹁二+二﹂︵外相・防衛大臣と国務
長 官・ 国 防 長 官 ︶ に よ る 日 米 安 全 保
障協議委員会による四つの合意であ
る。特に、〇五年一〇月の
﹁日米同盟
4
日米安保五〇年
2
弁護士
∼日米同盟の今と平和憲法∼
今 年 は、 日 米 安 保 条 約︵ 日 本
国とアメリカ合衆国との間の
相互協力及び安全保障条約︶の批准
から五〇年目の節目の年である。
日 米 安 保 条 約 は、 一 九 六 〇 年 以 降、
同 一 の 条 文 の ま ま で あ る が、 こ の
五〇年間で、より強固な﹁日米︵軍事︶
同盟﹂へと、大きく変容している。
在日米軍HPより
抜けて多額の米軍の駐留経費を負担
している。
し か も、
﹁ 極 東 ﹂ の 範 囲 を 超 え て、
ベトナム戦争、湾岸戦争、アフガン戦
争、イラ ク 戦 争 のいず れ について も、
日 本 国 内の 巨 大 基 地︵ 三 沢、横 須 賀、
嘉手納基地等︶がその中心的役割を果
たしている。日本は、基地提供によっ
て、米軍の世界戦略に多大な貢献︵戦
争への加担︶をしてきた。
日 米 安 保 条 約 に は、 二 つ の 密
約があった。
第一は、核持ち込みの密約であり、
唯一の被爆国である我が国の国是で
あ る﹁ 非 核 三 原 則 ﹂ の う ち、 実 は、
当初から、﹁持ち込ませず﹂が履行さ
れていなかった。
第 二 は、 地 位 協 定 に 係 わ る 日 本 の
米兵の犯罪に対する裁判権放棄の密
約 で あ る。 現 在 も 米 軍 が 駐 留 す る イ
ラ ク に お け る 地 位 協 定 で は、 イ ラ ク
に裁判権があることが確認されてお
り、 そ の 対 比 で 見 て も、 日 本 は、 明
3
1
日 米 安 保 に つ い て、 米 軍 に は
日 本 を 防 衛 す る 義 務 が あ る が、
自 衛 隊 に は、 米 国 を 防 衛 す る 義 務 は
なく、この点を捉えて、
﹁片面的﹂だ
という誤解がある。
﹁極東﹂
しかし、日本は、米軍に対し、
の安全のために基地提供の義務を
負 っ て お り、 実 際 に、 米 国 と の 同 盟
国 の 中 で、 米 国 内 以 外 で 空 母 の 母 港
が あ る 国 も、 ま た、 海 兵 隊 が 駐 留 し
て い る 国 も、 首 都 圏 に こ れ だ け 広 大
な 基 地 が あ る の も、 日 本 だ け で あ る。
また、﹁思いやり予
算﹂を含め、
やはり、
日 本 だ け が、 ず ば
沖縄県喜屋武岬 平和の塔
2
5
オ バ マ 米 大 統 領 自 身 も、 単 独 主 義
か ら 国 際 協 調 へ﹁ 変 化︵ チ ェ ン ジ ︶
﹂
し よ う と し て い る 今、 我 が 国 は、 日
米軍事同盟︵ 対米従属︶ではない、
平 和 憲 法 の 精 神 で あ る﹁ 平 和 を 愛 す
る諸国民の公正と信義を信頼﹂を基
礎にした国際協調主義の平和外交へ
と、﹁変化﹂しなければならない。
≒
昨年11月から3年にわたり、毎年秋か
ら年末にかけて、NHKでドラマ「坂の上
の雲」が放映されます。植民地争奪戦争
であった日露戦争を祖国防衛戦争として
描くなど「明治の栄光物語」です。
この作品、実は、原作者の故司馬遼太
郎が、
「軍国主義を鼓吹しているように
誤解されるおそれがある」として、一貫
して映像化を拒み続けてきたことをご存
知でしょうか。
それなのに、NHKは、
「現代の日本人
に勇気と示唆を与える」物語であるとし
て、映像化に踏み切りました。
おりしも今年の5月からは憲法「改正」
手続法が施行されます。
「坂の上の雲」が現代の日本人に与え
ようとしているのは、憲法9条を廃止し
て明治の栄光を取り戻そうという「勇気
と示唆」にほかならないのではないか。
勇壮なドラマに隠されたメッセージ
を、十分警戒する必要がありそうです。
ヌチドゥタカラの家
各国からの評価や好感を自ら貶める
愚行と言わざるをえない。
米 国 と の 関 係 も、 長 期 的 に は、 日
米 安 保 と い う 軍 事 同 盟 か ら、 日 米 平
和友好条約へと変えさせなければな
ら な い。 そ の 意 味 で、 現 在 の 異 常 な
までの米国・米軍への﹁従属﹂から、
速 や か に 脱 却 す べ き で あ る。 そ れ が、
二一世紀の輝く日本国憲法の示す指
針であり、日本の﹁安全と生存を保持﹂
する道筋なのである。
弁護士 島田 度
昨 年 の 政 権 交 代 に よ っ て、 社
民 党 を 含 む 鳩 山 政 権 の 下 で、
日 米 安 保︵ 日 米 同 盟 ︶ の あ り 様 に つ
い て も、 一 定 の 変 化 が 生 じ る か も し
れない。
∼なぜ今「坂の上の雲」なのか∼
6
「希望は、戦争」?
未来のための変革
と再編﹂によって、
米軍再編に対応し
た 日 米︵ 軍 事 ︶ 同 盟 に お け る 米 軍 と
自衛隊の一体化が明確かつ強固に図
られ、〇六年一二月には、
自衛隊は﹁専
守防衛﹂を放棄し、﹁海外派兵﹂もを
本来業務とする﹁軍隊﹂に変容した。
こ の 文 脈 の 中 で、 テ ロ 特 措 法、 イ
ラ ク 特 措 法、 有 事 関 連 諸 法、 及 び 海
賊 対 処 法、 さ ら に は、 米 軍 再 編 支 援
円 滑 化 法、 自 衛 隊 海 外 派 兵・ 武 力 行
使恒久法案を捉える必要がある。
米国の武力による紛争解決と
い う 世 界 戦 略 自 体 が、 説 得 力
を 失 っ て い る。 米 国 自 身 で さ え、 紛
争を武力だけによって解決する手法
自 体 の 見 直 し を 模 索 し つ つ あ り、 他
方 で、 世 界 各 国 の 日 本 へ の 信 頼 や 好
感 の 根 拠 は、 日 本 が、 武 力 以 外 の 民
生支援などの分野で国際貢献をして
い る こ と に あ る。 決 し て、 米 国 と 一
体となって武力行使をしていること
にあったのではない。
私 た ち は、
﹁平和を愛する諸国民の
公 正 と 信 義 を 信 頼 し て、 我 ら の 安 全
と生存を保持しようと決意した﹂︵前
文 ︶ の で あ っ て、 米 国 と 一 体 と な っ
て 軍 事 力 行 使 を す る こ と は、 日 本 国
憲 法 の 精 神 に 反 す る ば か り か、 世 界
3
4
たかさき法律事務所九条の会
高崎
裕子
後世になってあれは政治が悪かったと
い っ て も 過 ぎ 去 っ た 歴 史 は 戻 ら な い。 政
島 重 雄 氏 の﹁ 司 法 は 常 に 政 治 の 荒 波 に さ
ら さ れ も ま れ る。 政 治 の 波 に 埋 も れ て、
● 長 沼 で は、 地 元 の 食 材 を 使 っ た レ
ス ト ラ ン で の お い し い 昼 食 に 一 同 大 満 足。
長 沼 訴 訟 の 事 件 の 地 元 に 立 ち、 札 幌 地 裁
の 昭 和 四 八 年 九 月 七 日 の 判 決、﹁ 日 本 で 最
初 に 自 衛 隊 が 憲 法 九 条 に 違 反 す る こ と、
保安林の指定解除処分とナイキ基地の設
置 は、 平 和 的 生 存 権 を 侵 害 す る お そ れ が
あ る こ と ﹂ を 認 め た 画 期 的 判 決 を、 感 慨
深 く 受 け と め ま し た。 裁 判 長 で あ っ た 福
演習場は、面積では道東の矢臼別大
演 習 場 に 次 ぐ 道 内 二 番 目 の 規 模 で、
演習場間を移動する戦車は、ゴムの
キ ャ タ ピラ に は き 替 え る こ と な く 移
動 するため、道 路がその部 分だけコ
ンクリート 製で、バスがそこを 通る
と﹁カタカタ﹂と小 刻みに振 動 する
ことで体 感でき ました。又一台 八 億
円の九〇 式 戦 車 も 道 路の大 半 が五〇
ト ンの 重 量 に 耐 え ら れ ず 分 解 し て 運
ぶな ど実 戦 として使 用 不 能の無 駄 遣
いや 憲 法 九 条 を 持 ち な が ら 通 常 兵 器
では世界 第二位の膨 大な軍 事 費が投
入されている実態がよく判りました。
弁護士
﹁バスツアーたより﹂
●﹁ 九 条 の 会 ﹂ の 昨 年 最 後 の 企 画 は、 外
に 出 て 学 ぼ う と、 札 幌 近 郊 の 自 衛 隊 基 地
を 巡 る バ ス ツ ア ー で し た。 雪 が 心 配 で し
たが晴天に恵まれた一一月下旬、総勢三四
名 で に ぎ や か に 出 発。 ガ イ ド は 事 務 所 が
い つ も お 世 話 に な り、 当 企 画 に 協 力 し て
い た だ い た 旅 行 会 社 旅 シ ス テ ム の 社 長 で、
北海道平和委員会の代表理事でもある内
山 博 氏。 安 保・ 自 衛 隊 等 の 問 題 で は 第 一
人 者 だ け に、 豊 富 な 資 料 に 基 づ き、 目 の
前に展開する基地の実態をわかりやすく
解 説 し て い た だ き、 参 加 者 か ら は 驚 き の
声、怒りの声があがりました。
● 最 初 に、 一 昨 年 ま で、 札 幌 雪 祭 り の 会
場 に も な っ た 真 駒 内 駐 屯 地 へ。 雪 祭 り 会
場を中止した理由は、師団から旅団へ﹁規
模 縮 小 ﹂ し た た め と 思 わ れ が ち で す が、
実 は、 米 軍 再 編 に 伴 な い、 米 軍 と 一 体 と
なって世界中のどこにでも行ける軽機動
の本来の部隊として機能が強化されたた
め雪祭りどころではなくなったというも
の で す。 西 岡 演 習 場 で は、 季 節 が ら 木 の
葉 も 落 ち 射 撃 場 が 丸 見 え。 こ こ で は 人 間
の 形 を し た 標 的 を 撃 っ た り、 サ バ イ バ ル
● 恵 庭・ 千 歳 を 含 む 札 幌 近 郊 の 北 海 道 大
訓 練 を す る 場 所 で、 地 形、 面 積 か ら す さ
まじい訓練であることが想像できます。
治 権 力 に 組 み す る こ と は 容 易 だ が、 楯 突
く こ と は 極 め て 困 難 だ。 し か し、 司 法 は
国 民 一 人 ひ と り の 人 権 を 守 り、 国 民 か ら
愛 さ れ、 信 頼 さ れ ね ば な ら な い ﹂ と の 言
葉 は、 今 こ そ、 そ の 重 み と 共 に 私 達 の 羅
針盤として一層輝きを増すでしょう。
* 長沼訴訟とは
違法﹂と処分取り消しを求めた行政訴訟。
長沼町に航空自衛隊の﹁ミサイル基地﹂
建設のため、六九年、国有保安林の指定
を解除。
﹁自衛隊は違憲、保安林解除は
バスツアーに
参加して
弁護士 山内 崇史
真駒内から千歳まで続く大演習場、その
演 習 場 に あ る 戦 車、 千 歳 空 港 に あ る 戦 闘
機⋮⋮どれも今回その存在を初めて知りま
した。知らなければ何も感じないであろう
アスファルトからコンクリートへの路面の
変化も、演習場間の戦車移動のためと知り、
改めて、我々の身近に基地があることを実
感し同時にその危険性も感じました。
また、戦車、雪上車、戦闘機の値段も知
り、軍事費がいかに無駄に使われているか
がよく分かりました。
今後、より一層、憲法九条の存在を守り、
その精神を現実に広げていく活動が重要に
なっていると感じました。
5
オバマのアメリカ
たかさき法律事務所九条の会
第13 回例会のお知らせ
講演の夕べ
日時
場所
2月2日
(火)
6:00 P.M.
札幌市教育文化会館 403研修室
(札幌市中央区北1条西13丁目)
講師 北海学園大学人文学部
教授 大塚 秀之 氏
―オバマの登場によってアメリカでは何が変わっ
たのか?オバマ政権の一年を振り返って―(仮題)
弁護士 白
諾貝
*オープニングは会員によるギター演奏です。
私が担当したのはひき逃げだと疑われ
た事案でした。依頼者は、自分の車と接
触して倒れた被害者のことに気づかずに
その場を立ち去ったため、ひき逃げだとい
うことで逮捕されました。
﹁わざと逃げたわ
捜査機関と被害者に、
けではない﹂ということをなかなか信じて
もらえませんでしたが、故意はないことを
裏付ける資料を種々集めて説得作業に努
めた結果、最終的には依頼者の言い分が
受け入れられ、起訴猶予処分で事件が終
結しました。
刑事弁護人としての職務は何かと困難
が多いものですが、これが評価され、賞を
いただけ たことは 大 変 励 みにな り ま す。
まだまだ偉大な先人の足跡をたどっている
に過ぎませんが、初心を忘れることなく、
今後も精進して参りますので、どうか暖
かく見守ってください。
をを受賞 して
﹁﹁季刊刑事弁護﹂﹂新人賞
演題
尾田
貴子
当日は、朝から良く晴れ、一日中陽の光
に恵まれた日でした。そして、大変充実し
た日となりました。滝野すずらん公園に行
く時に﹃なぜここだけガタンガタンいうの
かな?
カーブだから?﹄と思っていたと
ころが、何と戦車を通すための道だったと
いうことを知り、戦車が日常的に使用され
ていることを実感しました。コムカラ峠か
らの展望は、よくぞ連れて来て下さったと
いう思いです。石狩平野は、肥沃な田園地
帯だけではなく、基地の集中地帯であるこ
とが良く分かりました。私は、沖縄の象の
オリの間近に行ったことがあるので、こん
な札幌の近くにもあったのか と驚きで
い っ ぱ い で し た。﹁ 佛 桑 華 そ こ は 咲 く な そ
こは基地汝が紅は沖縄の色﹂∼元衆院議員
故山原健二郎氏﹁南の熱き炎﹂∼より
!!
防衛省技術研究本部 札幌試験場にて
成立
原爆症認定集団訴訟の
到達点と課題
て控訴を取下げ、原爆症認定が確定し
していた七名は、前記確認書に基づい
第一審勝訴者を含め、札幌高裁に控訴
認識させたことである。
被爆者援護問題を国政上の重要課題と
責任を実質的に転換させた。さいごに、
させた。さらに、放射線起因性の立証
五、残された課題
た。一九九九年に提訴した北海道原爆
訴訟︵その後集団訴訟となった︶は、
文字通り、一〇年間の、被爆者の命が
けの闘いであった。
が急がれる。また、八〇〇〇名におよ
被爆の距離・入市時期・積極認定の
病名の限定、総合認定の基準の不明確
三、原 爆 症 認 定 集 団 訴 訟 で 何 が 明
らかにされたか。
は、審査体制の拡充を含め早急に解決
降下物︵残留放射線被爆︶
、
低線量被爆、
生労働大臣との定期協議の早期実現、
すべきである。前記確認書に基づく厚
ぶ認定申請者が放置されている問題
さなど、原爆認定基準の根本的な改革
ひとつは、原爆放射線の被害の恐ろ
しさと持続性︵時間的継続︶
、放射性
内部被爆の危険性、原爆の悲惨さであ
そして認定制度の抜本的改正のための
九月二四日、国連安全保障理事会の首
昨年四月五日のプラハでのオバマ演
説は、世界の多くの人々を勇気づけた。
六、核廃絶を目指す運動の強化
﹁立法﹂が次の課題である。
る。また、現行認定基準のまやかしと
いいかげんさ、
特に、﹁DS86﹂や﹁原
因確率﹂論の非科学性が暴露された。
さいごに、核廃絶の必要性である。明
める運動に大きく貢献した。
脳会合が、
﹁核兵器のない世界﹂を目
度改定させた。認定行政を根本から転
ないで下さい、核兵器を使うと脅さな
﹁原告たちは、この訴訟が終わって
も、核兵器を造らないで下さい、使わ
四、何を得ることができたか。
換させる契機となる貴重な成果であ
いで下さい、核兵器を無くそう、オバ
月六日、当時の首相と交わされた、集
る。 白 内 障、 心 筋 梗 塞、 肝 機 能 障 害、
マ演説や国連決議、その決議に賛成し
指す決議を全会一致で採択した。
甲状腺機能低下症など、一部限定付き
た日本政府の態度を後退させないで下
団訴訟の全面解決に向けた確認書に基
づくものである。集団訴訟一九連勝の
成果である。
︵現在二一連勝中︶
。
二、高 裁 係 属 中 の 原 爆 訴 訟、 双 方
取り下げで終結
北海道原爆訴訟︵原告九名︶のうち、
ではあるが、原爆症認定の範囲を拡大
国の被爆認定行政に厳しい司法判断
が示され、認定基準を不十分ながら二
ことになった。基金の設立は、昨年八
で、敗訴原告にも救済の道が開かれる
原爆症認定集団訴訟に関する基金法
が、昨年一二月一日、成立した。
弁護士 高崎 暢
らかにされた被爆の実相が核廃絶を求
一、速報!
原爆症基金法成立
原爆症基金法
新たに設ける基金に国が補助金を出
し原告の金銭補償に充てるという内容
6
終結後集会
8月、長崎世界大会に参加した。各
を願って、それぞれの国で、それぞ
国から、様々な人が集まり、核廃絶
れ の 活 動 が 行なわれ ていることを
ず」と考えた。そして歩み始めたい。
知った。
「行動なくして社会は変わら
今年もやってきた「原爆投下の瞬間」
。
日差しは強かった。11時2分、その瞬
間が始まった。被爆者の、苦痛、悩
みも始まった。平和公園で千羽鶴を
捧げた。仕事
てくれた善意
の合間に折っ
の結晶。それ
が、再び被爆
者を作らない
を実感した。
年の合意を議題とすることが確認され
絶﹂を﹁明確な約束﹂とした二〇〇〇
五月にNPT︵核不拡散条約︶再検
討会議が開催され、
﹁核兵器の完全廃
絶の動きが世界的に高まっています。
して、核廃絶を訴えるなど、核兵器廃
おいて、鳩山首相が、唯一の被爆国と
し、九月には、国連安保理首脳会合に
兵器のない世界﹂を追求すると宣言を
行動すべき道義的責任﹂を認め、
﹁核
しょう。
迫り一日 も早い核 廃 絶 を実現させま
実な願いにこたえ、
﹁約束﹂の実行を
るう ちに核廃 絶を﹂との被爆 者の切
私たちは、NPT再 検 討 会 議に向
け、唯一の被爆国として、
﹁生きてい
は、決して平坦ではありません。
模 索 する動 き もあり、核 廃 絶への道
んし、米国などでは、
﹁使える核﹂を
依 然 として核 抑 止論 を捨てていませ
中︶を拘束できる条約です。米ロは、
弁護士 齋藤
耕 N P T と は、 核 軍 縮、 核 不 拡 散、
昨年四月、オバマ大統領が、
﹁核兵 核の平 和 利用を三つの柱 とした条 約
器を使用した唯一の核保有国として、 であり、核保有五大国︵米、ロ、英、仏、
力になること
さいと訴えて行くことでしょう。私た
ちも、一緒に、その道を追い求めて行
事務局 田中 恭輔
﹁被爆者の切実な願いにこたえ核廃絶を﹂
原水禁世界大会に
参加して―
ています。
長崎 平和公園
き た い。
﹂ と、 私 は、 法 廷 で の 意 見 陳
述を終えた。
いま、核廃絶へ具体的な第一歩が踏
み出されようとしている。
七、未解決の北海道原爆訴訟
る。一層のご支援をお願いしたい。
尋問を行い、事実上結審する予定であ
月三日午後一時︶
、医師と原告本人の
二名の原告の原爆訴訟が、札幌地裁
に継続している。この裁判も、
次回︵二
7
弁護士
高崎
暢
き込まれるような静寂。
そして、
時に力強く、
又優しく、彼が捉えた曲の情景が浮かんで
バン・クライバーン国際コンクールで優
勝した辻井伸行さんのコンサートは圧巻で
した。ピアノを弾く前の集中力に会場は引
高崎
裕子
弁護士
札幌弁護士会会長職もあと三か月。無事、
三月三一日が迎えられることを祈るのみ。
政権党の民主党、鮮烈と曖昧、透明と混
濁が入り交じる。﹁事業仕分け﹂
、国民に予
算が見えるのは歓迎するが、やり方は﹁人
民裁判﹂とオーバーラップする。大きな無
駄には手を着けず、医療や保育など国民生
活に直結するものはバッサリ。目先だけの
判断で科学技術研究なども同様。
この経験、
日本の政治の分岐点となるのか。民主主義
の成熟への第一歩と見るべきか。
8
0 年
年 も
し く
します
く る よ う な 音 の 世 界。 ピアノ だ け なのに、
とても豊かな音の色彩を感じ、自然に涙が
出ました。ピアノが楽しくてしょうがない
というとびきりの笑顔に、彼の可能性を発
見し、それを信じ、挑戦し続けることを支
えた父母や教師達の愛情を思い、
〝 生きる〟
とは
〝生かされる〟
ことだと感じ入りました。
弁護士
竹中
雅史
運動︵スポーツ︶不足解消のために、毎
日帰宅してから、散歩をするようにしてい
る。 お か げ さ ま で、
﹁過体重﹂もやや緩和
しつつある。他方で、最近、平和運動︵ムー
ブメント︶が、不足していることを痛感し
ている。日米安保五〇年の節目の今年、平
和運動にも力を入れていきたい。
弁護士
竹田 美由紀
最近のマイブームは﹁カフェ﹂です。
時間があるときに﹁ナビ﹂でお店を探しに
行くのですが、満喫したいときには、一日に
何軒か回ることもあります︵バーのハシゴ状
態です︶
。お店も、住宅街にさりげなく建っ
ていたり、窓の外に見える景色や内装、食器
にもこだわりがあって、どのお店も表情が異
なります。飲みものはもちろんですが、
﹁カ
フェ﹂での時間も楽しんでいます。
﹁カフェ﹂
といっても、コーヒーだけではなく、紅茶、ハー
ブティー、
中国茶、
緑茶まで広く含めています。
弁護士
日笠
倫子
弁護士になり、五年が経過しました。弁
齋藤
耕
弁護士
昨年から沖縄の米軍基地縮小移設問題に
関連して、報道で辺野古の海をよく目にす
るようになりました。
辺野古へは五年前に行ったことがあるのです
が、澄んだ美しい海を前に白い砂浜の向こう
には、鉄条網に結びつけられたたくさんのカ
ラフルな布がはためいており、平和主義を憲
法の三大原則の一つとする日本にありながら、
アメリカの軍隊が配備され、立ち入りが禁止
されるという矛盾だらけの光景がありました。
このような矛盾が一日も早く解消され、
基地のない社会が実現することを祈ってい
ます。なお私事ですが産休に入っています
のでよろしくお願いします。
護士登録後すぐに参加したNTT奥村過労
死 訴 訟 が 解 決︵ 行 政 訴 訟 は 継 続 中 ︶、 原 爆
症認定集団訴訟の解決の道筋も見えてきま
した。いずれも、一〇〇パーセント満足の
できる結果とはいえませんが、この五年間
闘 っ て き た 成 果 を 感 じ る こ と が で き ま す。
この五年間の経験をさらに生かし、
今後も、
平和と人権の問題に関与していきたいと考
えています。
弁護士
島田
度
さらなる練習が必要になりそうです。安全運
転で少しずつ上達していきたいと思います。
弁護士
白
諾貝
生活の必需品であった自転車を冬場に乗
り回すのは無理なので、移動手段のために
車を買いました。しかし、雪道運転は初め
てで、出かけるのが危険だということに気
づきました。ですから、なるべく車を使わ
ないようにしようかと思います。いったい
何のために車を買ったのか、よく分からな
くなってしまいました。
事 務 局
年。
「張り子の虎」ではなく「鼠も虎の如し」
早いもので、この一〇月で三六歳になってし
まいました。若い頃は、三六歳はもっと大人
だと思っていましたが、いざ自分がなってみる
と、未熟さばかりが目についてしまいます。
﹁四〇にして惑わず﹂などという格言が身
に沁みたりしますが、他 方で﹁ってことは、
三九歳までは惑ってもいいんだな﹂などと都
合よく考えたりもしています︵これを法律用
語で
﹁反対解釈﹂
といいます。便利な言葉です︶
。
いざ という と きに 迷 わ ない落 ち 着 き と、
必要なときにしっかり悩む心の若さ、両方
を備えた大人を目指して精進します。
新鮮な気持ちでがんばっています。今年は寅
弁護士
弁護士
山内
崇史
でチームワークよくがんばります。
邨山
達哉
肩こりに苦しんでいます。
元々首のヘルニアで首や腕が痛かったの
ですが、ゴットハンドの整体師さんのおか
げでその痛みは全くなくなりました。
ただ、
そ の 整 体 師 さ ん に﹁ す ご い 肩 こ り だ ね え ﹂
と指摘されてから肩こりが気になって仕方
ありません︵以前は自分が肩こりだという
先日、昨年から思い焦がれていた自動車
を購入しました。
遠くてなかなか足が向かなかった場所に
も想像以上に早く着けるので、日頃の出不
精が解消されつつあります。上達のために
は﹁乗り込み﹂が大事ということで、休日
は、交通量の多い市内を巡回して練習にい
そしんでいます。
ちょうど慣れてきたころに冬道となるので、
2名の新人弁護士が仲間入りし、事務局も
2 01
本 年
よ ろ
お願いし
自覚がなかったので全く気になりませんで
した︶。
肩こりに気づかなければ幸せだったの
に⋮。
9
10
NEW FACE
◆ ◆ ◆
よろしくお願いします
∼新人弁護士ごあいさつ∼
を解決したり権利を守ったりするべ
き 法 律 と い う も の が、 実 際 に は 機 能
し て い な い と 感 じ、 ま た、 法 律 を 用
いて市民の権利を守るべき弁護士が、
一般に生活している人々からは非常
に遠い存在であることを痛感したか
北 学 院 大 学 法 科 大 学 院 と、 地 元 で 過
私は、宮城県名取市︵仙台市の南隣︶
に 生 ま れ 育 ち、 東 北 大 学 法 学 部、 東
い き た い と い う 思 い を 抱 き、 司 法 試
解 決 し、 守 ら れ る べ き 権 利 を 守 っ て
少しでも弁護士というものを身近
な 存 在 に し、 困 っ て い る 人 の 問 題 を
らです。
ご し て き ま し た が、 司 法 修 習 を 機 に
非 常 に 熱 心 に、 そ し て 温 か く 指 導 し
の で す が、 札 幌 の 弁 護 士 の 先 生 方 が
当 初 は、 司 法 修 習 終 了 後 は 故 郷 に
戻 り、 仙 台 で の 登 録 を と 考 え て い た
ることに大きな希望と責任を感じて
一 員 と し て、 弁 護 士 の 道 を 踏 み 出 せ
律問題の解決に取り組む当事務所の
経験豊かな先輩弁護士が多数所属
し、 社 会 的 な 問 題 を 含 め、 多 様 な 法
ができました。
て 下 さ っ た こ と も あ り、 ぜ ひ 札 幌 で
おります。
に 暮 ら し や す く、 素 晴 ら し い 街 で す
ま だ ま だ 知 識 も 浅 く、 未 熟 で は あ
り ま す が、 日 々 努 力 し、 少 し で も 困
若き
弁護士へ
高崎
弁護士
暢
どうぞよろしくお願いいたします。
う 頑 張 っ て ま い り た い と 思 い ま す。
難に直面している方の力になれるよ
で 、 自 分 が 大 学 で 学 ん で い る、 紛 争
る労働条件の悩み等を見聞きする中
民 同 士 の 紛 争 や、 知 人 や 家 族 の 抱 え
私 が 弁 護 士 を 志 し た の は、 抽 象 的
で は あ り ま す が、 大 学 時 代、 近 隣 住
たいと思っております。
の で、 今 で は 札 幌 を 第 二 の 故 郷 に し
す る よ う に な り ま し た。 札 幌 は 非 常
弁護士としてやっていきたいと希望
いりました。
験 を 受 験 し、 幸 運 に も 合 格 す る こ と
大友 淳子
初 め て 故 郷 を 離 れ、 札 幌 に や っ て ま
弁護士
菅原 仁人
ました。
私は、司法修習で札幌に配属される
までの三〇年間ずっと東京で生活してい
ました。
この度、たかさき法律事務所で弁護
士としての第一歩を踏み出すことになり
弁護士
修習生活を通じ、あらためて東京と
は違う北海道の自然の豊かさやスケール
の大きさ︵更に加 えると、食 事の美味
しさ、スギ花粉が飛ばないこと︶
、そして、
人の温かさに魅せられました。
﹁これか
らは弁護士として、北海道で生活する
人たちのために働きたい ﹂と強く思う
に至りました。
大友淳子弁護士、菅原仁人弁護
士、おふたりの入 所 を心から歓迎
する。
事務所が、同時に複数の新人弁
護士を迎えるのは五年ぶり。新人
弁護士の入所は、法律事務所の雰
囲気を変える。新人弁護士がもつ
フレッシュさが、先 輩 弁 護 士や 職
員 をちょっぴり 緊 張させ、心地よ
い刺激を与えるからだ。
お二人が、弁 護 士として、大き
な夢をもってスタートラインについ
た。その夢 を実現 するために日々
努力を重ねて欲しい。
今、貧困と格 差の拡大で、最 低
限度の人間らしい生活すら困難な
状 況にある。 弁 護 士 として、一人
さらに、そこに踏みとどまるの
ではなく、時 代の流れの本 質を見
的弱者の人権を重視し、市民の権利を守
今後はこの事務所の一員として北海道
で生活する人達の暮らしを法律の面から
抜き、身 を挺して流れに抗 う、洞
の人間 として、その問 題に目をそ
涼しさに感動していましたが、一〇年以
支えていくことが目標です。人々が安心
どうぞよろしくお願いします。
たくことを期待する。
磋琢磨し、大きく羽ば
良 きライバルとして切
の弁護士として、お互いが
ことを、私たちは知っている。同期
お二人は、それを体現できる能力
と行動力、理性と情熱を持っている
た弁護士になって欲しい。
らすことなく向き合って欲しい。
上も経った後に札幌で生活することにな
察 力と信念、情熱と行動 力を持っ
るとは夢にも思いませんでした。
士を目指していきます。
ろうとも直ぐに駆けつける、そんな弁護
北海道はとても広いですが、困ってい
る方がいらしたらどんなに遠い場所であ
目指していこうと思います。
生活を送ることができる、そんな社会を
して働くことができ、お年寄りやお金の
ることを理念としています。
たかさき法律 事務所は、労働者や社会
人達のために働きたいと思っていました。
弁護士になった後も法的救済が及ばない
私はロースクール時代、薬害肝炎の被
害者を支える活動をしていたことから、
!
!
ない方であってもなに不自由無く日々の
時は旅行者として北海道の自然や夏の
札幌に来るのは高校時代の夏休みに
北海 道に遊びに来て以来です。その当
11
﹁過労死一一〇番﹂
失うおそれのある人やその家族などを
ら、働 き 過 ぎで 命 や 健 康 を 失った 人、
これは、北海道過労死問題研究会が、
働く人の命と健康を守るという趣旨か
﹁過労死・過労 自
昨 年一一月二一日、
殺一一〇番﹂電話相談が実施されました。
が長引き、リストラなどの心配から、
﹁働
の数が減少しておらず、むしろ、不況
健康を失った人、失うおそれのある人
いることからすれば、働き過ぎで命や
自殺者数は一一年連続で三万人を超えて
相談数は例年よりも減少しましたが、
労 災 申 請 数 は 減 少 していないことや、
今 後も、過労死・過労 自殺といった
哀しい事件が一つでも起きないように、
なされ、
活発な意見交流が行われました。
らは携帯電話販売店店長の事例報告が
然死﹂に関する学習会と山内弁護士か
究会では、川島医師を講師とする﹁突
弁護士竹田美由紀
対象に、毎年二回、父の日と勤労感謝
けるだけマシ﹂といった意識があるので
けた活動が広く知られていないことも、
ラブルによって、精神疾患になった人が
ワーハラスメントといった人間関係のト
に研究会が開催されています。
﹁過労死・
新聞記者などで構成され、毎年定期的
北海道過労死問題研究会は、弁護士、
医師、社会保険労務士、学者、保健師、
取り組んでいきたいと思います。
過労自殺一一〇番﹂の後に開催された研
の日の前に、無料電話相談を実施して
第四五回となる今回は、三件の相談
が寄せられ、不況が長引く中、企業で
相談数が減少した原因の一つではないか
務士らがアドバイスをしています。
働く人が減らされる中での過酷な働き
と思います。
少なくないことを実感しました。
場で働く人の心もすさみ、いじめやパ
ぶりが明らかになったほか、過酷な職
また、北海道過労死問題研究会など
を含め、過労死・過労 自殺の防止にむ
はないかと思います。
第四五回
おり、弁護士の他、医師、社会保険労
12
研究会報告
得に過大なノルマを課せられ、ノルマ達
え、会社からは機種変更・新規顧客獲
業務起因性を認めました。
て引き起こされたものであるとして、
上げられるなどの修正が行われたのです。
成に強い圧力をかけられました。その
があった」の心理的負荷強度がⅠからⅡに引き
ため、A氏の労働時間は飛躍的に増加
ともに、既存の項目である「部下とのトラブル
ある携帯電話販売店店長の事例
るようになった」
(強度Ⅱ)などが追加されると
し、店長へ就任した月の翌月の中旬ま
た」
(強度Ⅱ)
、
「複数名担当業務を一人で担当す
で、一日も休日をとることができません
ことになったほか、
「達成困難なノルマが課され
崇史
的負荷の強度が再強度とされるⅢと評価される
いじめ、又は暴行を受けた」が追加され、心理
弁護士 山内
具体的には、職場における「ひどい嫌がらせ、
でした。時間外労働時間は、就任月及
され、7項目については内容が修正されました。
つ病にり患し、就労不能となりました。
象となっていなかった事項が新たに12項目追加
A 氏 の 労 災 申 請 に 対 し、 労 働 基 準
監 督 署 は、 う つ 病 発 症 は 業 務 に よ っ
評価表」が改正され、従来の評価表では評価対
び翌月は、それぞれ約一六五時 間、約
めの判断指針である「職場における心理的負荷
A氏は、通信機器販売等を行なう会
社に勤務していましたが、会社が携帯
る形で、昨年、精神障害等に係る労災認定のた
にも及びました。その結果、A氏はう
どに関する相談が増えています。これに対応す
一二〇時間、それ以降の月も約八〇時間
中化や職場でのいじめ(いわゆるパワハラ)な
電話販売店の経営という新規事業を立
労働環境の急激な変化などにより、業務の集
新たな未知の勤務地において、販売店
白 諾貝
店長に就任しました。店長就任に伴い、
弁護士
A氏は、業務の引き継ぎに追われたう
労災基準の
改定について
ち 上 げ たの を 機 に、異 動 を 命 ぜら れ、
13
以上のような見直しは、これまで労災申請に
よる救 済 が 困 難
だ った 方 に 新 た
な可能性を見出
したことを意味し
ます。
倫子
以上をターゲットにした雇用選択・配置
んでした。その中で札幌地裁は、五〇歳
る な ど、 従 業 員 の 皆 さ ん の 闘 い は、 一 歩
員会に不当労働行為救済の申立がなされ
後も提訴が予定されています。︶、労働委
この間、未払の残業代の支払いを求め
る等の裁判が、札幌地裁に合計八件︵今
時間外労働時間自体はほとんどありませ
転 換 に よ る 心 身 の ス ト レ ス に 着 目 し て、
国に対し奥村さんの死が業務に起因して
反 が 認 め ら れ て い ま す が、 今 回 の 訴 訟 は
す で に、 N T T に 対 し て そ の 責 任 を 問
う民事訴訟では、会社の安全配慮義務違
長のすさまじいパワハラに対し、従業員
年以上も継続していたことやワンマン社
いなど労働基準法違反の労務管理が一〇
働を命じ、かつ、残業代を一切支払わな
ホテル経営で有名な萬世閣グループ
で、三六協定を締結しないまま時間外労
願いします。
援をよろしくお
是非ともこれ
まで以上のご支
おります。
いを 強いら れて
組合員の皆さ
んは、厳しい闘
はできません。
当 化しよう とするもので、到 底 許 すこと
声を無視し、労働基準 法違反の実態を正
会社の姿勢は、労働組合が結成され、
﹁職
場に労働のルール﹂の実現を求める多くの
算して請求しています。
弁護団は、労働実態から確実な時間を計
そもそも、会社がタイムカードすら導
入 し て い な い ず さ ん な 労 務 管 理 の た め、
ています。
員らの請求を不当請求であると開き直っ
しかし、この間も、会社側は、その非
を一切認めることもなく、むしろ、従業
一〇月、支援集会が開催されました。
伊 達 市 ︶ で 支 援 す る 会 が 結 成 さ れ、 本 年
こうした従業員の皆さんの闘いを支え
るため、地元︵洞爺湖町、登別市、室蘭市、
一歩前進しています。
業務起因性を認めたものです。
い る こ と を 認 め る よ う 求 め た も の で す。
の 方 た ち が 怒 り の 声 を 上 げ、﹁ 職 場 に 労
奥村過労死 勝訴判決報告会
奥村過労死労災認定訴訟
勝訴判決報告
弁護士 日笠
過労死の場合、一か月あたりの時間外労
働のルール﹂を実現するため労働組合を
耕
国側は、不当にも控訴しました。高裁
での闘いへのご支援をよろしくお願いし
ます。
萬世閣事件
働が八〇時間を超えることが労災認定の
結成してから、一年が経過します。
弁護士 齋藤
最も大きな要素となりますが、奥村さん
ました。
︵労災として認定する︶判決を言い渡し
昨年一一月一二日、札幌地方裁判所は
労働基準監督署の却下処分を取り消す
認めるよう求めたのが今回の訴訟です。
長は、申請を却下しました。この申請を
﹁労災﹂
であるとして、
奥村さんの死亡は
労災申請をしましたが、労働基準監督署
血で亡くなりました。
強い、その結果、奥村さんは急性心筋虚
を 迫 っ た 上、 長 期 間 の 宿 泊 を 伴 う 研 修 を
ストラ計画に伴い雇用形態の変更・選択
したが、NTTは、奥村さんに対し、リ
や宿泊を伴う出張は原則禁止されていま
NTT東日本に勤務していた奥村喜勝
さ ん に は 心 臓 に 持 病 が あ り、 時 間 外 労 働
● File1●
の場合、業務自体が制限されていたため
支援を訴える原告ら
● File2●
14
度
B型肝炎訴訟は
これからが本番です!
弁護士 島田
昨年一一月三〇日、肝炎対策基本法が
成立しました。
同 法 は、 B 型 肝 炎 の 感 染 拡 大 に つ き 国
に責任があることを明記するとともに肝
炎対策を恒久的に行うことを定めてお
り、これ自体は一歩前進といえます。
しかし他方で、同法は、一般的な肝炎
対 策 を 定 め る に と ど ま っ て お り、 ま ず
真っ先になすべきである予防接種回し打
ちによる感染被害者の被害回復措置につ
いては何も定めていません。
政 府 は、 被 害 回 復 措 置 に つ い て お 茶 を
濁 し つ つ、 こ の 肝 炎 対 策 基 本 法 成 立 を
もって幕引きを図ろうとしている姿勢す
らうかがえます。
マスコミによる報道ではともすれば
﹁肝炎問題はこれで解決﹂とされがちで
すが、決してそうではなく、むしろこれ
からが本番なのです。
肝炎対策基本法を、真の被害回復のた
め の 一 里 塚 と す る の か、 そ れ と も 幕 引 き
の道具に使われてしまうのかは、まさに
これからの訴訟進行とそれを後押しする
国民の声にかかっています。
労働審判を活用しよう
弁護士 邨山 達哉
させ復職を実現したケースがあります。
労働問題を抱えている当事者の方から
すればそれでも遅いと感じるかもしれ
ま せ ん が、 通 常 の 裁 判 に 比 べ た ら 格 段
相 談 を 受 け る こ と が 増 え て い ま す。 そ
い う 制 限 も あ り ま す が、 労 働 問 題 の 解
ためにあまり複雑な事案は扱えないと
労働審判は原則として三回までの期
日で結論を出すという回数制限がある
に早い解決なのではないかと思います。
の際、多くの方が口にされることが﹁裁
決方法の一つとしての意味は大きいと
会 社 が 残 業 代 を 支 払 っ て く れ な い、
理由もなく解雇されたなど労働問題の
判 っ て 何 年 も か か る ん で し ょ?﹂ と い
言えます。
うことです。
裁判を起こしたら必ず何年もかかる
と い う 訳 で は あ り ま せ ん が、 多 く の 方
が 抱 い て い る﹁ 裁 判 は 時 間 が か か る ﹂
というイメージは間違いではないと思
い ま す。 実 際、 私 が 担 当 し て い る 解 雇
事件の中にも三年以上争っている事件
があります。
時間がかかるという理由で泣き寝入
りをしようとする方もいらっしゃいま
す が、 ち ょ っ と 待 っ て く だ さ い。 労 働
問 題 で あ れ ば﹁ 労 働 審 判 ﹂ と い う 手 続
きを利用することによって比較的短期
間で解決できる可能性があります。
この労働審判手続の最大のポイント
は原則として三回以内の期日で結論を
出 す と い う ス ピ ー ド 感 で す。 私 が 担 当
した事件の中にも相談をお受けしてか
ら四か月で未払いの残業代を払っても
ら っ た ケ ー ス や、 五 か 月 で 解 雇 を 撤 回
最高裁HPより
● File3●
これからも、B型肝炎訴訟に一層のご
支援のほど、よろしくお願いいたします。
15
16
トピックス
退職のごあいさつ
山本留美子
日弁連事務員サテライト研修
の講師をして
新六十三期司法修習生のあいさつ
野田 晃弘
過 ぎ た 気 が し ま す。 社 会 的 問 題 か ら 身 近
し、 今 思 い 返 す と あ っ と い う 間 に 年 月 が
入 所 し た 頃 は、 が む し ゃ ら に 仕 事 を こ な
す る こ と と な り ま し た。
たな道へ進むため退職
うな通信衛星を使った大規模な研修も
が、私が就職した三〇年前は今回のよ
なって三一年目になろうとする私です
験 し ま し た。 今 春 に は 法 律 事 務 員 に
を利用しての研修︶の講師を初めて経
国事務職員サテライト研修︵衛星通信
昨年一二月一六日、日弁連会館クレ
オホールで行われた、日弁連主催の全
日々努力しております。そして、法
自 分 の 成 長 に つ な が る と 信 じ て、
す。しかし、若い時期の失敗は後の
社 会 人 と し て の 生 活 を 開 始 し て、
自分の未熟さに反省している日々で
士のもとで修習を
月 の 間、 竹 中 弁 護
滋
な 法 律 問 題 と 幅 広 く 関 わ る こ と が で き、
曹となったときには、その経験を生
昨年の一一月
二七日からの二か
た く さ ん の 事 を 学 び、 人 間 的 に 大 き く 成
ありませんでした。事務職員能力向上
かして、職責を果たしていきたいと
事務局長 池田
長できたと感じています。先生方はじめ、
歩を実感する、いい経験をさせてもら
に対する要請の高まりと通信技術の進
五 年 七 か 月 間、 勤 務
し て 参 り ま し た が、 新
事 務 局 の 方 々、 支 え て 頂 き ま し た み な さ
☆コンテンツ☆
取扱分野/法律相談の流れ/弁護士紹
介/弁護士費用/アクセス
☆リンク先☆
・北海道過労死問題研究会
・たかさき法律事務所九条の会
・サービス残業オンブズマン
☆プラテーア☆
URL:http://www.law-takasaki.com
させていただいております。
ま に は 大 変 お 世 話 に な り、 感 謝 し て お り
ホームページのご紹介
思います。
昨年10月15日、ホームページを開設
いたしました。
皆さまのお役に立つ情報も適宜更新の
うえ発信していきたいと考えています。
いました。
そのような機会を与えてくださ
る、 た か さ き 法 律 事 務 所 の 弁 護 士・
事務員の方々に、本当に感謝してお
ります。充実した弁護修習になるよ
うに頑張りますので、よろしくお願
いします。
編集後記
新 年 号 は、 当 事 務 所 が 取 り 組 ん で い る 諸
問 題 に つ い て、 更 に 一 歩 を 踏 み 出 す 大 事 な
年 に し た い と の 願 い を 込 め て お 届 け し ま す。
皆さまのご健康とご多幸を心からお祈りし
ます。
︵ふ記︶
本紙は、環境にやさしい植物油インキと
再生紙を使用しています。
ます。ありがとうございました。
ホームページ開設の
お知らせ