説 明 ペ ー ジ

Reina-Valera
(レイナ・ヴァレラ)
1602-2011
ルター派の神学者カシオドロ・デ・レイナ(Casiodoro de Reina)により、それまでの重訳を
脱し、はじめて原語からスペイン語に翻訳された記念碑的な聖書である”Reina o Biblia
del Oso”の改訂版です。カシオドロ・デ・レイナの学生でもあった改訂者のシプリア
ノ・デ・バレラ(Cipriano de Valera)は修道士で、宗教改革運動のため、スイスに
追放された後、エリザベス1世の即位に伴い英国に亡命し、ケンブリッジ大学の教
授にもなりました。以降この改訂版はレイナ・バレラ聖書(The Reina-Valera Bible)
と呼ばれるようになりました。
底本はヘブライ語がマソラ本文(Masoretic Text1525 ボンベルク版)、ギリシャ語が
テクストス・レセプトゥス(Textus Receptus1550 ステファヌス版)でその他ラテン
語その他各種聖書訳を参照しています。
このレイナ・バレラ聖書(The Reina-Valera Bible)の改訂はたびたび行われ、スペイ
ン語によるプロテスタント聖書理解の中核となっています。
有名なものは 1909
年、1960 年および 1995 年のもので最新版は 2011 年の改訂となっています。代表
的な聖書ソフトである”BibleWorks10”には 1960 年版と 1995 年版がリストアップ
されています。
訳例:ヨハネ福音書 1 章 1 節
En el principio era el Verbo, y el Verbo era con Dios, y el Verbo era Dios.
(Reina-Valera1960)
En el principio era el Verbo, el Verbo estaba con Dios y el Verbo era Dios.
(Reina-Valera1995)
1960 年版は本来の性質をあらわす動詞である”ser”の線過去形が、
1995 年版は一時的な状態をあらわす動詞である”estar”の線過去が使われています。
In the beginning was the Word, and the Word was with God, and the Word was God. (KJV)
初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。(新共同訳)
Wikipedia:聖書翻訳
最終更新 2015 年 9 月 1 日 14:12
Wikipedia:Reina-Valera
https://en.wikipedia.org/wiki/Reina-Valera
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