2013年12月3日 名古屋工業大学新聞 第 44 号 1版 1 9月 日、2013年 度 第8回﹁ロレアル︲ ユ ネスコ女性科学者 日 本 奨励賞﹂が発表され、 小 原睦代さん︵未来材料 創成D2︶が本学からの 初 の受賞者となった。こ の 賞は日本の若手女性科 学 者が、国内の教育・研 究 機関で研究活動を継続 で きるよう奨励すること を 目的として、日本ユネ ス コ国内委員会の協力の も と、日本ロレアル株式 会社により2005年に 創 設された。博士後期課 程 に在籍または進学予定 の 女性科学者で、物質科 学 及び生命科学から毎年 各2人ずつ選出される。 小原さんは研究のやり が いを多くの人に知って も らい、女性研究者を志 す 人が増えてほしいとの 思 いから、この賞への応 募 に至った。小原さんの 研 究分野は有機化学・不 斉合成であり、﹁酵素を υτͺσ.ξΥΑ੫ڠش৪! ུ႗રર 11 ࣽ⅛ঞ࿂ は部員数の関係で1年生 を繰り広げた。 各大学からはヨットを を大会に出場させなけれ 3艇出場させる。競技は ばいけないという状況で 団体戦であり、決められ あったが、日々の練習に たコースの中で各ヨット おいて1年生の練習に特 のゴールの順位の総計を に力を入れることで今年 競う。レースは2日間を も優勝という結果を収め 通して合計4回行われ ることができた。大会を る。1日目の2レースを 終えて、本学ヨット部主 終えて本学ヨット部は暫 将の加藤勇輝さん︵機械 定3位であったが、2日 3年︶は﹁今回の大会は 目のレースにて逆転優勝 王・安在研究室所属の をし、全国大会への切符 勝健太さん︵情報M2︶ を手にした。 本学ヨット部はこの大 が電子情報通信学会環境 会において4年間連続で 電磁工学研究会にて若手 優勝し続けてきた。今年 優秀賞を受賞した。環境 電磁工学研究会とは電磁 授︵生命・物質︶は自身 両立性︵EMC︶に関す の研究室に所属する小原 る研究・開発の さんの受賞を受け、 ﹁非 活性化を目的と 常に素晴らしいことだと して、同分野の 研究に従事する 思います。名工大の研究 若手研究者を対 室でも日本・世界に通用 象とした﹁若 するということを示して 手研究者発表 くれました。今回彼女が 会﹂を開催して 女性研究者として身近な おり、その研究 ロールモデルとなり、名 発表について 工大の女性の学生にとっ 新規性、有効 ては勇気づけられる賞で 性、妥当性、発 はないかと思います。ま 表技術を総合的 た、名工大に興味を持つ に評価し、 歳 高校生が増えるきっかけ 未満の参加者十 になったらいいなと思い 数人の中でも優 ます。日本の女性研究者 秀な3人の発表 の割合は約 %と少ない ですが、この賞は女性が 者に﹁若手優秀 もっと活躍できることを 賞﹂を授与して 示していると思います﹂ いる。 と話した。 ︿北原﹀ 勝さんが所属 13 ੳ࠲ఊ̯ͭ!৹ਜરર 33 1年生が出場する関係 で不安が大きかったが、 勝った時の喜びも一層大 きかった﹂と語った。 月1日から4日間に 渡って開催された第 回 全日本学生ヨット選手権 大会には全国から 大学 が参加。中部地方からは 本学と三重大学が参加し た。規模が大きくレース 数も多いため、より実力 が反映されやすい大会に なっている。結果は 大 学中 位であったが、実 力以上の力を発揮するこ とができたと考えている そうだ。 これら2つの大会を終 えて加藤さんは﹁来年の 生体等価液体ファント トワーク︵以下、イン ム︵人間の生体組織の電 プラントBAN︶技術 に、超広帯域インパルス 気的な性質を模擬した液 ラジオ通信方式︵以下、 体︶を用いて実験的に評 ︶が候補の一つ 価し、最適な検出時間に UWB-IR おけるビット誤り率特性 として適用可能である ことを示した。 UWB-IR︵BER特性︶を明らか 方式は非常に短いパルス にし、インプラントBA 通信方式 を用いることで、高速で Nへの UWB-IR の情報伝送や低消費電力 の実現可能性を示した。 今回、若手優秀賞を受 を達成でき、受信側にエ ネルギー検波方式を採用 賞した勝さんに苦労した ﹁インプラ すれば、回路構造も極め 点を聞くと、 て簡単であり実装が容易 ントBANへの実現可能 なことが知られている。 性を示す際に、計算機シ しかし、UWBの周波数 ミュレーション、ファン が高いためインプラント トム実験︵人間の生体組 BAN通信における信号 織の電気的な性質を模擬 、 減衰が大きく、良好な通 した液体を使った実験︶ 信性能の実現は容易では 海外での動物実験を行っ ない。そこで、 UWB-IR たが、当初は実験がなか 通信における広帯域雑音 なかうまくいかったので の取り扱い方を検討し、 苦労した。受賞という形 それを基にエネルギー検 で認められて嬉しい。他 の受賞者が企業の研究者 波方式におけるエネル ギー検出時間の最適化を から選ばれる中、とても 名誉なことだ﹂ と語った。 行い通信特性の向上を ︿加藤﹀ 図った。 それだけでなく、 全国大会では 位以上を 目指したい﹂と意気込 みを語る。そのために も、日々の練習をより質 の高いものにしていきた いと考えている。選手だ けでなく、OBやマネー ジャー、監督も含め一丸 となって新しい部のやり 方を作っていくそうだ。 今後のヨット部の活躍に 期待をしたい。 ︿山川﹀ している王・安在研究室 では、生体インプラント 通信における電磁両立性 の研究も行っており、カ プセル内視鏡の性能の向 上を目的として研究を進 めていた。体内からの無 線通信は人体からの大き な減衰を受けるため低周 波が主流である昨今、高 周波数帯での高速通信が 可能になれば手術中のリ アルタイムでの観測や、 カプセル内視鏡の位置を 制御しながらの観測が可 能になる。そこで、勝さ んは高周波数帯域でのイ ンプラント通信について の研究をしていた。 今回、若手優秀賞を受 賞した勝さんの研究の内 容は﹃広帯域雑音を有す エネルギー る UWB-IR 検出時間に対するBER 特性﹄というものだ。体 内から体表または体内同 士で通信するインプラ ントボディエリアネッ お問合せ先 [email protected] 名工大新聞HP http://nitpress.wordpress.com/ 「チョコチップクッキーを食べている時は幸せです。」 Ř˞ ࿂ ࣁġݩ໐ ġ໐ ↽‡ↇੳ ࿂ ↇġ⁋↟↝ⅾ⇅ર ર ࿂ ಎġ໐ڠܣਝ ૽ࡢܬġੳ 月5・6日、蒲郡市 にある海陽ヨットハー バーにて開催された20 13年度秋季中部学生 ヨット選手権大会のスナ イプクラスにおいて、本 学ヨット部が優勝という 結果を残した。この大会 は中部地方の大学が参加 する大会で、全国大会の 予選にあたる。参加大学 のうち、上位2大学は全 国大会に出場することが できる。本学の他に三重 大学、名城大学、名古屋 大学、日本福祉大学の合 計5大学が集まり、激戦 今回の受賞について小 原さんは﹁先生や先輩、 後輩の支えがあって成果 を残せたので、本当にみ んなに感謝しています。 受賞を通して少しは恩返 しできたかなと思いま す。また、自分以外の受 賞者はみな既に博士を卒 業し、助教や特任助教と いう形でアカデミックに 残っている大先輩ばかり で、刺激になりました。 今後、この賞に見合った 研究をしていかなければ と気合が入りました。将 来は製薬会社に入って、 世界中の病気で苦しんで いる人を救えるような新 薬を開発する仕事に携わ りたいです﹂と話した。 また、中村修一准教 ਝܬಎ໐ڠπΛΠࡀఱٛ́ ੳ̱̹πΛΠ໐͈͙̯̈́ͭȃ 編 集 ・ 発 行 所 名古屋工業大学新聞 [email protected] 印 刷 所 ( 有 ) 栄 光 社 10 78 24 24 24 ා 23 ਝܬಎ໐ڠ↺⁋↝ࡀఱٛ !ੳ 凌駕する 触 媒 創 製 、 新 触 媒を用い て 医 薬 品 分 子 の 左右を作 り 分 け る ﹂ と い う研究の 成 果 が 評 価 さ れ、物質 科 学 分 野 で 受 賞 した。 医薬品 に は 鏡 像 異 性 体 が数多く 用 い ら れ て い る。片方は薬効があるが、 もう片方 は 毒 性 を 有 し 、 副作用を も た ら す 物 質 も 多々ある た め 、 医 薬 品 を 作る過程 に お い て 鏡 像 異 性体の作 り 分 け が 重 要 で ある。生 体 内 で の 反 応 を 促進する 酵 素 は 天 然 の 触 媒であり 、 環 境 に や さ し い合成が で き る な ど 様 々 な能力が あ る が 、 特 定 の 物質の合 成 し か で き な い ため、医 薬 品 な ど の 複 雑 な物質の 合 成 に は 使 用 で きない。 そ こ で 、 小 原 さ んは酵素 に 多 く 含 ま れ る 〝イミダ ゾ ー ル 〟 に ヒ ン トを得て 、 類 似 骨 格 を も つ光学活 性 な 〝 イ ミ ダ ゾ リン〟を 用 い る こ と で 、 立体 選 択 性 を 制 御 し なが ら 色 々 な 化 合 物 を効 率 よ く 、 環 境 に やさ し く 合 成 で き る 触媒 の 開 発 を 行 っ た。 そ し て 、 新 し く 作っ た 触 媒 を 使 っ て 多く の 鏡 像 異 性 体 化 合物 の 作 り 分 け を 可 能と し 、 触 媒 の 有 用 性を 示 し た 。 こ の 研 究は 医 農 薬 学 、 化 学 工業 の 発 展 へ の 貢 献 が期 待 さ れ る 。 ੫ڠش৪!ུ႗રͬર̱̹ ࡔཫయ̯ͭȪऒȫ͂ಎఆਘ֚ޗȪֲȫȃ 18 11 12 硬式野球部秋季 3部 B リーグ優勝 リーグの優勝大学はプ レーオフを行い勝利大学 は2部との入れ替え戦の チケットを手にすること ができる。プレーオフは リーグで優勝した名古 屋学院大学との間で行わ れたが、残念ながら3対 で負けてしまい入れ替 え戦への切符は逃す結果 となった。 硬式野球部主将の吉田 怜史さん︵生命・物質3 年︶に話を伺った。﹁4 年生の頑張りに支えられ た。上の学年と下の学年 が一つになって試合に取 り組むことができたこと が優勝につながったので はないか。しかし、 プレー オフではプレッシャーな B ティック・コミュニケー ション研究部門、シンビ オティック・ライフ研究 部門、シンビオティッ ク・クリエーション研究 部門の3つの部門からな る。シンビオティック・ コミュニケーション研究 部門では、言語や文化の 障壁を超えたグローバル コミュニケーションを実 現する情報技術に関する 研究を行う。例として、 互いのバックグラウンド を考慮した翻訳システム の開発が挙げられる。シ ンビオティック・ライフ 研究部門では、高齢者や 非健常者の能力を引き出 し、社会参画を支援する 情報技術に関する研究 を行う。例として、音 や映像を他の情報に変換 する支援システムの開発 どがあり、大事な場面 でのミスが目立った﹂ と今リーグを振り返っ た。硬式野球部では1 年生から4年生まで学 年を問わず多くの人が 意見を言いやすい雰囲 気づくりを心掛けてお り、部員から意見が出 ればその場ですぐさま 共有し話し合いを行う そうだ。 今後の目標について は﹁春季で2部リーグ に昇格すること。これ からは後輩の2年生が 中心になるが、自分も サポートしていきた い﹂と述べた。春季リー グは毎年4月から5月 にかけて開催されるの で、硬式野球部の来春 のさらなる活躍に期待 したい。 ︿伊佐治﹀ が挙げられる。シンビ オティック・クリエー ション研究部門では、 分散した人々の英知を 地球規模で結集し創造 的活動を実現する情報 技術に関する研究を行 う。例として、適切か つ円滑な交渉や意思疎 通を可能にする自動合 意形成・自動交渉技術 の開発が挙げられる。 センター長に就任し た佐藤淳教授︵情報︶ は﹁今まで工学分野で 社会問題を扱うことは 少なかった。今後広い 分野の人と関わってい く中で、従来の工学の 殻を打ち破って、新し い工学分野を創生する 研究センターにしてい きたい﹂と今後の展望 を語った。 ︿北原﹀ お問合せ先 [email protected] 名工大新聞HP http://nitpress.wordpress.com/ 「進捗どうですか?」 B A A 10 10 9 月から 月に 行われた愛知大学 野球秋季リーグ戦 3 部リーグにて、 本学硬式野球部が リーグで優勝を 果たした。 リー グには本学の他に 名古屋市立大学、 南山大学、豊橋技 術科学大学、愛知 みずほ大学が参加 した。 3 部は ・ の 2 つのリーグに よって構成されて おり、各大学と2 回ずつ戦う総当た り形式で勝率が最 も高い大学が優勝 となる。また、各 B 人どうしの衝突もより顕 著になる。当センターは、 情報技術によってこのよ うなグローバル社会の 様々な問題を解決し、地 球規模で共生︵シンビオ ティック︶できる社会、 すなわち互いの能力を活 かし合える社会の実現を 目指している。 本学の情報分野の研究 の拠点として設置された 当センターには、情報工 学科の教員を中心におよ そ 人が所属している が、幅広い知見を得るた めに社会工学専攻の教員 も所属している。また、 研究においては学外との 連携の強化を進めてお り、国内の大学や研究所、 政策機関、多くの海外の 大学と連携していく。 当センターはシンビオ 20 10 ࣁݩ໐⅛Ⅼ ⅗ ⅃ ⅼ „ 月1日、本 学 に グ ロ ーバル 共 生 情 報 研究セ ン タ ー が 設置さ れ た 。 今 日の国 際 社 会 で は、急 速 な グ ロ ーバル 化により、言語・ 文 化 ・ 価 値観・ 精 神 身 体 機能等 の 相 違 や 多様性 に 起 因 す る様々 な 社 会 問 題が発 生 し て い る。昔 は 関 わ る ことの な か っ た 人たち と 今 は 関 わるこ と が で き るとい う の は 、 新たな 可 能 性 を 社会に も た ら す 一方、 良 好 な 人 間関係 を 築 く こ とはよ り 難 し く なり、 ΈυȜΨσވૂ༭ࡄݪΓϋΗȜ୭౾ 2013年12月 3 日 名古屋工業大学新聞 2 伊藤准教授 グッドデザイン賞 受賞 本 学 の 伊 藤 孝 紀 准教 授 ︵ 建 築 ・ デ ザ イ ン︶が ﹂と﹁ OSORO ﹂ ﹁ NITY で2013年度グッド デ ザ イ ン 賞 を 受 賞 した。 グ ッ ド デ ザ イ ン 賞 は有形 無形に問わず、﹁そのデ ザ イ ン が く ら し を 、社会 を 、 豊 か に し う る ﹂こと が 評 価 さ れ た も の に対し て 贈 ら れ る 最 高 の 賞であ る。 は2011年か NITY ら 本 学 で 実 用 化 を 目的と し た 社 会 実 験 が 数 度にか け て 行 わ れ た コ ミ ュニ ティサイクルである。2 011 年は世界初の交通 系ICカードを活用した シ ス テ ム の 提 示 だ った さんが中部経済産業局施 策功労者感謝状の贈呈を 受けた。この感謝状は中 部地区の産業振興に貢献 した人に対して贈られ る。仁科教授は本学で開 が、2012年の社会実 験では独自のデザインを 発表。車体の色は黒と黄 色が主体となり、自転車 返却時にフレームの黄色 が返却台の黄色とマッチ することで﹁ ﹂の文字 が浮き上がる楽しさを演 出している。ほかにも利 用率向上につながる工夫 がなされており、サドル の高さや荷台の設置など 利用者の多数を占める女 性に主眼を置いたデザイ ンとなっている。なお、 は公益社団法 この NITY 人日本サインデザイン協 会が顕彰する2013年 度SDAデザイン賞の最 優秀賞も受賞している。 は眼鏡メー OSORO と カーの MonkeyFlip 共同開発し商品化された ヒトとの繋がりを実感で きる眼鏡である。東日本 大震災以降、ヒトとのつ ながりが強く求められる 時代となった。そこで登 だ。 場したのが OSORO には2つの形状 OSORO があり、片方はやや大き めでレンズ部分のフレー ムが凹型となっている。 もう片方はやや小さめで 凸型のフレームとなって おり、2つの眼鏡は互い に重なり合うデザインに なっている。このような さりげない仕掛けが施さ が大 れた眼鏡、 OSORO 工場長養成塾のカリキュ ラムはゼミ・実習・実 践・工場見学の4つで構 成されている。ゼミでは 本学の教員が中心になっ て講座を行う。実習では 模擬の組み付けラインを 用いて作業分析をし、改 善を図る。実践では4社 1 組となってそれぞれの 企業の現場に赴き、改善 活動を行う。工場見学で は改善活動につながるポ イントを自分の目で見つ ける、ということを行 う。これらの行程を9月 から3月にかけて 日間 行う、少人数で実践的な プログラムである。今年 は合計で 社の企業から それぞれ1人ずつ参加し た。 工場長養成塾はもとも と平成 年度、 年度経 済産業省の製造中核人材 切な人との繋がりを実感 させてくれる。 今回の受賞を受けて伊 藤准教授は﹁デザインは 一人でやっているのでは なく技術者や販売者など チームでやっており、そ れが評価されたことで次 へのモチベーションにつ ながる。この地域の企業 と連携して、デザインの 力で活性化したい﹂と 語った。今後は名古屋の 街を良くしたいという強 の い想いのもと、 NITY のよ 実用化や OSORO うなデザイン活動などに 取り組んでいくとのこと である。伊藤准教授のよ うな想いが、さまざまな ものに形を変えて名古屋 の発展につながっていく のだろう。 ︿山田﹀ 育成事業として立ち上げ られ、平成 年度から本 学の事業として自立化。 現在に至るまで合計7回 開催している。完全に自 立化し本学が主催してい る点と、それが継続され ている点が評価され、感 謝状の贈呈に至った。仁 科教授は感謝状を贈呈さ れた感想として﹁自分が やってきたことが認めら れたことを光栄に思う。 素晴らしいメンバーに恵 まれた。事業として感謝 状を頂いたと思ってい る﹂と語った。 仁科教授は工場長養成 塾に関して﹁内容が自分 の専門分野に近く、自分 の学んだことを現場の人 に伝えることができる。 その上、現場の品質管理 問題にも触れることがで きるので、自分にとって ಎ໐ࠐॲޫͤۜ͢৫ે!௭೮ 21 ऒ̥ͣমྩޫಿ͈५നဉ̯ͭȂ૾ޗ࠲شȂ মྩ͈ ോܜ̯ͭȃ ΈΛΡΟΎͼϋરͬર̱̹ȶOJUZȷȪऒȫ͂ȶPTPSPȷ Ȫֲȫȃ ྴࢥఱ૧ๅඋζρΕϋ ȸఱ૽͈ྴࡣؚ も大きな学びがある﹂と 語る。また、工場長養成 塾には本学の学生も何人 か参加しており、学生も 自ら改善活動に参加する ことでインターンシップ とは違った教育の場と なっている。自分の研究 と学生の学びが両立でき る場として工場長養成塾 に深く関わっているそう だ。 仁科教授は工場長養成 塾が本学の工学教育の一 つのあり方であると考え ており、今後については 学生にとっての実践教育 の場として活用していく こと、工場長養成塾を継 続していく仕組みを作る こと、工場長養成塾の教 育のノウハウを他の地域 に展開すること、の3つ を考えていきたいとのこ とだ。 ︿山川﹀ ﹁大人の名古屋﹂ はこだわりや上質 さが詰まった大人 のための余暇情報 は﹁大 誌。 vol.23 人の名古屋﹂初の 建築特集号だ。本 学建築・デザイン 工学科の伊藤孝紀 准教授が監修を務 め、 ﹁名古屋建築 探訪﹂と題打って 名古屋圏の代表的 な建築物たちの魅 力に迫る。名駅、 栄、鶴舞と私たち に馴染みある土地 が取り上げられ、 名古屋市役所本庁 舎のように歴史深 いものからミッド ランドのような現 代建築、さらにはリニア 開通を見据えた都市開発 まで、昔・今・未来の名 古屋建築を街との関係性 や建築家・土地の歴史な どと併せて専門的視点で 読みといていく。私たち が何気なく通っている鶴 舞公園にも、近代建築の 変遷を映した歴史的建築 物が集まっている。私た ちの日常のなかに溶け込 みすぎて、知らなかった もしくは気に止めて来な かった建築物たちの歴史 と美しさをダイナミック に撮られた写真が伝えて くれている。写真を見る だけでも楽しめるだろ う。再発見!という題通 り、街を見る視点を変え てくれる一冊だ。 ︿小池﹀ お問合せ先 [email protected] 名工大新聞HP http://nitpress.wordpress.com/ 「もう今年も終わりですね。」 W 8 月 日 、本学 の 仁 科 健 教 授︵都 市 社 会 ・ 産 業戦 略 ︶ と 株 式 会社豊 田 自 動 織 機 の元顧 問 で あ る 磯 谷智生 N 催されている﹁工場長養 成塾﹂という人材育成プ ログラムにおいて塾長を 務め、運営体制の構築の ためにリーダーシップを 発揮し、地域の人材育成 を通じて地域のものづく り、産業の振興に貢献し た。磯谷さんは工場長養 成塾推進プロジェクト リーダーを務めた。 工場長養成塾とは、製 造現場での問題に自ら気 付き、考え行動できる工 場長の育成を目指した講 座のことである。大企業 は技術の継承といったこ とが可能な体制をもって いるが、中小企業にはそ ういった体制は整ってい ない。中小企業にむけて 製造現場のマネジメント に関する技術継承を行え るように人材育成をする 目的で開催されている。 28 18 28 17 2013年12月 3 日 名古屋工業大学新聞 3 19 ȁġġŷŰŭįijĴġठอࡉȊ࠺ಃ́༜̩ྴࡣؚȃȹ ȪʼnłŏŌŚŖġŎŐŐŌȫ 名工大新聞部ではHPやTwitter、Facebookを通しても情報を発信しています。 オンラインならではの情報もあるので是非ご活用ください。 早川研究室 戦ではA級、B級の二階 級に分かれており、本学 将棋部はA級に所属して いる。そこで、本学将棋 部ではA級維持を目指し て精進しているとのこ と。容易なことではない が、今後も将棋部の活躍 に注目していきたい。 ︿加藤﹀ お問合せ先 [email protected] 名工大新聞HP http://nitpress.wordpress.com/ 「今年も残すところ一か月だと思うと感慨深いです。」 い﹂と語ってくれた。 本学将棋部は今年度留 学生が入部し、アット ホームな雰囲気が売りだ と言う。息抜きも重要だ が、真面目にやるときは やるというメリハリも合 わせ持った部活であるそ うだ。 また本学将棋部は団体 ⅽⅾ←↱⁋ↈ‡໐ 26 ȡˎ˔ȡ 22 21 ಎ໐ڠܣਝ́૽ࡢܬ ੳ̱̹ܣ໐͈ୌఆࢴࢤ̯ͭȃ ︵環境材料工学科︶ 月2日・3 日にかけて、昭 和生涯学習セン ター で行われ た中部学生将棋 秋季個人戦︵以 下、秋季個人 戦︶で本学将棋 部の西村晃宏さ ん︵生命・物質 2 年︶が見事優 勝を果たした。 秋季個人戦は 東海地区に存す る大学の学生約 人が3、4人単位のグ ら、逆境に負けず自分の ループに分けられ、その 持ち味を活かして粘った グループ内で2勝すると ことが良かった。優勝し 本戦であるトーナメント たときは夏休みの期間で へと駒を進めることが出 真面目に詰将棋や他大学 来るという形式で行われ の学生と練習試合をする ている。今大会で優勝す ことによって練習したこ ると 月 日から 日に とが報われて、とても嬉 かけて三重県で行われる しかった。社会人になっ 全国大会に参加すること ても将棋を続けていきた ができる。 西村さんにとっての今 大会の印象を聞くと、﹁大 体の試合で逆転による勝 利を収めていることか アイスホッケーという 競技をご存知だろうか。 言葉を聞いたことがある 人は多いだろう。おぼろ げに長い棒で小さな玉を 奪い合うような試合風景 も浮かんでくるかもしれ ない。その氷上競技の不 自由さや見た目以上の迫 力、スピード感の中にど んな面白さが潜んでいる い、そして時々は不得意 かを知る人はどれほどい なことや初めてのことに もチャレンジしてほし い。教員はそのためのサ ポートをしている﹂と早 川准教授は語る。自分の 好きなことをとことん追 求できる早川研究室をあ なたも目指してみてはい かがだろうか。 ︿安藤﹀ 級生とは別れて基本的な 練習が中心となるが、練 習には社会人の監督と コーチが付き、選手に指 導をしてくれる。部員た ちの懸命な練習と監督・ コーチの指導のかいも あって、平成 年度中部 学生アイスホッケー選手 権大会秋季大会では2位 という成績を収めた。 そんなアイスホッケー 部の小川和大さん︵環境 材料3年︶は本学アイス ホッケー部の魅力につい て﹁上下関係はしっかり しつつも和気あいあいと した雰囲気です。多くの 人が初心者の状態から始 めるので自分の成長を実 感できる部活だと思いま す﹂と語る。 試合観戦、見学だけで も歓迎で、申し出があれ ば車での送迎も可能との ことなので興味があれば アイスホッケー部の活躍 の場に行ってみてはいか がだろう。ますます冷え 込むこれからの季節をこ たつの中で過ごすのもい いが、冬を感じさせるス ポーツにふれあうのも一 興である。 ︿山田﹀ ȁྴࢥఱ૧IQ͉́ȂXfc͈͙ͅࠇश̯̞ܱͦ̀ͥ ম͞Ȃঞ࿂ષ̯ͤͣ͢ͅમ̱̩δςνȜθͺΛί̱̹ܱ ম͞ρȜৢ૯̦ྖश̳́Ȋ ͉༷ͥ̈́ͅܨiuuq;00ojuqsftt/xpseqsftt/dpn0͒ȃ ȁྴࢥఱ૧໐͉́Ȃ૧ιϋΨȜͬ༡ਬಎ̳́ȃડ̦ ̫̩̈́̀͜ȂΟΎͼΰ̧̦̩̈́̀͜ఱસຳȃࡢഎ ̈́ιϋΨȜ̦ఁ̞Ȃ̳̞̩̱̀̽͘͞ڢȃ͉༷̜ͥྙޟ ऒܱ͈ͺΡτΆ͘Ⴒ၁̱̩̺̯̞̀Ȋ nitechpress @gmail.com ষ͉ٝˎอ࣐ထ ૧ව໐֥༡ਬಎȊ ɫۜேȆൎࣂ̭̭̈́ͭ́͒͜Ȋ 中部学生将棋秋季個人戦 優勝 11 降は研究をしないように しているそうだ。年に一 度のゼミ旅行や夏期講習 などのイベントも積極的 に行っている。 ﹁人には個性があり、 できないこともたくさん ある。だからこそ、得意 なことや好きなことは大 いに伸ばしていってほし ͺͼΑγΛΉȜ໐͈͙̯̈́ͭȃ るだろう。本学にはそん な﹁氷上の格闘技﹂ 、ア イスホッケーにふれあえ る部活動がある。もちろ ん、 アイスホッケー部だ。 本学のアイスホッケー 部には4年生8人、3年 生2人、2年生7人、1 年生9人の総勢 人が所 属している。部員の多く は大学からアイスホッ ケーを始めるため、ス タートラインは みんな同じ。練 習した分だけ自 分に還元され、 上達できるの だ。練習といっ ても冬にしかで きないのでは、 と思う人も多い かもしれない が、実はそうで もない。練習は 主に毎週月曜の 時から大須に あるスケートリ ンク、名古屋ス ポーツセンター で練習を行って おり、季節に関 係なく氷上で滑 ることができ る。1年生は上 25 今 回 の 研 究 室 の 旅では ガ ラ ス を ベ ー ス と した機 能 性 材 料 に つ い て 研究し て い る 早 川 知 克 准 教授 ︵環境材料︶の研究室︵以 下 、 早 川 研 ︶ に つ いて紹 介する。早川研には 名 の 学 生 が 所 属 し て おり、 落 ち 着 い た 雰 囲 気 で研究 が 行 わ れ て い る 。 早川研 は実験室を2つ持ってお り 、 電 気 炉 を 用 い たガラ ス の 合 成 か ら レ ー ザー装 置 等 を 使 っ た 性 能 の評価 ま で を 一 貫 し て 行 えるよ ்ࡄݪ͈͙̯̈́ͭȃ うになっている。 現れない。他の物質の結 ガラスというものは日 晶 で も こ の 特 徴 を 持 つ も 常生活でもよく使われて の は あ る が ﹁ 安 価 に 大 量 いる物質であるが、早川 生産が可能﹂﹁均質に生 研は蛍光ガラスというも 産 で き る ﹂ な ど の ガ ラ ス のを主に研究している。 の 持 つ 利 点 を 生 か し た 高 蛍光ガラスとは光アンプ 機 能 材 料 の 生 産 の た め に という光を増幅させるデ 研 究 を 行 っ て い る 。 バイスに使用する材料で ︻ プ ラ ズ モ ニ ク ス ︼ プ ラ あり、ガラスに希土類イ ズ モ ニ ク ス と は 金 属 ナ ノ オンを混ぜることで蛍光 粒 子 に 光 を 当 て る と 周 り する機能を持たせた材料 に 強 い 電 場 が 生 ま れ る 現 である。その機能は光ア 象 な ど を 含 む 新 し い 科 学 ンプ以外に、蛍光灯や 分野である。金属ナノ粒 ディスプレイの発光体に 子 近 く に 発 光 体 を 置 く と も応用が期待され 通 常 よ り も 高 い 波 高 を 持 ている。蛍光ガラ つ 光 を 出 す こ と が 確 認 さ ス以外にも早川研 れており、LED蛍光体 では様々な機能性 の効率を上げるための1 材料を研究してお つ の 方 法 と し て 期 待 さ れ り、その中のいく て い る 。 ま た 、 他 の 研 究 つかを紹介する。 室 と の 共 同 研 究 も 積 極 的 ︻非線形光学ガラ に 行 っ て い る 。 ス︼非線形光学ガ このように様々な研究 ラスは強い光を当 を 行 っ て い る 早 川 研 で あ てた時に光の波長 るが、方針の1つとして を変える、ガラス ﹁ 定 時 で 研 究 を 終 え る ﹂ の屈折率が変わる と い う も の が あ る 。 夜 間 などの特徴を示す に 実 験 が で き な い こ と も ガラスであり、こ あり、朝9時か ら夕方 れらの特徴は弱い 5 時 の コ ア タ イ ム に 集 中 光を当てた時には し て 研 究 を 行 い 、 そ れ 以 ːζი 2013年12月 3 日 名古屋工業大学新聞 4 12 100 12 20
© Copyright 2024 Paperzz