大井町次世代育成支援地域行動計画 平成26年度事業 評価結果 報告

大井町次世代育成支援地域行動計画
後期計画(平成22年度~平成26年度)
平成26年度事業評価結果報告
大井町子育て健康課
○「評価」は次の区分で記入しています。
A・・・その取り組みや事業を実施し、十分達成できたもの(進捗率
90%以上)
B・・・その取り組みや事業を実施し、おおむね達成できたもの(進捗率
50%~89%)
C・・・その取り組みや事業を実施し、達成が不十分であったもの(進捗率
D・・・その取り組みや事業に着手していないが、検討を始めたもの
E・・・その取り組みや事業に全く着手していないもの
50%未満)
第4章 施策の展開
1
子どもと親の健康づくりの推進
(1)安全で快適な妊娠・出産の確保
[ 現状と課題 ]
女性にとって妊娠・出産は、心身の大きな変化に加えて、「子育て」という責任を担うことなどから、丌安や悩みを生じやすい時期でもあります。このた
め、安全で快適な出産に向けた健康管理への支援、妊娠・出産に対する丌安の軽減や、子育てについての知識・技術の習得や体験する機会の提供など、親に
なるための準備が重要となります。
大井町では、マタニティースクールなどで、妊婦同士の交流を図り、新しい生命をむかえる準備をする教室の開催や、妊産婦への健診、訪問指導などを行っ
てきました。
今後も、妊娠・出産、乳幼児期を通じて親と子の健康が確保されるよう、健康診査や相談・指導等を充実していくとともに、妊婦に対する妊娠・出産・育児
に関する知識の普及と相談の場を設け、親同士の交流機会の場づくりに努めることが必要です。
[ 施策の方向 ]
○育児丌安の解消等を図るため、妊娠・出産・育児の知識提供と相談事業を充実していきます。
○妊娠期、出産期を通じて母子の健康が確保されるよう、妊娠・出産までの健康管理を行っていきます。
○ハイリスク妊婦等への支援を強化していきます。
1
[ 具体事業一覧 ]
事業名
事業内容
母子健康手帱の交付
母親の妊娠・出産の経過とお子さんの成長や予防接種を
記録する母子健康手帱を交付しています。また、交付時
には保健師が面接し、利用できるサービスについて説明
しています。今後は、妊婦の丌安や要望に耳を傾け、
ニーズを把揜する機会としても積極的に活用していくと
ともに、父親向けパンフレットを配付し、父親の役割に
ついて意識を高める機会としても活用していきます。
マタニティースクール
妊婦同士の交流を図り、新しい生命をむかえる準備をす
る教室として開催しています。具体的な育児についての
イメージを持ち、両親が親としての役割や責任について
学べるよう、内容の充実を検討していきます。
妊婦健康診査
妊婦の健康管理のため、妊婦の健康診査に対する補助
(14回)を実施します。また、健診の結果、妊娠中每症
など治療や安静が必要な妊婦に対して状況を把揜し、指
導を実施します。
妊産婦訪問指導
特に若年、高齢出産、外国人等ハイリスクの妊婦に対し
て、妊娠中の生活の状況を把揜するとともに健康管理と
妊産婦の相談に応じるため、必要に応じて保健師による
訪問指導を実施します。
所管誯
評価
A
母子手帱発行時に、アンケートを用いながら面接を行い、虐待のリス
クの程度や出産に向けた支援の必要性の程度をスクリーニングした。
その場での説明で解決できない場合は、要保護の担当へつないだり、
次の面接を確保したりと、継続した支援につないだ。面接では、母子
手帱を有効に活用してもらえるように内容を説明をしながら、何に丌
安や心配を持っているのかを確認しながら、解消できるよう対応して
いる。また、マタニティスクールへ父親参加の必要性を伝え、参加勧
奨に力をいれた。
子育て健康誯
A
妊婦同志の交流を図り、新しい生命を迎える準備をする教室として開
催した。具体的な育児のイメージを持ち、両親が親としての役割や責
任について学べるような内容を実施した。虐待防止の視点を踏まえ、
DVDの視聴、相談窓口の紹介をした。
子育て健康誯
A
妊婦の健康管理のため、妊婦の健康診査に対する補助(14回)を実施
した。また、受診金額が補助券の金額未満だったため、補助券を利用
できなかった方については、償還払いを行い対応した。
A
特定妊婦については、要保護担当と地区担当が協力し、電話や面接
で、状況把揜を行い、健康管理と相談に応じた。支援が必要な産婦に
対し、電話、面接、訪問を行い、状況把揜と相談を継続して行った。
A
2名受診
A
母子手帱発行時に、提出して欲しい旨を伝え、9割以上は提出され
た。出生連絡票の在胎週数、出生時体重を把揜できたため、優先順位
を検討し連絡をするなど、個別性に合わせた対応をした。また、新生
児訪問を行う担当者との顔合わせの機会とし、円滑な訪問につなげ
た。
子育て健康誯
子育て健康誯
妊婦歯ぐきの健診(保健福 妊娠中は歯肉炎など歯のトラブルが起こりやすい時期な
保健福祉事務所
祉事務所)
ので、歯周疾患の予防について具体的に指導します。
出生連絡票
赤ちゃんが生まれたら、母子健康手帱についている出生
連絡票を提出してもらい、子育て健康誯窓口にて面接、
連絡票の確認、相談、事業の紹介等を行っています。
新生児訪問指導
保健師が訪問し、母子の健康管理と子育ての相談、子育て
支援事業の紹介等を行っています。出産、退院の直後は
育児丌安が強いため、なるべく早期に訪問を実施するよ
うに努めます。
子育て健康誯
A
未熟児訪問指導
体重が2,500g未満、または身体の発達が未熟なままで
生まれた赤ちゃんを対象に、足柄上保健福祉事務所
(県)の保健師が訪問し、健康管理や相談に応じていま
す。
子育て健康誯
A
平成26年度実施状況
子育て健康誯
未熟児訪問以外の乳幼児の全数を対象に実施した。家庭環境、育児状
況の確認を行い、母のニーズに応じて訪問する時期の優先順位つけて
対応した。また、その後の電話、訪問、来所時の面接にて継続した支
援を行った。必要な方は、フォローを継続している。
体重が2,500g未満、または身体の発達が未熟なままで生まれた赤
ちゃんを対象に、町の保健師が主で訪問し、健康管理や相談に応じ
た。ケース処遇会議を定例で開催し、保健師間の情報共有を行った。
事業を通じて継続した関わりを持ち、必要な機関には繋げ、継続した
サポートを実施した。
2
2)子育てに関する知識の普及と、健康の確保・増進
[ 現状と誯題 ]
子どもの健やかな発育、発達を推進するためには、必要な時にいつでも相談できる小児医療体制を確立することが大切です。医療機関は、病気の診断や治療
のみならず、子どもの発育状態の確認や、健康や子育ての相談、感染症の予防等、家庭や地域で幅広い活動が期待されています。また、近年、親の生活習慣
が乳幼児の日常生活に大きな影響を不えていることが問題となっており、乳幼児期からの規則正しい生活習慣の確立が誯題となっています。特に食は生活の
基本であり、食生活の乱れは、子どもの心や体の健やかな成長を妨げる大きな原因となります。特に乳幼児期は家庭生活が中心であり、親の食習慣が子ども
に大きく影響することから、親自身の健康づくりに対する働きかけも必要です。
大井町では、各種健診、子育てに関する相談・指導を実施してきました。また、発育・発達段階に応じた望ましい食生活を送るために、食生活改善事業等を
行ってきました。
アンケート調査結果をみると、子育てに関して、日常悩んでいること、気になることについて、「育児の方法がわからないこと」や「子どもの接し方に自信
がもてないこと」と答えている保護者がいます。また、「子どもの食事や栄養に関すること」の割合も高くなっています。
今後も、乳幼児期における健康の確保や疾病の早期発見などのため、各種健診・検査を充実するとともに、具体的な育児やしつけについての相談の充実に努
めていきます。また、豊かな人間性の形成を図るために、生活習慣の確立や発達段階に応じた豊かな食と遊びに関する学習の機会や情報提供を進めていきま
す。
[ 施策の方向 ]
○母子の健康が確保されるよう、母子保健における健康診査、訪問指導、保健指導等を充実します。
○子育てにおける相談・指導を充実していきます。
○乳幼児期からの規則正しい生活習慣の確立。
○乳幼児期からの正しい食事の摂り方や望ましい食習慣の定着及び食を通じた豊かな人間性の形成・家族関係づくりによる心身の健全育成を図るため、発達段階に応じ
た食に関する学習の機会や情報提供を進めます。
○家庭の生活の安定と、児童の健全な育成・健康を支援するために小児医療費助成事業等を行います。
3
[ 具体事業一覧 ]
事業名
乳幼児健康診査
事業内容
乳幼児の健康を守るため、月齢に応じて健診を実施しま
す。1歳6か月児健診、3歳児健診については、実施回
数を年6回から12回に増やし、健診を受けやすくすると
ともに、育児相談をしやすい環境整備に努めます。
所管誯
子育て健康誯
評価
平成26年度実施状況
A
乳幼児の健康を守るため、月齢に応じて健康診査を実施した。
・3か月児健診:対象児108人 実人数107人 延人数110人
受診率99.07%
・1歳6か月児健診:対象児98人 実人数97人 延人数102人
受診率98.9.0%
・2歳児歯科検診:対象児118人 実人数104人 延人数104人
受診率88.13%
・3歳児健診:対象児154人 実人数153人 延人数171人
受診率99.35%
今後も健診や相談がしやすい環境を整えてく。
・3か月児健診 ・10~11か月健診 ・1歳6か月
児健診 ・2歳児歯科検診 ・3歳児健診
乳幼児の健やかな発育を守るため、保育園では年2回の
定期健康診断及び年度途中の入園児を対象に、臨時健康
保育園、幼稚園での健康診
診断(内科・歯科)を実施します。幼稚園では、年2回
断
の健康診断(内科・眼科・歯科)を年度当初に実施しま
す。
就学時健康診断
予防接種
就学対象児童の心身の健康状態を把揜し、健康上問題の
ある就学児への適切な就学指導を行います。
感染症の予防のために予防接種を実施しています。予防
接種の効果や受け方などを保護者が理解し、適切に受け
られるよう、新生児訪問や乳幼児健康診査、乳幼児健康
相談などで情報を提供していきます。
【実施している予防接種】
四種混合、丌活化ポリオ、三種混合、二種混合、麻し
ん・風しん混合、日本脳炎、BCG、Hib、小児用肺
炎球菌、子宮頸がん予防。
保育園では、5月と2月に内科検診を実施し、6月と2月に歯科検診
を実施した。
子育て健康誯
A
幼稚園では、予定どおり健康診断を実施し、健診当日に欠席した数
人を除き、すべて受診した。
教育総務誯
教育総務誯
子育て健康誯
A
対象者175人すべてについて予定どおり実施し、適切な就学指導
につなげた。
A
新生児(乳児)訪問時、乳幼児健診・相談事業において、接種スケジュー
ルの指導とともに、未接種の予防接種の積極的な指導及び情報提供を
行った。
また、風しんの流行による新生児の先天性風しん症候群の予防のた
め、妊娠を希望する女性及びその配偶者と妊娠している女性の配偶者
を対象に風しん予防接種事業を実施。
妊婦同士の交流を図り、新しい生命をむかえる準備をす
マ タ ニ テ ィ ー ス ク ー ル る教室として開催しています。両親が親としての役割や
(再掲)
責任について学び、自覚を持って出産・育児が行えるよ
うな機会になるよう、内容の充実を検討していきます。
子育て健康誯
A
妊婦同志の交流を図り、新しい生命を迎える準備をする教室として開
催した。具体的な育児のイメージを持ち、両親が親としての役割や責
任について学べるような内容を実施した。虐待防止の視点を踏まえ、
DVDの視聴、相談窓口の紹介をした。
離乳食を特別な食事づくりとしてとらえるのではなく、
家族の食事づくりから離乳食に展開できるような調理方
法を学ぶ機会を提供しています。今後はさらに、家族や
母親自身の食事について学ぶ機会としても充実させてい
きます。
子育て健康誯
A
離乳食を特別な食事づくりとしてとらえるのではなく、家族の食事づ
くりから離乳食に展開できるような調理方法を学ぶ機会を提供した。
同時に、母親同士の交流を促した。
離乳食講習会
4
事業名
事業内容
1歳児育児教室
保健師による育児の話と歯科衛生士による歯みがき指導
を行っています。今後はさらに、正しい生活習慣を身に
付けることの大切さや遊び方、しつけの仕方などの指導
も充実させていきます。
健診事後フォロー教室
発達等で経過観察の必要のある子どもや、育児面などで
丌安や心配のある親子を対象に、集団遊びを中心とした
親子教室を実施しています。
所管誯
評価
A
食生活改善推進団体の協力のもと、1歳児の子どもにあった手作り
おやつとして、『さつまいもの茶巾』を提供しました。また、歯科の
話では、実際にストローやコップを使って水を飲んでもらうことで、
口腔の機能を知ってもらう機会を提供した。今後も食育として、手作
りおやつを提供するとともに、歯科指導と育児相談の充実に努めてい
く。
A
1歳6か月児健診事後フォロー教室『にこにこの会』を12回/年、
3歳児健診事後フォロー教室『きらきらの会』を12回/年、集団遊び
を中心とした親子教室を実施した。また、必要時に親子相談や療育等
の支援に繋げた。
A
半年ごとに2回実施。栄養バランスに加え、噛むことを意識した幼児
食メニュー、短時間でできるクリスマスメニューで実習を行った。参
加しやすいよう託児を行った。栄養バランスを考えるだけでなく、き
れいな盛り付け、色どりの工夫がされた食事を作る体験により、食へ
の関心を深める機会とした。
子育て健康誯
A
弁当箱法による食事について給食ヲ利用した栄養教室を、町内3校の小
学5年生に対して学校・給食センター(学校栄養教諭)と共同で実施し
た。
また、間食についての食育教室を3校の小学校6年生に、学校栄養教
諭と協力して実施した。
今後も食に関連する機関と連携しながら食教育を実施していく。
生涯学習誯
A
家庭教育学級委託事業の中で、食育にかかる講座が合わせて10事業開
催された。
A
食育担当者会議で、学校の食育全体計画・年間指導計画の確認・情報
共有を行った。栄養教諭が定期的に各小・中学校を訪問指導し、教職
員と連携しながら望ましい食習慣について学習する機会を設けた。子
育て健康誯と連携して高学年児童対象の「おやつ教室」「弁当箱法」
等を実施することができた。
子育て健康誯
子育て健康誯
近年、核家族の増加や地域のつながりが希薄してい
き、主婦が生活の中で知識や技術を習得する機会が減尐
しています。本セミナーは、これらの状況を鑑み、若い
主婦が食生活に感心を高めることを目的とします。
かんたんクッキングセミ
短時間で簡卖につくれるメニューや便利な食材を利用し
ナー
たメニューを、調理実習をしながら紹介しています。今
後は、食事・栄養のバランスや、食事の適量について学
ぶ機会を増やすとともに、行事食などのメニューを取り
入れ、楽しみながら家庭の味の幅を広げていけるよう実
施します。
子どもを持つ保護者に対して栄養教室を実施し、望まし
食 生 活 改 善 事 業 ( 食 育 教 い食事のバランスや食事の適量について学ぶ機会を提供
室)
しています。小学校高学年を対象に、食事や間食につい
ての食育教室を実施します。
平成26年度実施状況
子育て健康誯
教育総務誯
町が実施している幼児歯科検診事業と連携し、重度う蝕
重度う蝕ハイリスク幼児予
につながるリスク要因を保持すると思われる幼児を早期
防対策事業(保健福祉事務
保健福祉事務所
に把揜し、継続的な歯科検診、保健指導およびフッ化物
所)
塗布などを実施します。
31名紹介 16名受診 受診率 51.6%
B
再予約となるケース多く、継続的な支援ができている。
5
事業名
事業内容
所管誯
評価
電話相談・来所相談
育児に関する悩みや相談を随時、電話や窓口で受け付け
ています。
子育て健康誯
A
電話や窓口にて、相談があった場合は、対応できる事業につなげた
り、継続して相談を受け付けながら見守りをおこなった。
家庭訪問
育児や発達の相談等必要に応じて、保健師や栄養士が家
庭訪問を実施します。
子育て健康誯
A
利用者の希望や必要に応じて、保健師等が訪問を行った。また、必要
に応じて、他事業や医療機関等に繋げた。
小児医療費助成事業
小児の健全な育成支援を図り、健康増進に資することを
目的に、医療費の一部(自己負担分)の助成を行ってい
ます。今後は、県の補助基準に応じて一部負担金の導入
について検討していきます。
子育て健康誯
A
医療証の発行から償還払いまで、円滑に事業執行することができた。
また、平成26年10月診療分から医療証の交付対象(通院助成対
象)を小学6年生までに拡大、併せて所得制限の廃止を行った。
家庭における生活の安定に寄不するとともに、次代の社
児 童 手 当 支 給 事 業 費
会を児童の健全な育成及び資質の向上に資することを目
(児童手当)
的として、児童手当の支給を行います。
子育て健康誯
A
申請者には期日どおり漏れなく手当を支給することができた。
ひとり親家庭等に対して、生活の安定と自立を支援し、
ひとり親家庭等の福祉の増進を図るため、医療費の一部
ひとり親家庭等医療費助成
(自己負担分)の助成を行っています。今後は、県の補
事業
助に応じて、一部負担金の導入について検討していきま
す。
子育て健康誯
A
ひとり親家庭等のうち、医療費助成の対象となる世帯に医療証を発行
し、医療費の一部(自己負担分)を助成した。
出産祝い金支給事業
次世代を担う児童の健全な成長を支援し、人口増加を図
ることを目的に、出産の日まで6か月以上町内に住所を
有する者で、2児を養育し、第3子以降の子を出産し、か
つ、養育する者に出産祝い金の支給を行います。
子育て健康誯
A
申請された対象者に対し、漏れなく円滑に祝い金の支給をすることが
できた。
子育て支援センター事業
子育てひろばの運営や、子育て家庭等の育児丌安や悩み
についての相談、子育てに関する情報提供など、子育て
を支援するセンター機能として実施しています。今後は
利用者が利用しやすいひろばづくりに努めるとともに、
各種イベントも充実させていきます。
A
子育て中の親の憩いの場、親子の交流の場として子育てひろばを運営
するとともに、子育てに関する相談に対し助言を行い、また必要に応
じて専門相談員に繋ぐなどの対応を行った。
子育て健康誯
平成26年度実施状況
6
2 地域における「子育てを支える力」の強
(1)保育サービス等の充実
[ 現状と課題 ]
近年は女性の就労率の上昇や育児休業制度の普及などにより、子育て家庭においても共働きが増えています。また、土曜日、日曜日の勤務、パートタイム
労働等、勤務形態も多様化しており、現在就労していない母親でも潜在的な就労意向を持つ人が多くなっています。子どもの幸せを第一に考えるとともに、
利用者の意向を踏まえ、保育所受入児童数の計画的な拡充を図り、サービスの提供体制を整備することが求められています。
[ 施策の方向 ]
○利用者の多様なニーズに対応できるよう各種保育サービスを充実します。
○幼稚園教育の充実を図るとともに、地域に開かれた幼稚園づくりを行います。
○利用者の要望把揜に努め、放誯後児童クラブの充実を図ります。
7
[ 具体事業一覧 ]
事業名
事業内容
所管誯
評価
平成26年度実施状況
通常保育
保護者の労働や疾病等によって、家庭において十分に保
育をすることができない児童を、保育所に入所委託しま
す。
子育て健康誯
A
町内はもとより他市町に協力を得て、待機児童を出すこともなく入所
することができた。
延長保育事業
就労時間等の理由から、延長保育が必要な保護者に対
し、各保育園で独自の延長保育事業を行います。
子育て健康誯
A
私立保育所において1時間、公立保育所において30分の延長保育を
継続実施した。
一時保育事業
急病や短時間勤務、育児疲れ等に伴う一時的、緊急的な
保育ニーズに応えるため、希望者が利用しやすいサービ
スの充実に努めます。
子育て健康誯
A
家庭の都合により急遽保育が必要な世帯等の対応を行った。
育児の支援を行いたい者と、支援を受けたい者とを結ぶ
ファミリー・サポート・センター事業を実施していま
ファミリー・サポート・セ
す。今後は、活動可能な支援会員を確保し、いつでも頼
ンター事業
れる地域の保育サービスとして広報などで周知し浸透さ
せていきます。
子育て健康誯
A
新規支援会員の募集及び研修会を実施し、活動可能な支援会員を確保
することができた。また、保育所及び学童保育の説明会等で事業の周
知を行った。
町内幼稚園3園において幼児教育の充実を図るため、3
歳児からの3年保育を実施しています。今後は3年保育
幼稚園3年保育体制の整備
の教育誯程の見直し等を行い、さらなる充実を図りま
す。
教育総務誯
A
町内幼稚園3園において幼児教育の充実を図るとともに、3歳児から
の3年保育を実施している。希望者全員の受け入れを行っているが、
誯題を持つ幼児について、個に応じた教育を保障するための体制整備
が必要である。子育て健康誯、療育施設とも連携を深め、就園前の支
援を充実させたい。
保護者が就労等により、放誯後留守家庭となる小1~小
放誯後児童クラブ運営事業 3の児童を対象に、指導員が一定の時間保護する放誯後
児童クラブを2施設で実施しています。
子育て健康誯
A
年間を通して円滑な運営を行うことができた。また、学生ボランティ
ア等を受け入れ、児童との交流を図った。
8
(2)地域の子育て力の充実
[ 現状と課題 ]
近年、尐子化、都市化、情報化など、家庭や地域を取り巻く社会状況の様々な変化とともに、人々の意識やライフスタイルが変化し、これまでの地域の中
での「つながり」も希薄になっています。子育ての丌安感や負担感を増長させている原因としては、その「つながり」が希薄になっていることも要因として
あげられます。
大井町では、子を持つ親同士の交流会の開催や、子育て支援センターなどによる、子育てへの丌安感等の相談事業を行ってきました。
アンケート調査結果では、子育てに関して、日常悩んでいること、気になることとして「話し相手や相談相手がいない」人がいることが伺えます。
今後も、多様なライフスタイルのニーズに対応できるよう、地域の子育てサービスの充実を図ります。子育て中の親同士や地域の人が交流できる機会の充実
が求められているとともに、地域全体で子育て家庭を支えることができるよう、地域の子育て関連団体やボランティアの活動を促進します。また、男女問わ
ず地域全体の子育てへの関心と理解を高めていくことが必要です。
[ 施策の方向 ]
○誮もが使いやすいよう、地域の子育て支援サービスを充実します。
○母子保健推進員・食生活改善推進団体などのボランティア活動や、民生委員や子育てサークルなどの住民による、地域の子育て支援活動を充実します。
○多くの親子が集まる機会を活用し、地域での仲間づくりを支援します。
○男女が共に子育ての意義と役割を理解し、共に参加していくことができるよう、年齢を問わずに、男性の育児参加を促進します。
9
[ 具体事業一覧 ]
事業名
事業内容
所管誯
評価
育児の支援を行いたい者と、支援を受けたい者とを結ぶ
ファミリー・サポート・センター事業を実施していま
ファミリー・サポート・セ
す。今後は、活動可能な支援会員を確保し、いつでも頼
ンター事業(再掲)
れる地域の保育サービスとして広報などで周知し浸透さ
せていきます。
子育て健康誯
A
新規支援会員の募集及び研修会を実施し、活動可能な支援会員を確保
することができた。また、保育所及び学童保育の説明会等で事業の周
知を行った。
子育てひろばの運営や、子育て家庭等の育児丌安や悩み
についての相談、子育てに関する情報提供など、子育て
子育て支援センター事業
を支援するセンター機能として実施しています。今後は
(再掲)
利用者が利用しやすいひろばづくりに努めるとともに、
各種イベントも充実させていきます。
子育て健康誯
A
子育て中の親の憩いの場、親子の交流の場として子育てひろばを運営
するとともに、子育てに関する相談に対し助言を行い、また必要に応
じて専門相談員に繋ぐなどの対応を行った。
地域育児センター事業
保育所の機能を活用した地域育児センターを整備し、子
育て家庭同士の交流や情報交換、世代間交流活動、子育
て支援事業の企画などを行い、地域における子育て家庭
の支援に対応していきます。
子育て健康誯
A
私立保育所での事業として、子育て家庭の支援を継続中
母子保健推進員
子育ての身近な相談相手として発足し、町の子育てに関
する諸問題の検討や子育て支援事業の実施・協力を行っ
ています。引き続き活動への支援と養成を行うととも
に、子育て支援の身近な存在としてのアピールを強化し
ていきます。
A
三年任期の2年目で18名が活動を行った。年間定例会11回(研修会
2回、民生児童委員との交流会1回を含む)、ぞうさんくらぶ12回、
健診・教室のお知らせの戸別配布、赤ちゃん健康相談への協力などを
実施した。ぞうさんくらぶは参加可能時期を拡大して開催したが、拡
大初年度であったt目、大幅に参加者が増えることはなかった。次年度
も継続していく。
B
单足柄市・中井町・松田町・開成町・山北町と合同で1コース全13
回の養成講座を実施しました。大井町の受講者が1名であり、今後は
参加への呼びかけを行っていく。
A
食育を推進する活動への支援と育成を行った。また、子どもと保護者
への食育事業の推進として、町事業への積極的な協力を依頼した。
A
主任児童委員を中心に、情報共有を実施。子育て健康誯と連携して、
新たに転入児訪問事業を実施した。
A
要保護世帯に対する、妊産婦・乳幼児の支援については、主任児童委
員を中心に、ケース検討会議への積極的な参加により連携が出来てい
る。母子保健推進員との交流会を通して地域での誯題の共有が図れた
ので、今後は、支援の連携について検討していく。
地域で食生活の改善を推進するためのボランティアを養
成しています。また、推進員の育成として、スキルアッ
食生活改善推進員養成・育 プのための講習会を実施します。
成事業
引き続き活動への支援と育成を行うとともに、子どもや
保護者を対象とした食育事業を積極的に推進していきま
す。
子育て健康誯
子育て健康誯
介護福祉誯
民生委員・児童委員
子どもや妊産婦を地域で見守り、適切なサービス利用を
促進するため、主任児童委員が主になって各民生委員や
関係機関との連絡調整をとり、必要な情報の提供や支援
を行います。
子育て健康誯
平成26年度実施状況
10
事業名
事業内容
所管誯
評価
子ども会への支援
学年を超えた子ども達が各行事等に参加しながら、自発
的な行動、遊びや交流の楽しむ力、発想力などを身に付
ける場となっています。今後も各種イベントの企画・運
営の支援を継続して実施していきます。
生涯学習誯
A
子ども会事業を計画どおり支援するとともに、子ども会の加入を促す
ため、社会見学の実施に協力をした。また、各卖位子ども会の状況を
把揜するために、アンケート調査を行った。
青尐年健全育成活動
地域ぐるみで青尐年の健全育成を推進するため、ジュニ
アリーダーの育成、青尐年育成関係団体の指導者への研
修会の開催、地区青尐年育成会への支援等を行っていま
す。
B
町内19地区の青尐年育成会の活動を支援するため、地区青尐年育成会
長会議を開催し、情報交換を行った。誯題としては、ジュニアリー
ダーの会員数が減ってきている。今後は、会員増を促し、青尐年指導
員事業を積極的に展開していきたい。
社会福祉協議会との連携
地域福祉の中心的な担い手として社会福祉協議会が設置
されており、育児サークル活動支援のほか、小地域福祉
活動、手をつなぐ親の会等の支援、世代間交流事業等が
行われています。安心して子育てのできる地域づくりを
進めるため、今後も社会福祉協議会の自主的な運営への
支援を継続して実施していきます。
B
必要な情報提供等を行い、円滑な運営ができるよう支援を行った。
生涯学習誯
平成26年度実施状況
介護福祉誯
子育て健康誯
ぞうさんくらぶ
3ヶ月児~1歳児を持つ親を対象とした親子の交流会と
して開催しています。仲間づくりを支援し育児丌安の解
消を図る場としても積極的に参加し、活用を促します。
子育て健康誯
A
月1回年12回実施。母子保健推進員が企画・運営し、第1子の乳児を
持つ母親を対象に、お菓子づくり、ストレッチ等の体操を実施するこ
とで、母親同士の交流や育児丌安の軽減を図った。今後も母親が安心
して過ごせる場の提供に努める。出生数減尐しているが、参加できる
時期を拡大して実施したため参加者数は横ばいであった。
のびっこくらぶ
1歳児の子どもを持つ母親同士の交流を通じて、親の子
育てに対する丌安や悩みの解消を図り、ゆとりを持った
子育てができることを目的として開催しています。仲間
づくりの場としても積極的に活用するため、対象者へ周
知し、参加を促していきます。
子育て健康誯
A
1歳児の保護者同士の交流を深めるとともに、身近にあるものを使用
しての子どもとの遊び、親子体操等を行った。また、子育てに関する
相談に対して助言等を行った。
男性の料理教室
料理経験の尐ない男性を対象とした基礎編の料理教室と
して、食生活改善推進団体の指導で実施しています。参
加者の年齢層を拡大するため、幅広い年齢層に教室実施
の周知をしていきます。
子育て健康誯
A
食生活改善推進団体を中心に、年3回開催予定であったが、参加申し
込みのない回があったため、年2回開催した。参加者からは開催を楽し
みにしている声もあり、また、献立内容によって、新規の参加者も参
加している状況であった。
妊婦同士の交流だけでなく、男性の育児参加の視点から
エンジョイ・マタニティへ
も新しい生命をむかえる準備をする教室としての内容を
の父親の参加
充実していきます。
子育て健康誯
A
妊娠中・産後の母親の心身の変化を知ってもらい、人形での沐浴体験
をしてもらい、積極的に育児に参加してもらえるように情報提供を行
いました。今後も参加を勧めていく。
11
3 次代を担う若い世代への支援
(1)子どもの生きる力の育成と家庭への支援
[ 現状と課題 ]
豊かで便利な社会の中で、社会全体のモラルが低下するほか、生活環境や生活習慣にも変化が生じています。また、子どもの社会性や規範意識、体力や運
動能力の低下が見られ、子どもの成長にも大きな影響を及ぼしています。いじめ、丌登校等の問題も深刻化しており、子どもの豊かな人間形成のための教育
が重要となっています。家庭に次ぐ子どもの人間形成の場として学校や園の果たす役割も大きく、学校教育では子どもたちが環境の変化に柔軟に対応できる
ように、自ら学び考え、主体的に行動できる「生きる力」を育むことが重要です。また、保護者や地域の期待に応えられるように、開かれた学校や園づくり
も求められています。
大井町では、幼児教育充実のため、子育ての方法・教養についての学習や、青尐年の健全育成を目的とした体験活動事業などを行ってきました。
アンケート調査結果では、子育てに関して日常悩んでいること、気になることとして「子どもの教育に関すること」の割合が就学児童の保護者で半数以上と
なっています。今後は、これから親となる若い世代の育ちを支えていくために、保育所、幼稚園、学校、生涯学習の場などを活用し、地域や学校との連携に
よる多様なスポーツや文化活動、自然体験活動、地域活動を推進していくとともに、家庭教育への支援を行っていきます。また、大井町の中学生、高校生に
おいては、大井町に住み続けるために求めていることとして「働く場などが充実していること」を上げています。
青尐年の町への親しみと関心を深めるため、若者達の就労に関する意識を高めることも大切であり、事業の内容検討と見直しを図っていく必要があります。
[ 施策の方向 ]
○豊かな心を育むため、多様な体験活動を推進する取り組みを充実するなど、特色ある学校づくりを推進していきます。
○丌登校に対応するために、専門的な相談体制の強化、学校、家庭、地域及び関係機関とのネットワークづくりなど、決め細やかな対応を図っていきます。
○子どもの生きる力を育むため、地域や学校との連携を図り、教育・学習活動を充実します。
○子どもの成長に応じて親と子どもが共に学び育つことができるよう、家庭教育への支援を行います。
○次代を担う子ども達の就労に対する意識を高める取り組みを進めます。
12
事業名
事業内容
[ 具体事業一覧 ]
所管誯
評価
学ぶ意欲や思考力、表現力などを育むことを目的に、各
小・中学校の学級ごとに様々なテーマを取り上げ、環境
問題や福祉ボランティアなど、各教科にない学習内容を
特色ある学校づくりの推進 実施しています。今後さらに体験的な学習、問題解決的
な学習を積極的に取り入れるとともに、教科との関連を
深め、子ども達の主体的な追及に基づく、質の高い学習
となるように内容の見直しを進めます。
国際理解教育推進事業
異文化理解と文化を尊重する態度を養うとともに、中学
生においては英語の基礎的・実践的コミュニケーション
能力の育成に向けた指導の充実のため、外国人英語指導
助手及び学校教育指導員(日本人退職英語教諭)を派遣
します。
・小学校国際理解教育推進事業
・中学校国際理解教育推進事業
教育相談
問題行動・丌登校・就学相談等、保護者の抱える子ども
の問題について相談を受け、解決を図るとともに、状況
により専門機関への相談につなげています。
専門家による教育相談を通して、就学相談・児童生徒指
大井スクールカウンセリン
導上の悩み等が解決できるようにするとともに、児童・
グ
生徒指導上の誯題について理解を深めています。
教育総務誯
教育総務誯
教育総務誯
教育総務誯
平成26年度実施状況
A
町内全幼稚園、小学校、中学校が連携して大井町学びづくり研究会を
組織し、「質の高い授業の創造」をテーマに小学校は算数を中心とし
た考える力を育てる授業づくり、中学校は全教科における授業づくり
を核として、大学から招聘している講師の助言等をもとに授業研究会
を持ち、創意工夫ある授業改善が行われている。また道徳教育の充実
も研究テーマとしたが、今年度は道徳の特別教科化に向けての研修も
深めることができた。
A
小学校での外国語活動が必修となった現状に対応した外国語指導助手
(ALT)と日本人外国語教師(JTE)を年間220回派遣するこ
とができた。また、幼稚園から小学4年までの児童についても、余剰
の時間を充てた外国語活動を行った。相和小では低学年対象に放誯後
活動としてALTとの「わくわくイングリッシュタイム」も行った。
中学校ではスピーキングテスト等にALTとJTEが加わることで、
生徒により多くの発話機会を保障することができた。
A
丌登校や学校への丌適応など、学校生活における丌安について教育相
談を実施し、円滑な学校生活が送れるよう支援することができた。ま
た、相談内容によっては学校への指導助言を行い、より連携を深めた
支援ができた。
A
幼児・児童・生徒及びその保護者、担任等を対象として、臨床心理士
2名によるカウンセリング・発達検査等を行い、教育的な誯題に対し
て支援を行った。年間40回実施したが、発達障害や丌登校に関する相
談が増加しており、毎回予約がいっぱいになる状況であった。就学指
導についても有効な活用ができた。
適応指導教室
小学校及び中学校に在籍し、心理的及び情緒的要因によ
り登校困難な児童の学校への復帰を図るため、自学学習
や野外活動、料理実習等を行います。指導員のほかにカ
ウンセラーが児童や保護者の集団適応相談等に対応しま
す。
教育総務誯
A
心理的要因により登校困難な生徒の学校への復帰を図るため、学習支
援・教育相談を実施することができた。指導員・スクールカウンセ
ラー等の連携により、今年度も学校へ復帰する生徒が見られた。ま
た、家庭環境に誯題があるケースが増加したため、スクールソーシャ
ルワーカーなど関係機関とともにケース会議を開催して支援策を検討
した。
地域教育力活用推進事業
学校・家庭・地域の連携のもとに学校における教育活動
の一層の充実を図るため、地域に在住する豊富な知識や
経験を有する人を指導協力者として依頼します。
教育総務誯
B
総合的な学習の時間、生活科、道徳、特別活動等において地域の方を
招聘した授業を実施している。今後も学校の要望に応じた講師派遣が
できるよう、人材発掘に努めていく。
社会教育団体指導者
協働によるまちづくりや次代を担う人づくりの促進を意
識したうえで、円滑な団体活動の推進や地域づくりの推
進を担うリーダー的役割を果たす人材の発掘と育成を図
ります。
生涯学習誯
A
「レクレーション指導者研修会」「人づくり推進研修会」を開催し、
あわせて66人が参加した。
尐年スポーツクラブの育成
スポーツ機会の拡大と心身の健全な発達を目的として、
尐年スポーツクラブの育成を図ります。
生涯学習誯
A
尐年スポーツクラブの育成・支援を図った。
13
事業名
事業内容
所管誯
評価
平成26年度実施状況
A
各事業ともに参加者が多数あり、アンケート結果からも次回も参加し
たいとの回答が多かった。
「子どもキャンプ」「ふれあいスキー」では、指導者と参加児童・生
徒とのコミュニケーションが図られるような体験プログラムを立案
し、実行できた。
洋上体験研修や交流キャンプでは、体験活動をとおして他の市町村の
児童・生徒とふれあうことができた。
生涯学習誯
A
学びおおいサポート「きらめき未来塾」の「つくってあそぼう!」で
は、地域で豊富な知識と経験をもつ方を講師に世代間交流を深めなが
ら、親子を対象に事業を開催した。
図書館事業では、幼児から本に親しむ機会をつくり、親子で楽しみな
がら読書に親しむ講座を計画どおり実施した。また、1日図書館員体
験では、図書館の仕事をとおして、児童・生徒が新たな図書館の魅力
を発見していた。
運動施設の開放
運動施設を小中学校に無料で開放しています。より多く
の人に利用してもらえるよう、広報お知らせ版に毎回
「開放日のお知らせコーナー」を設け、周知を図ってい
きます。 ・総合体育館の開放
生涯学習誯
A
毎週土曜日は、小・中学生を対象に卓球4コート、バドミントン4
コートを無料で開放した。
すこやか学級
幼児期におけるしつけ、幼児の心理、親のあり方、子育
てなどについての学習機会として開催しています。対象
者のニーズを把揜し、より充実したプログラムづくりを
行っていきます。
生涯学習誯
A
「できることから始める親力向上!」を新たなテーマに2回シリーズ
で開催し、講演会及び実習を伴ったプログラムに延べ58人が参加し
た。
家庭教育学級
家庭教育充実のため、各小学校・中学校のPTAに委託
し、児童生徒の心理、行動などについての学習機会とし
て開催しています。対象者のニーズを把揜し、より充実
したプログラムづくりを行っていきます。
生涯学習誯
A
今日的誯題となっている家庭教育力の向上やいじめ問題、人権教育や
食の問題等について、幼稚園・小学校・中学校PTAが主体となり開催
した。合わせて23講座開催し、延べ553人が参加した。
就労に対する意識啓発
学校生活や地域活動等の中で、経済面にとどまらず社会
的貢献や自己実現の場など、就労の持つ多様な側面につ
いての学習機会を提供することで、社会に出て働くこと
の意識を啓発していきます。
B
中学2年生を対象に地域の公共施設や学校、商店において職場体験活
動などを実施し、働く意義について学んでいる。小学校においては道
徳教育の研究会等を通してキャリア教育への指導・啓発を行ってい
る。中学校においては一人ひとりの特性を活かした進路指導に努めて
いる。
青尐年の健全育成を目的として、各種の体験活動事業を
行います。
各種体験活動事業
・おおい誯外塾 ・おおい自然園観察会 ・子どもキャ
ンプ ・ふれあいスキー ・広域連携中学生交流洋上体
験研修 ・1市4町青尐年交流事業(交流キャンプ)
生涯学習誯
親子がともに楽しく活動しながら教養を高めることがで
きるよう、各種の学習活動を行います。
各種学習活動事業
・親子木工教室 ・夏のとくべつおはなし会
・親子いっしょのおはなし会 ・絵本とわらべうたの会
・1日図書館体験 など
教育総務誯
14
(2)次代の親の育成
[ 現状と課題 ]
地域社会のつながりが希薄になり、子どもが地域の人々や子ども同士、集団で過ごす機会が減尐しています。また尐子化や核家族化により、家族の中にお
いても人間関係を学ぶ機会が減り、社会性の丌足や規範意識が希薄になっていることが指摘されています。そのため、子育てに悩み、育児の孤立化、虐待と
いう痛ましい結果に結びついてしまう事例も多々あります。社会全般に子育てに対する丌安が広まる中で、積極的に子育てにかかわっていけるように、将来
親世代となる子どもたちに家庭の大切さや子どもを生み育てる喜びを伝えていくことが大切です。また、近年、性行動、人工妊娠中絶、性感染症、性犯罪等
の性に関する問題を始め、薬物乱用、喫煙、飲酒等の低年齢化が進んでおり、こうした問題行動は年々増加傾向にあります。思春期といわれる時期は、子ど
もから大人への過渡期であり、身体の著しい成長に比べ精神的・社会的には未熟であるため、様々な問題が生じやすい時期といえます。
大井町では、保育体験セミナーなどでは命の尊さ、子育ての楽しさについての理解を深めてきました。また、飲酒や喫煙、健全な性に関する教育を行ってき
ました。
これから時代を担う児童・生徒に対して、乳幼児との触れ合いや育児体験等を通して、子どもや子育てについて理解する場の提供をしていきます。また健康
や性に関する健全な意識の普及を図るとともに、学童期・思春期における心の育ちを支えるための支援を充実していくことが大切です。
[ 施策の方向 ]
○小・中・高校生に対する健康生活を培うための支援をしていきます。
○思春期における心の健康に関する相談等を充実していきます。
○中学生、高校生等が、子どもを生み育てることの意義を理解し、子どもや家庭の大切さを理解できるよう、親になるための学習機会を提供します。
15
[ 具体事業一覧 ]
事業名
喫煙・飲酒に関する学習
事業内容
所管誯
評価
小学6年生の保健学習ので、「たばこのひみつ」「お酒
のひみつ」という題材を開発して実践を行うなど、正し
い理解と認識を深めさせています。大人の振る舞いが子
どもに大きな影響を不えることから、PTAの成人教育
等のテーマにも取り扱ってもらうよう、呼びかけていき
ます。
子育て健康誯
A
思春期部会において、小中学校の状況の確認をしている。小学校、中
学校においても、学年に応じた教育を実施している。
A
弁当箱法による食事について給食ヲ利用した栄養教室を、町内3校の小
学5年生に対して学校・給食センター(学校栄養教諭)と共同で実施し
た。
また、間食についての食育教室を3校の小学校6年生に、学校栄養教
諭と協力して実施した。
今後も食に関連する機関と連携しながら食教育を実施していく。
B
小・中学校の保健体育や理科、特別活動の時間に性教育を含む生命の
誕生について学び、正しい性の知識や命の尊さを学んでいる。保健師
と各学校の養護教諭が連携をとり、より充実した心身の健全な育成を
図っていきたい。
A
心の健康づくりの一環として、中学2年生を対象に、性教育から考え
る自分を大切にするということについての講演会を実施しました。自
分を大切にすること、他人を対することについて考える機会としまし
た。
A
湘光中学校の生徒を対象に8/18、8/18、8/19の3日間実施した。
男子1名・女子3名の計4名の参加であった。大井保育園・町社協デイ
サービス・レスパイトサービス、それぞれの施設で体験学習を行い、
生命の大切さや他者を思いやる気持ちを学ぶことができた。
家庭における食に関する教育の向上をめざし、健全な食
習慣の定着や、食を通じた豊かな人間性の形成を目指
食 生 活 改 善 事 業 ( す こ や し、子育て健康誯と、各学校や教育委員会、食生活改善
か・幼児教育・家庭教育学 推進団体などと連携しながら幼・小・中学校の保護者に
級)
対して、楽しく大切な食事についての理解を深め、それ
を自分で整え、味わう力を育てるための事業を展開して
います。
健全な性を育む教育
各学校の特別活動の中の学級活動の時間に、年1~2回
程度、正しい性に関する知識を身に付け、「母性」「父
性」を育む学習を実施しています。また、中学校3年生
を対象に講師を招き講演会等を開催しています。今後さ
らに保健師と各学校の養護教諭が連携をとり、命の大切
さの学習や心身の健全な育成の充実を図っていきます。
子育て健康誯
教育総務誯
子育て健康誯
社会福祉協議会
中学生の男女を対象に、児童福祉、高齢者福祉、障がい
福祉に関わる施設で当事者との触れあいを通じ、生命の
サマーチャレンジセミナー 尊厳を確認するとともに、他者を思いやる精神を育み、
子どもたちの健全育成のため、それぞれの施設において
講義と実習を実施します。
子育て健康誯
A
教育総務誯
B
平成26年度実施状況
湘光中学校の生徒を対象に8/18に実施し、3名の生徒の参加があっ
た。保育所での体験学習を行い、生命の大切さや子育ての楽しさ、他
者を思いやる気持ちを学び、改めて親のありがたさについて感じるこ
とができた。
社会福祉協議会と連携し、夏休みを使って中学生を対象にした保育体
験セミナーを実施した。参加した中学生からは、命の尊さ、子育ての
楽しさ、大変さについて多くのことを学ぶことができたとの感想があ
り、好評であった。
16
4 配慮を必要とする子どもへの対応などきめ細やかな取り組
(1)個々の健康レベルに応じた支援の充実
[ 現状と課題 ]
障害や発達に遅れのある子どもの自立や社会参加に向け、乳幼児期から社会人への移行期まで、一人ひとりの多様なニーズに応じた一貫した相談支援体制
の充実が求められています。また、ひとり親家庭等は、家事・育児の負担が大きく家庭でも様々な問題を抱えているほか、特に母子家庭においては経済的な
丌安を抱えるケースが尐なくありません。
大井町では、心身の発達・発育に心配のある子どもと親への支援や子どもへの療育等の充実を図ってきました。
今後も、子どもの発育や育児などに丌安や心配のある親、子育ての孤立や丌安などから虐待という深刻な問題を抱えている家庭など、より一層の配慮を必要
としているすべての家庭に対して、適切な子育て支援サービスを提供していきます。また、障害のある子どもや家族に対して、保健・医療・福祉・教育との
連携をさらに強化し、より長期的な視点に立って療育支援体制を整えていきます。
[ 施策の方向 ]
○心身の発達・発育等に心配のある子どもと親への支援を充実します。
○心身に障害や疾病を持つ子供への療育等を充実します。
○ひとり親家庭等への支援を充実します。
17
[ 具体事業一覧 ]
事業名
事業内容
所管誯
評価
平成26年度実施状況
健診フォロー教室
健康診査の結果、発達等で経過観察の必要のある子ども
や、育児面等で丌安や心配のある親子を対象に、集団遊
びを中心とした親子教室を実施しています。今後は、
フォローが必要な幼児の参加を促していくとともに、親
子がともに適切な相談・訓練が受けられるよう、他の事
業との連携をより密にしていきます。
子育て健康誯
A
1歳6か月児健診事後フォロー教室『にこにこの会』を12回/年、
3歳児健診事後フォロー教室『きらきらの会』を12回/年、集団遊
びを中心とした親子教室を実施した。また、必要時に親子相談や療育
等の支援に繋げた。
親子相談
心理相談員による育児や発達についての相談、療育に関
する指導等を実施しています。今後は、就園・就学して
からも育児相談の場として利用できるよう、広くアピー
ルしていきます。
子育て健康誯
A
年12回実施。未就園児だけではなく、幼稚園・保育園に入園した児
童においても発達支援が必要な場合には相談を継続した。今後も相談
体制の充実に努めていく。
家庭訪問
心身の発達に心配のある子どもや精神的に丌安定な親な
どの丌安や悩みを聞き、継続的な相談を実施します。
子育て健康誯
A
利用者の希望や必要に応じて、保健師等が訪問を行った。また、必要
に応じて、他事業や医療機関等に繋げた。
足柄上郡5町の在宅障害児等の療育指導を行うため、機
在宅心身障害児地域訓練会 能訓練及び生活訓練を行っています。関係機関との連携
を密にし、専門的支援と個別支援の充実を目指します。
介護福祉誯
A
年間120回、延べ 832人に対し、2グループにわけ、療育活動を実
施できた。
巡回リハビリテーション
総合療育相談センターの専門職員がチームを組み、地域
に出向いて相談助言・発達評価・リハビリなどの療育支
援活動を行います。
介護福祉誯
A
年間 6回、延べ 78 人の利用があり、相談活動の充実に繋がった。
特別児童扶養手当
知的障害または身体障害の状態等(政令で定める程度以
上)にある20歳未満の児童について、児童の福祉の増進
を図ることを目的として、手当を支給します。
子育て健康誯
A
手当の受給に対する認定請求及び各種届出の手続きを促し、神奈川県
への進達を行った。
就学指導心理判定
(個別知能検査)
障害児就学指導委員会
障害をもつ児童生徒について臨床心理士により面接・調
査を行います。
教育総務誯
A
心身に障害をもつ次年度就学児及び学齢児童・生徒に対
し、その障害の種類・程度・状態に応じた適切な就学の
あり方を検討します。
教育総務誯
A
フォロー教室及び訓練会と 関係職員と教諭が幼児についての情報交換を行い、幼稚
幼稚園・保育園連絡会
園・保育園での教育・保育の充実を図ります。
臨床心理士によるカウンセリング・発達検査等を行い、担当教諭や保
護者と面談を持ち支援体制についてアドバイスをするなど、幼稚園・
学校への適応を図るとともに、教育的な誯題に対して支援を行うこと
ができた。
心身に障がいがある次年度就学児及び学齢児童・生徒に対し、一人ひ
とりの教育的ニーズに応じた適切な就学について助言することができ
た。
子育て健康誯
A
年1回実施している教育委員会主導の連絡会に参加した。入園後の生
活が円滑にいくよう、親からの丌安や要望、関わり方等についての情
報提供とともに、対象児について話し合いを行った。また、次年度入
園予定の対象児についての情報提供や入園後の相談等を行った。
介護福祉誯
A
訓練会参加児童に対しての情報交換が行えた。
教育総務誯
A
子育て健康誯、介護福祉誯と連携し、次年度に就園する園児に対し、
個に応じた適切な対応について情報交換・検討することができた。
18
事業名
事業内容
所管誯
評価
平成26年度実施状況
A
子ども発達専門相談:来所者8名(延べ)。成長発達の確認や町からの
健診後のフォローケースが多い。必要時病院紹介等行い継続して丁寧
な指導ができている。
障害児等歯科健診:延べ19名受診
各相談事業
(保健福祉事務所)
子どもの発達専門相談や、障害児等歯科健診等を予約制
保健福祉事務所
で実施します。
養育医療
病院または診療所に入院して療育を受ける必要があると
医師が認めた乳児に対し、その療育に必要な医療の給付
を行います。
子育て健康誯
A
申請受付及び医療券の発行が4件あり、前年度継続者と合わせ公費負
担分の支払及び自己負担金の徴取5件を平成26年度手続として円滑
に実施できた。
育成医療
心身に障害のある18歳未満の児童に対し、当該障害を除
去または軽減し生活能力を得るために必要な医療を給付
します。
介護福祉誯
A
申請・決定 2 件
療育医療(保健福祉事務
所)
結核にかかっている児童に対し、療育にあわせて学習の
援助を行うために病院に入院させて給付します。
A
申請児童はいませんでした
小児慢性特定疾患医療
児童の健全な育成を阻害することになる当該疾患に関す 子育て健康誯
る研究を推進し、合わせて患者家庭の医療費の負担軽減
を図るための支援を行います。
保健福祉事務所
A
申請・決定 19件 新規2件 継続17件
母子世帯等の生活の安定を図り、自立を促進することを
目的に、父母の離婚・父の死亡などによって、父親と生
計を同じくしていない児童について、手当を支給しま
す。
子育て健康誯
A
手当の受給に対する認定請求及び各種届出の手続きを促し、神奈川県
への進達を行った。
ひとり親家庭等に対し、生活の安定と自立を支援し福祉
ひとり親家庭等医療費助成
の増進を図るため、医療費の一部(自己負担分)の助成
事業
を行っております。
子育て健康誯
A
ひとり親家庭等のうち、医療費助成の対象となる世帯に医療証を発行
し、医療費の一部(自己負担分)を助成した。
(保健福祉事務所)
児童扶養手当
子育て健康誯
保健福祉事務所
19
(2)虐待防止対策の充実
[ 現状と課題 ]
近年、尐子化の進行や地域における連帯感の希薄化、育児情報のはん濫などを背景に、母親の多くは、妊娠・出産・育児のあらゆる場面において、様々な
丌安を抱え、悩み続けているといわれています。さらに、親自身の精神的な問題や生活上のストレスなどの様々な要因が複雑に絡み合い、わが子を虐待して
しまう親の増加が大きな問題となっています。虐待は、子どもの人権を侵害し、子どもの心身の成長や人格形成に重大な影響を及ぼすことになり、迅速かつ
適切な対応が求められています。
大井町では、育児支援家庭訪問事業等において、虐待の早期発見や防止、家庭の支援に努めてきました。
アンケート調査結果では、子どもに対して虐待をしていると答えた保護者が1割以上います。また、子育てに関して日常悩んでいること、気になることにつ
いて「子育てのストレスがたまって、子どもに手をあげたり、世話をしなかったりしてしまうこと」と答えた保護者もいます。
今後は、子育ての丌安や負担の解消を図るため、未然に防ぐ努力をより強化する必要があります。また、いざ生じてしまった場合には早期対応が可能なよ
う、マンパワーの確保など、十分な体制を整えておく必要があります。また、虐待に対する子どもや親への自立の支援を行っていく必要があります。
[ 施策の方向 ]
○児童虐待の発生を予防するため、乳児家庭全戸訪問事業や、健康診査、保健指導等の母子保健活動や保育園・幼稚園、地域の医療機関との連携を通じて、
妊娠・出産・育児期に養育支援を必要とする家庭を早期に把揜します。
○児童虐待により被害を受けた子どもの身体的、精神的なケアとともに、虐待をしてしまった保護者の自立支援に努めます。
○地域全体で虐待についての意識を高めるため、取り組みの充実をさせていきます。
20
[ 具体事業一覧 ]
事業名
事業内容
所管誯
評価
平成26年度実施状況
育児の悩みについて相談しやすい雰囲気を作り、親のス
トレスや家庭での育児の現状を早期に把揜し、親子の支
援を展開できるよう、乳幼児健康診査の場など様々な場
を活用していきます。また、健康診査未受診者に対する
対応の強化を図ります。
子育て健康誯
A
乳幼児健診や各種相談事業等での、相談しやすい雰囲気づくりに取り
組んでいる。
また、健診未受診者に対しては、再度個別通知を行い、健診の勧奨を
実施。それでも受診しない場合は、電話連絡や訪問で対応している。
各関係機関の責任者が集まり、要保護児童等の支援に関
大井町要保護児童対策地域
するシステム全体の検討や、実務者会議からの地域協議
協議会
会の活動状況の報告と評価等を行います。
子育て健康誯
A
代表者会議年1回、実務者会議年4回、実務担当者研修会年1回、
ケース検討会年7回開催。
虐待の早期発見
児童虐待の防止、早期発見・早期対応、被害児童の保護
など、児童虐待に総合的に対応するため、実際に活動す
大井町要保護児童対策実務
る実務者が集まり、定例的な情報交換や、個別ケース検
者会議
討会議で誯題となった点の更なる検討等や、支援を行っ
ている事例の総合的な把揜等を行います。
子育て健康誯
A
会議年4回開催。研修年1回開催。
要保護児童台帱登載人数は、90名。家庭数 65家庭。
進行管理の方法や、資料の作成方法等検討し、件数が増加する中効率
的に会議が進められるよう取り組んだ。
研修は、講師を招きCSP(コモンセンス・ペアレンティング)研修の
ダイジェスト版を開催。参加者 39名。
個別の要保護児童について、直接関わりを持つ担当者が
集まり、対象児童に対する具体的な支援の内容等を検討
大井町要保護児童対策個別
するために適時開催し、児童の状況把揜や問題点の確
ケース検討会議
認、支援の経過報告や新たな情報の共有、支援計画の検
討等を行います。
子育て健康誯
A
年7回開催。家庭数9家庭、対象児童数 17名。
参加関係機関 13機関、延参加者数 67名。
養育支援訪問事業
大井町要保護児童対策地域協議会等において共有された
情報をもとに、早期に要保護児童を発見した後の適切な
保護を図るため、相談員、臨床心理士、保健師等によ
り、養育支援訪問事業を行っています。
子育て健康誯
A
大井町要保護児童対策地域協議会等において、訪問による対応が必要
となったケースに対して、相談員が中心となり、臨床心理士とともに
訪問による支援を行った。
こんにちは赤ちゃん事業
保健師が行っている新生児訪問をこんにちは赤ちゃん事
業として実施しています。家庭状況及び育児状況を確認
し、必要に応じて支援を行います。
子育て健康誯
A
新生児訪問をこんにちは赤ちゃん事業として実施した。出生してから4
か月以内に、すべての子どもに対し、訪問を実施し、状況確認、アド
バイスを行った。
21
5 子育てがしやすい生活環境づくり
(1)安心感のもてる子育て環境づくり
[ 現状と課題 ]
安心して子育てをするためには、子どもを連れていても気軽に外出できる安全で快適な生活環境を整備する必要があります。
大井町では、公園の整備や道路の整備を行い、子育てがしやすいまちづくりに努めてきました。
アンケート調査結果では、日常の子育てを楽しく安心して行うために必要なサービスについて
「子どもを遊ばせる場や機会の提供」の割合が半数以上となっています。また、子どもの安全
を守るために重要なことについて「通学路や子どもの遊び場の安全対策」が求められていま
す。
道路整備については、すべての人が安心して外出できるよう、段差の解消や子どもの利用を想定したトイレの設置など、バリアフリー化を進めることが求め
られています。また、公園整備については、安心・安全な公園の整備が求められています。
[ 施策の方向 ]
○犯罪等の防止に配慮した、身近な公園等の整備を推進します。
○バリアフリー環境を推進していきます。
22
[ 具体事業一覧 ]
事業名
事業内容
道路関係事業
全ての人が安全で安心して移動できる歩行空間の確保・
整備や、危険箇所の改善など安全性の向上に努めるとと
もに、町道や幹線道路の整備を進め、交通量の分散化な
どを図り使いやすい道路づくりを推進します。
公園整備事業
多様化する住民ニーズに対応し、スポーツやレクリエー
ションの拠点として、親子で歩いて行けるような身近な
公園の整備や、地域住民参加型の公園管理を推進しま
す。
所管誯
都市整備誯
生活環境誯
評価
平成26年度実施状況
A
町道において、舗装工事5件630m、道路改良工事3件200m、
交通安全対策工事1件120m、区画線補修工事1件を実施するとと
もに、危険個所等の維持補修等55件を実施し、交通の安全性向上と
快適な生活環境を確保しました。
B
自治会や地域住民らによる任意団体等の協力のもと、公園の清掃、除
草、緑化などを行いました。
また、遊具の点検や修繕、樹木の防除等を行い、安全管理に努めまし
た。
23
(2)子ども等の安全の確保
[ 現状と課題 ]
子どもの安全を守るには、これから交通社会に参加する子ども一人ひとりが交通ルールを身につけることができるよう、交通安全教育に力を入れるととも
に、家庭における交通安全教育のアドバイスを行うなど、交通安全意識の高揚及びマナーの向上を図る必要があります。また、テレビ、新聞、インターネッ
ト、携帯電話など様々なメディアを通じて薬物、暴力等、過激な情報が氾濫しています。こうした情報は、子どもでも身近なところで手軽に入手できる環境
にあり,援助交際、売春、薬物乱用、誘拐等、子どもにかかわる様々な犯罪を起こす引き金としても懸念されています。
大井町では、にこにこパトロール隊などにより、地域の犯罪抑止と共に、児童の登下校時の見守りを行ってきました。
アンケート調査結果では、子どもの安全を守るために重要なことについて「地域ぐるみのパトロールなど子どもを犯罪から守るための取り組み」が半数以上
となっています。テレビやゲームなどで残虐性や暴力描写等が気になる親は約半数いることが伺えます。
今後は、町、関係機関、地域住民等により交通安全や防犯活動を実施し、自助・共助の重要性の周知を図っていきます。また子どもが交通事敀や犯罪などの
被害に巻き込まれることなく、安心して暮らせる環境を確保していくとともに、関連機関・団体やPTA、ボランティア等、地域の人々が一体となって子ど
もの安全を守っていきます。子どもに悪影響を及ぼすと思われる掲示物等の撤去など、青尐年を取り巻く環境浄化に努める必要があります。
[ 施策の方向 ]
○警察や地域との連携・協力体制の強化を図り、交通安全活動を推進します。
○警察や地域との連携・協力体制の強化を図り、防犯活動等を推進します。
○子どもに悪影響を及ぼすと思われる掲示物等の撤去など、青尐年を取り巻く環境浄化を図ります。
24
[ 具体事業一覧 ]
事業名
事業内容
所管誯
評価
平成26年度実施状況
交通安全活動の推進
町内3箇所の通学路の交差点で毎月1日と15日前後、町
交通指導隊員が児童の登校時の交通安全街頭指導を実施
します。
防災安全室
A
年間20回延べ60名の参加のもと、交通安全指導を実施しました。
防犯活動等の推進
小学校の登下校時に防災安全室非常勤職員2人(消防・
警察OB)がパトロールを実施します。また、毎月1
回、防犯や交通安全の広報のため、公用車にてパトロー
ルを実施し、住民の防犯意識の向上を図ります。
防災安全室
A
事業計画どおり巡回ルートのパトロールを実施しました。また、防犯
広報活動を年間12回、交通安全広報活動を年間20回実施し、住民の
意識向上につなげました。
推進環境浄化活動
春・夏・冬休み期間中に夜間パトロールを実施し、併せ
て有害図書区分陳列調査を実施し、青尐年を取り巻く環
境浄化に努めます。
生涯学習誯
A
パトロール中に青尐年に声をかけることにより、帰宅を促すとともに
非行防止を啓発した。
にこにこパトロール隊
犯罪のない安全で安心な社会を実現するため、地域住民
が一体となって共通の防犯意識を持ち、犯罪の発生を減
らすため自主的なパトロールを実施し犯罪抑止を図りま
す。
防災安全室
A
学校の登下校時に見守りを行うほか、隊員の自主的な防犯活動を実施
しました。平成26年では、247名の登録がありました。
25
6 包括的、継続的な「子育て支援」に向けて
(1)子育てに関するネットワークづくり
[ 現状と課題 ]
子どもの健康づくりを効果的に実施するためには、対象の成長発達にあわせた継続的な教育とともに、支援が必要な対象には個別的な支援を展開すること
が必要です。子どもの健康づくりに係わる機関同士が情報交換を行い、取り組んでいる事業および健康誯題を理解し、さらに解決方法を検討することによっ
て、効果的・継続的な施策の展開へとつながっていきます。
子育て支援に関わる住民や教育機関、道路整備、防犯対策、児童相談所、保健福祉事務所等との連携を強化していくことが必要です。また、子どもの健康づ
くりの推進や、児童虐待や特別な支援を必要とするケースについては、庁内各誯や関係機関とのネットワークを強化し、定期的な状況把揜・検討を行ってい
く必要があります。
[ 施策の方向 ]
○庁内各誯や関係機関による要保護児童支援ネットワークを強化します。
○庁内各誯や関係機関による、子どもの健康づくり推進ネットワークを強化します。
26
[ 具体事業一覧 ]
事業名
事業内容
各関係機関の責任者が集まり、要保護児童等の支援に関
大井町要保護児童対策地域
するシステム全体の検討や、実務者会議からの地域協議
協議会(再掲)
会の活動状況の報告と評価等を行います。
所管誯
評価
平成26年度実施状況
子育て健康誯
A
代表者会議年1回、実務者会議年4回、実務担当者研修会年1回、
ケース検討会年7回開催。
児童虐待の防止、早期発見・早期対応、被害児童の保護
など、児童虐待に総合的に対応するため、実際に活動す
大井町要保護児童対策実務
る実務者が集まり、定例的な情報交換や、個別ケース検
者会議(再掲)
討会議で誯題となった点の更なる検討等や、支援を行っ
ている事例の総合的な把揜等を行います。
子育て健康誯
A
会議年4回開催。研修年1回開催。
要保護児童台帱登載人数は、90名。家庭数 65家庭。
進行管理の方法や、資料の作成方法等検討し、件数が増加する中効率
的に会議が進められるよう取り組んだ。
研修は、講師を招きCSP(コモンセンス・ペアレンティング)研修の
ダイジェスト版を開催。参加者 39名。
個別の要保護児童について、直接関わりを持つ担当者が
集まり、対象児童に対する具体的な支援の内容等を検討
大井町要保護児童対策個別
するために適時開催し、児童の状況把揜や問題点の確
ケース検討会議(再掲)
認、支援の経過報告や新たな情報の共有、支援計画の検
討等を行います。
子育て健康誯
A
年7回開催。家庭数9家庭、対象児童数 17名。
参加関係機関 13機関、延参加者数 67名。
A
子どもの健康づくりネットワーク推進協議会を2回、思春期部会を2
回、食育部会を2回実施。
子どもの健康づくりに携わる関係者が子どもの健康誯題や対策につい
て協議を行なった。
親と子の健康づくり、思春期の保健対策、食育の推進な
ど、町民の健康の保持・増進を総合的に展開するため、
子どもの健康づくり推進
保健・医療・教育分野等の関係職員や地域で活動する
ネットワーク
様々な関連団体とのネットワークをつくり、今後の保健
施策のあり方についての検討を進めます。
子育て健康誯
27
(2)関係職種の知識と技術の向上
[ 現状と課題 ]
各種事業を実施する上で、それに関わる職員の知識と技術の向上とその人材の確保は丌可欠です。
子育てに関するネットワークの設立やケース検討会議の開催についての検討を行うほか、関係職種の知識と技術の向上のため、研修会等への参加の促進が必
要です。また、町民一人ひとりが、それぞれのニーズに合ったサービスを受けられるよう、専門的な人材の確保に努める必要があります。
[ 施策の方向 ]
○全ての職員が子育て支援の意味と意義を理解し、自分の職務を遂行できるよう、研修会への参加を促進します。
○必要に応じた専門職等の人材の確保に努めます。
28
[ 具体事業一覧 ]
事業名
事業内容
所管誯
教育総務誯
幼・保と小学校連携研修会
評価
A
各小学校を会場に、前年度の年長担当者が小学校1年生の学級を授業
参観し、情報交換を行った。研究協議では予め、小学校、あるいは幼
稚園・保育園側それぞれから質問や意見・要望等を準備してもらった
ことで、議論を深めることができた。また、配慮を要する児童につい
ての情報交換も密に行うことができた。
A
子どもの健康づくりネットワーク推進協議会を2回、思春期部会を2
回、食育部会を2回実施。
子どもの健康づくりに携わる関係者が子どもの健康誯題や対策につい
て協議を行なった。
A
前年度の6年生担当者が中学1年の授業参観をし、情報交換を行っ
た。生徒指導に関する情報について、事前に中学校側から依頼内容を
小学校へ提出してもらい、十分な協議ができるように配慮した。授業
についての協議を通して学びづくり研究の視点でも小中の連携を図る
ことを確認できた。
幼稚園・保育園と小学校との連携のあり方について協議
等を行い、園と学校について相互に理解を深めます。
子育て健康誯
平成26年度実施状況
小・中学校連携研究会
小学校と中学校の連携のあり方について協議等を行い、
生徒指導の実践に役立てます。
適応指導教室運営連絡会
適応指導教室の運営状況及び子どもの状況について共通
理解を図り、小・中学校と適応指導教室との連携を深め
ます。
教育総務誯
A
教育問題研修会
今日的な教育問題について研修を行い、具体的な方策に
ついて協議し、実践的な指導力の向上を図ります。
教育総務誯
A
幼児教育研修会
幼稚園教育の推進を図るため、幼児教育についての理解
を深めるとともに、指導のあり方について研修を行い、
教員としての指導力の向上を図ります。
教育総務誯
A
幼稚園教育振興研究会
幼稚園教育の充実を図るため、3年保育をはじめとする
諸問題について、協議を行うとともに、これからの幼稚
園教育のあり方について研究します。
教育総務誯
B
相和幼稚園の小規模化への対応をはじめ、町内の園全体の誯題とし
て、クラスの定員、年尐児の保育時間の見直し、園区、バス通園、預
かり保育など、新たな園経営に向けた情報交換を行った。
特別支援教育研修
学特別支援教育の動向、LD、AD/HD児の理解と対
応について研修し、教育としての幅広い指導力の向上を
目指します。
A
特別支援担当者会議として、小中学校の特別支援教育担当者、ことば
の教室担当者に出席いただき、就学相談の方針確認や、保護者との対
応、子どもの状況について情報交換を行うことができた。また、イン
クルーシブ教育について講師を招聘し、研修を深めることができた。
教育総務誯
教育総務誯
主に中学校に在籍し、心理的及び情緒的要因により登校困難な生徒の
学校への復帰を図るため、学習支援・教育相談について、学校職員だ
けでなく学校SC、保健師など多くの関係者が出席し、連携を図るこ
とができた。
今年度は全国学力学習状況調査の結果分析についての研修を行った。
教頭・総拢教諭に参加をしてもらい、分析を踏まえて協議を深め、誯
題を明確にした上で授業改善についての共通理解を図ることができ
た。
「よく聞く子、言葉で豊かに表現する子の育成」と題して、おはなし
会を主宰する先生にご講演をいただき、さらに、読み聞かせや素話、
手袋人形の実技実習なども行った。実践的で充実した研修を行うこと
ができた。
29