平成 27 年 7 月 前回は農業経営部会の組織のご紹介をさせていただきました。今回は国際交流、首都圏への販路 開拓、イベントの開催等、当会の多面的な活動をご紹介させていただきます! ◆オーストラリア農業視察団との意見交換 6 月 15 日(月) 、ナフィールドオーストラリア農業研究者団体との意見交換を行いました。今 回は在札幌オーストラリア領事館からの提案により実現し、オーストラリア側は 8 名が参加。酪 農、牛肉生産、七面鳥の生産、養鶏、切り花生産、農場ショップ・レストランを経営する農家等、 生産品や業種も様々で、それぞれの立場から「日豪共通の農業課題に関して」をテーマにざっく ばらんに意見交換を行いました。 オーストラリアでは、 「 (食料を生産する)農家に命を助けてもらっている」という意識が定着 いるそうで、今回の視察団も民間会社の出資により支えられていて、国だけでなく民間会社も積 極的に農業者を支援するという考え方が根づいているそうです。 また、農業者の多くが家族経営で広大な農地を管理しており、働き手不足や環境問題等日本と 似たような問題に直面している現状も共有できました。参加者からは「今度はオーストラリアに 行き、実際に農場を視察したい」等の意見もあり、大変有意義な機会となりました。 ◆“出口戦略ツアーin 東京”の開催 7 月 6 日(月) 、7 日(火)に「出口戦略」をキーワ ードに首都圏への十勝食材の販路開拓を目的として 東京への視察と商談を行いました。 十勝からは生産者 7 名を含む 13 名が参加。6 日には 東京・札幌・金沢・名古屋・大阪・福岡・フランスパ リにてレストラン事業を展開する㈱ひらまつにて商 談を行いました。担当者の方からは「十勝の生産者の 想いを知る機会が持ててよかった。 」とのお話もいた だき、今後は連携した具体的な取り組みに繋がってい きそうです。6 日の夕方と 7 日には東京都内にスーパー5 店舗を経営、レストラン、洋菓子 店、生花店等多面的な事業を展開する㈱福島屋を視察、商談を行いました。㈱福島屋の福島 会長からは「生産者とコラボをしていきたい。生産者には売り場を活用してもらいたい。 」 というお話しをいただきました。実際に店舗には生産者のためのコーナーも設置されており、 十勝の産品の販路開拓に向け、今後の展開に期待が持てる視察となりました。 ◆夏の祭典!収穫感謝祭!! 8 月 30 日「第 26 回視察感謝祭」が開催されます。部会設立以来、口蹄疫問題で中止となった 2010 年を除き、毎年開催をされており、昨年は 4,000 人を越える方にご来場頂きました。十勝産 の原料にこだわったとかちバーガー、会員の牛肉を特別価格で提供するステーキハウス、会員の 商品を販売する出展ブース他、農作業着のファッションショー、農業クイズ大会等イベントも盛 りだくさん!熱い夏を、熱く盛り上げます。 ◆会員紹介 ・前田農産食品(資) 十勝の東部地域に位置する本別町で 5 種類の小麦と甜菜、豆類を生産。小麦は直接販売の他、 「自分の作った小麦粉の味を知りたい」という想いからパン屋等への直接取引も行い、全国のパ ン屋・菓子店等でも使用されております。小麦に使うコンバインや乾燥機の利活用と「今まで生 産してない面白い作物を作りたい」ということがきっかけとなり、ポップコーンの生産を開始。 自社農場内にポップコーン加工のための工場も新設し、まだ珍しい“国産”ポップコーン商品化 に向けた挑戦も始めています。 ・㈱満寿屋商店 パン製造販売業、十勝管内に 6 店舗を展開。帯広で 60 年以上の歴史を持つ老舗企業。 「十勝との共存・共栄」という考えの下、創業当時から十勝産にこだわった素材を使用してお り、2012 年には 6 店舗全ての商品を十勝産小麦 100%使用に切り替え、こだわりの経営を行って います。 更には、前田農産食品(資)を始め生産者と連携したイベントの開催等、十勝小麦普及のため の食育活動も積極的に行っています。 【発行元】 同友会とかち支部農業経営部会
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