平成 28年みどり市議会第 2回定例会会議録

平成28年
みどり市議会第2回定例会会議録
第
4
号
6月13日(月)
平成28年みどり市議会第2回定例会会議録第4号
平成28年6月13日(月曜日)
議事日程 第4号
平成28年6月13日(月曜日)午前9時30分開議
日程第 1 一般質問
本日の会議に付した事件
議事日程に同じ
-185-
出席議員(19人)
1番
杉 山 英 行
2番
海老根
3番
常 見 詔 子
4番
今 泉 健 司
5番
深 澤 輝 彦
6番
須 永 信 雄
7番
武 井 俊 一
8番
古田島 和 茂
9番
髙草木 良 江
10番
宮 﨑
11番
新 井 みゆき
12番
須 藤 日米代
13番
椎 名 祐 司
14番
荻 野
15番
伊 藤 正 雄
17番
上 岡 克 己
18番
金 子
19番
阿左美
20番
田部井 多 市
實
篤
武
忠
守
欠席議員(1人)
16番
大 澤 映 男
説明のため出席した者
市
長
中 澤 哲 夫
石 井 逸 雄
総 務 部 長
三 輪 浩 史
市 民 部 長
星 野 陽 一
保健福祉部長
齋 藤 幸 雄
産業観光部長
小 室 啓 二
都市建設部長
吉 野 茂 男
教 育 部 長
松 井
篤
危 機 管 理 監
柴 崎 訓 佳
東 支 所 長
坂 口 耕 一
競艇事業局長
金 子 治 央
会 計 管 理 者
古田島
透
監 査 委 員
事 務 局 長
大 下
農 業 委 員 会
事 務 局 長
小 林 幹 児
総 務 課 長
星 野 直 樹
秘 書 課 長
髙 橋 健 夫
財 政 課 長
木 村 晴 彦
事 務 局 長
田 村 栄 助
局 長 補 佐
髙 畑 智 行
議 事 係 長
正 田 一 仁
議 事 係 主 査
小 林 克 巳
議 事 係 主 事
戸 谷 沙 織
教
育
長
石 原
長
条
副
市
智
事務局職員出席者
-186-
◎開
議
午前9時30分開議
○議長(伊藤正雄) おはようございます。ただいまの出席議員は19人です。
大澤映男議員から欠席の連絡がありましたことをご報告申し上げます。
これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付申し上げたとおりであります。
─────────────────◇─────────────────
◎日程第1 一般質問
○議長(伊藤正雄) 日程第1、一般質問を行います。
順次質問を許します。
最初に、11番新井みゆき議員の発言を許可します。
新井議員。
〔11番 新井みゆき議員発言〕
○11番(新井みゆき) おはようございます。議長からお許しをいただきましたので、通告に基づ
きまして一般質問を始めさせていただきます。
まず、市民サービスのあり方について伺います。ことしの3月下旬以降、市民の方から職員の対応
について何件か苦情をいただいております。内容はさまざまですが、窓口での対応について不満を感
じるケースが多いようです。例えば、わからないので何度も聞いたら面倒な顔をされた。それはここ
ではできないので、〇〇庁舎に行ってくださいと言われた。担当者がきょうはお休みなので、詳しい
ことがわからないのですと言われたなどがあります。みどり市は分庁舎になっていますので、訪れた
場所で手続や相談ができないケースもあることは承知をしておりますが、なぜ苦情になってしまうの
か。結果、良質な公共サービスが適正に実施されていないことになってしまいます。合併して10年、
もう一度職員が市民サービスのあり方について意識を共有し、より質の高いサービスの提供を目指し
ていただきたいとの思いから質問をさせていただきます。
平成21年5月に公共サービス基本法が制定をされ、公共サービスは国などの業務であることが示
されています。その第3条の基本理念では、安全かつ良質な公共サービスが確実、効率的かつ適正に
実施されることなどが規定をされ、第10条では公共サービスの実施に関する配慮として、国及び地
方公共団体は公共サービスの実施が国民の立場に立ったものとなるように規定をされています。
それでは、まず総務部長に伺います。市民のニーズが多様化をし、複雑化する法制度の中で業務を
行っていかなければならない現状で、質の高い市民サービスを追求し、実現するためにどのような対
策をとられてきたのか、職員の意識改革を含めお考えをお示しください。
○議長(伊藤正雄) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
-187-
○総務部長(三輪浩史) まず初めに、苦情というか、そういったことが寄せられたということに関
してはおわびを申し上げます。
まず、そういった中で、みどり市におきましては市民サービスと一口に言いますけれども、主に窓
口であったり、電話対応での場面が最も多い状況にございます。どのような場面においても最も重要
なこととしては、市民の目線で接するということを捉えて職員に伝え、また研修を実施しているとこ
ろでございます。
そうした中での取り組みといたしましては、平成19年度から毎年窓口担当職員を中心に市民サー
ビスの向上研修ということで、電話応対、それから窓口の応対のマナー、クレーム対応、こういった
ところを研修として力を入れております。また、NTTのユーザー協会が主催する事業所電話応対、
こういったところにも参加をさせていただいて、専門家からのアドバイスをいただき、電話応対の向
上に努めております。また、新規職員の関係でございますけれども、接遇研修、それから電話応対と
いうことで、こういったことの窓口サービスの基礎の徹底に力を入れております。
結果として、先ほどの若干苦情とは異なりますけれども、窓口サービスに関する市民満足度調査と
いうのを毎年実施してございます。そういった中では、窓口のサービスに関する市民満足度というこ
とで、約95%ということで数値的には高くなってございます。これは満足している、対応について
やや満足しているというものを数値を捉えると95%ということで、一定の成果は出ているというこ
とで認識をしてございます。引き続きおもてなしの心を持って、窓口での対応等々をやっていきたい
ということで、以前に増して力を入れてやっていきたいというふうに考えてございます。
○議長(伊藤正雄) 新井議員。
〔11番 新井みゆき議員発言〕
○11番(新井みゆき) 部長に今お示しをいただきましたけれども、電話のクレームというのはほ
とんど私のところにも来ていないのです。先ほども申し上げたのですが、なぜか窓口の対応が若干よ
くないとか、悪かったという内容が多かったのですけれども、今クレーム対応の研修をなさっている
というふうにおっしゃっておりましたけれども、そのクレーム対応の研修というのは具体的にどんな
ことをされているのですか。例えば問題解決能力というプログラムがあるかと思うのですが、そのよ
うな研修なのか、あるいは市独自のクレーム対応の研修をされているのか、お示しいただけたらと思
います。
○議長(伊藤正雄) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) クレーム対応につきましては多種多様でございます。実際に職員が窓口に
立って、若干、私職員をかばうわけではございませんけれども、そういったトラブル、クレーム等が
あったときには報告が来ます。そうした中では一応の状況なり、そういったものの若干かばうべきと
ころもありますけれども、いずれにしても市民の方にそういう印象を与えたということに関しては、
-188-
これは行政としては反省すべきということで対応をしているわけですけれども、そういった中のク
レームとしては、専門的な機関、そういったところの統計的な部分を活用して、要は問題解決という
ところに結びつけていく対応の研修ということで認識してございます。
ただ、非常にクレームの中身もいろんなケースがございます。これは、特に最近では少し窓口での
報告もあるのですけれども、一方的に理不尽な言葉をかけられて、そこへ職員が対応をして、それも
ひとつ我慢の対応になるわけでございますけれども、そういったことに関しても、気持ちを当然そこ
で一旦クールダウンしていただくようなことで対応をしていくということで、そういったことを、技
術的なことも含めて研修をしているところでございます。
○議長(伊藤正雄) 新井議員。
〔11番 新井みゆき議員発言〕
○11番(新井みゆき) 私も決して職員が全て悪いというふうには認識をしておりません。言葉の
やりとりというのは、例えばその当日窓口に来た市民の方の精神状態だったり、内容によって、普通
ならクレームにならないようなものもクレームになるということもあるので、細かいことということ
ではなくて、ただちょっと3月以降何件か続いていますし、市役所の対応がそれでいいのかという強
いお言葉もいただいております。おおむね女性からのクレームが多いのですけれども、その判断の基
準が女性のほうが厳しいのかなというふうに私も考えておりますけれども、やはり公共サービス、市
民サービスを提供する側が市民からの苦情があったのでは質の高いサービスというふうには言えない
のではないかなというふうに私は考えますので、ここで質問をさせていただきました。
確かに多忙な業務の中で、オールマイティーな職員を育てるというのは非常に難しいということは
私も理解ができますけれども、ただ部長、職員によって当たり外れがあるという認識を市民がするよ
うでは、やはり私は困るなというふうに思います。例えば〇〇さんはすごくいいのだけれども、〇〇
さんのところに行くと対応が悪いということではよくないのかなというふうに思いますので、部長が
今考える、総務部長が考えているこれからの市民サービスとは何か、目指す方向が職員がぶれないよ
うに対応していただきたいというふうに思うのですが、いかがお考えでしょうか。
○議長(伊藤正雄) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) これは行政として、窓口サービスということは必須の項目でございます。
特にいろいろな研修等々もさせていただきますけれども、やはり一人一人の職員が窓口での市民との
接する時間、本当に限られた時間でございますので、例えば違う交渉事であったり何かすれば、時間
があれば多少の弁解なり理解もいただけますけれども、特に窓口の場合においては数分の間にやりと
りをするという中では、たとえ職員が気持ちをそう持ったとしても伝わらなければ、やはりそれは一
つのクレームとして来てしまうということもあります。
ただ、私も正直、入職のとき市民課を経験してございます。そういった中で窓口の大切さは十分認
-189-
識しているつもりでございますし、ただ最近、ただ窓口のサービスの向上ということだけではなく、
やはりみどり市、現在職員が400を切ったような状況の中で対応をさせていただいているわけです
けれども、特に窓口につきましては十分な職員配置というのができているのかなというのは少し私も
考えております。というのは、特に窓口サービスの関係で、これは統計的な数字になりますけれども、
やはり市民の方とゆっくり、またいろいろな話を聞いてあげる時間を持つことができれば、かなりそ
ういったクレーム的な部分も含めて解消できるのかなということで、やっぱりそういったところの適
正な人事配置、窓口への配置、こういったところも十分検討して、なおかつ窓口のサービスが向上す
るような手法も取り入れていきたいというふうに思っております。
○議長(伊藤正雄) 新井議員。
〔11番 新井みゆき議員発言〕
○11番(新井みゆき) 部長から非常に心強いお言葉を頂戴いたしましたので、ぜひ頑張っていた
だきたいなというふうに思います。
それでは、市民サービスの基本である窓口サービスについてここからは伺いたいと思います。窓口
サービスというと、全ての部に関連することだと思うのですけれども、やはり業務件数が一番多いと
思われる市民部長にお尋ねをしたいと思います。
冒頭申し上げましたとおり、窓口の対応について、やはり市民から苦情が来ました。その窓口を担
当する職員に対して、おおむね今総務部長から研修はこんなことをしているというお答えはありまし
たけれども、市民部長として日常業務に当たる職員に対し、どのような指導をしていらっしゃるのか
お示しいただきたいと思います。
○議長(伊藤正雄) 市民部長。
〔市民部長 星野陽一発言〕
○市民部長(星野陽一) まず、窓口対応の基本的なことといたしまして、丁寧な言葉遣いだとか、
あとは顔の表情、態度、身だしなみ、そういったことに気を配るというのは当然でありますけれども、
同時にそれぞれの職員が自分の担当する業務を熟知する、そういうことも重要だと思っております。
担当業務を十分に理解することによって、的確で迅速な対応が可能となりますし、また市民の方にも
不安や疑問を与えずに安心感を持っていただけるというふうに思っております。
それで、このために総務課所管の、先ほど総務部長からも話がありましたような各種接遇の研修だ
とか、あるいは県等関係機関でもいろんな研修を実施しているわけですが、特に担当業務の専門的な
研修、これらに参加させまして、窓口サービスの向上を図っているところでございます。また、その
職場の中での研修、いわゆるOJTですけれども、実務を行いながら、先輩や上司からその都度指導
をしていただくということもこれは資質向上には欠かせないものでございますので、これは各職場で
も実践しているところでございます。
そうした中でも、先ほど窓口対応での苦情があるというお話ありましたけれども、市民の方に不快
-190-
な思いをさせてしまうことがあった場合には、
そうした情報などをいただくことで、
さらなる窓口サー
ビスの改善につなげていきたいというふうに考えてございます。
以上です。
○議長(伊藤正雄) 新井議員。
〔11番 新井みゆき議員発言〕
○11番(新井みゆき) やはり窓口での対応というのは、市役所の顔であると思います。また、市
役所のイメージというのは窓口の対応で決まってしまうのではないかというふうに私は考えておりま
す。
その話を市民の方としている中で、一番の、先ほど部長がちょっとかばうわけではないですけれど
もという話はありましたけれども、私が伺っている市民側からの話だけを考えると、顔の表情がやは
り職員が厳しいのかなというふうに思います。決して言葉遣いが悪いとか、そういうことでは私もな
いと思うのですけれども、やはり今後については、みどり市役所に行くと本当に親切だよとか、本当
に優しく対応していただけるよという抽象的な表現というのは、やはり顔の表情で私は決まるという
ふうに考えていますので、その辺も考慮していただいて、これから目指す方向を考えていただけたら
なというふうに思います。
先ほども私申し上げましたけれども、決して職員が全て悪いのではないということは承知をしてい
ますけれども、やはりどんな場合でもサービスを提供する側が相手を怒らせてしまうというのは配慮
が欠けていると私は思います。厳しい言葉かもしれませんけれども、やはりそう言わざるを得ないか
なというふうに思います。
それでは、市民部長、もう一つ伺います。先ほどもどんな指導をしていますかということだったの
ですが、上司としてそのような場面に出くわした場合、その対応した職員に対しどのようなアドバイ
スを後でされているのか、ケースがあればお話をしていただけたらなというふうに思います。
○議長(伊藤正雄) 市民部長。
〔市民部長 星野陽一発言〕
○市民部長(星野陽一) 苦情を申し立てている場面に気がついた場合ということだと思うのですけ
れども、まず窓口での苦情の場面があった場合に、その原因など、そういった状況を担当課にまず確
認をさせていただきます。そして、その原因が職員側の対応によるものである場合には、課長なり係
長を通じて接遇の改善を指示しております。また、その原因が例えば法令だとか制度上どうしても要
望に添えないような場合、非常に難しいのですが、そうした事例があった場合には担当部署の中でそ
ういった情報共有をしてもらって、ご理解いただけるような丁寧な対応を指示するということと、そ
れをその後の対応改善につなげていけるように各部署で情報共有を図り、共通認識を図ってもらうよ
うに指示、指導をしてございます。
○議長(伊藤正雄) 新井議員。
-191-
〔11番 新井みゆき議員発言〕
○11番(新井みゆき) やはり人と人との対応なので非常に難しい内容であるとは思いますけれど
も、この言葉のすれ違いというのは、コミュニケーション能力というのが非常に問われていると思い
ますので、同じ苦情が来ないように、やはり上司としてしっかり見守っていただいて、必要に応じて
指導をしていただきたいと切に願います。
市役所の顔であります市民部の窓口サービスが本当に満足度がさらにアップをしてくれば、多分ほ
かの部も触発をされて、きょう全ての部長さんがいらっしゃいますけれども、ほかの部も一緒に頑張
らなくてはという気持ちになるのかなというふうに思いますので、ぜひ市民部の窓口の皆さんには質
の高いサービスの向上を目指して取り組んでいただきたいというふうに考えます。
引き続き市民部長に伺いますけれども、窓口には障がいを持っていらっしゃる方もいらっしゃると
思います。その障がいというのはさまざまだと思いますけれども、今回は聴覚障がいを持つ方々の対
応について伺いたいと思います。過日、私群馬県の聾学校に行ってまいりました。聴覚障がいを持つ
子供たちがどのような教育を受け、社会へ出ているのかを見聞きしてきました。現在は、幼稚部から
学校が用意をされていまして、一貫した聴覚障がいの専門教育を受けていますので、今の子供たちと
いうのはある程度コミュニケーションがとれるようになっているのではないかなというのが学校の先
生方の所見でした。もちろん医学的な分野で進歩も後押しをしている結果だというふうには思います
けれども、となると環境については好転をしているのだけれども、いまだに聴覚障がいを持つ方々か
ら、やはりみどり市の対応は寂しいなという言葉があるということは、一番大切なお互いに話をした
いというところが少し欠けているのかなというふうに思います。
実は、私も聴覚障がいを持つ方々と交流をする機会がありますので、筆談でできるものだというふ
うに私も認識をしておりました。しかし、生まれたときから聴覚に障がいを持っている方は、表現力
が非常に乏しいのだそうです。やはり自分の言いたいことを的確に言葉では言いあらわせないという
現状があるそうですので、やはり聴覚障がいを持つ方が必ず筆談で意思疎通ができるという認識は捨
てていただきたいなというふうに思います。
そしてもう一点、文字だけではやはり理解が難しいそうです。では、そこに何が必要かというと、
絵があったりとか、ジェスチャーがあったりとか、そういうことを入れていただくと、もう少し手話
がたとえできなくても理解がしやすいのかなというふうに思うのですが、
市民部長いかがでしょうか。
○議長(伊藤正雄) 市民部長。
〔市民部長 星野陽一発言〕
○市民部長(星野陽一) 障がいを持っていらっしゃる方、今特に聴覚に障がいのある方が来庁され
た場合の対応でございますけれども、現在一緒に同行されて来られる方がいらっしゃれば、その方を
通じてのコミュニケーションということになりますが、お一人であれば、通常はやはり筆談で対応し
ているのが現状でございます。
-192-
ただ、筆談でコミュニケーションをとることが難しいというふうな場合には手話での対応というこ
とになるわけでございますけれども、役所全体で見れば、職員の中には手話ができる者も若干いるわ
けでございますが、ただ必ずしも窓口の担当として配置されているわけではございませんし、いずれ
も簡単な会話ができる程度というふうに聞いております。ですので、複雑な手続等の対応につきまし
ては、これは難しい状況でございます。
それで現在、笠懸庁舎と大間々庁舎で月に1回、1回2時間ほどになりますが、手話通訳者がいる
時間があります。そういったのを利用していただいている状況でございます。ただ、利用する側から
見ますと、回数だとか時間というのが十分とは言えないということになるかもしれません。そういっ
た場合にはご本人の都合に合わせて手話通訳に来てもらう方法として、社会福祉協議会が行っている
無料で手話通訳を派遣する事業、
そういったものをご案内をしているというふうな状況でございます。
ただ、現状そういった筆談、あるいは手話という形で対応をしているのですが、そういった中でも
コミュニケーションがうまくとれないというふうなことでストレスを感じてしまうということもあろ
うかと思いますので、窓口担当職員には、そういったところも十分理解するよう、そして今後そうし
たことに配慮しながら丁寧な対応に心がけるように指導していきたいというふうに考えてございます。
○議長(伊藤正雄) 新井議員。
〔11番 新井みゆき議員発言〕
○11番(新井みゆき) 聴覚障がいを持つ方々の対応について、やはり今定例会で須藤議員からも
質問があったように思います。なかなか今みどり市の市役所の現状を見て採用をするというのは難し
いということも理解できますし、群馬県全体で手話通訳士の資格を持っている方が70名弱しか登録
者数は全体でもおりません。そのうち、情報が全て公開をされているわけではないので、みどり市に
何人いるかということもはっきりわからないのですけれども、私としてはできるところから何とか進
めていただいて、障がいを持つ方々も私たちと同じように市役所に気軽に行けるような体制づくりが
できるといいな、またしていただきたいなというふうに思います。
そのような話の中から、もう一つ、市の職員が手話という言語に対して積極的ではないという声を
聞きます。手話講座を受講していただきたいというふうに聴覚障がいを持つ方がよくおっしゃるので
すけれども、なかなか業務多様の中、市役所での仕事が終わってから、では受講してくださいという
のはやはり部長の立場からいっても、労働環境の整備ということから考えても難しいのかなというふ
うに私も思います。
それでは、勤務中に手話研修を受講するということは不可能なのでしょうか。まず、市民部長、お
答えをいただければ。
○議長(伊藤正雄) 市民部長。
〔市民部長 星野陽一発言〕
○市民部長(星野陽一) 各窓口担当者に手話を習得させて、いつでも手話ができる、手話で対応で
-193-
きる体制があれば、これは理想的だというふうには思いますけれども、ただ手話を業務で使うレベル
まで習得させるためにはかなりの時間と日数が必要かと思っております。
また、手話は日常的に使っていないとある程度の水準を維持していくのは難しいというふうなこと
も聞いておりますので、そうした体制をすぐつくるということは現状ではちょっと難しいという感じ
はしてございます。ただ、例えば簡単な挨拶だとか、導入部分で案内するとか、そういった程度のレ
ベルであれば、例えば総務課所管の研修の中でそういったカリキュラムを組んでいただくとか、そう
いったことで対応していくのも可能かなというふうな感じはしてございます。
○議長(伊藤正雄) 新井議員。
〔11番 新井みゆき議員発言〕
○11番(新井みゆき) それでは、研修を統括する総務部長に伺います。
手話研修、決して全ての業務に支障がないような研修でなくて私はいいと思いますし、今市民部長
がおっしゃったように、挨拶程度窓口の方が、そういう方が突然いらしても対応できるような研修と
いうのは、仕事中にあわせて組んでいただけないものでしょうか。
○議長(伊藤正雄) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) まず、結論から申し上げますと、十分可能であるというふうに認識してご
ざいます。
ただ、今回の議会の中で障がい者に対する対応等々のご意見もいただく中では、事業所としてはみ
どり市積極的に障がい者雇用、そういったものは取り入れていきたいという考え方で、ここ数年力を
入れています。ただ、そうではなく、また逆に窓口に来たときの対応としてそういったものが十分で
ないなということは、いろいろご意見をいただく中で認識をしました。当然、研修を時間内にという
ことは可能だと思いますし、ただ先ほどの市民部長から答弁ありましたように、最初は挨拶程度かも
しれませんけれども、市の姿勢としてはそういったものを取り入れて、また今の世の中ですから、も
う少しITを利用した中での対応等々も検討していけば、いろんな対応があるのかと思います。いず
れにしても初期の段階としてはそういったことを取り組んでいくという姿勢はきちっと示していける
かなというふうに思っております。
○議長(伊藤正雄) 新井議員。
〔11番 新井みゆき議員発言〕
○11番(新井みゆき) 総務部長、本当に挨拶程度で私も最初はいいと思いますので、ぜひ窓口を
担当している職員がそのようなことができればいいのかなというふうに切に要望をさせていただきま
す。
なかなか、この手話通訳がいる時間というのは限られた時間でありますし、先ほど市民部長からの
答弁にもありましたとおり、通訳さんをお願いをして、その費用を市が負担しているということも十
-194-
分私も承知をしていますけれども、その上でのお願いとなりますけれども、やはり聴覚障がいを持た
れている方というのは、手話というのはストレスなくほかの方と通じ合える唯一の言語であるという
ふうに言っていらっしゃいますので、先ほど総務部長おっしゃられたとおり、今よりさらに暮らしや
すい環境を整えていただけるように要望をさせていただきます。
それでは、この質問の終わりに、副市長いかがでしょうか、突然で申しわけありません。
○議長(伊藤正雄) 副市長。
〔副市長 中澤哲夫発言〕
○副市長(中澤哲夫) 窓口業務を初めとして、市民サービスのあり方についていろいろお話を伺い
ました。
私も市役所に行くときに若干緊張するときもあります。やはりこういう行ったときに、どういうふ
うな対応をされるのだろうかと、自分自身がですね。というところが市民サービスの面では一番、自
分自身が気になっているということもありますので、それに対応する市の窓口もそういった観点から
対応していく必要があると思っております。親切丁寧はもちろんですけれども、待たせない、それか
ら聞かれたことに対してわかりませんではやはり来た人が不満に思いますので、よく業務を周知する
等々、市役所の職員にとって必要なことは、やはりこれからも研修等々でやっていきたいと思ってお
ります。
特に課の枠を越えた業務の連携というのが重要であると思っております。自分のところの業務のみ
ならず、例えばこの業務はほかの課で扱っているのだけれども、ほかに行ってくださいではなくて、
やはりその辺も丁寧にここでは説明してやるということによって、来られた方の不満も若干和らぐと
いうようなところもありますので、
その辺の対応の仕方もよく研修をしていきたいと思っております。
職員の労働環境等々もあります。ストレスも職員たまっておりますので、職員の面では市長のラン
チミーティングというのがありまして、新採用職員、それから2年目の職員のいろんな業務について
聞き取りを行っております。1年目はなかなか大変ですというような話ですけれども、2年目になる
とだんだん今言ったOJTというようないろんな先輩、上司から教わったことに関して知識を身につ
けて対応できてくるということなので、若干1年目というところも、初めての職場というところも、
やはり市民の方にとっては不満足な面もあると思いますけれども、引き続き職員の健康維持も含めて
研修をこれからも強化していきたいと思っております。よろしくお願いします。
○議長(伊藤正雄) 新井議員。
〔11番 新井みゆき議員発言〕
○11番(新井みゆき) どんなときでも支え合える理想のまち、障がいを持つ方も、持っていらっ
しゃらない方も、本当にみどり市にいてよかったなというふうに思えるようなご配慮をいただきたい
というふうに思います。
さて、こちらも市民からの苦情になりますけれども、市の施設が非常に利用しにくいという相談を
-195-
受けました。具体的には大間々図書館で部屋を借りようとしたけれども、空きがなかったので、多分
大間々公民館だというふうに思うのですけれども、そこを利用しようと思って確認に行ったところ、
同じ内容でありながら登録申請をしてくださいと言われたという話を聞きました。
それでは、ここは所管をされている教育部長に伺います。現在の利用方法についてまずお聞かせく
ださい。
○議長(伊藤正雄) 教育部長。
〔教育部長 松井 篤発言〕
○教育部長(松井 篤) 現状の利用方法というか、登録方法になろうかと思いますが、社会教育施
設の利用団体登録については、笠懸公民館、それから東公民館、それから大間々図書館の会議室、そ
れからふるさと往来センターの4施設が平成25年度から笠懸公民館、東公民館、大間々図書館、そ
れから1カ所だけふるさと往来センターではなく社会教育課のいずれかで一度登録すれば、4施設共
通の団体登録ができるよう市民サービスの向上を図っておるところでございます。
登録は年に1回、利用調査票と会員名簿を提出していただいており、登録団体を一覧表でシステム
管理をしておりますので、1回登録をしますと4施設のデータを共同で利用することが可能となって
おります。今そういうような状況です。
○議長(伊藤正雄) 新井議員。
〔11番 新井みゆき議員発言〕
○11番(新井みゆき) そうすると、部長、一度登録をした施設でも、例えばほかの施設で登録を
し直してくださいという現状はあるわけですよね。そこをちょっと確認を、市民からのお話だったの
で、どことどこって、私は今大間々公民館と図書館という話をしましたけれども、多分同じ手続を2
回したという現状があったので、市民の方からは疑問に思いますということだったのですが、もしそ
ういう現状があるならばその改善をお願いをしたいと思うのですが、教育部長、いかがでしょうか。
○議長(伊藤正雄) 教育部長。
〔教育部長 松井 篤発言〕
○教育部長(松井 篤) 共通の団体登録の拡張というのですか、施設をふやしてほしいというよう
な議員のご質問だと思うのですが、ちなみに先ほど笠懸図書館が抜けておったと思います。これにつ
きましては、笠懸の図書館では図書館活動や視聴覚活動、これに特化した貸し出しをしておりますの
で、先ほど言った4つの中には入っていないと。
それからまた、先ほど具体的な施設名を上げてのご指摘をいただきましたが、大間々公民館、ここ
につきましては平成24年10月に厚生会館に併設となったと。ここが他の公民館や大間々図書館と
は異なるところが、
原則的には社会教育団体の利用登録の手続は行っていないと。
こうした状況の中、
今後どういうふうな形で拡充が図れるかということになりますと、やはりこの大間々公民館の利便性
を向上させるのが社会教育施設の中では、まずは最初かなと。
-196-
現在大間々公民館の施設利用手続等については、厚生会館の条例、規則に従って行っております。
会議室の予約は、社会福祉協議会の職員が行っておるような状況になっております。このため大間々
公民館では、公民館としても団体を把握しなければならないと。そういう中で定期利用している団体
を把握するために、独自にサークル団体活動広報カードというアンケート用紙を配付していると。こ
れがまた名前を書いてもらったり、いろいろ記入するところがあると。これを任意で協力いただいて
いるところですが、このことが登録が二度必要であると誤解を招いているところではないかというふ
うにうちのほうでは認識しております。
ですから、今後については、この大間々公民館についても可能性とすれば、併設のための特殊な事
情やクリアしなければならない課題はありますけれども、可能ではないかというふうに私は思ってお
ります。そういう中では、今後4施設のように共通の団体登録が可能になるよう研究をし、利用者の
負担軽減に努めるよう指示をしていきたいと。
それからもう一つは、いろいろこういうふうな形で利便性の向上を図っているわけですが、やはり
一番ネックになるのは登録や申し込み時に誤解を招かないような利用者に対する周知、それから先ほ
ど市民部長からもありましたが、その制度とかシステム自体を職員が共通認識を持ってまた熟知をす
ると。こういうことがないと、その職員の思いつきで、できますよとか、できませんよとか、その辺
を誤解を招くような発言をしてしまうところもありますので、今後はその辺についても十分注意をし
ていきたいと思います。
以上でございます。
○議長(伊藤正雄) 新井議員。
〔11番 新井みゆき議員発言〕
○11番(新井みゆき) これからも市民の立場、目線に立っていただいて、なるべく利用しやすい
システムの構築をしていただけたらなというふうに思います。どうぞ、教育部長よろしくお願いをい
たします。
先ほど副市長からもちょっとお話がありましたけれども、これから市役所というのは横断的な取り
組みをしていかなければならないというお話がありました。実は、私も市役所でいろんな相談をする
ときに、やはり縦割りだなというふうに実感をしています。例えばこの件についてはどこに相談に行
っていいのだろうかとか、相談に行ったときに1つの案件の中に部をまたぐとか課をまたぐ内容が入
っていることがあると思うのです。そうすると職員が、そうするとここの部ではないのかなというふ
うな話を、私もちょっとそのようにされるのですけれども、やはり市民目線で考えていただくと、さ
っき副市長がおっしゃっていた枠を越えた横断的な取り組み、それにはやはり職員がいろんな業務を
熟知しなければならないですし、連携強化も必要かと思うのですが、その業務内容の把握が、いろん
な内容が把握できる職員の育成について今後どんなふうにしていきたいと思ってらっしゃるのか、こ
れは総務部長に伺いたいと思います。
-197-
○議長(伊藤正雄) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) 業務連携の関係につきましては、先ほど副市長がお話ししたように、まず
現在みどり市におきましても、これはどこの自治体でもそうですけれども、仮に窓口で要件をお伺い
する、それが複数であったとしても、一度時間をいただいて内部調整をして、それぞれの部署から連
絡なりをさせていただくということは徹底を図っているところですけれども、まだまだそういった部
分での、昔で言うたらい回し的なところがもしあったとすれば、至急また改めなくてはならないとい
うふうに思っていますし、そういったことを常に機会あるごとに話をさせていただいているのですけ
れども、特に一番大事にしているのは、電話の照会等々でもいいのですけれども、一旦お話をお預か
りする、そうしたときに、後で回答しますという、安易に答えるなということですね。というのは、
時間を少し、1週間いただくのか、例えば2日で回答ができるのかということで、大体の目安の時間
を相手の方に伝えるということで、待っている市民の方もきょうかかってくるのかな、どうなのかな
ということではなく対応できるのかなということで、その大きくは2点、重要にして徹底を図ってい
るところでございますけれども、そういったことが業務連携の中でつながっていけば、きちっとした
対応ができるかなということで、
引き続きそこには力を入れていきたいというふうに考えております。
○議長(伊藤正雄) 新井議員。
〔11番 新井みゆき議員発言〕
○11番(新井みゆき) 本当に多忙な日常業務の中で、大変だなというふうには思います。ただ、
皆さんは行政のプロであるということをしっかり認識をいただいて、やはりプライドを持っていただ
けたらなというふうに思います。総務部長、今こそ最小のコストで最大のサービスを目指して、みど
り市総合計画に示されている平成29年度の市民対応の向上という欄があると思うのですが、そこの
目指そう値が100%に限りない数字になることを期待をしているところであります。総務部長、自
信はいかがでしょうか。
○議長(伊藤正雄) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) 自信ということよりも、それぞれの職員が自分たちをみずから変えていこ
うという意識を持った職員をまず育てるということが基本にあると思います。そうした中で、組織の
中でそれぞれの部署の方々がみんなその意識を持てば、必ずや底上げになってくると。またそのこと
を、自信ということよりも環境を整えていくのが我々の仕事かなというふうに思っていますので、そ
こを引き続き努力をしていきたいと思います。
○議長(伊藤正雄) 新井議員。
〔11番 新井みゆき議員発言〕
○11番(新井みゆき) 総務部長のお答えから、私は総務部長は一生懸命やって自信があるのだな
-198-
というふうに判断をいたしますので、ぜひ頑張っていただきたいと思います。
この質問の最後にはなりますが、先ほど副市長からも職員の労働環境についてお話がありました。
やはり私も市民と真摯に向き合い、
やはり質の高いサービスを提供するためには、
職員の心のゆとり、
それから気持ちのリセットやリフレッシュする時間というのが必要だと思います。副市長からはお気
持ちを伺いましたけれども、総括をされている総務部長として、現在の職員の労働環境というのは適
正なものであるのかどうか、判断をお聞かせいただきたいなというふうに思います。
○議長(伊藤正雄) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) 現在の労働環境が適正かということに関しては、まだまだこれからいろい
ろなことをしていかなくてはならないという状況にはあると認識してございます。
特に現状、先ほどちょっと触れましたけれども、職員数、28年度の職員で392人ということで
業務に当たらせていただいているわけでございますけれども、これは他の自治体等と比較しても非常
に最小限の人数であるということで認識をしてございます。許されるものであれば少しふやしたいな
というのが実感でございます。
そうした中で、特に窓口の関係につきましては、業務の知識であったり電話応対、そういったスキ
ルが兼ね備えていなければ、なかなか市民に満足をしていただけないということでございますから緊
張状態が続くわけですね。そういったストレス、こういった心の余裕も少し考えてやらなければいけ
ないのかなということと、環境としてはまず職員のモチベーション、こういったものをきちっと維持
していくということの中では、ここ何年かで大きく施策として行ってきたものがございます。
1つは、大きく給料体系、これは深くかかわってくると思います。やはり職務職階ということでや
る気を持って業務に当たっていただく、
ひいてはそれが窓口サービスの向上につながるということで、
これを基本として見直しをさせていただきました。また日常業務の、または社会活動の中で職員が一
生懸命努力をしている、そういったところへ褒めるということを目的として、みどり市職員表彰の創
設、こういったところも行い、表彰などを行ってきて、職員の意欲向上に力を入れているところでご
ざいます。
これも若干ですけれども、弁解的になりますけれども、そうした中で1つおもしろい数字がござい
ました。これは本年2月に実施した職員の意識調査を行った結果なのですけれども、仕事のやりがい
ということに関して、68.2%がやりがいを持って仕事に当たっているという回答を得ています。
これは、特に女性の方71.6%というのが高いのですけれども、これは民間企業53.7%という
数字がございます。そういった中の比較をもっても、現在のみどり市においてはやりがいを持って当
たっている職員がふえてきているということで、環境的にはいい方向へ向いているかなということで
ございます。
いずれにしても、いろいろな窓口対応等々業務の対応も含めてございますけれども、いろんな環境
-199-
整備をこれからもして、組織力を高めて対応していければということで考えてございます。
○議長(伊藤正雄) 新井議員。
〔11番 新井みゆき議員発言〕
○11番(新井みゆき) 部長がおっしゃるように、確かに職員の労働環境を整えることが、私も市
民サービスの向上につながる1つの大きな要因だというふうに考えています。求めるものが非常に市
民側も高くなっていますので、職員もそれに応じた対応をしていかなければならない、知識も勉強し
ていかなくてはならない、接遇もというふうにたくさんの内容が含まれていると思うのですが、先ほ
ど申し上げたように、皆さんは行政のプロでいらっしゃいますので、何とかそこをクリアしていただ
いて頑張っていただきたいなというふうに思います。全ての部長に職員の環境も配慮をしていただき
たいということをお願いをして1つ目の質問を終わりにさせていただきます。
次に、2つ目の魅力あるまちづくりについて伺います。平成25年3月に策定をされたみどり市総
合計画によると、持続可能なみどり市を確固たるものとするためにまちづくりに取り組んでいくと記
されていました。
ところで、魅力あるまちづくりとは何か、いろいろな考え方がありますけれども、私は地域の人々
の生活を豊かにすることが到着点であると考えています。この魅力あるまちづくりについては今定例
会でも荻野議員、宮﨑議員からもたくさんのお話がありました。やはりその原動力となる地域産業振
興が必要不可欠であると思います。
そこで、地域ブランド戦略について伺いたいと思います。この地域ブランド戦略とは、地域発の商
品、そしてサービスのブランド化プラス地域イメージのブランド化をいいます。その2つが結びつい
て好循環を生み出して、地域外の資金、人材を呼び込むという持続的な地域経済の活性化を図ること
とされています。みどり市の地域ブランドとは何か、産業観光部長に伺います。魅力の核となる観光
資源は何であるかとお考えでしょうか。
○議長(伊藤正雄) 産業観光部長。
〔産業観光部長 小室啓二発言〕
○産業観光部長(小室啓二) みどり市の魅力の核となる観光資源ということでございますが、大き
く言ってしまうと歴史と自然であるかなというふうに考えております。例えば笠懸町では岩宿遺跡、
岩宿博物館を中心とした歴史、あるいは鹿田山を中心としたヒマワリ畑等の自然の散策ということ、
あるいは大間々町では高津戸峡の自然、ながめ余興場、大間々の町なか散策、あるいは小平の里、東
町では袈裟丸山、小中の大滝を中心とした自然、富弘美術館とか花桃とかいうのが、あるいはまたわ
たらせ渓谷鐵道の景観なんかもあると思います。そういったものが魅力の核となる観光資源であるか
なというふうに思っております。
以上です。
○議長(伊藤正雄) 新井議員。
-200-
〔11番 新井みゆき議員発言〕
○11番(新井みゆき) 産業観光部長からお示しいただきました歴史と自然、私もこのみどり市と
いうのは非常にその資源が豊富だなというふうに思っております。
それでは、魅力あるまちづくりを目指すために、歴史と自然を生かしてどういうふうにしていった
らいいかということをやはりこれからは考えていかなければならないなというふうに思っております。
今いろんな拠点整備という言葉をよく使って、一つ一つ整備を進めていってくださっているとは思う
のですけれども、やはり全体的な景観整備というのをしなくては、考えなくてはいけない時期に来て
いるのではないかなというふうに思います。多くの自治体で景観法に基づいた景観条例や景観計画が
進められている中でありますけれども、みどり市も都市計画マスタープランに大間々町の本町通りの
歴史的町並みの復活をうたっています。
それでは、産業観光部長に伺います。この歴史的町並みの復活について産業観光部長はどのように
お考えになっていらっしゃるでしょうか、お示しください。
○議長(伊藤正雄) 産業観光部長。
〔産業観光部長 小室啓二発言〕
○産業観光部長(小室啓二) 先日の一般質問の中にもちょっとありましたが、やはり大間々町の歴
史、建物が中心になるかと思いますけれども、昔からの店舗、あるいは蔵等を散策して回れるような、
そんな感じになろうかなと。やはり単体ではなかなか難しいと思いますので、例えば高津戸峡、ある
いはながめを含めた大間々の町なか散策というのも1つの核になるのかなというふうに思っておりま
す。実際には町なかの中心的な部分に核となる、要するに拠点を整備して、そこから発信していくと
いうことになろうかなと思います。
以上です。
○議長(伊藤正雄) 新井議員。
〔11番 新井みゆき議員発言〕
○11番(新井みゆき) 拠点があって、そこから整備をするというのはわからなくはないですけれ
ども、産業観光部長に伺うのですけれども、全体的な絵は、例えば実際に絵で示すとか、こんなよう
な整備をしたいとか、そういうお考えというのはあるのですかね。拠点はここであって、ここから発
信したいとわかるのですけれども、なかなか言葉ではわかりにくいというところがあるので、例えば
それを今すぐやれということではないですけれども、長期ビジョンで結構ですけれども、こんなふう
な全体的なことをしていけば、景観整備を含めて拠点整備もちろん含めてですけれども、こんなふう
にしていったら復活ができるのではないかという思い、それを絵にする、視覚に訴えるということは
お考えでしょうか。
○議長(伊藤正雄) 産業観光部長。
〔産業観光部長 小室啓二発言〕
-201-
○産業観光部長(小室啓二) 大間々の町なかの散策という部分で、昨年、おととしでしたか、県の
ほうに申請をした、これは都市計画のほうから申請をしてもらった部分でありますけれども、そこに
はある程度の絵を描いて示してございます。それに基づいて整備をしていきたいと。例えばながめ、
高津戸峡、町なかの散策を含めて駅周辺、あるいは大間々の3丁目、4丁目を整備して、人が歩いて
楽しめるような地域にしていきたいというふうに考えております。
以上です。
○議長(伊藤正雄) 新井議員。
〔11番 新井みゆき議員発言〕
○11番(新井みゆき) それでは、歴史的な町並みの復活、その実現というのは市民の願いでもあ
ります。確かに都市計画の中ではやっていると思うのです。そこに産業観光部が一番現場に近いとい
うふうに私は思いますので、そこに皆さんの思いなんかも入れていただいて、総合的に考えていただ
きたいなというふうに思います。単発的な発想ではなくて、やはり全部が、宮﨑議員からもありまし
た、点ではなく線となるようなことをこれからは計画に沿って進めていただきたいと思います。副市
長、いかがでしょうか。
○議長(伊藤正雄) 副市長。
〔副市長 中澤哲夫発言〕
○副市長(中澤哲夫) 大間々の町なかの観光振興、町なか歩き等々含めて、荻野議員からの提言も
ございました。少し、確かに市のほうで進めている方向がわかりにくいというのがございますので、
今新井議員のほうからもご提案がございましたように、もう少しわかりやすく絵をつくる等々、全体
の計画をもう少し煮詰めていくというようなところが必要だと思いますので、その辺については今後
観光等も含めて、策定について十分進めていきたいと思っております。
○議長(伊藤正雄) 新井議員。
〔11番 新井みゆき議員発言〕
○11番(新井みゆき) それでは、副市長、全体を統括するお立場として、ぜひ横断的な都市計画
だよとか、産業観光だよとかということではなくて、ぜひ横断的に考えて、柔軟に進めていただきた
いと思います。
それでは、最後の質問になりますが、グリーンツーリズムの可能性と農山村地域の活性化について
伺っていきたいと思います。このグリーンツーリズムの可能性を探って農山村地域の活性化が図れな
いだろうかという観点から質問をさせていただきます。
まず、グリーンツーリズムの話をしなくてはならないと思うのですが、農林水産省のホームページ
によりますと、緑豊かな農山漁村でゆっくりと滞在をして、訪れた地域の人々との交流を通じて、自
然、文化、生活、人々の魅力に触れ、さまざまな体験などを楽しむ余暇活動のことであると提唱をさ
れています。近年、旅行者のニーズは本当に多様化をしておりますので、豊かな自然、四季の移ろい、
-202-
その土地ならではの食事や伝統文化に触れる農山村への関心が高まっているということも言えると思
います。
みどり市でもグリーンツーリズムの言葉に乗って、農山村地域の活性化を図っていただきたいとい
うふうに思います。多分みどり市でもグリーンツーリズムと言わないだけで、同じような事業を継続
的に取り組んでいただけているとは思いますが、産業観光部長に伺います。現在行っていることがあ
れば簡潔にお示しをいただきたいと思います。
○議長(伊藤正雄) 産業観光部長。
〔産業観光部長 小室啓二発言〕
○産業観光部長(小室啓二) 市内の施設で捉えた場合、ちょっと広い捉え方になるかと思いますけ
れども、グリーンツーリズムと呼べるものでございますが、浅原体験村での里芋掘り、あるいはソバ
畑で収穫したそば粉を使ってのそば打ち体験、それから小平の里のふれあいの館で行っているうどん
打ち体験やおまんじゅうつくりなどが挙げられるかなと思います。また、サンレイク草木では、草木
湖畔で小鳥のさえずりが聞こえてくるような静かな宿で、地元の旬の素材を生かした地産地消の食事
を提供し、また大自然の中でグラウンドゴルフ場でのスポーツの後の疲れを癒やす露天風呂などでの
体験はグリーンツーリズムであるのかなというふうに考えております。
以上です。
○議長(伊藤正雄) 新井議員。
〔11番 新井みゆき議員発言〕
○11番(新井みゆき) グリーンツーリズムという言葉は、先ほど申し上げたように使っていない
けれども、実践をしている施設がたくさんあるということは確認ができました。しかし、問題は今後
それをどう生かしていくかということが大きな課題であるというふうに思います。
そこで、今回は浅原体験村について提案をさせていただきたいと思います。まず、浅原体験村でで
きる体験の洗い出しをしていただいて、浅原に来ないとできないよという物語にしていただきたいな
というふうに思います。そして、その物語をつくっていただいて、地元の人、行政の職員に出演をし
てもらって、映像化をしていただきたいなというふうに思います。その映像の中に、今はやりの歌と
ダンス、ユニークに浅原体験村をアピールできるような歌とダンスをそこに取り入れていただきたい
と思います。そこをホームページなどにアップをして全国へ発信してみるのもいいかもしれません。
行政には若い職員がたくさんいますので、知恵をかしていただいて、実行できる内容だというふうに
考えているのですが、突然ではございますが、副市長いかがでしょうか。
○議長(伊藤正雄) 副市長。
〔副市長 中澤哲夫発言〕
○副市長(中澤哲夫) 貴重な提案をいただきましてありがとうございます。
浅原体験村、グリーンツーリズムを先駆的に行ったというような施設でございますので、もう少し
-203-
それをPRして、多くの人々に利用していただきたいと思っております。まだまだ施設は立派なもの
がありますし、これからも活用の仕方によってはより多くの人々に来ていただけると思いますので、
またさまざまなご提案をいただきながら、よりよい施設としていくように努力していきたいと思って
おります。
○議長(伊藤正雄) 新井議員。
〔11番 新井みゆき議員発言〕
○11番(新井みゆき) 副市長、発信の仕方が、こんなことと思うこともあるかもしれませんけれ
ども、先ほど言ったような映像化にしていただいて、歌と踊りを入れて発信していただければ、もし
かしたら爆発的なヒットをするかもしれませんし、ぜひ私はやっていただきたいなというふうに思い
ます。総務部長も協力をしていただけたらなと思いますので、よろしくお願いをいたします。
次に伺いたいというふうに思っているのですが、
東には農産物直売所があるかと思いますけれども、
この直売所というのは富弘美術館の敷地内にあると思います。ここで私は扱っている地場産の野菜を
美術館内のカフェで利用をして、メニューに野菜ジュースや野菜盛りだくさんのガレットなど、富弘
美術館のイメージに合った農家カフェにしていただけたらいいのかなというふうに考えているのです
が、すみません、時間の関係で教育部長に伺いたいと思うのですが、直売所との相乗効果があらわれ
るのではないかなというふうに思いますけれども、いかがお考えでしょうか。
○議長(伊藤正雄) 教育部長。
〔教育部長 松井 篤発言〕
○教育部長(松井 篤) グリーンツーリズムの中でのご質問だと思いますが、確かに富弘美術館と
しても、今カフェの売り上げが全体の総収入の8%、これもう少し頑張れるのではないかと。そうい
う中では議員にご指摘いただいた件につきましても、今後のグリーンツーリズム以外の富弘美術館の
入館者の増対策、この重要な考え方の1つにも参考になるのかなと。そういう面では、農家カフェ的
な提案もございましたが、一応富弘美術館の管理運営委員会にも諮り、協議をしていきたいと思いま
す。
以上でございます。
○議長(伊藤正雄) 新井議員。
〔11番 新井みゆき議員発言〕
○11番(新井みゆき) グリーンツーリズムは食すという項目もありますので、私富弘美術館のカ
フェ、それを何か本当に地場産の野菜を使った、今はやりのガレットなんかを出せるようにしていた
だけたら、ちょっと若い方にも来ていただけるのかなというふうに思いますので、前向きなご検討を
していただけたらと思います。いろいろな地域ではいきさつが、物をつくるときとか、建てるときに
いきさつがあるかと思いますけれども、やはり相乗効果を狙い、経済効果が期待できるならば、これ
からはやっていっていただきたいなというふうに思っております。
-204-
それでは、締めくくりに副市長に再度伺います。今回も突然な提案をいろいろさせていただきまし
たが、全体的なご所見を伺わせていただけたらなと思います。
○議長(伊藤正雄) 副市長。
〔副市長 中澤哲夫発言〕
○副市長(中澤哲夫) 議員ご指摘のとおり、みどり市のいわゆる売りというものは、自然と共生し
ている地域として、歴史、文化、これらを合わせて情報発信していくということが肝要というぐあい
に考えております。若干、情報発信の面で少なかったのかなという反省はございますので、今言った
踊りとか歌で、みどり市をこういうところですよというのを発信していくというのが重要だと思って
おります。キラキラフェスティバルでも初めてみどり市に来た方というのが5割ぐらい、まずは前に
も申し上げましたけれども、みどり市に来てもらって、みどり市のよさを実感してもらって、それか
らリピーターになってもらうというようなところでありますので、やはり最初の来てもらうきっかけ
については、これからも力を入れていかなければならないなと思っております。
特に施設に関してはもうかなりありますので、それをリフォームなりリニューアルしてやっていけ
ばいいものができる、また地域の方も非常にやる気のある方もいらっしゃいますので、そういう方に
も参加していただいて、いわゆるグリーンツーリズムという話がありましたけれども、こういうもの
も十分振興していきたいなというぐあいに考えていますので、またよろしくお願いいたします。
以上です。
○議長(伊藤正雄) 新井議員。
〔11番 新井みゆき議員発言〕
○11番(新井みゆき) やはりみどり市の人材は豊富だというふうに私は思います。多くの分野で
活躍している方がたくさんいらっしゃいます。総務部長のお話からも、市役所にもやる気のある職員
がたくさんいらっしゃいます。最大の力を発揮していただき、今回の定例会でお話をさせていただい
たことを実現をしていっていただきたいなというふうに再度要望し、私の一般質問を終わらせていた
だきます。ありがとうございました。
○議長(伊藤正雄) 以上で新井みゆき議員の一般質問が終了しました。
───────────────────────────────────
○議長(伊藤正雄) ここで暫時休憩します。50分再開します。
午前10時37分休憩
───────────────────────────────────
午前10時50分再開
○議長(伊藤正雄) 休憩を解いて会議を再開いたします。
───────────────────────────────────
○議長(伊藤正雄) 一般質問を続けます。
-205-
次に、9番髙草木良江議員の発言を許可します。
髙草木議員。
〔9番 髙草木良江議員発言〕
○9番(髙草木良江) 安心安全な住みよいまちづくりのために、通告に基づいて質問をさせていた
だきます。
ふえ過ぎた野生動物が人家周辺まで迷い込み、農産物に深刻な被害を与えています。長野県塩尻市
ではICTを活用したイノシシへの取り組みで被害が減少しているとのことです。ICTを活用する
ような大がかりの施策まではできないまでも、もう少し本腰を入れて鳥獣害の被害対策に取り組んで
いただきたいとの思いからお伺いいたします。
初めに、竹やぶの整備や下草刈りの整備の支援についてです。竹林の整備や里山の下草刈りの整備
について、26年9月議会でみどり市も県民基金の市町村提案型事業等の補助事業を利用して、竹林
の整備に取り組んでいただきたいと訴えさせていただきました。そしてその後、その補助事業を活用
して竹の粉砕機を導入していただきました。しかし、この竹の粉砕機がどうも市民への周知がされて
いないようで、知らない人が多いようです。現状と機材の貸し出し運搬方法や安全な操作方法の説明
など、どのようにしているのか不安な部分がありますのでお伺いします。竹の粉砕機の利用状況と竹
やぶの整備状況をお聞かせください。
○議長(伊藤正雄) 産業観光部長。
〔産業観光部長 小室啓二発言〕
○産業観光部長(小室啓二) 竹の粉砕機につきましては、平成27年度にぐんま緑の県民基金によ
る市町村提案型事業ということで、補助金を活用いたしまして購入いたしました。
使用に当たっては、貸出要綱及び機械の使用マニュアル等の整備が必要となりますので、現在まだ
整備に至っておりませんで、貸し出しておりません。早急に整備を行いまして、関係団体への案内や
広報紙等を通じてお知らせをして利用を開始したいと考えております。
利用の運搬等につきましては、自走式で軽トラックに乗せて運搬するということでございます。ま
た、作業の際に大変危険を伴うものですから、職員が指導をしながら進めていきたいというふうに思
っております。
以上です。
○議長(伊藤正雄) 髙草木議員。
〔9番 髙草木良江議員発言〕
○9番(髙草木良江) せっかく購入したものを1年間そのままにしておくというのはもったいなか
ったですね。ぜひ早急に対処していただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
竹を切り出して粉砕機にかけるのは男性1人では大変です。ペアやグループを立ち上げていただく
ような貸し出しへの配慮もするべきではないでしょうか。今下草刈りの整備の団体が徐々にふえてい
-206-
ますが、住民への支援状況とその内容、それから今後の考えをお伺いします。
初めに、団体と人数をお聞かせください。
○議長(伊藤正雄) 産業観光部長。
〔産業観光部長 小室啓二発言〕
○産業観光部長(小室啓二) 下草刈りの団体と人数ということでございますが、ちょっときょう手
持ち資料を持ってきてございませんで、大変申しわけございません。
それと、下草刈りの整備の支援でございますが、竹の粉砕機の購入と同時に、やはりぐんま緑の県
民基金の市町村提案型事業の活用によりまして補助金を受けて、市が困難地の整備支援として今年度
から取り組みを始める予定で、取り組みを開始いたします。今年度は、東町小夜戸地区の竹林整備を
行います。東町小夜戸地区は、数年前よりイノシシの掘り起こし被害が継続して多発していることか
ら、今回のモデル的に事業を実施するということでございます。
以上でございます。
○議長(伊藤正雄) 髙草木議員。
〔9番 髙草木良江議員発言〕
○9番(髙草木良江) 今年度1団体ということですが、もっと力を入れていただいて拡充していた
だきたいと思います。よろしくお願いいたします。こういった団体にも竹の粉砕機を利用していただ
いて、有効活用していただけるような取り組みをしていただきたいと思います。どうぞよろしくお願
いいたします。
2番のイノシシの食害対策で、フェンスや電気柵についてお伺いします。鹿やイノシシなど野生鳥
獣による食害は全国で深刻化しており、農産物の被害額は年間200億円程度と推移され、国は有害
鳥獣の半減を目標に掲げました。そして、野生鳥獣の適正管理を新たな目的と位置づけた改正鳥獣保
護法が2014年から施行され、オールジャパンで鳥獣被害対策に取り組む体制ができました。イノ
シシの被害を防ぐ具体策は捕獲と農産物の被害管理が重要で、専門家によりますとフェンスや電気柵
を的確に使えばイノシシの被害はほぼ100%防げるそうです。フェンスや電気柵の設置についての
現状をお聞かせください。
○議長(伊藤正雄) 産業観光部長。
〔産業観光部長 小室啓二発言〕
○産業観光部長(小室啓二) 有害鳥獣対策事業を活用して設置した件数及び補助金額は次のとおり
でございます。平成25年度に12件、43万6,000円の補助金を出しております。平成26年
度が21件、89万2,000円、平成27年度が25件、89万9,000円で、平成28年度、
ことしに入りまして、5月27日現在で既に6件、19万5,000円出しております。多いのがや
はりフェンスで7件ですか、その他3割が防護ネット、あるいは鉄筋等ということでございます。補
助金につきましては、事業費の2分の1以下ということで、上限7万5,000円ということになっ
-207-
てございます。
以上でございます。
○議長(伊藤正雄) 髙草木議員。
〔9番 髙草木良江議員発言〕
○9番(髙草木良江) 利用されているようですが、このフェンスや電気柵の設置の支援というので
すか、指導、または支援策についてお伺いしたいのですけれども、恐らくこの利用している人たちは
若いというか、ある程度人数のいる人なのかなというふうに思うのですが、高齢者や女性が電気柵や
防護柵を設置するには大変と聞いております。柵を購入するにも軽トラのような運ぶ車が必要で、買
いに行けないとの声もあります。農作業のやりがいを損なわないように、フェンスや電気柵設置の指
導や支援策に取り組んでいただきたいのですが、どのようにお考えでしょうか、お聞かせください。
○議長(伊藤正雄) 産業観光部長。
〔産業観光部長 小室啓二発言〕
○産業観光部長(小室啓二) 現在は、有害鳥獣被害のあった方から問い合わせがあった際には、被
害地の現地確認を行い、柵等の対策が講じられていない場所は、ワイヤーメッシュや電気柵の対策を
講じるようお願いしております。そして、市の有害鳥獣対策事業で事業費の補助が出る旨の説明を行
っております。柵等の対策は個人で自己防衛を行うことになりますが、柵等の対策を講じていない耕
作地への被害が多くなることから、隣接する耕作地で一体的に柵等を設置できれば、耕作物の被害の
軽減につながるということでございます。
高齢者になりますと、柵の設置が大変だから耕作をあきらめるという方もふえてきていると伺って
おります。高齢化地域や集落など、地域ぐるみで一体となって有害鳥獣の対策ができれば、より地域
のきずなも深まりまして、農作物被害も軽減できるのではないかというふうに考えております。
以上です。
○議長(伊藤正雄) 髙草木議員。
〔9番 髙草木良江議員発言〕
○9番(髙草木良江) 現状では自己防護でしているのが現状で、これを地域で一体的にと言います
が、北部のほうは高齢化しており、地域も高齢の人たちが多くて、なかなか一体的にというのは難し
いのです。そこで、正しい使い方とか、地域に伝える人材が不足していると私は思っているのです。
この携わる人材の育成が必要だというふうに今痛感しているのですが、今後のお考えをお聞かせくだ
さい。
○議長(伊藤正雄) 産業観光部長。
〔産業観光部長 小室啓二発言〕
○産業観光部長(小室啓二) 現在群馬県鳥獣被害対策センター、東部農業事務所、桐生地区農業指
導センターを中心とした県の機関の協力を受けまして、鳥獣対策の有識者による講演会の開催を計画
-208-
しております。今回の地域は大間々町の浅原、塩原地区などを対象としまして、女性の視点から獣害
被害対策を中心とした研修会になります。また、講演会等は有害鳥獣対策モデル地区を設定し、地域
のリーダーの育成を進めまして、獣害対策に地域が一体となって取り組めるような支援を行っていき
たいというふうに考えております。
以上です。
○議長(伊藤正雄) 髙草木議員。
〔9番 髙草木良江議員発言〕
○9番(髙草木良江) 今部長がおっしゃった講演なのですが、私の地元のところで計画してくださ
っているようですね。最近私の地元では、1事業者が耕作放棄地の解消に力を入れてくださったのを
きっかけに、農地仲買システムを利用して新規就農や定年退職をした地域の人たちを巻き込んで農業
生産法人を立ち上げるまでに至り、農産物の栽培で地域振興へ取り組もうと意欲を燃やしてくださっ
ている人たちがおります。このような人たちは、やはり鳥獣害対策に積極的に取り組んでいただいて
おりますので、この地域に専門的知識を持った人が指導していただければ、みどり市の鳥獣害対策の
モデル地域にもなれるかと私は思っております。このリーダー格の人たちはまだまだ若いですし、そ
の人たちに力を入れてご教授していただければありがたいなって思います。ぜひよろしくお願いいた
します。
そこを核として市内に拡充していただきたいというふうに思います。
よろしくお願いします。
次に、ジビエの需要の拡大についてお伺いします。みどり市も以前は狩猟を地域おこしの手段とし
て6次産業化を目指して、鹿やイノシシの肉を缶詰にして商品化しましたが、東北の震災後、狩猟し
た鹿やイノシシの肉に含まれる放射性物質が基準が高いとのことから製造を休んでいるようですが、
いまだに基準が至っていないのでしょうか。肉に含まれる放射性物質の測定はどのぐらいの期間、ど
の期間ごとに測定しているのでしょうか。現状と見通しをお伺いします。また、みどり市のジビエの
需要拡大について、現状と見解をお聞かせください。
○議長(伊藤正雄) 産業観光部長。
〔産業観光部長 小室啓二発言〕
○産業観光部長(小室啓二) 現在県内全域でツキノワグマ、イノシシ、ニホンジカ、山鳥の獣肉の
出荷制限がかかっております。東日本大震災前は、東町に地元でとれた野生鳥獣の肉を加工販売する
業者がありましたが、現在は放射能の値が基準値を超えているために活動ができない状況が続いてお
ります。
ツキノワグマの例でございますが、検査が行われているのが平成26年11月11日に捕獲個体で
1,100ベクレルですかね、1キロ当たり、それから26年、同じ11月の12日なのですけれど
も、470ベクレルというのも出ております。それから27年の6月に捕獲した個体では295ベク
レル、それから27年7月160ベクレル、同じく27年7月に330ベクレルというふうな検出を
されております。一般食品の放射性セシウムの基準がキログラム当たり100ベクレルということで
-209-
すので、27年の7月の直近では330ベクレルというところで測定値になってございます。
以上でございます。
○議長(伊藤正雄) 髙草木議員。
〔9番 髙草木良江議員発言〕
○9番(髙草木良江) 今現状をお聞かせいただいたのですが、みどり市のジビエの需要拡大につい
てどのようにお考えでしょうか。見通しは。
○議長(伊藤正雄) 産業観光部長。
〔産業観光部長 小室啓二発言〕
○産業観光部長
(小室啓二) 現状の中では放射性セシウムの値が100ベクレルを下回らない限り、
ジビエとしては活用できないというふうに考えております。それがいつになるかというのが
わからない状況になっています。もう既に4年、5年ですか、たっているわけですけ
れども、まだ330ベクレル出るということでございますので、何とも言えない部分がございます。
以上です。
○議長(伊藤正雄) 髙草木議員。
〔9番 髙草木良江議員発言〕
○9番(髙草木良江) これは自然のものなので、どこに訴えるべきでもないのですが、見通しがな
いということですね。
3番の猿による被害対策についてお伺いします。最近では東地域のほか、大間々北部でも猿による
被害で悩まされている声が聞かれます。ニホンザルの農産物被害を防ぐために、桐生市では猿対策用
の大型捕獲おりを導入して、効果と課題を検討していると聞いております。桐生市だけでなく、広域
で取り組んだほうが効果が上がるのではないでしょうか。桐生市は、国の鳥獣被害防止総合対策交付
金事業に要望を提出しているようですが、みどり市はこのような積極的な取り組みが見られないよう
に思います。どのようにお考えでしょうか。猿による被害対策の現状と今後のお考えをお聞かせくだ
さい。
○議長(伊藤正雄) 産業観光部長。
〔産業観光部長 小室啓二発言〕
○産業観光部長(小室啓二) みどり市でもニホンザルの農作物被害、あるいは生活環境被害が多く
なってきていることから、桐生市のように大型捕獲おりの設置について以前より検討を行っておりま
す。群馬県内では桐生市が初の導入例と。桐生市での実績や設置状況など視察を行っています。また、
群馬県鳥獣被害対策支援センターとも協議を行っています。ニホンザルの被害対策については、大型
の捕獲おりが効果的とのことでございますが、設置するには、おりの設置場所について、ニホンザル
の行動の把握をする必要があるということでございます。
現在は把握ができておらないために、まず猿の群れの調査及び猿の行動を把握するためテリトリー
-210-
調査を行う必要があるということだそうでございます。この調査は、調査用にニホンザルを捕まえ、
発信機を取りつけ一度放します、ニホンザルの行動を把握するために発信機の電波を受信できる場所
まで近づき、何日も追いかける必要があるため、時間と人員が必要になりますが、現在の体制での実
施は、これまで回答した内容から困難であると考えております。
以上でございます。
○議長(伊藤正雄) 髙草木議員。
〔9番 髙草木良江議員発言〕
○9番(髙草木良江) ちょっと最後、困難だということなのですけれども、おりを設置することが
困難なのですか。考えていないということなのですか。今研究していて、今後おりは設置することを
考えてくれているのですか。
○議長(伊藤正雄) 産業観光部長。
〔産業観光部長 小室啓二発言〕
○産業観光部長(小室啓二) すみません。おりを設置するための事前調査に手間がかかってしまう
という部分でございます。困難という言い方をしましたが、大変難しい部分があるということでござ
います。したがいまして、ニホンザルの行動を把握しないで設置をしても余り意味がないということ
だそうでございますので、まずニホンザルの行動を調査するという部分に力点を置かなければならな
いということで、それをするには少し時間と人員がかかるので、難しい状況にあるということでござ
います。
以上です。
○議長(伊藤正雄) 髙草木議員。
〔9番 髙草木良江議員発言〕
○9番(髙草木良江) 時間と人員がかかるということですが、隣の市で大きい防護柵を何台も購入
してやっている。みどり市は何もしてくれないという住民の人からの声も耳にします。そういった動
きというのか、そういったものをもう少し明確にしていただきたいなというふうに思うのですが、こ
れは人員が足りないというか、みどり市も地域がかなり広大ですので、確かに大変だとは思うのです
が、桐生市もかなり広大です。そういう部分では、もう少し人材が必要なのかなと。また、みどり市
には鳥獣害対策の支援の係というものがないのですね。その係を設置していただくような、その窓口
を明確にしていっていただくような、そういった取り組みを本腰を入れていただきたいと要望したい
のですが、鳥獣被害対策支援の係について、副市長の見解をお聞かせください。
○議長(伊藤正雄) 副市長。
〔副市長 中澤哲夫発言〕
○副市長(中澤哲夫) 鳥獣害被害対策ですけれども、私も県の農政部長をやったときに、鳥獣害被
害対策非常に多くなりまして、農林業合わせて約10億円の被害、年間ですね。ということで、22
-211-
年に先ほど説明いたしました鳥獣被害対策支援センターを設置しました。これは農林大のところにあ
るのです。昔の農林大の宿舎を、研修施設を利用して、そこに設置いたしました。これは農政部だけ
ではなくて、環境森林部と共同で設置したということであります。
係の話でございますけれども、1つの市で桐生市みたいにそういう係を設置しているとこもござい
ますけれども、みどり市においては農林課でそれを担当している、部署で担当しているということで
あります。鳥獣害被害対策は1つの市にとどまらず、隣の市あるいは隣県、栃木県、日光のほうまで
含めた、広域的に鳥獣が動きますので、そういうところをよく把握をしなくてはいけないということ
で、やはり専門機関である鳥獣害対策支援センターの県と、その出先、東部農業事務所、それから桐
生地区農業指導センターとよく連携をしながら進めていく必要があると考えております。
係を設置すればよろしいのでしょうけれども、そこまでいかなくても専門的知識を有する職員の育
成ということに関しては、鳥獣被害対策支援センターで研修という、研修の係もありますので、そう
いうところに派遣をして、それぞれ猿とか熊とか鹿とか、いろいろそれによって対策の仕方が違いま
すので、その辺をよく研修して、また市町村の、みどり市の対策に生かしていきたいなというぐあい
に思っております。
以上です。
○議長(伊藤正雄) 髙草木議員。
〔9番 髙草木良江議員発言〕
○9番(髙草木良江) 農林課で今対策をしているということなのですが、農林課の人たちはわなに
かかったイノシシが、どこそこでかかりました、こっちでかかりました、そういったことで日々追わ
れておりまして、人材の育成という部分がちょっと手薄になっているように私には思えるのです。そ
ういったことから今回係のような窓口を明確にしていただきたいという要望をさせていただいたので
すが、ぜひ今後みどり市においてこういったものが必要であるということを頭に入れていただいて、
進めていただきたいと私は要望させていただきます。
本当に1人で一生懸命つくった作物が、やっとの思いで作物をつくったらば猿に持っていかれてし
まったとか、本当に軒先までイノシシが来るので、軒先のプランターとかに作物を、自分で食べたい
ものを置いておいても、それもやられてしまう、そういったのが現状なのです。みどり市は今、私大
間々の北部と言っていますが、塩原地域、かなり下までおりてきています。また、塩沢では熊が出た
というような話も聞いております。本当にこれ早急に力を入れなければ人害というか、人に対しても
被害が出るのではないかというようなことにもなってきておりますので、ぜひ県で力を振るってきま
した副市長に私からお願いをして、次の質問に入らせていただきます。
防災についてお伺いします。熊本地震で被害された方々に心からお見舞いを申し上げます。災害時
に防災拠点として役割を果たす庁舎の問題は早急に具体策を考える必要があります。熊本地震でも庁
舎などが利用できなくなり、行政の業務が滞ったり、被害者の支援に支障が出たりしている自治体も
-212-
ありました。みどり市もこのような可能性が非常に高いです。BCPの策定はされているのでしょう
か。みどり市の防災拠点となる施設の現状と今後の見解をお聞かせください。
○議長(伊藤正雄) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) まず現状として、4庁舎の耐震性等の話をさせていただきますけれども、
現在市役所4庁舎のうち大間々庁舎、東支所、教育庁舎につきましては昭和56年6月1日導入され
た建築基準に基づく現行の耐震基準、これは満たしてございます。笠懸庁舎は昭和46年建築という
ことで、新耐震基準を満たしておりません。これは、先ほども議員がおっしゃったように、経験や想
定を上回る大規模な災害等発生する中においては、庁舎全体機能をなくしてしまうことは大きな課題
であるということは認識してございます。
そうした中で、防災拠点の設置も含めて、庁内の庁舎のあり方検討委員会、これ早急に立ち上げま
して調査、研究に取り組むということでございますけれども、とりわけ笠懸庁舎の耐震化につきまし
ては早急な対応をしていきたいということで、現在検討をしているところでございます。
○議長(伊藤正雄) 髙草木議員。
〔9番 髙草木良江議員発言〕
○9番(髙草木良江) 副市長の、新聞でちょっと出ていたのですが、笠懸庁舎は今後も使い続ける、
耐震化が急務だという認識を示した上で、防災拠点は別につくる必要があると言っておりましたが、
これはBCP対策を考えたりした上でのことだとは思うのですが、副市長のお考えをお聞かせくださ
い。
○議長(伊藤正雄) 副市長。
〔副市長 中澤哲夫発言〕
○副市長(中澤哲夫) ご指摘のとおり、災害対応としてやはり危険分散、リスク分散というのが必
要だと思っております。特にBCPという業務継続計画つくっておりませんので、その策定は急務な
のですけれども、そういうときの一つのバックアップ機能も必要だと思われますので、もう一つ災害
の防災拠点というものが必要だということで今考えております。
○議長(伊藤正雄) 髙草木議員。
〔9番 髙草木良江議員発言〕
○9番(髙草木良江) はい、わかりました。ぜひ早急にお考えいただきたいと思います。よろしく
お願いいたします。災害、いつ来るかわからないので、今現時点ですぐに対応できるような対策を練
っておかなければならないと思いますので、よろしくお願いいたします。
2番の災害時要援護者台帳について保健福祉部長にお伺いします。
災害時要援護者台帳については、
19年の9月議会で災害時の要援護者名簿の策定と体制づくりを訴えさせていただき、21年度から
策定開始していただきました。そして、22年には要援護者の一覧表を行政区の区長と民生児童委員
-213-
さんに配付しました。その後、3.11の東日本大震災に見舞われてしまいましたので、その教訓を
踏まえて、災害時要援護者避難支援個別計画の策定に入ったという経過があると記憶しております。
初めに、災害時要援護者台帳の登録者数は1,131名とのことですが、3地域別にお聞かせくだ
さい。また、今後の見解をお伺いします。
○議長(伊藤正雄) 保健福祉部長。
〔保健福祉部長 齋藤幸雄発言〕
○保健福祉部長(齋藤幸雄) 災害時要援護者名簿の各町別の人数ということでございますが、笠懸
町の登録者数が385名、大間々町が584名、東町が162名という状況でございます。
また、この人数、多い少ないかというところでございますけれども、あくまでもこの災害時要援護
者名簿というのがある程度手挙げ方式ということもありますので、行政区長さん、または民生委員さ
ん等の協力を得て行っている事業でもありますので、そういったところから、必要な人に必要な登録
ができるような形で、市のほうに民生委員さんを通じてでも結構ですし、行政区長さんを通じてでも
結構ですので、その辺の情報を速やかに情報提供をしていただければ台帳のほうに登録できるという
形で進めていきたいというふうに考えております。
以上です。
○議長(伊藤正雄) 髙草木議員。
〔9番 髙草木良江議員発言〕
○9番(髙草木良江) 台帳の登録者数が65歳以上の人口の8.5%、災害弱者はこの程度の人数
ではないはずですので、要援護者台帳の登録と個別計画の重要性というものを市民に認識していただ
くための周知活動も必要ではないでしょうか。いつ起こるかわからない災害、今起きても対応できる
ように早急に体制づくりをしていくべきです。このような作成状況から問題となるのが、登録してい
ない人への対応をどのようにしていくかということです。対策はお考えでしょうか。
○議長(伊藤正雄) 保健福祉部長。
〔保健福祉部長 齋藤幸雄発言〕
○保健福祉部長(齋藤幸雄) 登録していない方への対応ということでございますけれども、当然市
民周知というのは議員おっしゃるとおり必要だと考えております。少しでも不安な方、そういった方
にぜひ登録していただくよう、行政区長さん、また民生委員さんからも気になる方がいれば登録して
いただくよう、周知を含めて進めていきたいというふうに考えております。
以上です。
○議長(伊藤正雄) 髙草木議員。
〔9番 髙草木良江議員発言〕
○9番(髙草木良江) 登録していない人への対応というものは、現状ではなかなか考えていないの
かなというふうに今の答弁から推察をするのですが、地域では行政区の区長さんとか福祉部、または
-214-
民生児童委員の方たちは災害弱者の人たちの把握をしていると思います。例えばその把握をしている
人たちをリストに上げるというのが登録をしてなければいけないということですよね。その前にトリ
アージではないのですけれども、色分けして、同意をしていない人たちだけでもちょっとわかるよう
な、手助けが必要な人たちをイエローカードとか、そんな感じでしていくのはいかがでしょうか。
○議長(伊藤正雄) 保健福祉部長。
〔保健福祉部長 齋藤幸雄発言〕
○保健福祉部長(齋藤幸雄) 議員提案の部分というのは、気になる方、不安な方がいるのだけれど
も、その人たちについてまだ登録していないと。ですので、その人たちについて色分けをして、すぐ
にわかるような形でということだと思います。その辺の情報が民生委員さんですとか行政区長さんか
らいただければ色分けも十分可能だとは考えておりますので、今後十分研究し、検討していきたいと
いうふうに考えております。
以上です。
○議長(伊藤正雄) 髙草木議員。
〔9番 髙草木良江議員発言〕
○9番(髙草木良江) ぜひよろしくお願いいたします。
2番の独居高齢者への災害時対応の具体的施策についてですが、ここでは独居高齢者と示してしま
いましたが、独居高齢者や寝たきりの方、歩行困難な方への災害対応という認識で話を進めさせてい
ただきます。このような方への災害時対応の具体的施策について保健福祉部長にお伺いします。
○議長(伊藤正雄) 保健福祉部長。
〔保健福祉部長 齋藤幸雄発言〕
○保健福祉部長(齋藤幸雄) 具体的なということで、例えば寝たきりの方、歩行困難への対応とい
うことになりますけれども、個別計画においては避難支援者としてご家族、また複数の近所の方にお
願いをいたしまして、避難方法、また手段、避難経路、そういったところをそれぞれに確認しており
ます。この計画に沿った対応で避難所までお連れすることになっております。
また、歩行が可能な方につきましては、避難支援者のほうから声かけをしていただいて対応してい
ただくというような形で、各個別に、それ以外にも個別台帳にはさまざまな情報が入っております。
必要な薬の種類から名称、また実際に支援が必要な理由というところもありますし、実際のルート、
そういったところまで全てこの個別計画には書かれた中で作成しておりますので、一番最初の質問に
も通じるのですけれども、早い家庭については5分から20分程度でこの台帳が作成できます。しか
しながら、どうしてもひとり暮らしの高齢者ですとか、やっぱり話が1時間から2時間程度実際にか
かっているケースもございますので、そんなところも含めて今後十分検討していきたいというふうに
考えております。
以上です。
-215-
○議長(伊藤正雄) 髙草木議員。
〔9番 髙草木良江議員発言〕
○9番(髙草木良江) 避難支援個別計画について、次に入らせていただきます。災害時要援護者避
難支援個別計画の策定状況を具体的に地域別にお聞かせいただけますか。
○議長(伊藤正雄) 保健福祉部長。
〔保健福祉部長 齋藤幸雄発言〕
○保健福祉部長(齋藤幸雄) まず、行政区ごとということで先にお答えさせていただきます。笠懸
町が10行政区あるうち策定済みが4行政区、今年度内に予定しているところが1地区ございます。
大間々町が17行政区あるうち策定済みが17行政区で、全て完了と。それと、東町につきましては
5行政区あるうちの3行政区が策定中で、年度内にはそのうちの2つの行政区で完了するというとこ
ろから、全体で32行政区あるうちの24の行政区で策定済み、また3行政区で今年度中に終了と、
そういったところから全体で要援護者が1,131名いる中で策定して……そういうことですね。以
上のような状態です。
○議長(伊藤正雄) 髙草木議員。
〔9番 髙草木良江議員発言〕
○9番(髙草木良江) 前議員の質問の中で、名簿が1,131名に対して762名ということで、
現在64.2%という答弁がありました。この64.2%、ぜひ年度内に100%に近づいていける
ようにご努力していただきたいって要望させていただきます。ぜひよろしくお願いいたします。
自主防災組織の結成についてお伺いします。東日本大震災後の6月議会で、災害対策についての質
問の中でお伺いした答弁では、自主防災組織は市内に5団体とのことでした。また、地域性、自主性
を重んじたことで、行政としては後方支援に回っていた。今後は、積極的に関与していきたいといっ
た総務部長のご答弁がありました。その後、危機管理課を設置していただきましたので期待しており
ましたが、現状は19行政区、まだ6割のようですね。自主防災の質問は何人か行っておりますので、
私からは要望させていただきます。防災意識が高まっている今、ぜひ今年度中に100%になるよう
にご尽力いただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
その中で1点だけ、市内で防災士は何人いるのか、把握しておりましたらお聞かせください。
○議長(伊藤正雄) 危機管理監。
〔危機管理監 柴崎訓佳発言〕
○危機管理監(柴崎訓佳) 防災士につきましては、日本防災士会群馬県支部会員として把握してい
る方々となりますが、現時点では3名の方が活動されているというふうに確認はさせていただいてい
るところでございます。
以上でございます。
○議長(伊藤正雄) 髙草木議員。
-216-
〔9番 髙草木良江議員発言〕
○9番(髙草木良江) 私の地域の自主防災組織の中で、やはり防災組織を立ち上げてから、皆さん
のリーダーとなるという部分で自覚をしていただけまして、自分で防災士の研修を受けてきたという
ような方もいらっしゃいます。ぜひ今後もそういった人たちへの後押しをしていただきたいと思いま
す。よろしくお願いいたします。
3番の福祉避難所についてお伺いします。
障がいのある方や介護が必要な高齢者を受け入れるため、
小学校区に1カ所を目安にバリアフリー化された施設を福祉避難所として指定を国は求めております。
福祉避難所の指定については、昨年も早急に指定するように訴えさせていただきましたが、まだのよ
うですね。こんなに時間をかけなければ指定できないようなガイドラインが示されているのでしょう
か。福祉避難所に指定をしなくても臨機応変で対応できるという自治体もあるようですが、みどり市
の状況はどのようなのでしょうか、お聞かせください。福祉避難所の指定状況と今後の見解をお聞か
せください。
○議長(伊藤正雄) 保健福祉部長。
〔保健福祉部長 齋藤幸雄発言〕
○保健福祉部長(齋藤幸雄) これまでみどり市では災害時要援護者避難支援個別計画、こちらの策
定をまず最優先課題として進めておりました。福祉避難所への避難者数ですとか、要援護者に必要な
物資、機材の把握を最優先という位置づけで行っておりましたので、福祉避難所の指定はみどり市で
は行っていない状況です。
今後は厚生労働省のガイドラインを踏まえながら、まずは市内に施設を持つ社会福祉法人、または
民間の団体などと十分協議を行って、本年度中の早い時期に協定が結べるように考えていきたいと考
えております。
また、その次に各公共施設、そういったところを検討して、小学校区8カ所ありますので、8カ所
以上の指定を目指していきたいというふうに考えております。
以上です。
○議長(伊藤正雄) 髙草木議員。
〔9番 髙草木良江議員発言〕
○9番(髙草木良江) ぜひよろしくお願いいたします。
(4)の浸水被害地域や土砂災害の対策について、都市建設部長ですか、お伺いします。浸水では
なく、冠水被害地域の道路の現状で、今後の対策整備についてですが、笠懸地区の冠水場所をお聞か
せください。また、今後の対策の計画をお伺いします。
○議長(伊藤正雄) 都市建設部長。
〔都市建設部長 吉野茂男発言〕
○都市建設部長(吉野茂男) 現状としまして、笠懸地区で道路冠水の箇所については4カ所ござい
-217-
ます。また、近年では予想しがたい局地的なゲリラ豪雨、過去には例がないような雨量等の発生によ
りまして、今までにない路線の冠水が発生している状況でもございます。開発等による埋め立てや宅
地造成、道路舗装等により土地の保水能力が低下していることも一つの原因となってございます。
対策でございますけれども、C1、C2調整池等を活用した雨水排水対策も進みつつありますけれ
ども、早急な対策でありまして、現況調査等を実施するなど地域ごとの現状に合った解決方法を検討
して排水対策に臨みたいと考えてございます。
また、災害から市民を守るため、天気予報等の情報収集、豪雨等の異常気象時のパトロールの強化
など適切な対応を図っていきたいと考えてございます。
○議長(伊藤正雄) 髙草木議員。
〔9番 髙草木良江議員発言〕
○9番(髙草木良江) 雨量計を設置していただいたりしてくださっているようですので、ぜひ被害
になる前に予防できるような早急な対策をしていただきたいと思います。
次に、浅原小平線の寅久保バイパスが計画されている現在の道は崖崩れの危険性が高い道路ですの
で、早急に対策が必要です。浅原、小平の住民の悲願でもあります寅久保バイパスの進捗状況をお聞
かせください。
○議長(伊藤正雄) 都市建設部長。
〔都市建設部長 吉野茂男発言〕
○都市建設部長(吉野茂男) 寅久保バイパスの進捗状況でございますけれども、平成27年度から
浅川大橋下流部の路側構造物の工事に着手しております。福岡発電所の導水管付近の詳細設計をまた
行ったところでございます。ことしにつきましては、浅川大橋付近から導水管付近までの山側の整備
をする予定と聞いてございます。塩原地区についてでございますけれども、道路計画地が急峻である
ことから、道路構造の検討を現在行っているところと、計画されております七曲バイパスとの接道の
仕方も課題となっておりまして、現在のところ工事着手についてははっきりしていない状況でござい
ます。
○議長(伊藤正雄) 髙草木議員。
〔9番 髙草木良江議員発言〕
○9番(髙草木良江) 今七曲バイパスの話が出たのですが、寅久保バイパス、七曲バイパス、こう
いった計画の今後の見通しというのですか、そういったものは全然まだわからないのでしょうか。ど
のぐらいのときに計画という具体的な。
○議長(伊藤正雄) 都市建設部長。
〔都市建設部長 吉野茂男発言〕
○都市建設部長(吉野茂男) 市としても要望はなるべく早くという形で要望はさせていただいてい
るのですけれども、県の中での進みぐあいに任せるしか今ないものですから、今どのくらいというの
-218-
はちょっと把握してございません。
○議長(伊藤正雄) 髙草木議員。
〔9番 髙草木良江議員発言〕
○9番(髙草木良江) わかりました。地域の人たちの悲願でありますので、ぜひ早急に実現できれ
ばいいなと思っております。これからもご尽力をよろしくお願いしたいと思います。
避難所のトイレ整備です。以前避難所は高齢者等を考慮した洋式トイレの整備の必要性を訴えさせ
ていただきましたが、その後の整備状況はどのようになっているのでしょうか。現状と今後の見解を
お聞かせください。
○議長(伊藤正雄) 危機管理監。
〔危機管理監 柴崎訓佳発言〕
○危機管理監(柴崎訓佳) 市内の指定避難所73カ所につきましては、現状の利用におきまして、
収容人数に応じたトイレ数となっております。災害時を想定いたしましたトイレの一つといたしまし
て、組み立て式の簡易トイレ、便袋等の非常用備蓄での対応を考えているのが今の現状でございます
が、議員が言われたような洋式トイレ等についても検討をしていかなくてはならない課題だと思って
おります。
以上でございます。
○議長(伊藤正雄) 髙草木議員。
〔9番 髙草木良江議員発言〕
○9番(髙草木良江) 費用がかかるということで、思うように進まないのが現状だと思います。和
式トイレにかぶせて洋式トイレにできるようなものとか、ポータブルトイレとか、そういったものを
防災の備品の倉庫などに用意していただくのはいかがでしょうか。非常時の対応策は早急にとるべき
と思います。いかがでしょうか。
○議長(伊藤正雄) 危機管理監。
〔危機管理監 柴崎訓佳発言〕
○危機管理監(柴崎訓佳) そのようなことも含めまして検討をしてまいりたいと思います。よろし
くお願いします。
○議長(伊藤正雄) 髙草木議員。
〔9番 髙草木良江議員発言〕
○9番(髙草木良江) ぜひよろしくお願いいたします。
次に、トレーラートイレの導入についてお伺いします。埼玉県の川越市では牽引式移動トイレ、ト
イレトレーラーというものを導入しました。移動可能なので、祭りや公園、イベント会場などに設置
したり、災害時にも避難所のトイレとしても活用できるトイレトレーラーの導入を提案させていただ
きます。みどり市が使用している仮設トイレの年間のレンタル料の費用対効果などを検討してみる価
-219-
値はあるかと思いますが、ご見解をお聞かせください。
○議長(伊藤正雄) 危機管理監。
〔危機管理監 柴崎訓佳発言〕
○危機管理監(柴崎訓佳) トレーラートイレの導入につきましては、過去の災害におきましても、
避難者の排せつ等の問題につきましては大変深刻であると報道等で認識をしているところでございま
す。特に避難生活が長期化した場合のトイレの確保は切実な問題となっております。
トレーラートイレにつきましては、車両で仮設トイレを牽引し、イベント会場や行楽地での利用を
目的に設計されているというふうに確認をしております。また、災害現場における利用についても考
慮されているようでございます。災害時のトイレにつきましては、感染症対策や快適さなどのニーズ
にも対応をしていく必要があります。トレーラートイレの活用につきましては、先ほど議員が言われ
たような経費の面、また災害弱者の方々の配慮をした中で検討をさせていただきたいと考えておりま
す。
以上でございます。
○議長(伊藤正雄) 髙草木議員。
〔9番 髙草木良江議員発言〕
○9番(髙草木良江) ぜひよろしくお願いいたします。
次に、3番の有権者の投票率向上に向けて、総務部長にお伺いします。
みどり市もここ数回の投票率が低下傾向にあります。有権者の投票率向上に向けた施策を考えると
きが来ていると私は思っております。合併して後、投票所が整備されて、特に山間部では投票所が遠
くなってしまいました。高齢化で高齢者の住む山間部では、投票所へ行くまでが大変だという声が上
がっております。今後ご検討いただきたいと要望させていただきます。
1番の投票環境の整備についてですが、若者を初めとする有権者の投票率向上への取り組みについ
て、有権者が投票しやすい環境の整備が必要です。18歳選挙権が導入されましたが、18歳選挙権
は世界の中では約9割の国で実施されております。選挙への関心を高めていただき、気軽に投票所に
来ていただけるように、低年齢から親と同伴で投票所に出向く投票環境の整備も必要ではないでしょ
うか。子供の同伴で投票所に入ることができる年齢の拡大について、今後の対応の見解をお聞かせく
ださい。
○議長(伊藤正雄) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) まず、答弁に当たっては、今回一般質問の通告をいただきまして、みどり
市の選挙管理委員会に確認をさせていただきました。その内容について答弁をさせていただきますの
で、ご了承をいただければと思います。
今回の公職選挙法の改正、入場者の拡大ということで、改正を目的としているわけでございますけ
-220-
れども、今回、幼児、児童、生徒その他の18歳未満の者ということで、選挙人の同伴する子供と規
定してございます。こういったことは、改正に伴って市の選挙管理委員会につきましてもその内容で
対応していくという方向で考えているようでございます。また、こういった詳細な部分につきまして
は、選挙執行に係る事務従事者等への説明会、この中で説明をしてそういった対応を図っていきたい
ということで確認をしてございます。
○議長(伊藤正雄) 髙草木議員。
〔9番 髙草木良江議員発言〕
○9番(髙草木良江) ぜひ市民にも周知していただき、投票所に行きづらいというのがなくなるよ
うな習慣というか、小さいうちからこういう投票所でこういうふうにするのだという勉強ができるよ
うな環境にしていただければと思います。よろしくお願いいたします。
2番の18歳選挙への対応についてですが、若者が政治に関心を持ち、国や地域の問題を主体的に
考え、行動するようになるため、主権者教育が求められます。学校現場ではいかに政治的中立性を保
ちながら主権者教育を行っていくかとても難しく、重要な問題です。みどり市の教育現場における主
権者教育について、現状と今後のお考えをお聞かせください。
○議長(伊藤正雄) 教育部長。
〔教育部長 松井 篤発言〕
○教育部長(松井 篤) まず現状でございますが、特に高等学校においては文科省が総務省と連携
し、作成した高等学校等の生徒向けの副教材「私たちが拓く日本の未来」が配付され、活用されてい
るところでございます。実際に小中学校においては主権者教育の理念を意識する中、選挙についての
学習を今現在小学校6年生と中学校3年生の社会科で行っておるような状況でございます。
今後についてということですが、学校においてもこれまで以上に国や社会の問題を自分たちの問題
として捉えて行動ができるように、主権者としての素養を身につける教育に取り組むと。児童生徒の
政治的教養を高めるこの主権者教育を一層推進していくことが求められるのではないかなと。ただ、
その中で議員のほうのご指摘のとおり、この主権者教育を進めるに当たっては、やはり政治的中立性
の確保が求められます。特定の政党の支持をしたり、また反対したり、こういうことは、最近の新聞
でもそんなような状況が報道されておりましたので、教育委員会といたしましてもこれらの留意すべ
きところを各学校のほうへ周知し、適切な指導が行われるようにしていきたいと考えております。
以上でございます。
○議長(伊藤正雄) 髙草木議員。
〔9番 髙草木良江議員発言〕
○9番(髙草木良江) 次に、若者の投票率向上を目指して、大学のキャンパス内に期日前投票を設
置し、選挙の啓発を推進する自治体があります。大学内の期日前投票について見解をお聞かせくださ
い。
-221-
○議長(伊藤正雄) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) これも確認をしてございます。大学構内で期日前投票所を設置するという
ことは、若年者の投票率を上げるということで効果的な対応であるということは認識しているようで
ございます。ただ、どうしても二重投票の防止、それからセキュリティーの確保、システム構築等の
兼ね合いから、現時点では行う予定はないということでございます。
この選挙におきましては、期日前投票所は3カ所ということで、笠懸庁舎、大間々庁舎、それから
東支所、この3カ所で午前8時半から午後8時まで開設を予定しているようでございます。
特に、二重投票の防止の関係でございますけれども、どうしても期日前投票システムを構築する中
で、執行管理を行っているわけですけれども、これも公共ネットワーク、こういったものを利用して
いるため、大学構内の配線が必要になります。こういった中では専門的なことになりますけれども、
ハッキング等の問題、こういったものが懸念されているようでございます。この辺が確保できれば、
そういったことも可能なのでしょうけれども、
現状ではそういった対策はまだ難しいという状況です。
そういった中、18歳選挙権の対応ということでは、桐生大学との連携事業で、大学構内で啓発、
こういったものを積極的に行って選挙啓発を注視、傾注していきたいということで、現状では進めて
いるようでございます。
○議長(伊藤正雄) 髙草木議員。
〔9番 髙草木良江議員発言〕
○9番(髙草木良江) はい、わかりました。
次に、高齢者の投票行為の対応についてです。投票所で高齢者が緊張の余り誰に投票するつもりだ
ったのか忘れてしまい、一覧表で探しても見つからないで困ったというケースを耳にします。このよ
うなトラブルを防ぐ意味から、個人であらかじめ投票しようと決めた候補者の名前を記載したメモや
法定ビラを投票所に持ち込み投票することは公職選挙法に特段制限はないと国の見解があります。投
票所内へのメモ等の持ち込みについて、
みどり市の選挙管理委員会においてのご所見をお伺いします。
○議長(伊藤正雄) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) 国の見解にあるように、選挙人がみずからの備忘録としてのメモを投票所
に持ち込むことはできるという認識をされてございます。法定ビラも含めてでございます。しかしな
がら、これは常識の範疇になってくるのだと思いますけれども、メモとして必要以上の大きな紙に書
いたものとか、そういったことの持ち込み、選挙運動まがいな行為、こういったところにつながるよ
うな投票所の秩序を乱す行為につながるようなおそれがあったり、危険があった場合には注意が必要
であるということで、当然選挙される方も、そういった間違われないような行動をとっていただきた
いということでございます。基本的には持ち込みも、備忘録として持ち込むことは可能だということ
-222-
で対応をしていきたいということでございます。
○議長(伊藤正雄) 髙草木議員。
〔9番 髙草木良江議員発言〕
○9番(髙草木良江) ありがとうございます。
これは、北海道の北見市の選管でもそのような確認が進んでおります。みどり市もぜひ柔軟な対応
をお願いしたいと思います。
有権者の投票率向上に向けて、総括して市長の見解をお聞かせください。
○議長(伊藤正雄) 市長。
〔市長 石原 条発言〕
○市長(石原 条) 選挙権年齢の引き下げに伴いまして、特に20歳未満の、18歳以上というこ
とですけれども、の人たちが選挙に関心を持っていただければと思っておりまして、いろんな方策が
あろうかと思っております。ただ単に高校生になったから、あるいは18になったから突然何かを言
い出すのではなくて、やはり義務教育のときからいろいろな意味で選挙に対する勉強、あるいは関心
を持つようなことを教えていくと。教えるというか、経験としても積んでいくということが大事かと
いうふうにも思います。
また、今議員も何点か制度の問題もご指摘をされておりましたけれども、制度上もやはり厳密に公
正公平ということになりますと、やはり一点のすきがあってもいけないということもありますが、制
度の上ではまだ改良するべきところはあると思います。
多分18歳になって、この夏の選挙を経ていろんなことが多分表面化してくると思いますの
で、そういったことも考えて、もちろん国の大もとのルールはありますけれども、我々地方でできる
ことは対応できると思っておりますので、取り組んでいきたいと思っております。
-223-
○議長(伊藤正雄) 髙草木議員。
〔9番 髙草木良江議員発言〕
○9番(髙草木良江) ありがとうございます。前向きなご答弁ありがとうございました。
みどり市もほかの地域に劣らないような対策を練っていただきながら、よりよい住みやすいまちづ
くりにご尽力いただきたいと思います。
私の質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(伊藤正雄) 以上で髙草木良江議員の一般質問が終了しました。
───────────────────────────────────
○議長(伊藤正雄) ここで昼食のため暫時休憩いたします。1時再開します。
午後0時1分休憩
───────────────────────────────────
午後1時再開
○議長(伊藤正雄) 休憩を解いて会議を再開いたします。
─────────────────◇─────────────────
◎発言の訂正
○議長(伊藤正雄) 産業観光部長より発言の申し出がありますので、これを許します。
産業観光部長。
〔産業観光部長 小室啓二発言〕
○産業観光部長(小室啓二) すみません。午前中の新井議員さんのご質問のグリーンツーリズムの
中で、私浅原体験村で里芋掘りというふうに申し上げたと思いますけれども、正しくは、浅原体験村
のサツマイモ掘りでございます。間違いでございます。サツマイモが正しゅうございます。よろしく
お願いします。失礼しました。
───────────────────────────────────
○議長(伊藤正雄) 一般質問を続けます。
次に、5番深澤輝彦議員の発言を許可します。
深澤議員。
〔5番 深澤輝彦議員発言〕
○5番(深澤輝彦) それでは、議長から許可をいただきましたので、通告に従い質問いたします。
1問目は、障害者差別解消法についてです。この法律は、この4月1日に施行されました。市役所
の障がい者への対応で不当な差別的取り扱いを禁止し、あわせて障がい者への合理的な配慮を求めて
います。法律が実際に施行されたことにより、みどり市でも何か変化があるのではないかと思いまし
た。
そこでお尋ねしますが、この障害者差別解消法施行により、みどり市で既に実施していることは何
-224-
でしょうか。
○議長(伊藤正雄) 保健福祉部長。
〔保健福祉部長 齋藤幸雄発言〕
○保健福祉部長(齋藤幸雄) これまでに実施していることということでございますけれども、この
法律が施行されたのがことし、28年4月1日からということになります。28年3月に庁内システ
ムの掲示板によりましてこの法律の趣旨を周知し、これまでと同様に障がいをお持ちの方に対する心
のこもった丁寧な対応を心がけるように全職員に対して徹底を図っております。この法律施行後の現
在におきましては、各職員が法律の趣旨を十分理解し、障がい者への対応を再認識して今後に生かし
ていけるものというふうに考えております。
また、市では必要に応じまして、障害者相談支援事業所などの関係機関と連携した対応をとってお
ります。また、既存の障害者地域支援協議会、また虐待につながる事例であれば市の障害者虐待防止
センター、こういったところで協議を行ったり、虐待防止ですとか差別解消など、障がい者を保護す
るための体制も整備されていると考えております。
また、市民周知といたしましては、社会福祉課を相談窓口といたしまして、県で作成したチラシの
配布、またホームページへの掲載などを行っております。また、ことし3月に実施いたしました障が
いの理解を深めるための講演会、こういった開催時にもこの法律の施行に関する周知を行っている状
態でございます。
以上です。
○議長(伊藤正雄) 深澤議員。
〔5番 深澤輝彦議員発言〕
○5番(深澤輝彦) 法律の周知等で、具体的な内容が余りなかったような感じはいたします。既に
やっていることをもう一度言っていただいてというか、この法律がやったから特にという話ではなか
ったような感じがいたします。
次の2番で、これからやろうと思っている、この障害者差別解消法施行でこれから実施しようとお
考えのことは何でしょうか。
○議長(伊藤正雄) 保健福祉部長。
〔保健福祉部長 齋藤幸雄発言〕
○保健福祉部長(齋藤幸雄) これから実施することといたしましては、職員向けの対応要領の策定、
これに向けて検討していくほか、市民の方に対しましては今後障がいに関する講演会を開催したりす
るときに、
この法律の施行並びに法律の趣旨、
これを繰り返して説明していきたいと考えております。
また、ホームページなどによりまして多くの市民に理解していただけるように、積極的な周知を続け
ていきたいというふうに考えております。
以上です。
-225-
○議長(伊藤正雄) 深澤議員。
〔5番 深澤輝彦議員発言〕
○5番(深澤輝彦) 先ほど対応要領という話が出てまいりました。障害者差別解消法の中で、市町
村に作成の努力義務が課されているというふうに理解していますが、この対応要領というものは具体
的にはどんなものでしょうか。
○議長(伊藤正雄) 保健福祉部長。
〔保健福祉部長 齋藤幸雄発言〕
○保健福祉部長(齋藤幸雄) この障害者差別解消法には、障がいを理由とする差別をなくすことに
よりまして、障がいのあるなしによって分け隔てられることなく、お互いを尊重しながらともに生き
る社会をつくることを目指すものですと。
具体的には、差別を解消するための措置として、不当な差別的な取り扱いの禁止、合理的配慮の提
供、こういった中身を盛り込んだものとして、対応要領という形で市のほうでつくっていくというこ
とでございます。
以上です。
○議長(伊藤正雄) 深澤議員。
〔5番 深澤輝彦議員発言〕
○5番(深澤輝彦) この対応要領というものは、つくることについて努力義務があるわけで、絶対
につくらなければいけないというふうにはされていません。ですから、直ちにつくっていない状態だ
から違法だというわけではないということは知っておりますが、国のホームページを見てみますと、
既に作成済みの市町村と近日、ことしの、今年度の上期までにつくり終える市町村が確認できます。
それを見ますと、群馬県内の12市の中で、つくっていない、あるいはすぐにつくる予定がないとい
うか、
でき上がる予定のないのはみどり市だけ。
みどり市よりも規模の小さな町村の名前もその中に、
既につくった、あるいはこれからつくるというところに町村の名前も出てきます。この法律の施行は
4月1日でしたが、公布は平成25年6月でした。十分な準備期間が設けられていると思います。な
ぜみどり市より規模の小さな町村で作成できたものが、みどり市ではまだつくっていないのでしょう
か。いつまでつくるという予定まで、あわせて教えていただきたいと思います。
○議長(伊藤正雄) 保健福祉部長。
〔保健福祉部長 齋藤幸雄発言〕
○保健福祉部長(齋藤幸雄) 先ほど議員のほうからもお示ししたとおり、11市のほうで既に策定
済みというところで、市の中ではみどり市がまだというところでございます。
今後市職員に対する要領の策定を検討していきたいとは考えておりますけれども、この策定に当た
りましては服務なども関係するために、関係部署とも相談しながら作成していきたいというふうに考
えております。不当な差別的な取り扱い、また合理的配慮の提供の基本的な考え方、それぞれの具体
-226-
例なども留意事項として加えられればというふうに考えております。
特に合理的配慮を行うか行わないかというのが、過重な負担を伴うのかが問題となるために、各事
案ごとに総合的また客観的に判断できるよう対応要領の内容を検討したいと考えております。なるべ
く早目に作成はしていきたいというふうに考えております。
以上です。
○議長(伊藤正雄) 深澤議員。
〔5番 深澤輝彦議員発言〕
○5番(深澤輝彦) 準備期間があったのに何でつくらなかったというところの理屈がちょっとよく
わからなかったのですが、次に移ります。
障害者差別解消法は、過重な負担でないならば、できる限り障がい者に配慮した対応をするよう要
請しています。一例を挙げてみますと、目の見えない方に書類を郵送する際、その封筒の外側に書類
の内容を説明する点字の表示をするといった事例です。東京都やその管内の市区町村、民間では、東
電やNTTが既にそのような点字の表示をしているということです。
目の見えない人の場合、封入されている書類を誰かに読んでもらわなければなりませんが、内容に
よっては頼む人を選びたいというニーズがあります。封筒の外に点字で表示されていれば、それがで
きます。実際に実施しているところもありますし、市役所に過重な負担を強いるものではないと思い
ますが、導入についてのお考えを教えてください。
○議長(伊藤正雄) 保健福祉部長。
〔保健福祉部長 齋藤幸雄発言〕
○保健福祉部長(齋藤幸雄) 議員のほうからのご指摘のとおり、視覚障がい者宛ての通知には点字
の表示はしてございません。
実際に、市内の視覚障がい者で重度である方、1、2級の方、こちらの方が約50人おります。そ
のうち点字が読める重度の視覚障がい者の方は、正確な把握はできておりませんが、数名という状況
です。点字が読める方というのが、本当に幼少期から重度の視覚障がいをお持ちで、盲学校等に通い
ながら点字を習得しているという方が多いと聞いております。
点字にかわる情報の取得としては、他者からの読み上げ、また音声に頼っているという状況があり
ます。通知ですとか回覧物、こういった内容把握は、別に住む家族ですとか親戚、また障がい者サー
ビス、介護保険制度のホームヘルパー、そういった方による読み上げなどにより行われているという
状況です。
そういった中で、視覚障がいのある方に対しまして、市からの通知等の全ての内容を点字表示にす
ることはちょっと現実的ではないと。またそういった相談等は、今現在はほとんどない状況でありま
す。しかしながら、今後さらに状況調査確認して、ニーズを把握するとともに、通知などへ点字表示
の必要性、
またその他の代替手段などについても検討を行っていければというふうに考えております。
-227-
今現在、簡単にテプラなどで点字なども打刻できますので、そういった方法もちょっと模索していき
たいと、研究していきたいというふうに考えております。
以上です。
○議長(伊藤正雄) 深澤議員。
〔5番 深澤輝彦議員発言〕
○5番(深澤輝彦) 重度の目の見えない方50人。その中で、点字を読める人は数名だということ
であれば、その方々だけ対処するのであれば、そんなに過重な負担があるような、特にすごく検討し
なければできないようなことではないように思うのですが、いかがでしょうか。
○議長(伊藤正雄) 保健福祉部長。
〔保健福祉部長 齋藤幸雄発言〕
○保健福祉部長(齋藤幸雄) 今現在、市のほうにそういった要望等、実際の視覚障がい者の持って
いる方から来てございません。そういった中から、今現在のサービスの中で、ある程度状況的にはい
い方向に行っているようにも捉えられるのですけれども、
しかしながらやはり議員おっしゃるとおり、
その辺についても十分今後検討して、先ほどのテプラなどでそういったところを少し補えればという
ふうには考えておりますので、よろしくお願いいたします。
以上です。
○議長(伊藤正雄) 深澤議員。
〔5番 深澤輝彦議員発言〕
○5番(深澤輝彦) 私が申し上げているのは、私の頭だけで考えたものではなくて、実際に障がい
がある方からお話を聞いて、質問の内容をつくっております。言ってこないから、要望というか、ニー
ズがないとかではなくて、こちらからこういうこともできますよと、4人しかいないのでしたらば、
そういうこともできるかと思います。検討していただけるということで、次に移ります。
大きい2問目の介護保険の滞納処分についてに入ります。まず最初に、みどり市の介護保険料の不
納欠損額、直近の3カ年の額はいかほどでございましょうか。
○議長(伊藤正雄) 保健福祉部長。
〔保健福祉部長 齋藤幸雄発言〕
○保健福祉部長(齋藤幸雄) 申しわけありません。ちょっと不納欠損の額ということでご説明させ
ていただきます。
過去3年間の不納欠損額につきましては、平成25年度が535万9,800円、平成26年度が
801万9,400円、平成27年度が777万1,700円という状況でございました。
以上です。
○議長(伊藤正雄) 深澤議員。
〔5番 深澤輝彦議員発言〕
-228-
○5番(深澤輝彦) 年金から天引きとかいう取り方、徴収の方法ではないので、不納欠損額が出る
のは当然だと思いますが、この金額、535万、800万、777万という金額は多い額だとお思い
でしょうか、それとも少ないか、あるいは普通だと、どういうふうにお思いになっているか教えてく
ださい。
○議長(伊藤正雄) 保健福祉部長。
〔保健福祉部長 齋藤幸雄発言〕
○保健福祉部長(齋藤幸雄) 多い少ないというところでは、やはり不納欠損を出すこと自体が、当
然市としての欠損金という形になりますので、そこについては金額の大小ではなく、不納欠損がある
ことが、そもそも当然この入ってこないお金に対して、市民サービスに対して何らかの不利益が生じ
ているというふうに考えております。
以上です。
○議長(伊藤正雄) 深澤議員。
〔5番 深澤輝彦議員発言〕
○5番(深澤輝彦) 不納欠損が少しでも生ずるのはよろしくないと、そういうお話でした。
それでは、その不納欠損になるまでに、どういう手段をとっているか教えてください。
○議長(伊藤正雄) 保健福祉部長。
〔保健福祉部長 齋藤幸雄発言〕
○保健福祉部長(齋藤幸雄) 毎年、5月、10月、それと2月の3回にわたりまして対象になって
いる方の自宅へ直接訪問している滞納整理、これを実施しております。それと、12月のときに対象
となっている方に対して、電話による勧奨を実施しております。
以上です。
○議長(伊藤正雄) 深澤議員。
〔5番 深澤輝彦議員発言〕
○5番(深澤輝彦) 訪問と電話をされているということですが、それでも全然接触はとれない方と
いうのもかなりいるのではないかと思いますが、それはそのまま時効を迎えるのに任すという感じに
なるのでしょうか。
○議長(伊藤正雄) 保健福祉部長。
〔保健福祉部長 齋藤幸雄発言〕
○保健福祉部長(齋藤幸雄) 実際に直接会えれば一番いいわけなのですけれども、不在という場合
も間々あります。
こういった場合に、
本人の居所が確認できる場合には訪問票というのを差し置いて、
滞納額をお知らせするとともに、納付を促しております。
また、普通徴収者に対しましては納付書の開封忘れ、また確認忘れがないように、封筒に納付書在
中というふうに明記したりしております。介護保険料が時効となる前に、時効到来のお知らせを対象
-229-
者宛てに通知するなどの工夫をしております。また、口座による振替を積極的に進めるなどの対応を
することによりまして、極力不納欠損になる方ですとか介護保険料の未納者、こういった方が少なく
なるように努めております。
以上です。
○議長(伊藤正雄) 深澤議員。
〔5番 深澤輝彦議員発言〕
○5番(深澤輝彦) 質問のタイトルにありますように、介護保険料というものは滞納処分ができる
債権なのでしょうか。強制なき法は燃えない火という法の格言もございます。お願いするだけで先に
進まないものについては、滞納処分という強制処分ができるのではないかと思いますが、いかがでし
ょうか。
○議長(伊藤正雄) 保健福祉部長。
〔保健福祉部長 齋藤幸雄発言〕
○保健福祉部長(齋藤幸雄) この介護保険料で、主に滞納をなさる方というのが普通徴収者になり
ます。この方が、原則では年金が18万未満のものが主に滞納という形になっています。また、介護
保険料については他の税金と異なりまして、社会全体で制度を支えるという観点から、無収入の方に
ついても段階に応じて金額が賦課されております。低所得者に対しては、納付が難しいということも
考えられます。実際に滞納整理等で未納者の方と面接した際にも、無年金であり納付が難しいという
声、また生活する上で必要となる食費や居住費、光熱水費などの支出が最優先となって、なかなか介
護保険料までは手が回らないという声も聞こえます。
ご質問のとおり、収入が少なくても、当然資産を持っている方もいると考えております。滞納整理、
電話勧奨の中で、相手から状況を聞き取ることは実施しておるのですけれども、資産の確認までには
至っておりませんので、当然関係各課と協力して、公平な納付という観点から、収入だけではなくて、
資産状況の把握なんかもしていくことが必要なのかなというふうに考えております。
以上です。
○議長(伊藤正雄) 深澤議員。
〔5番 深澤輝彦議員発言〕
○5番(深澤輝彦) 6月上旬の上毛新聞に掲載されておりましたが、平成26年度で、全国で1万
人以上の方が介護保険料未納で滞納処分を受けているという話でした。年金額が少ない人、年間18
万のそれを下回る方は、天引きにならないで納付書により納付すると、そういうことで滞納が発生す
るというわけですが、先ほど部長も言われたとおり、年金額が少ないということと資産がないという
ことは必ずしも一致しません。介護保険を納めているお年寄りの中には、自分が億単位の預金がある
ことを忘れていて餓死してしまったとか、そういう話もありますので、あと相手が言ったことが本当
にそうなのかというのを、こちらで権限を使って調べるということも必要だと思います。
-230-
市では固定資産の情報も管理しています。滞納者の固定資産の有無も調査することは容易です。普
通、守秘義務が課せられておりますが、税等の調査権には解除されていますから問題がありません。
銀行の預金でさえ、裁判所の力をかりずに調査できます。介護高齢課の余力がないとか、余りそうい
った事務になれていないという話もあると思います。同じみどり市の中で、そういったところをやっ
ている総務部の力をかりてやったらどうかと思います。ほかの自治体に徴収嘱託をするというのは、
そういう制度もあります。
同じ自治体の中であれば、
なおさら協力ができるのではないかと思います。
納める余裕のない人から、日々の糧を奪ってまで徴収するのは法律上できません。しかし、調査の
上、納付能力がある人からは徴収してこそ普通に納めている人が納得します。また、部長も言われま
したが、欠損にならずに実際の市の収入になれば、その分もほかの仕事に使うことができますから、
市税徴収の際には資産調査をして滞納処分をやるという反面、全然資産がないという人については滞
納処分の停止をすると、そういった事務をするのが必要ではないかと思います。
県で税金を徴収する場合、
執行停止の処分をしないで、
時効を迎えて不納欠損になるということは、
非常にこれは許されないことで、執行停止にするまでに十分な資産調査をして、無資産を証明した上
で執行停止にして時効を迎えるなどに持っていかなければなりません。滞納処分の財産調査をすると
いうことで、
滞納処分の執行停止という事務も同時にできると思います。
現状は執行停止をしないで、
ただ時効で消滅しているものではないかと思いますが、財産調査をして滞納処分の執行停止をするの
が妥当な事務ではないかと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(伊藤正雄) 保健福祉部長。
〔保健福祉部長 齋藤幸雄発言〕
○保健福祉部長(齋藤幸雄) 財産調査をしている中で、資産が見受けられるものにつきましては、
滞納整理等によりさらに積極的に納付勧奨をし、納付いただくか、ご指摘のとおり差し押さえを実施
していくかは、資産の把握とともに関係各課と調整していく中でどこまで進めるか、進めていくこと
ができるのか、その辺は検討していきたいというふうに考えております。
滞納処分の執行停止につきましては、滞納整理等を実施していく中で、収入が少なくても納付の意
思がある方も見受けられます。また、介護保険制度におきましては、不納欠損者また未納者に対して
は、介護保険サービスを利用する際に本人負担が引き上がるなどの措置がとられ、不利益をこうむる
ために、執行停止については慎重に進めていきたいというふうに考えております。
以上です。
○議長(伊藤正雄) 深澤議員。
〔5番 深澤輝彦議員発言〕
○5番(深澤輝彦) それでは、いろいろ考えていただいて、適切な事務処理をしていただくようお
願いいたします。第2問は以上で終わりにします。
最後の質問、童謡ふるさと館と陶器と良寛書の館についてに入ります。5月の連休で、2つの施設
-231-
とも入場料無料のキャンペーンをしておりました。それを利用して、私は2つの施設を訪問してみた
のですが、私が参観している1時間弱の間、他の参観者は童謡ふるさと館においては1組、陶器と良
寛書の館ではほかに1人もいませんでした。これは何かを考えなければいけないなと感じました。
童謡ふるさと館は、日本に名高い「うさぎとかめ」、「はなさかじじい」などを作詞した石原和三
郎を中心とした展示と、コンサートもできるホールを備えた施設です。展示物は大変意義深いものが
あって、施設も立派なのですが、駅から離れている上にバスの便が悪く、富弘美術館に鉄道で来た人
たちをうまく誘導することができていないようです。
陶器と良寛書の館は、わたらせ渓谷鐡道の沢入駅のほぼ前にあり、ロケーションは十分です。しか
し、陶器の展示に説明が少なく、どのような由緒があるのか、また価値がどのくらいあるのか、また
展示品同士の関係についての説明がなく、いま一つ見応えがありませんでした。良寛さんの書も、本
物は1つしかないということでした。私は、良寛さんが使っていた陶器が展示されているものだと思
っていたのですが、陶器と良寛さんとは何の関係もないということがわかりました。東町出身の実業
家の方のコレクションを、その方が生活していた家に展示しているものとわかりました。このような
施設は、多くの人に利用されてこそ公金を投入した意味があると思います。どのくらいの利用者にど
のくらいの費用がかかっているのかを検討する必要があると思います。
(1)番の質問になりますが、2つの施設の昨年度の利用者数、収入額、投入した金額、どのくら
いかお尋ねいたします。
○議長(伊藤正雄) 教育部長。
〔教育部長 松井 篤発言〕
○教育部長(松井 篤) 最初に、童謡ふるさと館の昨年度の利用者数ですが、4,815人、収入
額は89万5,687円、投入金額、歳出額になりますが、636万5,110円でございます。
これに対して、陶器と良寛書の館の利用人数は793人、収入額は19万3,750円、投入金額
は歳出額になりますが、198万4,774円でございます。
以上でございます。
○議長(伊藤正雄) 深澤議員。
〔5番 深澤輝彦議員発言〕
○5番(深澤輝彦) 今ざっと計算しましたら、陶器と良寛書の館のほうは、1人当たりの利用者の
純支出額というのは大体2,300円ぐらいになるかと思いました。同様の類似の施設で、平均的な
1人当たりの純支出額というのは把握されていらっしゃいますでしょうか。もし把握されていらっし
ゃるようであれば、教えてください。
○議長(伊藤正雄) 教育部長。
〔教育部長 松井 篤発言〕
○教育部長(松井 篤) 1人当たりの関係については、ちょっと資料はございません。逆に、収入
-232-
割合がどれだけ占めているか、その辺についてはほかのデータもある程度は把握しております。
以上でございます。
○議長(伊藤正雄) 深澤議員。
〔5番 深澤輝彦議員発言〕
○5番(深澤輝彦) それでは、せっかく数字もあるということなので、それは自己収益率という名
前になるのでしょうか。かかった費用のうち、自分の収入でどのくらいを賄えているかという率だと
思うのですが、数字を教えてください。
○議長(伊藤正雄) 教育部長。
〔教育部長 松井 篤発言〕
○教育部長(松井 篤) これは簡単に、入館料とか、そこで販売されたものとか、そういうその施
設で収入として入ったもの、これを全体の歳出額にどれだけ占めているか、ただその単純的な出し方
でございますが、みどり市の他の博物館、または記念館等、こういうものが大体10%前後、低いと
ころになりますと0.8%、これについては花輪小学校記念館でございますが、そのほか逆に他自治
体の状況を見ましても、やはり1.37%から7.9%と、かなり数字的には極端にこの陶器と良寛
書の館が、8.4%ですから極端に低いという形にはなっていないかなと、このような状況でござい
ます。
以上でございます。
○議長(伊藤正雄) 深澤議員。
〔5番 深澤輝彦議員発言〕
○5番(深澤輝彦) 先ほどの利用者数の数でいきますと、陶器と良寛書の館の793人と。1年が
365日で、休みの日も入れますと1日平均2人というような数字になるかと思います。市では施設
の運営計画をお持ちだと思いますが、この2つの施設、当初どのような入場者数を想定していたので
しょうか。それをそのように決めた根拠も、あわせてお尋ねしたいと思います。
○議長(伊藤正雄) 教育部長。
〔教育部長 松井 篤発言〕
○教育部長(松井 篤) 大変申しわけないですけれども、当初どういうふうな形でその人数を設定
したか、
それによって来館者がどれだけあったか、
その辺については細かい検証等はしておりません。
ただ、確かに、例えば童謡ふるさと館のほうの状況で説明させていただきますと、平成元年に開館
して、5年後の平成5年度、このときが一番入館者が多かったと。3万6,500人からの入場者が
あったと。これを単純に全体の支出に占める収入と見ますと、その当時は40%と。今から見ると、
今が27年度で14%程度ですから、そのときから見ると確かにかなりの数が下がっていると、この
ような状況でございます。
また、陶器と良寛書の館についても、平成18年ごろを見てみますと、今現在が約10%ですから、
-233-
それに対して25%の支出に対する収入があったと。こういう意味では、確かに全体的に、残念なが
ら開館当初よりは年を重ねるごとにちょっと下がってしまったと、このような状況が読み取れるよう
な形になっております。
以上でございます。
○議長(伊藤正雄) 深澤議員。
〔5番 深澤輝彦議員発言〕
○5番(深澤輝彦) それでは、去年度の入場者数の目標というのはどうでしょうか。
○議長(伊藤正雄) 教育部長。
〔教育部長 松井 篤発言〕
○教育部長(松井 篤) 去年度の例でということですので、実績と当初がどうだったかというお話
なのかなと思うのですが、これを見ますと、まず童謡ふるさと館の昨年度の実績については、歳入当
初予算、これを74万1,000円を見込んだのに対して89万5,687円、20%計画よりは最
終的な決算額は多くなっていると。
これに対して、陶器と良寛書の館の昨年度の実績については、当初予算では25万8,000円を
予定しております。これに対して19万3,750円で、逆に25%の減と、こちらについては計画
より実績が少なくなったような形になっております。
特に童謡ふるさと館については、やはりその主なふえた理由については、まずは観覧料が当初より
ふえていると、それから売店の売り上げがやはりふえたと、これがふえた理由に上げられます。それ
から、逆に陶器と良寛書の館のほうにつきましては、観覧料が当初25万を計画したのに対して19
万1,000円程度に落ち込んだと、それだけ人数のほうも少なくなったと。人数では8.9%の減
というふうな形になったことが主な要因でございます。
以上でございます。
○議長(伊藤正雄) 深澤議員。
〔5番 深澤輝彦議員発言〕
○5番(深澤輝彦) 童謡ふるさと館の当初の収入の目標というか、予定が74万で、陶器と良寛書
の館が25万だと。この数字のつくり方というのは、前の年の当初だとか実績とか、前の3カ年ぐら
いの平均値を出したとか、そういったふうな感じで出しているのか。それとも予算をこれだけ投入す
るのだから、このぐらい来てもらいたいなという、そういった方法で数字をつくっているのか、どっ
ちでしょうか。
○議長(伊藤正雄) 教育部長。
〔教育部長 松井 篤発言〕
○教育部長(松井 篤) 当初予算の計上の仕方ですが、まず一つは前年度、前々年度の決算額を参
考にさせていただいております。それプラス、やはりその数字だけでなく、プラスアルファ、人数的
-234-
には少ないかもしれないですけれども、やはり目標値として若干はそれにプラスアルファで最終的な
設定をさせていただいております。
以上でございます。
○議長(伊藤正雄) 深澤議員。
〔5番 深澤輝彦議員発言〕
○5番(深澤輝彦) 陶器と良寛書の館なのですが、先ほど冒頭で申し上げましたように、私が行っ
ていた間にほかの人が1人も来ないと。実績的にも1日当たり2人ぐらいだと。こういった現状は、
多分部長もそれでよしとは思われていないのだと思うのですが、
これを人数をどのくらいにふやして、
そのためにはこういうことを変えなければいけないかなと、そういうのがお考えがあると思うのです
が、その点をお聞かせください。
○議長(伊藤正雄) 教育部長。
〔教育部長 松井 篤発言〕
○教育部長(松井 篤) 先ほど申し上げましたとおり、歳出総額に占める観覧料を見ても、童謡ふ
るさと館が14%、陶器と良寛書の館が10%と、両館も経費に見合うだけの来場者とはなっていな
い状況は教育委員会でも認識しております。
しかし、目標数値を設定する中で、他の自治体や市内の文化施設とも比較しても、収入割合が決し
て極端に低いというわけではございません。場合によればもっと低い施設もあるわけですが、要は収
入効率と公的役割を両立する中で、その足りない分を税金を投入していただいているわけですから、
やはり教育施設としての見方の中で、地域に根差した市民を意識した事業、こういうものをいかに展
開するかということも一つは重要ではないかなと。
費用対効果、それには全てそれで解決はできないですが、そういう見方が必要の中で、具体的な取
り組みとしては、童謡ふるさと館とすれば東で開催される草木湖まつりや、それから草木湖マラソン
においても施設を開放し、施設のPRと、ぜひ覚えてもらうと、施設を。それから、昨年度からサン
レイク草木の宿泊者については合宿などで利用しやすいように、半年前からの予約を1年前からでき
るようにして、ファミリーホールの予約ができるように内規等の改正も行っております。そういう中
で入館の増に取り組んでおるところでございます。
また、陶器と良寛書の館につきましては、施設管理を委託している地元住民で組織された陶器と良
寛書の館の友の会、
または地域の活性化を図るために活動しているもみじの会及びわたらせ渓谷鐡道、
こういうところと連携し、やはり地域振興や観光振興の側面からも検討しないとなかなか入館者の増
には結びついていかないかなと、このように思っております。
また、先ほど議員からご指摘をいただいた、やはり陶器の説明板についてもう少し見直しを行い、
入館者にわかりやすいような展示説明になるよう工夫をしていきたいと考えております。
それから、今後両館ともみどり市の児童生徒を対象とした5館フリーパスポートや花と緑のぐんま
-235-
づくりの今回の開催に伴い観覧料を無料開放したわけですが、このような取り組みによりまして、市
内の文化施設や他の教育施設とさらなる連携を図り、例えば共通入館券とか相互申し込みの導入及び
一体的な交通案内なども検討し、積極的なPRを展開することによって、まずは両館がここにありと
いうことを覚えてもらうと、そういうことが重要ではないかと、このように考えております。
以上でございます。
○議長(伊藤正雄) 深澤議員。
〔5番 深澤輝彦議員発言〕
○5番(深澤輝彦) 公立図書館を考えてみればわかりますが、本を貸し出すことについて料金を取
っておりません。ですから、全部税金、公金の持ち出しになっているわけですが、それはそれで市民
の役に立っているからいいと思います。ですから、この2つの施設も別に100%この施設で稼いだ
お金で賄えというようなことを言うつもりもありません。
例えば陶器と良寛書の館は陶器を展示しておりまして、その中で陶器も売っていたのですが、その
陶器を、展示しているものを使えというわけではありませんが、趣のある器でコーヒーなり紅茶とか
を、その博物館の待合室みたいなところ、空間がありまして、そこで飲んでもらって、ちょっと高級
な気分を味わうとか、いろいろやり方はあるのかと思うので、ぜひよりよい方法を検討していただき
たいと思います。
市の管理運営する施設は、この2つに限らず多数ございます。市の施設の運営は、常によりよい方
向で検討していただきますようお願いいたしまして、私の質問は終わりにいたします。ありがとうご
ざいました。
○議長(伊藤正雄) 以上で深澤輝彦議員の一般質問が終了しました。
───────────────────────────────────
○議長(伊藤正雄) 次に、13番椎名祐司議員の発言を許可します。
椎名議員。
〔13番 椎名祐司議員発言〕
○13番(椎名祐司) それでは、通告に基づきまして一般質問を始めさせていただきます。
初めに、花と緑のぐんまづくり2016inみどりの成果と今後についてという観点からお尋ねを
いたします。
花と緑のぐんまづくり、ふるさとキラキラフェスティバルについては、平成25年6月の第2回定
例会におきまして、県内12市及び中之条町で持ち回りとなっているこの事業をいつごろ実施してい
くのかという質問をさせていただきました。市の回答では、市制10周年のイベントとして採択され
るよう取り組みたいという旨の答弁がなされておりました。今回市制施行10周年の記念事業の一つ
として、多くの来場者と市民ボランティアの皆さんに支えられて、この事業がみどり市で開催された
ことには感慨深いものがあります。
そこでまず、
この事業の成果についてお尋ねをしたいと思います。
-236-
平成28年4月15日から5月15日までの1カ月間、31日間でありますが、ながめ公園を中心
に、花と緑のぐんまづくり2016inみどりが開催をされました。期間中の入り込み客につきまし
ては、既に16万人ということで報告がありましたが、31日間というこの期間中において、植栽、
水やり等に参加した市民ボランティアの延べ人数についてはどのように把握されているのか、まずこ
のことについてお聞かせいただきたいと思います。
○議長(伊藤正雄) 都市建設部長。
〔都市建設部長 吉野茂男発言〕
○都市建設部長(吉野茂男) 今回のイベントにおきます市民のボランティアの方々についてでござ
いますけれども、市民花壇並びにハンギングバスケットへの植栽、毎日行われました町なかや会場等
での水くれ、花摘み、さらにはイベントへの参加など、本当に多くの市民の方々のご協力があってこ
そのイベントだったと感謝しております。延べ人数としましては、1万人を超えるものと考えており
ます。
○議長(伊藤正雄) 椎名議員。
〔13番 椎名祐司議員発言〕
○13番(椎名祐司) 今部長のほうから、延べの人数で、市民ボランティアの人数が1万人を超え
たということで、本当に今回多くの市民のボランティアの皆様にご協力いただいて、最終日の5月1
5日まで水やりができました。一部の場所によっては水やりが行き届かなくて、残念ながら枯れてし
まった箇所もありましたが、市民からの連絡で、担当する建設課の職員に撤収してもらったという経
緯もありました。
しかしながら、全体的には花が植えてある近隣住民の皆さんに地域力をいかんなく発揮していただ
くことができ、花を枯らすことなく最終日を迎えられたことには、改めて関係された延べの1万人の
皆様でありますが、本当に感謝を申し上げたいと思っています。
同時に、
今回この事業を担当された建設課の職員の皆さんでありますが、
ことしのゴールデンウイー
ク期間には、職員の休暇取得を推進するハッピーウイーク大作戦が実施されておりましたが、それに
もかかわらず責任感と使命感を持って、この事業を推進のために努力をしていただいておりました。
特にイベント時には、睡眠時間を削って頑張っていた姿には本当に敬意を表したいと思っています。
それでは、次に4月15日から5月15日までの期間中の土、日、祝日に、岩宿駅、岩宿の里、赤
城駅、大間々駅、ながめ公園北口を経由しながら各会場をつなぐ無料シャトルバスが運行をされてお
りました。この無料シャトルバスの利用状況についてどのように捉えているのか、これについてもお
聞かせをいただきたいと思います。
○議長(伊藤正雄) 都市建設部長。
〔都市建設部長 吉野茂男発言〕
○都市建設部長(吉野茂男) シャトルバスでございますけれども、今議員のおっしゃったとおり、
-237-
期間中の土、日、祝日の14日間でございますけれども、1日4便の体制で運行いたしました。ルー
トにつきましても、議員のおっしゃったとおり、岩宿駅から岩宿の里、赤城駅、大間々駅を経由しな
がら、ながめ公園北口までのルートで運行させていただいております。
利用した人数につきましては、延べ人数で192人でございました。来ていただいた方々に、みど
り市内のいろんなところを見ていただくおもてなしとしては効果があったものと考えてございます。
○議長(伊藤正雄) 椎名議員。
〔13番 椎名祐司議員発言〕
○13番(椎名祐司) せっかく無料シャトルバスが運行されていたのですが、やっぱりこれはPR
不足だったでしょうか。もうちょっと全体には利用者がいればよかったかなというか、本当はいたほ
うがよかったのでしょうが、どこにそのシャトルバスの停留所があったりというところのインフォ
メーションがなかなかできずに、わからなかった人もいたような気がします。
それから、この4月15日から5月15日までの期間中のやはり土、日、祝日でありますが、舞浜
のテーマパークのペアチケットや温泉宿泊券が当たるスタンプラリーも開催をされていまして、町な
かを歩く人も多く見受けられていました。
そこで、この期間中の経済効果について、どのように捉えているのかをお聞かせをいただきたいと
思います。このことは、先般6月10日の宮﨑議員の一般質問でも取り上げられておりましたが、大
事なことなので再度確認をしたいと思います。
○議長(伊藤正雄) 都市建設部長。
〔都市建設部長 吉野茂男発言〕
○都市建設部長(吉野茂男) 本フェスティバルにおきましては、県内外から多くの方々がみどり市
を訪れていただきました。約半数以上の方が初めてという方々でございました。また、スタンプラリー
を実施したことによりまして、大間々の市街地や各会場を巡っていただき、みどり市のブランドを知
っていただき購入いただくなど、経済効果があったものと考えております。みどり市を知っていただ
くいいきっかけづくりであったと考えてございます。
○議長(伊藤正雄) 椎名議員。
〔13番 椎名祐司議員発言〕
○13番(椎名祐司) なかなか、この6月10日のときもそうだったのですけれども、経済効果に
ついて、
目に見る形での捉え方難しかったと思いますが、
しかしながら期間中のイベントについては、
この後も触れさせていただきますが、例えばながめ余興場でのイベントの終了時、ながめ公園内の焼
きまんじゅう屋さんに長蛇の列ができていたり、さらにゴールデンウイークを含めたこの期間に、観
光ガイドの会で大間々の町なかにあるしょうゆ店の蔵見学の案内を行っていますが、この案内した人
数も300人を超えていますし、小平の里周辺のカッコソウの案内でも約400人から、それからや
はりこの期間ですから、小夜戸の大畑花桃まつりや神戸駅から不動滝までの旅行会社のツアーなど、
-238-
観光ガイドの会で対応した人数は相当数ありました。少なくとも昨年のゴールデンウイークを含めた
この期間、こうしたことはありませんでしたので、経済効果はあったように思っています。
それから、同じく6月10日の一般質問で、平成26年度のみどり市における1人当たりの観光消
費額475円という数字が出ていました。何年か前になりますけれども、平成22年のときに、わた
らせ広域観光推進連絡会議の中で、私は責任者として観光客満足度調査を実施した経緯があります。
この中で、交通費、宿泊費、飲食費、お土産にそれぞれ1人当たり幾ら使ったか、あるいは幾ら使う
予定があるのかという調査を行いました。
その数字をちょっと披瀝をしますが、
飲食費については1,
000円以下が17.7%、2,000円以下18.3%、3,000円以下17.0%、お土産に
関しては1,000円以下が20.7%、2,000円以下15.1%、3,000円以下10.5%
という結果が出ています。
この平成22年当時のみどり市における1人当たりの観光消費額は490円でありました。この調
査をなぜしたかというと、翌年の群馬DCで迎えるに当たって、どのくらいの規模の観光客満足、顧
客満足どのくらいしたらいいのかということで調査をして、この結果については当時の観光政策課に
も渡してありますので、どうぞご確認をしていただきたいと思っておりますが、みどり市が平成31
年度の入り込み観光客数を300万にするという目標値を掲げてあります。ぜひこれは要望いたしま
すが、一度市独自の顧客満足度調査を実施をして、今後の観光戦略を考えていくことを、これは要望
をしておきたいと思います。
それでは、次に期間中の土、日、祝日でありますが、やはりながめ公園、これは主にながめ余興場
になりますが、岩宿の里、富弘美術館においてさまざまなイベントが開かれております。各会場ごと
のイベント入場者についてはどのように捉えているのか、お聞かせをいただきたいと思います。
○議長(伊藤正雄) 都市建設部長。
〔都市建設部長 吉野茂男発言〕
○都市建設部長(吉野茂男) イベントへの来場者の数でございますけれども、ながめ公園でのイベ
ントにつきましては、21回開催されまして延べ6,100人、岩宿の里では26回開催いたしまし
て延べ4,500人、富弘美術館では13回開催しまして延べで550人、合計で計60回、延べ1
万1,150人の方に来場いただきました。さまざまな年代の方々に楽しんでいただけたものと考え
ておりますし、また新たな体験をされた方も多いのではと思っております。
○議長(伊藤正雄) 椎名議員。
〔13番 椎名祐司議員発言〕
○13番(椎名祐司) 今各会場ごとの全体の総数1万1,150人ということで、大勢の皆さんに
もイベントを楽しんでいただいたかなと思っています。
その中で、今回この花と緑のぐんまづくり2016inみどりのイベントとして、特にみどり市の
知名度向上に大きく貢献したイベントについて取り上げたいと思います。このことは、6月9日の須
-239-
永議員の一般質問の中で市長も触れておりましたが、改めてお尋ねしたいと思います。
5月4日、ながめ余興場において、みどり市出身の声優小倉唯さんのトークショーが開かれており
ました。この小倉唯さんのトークショーに関しては、市外、県外の参加者についてどのように捉えて
いるのか、お聞かせをいただきたいと思います。
○議長(伊藤正雄) 都市建設部長。
〔都市建設部長 吉野茂男発言〕
○都市建設部長(吉野茂男) 5月4日に行われました小倉唯さんのトークショーでございますけれ
ども、650の席に北海道から沖縄まで40都道府県、さらには韓国からと、1,172人の方から
の申し込みがございました。内訳としましては、市内が109人、市外が254人、県外が809人、
約7割の方が県外という形でございます。厳選な抽選の結果、北海道から沖縄までの35都道府県と
韓国の方650人に入場券を送付させていただいたところでございます。
残念なことに、当日東武鉄道の事故の影響で会場に来られなかった人が多くいたということも聞い
ております。実際に来られた方の住所地については調べてございませんけれども、トークの中で北海
道から来たという方がいらっしゃっておりました。全国から来ていただけたものと思っております。
○議長(伊藤正雄) 椎名議員。
〔13番 椎名祐司議員発言〕
○13番(椎名祐司) 今県内外、特に遠い方、それから外国の方も応募があったという話でありま
したし、このトークショーの無料入場整理券については、実はネットオークションに出るほど人気が
ありました。このトークショーの中で、市長が主催者挨拶を行っておりますが、その中で小倉唯さん
をみどり市観光大使として任命する旨の話が出ました。そのとき会場は大変盛り上がりを見せており
ましたが、その後の対応についてお聞かせいただきたいと思います。
○議長(伊藤正雄) 産業観光部長。
〔産業観光部長 小室啓二発言〕
○産業観光部長(小室啓二) 小倉唯さんの観光大使の件でございますが、ただいま交渉をしており
ます。具体的な内容を申し上げることはできませんけれども、市民の皆さんによい報告ができればと
思っております。
以上です。
○議長(伊藤正雄) 椎名議員。
〔13番 椎名祐司議員発言〕
○13番(椎名祐司) ぜひ交渉中ということなので、お願いをするしかありませんが、仮に小倉唯
さんがみどり市の観光大使に任命されたという場合について、幾つか提案をしたいと思います。これ
は提案ですので、お聞きをください。
1つは、わたらせ渓谷鐡道の一日駅長としてお願いをする。2つ目は、わたらせ渓谷鐡道の車両を
-240-
ラッピング車両として改造して、小倉唯号を走らせる。3つ目、各駅に車両が停車する際のインフォ
メーションの声、これは声優でありますので、小倉唯さんの声にする。4つ目、秋の観光シーズンに
は、トロッコ列車の臨時便として小倉唯号を走らせる等々であります。
このことは、
わたらせ渓谷鐡道に関する提言でありますので、
今回は要望にさせていただきますが、
こういったことはわたらせ渓谷鐡道のさらなる誘客を目指すためにも重要なことだと考えております
ので、ぜひ渓谷鐡道のほうにも伝えていただくことをお願いをしておきます。
次に、5月4日の小倉唯さんのトークショーに参加された、今先ほどお話がありましたが、市外、
県外の参加者の方が、その後みどり市に対してさまざまな情報発信を行っております。そういうこと
で、ぜひ、先ほどの繰り返しになりますけれども、このみどり市の観光大使、あるいはイメージガー
ルとして、みどり市の観光プロモーションビデオの作成についても小倉唯さんに出演を依頼して観光
誘致につなげていく、そういう必要があると思っています。
みどり市では、まち・ひと・しごと創生総合戦略において、観光PR事業として、交流人口の増加
を図るために、国内外にみどり市をPRしていくとしています。今回出演したみどり市出身の声優、
この小倉唯さんは、まさに国内外に潜在的なファンがいます。市長が当日の小倉唯さんのブログを見
たのかどうかわかりませんが、この小倉唯さんのブログには、ファンからみどり市に対するコメント
が多数寄せられています。
それをちょっと読みますけれども、「みどり市は初めてでした。みどり市に来ることができて本当
によかった。機会があればまた訪れてみたい」、「抽選には外れたけれども、群馬県みどり市に行っ
てみたい」等々であります。今後本当にみどり市の観光大使、あるいはイメージガールとして小倉唯
さんにお願いをして、みどり市独自のオリジナルイベントを実施したり、あるいは市のホームページ
に小倉唯さんが歩いた場所、あるいは飲食したお店、お勧めのお店等を紹介するだけで、みどり市の
新たなPR、あるいは情報発信につながるというふうに考えています。20代、30代の若い人たち
がまたみどり市に来てみたいというような、こういった潜在的な交流人口をふやすためにも、当日を
含めたこうした小倉唯現象と言うべきものについて市長はどのように捉えているのか、市長の考え、
また感想も含めてお聞かせをいただきたいと思います。
○議長(伊藤正雄) 市長。
〔市長 石原 条発言〕
○市長
(石原 条) ただいまの椎名議員の発言の中にもありましたように、
先月4日のトークショー、
私自身もバックヤードで拝見というか、お話もさせていただきましたし、今のブログなんかも実は見
させていただいております。その反応のよさといいますか、大きさについては、ただただびっくりし
ているというのが本音でありまして、前段の仮に観光大使に就任した場合のいろいろなご提案、その
ときにはぜひ話をしてみたいと思っております。
ただ、彼女もプロの声優でありますので、プロになると、そこのところちょっと難しい契約もある
-241-
と思うので、そこは契約の範囲内で、基本的には無料、ノーギャラになりますので、ノーギャラでで
きることというふうになろうかと思っております。また、情報発信力、もう今さら、今までのやりと
りを聞いていて、自分自身が言うまでもありませんけれども、予想をはるかに上回るといった表現が
一番適切だというふうに考えております。当然その極めて高い情報発信力を使わない手はないわけで
ありまして、いろんな意味でみどり市なりに情報発信の一つの力強い材料として使っていきたいとい
うふうに思っております。
自分が一番びっくりしたのは、当日長蛇の列ができていまして、何人かちょっと話をさせてもらっ
て、立ち話したのですけれども、みどり市のことを褒めてもらったのは、それはそれで非常にうれし
かったのですけれども、むしろ無料だったことに疑問を持って、何でお金を取らないのですかと。そ
う言われればそうかなと。でも、まさに役所の仕事ですし、小倉唯さんもそういったボランティア精
神を持って、地元愛を持って来てくれたものですからという話をしたら、いや僕は小倉唯さんにお金
を使いたいのですと。お金を使いたいという発想もあるのだと思って、そこは非常にカルチャーショ
ックというか、そういうものかと。
考えてみればそうなのです。僕もオートバイ趣味ですけれども、オートバイにはお金使いたくて、
別に高い安い言わないわけなので、そういうことかというのを実はちょっと恥ずかしながら、改めて
商売の基本というか、
情報発信の基本というのを何か感じ取ったような経験もさせていただきました。
いずれにしても、ちょっと繰り返しますけれども、今年度の観光プロモーションビデオ等々、いろ
んな情報発信のグッズの作成に際して、いろんな意味で、可能な限りで参加のお願いをしたいという
ふうに思っておりますが、いろんな問題はあるにしても、トライしてみたいというふうに思っていま
す。
○議長(伊藤正雄) 椎名議員。
〔13番 椎名祐司議員発言〕
○13番(椎名祐司) 今市長のほうから、このファン層の話がありました。これ600人がながめ
に入るということはなかなかないので、この客入れというのを手伝ってみました。実はこの20代、
30代の若者の人たちがとても礼儀がよくて、静かにじっとして入るのです。これ聞きましたら、全
くさっきの話で、僕らが何かすると小倉唯さんに迷惑がかかるからと言うのです。つまりこのファン
層ってすごく特異なファン層で、この小倉唯さんという彼女のためにはお金を使いたい、あるいはこ
の人たちに迷惑かけたくないという心理が働いて、それで全国から飛んでくるという、ある意味みど
り市の先ほどの交流人口とかと考えたときに、すごい層をやっぱりつかんでおくと、ある意味では、
別な意味の情報発信というのがすごいことがあるのではないかなというふうに期待をしていますので、
ぜひ今のお話で、いろいろとプロの声優さんでありますし、難しい面もありますが、ぜひその辺は柔
軟にといいますか、積極的にトライをしていただきたいと思っております。
それでは、次に今回の花と緑のぐんまづくり2016inみどりを一過性のイベントにすることな
-242-
く、継続して取り組んでいくことが大事だと思っておりますけれども、これについての市長の考えを
お聞かせをいただきたいと思います。
○議長(伊藤正雄) 市長。
〔市長 石原 条発言〕
○市長(石原 条) この件につきましても、今議会では何人かの議員の中からのご質問がございま
した。繰り返しになると思いますけれども、改めてこのイベントが一過性のものにならないという思
いはございます。
ただし、同じことをやるというのは大変なことになりますし、それがいいとは考えておりませんの
で、少し形、スタイルを変えて、みどり市に合ったもの、そして永続性、余り力を入れないで、誰で
も参加できるようなまちづくり、その中の花と緑を使った演出、こういったものを考えていきたいと
思っております。結果、こういった花や緑にかかわることによって、環境の問題とか子育てとか教育
とかという、こういったものまで情報が発信できて、そして先ほどのお話になりますけれども、観光
とかいろんな意味でみどり市の情報発信につながる、あるいはその情報発信をする道具の一つという
ような捉え方もできるかというふうに思っております。
繰り返しますが、これまた繰り返しますけれども、改めてこの期間中には朝早くから市内の至ると
ころで数多くのボランティアの方々がお水を上げたり、枯れた葉っぱを摘んだりということもやって
いただきまして、本当に感謝をしており、当然そうやって関係を持つと、参加をするということによ
ってこのイベントへの関心が高まったという回答もいただいておるところであります。そういった思
いで、今後の展開については考えていきたいと思っています。
○議長(伊藤正雄) 椎名議員。
〔13番 椎名祐司議員発言〕
○13番(椎名祐司) 今お話がありましたが、そんなに力を入れなくて、ぜひこの事業を契機とし
て、春のシーズンでありますが、ながめ公園内、例えばネモフィラという植物がありますけれども、
これ等を植栽をして、ながめ公園をネモフィラ公園として、市外あるいは県外から観光客を誘致する
仕掛けを考えていく必要もあると思っていますが、これについて市の考え方をお聞かせいただきたい
と思います。
○議長(伊藤正雄) 産業観光部長。
〔産業観光部長 小室啓二発言〕
○産業観光部長(小室啓二) ながめ公園につきましては、秋の関東菊花大会の開催時期は多くのお
客様をお迎えしておりますが、1年を通じてのお客様をお迎えするということを検討しなければなら
ないというのは常々思っております。
秋以外のシーズンにお客を集めるための方策の一つとして、春はネモフィラの植栽等も検討し、夏
や冬の時期においても花や植物の植栽や展示、あるいはイベントの開催なども含めて検討していきた
-243-
いというふうに思っております。
○議長(伊藤正雄) 椎名議員。
〔13番 椎名祐司議員発言〕
○13番(椎名祐司) ぜひ年間を通じた市民の憩いの場としての公園機能の強化というのがながめ
公園には求められておりますので、そういった意味でネモフィラという名前を出しましたが、この春
のキラキラフェスティバルの中で、この植栽を自宅の近辺に植えたら花泥棒に遭ったとか、結構人気
がある花だそうでありまして、ぜひそういったことでは、繰り返しになりますけれども、年間を通じ
た市民の憩いの場としての公園機能の強化ということで、この充実について強く要望して、次に移り
たいと思います。
それでは、次に公共ホールの充実についてという観点からお尋ねをいたします。今回は、公共ホー
ルとして笠懸野文化ホール、ながめ余興場、ファミリーホールを含めた童謡ふるさと館についてお尋
ねをいたしますが、童謡ふるさと館については先ほど深澤議員と重複する部分もありますが、確認を
含めて質問をしたいと思っています。
まず、公共ホールとして笠懸野文化ホール、ながめ余興場、童謡ふるさと館ファミリーホールの平
成25年度から3年間の入場者数の推移と利用状況についてお聞かせをいただきたいと思います。
○議長(伊藤正雄) 教育部長。
〔教育部長 松井 篤発言〕
○教育部長(松井 篤) それでは、教育部のほうからは文化ホールと、それからファミリーホール、
この2点について説明をさせていただきます。
ホールの利用状況につきましては、笠懸野文化ホールにつきましては平成25年度が利用回数16
7回、利用人数4万9,152人、平成26年度160回、5万759人、平成27年度151回、
4万5,866人でございます。
また、童謡ふるさと館のファミリーホールの利用状況につきましては、平成25年度5回、1,4
32人、平成26年度10回、3,118人、平成27年度10回、2,769人でございます。
以上でございます。
○議長(伊藤正雄) 産業観光部長。
〔産業観光部長 小室啓二発言〕
○産業観光部長(小室啓二) ながめ余興場の利用状況につきまして申し上げます。
平成25年度は、これは開館日数でございますが、312日開館いたしまして、利用日数が120
日、利用時の入場者数が3万23人。平成26年度は開館日数307日、利用日数101日、利用時
の入場者数1万8,663人。平成27年度が開館日数311日、利用日数112日、入場者数が2
万2,320人となっております。開館日数のおおむね3分の1が利用されているという状況でござ
います。
-244-
以上です。
○議長(伊藤正雄) 椎名議員。
〔13番 椎名祐司議員発言〕
○13番(椎名祐司) 各公共ホールとしての利用状況がわかりました。
それで、次に童謡ふるさと館についてお尋ねをいたしますが、童謡「うさぎとかめ」などの作詞で
知られる石原和三郎の顕彰と、童謡と文化の普及振興を目的につくられた施設でありますが、この石
原和三郎の顕彰についてこれまでどのように行われてきているのか、お聞かせをいただきたいと思い
ます。
○議長(伊藤正雄) 教育部長。
〔教育部長 松井 篤発言〕
○教育部長(松井 篤) 童謡の父と言われる郷土の偉大な作詞家である石原和三郎氏の偉業をたた
えるため、写真、それから履歴、作品等のまず常設展示を行っております。また、童謡ホールでは「う
さぎとかめ」、「はなさかじいさん」、「金太郎」、これは石原和三郎氏の作詞でございますが、な
どを上映する童謡劇場、それから簡単な操作で童謡のいろいろなことが調べられる童謡ライブラリー
により、石原和三郎氏と童謡、唱歌の顕彰に取り組んでおるところでございます。
以上でございます。
○議長(伊藤正雄) 椎名議員。
〔13番 椎名祐司議員発言〕
○13番(椎名祐司) そこで童謡ふるさと館、特にファミリーホールの利用者増を行うために、先
ほど深澤議員のときの童謡館全体の収入で89万円という数字が出ていましたね。それで、このファ
ミリーホールの基本使用料の見直し、あるいは使用料の改定等の議論はこれまで行われてきたのかど
うか、これについてお聞かせいただきたいと思います。
○議長(伊藤正雄) 教育部長。
〔教育部長 松井 篤発言〕
○教育部長(松井 篤) 現在まで使用料の見直しについては行われておりません。ただ、利活用の
あり方を検討するために組織された童謡ふるさと館を考える会の中での有料貸し館の童謡ふるさと館
のファミリーホールと、同地区の無料で使える東公民館のホールとの共存や使い分け、こういったも
のについてどのようにしていくのか、検討課題が提起されておるところでございます。
今後教育委員会といたしましても、童謡ふるさと館のファミリーホールの平成25年度からの、先
ほど27年度だけの数字出ましたが、25年度からの3年間の平均ですと利用回数が1.3回、それ
から使用料が2万650円程度であることを踏まえると、やはり笠懸野文化ホール、またはながめ余
興場の状況や童謡ふるさと館を考える会の意見等を参考に、利用率のアップのための適切な使用料の
議論を今後重ねていくことが必要であると考えております。
-245-
以上でございます。
○議長(伊藤正雄) 椎名議員。
〔13番 椎名祐司議員発言〕
○13番(椎名祐司) 平成27年度の童謡ふるさと館のホールの使用料だけとると8,800円と
いうことになっています。この使用料は、創生落語のワークショップのときの使用料で、このときの
使用時間が約2時間、
ながめ余興場の使用料でありますが、
ちなみに午後1時から午後5時までが8,
400円となっております。今部長のほうからありましたが、施設の成り立ちや所管する事務の違い
から、これは使用料の違いがあるのは理解をしております。今後童謡ふるさと館ファミリーホールの
使用料については、市民の皆さんが利用する場合には、これは基本使用料のみで、附属設備の使用料
というのがどんどんついてくるのです。これは全て減免扱いするとか、市民の皆さんがもっと利用し
やすいような使用料の見直し、あるいは使用料の改定について、先ほどお話がありましたが、童謡ふ
るさと館を考える会というのがあるそうでありますので、こういった皆さんともよく協議をして、基
本使用料だけにして、例えばマイクだとか、いろんな備品も細かく設定をされているのですが、そう
いったものはもう無料でどんどんお貸しするよというようなシステムにしていただくことを、このこ
とは要望をしておきたいと思います。
それでは、次に笠懸野文化ホール、ながめ余興場、童謡ふるさと館、それぞれの設備の充実と整備
計画について、これをどのように捉えているのかお聞かせをいただきたいと思います。
○議長(伊藤正雄) 教育部長。
〔教育部長 松井 篤発言〕
○教育部長(松井 篤) 整備計画でございますが、笠懸野文化ホールについては竣工後22年が経
過しております。設備の老朽化が進行しておりますが、維持管理を行い、できるだけ長く継続的に使
用できるように努めておるところでございます。
また、童謡ふるさと館についても、平成元年開館以来27年が経過しており、軽微な修繕で対応し
てきましたが、館全体の老朽化が進んでおるような状況でございます。
一つの目安として、税法上の法定耐用年数では、地震が15年、また建物が鉄筋コンクリート等で
47年という一つの目安がありますが、今年度社会教育施設について、建物の老朽化度合いの調査を
実施いたします。維持管理を行う上でどこを改修していくか、改修計画を策定し、緊急性の高い順に
優先順位を検討し、対応を進めていきたいと考えております。
以上でございます。
○議長(伊藤正雄) 産業観光部長。
〔産業観光部長 小室啓二発言〕
○産業観光部長(小室啓二) ながめ余興場の設備の充実につきましては、使用する方々のご意見や、
実際にながめ余興場で業務に携わっている職員等の意見も取り入れながら、今後検討していきたいと
-246-
いうふうに考えております。
○議長(伊藤正雄) 椎名議員。
〔13番 椎名祐司議員発言〕
○13番(椎名祐司) まず、笠懸野文化ホールについてでありますが、これは総合計画実施計画の
中で、設備のメンテナンスを含めた改修の年次計画ができていました。例えば音響については、第3
期、第4期、第5期、改修等のこれは年次計画ができておりました。
ながめ余興場についてでありますが、平成9年に大改修が行われてから20年がたちます。先ほど
申し上げましたけれども、施設の成り立ち、所管する事務の違いがあります。しかしながら、ながめ
余興場の照明設備、音響設備についても、例えばLED照明を初めとして、マイク等の音響設備を充
実できるような整備計画を立てていく必要があると思っておりますが、その考えをお聞かせをいただ
きたいと思います。
○議長(伊藤正雄) 産業観光部長。
〔産業観光部長 小室啓二発言〕
○産業観光部長(小室啓二) 今年度ながめ余興場につきましては、舞台のつり物設備のワイヤーの
交換工事を予定してございます。その後の計画ですが、つり物設備の滑車の交換、あるいはやはりつ
り物設備で電動機の交換、操作制御盤の交換、ウインチ等の交換というふうに、年次的に今舞台装置、
舞台の係る部分を計画してございます。
議員さんおっしゃいましたとおり、ながめ余興場につきましては平成9年9月に大改修を終了しま
して、約20年が経過する今日まで大規模な改修等は実施していない状況でございます。そのため今
後は照明設備、音響設備、舞台装置、外壁等も含めまして、緊急性あるいは財源等を考慮し、整備計
画について検討していきたいというふうに考えております。よろしくお願いいたします。
○議長(伊藤正雄) 椎名議員。
〔13番 椎名祐司議員発言〕
○13番(椎名祐司) 先ほども上げましたけれども、できた経緯とか成り立ちが違うので比較がで
きないのですけれども、笠懸野文化ホールはきちっと年次計画で、音響も第何次、第何次というふう
にきちっと計画立てた改修計画をつくっていますので、そういった意味では、ながめ余興場も20年
たちますので、そういった計画をきちっと立てていただきたいことをお願いしておきます。
次に、現在童謡ふるさと館でありますが、あの入り口にある石碑のプレートに何も書かれていない
プレートが飾られてあります。童謡ふるさと館入り口のあの石碑プレートのこれまでの経緯と今後の
対応について、お聞かせをいただきたいと思います。
○議長(伊藤正雄) 教育部長。
〔教育部長 松井 篤発言〕
○教育部長(松井 篤) 合併前は、東村の村民憲章が刻まれておりましたが、合併後みどり市とな
-247-
り、市民憲章を刻む案、それからもう一つは石原和三郎氏の作品を刻む案、これが検討されました。
ただ、決定や対応までには至らず現在に至っているわけですが、今後これについては早急に方向性を
決定し、対応させていただきたいと思います。
以上でございます。
○議長(伊藤正雄) 椎名議員。
〔13番 椎名祐司議員発言〕
○13番(椎名祐司) 今お話がありましたように、このプレート、旧東村の村民憲章が書かれてあ
ったのです。これ合併時にわざわざ外して、その後実は放置したままだということであります。この
東村の村民憲章の全文ってどういうふうに書かれていたかというと、「私たちは水と緑、豊かな自然
を愛し、文化の薫り高い活力ある村づくりを目指してこの憲章を定めます」と書いてあります。これ、
そのままみどり市なのです。
なぜそういう話をするかというと、ではみどり市の市民憲章は平成20年3月27日に制定をされ
ていますが、しかしながらこのみどり市市民憲章についても現在有効に活用されているかというと、
されておりません。そういったことを考えたとき、本来この旧東村の村民憲章のプレートは残してお
く。これが東の歴史を語る上でも重要な意味があったように思っています。ですから、これから早急
にいろいろと検討していただいて、このプレートを、入り口でありますので、ぜひ早急な検討だけは
お願いをしておきたいと思います。
それから、次に童謡ふるさと館への外からのアプローチでありますが、緩やかな階段が設置をされ
ています。これもやっぱり先ほど来ありますが、もう相当数年月がたっているために、階段が崩れ始
めている箇所が何カ所も見受けられておりますが、こうした現状をどう捉えているのか、お聞かせを
いただきたいと思います。
○議長(伊藤正雄) 教育部長。
〔教育部長 松井 篤発言〕
○教育部長(松井 篤) 先ほども申し上げましたが、今年度施設の長寿命化に向けた社会教育施設
の老朽化度合いの調査を実施いたしますので、今回ご指摘をいただいた童謡ふるさと館へのアプロー
チの階段部分についてもこの調査に含め、現状の利用状況に合った階段の幅員等も検討して対応して
いきたいと考えております。
以上でございます。
○議長(伊藤正雄) 椎名議員。
〔13番 椎名祐司議員発言〕
○13番(椎名祐司) それでは、繰り返しになりますけれども、こういった築大分たっている童謡
ふるさと館を取り巻くこうした現状について、その考え方をお示しをいただきたいと思います。
○議長(伊藤正雄) 教育部長。
-248-
〔教育部長 松井 篤発言〕
○教育部長(松井 篤) 童謡ふるさと館につきましては、先ほども言いました童謡の父と言われる
石原和三郎氏の偉業をたたえる場所であると。文化の普及振興の重要な拠点であります。しかし、人
口や利用者が残念ながら減少する中で、利活用についての検討が必要であると同時に、築後27年が
経過した施設の老朽化対策も講じなければならない時期に来ていると認識をしております。
こうした状況の中、入館者並びに利用者の増に向け、利活用と施設の維持管理の両面から、童謡ふ
るさと館を考える会や東町の地域づくり協議会の意見を参考にさせていただき、行政としての対応策
や方向性を早急にまとめていきたいと思います。
それから、今回パルと一緒にこのファミリーホールの関係が出ていますので、そういう中では、同
じホールとして、同じ教育委員会の施設として、相互申し込みとか、例えばパルに来た場合には、東
にはこういうふうな何人ぐらいのホールもありますよと。この辺の部内での連携も必要かなと、この
ように考えております。
以上でございます。
○議長(伊藤正雄) 椎名議員。
〔13番 椎名祐司議員発言〕
○13番(椎名祐司) このファミリーホールの音響もとても素晴らしいですね。規模も小さくて、
できるのでしたら、そういった相互利用というのもぜひお願いをしたいなと思っています。
先ほど利活用という話がありましたので、
この童謡ふるさと館全体の利用者数を増加させるために、
やっぱりさまざまな施策を考えていく必要があると思っています。ことしの5月14日に市制施行1
0周年の記念事業、そして市民提案の事業として、童謡の父、石原和三郎を題材とした創生落語の台
本が完成をして、落語家による講演会も行われました。こうした創生落語の台本をもとに、童謡ふる
さと館を拠点としたイベントや事業も考えていく必要があると思っていますが、これについて市の考
え方、お聞かせをいただきたいと思います。
○議長(伊藤正雄) 教育部長。
〔教育部長 松井 篤発言〕
○教育部長(松井 篤) 石原和三郎氏の顕彰に積極的に役立てていきたいと。それから、台本やD
VDを市内の図書館等で閲覧したり、貸し出しできるような、そんな仕掛けも考えていきたいと。
また、この創生落語については、ほかに「大間々あきんど物語」、それから「岡上景能物語」があ
り、みどり市の各地域の特色を生かした作品となっております。歴史を知ることは今を知ることであ
り、みどり市の子供たちに伝えることにより、身近な題材で歴史的なアプローチができ、未来への創
造を養い、育むことが期待できます。
こうした観点から、この創生落語を活用し、これは一例でございますが、みどり市まち・ひと・し
ごと創生総合戦略の中にもMIDORIジュニアアカデミー事業という事業もございます。こういう
-249-
事業の一環として、一過性でなく継続的な対応ができるかどうか、今後検討を重ねていきたいと考え
ております。
以上でございます。
○議長(伊藤正雄) 椎名議員。
〔13番 椎名祐司議員発言〕
○13番(椎名祐司) ぜひいろんな活用の仕方を知恵を絞ってやっていただくことも大事だと思っ
ています。
そこで、将来にわたって童謡ふるさと館を維持していくためには、やはり大胆な発想も必要だと思
っています。今回公共施設等の維持管理についても一般質問がなされておりまして、その中で施設の
統廃合、施設の再配置についても議論がなされていたところであります。
そこで、例えば童謡ふるさと館を富弘美術館周辺に移築して、童謡ふるさと館ファミリーホールを
富弘美術館兼用の公共ホールとして活用できれば、お互いの相乗効果につながると思っていますが、
これについて市長の考えをお聞かせいただきたいと思います。
○議長(伊藤正雄) 市長。
〔市長 石原 条発言〕
○市長(石原 条) なかなか大胆な発想でありますけれども、東町内の草木ダム周辺を中心とした
教育施設につきましては、建築当時にあってはそれぞれの地域で活性化や必要性が論議され、配置を
されたというふうに認識をしております。ご存じのように、東村という単位で考えた場合、ダム近辺
というイメージはあるのですけれども、その次の字というか、次の地区という細かい話をすると草木
地区とか、あるいは座間地区とか、いろいろ地区があるわけでありまして、当時はやっぱりその地区
のバランスも非常に考えたということだと思います。
その中で、当然今はみどり市でありますので、みどり市としてはこの一つの所帯というか、一つの
まちとして、同じような機能を持った施設が、市内という単位で言えば、かなり複数存在するという
ことになるわけであります。例えば今ご指摘の童謡ふるさと館のファミリーホールや、あるいは笠懸
野文化ホール、ながめ余興場がそれに当たるというふうに思われます。それぞれ収容人員等の規模の
違いはあるものの、有料貸し館ということでは同じでありまして、公共交通機関の利便性も含めて、
それぞれの施設の利点を生かした活用方法を検討し、役割分担や差別化を図ることも大事であるとい
うふうに考えております。
もとの童謡ふるさと館のファミリーホールを富弘美術館周辺へ移転、移築ということでありますけ
れども、活性化や相乗効果につながると思いますし、発想とすれば非常に大胆でユニークだというふ
うに思っております。
もちろんいろんな可能性がありますし、
費用の問題も当然出てきますけれども、
こういったものを総合的に検討する必要があろうかと思っております。ただいま話を受けたばかりで
ありますので、幾らかかりますかとか、費用対効果はもちろんわかりませんけれども、研究、検討す
-250-
るには値するというふうには考えております。
○議長(伊藤正雄) 椎名議員。
〔13番 椎名祐司議員発言〕
○13番(椎名祐司) 先ほどの深澤議員のときに、地理的な面で大分国道から離れているというと
ころの問題もあります。当然のことながら、東の社会体育館を生かすためには、実はあの先のところ
に青少年の屋外研修センター、そういったものを、場所を、あそこを社会体育の施設としてきちっと
した手当てをしていく、博物館は博物館として手当てをしていく、そういったいろんな集合体にして
いくと、
それぞれの役割が出てくるような気がしていまして、
みどり市が合併して10年もたちます。
そろそろ全体の、それぞれの歴史的な成り立ち、経緯もありますが、それぞれの特徴を生かした施設
としての一体的な整備だとか、一体的な整備計画というのも必要だと思っています。
今回公共ホールの充実という観点から質問をさせていただきました。
繰り返しになりますけれども、
笠懸野文化ホール、ながめ余興場、童謡ふるさと館、それぞれの施設にはそれぞれの歴史的な成り立
ち、経緯があり、そして特徴もあります。どうかこの合併して10年という節目の中で、みどり市と
しての公共ホールとしてのあり方についても、
これが所管する部局だけではなくて、
横断的な考え方、
方向性を持って今後も検討していただくことをお願いをして一般質問を終了いたします。
○議長(伊藤正雄) 以上で椎名祐司議員の一般質問が終了いたしました。
───────────────────────────────────
○議長(伊藤正雄) ここで暫時休憩します。50分再開します。
午後2時38分休憩
───────────────────────────────────
午後2時50分再開
○議長(伊藤正雄) 休憩を解いて会議を再開します。
───────────────────────────────────
○議長(伊藤正雄) 一般質問を続けます。
次に、3番常見詔子議員の発言を許可します。
常見議員。
〔3番 常見詔子議員発言〕
○3番(常見詔子) それでは、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。
3つ通告しましたけれども、一番最初に1番として、平和都市宣言自治体としての活動についてと
いうところで質問させていただきます。オバマ大統領は、唯一の核兵器使用国の現職の首脳として初
めて被爆地広島を訪れ、核兵器のない世界へ向け所感を表明しました。被爆の実相に直接触れてほし
い、見てほしいと理解を求め、血のにじむような運動を続けてきた被爆者の方々の願いが一歩前進し
た、このことで前向きの一歩ではなかったかと思います。
-251-
平和都市宣言自治体としての活動というところで、まず1番目に平成18年、平和都市宣言を議決
し、平成22年には平和市長会議に加盟したみどり市として、今日までの平和都市宣言自治体として
の具体的な活動についてお聞かせください。
○議長(伊藤正雄) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) 現在本市におきましては、毎年7月に非核・平和のための行進、こういっ
たものの受け入れ、それから国民平和大行進の受け入れを行っているところでございます。受け入れ
に伴いまして、ペナントへのサイン、市長等が激励の挨拶を行っているということで、毎年のことで
ございますけれども、こういった中での活動ということで認識してございます。
○議長(伊藤正雄) 常見議員。
〔3番 常見詔子議員発言〕
○3番(常見詔子) この質問は、今回で3回目の質問ですが、以前質問をしたときには、総務部長
は非核・平和行進への対応と激励の挨拶云々というような今のお話をしていただきました。そのほか
に決議文の提示や垂れ幕、立て看板などをやっているのかというような質問に対しては、していない
という答えでした。そして総務部長、そのときに職員の署名運動や、核兵器廃絶へ向けての署名運動
や平和の垂れ幕、立て看板などを検討したいと言っていました。
ところが、このことが何もされていませんでしたので、前回私がまた3月議会でこの質問をさせて
いただきましたところ、総務部長の答弁には、笠懸庁舎前に平和のモニュメントがあり、懸垂幕や掲
示板などアピールしているというような答弁をいただきました。そして、どこの庁舎にも下がってい
ませんねという私の質問に対して、総務部長、大至急確認したいと述べておりましたので、その結果
をお聞きしたいと思います。
○議長(伊藤正雄) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) まず、垂れ幕の件でございますけれども、その時点で質問をいただき至急
確認をさせていただいたところでございましたけれども、連絡が徹底できず申しわけなかったなとい
うふうに思っております。垂れ幕につきましては、退職者の方も含めて質問をいただき、確認をさせ
ていただいたところ、所在は確認することはできませんでした。年数等も償却期間、こういったとこ
ろも過ぎたのかなということで、現在においてはそういったものはないということでございます。
議員が今おっしゃったように、ちょっとこの話は繰り返しになりますけれども、現在みどり市にお
きましては、笠懸町のときに設置したモニュメントになりますけれども、久遠の翼というのが平和の
象徴であるということで認識して、これらの周知、そういったものがより一層ということの必要性が
あるわけでございますけれども、この辺も活用を含めて検討したいというところにとどまってしまう
わけですけれども、市としてもこういった立て看板を立てるのがいいのか、また垂れ幕ということが
-252-
いいのかということも正直なところ検討はさせていただきました。今回また別の形で周知活動という
のができればなということで、少し新たな考え方を持って対応したいと思っております。
その一例としては、我々が日常業務の中で使っている封筒等がございます。そういったところにこ
ういった平和に対する文言、こういったものを少し入れて、広く周知できればなということで、この
辺は具体的に着手してみたいということで、何回も質問いただいた中で、前進余りない中でございま
すけれども、この辺は実行していきたいなということで考えております。
○議長(伊藤正雄) 常見議員。
〔3番 常見詔子議員発言〕
○3番(常見詔子) 総務部長は、私が今回の質問をしなければ、垂れ幕があったかないかの報告を
私にはしてもらえなかったのかなということが一つ大変残念でした。
それから、もう一つ確認したいことは、3月の質問の以前、その前に1回目の質問したときに、市
長からこういう答弁いただいております。以前は、庁舎にスローガンが掲げてあった。継続すること
が大事。恒久平和の運動も恒久であるべき。地味であっても継続できる活動や標語の掲載、モニュメ
ントとか考えていきたいということでありました。これから何年もたっておりますが、市長がこのよ
うな気持ちを述べているのに、また総務部長もこれまで垂れ幕があるかどうか確認したいと言ってお
りましたが、垂れ幕についてはぜひ掲げていただきたいという思いがあります。市長が答弁を議会で
したことが、なかなか事務局、執行部のほうの実際の作業に移らないのはなぜですか。
○議長(伊藤正雄) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) これは、言うまでもなく非常に大事な課題であるというふうに認識してご
ざいます。ただ、そういった表示、意思表示、そういったことのものが必ずしも垂れ幕なのかなとい
うことも正直検討させていただきました。
そういった中では、みどり市としては、こういった平和に対するいろいろな特集等も取り上げて、
昨年度は市の広報等におきましても戦後70周年の特集、こういったところで、そういったところに
力を入れて、そういった周知は力を入れているところでございますけれども、具体的な手法として垂
れ幕ということで一つ限定をしてくるとすれば、これは至急考えていきたいなというふうに思ってい
ます。
ただ、先ほど申し上げたとおり、垂れ幕がいいのか、我々が使う封筒等にそういったものを掲載を
して、広く市民の方にも伝わるものでございますから、そういったことでの方法もあるのかなという
ことで、これはいずれどちらかの方法で至急対応していきたいというふうに考えております。
○議長(伊藤正雄) 常見議員。
〔3番 常見詔子議員発言〕
○3番(常見詔子) まず、至急対応するというのは、いつごろまでに、そして私のほうにこういう
-253-
ふうにやりますよという報告がいついただけるのかということを、まず一つ確認したいと思います。
○議長(伊藤正雄) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) 具体的にいつということについては、ちょっときょうのところはお許しい
ただければと思います。いずれにしても、今年度とかそういうことでなく、この議会が終了した後に
至急この部分の細部の検討をして、早期にできればということで、またそのいい連絡ができるように
努力したいと思います。
○議長(伊藤正雄) 常見議員。
〔3番 常見詔子議員発言〕
○3番(常見詔子) 市長にお伺いします。市長は、以前私が先ほど読み上げたような答弁をしてい
ただきまして、私も議会だよりにこのようにきちんと記事として残っております。そして、2回目の
質問の中でも市長は、平和について、再び戦争は繰り返してはならない。また、日本が戦争に向かっ
ているとも思っていない。戦争しないために努力をしていると信じている。何かあれば、自治体の長
として市民の安全と財産を守っていかねければならない。ご答弁いただいております。今回のこの平
和に関する自治体宣言をし、また平和市長会議に加盟している中での市長の垂れ幕や掲示板などによ
る総務部長の補足というか、総務部長の答弁が曖昧でしたので、市長のはっきりとしたご答弁をいた
だければと思います。
○議長(伊藤正雄) 市長。
〔市長 石原 条発言〕
○市長(石原 条) 前段のイベントのほうも、多分もうそろそろ夏の暑い時期に行われるというふ
うに予定を聞いております。今の議員のご指摘のとおりで、私の思いは何ら変わるところはございま
せん。
また、懸垂幕、垂れ幕等々の話でありますけれども、私自身思うところは、時代とともに実はとい
いますか情報発信の方法も変わってきていることも事実でありまして、どういう情報発信が一番有効
かと。まさに懸垂幕あるいは掲示板といったような、いわゆるアナログ的な手法と、あるいは今私ど
ものほうのウエブ上のサイト等々でそういったものを告知していくということの違いは何だろうかと
か、実はいろいろ考えるところはございます。
これは、この問題に限らないところもあるのですが、いろんな市の情報発信、思いを伝える道具と
いうのは時代とともに変化してきている感はございますので、そういう意味では懸垂幕だからいいと
いうわけではないので、その辺は実行性のあるものというのが肝要であると。多分議員のおっしゃっ
ていることもそうであって、懸垂幕を上からつるすのが目的ではないわけで、そのことによって市民
に対して平和運動とか、あるいは戦争は再び起こしてはいけないとかいう思いを伝えることが一番大
事な本質であろうかと思っておりますので、その本質を踏まえた情報発信の時代に即したやり方を考
-254-
えていきたいというふうに思っています。
○議長(伊藤正雄) 常見議員。
〔3番 常見詔子議員発言〕
○3番(常見詔子) それでは、平和についての周知活動ということで、みどり市ではこの間、約1
2月で10年になるこの平和都市宣言自治体としての周知活動、市民への啓蒙はどのようにしてきた
のかをお聞かせください。
○議長(伊藤正雄) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) これにつきましては、先ほど若干触れさせていただきましたけれども、周
知活動という中においては昨年度繰り返しになりますけれども、
市の広報において戦後70周年特集、
非核・平和思想の啓発に努めてきているところでございます。これまでは、市民団体の受け入れ等に
よる事業支援、こういうことで行っていましたが、今後は平和のとうとさを知らせるための周知、こ
ういったところもより具体的に実行していかなくてはならないということを考えてございます。
当然周知に当たってはということになりますけれども、効果はもとより継続性が高く、また維持管
理、経費、こういったところも配慮した中で取り組めればいいなということで考えております。その
一例として、先ほど触れましたけれども、業務で使っている本市の封筒、こういったところへ平和思
想に関連した表示、例えば「世界から核兵器の廃絶を」とか、そういった表示をして周知をする。ま
た、ホームページ等の活用、こういったところが今後の課題かなというふうに考えております。
いずれにいたしましても、若干何回かの質問をいただいた中で、歩みが少し遅いという指摘を受け
ていますけれども、より具体的なものとして実行できればということで考えていきたいと思っていま
す。
○議長(伊藤正雄) 常見議員。
〔3番 常見詔子議員発言〕
○3番(常見詔子) 総務部長にもう一度お伺いますが、平和のモニュメントを使った何か活動とい
うのはこの間されてきたのでしょうか。もしされていないとしたら、今述べていたこれから考えると
いう封筒であったり、それからホームページであったりするときに、みどり市の平和のモニュメント
がここにあるというようなこともお示しいただけるのも一つの方法かなと思うのですが、いかがでし
ょう。
○議長(伊藤正雄) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) これは我々行政に携わるものとして、当然のようにあのモニュメントを見
て、それが象徴であるというふうに認識をしてございました。しかしながら、今議員がおっしゃった
ように、果たして市民の皆さんがそのことの意識をできる、そういった周知を十分してきたかという
-255-
と、反省すべきところがあるなということで、そういった意味では、今後そういったものを象徴とし
て、笠懸庁舎の前にあるのですよということも含めて、対応していく必要があるなというふうに考え
ております。
○議長(伊藤正雄) 常見議員。
〔3番 常見詔子議員発言〕
○3番(常見詔子) 学校現場では、みどり市が平和都市宣言自治体であるというようなことや、み
どり市は平和を目指している自治体なのだよということを子供たちが知っているかどうか、そういう
ことをどのように伝えてあるか、平和教育についてお聞かせください。
○議長(伊藤正雄) 教育部長。
〔教育部長 松井 篤発言〕
○教育部長(松井 篤) 平和教育ということですが、まず一つは二度と戦争が起きないよう、戦争
の記憶を次世代に語り継いでいくのだと、これは非常に大変重要なことだと思います。ただ、現実に
は、なかなか戦争体験者の方が高齢化により、じかに体験談を聞くことが難しくなってきていると。
そうした中で、昨年みどり市では戦後70周年の記念誌、これが発行されました。各学校では、一
律ではございませんが、それぞれの工夫をし、職員間の回覧や図書館の閲覧コーナーに配置、展示し、
子供たちが自由に閲覧できるようにしたり、それから6年生の学級文庫で活用したり、あとは戦後の
歴史の授業に活用した学校もあります。
それから、先ほどの平和都市宣言自治体等の対応については、まだ今までは対応がなされておりま
せんが、学校教育における平和教育は、主に小学校6年生と中学校3年生の社会科で、近代史の単元
と日本国憲法の単元で行っておりますので、まさにこういう授業の中で、みどり市は平和都市市長会
議に加盟し、平和都市宣言自治体なのだよと、こういうことをそういう中で今後は周知というか、教
えていくのも一つの手だてかなと、このように考えております。
以上でございます。
○議長(伊藤正雄) 常見議員。
〔3番 常見詔子議員発言〕
○3番(常見詔子) みどり市のある小学校で、オバマ大統領が広島を訪れた、そのことについての
簡単なテストみたいのをやっているのですね。
テストというか、
グッドと書いてあるのですけれども、
「オバマ大統領、広島に来る目的は何ですか」、「オバマ大統領が広島に来たら、世界に向かってど
んなことを話してほしいと思いますか」というような質問だったのです。このことも踏まえて、戦後
70年以上たちましたが、みどり市としてこれから私たちが若い世代に二度と再び戦争を起こさない
ようにするために語り継いでいくということで、市長はどのようなご所見をお持ちか、最後にお伺い
したいと思います。よろしくお願いします。
○議長(伊藤正雄) 市長。
-256-
〔市長 石原 条発言〕
○市長(石原 条) 平和都市宣言をしている自治体ということそのものは、言い方を変えればある
意味当たり前のことでありまして、そんなに声高に、こんなことをしていますよというようなことで
はなくて、ごく自然に当たり前のことだというふうにも実は私思っているところでございます。昨年
の9月に発行しました「戦後70周年記念誌―戦争の記憶と平和への祈り―」では、戦争の悲惨さや
残された遺族の苦しみなどを伝え、戦争の恐ろしさと平和のとうとさを次の世代に残したいという思
いで作成をしました。70年を経過しますと、その実体験のある方も当然減ってきております。
議員の質問の中で言ったと思うのですけれども、
私の祖父も経験者ではあります。
私の子供のころ、
余り実は話さなかったです、余りというか、全然話してくれませんでした。子供心に興味本位に、お
じいちゃん戦争行ったのだって、そんな話聞かせてよとは言うものの、多分祖父から見れば、正しく
理解をするのは難しいだろうという思いもあったかもしれません。僕には余り詳しい話はしてくれま
せんでした。そういった方も年月とともにこの世を去り、どんどん減っていくということでありまし
て、当然こういったことを風化させてはならないと。真実を伝えるということの大切さ、これにも私
もいろんな思いを込めております。その結果、多くの方にも読んでいただけるよう、冊子のほかにも
ウエブ上でもデータを掲載しておるところでございます。こういったことを後世に伝え、また平和の
とうとさを訴えていくことは言うまでもなく重要であるというふうに認識をしております。
もちろんことしは71周年となりますけれども、未来永劫こういった記念誌などを積極的に活用を
し、次世代、次々世代、未来にわたるまで活用していきたいというふうに考えておりますし、できれ
ば子供たちにもわかる言葉で伝えられたらなというふうに思っております。
○議長(伊藤正雄) 常見議員。
〔3番 常見詔子議員発言〕
○3番(常見詔子) ぜひそうしていただければと思います。
では、第2問目に移ります。第2問目は「防災力」を高める取り組みについてということで行いた
いと思います。
4月14日の熊本県、
大分県を中心とした九州地方の地震発生から2カ月がたちます。
熊本県発表5月30日現在の被害状況は死者49名、関連死の疑い20人、行方不明者1人、負傷者
1,736人、避難者8,343人、住宅被害11万2,956棟となっています。改めて犠牲とな
られた方々に哀悼の意を表するとともに、被災者の皆様に心からお見舞いを申し上げます。
新聞社が実施した県と35市町村の首長アンケート、3月10付の上毛新聞には東日本大震災から
5年を前にして、県と35市町村の首長や担当者に対して上毛新聞のアンケートを実施したとありま
す。首長が考える本県の安全性や優先課題、避難場所、拠点となり得る公共施設の耐震化率、大規模
災害時に行政機能を維持するための業務継続計画(BCP)の策定状況などアンケートがありました
が、みどり市ではどのような回答をしているのか確認させてください。
○議長(伊藤正雄) 危機管理監。
-257-
〔危機管理監 柴崎訓佳発言〕
○危機管理監(柴崎訓佳) まず、群馬県は安全だと思いますかというような、そういう状況の中で
は、群馬県は地震を含め災害の少ない、過去におきましては比較的安全な県だと言われてきたかと思
います。しかしながら、昨今の頻発化する集中豪雨におきましては、昨年の9月の鬼怒川流域に長時
間滞在した線状降水帯の例にように局所性が極めて高く、どこで起きてもおかしくない状況でござい
ます。また、熱帯低気圧につきましても、風速45メートルを超える巨大台風の増加や史上最大を超
える豪雨も想定されているところでございます。みどり市におきましても、過去におきまして幾つか
の災害を経験しておりまして、報道等におきます断層等を確認しても決して安全とは考えておりませ
ん。
また、業務継続計画等の状況でございますが、正確で迅速な情報伝達により、人的な災害を最小限
にまとめるための防災対策を最優先課題として取り組んでいる状況でございます。東日本大震災以降
大規模災害にあっては、地方公共団体みずからが被災することを教訓に限られた資源、人員、物資、
情報資金等々でございますが、の中で、どのような業務を最優先、優先業務として選定すべきである
かを定めておく業務継続計画の策定が極めて重要になってきております。これまで災害対策基本法や
その他の関係法令の改正を踏まえまして、地域防災計画の見直しを優先にして取り組んできた経緯等
がございますが、今後は業務継続計画の検討に注力し、早期策定に向けて取り組んでいきたいと考え
ております。
また、みどり市の公共施設の耐震化率でございますが、こちらにつきましてはみどり市の地域防災
計画の中の避難所等の中に地域の方々が管理している集会所等も含まれていることから、防災として
の公共施設の耐震化率という正確な数字という分では、今のところちょっと把握し切れていない状況
でございます、大変申しわけございません。
以上でございます。
○議長(伊藤正雄) 常見議員。
〔3番 常見詔子議員発言〕
○3番(常見詔子) 新聞社のアンケートは大きく分けて3つでした。1つは、安全と思うか。2つ
は、取り組むべき最優先課題は。3つ目は、公共施設の耐震化率はということでした。今のご答弁か
らは、みどり市は安全とは思わないという、そして取り組むべき最優先課題はBCP、業務継続計画
だというふうに私は捉えました。そして、3つ目の耐震化率については余りに曖昧で、公共施設の耐
震化ということで、どういうふうに答えているかがわかりません、それが1つ。
2つ目は、避難所となるところを地域の施設も指定しているというのであれば、それも含めてこれ
からやっていただかなければ困ると思いますので、以上もう一度なのですが、安全と思わないという
ところは結構です。取り組むべき最優先課題では、県の知事、大澤知事は災害に強い社会インフラの
整備と県民の防災意識の高揚と答えているのです。みどり市ではどのように答えたのかということが
-258-
知りたかったのですが、当時の、3月10日付ですから、前年度の危機管理監のほうで引き継いでい
ないのでしょうか。その辺も含めてお答えください。
○議長(伊藤正雄) 危機管理監。
〔危機管理監 柴崎訓佳発言〕
○危機管理監(柴崎訓佳) すみません、その辺は確認している状況ではございませんでした。大変
申しわけございません。
○議長(伊藤正雄) 常見議員。
〔3番 常見詔子議員発言〕
○3番(常見詔子) それでは、お願いがあります。まず1つは、取り組むべき最優先課題はBCP
でいいのかどうか。
それであるのなら、
全半壊したときのバックアップ体制を今早急にどうするのか。
いつまでにこの業務継続計画を策定するのか。
また、耐震化について、公共施設が何%で、避難所がどのようになっているかをいつまでに調査す
るのか。この2点について、大きく分けて2点についてお答えください。
○議長(伊藤正雄) 危機管理監。
〔危機管理監 柴崎訓佳発言〕
○危機管理監(柴崎訓佳) 最優先課題につきましては、さっき述べさせていただいたように正確で
迅速な情報伝達、それも含めましてBCP、そういうものを早期に取り組んでいかなくてはならない
と考えております。また、先ほどちょっと曖昧な回答をして申しわけなかったのですけれども、そう
いう耐震化率、そういう分につきましても早期に調査を確認し、把握しながら取り組んでいければと
思っております。
以上でございます。
○議長(伊藤正雄) 常見議員。
〔3番 常見詔子議員発言〕
○3番(常見詔子) では、今お聞きしたことはぜひお願いしたいということで、早期にということ
がちょっと曖昧なのですが、今年度中なのか、来年度に引き継ぐのか、その辺もわかれば答えていた
だきたいなと思いますが、早期に取り組むということで、もう一度聞かないと無理でしょうか。いか
がですか。
○議長(伊藤正雄) 危機管理監。
〔危機管理監 柴崎訓佳発言〕
○危機管理監(柴崎訓佳) 情報伝達システムにつきましては、28年度中に取り組んでいくつもり
でございます。また、BCPにつきましては今後の喫緊の課題ということで、早期というような表現
になってしまいますけれども、取り組んでいきたいと思っています。
以上でございます。
-259-
○議長(伊藤正雄) 常見議員。
〔3番 常見詔子議員発言〕
○3番(常見詔子) 耐震化率についてもこれから調べていくようになると思うのですけれども、1
年かけて行うのでしょうか。それをお答えいただくとともに、みどり市、大地震が起きたとき、笠懸
庁舎はもう大勢の議員の方々が前段でお聞きしているので、耐震補強もしていない。現行の耐震基準
にも耐えていないということで、建てかえるのか、補修をこれから続けるのか、結論はいつごろまで
に出すのでしょう。この2点についてお答えください。
○議長(伊藤正雄) 総務部長。
〔総務部長 三輪浩史発言〕
○総務部長(三輪浩史) まず、笠懸庁舎の耐震化の関係でございますけれども、これは議会のお許
しがいただければ今年度中にでも診断をして、来年度工事に移れるような段取りができればというこ
とで、これはもう至急ということで、これから調整に入っていきたいという考え方でおります。
先ほどの管理監のほうからの話がありましたけれども、防災、減災関係につきましては今までいろ
いろ課題をいただいております。そういった中で、今年度情報伝達の関係を第一優先として考えてお
りますので、まずはそれをやって、かつそれぞれの庁舎の、災害本部等が設置される庁舎の安全性、
これは市民の安全性につながるわけですけれども、そういったものを確立をさせていただき、同時並
行的にBCPの関係もやらなくてはならないということでございますけれども、まずは市民の生命、
そういったものを守れる拠点、こういったところを早急に対策を講じて実行に移していくということ
を優先的にやらしていただければと思っていますので、多少管理監の中では早期にということで、市
民が聞くと若干不安を感じるかもわかりませんけれども、今やるべき順位をきちっと整理した中で段
階的にやっていきますので、その辺はご理解いただければと思います。よろしくお願いします。
○議長(伊藤正雄) 常見議員。
〔3番 常見詔子議員発言〕
○3番(常見詔子) 今から21年前の1995年、平成7年1月に発生した阪神・淡路大震災、町
全体が崩れ落ち、神戸や阪神間の都市の姿や学校の体育館などの避難所に毛布や段ボールを敷いただ
けで身を寄せ合っていた被災者の姿、きのうのように思い出します。その後、平成23年、2011
年3月には東日本大震災、そして今回の九州地方の地震、同じような光景が繰り返されています。最
近は地震がふえており、震度7クラスの大地震だけでも阪神・淡路大震災や東日本に加えて、200
4年、平成16年10月の中越地震、そして九州、ほぼ考えると数年に1回大きな地震が起きていま
す。
地震は忘れたころではなく、いつ起こるかわからない。あらかじめ地震が起きることは予測できな
い。備えることはあらかじめできます。その第一歩が、何といっても建物の安全確保、耐震化です。
避難所の公共施設は全て耐震化にしていただきたいということと、避難所全てで何カ所あるかという
-260-
ことをお聞かせいただきたいと思います。
○議長(伊藤正雄) 危機管理監。
〔危機管理監 柴崎訓佳発言〕
○危機管理監(柴崎訓佳) みどり市の避難所につきましては、全体で73カ所ございます。先ほど
お話しさせていただきましたように、73カ所につきましては56年以降に建築されました施設につ
きましては、当然建築基準法の耐震基準で設計されておりますけれども、地域の集会所等も含まれて
いる中、そちらのほうについてはまだ調査が未実施ということで、ちょっと把握し切れていない状況
でございます。
以上でございます。
○議長(伊藤正雄) 常見議員。
〔3番 常見詔子議員発言〕
○3番(常見詔子) では、避難所の耐震化もこれから一覧表をつくりながら、それぞれ安心である
ようにしていっていただければということでお願いしたいと思います。
○議長(伊藤正雄) 危機管理監。
〔危機管理監 柴崎訓佳発言〕
○危機管理監(柴崎訓佳) ちょっとすみません、数字の訂正を報告させていただきます。指定避難
所61カ所及び指定待避所12カ所の合計で「73カ所」でございます。ちょっと「72」というふ
うにお話させていただいて、申しわけございませんでした。
○議長(伊藤正雄) 常見議員。
〔3番 常見詔子議員発言〕
○3番(常見詔子) 次に、飲料水や食料、その他の備蓄品について確認したいと思います。みどり
市全体では、どこに、どんなものが、どのぐらいの量備蓄されているのか。市民がそれを知っている
のか、そのことも含めてお聞かせください。
○議長(伊藤正雄) 危機管理監。
〔危機管理監 柴崎訓佳発言〕
○危機管理監(柴崎訓佳) 備蓄につきましては、平成28年4月現在、市民体育館、小中学校、東
支所等の全体で12の施設に非常用備蓄品を保管している状況でございます。非常用備蓄品につきま
しては、アルファ米1万5,000食、保存水1万80本、毛布2,100枚、クラッカー5,60
0人分、簡易トイレ200基等となっております。備蓄品につきましては、市民一人一人の日常備蓄
の考え方を前提といたしまして、あくまでも避難所等における非常用の必要量として準備しているも
のでございます。行政区長や自主防災組織への周知としている状況でございます。
以上でございます。
○議長(伊藤正雄) 常見議員。
-261-
〔3番 常見詔子議員発言〕
○3番(常見詔子) 防災に対して考えるような資料、今の備蓄品、市民がそれぞれ1週間災害があ
ったときに備えておかなければいけないような、そんなものも含めて資料を作成してはどうかなとい
う思いがありますが、その前に長野県栄村で「忘れまい3.12」という、3月12日未明3時59
分に震度6強、そして5弱などの余震が7時間に150回、ひっきりなしに起こった。東日本大震災
が前日にあったためにマスコミにも報道されなかった。しかし、この村ではこの資料を作成して、市
民にそこに住む住民こそ被害と自分たちの住んでいる地盤の関係を知るべき、そして防災にこれから
どうやって取り組んでいったらいいかということを知らせるべきだということでつくって、各世帯に
全部村が配っています。これを取り寄せて、危機管理監にもお届けしましたけれども、ご一読のご感
想はいかがですか。
○議長(伊藤正雄) 危機管理監。
〔危機管理監 柴崎訓佳発言〕
○危機管理監(柴崎訓佳) さきに議員にその冊子をお借りして読まさせていただきました。内容に
つきましては、2011年3月12日に発生した長野県北部地震につきましては、前日の3月11日
に発生した東日本大震災における地震・津波被害、東京電力福島原子力発電所の事故被害の報道が大
きく伝えられ、栄村の被害につきましてはマスコミも余り大きく取り上げられていなかったように記
憶しているところでございます。
この冊子を読ませていただき、残雪が2メートルほどある中、3月12日未明の3時59分、震度
6強という地震が発生し、720世帯、1,787名が10日間の避難生活を強いられ、避難所で生
活された村民の体験記が生々しく書かれておりまして、みどり市の防災の責任者として、改めて責任
の重さを痛感させられたところでございます。冊子の内容につきましては、村民の体験記から地震の
予兆にまつわる地震現象、過去に発生した地震、今後の地震に向けての防災対策等、後世にわかりや
すく伝えられるべき記録として作成されておりました。この冊子は、新潟県在住の地質研究者の皆様
が調査団を結成し、地元住民と一緒に約2年間、延べ252人より出版されたものと記載されており
ました。今後みどり市におきましても、この冊子を参考にさせていただければと思っているところで
ございます。
以上でございます。
○議長(伊藤正雄) 常見議員。
〔3番 常見詔子議員発言〕
○3番(常見詔子) 参考になる点もたくさんあると思うのです。ただ、学者の方々の力をかりてい
るという点では、即うちの市にできるかどうかという問題もあります。
次に、群馬防災ハンドブック保存版2015ということで、これ昨年私のところに手に入れたもの
なのですけれども、これは群馬県の県知事の大澤知事のコメントも、群馬防災ハンドブックの発行に
-262-
寄せてというようなことも書いてありまして、中身を見ると家族防災会議、そして家族の安否確認の
方法を決める、非常持ち出し品チェックリスト、ライフラインの確保、水、電気、ガス、情報、そし
て最後には保険のことまで書かれています。
これらを参考にして、みどり市で行っている、このみどり市の広報にも載っていますけれども出前
講座のメニュー、
防災講座というのもありますけれども、
こういうところでこういうのを参考にして、
市民が防災に対する準備をできるような資料として活用してはどうかなという思いもありまして、や
はりこれもお届けさせていただいたのですけれども、市民に対する出前講座や学習会などを行っては
どうでしょうか。考え方をお聞かせください。
○議長(伊藤正雄) 危機管理監。
〔危機管理監 柴崎訓佳発言〕
○危機管理監(柴崎訓佳) すみません、先ほどの感想の中で、ちょっと私的に不適切な説明がござ
いまして。「防災の責任者」という表現させていただいたのですけれども、「防災の担当」というこ
とで改めさせていただきます。大変申しわけございませんでした。
先ほど議員から紹介のありました群馬防災ハンドブック2015につきましては、FMぐんまと民
間企業が提携作成し、親子で防災を考える機会にするため、県内の公立小学校高学年、4年生から6
年生というふうに確認しておりますが、を対象に配布したもののようでございます。
また、東京都におきましては、平成27年9月に「東京防災」という東京都の地域特性、都市構造
などを考慮した防災ブックを作成し、大変好評を得ているということを確認しております。市の地形
や地震被害の歴史等は学校の授業で触れる部分もあろうかと思いますが、市の地勢を踏まえた減災、
防災対策全般について有識者等の意見も取り入れ、独自の資料を作成することは防災の啓発の視点か
ら有効な手段であると考えておりますので、参考とさせていただければと思っております。
以上でございます。
○議長(伊藤正雄) 常見議員。
〔3番 常見詔子議員発言〕
○3番(常見詔子) それでは、出前講座のところで、例えば出前講座なり市民から学習会、勉強会、
防災についての学ぶ場所を持ってほしいということが出たときに、こういうみどり市がつくっていた
だいたみどり市地震防災マップ、ここには建物の壊れやすさだとか、色で色分けしてあるのですけれ
ども、大変専門的でちょっと見ただけではわかりません。
それから、避難所一覧と載っていますけれども、ここには71番目に市民体育館が書いてあるだけ
で、先ほどお聞きした数とは合ってませんので、ぜひこういうことも含めて、新しいものをつくって、
きちんと市民に知らせながら、そしてただ配るのではなく、危機管理室のところに市民が行ったら教
えてくれたり、説明してくれたり、ともに学び合えるような、そういう場になってほしいと思ってお
りますが、私も危機管理室がどこにあるのだろうということで、大変にわかりづらいですね。笠懸庁
-263-
舎の正面玄関から入った場合は、2階に行くと直接行かれなくて、裏のほうから階段を上がっていく
ような状況になっていますので、そういうものも含めて市民に少し危機管理室をアピールしながら、
防災について一緒に勉強しようというようなアピールをしてはどうでしょうか、お考えをお聞かせく
ださい。
○議長(伊藤正雄) 危機管理監。
〔危機管理監 柴崎訓佳発言〕
○危機管理監(柴崎訓佳) 議員からのそのような提案を含めまして、努めてまいりたいと思ってお
ります。
以上でございます。
○議長(伊藤正雄) 常見議員。
〔3番 常見詔子議員発言〕
○3番(常見詔子) ある市民の方から、やはりこういうのを私が見せたら、なくしてしまったから
欲しいと言われたのです。そういうふうに考えると、笠懸庁舎の1階に危機管理室があってもいいの
かなという気もしなくもないのですが、いろいろ聞かせていただいたのですけれども、そのことにつ
いて市長は、今の出前講座とか、勉強する場だとか、市民の防災に対する考えを啓蒙する点でどのよ
うに考えられますでしょうか。
○議長(伊藤正雄) 市長。
〔市長 石原 条発言〕
○市長(石原 条) 防災については、私も当然力を入れていくべき政策の一つというふうに考えて
おります。
担当部署の位置については、1階がいいとか2階がいいとか、そこは余り問題ではないと思います
ので、何をするかということが一番問題ですから、そこに重きを置いて、スタッフには日夜頑張って
もらっているということでございます。
そもそも災害というのはいつ起こるかわからないし、どんな規模が起こるかわかりません。最近で
は防災ということよりも減災という言葉が主流になっております。言いかえれば、多少の被害はしよ
うがないだろうと。いかに被害を最小限に食いとめるかが肝要であるという概念、という観念で政策
を取り組もうではないかということで、私もそこについては非常に同感であります。
群馬県の方々は、特に何か根拠のない神話がありまして、安全神話みたいなのがありまして、群馬
県は地盤が強いとかよく言われるのですけれども、何を指して地盤が強いか僕にもわかりませんが、
ある意味それは神話です。ですから、いつ群馬県に大きな地震が来る来ないという保証はもうないわ
けでありまして、あえて言えば津波は来ないでしょうというぐらいのものであります。
これ、でも市長会なんかでこういう防災、減災の話は出るのですけれども、多少本気の議論の中で
出てくるのは、一旦災害があった後に、どのぐらいで最低限の食料や支援が来るかというところであ
-264-
ります。今までの経験値から見ますと、大体1日半から2日あれば、群馬県が被災をしても、隣の県
あるいは被害を受けていない県等々から大体1日半から2日もあれば食料、医療品、生活物資等が届
くだろうということであります。
ですから、どんな訓練をするにしても、まず1日半から2日間を生き延びるという訓練が必要であ
るというふうに考えております。考えておりますというか、そういう意見が出されまして、結構すご
く真面目な議論の中で、飲まず食わずで1日半から2日間訓練すると、これも非常に防災訓練として
はいいのではないのかなというようなことを実は真面目に議論しました。なるほど決してそれは冗談
ではなくて、我々ができる一番簡単な訓練がもしかしたらこれかもしれない。まだ僕はやったことあ
りませんけれども、2日間ぐらい、水はもちろん飲むでしょうけれども、飲まず食わずで、水だけで
2日間ぐらいちょっと頑張ってみる訓練も、これはこれで悪くはないのかなと思ったりもしておりま
す。いずれにいたしましても、あらゆることを想定をしながら、想定外ということそのものがないと
いうことで、いろんな防災、減災について考える必要があろうかと思っております。これは、みどり
市だけ例外ではなくて、当然みどり市が被災をするということは、周りの町村も当然すぐに同じよう
な被害を受けるということでありますので、八潮市との防災協定なんかも結んでおりますけれども、
こういった相互補完も大事でありますので、こういったことも考えながら、言いかえればほかの被災
した県があったときにも我々が応援できるような体制も必要であるということを、トータルとして防
災、減災の政策を考えております。
○議長(伊藤正雄) 常見議員。
〔3番 常見詔子議員発言〕
○3番(常見詔子) いろいろ市長からもご所見いただきましたので、この質問については、4番目
の質問は須藤議員の質問にお答えいただいたところで了解しましたので、割愛させていただきたいと
思います。ありがとうございました。
では、第3問目に移ります。第3問目は、新たな住宅リフォーム補助事業と商店版リニューアル助
成事業についてであります。平成27年3月議会での一般質問で、平成23年、24年、25年の3
年間の実績を伺いました。住宅リフォームについては合計319件、補助金2,577万3,000
円、工事費が約5億円、そして経済波及効果が約19倍、消費税分は2,355万円、補助金が市の
収入となっている消費税と200万円ぐらいの違いでなっているということで、消費税分が余分に入
ってきたということが総括されています。
単純に見て、消費税分としての収入増、補助金をやっても経済波及効果等を見れば、住宅リフォー
ム補助事業というのは有効な経済対策であったということが総括されました。経済対策だけでなく、
市民の方々からは長寿命化や住宅の住環境の整備、また空き家を改築して暮らしたいなどたくさんの
声が聞こえています。利用しようと思ったらもう終了してしまった、ぜひ復活させてくださいという
たくさんの声がこの間ありました。
-265-
何度か質問しましたが、その後26年6月議会では産業観光部長が、全国にはさまざまなリフォー
ム制度があって、さまざまな自治体によって地域の実情に合った制度と内容になっているということ
を感じたと。そういう中で店舗対策、人口流出対策など、総合的に新たな制度を研究していく必要が
あるという答弁をいただいています。
そして、
先ほどの平成27年3月のときには都市建設部長から、
いただいた東京八王子市の住環境・居住環境整備事業を参考にして、この資料を参考に研究したいと
いうお答えもいただいています。
そろそろ、ことしは、今28年6月でありますから、質問してから1年、それで古いほうでは丸々
2年たちました。いろいろ研究成果が上がっていて、何か考えがあるのではないかということで、こ
の住宅リフォーム補助事業と商店版のリニューアル助成事業について質問をさせていただくわけです。
お隣の桐生市で、市内の業者に発注する場合に、工事費の10%を10万円を上限に助成される。子
育て世代は工事費の20%ということでやっているというのに、なぜみどり市はやらないのだという
お叱りも受けておりますが、お考えをお聞かせください。
○議長(伊藤正雄) 都市建設部長。
〔都市建設部長 吉野茂男発言〕
○都市建設部長(吉野茂男) 議員のほうから事前に八王子の調査の結果ということでお話しさせて
いただくことでよろしいでしょうか。先ほど議員のほうからいただきました東京都の八王子市の居住
環境整備事業の研究した結果ということでお話しさせていただきます。八王子市におきましては、大
きな枠といたしまして高齢福祉、耐震、環境、この3つに分かれておりまして、補助の活用によりま
して、よい居住環境整備の制度となっているところでございます。
高齢福祉関連でございますけれども、みどり市におきましては保健福祉部におきまして、高齢者住
宅改造費助成事業や重度身体障害者住宅改造費助成制度によりまして、所得要件及び認定や障害等級
要件などの対象要件を設けまして、バリアフリー化改修の補助をしているところでございます。
これに対しまして八王子市では、バリアフリー化改修工事におきまして、介護保険法適用外や他の
制度で適用外となる65歳以上の方、この方も対象としているところに差がございます。耐震関連に
おきましては、みどり市においては木造住宅耐震診断者派遣事業及び木造住宅耐震改修補助制度を設
置済みでございます。八王子市におきましては、さらに耐震シェルター、防災ベッド設置補助をして
いるところでございます。
環境関連では、みどり市では住宅用太陽光発電システム設置補助、浄化槽設置整備補助金、生ごみ
減量化対策補助金など環境に配慮した住環境補助制度がございます。八王子におきましては、省エネ
ルギー化改修工事及び長寿命化改修工事補助がありまして、壁や屋根等に断熱材などの追加や床や屋
根の外壁塗装など改修工事費の補助となっており、住宅リフォームの要素が強くなっているところで
ございます。八王子市の各種工事補助率の傾向から、耐震化率を上げることにも重点を置いた住環境
整備補助金であると考えているところでございます。
-266-
○議長(伊藤正雄) 常見議員。
〔3番 常見詔子議員発言〕
○3番(常見詔子) 今聞かせていただいたのは、東京八王子市の例とみどり市の例を比較してとい
うことでありますが、みどり市の例えば耐震診断をして耐震化の補助を受けるとなると、はりとかそ
ういう構造物の図面が必要であったりしますね。そういう図面もないような方でも、住環境の環境を
整えるという点、それから個人的に将来に向けて住みやすい環境を整えるという点では、この住宅リ
フォームについては一考の余地があるのではないか、桐生市の例に倣って考えることもできるのでは
ないかと思いますが、桐生市の例をご存じでしょうか。
○議長(伊藤正雄) 都市建設部長。
〔都市建設部長 吉野茂男発言〕
○都市建設部長(吉野茂男) 議員のほうから、昨年の12月議会におきまして、桐生市と太田市の
例のほうお話しさせていただいたところでございます。
○議長(伊藤正雄) 常見議員。
〔3番 常見詔子議員発言〕
○3番(常見詔子) では、答弁が少し曖昧なのではっきり聞かせていただきますが、仕事を興して
まちを元気にということで、この一覧表、全国で住宅リフォームが603件、店舗のリフォーム、リ
ニューアルが55件自治体で実施しているということで、群馬県下でも22の住宅リフォーム助成制
度、店舗リニューアルが前橋、高崎、館林、3つの制度がある。全国でこれだけ行われているという
ことは、やはり商売をやっている人の応援であったり、それを利用する住民の方々の快適さや長寿命
化、また住環境の整備などいろいろな利点があるわけですね。
先ほどの総括のところでも言いましたけれども、補助事業をしても、その分消費税分として市の収
入がふえてくる部分も経済波及効果だけではないということで、実施してはどうかということで3年
で終わらす事業ではないと思っておりますので、桐生市がやっていてみどり市がやらない、本当にお
隣の市でやっているのに仕事がないという関係の話を聞きます。その点についてお考え、これについ
ては市長のお考えを聞かせていただければと思いますが。
○議長(伊藤正雄) 市長。
〔市長 石原 条発言〕
○市長(石原 条) 住宅リフォーム業界の流通の活性化は、国の施策同様みどり市においても重要
であります。当然結果とし、地域経済の活性化にもつながり、市内業者の育成にもつながるというふ
うに考えております。市民の安全安心な住環境整備は必要であると考えられることから、みどり市の
実情に合った住宅リフォーム補助制度を検討していきたいということであります。
○議長(伊藤正雄) 常見議員。
〔3番 常見詔子議員発言〕
-267-
○3番(常見詔子) 今市長がみどり市の実情に合った住宅リフォーム助成制度を検討したいという
ことでありますが、いつごろまでに検討して、実施に向けて取り組むのでしょうか、年度を区切って
お聞かせいただければありがたいと思います。
○議長(伊藤正雄) 都市建設部長。
〔都市建設部長 吉野茂男発言〕
○都市建設部長(吉野茂男) 先ほど申し上げましたとおり八王子の例、県内の例、それぞれ研究さ
せていただいているところでございます。さらに研究させていただいて、内部の検討も加えた中で、
早く発表できればとは思っております。
○議長(伊藤正雄) 常見議員。
〔3番 常見詔子議員発言〕
○3番(常見詔子) それでは、商店の魅力アップ応援についてお伺いしたいと思います。
地域経済活性化へ中小企業の仕事おこしということで取り組まれた住宅リフォーム補助事業、その
一方、商店版リニューアル助成事業ということで全国に広がってきております。
新潟県の例を言いますと、店舗の改装や備品購入などを行う事業者に対して、費用の3分の1、上
限100万円を補助する。市内で小売、飲食業、生活関連サービス業のいずれかを営んでいる者、申
請日前に1年以上継続して、同一店舗に同一事業を営んでいる者、市税の完納者であるものなどの要
件を満たす対象で行っているというような例、桐生市の例でも空き店舗活用型新店舗開設・創業促進
事業補助制度として、空き店舗を改修して出店する場合に50万円を上限に改修費の50%を補助す
るという事業を行っているということですが、このことについてみどり市でも、取り組んでいる事業
とはちょっと違うとは思いますが、お考えをお聞かせください。
○議長(伊藤正雄) 産業観光部長。
〔産業観光部長 小室啓二発言〕
○産業観光部長(小室啓二) 商店のリニューアル助成事業につきましては、県内では高崎市を初め
前橋市、館林市、全国でもさまざまな自治体で実施されております。対象につきましても、店舗改修
の工事や賃借料の助成などさまざまに及んでおります。市内では商工会用窓口に全国商工会連合会が
実施しております小規模事業者持続化補助金を活用しているケースが現状としてはございます。
この事業につきましては、従業員20人以下の小規模事業者を対象としまして、販路開拓や業務効
率化の取り組みを支援するために、その要する経費の一部を補助するものです。この中には店舗改装
や新商品を陳列するための棚の購入等についても対象となっております。平成27年度では、みどり
市内の25の事業者が活用しております。また、本年度、28年度も45の事業者からの申し込みが
あったと伺っております。こういった事業を利用していただき、商店のリニューアルに活用していた
だければと考えております。
また、みどり市では、現在空き店舗の活用支援と空き店舗の解消を促す商店街活性化支援事業を進
-268-
めております。そのため、まずはこちらの事業に対し、重点を置いた取り組みをしたいというふうに
考えております。
以上です。
○議長(伊藤正雄) 常見議員。
〔3番 常見詔子議員発言〕
○3番(常見詔子) 先ほど新潟市の例をお話ししましたが、新潟市の例は20人以下ではなく、本
当に家族で行っている小さな、売り場面積も250平米以下の、そして従業員も、いても家族も含め
て5人以下のような家庭的な小さな事業を行っているところの店舗の改装や備品の購入に対して商売
を続けられるようにする制度です。それについて検討していただけますでしょうか。
○議長(伊藤正雄) 産業観光部長。
〔産業観光部長 小室啓二発言〕
○産業観光部長(小室啓二) 全国商工会連合会が行っております事業でございますが、補助率が3
分の2、上限額50万円、ただしということでただし書きがついておりますが、雇用増加あるいは買
い物弱者対策、海外展開の場合には上限が100万円になるということでございます。これは、この
事業は先ほど申しましたとおり、従業員が20人以下ということでございますので、幅が少し広くな
っていると。従業員に対する考え方が広くなっているということでございます。
以上です。
○議長(伊藤正雄) 常見議員。
〔3番 常見詔子議員発言〕
○3番(常見詔子) 内容を少し比べて、後で私のほうともすり合わせをして、どちらが使い勝手が
いいか研究してみたいなと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
幾つかお願いをしたり、質問をしたりいたしましたけれども、お話を、ご答弁をいただく中で前向
きにいろいろ答えていただきましたことをお礼申しながら、できるだけ早く取り組まれて、いい結果
がいただけますことをお願いして私の質問を終わらせていただきたいと思います。ありがとうござい
ました。
○議長(伊藤正雄) 以上で常見詔子議員の一般質問が終了しました。
───────────────────────────────────
○議長(伊藤正雄) ここで暫時休憩します。10分再開します。
午後3時58分休憩
───────────────────────────────────
午後4時10分再開
○議長(伊藤正雄) 休憩を解いて会議を再開いたします。
───────────────────────────────────
-269-
○議長(伊藤正雄) 一般質問を続けます。
1番杉山英行議員の発言を許可します。杉山議員。
〔1番 杉山英行議員発言〕
○1番(杉山英行) それでは、私は2問通告してありますので、順次質問をいたしますので、よろ
しくお願いいたします。
1問目は、鹿の川沼の景観と整備についてであります。まず、この土地は鹿の川沼の部分東側にあ
りまして、岩宿博物館の第2駐車場の反対側にあります沼の敷地に突き出たわずかなところに民家が
あるわけでございまして、この民家は市の土地の上に建っているのか、個人の土地の上に建っている
のか、最初にお尋ねいたします。
○議長(伊藤正雄) 都市建設部長。
〔都市建設部長 吉野茂男発言〕
○都市建設部長(吉野茂男) 議員お尋ねの土地について調べさせていただきましたところ、340
平米でありますけれども、10名共有の個人所有の土地でございます。
○議長(伊藤正雄) 杉山議員。
〔1番 杉山英行議員発言〕
○1番(杉山英行) そうすると、相続人等を含めて大変面倒な話だと思いますが、では2点目に入
りますが、この家屋の所有者との協議についてでありますが、この鹿の川沼が昭和50年代に農業用
の調整池として国営事業で整備したわけでありまして、その時点では整備した後、一般の方が釣りや
散策で楽しめるようにということで、沼の周囲に散策道路や転落防止の安全柵をつくって一般開放を
していただいたと、そういう経過があるわけであります。しかし、そのときにおいても、今空き家に
なっているところは2人ご夫婦で住んでおりまして、その方との立ち退き交渉等は行われたことはな
いと思うのですが、そういう経過はわかりません。
それで現在まで至ったわけですが、ここ2年ぐらいその建物が空き家の状態で放置されていると、
そういった状況でありまして、周りから見ても枝が茂り、その空き家、言い方変えれば大変危険な古
い家屋と、倒壊しかねない家屋であると。景観上も大変よくないと。そういう状況であります。そう
いったことで、ここにお住まいのおばあちゃんも、最近どっかの施設に入所されたという話を聞いて
ありますので、関係者等含めて市が中に入って、立ち退き交渉なり、そういうものを進めていただき
たいという思いでお尋ねするわけですが、その辺のお考えをお聞きいたします。
○議長(伊藤正雄) 都市建設部長。
〔都市建設部長 吉野茂男発言〕
○都市建設部長(吉野茂男) まず、最初に訂正すみません。先ほどの共有「10名」と申しました
けれども、「11名」の誤りでございます。申しわけございません。
今の質問でございますけれども、当該家屋につきましては鹿の川沼の東側の公園に接している土地
-270-
でもありますし、長期間、議員のおっしゃるとおり居住されていなかったため、経年劣化等が見られ
る状況でございます。また、家屋に関しては土地の所有者と違う方の所有となってございます。今後
当該土地を含め、公園の一体利用等について調査研究等していければと思っております。
○議長(伊藤正雄) 杉山議員。
〔1番 杉山英行議員発言〕
○1番(杉山英行) 今の状態だと大変時間がかかるなという、そういう感じを思ったわけですが、
この辺は粘り強く交渉を進めていただくというふうにお願いをしておきます。
そして、仮に時間がかかっても、立ち退きなり解体撤去が終わり、ここのところが環境的に改善さ
れたとなれば、その岩宿広場に行く子ども広場がありますので、ここの部分だけでも散策道路を整備
すると沼が完全に一周できるというふうに、理想的な散策道路になるわけでありますので、そういっ
たときには一体利用としてどのように整備していくのかお尋ねいたします。
○議長(伊藤正雄) 都市建設部長。
〔都市建設部長 吉野茂男発言〕
○都市建設部長(吉野茂男) 当該土地を含めまして一体利用ができるということであれば、現在当
該土地の西側の沼の周回道路が狭い状況でございます。その部分の解消ができるとともに、子ども広
場との一体利用等を含めて調査、検討していきたいと考えております。
○議長(伊藤正雄) 杉山議員。
〔1番 杉山英行議員発言〕
○1番(杉山英行) ぜひそのように取り組んで計画を立て、進んでいただきたいということを要望
いたしておきます。
また、今の沼の管理と啓発についてでありますが、現在大変釣りをしている方が多くあります。自
然で親しむ中で釣りを楽しむのもよろしいのですが、この沼の利用上あるいは農業用水利としての水
質の問題、
そういったときにはその釣りをしている方がまき餌をしているという話も伺っております。
まき餌をすると、どうしても水質が濁ると。ひいては農業用水として野菜やビニールハウスの中のか
ん水に使うといったところでは、
水質が悪いと困るという農家は苦情を申し立ているわけであります。
そして、特に奇異に感じるのが、せっかくある安全柵を越えて、そのコンクリートの斜面のところ
に簡易な椅子を設置して、そこで釣りをしている大人がいると。この方が大変多いと、そういう状況
もあります。そういうことは、子供や一般の方が見たら、何であの人だけ中に入っていいのだという、
教育上もよくないと思いますし、安全上もよくないと。不自然であるということがわかるわけであり
まして、おまけにそこへ事情を知らないで、釣ってもいいのだということで来ている一般の方が、ど
ういうわけだか、ここはみんなで会費なり協力金をいただいて餌や魚を買って沼に放流しているのだ
から、協力金をいただけないかというような話が出ていると。そういうことも聞いております。そう
すると、一般開放の意味と利用団体というのがどういう関係なのかわかりませんが、事情を知らない
-271-
で来た人にしてみると、そこで文句言われたり、いろいろ言い争いになるということは不愉快な思い
になるので、その辺もひとつどのように指導していくのかというものがあります。
そういったことと含めて、あそこやはりもう大分たちますが、転落したときの安全ロープがそのコ
ンクリート斜面のところについているわけですけれども、そういうものも大分劣化しているのではな
いかと。そういうことも含めて、この沼の利用上の注意看板を改めて大きく、またわかりやすく具体
的に、もう少し啓発看板、注意看板として出すようなことをお考えがあるのか、お尋ねいたします。
○議長(伊藤正雄) 都市建設部長。
〔都市建設部長 吉野茂男発言〕
○都市建設部長(吉野茂男) 現在釣り人のマナーにつきましては、ボランティア団体であります鹿
の川沼美化協会と年1回でありますけれども意見交換を行っているところでございます。
以前にまき餌や協力金の徴収といった点について、当該ボランティア団体と話をさせていただきま
した際に、まき餌についてはしないよう、当該役員が巡回しながら指導しているとのことでございま
した。
協力金につきましては、魚を購入し、鹿の川沼に放流するため、善意での募金をお願いしていると
のことでありますが、行き違い等により協力金に関してトラブル等があった場合、当該団体に連絡を
し、問題点の改善についてその都度話し合っているところでございます。
鹿の川沼の護岸につきましては傾斜になっておりまして、その部分が長い傾斜になっております。
フェンスの中で入って釣りをされていることにつきましては、非常に危険だというふうに認識してお
り、やめていただきたく、看板等現在設置はしているところでございます。早急に安全ロック等の点
検を実施し、再度新たにフェンスラインに入って釣りをしないよう注意看板をさらに設置するなどし
て、今後ともボランティア団体等と意見交換や連携を図り、利用者のルールやマナーの向上、徹底を
図るとともに、安全対策を実施していければと考えております。
○議長(伊藤正雄) 杉山議員。
〔1番 杉山英行議員発言〕
○1番(杉山英行) 今部長が説明があったのですが、やはりまき餌だとか、こういう中へ入ってで
きませんよとか、あるいは協力金が云々とか具体的に看板に記載して注意をしていただいたほうがい
いのかなと、そう思っておりますので、改めて徹底をしておいてください。
それで、
中に入って釣りをするというのは、
そこの美化協会の会員さんだか何だかわかりませんが、
特権意識としてそこにもう指定席になっているという感じがありますので、そうすると今度は一般の
方が安全柵のところから釣りをしてそばへ行くということは、大変お互いに不快な思いをし合うので
はないかなという、そういう感じがいたしますので、そういう部分も含めて、中へ入っての椅子の撤
去、そういうものは強力に指導していただきたいと。
あるいは沼としてどうしても一般開放するのであれば、この場所であればこういうふうな釣り方で
-272-
いいですよという柵や釣り場の設置を改めて改造してつくるべきではないかなと、そういうことも考
えられるわけでありますので、その辺も改めて関係者とよく協議、検討して、よい方向に向かうよう
によろしくお願いいたします。
2問目でありますが、群馬東部水道企業団事業の課題でありますが、これは統合したということで
ありまして、合併ではありません。そういった意味で、この質問もみどり市の今までの水道事業、事
務の取り扱い等、細々とした部分での課題が統合したことによって、太田市へ右へ倣えというような
状況が発生してまいりました。そういうことは、ひいてはこの議会であえて意見として申し述べます
が、ここで全てがということではありませんので、これは担当事務者としても、よく水道企業団の中
での調整会議なりで、課題解決に向けて当たっていただきたいというところであります。
そういった中で、1点目は発足するまでの間に工事関係業者等に対する取り扱いを含め、どの程度
の事前説明をなされていたのかを先にお尋ねいたします。
○議長(伊藤正雄) 都市建設部長。
〔都市建設部長 吉野茂男発言〕
○都市建設部長(吉野茂男) 事前の業者に対する説明でございますけれども、ことしの2月の一般
質問においても同様の質問がございまして、5回というふうに回答させていただいたところでござい
ます。
ただ、この5回の中の内訳でございますけれども、企業団への移行についての説明が3回、具体的
な申請書類とか事務的な工事上の取り扱いの事項の説明については2回ということでございます。
○議長(伊藤正雄) 杉山議員。
〔1番 杉山英行議員発言〕
○1番(杉山英行) 事務上のものが2回だというところなのですが、業者やこの利用する一般市民、
みどり市民にとっては寝耳に水のところが多々あるわけでありまして、例えば申請書類が1字、ちょ
っと違っても、書類はこうだああだということで受け付けにならないとか、あるいは業者としてみる
と使用材料まで制約を受けたのでは、事前に仕入れてあった材料が使えないのだとかという苦情も出
ておりましたり、あるいは取り出しの関係が25ミリだとか、いろいろみどり市とは違った状況もあ
ったり、そして何よりも装置あるいは給水管の所有者の承諾があれば、普通は親の隣に子供や孫が新
築で住宅をつくるときに、そこの装置の所有者から承諾をもらえれば、みどり市の場合は水道工事と
して成り立ったわけでありまして、改めて家庭内に道路を掘って一本新設するという不要な費用負担
が発生していなかったわけですけれども、今回の場合はそういうやり方だというふうに強制的になっ
てきていると、そういう部分もあります。
また、水道メーターの取り扱いもそう、メリットとすれば加入金が安くなったというのが、これは
メリットかと思いますが、いずれにしてもこのような部分では、経過措置をやって、それでこういう
ふうになりますよというのがあってしかるべきではなかったのかと。あるいはみどり市の場合は、こ
-273-
ういうふうに水圧を含めて実施できて問題ないのだから、今までと同じような扱いでもいいではない
かというのは交渉できると思うのです。
それともう一つは、さっきの親子間でうちをつくると、そういったときに、親の所有する農地の中
へ子供の給水管工事をすると。しかし、農地の中であれ、埋めてしまえば耕作はできるわけでありま
して、わざわざ水道管を、子供の家を新築するのに、親の農地の中に水道管引くために農地転用しな
ければそこは工事させないと、そういう拡大解釈で規制をしていると、そのような事実もあるわけで
ございまして、部長は今言われたようなところはどの程度まで把握して、事務担当者として打ち合わ
せをしてきたのかお尋ねします。
○議長(伊藤正雄) 都市建設部長。
〔都市建設部長 吉野茂男発言〕
○都市建設部長(吉野茂男) 今までの議員のおっしゃったようなことにつきましては、3月の時点
で問題点としまして、図を入れた中で、みどり市のやった場合と移行した場合という場合の費用の負
担の差額というものを一覧表にしまして、東部水道企業団には申し入れしております。それにつきま
しては、臨機応変な対応をとるということで、そのときはお答えをいただいたところでございます。
○議長(伊藤正雄) 杉山議員。
〔1番 杉山英行議員発言〕
○1番(杉山英行) 今臨機応変という話ですが、それは具体的に申請人や工事関係者には伝わって
おるのでしょうか。
○議長(伊藤正雄) 都市建設部長。
〔都市建設部長 吉野茂男発言〕
○都市建設部長(吉野茂男) 先ほど説明会の回数も申しましたけれども、説明会でも説明していな
い事項でございますし、業者のほうには伝わっていないかとは思われます。
○議長(伊藤正雄) 杉山議員。
〔1番 杉山英行議員発言〕
○1番(杉山英行) では、重ねてもう一つお尋ねしますが、建築確認申請をとって1カ月以内に水
道の取り出し工事も申請しないと、申請した業者にペナルティーがあるというようなことを業者がさ
さやいておりますが、そのペナルティーの意味だとか、なぜ1カ月以内に水道工事の取り出しの申請
を出さなければならないのかという、その辺の解釈はどういうことなのですか。
○議長(伊藤正雄) 都市建設部長。
〔都市建設部長 吉野茂男発言〕
○都市建設部長(吉野茂男) この件につきまして、東部水道企業団に確認させていただきました。
ペナルティーという定義が正しいかどうかは別としまして、1カ月以内の規定はございませんが、法
令、条例などに定められた手続を行わない業者を指導するもので、内容としまして無申請、工事未承
-274-
認については厳重注意の上、是正措置としててんまつ書、始末書の提出を求めますと。これは、給水
工事の無申請工事を防ぐための必要な措置とのことの回答をいただいてきました。
○議長(伊藤正雄) 杉山議員。
〔1番 杉山英行議員発言〕
○1番(杉山英行) それは必要なことかもしれませんが、そのペナルティーという言葉がひとり歩
きして、業者にしてみると、うちはそれでは水道局にペナルティー受けるから工事できないと、ほか
のできる業者に回してくれと、そういう事実も現実に発生しておりますので、先ほど言いました臨機
応変に取り扱うという部分も含めて、これは工事業者にこういう状況ですよというのをもう一回文書
でお知らせしてやるのが親切ではないかと思いますが、どうお考えになりますか。
○議長(伊藤正雄) 都市建設部長。
〔都市建設部長 吉野茂男発言〕
○都市建設部長(吉野茂男) 業者に対する指導等、変更等あった場合は、速やかにお知らせしてい
ただくのが普通だと思いますので、そのように要望していきたいと思います。
○議長(伊藤正雄) 杉山議員。
〔1番 杉山英行議員発言〕
○1番(杉山英行) ぜひそういう点を、あらぬ誤解や不安を招かぬように、業者や取り扱い上の問
題を事細かに早く、担当者としても市民や業者に啓発をしていただきたいということを強くお願いし
て質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(伊藤正雄) 以上で杉山英行議員の一般質問が終了いたしました。
─────────────────◇─────────────────
◎散
会
○議長(伊藤正雄) 以上をもちまして本日の日程は全部終了しました。
次の会議は、あす6月14日9時30分から開きます。
本日はこれにて散会いたします。
午後4時32分散会
-275-