【第4回】ペイント・フォトレタッチソフト① (PhotoShop CS)

【第4回】ペイント・フォトレタッチソフト①
(PhotoShop CS)
《課題完成例》
例題4-1 色調の調整
与えられた画像を,次のように加工せよ。ただし,データは「Public(p:)/アプリケーション活用の基礎」にあるものを用
いよ。
また,「Public(p:)/アプリケーション活用の基礎/kakou.doc」を開き,次の 2 つの画像を解像度「幅 250 ピクセル」「縦横比を
固定」に縮小したものをコピーして貼り付けよ。
「4.特定の色を変える」「5.グラデーションのかかった平らな感じのイメージにする」
(1) 全体を明るくする(falls.jpg)
⇒
J104-1
(2) 赤,青,緑の3色をコントロールして,特定の色を強調する(sky_2.jpg)
⇒
(3) 鮮やかさを変えて退色した色を鮮明にする(child_3.jpg)
⇒
(4) 特定の色を変える(ice.jpg)
⇒
(5) グラデーションのかかった平らな感じのイメージにする(glass.jpg)
⇒
(6) グレースケールにする(scene_2.jpg)
⇒
(解答)
【ファイルを開く】
1.
ファイル → 開く → ファイルの場所「Public(p:)/アプリケーション活用の基礎」 → ファイル名を指定して開く
※ツールバー →「ファイルブラウザの切り替え」→「ファイルブラウザ」から目的のファイルをドラッグアンドドロップ又はマウスダブルクリッ
クで開くこともできる。
【色調補正(明るさ・コントラスト)】
1.
イメージ → 色調補正 → 明るさ・コントラスト
2.
明るさコントラストをスライダーで調整
※プレビューにチェックを入れておくと確認がし易い。
J104-2
【色調補正(カラーバランス)】
1.
イメージ → 色調補正 → カラーバランス
2.
レッドグリーンブルーをスライダーで調整
【色調補正(色相・彩度)】
1.
イメージ → 色調補正 →色相・彩度
2.
「色相」「彩度」「明度」をスライダーで調整
【色調補正(色の置き換え)】
1.
イメージ → 色調補正 → 色の置き換え
2.
スポイトツールで変えたい色を抽出 → 「色相」「彩度」「明度」をスライダーで調整
3.
プラス記号(+)付きのスポイトツールで色域を拡張
※「許容量」を大きくすることで,置き換えたい色の範囲を広げることができる。
※一度失敗したら,[Ctrl+Z]で元に戻すことができる。
【色調補正(ポスタリゼーション)】
1.
イメージ→色調補正 → ポスタリゼーション
2.
ポスタリゼーションダイアログボックスで段階数を入力
【色調補正(グレースケール)】
3.
イメージ → モード → グレースケール
【画像解像度の変更】
1.
イメージ → 画像解像度
2.
ピクセル数「幅 250pixel」,「縦横比を固定」にチェック
【画像のコピーとペースト】
1.
選択範囲 → 全てを選択
2.
編集 → コピー
3.
「Word」の文書を開く → 編集 → 貼り付け
例題4-2 特殊効果
与えられた画像「candy.jpg」に,次のような特殊効果を施せ。ただし,データは「Public(p:)/アプリケーション活用の基
礎/candy.jpg」を用いよ。
また,
「Public(p:)/アプリケーション活用の基礎/kakou.doc」を開き,好きなフィルタを適用した画像 2 つを解像度「幅 250
ピクセル」「縦横比を固定」に縮小したものをコピーして貼り付けよ。
(1) パステル画
⇒
(2) モザイクタイル
⇒
(3) ソラリゼーション
⇒
J104-3
(4) 逆光
⇒
(解答)
【パステル画】
1.
フィルタ → アーティスチック → 粗いパスエル画
2.
ストロークの「長さ・正確さ」「テクスチャ」を決定
※フィルタ→モザイクギャラリ,からでもフィルタを選ぶことができる。
【モザイクスタイル】
1.
フィルタ → テクスチャ → モザイクタイル
2.
「タイルの大きさ」「溝の幅」「溝の明るさ」を決定
【ソラリゼーション】
1.
フィルタ → 表現手法 → ソラリゼーション
【逆光】
1.
フィルタ → 描画 → 逆光
2.
「明るさ」
「光源の位置」「レンズの種類」を決定
例題4-3 特殊変形
与えられた画像「flower_2.jpg」に,次のような特殊変形を施せ。ただし,データは「Public(p:)/アプリケーション活用の
基礎/flower_2.jpg」を用いよ。
また,「Public(p:)/アプリケーション活用の基礎/kakou.doc」を開き,好きなフィルタ(特殊変形)を適用した画像 2 つを
解像度「幅 250 ピクセル」「縦横比を固定」に縮小したものをコピーして貼り付けよ。
(1 ) 渦まき
⇒
(2) 球面
⇒
(3) シアー
⇒
J104-4
(4) ゆがみ
⇒
(解答)
【渦まき】
1.
フィルタ → 変形 → 渦まき
2.
「角度」を決定
【球面】
1.
フィルタ → 変形 → 球面
2.
「量」を決定
【シアー】
1.
フィルタ → 変形 → シアー
2.
線を変形させる → 「未定義領域」を設定する
【ゆがみ】
1.
フィルタ → ゆがみ
2.
「ワープツール」「渦-回転ツール」「縮小ツール」「膨張ツール」「ピクセル移動ツール」で変形させる
※「メッシュを表示」にすると作業がしやすくなる。
例題4-4 選択範囲のぼかし
与えられた画像を,次のように加工せよ。
(1) 画像をセピア色に変更し,境界をぼかした楕円形でくり抜く(child_2.jpg)
⇒
(2) 画像の一部に焦点を合わせ,背景をぼかす(article.jpg)
⇒
(3) 画像全体をぶらす事で動的な画像にする(wood.jpg)
⇒
(解答)
【選択範囲のぼかし】
1.
イメージ → 色調補正 → チャンネルミキサー
2.
「モノクロ」にチェック → 「モノクロ」のチェックをはずす
→
J104-5
「出力先チャンネル」を「赤」に選択
→
「ソースチャンネル」の
「レッド」をスライダーで調整し,適当な赤みをつける
ツールボックス → 「楕円形選択ツール」で範囲を選択
※[Alt]を押しながら楕円を描くと,中心から描画することができる。
4.
選択範囲 → 境界をぼかす → 半径を入力
5.
選択範囲 → 選択範囲を反転
6.
編集 → カット
7.
選択範囲 → 解除
※[Ctrl+D]で選択範囲を解除できる。
【選択範囲のぼかし(ガウス)】
1.
ツールボックス → 「楕円形選択ツール」で範囲を選択
2.
選択範囲 → 境界をぼかす → 半径を入力
3.
選択範囲 → 選択範囲を反転
4.
フィルタ → ぼかし → ぼかし(ガウス) → 半径を入力
【選択範囲のぼかし(移動)】
1.
フィルタ → ぼかし → 移動 → 角度距離を入力
3.
用語解説:カラーモデル
一般的なモデルには,HSB(色相,彩度,明るさ)や RGB(レッド,グリーン,ブルー)及び CMYK(シアン,マゼンダ,イエロー,
ブラック)がある。
• HSB(色相,彩度,明るさ)
色相とはオブジェクトが反射または発光した場合のカ
ラーをさす。色相は標準カラーホイルの位置として測
定され,0~360 度の範囲で示される。彩度は色度とも
呼ばれ,あるカラーの度合いや純度を示し,0(グレー)
~100%(最も彩度が高い)の範囲になる。明るさは、
あるカラーの相対的な明るさや暗さを示し、通常は 0
(黒)~100%(白)の範囲になる。
• RGB(レッド,グリーン,ブルー)
可視光線スペクトルの大半は RGB の光をさまざまな割
合や強さで混合することで再現できる。RGB カラーは,
白を表現するためにカラーを重ね合わせるので,加算
混合色とも呼ばれる。0(黒)~255(白)の範囲で各構成要素の照度の値をそれぞれのピクセルに割り当てること
で得られる。すべての値が 255 であれば純粋な白になり,すべての値が 0 であれば純粋な黒になる。RGB 画像では,
これらの 3 つのチャンネルを使用することで,画面上に 1,670 万色を再現する。
• CMYK(シアン,マゼンダ,イエロー,ブラック)
CMYK モデルは紙にプリントされたインクが光を吸収する性質を利用して色を再現する。理論上は CMY の純粋な
色素を組み合わせると,すべてのカラーが吸収され,黒が生成される。そのため,これらのカラーは減算混合色カ
ラーと呼ばれる。ただし,プリント用インクには必ず不純物が含まれているので,これらの 3 色のインクを混合す
ると実際には濁った茶色になる。従って純粋な黒を生成するには黒色(K)インクを混ぜる必要がある(黒(Black)
に K が使用されるのはブルー(Blue)の B と区別するため)。
減算混合色(CMY)と加算混合色(RGB)のカラーは、補色の関係である。減算混合色の各々の色を組み合わるこ
とで加算混合色の 3 色が作られ,逆も同じである。
用語解説:チャネル
画像のカラー情報は各種カラー要素に分けて考えることができる。例えば RGB 画像であれば,R(赤),G(緑),B(青)と
いったカラー要素で構成されている。この各要素を個別に考えるのがチャネル(チャンネル)という概念。グレーイメ
ージでは 1 チャネル,CMYK イメージでは 4 チャネルがある。
用語解説:ガンマ補正
モニターに表示される画像の全体的な明るさと色の彩度を調整するもの。コンピューター本体は画面に色を表示する
ようモニターに信号を送るが,これは該当するピクセルに対して特定の電圧を送ることによって行なわれる。このとき,
適正値に調整されていないモニターは,画面が暗すぎて十分なコントラストが得られない。ガンマ補正により,色の信
号がモニターに達する前にその信号を調整することで,適正な色を表示することができる。画像の階調の変換特性を表
すのに「ガンマ(γ)」という数値が使われている。
J104-6