研究室紹介 - Department of Civil Engineering, Nagoya University

構造・材料系
研究室紹介
伊藤・北根研
舘石・判治研
中村(光)・国枝研
57
58
2012 年度研究室紹介資料
2012.3.31(Sat)
社会基盤工学専攻 構造・材料工学講座(構造解析学 G,鋼構造学 G)
伊藤・北根研究室
構造研
メンバー
教員
伊藤義人教授
北根安雄准教授
廣畑幹人助教
学生
博士後期課程:2 人(留学生:インド,ベトナム)
博士前期課程:7 人(M2:2 人,M1:5 人)
学部生:4 人
先生達の
指導ぶり
伊藤先生からは,主に構造物の維持管理や土木分野における情報処理技術の利用
などについて,研究指導をしていただけます.北根先生からは,主に FRP など新材
料による構造物の補修・補強に関する研究について指導していただけます.また,
廣畑先生は昨年から名古屋大学に赴任した先生で,学生一同のさまざまなケアをし
てくれる伊藤研の非常に心強い味方で,伊藤先生とご一緒に研究されています.
研究指導は熱心で,時には厳しい指導もありますが,親心からの面が強く,そのやさしさに
気づく先輩方が多いです.社会人ドクターの方がいたり,年に一度は卒業生と研究室同窓会も
やったり,社会からの情報も得ることができます.
研究内容
0日
 鋼橋および鋼構造物の腐食劣化特性と耐久性に関する実験的および理論的研究
 構造物の耐震・衝撃性能評価と設計法に関する研究
 構造物のライフサイクルアナリシスと環境負荷低減構造物の設計法に関する研究
 FRP 材料の土木構造部材への適用に関する研究
 港湾鋼構造物の健全性評価と補修補強方法に関する研究
150日
300日
A
塗
装
系
C
塗
装
系
I
塗
装
系
塗装鋼板の環境促進実験結果
防護柵の衝突解析
FRP 材料試験
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研究室と
実験室
学生研(8 号館 3 階 310,314)
至って普通の研究室.机のレイアウトなど
学生の自由でいつでも変更可能なところ
です.夜食にもこまらないので思う存分
研究に打ち込むことができます.
環境促進実験室
材料の劣化を促進させる
環境促進試験槽を用いて,鋼材や鋼橋の防食シ
ステムの劣化特性を把握する実験を行ってい
ます.当研究室の目玉と言える実験装置です.
構造研は
こんな所
構造研の
研究 Style
年間
スケジュール
 鉄道(JR 東海・東日本),鉄鋼(新日鉄,JFE エンジ),インフラ(中電,東電),
名古屋市などに OB が多数います.その道を目指す人はもちろん,そうで
ない人にも有益な情報を得ることができる場だといえます.
 先生がとても話しやすい.
 飲み会が多い.2 次会はボーリングがベター.
 留学生が多いので英語が身につく.世界中に友達ができます.




コアタイムなどはなく,研究と各自の生活に沿って自主的に進められます.
でもたまには息抜きも必要だと思います.
実験が中心か数値解析が中心かは研究テーマによって異なります.
数人でひとつのグループになり,ひとつのテーマについて共同で研究する
スタイルをとっています.
 学生研と先生方の部屋が向かいあわせなので,研究が行き詰まってもすぐ
ディスカッションすることが可能です.
4月
花見
基本無礼講です
9月
ブリッジコンペ
みんなで橋を造ろう!
9月
研究室旅行
去年は犬山城!
10 月
ソフトボール大会
勝ちに行きます
12 月
中間発表
緊張せずに望みましょう!
忘年会
基本無礼講です
2月
卒論提出・発表
シャカリキやれば何とか…
3月
追いコン
基本無礼講です
謝恩会
みんなに感謝しましょう
研究室の雰囲気などを感じに,ぜひ一度研究室にお越しくださいませ!
連絡先:M1 鞍馬敦士
60
[email protected]
舘 石 ・判 治 研 究 室
<教員>
教授 : 舘石 和雄
准教授 : 判治
剛
助教 :崔
誠珉
<学生>
博士後期課程:Xiaochen Ju(中華人民共和国),酒井 修平,Park Jin-Eun(韓国)
博士前期課程:鵜飼隼,笹田翔,永松直樹,加藤啓都,鶴田義隆,高瀬達也
学部生:早田直広,長谷川吉男
<平成24年度 年間行事>
4月
学術発表 in Beijing
花見
巨人VS中日@ナゴヤドーム
5月
新歓飲み会
6月
名大祭土木展・模擬店
7月
BBQ
9月
土木学会年次学術講演会
現場見学 in 広島
ブリッジコンペティション
10月
ソフトボール大会
12月
卒論・修論中間発表 忘年会
1月
研究室同窓会・新年会
2月
卒論、修論発表会・打ち上げ
3月
卒業記念パーティー
ブリッジコンペティション
研究室旅行
詳細は研究室ホームページで↓
http://skyarch.civil.nagoya-u.ac.jp
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舘石・判治研の研究
舘石・判治研究室では、鋼橋を中心とした鋼構造物の疲労、維持管理の問題に取り
組んでいます。き裂への樹脂注入という新しい発想や、ステレオグラフィー、画像計
測技術などの最新技術を利用すること等を研究しています.
<研究課題>
 土木鋼構造部材の低サイクル疲労に関する研究
画像計測を用いた低サイクル疲労試験を構築し、溶接継手における疲労強度を明ら
かにするとともにその向上法について検討する。
 高サイクル疲労強度向上法に関する研究
溶接継手において、現場での止端処理を行う際に、適用性の高い改善方法について
検討し、その疲労強度向上効果の有効性を検討する。
 溶接継手に生じる疲労き裂の進展に関する研究
溶接止端部に発生する疲労き裂の進展及びその停留について検討した。き裂進展経
路とそのき裂近傍の応力場との関係性を明らかにする。
 鋼・コンクリート合成床版の疲労に関する研究
鋼・コンクリート合成床版のずれ止めとして用いられる鋼版の適切な設計手法と疲
労強度評価式を明らかにする。
<平成 23 年度の卒論・修論テーマ>
 鋼床版縦リブ・横リブ交差部に生じる疲労損傷に関する研究
 溶接補修した面外ガセット溶接継手の疲労強度
 鋼橋ブラケットと主桁溶接部の局部応力と疲労強度
 SBHS 鋼を用いた溶接継手の疲労強度に関する基礎的研究
<実験風景>
橋脚実験
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梁実験
版実験
中村・ 国枝研 究室
材 料 形 態 学 グ ループ
<メンバー紹介>
教授:中村 光
准教授:国枝 稔
博士課程
D3 : Zhang Yongzing
Kang Choonghyum
田中寿志
助教:上田 尚史
修士課程
M2 : 青山達彦
杉本勝哉
松本侑士
李虎
M1 : 海野貴裕
加納崇壮
河邊亮太
古橋宏紀
菊誠
学部
B4 : 神田剛
水野さおり
研究内容
実験と解析の両面からコンクリートに関する実現象の解明に向けて研究.
・構造
・新材料
コンクリートの力学的性能について実験的・
特別な性能(強度が高い,環境にやさしいなど)
解析的研究
をもつコンクリートを作製
例)ジオポリマー技術を利用した,固化体の作製
珪砂+フライアッシュ+高炉スラグ微粉末+シリカフューム+水ガラス→新しいコンクリート材料
↑製造過程でCO2を大量に排出するセメントを使用していない=環境負荷の低減
その他の研究:高強度モルタル,ひび割れが自己修復するコンクリートなど
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・維持管理
:コンクリートの劣化現象を実験だけでなく,解析でも再現→実現象の解明へ
例)高温加熱環境下におけるコンクリートの内部損傷および爆裂現象の評価手法の開発
トンネル火災時にコンクリートが加熱されて,かぶりコンクリートが剥落する現象についての研究
爆裂ビフォーアフター(実験)
本研究室での解析で得られる変形図
その他の研究:鉄筋の腐食によるコンクリートひび割れ進展予測の解析など
2012年度予定表
名工大岐阜大交流会
富士山登山
修論発表
実験風景
卒業生の進路
修士(就職率 100%)
・ゼネコン(鹿島、大成建設、大林組、清水建設 etc.)
・電力・ガス(中部電力、東京電力、電源開発、東邦ガス etc.)
・鉄道(JR 東海、JR 東日本、JRTT etc.)
・高速道路(NEXCO 中日本)
・公務員(国土交通省、経産省、愛知県、名古屋市、東京都)
・建設コンサル(パシフィックコンサルタンツ、JR 東海コンサルタンツ、
オリエンタルコンサルタンツ etc.)
学部
・大学院進学率≒100%
名大祭土木展
もっと詳しく知りたい方はこちらまで!!
9号館5階526室(学生研究室)
Tel:052-789-4484
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HP: http://concrete-lab.civil.nagoya-u.ac.jp/
水工系
研究室紹介
辻本・戸田・田代研
水谷・川崎・李・中村(友)研
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大学院入試説明会資料
2012/3/31
(通称:水理研)
大学院工学研究科社会基盤工学専攻 - 水工学講座 - 流れ・地形解析学グループ
大学院環境学研究科都市環境学専攻 - 環境機能物質学講座 - 環境機能物質学グループ
研究室所在地:工学研究科 9 号館東館 2 階 教員室:201,203,205 号室
学生研究室:202,206 号室
名古屋流域圏水理研究院 HP:http://www.nhri.jp/
学生研究室 HP:http://www.genv.nagoya-u.ac.jp/hydro/index.htm
水理研は,川が大好きな研究室です.今は,それほど川に興味が無くとも,水理研に入れば必ず川が好きになるでしょう.植生,生
態系,水災害など様々な研究テーマを扱っていますが,みんな,川を安全に,よりよい環境にしたいという気持ちは同じです.
1. 教員紹介
辻本哲郎(つじもと てつろう)教授
戸田祐嗣(とだ ゆうじ)准教授
専門:河川工学,土砂水理学
専門:水工水理学
現在の主な研究
現在の主な研究
治水技術・洪水危機管理,植生を伴う流路の河
流れ・生物・化学相互作用,付着藻類の一次生産,
道動態,河川生態系の構造と機能,自然共生型
河川における栄養塩輸送,河川の物質輸送と生物
流域圏の環境アセスメント技術の開発
一次生産,流域圏の環境保全
田代 喬(たしろ たかし)准教授
専門:応用生態工学
大橋知子(おおはし ともこ)技術補佐員
現在の主な研究
流域・河川の生態系機構解明,流域からの土砂
流出,生息場所の景観解析,希少生物の工学的
山森 文(やまもり ふみ)秘書
保全(※環境学研究科所属)
2. 学生紹介
博士後期課程
D3
MD. Serazul ISRAM(バングラデシュ)
,
Jetmir SKUKA(アルバニア)
D2
Deen ISRAM(バングラデシュ)
D1
全浩成(韓国), Marie THOMAS(フランス)
,李楠楠(中国)※
博士前期課程
M2
小川隆文・酒井紀誓・山下貴正・吉本大亮・
芳賀康晃・馬超越(中国)
M1
内田考洋・片岡輝之※・吉池朋洋
(※は環境学研究科所属)
学部生
B4
伊藤和馬・小出博之・深澤慶也
3. 研究室行事 (主な年間行事は次ページの表参照)
①研究室ゼミ・輪講
研究をしたい学生,論文提出の義務がある学生(D3,M2,B4)が研究の計画,
進捗状況や方向性等について,他の研究をしている学生や先生方と議論をす
る場です.
輪講ではさまざまなテーマについて先生・学生と議論しあい,理解を深め
ていきます.
②飲み会・スポーツ・旅行
先生・友人と汗をかいて楽しむスポーツイベント(バスケ等)を隔週ペー
スで行っており,運動不足対策も万全.
他にも,先生方とフランクに話せる飲み会,行きたいときに行く旅行(ス
キー・スノボ・釣り・祭り)など,充実した研究室生活を送れます.
年間スケジュール(概略)
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大学院入試説明会資料
4月
新メンバー(M1)歓迎会
10 月
土木系講座対抗ソフトボール大会
5月
公務員試験
11 月
名古屋シティマラソン参加
名大祭土木展
6月
土木学会中部支部原稿提出
12 月
河川技術シンポジウム(東京)
名大水系研究室合同飲み会
卒論・修論経過報告会
研究室忘年会
7月
修士論文中間発表
1月
8月
大学院入試
2月
9月
2012/3/31
新年会
卒論・修論提出,発表,審査
日本陸水学会東海支部研究発表会
土木学会中部支部研究発表会
水工学論文提出締切
3月
院試お疲れ飲み会
水工学講演会
研究室送別会,卒業式・記念パーティー
4. 研究紹介
a. 流砂系管理のための基礎研究
河川内で砂がどのように動き地形を形成しているか,河道内植生が物
理環境の変化とともにどのように繁茂してきたかなどの解明につとめ
ています.主に現地データの解析,数値シミュレーション,水路実験を
行っています.
c. 治水と水災危機管理
堤防の決壊(破堤)を想定した治水対策は洪水被害の軽減を図る上で
重要です.また,ひとつの河川にだけ注目するのではなく,水系あるい
は流域単位での複合的なシステムの治水安全度評価も重要です.これら
・
について,実験や数値解析を行い,検討・評価を進めています.
b. 河川生態系の機構解明
川には様々な空間が形成されています.その空間に生息している植物
や生物は川を流れている水や物質を利用しています.川の様々な機能を
支える,地形・植物・水質に対する役割を捉えて,目に見える形にする
ための研究を行っています.
国際色豊か!
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アットホームな研究室です。
教授陣による熱心な指導(お酒も含む)
水谷法美教授(皆が尊敬するボス,優しい笑顔の土木界の生き仏,工学研究科副研究科長就任)
川崎浩司准教授(学生思いの頼れる先生,研究,飲み会,野球も常に全力投球)
李光浩准教授(韓国出身,スタイルが良い,一見恐いけど意外とお茶目,好きな色=ピンク)
中村友昭特任講師(今後日本を代表する「世界のNAKAMURA」へ,所属は高等研究院)
高須吉敬技術補佐員


博士課程所属
D3 彭偉,李佑東,任興月
D2 Chathura Manawasekara
D1 趙容桓,鈴木一輝, VU Thi Lan Huong
M2 安藤康平,田邊卓,内藤光,松野哲弥,森本陽介,山田裕貴
M1 青木悟,高杉有輝,中島彩,根笹裕太,松浦翔,森貴寛, Bansao Abdljalil Mitmug
学部所属
B4 坂谷太基,澤祐太朗,土井勇人,西浦洋平
以上29名
ゼネコン(大成建設,鹿島建設,清水建設,熊谷組,間組,東亜建設,五洋建設,銭高組)
コンサル(日本工営,パシフィックコンサルタンツ,建設技術研究所,日建設計,気象協会)
公務員(国土交通省,愛知県,岐阜県,三重県,奈良県,福井県,静岡県,名古屋市,刈谷市)
重工・造船(新日鐵,日立造船,IHIマリンユナイテッド)
インフラ(JR東海,名古屋鉄道,NTT)
研究機関(名古屋大学,港湾空港技術研究所,電力中央研究所)
院試に強い…推薦入試(筆記試験免除)のノウハウの蓄積はバッチリ.昨年度は合格率100%
アットホームな研究室,ソファーベッド完備で宿泊OK.長期滞在可能です.
卒論は完全バックアップ.先生・先輩の優しい指導.
留学生たくさん(約30%),自然と高まる英語力,国際性.
今春から,実験室に計測室設置!! これにより快適な実験ライフが可能に!?
HPアドレス: http://www.coast.civil.nagoya‐u.ac.jp
所在地:名古屋大学工学部8号館4階406・410号室(学生研),エレベータでどうぞ!
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固気液多相乱流数値モデル DOLPHIN の開発
固気液相の相互作用の解明を目指し,
数値モデルの開発を行っています.
解析結果をより効果的に見せるため,
3次元グラフィック描画ソフトPOV‐Rayを導入.
伊勢湾を対象とした解析
•
高潮・高波に関する研究
高潮・高波による浸水をシミュレーション.
左図は台風モデル,右図は氾濫の様子.
•
海域の流動・水質構造解析
数値モデル,衛星画像解析,現地観測デ
ータを使用.
伊勢湾における水質構造の解明を目指す.
左図は夏季,右図は冬季の水温を示す.
津波に関する研究
•
津波伝播・浸水に関する研究
東北地方太平洋沖地震津波の再現解析,
将来発生が予測される東海・東南海・南海
巨大三連動型地震の伝播・浸水シミュレー
ション
•
コンテナの漂流挙動特性
エプロン上に置かれたコンテナの,津波襲来時を想定した挙動特性の解明
40
20
y(cm)
0
-20
-40
-60
50
100
x(cm)
70
150
新たな沿岸防災構造物の研究
•
波返し付き傾斜護岸
波返し工を有することにより,越波量を低減
できる有用性のある護岸.
IB法を用いて解析することで,IB法の適用
可能性を検討.
•
浮体パネル
直立護岸前面に越波低減浮体パネルを設置する護岸形式の提案.
水面変動に追随することで高い越波低減効果を有することを実験で明らかにした.
静穏時
•
高波来襲時
浮体式防波堤
環境に優しい浮体式防波堤の消波機能の解明とともに,
その動きを利用した発電装置の開発を目的とし,模型実験や数値計算を行っています.
礫浜の地形変化に関する研究(現地観測)
定期的に現地観測を三重県:七里御浜にて行っています.
観測データから,海岸地形変化の機構について考究.
71
4月:花見…例年,千保代稲荷神社の夜桜を肴に酒を嗜みます.
7月:水系研究室合同懇親会…辻本・戸田研究室,片山研究室との合コン.横の繋がりを深めよう.
8月:ゼミ合宿…大阪大学,豊橋技術科学大学と合同.昨年は伊良湖,今年は何処に??
9月:登山…一昨年は御在所岳に上りました.今年こそ富士登山達成なるか!?
10月:ソフトボール大会…経験者大大大募集,来年こそは上位入賞を狙います.
卒論・修論突入コンパ…初速度が大切.研究室一丸となって取り組みます.
12月:忘年会…1年の反省,そして心機一転,卒論・修論の追い込みへ.
2月:卒論・修論発表→打ち上げ…本当にお疲れ様でした.
3月:土木学会中部支部…自分たちの発表はもちろん,色々な分野の研究発表がみられます.
追いコン…卒業される先輩方を盛大に追い出します.
その他にも,定期的に現地観測,非公式行事として,釣り,シティーマラソン,散発的な飲み会などが発生します.
4月:説明会
説明する水谷先生と川崎先生
10月:ソフトボール大会
仲間とともに汗を流す
72
7月:水系研究室合同懇親会
研究室の垣根を越えて
2月:卒・修論発表
これまでの研究の集大成
8月:ゼミ合宿
3大学そろっての集合写真
12月:忘年会
1年間お疲れ様でした
地盤系
研究室紹介
中野・山田研
野田・中井研
73
74
中野・山田研(地盤工学講座/地盤力学・土質基礎工学グループ)
中野・山田研では,地盤力学でも特に,地盤材料学を大きな柱として研究を進めています.地盤材料の大きな特
徴を述べると,以下の 4 つが挙げられます.
1. 我々人間は,『母なる大地』の上で生活し,全てのもの,構造物は地盤の上に立っている.
2. 自然材料であるため,粘土から砂,泥岩,礫など様々な材料が混合して存在する.軟らかいものもあれば硬
いものもあり,ほとんど変形しないものもあれば,数 10 年~数 100 年かけて大変形を起こすものもある.
3. 自然材料であるから地球物理学・地質学・堆積学などの理学とのコラボレーションや展開の可能性も大きい.
4. 建設発生土や浚渫土などの材料は,セメント系固化材などで改良し,人工材料として扱うことも多い.
中野・山田研では,あらゆる土の力学挙動を,名大地盤研が開発した弾塑性構成モデル(SYS カムクレイモデル)を
用いて,理論的に解釈し,再現を試みます.そして,様々な地盤材料で作られた土・地盤構造物の変形を予測し,
新しい地盤材料学の構築を目指します.
研究室のスタッフ
表彰
科学技術分野の文部科学大臣表彰
(H22 年度,地盤工学講座で)
地盤工学会論文賞(H21 年度,中野先生他)
地盤工学会論文賞(H20 年度,山田先生他)
など
中野正樹教授
山田正太郎准教授
野々山栄人助教
研究の紹介
① 名古屋港浚渫土砂の有効利活用問題への取り組み
名古屋港は「伊勢湾スーパー中枢港湾」に指定され,日本の主要
名古屋港ポートアイランド
国際貿易港としての飛躍が期待されている.その一方で,周辺河
川から大量の土砂の流入に悩まされる浅水深の天然の不良港で
もある.年々大型化する船舶が安全に航行するための航路・泊地
の整備拡充が不可欠となっており,毎年 100 万m3以上の浚渫土砂
が発生している.浚渫土砂は名古屋港ポートアイランド(PI)に仮置
きされているが,①PIの受け入れ容量の限界,②大地震でのPIの
崩壊の危険性から,泥土である浚渫土砂を改良し,有効利活用す
ることが喫緊の課題となっている.
そこで,管中混合固化処理工法を想定し,セメント改良土を作成(下図)し,物理学的性質や力学的性質などを
調べるために,各種室内試験を行っている.その試験結果をもとに弾塑性構成モデル(SYS カムクレイモデル)を
用いて力学的挙動を再現し,改良土の力学的性質を把握する.さらに,管中混合固化処理工法を実地盤に適応
した際の挙動を GEOASIA により解析し,浚渫土砂の有効利活用の方法を模索している.
浚渫土
セメント
セメント改良土
管中混合固化処理土の作成方法
75
② 締固め
地震による盛土崩壊
近年,地震による盛土の崩壊が多く発生しており(右図),盛土の耐震性
能に注目が集まっている.しかし,盛土の管理基準は 40 年間変わっておら
ず,特に材料特性が基準に反映されていないことを問題視されている.そ
こで,管理基準の見直しに向けて,土の締固めに着目し,締固めにより土
の力学特性がどのように変化するのか実験により調べている.さらに,弾
塑性構成モデル(SYS カムクレイモデル)を用いて力学挙動を骨格構造概
念を用いて解釈し,盛土に良い土や締固めを理論的に説明することを試み
ている.
③ 土の弾塑性構成式の開発
これまでの多くの研究は,便宜的に粘土と砂とで
別々の理論を構築してきました.名古屋大学では,独
自の「構造概念」を導入した弾塑性構成モデル(SYS カ
ムクレイモデル)を提案し,あらゆる土材料の力学挙動
を一つの理論的枠組みの中で統一的に記述できるこ
とを示してきた.現在はさらに,破砕現象や砂のサイク
リックモビリティといった土の複雑な力学特性に関する
精緻な実験とその詳細な観察を行い,構成モデルの
更なる発展に取り組んでいる.
【実験結果】
【解析結果】
砂の非排水せん断挙動
学生生活
■学生研:工学部 9 号館西棟 3 階(314 号室・318 号室)
■実験室:機械航空実験棟 1 階,地圏実験棟 1 階
■学生:DC 1名,M2 2名,M1 7 名,B4 3名
 毎週行っているゼミでは,グループワークを行ったり,構成式につ
いて勉強しています.
 ゼミやゼミ旅行,飲み会などは地盤系 2 講座合同で行っています.
 たくさんの先輩,後輩と一緒にしっかりと勉強・研究しながら,楽しく
過ごしています.
 ほとんどの研究は,先輩(M1,M2)と一緒にするので,先輩達と仲
良くなれます.
 企業との共同研究も行ったりするので,実践的な研究もできます.
 やる気のある学生さん,大歓迎です!
 研究室に興味のある人,話を聞いてみたい人は気軽に研究室に顔
を出してください.
H23 年度の修論・卒論題目




ゼミ旅行
実験の様子
骨格構造概念に基づくセメント安定処理土の改良効果の把握
締固め特性の異なる盛土材の力学特性と盛土の地震時安定性に関する研究
水~土骨格連成動的有限変形解析による自然堆積粘土地盤の遅れ破壊シミュレーション
中空ねじりせん断試験装置を用いた砂の液状化に及ぼす初期異方性の影響に関する基礎的研究・・・・等々
最近の就職状況
東海旅客鉄道株式会社(JR 東海)・東日本旅客鉄道株式会社(JR 東日本)・西日本旅客鉄道株式会社(JR 西日本)・
清水建設株式会社・鹿島建設株式会社・東日本電信電話株式会社(NTT 東日本)・・・等々
研究室の連絡先
学生担当(岡野) Tel:052-789-4483,E-mail:[email protected]
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野田・中井研究室(地盤工学講座/地盤防災工学グループ)
2011 年 3 月 11 日に発生した東北地方太平洋沖地震では、
液状化や盛土の崩壊など、
各種の地盤災害が発生し、
より被害を深刻化させました。私達の暮らす東海地方では,今後 30 年の間に東海地震は 87%,東南海地震は 60
~70%の確率で発生すると予測されています
(交通死亡事故に遭う確率(30 年で 0.2%)よりもはるかに高い!!)
.
東海,東南海,南海の 3 連動だけでなく,日向灘を含めた 4 連動地震までもが危惧される南海トラフ沖での被害
は,東日本大震災をはるかに凌ぐとも言われており,住民の命や重要社会基盤施設を災害から守ることは,われ
われ土木技術者にとって最重要使命であると言っても過言ではないでしょう.野田・中井研究室では,地震を中
心としたあらゆる自然災害から国民の生活を守るため,東海地方はもとより,日本の防災・減災に必要な地盤強
化技術や設計原理の探求・開発に取り組んでいます.
【研究室のスタッフと学生】
DC…2 人
M2…2 人
M1…1 人
B4…2 人
野田利弘教授
中井健太郎准教授
田代むつみ助教
酒井崇之研究員
【研究の特徴】
現場から採取した土試料を用いた「室内試験」によって対象地盤の特性を把握するとともに,世界最先端の研
究成果を搭載した,名古屋大学開発(特許取得済)のプログラム GEOASIA による「数値解析」によって地盤
変形を予測します.数値解析と実験の両面から研究を進めています.研究対象は,東海地区を中心に日本全国各
地に及び,近年ではアジア近隣諸国にも,研究室の研究成果が応用されています.
■GEOASIA とは?
静的・動的を問わず,与えられた外力条件のもとで,変形から破壊までを統合的に解析することができる
プログラムです.解析技術がどのように使われているかは,HPをご覧下さい(http://www.geoasia.jp/)
■SYS カムクレイモデルとは?
カムクレイモデルを土台に土の骨格構造(構造・過圧密・異方性)の働きの記述により,砂・粘土・中間土
を問わず,あらゆる土の力学挙動を同一の理論的枠組で表現する弾塑性構成式です.
【研究内容の紹介】
① インフラ施設の耐震診断 ~巨大地震が来たらどうなる??~
国土の狭い日本では,大都市のほとんどは軟弱な沖積平野に立地しており,さらに,近年の日本の重要な土
木構造物は,空港や高速道路,新幹線を始めとして,その力学挙動において未解明な部分の多い中間土(砂や
粘土,泥岩等が混在している土)で埋め立てられた人工地盤(海上人工島や埋立地)に立地されることが多く
なっています.日本の重要なインフラは,地震被害が懸念される軟弱地盤上に多く蓄積されており,地震被害
を最小限にとどめるためには耐震性能を的確に照査することが不可欠となっています.研究室では,特に中部
圏の複数の官民との共同プロジェクトに参加し(国交省,中部電力,東邦ガス,NEXCO 中日本 etc)
,地震時
の地盤被害を予測するとともに,インフラ設備の耐震性評価と耐震強化対策の検討に加わっています.
海底の軟弱粘土が地震動によって乱され,
名古屋
港の高潮防波堤が 4m 以上もの沈下を生じる可
能性があることを指摘(現状高は 6.5m)
.
液状化の危険性の高い地盤に建設されたガス供給設
備の地震時被害予測(側方流動や沈下)
.
77
② ベトナム-サイゴン東西道路の長期沈下予測と対策工の検討
ベトナムのホーチミン市に建設中のサイゴン東西道路は,有機質を含む
軟弱地盤層が 25~30m も存在する後背湿地帯に建設されています.現地で
は,当初の予測を遥かに超える沈下量だけでなく,現在も継続する長期沈
下が問題となっています.研究室では,国内の類似被害現場の調査と
GEOASIA による数値解析を通して,今後の変状予測(沈下量や収束時期)
を行うとともに,従来設計の是非や適切な対策工事の検討を行なっていま
す.このように国内だけでなく,社会資本整備が今後一層進むと考えられ
る東南アジアやアフリカ諸国への貢献も視野に入れて研究を進めています.
③ 浦安の液状化被害の検証とハザードマップの精緻化
東日本大震災では,浦安をはじめとした東京湾沿岸部で大規模な液状化被害
が発生しました.震源から離れているにも関わらず被害が甚大となった理由と
しては,地震動継続時間の長さのみがよく指摘されています.研究室では液状
化層の下の地層構造(土の種類や傾斜 etc)に着目し,地層構造が地表近くの
液状化被害にどのような影響を及ぼすかを検討しています.そのために浦安市
で地表から 70m までのサンプリングを実施し,液状化した表層地盤だけでな
く,深部に堆積する軟弱粘土層の力学特性把握を試みています.研究成果を基
に,
より確実性の高い液状化被害のハザードマップの作成に役立てていきます.
【その他の研究内容】
不飽和土のモデル化,発電所護岸の地震対策,液状化マップの作製,粘土地盤の地震被害 等
【研究室の様子】
(地盤系2研究室共通)
■研究室の場所:工学部 9 号館西棟 3 階




■実験室:航空実験棟 1 階、地圏実験棟 1 階
研究室は広くいつもにぎやかで住み心地抜群です.
(ベッド,冷蔵庫等完備)
週に1度のゼミでは各研究の進捗状況発表や輪講など活発な議論が交わされます.
その他各種行事では飲める人は飲み,飲めない人もトークやカラオケやボーリング等で盛り上がり,みんな
で一丸となって騒ぎます.
卒業研究はグループ単位で実験・解析等を行うので一人で孤立することはなく先生方はもちろんのこと M1,
M2,DC みんなで一丸となって取り組みます.これはスタッフと学生の多い研究室ならではの利点であり卒
論作成の際にはとても心強いです.
実験風景
2011 年度の行事実績
4月
名工大地盤研との花見
5月
新歓コンパ
6月
名大祭(土木展)
9月
ゼミ旅行
10 月
ソフトボール大会、3 年生コンパ
卒修論突入コンパ
12 月
忘年会
ゼミ旅行
1月
研究の追い込み、卒修論発表
2月
3月
卒修論打ち上げコンパ
M1 お疲れ会
追いコン
詳しくは研究室の HP で!!
URL:http://www.soil.civil.nagoya-u.ac.jp/
78
計画系
研究室紹介
林(良)・加藤研
森川・山本・三輪研
中村(英)研
79
80
環境学研究科 都市環境学専攻
林・加藤研究室
メンバー紹介
林良嗣 教授 Yoshitsugu HAYASHI
理想都市の達成にむけ方法論を考究
9発展途上国の経済発展・都市化・モータリゼーション・環境影響のモデリングと国際比較
9少子高齢時代の持続可能な都市/農村経営のためのSmart Shrink戦略
9Quality Of Lifeにもとづく社会資本及び国土都市空間の評価方法
9低炭素化のための交通戦略と技術・政策手段の国際比較研究
9美しい都市ストック形成のための土地税制・都市計画制度の研究
加藤博和 准教授 Hirokazu KATO
人と環境にやさしい「持続可能な」交通体系の実現を目指して
9交通政策が地球環境や都市環境に及ぼす影響の評価手法の開発
~交通のライフサイクル評価(LCA)~
9地球温暖化防止に資する交通体系(EST)や都市経営のあり方に関する研究
9地域公共交通活性化・再生の方法論に関する研究
助教 柴原尚希 Naoki SHIBAHARA
職員 プロジェクトを推進する研究員、事務補佐員が多数在籍
学生 博士後期課程:9名、博士前期課程 :12名、学部:4名、大学院研究生:1名、学部研究生:1名
研究室の活動
研究風景
Act Locally! :きめ細かな方法論
9現場で認識する問題意識
→異国の地へも積極的に現地入り!
9多様なスタッフ・学生間のコミュニケーション
→週1回で実施されるゼミでは、研究室のメンバーが一堂に会し、
主に論文提出を控えている学生が進捗状況や方向性を発表し
ます。この場で、教員・研究員・学生が議論をぶつけあい、研究
を着実に進めていきます。
Think Globally! :俯瞰的な視野
9国内外の学会での成果発表
→土木学会、世界交通学会(WCTRS)、東アジア交通学会(EASTS)、
都市計画学会、LCA学会などで発表します。色々な所に行けるのでが
んばって研究しよう!
9国際シンポジウムの主催・運営
→研究以外にも社会に出てから役立つ経験する機会が豊富にあります。
受賞
9チーム運営能力を極限まで高められます
9やりたいことが見つかる研究室
→土地利用・交通・環境とテーマは様々
9国内外問わず、幅広い活躍の場
自由・柔軟な発想力で
各種著作物や学生発表が賞を受けています
イベントカレンダー
[春]
[夏]
[秋]
[冬]
4月:新メンバー歓迎会、ゼミスタート、花見 5月:各種学会発表
8月:夏の中間発表、ゼミ合宿
9~10月:各種学会発表、土木系研究室対抗ソフトボール大会
12月:冬の中間発表、忘年会、2月:卒・修論発表、3月:各種発会発表、追いコン
[HP] http://www.urban.env.nagoya-u.ac.jp/sustain/Jindex.html(「林・加藤研究室」で検索)
[⾒学・お問い合わせ]
名古屋⼤学東⼭キャンパス ⼯学研究科9号館東棟3階 9-302・306室(学⽣研究室)
81
℡:052-789-3828, [email protected] 担当:益⽥悠貴(博⼠前期1年)
研究テーマ
人にも地球にもやさしい、安全安心で持続可能な
都市・地域の実現を目指して
アジアにおける低炭素交通システム実現⽅策に関する研究
アジア開発途上国では、急激な経済発展・人口増加によるモータリゼーションの進展に 低炭素交通システムのリープフロッグ
より、交通を起源とする環境負荷の増加が懸念されています。途上国は、新しい技術・交 的な達成
通システムを駆使し、リープフロッグ(蛙とび)的発展をすることで、大量の環境負荷を排
出した先進国と異なる成長が必要です。
当研究室では、都市・国土の目標とする将来像を描き、その目標に至るまでの道筋を
導出する「バックキャスティングアプローチ」によって、アジア途上国における低炭素交通
の実現方策を提案・評価しています。
<2011年度卒論・修論テーマ>
9仮想シミュレーションを用いた低炭素都市・交通システムのバックキャスティング
による特定(修論)
9アジア途上国大都市の低炭素化に向けた端末旅客交通システムの検討(卒論)
低炭素社会を実現する街区群の設計と社会実装プロセス
今後、国内都市は、①炭素コストの上昇に伴う移動の制約、②インフラ・建築物利用効
率低下と経年劣化の同時進行、③エネルギー・食料供給の逼迫、④経済規模の伸び悩
み、⑤災害の激化、といった多様な問題に対応する必要があります。そのため、持続可能
性を保てる範囲への「凝集(Smart Shrink)と集約地区の低炭素化が必要です。
当研究室では、建築・エネルギー・交通の3要素が融合する街区群スケールを対象に、
2050年までの技術革新・住居更新・住み替えを考慮した低炭素街区群の具体的設計、
ビジネスモデルの検討を行っています。
<2011年度卒論・修論テーマ>
9街区群を対象とした低炭素性能評価システムの構築(修論)
9生活の質に対するライフステージ別の価値観に基づいた居住地集約地区選定の
方法論(卒論)
街区群スケール
z国土・都市空間構造
z制度・先進事例
z要素技術
環境情報技術を⽤いたレジリエントな国⼟のデザイン
東日本大震災は、日本が地震多発地帯に位置し、地震と津波によって多大な被害を
受ける可能性のある国であることを示しました。今後、人口減少・少子高齢化、産業空洞
化、住宅の劣化といった社会変化を迎える日本は、自然災害に対して回復力の強い(レ
ジリエントな)国土利用を必要としています。
当研究室では、地震・津波・洪水といった自然災害情報、人口・産業・インフラ・土地利
用などの社会情報を統合し、都市・国土の環境負荷評価、Quality Of Life(QOL;生活
の質)評価を行っています。また、得られた評価を基に、 Smart Shrink施策の可視化ツー
ルの開発を行っています。
<2011年度卒論・修論テーマ>
9前方連関効果を考慮した広域巨大災害の産業への影響評価(修論)
9被災者のQOL水準に基づく災害影響時系列評価システム(卒論)
地球学から基礎・臨床環境学への展開 (名古屋⼤学GーCOEプログラム)
環境学の研究分野は非常に多岐にわたっていますが、従来それらの研究は個々に行
われていることがほとんどでした。名古屋大学グローバルCOEプログラムでは環境学の統
合を目指し、異なる分野の研究者が現場に入り、具体的な環境問題を共有し、その原因
解明と解決策の検討を行う「臨床環境学」を、教育プログラムとして取り組んでいます。
当研究室では、臨床環境学の実践エリアとして「伊勢湾流域圏(松阪市・多気町)」、
「北東・東アジア(上海・南京他)」を担当し、統合的な環境学の創造を進めています。
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街区群を対象とした
低炭素デザインの解明
森川・山本・三輪研究室
森川研究室,山本研究室,三輪研究室は共同して,”NU TREND”(Nagoya University
TRansport and ENvironment Dynamics)という研究グループを構成し,交通・環境・ITなどに
関する幅広い研究・開発を行っています。
1. スタッフ
★ 教員
教
授:森川高行・・・環境学研究科都市環境学専攻
教
授:山本俊行・・・エコトピア科学研究所(工学研究科社会基盤工学専攻)
准教授:三輪富生・・・エコトピア科学研究所(工学研究科社会基盤工学専攻)
★ メンバー
助教:1 名 研究員:1 名 技術補佐員:2 名
D:4 名 M2:10 名 M1:10 名 B4:6 名
秘書:1 名
2. 研究内容
①人間の選択行動のモデル化に関する研究
公共政策の効果分析や商品・サービスの需要予測には人間の行動を良く知
らなければなりません。意識的にせよ,無意識的にせよ,人の行動は「選択」の
連続です。この研究では,人間の選択行動を表現できる客観的なモデルを開
発し,それを様々な交通行動(交通手段・経路の選択,目的地の選択など)
や消費行動に適用し,最終的には交通需要の予測や交通政策・都市政策の評
価に用いることを目的にしています。
②交通政策と交通計画に関する実証的研究
最近の交通政策は既存のインフラを有効に活用し,交通行動をマネジメントし
ながらまちづくりをしていく方向に大きく転換しつつあります。自動車利用削減
のための交通需要管理(TDM),都心部でのトランジットモール化,新しい道路課
金施策(PDS)などによる都心の交通まちづくりなどの研究を行っています。
③ITS による次世代モビリティに関する研究
情報通信技術(IT)は,人やモノの空間的移動と融合して ITS(Intelligent
Transport Systems)となり,未来の社会を大きく変えるものと期待されて
います。本研究では,プローブカーシステム等,世界最先端の様々な ITS プ
ロジェクトと連携しながら,移動と通信が融合した次世代のモビリティのあ
り方を研究しています。
83
④交通安全・事故分析
近年の自動車車両の安全性の向上にも関わらず,交通事故による被害は未だ大きな問題です。
我が研究室では,主に実際の交通事故データに基づく高度な統計解析手法の適用により交通事故
を減少させるための対策を提案しています。
昨年度の卒・修論テーマ
・広域災害発生時の外出者の意思決定を考慮した帰宅行動とそれに伴う交通渋滞の分析 (修論)
・中山間地域をもつ地方都市の交通手段選択モデルの構築 ―異なる調査データの融合利用方法の検討 (卒論)
・名古屋大学における PM 共同利用システムに関する基礎的研究 (卒論)
・プラグインハイブリッド車の効率性に関する分析 (卒論)
・豊田市におけるエコドライブ促進システムの効果分析 (卒論)
・マクロ計量経済モデルの不完全性を考慮したデフレ下での社会資本整備効果の分析 (卒論)
・電気自動車の購入・利用意識と普及要因に関する基礎的研究 (卒論)
・・・・・・・・・等
先生から
森川先生・・・・・計画研の3人の教官の平均年齢は 42 歳と若いです。人間・交通・都市・環境・情報という研究
に対して“やる気”のある人,是非一緒に新しい道を切り開いていきましょう。
山本先生・・・・・交通研究者募集!明日の交通のありかたについて一緒に考えましょう。最新のケータイに直ぐ
買い換えてしまう人,ITS 関連の研究に向いています。8 号館前の駐車車両が多いことが気になる
人,環境都市の研究に向いています。
三輪先生・・・・・これまでは自動車の利用行動に関する研究を主に行ってきましたが,今年からはエコな交通行
動や社会実験にも取り組みたいと思います.日々の些細な疑問や興味を大きな研究につなげた
いと思います.
研究室のメンバーから
先生方はみなさんとても優しく,丁寧に指導して
くださいます。また、研究室のみんなも仲良く,明る
い人たちばかりです。研究だけでなく,飲み会や各
イベント(ソフトボール大会やゼミ旅行等)も一緒に
楽しみましょう!
写真は今年度のゼミ旅行(下呂)にて
3. 研究室の場所・連絡先
興味のある人やもう少し詳しい説明を聞いてみたい人は,学生研もしくは先生の部屋まで来てみてください。またホームページ
にも,研究などの説明が詳しく載っています。
場所:工学部 8 号館 3・4 階(階段上がって右側の部屋)
HP: http://www.trans.civil.nagoya-u.ac.jp
84
TEL:052-789-3729(研究室)
Mail:[email protected] (代表 M1 藤田)
中村英樹研究室
研究分野:
交通工学・交通計画
ホームページ:http://www.genv.nagoya-u.ac.jp/ge1/
日本の道路交通を変えたい!
スタッフ
メンバーの出身
教授:中村英樹(湘南)
助教:浅野美帆(名古屋)
共同研究員:近田博之(愛知)*
国内:
名古屋大学工学部・岐阜大学・静岡大学・福井大学・早稲田大学
立命館大学・近畿大学・中部大学・大阪市立大学
海外: 清華大学・同済大学・浙江大学・吉林大学(中国)・University of
the Philippines, Diliman (フィリピン)・University of Peradeniya (ス
リランカ)・Ain Shams University (エジプト)・Iran University of
Science and Technology (イラン)・University of Jordan (ヨルダン)
・Technical University Darmstadt(ドイツ)
*中日本ハイウェイエンジニアリング名古屋(株)
学生
D3 : 馬丹鵬(中国)・呉勇(中国)
DANG Tan Minh(ベトナム)・陳鵬(中国)
D2:CHU Tien Dung(ベトナム)・康楠(中国)
D1 : 後藤梓(愛知)・Ghasak Mothafer(イラク)
卒業生の主な進路
大学(東京大学/名古屋工業大学/横浜国立大学)・国家公務員(警察庁/国土技術政
策総合研究所)・地方公務員(東京都/愛知県/岐阜県/奈良県/名古屋市)・道路会社
(NEXCO中日本/首都高速)・建設コンサルタント(長大/オリエンタルコンサルタ
ンツ/IBS/社会システム/ITL)・自動車会社系(トヨタ自動車など)・情報通信(西日
本電信電話など)・エネルギー系・金融機関系など
M2 : 柿元祐史(岐阜)・中野祥平(福岡)・王曦(中国)
B4 : 勝田涼平(千葉)・西谷徹(愛知)
新M1:(そこのアナタですよ...)
研究生活
研究に没頭できれば可能性は無限大!わからないことや困難なことがあっても,スタッフや先輩が手厚くサポートしてくれますよ.
ゼミ / 輪講 毎週開催
学外発表 6・11・12月
ゼミでは卒修論をはじめとした研究内容の進捗状況を報告し,先生や先輩
方から(時には後輩からも!?)たくさんのツッコミを頂戴します.さらに大
学院生向けの授業である輪講では,研究に関連した海外の論文やガイドラ
インについてレビュー.プレゼンや議論は基本的に英語で行われます.
海外も含む多数の学会で研究成果を発表
するチャンス.開催地での観光を密かな
楽しみに論文執筆に励むのもアリ.積極
的に発表してプレゼンテーション能力を
身につけよう.
野外観測調査 / 走行調査 随時実施
歩道やビルの屋上からのビデオ
撮影は体力勝負.運転が大好き
なあなたには実験車を使った走
行調査がピッタリ.研究に必要
なデータはみんなで楽しく
GET !
国際交流 自主的に開催
研究室メンバーの約半数は海外各国からの
留学生.留学生との何気ない会話で自然と
英語に磨きがかかるかも.
また,夏休み期間を利用し,ドイツの複数
の大学と交換短期留学や合同研究合宿など
も行っています.
主なイベント
研究だけでなく遊びにも真剣に取り組んでいます.盛りだくさんのイベントのなかから,ほんの一部をご紹介します.(もっと知りたい人は中村研HP学生ブログへ!)
花見 4月初旬 / 飲み会 随時開催
個性的なキャラクターの巣窟である中村
研.留学生が多く国際色あふれる飲み会
は思いがけない出来事が頻発!あっとい
う間に時が流れます.研究で溜まったス
トレスはここで発散.
中村英樹杯 11月上旬開催
中村研がお届けする最高のゴルフ・エンターテイメント.OB・OGも参加しての
ゴルフ大会は,優勝カップを狙って熾烈な戦いが繰り広げられます.ゴルフの
あとは,お酒を飲みながらの反省会が待っています….
中間発表会 8月・12月
林・加藤研と合同で8月と12月に卒修論の
中間発表会を行っています.
そこで受けた指摘をもとに,さらに研究を進
めます.
夏合宿 8月or 9月開催
夏合宿では,各自の研究テーマについて集中的に議論を交わすとともに,バー
ベキューや花火などの各種イベントで一層の親睦を深めています.留学生には
何がウケるかわかりません!!勇気を持って一芸を披露するチャンスです!!
研究室訪問はお気軽にどうぞ ... 工学部9号館230号室(学生研究室)
85柿元)
TEL:052-789-5175 (学生研究室) / E-mail : [email protected] (担当:M2
日本の交通をより安全で快適にするために…
莫大な投資をして交通インフラストラクチャーを拡大する時代は終わりを告げました.これからは,その機能を最大限に発揮できるよう既存のイン
フラを上手に使えるように改良・更新してゆくことが重要です.このような考えのもと,中村英樹研究室は,道路の本質的な機能やそれを満足すべ
き性能を追求した合理的な道路設計・運用手法について研究を行う日本有数の研究室です.
性能照査型道路計画・設計~運用・管理
利用者挙動
道路の計画~設計~運用すべての段階において,「道路が発揮する
性能」を照査することこそ,交通の質の向上につながると考えます
さまざまな道路環境の中で利用者がどのように行動するかを分析す
ることにより,より合理的な道路計画・設計を目指します
実務とのつながりを重要視し計画・設計から管理・運用まで見据えた研究目標
中村英樹研究室は,従来の交通計画分野が着目する「計画」「設計」に加えて,交通の質を高めるために必要となる「運用」「管理」の視点を主軸としてお
り,学術的研究の発展だけでなく,その実務展開にも力を入れています.このため,国や地方などの行政機関や国内外の学会委員会等において重要
な研究プロジェクトを数多く手掛けており,これらを通じて,自分の研究テーマが社会に役立つのを実感することができます.
ネットワークレベルから個別交差点まで…スケールに応じた「性能」
道路ネットワーク
Road network
地域の交通状況・特性に応じてどのような道路にすればよいのかについて研究しています.高速道路や幹線道路のような高速走行のための道路と,
多様な利用者が混在する生活道路とを明確に区別し,メリハリのある道路ネットワークを実現させることを目標としています.日本の国土の根幹を
担う大きな研究テーマです.●道路ネットワークの階層的計画論●交通需要変動を考慮した道路計画手法●ネットワーク改良のための課税-投資手法
*過去の論文テーマ例:「交差形式を考慮した階層型道路ネットワークの定量的評価」(2011修)
一般道路・街路
Highways and Streets
自動車専用道路
自動車・歩行者・自転車や公共交通利用者…多様な利用者にとって利用しやす
い道路にするための道路計画・設計・運用方法について,観測調査や交通シ
ミュレーションを駆使して研究しています.●都心街路機能に対応した道路構
造設計●街路における信号交差点遅れと旅行時間信頼性に関する研究●公共交
通優先信号制御システムの開発と適用●駐車管理に関する研究
*「街路空間の機能重視型設計運用方法に関する研究」(2010修)
止まれ
止まれ
信号交差点
Signalized intersection
安全上,円滑上,また環境上の要衝で
ある信号交差点について,どのような
構造でつくり,どのような制御を行え
ばよいかを,実態観測(ビデオ調査・
解析)を中心に研究を進めています.
●交差点安全性評価のための2Dナノ
シミュレーションの開発●横断歩行者
の挙動分析と横断歩道の再検討●路面
標示の車両挙動に対する影響評価●信
号制御の高度化に関する研究
*「信号機付横断歩道における歩行者
行動に関する研究」(2011修)
86
Motorways
高速道路や二車線道路を,安全で走りやすい道路にするための研究
です.スムーズな交通の流れを阻害する部分(ボトルネック)の特定
や,効率性の高い道路構造・車線運用方法の検討を行います.車両
感知器データや観測・走行調査,シミュレーションなど,目的に応
じて様々な分析手法を用います.●交通容量の確率的特性に関する
研究●高速道路の付加車線設置形態の検討●高速道路の車線利用率
に関する研究●2車線道路の性能に関する研究●高速道路における
道路構造・交通特性の事故発生率への影響分析●路肩の運用や情報
提供による渋滞解消対策の検討*「都市間高速道路におけるボトル
ネック交通容量の確率的特性分析」(2010年修)
ラウンドアバウト
Roundabout
環境負荷が少なく災害に強い交差
点・ラウンドアバウトの,日本で
の実用展開に向けた検討を第一線
で行っています.近年は長野県飯
田市にて,ラウンドアバウトの道
路構造改良や歩行者感知装置など
の社会実験を行っています.●ラ
ウンドアバウトの計画と設計に関
する研究●ラウンドアバウトにお
ける歩行者安全性に関する研究
*「ラウンドアバウト実道実験に
おける車両挙動変化に関する分
析」(2010卒)
合流部
Merging section
高速道路上の主要なボトルネックのひとつ
であり,安全上の問題も多い合流部の車両
挙動を分析し,適切な設計と運用について
検討を行っています.●合流部交通容量に関する研究●合流部車両
挙動と加速車線長に関する研究
*「都市高速道路合流部における車両挙動に関する研究」(2010修)
駅前広場
Mode interchange
さまざまな利用者が乗り換えを行うもうひとつの“交差点”である駅
前広場が抱える問題を解消し,街の玄関として魅力的なものにして
いくためにどうすべきか,交通の視点からの提案を目指します.
●駅前広場の設計関する研究*「駅前広場におけるキスアンドライ
ド車両の停車特性に関する研究」(2010卒)
このほかに,交通流解析のための画像処理ソフトTraffic Analyzerの開発等も行っています.
2012.04.
環境系
研究室紹介
片山研
林(希)研
谷川・白川研
87
88
片山新太研究室
人間活動によって生じる土壌・地下水の汚染や有害廃棄物の問題を、環境中に存在する
微生物をうまく使って解決する方法を開発して、人間社会と自然環境の調和を目指す。
エコトピア科学研究所
環境システムリサイクル科学研究部門
http://www.er.esi.nagoya-u.ac.jp/rescwe/tairyou/
メ
メン
ンバ
バ-
-
教授
片山 新太
博士研究員
共同研究員
研究補助員
博士課程
助教(任期)
修士課程
鈴木 大典
長田
土屋
学部4年生 先田
秘
書 堀部
李 智リン、楊 素銀、坂口 巌、葉 麗珍
城 康彰
出町 豊子、有働 綾美
章 春芳(D3)
、張 冬冬(D1)、
Kagan ERYURUK(D1)
茂(M2)
、金 ショウ(M2)
貴之(M1)
傑
美子
(平成 24 年 4 月 1 日現在)
研
研究
究テ
テー
ーマ
マ
片山新太研究室では、環境中の微生物の能力をうま
く利用して、化学物質で汚染した土壌地下水を浄化す
る技術(バイオレメディエーション)や、廃棄物を無
Contaminant
Recovery Well
Injection Well
害化・減量化・エネルギー化する技術、さらにそれら
Soil
技術の評価指標に関する研究を行っています。微生物
を用いた技術は、二酸化炭素排出量が少ないことから、
環境に優しい技術として期待されていますが、多様な
バイオレメディエーション概念図
微生物をうまくコントロールして効率よい技術として確立するためには至っていま
せん。微生物を用いた工法を確立するために、野外環境における微生物の動態や能力
を理解し、複数種の微生物からなる集団をうまく働かせるための基礎研究が不可欠で
す。現地での浄化試験も行って、基礎研究にフィードバックをしています。また、技
術評価では、汚染物によるリスク評価・エネルギー評価、経済評価を行っています。
<最近の研究テーマ>
テトラクロロエチレン脱塩素菌
(Desulfitobacterium 属)
・芳香族塩素化合物を分解する嫌気微生物の特性
・有機塩素系溶媒汚染地下水の現地浄化試験
・地下水帯における物質と微生物の移動特性
・微生物マーカーを用いた迅速浄化評価
・浄化技術のリスク経済評価、生態影響評価
<最近の卒業・修士論文テーマ>
・揮発性有機塩素化合物で温泉された地下水の浄化に関す
る野外試験研究
・連続流動カラムシステムにおけるトリブロモフェノール
の嫌気性微生物による還元的脱臭素反応に関する研究
・塩素系溶剤で汚染された河川底泥中のフェノール分解性
嫌気微生物カラム実験装置
河川の底質サンプリング
硫酸還元細菌の特徴
89
<主な進路>
・ 公務員(愛知県、名古屋市、他)、大学(岐阜大学)、民間企業(オルガノ(株)、栗田工業(株)、日本碍子
(株)、パナソニック環境エンジニアリング(株)、住友化学工業(株)
、ジェイテクト(株)、アイシン・エイ・
ダブリュ(株)、他)など
行
行事
事予
予定
定
10 月 秋期入学新歓コンパ
4月
花見、野草天ぷらの会
12 月 忘年会
新歓コンパ
1月 新年会(片山邸)ハクサイ収穫(農学部と)
水理研・海岸研・片山研合同飲み会
2月 修論・卒論お疲れ様会
名大農場の収穫調査(農学部と)
3月 追いコン、卒業式
バーベキュー(BBQ)エコトピア
加えて研究会などの行事の度にコンパ
5月
7月
8月
毎週月曜日に研究室でのゼミ
片
片山
山研
研は
はこ
こん
んな
な研
研究
究室
室!
!
片山研は個性的な研究室で、今まで学んできた土木工学に合わせて、化学や微生物生態学の知識が必要とな
ってくるので何かと大変ですが、これからのエンジニアには様々な分野に興味を持ち、知識の幅を広げること
が必要とされるのでとても貴重な経験ができると思います。環境問題(土壌地下水汚染)、微生物浄化技術に
関心があり、それに関係のある研究をしたい人、自分の知識や専門性の幅を広げたい人、チャレンジ精神旺盛
な人などにはお勧めの研究室です。見学を希望される方は、研究室が以下の地図にあるようにキャンパスの端
っこになるので、あらかじめアポを取って無駄足になるのを防ぐのがポイントです。気軽にご連絡ください。
至本山
8 号館
Forest
ェ
フェ
理系 カフ
9 号館
北部
生協
片山研究室への旅路(工3号館から徒歩15分)
片山研究室への旅路
5 号館
4号館
共同教育研究施設1号館
共同教育研究施設
(注:ここじゃないよ!)
1 号館
案外遠いのでここで
あきらめない!
案外遠いので
7号館
3号館
〒
至八事
共同教育研究施設
2 号館
共同教育研究施設 共同教育研究施設 4
階
410
号室(ゴール!!)
2号館(ゴール!!)
2号館-107(ゴール!!)
総合研究実験棟
総合研究実験棟
(標高No.1 in名大)
見学したい方、質問のある方大歓迎!
学生研:共同教育研究施設 2 号館 4 階 410 号室
Email:[email protected](M2 長田茂)
Tel : 052-789-5858(学生研)
ちなみに片山新太教授の email は、
Email:[email protected]
90
藤井・林・長澤
評価範囲
名古屋大学エコトピア科学研究所
名古屋大学エコトピア科学研究所
製造
使用
廃棄
鋼材リサイクル
教授
林希一郎
特任助教
大場真
教授
林希一郎鋼材 特任助教 大場真
鉄鉱石
原料採取
輸送エネルギー その他の材料
採掘プロセス
輸送エネルギー
運用エネルギー
鋼材製造プロセス(電気炉)
鋼材製造プロセス
輸送エネルギー
運用エネルギー
輸送エネルギー その他の材料
石灰石
採掘プロセス
運用エネルギー
輸送エネルギー
運用エネルギー
セメント
運用エネルギー
輸送エネルギー
廃鋼材
組立プロセス
解体プロセス
骨材製造プロセス
骨材
埋め立て
運用エネルギー
廃木材
運用エネルギー
輸送エネルギー
伐採プロセス
セメント製造プロセス
運用エネルギー
輸送エネルギー
輸送エネルギー
輸送エネルギー
採石
採掘プロセス
輸送エネルギー
鉄原料回収プロセス
運用エネルギー
輸送エネルギー
丸太
製材プロセス
製材
木材リサイクル
輸送エネルギー
チップ化プロセス
運用エネルギー
運用エネルギー
運用エネルギー
輸送エネルギー
植林プロセス
1.環境資源生物多様性評価指標の開発
運用エネルギー
森林
運用エネルギー
輸送エネルギー
端材
3.環境政策の制度設計
断熱材
バイオマス発電
輸送エネルギー
運用エネルギー
33
製材プロセス
社会全体や科学技術の進展をエコトピ
ア社会実現の観点から評価するツール
の研究開発を目的として、環境・生物
多様性・経済・社会・ヒューマンファ
クターの観点を踏まえた指標や評価手
法の開発に取り組んでいる。
2.環境影響評価と生物多様性・
生態系サービス評価
開発事業に適用される環境アセスメ
ント、政策・計画・プログラムに適
用される戦略的環境アセスメント
(SEA)、製品等に活用されるLCA、
生息空間・生態系評価の観点からの
HEP(生息空間評価手続き)、生態
系サービスのGISを用いたモデリング、
生物多様性・生態系サービスの経済
価値評価などの研究を推進している。
環境調和型社会実現に向けた各種環境
政策の整備が国内外で進んできた。し
かし、効果的な環境政策の制度整備が
困難な状況も見られる。国内の環境政
策の制度設計、国際環境条約における
環境政策の制度設計に着目して研究課
している。
4.生物多様性政策と経済的手法
生物多様性と経済の関わりの重要性が
増している。国内政策および国際環境
政策として、経済的な側面から生物多
様性政策の研究を行っている。例えば,
生物多様性政策と経済的手法、生物多
様性オフセット・バンキング、PES
(生態系サービスへの支払い)、生物
多様性における資金メカニズム、遺伝
資源へのアクセスと利益配分他。
91
研究室活動紹介
行政文書、法律、研究文書等からの情報収集
国内外の行政機関、専門家へのインタビュー調査
国内、海外の現地視察(米国、豪州、欧州、他)
アンケートによる社会意識の調査
動植物のフィールド調査、GIS評価
国内外でのインターンシップ(韓国、愛知県、米国(予定))
毎週の研究室ゼミでの進捗報告と意見交換
週に複数回の研究打合せ
学会やシンポジウム、講演会での成果報告
花見や忘年会等、時節に合わせた研究室の懇親会
ゼミ旅行(2011年度は、三重県伊勢神宮の宮域林を見学)
<生物多様性条約COP10>
<名大構内のホンドタヌキ>
<米国カリフォルニア州調査
:右はアメリカのアメリカザリガニ(左は太田)>
研究室メンバー自己紹介
林 希一郎 教授
世界50カ国弱行きましたが、日本のラーメンが一番
です。10月のソフトボール大会は子供を連れて参加
予定です。
コメント:一見とっつきにくそうですが、実は学生想い☆
アンビカ・ダカール (研究員)
エベレストがある国ネパール出身ですが、高山病で富士山
登山は8号目でストップになりました。GISを用いた生物多
様性の評価に関する研究に興味があります。
大場コメント:いつも素敵な笑顔です
鷲見 宏明 (D2)
博士前期課程までは経済でした。環境政策を研究したいと
考え、後期過程は林研究室でお世話になることになりまし
た。アニメ等のポップカルチャーから京都の寺社等の伝統
文化まで、日本文化をこよなく愛しています。
太田コメント:たまには飲みに行きましょう。
ザイ・イテイ (M2)
私は中国の山西省出身で国際経済貿易学を勉強しました。
大学院に進学し生物多様性保全の研究をする予定です。
地球は人類の重要な環境です。私は色々な環境政策や制
度を勉強し社会貢献したいと考えています。
コウコメント:明るくて親切な人です.
リ・エイ(M1)
中国の大学を卒業してから、日本に参りました。今年、研究
室の入ることは一番幸いと思います。GISを用いて、環境
影響評価に関する研究を勉強したいと考えます。座右の銘
は「時間を無駄にするな」です。
太田コメント:たくさん友達を作って、良い研究をしましょう!
D3:
:太田貴大 EE-mail
-mail :: [email protected]
D3
[email protected]
D3:太田貴大
[email protected]
教員:林希一郎E
-u.ac.jp
教員:林希一郎
[email protected]
教員:林希一郎E-mail:
[email protected]
92E-mail: [email protected]年
年4月現在
2012
2012年4月現在
<愛知県の森林>
<オーストラリア視察調査>
大場真 特任助教
植物生態系モデル、GIS(地理情報システム) などを
使って生態系サービスの研究をしています。ネコと暮
らしていて、毎月上旬は魚を食べています。
鷲見コメント:文系人間ですが、よろしくお願いします!
太田 貴大 (D3)
生態系サービスへの影響を考慮した生物多様性オフセット
バンキングがテーマ。腰痛に悩んでいますが、気持ちは10
代。物事の本質を突く研究で社会に貢献したいです。
稲垣コメント:眼鏡がよく似合っています。
コウ・ショウカ
私は生物多様性保全に関する研究をしており、生態系
サービスの価値評価をしています。私の好きな言葉は
「ローマは一日にして成らず 」です。
コメント:少しおっちょこちょいです。
チン・ギ (M2)
私は中国の瀋陽出身で日本に来て6年目になります。名古
屋工業大学出身で修士課程から名大に来ました。私は明
るい性格で趣味は読書、歌うこと、ダンスです。座右の銘は
「何事にもチャレンジすること」です。
ザイコメント:大学院一緒にがんばりましょう。
鈴木孝拓(B4)
研究室までの徒歩で、最近少しやせてきました。研究
内容にも段々と面白味を感じてきております。虫は少
し苦手です(∩_∩;)
鷲見コメント:いろいろな話題でトークしましょう!
稲垣友里(B4)
生物多様性のことはまだまだ分からないので、これから
頑張ります。環境政策や評価についても学びたいです。
研究室が大学の奥の方にあるので散歩になってます。
チンギコメント:私達といっぱいしゃべってね(^▽^)/
環境社会システム工学研究室
環境学研究科 都市環境学専攻
 研究室スタッフ紹介
白川 博章 准教授
谷川 寛樹 教授
九州大学大学院工学研究科を修了。和
歌山大学・マンチェスター大学を経て、
名古屋大学へ。専門は環境システム工
学、主なテーマは都市におけるマテリ
アルフロー・ストック分析など。フッ
トボールの聖地、オールド・トラ
フォードは壮大だったそうです。
韓 驥 助教
名古屋大学大学院工学研究科を修了。
東京大学を経て、再び名古屋大学へ。
専門は環境システム工学、国土・交通
計画、主なテーマは低炭素都市・交通
計画と政策研究など。卓球とカラオケ
が上手、そして抹茶ラテをこよなく愛
する優しい先生です。
 研究室の様子
広島大学大学院国際協力研究科を修
了。現在は名古屋大学大学院環境学
研究科の准教授として研究活動を展
開中。専門は環境経済学、主なテー
マは環境政策の経済的評価など。
お酒を交えて、楽しく経済の話をし
てくださる先生です。
 名誉教授
井村 秀文
 研究員
石峰
杉本 賢二
 客員教授
一ノ瀬 俊明
Heinz Schandl
D.Shobhakar
 学生
博士課程 7人
修士課程 10人
学部生 3人
 年間スケジュール
11月・・・環境情報科学センター 4月・・・入学式 12月・・・卒論・修論中間発表、忘年会
5月・・・新歓・論文提出締切
2月・・・卒論・修論提出
8月・・・大学院入試、地球環境S
3月・・・卒業式、卒業記念パーティー、土木学会中部支部
9月・・・土木学会全国大会、ゼミ旅行
10月・・・ソフトボール大会、環境システム学会 *年数回Jリーグ観戦あるかも
環境総合館 5階501号室
052-789-3840 (学生担当 石原まで)
http://sites.google.com/site/ensap758/
93
環境社会システム工学研究室
環境学研究科 都市環境学専攻
 研究目的
社会、経済など、地域的規模、地球規模での人間活動の進展に伴い、人類の存在を脅かす環境問題の発生が
重大な問題となっています。
本研究室では、マテリアルストック・フロー分析、産業連関分析、空間統計解析を用いて、自然と社会のつながり
から環境負荷発生のメカニズムを解明するとともに、その影響を軽減する解決策と国内的・国際的政策について
研究・教育を行っています。
 研究内容
テーマ1 「経済発展に伴う資源消費増大に起因する温室効果ガス排出の抑制に関する研究」
「都市重量の変化と都市の物質循環の定量化 :マテリアルストック・フロー分析」 単位:万トン
•  都市重量の変化と都市の物質循環の定量化 :マ
テリアルストック・フロー分析
•  社会基盤整備の経済効果と資源エネルギー生産
性に及ぼす効果:産業連関分析等
建設資材ストックの分布
テーマ2 「環境資源勘定を用いた地域木質系バイオマス資源の戦略的利用」
凡例(単位:t-C):
0 ∼ -100
101 ∼ 200
201 ∼ 730
731 ∼ 1260
1261 ∼ 1870
1871 ∼ 2540
2541 ∼ 3300
3301 ∼ 4300
4301 ∼ 5700
5701 ∼ 11054
•  木造住宅の寿命延長による木材需給と炭素固定
量への影響に関する研究
炭素固定量の空間分布(1kmメッシュ・和歌山県)
テーマ3 「衛星画像および地理情報を用いた世界建設ストック量・需要量の解析」
•  DMSP夜光データを用いた世界の建設ストック量の
分布に関する研究
•  1kmグリッドのメッシュデータで見た土地被覆と人
口・GDPの分布の関係
東アジア地域でのDMSP/OLSデータ(出典:NOAA/NDGC)
東日本大震災関連 「失われた物質ストック-ロストストックGISデータベースの開発・公開、報告書」
•  サービス機能を失った建築物・インフラの物質量の推計
•  復興に向けた資材必要量のベースラインの提示
 卒業生の進路
失ったストック(建築物)の分布図:石巻市周辺 ≪就職≫ オリエンタルコンサルタンツ、JR東海コンサルタンツ、三菱重工、NTTファシリティーズ、富士通FIP、野村総研、
丸紅、博報堂、国土交通省、JAL、JR東海、JR西日本、 NTTdocomo、愛知県、福井県、名古屋市
≪進学≫ 名古屋大学環境学研究科博士前期課程、名古屋大学工学研究科博士前期課程、
東京大学工学研究科博士前期課程、京都大学地球環境学博士前期課程
94
インフラ技術開発・移転講座
(NEXCO 中日本)寄附講座
研究室紹介
ムハンディキ研
檜尾研
95
96
インフラ技術開発・移転講座(NEXCO中日本)寄附講座
講座の概要
本寄附講座は名古屋大学とNEXCO中日本との包括協定に基づく連携の一つとして,平成23年4月に設
置された講座である。スタッフはムハンディキビクター教授、檜尾正也准教授の2名で構成されている。
その、主要な研究テーマは
●道路構造物(盛土等)の健全度評価をはじめとする長寿命化に関する研究
●高速道路に関する種々のインフラに関する技術やシステムの海外移転手法に関する研究
である。また、NEXCO中日本のもつ高速道路を活用したフィールドワークも積極的に取り入れ、高速道路
に関する技術と大学教育を連携させることで、道路技術分野における指導的役割を果たす人材の教育・
育成にも寄与していく。
檜尾研究室
道路は人間生活に必要な社会基盤施設であり、常に機能の保持
が求められる。また、現在の経済情勢では、多大な費用をかけ新
たに社会基盤施設を建設することは困難であり、既存の構造物を
効率的・経済的に維持管理・長寿命化することが求められる。
そこで本研究室では盛土の調査・評価のための技術開発やシステ
ム整備に対する研究を行っていく。
東名高速道路盛土の崩落(牧の原)
主な研究内容
• 迅速で効率的な測定手法の開発
⇒検査手法の確立とシステム化、維持管理マニュアルの作成
• 盛土構造物の簡易性能評価とその判定基準(閾値)の研究
⇒実地検証(データ蓄積)による研究
• 定量的評価、将来予測および健全度低下予測モデルの開発
⇒数値解析やモデル試験による劣化メカニズム解明
B測線
( m)
.0
.0
.0
.0
.0
.0
0.0
2.0
4.0
6.0
(a) 盛土施工完了時
(b) 盛土後2年経過
(b) 盛土後2年経過
(c) 盛土後30年経過
圧密促進対策あり
-2.0
-0.0
Dept h
S-2.0
vel o
0.0
(a) 盛土施工完了時
( m)
Sur f ace- wave met hod
50.0
100.0
150.0
Di st ance
200.0
250.0
4.0750
6.0650
8.0
550
10.0
450
12.0
14.0
350
16.0
250
( m0/
( m)
現場計測
(c) 盛土後30年経過
圧密促進対策なし
数値解析
モデル試験
97
Muhandiki Laboratory
Lake Basin Management
(湖沼流域管理)
-湖沼環境と社会システム-
Solid Waste Management
廃棄物管理
-生活環境と社会システム-
Lake Group
Solid Waste Group
~環境負荷量分析~
・ GIS、流出モデルを用いた汚濁負荷解析
~ 廃棄物管理システム評価
・途上国の廃棄物管理システム状況を把握
・システム評価手法の開発
~統合的湖沼流域管理(ILBM)~
・湖沼流域保全プログラムの評価
・プログラム評価手法の開発
☆Current Case Study Lakes:
Lakes Biwa, Malawi/Nyasa and Victoria
Research Theme 1
≪ Tools ≫
調査・実験・測定・解析、
インターンシップ(国内外)、
海外調査、実地研修、学会参加、
大学院、留学、etc.
☆Current Case Study Countries:
Indonesia, Japan, Kenya, Vietnam and Zimbabwe
Research Theme 2
≪ Key Words ≫
統計解析・モデル、水・環境政策、国際協力
学会発表・プレゼンテーション能力
専門知識・研究能力、英語力スキルアップ
マネジメント能力、水資源統合管理 (IWRM)
☆Uniqueness: An International Laboratory with students from Bangladesh, Germany, Indonesia, Japan,
Kenya, Malawi, Vietnam and Zimbabwe.
All Seminars are held in English and Theses written in English.
Lake Group
活動内容
:湖沼に関する政策の有効性を多面的に捉え、幅広い知識を身につけます。
Solid Waste Group
:調査→分析→解析→評価という一連の流れを通して、現状から対策までの全体を把握します。
All Groups
:途上国での現地調査から国際技術協力の現状を知ることができます。
:統計解析等の手法を用い、様々なデータを多面的に捉える力を身に付けることができます。
連絡先
Victor MUHANDIKI 教授
檜尾 正也 准教授
出身大学:
Nairobi大学・京都大学
所属学会:
土木学会
IWA、等
出身大学:
名古屋工業大学大学院
所属学会:
地盤工学会
土木学会
Room:工学部9号館427
Tel:052-747-6495
98
E-mail:[email protected]
Room:工学部9号館425
Tel:052-789-5461
E-mail:[email protected]