環境負荷と物流 環境負荷削減対策 モーダルシフト 積載率向上 実車率

第9回ITSシンポジウム2010 企画セッション1-1
モード多様化によるサステイナブル交通社会の実現
環境負荷と物流
環境負荷削減対策
モーダルシフト
積載率向上
実車率向上
大型化
公益社団法人 日本ロジスティクスシステム協会
吉本隆一
2010/12/10(金)
www.logistics.or.jp
1
環境負荷と物流(貨物輸送)
我が国の部門別CO2排出量の推移
1,400.0
12億トン
CO2排出量 百万トンCO2
1,200.0
1,000.0
800.0
運輸貨物
9千万㌧
7.5%
600.0
400.0
200.0
19
90
19
91
19
92
19
93
19
94
19
95
19
96
19
97
19
98
19
99
20
00
20
01
20
02
20
03
20
04
20
05
20
06
20
07
20
08
0.0
年度
エネルギー転換部門
運輸-貨物
工業プロセス
産業部門
業務その他部門
廃棄物
運輸-旅客
家庭部門
その他部門
資料:環境省
2010/12/10(金)
www.logistics.or.jp
2
貨物輸送部門の輸送機関別CO2排出量
貨物輸送部門のモード別CO2排出量の推移
140,000
CO2排出量 千トンCO2
120,000
100,000
航空
1.7%
船舶
8.0%
鉄道
0.5%
トラック 90.8%
自家用 45.1%
60→41百万㌧
営業用 44.7%
34→41百万㌧
80,000
60,000
40,000
20,000
19
90
19
91
19
92
19
93
19
94
19
95
19
96
19
97
19
98
19
99
20
00
20
01
20
02
20
03
20
04
20
05
20
06
20
07
20
08
0
年度
営業用トラック
自家用トラック
鉄道
船舶
航空
資料:環境省
2010/12/10(金)
www.logistics.or.jp
3
運輸部門(貨物)のCO2排出量増減要因(1990年度比)
運輸部門(貨物)のCO2排出量変化 -1,400㌧ CO2
排出原単位要因 0 電力、燃料種の変化
消費量要因
消費原単位要因 -1,690万㌧CO2
(燃費改善、運転方法、モーダルシフト等)
貨物輸送量要因 +280万㌧CO2
(輸送量)
2007年度→2008年度はリーマンショックで-400万㌧CO2
資料:環境省
2010/12/10(金)
www.logistics.or.jp
4
環境負荷削減対策
モーダルシフト
実車率向上
積載率向上
大型化
2010/12/10(金)
www.logistics.or.jp
5
モーダルシフト
輸送トンキロ(百万トンキロ)
700 000
海運は、石灰石、金属
セメント、石油製品で69%
鉄道は、砂利砂、
石油製品で70%(1985年のシェア16%)
5,822億トンキロ
600 000
5,576億トンキロ
500 000
航空
海運
鉄道
自動車
400 000
300 000
航空
海運
鉄道
自動車
200 000
100 000
0.2%、 11億トンキロ
33.7%、1,879億トンキロ
4.0%、 223億トンキロ
62.1%、3,464億トンキロ
1
19
92
19
93
19
94
19
95
19
96
19
97
19
98
19
99
20
00
20
01
20
02
20
03
20
04
20
05
20
06
20
07
20
08
19
9
19
9
0
0
1950年 鉄道 50.3%(312億トンキロ)、海運41.0% 総輸送量 621億トンキロ(2008年の11%水準)
1970年 鉄道 18.0%(630億トンキロ)、海運43.2% 総輸送量 3,503億トンキロ(2008年の63%水準)
2010/12/10(金)
www.logistics.or.jp
6
モーダルシフト
輸送機関別CO2排出原単位(2008年度)
0
500
1000
自家用トラック
1500
2000
2500
3000
3500
945
自家用普通トラック
360
3286
自家用小型トラック
営業用トラック
135
営業用普通トラック
138
営業用小型トラック
676
鉄道貨物(2008)
22
船舶(2008)
39
資料:環境省および、自動車輸送統計年報、鉄道輸送統計年報、内航船舶輸送統計年報
トラックの車種別データは自動車輸送統計年報のデータをもとに計算
2010/12/10(金)
www.logistics.or.jp
7
モーダルシフト
輸送機関別の輸送特性
平均輸送距離
コスト例
(10トン、600km)
トラック
営業用普通車
営業用小型車
鉄道
コンテナ(機械製品) 613km
車扱(砂利、石油) 183km
内航海運
497km
2010/12/10(金)
102km
36km
13~16万円
11万円
輸送力
1台10トン
1列車30~50台分
フェリーの例
1隻 トラック160台
乗用車 62台
(約11000総トン)
RORO船の例
1隻 シャーシ130台
乗用車 64台
(約14000総トン)
www.logistics.or.jp
8
実車率向上
長距離輸送(求荷求車システムなど)
A地
実車
B地
A地
実車
空車
空車
実車
実車
B地
実車率 (実車キロ/走行キロ)
営業用普通車 79.4%
営業用小型車 68.7%
自家用普通車 51.0%
自家用小型車 22.5%
◎往復荷量バランス
・都道府県相互間OD)往復輸送量バランス悪化による実車率低下
一般貨物の例 0.8~1.2は、122ペア/1,081ペア=11.3%
輸送量割合2.6%(10,502千㌧/月)
(同一都道府県内々を除く、47都道府県相互1,081ペア)
2010/12/10(金)
www.logistics.or.jp
9
積載率向上
小口巡回配送・共同配送
積載率(輸送トンキロ/能力トンキロ)
営業用普通車 48.1% 営業用小型車 29.3%
自家用普通車 36.3% 自家用小型車 9.7%
◎輸送量変動
季節(月間)・曜日・時間、特に週末の積載率低下
実働1日1台 軽油消費量 4km/リットル、130円/リットル 1日燃費7800円
燃費10%改善の効果 780円/日
運賃50円/トンkm 1日収入12万円
積載率 50%(実車トンkm/能力トンkm)
2010/12/10(金)
www.logistics.or.jp
10
積載率向上
自家用から営業用への転換による効率化
百万トンキロ
400 000
350 000
300 000
250 000
自家用
営業用
200 000
150 000
100 000
50 000
0
85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05
2010/12/10(金)
www.logistics.or.jp
11
大型化
日本で特車走行可能な限界
欧州規格
積載20トン
積載20トン
フルトレーラの例 フルトレと普通トラックの比較
輸送能力(トンキロ) 2.0倍
費用面:人件費
1.2倍(32%)
燃料費
1.8倍( 4%) 燃費/トンキロ10%改善
車両費
2.0倍( 3%)
その他
1.0倍(41%)
費用/輸送量(トンキロコスト)=0.58
上記( )内の経費構成比で計算
2010/12/10(金)
www.logistics.or.jp
12
ご静聴ありがとうございました
2010/12/10(金)
www.logistics.or.jp
13