「Jet Press」シリーズ、日・米・欧を中心にワールドワイドで導入が加速

NEWS RELEASE
FUJIFILM GROUP
富士フイルム株式会社
次世代インクジェットデジタル印刷機『Jet Press』
シリーズ
日・米・欧を中心にワールドワイドで導入が加速、ユーザーから高い評価
紙器パッケージ向けなど、ラインアップも拡充
平成25年9月20日
富士フイルムの次世代インクジェットデジタル印刷機『 Jet Press 720 』は、2011年12月
の販売開始以来、日本・北米・欧州を中心にワールドワイドで導入が進んでおり、グラフィック関連分
野のユーザーから高い評価を得ている。富士フイルムは、インクジェットデジタル印刷機のトップ
ベンダーとして、販売・サポート体制の強化とラインアップ拡充を図っており、2014年度には『 Jet
Press』シリーズ全体で300台以上の市場導入を目指す。
『Jet Press 720』は、小ロット・多品種のカタログ・リーフレットなど高付加価値を訴求できる商
業印刷物、写真画質を必要とするアルバム用途などを中心に採用が進んでいる。
『 Jet Press 』シリーズとしては、シングルパス方式、1200dpiの高解像度で菊半サイズ(最
大用紙サイズ:750mm×530mm)の高速印刷を世界で初めて可能にした『 Jet Press 720 』
に加え、新たなラインアップとして、紙器パッケージ用途に必要とされる厚紙対応を実現した『 Jet
Press 720F』
( 仮称)が2013年12月に発売となる。
また、富士フイルムは2013年9月より、海外市場を主要ターゲットとして、ロールタイプのインク
ジェットデジタル印刷機『Jet Press 540W』の販売も開始。これは、小ロットの書籍やフリーペー
パー、あるいは中ロット以下のデータプリントなどをターゲットとしたシステムである。これらのライ
ンアップ拡充により、
『 Jet Press』シリーズの対象市場は大きく広がっている。
■世界で導入が進む『Jet Press 720』
『Jet Press 720』の市場導入の進展により、日・米・欧をはじめとした世界各地のグラフィック業
界において、インクジェットデジタル印刷機の戦略的活用が着々と具現化しており、ユーザーからも
評価の声が続々と届いている。
【日本国内での事例】
国内では、小ロットの高級カタログ・リーフレット・ポスターなどの商業印刷や、平台校正の置き換え
(校正のデジタル化)、品質要求の高い学校アルバムなど、幅広い用途で採用されており、
「 オフセッ
ト印刷を凌駕する高画質」
「優れた再現安定性」などのメリットが活かされている。以下に、導入事例
の一部を紹介する。
〒107-0052 東京都港区赤坂9-7-3
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▼小ロットの商業印刷物
●三浦印刷(株)
( 本社:東京都墨田区、代表取締役社長:三浦剛治氏)
高度な印刷技術・品質管理体制を基盤に、新たな取り組みとして、高級ブランドカタログなどに
おける「極めてシビアな品質要求」
「小ロット化要求」への対応のため、デジタル印刷の活用を推進。
『Jet Press 720』の色安定性と高画質をフルに活かしている。
●(株)ジャパンスリーブ(本社:東京都墨田区、代表取締役社長:金井 彬氏)
DVD・CDパッケージの印刷を中心に手がけている。品質要求が高くロットの小さいグローバル
メーカーからのジョブを、オフセット印刷から『 Jet Press 720 』にシフト。高品質を維持しながら
大幅な生産効率化を実現し、
クライアントからの短納期要求に応えている。
●(株)恒陽社印刷所(本社:東京都目黒区、代表取締役社長:水野憲一氏)
小ロットの不動産カタログやパンフレットなどで、オフセット印刷からの置き換えを進めている。
●(株)小松写真印刷(本社:山形県酒田市、代表取締役社長:佐藤茂枝氏)
高い色品質が求められる小ロットの不動産カタログなどで、
『 Jet Press 720』ならではのメリッ
トを発揮している。こうした商業印刷分野でデジタル印刷化を推進する印刷会社は、
『 Jet Press
720』が持つ圧倒的な広色域再現性・生産効率、再版時の色再現安定性を活かし、
クライアントの要
望に応えている。
●(株)タイヨーパッケージ(本社:富山県立山町、代表取締役社長:楠 行博氏)
印刷紙器の製造を主な業務としている。現在、薄紙の包装紙の印刷用途で『 Jet Press 720 』
の活用を進めている。
▼校正のデジタル化
商業印刷の分野では、平台校正機の不安定要素の多さや老朽化が課題になっているケースも多
く、その代替システムとしても『Jet Press 720』が活用されている。色再現の卓越した安定性は、
校正用途でも大きなメリットを提供している。
●図書印刷(株)
( 本社:東京都北区、代表取締役社長:沖津仁彦氏)
平台校正機やDDCPから『 Jet Press 720 』への移行を推進中で、校正のコストダウンと短納
期対応の強化を図っている。
●(株)共栄メディア(本社:東京都新宿区、代表取締役:錦山慎太郎氏)
平台校正機の老朽化に伴い、
“ 本紙が使えるデジタル校正機”
という観点から代替システムを検
討。品質の高さと繰り返し再現の安定性から『Jet Press 720』を導入した。色のバラツキや濃度
の変動がなく安定した仕上がりが得られることと、イージーオペレーションを活かした作業の標準化
により、校正の品質向上・効率化を実現。短納期対応・コストダウン・品質安定化を図ったことでクライ
アント企業から高い評価を受けている。今後はカスタマイズカタログなど小ロット印刷への活用展
開を図っていくとのこと。
-2-
▼アルバム業界
アルバム業界でも『Jet Press 720』は広色域再現と生産効率の高さを活かし、小ロット対応、
製造コスト削減を図る事例が増えている。
●(株)マツモト(本社:福岡県北九州市、代表取締役社長:松本敬三郎氏)
デジタル印刷への移行を検討する中で、
『 Jet Press 720 』の広い色域と圧倒的な品質の高
さ、さらに、小部数印刷時のオフセット印刷をはるかに上回る生産効率を評価し採用を決定。導入か
ら1年の間に、学校アルバムやフォトブック、ブライダル関連の印刷物を全国からWeb受注してお
り、
クライアントからの評価も高い。活用範囲の拡大をにらみ、近く2台目の導入を計画している。
●博進堂(株)
( 本社:新潟県新潟市、取締役社長:清水 伸氏)
学校アルバム、ブライダル関連や商業印刷物を全国から受注。
『 Jet Press 720 』の採用は、
オフセット印刷を凌駕する品質・生産性が最大の決め手となった。最近とくに需要が伸びているコン
シューマ向けのフォトブックなどは、Web受注〜Jet Press出力のフローで短納期を追求してい
る。また、小ロットの高級美術印刷にも活用するなど、
『 Jet Press 720』導入はビジネス領域拡大
にも寄与している。
【海外での事例】
▼北米
以下のような事例をはじめとして、さまざまな業態で『Jet Press 720』※の導入・活用が進んで
いる。 ※北米では『J Press 720』の製品名で販売
●Gilson Graphics社(米国ミシガン州)
商業印刷全般を手がけ、複数台のオフセット枚葉機を持つほか、以前からデジタル印刷にも取り
組んでいた。ショートラン・バリアブル・短納期対応などでデジタル印刷のボリュームが増えていく中、
B2サイズのデジタル印刷機の検討に至り、
『 Jet Press 720』を導入。オフセット印刷機や既存の
デジタル印刷機を使用していたジョブのうち、2,000部以下で短納期のものを中心に『Jet Press
720 』へと移行。リピートジョブで高い再現精度が要求されるケースも多いため、ロットや経時によ
る色の変化がなく、広い色域を持つ『Jet Press 720』のメリットが最大限に活かされている。
●Print Fulfillment Service社(ケンタッキー州)
名刺・ポストカード・端物などをWeb経由で受注。7台のDI印刷機を保有しており、高品質かつ低コ
ストで短納期・ショートランに対応できることが同社の強み。さらに差別化を進めるべく
『Jet Press
720』を導入し、24時間体制でフル稼動している。DI印刷機よりも一段と品質が高く、コストダウン
要求・極小部数に対応できる『 Jet Press 720 』を同社は高く評価しており、2台目以降の増設も
検討中。
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▼欧州
欧州各国でも市場導入が進み、新たな戦力として活用されている。
●FASERVICE社(イタリア)
主に大手出版社から表紙加工・製本の仕事を受注していたが、既存ジョブの効率化とビジネス領
域のさらなる拡大を目的に『Jet Press 720』を導入。納期短縮、外注費削減といった導入効果に
加え、新規顧客獲得においても大きなメリットを発揮している。また、
『 Jet Press 720』と同時に
『FUJIFILM WORKFLOW XMF』
『 XMF PrintCentre』を導入し、商業印刷分野への事業拡大
を狙っている。
●Calendre Alexandre社(フランス)
カレンダー印刷専業の印刷会社。カレンダー市場においても急速に小ロット化が進行する中、オ
フセット印刷ではコスト面で対応が難しくなってきたため、デジタル印刷へのシフトを決め、
『 Jet
Press 720』を導入。300部以下のパーソナルカレンダーや、再版が多く品質要求が高い法人向
けカレンダーなどで、写真画質と抜群の再現安定性が活かされている。また、オフセット印刷に比べ
てオペレーションのスキルレス化が図れ、製造コスト削減などのメリットにもつながっている。
■ラインアップを拡充し、市場範囲も拡大
このように、
『 Jet Press 720』はワールドワイドで導入が進み、市場での実績を着実に拡大して
いるが、富士フイルムは、
『 Jet Press』シリーズの新たなラインアップとして、厚紙への印刷を可能
にし紙器パッケージ用途に対応した『Jet Press 720F』
( 仮称)を開発。2013年12月より、富士
フイルムデジタルプレス株式会社を通じて販売を開始する。
『 Jet Press 720F 』
( 仮称)は、9月に米国シカゴで開催された『 PRINT'13 』において、
『 Jet
Press 540W』とともに発表し、大きな反響を呼んだ。国内では、
『 JGAS2013』
( 10月2日~5
日、東京ビッグサイト)の会場で実機稼動を披露するとともに、具体的なジョブを想定した多彩なサン
プルを紹介し、注目を集めている。
紙器パッケージ市場は、消費材である商品そのものの多品種少量化が著しく、それに伴い、紙器
も小ロットでの発注が増えている。本来、小ロット印刷には、刷版工程が不要で印刷の立ち上がりも
速いデジタル印刷が適しているが、パッケージ印刷に必要な菊半サイズに対応し、かつオフセット印
刷レベルの高画質を実現するデジタル印刷機はこれまで存在せず、印刷会社は小ロットの注文に対
しても、大量部数に適したオフセット印刷機で対応するケースが多かった。こうした中、今回発売する
『 Jet Press 720F 』
( 仮称)は、小ロット印刷の生産効率を大幅に高め、紙器パッケージ印刷分野
にイノベーションをもたらすと期待されている。
本件に関するお問い合わせは、下記にお願いいたします。
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