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WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release
3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
初版:2013 年 01 月 29 日
最終更新:2013 年 10 月 07 日
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目次
はじめに ix
表記法 ix
関連資料 xi
マニュアルの入手方法およびテクニカル サポート xi
コマンドライン インターフェイスの使用 1
コマンドライン インターフェイスの使用に関する情報 1
コマンド モード 1
ヘルプ システムの使用 5
コマンドの省略形 6
コマンドの no 形式および default 形式 6
CLI のエラー メッセージ 6
コンフィギュレーション ロギング 7
CLI を使用して機能を設定する方法 8
コマンド履歴の設定 8
コマンド履歴バッファ サイズの変更 8
コマンドの呼び出し 8
コマンド履歴機能のディセーブル化 9
編集機能のイネーブル化およびディセーブル化 9
キー入力によるコマンドの編集 10
画面幅よりも長いコマンドラインの編集 12
show および more コマンド出力の検索およびフィルタリング 13
スイッチ スタックでの CLI へのアクセス 13
コンソール接続または Telnet 経由で CLI にアクセスする 14
Web グラフィカル ユーザ インターフェイスの使用 15
Web GUI の使用に関する前提条件 15
Web GUI の使用に関する情報 15
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
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iii
目次
Web GUI の機能 16
スイッチのコンソール ポートの接続 17
Web GUI へのログイン 17
Web モードおよびセキュア Web モードの有効化 17
スイッチ Web GUI の設定 18
WLAN の設定 23
機能情報の確認 23
WLAN の前提条件 24
WLAN の制約事項 25
WLAN について 26
帯域の選択 26
オフチャネル スキャンの延期 26
DTIM Period 27
セッション タイムアウト 28
Cisco Client Extensions 28
ピアツーピア ブロッキング 29
診断チャネル 29
WLAN ごとの RADIUS 送信元サポート 29
WLAN の設定方法 30
WLAN の作成(CLI) 30
WLAN の作成(GUI) 31
WLAN の削除(CLI) 32
WLAN の削除(GUI) 32
WLAN の検索(CLI) 33
WLAN の検索(GUI) 33
WLAN のイネーブル化(CLI) 34
WLAN のディセーブル(CLI) 35
汎用 WLAN プロパティの設定(CLI) 36
汎用 WLAN プロパティの設定(GUI) 38
高度な WLAN プロパティの設定(CLI) 40
高度な WLAN プロパティの設定(GUI) 43
WLAN での QoS ポリシーの適用(GUI) 47
WLAN プロパティの監視(CLI) 49
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
iv
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目次
WLAN プロパティの表示(GUI) 49
次の作業 50
その他の関連資料 50
WLANs の機能情報 51
DHCP for WLANs の設定 53
機能情報の確認 53
DHCP for WLANs を設定するための前提条件 53
DHCP for WLANs の設定に関する制約事項 54
Dynamic Host Configuration Protocol について 55
内部 DHCP サーバ 55
外部 DHCP サーバ 56
DHCP 割り当て 56
DHCP オプション 82 について 57
DHCP スコープの設定 58
DHCP スコープについて 59
DHCP for WLANs の設定方法 59
WLAN 用の DHCP 設定(CLI) 59
DHCP スコープの設定(CLI) 62
その他の関連資料 63
DHCP for WLANs の機能情報 64
WLAN セキュリティの設定 65
機能情報の確認 65
レイヤ 2 セキュリティの前提条件 65
AAA Override について 66
WLAN セキュリティの設定方法 67
静的 WEP と 802.1X レイヤ 2 セキュリティ パラメータの設定(CLI) 67
静的 WEP レイヤ 2 セキュリティ パラメータの設定(CLI) 68
WPA + WPA2 レイヤ 2 セキュリティ パラメータの設定(CLI) 69
802.1X レイヤ 2 セキュリティ パラメータの設定(CLI) 71
レイヤ 2 パラメータの設定(GUI) 72
その他の関連資料 76
WLAN レイヤ 2 セキュリティに関する機能情報 77
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
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v
目次
WLAN ごとのクライアント カウントの設定 79
機能情報の確認 79
WLAN ごとのクライアント カウントの設定に関する制約事項 79
WLAN ごとのクライアント カウントの設定について 80
WLAN ごとのクライアント カウントを設定する方法 81
WLAN ごとのクライアント カウントの設定(CLI) 81
WLAN ごとの各 AP のクライアント数の設定(CLI) 82
WLAN あたりの AP 無線ごとのクライアント数の設定(CLI) 83
クライアントの接続の監視(CLI) 83
クライアント接続に関する追加情報 84
WLAN ごとのクライアント接続に関する機能情報 85
802.11w の設定 87
機能情報の確認 87
802.11w の前提条件 87
802.11w の制約事項 88
802.11w に関する情報 88
802.11w の設定方法 89
802.11w の設定(CLI) 89
802.11w のディセーブル(CLI) 91
802.11w の監視(CLI) 93
802.11w に関する追加情報 94
802.11w の機能に関する情報 95
Wi-Fi Direct クライアント ポリシーの設定 97
機能情報の確認 97
Wi-Fi Direct クライアント ポリシーの制限 97
Wi-Fi Direct クライアント ポリシーについて 98
Wi-Fi Direct クライアント ポリシーの設定方法 98
Wi-Fi Direct クライアント ポリシーの設定(CLI) 98
Wi-Fi Direct クライアント ポリシーのディセーブル(CLI) 100
Wi-Fi Direct クライアント ポリシーの監視(CLI) 100
Wi-Fi Direct クライアント ポリシーに関する追加リファレンス 101
Wi-Fi Direct クライアント ポリシーに関する機能情報 102
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
vi
OL-27618-02-J
目次
802.11r BSS の高速移行の設定 103
機能情報の確認 103
802.11r 高速移行の制約事項 103
802.11r の高速移行について 105
802.11r 高速移行を設定する方法 108
オープン WLAN での 802.11r 高速移行の設定(CLI) 108
Dot1x セキュリティ対応 WLAN での 802.11r BSS 高速移行の設定(CLI) 110
PSK セキュリティ対応 WLAN での 802.11r 高速移行の設定(CLI) 111
802.11 高速移行の設定(GUI) 113
802.11r 高速移行のディセーブル(CLI) 114
802.11r 高速移行の監視(CLI) 114
802.11r 高速移行に関する追加情報 116
802.11r 高速移行の機能に関する情報 117
経由ローミングの設定 119
機能情報の確認 119
経由ローミングの制約事項 119
経由ローミングについて 120
経由ローミングの設定方法 122
経由ローミングの設定(CLI) 122
経由ローミングの監視 123
経由ローミングの設定例 124
経由ローミングに関する追加情報 125
経由ローミング設定の機能履歴と情報 126
アクセス ポイント グループの設定 127
機能情報の確認 127
AP グループを設定するための前提条件 127
アクセス ポイント グループの設定に関する制約事項 128
アクセス ポイント グループについて 128
アクセス ポイント グループの設定方法 131
アクセス ポイント グループの作成 131
AP グループへのアクセス ポイントの割り当て 132
アクセス ポイント グループの表示 133
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
vii
目次
その他の関連資料 133
アクセス ポイント グループの機能履歴と情報 134
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
viii
OL-27618-02-J
はじめに
• 表記法, ix ページ
• 関連資料, xi ページ
• マニュアルの入手方法およびテクニカル サポート, xi ページ
表記法
このマニュアルでは、次の表記法を使用しています。
表記法
説明
^ または Ctrl
^ 記号と Ctrl は両方ともキーボードの Control(Ctrl)キーを表します。
たとえば、^D または Ctrl+D というキーの組み合わせは、Ctrl キーを押
しながら D キーを押すことを意味します (ここではキーを大文字で表
記していますが、小文字で入力してもかまいません)。
bold フォント
コマンド、キーワード、およびユーザが入力したテキストは、太字フォ
ントで示しています。
Italic フォント
ドキュメント名、新規用語または強調する用語、値を指定するための引
数は、italic フォントで示しています。
courier
フォント
太字の courier
フォン
システムが表示するターミナル セッションおよび情報は、courier フォ
ントで示しています。
太字の courier
フォントは、ユーザが入力しなければならないテキスト
ト
を示します。
[x]
角カッコの中の要素は、省略可能です。
...
構文要素の後の省略記号(3つの連続する太字ではないピリオドでスペー
スを含まない)は、その要素を繰り返すことができることを示します。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
ix
はじめに
表記法
表記法
説明
|
パイプと呼ばれる縦棒は、一連のキーワードまたは引数の選択肢である
ことを示します。
[x | y]
どれか 1 つを選択できる省略可能なキーワードは、角カッコで囲み、縦
棒で区切って示しています。
{x | y}
必ずいずれか 1 つを選択しなければならない必須キーワードは、波カッ
コで囲み、縦棒で区切って示しています。
[x {y | z}]
角カッコまたは波カッコが入れ子になっている箇所は、任意または必須
の要素内の任意または必須の選択肢であることを表します。 角カッコ内
の波カッコと縦棒は、省略可能な要素内で選択すべき必須の要素を示し
ています。
string
引用符を付けない一組の文字。 string の前後には引用符を使用しません。
引用符を使用すると、その引用符も含めて string とみなされます。
<>
パスワードのように出力されない文字は、山カッコで囲んで示していま
す。
[]
システム プロンプトに対するデフォルトの応答は、角カッコで囲んで示
しています。
!、#
コードの先頭に感嘆符(!)またはポンド記号(#)がある場合には、コ
メント行であることを示します。
読者への警告の表記法
このマニュアルでは、読者への警告に次の表記法を使用しています。
(注)
「注釈」です。 役立つ情報や、このマニュアル以外の参照資料などを紹介しています。
ヒント
「問題解決に役立つ情報」です。
注意
「要注意」の意味です。 機器の損傷またはデータ損失を予防するための注意事項が記述され
ています。
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x
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はじめに
関連資料
ワンポイント アドバイス
警告
時間を節約する方法です。 ここに紹介している方法で作業を行うと、時間を短縮できます。
「警告」の意味です。 人身事故を予防するための注意事項が記述されています。
関連資料
(注)
スイッチをインストールまたはアップグレードする前に、スイッチのリリース ノートを参照
してください。
• 次の URL にある Cisco Catalyst 3850 スイッチ のマニュアル:
http://www.cisco.com/go/cat3850_docs
• 次の URL にある Cisco SFP および SFP+ モジュールのマニュアル(互換性マトリクスを含
む):
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/modules/ps5455/tsd_products_support_series_home.html
• 次の URL にある Cisco Validated Design(CVD)のマニュアル:
http://www.cisco.com/go/designzone
• 次の URL にあるエラー メッセージ デコーダ:
https://www.cisco.com/cgi-bin/Support/Errordecoder/index.cgi
マニュアルの入手方法およびテクニカル サポート
マニュアルの入手方法、テクニカル サポート、その他の有用な情報について、次の URL で、毎
月更新される『What's New in Cisco Product Documentation』を参照してください。シスコの新規お
よび改訂版の技術マニュアルの一覧も示されています。
http://www.cisco.com/en/US/docs/general/whatsnew/whatsnew.html
『What's New in Cisco Product Documentation』は RSS フィードとして購読できます。また、リー
ダー アプリケーションを使用してコンテンツがデスクトップに直接配信されるように設定するこ
ともできます。 RSS フィードは無料のサービスです。シスコは現在、RSS バージョン 2.0 をサポー
トしています。
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xi
はじめに
マニュアルの入手方法およびテクニカル サポート
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
xii
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第
1
章
コマンドライン インターフェイスの使用
• コマンドライン インターフェイスの使用に関する情報, 1 ページ
• CLI を使用して機能を設定する方法, 8 ページ
コマンドライン インターフェイスの使用に関する情報
コマンド モード
Cisco IOS ユーザ インターフェイスは、いくつかのモードに分かれています。 使用できるコマン
ドの種類は、現在のモードによって異なります。 システム プロンプトに疑問符(?)を入力する
と、各コマンド モードで使用できるコマンドの一覧が表示されます。
CLI セッションは、コンソール接続、Telnet、SSH、またはブラウザを使用することによって開始
できます。
セッションを開始するときは、ユーザ モード(別名ユーザ EXEC モード)が有効です。 ユーザ
EXEC モードでは、限られた一部のコマンドしか使用できません。 たとえばユーザ EXEC コマン
ドの大部分は、show コマンド(現在のコンフィギュレーション ステータスを表示する)、clear
コマンド(カウンタまたはインターフェイスをクリアする)などのように、1 回限りのコマンド
です。 ユーザ EXEC コマンドは、スイッチをリブートするときには保存されません。
すべてのコマンドにアクセスするには、特権 EXEC モードを開始する必要があります。 特権 EXEC
モードを開始するには、通常、パスワードが必要です。 このモードでは、任意の特権 EXEC コマ
ンドを入力でき、また、グローバルコンフィギュレーションモードを開始することもできます。
コンフィギュレーション モード(グローバル、インターフェイス、およびライン)を使用して、
実行コンフィギュレーションを変更できます。 設定を保存した場合はこれらのコマンドが保存さ
れ、スイッチをリブートするときに使用されます。各種のコンフィギュレーションモードにアク
セスするには、まずグローバル コンフィギュレーション モードを開始する必要があります。 グ
ローバル コンフィギュレーション モードから、インターフェイス コンフィギュレーション モー
ドおよびライン コンフィギュレーション モードに移行できます。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
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1
コマンドライン インターフェイスの使用
コマンド モード
次の表に、主要なコマンド モード、各モードへのアクセス方法、各モードで表示されるプロンプ
ト、およびモードの終了方法を示します。
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2
OL-27618-02-J
コマンドライン インターフェイスの使用
コマンド モード
表 1:コマンド モードの概要
モード
アクセス方法
ユーザ EXEC
Telnet、SSH、ま
たはコンソールを
使用してセッショ
ンを開始します。
プロンプト
Switch>
終了方法
モードの用途
logout または quit このモードを使用
して次の作業を行
を入力します。
います。
• 端末の設定
変更
• 基本テスト
の実行
• システム情
報の表示
特権 EXEC
ユーザ EXEC モー
ドで、enable コマ
ンドを入力しま
す。
グローバル コン 特権 EXEC モード
フィギュレーショ で、configure コマ
ン
ンドを入力しま
す。
VLAN コンフィ
ギュレーション
グローバル コン
フィギュレーショ
ン モードで、vlan
vlan-id コマンドを
入力します。
Switch#
Switch(config)#
Switch(config-vlan)#
disable を入力して このモードを使用
して、入力したコ
終了します。
マンドを確認しま
す。パスワードを
使用して、この
モードへのアクセ
スを保護します。
終了して特権
EXEC モードに戻
るには、exit また
は end コマンドを
入力するか、
Ctrl+Z を押しま
す。
このモードは、ス
イッチ全体に適用
するパラメータを
設定する場合に使
用します。
グローバル コン
フィギュレーショ
ンモードに戻る場
合は、exit コマン
ドを入力します。
特権 EXEC モード
に戻るには、
Ctrl+Z を押すか、
end を入力しま
す。
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3
コマンドライン インターフェイスの使用
コマンド モード
モード
アクセス方法
プロンプト
終了方法
モードの用途
このモードを使用
して、VLAN(仮
想LAN)パラメー
タを設定します。
VTP モードがトラ
ンスペアレントで
あるときは、拡張
範囲 VLAN
(VLAN ID が
1006 以上)を作成
してスイッチのス
タートアップコン
フィギュレーショ
ンファイルに設定
を保存できます。
インターフェイス グローバル コン
コンフィギュレー フィギュレーショ
ション
ン モードで、
interface コマンド
を入力し、イン
ターフェイスを指
定します。
ライン コンフィ
ギュレーション
グローバル コン
フィギュレーショ
ン モードで、
line vty または line
console コマンド
を使用して回線を
指定します。
Switch(config-if)#
終了してグローバ
ル コンフィギュ
レーションモード
に戻るには、exit
を入力します。
このモードを使用
して、イーサネッ
ト ポートのパラ
メータを設定しま
す。
特権 EXEC モード
に戻るには、
Ctrl+Z を押すか、
end を入力しま
す。
Switch(config-line)#
終了してグローバ
ル コンフィギュ
レーションモード
に戻るには、exit
を入力します。
このモードを使用
して、端末回線の
パラメータを設定
します。
特権 EXEC モード
に戻るには、
Ctrl+Z を押すか、
end を入力しま
す。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
4
OL-27618-02-J
コマンドライン インターフェイスの使用
ヘルプ システムの使用
ヘルプ システムの使用
システム プロンプトで疑問符(?)を入力すると、各コマンド モードに使用できるコマンドのリ
ストが表示されます。 また、任意のコマンドについて、関連するキーワードおよび引数の一覧を
表示することもできます。
手順の概要
1. help
2. abbreviated-command-entry ?
3. abbreviated-command-entry <Tab>
4. ?
5. command ?
6. command keyword ?
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
help
コマンド モードのヘルプ システムの簡単な説明
を表示します。
例:
Switch# help
ステップ 2
abbreviated-command-entry ?
特定のストリングで始まるコマンドのリストを表
示します。
例:
Switch# di?
dir disable disconnect
ステップ 3
abbreviated-command-entry <Tab>
特定のコマンド名を補完します。
例:
Switch# sh conf<tab>
Switch# show configuration
ステップ 4
特定のコマンド モードで使用可能なすべてのコ
マンドをリストします。
?
例:
Switch> ?
ステップ 5
command ?
コマンドに関連するキーワードを一覧表示しま
す。
例:
Switch> show ?
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
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5
コマンドライン インターフェイスの使用
コマンドの省略形
ステップ 6
コマンドまたはアクション
目的
command keyword ?
キーワードに関連する引数を一覧表示します。
例:
Switch(config)# cdp holdtime ?
<10-255> Length of time (in sec) that
receiver must keep this packet
コマンドの省略形
スイッチでコマンドが一意に認識される長さまでコマンドを入力します。
show configuration 特権 EXEC コマンドを省略形で入力する方法を次に示します。
Switch# show conf
コマンドの no 形式および default 形式
大部分のコンフィギュレーション コマンドに、no 形式があります。 no 形式は一般に、特定の機
能または動作をディセーブルにする場合、あるいはコマンドの動作を取り消す場合に使用します。
たとえば、no shutdown インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用すると、イン
ターフェイスのシャットダウンが取り消されます。 no キーワードなしでコマンドを使用すると、
ディセーブルにされた機能を再度イネーブルにしたり、デフォルトでディセーブルになっている
機能をイネーブルにすることができます。
コンフィギュレーション コマンドには、default 形式もあります。 コマンドの default 形式は、コ
マンドの設定値をデフォルトに戻します。 大部分のコマンドはデフォルトでディセーブルに設定
されているので、default 形式は no 形式と同じになります。 ただし、デフォルトでイネーブルに
設定されていて、なおかつ変数が特定のデフォルト値に設定されているコマンドもあります。 こ
れらのコマンドについては、default コマンドを使用すると、コマンドがイネーブルになり、変数
がデフォルト値に設定されます。
CLI のエラー メッセージ
次の表に、CLI を使用してスイッチを設定するときに表示される可能性のあるエラー メッセージ
の一部を紹介します。
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OL-27618-02-J
コマンドライン インターフェイスの使用
コンフィギュレーション ロギング
表 2:CLI の代表的なエラー メッセージ
エラー メッセージ
意味
ヘルプの表示方法
% Ambiguous command: "show
con"
スイッチがコマンドとして認識 コマンドを再入力し、最後に疑
できるだけの文字数が入力され 問符(?)を入力します。コマ
ていません。
ンドと疑問符の間にはスペース
を入れません。
コマンドとともに使用できる
キーワードが表示されます。
% Incomplete command.
コマンドに必須のキーワードま コマンドを再入力し、最後に疑
たは値が、一部入力されていま 問符(?)を入力します。コマ
せん。
ンドと疑問符の間にはスペース
を 1 つ入れます。
コマンドとともに使用できる
キーワードが表示されます。
% Invalid input detected at
‘^’ marker.
コマンドの入力ミスです。 間
違っている箇所をキャレット
(^)記号で示しています。
疑問符(?)を入力すると、そ
のコマンド モードで利用でき
るすべてのコマンドが表示され
ます。
コマンドとともに使用できる
キーワードが表示されます。
コンフィギュレーション ロギング
スイッチの設定変更を記録して表示させることができます。 Configuration Change Logging and
Notification 機能を使用することで、セッションまたはユーザ ベースごとに変更内容をトラッキン
グできます。ログに記録されるのは、適用された各コンフィギュレーションコマンド、コマンド
を入力したユーザ、コマンドの入力時間、コマンドに対するパーサからのリターン コードです。
この機能には、登録しているアプリケーションの設定が変更されるときに通知される非同期通知
方式もあります。 Syslog へこの通知を送信することも選択できます。
(注)
CLI または HTTP の変更のみがログとして記録されます。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
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コマンドライン インターフェイスの使用
CLI を使用して機能を設定する方法
CLI を使用して機能を設定する方法
コマンド履歴の設定
入力したコマンドは、ソフトウェア側にコマンド履歴として残されます。 コマンド履歴機能は、
アクセスコントロールリストの設定時など、長い複雑なコマンドまたはエントリを何度も入力し
なければならない場合、特に便利です。 必要に応じて、この機能をカスタマイズできます。
コマンド履歴バッファ サイズの変更
デフォルトでは、スイッチは履歴バッファにコマンド ライン 10 行を記録します。 現在の端末セッ
ションまたは特定回線のすべてのセッションで、この数を変更できます。 この手順は任意です。
手順の概要
1. terminal history [size number-of-lines]
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
terminal history [size number-of-lines]
特権 EXEC モードで現在のターミナル セッション中にス
イッチが記録するコマンドラインの数を変更します。 サイ
ズは 0 から 256 までの間で設定できます。
例:
Switch# terminal history size 200
コマンドの呼び出し
履歴バッファにあるコマンドを呼び出すには、次の表に示すいずれかの操作を行います。 これら
の操作は任意です。
(注)
矢印キーが使用できるのは、VT100 などの ANSI 互換端末に限られます。
手順の概要
1. Ctrl+P または上矢印キー
2. Ctrl+N または下矢印キー
3. show history
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
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OL-27618-02-J
コマンドライン インターフェイスの使用
編集機能のイネーブル化およびディセーブル化
手順の詳細
コマンドまたはアクション
目的
ステップ 1
Ctrl+P または上矢印キー
履歴バッファ内のコマンドを呼び出します。最後に実行したコマンド
が最初に呼び出されます。 キーを押すたびに、より古いコマンドが順
次表示されます。
ステップ 2
Ctrl+N または下矢印キー
Ctrl+P または上矢印キーでコマンドを呼び出した後で、履歴バッファ
内のより新しいコマンドに戻ります。 キーを押すたびに、より新しい
コマンドが順次表示されます。
ステップ 3
show history
特権 EXEC モードで、直前に入力したコマンドをいくつか表示しま
す。 表示されるコマンドの数は、terminal history グローバル コンフィ
ギュレーション コマンドおよび history ライン コンフィギュレーショ
ン コマンドの設定値によって指定されます。
例:
Switch# show history
コマンド履歴機能のディセーブル化
コマンド履歴機能は、自動的にイネーブルになっています。 現在の端末セッションまたはコマン
ドラインでディセーブルにできます。 この手順は任意です。
手順の概要
1. terminal no history
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
terminal no history
特権 EXEC モードで現在のターミナル セッションに
おけるこの機能をディセーブルにします。
例:
Switch# terminal no history
編集機能のイネーブル化およびディセーブル化
拡張編集モードは自動的に有効に設定されますが、ディセーブルにして、再度イネーブルにでき
ます。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
9
コマンドライン インターフェイスの使用
編集機能のイネーブル化およびディセーブル化
手順の概要
1. terminal editing
2. terminal no editing
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
terminal editing
特権 EXEC モードで現在のターミナル セッションにおけ
る拡張編集モードを再びイネーブルにします。
例:
Switch# terminal editing
ステップ 2
terminal no editing
特権 EXEC モードで現在のターミナル セッションにおけ
る拡張編集モードをディセーブルにします。
例:
Switch# terminal no editing
キー入力によるコマンドの編集
キーストロークは、コマンドラインの編集に役立ちます。 これらのキーストロークは任意です。
(注)
矢印キーが使用できるのは、VT100 などの ANSI 互換端末に限られます。
表 3:編集コマンド
編集コマンド
説明
Ctrl-B または左矢印キー
カーソルを 1 文字後退させます。
Ctrl-F または右矢印キー
カーソルを 1 文字前進させます。
Ctrl+A
コマンドラインの先頭にカーソルを移動しま
す。
Ctrl+E
カーソルをコマンド ラインの末尾に移動しま
す。
Esc B
カーソルを 1 単語後退させます。
Esc F
カーソルを 1 単語前進させます。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
10
OL-27618-02-J
コマンドライン インターフェイスの使用
編集機能のイネーブル化およびディセーブル化
Ctrl+T
カーソルの左にある文字を、カーソル位置の文
字と置き換えます。
Delete キーまたは Backspace キー
カーソルの左にある文字を消去します。
Ctrl+D
カーソル位置にある文字を削除します。
Ctrl+K
カーソル位置からコマンド ラインの末尾までの
すべての文字を削除します。
Ctrl+U または Ctrl+X
カーソル位置からコマンド ラインの先頭までの
すべての文字を削除します。
Ctrl+W
カーソルの左にある単語を削除します。
Esc D
カーソルの位置から単語の末尾までを削除しま
す。
Esc C
カーソル位置のワードを大文字にします。
Esc L
カーソルの場所にある単語を小文字にします。
Esc U
カーソルの位置から単語の末尾までを大文字に
します。
Ctrl+V または Esc Q
特定のキーストロークを実行可能なコマンド
(通常はショートカット)として指定します。
Return キー
1 行または 1 画面下へスクロールして、端末画
面に収まりきらない表示内容を表示させます。
(注)
show コマンドの出力など、端末画面
に一度に表示できない長い出力では、
More プロンプトが使用されます。
More プロンプトが表示された場合
は、Return キーおよび Space キーを使
用してスクロールできます。
Space バー
1 画面分下にスクロールします。
Ctrl+L または Ctrl+R
スイッチから画面に突然メッセージが出力され
た場合に、現在のコマンドラインを再表示しま
す。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
11
コマンドライン インターフェイスの使用
編集機能のイネーブル化およびディセーブル化
画面幅よりも長いコマンドラインの編集
画面上で 1 行分を超える長いコマンドラインについては、コマンドのラップアラウンド機能を使
用できます。 カーソルが右マージンに達すると、そのコマンドラインは 10 文字分だけ左へシフ
トされます。 コマンドラインの先頭から 10 文字までは見えなくなりますが、左へスクロールし
て、コマンドの先頭部分の構文をチェックできます。 これらのキー操作は任意です。
コマンドの先頭にスクロールして入力内容をチェックするには、Ctrl+B キーまたは←キーを繰り
返し押します。 コマンドラインの先頭に直接移動するには、Ctrl+A を押します。
矢印キーが使用できるのは、VT100 などの ANSI 互換端末に限られます。
(注)
次に、画面上で 1 行分を超える長いコマンドラインを折り返す例を示します。
手順の概要
1. access-list
2. Ctrl+A
3. Return キー
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
access-list
1 行分を超えるグローバル コンフィギュレーション コマンド
入力を表示します。
例:
Switch(config)# access-list 101 permit
tcp 10.15.22.25 255.255.255.0
10.15.22.35
Switch(config)# $ 101 permit tcp
10.15.22.25 255.255.255.0 10.15.22.35
255.25
Switch(config)# $t tcp 10.15.22.25
255.255.255.0 131.108.1.20
255.255.255.0 eq
Switch(config)# $15.22.25 255.255.255.0
10.15.22.35 255.255.255.0 eq 45
ステップ 2
Ctrl+A
完全な構文をチェックします。
例:
行末に表示されるドル記号($)は、その行が右へスクロール
されたことを表します。
Switch(config)# access-list 101 permit
tcp 10.15.22.25 255.255.255.0 10.15.2$
ステップ 3
最初にカーソルが行末に達すると、その行は 10 文字分だけ左
へシフトされ、再表示されます。 ドル記号($)は、その行が
左へスクロールされたことを表します。 カーソルが行末に達
するたびに、その行は再び10文字分だけ左へシフトされます。
Return キー
コマンドを実行します。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
12
OL-27618-02-J
コマンドライン インターフェイスの使用
show および more コマンド出力の検索およびフィルタリング
コマンドまたはアクション
目的
ソフトウェアでは、端末画面は 80 カラム幅であると想定され
ています。 画面の幅が異なる場合は、terminal width 特権 EXEC
コマンドを使用して端末の幅を設定します。
ラップアラウンド機能とコマンド履歴機能を併用すると、前に
入力した複雑なコマンドエントリを呼び出して変更できます。
show および more コマンド出力の検索およびフィルタリング
show および more コマンドの出力を検索およびフィルタリングできます。 この機能は、大量の出
力をソートする場合や、出力から不要な情報を除外する場合に役立ちます。 これらのコマンドの
使用は任意です。
手順の概要
1. {show | more} command | {begin | include | exclude} regular-expression
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
{show | more} command | {begin | include | exclude}
regular-expression
出力を検索およびフィルタリングします。
例:
Switch# show interfaces | include protocol
Vlan1 is up, line protocol is up
Vlan10 is up, line protocol is down
GigabitEthernet1/0/1 is up, line protocol is down
GigabitEthernet1/0/2 is up, line protocol is up
文字列では、大文字と小文字が区別されます。 た
とえば、| exclude output と入力した場合、output
を含む行は表示されませんが、Output を含む行は
表示されます。
スイッチ スタックでの CLI へのアクセス
CLI にはコンソール接続、Telnet、SSH、またはブラウザを使用することによってアクセスできま
す。
スイッチ スタックおよびスタック メンバ インターフェイスは、を経由して管理します。 スイッ
チごとにスタック メンバを管理することはできません。 1 つまたは複数のスタック メンバのコン
ソール ポートまたはイーサネット管理ポートを経由してへ接続できます。 で複数の CLI セッショ
ンを使用する場合は注意してください。 1 つのセッションで入力したコマンドは、別のセッショ
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
13
コマンドライン インターフェイスの使用
コンソール接続または Telnet 経由で CLI にアクセスする
ンには表示されません。 したがって、コマンドを入力したセッションを追跡できない場合があり
ます。
(注)
スイッチ スタックを管理する場合は、1 つの CLI セッションを使用することを推奨します。
特定のスタック メンバ ポートを設定する場合は、CLI コマンド インターフェイス表記にスタック
メンバ番号を含めてください。
コンソール接続または Telnet 経由で CLI にアクセスする
CLI にアクセスするには、スイッチのハードウェア インストレーション ガイドに記載されている
手順で、スイッチのコンソール ポートに端末または PC を接続するか、または PC をイーサネット
管理ポートに接続して、スイッチの電源をオンにする必要があります。
スイッチがすでに設定されている場合は、ローカル コンソール接続またはリモート Telnet セッ
ションによって CLI にアクセスできますが、このタイプのアクセスに対応できるように、先にス
イッチを設定しておく必要があります。
次のいずれかの方法で、スイッチとの接続を確立できます。
• スイッチ コンソール ポートに管理ステーションまたはダイヤルアップ モデムを接続するか、
またはイーサネット管理ポートに PC を接続します。 コンソール ポートまたはイーサネット
管理ポートへの接続については、スイッチのハードウェア インストレーション ガイドを参
照してください。
• リモート管理ステーションから任意の Telnet TCP/IP または暗号化 Secure Shell(SSH; セキュ
ア シェル)パッケージを使用します。 スイッチは Telnet または SSH クライアントとのネッ
トワーク接続が可能でなければなりません。また、スイッチにイネーブル シークレット パ
スワードを設定しておくことも必要です。
• スイッチは同時に最大 16 の Telnet セッションをサポートします。 1 人の Telnet ユーザ
によって行われた変更は、他のすべての Telnet セッションに反映されます。
• スイッチは最大 5 つの安全な SSH セッションを同時にサポートします。
コンソール ポート、イーサネット管理ポート、Telnet セッション、または SSH セッションを
通じて接続すると、管理ステーション上にユーザ EXEC プロンプトが表示されます。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
14
OL-27618-02-J
第
2
章
Web グラフィカル ユーザ インターフェイス
の使用
• Web GUI の使用に関する前提条件, 15 ページ
• Web GUI の使用に関する情報, 15 ページ
• スイッチのコンソール ポートの接続 , 17 ページ
• Web GUI へのログイン, 17 ページ
• Web モードおよびセキュア Web モードの有効化 , 17 ページ
• スイッチ Web GUI の設定, 18 ページ
Web GUI の使用に関する前提条件
• GUI を使用する PC では、Windows 7、Windows XP SP1 以降のリリースまたは Windows 2000
SP4 以降のリリースが稼働している必要があります。
• スイッチGUI は、Microsoft Internet Explorer バージョン 10.x、Mozilla Firefox 20.x、または
Google Chrome 26.x. と互換性があります。
Web GUI の使用に関する情報
Web ブラウザ、つまり、グラフィカル ユーザ インターフェイス(GUI)は、各スイッチに組み込
まれています。
サービス ポート インターフェイスまたは管理インターフェイスを使用して GUI にアクセスでき
ますが、 サービス ポート インターフェイスの使用をお勧めします。 GUI のページ上部にある
[Help] をクリックすると、オンライン ヘルプが表示されます。 オンライン ヘルプを表示するに
は、ブラウザのポップアップ ブロッカを無効にする必要があります。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
15
Web グラフィカル ユーザ インターフェイスの使用
Web GUI の機能
Web GUI の機能
スイッチWeb GUI は次の機能をサポートします。
構成ウィザード:IP アドレスおよびローカル ユーザ名/パスワードの初期設定、または認証サーバ
での認証(必須特権 15)の後、ウィザードは最初の無線設定を完了するための手順を提供しま
す。 [Configuration] > [Wizard] を起動し、次のことを設定するために、9 ステップの手順に従いま
す。
• 管理ユーザ
• SNMP システムの概要
• Management Port
• ワイヤレス管理
• RF Mobility と国番号
• モビリティ設定
• WLAN
• 802.11 設定
• Set Time
[Monitor] タブ:
• 概要のスイッチ、クライアント、アクセス ポイントの詳細を表示します。
• すべての無線および AP 接続統計情報を表示します。
• アクセス ポイントの電波品質を表示します。
• すべてのインターフェイスおよび CDP トラフィック情報の Cisco Discovery Protocol (CDP) の
すべてのネイバーの一覧を表示します。
• 分類 Friendly、Malicious、Ad hoc、Classified、および Unclassified に基づいて、すべての不正
アクセス ポイントを表示します。
[Configuration] タブ:
• Web 設定ウィザードを使用して、すべての初期操作のためにスイッチを設定できます。 ウィ
ザードでは、ユーザの詳細、管理インターフェイスなどを設定できます。
• システム、内部 DHCP サーバ、管理、およびモビリティ管理パラメータを設定できます。
• スイッチ、WLAN、無線を設定できます。
• スイッチで、セキュリティ ポリシーを設定できます。
• オペレーティング システム ソフトウェアの管理コマンドスイッチにアクセスできます。
[Administration] タブで、システム ログを設定できます。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
16
OL-27618-02-J
Web グラフィカル ユーザ インターフェイスの使用
スイッチのコンソール ポートの接続
スイッチのコンソール ポートの接続
はじめる前に
基本的な動作ができるようにスイッチを設定するには、VT-100 ターミナル エミュレーション プ
ログラム(HyperTerminal、ProComm、Minicom、Tip など)を実行する PC にコントローラを接続
する必要があります。
ステップ 1
ヌルモデム シリアル ケーブルの一端をスイッチの RJ-45 コンソール ポートに接続し、もう一端を PC の
シリアル ポートに接続します。
ステップ 2
AC 電源コードをスイッチに接続し、アース付き 100 ~ 240 VAC、50/60 Hz の電源コンセントに差し込み
ます。 電源を入れます。 起動スクリプトによって、オペレーティング システム ソフトウェアの初期化
(コードのダウンロードおよび電源投入時自己診断テスト)および基本設定が表示されます。 スイッチの
電源投入時自己診断テストに合格した場合は、起動スクリプトによって設定ウィザードが実行されます。
画面の指示に従って、基本設定を入力してください。
ステップ 3
yes と入力します。 CLI セットアップ ウィザードの基本的な初期設定パラメータに進みます。 gigabitethernet
0/0 インターフェイスであるサービス ポートの IP アドレスを指定します。
構成ウィザードの設定パラメータを入力すると、Web GUI にアクセスできます。 これで、スイッチがサー
ビス ポートの IP アドレスにより設定されます。
Web GUI へのログイン
ステップ 1
ブラウザのアドレス行にスイッチの IP アドレスを入力します。 接続をセキュリティで保護するには、
https://ip-address と入力します。 接続をセキュリティで保護しない場合は、http://ip-address と入力します。
ステップ 2
[Accessing Cisco AIR-CT3850] ページが表示されます。
Web モードおよびセキュア Web モードの有効化
ステップ 1
[Configuration] > [Management] > [Protocol Management] > [HTTP-HTTPS]を選択します。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
17
Web グラフィカル ユーザ インターフェイスの使用
スイッチ Web GUI の設定
[HTTP-HTTPS Configuration] ページが表示されます。
ステップ 2
Web モード(ユーザが「http://ip-address」を使用してスイッチ GUI にアクセスできます)を有効にするに
は、[HTTP Access] ドロップダウン リストから [Enabled] を選択します。 有効にしない場合は、[Disabled]
を選択します。 Web モード(HTTP)の接続は、セキュリティで保護されません。
ステップ 3
セキュア Web モード(ユーザが「https://ip-address」を使用してスイッチ GUI にアクセスできます)を有
効にするには、[HTTPS Access] ドロップダウン リストから [Enabled] を選択します。 有効にしない場合
は、[Disabled] を選択します。 セキュア Web モード(HTTPS)の接続は、セキュリティで保護されていま
す。
ステップ 4
[IP Device Tracking] チェックボックスで、デバイスを追跡することを選択します。
ステップ 5
[Enable] チェックボックスでトラスト ポイントをイネーブルにすることを選択します。
ステップ 6
[Trustpoints] ドロップダウン リストからトラストポイントを選択します。
ステップ 7
[HTTP Timeout-policy (1 to 600 sec)] テキスト ボックスに、非アクティブ化により Web セッションがタイム
アウトするまでの時間を秒単位で入力します。
有効な範囲は 1 ~ 600 秒です。
ステップ 8
[Server Life Time (1 to 86400 sec)] テキスト ボックスにサーバのライフタイムを入力します。
有効な範囲は 1 ~ 86400 秒です。
ステップ 9
[Maximum number of Requests (1 to 86400)] テキスト ボックスに、サーバが受け入れる最大接続要求数を入
力します。
指定できる接続数の範囲は、1 ~ 86400 です。
ステップ 10 [Apply] をクリックします。
ステップ 11 [Save Configuration] をクリックします。
スイッチ Web GUI の設定
設定ウィザードでは、スイッチ上での基本的な設定を行うことができます。 このウィザードは、
スイッチを購入した直後やスイッチを工場出荷時のデフォルトにリセットした後に実行します。
設定ウィザードは、GUI と CLI の両方の形式で使用できます。
ステップ 1
PC をサービス ポートに接続し、スイッチと同じサブネットを使用するように IPv4 アドレスを設定しま
す。 スイッチが IOS XE イメージとともにロードされ、サービス ポート インターフェイスが gigabitethernet
0/0 として設定されます。
ステップ 2
PC で Internet Explorer 10 以降、Firefox 2.0.0.11 以降、または Google Chrome を開始し、ブラウザ ウィンド
ウに管理インターフェイスの IP アドレスを入力します。 管理インターフェイスの IP アドレスは、
gigabitethernet 0/0(別名、サービス ポート インターフェイス)と同じです。 初めてログインするときに、
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
18
OL-27618-02-J
Web グラフィカル ユーザ インターフェイスの使用
スイッチ Web GUI の設定
HTTP のユーザ名およびパスワードを入力する必要があります。 デフォルトでは、ユーザ名は admin、パ
スワードは cisco です。
サービス ポート インターフェイスを使用するときは、HTTP と HTTPS の両方を使用できます。 HTTPS
はデフォルトでイネーブルであり、HTTP をイネーブルにすることもできます。
初めてログインすると、 <Model Number> <Hostname>] ページが表示されます。
ステップ 3
ページで、スイッチ Web GUI の [Home] ページにアクセスするために、[Wireless Web GUI] リンクをクリッ
クします。
ステップ 4
最初にスイッチの設定に必要なすべての手順を実行するために、[Configuration] > [Wizard]を選択します。
[Admin Users] ページが表示されます。
ステップ 5
[Admin Users] ページで、このスイッチに割り当てる管理者のユーザ名を [User Name] テキスト ボックスに
入力し、このスイッチに割り当てる管理パスワードを [Password] テキスト ボックスおよび [Confirm Password]
テキスト ボックスに入力します。 [Next] をクリックします。
デフォルトのユーザ名は admin で、デフォルトのパスワードは cisco です。 またはスイッチの新しい管理
者ユーザを作成できます。 ユーザ名とパスワードには、最大 24 文字の ASCII 文字を入力できます。
[SNMP System Summary] ページが表示されます。
ステップ 6
[SNMP System Summary] ページで、スイッチの次の SNMP システム パラメータを入力し、[Next] をクリッ
クします。
• [Location] テキスト ボックスでユーザ定義可能なスイッチの場所。
• [Contact] テキスト ボックスで名前や電話番号などのユーザ定義可能な連絡先の詳細。
• SNMP 通知をさまざまな SNMP トラップで送信するには、[SNMP Global Trap] ドロップダウン リス
トで [Enabled] を選択し、さまざまな SNMP トラップに対して SNMP 通知を送信しないようにするに
は [Disabled] を選択します。
• システム ログ メッセージを送信するには [SNMP Logging] ドロップダウン リストから [Enabled] を選
択し、システム ログ メッセージを送信しない場合は [Disabled] を選択します。
SNMP トラップ サーバは、ディストリビューション ポートから到達可能であることが必要です
(gigabitethernet0/0 サービスまたは管理インターフェイスは経由しません)。
[Management Port] ページが表示されます。
(注)
ステップ 7
[Management Port] ページで、管理ポートのインターフェイス(gigabitethernet 0/0)の次のパラメータを入
力し、[Next] をクリックします。
• [IP Address] テキスト ボックスでサービス ポートに割り当てたインターフェイスの IP アドレス。
• [Netmask] テキスト ボックスで、管理ポートのインターフェイスのネットワーク マスクのアドレス。
• [IPv4 DHCP Server] テキスト ボックスで選択されたポートの IPv4 Dynamic Host Configuration Protocol
(DHCP) のアドレス。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
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Web グラフィカル ユーザ インターフェイスの使用
スイッチ Web GUI の設定
[Wireless Management] ページが表示されます。
ステップ 8
[Wireless Management] ページでは、次のワイヤレス インターフェイス管理の詳細を入力し、[Next] をク
リックします。
• [Select Interface] ドロップダウン リストから、インターフェイスとして VLAN または 10 ギガビット
イーサネットを選択します。
• [VLAN ID] テキスト ボックスで VLAN タグの ID。VLAN タグがない場合は 0。
• [IP Address] テキスト ボックスで、アクセス ポイントが接続されたワイヤレス管理インターフェイス
の IP アドレス。
• [Netmask] テキスト ボックスで、ワイヤレス管理インターフェイスのネットワーク マスクのアドレ
ス。
• [IPv4 DHCP Server] テキスト ボックスで DHCP IPv4 IP アドレス。
インターフェイスとして VLAN を選択すると、[Switch Port Configuration] テキスト ボックスで指定された
リストから、ポートとしてトランク ポートまたはアクセス ポートを指定できます。
[RF Mobility and Country Code] ページが表示されます。
ステップ 9
[RF Mobility and Country Code] ページで、RF モビリティ ドメイン名を [RF Mobility] テキスト ボックスに
入力し、[Country Code] ドロップダウン リストから現在の国コードを選択して、[Next] をクリックします。
GUI からは、1 つの国番号のみを選択できます。
(注)
RF グループ化パラメータとモビリティ設定を設定する前に、必ず関連する概念のコンテンツを
参照してから、設定に進むようにしてください。
[Mobility Configuration] ページが開き、モビリティのグローバル コンフィギュレーション設定が表示され
ます。
ステップ 10 [Mobility Configuration] ページで、次のモビリティのグローバル コンフィギュレーション設定を参照およ
び入力し、[Next] をクリックします。
• [Mobility Role] ドロップダウン リストから、[Mobility Controller] または [Mobility Agent] を選択しま
す。
• [Mobility Agent] を選択した場合は、[Mobility Controller IP Address] テキスト ボックスにモビリ
ティ コントローラの IP アドレス、[Mobility Controller Public IP Address] テキスト ボックスにモ
ビリティ コントローラの IP アドレスを入力します。
• [Mobility Controller] を選択すると、モビリティ コントローラの IP アドレスとモビリティ コント
ローラのパブリック IP アドレスがそれぞれのテキスト ボックスに表示されます。
• [Mobility Protocol Port] テキスト ボックスにモビリティ プロトコルのポート番号が表示されます。
• [Mobility Switch Peer Group Name] テキスト ボックスにモビリティ スイッチのピア グループ名が表示
されます。
• [DTLS Mode] テキスト ボックスで、DTLS がイネーブルであるかどうかが示されます。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
20
OL-27618-02-J
Web グラフィカル ユーザ インターフェイスの使用
スイッチ Web GUI の設定
DTLS は、標準化過程にある TLS に基づくインターネット技術特別調査委員会(IETF)プロトコル
です。
• [Mobility Domain ID for 802.11 radios] テキスト ボックスに、802.11 無線のモビリティ ドメイン ID が
表示されます。
• [Mobility Keepalive Interval (1-30)sec] テキスト ボックスで、ピア スイッチに送信する各 ping 要求の間
隔(秒単位)。
有効範囲は 1 ~ 30 秒で、デフォルト値は 10 秒です。
• [Mobility Keep Alive Count(3-20)] テキスト ボックスで、ピア スイッチが到達不能と判断するまで
に ping 要求を送信する回数。
有効な範囲は 3 ~ 20 で、デフォルト値は 3 です。
• [Mobility Control Message DSCP Value (0-63)] テキスト ボックスで、モビリティ スイッチに設定され
る DSCP 値。
有効な範囲は 0 ~ 63 で、デフォルト値は 0 です。
• [Switch Peer Group Members Configured] テキスト ボックスで設定したモビリティ スイッチ ピア グルー
プ メンバーの数を表示します。
[WLANs] ページが表示されます。
ステップ 11 [WLANs] ページで、次の WLAN 設定パラメータを入力し、[Next] をクリックします。
• [WLAN ID] テキスト ボックスで WLAN 識別子。
• [SSID] テキスト ボックスで、クライアントに関連付けられている WLAN の SSID。
• [Profile Name] テキスト ボックスで、クライアントが使用する WLAN の名前。
[802.11 Configuration] ページが表示されます。
ステップ 12 [802.11 Configuration] ページで、[802.11a/n/ac] チェックボックスと [802.11b/g/n] チェックボックスのいず
れかまたは両方をオンにして 802.11 無線をイネーブルにし、[Next] をクリックします。
[Set Time] ページが表示されます。
ステップ 13 [Set Time] ページで、次のパラメータに基づいてスイッチの日時を設定し、[Next] をクリックします。
• [Current Time] テキスト ボックスで、スイッチの現在のタイムスタンプが表示されます。
• [Mode] ドロップダウン リストから [Manual] または [NTP] を選択します。
NTP サーバの使用時に、スイッチに接続されているすべてのアクセス ポイントが、使用可能な NTP
サーバ設定に基づいて時間を同期します。
• [Year, Month, and Day] ドロップダウン リストからスイッチの日付を選択します。
• [Hours, Minutes, and Seconds] ドロップダウン リストから時間を選択します。
• 時間帯を [Zone] テキスト ボックスに入力し、スイッチで設定された現在の時刻と比較した場合に必
要なオフセットを [Offset] ドロップダウン リストから選択します。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
21
Web グラフィカル ユーザ インターフェイスの使用
スイッチ Web GUI の設定
[Save Wizard] ページが表示されます。
ステップ 14 [Save Wizard] ページで、この手順を使用してスイッチで行った設定を確認できます。設定値を変更する場
合は、[Previous] をクリックし、該当ページに移動します。
すべてのウィザードについて成功メッセージが表示された場合にのみ、ウィザードを使用して作成したス
イッチ設定を保存できます。 [Save Wizard] ウィザード ページでエラーが表示された場合、スイッチの初
期設定のためにウィザードを再実行する必要があります。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
22
OL-27618-02-J
第
3
章
WLAN の設定
• 機能情報の確認, 23 ページ
• WLAN の前提条件, 24 ページ
• WLAN の制約事項, 25 ページ
• WLAN について, 26 ページ
• WLAN の設定方法, 30 ページ
• WLAN プロパティの監視(CLI), 49 ページ
• WLAN プロパティの表示(GUI), 49 ページ
• 次の作業, 50 ページ
• その他の関連資料, 50 ページ
• WLANs の機能情報, 51 ページ
機能情報の確認
ご使用のソフトウェア リリースでは、このモジュールで説明されるすべての機能がサポートされ
ているとは限りません。 最新の機能情報と注意事項については、ご使用のプラットフォームとソ
フトウェア リリースに対応したリリース ノートを参照してください。 このモジュールに記載さ
れている機能の詳細を検索し、各機能がサポートされているリリースのリストを確認する場合は、
このマニュアルの最後にある機能情報の表を参照してください。
プラットフォームのサポートおよびシスコソフトウェアイメージのサポートに関する情報を検索
するには、Cisco Feature Navigator を使用します。 Cisco Feature Navigator には、http://www.cisco.com/
go/cfn からアクセスします。 Cisco.com のアカウントは必要ありません。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
23
WLAN の設定
WLAN の前提条件
WLAN の前提条件
• 最大 16 個の WLAN を各アクセス ポイント グループにアソシエートし、各グループに個々
のアクセス ポイントを割り当てることができます。 各アクセス ポイントは、有効化されて
いる WLAN のうち、そのアクセス ポイント グループに属する WLAN だけをアドバタイズ
します。 アクセス ポイント グループで無効化されている WLAN または別のグループに属す
る WLAN はアドバタイズしません。
• コントローラが VLAN トラフィックを正常にルーティングできるよう、WLAN と管理イン
ターフェイスにはそれぞれ別の VLAN を割り当てることをお勧めします。
• コントローラでは、同じ Service Set Identifier(SSID)の WLAN を区別するために、異なる属
性が使用されます。
• 同じ SSID、同じレイヤ 2 ポリシーの WLAN は、WLAN ID が 17 より小さい場合は作成
できません。
• WLAN が異なる AP グループに追加される場合、17 より大きい ID で、同じ SSID と同
じレイヤ 2 ポリシーを持つ 2 つの WLAN を使用できます。
(注)
この要件によって、クライアントが同じアクセス ポイント無線の SSID を検出
することがないようにします。
関連トピック
WLAN の作成(CLI), (30 ページ)
WLAN の作成(GUI), (31 ページ)
汎用 WLAN プロパティの設定(CLI), (36 ページ)
汎用 WLAN プロパティの設定(GUI), (38 ページ)
WLAN の削除(CLI), (32 ページ)
高度な WLAN プロパティの設定(CLI), (40 ページ)
高度な WLAN プロパティの設定(GUI), (43 ページ)
帯域の選択, (26 ページ)
オフチャネル スキャンの延期
DTIM Period
セッションのタイムアウト
Cisco Client Extensions, (28 ページ)
ピアツーピア ブロッキング, (29 ページ)
診断チャネル
WLAN ごとのクライアント カウント
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
24
OL-27618-02-J
WLAN の設定
WLAN の制約事項
WLAN のイネーブル化(CLI), (34 ページ)
WLAN のディセーブル(CLI), (35 ページ)
WLAN の制約事項
• ピアツーピア ブロッキングは、マルチキャスト トラフィックには適用されません。
• 最大 2000 台のクライアントを設定できます。
• WLAN 名と SSID は 32 文字以内にする必要があります。 スペースは WLAN プロファイル名
と SSID では許可されません。
• WLAN から VLAN0 へのマッピング、VLAN 1002~1006 のマッピングはできません。
• 固定 IPv4 アドレスのデュアル スタック クライアントはサポートされません。
• 同じ SSID を持つ WLAN を作成するときには、各 WLAN に対して一意のプロファイル名を
作成する必要があります。
• 同じ SSID を持つ複数の WLAN を同じ AP 無線に割り当てる場合は、クライアントがその中
から安全に選択できるように、一意のレイヤ 2 セキュリティ ポリシーを使用している必要が
あります。
注意
一部のクライアントが複数のセキュリティ ポリシーで同じ SSID を検出すると WLAN に正し
く接続できない場合があります。 この機能を使用する際は、十分注意してください。
関連トピック
WLAN の作成(CLI), (30 ページ)
WLAN の作成(GUI), (31 ページ)
汎用 WLAN プロパティの設定(CLI), (36 ページ)
汎用 WLAN プロパティの設定(GUI), (38 ページ)
WLAN の削除(CLI), (32 ページ)
高度な WLAN プロパティの設定(CLI), (40 ページ)
高度な WLAN プロパティの設定(GUI), (43 ページ)
帯域の選択, (26 ページ)
オフチャネル スキャンの延期
DTIM Period
セッションのタイムアウト
Cisco Client Extensions, (28 ページ)
ピアツーピア ブロッキング, (29 ページ)
診断チャネル
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
25
WLAN の設定
WLAN について
WLAN ごとのクライアント カウント
WLAN のイネーブル化(CLI), (34 ページ)
WLAN のディセーブル(CLI), (35 ページ)
WLAN について
この機能により、Lightweight アクセス ポイント全体に対して、最大 64 の WLAN を制御できま
す。 各 WLAN には識別子である WLAN ID、プロファイル名、および WLAN SSID があります。
すべてのスイッチは接続している各アクセス ポイントに対して最大 16 の WLAN を公開します
が、管理しやすくするため、サポートされる最大数の WLAN を作成し、これらの WLAN を異な
るアクセス ポイントに選択的に公開する(アクセス ポイント グループを使用)ことができます。
異なる SSID または同じ SSID で WLAN を設定できます。 SSID は、スイッチがアクセスする必要
がある特定の無線ネットワークを識別します。
帯域の選択
帯域選択によって、デュアルバンド(2.4 GHz および 5 GHz)動作が可能なクライアントの無線
を、混雑の少ない 5 GHz アクセス ポイントに移動できます。 2.4 GHz 帯域は、混雑していること
があります。 この帯域のクライアントは一般に、Bluetooth デバイス、電子レンジ、およびコード
レス電話機からの干渉を受けるだけでなく、他のアクセス ポイントからの同一チャネル干渉も発
生します。802.11b/g では、重複しないチャネルが 3 つしかないからです。 これらの干渉の原因を
防止して、ネットワーク全体のパフォーマンスを向上させるには、コントローラで帯域選択を設
定できます。
帯域選択のしくみは、クライアントへのプローブ応答を規制するというものです。 5 GHz チャネ
ルへクライアントを誘導するために、2.4 GHz チャネルでのクライアントへのプローブ応答を遅ら
せます。
関連トピック
高度な WLAN プロパティの設定(CLI), (40 ページ)
高度な WLAN プロパティの設定(GUI), (43 ページ)
WLAN の前提条件, (24 ページ)
WLAN の制約事項, (25 ページ)
オフチャネル スキャンの延期
特定の省電力モードのクライアントが展開される環境で、小容量クライアント(たとえば、省電
力モードを使用し定期的にテレメトリ情報を送信する医療用デバイス)からの重要情報の欠落を
防ぐために、場合によっては、無線リソース管理(RRM)の正常なオフチャネル スキャンを延期
する必要があります。 この機能は、Quality of Service(QoS)と RRM スキャン延期機能との相互
作用の方法を向上させます。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
26
OL-27618-02-J
WLAN の設定
DTIM Period
クライアントの Wi-Fi マルチメディア(WMM)UP マーキングを使用して、UP がマークされたパ
ケットを受信した場合に、設定可能な期間中オフチャネルスキャンを延期するアクセスポイント
を設定することができます。
[Off-Channel Scanning Defer] は、ノイズや干渉など代替チャネル選択に関する情報を収集する RRM
を使用するときに重要となります。 また、[Off-Channel Scanning Defer] は、不正検出を行います。
[Off-Channel Scanning Defer] を提供する必要があるデバイスは、可能な限り、同じ WLAN を使用
する必要があります。 このようなデバイスが多くある場合(この機能を使用して Off-Channel Defer
スキャンが完全に無効化されている可能性があります)、モニタ アクセス ポイントや、この
WLANが割り当てられていない同じ位置にあるその他のアクセス ポイントなど、代わりにローカ
ル AP で [Off-Channel Scanning Defer] を実装する必要があります。
QoS ポリシー(Bronze、Silver、Gold、Platinum)を WLAN に割り当てることで、クライアントか
らアップリンクでどのように受信されたかに関係なく、パケットがアクセス ポイントからのダウ
ンリンク接続でどのようにマーキングされるかを制御できます。 UP=1,2 は最低の優先順位で、
UP=0,3 はその次に高い優先順位です。 各 QoS ポリシーのマーキング結果は次のとおりです。
• Bronze は、すべてのダウンリンク トラフィックを UP= 1 にマーキングします。
• Silver は、すべてのダウンリンク トラフィックを UP=0 にマーキングします。
• Gold は、すべてのダウンリンク トラフィックを UP= 4 にマーキングします。
• Platinum は、すべてのダウンリンク トラフィックを UP= 6 にマーキングします。
DTIM Period
802.11 ネットワークでは、Lightweight アクセス ポイントは、Delivery Traffic Indication Map (DTIM)
と一致するビーコンを定期的に送信します。アクセスポイントでビーコンがブロードキャストさ
れると、DTIM period で設定した値に基づいて、バッファされたブロードキャスト フレームおよ
びマルチキャスト フレームが送信されます。 この機能により、ブロードキャスト データやマル
チキャスト データが予想されると、適切なタイミングで省電力クライアントを再起動できます。
通常、DTIM の値は 1(ブロードキャスト フレームおよびマルチキャスト フレームはビーコンの
たびに送信)または 2(ビーコン 1 回おきに送信)のいずれかに設定されます。 たとえば、802.11
ネットワークのビーコン間隔が 100 ミリ秒で DTIM 値が 1 に設定されている場合、アクセス ポイ
ントは、バッファされたブロードキャスト フレームおよびマルチキャスト フレームを毎秒 10 回
送信します。 ビーコン期間が 100ms で DTIM 値が 2 に設定されていると、アクセス ポイントは、
バッファされたブロードキャスト フレームおよびマルチキャスト フレームを毎秒 5 回送信しま
す。 これらの設定はいずれも、ブロードキャスト フレームおよびマルチキャスト フレームの頻
度を想定する、Voice over IP(VoIP)を含むアプリケーションに適しています。
ただし、DTIM 値は、802.11 のすべてのクライアントで省電力モードがイネーブルである場合、
255 まで設定できます(255 回のビーコンごとにブロードキャスト フレームおよびマルチキャス
ト フレームを送信します)。 クライアントは DTIM 期間に達したときのみリッスンする必要があ
るため、ブロードキャストとマルチキャストをリッスンする頻度を少なく設定することで、結果
的にバッテリー寿命を長くできます。 たとえば、ビーコン期間が 100 ms、DTIM 値を 100 に設定
すると、アクセスポイントは、バッファされたブロードキャストフレームおよびマルチキャスト
フレームを 10 秒ごとに 1 回送信します。 このレートにより省電力クライアントで、ブロードキャ
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
27
WLAN の設定
セッション タイムアウト
ストとマルチキャストをリッスンし、ウェイク アップするまでのスリープ状態が長くなり、バッ
テリ寿命を長くできます。
(注)
ビーコン期間は、コントローラでミリ秒単位で指定され、ソフトウェアによって、802.11 単位
時間(TU)(1 TU = 1.024 ミリ秒)に、内部的に変換されます。 Cisco の 802.11n アクセス ポ
イントでは、この値は直近の 17 TU の倍数に丸められます。 たとえば、100 ミリ秒に設定され
たビーコン間隔は 104 ミリ秒の実際のビーコン間隔の結果です。
多くのアプリケーションでは、ブロードキャストメッセージとマルチキャストメッセージとの間
隔を長くすると、プロトコルとアプリケーションのパフォーマンスが低下します。 このようなク
ライアントをサポートする 802.11 ネットワークでは、低い DTIM 値を推奨します。
セッション タイムアウト
WLAN にセッション タイムアウトを設定できます。 セッション タイムアウトとは、クライアン
ト セッションが再認証を要求することなくアクティブである最大時間を指します。
Cisco Client Extensions
Cisco Client Extensions(CCX)ソフトウェアは、サードパーティ製クライアント デバイスの製造
業者およびベンダーに対してライセンスされます。 これらのクライアント上の CCX コードによ
り、サードパーティ製クライアントデバイスは、シスコ製のアクセスポイントと無線で通信でき
るようになり、セキュリティの強化、パフォーマンスの向上、高速ローミング、電源管理などの、
他のクライアント デバイスがサポートしていないシスコの機能もサポートできるようになりま
す。
• ソフトウェアは、CCX バージョン 1 ~ 5 をサポートします。これによって、コントローラと
そのアクセス ポイントは、CCX をサポートするサードパーティ製クライアント デバイスと
無線で通信できます。 CCX サポートは、コントローラ上の各 WLAN について自動的に有効
となり、無効にできません。 ただし、Aironet Information Element(IE)を設定できます。
• Aironet IE のサポートが有効になっている場合、アクセス ポイントは、Aironet IE 0x85(アク
セス ポイント名、ロード、アソシエートされたクライアントの番号などを含む)をこの
WLAN のビーコンやプローブ応答に格納して送信します。また、アクセス ポイントが再ア
ソシエーション要求内の Aironet IE 0x85 を受信する場合、コントローラは、Aironet IEs 0x85
および 0x95(コントローラの管理 IP アドレスおよびアクセス ポイントの IP アドレスを含
む)を再アソシエーション要求に格納して送信します。
関連トピック
高度な WLAN プロパティの設定(CLI), (40 ページ)
高度な WLAN プロパティの設定(GUI), (43 ページ)
WLAN の前提条件, (24 ページ)
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
28
OL-27618-02-J
WLAN の設定
ピアツーピア ブロッキング
WLAN の制約事項, (25 ページ)
ピアツーピア ブロッキング
ピアツーピア ブロッキングが個別の WLAN に対して適用され、各クライアントが、アソシエー
ト先の WLAN のピアツーピア ブロッキング設定を継承します。 ピア ツー ピアにより、トラフィッ
クをリダイレクトする方法を制御できます。 たとえば、トラフィックがスイッチ内でローカルに
ブリッジされたり、スイッチによってドロップされたり、またはアップストリーム VLAN へ転送
されるように選択することができます。
ローカル スイッチングの WLAN にアソシエートされたクライアントに対して、ピアツーピアブ
ロッキングがサポートされます。
関連トピック
高度な WLAN プロパティの設定(CLI), (40 ページ)
高度な WLAN プロパティの設定(GUI), (43 ページ)
WLAN の前提条件, (24 ページ)
WLAN の制約事項, (25 ページ)
診断チャネル
クライアントの WLANによる通信で問題が生じる理由についてトラブルシューティングする診断
チャネルを選択できます。 クライアントで発生している問題を識別し、ネットワーク上でクライ
アントを動作させるための修正措置を講じるために、クライアントとアクセス ポイントをテスト
できます。 診断チャネルを有効にするには、コントローラの GUI や CLI を使用します。また、診
断テストを実行するには、コントローラの CLI を使用します。
(注)
診断チャネル機能は、管理インターフェイスを使用するアンカーされていない SSID に対して
のみ有効にすることをお勧めします。
WLAN ごとの RADIUS 送信元サポート
デフォルトで、スイッチは、グローバル リストの代わりに、管理インターフェイスの IP アドレス
がのすべての RADIUS トラフィックの送信元になります。つまり、設定されている特定の RADIUS
サーバが WLAN に存在する場合でも、使用される ID は管理インターフェイスの IP アドレスで
す。
WLAN をフィルタする場合は RFC 3580 で APMAC SSID 形式に設定された callStationID を使用で
きます。 また、NAS-IP-Address 属性を使用することで、認証サーバ上のフィルタリングを WLAN
ごとの送信元インターフェイス上にまで拡張できます。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
29
WLAN の設定
WLAN の設定方法
WLAN ごとの RADIUS 送信元サポートを有効にすると、スイッチは、設定されている動的イン
ターフェイスを使用して特定の WLAN のすべての RADIUS トラフィックを送信します。 また、
それに応じて、RADIUS 属性が Identity に一致するように変更されます。 この機能は、各 WLAN
が別個のレイヤ 3 Identity を持つ可能性がある場合に、WLAN ごとの RADIUS トラフィックでス
イッチを効果的に仮想化します。 この機能は、ACS ネットワーク アクセス制限、およびネット
ワーク アクセス プロファイルと統合する展開に役立ちます。
アドレスの送信元として WLANごとの動的インターフェイスを用いる管理インターフェイスなど
を使用するいくつかの WLAN および通常の RADIUS トラフィックの送信元と、WLAN ごとの
RADIUS 送信元サポートを組み合わせることができます。
WLAN の設定方法
WLAN の作成(CLI)
手順の概要
1. configure terminal
2. wlan profile-name wlan-id [ssid]
3. end
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
例:
Switch# configure terminal
ステップ 2
wlan profile-name wlan-id [ssid]
例:
Switch(config)# wlan mywlan 34
mywlan-ssid
WLAN の名前と ID を指定します。
• [Profile Name] に、プロファイル名を入力します。 入力できる
範囲は英数字で 1 ~ 32 文字です。
• WLAN ID に、wlan-id を入力します。 範囲は 1 ~ 512 です。
• ssid では、この WLAN に対する Service Set Identifier (SSID) を
入力します。 SSID を指定しない場合、WLAN プロファイル名
は SSID として設定されます。
(注)
WLAN はデフォルトでディセーブルにされていま
す。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
30
OL-27618-02-J
WLAN の設定
WLAN の作成(GUI)
ステップ 3
コマンドまたはアクション
目的
end
特権 EXEC モードに戻ります。 また、Ctrl+Z キーを押しても、グ
ローバル コンフィギュレーション モードを終了できます。
例:
Switch(config)# end
関連トピック
WLAN の前提条件, (24 ページ)
WLAN の制約事項, (25 ページ)
WLAN の作成(GUI)
ステップ 1
[Configuration] > [Wireless] をクリックします。
[WLANs] ページが表示されます。
ステップ 2
[New] をクリックして新しい WLAN を作成します。
[WLANs] > [Create New] ページが表示されます。
ステップ 3
次のパラメータを入力します。
ステップ 4
パラメータ
説明
WLAN ID
WLAN 識別子。 値の範囲は 1 ~ 512 です。
SSID
WLAN のブロードキャスト名。
Profile
WLAN プロファイル名
[Apply] をクリックします。
関連トピック
WLAN の前提条件, (24 ページ)
WLAN の制約事項, (25 ページ)
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
31
WLAN の設定
WLAN の削除(CLI)
WLAN の削除(CLI)
手順の概要
1. configure terminal
2. no wlan wlan-name wlan-id ssid
3. end
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
例:
Switch# configure terminal
ステップ 2
no wlan wlan-name wlan-id ssid
WLAN を削除します。 引数は次のとおりです。
• wlan-nameは WLAN プロファイル名です。
例:
Switch(config)# no wlan test2
• wlan-idは、WLAN ID です。
• ssid は WLAN に設定された WLAN SSID 名前です。
(注)
ステップ 3
AP グループに属する WLAN を削除すると、WLAN は
AP グループと AP の無線から削除されます。
特権 EXEC モードに戻ります。 また、Ctrl+Z キーを押しても、
グローバル コンフィギュレーション モードを終了できます。
end
例:
Switch(config)# end
関連トピック
WLAN の前提条件, (24 ページ)
WLAN の制約事項, (25 ページ)
WLAN の削除(GUI)
ステップ 1
[Configuration] > [Wireless] をクリックします。
[WLANs] ページが表示されます。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
32
OL-27618-02-J
WLAN の設定
WLAN の検索(CLI)
ステップ 2
削除する WLAN に対応するチェックボックスをオンにします。
(注)
AP グループに属する WLAN を削除すると、WLAN は AP グループと AP の無線から削除されま
す。
ステップ 3
[Remove] をクリックします。
WLAN の検索(CLI)
手順の概要
1. show wlan summary
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
show wlan summary
デバイスに設定されているすべての WLAN のリストを
表示します。 出力内で WLAN を検索できます。
例:
Switch# show wlan summary
Switch# show wlan summary
Number of WLANs: 4
WLAN Profile Name
SSID
VLAN Status
-------------------------------------------------------------------------------1
test1
test1-ssid
137 UP
3
test2
test2-ssid
136 UP
2
test3
test3-ssid
1
UP
45
test4
test4-ssid
1
DOWN
WLAN を検索するときにワイルドカードを使用できます。 たとえば、show wlan summary include
| variable とすることができます。 variable は、出力内の検索文字列です。
Switch# show wlan summary | include test-wlan-ssid
1
test-wlan
test-wlan-ssid
137
UP
WLAN の検索(GUI)
ステップ 1
[Configuration] > [Wireless] をクリックします。
[WLANs] ページが表示されます。
ステップ 2
検索する列の上部のテキスト ボックスに最初の数文字を入力します。 たとえば、プロファイルに基づい
て WLAN を検索する場合は、プロファイル名の最初の数文字を入力します。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
33
WLAN の設定
WLAN のイネーブル化(CLI)
次の条件に基づいて WLAN を検索できます。
• Profile
• ID
• SSID
• VLAN
• Status
WLAN が存在する場合、一致精度に基づいて表示されます。
WLAN のイネーブル化(CLI)
手順の概要
1. configure terminal
2. wlan profile-name
3. no shutdown
4. end
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開始しま
す。
例:
Switch# configure terminal
ステップ 2
wlan profile-name
例:
WLAN コンフィギュレーション サブモードを開始しま
す。 profile-name は、設定されている WLAN のプロファ
イル名です。
Switch# wlan test4
ステップ 3
no shutdown
WLAN をイネーブルにします。
例:
Switch(config-wlan)# no shutdown
ステップ 4
end
例:
特権 EXEC モードに戻ります。 また、Ctrl+Z キーを押し
ても、グローバル コンフィギュレーション モードを終了
できます。
Switch(config)# end
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
34
OL-27618-02-J
WLAN の設定
WLAN のディセーブル(CLI)
関連トピック
WLAN の前提条件, (24 ページ)
WLAN の制約事項, (25 ページ)
WLAN のディセーブル(CLI)
手順の概要
1. configure terminal
2. wlan profile-name
3. shutdown
4. end
5. show wlan summary
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
configure terminal
グローバルコンフィギュレーションモードを開始します。
例:
Switch# configure terminal
ステップ 2
wlan profile-name
例:
WLANコンフィギュレーションサブモードを開始します。
profile-name は、設定されている WLAN のプロファイル名
です。
Switch# wlan test4
ステップ 3
WLAN をディセーブルにします。
shutdown
例:
Switch(config-wlan)# shutdown
ステップ 4
特権 EXEC モードに戻ります。 また、Ctrl+Z キーを押し
ても、グローバル コンフィギュレーション モードを終了
できます。
end
例:
Switch(config)# end
ステップ 5
show wlan summary
デバイスに設定されているすべての WLAN のリストを表
示します。 出力内で WLAN を検索できます。
例:
Switch# show wlan summary
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
35
WLAN の設定
汎用 WLAN プロパティの設定(CLI)
関連トピック
WLAN の前提条件, (24 ページ)
WLAN の制約事項, (25 ページ)
汎用 WLAN プロパティの設定(CLI)
次のパラメータを設定できます。
• メディア ストリーム
• ブロードキャスト SSID
• コール スヌーピング
• Radio
• インターフェイス
• Status
手順の概要
1. configure terminal
2. wlan profile-name
3. shutdown
4. broadcast-ssid
5. radio {all | dot11a | dot11ag | dot11bg | dot11g}
6. client vlan vlan-identifier
7. ip multicast vlan vlan-name
8. media-stream multicast-direct
9. call-snoop
10. no shutdown
11. end
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
例:
Switch# configure terminal
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
36
OL-27618-02-J
WLAN の設定
汎用 WLAN プロパティの設定(CLI)
ステップ 2
コマンドまたはアクション
目的
wlan profile-name
WLAN コンフィギュレーション サブモードを開始します。
profile-name は、設定されている WLAN のプロファイル名で
す。
例:
Switch# wlan test4
ステップ 3
パラメータを設定する前に、WLAN をディセーブルにしま
す。
shutdown
例:
Switch# shutdown
ステップ 4
この WLAN の SSID をブロードキャストします。 このフィー
ルドは、デフォルトでイネーブルにされています。
broadcast-ssid
例:
Switch(config-wlan)#
broadcast-ssid
ステップ 5
radio {all | dot11a | dot11ag | dot11bg WLAN で無線をイネーブルにします。 キーワードは次のとお
| dot11g}
りです。
• all:すべての無線帯域で WLAN を設定します。
例:
Switch# radio all
• dot1a:802.11a 無線帯域のみに WLAN を設定します。
• dot11g:802.11ag 無線帯域に WLAN を設定します。
• dot11bg:802.11b/g 無線帯域のみに WLAN を設定します
(802.11g がディセーブルの場合は 802.11b のみ)。
• dot11ag:802.11g 無線帯域のみに無線 LAN を設定しま
す。
ステップ 6
client vlan vlan-identifier
例:
WLAN のインターフェイス グループをイネーブルにします。
vlan-identifier:VLAN ID を指定します。 次に、VLAN 名、
VLAN ID、または VLAN グループ名を指定できます。
Switch# client vlan test-vlan
ステップ 7
ip multicast vlan vlan-name
例:
Switch(config-wlan)# ip multicast
vlan test
ステップ 8
media-stream multicast-direct
WLAN のマルチキャストをイネーブルにします。 キーワード
は次のとおりです。
• vlan:VLAN ID を指定します。
• vlan-name:VLAN の名前を指定します。
この WLAN では、マルチキャスト VLAN をイネーブルにし
ます。
例:
Switch(config-wlan)# media-stream
multicast-direct
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
37
WLAN の設定
汎用 WLAN プロパティの設定(GUI)
ステップ 9
コマンドまたはアクション
目的
call-snoop
コール スヌーピング サポートをイネーブルにします。
例:
Switch(config-wlan)# call-snoop
ステップ 10
no shutdown
WLAN をイネーブルにします。
例:
Switch(config-wlan)# no shutdown
ステップ 11
特権 EXEC モードに戻ります。 また、Ctrl+Z キーを押して
も、グローバル コンフィギュレーション モードを終了できま
す。
end
例:
Switch(config)# end
関連トピック
WLAN の前提条件, (24 ページ)
WLAN の制約事項, (25 ページ)
汎用 WLAN プロパティの設定(GUI)
WLAN の次の操作を行うには、次の手順を使用してください。
• WLAN ステータスを設定します
• 無線ポリシーを設定します
• インターフェイスまたはインターフェイス グループを割り当てます
• マルチキャスト VLAN 機能をイネーブルまたはディセーブルにします
• ブロードキャスト SSID 機能をイネーブルまたはディセーブルにします
はじめる前に
ステップ 1
[Configuration] > [Wireless] をクリックします。
[WLANs] ページが表示されます。
ステップ 2
ページの検索機能を使用して、設定する WLAN を検索します。
ステップ 3
WLAN の [WLAN Profile] をクリックします。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
38
OL-27618-02-J
WLAN の設定
汎用 WLAN プロパティの設定(GUI)
[WLAN] >[Edit] ページが表示されます。
ステップ 4
[General] タブをクリックします。 このタブは、デフォルトで表示されます。
ステップ 5
[General] パラメータを設定します。
パラメータ
説明
Profile Name
WLAN の設定済みプロファイル名を表示します。
Type
設定された LAN タイプを表示します。
SSID
WLAN の設定済み SSID を表示します。
Status
WLAN を有効にするチェックボックスです。 デフォルト値はイネーブルです。
Security Policies
[Security] タブを使用して設定された WLAN セキュリティ ポリシーです。
Radio Policy
WLAN の無線をイネーブルにするための LAN 無線ポリシーです。 値は次のとおり
です。
• すべて(All)
• 802.11a のみ
• 802.11g のみ
• 802.11a/g のみ
• 802.11b/g のみ
Interface/Interface
Group
この WLAN にマッピングするインターフェイスまたはインターフェイスのグルー
プ。 [Interfaces] ページで設定されている非サービス ポートと非仮想インターフェイ
ス名を表示します。
(注)
このフィールドは、WLAN に対する VLAN が、コントローラの既存 VLAN
の名前を使用してマッピングされている場合にのみ、ドロップ ダウンに
表示されます。
Broadcast SSID
この SSID をブロードキャストするチェックボックスです。 デフォルトではイネー
ブルになっています。
Multicast VLAN
Feature
マルチキャスト VLAN をイネーブルにするチェックボックスです。 デフォルトで
はディセーブルになっています。
(注)
(注)
[Multicast Interface] フィールドは、[Multicast VLAN feature] テキスト ボッ
クスをイネーブルにした後でのみ表示されます。
マルチキャスト機能を使用する場合は、マルチキャスト VLAN 機能を 1
回だけ設定する必要があります。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
39
WLAN の設定
高度な WLAN プロパティの設定(CLI)
ステップ 6
[Apply] をクリックします。
次の作業
セキュリティ、QoS、および詳細プロパティの設定に進みます。
関連トピック
WLAN の前提条件, (24 ページ)
WLAN の制約事項, (25 ページ)
高度な WLAN プロパティの設定(CLI)
次の高度なパラメータを設定できます。
• AAA オーバーライド
• Coverage Hole Detection
• セッションのタイムアウト
• Cisco Client Extensions
• 診断チャネル
• インターフェイス オーバーライド ACL
• P2P ブロッキング
• クライアント除外
• WLAN ごとの最大クライアント数
• オフ チャネル スキャンの延期
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
40
OL-27618-02-J
WLAN の設定
高度な WLAN プロパティの設定(CLI)
手順の概要
1. configure terminal
2. wlan profile-name
3. aaa-override
4. chd
5. session-timeout time-in-seconds
6. ccx aironet-iesupport
7. diag-channel
8. ip access-group [web] acl-name
9. peer-blocking [drop | forward-upstream]
10. exclusionlist time-in-seconds
11. client association limit max-number-of-clients
12. channel-scan defer-priority {defer-priority {0-7} | defer-time {0 - 6000}}
13. end
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
例:
Switch# configure terminal
ステップ 2
wlan profile-name
WLAN コンフィギュレーション サブモードを開始します。
profile-name は、設定されている WLAN のプロファイル名です。
例:
Switch# wlan test4
ステップ 3
AAA オーバーライドをイネーブルにします。
aaa-override
例:
Switch(config-wlan)# aaa-override
ステップ 4
この WLAN のカバレッジ ホールの検出をイネーブルにします。
このフィールドは、デフォルトでイネーブルにされています。
chd
例:
Switch(config-wlan)# chd
ステップ 5
session-timeout time-in-seconds
例:
Switch(config-wlan)#
session-timeout 450
セッション タイムアウトを秒単位で設定します。 範囲とデフォ
ルト値は、セキュリティ設定によって異なります。 WLAN セ
キュリティが dot1x に設定されている場合、範囲は 300~86400
秒で、デフォルト値は 1800 秒です。 他のすべての WLAN セ
キュリティ設定では、有効範囲は 1~65535 秒であり、デフォル
ト値は 0 秒です。 値 0 は、セッション タイムアウトなしを示し
ます。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
41
WLAN の設定
高度な WLAN プロパティの設定(CLI)
ステップ 6
コマンドまたはアクション
目的
ccx aironet-iesupport
この WLAN の Aironet IE のサポートをイネーブルにします。 こ
のフィールドは、デフォルトでイネーブルにされています。
例:
Switch(config-wlan)# ccx
aironet-iesupport
ステップ 7
diag-channel
WLAN でクライアントの通信の問題を修復するための診断チャ
ネルのサポートをイネーブルにします。
例:
Switch(config-wlan)# diag-channel
ステップ 8
ip access-group [web] acl-name
例:
WLAN ACL グループを設定します。 可変 acl 名前はユーザ定義
する IPv4 ACL の名前を指定します。 キーワード web は、IPv4
web ACL を指定します。
Switch(config)# ip access-group
test-acl-name
ステップ 9
peer-blocking [drop |
forward-upstream]
例:
Switch(config)# peer-blocking drop
ピアツーピア ブロッキング パラメータを設定します。 キーワー
ドは次のとおりです。
• drop:ドロップ アクションのピアツーピア ブロッキング
をイネーブルにします。
• forward-upstream:アップストリーム転送処理のピアツー
ピア ブロッキングをイネーブルにします。
ステップ 10
exclusionlist time-in-seconds
例:
Switch(config)# exclusionlist 10
ステップ 11
client association limit
max-number-of-clients
タイムアウトを秒単位で指定します。 0 ~ 2147483647 の範囲の
値を指定できます。 タイムアウトなしでは、0 を入力します。
ゼロ(0)タイムアウトは、クライアントが除外リストに追加さ
れたことを示しています。
WLAN で設定できる最大クライアント数を設定します。
例:
Switch(config)# client association
limit 200
ステップ 12
channel-scan defer-priority
チャネル スキャンの延期プライオリティと延期時間を設定しま
{defer-priority {0-7} | defer-time {0 - す。 引数は次のとおりです。
6000}}
• defer-priority:オフチャネル スキャンを延期できるパケッ
トのプライオリティ マーキングを指定します。 範囲は 0
例:
Switch(config)# channel-scan
~ 7 です。 デフォルト値は 3 です。
defer-priority 6
• defer-time:ミリ秒単位の遅延時間です。 範囲は 0 ~ 6000
です。 デフォルトは 100 です。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
42
OL-27618-02-J
WLAN の設定
高度な WLAN プロパティの設定(GUI)
ステップ 13
コマンドまたはアクション
目的
end
特権 EXEC モードに戻ります。 また、Ctrl+Z キーを押しても、
グローバル コンフィギュレーション モードを終了できます。
例:
Switch(config)# end
関連トピック
帯域の選択, (26 ページ)
オフチャネル スキャンの延期
DTIM Period
セッションのタイムアウト
Cisco Client Extensions, (28 ページ)
ピアツーピア ブロッキング, (29 ページ)
診断チャネル
WLAN ごとのクライアント カウント
WLAN の前提条件, (24 ページ)
WLAN の制約事項, (25 ページ)
AAA Override について, (66 ページ)
レイヤ 2 セキュリティの前提条件, (65 ページ)
高度な WLAN プロパティの設定(GUI)
はじめる前に
ステップ 1
[Configuration] > [Wireless] をクリックします。
[WLANs] ページが表示されます。
ステップ 2
ページの検索機能を使用して、設定する WLAN を検索します。
ステップ 3
WLAN の [WLAN Profile] をクリックします。
[WLAN] >[Edit] ページが表示されます。
ステップ 4
[Advanced Properties] タブをクリックします。
ステップ 5
詳細プロパティを設定します。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
43
WLAN の設定
高度な WLAN プロパティの設定(GUI)
パラメータ
説明
Allow AAA Override 自身が有効または無効に設定できるグローバル WLAN パラメータの AAA オーバー
ライド。
スイッチ AAA Override が有効で、クライアントにおいて AAA と WLAN 認証パラ
メータが競合している場合、クライアント認証は AAA サーバにより行われます。
この認証の一環として、オペレーティング システムはデフォルトの Cisco WLAN
Solution WLAN VLAN から、AAA サーバによって返され、スイッチのインターフェ
イス設定で事前定義された VLAN にクライアントを移動します。 すべてのケース
で、スイッチのインターフェイス構成で事前定義されている場合、オペレーティン
グ システムは QoS、DSCP、802.1p 優先順位タグ値および AAA サーバで指定され
た ACLs を使用します (この AAA オーバーライドによる VLAN スイッチングは、
ID ネットワーキングとも呼ばれます)。
企業の WLAN が主に VLAN 2 に割り当てられている管理インターフェイスを使用
し、AAA オーバーライドが VLAN 100 へのリダイレクトを返す場合、VLAN 100
が割り当てられている物理ポートに関係なく、オペレーティング システムはすべ
てのクライアント送信を VLAN 100 にリダイレクトします。
AAA Override が無効の場合、すべてのクライアント認証はデフォルトのスイッチ
の認証パラメータ設定となり、スイッチの WLAN にクライアント固有の認証パラ
メータが含まれていない場合、認証のみ AAA サーバによって行われます。
AAA オーバーライド値は、たとえば RADIUS サーバから取り込まれます。
Coverage Hole
Detection
自身でイネーブルまたはディセーブルにできるこの WLAN でのカバレッジ ホール
検出 (CHD)。
デフォルトでは、CHD は、スイッチのすべての WLAN で有効です。 WLAN 上で
CHD をディセーブルにすることができます。
WLAN で CHD を無効にした場合、カバレッジ ホールの警告はスイッチに送信され
ますが、カバレッジ ホールを解消するためのそれ以外の処理は行われません。 こ
の機能については、ゲストのネットワーク接続時間は短く、モビリティが高いと考
えられるようなゲスト WLAN に有用です。
Session Timeout
WLAN でセッション タイムアウト(秒単位)を設定します。 セッション タイムア
ウトとは、クライアント セッションが再認証を要求することなくアクティブであ
る最大時間を指します。 ゼロを入力すると、セッションは期限切れになりません。
Aironet IE
自身がイネーブルまたはディセーブルにできる WLAN ごとの Aironet IE のサポー
ト。 デフォルトではディセーブルになっています。
Diagnostic Channel
自身がイネーブルまたはディセーブルにできる WLAN 上の診断チャネルのサポー
ト。 デフォルトではディセーブルになっています。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
44
OL-27618-02-J
WLAN の設定
高度な WLAN プロパティの設定(GUI)
パラメータ
説明
P2P Blocking Action 次から選択できるピアツーピア ブロッキングの設定です。
• Disabled:(デフォルト)ピアツーピア ブロッキングを無効にして、可能な場
合にはコントローラ内でトラフィックをローカルにブリッジします。
• Drop:スイッチでパケットを破棄するようにします。
• [Forward-UpStream]:パケットがアップストリーム VLAN に転送されるように
します。 これらのパケットに対して行われる動作は、スイッチよりも上流に
あるデバイスにより決定されます。
Client Exclusion
自身がイネーブルまたはディセーブルに設定できる無効なクライアント マシンの
タイムアウト(秒単位)。 クライアント マシンは、MAC アドレスでディセーブル
にされ、そのステータスを [Clients] > [Details] ページで監視できます。 0 のタイム
アウト設定は、クライアントが永続的に無効であることを示します。 クライアン
トを再度有効にするには、管理制御が必要です。 デフォルトでイネーブルであり、
タイムアウト設定は 60 秒として設定されます。
Timeout Value (secs)
Max Allowed Client
各スイッチについて許可される最大クライアント数。
WLAN に接続できるクライアントの数に制限を設定できます。 この機能は、スイッ
チに接続できるクライアントの数に制限がある場合に役立ちます。 特定の WLAN
にアクセス可能なゲスト クライアントの数に制限を設定できます。 WLAN ごとに
設定できるクライアントの数は、使用しているプラットフォームによって異なりま
す。 最大 12000 個のクライアントがサポートされます。
(注)
WLAN ごとのクライアントの最大数機能は、接続モードのアクセス ポイ
ントでのみサポートされます。
DHCP
DHCP Server IP
Address
WLAN に割り当てられたインターフェイスの DHCP サーバ アドレスを上書きする
WLAN 上の DHCP サーバを入力します。
DHCP Address
DHCP アドレスの割り当てをイネーブルにし、クライアントが DHCP サーバから
Assignment Required IP アドレスを取得できるようにすることを必須にします。
DHCP Option 82
WLAN で DHCP82 ペイロードをイネーブルにします。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
45
WLAN の設定
高度な WLAN プロパティの設定(GUI)
パラメータ
説明
DHCP option 82
Format
DHCP オプション 82 の形式を指定します。 値は次のとおりです。
• add-ssid:AP 無線の MAC アドレスおよび SSID である RemoteID 形式を設定し
ます。
• ap-ethmac:AP Ethernet MAC アドレスである RemoteID 形式を設定します。
(注)
フォーマット オプションが設定されていない場合、AP 無線の MAC アド
レスだけが使用されます。
DHCP Option ASCII DHCP オプション 82 の ASCII を設定します。 これが設定されていない場合、オプ
Mode
ション 82 の形式は ASCII 形式に設定されます。
DHCP Option 82 RID DHCP オプション 82 に Cisco 2 バイト RID を追加します。
Mode
NAC
NAC State
WLAN で NAC をイネーブルにします。
Off Channel Scanning Defer
Scan Differ Priority
priority の引数をクリックし、割り当てることのできるチャネル スキャンのプライ
オリティを延期できます。 priority の有効範囲は 0 ~ 7 です。 priority は 0 ~ 7 です
(この値は、クライアントおよび WLAN では 6 に設定する必要があります)。
複数の値を設定できます。 デフォルト値は、4、5、および 6 です。
Scan Differ Time
チャネル スキャンを割り当てることができる時間(ミリ秒)を延期します。 有効
な範囲は 100(デフォルト)~60000(60 秒)です。 この設定は、お使いの無線
LAN の装置の要件に一致させる必要があります。
Override Interface ACL
IPv4 ACL
WLAN IPv4 ACL のグループ。 値は次のとおりです。
• Un-configured
• Pre-auth_ipv4_acl
IPv6 ACL
WLAN IPv6 ACL のグループ。 値は次のとおりです。
• Un-configured
• Pre-auth_ipv6_acl
ステップ 6
[Apply] をクリックします。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
46
OL-27618-02-J
WLAN の設定
WLAN での QoS ポリシーの適用(GUI)
関連トピック
帯域の選択, (26 ページ)
オフチャネル スキャンの延期
DTIM Period
セッションのタイムアウト
Cisco Client Extensions, (28 ページ)
ピアツーピア ブロッキング, (29 ページ)
診断チャネル
WLAN ごとのクライアント カウント
WLAN の前提条件, (24 ページ)
WLAN の制約事項, (25 ページ)
Dynamic Host Configuration Protocol について, (55 ページ)
内部 DHCP サーバ, (55 ページ)
外部 DHCP サーバ, (56 ページ)
DHCP 割り当て, (56 ページ)
DHCP オプション 82 について, (57 ページ)
DHCP スコープの設定, (58 ページ)
DHCP スコープについて, (59 ページ)
DHCP for WLANs を設定するための前提条件, (53 ページ)
DHCP for WLANs の設定に関する制約事項, (54 ページ)
WLAN での QoS ポリシーの適用(GUI)
ステップ 1
Choose [Configuration] > [Wireless] を選択します。
ステップ 2
WLAN ノードを左側のペインをクリックして拡大し、[WLANs] を選択します。
[WLANs] ページが表示されます。
ステップ 3
WLAN の [Profile] をクリックして QoS ポリシーを設定する WLAN を選択します。
ステップ 4
WLAN で QoS ポリシーを設定するには、[QoS] タブをクリックします。
次のオプションを使用できます。
パラメータ
説明
QoS SSID Policy
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
47
WLAN の設定
WLAN での QoS ポリシーの適用(GUI)
パラメータ
説明
Downstream QoS
Policy
QoS ダウンストリーム ポリシーの設定。
[Existing Policy] 列には、現在適用されているポリシーが表示されます。 既存のポ
リシーを変更するには、[Assign Policy] 列のドロップダウン リストからポリシーを
選択します。
Upstream QoS Policy QoS アップストリーム ポリシー設定。
[Existing Policy] 列には、現在適用されているポリシーが表示されます。 既存のポ
リシーを変更するには、[Assign Policy] 列のドロップダウン リストからポリシーを
選択します。
QoS Client Policy
Downstream QoS
Policy
QoS ダウンストリーム ポリシーの設定。
[Existing Policy] 列には、現在適用されているポリシーが表示されます。 既存のポ
リシーを変更するには、[Assign Policy] 列のドロップダウン リストからポリシーを
選択します。
Upstream QoS Policy QoS アップストリーム ポリシー設定。
[Existing Policy] 列には、現在適用されているポリシーが表示されます。 既存のポ
リシーを変更するには、[Assign Policy] 列のドロップダウン リストからポリシーを
選択します。
WMM
WMM Policy
WMM ポリシー。 値は次のとおりです。
• Disabled:この WMM ポリシーをディセーブルにします。
• Allowed:クライアントがこの WLAN で通信できます。
• Required:WLAN との通信を可能にする WMM がクライアントに存在するこ
とが必須であることを確認します。
ステップ 5
[Apply] をクリックします。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
48
OL-27618-02-J
WLAN の設定
WLAN プロパティの監視(CLI)
WLAN プロパティの監視(CLI)
コマンド
説明
show wlan id wlan-id
WLAN ID に基づいて WLAN プロパティを表示
します。
show wlan name wlan-name
WLAN 名に基づいて WLAN プロパティを表示
します。
show wlan all
設定されているすべての WLAN の WLAN プロ
パティを表示します。
show wlan summary
すべての WLANの要約を表示します。 サマリー
詳細には、次の情報が含まれます。
• WLAN ID
• プロファイル名
• SSID
• VLAN
• Status
show running-config wlan wlan-name
WLAN の名前に基づいて WLAN の実行コンフィ
ギュレーションを表示します。
show running-config wlan
すべての WLAN の実行コンフィギュレーショ
ンを表示します。
WLAN プロパティの表示(GUI)
はじめる前に
• 管理者特権が必要です。
ステップ 1
[Configuration] > [WLAN] を選択します
[WLANs] ページが表示されます。
ステップ 2
[WLAN Profile] リンクをクリックします。
[WLANs] > [Edit] ページが表示されます。 [WLANs] ページは、次のタブで構成されます。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
49
WLAN の設定
次の作業
• [General]:WLAN の全般プロパティを表示します。
• [Security]: セキュリティ プロパティを表示します。 これらのプロパティには、レイヤ 2、レイヤ 3、
および AAA のプロパティが含まれます。
• [QoS]: QoS 設定プロパティを表示します。
• [Advanced]:高度なプロパティを表示します。
次の作業
DHCP for WLANs の設定に進みます
その他の関連資料
関連資料
関連項目
マニュアル タイトル
WLAN コマンド リファレンス
WLAN Command Reference, Cisco IOS XE Release
3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
Mobility Anchor の設定
Mobility Configuration Guide, Cisco IOS XE Release
3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
WebAuth の設定
Security Configuration Guide(Catalyst 3850 スイッ
チ)
エラー メッセージ デコーダ
説明
Link
このリリースのシステム エラー メッセージを
調査し解決するために、エラー メッセージ デ
コーダ ツールを使用します。
https://www.cisco.com/cgi-bin/Support/Errordecoder/
index.cgi
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
50
OL-27618-02-J
WLAN の設定
WLANs の機能情報
MIB
MIB
MIB のリンク
本リリースでサポートするすべての MIB
選択したプラットフォーム、Cisco IOS リリー
ス、およびフィーチャ セットに関する MIB を
探してダウンロードするには、次の URL にあ
る Cisco MIB Locator を使用します。
http://www.cisco.com/go/mibs
テクニカル サポート
Link
説明
シスコのサポート Web サイトでは、シスコの http://www.cisco.com/support
製品やテクノロジーに関するトラブルシュー
ティングにお役立ていただけるように、マニュ
アルやツールをはじめとする豊富なオンライン
リソースを提供しています。
お使いの製品のセキュリティ情報や技術情報を
入手するために、Cisco Notification Service(Field
Notice からアクセス)、Cisco Technical Services
Newsletter、Really Simple Syndication(RSS)
フィードなどの各種サービスに加入できます。
シスコのサポート Web サイトのツールにアク
セスする際は、Cisco.com のユーザ ID およびパ
スワードが必要です。
WLANs の機能情報
次の表に、このモジュールで説明した機能をリストし、特定の設定情報へのリンクを示します。
機能
リリース
変更内容
WLAN の機能
Cisco IOS XE 3.2SE
この機能が導
入されまし
た。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
51
WLAN の設定
WLANs の機能情報
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
52
OL-27618-02-J
第
4
章
DHCP for WLANs の設定
• 機能情報の確認, 53 ページ
• DHCP for WLANs を設定するための前提条件, 53 ページ
• DHCP for WLANs の設定に関する制約事項, 54 ページ
• Dynamic Host Configuration Protocol について, 55 ページ
• DHCP for WLANs の設定方法, 59 ページ
• その他の関連資料, 63 ページ
• DHCP for WLANs の機能情報, 64 ページ
機能情報の確認
ご使用のソフトウェア リリースでは、このモジュールで説明されるすべての機能がサポートされ
ているとは限りません。 最新の機能情報と注意事項については、ご使用のプラットフォームとソ
フトウェア リリースに対応したリリース ノートを参照してください。 このモジュールに記載さ
れている機能の詳細を検索し、各機能がサポートされているリリースのリストを確認する場合は、
このマニュアルの最後にある機能情報の表を参照してください。
プラットフォームのサポートおよびシスコソフトウェアイメージのサポートに関する情報を検索
するには、Cisco Feature Navigator を使用します。 Cisco Feature Navigator には、http://www.cisco.com/
go/cfn からアクセスします。 Cisco.com のアカウントは必要ありません。
DHCP for WLANs を設定するための前提条件
• DHCP オプション 82 を使用するには、Cisco IOS ソフトウェアで DHCP を設定します。 デ
フォルトでは、DHCP オプション 82 は、すべてのクライアントに対してイネーブルにされま
す。 WLAN サブオプションを使用して無線クライアントの動作を制御できます。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
53
DHCP for WLANs の設定
DHCP for WLANs の設定に関する制約事項
関連トピック
WLAN 用の DHCP 設定(CLI), (59 ページ)
高度な WLAN プロパティの設定(GUI), (43 ページ)
Dynamic Host Configuration Protocol について, (55 ページ)
内部 DHCP サーバ, (55 ページ)
外部 DHCP サーバ, (56 ページ)
DHCP 割り当て, (56 ページ)
DHCP オプション 82 について, (57 ページ)
DHCP スコープの設定, (58 ページ)
DHCP スコープについて, (59 ページ)
DHCP for WLANs の設定に関する制約事項
• WLAN で DHCP サーバをオーバーライドすると、DHCP サーバが到達可能であることを確認
するために、基盤となる Cisco IOS 設定を行う必要があります。
• DHCP WLAN オーバーライドは DHCP サービスがコントローラ上で有効な場合にだけ動作し
ます。
次の方法で、DHCP サービスを設定できます。
◦ コントローラで DHCP プールを設定します。
◦ SVI で DHCP リレー エージェントを設定します。 注: SVI の VLAN は DHCP のオーバー
ライドが設定された WLAN にマッピングする必要があります。
関連トピック
WLAN 用の DHCP 設定(CLI), (59 ページ)
高度な WLAN プロパティの設定(GUI), (43 ページ)
Dynamic Host Configuration Protocol について, (55 ページ)
内部 DHCP サーバ, (55 ページ)
外部 DHCP サーバ, (56 ページ)
DHCP 割り当て, (56 ページ)
DHCP オプション 82 について, (57 ページ)
DHCP スコープの設定, (58 ページ)
DHCP スコープについて, (59 ページ)
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
54
OL-27618-02-J
DHCP for WLANs の設定
Dynamic Host Configuration Protocol について
Dynamic Host Configuration Protocol について
WLAN では、同じ Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)サーバまたは異なる DHCP サーバ
を使用するか、または DHCP サーバを使用しないように設定できます。 DHCP サーバには、内部
DHCP サーバと外部 DHCP サーバの 2 つのタイプがあります。
関連トピック
WLAN 用の DHCP 設定(CLI), (59 ページ)
高度な WLAN プロパティの設定(GUI), (43 ページ)
DHCP for WLANs を設定するための前提条件, (53 ページ)
DHCP for WLANs の設定に関する制約事項, (54 ページ)
内部 DHCP サーバ
スイッチは、内部 DHCP サーバを持っています。 このサーバは、一般的に、DHCP サーバを持た
ないブランチ オフィスで使用されます。 無線ネットワークには、通常、スイッチと同じ IP サブ
ネット上にある最大 10 台のアクセス ポイントが含まれます。 内部サーバは、ワイヤレス クライ
アント、ダイレクトコネクト アクセス ポイント、およびアクセス ポイントからリレーされた
DHCP 要求に対して DHCP アドレスを提供します。 Lightweight アクセス ポイントのみサポート
されています。 内部 DHCP サーバを使用する場合は、スイッチの管理インターフェイスの IP ア
ドレスを DHCP サーバの IP アドレスとして設定する必要があります。
内部サーバでは、DHCP オプション 43 はサポートされていません。 したがって、アクセス ポイ
ントは、ローカル サブネット ブロードキャスト、ドメイン ネーム システム(DNS)、またはプ
ライミングなどの別の方法を使用してスイッチの管理インターフェイスの IP アドレスを見つける
必要があります。
内部 DHCP サーバ プールは、そのスイッチの無線クライアントだけをサポートし、他のスイッチ
のクライアントはサポートしません。 また、内部 DHCP サーバは、無線クライアントだけをサ
ポートし、有線クライアントをサポートしません。
クライアントがスイッチの内部 DHCP サーバを使用する場合、IP アドレスは、再起動後には保持
されません。 その結果、複数のクライアントに同じ IP アドレスが割り当てられることがありま
す。 IP アドレスの競合を解決するには、クライアントは既存の IP アドレスを解放し、新しいア
ドレスを要求する必要があります。有線ゲストクライアントは常に、ローカルまたは外部コント
ローラに接続されたレイヤ 2 にあります。
(注)
DHCPv6 は内部 DHCP サーバではサポートされません。
関連トピック
WLAN 用の DHCP 設定(CLI), (59 ページ)
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
55
DHCP for WLANs の設定
外部 DHCP サーバ
高度な WLAN プロパティの設定(GUI), (43 ページ)
DHCP for WLANs を設定するための前提条件, (53 ページ)
DHCP for WLANs の設定に関する制約事項, (54 ページ)
外部 DHCP サーバ
オペレーティング システムは、DHCP リレーをサポートする業界標準の外部 DHCP サーバを使用
することにより、ネットワークに対しては DHCP リレーとして機能し、クライアントに対しては
DHCP サーバとして機能するように設計されています。これは、各コントローラは、DHCP サー
バに対しては DHCP リレー エージェントとして機能し、無線クライアントに対しては仮想 IP ア
ドレスでの DHCP サーバとして機能することを意味します。
コントローラは DHCP サーバから取得したクライアント IP アドレスをキャプチャするため、ス
イッチ内、スイッチ間、およびサブネット間でのクライアント ローミング時に、各クライアント
に対して同じ IP アドレスが保持されます。
(注)
外部 DHCP サーバは DHCPv6 をサポートします。
関連トピック
WLAN 用の DHCP 設定(CLI), (59 ページ)
高度な WLAN プロパティの設定(GUI), (43 ページ)
DHCP for WLANs を設定するための前提条件, (53 ページ)
DHCP for WLANs の設定に関する制約事項, (54 ページ)
DHCP 割り当て
DHCP はインターフェイスごとに、または WLAN ごとに設定できます。 特定のインターフェイス
に割り当てられたプライマリ DHCP サーバのアドレスを使用することをお勧めします。
個々のインターフェイスに DHCP サーバを割り当てることができます。 プライマリおよびセカン
ダリ DHCP サーバの管理インターフェイス、AP マネージャ インターフェイス、動的インターフェ
イスの設定、DHCP サーバをイネーブルまたはディセーブルするためのサービス ポート インター
フェイスの設定を行うことができます。 WLAN で DHCP サーバを定義することもできます。 こ
の場合、サーバは、WLAN に割り当てられたインターフェイスの DHCP サーバ アドレスを上書き
します。
セキュリティに関する注意事項
高度なセキュリティが必要な場合は、すべてのクライアントが DHCP サーバから IP アドレスを取
得するように設定してください。 この要件を適用するために、DHCP アドレスですべての WLAN
を設定できます。 Assignment Required 設定で設定して、クライアントの固定 IP アドレスが禁止さ
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
56
OL-27618-02-J
DHCP for WLANs の設定
DHCP オプション 82 について
れるようにします。 DHCP Addr. Assignment Required が選択されている場合、クライアントは
DHCP を使って IP アドレスを取得する必要があります。 固定 IP アドレスを持つクライアントは
すべて、ネットワーク上で許可されなくなります。 クライアントの DHCP プロキシとして動作す
るスイッチが、DHCP トラフィックを監視します。
(注)
無線による管理をサポートする WLAN では、管理(デバイスサービシング)クライアントが
DHCP サーバから IP アドレスを取得できるようにする必要があります。
セキュリティが多少劣ってもかまわない場合は、DHCP Addr. Assignment Required を無効に設定し
て WLAN を作成できます。 その後クライアントは、固定 IP アドレスを使用するか、指定された
DHCP サーバの IP アドレスを取得するかを選択できます。
(注)
DHCP アドレス 有線ゲスト LAN に対する Assignment Required は、サポートされていません。
個別の WLAN は、 [DHCP アドレス割り当て必須(DHCP Address Assignment Required)] を無効
にして作成できます。 これは、スイッチの DHCP プロキシがイネーブルの場合だけです。 DHCP
プロキシをディセーブルにする必要があるプライマリ/セカンダリコンフィギュレーションのDHCP
サーバを定義しないでください。 このような WLAN では、すべての DHCP 要求がドロップする
ため、クライアントは固定 IP アドレスを使用しなければなりません。 これらの WLAN は、無線
接続による管理をサポートしていません。
関連トピック
WLAN 用の DHCP 設定(CLI), (59 ページ)
高度な WLAN プロパティの設定(GUI), (43 ページ)
DHCP for WLANs を設定するための前提条件, (53 ページ)
DHCP for WLANs の設定に関する制約事項, (54 ページ)
DHCP オプション 82 について
DHCP オプション 82 では、DHCP を使用してネットワーク アドレスを割り当てる場合のセキュリ
ティが強化されます。 スイッチが DHCP リレー エージェントとして動作して、信頼できないソー
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
57
DHCP for WLANs の設定
DHCP スコープの設定
スからの DHCP クライアント要求を阻止できるようにします。 DHCP サーバに転送するようにク
ライアントからの DHCP 要求にオプション 82 情報を追加するようにスイッチを設定できます。
図 1:DHCP オプション 82
アクセス ポイントは、クライアントからのすべての DHCP 要求をスイッチに転送します。 スイッ
チは、DHCP オプション 82 ペイロードを追加してから要求を DHCP サーバに転送します。 この
オプションの設定方法によって、ペイロードには MAC アドレス、または MAC アドレスとアクセ
ス ポイントの SSID が含まれます。
(注)
すでにリレー エージェント オプションが含まれている DHCP パケットは、スイッチでドロッ
プされます。
DHCP オプション 82 が正しく動作するには、DHCP プロキシが有効でなければなりません。
関連トピック
WLAN 用の DHCP 設定(CLI), (59 ページ)
高度な WLAN プロパティの設定(GUI), (43 ページ)
DHCP for WLANs を設定するための前提条件, (53 ページ)
DHCP for WLANs の設定に関する制約事項, (54 ページ)
DHCP スコープの設定
関連トピック
WLAN 用の DHCP 設定(CLI), (59 ページ)
高度な WLAN プロパティの設定(GUI), (43 ページ)
DHCP for WLANs を設定するための前提条件, (53 ページ)
DHCP for WLANs の設定に関する制約事項, (54 ページ)
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
58
OL-27618-02-J
DHCP for WLANs の設定
DHCP for WLANs の設定方法
DHCP スコープについて
コントローラには組み込みの DHCP リレー エージェントがあります。 ただし、別個の DHCP サー
バを持たないネットワーク セグメントを求められる場合、コントローラに IP アドレスとサブネッ
ト マスクを無線クライアントに割り当てる組み込みの DHCP スコープを設定できます。 一般に、
1 つのコントローラには、それぞれある範囲の IP アドレスを指定する複数の DHCP スコープを設
定できます。
DHCP スコープは内部 DHCP が機能するために必要となります。 コントローラで DHCP が定義さ
れた後、管理インターフェイス、AP マネージャ インターフェイス、動的インターフェイスのプ
ライマリ DHCP サーバの IP アドレスをコントローラの管理インターフェイスにポイントできま
す。
関連トピック
WLAN 用の DHCP 設定(CLI), (59 ページ)
高度な WLAN プロパティの設定(GUI), (43 ページ)
DHCP for WLANs を設定するための前提条件, (53 ページ)
DHCP for WLANs の設定に関する制約事項, (54 ページ)
DHCP スコープの設定(CLI), (62 ページ)
DHCP for WLANs の設定方法
WLAN 用の DHCP 設定(CLI)
WLAN で次の DHCP パラメータを設定するには、次の手順に従います。
• DHCP オプション 82 ペイロード
• DHCP(必須)
• DHCP オーバーライド
はじめる前に
• WLAN を設定するには admin 権限がなければなりません。
• DHCP のオーバーライドを設定するには、DHCP サーバの IP アドレスが必要です。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
59
DHCP for WLANs の設定
WLAN 用の DHCP 設定(CLI)
手順の概要
1. configure terminal
2. shutdown
3. wlan profile-name
4. ip dhcp opt82 {ascii | format {add-ssid | ap-ethmac} | rid}
5. ip dhcp required
6. ip dhcp server ip-address
7. no shutdown
8. end
9. show wlan wlan-name
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
例:
Switch# configure terminal
ステップ 2
shutdown
WLAN をシャットダウンします。
例:
Switch(config)# shutdown
ステップ 3
wlan profile-name
例:
WLAN コンフィギュレーション サブモードを開始します。
profile-name は、設定されている WLAN のプロファイル名で
す。
Switch# wlan test4
ステップ 4
ip dhcp opt82 {ascii | format {add-ssid WLAN で DHCP82 ペイロードを指定します。 キーワードおよ
| ap-ethmac} | rid}
び引数は、次のとおりです。
例:
Switch(config)# ip dhcp opt82
format add-ssid
• ascii:DHCP オプション 82 の ASCII を設定します。 これ
が設定されていない場合、オプション 82 の形式は ASCII
形式に設定されます。
• format:DHCP オプション 82 の形式を指定します。 次の
オプションを使用できます。
• add-ssid:AP 無線の MAC アドレスおよび SSID であ
る RemoteID 形式を設定します。
• ap-ethmac:AP Ethernet MAC アドレスである RemoteID
形式を設定します。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
60
OL-27618-02-J
DHCP for WLANs の設定
WLAN 用の DHCP 設定(CLI)
コマンドまたはアクション
目的
(注)
フォーマット オプションが設定されていない場
合、AP 無線の MAC アドレスだけが使用されま
す。
• rid:DHCP オプション 82 に Cisco 2 バイト RID を追加し
ます。
ステップ 5
ip dhcp required
例:
DHCP サーバから IP アドレスをクライアントが取得すること
を必須にします。 スタティック クライアントは許可されませ
ん。
Switch(config-wlan)# ip dhcp
required
ステップ 6
ip dhcp server ip-address
WLAN に割り当てられたインターフェイスの DHCP サーバ ア
ドレスを上書きする WLAN 上の DHCP サーバを定義します。
例:
Switch(config-wlan)# ip dhcp
server 200.1.1.2
ステップ 7
WLAN を再起動します。
no shutdown
例:
Switch(config-wlan)# no shutdown
ステップ 8
特権 EXEC モードに戻ります。 また、Ctrl+Z キーを押しても、
グローバル コンフィギュレーション モードを終了できます。
end
例:
Switch(config)# end
ステップ 9
show wlan wlan-name
DHCP の設定を確認します。
例:
Switch(config-wlan)# show wlan
test-wlan
関連トピック
Dynamic Host Configuration Protocol について, (55 ページ)
内部 DHCP サーバ, (55 ページ)
外部 DHCP サーバ, (56 ページ)
DHCP 割り当て, (56 ページ)
DHCP オプション 82 について, (57 ページ)
DHCP スコープの設定, (58 ページ)
DHCP スコープについて, (59 ページ)
DHCP for WLANs を設定するための前提条件, (53 ページ)
DHCP for WLANs の設定に関する制約事項, (54 ページ)
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
61
DHCP for WLANs の設定
DHCP スコープの設定(CLI)
DHCP スコープの設定(CLI)
手順の概要
1. configure terminal
2. ip dhcp pool pool-name
3. network network-name mask-address
4. dns-server hostname
5. end
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開始し
ます。
例:
Switch# configure terminal
ステップ 2
ip dhcp pool pool-name
DHCP プール アドレスを設定します。
例:
Switch(config)#ip dhcp pool test-pool
ステップ 3
network network-name mask-address
ドット付き 10 進表記とマスク アドレスでネットワー
ク番号を指定します。
例:
Switch(dhcp-config)#network
209.165.200.224 255.255.255.0
ステップ 4
dns-server hostname
DNS ネーム サーバを指定します。 IP アドレスまた
はホスト名を指定できます。
例:
Switch(dhcp-config)#dns-server
example.com
ステップ 5
end
例:
特権 EXEC モードに戻ります。 また、Ctrl+Z キーを
押しても、グローバル コンフィギュレーション モー
ドを終了できます。
Switch(config)# end
関連トピック
DHCP スコープについて, (59 ページ)
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
62
OL-27618-02-J
DHCP for WLANs の設定
その他の関連資料
その他の関連資料
関連資料
関連項目
マニュアル タイトル
システム管理
System Management Configuration Guide(Catalyst
3850 スイッチ)
エラー メッセージ デコーダ
説明
Link
このリリースのシステム エラー メッセージを
調査し解決するために、エラー メッセージ デ
コーダ ツールを使用します。
https://www.cisco.com/cgi-bin/Support/Errordecoder/
index.cgi
MIB
MIB
MIB のリンク
本リリースでサポートするすべての MIB
選択したプラットフォーム、Cisco IOS リリー
ス、およびフィーチャ セットに関する MIB を
探してダウンロードするには、次の URL にあ
る Cisco MIB Locator を使用します。
http://cisco.com/go/mibs
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
63
DHCP for WLANs の設定
DHCP for WLANs の機能情報
テクニカル サポート
Link
説明
シスコのサポート Web サイトでは、シスコの http://www.cisco.com/support
製品やテクノロジーに関するトラブルシュー
ティングにお役立ていただけるように、マニュ
アルやツールをはじめとする豊富なオンライン
リソースを提供しています。
お使いの製品のセキュリティ情報や技術情報を
入手するために、Cisco Notification Service(Field
Notice からアクセス)、Cisco Technical Services
Newsletter、Really Simple Syndication(RSS)
フィードなどの各種サービスに加入できます。
シスコのサポート Web サイトのツールにアク
セスする際は、Cisco.com のユーザ ID およびパ
スワードが必要です。
DHCP for WLANs の機能情報
機能名
リリース
機能情報
WLAN の DHCP 機能
Cisco IOS XE 3.2SE
この機能が導入されました。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
64
OL-27618-02-J
第
5
章
WLAN セキュリティの設定
• 機能情報の確認, 65 ページ
• レイヤ 2 セキュリティの前提条件, 65 ページ
• AAA Override について, 66 ページ
• WLAN セキュリティの設定方法, 67 ページ
• その他の関連資料, 76 ページ
• WLAN レイヤ 2 セキュリティに関する機能情報, 77 ページ
機能情報の確認
ご使用のソフトウェア リリースでは、このモジュールで説明されるすべての機能がサポートされ
ているとは限りません。 最新の機能情報と注意事項については、ご使用のプラットフォームとソ
フトウェア リリースに対応したリリース ノートを参照してください。 このモジュールに記載さ
れている機能の詳細を検索し、各機能がサポートされているリリースのリストを確認する場合は、
このマニュアルの最後にある機能情報の表を参照してください。
プラットフォームのサポートおよびシスコソフトウェアイメージのサポートに関する情報を検索
するには、Cisco Feature Navigator を使用します。 Cisco Feature Navigator には、http://www.cisco.com/
go/cfn からアクセスします。 Cisco.com のアカウントは必要ありません。
レイヤ 2 セキュリティの前提条件
同じ SSID を持つ WLAN は、ビーコン応答とプローブ応答でアドバタイズされる情報に基づいて
クライアントが WLAN を選択できるように、一意のレイヤ 2 セキュリティ ポリシーを使用して
いる必要があります。 使用可能なレイヤ 2 セキュリティ ポリシーは、次のとおりです。
• なし(オープン WLAN)
• Static WEP または 802.1X
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
65
WLAN セキュリティの設定
AAA Override について
(注)
Static WEP と 802.1X は両方とも、ビーコン応答とプローブ応答で同じビット
によってアドバタイズされるので、クライアントはこれらを区別できません。
したがって、同じ SSID を持つ複数の WLAN では、Static WEP と 802.1X の両
方を使用できません。
• WPA/WPA2
(注)
同じ SSID を持つ複数の WLAN で WPA と WPA2 を使用することはできませ
んが、同じ SSID を持つ 2 つの WLAN は、PSK を使用する WPA/TKIP と 802.1X
を使用する Wi-Fi Protected Access(WPA)/Temporal Key Integrity Protocol
(WPA)で設定するか、802.1X を使用する WPA/TKIP または 802.1X を使用
する WPA/AES で設定することができます。
関連トピック
静的 WEP と 802.1X レイヤ 2 セキュリティ パラメータの設定(CLI), (67 ページ)
レイヤ 2 パラメータの設定(GUI), (72 ページ)
静的 WEP レイヤ 2 セキュリティ パラメータの設定(CLI), (68 ページ)
レイヤ 2 パラメータの設定(GUI), (72 ページ)
WPA + WPA2 レイヤ 2 セキュリティ パラメータの設定(CLI), (69 ページ)
レイヤ 2 パラメータの設定(GUI), (72 ページ)
802.1X レイヤ 2 セキュリティ パラメータの設定(CLI), (71 ページ)
レイヤ 2 パラメータの設定(GUI), (72 ページ)
高度な WLAN プロパティの設定(CLI), (40 ページ)
AAA Override について, (66 ページ)
AAA Override について
WLAN の AAA Override オプションを使用すると、WLAN で Identity ネットワーキングを設定でき
ます。 これにより、AAA サーバから返される RADIUS 属性に基づいて、個々のクライアントに
VLAN タギング、Quality Of Service (QoS)、およびアクセス コントロール リスト (ACL) を適用す
ることができます。
関連トピック
高度な WLAN プロパティの設定(CLI), (40 ページ)
レイヤ 2 セキュリティの前提条件, (65 ページ)
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
66
OL-27618-02-J
WLAN セキュリティの設定
WLAN セキュリティの設定方法
WLAN セキュリティの設定方法
静的 WEP と 802.1X レイヤ 2 セキュリティ パラメータの設定(CLI)
はじめる前に
管理者特権が必要です。
手順の概要
1. configure terminal
2. wlan profile-name
3. security static-wep-key {authentication {open | sharedkey} | encryption {104 | 40} [ascii | hex] {0|8}}
wep-key wep-key-index1-4
4. end
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
例:
Switch# configure terminal
ステップ 2
wlan profile-name
WLAN コンフィギュレーション サブモードを開始します。
profile-name は、設定されている WLAN のプロファイル名です。
例:
Switch# wlan test4
ステップ 3
security static-wep-key {authentication WLAN の静的 WEP セキュリティを設定します。 次のキーワード
{open | sharedkey} | encryption {104 | と引数があります。
40} [ascii | hex] {0|8}} wep-key
• authentication:802.11 認証を設定します。
wep-key-index1-4
• encryption:静的 WEP キーとインデックスを設定します。
例:
Switch(config-wlan)# security
static-wep-key encryption 40 hex 0
test 2
• open:オープン システム認証を設定します。
• sharedkey:共有キー認証を設定します。
• 104, 40:WEP キーのサイズを指定します。
• hex, ascii:キーの入力形式を指定します。
• wep-key-index、wep-key-index1-4 指定するパスワードのタイ
プです。 値が 0 である場合は、暗号化されないパスワード
を指定することを示します。 値が 8 である場合は、AES 暗
号化を指定することを示します。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
67
WLAN セキュリティの設定
静的 WEP レイヤ 2 セキュリティ パラメータの設定(CLI)
ステップ 4
コマンドまたはアクション
目的
end
特権 EXEC モードに戻ります。 また、Ctrl+Z キーを押しても、
グローバル コンフィギュレーション モードを終了できます。
例:
Switch(config)# end
関連トピック
レイヤ 2 セキュリティの前提条件, (65 ページ)
静的 WEP レイヤ 2 セキュリティ パラメータの設定(CLI)
はじめる前に
管理者特権が必要です。
手順の概要
1. configure terminal
2. wlan profile-name
3. security static-wep-key [authentication {open | shared} | encryption {104 | 40} {ascii | hex} [0 | 8]]
4. end
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
例:
Switch# configure terminal
ステップ 2
wlan profile-name
WLAN コンフィギュレーション サブモードを開始します。
profile-name は、設定されている WLAN のプロファイル名です。
例:
Switch# wlan test4
ステップ 3
security static-wep-key
キーワードは次のとおりです。
[authentication {open | shared} |
• static-wep-key:静的 WEP キーの認証を設定します。
encryption {104 | 40} {ascii | hex} [0
| 8]]
• authentication:ユーザが設定できる認証タイプを指定しま
す。 値は、open および shared です。
例:
Switch(config-wlan)# security
static-wep-key authentication open
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
68
OL-27618-02-J
WLAN セキュリティの設定
WPA + WPA2 レイヤ 2 セキュリティ パラメータの設定(CLI)
コマンドまたはアクション
目的
• encryption:ユーザが設定できる暗号化タイプを指定します。
有効な値は 104 と 40 です。 40 ビットキーには、ASCII テキ
スト文字が 5 文字と 16 進数文字が 10 文字必要です。 104
ビットキーには、ASCII テキスト文字が 13 文字と 16 進数文
字が 26 文字必要です。
• ascii:ASCII としてキー形式を指定します。
• hex:HEX としてキー形式を指定します。
ステップ 4
特権 EXEC モードに戻ります。 また、Ctrl+Z キーを押しても、
グローバル コンフィギュレーション モードを終了できます。
end
例:
Switch(config)# end
関連トピック
レイヤ 2 セキュリティの前提条件, (65 ページ)
WPA + WPA2 レイヤ 2 セキュリティ パラメータの設定(CLI)
(注)
デフォルト セキュリティ ポリシーは、WPA2 です。
はじめる前に
管理者特権が必要です。
手順の概要
1. configure terminal
2. wlan profile-name
3. security wpa
4. security wpa wpa1
5. security wpa wpa1 ciphers [aes | tkip]
6. security wpa wpa2
7. security wpa wpa2 ciphers [aes | tkip]
8. end
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
69
WLAN セキュリティの設定
WPA + WPA2 レイヤ 2 セキュリティ パラメータの設定(CLI)
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開始しま
す。
例:
Switch# configure terminal
ステップ 2
wlan profile-name
例:
WLAN コンフィギュレーション サブモードを開始しま
す。 profile-name は、設定されている WLAN のプロファ
イル名です。
Switch# wlan test4
ステップ 3
security wpa
WPA をイネーブルにします。
例:
Switch(config-wlan)# security wpa
ステップ 4
security wpa wpa1
WPA1 をイネーブルにします。
例:
Switch(config-wlan)# security wpa wpa1
ステップ 5
security wpa wpa1 ciphers [aes | tkip]
例:
Switch(config-wlan)# security wpa wpa1
ciphers aes
ステップ 6
security wpa wpa2
WPA1 暗号を指定します。 次のいずれかの暗号化タイ
プを選択します。
• aes:WPA/AES のサポートを指示します。
• tkip:WPA/TKIP のサポートを指示します。
WPA 2 をイネーブルにします。
例:
Switch(config-wlan)# security wpa
ステップ 7
security wpa wpa2 ciphers [aes | tkip]
例:
Switch(config-wlan)# security wpa wpa2
ciphers tkip
ステップ 8
end
例:
WPA2 暗号化を設定します。 次のいずれかの暗号化タ
イプを選択します。
• aes:WPA/AES のサポートを指示します。
• tkip:WPA/TKIP のサポートを指示します。
特権 EXEC モードに戻ります。 また、Ctrl+Z キーを押
しても、グローバル コンフィギュレーション モードを
終了できます。
Switch(config)# end
関連トピック
レイヤ 2 セキュリティの前提条件, (65 ページ)
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
70
OL-27618-02-J
WLAN セキュリティの設定
802.1X レイヤ 2 セキュリティ パラメータの設定(CLI)
802.1X レイヤ 2 セキュリティ パラメータの設定(CLI)
はじめる前に
管理者特権が必要です。
手順の概要
1. configure terminal
2. wlan profile-name
3. security dot1x
4. security [authentication-list auth-list-name | encryption {0 | 104 | 40}
5. end
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
例:
Switch# configure terminal
ステップ 2
wlan profile-name
例:
WLAN コンフィギュレーション サブモードを開始します。
profile-name は、設定されている WLAN のプロファイル名で
す。
Switch# wlan test4
ステップ 3
802.1X セキュリティを指定します。
security dot1x
例:
Switch(config-wlan)# security dot1x
ステップ 4
security [authentication-list
次のキーワードと引数があります。
auth-list-name | encryption {0 | 104 | 40}
• authentication-list:IEEE 802.1X の認証リストを指定し
ます。
例:
Switch(config-wlan)# security
encryption 104
• encryption:CKIP 暗号キーの長さを指定します。 有効
な値は、0、40、および 104 です。 ゼロ(0)では暗号
化されません。 これはデフォルトです。
(注)
ステップ 5
WLAN 内のすべてのキーは、同じサイズでなけれ
ばなりません。
特権 EXEC モードに戻ります。 また、Ctrl+Z キーを押して
も、グローバル コンフィギュレーション モードを終了でき
ます。
end
例:
Switch(config)# end
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
71
WLAN セキュリティの設定
レイヤ 2 パラメータの設定(GUI)
関連トピック
レイヤ 2 セキュリティの前提条件, (65 ページ)
レイヤ 2 パラメータの設定(GUI)
はじめる前に
• 管理者特権が必要です。
ステップ 1
[Configuration] > [WLAN] > をクリックします。
[WLANs] ページが表示されます。
ステップ 2
設定する WLAN の WLAN プロファイルをクリックします。
[WLANs] > [Edit] > ページが表示されます。
ステップ 3
[Security] > [Layer 2] > タブをクリックします。
パラメータ
説明
Layer2 Security
選択した WLAN のレイヤ 2 セキュリティ。 値は次のとおりです。
• None—No:レイヤ 2 セキュリティは選択されていません。
• WPA+WPA2:Wi-Fi Protected Access。
• 802.1X:WEP 802.1X データ暗号化のタイプ。 これらの設定については、レイ
ヤ 2 802.1X パラメータに関するトピックを参照してください。
• Static WEP:静的 WEP 暗号化パラメータ。
• Static WEP + 802.1x:静的 WEP および 802.1X の両パラメータ。
MAC Filtering
MAC アドレス フィルタリング [MAC Filters] > [New page] で、実際の MAC アドレ
スによってローカルにクライアントを設定できます。 そうでない場合は、RADIUS
サーバのクライアントを構成します。
(注)
MAC フィルタは、MAC Authentication By Pass(MAB)として知られてい
ます。
Fast Transition
アクセス ポイント間の高速移行をイネーブルまたはディセーブルにするチェック
ボックス。
Over the DS
分散システム上の高速移行をイネーブルまたはディセーブルにするチェックボック
ス。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
72
OL-27618-02-J
WLAN セキュリティの設定
レイヤ 2 パラメータの設定(GUI)
パラメータ
説明
Reassociation
Timeout
高速移行の再アソシエーションがタイムアウトになるまでの時間(秒単位)。
WPA + WPA2 パラメータを設定するには、次の詳細情報を提供します。
パラメータ
説明
WPA Policy
WPA Policy をイネーブルまたはディセーブルにするチェックボックス。
WPA Encryption
WPA2 encryption type: TKIP または AES。 WPA ポリシーがイネーブルな場合だけ使
用可能です。
WPA2 Policy
WPA2 Policy をイネーブルまたはディセーブルにするチェックボックス。
WPA2 Encryption
WPA2 encryption type: TKIP または AES。 WPA2 ポリシーがイネーブルな場合だけ
使用可能です。
Authentication Key
Management(認証
キー管理)
再生成メカニズム パラメータ。 値は次のとおりです。
• 802.1X
• CCKM
• PSK
• 802.1x + CCKM
PSK Format
認証キー管理の PSK 値を選択するとイネーブルになります。 ASCII 形式または 16
進形式を選択し、事前共有キーを入力します。
802.1x パラメータを設定するには、次の詳細情報を入力します。
パラメータ
説明
802.11 data
encryption
WEP 802.11 データ暗号化タイプ。
Type
セキュリティ タイプ。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
73
WLAN セキュリティの設定
レイヤ 2 パラメータの設定(GUI)
パラメータ
説明
Key size
キー サイズ。 値は次のとおりです。
• なし
• 40 ビット
• 104 ビット
サードパーティの AP WLAN(17)は 802.1X 暗号化としてのみ設定できます。 ド
ロップダウン設定可能な 802.1X パラメータは、この WLAN には使用できません。
静的 WEP を指定するには、次のパラメータを設定します。
パラメータ
説明
802.11 Data
Encryption
静的 WEP 暗号化タイプ。
Current Key
現在選択されているキーの詳細を表示します。
Type
セキュリティ タイプ。
Key size
キー サイズ。 値は次のとおりです。
• 未設定
• 40 ビット
• 104 ビット
Key Index
1~4 のインデックス。
各 WLAN に 1 つの一意な WEP キー インデックスを適用できます。 WEP キー イ
ンデックスは 4 つしかないため、静的 WEP レイヤ 2 暗号化には 4 つの WLAN しか
設定できません。
WEP キー インデックスは 4 つしかないため、静的 WEP レイヤ 2 暗号化には 4 つ
の WLAN しか設定できません。
Encryption Key
暗号化キー。
Key Format
ASCII または 16 進の暗号キー形式を選択します。
Allow Shared Key
Authentication
自身がイネーブルまたはディセーブルに設定できる認証キー。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
74
OL-27618-02-J
WLAN セキュリティの設定
レイヤ 2 パラメータの設定(GUI)
静的 WEP と 802.1X パラメータを設定するには
パラメータ
説明
Static WEP Parameters
802.11 Data
Encryption
静的 WEP 暗号化タイプ。
Current Key
現在選択されているキーの詳細を表示します。
Type
セキュリティ タイプ。
Key size
キー サイズ。 値は次のとおりです。
• 未設定
• 40 ビット
• 104 ビット
Key Index
1~4 のインデックス。
各 WLAN に 1 つの一意な WEP キー インデックスを適用できます。 WEP キー イ
ンデックスは 4 つしかないため、静的 WEP レイヤ 2 暗号化には 4 つの WLAN しか
設定できません。
WEP キー インデックスは 4 つしかないため、静的 WEP レイヤ 2 暗号化には 4 つ
の WLAN しか設定できません。
Encryption Key
暗号化キー。
Key Format
ASCII または 16 進の暗号キー形式を選択します。
Allow Shared Key
Authentication
自身がイネーブルまたはディセーブルに設定できる認証キー。
802.1x Parameters
802.11 Data
Encryption
静的 WEP 暗号化タイプ。
Current Key
表示のみ。 現在選択されているキーの詳細。
Type
セキュリティ タイプ。
Key size
キー サイズ。 値は次のとおりです。
• 未設定
• 40 ビット
• 104 ビット
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
75
WLAN セキュリティの設定
その他の関連資料
パラメータ
説明
Key Index
1~4 のインデックス。
各 WLAN に 1 つの一意な WEP キー インデックスを適用できることに注意してく
ださい。 WEP キー インデックスは 4 つしかないため、静的 WEP レイヤ 2 暗号化
には 4 つの WLAN しか設定できません。
ステップ 4
Encryption Key
暗号化キー。
Key Format
ASCII または 16 進の暗号キー形式を選択します。
Allow Shared Key
Authentication
自身がイネーブルまたはディセーブルに設定できる認証キー。
[Apply] をクリックします。
関連トピック
レイヤ 2 セキュリティの前提条件, (65 ページ)
レイヤ 2 セキュリティの前提条件, (65 ページ)
レイヤ 2 セキュリティの前提条件, (65 ページ)
レイヤ 2 セキュリティの前提条件, (65 ページ)
その他の関連資料
関連資料
関連項目
マニュアル タイトル
WLAN コマンド リファレンス
WLAN Command Reference, Cisco IOS XE Release
3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
セキュリティ コンフィギュレーション ガイド
Security Configuration Guide(Catalyst 3850 スイッ
チ)
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
76
OL-27618-02-J
WLAN セキュリティの設定
WLAN レイヤ 2 セキュリティに関する機能情報
エラー メッセージ デコーダ
説明
Link
このリリースのシステム エラー メッセージを
調査し解決するために、エラー メッセージ デ
コーダ ツールを使用します。
https://www.cisco.com/cgi-bin/Support/Errordecoder/
index.cgi
MIB
MIB
MIB のリンク
本リリースでサポートするすべての MIB
選択したプラットフォーム、Cisco IOS リリー
ス、およびフィーチャ セットに関する MIB を
探してダウンロードするには、次の URL にあ
る Cisco MIB Locator を使用します。
http://www.cisco.com/go/mibs
テクニカル サポート
Link
説明
シスコのサポート Web サイトでは、シスコの http://www.cisco.com/support
製品やテクノロジーに関するトラブルシュー
ティングにお役立ていただけるように、マニュ
アルやツールをはじめとする豊富なオンライン
リソースを提供しています。
お使いの製品のセキュリティ情報や技術情報を
入手するために、Cisco Notification Service(Field
Notice からアクセス)、Cisco Technical Services
Newsletter、Really Simple Syndication(RSS)
フィードなどの各種サービスに加入できます。
シスコのサポート Web サイトのツールにアク
セスする際は、Cisco.com のユーザ ID およびパ
スワードが必要です。
WLAN レイヤ 2 セキュリティに関する機能情報
次の表に、このモジュールで説明した機能をリストし、特定の設定情報へのリンクを示します。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
77
WLAN セキュリティの設定
WLAN レイヤ 2 セキュリティに関する機能情報
機能名
リリース
機能情報
WLAN のセキュリティ機能
Cisco IOS XE 3.2SE
この機能が導入されました。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
78
OL-27618-02-J
第
6
章
WLAN ごとのクライアント カウントの設定
• 機能情報の確認, 79 ページ
• WLAN ごとのクライアント カウントの設定に関する制約事項, 79 ページ
• WLAN ごとのクライアント カウントの設定について, 80 ページ
• WLAN ごとのクライアント カウントを設定する方法, 81 ページ
• クライアントの接続の監視(CLI), 83 ページ
• クライアント接続に関する追加情報, 84 ページ
• WLAN ごとのクライアント接続に関する機能情報, 85 ページ
機能情報の確認
ご使用のソフトウェア リリースでは、このモジュールで説明されるすべての機能がサポートされ
ているとは限りません。 最新の機能情報と注意事項については、ご使用のプラットフォームとソ
フトウェア リリースに対応したリリース ノートを参照してください。 このモジュールに記載さ
れている機能の詳細を検索し、各機能がサポートされているリリースのリストを確認する場合は、
このマニュアルの最後にある機能情報の表を参照してください。
プラットフォームのサポートおよびシスコソフトウェアイメージのサポートに関する情報を検索
するには、Cisco Feature Navigator を使用します。 Cisco Feature Navigator には、http://www.cisco.com/
go/cfn からアクセスします。 Cisco.com のアカウントは必要ありません。
WLAN ごとのクライアント カウントの設定に関する制約
事項
• WLAN が接続クライアントの最大数の制限に達しているか、AP 無線および新しいクライア
ントが WLAN に参加しようとしている場合、クライアントは既存のクライアントが切断さ
れるまで WLAN に接続できません。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
79
WLAN ごとのクライアント カウントの設定
WLAN ごとのクライアント カウントの設定について
• ローミング クライアントは新しいクライアントと見なされます。 クライアントの接続数の
最大制限に到達している WLAN に対して新しいクライアントは、既存のクライアントが切
断されたときにのみ接続できます。
(注)
サポートされているクライアント数の詳細については、スイッチの製品データ シートを参照
してください。
関連トピック
WLAN ごとのクライアント カウントの設定(CLI), (81 ページ)
WLAN ごとの各 AP のクライアント数の設定(CLI), (82 ページ)
WLAN あたりの AP 無線ごとのクライアント数の設定(CLI), (83 ページ)
WLAN ごとのクライアント カウントの設定について, (80 ページ)
WLAN ごとのクライアント カウントの設定について
WLAN に接続できるクライアントの数に制限を設定できます。これは、スイッチに接続できるク
ライアントの数に制限があるシナリオで役立ちます。 たとえば、スイッチが WLAN 上の最大 256
個のクライアントに対応でき、これらのクライアントが企業ユーザ(従業員)およびゲスト ユー
ザ間で共有される場合について考えます。 特定の WLAN にアクセス可能なゲスト クライアント
の数に制限を設定できます。 WLANごとに設定できるクライアントの数は、使用しているプラッ
トフォームによって異なります。
関連トピック
WLAN ごとのクライアント カウントの設定(CLI), (81 ページ)
WLAN ごとの各 AP のクライアント数の設定(CLI), (82 ページ)
WLAN あたりの AP 無線ごとのクライアント数の設定(CLI), (83 ページ)
WLAN ごとのクライアント カウントの設定に関する制約事項, (79 ページ)
クライアントの接続の監視(CLI), (83 ページ)
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
80
OL-27618-02-J
WLAN ごとのクライアント カウントの設定
WLAN ごとのクライアント カウントを設定する方法
WLAN ごとのクライアント カウントを設定する方法
WLAN ごとのクライアント カウントの設定(CLI)
手順の概要
1. configure terminal
2. wlan profile-name
3. client association limit limit
4. end
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
例:
Switch# configure terminal
ステップ 2
wlan profile-name
例:
WLAN コンフィギュレーション サブモードを開始します。
profile-name は、設定されている WLAN のプロファイル名
です。
Switch# wlan test4
ステップ 3
client association limit limit
例:
WLAN ごとのクライアント アソシエーションの最大数を設
定します。 範囲は 0 ~ 2000 です。 デフォルト値は 0 です
(制限なし)。
Switch(config-wlan)# client
association limit 2000
ステップ 4
特権 EXEC モードに戻ります。 また、Ctrl+Z キーを押して
も、グローバル コンフィギュレーション モードを終了でき
ます。
end
例:
Switch(wlan-config)# end
関連トピック
WLAN ごとのクライアント カウントの設定について, (80 ページ)
WLAN ごとのクライアント カウントの設定に関する制約事項, (79 ページ)
クライアントの接続の監視(CLI), (83 ページ)
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
81
WLAN ごとのクライアント カウントの設定
WLAN ごとの各 AP のクライアント数の設定(CLI)
WLAN ごとの各 AP のクライアント数の設定(CLI)
手順の概要
1. configure terminal
2. wlan profile-name
3. client association limit ap ap-limit
4. end
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開始しま
す。
例:
Switch# configure terminal
ステップ 2
wlan profile-name
例:
WLAN コンフィギュレーション サブモードを開始しま
す。 profile-name は、設定されている WLAN のプロファ
イル名です。
Switch# wlan test4
ステップ 3
client association limit ap ap-limit
WLAN ごとの AP あたりの最大クライアント数を設定し
ます。 範囲は 1 ~ 400 です。
例:
Switch(config-wlan)# client
association limit ap 250
ステップ 4
end
例:
特権 EXEC モードに戻ります。 また、Ctrl+Z キーを押し
ても、グローバル コンフィギュレーション モードを終了
できます。
Switch(wlan-config)# end
関連トピック
WLAN ごとのクライアント カウントの設定について, (80 ページ)
WLAN ごとのクライアント カウントの設定に関する制約事項, (79 ページ)
クライアントの接続の監視(CLI), (83 ページ)
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
82
OL-27618-02-J
WLAN ごとのクライアント カウントの設定
WLAN あたりの AP 無線ごとのクライアント数の設定(CLI)
WLAN あたりの AP 無線ごとのクライアント数の設定(CLI)
手順の概要
1. configure terminal
2. wlan profile-name
3. client association limit radio max-client-connections
4. end
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開始しま
す。
例:
Switch# configure terminal
ステップ 2
wlan profile-name
例:
WLAN コンフィギュレーション サブモードを開始しま
す。 profile-name は、設定されている WLAN のプロファ
イル名です。
Switch# wlan test4
ステップ 3
client association limit radio
max-client-connections
WLAN あたりの AP 無線ごとのクライアント接続の最大
数を設定します。 a、b、および g 無線でこの範囲は 0~
200 です。
例:
Switch(config-wlan)# client
association limit radio 180
ステップ 4
特権 EXEC モードに戻ります。 また、Ctrl+Z キーを押し
ても、グローバル コンフィギュレーション モードを終了
できます。
end
例:
Switch(config-wlan)# end
関連トピック
WLAN ごとのクライアント カウントの設定について, (80 ページ)
WLAN ごとのクライアント カウントの設定に関する制約事項, (79 ページ)
クライアントの接続の監視(CLI), (83 ページ)
クライアントの接続の監視(CLI)
次のコマンドがスイッチクライアント接続の監視に使用できます。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
83
WLAN ごとのクライアント カウントの設定
クライアント接続に関する追加情報
コマンド
説明
show wlan name wlan-name
WLAN プロパティを表示します。 次に例を示します。
. .
Max
Max
Max
. .
. .
show wlan id wlan-id
. .
Associated Clients per WLAN
Associated Clients per AP per WLAN
Associated Clients per AP Radio per WLAN
.
.
:0
:0
:0
WLAN プロパティを表示します。 次に例を示します。
. .
Max
Max
Max
. .
. .
. .
Associated Clients per WLAN
Associated Clients per AP per WLAN
Associated Clients per AP Radio per WLAN
.
.
:0
:0
:0
関連トピック
WLAN ごとのクライアント カウントの設定(CLI), (81 ページ)
WLAN ごとの各 AP のクライアント数の設定(CLI), (82 ページ)
WLAN あたりの AP 無線ごとのクライアント数の設定(CLI), (83 ページ)
WLAN ごとのクライアント カウントの設定について, (80 ページ)
クライアント接続に関する追加情報
関連資料
関連項目
マニュアル タイトル
WLAN コマンド リファレンス
WLAN Command Reference, Cisco IOS XE Release
3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
エラー メッセージ デコーダ
説明
Link
このリリースのシステム エラー メッセージを
調査し解決するために、エラー メッセージ デ
コーダ ツールを使用します。
https://www.cisco.com/cgi-bin/Support/Errordecoder/
index.cgi
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
84
OL-27618-02-J
WLAN ごとのクライアント カウントの設定
WLAN ごとのクライアント接続に関する機能情報
MIB
MIB
MIB のリンク
このリリースのすべての MIB です。
選択したプラットフォーム、Cisco IOS リリー
ス、およびフィーチャ セットに関する MIB を
探してダウンロードするには、次の URL にあ
る Cisco MIB Locator を使用します。
http://www.cisco.com/go/mibs
テクニカル サポート
Link
説明
シスコのサポート Web サイトでは、シスコの http://www.cisco.com/support
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シスコのサポート Web サイトのツールにアク
セスする際は、Cisco.com のユーザ ID およびパ
スワードが必要です。
WLAN ごとのクライアント接続に関する機能情報
次の表に、このモジュールで説明した機能をリストし、特定の設定情報へのリンクを示します。
機能名
リリース
WLAN、AP、AP 無線ごとのク Cisco IOS XE 3.3SE
ライアント接続
機能情報
この機能が導入されました。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
85
WLAN ごとのクライアント カウントの設定
WLAN ごとのクライアント接続に関する機能情報
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
86
OL-27618-02-J
第
7
章
802.11w の設定
• 機能情報の確認, 87 ページ
• 802.11w の前提条件, 87 ページ
• 802.11w の制約事項, 88 ページ
• 802.11w に関する情報, 88 ページ
• 802.11w の設定方法, 89 ページ
• 802.11w のディセーブル(CLI), 91 ページ
• 802.11w の監視(CLI), 93 ページ
• 802.11w に関する追加情報, 94 ページ
• 802.11w の機能に関する情報, 95 ページ
機能情報の確認
ご使用のソフトウェア リリースでは、このモジュールで説明されるすべての機能がサポートされ
ているとは限りません。 最新の機能情報と注意事項については、ご使用のプラットフォームとソ
フトウェア リリースに対応したリリース ノートを参照してください。 このモジュールに記載さ
れている機能の詳細を検索し、各機能がサポートされているリリースのリストを確認する場合は、
このマニュアルの最後にある機能情報の表を参照してください。
プラットフォームのサポートおよびシスコソフトウェアイメージのサポートに関する情報を検索
するには、Cisco Feature Navigator を使用します。 Cisco Feature Navigator には、http://www.cisco.com/
go/cfn からアクセスします。 Cisco.com のアカウントは必要ありません。
802.11w の前提条件
• オプションおよび必須の 802.11w 機能を設定するには、WPA および AKM を設定する必要が
あります。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
87
802.11w の設定
802.11w の制約事項
(注)
Robust Secure Network(RNS)IE は AES 暗号化とともにイネーブルにする必
要があります。
• 必須として 802.11w を設定するには、WPA AKM に加えて PMF AKM を有効にします。
関連トピック
802.11w の設定(CLI), (89 ページ)
802.11w のディセーブル(CLI), (91 ページ)
802.11w に関する情報, (88 ページ)
802.11w の制約事項
• 802.11w はオープン WLAN、 WEP 暗号化 WLAN、または TKIP 暗号化 WLAN に適用されて
いません。
• 802.11w が設定された WLAN では、WPA2-PSK または WPA2-802.1x セキュリティを設定す
る必要があります。
関連トピック
802.11w の設定(CLI), (89 ページ)
802.11w のディセーブル(CLI), (91 ページ)
802.11w に関する情報, (88 ページ)
802.11w に関する情報
Wi-Fi は、正規のデバイスまたは不法なデバイスのいずれであっても、あらゆるデバイスで傍受ま
たは参加が可能なブロードキャスト メディアです。 認証/認証解除、アソシエーション/ディスア
ソシエーション、ビーコンおよびプローブなどの制御/管理フレームは、無線クライアントによっ
て、AP を選択し、ネットワーク サービスのセッションを開始するために使用されます。
機密保持レベルを提供する暗号化可能なデータ トラフィックとは異なり、これらのフレームは、
すべてのクライアントによって解釈されることが必要であり、したがってオープンまたは非暗号
化形式で送信されます。 これらのフレームは暗号化できませんが、攻撃から無線メディアを保護
するために偽造を防止することが必要になります。 たとえば、攻撃者はクライアントと AP の間
のセッションを切断するために、AP から管理フレームをスプーフィングする可能性があります。
802.11w プロトコルは、管理フレーム保護(PMF)サービスによって保護された一連の強力な管
理フレームにのみ適用されます。これらには、ディスアソシエーション、認証解除、ロバストア
クション フレームが含まれます。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
88
OL-27618-02-J
802.11w の設定
802.11w の設定方法
したがって、ロバスト アクションであり、保護されているものと見なされる管理フレームは次の
とおりです。
• スペクトラム管理
• QoS
• ブロック ACK
• SA クエリー
• ベンダー固有保護
802.11w が無線メディアで実行されると、次のことが行われます。
• ディスアソシエーション フレームと認証解除フレームに対して、(MIC 情報要素を含めるこ
とにより)AP の暗号保護によるクライアント保護が追加されます。これによって、DoS 攻
撃でのスプーフが防止されます。
• アソシエーションの復帰期間と SA クエリーの手順から構成されるセキュリティ アソシエー
ション(SA)ティア ダウン保護メカニズムを追加することによって、インフラストラクチャ
の保護が追加され、スプーフィングされた要求によるすでに接続済みのクライアントの切断
が防止されます。
関連トピック
802.11w の設定(CLI), (89 ページ)
802.11w のディセーブル(CLI), (91 ページ)
802.11w の前提条件, (87 ページ)
802.11w の制約事項, (88 ページ)
802.11w の監視(CLI), (93 ページ)
802.11w の設定方法
802.11w の設定(CLI)
はじめる前に
WPA および AKM を設定する必要があります。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
89
802.11w の設定
802.11w の設定(CLI)
手順の概要
1. configure terminal
2. wlan profile-name
3. shutdown
4. security pmf {association-check association-comeback-time-in-seconds | mandatory | optional | saquery
saquery-time-in-milliseconds}
5. no shutdown
6. end
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
例:
Switch# configure terminal
ステップ 2
wlan profile-name
例:
WLAN コンフィギュレーション サブモードを開始します。
profile-name は、設定されている WLAN のプロファイル名で
す。
Switch# wlan test4
ステップ 3
shutdown
PMF を設定する前に WLAN をシャットダウンします。
例:
Switch shutdown
ステップ 4
security pmf {association-check
次のオプションにより PMF パラメータを設定します。
association-comeback-time-in-seconds |
• association-comeback:802.11w のアソシエーションの復帰
mandatory | optional | saquery
期間を設定します。
saquery-time-in-milliseconds}
例:
Switch(config-wlan)# security pmf
saquery-retry-time 200
範囲は、1 ~ 20 秒です。
• mandatory:クライアントが WLAN の 802.11w PMF 保護
をネゴシエートすることを要求します。
• optional:WLAN の 802.11w PMF 保護を有効にします。
• saquery:SA のクエリー応答で想定される時間間隔(ミリ
秒単位)です。スイッチが応答を受け取らなかった場合、
別の SQ クエリーが試行されます。
範囲は 100 ~ 500 ミリ秒です。 値には 100 ミリ秒の倍数
を指定する必要があります。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
90
OL-27618-02-J
802.11w の設定
802.11w のディセーブル(CLI)
ステップ 5
コマンドまたはアクション
目的
no shutdown
変更内容を反映するために、WLAN サーバを再起動します。
例:
Switch no shutdown
ステップ 6
特権 EXEC モードに戻ります。 また、Ctrl+Z キーを押しても、
グローバル コンフィギュレーション モードを終了できます。
end
例:
Switch(config-wlan)# end
関連トピック
802.11w に関する情報, (88 ページ)
802.11w の前提条件, (87 ページ)
802.11w の制約事項, (88 ページ)
802.11w の監視(CLI), (93 ページ)
802.11w のディセーブル(CLI)
手順の概要
1. configure terminal
2. wlan profile-name
3. shutdown
4. no security pmf [association-comeback association-check-comback-interval-seconds | mandatory |
optional | saquery saquery-time-interval-milliseconds]
5. no shutdown
6. end
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
例:
Switch# configure terminal
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
91
802.11w の設定
802.11w のディセーブル(CLI)
ステップ 2
コマンドまたはアクション
目的
wlan profile-name
WLAN コンフィギュレーション サブモードを開始します。
profile-name は、設定されている WLAN のプロファイル名で
す。
例:
Switch# wlan test4
ステップ 3
shutdown
PMF を設定する前に WLAN をシャットダウンします。
例:
Switch shutdown
ステップ 4
no security pmf [association-comeback
WLAN の PMF をディセーブルにします。 次の属性を使用で
association-check-comback-interval-seconds きます。
| mandatory | optional | saquery
• association-comeback:802.11w のアソシエーションの復
saquery-time-interval-milliseconds]
帰期間をディセーブルにします。
例:
Switch(config-wlan)# no security pmf
• mandatory:クライアントが WLAN の 802.11w PMF 保護
をネゴシエートすることをディセーブルにします。
• optional:WLAN の 802.11w PMF 保護をディセーブルに
します。
• saquery:アソシエーションを再試行する前に、すでにア
ソシエートされているクライアントへのアソシエーショ
ン応答で特定される時間間隔。 アソシエーションの復帰
期間中、この時間間隔により、クライアントが実際のク
ライアントであり、不正なクライアントではないかどう
かが確認されます。 クライアントがこの時間内に応答し
ない場合は、クライアント アソシエーションがスイッチ
から削除されます。
範囲は 100 ~ 500 ミリ秒です。 値には 100 ミリ秒の倍数
を指定する必要があります。
ステップ 5
no shutdown
変更内容を反映するために、WLAN サーバを再起動します。
例:
Switch no shutdown
ステップ 6
特権 EXEC モードに戻ります。 また、Ctrl+Z キーを押して
も、グローバル コンフィギュレーション モードを終了できま
す。
end
例:
Switch(config-wlan)# end
関連トピック
802.11w に関する情報, (88 ページ)
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
92
OL-27618-02-J
802.11w の設定
802.11w の監視(CLI)
802.11w の前提条件, (87 ページ)
802.11w の制約事項, (88 ページ)
802.11w の監視(CLI), (93 ページ)
802.11w の監視(CLI)
802.11w の監視に使用できるコマンドは次のとおりです。
コマンド
説明
show wlan name wlan-profile-name
WLAN の WLAN パラメータを表示します。
PMF パラメータが表示されます。 次に例を示
します。
. . . .
. . . .
Auth Key Management
802.1x
Disabled
PSK
Enabled
CCKM
Disabled
FT dot1x
Disabled
FT PSK
Disabled
PMF dot1x
Disabled
PMF PSK
Enabled
FT Support
Disabled
FT Reassociation Timeout
20
FT Over-The-DS mode
Disabled
PMF Support
Required
PMF Association Comeback Timeout
9
PMF SA Query Time
200
. . . .
. . . .
関連トピック
802.11w の設定(CLI), (89 ページ)
802.11w のディセーブル(CLI), (91 ページ)
802.11w に関する情報, (88 ページ)
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
93
:
:
:
:
:
:
:
:
:
:
:
:
:
802.11w の設定
802.11w に関する追加情報
802.11w に関する追加情報
関連資料
関連項目
マニュアル タイトル
WLAN コマンド リファレンス
WLAN Command Reference, Cisco IOS XE Release
3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
WLAN セキュリティ
このマニュアルの WLAN セキュリティの設定の
章
エラー メッセージ デコーダ
説明
Link
このリリースのシステム エラー メッセージを
調査し解決するために、エラー メッセージ デ
コーダ ツールを使用します。
https://www.cisco.com/cgi-bin/Support/Errordecoder/
index.cgi
標準および RFC
標準/RFC
Title
802.11W
IEEE 802.11w 保護管理フレーム
MIB
MIB
MIB のリンク
本リリースでサポートするすべての MIB
選択したプラットフォーム、Cisco IOS リリー
ス、およびフィーチャ セットに関する MIB を
探してダウンロードするには、次の URL にあ
る Cisco MIB Locator を使用します。
http://www.cisco.com/go/mibs
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
94
OL-27618-02-J
802.11w の設定
802.11w の機能に関する情報
テクニカル サポート
Link
説明
シスコのサポート Web サイトでは、シスコの http://www.cisco.com/support
製品やテクノロジーに関するトラブルシュー
ティングにお役立ていただけるように、マニュ
アルやツールをはじめとする豊富なオンライン
リソースを提供しています。
お使いの製品のセキュリティ情報や技術情報を
入手するために、Cisco Notification Service(Field
Notice からアクセス)、Cisco Technical Services
Newsletter、Really Simple Syndication(RSS)
フィードなどの各種サービスに加入できます。
シスコのサポート Web サイトのツールにアク
セスする際は、Cisco.com のユーザ ID およびパ
スワードが必要です。
802.11w の機能に関する情報
次の表に、このモジュールで説明した機能をリストし、特定の設定情報へのリンクを示します。
機能名
リリース
機能情報
802.11w
Cisco IOS XE 3.3SE
この機能が導入されました。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
95
802.11w の設定
802.11w の機能に関する情報
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
96
OL-27618-02-J
第
8
章
Wi-Fi Direct クライアント ポリシーの設定
• 機能情報の確認, 97 ページ
• Wi-Fi Direct クライアント ポリシーの制限, 97 ページ
• Wi-Fi Direct クライアント ポリシーについて, 98 ページ
• Wi-Fi Direct クライアント ポリシーの設定方法, 98 ページ
• Wi-Fi Direct クライアント ポリシーに関する追加リファレンス, 101 ページ
• Wi-Fi Direct クライアント ポリシーに関する機能情報, 102 ページ
機能情報の確認
ご使用のソフトウェア リリースでは、このモジュールで説明されるすべての機能がサポートされ
ているとは限りません。 最新の機能情報と注意事項については、ご使用のプラットフォームとソ
フトウェア リリースに対応したリリース ノートを参照してください。 このモジュールに記載さ
れている機能の詳細を検索し、各機能がサポートされているリリースのリストを確認する場合は、
このマニュアルの最後にある機能情報の表を参照してください。
プラットフォームのサポートおよびシスコソフトウェアイメージのサポートに関する情報を検索
するには、Cisco Feature Navigator を使用します。 Cisco Feature Navigator には、http://www.cisco.com/
go/cfn からアクセスします。 Cisco.com のアカウントは必要ありません。
Wi-Fi Direct クライアント ポリシーの制限
Wi-Fi Direct クライアント ポリシーは、ローカル モードの AP が含まれる WLAN のみに適用でき
ます。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
97
Wi-Fi Direct クライアント ポリシーの設定
Wi-Fi Direct クライアント ポリシーについて
Wi-Fi Direct クライアント ポリシーについて
Wi-Fi Direct 対応のデバイスは迅速な相互接続が可能で、印刷、同期、データ共有などのタスクを
効率的に実行できます Wi-Fi Direct デバイスは、複数のピアツーピア(P2P)デバイスおよびイン
フラストラクチャ無線 LAN(WLAN)に同時にアソシエートしている場合があります。 コント
ローラを使用して、Wi-Fi Direct クライアント ポリシーを WLAN 単位で設定できます。その際、
Wi-Fi デバイスとインフラストラクチャ WLAN のアソシエーションを許可または禁止するか、
WLAN に対して Wi-Fi Direct クライアント ポリシーをすべて無効にすることができます。
関連トピック
Wi-Fi Direct クライアント ポリシーの設定(CLI), (98 ページ)
Wi-Fi Direct クライアント ポリシーのディセーブル(CLI), (100 ページ)
Wi-Fi Direct クライアント ポリシーの監視(CLI), (100 ページ)
Wi-Fi Direct クライアント ポリシーの設定方法
Wi-Fi Direct クライアント ポリシーの設定(CLI)
手順の概要
1. configure terminal
2. wlan profile-name
3. wifidirect policy {permit | deny }
4. end
手順の詳細
コマンドまたはアクション 目的
ステップ 1
configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
例:
Switch# configure terminal
ステップ 2
wlan profile-name
WLAN コンフィギュレーション サブモードを開始します。 profile-name は、
設定されている WLAN のプロファイル名です。
例:
Switch# wlan test4
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
98
OL-27618-02-J
Wi-Fi Direct クライアント ポリシーの設定
Wi-Fi Direct クライアント ポリシーの設定(CLI)
コマンドまたはアクション 目的
ステップ 3
wifidirect policy {permit |
deny }
次のいずれかを使用して WLAN の Wi-Fi Direct クライアント ポリシーを設
定します
• permit:Wi-Fi Direct クライアントと WLAN のアソシエーションをイ
例:
Switch(config-wlan)#
wifidirect policy permit
ネーブルにします。
• deny:Wi-Fi クライアント ポリシーが「拒否」に設定されている場合
は、デバイス機能に基づいてスイッチが Wi-Fi Direct デバイスを許可
または拒否します。 Wi-Fi Direct デバイスは、スイッチへのアソシエー
ション要求でこれらの機能をにレポートします。これは、このデバイ
スの Wi-Fi 機能に基づいて行われます。 次の作業を行います。
• 同時操作
• 相互接続
(注)
コマンド no wifidirect policy は、クライアントの Wi-Fi Direct
ステータスを無視します。さらに、アクセスポイントはビー
コンおよびプローブをアドバタイズしません。 実際には、
このコマンドの no 形式では、WLAN の Wi-Fi Direct 機能は
ディセーブルになります。
Wi-Fi デバイスが同時操作または相互接続、あるいはその両方をサポー
トする場合は、クライアントの関連付けは拒否されます。 クライアン
トは、デバイスが同時操作と相互接続をサポートしない場合に関連付
けることができます。
ステップ 4
特権 EXEC モードに戻ります。 また、Ctrl+Z キーを押しても、グローバル
コンフィギュレーション モードを終了できます。
end
例:
Switch(config-wlan)# end
関連トピック
Wi-Fi Direct クライアント ポリシーについて, (98 ページ)
Wi-Fi Direct クライアント ポリシーの監視(CLI), (100 ページ)
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
99
Wi-Fi Direct クライアント ポリシーの設定
Wi-Fi Direct クライアント ポリシーのディセーブル(CLI)
Wi-Fi Direct クライアント ポリシーのディセーブル(CLI)
手順の概要
1. configure terminal
2. wlan profile-name
3. no wifidirect policy
4. end
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
例:
Switch# configure terminal
ステップ 2
wlan profile-name
例:
WLAN コンフィギュレーション サブモードを開始します。
profile-name は、設定されている WLAN のプロファイル名で
す。
Switch# wlan test4
ステップ 3
no wifidirect policy
例:
クライアントの Wi-Fi Direct ステータスを無視し、それに
よって Wi-Fi Direct クライアントのアソシエーションを許可
します
Switch(config)# no wifidirect
policy
ステップ 4
end
例:
特権 EXEC モードに戻ります。 また、Ctrl+Z キーを押して
も、グローバル コンフィギュレーション モードを終了でき
ます。
Switch(config-wlan)# end
関連トピック
Wi-Fi Direct クライアント ポリシーについて, (98 ページ)
Wi-Fi Direct クライアント ポリシーの監視(CLI), (100 ページ)
Wi-Fi Direct クライアント ポリシーの監視(CLI)
次のコマンドが Wi-Fi Direct クライアント ポリシーを監視するために使用できます。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
100
OL-27618-02-J
Wi-Fi Direct クライアント ポリシーの設定
Wi-Fi Direct クライアント ポリシーに関する追加リファレンス
コマンド
説明
show wireless client wifidirect stats
関連付けられたクライアントの総数と、Wi-Fi Direct クラ
イアント ポリシーを有効にした場合に拒否されたアソシ
エーション要求の数が表示されます。
show wlan summary
WLAN での Wi-Fi Direct の状態を表示します。
show wireless cli mac-address
mac-address
クライアントの詳細情報を表示します。
関連トピック
Wi-Fi Direct クライアント ポリシーの設定(CLI), (98 ページ)
Wi-Fi Direct クライアント ポリシーのディセーブル(CLI), (100 ページ)
Wi-Fi Direct クライアント ポリシーについて, (98 ページ)
Wi-Fi Direct クライアントポリシーに関する追加リファレ
ンス
関連資料
関連項目
マニュアル タイトル
WLAN コマンド リファレンス
WLAN Command Reference, Cisco IOS XE Release
3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
エラー メッセージ デコーダ
説明
Link
このリリースのシステム エラー メッセージを
調査し解決するために、エラー メッセージ デ
コーダ ツールを使用します。
https://www.cisco.com/cgi-bin/Support/Errordecoder/
index.cgi
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
101
Wi-Fi Direct クライアント ポリシーの設定
Wi-Fi Direct クライアント ポリシーに関する機能情報
MIB
MIB
MIB のリンク
本リリースでサポートするすべての MIB
選択したプラットフォーム、Cisco IOS リリー
ス、およびフィーチャ セットに関する MIB を
探してダウンロードするには、次の URL にあ
る Cisco MIB Locator を使用します。
http://www.cisco.com/go/mibs
テクニカル サポート
Link
説明
シスコのサポート Web サイトでは、シスコの http://www.cisco.com/support
製品やテクノロジーに関するトラブルシュー
ティングにお役立ていただけるように、マニュ
アルやツールをはじめとする豊富なオンライン
リソースを提供しています。
お使いの製品のセキュリティ情報や技術情報を
入手するために、Cisco Notification Service(Field
Notice からアクセス)、Cisco Technical Services
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フィードなどの各種サービスに加入できます。
シスコのサポート Web サイトのツールにアク
セスする際は、Cisco.com のユーザ ID およびパ
スワードが必要です。
Wi-Fi Direct クライアント ポリシーに関する機能情報
機能名
リリース
機能情報
Wi-Fi Direct の機能
Cisco IOS XE 3.3SE
この機能が導入されました。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
102
OL-27618-02-J
第
9
章
802.11r BSS の高速移行の設定
• 機能情報の確認, 103 ページ
• 802.11r 高速移行の制約事項, 103 ページ
• 802.11r の高速移行について, 105 ページ
• 802.11r 高速移行を設定する方法, 108 ページ
• 802.11r 高速移行に関する追加情報, 116 ページ
• 802.11r 高速移行の機能に関する情報, 117 ページ
機能情報の確認
ご使用のソフトウェア リリースでは、このモジュールで説明されるすべての機能がサポートされ
ているとは限りません。 最新の機能情報と注意事項については、ご使用のプラットフォームとソ
フトウェア リリースに対応したリリース ノートを参照してください。 このモジュールに記載さ
れている機能の詳細を検索し、各機能がサポートされているリリースのリストを確認する場合は、
このマニュアルの最後にある機能情報の表を参照してください。
プラットフォームのサポートおよびシスコソフトウェアイメージのサポートに関する情報を検索
するには、Cisco Feature Navigator を使用します。 Cisco Feature Navigator には、http://www.cisco.com/
go/cfn からアクセスします。 Cisco.com のアカウントは必要ありません。
802.11r 高速移行の制約事項
• 802.11r クライアント アソシエーションは、スタンドアロン モードのアクセス ポイントでは
サポートされません。
• 802.11r 高速ローミングは、スタンドアロン モードのアクセス ポイントではサポートされま
せん。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
103
802.11r BSS の高速移行の設定
802.11r 高速移行の制約事項
• ローカル認証 WLAN と中央認証 WLAN 間の 802.11r 高速ローミングはサポートされていま
せん。
• EAP LEAP 方式はサポートされません。
• TSpec は 802.11r 高速ローミングではサポートされません。 したがって、RIC IE の処理はサ
ポートされません。
• WAN リンク遅延がある場合、高速ローミングも遅延します。 音声またはデータの最大遅延
を確認する必要があります。 コントローラは、無線および Over-the-DS DS 方式の両方をロー
ミングする間、802.11r 高速移行の認証要求を処理します。
• この機能は、オープンで WPA2 設定の WLAN でのみサポートされます。
• レガシー クライアントは、Robust Security Network Information Exchange(RSN IE)の解析を
担当するサプリカントのドライバが古く、IE 内の追加 AKM を認識しない場合、802.11r が有
効にされている WLAN にアソシエートできません。 この制限のため、クライアントは、
WLAN にアソシエーション要求を送信できません。 ただし、これらのクライアントは、非
802.11r WLAN とアソシエートできます。 802.11r 対応クライアントは、802.11r と 802.11i の
両方の認証キー管理スイートが有効にされている WLAN の 802.11i クライアントとしてアソ
シエートできます。
回避策は、レガシー クライアントのドライバを新しい 802.11r AKM で動作するようにする
か、またはアップグレードすることです。そうすることで、レガシークライアントは、802.11r
対応 WLAN と正常にアソシエートできます。
もう 1 つの回避策は、同じ名前で異なるセキュリティ設定(FT および非 FT)の 2 つの SSID
を持つことです。
• 高速移行のリソース要求プロトコルは、クライアントがこのプロトコルをサポートしていな
いため、サポートされません。 また、リソース要求プロトコルはオプションのプロトコルで
す。
• サービス不能(DoS)攻撃を回避するため、各コントローラでは、異なる AP と最大 3 つの
高速移行ハンドシェイクが可能です。
関連トピック
オープン WLAN での 802.11r 高速移行の設定(CLI), (108 ページ)
802.11r 高速移行のディセーブル(CLI), (114 ページ)
Dot1x セキュリティ対応 WLAN での 802.11r BSS 高速移行の設定(CLI), (110 ページ)
PSK セキュリティ対応 WLAN での 802.11r 高速移行の設定(CLI), (111 ページ)
802.11 高速移行の設定(GUI), (113 ページ)
802.11r の高速移行について, (105 ページ)
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
104
OL-27618-02-J
802.11r BSS の高速移行の設定
802.11r の高速移行について
802.11r の高速移行について
高速ローミングの IEEE 標準である 802.11r は、クライアントがターゲット AP にローミングする
前でも、新しい AP との最初のハンドシェイクが実行される、高速移行(FT)と呼ばれるローミ
ングの新しい概念が導入されています。 初期ハンドシェイクによって、クライアントと AP が事
前に Pairwise Transient Key(PTK)計算をできるようになります。 これらの PTK キーは、クライ
アントが新しいターゲット AP の再アソシエーション要求または応答の交換をした後で、クライ
アントと AP に適用されます。
802.11r は、次の 2 通りのローミングを提供します。
• 無線
• Over-the-DS(分散システム)
FT キー階層は、クライアントが各 AP での再認証なしで、AP 間の高速 BSS 移行ができるように
設計されています。 WLAN 設定には、FT(高速移行)と呼ばれる、新しい認証キー管理(AKM)
タイプが含まれています。
クライアントのローミング方法
FT プロトコルを使用して現在の AP からターゲット AP に移動するクライアントでは、メッセー
ジ交換は次の 2 つの方法のいずれかを使用して行われます。
• 無線:クライアントは、FT 認証アルゴリズムを使用する IEEE 802.11 認証を使用して、ター
ゲット AP と直接通信を行います。
• Over-the-DS:クライアントは、現在の AP を介してターゲット AP と通信します。 クライア
ントとターゲット AP との間の通信は、クライアントと現在の AP 間の FT アクション フレー
ムで実行されてから、コントローラによって送信されます。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
105
802.11r BSS の高速移行の設定
802.11r の高速移行について
この図は、Over the Air クライアントのローミングを設定するときに実行されるメッセージ交換の
シーケンスを示します。
図 2:Over the Air クライアントのローミングの設定時にメッセージが交換されます
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
106
OL-27618-02-J
802.11r BSS の高速移行の設定
802.11r の高速移行について
この図は、Over the DS クライアントのローミングを設定するときに実行されるメッセージ交換の
シーケンスを示します。
図 3:Over the DS クライアントのローミングの設定時にメッセージが交換されます
関連トピック
オープン WLAN での 802.11r 高速移行の設定(CLI), (108 ページ)
802.11r 高速移行のディセーブル(CLI), (114 ページ)
Dot1x セキュリティ対応 WLAN での 802.11r BSS 高速移行の設定(CLI), (110 ページ)
PSK セキュリティ対応 WLAN での 802.11r 高速移行の設定(CLI), (111 ページ)
802.11 高速移行の設定(GUI), (113 ページ)
802.11r 高速移行の監視(CLI), (114 ページ)
802.11r 高速移行の制約事項, (103 ページ)
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
107
802.11r BSS の高速移行の設定
802.11r 高速移行を設定する方法
802.11r 高速移行を設定する方法
オープン WLAN での 802.11r 高速移行の設定(CLI)
手順の概要
1. configure terminal
2. wlan profile-name
3. client vlan vlan-id
4. no security wpa
5. no security wpa akm dot1x
6. no security wpa wpa2
7. no wpa wpa2 ciphers aes
8. security ft
9. no shutdown
10. end
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開始
します。
例:
Switch# configure terminal
ステップ 2
wlan profile-name
例:
WLAN コンフィギュレーション サブモードを開始
します。 profile-name は、設定されている WLAN
のプロファイル名です。
Switch# wlan test4
ステップ 3
client vlan vlan-id
WLAN にクライアント VLAN を関連付けます。
例:
Switch(config-wlan)# client vlan 0120
ステップ 4
no security wpa
WPA セキュリティをディセーブルにします。
例:
Switch(config-wlan)# no security wpa
ステップ 5
no security wpa akm dot1x
dot1x に対して AKM セキュリティをディセーブル
にします。
例:
Switch(config-wlan)# no security wpa akm
dot1x
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
108
OL-27618-02-J
802.11r BSS の高速移行の設定
オープン WLAN での 802.11r 高速移行の設定(CLI)
ステップ 6
コマンドまたはアクション
目的
no security wpa wpa2
WPA2 セキュリティを無効にします。
例:
Switch(config-wlan)# no security wpa wpa2
ステップ 7
no wpa wpa2 ciphers aes
AES の WPA2 暗号化をディセーブルにします。
例:
Switch(config-wlan)# no security wpa wpa2
ciphers aes
ステップ 8
802.11r 高速移行パラメータを指定します。
security ft
例:
Switch(config-wlan)# security ft
ステップ 9
no shutdown
WLAN を停止します。
例:
Switch(config-wlan)# shutdown
ステップ 10
特権 EXEC モードに戻ります。 また、Ctrl+Z キー
を押しても、グローバル コンフィギュレーション
モードを終了できます。
end
例:
Switch(config-wlan)# end
関連トピック
802.11r の高速移行について, (105 ページ)
802.11r 高速移行の監視(CLI), (114 ページ)
802.11r 高速移行の制約事項, (103 ページ)
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
109
802.11r BSS の高速移行の設定
Dot1x セキュリティ対応 WLAN での 802.11r BSS 高速移行の設定(CLI)
Dot1x セキュリティ対応 WLAN での 802.11r BSS 高速移行の設定(CLI)
手順の概要
1. configure terminal
2. wlan profile-name
3. client vlan vlan-name
4. local-auth local-auth-profile-eap
5. security dot1x authentication-list default
6. security ft
7. security wpa akm ft dot1x
8. no shutdown
9. end
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開始し
ます。
例:
Switch# configure terminal
ステップ 2
wlan profile-name
例:
WLAN コンフィギュレーション サブモードを開始し
ます。 profile-name は、設定されている WLAN のプ
ロファイル名です。
Switch# wlan test4
ステップ 3
client vlan vlan-name
この WLAN にクライアント VLAN を関連付けます。
例:
Switch(config-wlan)# client vlan 0120
ステップ 4
local-auth local-auth-profile-eap
local auth EAP プロファイルをイネーブルにします。
例:
Switch(config-wlan)# local-auth
ステップ 5
security dot1x authentication-list default
例:
dot1x セキュリティ用のセキュリティ認証リストをイ
ネーブルにします。 この設定は、dot1x セキュリティ
WLAN に似ています。
Switch(config-wlan)# security dot1x
authentication-list default
ステップ 6
security ft
この WLAN で 802.11r 高速移行をイネーブルにしま
す。
例:
Switch(config-wlan)# security ft
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
110
OL-27618-02-J
802.11r BSS の高速移行の設定
PSK セキュリティ対応 WLAN での 802.11r 高速移行の設定(CLI)
ステップ 7
コマンドまたはアクション
目的
security wpa akm ft dot1x
WLAN で 802.1x セキュリティをイネーブルにしま
す。
例:
Switch(config-wlan)# security wpa akm
ft dot1x
ステップ 8
no shutdown
WLAN をイネーブルにします。
例:
Switch(config-wlan)# no shutdown
ステップ 9
特権 EXEC モードに戻ります。 また、Ctrl+Z キーを
押しても、グローバル コンフィギュレーション モー
ドを終了できます。
end
例:
Switch(config-wlan)# end
関連トピック
802.11r の高速移行について, (105 ページ)
802.11r 高速移行の監視(CLI), (114 ページ)
802.11r 高速移行の制約事項, (103 ページ)
PSK セキュリティ対応 WLAN での 802.11r 高速移行の設定(CLI)
手順の概要
1. configure terminal
2. wlan profile-name
3. client vlan vlan-name
4. no security wpa akm dot1x
5. security wpa akm ft psk
6. security wpa akm psk set-key {ascii {0 | 8} | hex {0 | 8}}
7. security ft
8. no shutdown
9. end
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
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111
802.11r BSS の高速移行の設定
PSK セキュリティ対応 WLAN での 802.11r 高速移行の設定(CLI)
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開
始します。
例:
Switch# configure terminal
ステップ 2
wlan profile-name
例:
WLAN コンフィギュレーション サブモードを開
始します。 profile-name は、設定されている WLAN
のプロファイル名です。
Switch# wlan test4
ステップ 3
client vlan vlan-name
この WLAN にクライアント VLAN を関連付けま
す。
例:
Switch(config-wlan)# client vlan 0120
ステップ 4
no security wpa akm dot1x
dot1x に対するセキュリティの AKM をディセーブ
ルにします。
例:
Switch(config-wlan)# no security wpa akm
dot1x
ステップ 5
security wpa akm ft psk
FT PSK サポートを設定します。
例:
Switch(config-wlan)# security wpa akm ft
psk
ステップ 6
security wpa akm psk set-key {ascii {0 | 8} | hex PSK AKM の共有キーを設定します。
{0 | 8}}
例:
Switch(config-wlan)# security wpa akm psk
set-key ascii 0 test
ステップ 7
security ft
802.11r 高速移行を設定します。
例:
Switch(config-wlan)# security ft
ステップ 8
no shutdown
WLAN をイネーブルにします。
例:
Switch(config-wlan)# no shutdown
ステップ 9
end
例:
特権 EXEC モードに戻ります。 また、Ctrl+Z キー
を押しても、グローバル コンフィギュレーション
モードを終了できます。
Switch(config-wlan)# end
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
112
OL-27618-02-J
802.11r BSS の高速移行の設定
802.11 高速移行の設定(GUI)
関連トピック
802.11r の高速移行について, (105 ページ)
802.11r 高速移行の監視(CLI), (114 ページ)
802.11r 高速移行の制約事項, (103 ページ)
802.11 高速移行の設定(GUI)
ステップ 1
[Configuration] > [Wireless] > [WLANs] をクリックします。
[WLANs] ページが表示されます。
ステップ 2
ページの検索機能を使用して、設定する WLAN を検索します。
ステップ 3
WLAN の [WLAN Profile] をクリックします。
[WLAN > Edit] ページが表示されます。
ステップ 4
[Security] タブおよび[Layer 2] タブをクリックします。
ステップ 5
BSS の高速移行をイネーブルにするために [Fast Transition] チェックボックスをオンにします。
BSS の高速移行をディセーブルにするために [Fast Transition] チェックボックスをオフにします。
ステップ 6
分散システム上の BSS の高速移行をイネーブルにするには、[Over the DS] チェックボックスをオンにしま
す。 この設定はデフォルトでイネーブルになっています。
(注)
[Over the DS] をオフにすると、Over the Air の高速移行が有効になりま
す。
(任意) [Reassociation Timeout] テキスト ボックスに再アソシエーションのタイムアウト値(秒単位)を
指定します。 指定できる範囲は 1 ~ 100 秒です。 デフォルト値は、20 秒です。
ステップ 7
ステップ 8
[Apply] をクリックします。
関連トピック
802.11r の高速移行について, (105 ページ)
802.11r 高速移行の監視(CLI), (114 ページ)
802.11r 高速移行の制約事項, (103 ページ)
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
113
802.11r BSS の高速移行の設定
802.11r 高速移行のディセーブル(CLI)
802.11r 高速移行のディセーブル(CLI)
手順の概要
1. configure terminal
2. wlan profile-name
3. no security ft [over-the-ds | reassociation-timeout timeout-in-seconds]
4. end
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
例:
Switch# configure terminal
ステップ 2
wlan profile-name
例:
WLAN コンフィギュレーション サブモードを開始します。
profile-name は、設定されている WLAN のプロファイル名
です。
Switch# wlan test4
ステップ 3
no security ft [over-the-ds |
WLAN の 802.11r 高速移行をディセーブルにします。
reassociation-timeout timeout-in-seconds]
(注)
データ ソースに対して 802.11r 高速移行をディ
セーブルにすると、無線の高速移行がイネーブル
例:
になります。
Switch(config-wlan)# no security ft
over-the-ds
ステップ 4
特権 EXEC モードに戻ります。 また、Ctrl+Z キーを押し
ても、グローバル コンフィギュレーション モードを終了で
きます。
end
例:
Switch(config)# end
関連トピック
802.11r の高速移行について, (105 ページ)
802.11r 高速移行の監視(CLI), (114 ページ)
802.11r 高速移行の制約事項, (103 ページ)
802.11r 高速移行の監視(CLI)
802.11r の高速移行を監視するために次のコマンドを使用できます。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
114
OL-27618-02-J
802.11r BSS の高速移行の設定
802.11r 高速移行の監視(CLI)
コマンド
説明
show wlan name wlan-name
WLAN に設定されているパラメータの要約を表
示します。
show wireless cli mac-address mac-address
クライアントの 802.11r 認証キー管理の設定の
概要を表示します。
. . .
. . .
Client Capabilities
CF Pollable : Not implemented
CF Poll Request : Not implemented
Short Preamble : Not implemented
PBCC : Not implemented
Channel Agility : Not implemented
Listen Interval : 15
Fast BSS Transition : Implemented
Fast BSS Transition Details :
Client Statistics:
Number of Bytes Received : 9019
Number of Bytes Sent : 3765
Number of Packets Received : 130
Number of Packets Sent : 36
Number of EAP Id Request Msg Timeouts : 0
Number of EAP Request Msg Timeouts : 0
Number of EAP Key Msg Timeouts : 0
Number of Data Retries : 1
Number of RTS Retries : 0
Number of Duplicate Received Packets : 1
Number of Decrypt Failed Packets : 0
Number of Mic Failured Packets : 0
Number of Mic Missing Packets : 0
Number of Policy Errors : 0
Radio Signal Strength Indicator : -48 dBm
Signal to Noise Ratio : 40 dB
. . .
. . .
関連トピック
オープン WLAN での 802.11r 高速移行の設定(CLI), (108 ページ)
802.11r 高速移行のディセーブル(CLI), (114 ページ)
Dot1x セキュリティ対応 WLAN での 802.11r BSS 高速移行の設定(CLI), (110 ページ)
PSK セキュリティ対応 WLAN での 802.11r 高速移行の設定(CLI), (111 ページ)
802.11 高速移行の設定(GUI), (113 ページ)
802.11r の高速移行について, (105 ページ)
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
115
802.11r BSS の高速移行の設定
802.11r 高速移行に関する追加情報
802.11r 高速移行に関する追加情報
関連資料
関連項目
マニュアル タイトル
WLAN コマンド リファレンス
WLAN Command Reference, Cisco IOS XE Release
3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
エラー メッセージ デコーダ
説明
Link
このリリースのシステム エラー メッセージを
調査し解決するために、エラー メッセージ デ
コーダ ツールを使用します。
https://www.cisco.com/cgi-bin/Support/Errordecoder/
index.cgi
標準および RFC
標準/RFC
Title
IEEE 802.11r。
802.11r 用の IEEE 規格
MIB
MIB
MIB のリンク
このリリースでサポートされるすべての MIB
です。
選択したプラットフォーム、Cisco IOS リリー
ス、およびフィーチャ セットに関する MIB を
探してダウンロードするには、次の URL にあ
る Cisco MIB Locator を使用します。
http://www.cisco.com/go/mibs
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
116
OL-27618-02-J
802.11r BSS の高速移行の設定
802.11r 高速移行の機能に関する情報
テクニカル サポート
Link
説明
シスコのサポート Web サイトでは、シスコの http://www.cisco.com/support
製品やテクノロジーに関するトラブルシュー
ティングにお役立ていただけるように、マニュ
アルやツールをはじめとする豊富なオンライン
リソースを提供しています。
お使いの製品のセキュリティ情報や技術情報を
入手するために、Cisco Notification Service(Field
Notice からアクセス)、Cisco Technical Services
Newsletter、Really Simple Syndication(RSS)
フィードなどの各種サービスに加入できます。
シスコのサポート Web サイトのツールにアク
セスする際は、Cisco.com のユーザ ID およびパ
スワードが必要です。
802.11r 高速移行の機能に関する情報
次の表に、このモジュールで説明した機能をリストし、特定の設定情報へのリンクを示します。
機能名
リリース
機能情報
802.11r の高速移行
Cisco IOS XE 3.3SE
この機能が導入されました。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
117
802.11r BSS の高速移行の設定
802.11r 高速移行の機能に関する情報
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
118
OL-27618-02-J
第
10
章
経由ローミングの設定
• 機能情報の確認, 119 ページ
• 経由ローミングの制約事項, 119 ページ
• 経由ローミングについて, 120 ページ
• 経由ローミングの設定方法, 122 ページ
• 経由ローミングの監視, 123 ページ
• 経由ローミングの設定例, 124 ページ
• 経由ローミングに関する追加情報, 125 ページ
• 経由ローミング設定の機能履歴と情報, 126 ページ
機能情報の確認
ご使用のソフトウェア リリースでは、このモジュールで説明されるすべての機能がサポートされ
ているとは限りません。 最新の機能情報と注意事項については、ご使用のプラットフォームとソ
フトウェア リリースに対応したリリース ノートを参照してください。 このモジュールに記載さ
れている機能の詳細を検索し、各機能がサポートされているリリースのリストを確認する場合は、
このマニュアルの最後にある機能情報の表を参照してください。
プラットフォームのサポートおよびシスコソフトウェアイメージのサポートに関する情報を検索
するには、Cisco Feature Navigator を使用します。 Cisco Feature Navigator には、http://www.cisco.com/
go/cfn からアクセスします。 Cisco.com のアカウントは必要ありません。
経由ローミングの制約事項
• 経由ローミング機能は、複数のコントローラでサポートされます。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
119
経由ローミングの設定
経由ローミングについて
• この機能は、802.11n 対応の屋内アクセス ポイントでのみサポートされています。 1 つの帯
域構成の場合、最大 6 のネイバーがネイバー リストに表示されます。 デュアル バンド構成
の場合、最大 12 のネイバーが表示されます。
• スイッチ CLI をのみを使用して経由ローミングを設定できます。
関連トピック
経由ローミングについて, (120 ページ)
経由ローミングの設定(CLI), (122 ページ)
経由ローミングの監視, (123 ページ)
経由ローミングの設定例, (124 ページ)
経由ローミングについて
802.11k 標準では、クライアントがサービス セットの移行の候補となる既知のネイバー アクセス
ポイントに関する情報を含むネイバー レポートを要求することができます。 802.11k ネイバー リ
ストを使用すると、アクティブおよびパッシブ スキャンの必要性を軽減できます。
経由ローミング機能は、インテリジェントでクライアントによって最適化されたネイバー リスト
に基づいています。
Cisco Client Extension(CCX)ネイバー リストとは異なり、802.11k ネイバー リストは動的かつオ
ンデマンドで生成されます。スイッチ上では維持されません。 802.11k ネイバー リストは、クラ
イアントのロケーションに基づくもので、Mobility Services Engine (MSE) を必要としません。 同じ
スイッチ上であっても異なる AP の 2 クライアントが、周囲の AP の個々の関係に応じて提供され
る異なるネイバー リストを設定できます。
デフォルトでは、ネイバー リストには、クライアントがアソシエートされている同じ帯域のネイ
バーだけが含まれます。 ただし、両方の帯域のネイバーを返すために、802.11k を可能にするス
イッチが存在します。
クライアントは、ビーコン内の RRM(無線リソース管理)機能の情報要素(IE)をアドバタイズ
する AP に関連付けた後でのみ、ネイバー リストの要求を送信します。 ネイバー リストには、隣
接する無線の BSSID、チャネル、および処理の詳細についての情報が含まれます。
ネイバー リストの作成と最適化
802.11k ネイバー リスト要求をスイッチが受信すると、次の処理が実行されます。
1 スイッチは、クライアントが現在関連付けられている AP と同じ帯域で、ネイバー リストにつ
いて RRM ネイバー テーブルを検索バンドします。
2 スイッチは、帯域ごとにネイバー リストを 6 つに削減するために、AP 間の RSSI(Received
Signal Strength Indication)、現在の AP の現在のロケーション、Cisco Prime インフラストラク
チャからのネイバー AP のフロア情報、スイッチ上でのローミング履歴情報に従ってネイバー
をチェックします。 このリストは、同じフロアの AP に対して最適化されています。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
120
OL-27618-02-J
経由ローミングの設定
経由ローミングについて
非 802.11k クライアントの経由ローミング
非 802.11k クライアントのローミングを最適化することもできます。 クライアントが 802.11k ネ
イバーリスト要求を送信する必要なく、各クライアントの予測ネイバーリストを生成できます。
成功した各クライアント アソシエーション/再アソシエーションの後、WLAN でこれが有効であ
る場合、ネイバー リストを生成し、モバイル ステーションのソフトウェア データ構造にリスト
を格納するために、同じネイバー リストの最適化を非 802.11k クライアントに適用する必要があ
ります。 クライアント プローブが異なるネイバーによって異なる RSSI 値により認識されるため、
異なるロケーションのクライアントが異なるリストを持ちます。 クライアントは、通常はアソシ
エーションまたは再アソシエーションの前にプローブするため、このリストは、更新されたほと
んどのプローブ データによって構築され、クライアントがローミングする可能性が高い次の AP
を予測します。
AP へのアソシエーション要求が保存された予測ネイバー リストのエントリに一致しない場合に、
アソシエーションを拒否することによって、あまり望ましくないネイバーへのクライアントのロー
ミングを抑止します。
アグレッシブ ロード バランシングに加えて、経由ローミング機能を WLAN ごとおよびグロー
バルにオンにするスイッチがあります。 次のオプションを使用できます。
• Denial count:クライアントでアソシエーションが拒否される最大回数です。
• Prediction threshold:経由ローミング機能をアクティブにするために、予測リスト内で必要な
エントリの最小数です。
ロード バランシングおよび経由ローミングの両方で、クライアントがアソシエートする AP に影
響を与えるように設計されているため、WLAN で両オプションを同時にイネーブルにすることは
できません。
関連トピック
経由ローミングの設定(CLI), (122 ページ)
経由ローミングの監視, (123 ページ)
経由ローミングの設定例, (124 ページ)
経由ローミングの制約事項, (119 ページ)
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
121
経由ローミングの設定
経由ローミングの設定方法
経由ローミングの設定方法
経由ローミングの設定(CLI)
手順の概要
1. configure terminal
2. wireless assisted-roaming floor-bias dBm
3. wlan wlan-id
4. assisted-roaming neighbor-list
5. assisted-roaming dual-list
6. assisted-roaming prediction
7. wireless assisted-roaming prediction-minimum count
8. wireless assisted-roaming denial-maximum count
9. end
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
例:
Switch# configure terminal
ステップ 2
wireless assisted-roaming floor-bias
dBm
ネイバー フロア ラベル バイアスを設定します。 有効な範囲は
–5 ~ 25 dBm で、デフォルト値は –15 dBm です。
例:
Switch(config)# wireless
assisted-roaming floor-bias 20
ステップ 3
wlan wlan-id
WLAN コンフィギュレーション サブモードを開始します。
wlan-name は、設定した WLAN のプロファイル名です。
例:
Switch(config)# wlan wlan1
ステップ 4
assisted-roaming neighbor-list
例:
Switch(wlan)# assisted-roaming
neighbor-list
WLAN の 802.11k ネイバー リストを設定します。 WLAN を作
成すると、デフォルトでネイバー リストで経由ローミングがイ
ネーブルになります。 コマンドの no 形式では、経由ローミン
グ ネイバー リストがディセーブルになります。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
122
OL-27618-02-J
経由ローミングの設定
経由ローミングの監視
ステップ 5
コマンドまたはアクション
目的
assisted-roaming dual-list
WLAN のデュアル バンド 802.11k デュアル リストを設定しま
す。 WLAN を作成すると、デフォルトでデュアル リストで経
由ローミングがイネーブルになります。 コマンドの no 形式で
は、経由ローミング デュアル リストがディセーブルになりま
す。
例:
Switch(wlan)# assisted-roaming
dual-list
ステップ 6
assisted-roaming prediction
例:
Switch(wlan)# assisted-roaming
prediction
ステップ 7
wireless assisted-roaming
prediction-minimum count
例:
Switch# wireless assisted-roaming
prediction-minimum
ステップ 8
wireless assisted-roaming
denial-maximum count
例:
Switch# wireless assisted-roaming
denial-maximum 8
ステップ 9
WLAN の経由ローミング予測リスト機能を設定します。 デフォ
ルトでは、経由ローミング予測リストはディセーブルです。
(注)
ロード バランシングが WLAN に対してすでにイネー
ブルである場合、警告メッセージが表示され、ロード
バランシングが WLAN に対してディセーブルになり
ます。
予測リスト機能が動作するために必要な予測 AP の最小数を設
定します。 デフォルト値は 3 です。
(注)
クライアントに割り当てられた Forecast、AP が指定し
た数よりもこの値が小さい場合、経由ローミング機能
はこのルールに適用されません。
AP に送信されたアソシエーション要求が予測の AP に一致しな
い場合に、クライアントでアソシエーションを拒否できる最大
回数を設定します。 有効な範囲は 1 ~ 10 で、デフォルト値は
5 です。
特権 EXEC モードに戻ります。 また、Ctrl+Z キーを押しても、
グローバル コンフィギュレーション モードを終了できます。
end
例:
Switch(config)# end
関連トピック
経由ローミングについて, (120 ページ)
経由ローミングの制約事項, (119 ページ)
経由ローミングの監視
WLAN に設定された経由ローミングを監視するために次のコマンドが使用できます。 .
コマンド
説明
show wlan id wlan-id
WLAN の WLAN パラメータを表示します。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
123
経由ローミングの設定
経由ローミングの設定例
関連トピック
経由ローミングについて, (120 ページ)
経由ローミングの制約事項, (119 ページ)
経由ローミングの設定例
次に、ネイバー フロア ラベル バイアスを設定する例を示します。
Switch# configure terminal
Switch(config)# wireless assisted-roaming floor-bias 10
Switch(config)# end
Switch# show wlan id 23
次に、特定の WLAN のネイバー リストをディセーブルにする例を示します。
Switch# configure terminal
Switch(config)# wlan test1
Switch(config (wlan)# no assisted-roaming neighbor-list
Switch(config)(wlan)# end
Switch# show wlan id 23
次に、特定の WLAN の予測リストを設定する例を示します。
Switch# configure terminal
Switch(config)# wlan test1
Switch(config)(wlan)# assisted-roaming prediction
Switch(config)(wlan)# end
Switch# show wlan id 23
次に、特定の WLANの経由ローミングの予測しきい値および最大の拒否数に基づいて予測リスト
を設定する例を示します。
Switch# configure terminal
Switch(config)# wireless assisted-roaming prediction-minimum 4
Switch(config)# wireless assisted-roaming denial-maximum 4
Switch(config)(wlan)# end
Switch# show wlan id 23
関連トピック
経由ローミングについて, (120 ページ)
経由ローミングの制約事項, (119 ページ)
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
124
OL-27618-02-J
経由ローミングの設定
経由ローミングに関する追加情報
経由ローミングに関する追加情報
関連資料
関連項目
マニュアル タイトル
システム管理コマンド
System Management Command Reference(Catalyst
3850 スイッチ)
エラー メッセージ デコーダ
説明
Link
このリリースのシステム エラー メッセージを
調査し解決するために、エラー メッセージ デ
コーダ ツールを使用します。
https://www.cisco.com/cgi-bin/Support/Errordecoder/
index.cgi
標準および RFC
標準/RFC
Title
802.11K
—
MIB
MIB
MIB のリンク
本リリースでサポートするすべての MIB
選択したプラットフォーム、Cisco IOS リリー
ス、およびフィーチャ セットに関する MIB を
探してダウンロードするには、次の URL にあ
る Cisco MIB Locator を使用します。
http://www.cisco.com/go/mibs
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
125
経由ローミングの設定
経由ローミング設定の機能履歴と情報
テクニカル サポート
Link
説明
シスコのサポート Web サイトでは、シスコの http://www.cisco.com/support
製品やテクノロジーに関するトラブルシュー
ティングにお役立ていただけるように、マニュ
アルやツールをはじめとする豊富なオンライン
リソースを提供しています。
お使いの製品のセキュリティ情報や技術情報を
入手するために、Cisco Notification Service(Field
Notice からアクセス)、Cisco Technical Services
Newsletter、Really Simple Syndication(RSS)
フィードなどの各種サービスに加入できます。
シスコのサポート Web サイトのツールにアク
セスする際は、Cisco.com のユーザ ID およびパ
スワードが必要です。
経由ローミング設定の機能履歴と情報
機能名
リリース
機能情報
経由ローミング
Cisco IOS XE 3.2SE
この機能が導入されました。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
126
OL-27618-02-J
第
11
章
アクセス ポイント グループの設定
• 機能情報の確認, 127 ページ
• AP グループを設定するための前提条件, 127 ページ
• アクセス ポイント グループの設定に関する制約事項, 128 ページ
• アクセス ポイント グループについて, 128 ページ
• アクセス ポイント グループの設定方法, 131 ページ
• その他の関連資料, 133 ページ
• アクセス ポイント グループの機能履歴と情報, 134 ページ
機能情報の確認
ご使用のソフトウェア リリースでは、このモジュールで説明されるすべての機能がサポートされ
ているとは限りません。 最新の機能情報と注意事項については、ご使用のプラットフォームとソ
フトウェア リリースに対応したリリース ノートを参照してください。 このモジュールに記載さ
れている機能の詳細を検索し、各機能がサポートされているリリースのリストを確認する場合は、
このマニュアルの最後にある機能情報の表を参照してください。
プラットフォームのサポートおよびシスコソフトウェアイメージのサポートに関する情報を検索
するには、Cisco Feature Navigator を使用します。 Cisco Feature Navigator には、http://www.cisco.com/
go/cfn からアクセスします。 Cisco.com のアカウントは必要ありません。
AP グループを設定するための前提条件
次に、スイッチでアクセス ポイント グループを作成するための前提条件を示します。
• VLAN またはサブネットにサービスを提供するルータ上で、必要なアクセス コントロール
リスト(ACL)を定義する必要があります。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
127
アクセス ポイント グループの設定
アクセス ポイント グループの設定に関する制約事項
• アクセス ポイント グループ VLAN では、マルチキャスト トラフィックがサポートされま
す。 ただし、クライアントがあるアクセス ポイントから別のアクセス ポイントにローミン
グする場合、IGMP スヌーピングが有効になっていないと、クライアントによってマルチキャ
スト トラフィックの受信が停止されることがあります。
関連トピック
アクセス ポイント グループについて, (128 ページ)
アクセス ポイント グループの設定に関する制約事項, (128 ページ)
アクセス ポイント グループの設定に関する制約事項
• AP グループ テーブル内の WLAN に対するインターフェイス マッピングが、WLAN インター
フェイスと同じであるとします。 WLAN インターフェイスが変更されると、AP グループ
テーブル内の WLAN に対するインターフェイス マッピングも新しい WLAN インターフェイ
スに変わります。
AP グループ テーブル内の WLAN に対するインターフェイス マッピングが、WLAN に定義
されたインターフェイスと異なるとします。 WLAN インターフェイスが変更されても、AP
グループ テーブル内の WLAN に対するインターフェイス マッピングは新しい WLAN イン
ターフェイスに変わりません。
• スイッチ上の設定をクリアすると、アクセス ポイント グループのすべてが非表示となりま
す。ただし、デフォルトのアクセス ポイント グループである「default-group」(自動的に作
成される)は例外です。
• デフォルトのアクセス ポイント グループには、最大 16 の WLAN を関連付けることができ
ます。 デフォルトのアクセス ポイント グループの WLAN ID は、16 以下である必要があり
ます。 大規模なデフォルトのアクセス ポイント グループ内で ID が 16 以上の WLAN が作成
されると、WLAN SSID はブロードキャストされません。 デフォルトのアクセス ポイント グ
ループのすべての WLAN ID で ID が 16 以下であることが必要です。 16 を超える ID を含む
WLAN は、カスタム アクセス ポイント グループに割り当てることができます。
関連トピック
アクセス ポイント グループについて, (128 ページ)
AP グループを設定するための前提条件, (127 ページ)
アクセス ポイント グループについて
スイッチ上に最大 512 の WLAN を作成した後では、さまざまなアクセス ポイントに WLAN を選
択的に公開(アクセス ポイント グループを使用して)することで、ワイヤレス ネットワークを
より適切に管理できます。 一般的な展開では、WLAN 上のすべてのユーザはスイッチ上の 1 つの
インターフェイスにマップされます。 したがって、WLANに関連付けられているすべてのユーザ
は、同じサブネットまたは VLAN に存在します。 しかし、複数のインターフェイス間で負荷を分
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
128
OL-27618-02-J
アクセス ポイント グループの設定
アクセス ポイント グループについて
散すること、またはアクセスポイントグループを作成して、個々の部門(たとえばマーケティン
グ部門)などの特定の条件に基づくグループユーザへと負荷を分配することを選択できます。さ
らに、ネットワーク管理を簡素化するために、これらのアクセスポイントグループを別個のVLAN
で設定できます。
図では、3 つの設定された動的インターフェイスが、3 つの異なる VLAN(VLAN 61、VLAN 62、
および VLAN 63)にマップされています。 3 つのアクセス ポイント グループが定義されており、
各グループは異なる VLAN のメンバですが、すべてのグループが同じ SSID のメンバとなってい
ます。 無線 SSID 内のクライアントには、そのアクセス ポイントがメンバとなっている VLAN サ
ブネットから IP アドレスが割り当てられています。 たとえば、アクセス ポイント グループ VLAN
61のメンバであるアクセスポイントにアソシエートする任意のユーザには、そのサブネットから
IP アドレスが割り当てられます。
図では、スイッチは内部的にレイヤ 3 ローミング イベントとしてアクセス ポイント間のローミン
グを扱っています。 こうすることで、WLAN クライアントは元の IP アドレスを保持します。
すべてのアクセス ポイントがスイッチに join された後は、アクセス ポイント グループを作成し
て、最大 16 の WLAN を各グループに割り当てることができます。 各アクセス ポイントは、有効
化されている WLAN のうち、そのアクセス ポイント グループに属する WLAN だけをアドバタイ
ズします。 アクセス ポイント グループで無効化されている WLAN または別のグループに属する
WLAN はアドバタイズしません。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
129
アクセス ポイント グループの設定
アクセス ポイント グループについて
図 4:アクセス ポイント グループ
関連トピック
アクセス ポイント グループの作成, (131 ページ)
アクセス ポイント グループの表示, (133 ページ)
AP グループへのアクセス ポイントの割り当て, (132 ページ)
AP グループを設定するための前提条件, (127 ページ)
アクセス ポイント グループの設定に関する制約事項, (128 ページ)
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
130
OL-27618-02-J
アクセス ポイント グループの設定
アクセス ポイント グループの設定方法
アクセス ポイント グループの設定方法
アクセス ポイント グループの作成
はじめる前に
この操作を実行するには、管理者特権が必要です。
手順の概要
1. configure terminal
2. ap group ap-group-name
3. wlan wlan-name
4. (任意) vlan vlan-name
5. end
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開始し
ます。
例:
Switch# configure terminal
ステップ 2
ap group ap-group-name
アクセス ポイント グループを作成します。
例:
Switch(config)# ap group my-ap-group
ステップ 3
wlan wlan-name
WLAN に AP グループを関連付けます。
例:
Switch(config-apgroup)# wlan wlan-name
ステップ 4
vlan vlan-name
例:
(任意)
VLAN にアクセス ポイント グループを割り当てま
す。
Switch(config-apgroup)# vlan test-vlan
ステップ 5
特権 EXEC モードに戻ります。 また、Ctrl+Z キー
を押しても、グローバル コンフィギュレーション
モードを終了できます。
end
例:
Switch(config)# end
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
131
アクセス ポイント グループの設定
AP グループへのアクセス ポイントの割り当て
次に、AP グループを作成する例を示します。
Switch# configure terminal
Switch(config-apgroup)# ap group test-ap-group-16
Switch(config-wlan-apgroup)# wlan test-ap-group-16
Switch(config-wlan-apgroup)# vlan VLAN1300
関連トピック
アクセス ポイント グループについて, (128 ページ)
AP グループへのアクセス ポイントの割り当て
はじめる前に
この操作を実行するには、管理者特権が必要です。
手順の概要
1. ap name ap-name ap-group-name ap-group
手順の詳細
コマンドまたはアクション
ステップ 1 ap name ap-name ap-group-name
ap-group
目的
アクセス ポイント グループにアクセス ポイントを割り当てます。 次
のキーワードと引数があります。
• name:このキーワードに続く引数がスイッチに関連付けられてい
例:
Switch# ap name 1240-101
ap-groupname apgroup_16
る AP の名前であることを指定します。
• ap-name:AP グループに関連付ける AP です。
• ap-group-name:このキーワードに続く引数が設定されてスイッチ
いる AP グループの名前を指定します。
• ap-group:スイッチ で設定するアクセス ポイント グループの名前
です。
関連トピック
アクセス ポイント グループについて, (128 ページ)
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
132
OL-27618-02-J
アクセス ポイント グループの設定
アクセス ポイント グループの表示
アクセス ポイント グループの表示
はじめる前に
この操作を実行するには、管理者特権が必要です。
手順の概要
1. show ap groups [extended]
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
show ap groups [extended]
スイッチで設定された AP グループを表示します。 extended
キーワードは、システムで詳細に定義されているすべての
AP グループ情報を表示します。
例:
Switch# show ap groups
関連トピック
アクセス ポイント グループについて, (128 ページ)
その他の関連資料
関連資料
関連項目
マニュアル タイトル
WLAN コマンド
WLAN Command Reference, Cisco IOS XE Release
3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
Lightweight アクセス ポイント コンフィギュレー Lightweight Access Point Configuration Guide, Cisco
IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
ション
Lightweight アクセス ポイント コマンド
Lightweight Access Point Command Reference, Cisco
IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
OL-27618-02-J
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アクセス ポイント グループの設定
アクセス ポイント グループの機能履歴と情報
エラー メッセージ デコーダ
説明
Link
このリリースのシステム エラー メッセージを
調査し解決するために、エラー メッセージ デ
コーダ ツールを使用します。
https://www.cisco.com/cgi-bin/Support/Errordecoder/
index.cgi
MIB
MIB
MIB のリンク
本リリースでサポートするすべての MIB
選択したプラットフォーム、Cisco IOS リリー
ス、およびフィーチャ セットに関する MIB を
探してダウンロードするには、次の URL にあ
る Cisco MIB Locator を使用します。
http://www.cisco.com/go/mibs
テクニカル サポート
説明
Link
シスコのサポート Web サイトでは、シスコの http://www.cisco.com/support
製品やテクノロジーに関するトラブルシュー
ティングにお役立ていただけるように、マニュ
アルやツールをはじめとする豊富なオンライン
リソースを提供しています。
お使いの製品のセキュリティ情報や技術情報を
入手するために、Cisco Notification Service(Field
Notice からアクセス)、Cisco Technical Services
Newsletter、Really Simple Syndication(RSS)
フィードなどの各種サービスに加入できます。
シスコのサポート Web サイトのツールにアク
セスする際は、Cisco.com のユーザ ID およびパ
スワードが必要です。
アクセス ポイント グループの機能履歴と情報
次の表で、このモジュールで説明した機能をリストし、特定の設定情報へのリンクを示します。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
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アクセス ポイント グループの設定
アクセス ポイント グループの機能履歴と情報
機能名
リリース
機能情報
AP グループ数
Cisco IOS XE 3.2SE
この機能が導入されました。
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
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アクセス ポイント グループの設定
アクセス ポイント グループの機能履歴と情報
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
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OL-27618-02-J
索引
C
W
CCX 28
説明 28
WLAN 28
セッション タイムアウト 28
説明 28
WLAN、イネーブル、ディセーブル 36
WLAN インターフェイス VLAN、設定 36
WLAN コール スヌープ、設定 36
WLAN ブロードキャスト ssid、設定 36
WLAN 無線、設定 36
WLAN メディア ストリーム マルチキャスト、設定 36
D
DHCP オプション 82 57, 58
説明 57
例 58
DHCP サーバ 55
内部 55
DTIM 27
Q
し
診断チャネル 29
説明 29
QoS ポリシー、WLAN 47
て
S
デフォルトグループ アクセス ポイント グループ 128
SSID 26
説明 26
ひ
ピアツーピア ブロック 29
説明 29
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
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IN-1
索引
WLAN コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Catalyst 3850 スイッチ)
IN-2
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