レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーションガイド、Cisco
IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700 シリーズ)
初版:2014 年 06 月 16 日
最終更新: 年 月 日
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目次
はじめに vii
マニュアルの入手方法およびテクニカル サポート vii
表記法 vii
関連資料 ix
コマンドライン インターフェイスの使用 1
コマンドライン インターフェイスの使用に関する情報 1
コマンド モード 1
ヘルプ システムの使用 5
コマンドの省略形 6
コマンドの no 形式および default 形式 6
CLI のエラー メッセージ 7
コンフィギュレーション ロギング 8
CLI を使用して機能を設定する方法 8
コマンド履歴の設定 8
コマンド履歴バッファ サイズの変更 8
コマンドの呼び出し 9
コマンド履歴機能のディセーブル化 9
編集機能のイネーブル化およびディセーブル化 10
キーストロークによるコマンドの編集 10
画面幅よりも長いコマンドラインの編集 12
show および more コマンド出力の検索およびフィルタリング 13
コンソール接続または Telnet による CLI アクセス 14
EtherChannel およびリンクステート トラッキングの設定 15
機能情報の確認 15
EtherChannel の制約事項 15
EtherChannel について 16
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700 シ
リーズ)
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iii
目次
EtherChannel の概要 16
EtherChannel のモード 17
Controllers上の EtherChannel 18
EtherChannel リンクのフェールオーバー 19
チャネル グループおよびポートチャネル インターフェイス 19
ポート集約プロトコル 20
PAgP モード 21
サイレント モード 22
PAgP 学習方式およびプライオリティ 22
PAgP と他の機能との相互作用 23
Link Aggregation Control Protocol 24
LACP モード 24
LACP とリンクの冗長性 25
LACP と他の機能との相互作用 25
EtherChannel の On モード 26
ロードバランシングおよび転送方式 26
MAC アドレス転送 27
IP アドレス転送 27
ロードバランシングの利点 28
EtherChannel およびController スタック 29
Controller スタックおよび PAgP 29
Controller スタックおよび LACP 29
EtherChannel のデフォルト設定 29
EtherChannel 設定時の注意事項 31
レイヤ 2 EtherChannel 設定時の注意事項 33
レイヤ 3 EtherChannel 設定時の注意事項 34
EtherChannel の設定方法 34
レイヤ 2 EtherChannel の設定 (CLI) 34
レイヤ 3 EtherChannel の設定 (CLI) 37
EtherChannel ロードバランシングの設定(CLI) 39
EtherChannel 拡張ロードバランシングの設定(CLI) 41
PAgP 学習方式およびプライオリティの設定 (CLI) 42
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700
シリーズ)
iv
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目次
LACP ホット スタンバイ ポートの設定 43
LACP 最大バンドル機能の設定(CLI) 44
ポート チャネル最小リンク機能の設定(CLI) 45
LACP システム プライオリティの設定(CLI) 46
LACP ポート プライオリティの設定(CLI) 48
EtherChannel、PAgP、および LACP ステータスのモニタ 49
EtherChannel の設定例 50
レイヤ 2 EtherChannel の設定:例 50
レイヤ 3 EtherChannel の設定:例 51
LACP ホット スタンバイ ポートの設定:例 52
EtherChannels の追加リファレンス 52
EtherChannels の機能情報 53
Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新機能の設定 55
機能情報の確認 55
Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新設定の制約事項 55
Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新に関する情報 56
Flex Link 56
Flex Link の設定 57
VLAN Flex Link ロード バランシングおよびサポート 58
Flex Link フェールオーバーによるマルチキャスト高速コンバージェンス 59
その他の Flex Link ポートを mrouter ポートとして学習 59
IGMP レポートの生成 60
IGMP レポートのリーク 60
MAC アドレス テーブル移動更新 60
Flex Link の VLAN ロード バランシング設定時の注意事項 62
MAC アドレス テーブル移動更新設定時の注意事項 62
デフォルトの Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新の設定 62
Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新機能の設定方法 63
Flex Link の設定(CLI) 63
Flex Link ペアのプリエンプション方式の設定 (CLI) 64
Flex Link の VLAN ロード バランシングの設定 (CLI) 66
MAC アドレス テーブル移動更新の設定(CLI) 68
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700 シ
リーズ)
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v
目次
MAC アドレス テーブル移動更新メッセージの取得および処理用のController
設定 (CLI) 69
Flex Link、マルチキャスト高速コンバージェンス、および MAC アドレス テーブル移
動更新のモニタ 70
Flex Link の設定例 71
Flex Link の設定:例 71
Flex Link における VLAN ロード バランシングの設定:例 72
MAC アドレス テーブル移動更新の設定:例 73
Flex Link フェールオーバーによるマルチキャスト高速コンバージェンスの設定:
例 74
Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新の追加リファレンス 76
Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新の機能情報 77
単方向リンク検出の設定 79
機能情報の確認 79
UDLD 設定の制約事項 79
UDLD について 80
動作モード 80
通常モード 80
Aggressive Mode 81
単一方向の検出方法 81
ネイバー データベース メンテナンス 82
イベントドリブン検出およびエコー 82
UDLD リセット オプション 82
UDLD のデフォルト設定 83
UDLD の設定方法 84
UDLD のグローバルなイネーブル化(CLI) 84
インターフェイスでの UDLD のイネーブル化(CLI) 85
UDLD のモニタおよびメンテナンス 87
UDLD の追加リファレンス 87
UDLD の機能情報 88
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700
シリーズ)
vi
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はじめに
• マニュアルの入手方法およびテクニカル サポート, vii ページ
• 表記法, vii ページ
• 関連資料, ix ページ
マニュアルの入手方法およびテクニカル サポート
マニュアルの入手方法、テクニカル サポート、その他の有用な情報について、次の URL で、毎
月更新される『What's New in Cisco Product Documentation』を参照してください。シスコの新規お
よび改訂版の技術マニュアルの一覧も示されています。
http://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/general/whatsnew/whatsnew.html
『What's New in Cisco Product Documentation』は RSS フィードとして購読できます。また、リー
ダー アプリケーションを使用してコンテンツがデスクトップに直接配信されるように設定するこ
ともできます。 RSS フィードは無料のサービスです。シスコは現在、RSS バージョン 2.0 をサポー
トしています。
表記法
このマニュアルでは、次の表記法を使用しています。
表記法
説明
^ または Ctrl
^ 記号と Ctrl は両方ともキーボードの Control(Ctrl)キーを表します。
たとえば、^D または Ctrl+D というキーの組み合わせは、Ctrl キーを押
しながら D キーを押すことを意味します (ここではキーを大文字で表
記していますが、小文字で入力してもかまいません)。
bold フォント
コマンド、キーワード、およびユーザが入力したテキストは、太字フォ
ントで示しています。
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700 シ
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vii
はじめに
表記法
表記法
説明
Italic フォント
ドキュメント名、新規用語または強調する用語、値を指定するための引
数は、italic フォントで示しています。
courier
フォント
ト
太字の courier フォントは、ユーザが入力しなければならないテキスト
を示します。
[x]
角カッコの中の要素は、省略可能です。
...
構文要素の後の省略記号(3つの連続する太字ではないピリオドでスペー
スを含まない)は、その要素を繰り返すことができることを示します。
|
パイプと呼ばれる縦棒は、一連のキーワードまたは引数の選択肢である
ことを示します。
[x | y]
どれか 1 つを選択できる省略可能なキーワードは、角カッコで囲み、縦
棒で区切って示しています。
{x | y}
必ずいずれか 1 つを選択しなければならない必須キーワードは、波カッ
コで囲み、縦棒で区切って示しています。
[x {y | z}]
角カッコまたは波カッコが入れ子になっている箇所は、任意または必須
の要素内の任意または必須の選択肢であることを表します。 角カッコ内
の波カッコと縦棒は、省略可能な要素内で選択すべき必須の要素を示し
ています。
string
引用符を付けない一組の文字。 string の前後には引用符を使用しません。
引用符を使用すると、その引用符も含めて string とみなされます。
<>
パスワードのように出力されない文字は、山カッコで囲んで示していま
す。
[]
システム プロンプトに対するデフォルトの応答は、角カッコで囲んで示
しています。
!、#
コードの先頭に感嘆符(!)またはポンド記号(#)がある場合には、コ
メント行であることを示します。
太字の courier
フォン
システムが表示するターミナル セッションおよび情報は、courier フォ
ントで示しています。
読者への警告の表記法
このマニュアルでは、読者への警告に次の表記法を使用しています。
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700
シリーズ)
viii
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はじめに
関連資料
(注)
「注釈」です。 役立つ情報や、このマニュアル以外の参照資料などを紹介しています。
ヒント
「問題解決に役立つ情報」です。
注意
「要注意」の意味です。 機器の損傷またはデータ損失を予防するための注意事項が記述され
ています。
ワンポイント アドバイス
時間を節約する方法です。 ここに紹介している方法で作業を行うと、時間を短縮できます。
警告
安全上の重要事項
「危険」の意味です。 人身事故を予防するための注意事項が記述されています。 機器の取り
扱い作業を行うときは、電気回路の危険性に注意し、一般的な事故防止対策に留意してくださ
い。 各警告の最後に記載されているステートメント番号を基に、装置に付属の安全について
の警告を参照してください。 (日本語版は削除)
これらの注意事項を保管しておいてください。
関連資料
(注)
controllerをインストールまたはアップグレードする前に、controllerのリリース ノートを参照し
てください。
• 次の URL にある のマニュアル:
• 次の URL にある Cisco Validated Design(CVD)のマニュアル:
http://www.cisco.com/go/designzone
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700 シ
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ix
はじめに
関連資料
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700
シリーズ)
x
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第
1
章
コマンドライン インターフェイスの使用
• コマンドライン インターフェイスの使用に関する情報, 1 ページ
• CLI を使用して機能を設定する方法, 8 ページ
コマンドライン インターフェイスの使用に関する情報
コマンド モード
Cisco IOS ユーザ インターフェイスは、いくつかのモードに分かれています。 使用できるコマン
ドの種類は、現在のモードによって異なります。 システム プロンプトに疑問符(?)を入力する
と、各コマンド モードで使用できるコマンドの一覧が表示されます。
CLI セッションはコンソール接続、Telnet、SSH、またはブラウザを使用することによって開始で
きます。
セッションを開始するときは、ユーザ モード(別名ユーザ EXEC モード)が有効です。 ユーザ
EXEC モードでは、限られた一部のコマンドしか使用できません。 たとえばユーザ EXEC コマン
ドの大部分は、show コマンド(現在のコンフィギュレーション ステータスを表示する)、clear
コマンド(カウンタまたはインターフェイスをクリアする)などのように、1 回限りのコマンド
です。 ユーザ EXEC コマンドは、controllerをリブートするときには保存されません。
すべてのコマンドにアクセスするには、特権 EXEC モードを開始する必要があります。 特権 EXEC
モードを開始するには、通常、パスワードが必要です。 このモードでは、任意の特権 EXEC コマ
ンドを入力でき、また、グローバルコンフィギュレーションモードを開始することもできます。
コンフィギュレーション モード(グローバル、インターフェイス、およびライン)を使用して、
実行コンフィギュレーションを変更できます。 設定を保存した場合はこれらのコマンドが保存さ
れ、controllerをリブートするときに使用されます。 各種のコンフィギュレーション モードにアク
セスするには、まずグローバル コンフィギュレーション モードを開始する必要があります。 グ
ローバル コンフィギュレーション モードから、インターフェイス コンフィギュレーション モー
ドおよびライン コンフィギュレーション モードに移行できます。
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700 シ
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1
コマンドライン インターフェイスの使用
コマンド モード
次の表に、主要なコマンド モード、各モードへのアクセス方法、各モードで表示されるプロンプ
ト、およびモードの終了方法を示します。
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700
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2
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コマンドライン インターフェイスの使用
コマンド モード
表 1:コマンド モードの概要
モード
アクセス方法
ユーザ EXEC
Telnet、SSH、ま
たはコンソールを
使用してセッショ
ンを開始します。
プロンプト
Controller>
終了方法
モードの用途
logout または このモードを使用
quit を入力し して次の作業を行
います。
ます。
• 端末の設定変
更
• 基本テストの
実行
• システム情報
の表示
特権 EXEC
ユーザ EXEC
モードで、enable
コマンドを入力し
ます。
Controller#
disable を入力 このモードを使用
して終了しま して、入力したコ
マンドを確認しま
す。
す。 パスワードを
使用して、この
モードへのアクセ
スを保護します。
このモードを使用
して、アクセス ポ
イントの特権
EXEC コマンドを
実行します。 これ
らのコマンドはコ
ントローラの実行
コンフィギュレー
ションの一部では
なく、アクセス ポ
イントの IOS コン
フィギュレーショ
ンに送信されま
す。
グローバル コン 特権 EXEC モー
フィギュレーショ ドで、configure
ン
コマンドを入力し
ます。
Controller(config)#
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コマンドライン インターフェイスの使用
コマンド モード
モード
VLAN コンフィ
ギュレーション
アクセス方法
グローバル コン
フィギュレーショ
ン モードで、
vlan vlan-id コマ
ンドを入力しま
す。
インターフェイス グローバル コン
コンフィギュレー フィギュレーショ
ション
ン モードで、
interface コマンド
を入力し、イン
ターフェイスを指
定します。
プロンプト
Controller(config-vlan)#
Controller(config-if)#
終了方法
モードの用途
終了して特権
EXEC モード
に戻るには、
exit または
end コマンド
を入力する
か、Ctrl+Z を
押します。
このモードは、
controller全体に適
用するパラメータ
を設定する場合に
使用します。
このモードを使用
して、コントロー
ラの実行コンフィ
ギュレーションの
一部であるアクセ
ス ポイント コマン
ドを設定します。
グローバル コ
ンフィギュ
レーション
モードに戻る
場合は、exit
コマンドを入
力します。
このモードを使用
して、VLAN(仮
想 LAN)パラメー
タを設定します。
VTP モードがトラ
ンスペアレントで
あるときは、拡張
範囲 VLAN
特権 EXEC
(VLAN ID が
モードに戻る
1006 以上)を作成
には、Ctrl+Z
してcontrollerのス
を押すか、
タートアップ コン
end を入力し
フィギュレーショ
ます。
ン ファイルに設定
を保存できます。
終了してグ
ローバル コン
フィギュレー
ション モード
に戻るには、
exit を入力し
ます。
このモードを使用
して、イーサネッ
ト ポートのパラ
メータを設定しま
す。
特権 EXEC
モードに戻る
には、Ctrl+Z
を押すか、
end を入力し
ます。
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コマンドライン インターフェイスの使用
ヘルプ システムの使用
モード
アクセス方法
ライン コンフィ
ギュレーション
グローバル コン
フィギュレーショ
ン モードで、
line vty または
line console コマ
ンドを使用して回
線を指定します。
プロンプト
Controller(config-line)#
終了方法
モードの用途
終了してグ
ローバル コン
フィギュレー
ション モード
に戻るには、
exit を入力し
ます。
このモードを使用
して、端末回線の
パラメータを設定
します。
特権 EXEC
モードに戻る
には、Ctrl+Z
を押すか、
end を入力し
ます。
ヘルプ システムの使用
システム プロンプトで疑問符(?)を入力すると、各コマンド モードに使用できるコマンドのリ
ストが表示されます。 また、任意のコマンドについて、関連するキーワードおよび引数の一覧を
表示することもできます。
手順の概要
1. help
2. abbreviated-command-entry ?
3. abbreviated-command-entry <Tab>
4. ?
5. command ?
6. command keyword ?
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
help
コマンド モードのヘルプ システムの簡単な説明
を表示します。
例:
Controller# help
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5
コマンドライン インターフェイスの使用
コマンドの省略形
ステップ 2
コマンドまたはアクション
目的
abbreviated-command-entry ?
特定のストリングで始まるコマンドのリストを
表示します。
例:
Controller# di?
dir disable disconnect
ステップ 3
abbreviated-command-entry <Tab>
特定のコマンド名を補完します。
例:
Controller# sh conf<tab>
Controller# show configuration
ステップ 4
?
特定のコマンド モードで使用可能なすべてのコ
マンドをリストします。
例:
Controller> ?
ステップ 5
command ?
コマンドに関連するキーワードを一覧表示しま
す。
例:
Controller> show ?
ステップ 6
command keyword ?
キーワードに関連する引数を一覧表示します。
例:
Controller(config)# cdp holdtime ?
<10-255> Length of time (in sec) that
receiver must keep this packet
コマンドの省略形
controllerでコマンドが一意に認識される長さまでコマンドを入力します。
show configuration 特権 EXEC コマンドを省略形で入力する方法を次に示します。
Controller# show conf
コマンドの no 形式および default 形式
大部分のコンフィギュレーション コマンドに、no 形式があります。 no 形式は一般に、特定の機
能または動作をディセーブルにする場合、あるいはコマンドの動作を取り消す場合に使用します。
たとえば、no shutdown インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用すると、イン
ターフェイスのシャットダウンが取り消されます。 no キーワードなしでコマンドを使用すると、
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コマンドライン インターフェイスの使用
CLI のエラー メッセージ
ディセーブルにされた機能を再度イネーブルにしたり、デフォルトでディセーブルになっている
機能をイネーブルにすることができます。
コンフィギュレーション コマンドには、default 形式もあります。 コマンドの default 形式は、コ
マンドの設定値をデフォルトに戻します。 大部分のコマンドはデフォルトでディセーブルに設定
されているので、default 形式は no 形式と同じになります。 ただし、デフォルトでイネーブルに
設定されていて、なおかつ変数が特定のデフォルト値に設定されているコマンドもあります。 こ
れらのコマンドについては、default コマンドを使用すると、コマンドがイネーブルになり、変数
がデフォルト値に設定されます。
CLI のエラー メッセージ
次の表に、CLI を使用してcontrollerを設定するときに表示される可能性のあるエラー メッセージ
の一部を紹介します。
表 2:CLI の代表的なエラー メッセージ
エラー メッセージ
意味
ヘルプの表示方法
% Ambiguous command: "show
con"
controllerがコマンドとして認識 コマンドを再入力し、最後に疑
できるだけの文字数が入力され 問符(?)を入力します。コマ
ていません。
ンドと疑問符の間にはスペース
を入れません。
コマンドとともに使用できる
キーワードが表示されます。
% Incomplete command.
コマンドに必須のキーワードま コマンドを再入力し、最後に疑
たは値が、一部入力されていま 問符(?)を入力します。コマ
せん。
ンドと疑問符の間にはスペース
を 1 つ入れます。
コマンドとともに使用できる
キーワードが表示されます。
% Invalid input detected at
‘^’ marker.
コマンドの入力ミスです。 間
違っている箇所をキャレット
(^)記号で示しています。
疑問符(?)を入力すると、そ
のコマンド モードで使用でき
るすべてのコマンドが表示され
ます。
コマンドとともに使用できる
キーワードが表示されます。
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コマンドライン インターフェイスの使用
コンフィギュレーション ロギング
コンフィギュレーション ロギング
controllerの設定変更を記録して表示させることができます。 Configuration Change Logging and
Notification 機能を使用することで、セッションまたはユーザ ベースごとに変更内容をトラッキン
グできます。ログに記録されるのは、適用された各コンフィギュレーションコマンド、コマンド
を入力したユーザ、コマンドの入力時間、コマンドに対するパーサからのリターン コードです。
この機能には、登録しているアプリケーションの設定が変更されるときに通知される非同期通知
方式もあります。 Syslog へこの通知を送信することも選択できます。
(注)
CLI または HTTP の変更のみがログとして記録されます。
CLI を使用して機能を設定する方法
コマンド履歴の設定
入力したコマンドは、ソフトウェア側にコマンド履歴として残されます。 コマンド履歴機能は、
アクセスコントロールリストの設定時など、長い複雑なコマンドまたはエントリを何度も入力し
なければならない場合、特に便利です。 必要に応じて、この機能をカスタマイズできます。
コマンド履歴バッファ サイズの変更
デフォルトでは、controllerは履歴バッファにコマンド ライン 10 行を記録します。 現在の端末セッ
ションまたは特定回線のすべてのセッションで、この数を変更できます。 この手順は任意です。
手順の概要
1. terminal history [size number-of-lines]
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
terminal history [size number-of-lines]
特権 EXEC モードで現在のターミナル セッション中に
controllerが記録するコマンドラインの数を変更します。
サイズは 0 から 256 までの間で設定できます。
例:
Controller# terminal history size 200
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8
OL-32322-01-J
コマンドライン インターフェイスの使用
コマンド履歴の設定
コマンドの呼び出し
履歴バッファにあるコマンドを呼び出すには、次の表に示すいずれかの操作を行います。 これら
の操作は任意です。
(注)
矢印キーが使用できるのは、VT100 などの ANSI 互換端末に限られます。
手順の概要
1. Ctrl+P または上矢印キー
2. Ctrl+N または下矢印キー
3. show history
手順の詳細
コマンドまたはアクション
目的
ステップ 1
Ctrl+P または上矢印キー
履歴バッファ内のコマンドを呼び出します。最後に実行したコマンド
が最初に呼び出されます。 キーを押すたびに、より古いコマンドが順
次表示されます。
ステップ 2
Ctrl+N または下矢印キー
Ctrl+P または上矢印キーでコマンドを呼び出した後で、履歴バッファ
内のより新しいコマンドに戻ります。 キーを押すたびに、より新しい
コマンドが順次表示されます。
ステップ 3
show history
特権 EXEC モードで、直前に入力したコマンドをいくつか表示しま
す。 表示されるコマンドの数は、terminal history グローバル コンフィ
ギュレーション コマンドおよび history ライン コンフィギュレーショ
ン コマンドの設定値によって指定されます。
例:
Controller# show history
コマンド履歴機能のディセーブル化
コマンド履歴機能は、自動的にイネーブルになっています。 現在の端末セッションまたはコマン
ドラインでディセーブルにできます。 この手順は任意です。
手順の概要
1. terminal no history
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OL-32322-01-J
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コマンドライン インターフェイスの使用
編集機能のイネーブル化およびディセーブル化
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
terminal no history
特権 EXEC モードで現在のターミナル セッション中
のこの機能をディセーブルにします。
例:
Controller# terminal no history
編集機能のイネーブル化およびディセーブル化
拡張編集モードは自動的にイネーブルに設定されますが、ディセーブルにしたり、再びイネーブ
ルにしたりできます。
手順の概要
1. terminal editing
2. terminal no editing
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
terminal editing
特権 EXEC モードで現在のターミナル セッションにおけ
る拡張編集モードを再びイネーブルにします。
例:
Controller# terminal editing
ステップ 2
terminal no editing
特権 EXEC モードで現在のターミナル セッションにおけ
る拡張編集モードをディセーブルにします。
例:
Controller# terminal no editing
キーストロークによるコマンドの編集
キーストロークは、コマンドラインの編集に役立ちます。 これらのキーストロークは任意です。
(注)
矢印キーが使用できるのは、VT100 などの ANSI 互換端末に限られます。
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700
シリーズ)
10
OL-32322-01-J
コマンドライン インターフェイスの使用
編集機能のイネーブル化およびディセーブル化
表 3:編集コマンド
編集コマンド
説明
Ctrl-B または左矢印キー
カーソルを 1 文字後退させます。
Ctrl-F または右矢印キー
カーソルを 1 文字前進させます。
Ctrl+A
コマンドラインの先頭にカーソルを移動しま
す。
Ctrl+E
カーソルをコマンド ラインの末尾に移動しま
す。
Esc B
カーソルを 1 単語後退させます。
Esc F
カーソルを 1 単語前進させます。
Ctrl+T
カーソルの左にある文字を、カーソル位置の文
字と置き換えます。
Delete キーまたは Backspace キー
カーソルの左にある文字を消去します。
Ctrl+D
カーソル位置にある文字を削除します。
Ctrl+K
カーソル位置からコマンド ラインの末尾までの
すべての文字を削除します。
Ctrl+U または Ctrl+X
カーソル位置からコマンド ラインの先頭までの
すべての文字を削除します。
Ctrl+W
カーソルの左にある単語を削除します。
Esc D
カーソルの位置から単語の末尾までを削除しま
す。
Esc C
カーソル位置のワードを大文字にします。
Esc L
カーソルの場所にある単語を小文字にします。
Esc U
カーソルの位置から単語の末尾までを大文字に
します。
Ctrl+V または Esc Q
特定のキーストロークを実行可能なコマンド
(通常はショートカット)として指定します。
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700 シ
リーズ)
OL-32322-01-J
11
コマンドライン インターフェイスの使用
編集機能のイネーブル化およびディセーブル化
Return キー
1 行または 1 画面下へスクロールして、端末画
面に収まりきらない表示内容を表示させます。
(注)
show コマンドの出力など、端末画面
に一度に表示できない長い出力では、
More プロンプトが使用されます。
More プロンプトが表示された場合
は、Return キーおよび Space キーを使
用してスクロールできます。
Space バー
1 画面分下にスクロールします。
Ctrl+L または Ctrl+R
controllerから画面に突然メッセージが出力され
た場合に、現在のコマンドラインを再表示しま
す。
画面幅よりも長いコマンドラインの編集
画面上で 1 行分を超える長いコマンドラインについては、コマンドのラップアラウンド機能を使
用できます。 カーソルが右マージンに達すると、そのコマンドラインは 10 文字分だけ左へシフ
トされます。 コマンドラインの先頭から 10 文字までは見えなくなりますが、左へスクロールし
て、コマンドの先頭部分の構文をチェックできます。 これらのキー操作は任意です。
コマンドの先頭にスクロールして入力内容をチェックするには、Ctrl+B キーまたは←キーを繰り
返し押します。 コマンドラインの先頭に直接移動するには、Ctrl+A を押します。
(注)
矢印キーが使用できるのは、VT100 などの ANSI 互換端末に限られます。
次に、画面上で 1 行を超える長いコマンドラインを折り返す例を示します。
手順の概要
1. access-list
2. Ctrl+A
3. Return キー
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700
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OL-32322-01-J
コマンドライン インターフェイスの使用
show および more コマンド出力の検索およびフィルタリング
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
access-list
1 行分を超えるグローバル コンフィギュレーション コマンド
入力を表示します。
例:
Controller(config)# access-list 101
permit tcp 10.15.22.25 255.255.255.0
10.15.22.35
Controller(config)# $ 101 permit tcp
10.15.22.25 255.255.255.0 10.15.22.35
255.25
Controller(config)# $t tcp 10.15.22.25
255.255.255.0 131.108.1.20
255.255.255.0 eq
Controller(config)# $15.22.25
255.255.255.0 10.15.22.35 255.255.255.0
eq 45
ステップ 2
Ctrl+A
完全な構文をチェックします。
例:
行末に表示されるドル記号($)は、その行が右へスクロール
されたことを表します。
Controller(config)# access-list 101
permit tcp 10.15.22.25 255.255.255.0
10.15.2$
ステップ 3
最初にカーソルが行末に達すると、その行は 10 文字分だけ左
へシフトされ、再表示されます。 ドル記号($)は、その行が
左へスクロールされたことを表します。 カーソルが行末に達
するたびに、その行は再び 10 文字分だけ左へシフトされま
す。
Return キー
コマンドを実行します。
ソフトウェアでは、端末画面は 80 カラム幅であると想定され
ています。 画面の幅が異なる場合は、terminal width 特権
EXEC コマンドを使用して端末の幅を設定します。
ラップアラウンド機能とコマンド履歴機能を併用すると、前
に入力した複雑なコマンド エントリを呼び出して変更できま
す。
show および more コマンド出力の検索およびフィルタリング
show および more コマンドの出力を検索およびフィルタリングできます。 この機能は、大量の出
力をソートする場合や、出力から不要な情報を除外する場合に役立ちます。 これらのコマンドの
使用は任意です。
手順の概要
1. {show | more} command | {begin | include | exclude} regular-expression
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OL-32322-01-J
13
コマンドライン インターフェイスの使用
コンソール接続または Telnet による CLI アクセス
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
{show | more} command | {begin | include | exclude}
regular-expression
出力を検索およびフィルタリングします。
例:
Controller# show interfaces | include protocol
Vlan1 is up, line protocol is up
Vlan10 is up, line protocol is down
GigabitEthernet1/0/1 is up, line protocol is down
GigabitEthernet1/0/2 is up, line protocol is up
文字列では、大文字と小文字が区別されます。 た
とえば、| exclude output と入力した場合、output
を含む行は表示されませんが、Output を含む行は
表示されます。
コンソール接続または Telnet による CLI アクセス
CLI にアクセスするには、controllerのハードウェア インストレーション ガイドに記載されている
手順で、controllerのコンソール ポートに端末または PC を接続するか、または PC をイーサネット
管理ポートに接続して、controllerの電源をオンにする必要があります。
controllerがすでに設定されている場合は、ローカル コンソール接続またはリモート Telnet セッショ
ンによって CLI にアクセスできますが、このタイプのアクセスに対応できるように、先にcontroller
を設定しておく必要があります。
次のいずれかの方法で、controllerとの接続を確立できます。
• controller コンソール ポートに管理ステーションまたはダイヤルアップ モデムを接続するか、
またはイーサネット管理ポートに PC を接続します。 コンソール ポートまたはイーサネット
管理ポートへの接続については、controllerのハードウェア インストレーション ガイドを参照
してください。
• リモート管理ステーションから任意の Telnet TCP/IP または暗号化 Secure Shell(SSH; セキュ
ア シェル)パッケージを使用します。 controllerは Telnet または SSH クライアントとのネッ
トワーク接続が可能でなければなりません。また、controllerにイネーブル シークレット パス
ワードを設定しておくことも必要です。
• controllerは同時に最大 16 の Telnet セッションをサポートします。 1 人の Telnet ユーザ
によって行われた変更は、他のすべての Telnet セッションに反映されます。
• controllerは最大 5 つの安全な SSH セッションを同時にサポートします。
コンソール ポート、イーサネット管理ポート、Telnet セッション、または SSH セッションを
通じて接続すると、管理ステーション上にユーザ EXEC プロンプトが表示されます。
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700
シリーズ)
14
OL-32322-01-J
第
2
章
EtherChannel およびリンクステート トラッ
キングの設定
• 機能情報の確認, 15 ページ
• EtherChannel の制約事項, 15 ページ
• EtherChannel について, 16 ページ
• EtherChannel の設定方法, 34 ページ
• EtherChannel、PAgP、および LACP ステータスのモニタ, 49 ページ
• EtherChannel の設定例, 50 ページ
• EtherChannels の追加リファレンス, 52 ページ
• EtherChannels の機能情報, 53 ページ
機能情報の確認
IEEE 802.1x ポートベース認証は、不正なデバイス(クライアント)によるネットワーク アクセス
を防止します。特に明記しない限り、スイッチという用語は、スタンドアロン スイッチおよびス
イッチ スタックを指します。
(注)スタック構成をサポートしているのは、LAN Base イメージを実行している Catalyst 2960-Sス
イッチだけです。
EtherChannel の制約事項
次に、EtherChannels の制約事項を示します。
• EtherChannel のすべてのポートは同じ VLAN に割り当てるか、またはトランク ポートとして
設定する必要があります。
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700 シ
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OL-32322-01-J
15
EtherChannel およびリンクステート トラッキングの設定
EtherChannel について
• LAN Base ライセンス フィーチャ セットを実行している場合は、レイヤ 3 EtherChannels はサ
ポートされません。
EtherChannel について
EtherChannel の概要
EtherChannel は、スイッチ、ルータ、およびサーバ間にフォールトトレラントな高速リンクを提
供します。 EtherChannel を使用して、ワイヤリング クローゼットとデータセンター間の帯域幅を
増やすことができます。さらに、ボトルネックが発生しやすいネットワーク上のあらゆる場所に
EtherChannel を配置できます。 EtherChannel は、他のリンクに負荷を再分散させることによって、
リンク切断から自動的に回復します。 リンク障害が発生した場合、EtherChannel は障害リンクか
らチャネル内の他のリンクにトラフィックをリダイレクトします。
EtherChannel は、単一の論理リンクにバンドルする個別のイーサネット リンクで構成されます。
図 1:一般的な EtherChannel 構成
EtherChannel は、スイッチ間またはスイッチとホスト間に、最大 8 Gb/s(ギガビット EtherChannel)
または 80 Gb/s(10 ギガビット EtherChannel)の全二重帯域幅を提供します。
各 EtherChannel は、互換性のある設定のイーサネット ポートを 8 つまで使用して構成できます。
EtherChannel の数は 128 に制限されています。
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700
シリーズ)
16
OL-32322-01-J
EtherChannel およびリンクステート トラッキングの設定
EtherChannel の概要
各 EtherChannel 内のすべてのポートは、レイヤ 2 またはレイヤ 3 ポートのいずれかとして設定す
る必要があります。 EtherChannel レイヤ 3 ポートは、ルーテッド ポートで構成されます。 ルー
テッド ポートは、no switchport インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して
レイヤ 3 モードに設定された物理ポートです。
関連トピック
レイヤ 2 EtherChannel の設定 (CLI), (34 ページ)
EtherChannel 設定時の注意事項, (31 ページ)
EtherChannel のデフォルト設定, (29 ページ)
レイヤ 2 EtherChannel 設定時の注意事項, (33 ページ)
EtherChannel のモード
EtherChannel は、ポート集約プロトコル(PAgP)、Link Aggregation Control Protocol(LACP)、
または On のいずれかのモードに設定できます。 EtherChannel の両端は同じモードで設定します。
• EtherChannel の一方の端を PAgP または LACP モードに設定すると、システムはもう一方の
端とネゴシエーションし、アクティブにするポートを決定します。 リモート ポートが
EtherChannel とネゴシエーションができない場合、ローカル ポートは独立ステートになり、
他の単一リンクと同様にデータ トラフィックを引き続き伝送します。 ポート設定は変更さ
れませんが、ポートは EtherChannel に参加しません。
• EtherChannel を on モードに設定すると、ネゴシエーションは実行されません。 スイッチは
EtherChannel 内で互換性のあるすべてのポートを強制的にアクティブにします。 EtherChannel
のもう一方の端(他のスイッチ上)も、同じように on モードに設定する必要があります。
それ以外を設定した場合、パケットの損失が発生します。
関連トピック
レイヤ 2 EtherChannel の設定 (CLI), (34 ページ)
EtherChannel 設定時の注意事項, (31 ページ)
EtherChannel のデフォルト設定, (29 ページ)
レイヤ 2 EtherChannel 設定時の注意事項, (33 ページ)
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700 シ
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OL-32322-01-J
17
EtherChannel およびリンクステート トラッキングの設定
EtherChannel の概要
Controllers上の EtherChannel
controller上、スタックの単一controller上、またはスタックの複数controllers上(クロススタック
EtherChannel とも呼ぶ)で EtherChannel を作成できます。
図 2:シングル コントローラ EtherChannel
この図は、3 個のアクティブ リンクと 3 個のスタンバイ リンクがあるクロススタック EtherChannel
推奨設定を示します。
図 3:クロススタック EtherChannel
関連トピック
レイヤ 2 EtherChannel の設定 (CLI), (34 ページ)
EtherChannel 設定時の注意事項, (31 ページ)
EtherChannel のデフォルト設定, (29 ページ)
レイヤ 2 EtherChannel 設定時の注意事項, (33 ページ)
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700
シリーズ)
18
OL-32322-01-J
EtherChannel およびリンクステート トラッキングの設定
チャネル グループおよびポートチャネル インターフェイス
EtherChannel リンクのフェールオーバー
EtherChannel 内のリンクで障害が発生すると、それまでその障害リンクで伝送されていたトラ
フィックが EtherChannel 内の残りのリンクに切り替えられます。 スイッチでトラップがイネーブ
ルになっている場合、スイッチ、EtherChannel、および失敗したリンクを区別したトラップが送信
されます。 EtherChannel の 1 つのリンク上の着信ブロードキャストおよびマルチキャスト パケッ
トは、EtherChannel の他のリンクに戻らないようにブロックされます。
関連トピック
レイヤ 2 EtherChannel の設定 (CLI), (34 ページ)
EtherChannel 設定時の注意事項, (31 ページ)
EtherChannel のデフォルト設定, (29 ページ)
レイヤ 2 EtherChannel 設定時の注意事項, (33 ページ)
チャネル グループおよびポートチャネル インターフェイス
EtherChannel は、チャネル グループとポートチャネル インターフェイスから構成されます。 チャ
ネル グループはポートチャネル インターフェイスに物理ポートをバインドします。 ポートチャ
ネルインターフェイスに適用した設定変更は、チャネルグループにまとめてバインドされるすべ
ての物理ポートに適用されます。
channel-group コマンドは、物理ポートおよびポートチャネル インターフェイスをまとめてバイ
ンドします。 各 EtherChannel には 1 ~ 128 までの番号が付いたポートチャネル論理インターフェ
イスがあります。 このポートチャネル インターフェイス番号は、channel-group インターフェイ
ス コンフィギュレーション コマンドで指定した番号に対応しています。
図 4:物理ポート、チャネル グループおよびポートチャネル インターフェイスの関係
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700 シ
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OL-32322-01-J
19
EtherChannel およびリンクステート トラッキングの設定
ポート集約プロトコル
• レイヤ 2 ポートの場合は、channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマン
ドを使用して、ポートチャネル インターフェイスを動的に作成します。
また、interface port-channel port-channel-number グローバル コンフィギュレーション コマン
ドを使用して、ポートチャネル論理インターフェイスを手動で作成することもできます。た
だし、その場合、論理インターフェイスを物理ポートにバインドするには、channel-group
channel-group-number コマンドを使用する必要があります。 channel-group-number は
port-channel-number と同じ値に設定することも、違う値を使用することもできます。 新しい
番号を使用した場合、channel-group コマンドは動的に新しいポート チャネルを作成します。
• レイヤ 3 ポートの場合は、interface port-channel グローバル コンフィギュレーション コマン
ド、およびそのあとに no switchport インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを
使用して、論理インターフェイスを手動で作成する必要があります。 その後、channel-group
インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、手動で EtherChannel にイ
ンターフェイスを割り当てます。
関連トピック
ポートチャネル論理インターフェイスの作成 (CLI)
EtherChannel 設定時の注意事項, (31 ページ)
EtherChannel のデフォルト設定, (29 ページ)
レイヤ 2 EtherChannel 設定時の注意事項, (33 ページ)
物理インターフェイスの設定(CLI)
EtherChannel 設定時の注意事項, (31 ページ)
EtherChannel のデフォルト設定, (29 ページ)
レイヤ 2 EtherChannel 設定時の注意事項, (33 ページ)
ポート集約プロトコル
ポート集約プロトコル(PAgP)はシスコ独自のプロトコルで、Cisco controllersおよび PAgP をサ
ポートするベンダーによってライセンス供与されたcontrollersでのみ稼働します。 PAgP を使用す
ると、イーサネット ポート間で PAgP パケットを交換することにより、EtherChannel を自動的に
作成できます。
controllerまたはcontroller スタックは PAgP を使用することによって、PAgP をサポートできるパー
トナーの識別情報、および各ポートの機能を学習します。 次に、設定が類似している(スタック
内の単一controller上の)ポートを、単一の論理リンク(チャネルまたは集約ポート)に動的にグ
ループ化します。 設定が類似しているポートをグループ化する場合の基準は、ハードウェア、管
理、およびポート パラメータ制約です。 たとえば、PAgP は速度、デュプレックス モード、ネイ
ティブ VLAN、VLAN 範囲、トランキング ステータス、およびトランキング タイプが同じポート
をグループとしてまとめます。 リンクを EtherChannel にグループ化した後で、PAgP は単一controller
ポートとして、スパニングツリーにそのグループを追加します。
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700
シリーズ)
20
OL-32322-01-J
EtherChannel およびリンクステート トラッキングの設定
ポート集約プロトコル
PAgP モード
PAgP モードは、PAgP ネゴシエーションを開始する PAgP パケットをポートが送信できるか、ま
たは受信した PAgP パケットに応答できるかを指定します。
表 4:EtherChannel PAgP モード
モード
(Mode)
説明
auto
ポートをパッシブ ネゴシエーション ステートにします。この場合、ポートは受
信する PAgP パケットに応答しますが、PAgP パケット ネゴシエーションを開始
することはありません。 これにより、PAgP パケットの送信は最小限に抑えられ
ます。
desirable
ポートをアクティブ ネゴシエーション ステートにします。この場合、ポートは
PAgP パケットを送信することによって、相手ポートとのネゴシエーションを開
始します。
スイッチ ポートは、auto モードまたは desirable モードに設定された相手ポートとだけ PAgP パ
ケットを交換します。 on モードに設定されたポートは、PAgP パケットを交換しません。
auto モードおよび desirable モードはともに、相手ポートとネゴシエーションして、ポート速度な
どの条件に基づいて、ポートで EtherChannel を形成できるようにします。 レイヤ 2 EtherChannel
の場合は、トランク ステートおよび VLAN 番号に基づきます。
PAgP モードが異なっていても、モード間で互換性がある限り、ポートは EtherChannel を形成でき
ます。 次に例を示します。
• desirable モードのポートは、desirable モードまたは auto モードの別のポートとともに
EtherChannel を形成できます。
• auto モードのポートは、desirable モードの別のポートとともに EtherChannel を形成できま
す。
どのポートも PAgP ネゴシエーションを開始しないため、auto モードのポートは、auto モードの
別のポートとは EtherChannel を形成できません。
関連トピック
レイヤ 2 EtherChannel の設定 (CLI), (34 ページ)
EtherChannel 設定時の注意事項, (31 ページ)
EtherChannel のデフォルト設定, (29 ページ)
レイヤ 2 EtherChannel 設定時の注意事項, (33 ページ)
ポートチャネル論理インターフェイスの作成 (CLI)
EtherChannel 設定時の注意事項, (31 ページ)
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700 シ
リーズ)
OL-32322-01-J
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EtherChannel およびリンクステート トラッキングの設定
ポート集約プロトコル
EtherChannel のデフォルト設定, (29 ページ)
レイヤ 2 EtherChannel 設定時の注意事項, (33 ページ)
物理インターフェイスの設定(CLI)
EtherChannel 設定時の注意事項, (31 ページ)
EtherChannel のデフォルト設定, (29 ページ)
レイヤ 2 EtherChannel 設定時の注意事項, (33 ページ)
サイレント モード
PAgP 対応のデバイスにスイッチを接続する場合、non-silent キーワードを使用すると、非サイレ
ント動作としてスイッチ ポートを設定できます。 auto モードまたは desirable モードとともに
non-silent を指定しなかった場合は、サイレント モードが指定されていると見なされます。
PAgP 非対応で、ほとんどパケットを送信しないデバイスにスイッチを接続する場合に、サイレン
ト モードを使用します。 サイレント パートナーの例は、トラフィックを生成しないファイル サー
バ、またはパケット アナライザなどです。 この場合、サイレント パートナーに接続された物理
ポート上で PAgP を稼働させると、このスイッチ ポートが動作しなくなります。 ただし、サイレ
ントを設定すると、PAgP が動作してチャネル グループにポートを結合し、このポートが伝送に
使用されます。
関連トピック
レイヤ 2 EtherChannel の設定 (CLI), (34 ページ)
EtherChannel 設定時の注意事項, (31 ページ)
EtherChannel のデフォルト設定, (29 ページ)
レイヤ 2 EtherChannel 設定時の注意事項, (33 ページ)
ポートチャネル論理インターフェイスの作成 (CLI)
EtherChannel 設定時の注意事項, (31 ページ)
EtherChannel のデフォルト設定, (29 ページ)
レイヤ 2 EtherChannel 設定時の注意事項, (33 ページ)
物理インターフェイスの設定(CLI)
EtherChannel 設定時の注意事項, (31 ページ)
EtherChannel のデフォルト設定, (29 ページ)
レイヤ 2 EtherChannel 設定時の注意事項, (33 ページ)
PAgP 学習方式およびプライオリティ
ネットワーク デバイスは、PAgP 物理ラーナーまたは集約ポート ラーナーに分類されます。 物理
ポートによってアドレスを学習し、その知識に基づいて送信を指示するデバイスは物理ラーナー
です。集約(論理)ポートによってアドレスを学習するデバイスは、集約ポートラーナーです。
学習方式は、リンクの両端で同一の設定にする必要があります。
デバイスとそのパートナーが両方とも集約ポート ラーナーの場合、論理ポートチャネル上のアド
レスを学習します。 デバイスは EtherChannel のいずれかのポートを使用することによって、送信
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EtherChannel およびリンクステート トラッキングの設定
ポート集約プロトコル
元にパケットを送信します。集約ポートラーナーの場合、どの物理ポートにパケットが届くかは
重要ではありません。
PAgP は、パートナー デバイスが物理ラーナーの場合およびローカル デバイスが集約ポート ラー
ナーの場合には自動検出できません。 したがって、物理ポートでアドレスを学習するには、ロー
カルデバイスに手動で学習方式を設定する必要があります。また、負荷の分散方式を送信元ベー
ス分散に設定して、指定された送信元 MAC アドレスが常に同じ物理ポートに送信されるように
する必要もあります。
グループ内の 1 つのポートですべての伝送を行うように設定して、他のポートをホット スタンバ
イに使用することもできます。 選択された 1 つのポートでハードウェア信号が検出されなくなっ
た場合は、数秒以内に、グループ内の未使用のポートに切り替えて動作させることができます。
パケット伝送用に常に選択されるようにポートを設定するには、pagp port-priority インターフェ
イス コンフィギュレーション コマンドを使用してプライオリティを変更します。 プライオリティ
が高いほど、そのポートが選択される可能性が高まります。
(注)
CLI(コマンドライン インターフェイス)で physical-port キーワードを指定した場合でも、
controllerがサポートするのは、集約ポート上でのアドレス ラーニングのみです。 pagp
learn-method コマンドおよび pagp port-priority コマンドは、controllerのハードウェアには作
用しませんが、Catalyst 1900 スイッチなどの物理ポートによるアドレス ラーニングだけをサ
ポートするデバイスと PAgP の相互運用性を確保するために必要です。
controllerのリンク パートナーが物理ラーナーである場合、pagp learn-method physical-port イ
ンターフェイスコンフィギュレーションコマンドを使用して物理ポートラーナーとしてcontroller
を設定することを推奨します。 送信元 MAC アドレスに基づいて負荷の分散方式を設定するに
は、port-channel load-balance src-mac グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用し
ます。 すると、controllerは送信元アドレスを学習した EtherChannel 内の同じポートを使用し
て、物理ラーナーにパケットを送信します。 pagp learn-method コマンドは、このような場合
のみ使用してください。
関連トピック
PAgP 学習方式およびプライオリティの設定 (CLI), (42 ページ)
EtherChannel 設定時の注意事項, (31 ページ)
EtherChannel のデフォルト設定, (29 ページ)
EtherChannel、PAgP、および LACP ステータスのモニタ, (49 ページ)
レイヤ 2 EtherChannel 設定時の注意事項, (33 ページ)
PAgP と他の機能との相互作用
ダイナミック トランキング プロトコル(DTP)および Cisco Discovery Protocol(CDP)は、
EtherChannel の物理ポートを使用してパケットを送受信します。 トランク ポートは、番号が最も
小さい VLAN 上で PAgP プロトコル データ ユニット(PDU)を送受信します。
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EtherChannel およびリンクステート トラッキングの設定
Link Aggregation Control Protocol
レイヤ 2 EtherChannel では、チャネル内で最初に起動するポートが EtherChannel に MAC アドレス
を渡します。 このポートがバンドルから削除されると、バンドル内の他のポートの 1 つが
EtherChannel に MAC アドレスを提供します。 レイヤ 3 EtherChannel の場合は、(interface
port-channel グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して)ポートが作成された直後
に、アクティブなcontrollerによって MAC アドレスが割り当てられます。
PAgP が PAgP PDU を送受信するのは、PAgP が auto モードまたは desirable モードでイネーブルに
なっている、稼働状態のポート上だけです。
Link Aggregation Control Protocol
LACP は IEEE 802.3ad で定義されており、Cisco controllersが IEEE 802.3ad プロトコルに適合した
controllers間のイーサネット チャネルを管理できるようにします。 LACP を使用すると、イーサ
ネット ポート間で LACP パケットを交換することにより、EtherChannel を自動的に作成できます。
controllerまたはcontroller スタックは LACP を使用することによって、LACP をサポートできるパー
トナーの識別情報、および各ポートの機能を学習します。 次に、設定が類似しているポートを単
一の倫理リンク(チャネルまたは集約ポート)に動的にグループ化します。 設定が類似している
ポートをグループ化する場合の基準は、ハードウェア、管理、およびポート パラメータ制約で
す。 たとえば、LACP は速度、デュプレックス モード、ネイティブ VLAN、VLAN 範囲、トラン
キング ステータス、およびトランキング タイプが同じポートをグループとしてまとめます。 リ
ンクをまとめて EtherChannel を形成した後で、LACP は単一controller ポートとして、スパニング
ツリーにそのグループを追加します。
LACP モード
LACP モードでは、ポートが LACP パケットを送信できるか、LACP パケットの受信のみができる
かどうかを指定します。
表 5:EtherChannel LACP モード
モード(Mode) 説明
active
ポートをアクティブ ネゴシエーション ステートにします。この場合、ポート
は LACP パケットを送信することによって、相手ポートとのネゴシエーション
を開始します。
passive
ポートはパッシブ ネゴシエーション ステートになります。この場合、ポート
は受信する LACP パケットに応答しますが、LACP パケット ネゴシエーショ
ンを開始することはありません。 これにより、LACP パケットの送信を最小限
に抑えます。
active モードおよび passive LACP モードはともに、相手ポートとネゴシエーションして、ポート
速度などの条件に基づいて(レイヤ 2 EtherChannel の場合は、トランク ステートおよび VLAN 番
号などの基準に基づいて)、ポートで EtherChannel を形成できるようにします。
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700
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OL-32322-01-J
EtherChannel およびリンクステート トラッキングの設定
Link Aggregation Control Protocol
LACP モードが異なっていても、モード間で互換性がある限り、ポートは EtherChannel を形成で
きます。 次に例を示します。
• active モードのポートは、active モードまたは passive モードの別のポートとともに EtherChannel
を形成できます。
• 両ポートとも LACP ネゴシエーションを開始しないため、passive モードのポートは、passive
モードの別のポートと EtherChannel を形成することはできません。
関連トピック
レイヤ 2 EtherChannel の設定 (CLI), (34 ページ)
EtherChannel 設定時の注意事項, (31 ページ)
EtherChannel のデフォルト設定, (29 ページ)
レイヤ 2 EtherChannel 設定時の注意事項, (33 ページ)
LACP とリンクの冗長性
LACP ポートチャネルの最小リンクおよび LACP の最大バンドルの機能を使用して、LACP ポート
チャネル動作、帯域幅の可用性およびリンク冗長性をさらに高めることができます。
LACP ポートチャネルの最小リンク機能:
• LACP ポート チャネルでリンクし、バンドルする必要があるポートの最小数を設定します。
• 低帯域幅の LACP ポート チャネルがアクティブにならないようにします。
• 必要な最低帯域幅を提供する十分なアクティブ メンバ ポートがない場合、LACP ポート チャ
ネルが非アクティブになるようにします。
LACP の最大バンドル機能:
• LACP ポート チャネルのバンドル ポートの上限数を定義します。
• バンドル ポートがより少ない場合のホット スタンバイ ポートを可能にします。 たとえば、
5 個のポートがある LACP ポート チャネルで、3 個の最大バンドルを指定し、残りの 2 個の
ポートをホット スタンバイ ポートとして指定できます。
関連トピック
LACP 最大バンドル機能の設定(CLI), (44 ページ)
LACP ホット スタンバイ ポートの設定:例, (52 ページ)
ポート チャネル最小リンク機能の設定(CLI), (45 ページ)
LACP ホット スタンバイ ポートの設定:例, (52 ページ)
LACP と他の機能との相互作用
DTP および CDP は、EtherChannel の物理ポートを介してパケットを送受信します。 トランク ポー
トは、番号が最も小さい VLAN 上で LACP PDU を送受信します。
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700 シ
リーズ)
OL-32322-01-J
25
EtherChannel およびリンクステート トラッキングの設定
EtherChannel の On モード
レイヤ 2 EtherChannel では、チャネル内で最初に起動するポートが EtherChannel に MAC アドレス
を渡します。 このポートがバンドルから削除されると、バンドル内の他のポートの 1 つが
EtherChannel に MAC アドレスを提供します。 レイヤ 3 EtherChannel の場合、interface port-channel
グローバルコンフィギュレーションコマンドを経由してインターフェイスが作成された直後に、
アクティブなcontrollerにより MAC アドレスが割り当てられます。
LACP が LACP PDU を送受信するのは、LACP が active モードまたは passive モードでイネーブル
になっている稼働状態のポートとの間だけです。
EtherChannel の On モード
EtherChannel の on モードは、EtherChannel の手動設定に使用します。 on モードを使用すると、
ポートはネゴシエーションせずに強制的に EtherChannel に参加します。 リモート デバイスが PAgP
や LACP をサポートしていない場合にこの on モードが役立ちます。 on モードでは、リンクの両
端のcontrollersが on モードに設定されている場合のみ EtherChannel を使用できます。
同じチャネル グループの on モードで設定されたポートは、速度やデュプレックスのようなポー
ト特性に互換性を持たせる必要があります。 on モードで設定されていたとしても、互換性のない
ポートは suspended ステートになります。
注意
on モードの使用には注意が必要です。 これは手動の設定であり、EtherChannel の両端のポー
トには、同一の設定が必要です。 グループの設定を誤ると、パケット損失またはスパニング
ツリー ループが発生することがあります。
ロードバランシングおよび転送方式
EtherChannel は、フレーム内のアドレスに基づいて形成されたバイナリ パターンの一部を、チャ
ネル内の 1 つのリンクを選択する数値に縮小することによって、チャネル内のリンク間でトラ
フィックのロード バランシングを行います。 MAC アドレス、IP アドレス、送信元アドレス、宛
先アドレス、または送信元と宛先両方のアドレスに基づいた負荷分散など、複数の異なるロード
バランシング モードから 1 つを指定できます。 選択したモードは、controller上で設定されている
すべての EtherChannel に適用されます。
port-channel load-balance および port-channel load-balance extended グローバル コンフィギュレー
ション コマンドを使用して、ロードバランシングおよび転送方式を設定します。
関連トピック
EtherChannel ロードバランシングの設定(CLI), (39 ページ)
EtherChannel 設定時の注意事項, (31 ページ)
レイヤ 2 EtherChannel 設定時の注意事項, (33 ページ)
EtherChannel のデフォルト設定, (29 ページ)
レイヤ 3 EtherChannel 設定時の注意事項, (34 ページ)
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700
シリーズ)
26
OL-32322-01-J
EtherChannel およびリンクステート トラッキングの設定
ロードバランシングおよび転送方式
MAC アドレス転送
送信元 MAC アドレス転送の場合、EtherChannel に転送されたパケットは、着信パケットの送信元
MAC アドレスに基づいてチャネル ポート間で分配されます。 したがって、ロード バランシング
を行うために、送信元ホストが異なるパケットはそれぞれ異なるチャネル ポートを使用します
が、送信元ホストが同じパケットは同じチャネル ポートを使用します。
宛先 MAC アドレス転送の場合、EtherChannel に転送されたパケットは、着信パケットの宛先ホス
トの MAC アドレスに基づいてチャネル ポート間で分配されます。 したがって、宛先が同じパ
ケットは同じポートに転送され、宛先の異なるパケットはそれぞれ異なるチャネル ポートに転送
されます。
送信元および宛先 MAC アドレス転送の場合、EtherChannel に転送されたパケットは、送信元およ
び宛先の両方の MAC アドレスに基づいてチャネル ポート間で分配されます。 この転送方式は、
負荷分散の送信元 MAC アドレス転送方式と宛先 MAC アドレス転送方式を組み合わせたもので
す。特定のcontrollerに対して送信元 MAC アドレス転送と宛先 MAC アドレス転送のどちらが適切
であるかが不明な場合に使用できます。 送信元および宛先 MAC アドレス転送の場合、ホスト A
からホスト B、ホスト A からホスト C、およびホスト C からホスト B に送信されるパケットは、
それぞれ異なるチャネル ポートを使用できます。
関連トピック
EtherChannel ロードバランシングの設定(CLI), (39 ページ)
EtherChannel 設定時の注意事項, (31 ページ)
レイヤ 2 EtherChannel 設定時の注意事項, (33 ページ)
EtherChannel のデフォルト設定, (29 ページ)
レイヤ 3 EtherChannel 設定時の注意事項, (34 ページ)
IP アドレス転送
送信元 IP アドレスベース転送の場合、パケットは、着信パケットの送信元 IP アドレスに基づい
て EtherChannel ポート間で分配されます。 ロード バランシングを行うために、IP アドレスが異な
るパケットはチャネルでそれぞれ異なるポートを使用しますが、IPアドレスが同じパケットはチャ
ネルで同じポートを使用します。
宛先 IP アドレスベース転送の場合、パケットは着信パケットの宛先 IP アドレスに基づいて
EtherChannel ポート間で分配されます。 ロード バランシングを行うために、同じ送信元 IP アドレ
スから異なる宛先 IP アドレスに送信されるパケットは、チャネルの異なるチャネル ポートに送信
できます。 異なる送信元 IP アドレスから同じ宛先 IP アドレスに送信されるパケットは、常にチャ
ネルの同じポートに送信されます。
送信元と宛先 IP アドレスベース転送の場合、パケットは着信パケットの送信元および宛先の両方
の IP アドレスに基づいて EtherChannel ポート間で分配されます。 この転送方式は、送信元 IP ア
ドレスベース転送方式と宛先 IP アドレスベース転送方式を組み合わせたもので、特定のcontroller
に対して送信元 IP アドレスベース転送と宛先 IP アドレスベース転送のどちらが適切であるか不
明な場合に使用できます。 この方式では、IP アドレス A から IP アドレス B に、IP アドレス A か
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700 シ
リーズ)
OL-32322-01-J
27
EtherChannel およびリンクステート トラッキングの設定
ロードバランシングおよび転送方式
ら IP アドレス C に、および IP アドレス C から IP アドレス B に送信されるパケットは、それぞれ
異なるチャネル ポートを使用できます。
関連トピック
EtherChannel ロードバランシングの設定(CLI), (39 ページ)
EtherChannel 設定時の注意事項, (31 ページ)
レイヤ 2 EtherChannel 設定時の注意事項, (33 ページ)
EtherChannel のデフォルト設定, (29 ページ)
レイヤ 3 EtherChannel 設定時の注意事項, (34 ページ)
ロードバランシングの利点
ロードバランシング方式には異なる利点があるため、ネットワーク内のcontrollerの位置、および
負荷分散が必要なトラフィックの種類に基づいて特定のロードバランシング方式を選択する必要
があります。
下の図では、コントローラが EtherChannel リンク上で送信元 MAC ベースの転送を行い、
EtherChannel の複数のリンク上でトラフィックを均等に分散します。
図 5:負荷分散と転送
設定で一番種類が多くなるオプションを使用してください。 たとえば、チャネル上のトラフィッ
クが単一 MAC アドレスを宛先とする場合、宛先 MAC アドレスを使用すると、チャネル内の同じ
リンクが常に選択されます。 ただし、送信元アドレスまたは IP アドレスを使用した方が、ロード
バランシングの効率がよくなる場合があります。
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700
シリーズ)
28
OL-32322-01-J
EtherChannel およびリンクステート トラッキングの設定
EtherChannel およびController スタック
関連トピック
EtherChannel ロードバランシングの設定(CLI), (39 ページ)
EtherChannel 設定時の注意事項, (31 ページ)
レイヤ 2 EtherChannel 設定時の注意事項, (33 ページ)
EtherChannel のデフォルト設定, (29 ページ)
レイヤ 3 EtherChannel 設定時の注意事項, (34 ページ)
EtherChannel およびController スタック
EtherChannel に加入しているポートが含まれているスタック メンバに障害が発生したり、スタッ
クを離れると、アクティブなcontrollerにより、障害が発生したスタック controller メンバ ポートが
削除されます。 EtherChannel に残っているポートがある場合、接続は引き続き確保されます。
controllerが既存のスタックに追加されると、新しいcontrollerがアクティブなcontrollerから実行コン
フィギュレーションを受信し、EtherChannel 関連のスタック コンフィギュレーションで更新され
ます。スタックメンバでは、動作情報(動作中で、チャネルのメンバであるポートのリスト)も
受信します。
2 つのスタック間で設定されている EtherChannel がマージされた場合、セルフループ ポートにな
ります。スパニングツリーにより、この状況が検出され、必要な動作が発生します。権利を獲得
したcontroller スタックにある PAgP 設定または LACP 設定は影響を受けませんが、権利を失った
controller スタックの PAgP 設定または LACP 設定は、スタックのリブート後に失われます。
Controller スタックおよび PAgP
PAgP では、アクティブ controllerに障害が発生するか、スタックを離れた場合、スタンバイ controller
が新しいアクティブ controllerになります。 新しいアクティブ controllerはアクティブ controllerの該
当項目にスタック メンバの設定を同期します。 PAgP 設定は、EtherChannel に古いアクティブ
controller上にあるポートがない限り、アクティブ controllerの変更後も影響を受けません。
Controller スタックおよび LACP
LACP の場合、システム ID は、アクティブ controllerから取得したスタック MAC アドレスが使用
されます。 アクティブ controllerに障害が発生したり、スタックを離れれ、スタンバイ controllerが
新しいアクティブ controllerが変更になっても、LACP システム ID は変更されません。 デフォル
トでは、LACP 設定はアクティブ controllerの変更後も影響を受けません。
EtherChannel のデフォルト設定
EtherChannel のデフォルト設定を、次の表に示します。
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700 シ
リーズ)
OL-32322-01-J
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EtherChannel およびリンクステート トラッキングの設定
EtherChannel のデフォルト設定
表 6:EtherChannel のデフォルト設定
機能
デフォルト設定
チャネル グループ
割り当てなし
ポートチャネル論理インターフェイス
未定義
PAgP モード
デフォルトなし。
PAgP 学習方式
すべてのポートで集約ポート ラーニング
PAgP プライオリティ
すべてのポートで 128
LACP モード
デフォルトなし。
LACP 学習方式
すべてのポートで集約ポート ラーニング
LACP ポート プライオリティ
すべてのポートで 32768
LACP システム プライオリティ
32768
LACP システム ID
LACP システムのプライオリティ、controllerま
たはスタックの MAC アドレス。
ロード バランシング
controller上での負荷分散は着信パケットの送信
元 MAC アドレスに基づきます。
関連トピック
レイヤ 2 EtherChannel の設定 (CLI), (34 ページ)
EtherChannel の概要, (16 ページ)
EtherChannel のモード, (17 ページ)
Controllers上の EtherChannel, (18 ページ)
EtherChannel リンクのフェールオーバー, (19 ページ)
LACP モード, (24 ページ)
PAgP モード , (21 ページ)
サイレント モード, (22 ページ)
ポートチャネル論理インターフェイスの作成 (CLI)
チャネル グループおよびポートチャネル インターフェイス, (19 ページ)
PAgP モード , (21 ページ)
サイレント モード, (22 ページ)
物理インターフェイスの設定(CLI)
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700
シリーズ)
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OL-32322-01-J
EtherChannel およびリンクステート トラッキングの設定
EtherChannel 設定時の注意事項
チャネル グループおよびポートチャネル インターフェイス, (19 ページ)
PAgP モード , (21 ページ)
サイレント モード, (22 ページ)
EtherChannel ロードバランシングの設定(CLI), (39 ページ)
ロードバランシングおよび転送方式, (26 ページ)
MAC アドレス転送, (27 ページ)
IP アドレス転送, (27 ページ)
ロードバランシングの利点, (28 ページ)
PAgP 学習方式およびプライオリティの設定 (CLI), (42 ページ)
PAgP 学習方式およびプライオリティ, (22 ページ)
LACP システム プライオリティの設定(CLI), (46 ページ)
LACP ポート プライオリティの設定(CLI), (48 ページ)
EtherChannel 設定時の注意事項
EtherChannel ポートを正しく設定していない場合は、ネットワーク ループおよびその他の問題を
回避するために、一部の EtherChannel インターフェイスが自動的にディセーブルになります。 設
定上の問題を回避するために、次の注意事項に従ってください。
• PAgP EtherChannel は、同じタイプのイーサネット ポートを 8 つまで使用して設定します。
• 同じタイプのイーサネット ポートを最大で 16 個備えた LACP EtherChannel を設定してくだ
さい。 最大 8 個をアクティブに、最大 8 個をスタンバイ モードにできます。
• EtherChannel 内のすべてのポートを同じ速度および同じデュプレックス モードで動作するよ
うに設定します。
• EtherChannel 内のすべてのポートをイネーブルにします。 shutdown インターフェイス コン
フィギュレーション コマンドによってディセーブルにされた EtherChannel 内のポートは、リ
ンク障害として扱われます。そのポートのトラフィックは、EtherChannel 内の他のポートの
1 つに転送されます。
• グループを初めて作成したときには、そのグループに最初に追加されたポートのパラメータ
設定値をすべてのポートが引き継ぎます。 次のパラメータのいずれかで設定を変更した場合
は、グループ内のすべてのポートでも変更する必要があります。
◦ 許可 VLAN リスト
◦ 各 VLAN のスパニングツリー パス コスト
◦ 各 VLAN のスパニングツリー ポート プライオリティ
◦ スパニングツリー PortFast の設定
• 1 つのポートが複数の EtherChannel グループのメンバになるように設定しないでください。
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700 シ
リーズ)
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EtherChannel およびリンクステート トラッキングの設定
EtherChannel 設定時の注意事項
• EtherChannel は、PAgP と LACP の両方のモードには設定しないでください。 PAgP および
LACP を実行している EtherChannel グループはスタックの同一controller、または異なるcontrollers
で共存できます。 個々の EtherChannel グループは PAgP または LACP のいずれかを実行でき
ますが、相互運用することはできません。
• EtherChannel の一部としてセキュア ポートを設定したり、セキュア ポートの一部として
EtherChannel を設定したりしないでください。
• アクティブまたはアクティブでない EtherChannel メンバであるポートを IEEE 802.1x ポート
として設定しないでください。 EtherChannel ポートで IEEE 802.1x をイネーブルにしようと
すると、エラー メッセージが表示され、IEEE 802.1x はイネーブルになりません。
• EtherChannel がcontroller インターフェイス上に設定されている場合、dot1x system-auth-control
グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、IEEE 802.1x をcontroller上でグロー
バルにイネーブルにする前に、EtherChannel の設定をインターフェイスから削除します。
関連トピック
レイヤ 2 EtherChannel の設定 (CLI), (34 ページ)
EtherChannel の概要, (16 ページ)
EtherChannel のモード, (17 ページ)
Controllers上の EtherChannel, (18 ページ)
EtherChannel リンクのフェールオーバー, (19 ページ)
LACP モード, (24 ページ)
PAgP モード , (21 ページ)
サイレント モード, (22 ページ)
ポートチャネル論理インターフェイスの作成 (CLI)
チャネル グループおよびポートチャネル インターフェイス, (19 ページ)
PAgP モード , (21 ページ)
サイレント モード, (22 ページ)
物理インターフェイスの設定(CLI)
チャネル グループおよびポートチャネル インターフェイス, (19 ページ)
PAgP モード , (21 ページ)
サイレント モード, (22 ページ)
EtherChannel ロードバランシングの設定(CLI), (39 ページ)
ロードバランシングおよび転送方式, (26 ページ)
MAC アドレス転送, (27 ページ)
IP アドレス転送, (27 ページ)
ロードバランシングの利点, (28 ページ)
PAgP 学習方式およびプライオリティの設定 (CLI), (42 ページ)
PAgP 学習方式およびプライオリティ, (22 ページ)
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700
シリーズ)
32
OL-32322-01-J
EtherChannel およびリンクステート トラッキングの設定
EtherChannel 設定時の注意事項
LACP システム プライオリティの設定(CLI), (46 ページ)
LACP ポート プライオリティの設定(CLI), (48 ページ)
レイヤ 2 EtherChannel 設定時の注意事項
レイヤ 2 EtherChannels を設定する場合は、次の注意事項に従ってください。
• EtherChannel 内のすべてのポートを同じ VLAN に割り当てるか、またはトランクとして設定
してください。 複数のネイティブ VLAN に接続されるポートは、EtherChannel を形成できま
せん。
• EtherChannel は、トランキング レイヤ 2 EtherChannel 内のすべてのポート上で同じ VLAN 許
容範囲をサポートしています。 VLAN 許容範囲が一致していないと、PAgP が auto モードま
たは desirable モードに設定されていても、ポートは EtherChannel を形成しません。
• スパニングツリー パス コストが異なるポートは、設定上の矛盾がない限り、EtherChannel を
形成できます。 異なるスパニングツリー パス コストを設定すること自体は、EtherChannel
を形成するポートの矛盾にはなりません。
関連トピック
レイヤ 2 EtherChannel の設定 (CLI), (34 ページ)
EtherChannel の概要, (16 ページ)
EtherChannel のモード, (17 ページ)
Controllers上の EtherChannel, (18 ページ)
EtherChannel リンクのフェールオーバー, (19 ページ)
LACP モード, (24 ページ)
PAgP モード , (21 ページ)
サイレント モード, (22 ページ)
ポートチャネル論理インターフェイスの作成 (CLI)
チャネル グループおよびポートチャネル インターフェイス, (19 ページ)
PAgP モード , (21 ページ)
サイレント モード, (22 ページ)
物理インターフェイスの設定(CLI)
チャネル グループおよびポートチャネル インターフェイス, (19 ページ)
PAgP モード , (21 ページ)
サイレント モード, (22 ページ)
EtherChannel ロードバランシングの設定(CLI), (39 ページ)
ロードバランシングおよび転送方式, (26 ページ)
MAC アドレス転送, (27 ページ)
IP アドレス転送, (27 ページ)
ロードバランシングの利点, (28 ページ)
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700 シ
リーズ)
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EtherChannel およびリンクステート トラッキングの設定
EtherChannel の設定方法
PAgP 学習方式およびプライオリティの設定 (CLI), (42 ページ)
PAgP 学習方式およびプライオリティ, (22 ページ)
LACP システム プライオリティの設定(CLI), (46 ページ)
LACP ポート プライオリティの設定(CLI), (48 ページ)
レイヤ 3 EtherChannel 設定時の注意事項
• レイヤ 3 EtherChannel の場合は、レイヤ 3 アドレスをチャネル内の物理ポートでなく、ポー
トチャネル論理インターフェイスに割り当ててください。
関連トピック
EtherChannel ロードバランシングの設定(CLI), (39 ページ)
ロードバランシングおよび転送方式, (26 ページ)
MAC アドレス転送, (27 ページ)
IP アドレス転送, (27 ページ)
ロードバランシングの利点, (28 ページ)
EtherChannel の設定方法
EtherChannel の設定後、ポートチャネル インターフェイスに適用した設定変更は、そのポートチャ
ネル インターフェイスに割り当てられたすべての物理ポートに適用されます。また、物理ポート
に適用した設定変更は、設定を適用したポートだけに作用します。
レイヤ 2 EtherChannel の設定 (CLI)
2 EtherChannel を設定するには、channel-group インターフェイス コンフィギュレーション コマン
ドを使用して、チャネルグループにポートを割り当てます。このコマンドにより、ポートチャネ
ル論理インターフェイスが自動的に作成されます。
手順の概要
1. configure terminal
2. interface interface-id
3. switchport mode {access | trunk}
4. switchport access vlan vlan-id
5. channel-group channel-group-number mode {auto [non-silent] | desirable [non-silent ] | on } | { active
| passive}
6. end
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700
シリーズ)
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OL-32322-01-J
EtherChannel およびリンクステート トラッキングの設定
レイヤ 2 EtherChannel の設定 (CLI)
手順の詳細
コマンドまたはアクション 目的
ステップ 1 configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
例:
Controller# configure
terminal
ステップ 2 interface interface-id
例:
物理ポートを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを
開始します。
指定できるインターフェイスは、物理ポートです。
Controller(config)#
interface
gigabitethernet2/0/1
PAgP EtherChannel の場合、同じタイプおよび速度のポートを 8 つまで同じグ
ループに設定できます。
LACP EtherChannel の場合、同じタイプのイーサネット ポートを 16 まで設定
できます。 最大 8 個をアクティブに、最大 8 個をスタンバイ モードにでき
ます。
ステップ 3 switchport mode {access |
trunk}
すべてのポートをスタティックアクセス ポートとして同じ VLAN に割り当
てるか、またはトランクとして設定します。
ポートをスタティックアクセス ポートとして設定する場合は、ポートを 1 つ
の VLAN にのみ割り当ててください。 指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。
例:
Controller(config-if)#
switchport mode access
ステップ 4 switchport access vlan vlan-id ポートをスタティックアクセス ポートとして設定する場合は、ポートを 1 つ
の VLAN にのみ割り当ててください。 指定できる範囲は 1 ~ 4094 です。
例:
Controller(config-if)#
switchport access vlan 22
ステップ 5 channel-group
channel-group-number mode
{auto [non-silent] | desirable
[non-silent ] | on } | { active |
passive}
チャネル グループにポートを割り当て、PAgP モードまたは LACP モードを
指定します。
channel-group-number の範囲は 1 ~ 128 です。
mode には、次のキーワードのいずれか 1 つを選択します。
• auto:PAgP デバイスが検出された場合のみ、PAgP をイネーブルにしま
例:
Controller(config-if)#
channel-group 5 mode auto
す。 ポートをパッシブ ネゴシエーション ステートにします。この場
合、ポートは受信する PAgP パケットに応答しますが、PAgP パケット
ネゴシエーションを開始することはありません。このキーワードは、
EtherChannel メンバがcontrollers スタックの異なるcontrollerのものである
場合にはサポートされません。
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700 シ
リーズ)
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EtherChannel およびリンクステート トラッキングの設定
レイヤ 2 EtherChannel の設定 (CLI)
コマンドまたはアクション 目的
• desirable:PAgP を無条件でイネーブルにします。 ポートをアクティブ
ネゴシエーション ステートにします。この場合、ポートは PAgP パケッ
トを送信することによって、相手ポートとのネゴシエーションを開始し
ます。 このキーワードは、EtherChannel メンバがcontrollers スタックの
異なるcontrollerのものである場合にはサポートされません。
• on :PAgP または LACP を使用せずにポートが強制的にチャネル化され
ます。 on モードでは、使用可能な EtherChannel が存在するのは、on
モードのポート グループが、on モードの別のポート グループに接続す
る場合だけです。
• non-silent : (任意)controller が PAgP 対応のパートナーに接続されて
いる場合、ポートが auto または desirable モードになると非サイレント
動作を行うようにcontroller ポートを設定します。 non-silent を指定しな
いと、サイレントが想定されます。 サイレント設定は、ファイル サー
バまたはパケット アナライザとの接続に適しています。 サイレントを
設定すると、PAgP が動作してチャネル グループにポートを結合し、こ
のポートが伝送に使用されます。
• active:LACP デバイスが検出された場合に限り、LACP をイネーブルに
します。 ポートをアクティブ ネゴシエーション ステートにします。こ
の場合、ポートは LACP パケットを送信することによって、相手ポート
とのネゴシエーションを開始します。
• passive:ポート上で LACP をイネーブルにして、ポートをパッシブ ネ
ゴシエーション ステートにします。この場合、ポートは受信する LACP
パケットに応答しますが、LACP パケット ネゴシエーションを開始する
ことはありません。
ステップ 6 end
特権 EXEC モードに戻ります。
例:
Controller(config-if)# end
関連トピック
EtherChannel の概要, (16 ページ)
EtherChannel のモード, (17 ページ)
Controllers上の EtherChannel, (18 ページ)
EtherChannel リンクのフェールオーバー, (19 ページ)
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700
シリーズ)
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EtherChannel およびリンクステート トラッキングの設定
レイヤ 3 EtherChannel の設定 (CLI)
LACP モード, (24 ページ)
PAgP モード , (21 ページ)
サイレント モード, (22 ページ)
EtherChannel 設定時の注意事項, (31 ページ)
EtherChannel のデフォルト設定, (29 ページ)
レイヤ 2 EtherChannel 設定時の注意事項, (33 ページ)
レイヤ 3 EtherChannel の設定 (CLI)
レイヤ 3 EtherChannel にイーサネット ポートを割り当てるには、特権 EXEC モードで次の手順を
実行します。 この手順は必須です。
手順の概要
1. configure terminal
2. interface interface-id
3. no ip address
4. no switchport
5. channel-group channel-group-number mode { auto [ non-silent ] | desirable [ non-silent ] | on } |
{ active | passive }
6. end
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
例:
Controller# configure
terminal
ステップ 2
interface interface-id
例:
物理ポートを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを
開始します。
有効なインターフェイスには、物理ポートが含まれます。
Controller(config)#
interface gigabitethernet
1/0/2
PAgP EtherChannel の場合、同じタイプおよび速度のポートを 8 つまで同じ
グループに設定できます。
LACP EtherChannel の場合、同じタイプのイーサネット ポートを 16 まで設
定できます。 最大 8 個をアクティブに、最大 8 個をスタンバイ モードにで
きます。
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700 シ
リーズ)
OL-32322-01-J
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EtherChannel およびリンクステート トラッキングの設定
レイヤ 3 EtherChannel の設定 (CLI)
ステップ 3
コマンドまたはアクション
目的
no ip address
物理ポートに割り当てられている IP アドレスがないことを確認します。
例:
Controller(config-if)# no
ip address
ステップ 4
no switchport
ポートをレイヤ 3 モードにします。
例:
Controller(config-if)# no
switchport
ステップ 5
channel-group
チャネル グループにポートを割り当て、PAgP モードまたは LACP モードを
channel-group-number mode { 指定します。
auto [ non-silent ] | desirable
[ non-silent ] | on } | { active mode には、次のキーワードのいずれか 1 つを選択します。
| passive }
• auto:PAgP デバイスが検出された場合に限り、PAgP をイネーブルに
します。 ポートをパッシブ ネゴシエーション ステートにします。この
例:
場合、ポートは受信する PAgP パケットに応答しますが、PAgP パケッ
Controller(config-if)#
ト ネゴシエーションを開始することはありません。 このキーワード
channel-group 5 mode auto
は、EtherChannel メンバがcontroller スタックの異なるcontrollersのもの
である場合にはサポートされません。
• desirable:PAgP を無条件でイネーブルにします。 ポートをアクティブ
ネゴシエーション ステートにします。この場合、ポートは PAgP パケッ
トを送信することによって、相手ポートとのネゴシエーションを開始
します。 このキーワードは、EtherChannel メンバがcontroller スタック
の異なるcontrollersのものである場合にはサポートされません。
• on:PAgP や LACP を使用しないで、ポートを強制的にチャネル化しま
す。 on モードでは、使用可能な EtherChannel が存在するのは、on モー
ドのポート グループが、on モードの別のポート グループに接続する場
合だけです。
• non-silent:(任意)controllerが PAgP 対応のパートナーに接続されて
いる場合、ポートが auto または desirable モードになると、非サイレン
ト動作を行うようにcontroller ポートを設定します。 non-silent を指定
しないと、サイレントが想定されます。 サイレント設定は、ファイル
サーバまたはパケット アナライザとの接続に適しています。 サイレン
トを設定すると、PAgP が動作してチャネル グループにポートを結合
し、このポートが伝送に使用されます。
• active:LACP デバイスが検出された場合に限り、LACP をイネーブル
にします。 ポートをアクティブ ネゴシエーション ステートにします。
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700
シリーズ)
38
OL-32322-01-J
EtherChannel およびリンクステート トラッキングの設定
EtherChannel ロードバランシングの設定(CLI)
コマンドまたはアクション
目的
この場合、ポートは LACP パケットを送信することによって、相手ポー
トとのネゴシエーションを開始します。
• passive:ポート上で LACP をイネーブルにして、ポートをパッシブ ネ
ゴシエーション ステートにします。この場合、ポートは受信する LACP
パケットに応答しますが、LACP パケット ネゴシエーションを開始す
ることはありません。
ステップ 6
特権 EXEC モードに戻ります。
end
例:
Controller(config-if)# end
EtherChannel ロードバランシングの設定(CLI)
複数の異なる転送方式の 1 つを使用するように EtherChannel ロードバランシングを設定できます。
このタスクはオプションです。
手順の概要
1. configure terminal
2. port-channel load-balance { dst-ip | dst-mac | dst-mixed-ip-port | dst-port | extended [dst-ip |
dst-mac | dst-port | ipv6-label | l3-proto | src-ip | src-mac | src-port ] | src-dst-ip | src-dst-mac
src-dst-mixed-ip-port src-dst-portsrc-ip | src-mac | src-mixed-ip-port | src-port}
3. end
手順の詳細
コマンドまたはアクション
ステップ 1 configure terminal
目的
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
例:
Controller# configure terminal
ステップ 2 port-channel load-balance { dst-ip | EtherChannel のロードバランシング方式を設定します。
dst-mac | dst-mixed-ip-port | dst-port
| extended [dst-ip | dst-mac | dst-port デフォルトは src-mac です。
| ipv6-label | l3-proto | src-ip |
次のいずれかの負荷分散方式を選択します。
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700 シ
リーズ)
OL-32322-01-J
39
EtherChannel およびリンクステート トラッキングの設定
EtherChannel ロードバランシングの設定(CLI)
コマンドまたはアクション
src-mac | src-port ] | src-dst-ip |
src-dst-mac src-dst-mixed-ip-port
src-dst-portsrc-ip | src-mac |
src-mixed-ip-port | src-port}
目的
• dst-ip:宛先ホストの IP アドレスを指定します。
• dst-mac:着信パケットの宛先ホストの MAC アドレスを指定し
ます。
• dst-mixed-ip-port:ホストの IP アドレスおよび TCP/UDP ポー
例:
トを指定します。
Controller(config)# port-channel
load-balance src-mac
• dst-port:宛先 TCP/UDP ポートを指定します。
• extended:標準コマンドで使用可能なもの以外に、送信元およ
び宛先の方式を組み合わせた、拡張ロード バランシング方式を
指定します。
• ipv6-label:IPv6 フロー ラベルを指定します。
• l3-proto:レイヤ 3 プロトコルを指定します。
• src-dst-ip:送信元および宛先ホストの IP アドレスを指定しま
す。
• src-dst-mac:送信元および宛先ホストの MAC アドレスを指定
します。
• src-dst-mixed-ip-port:送信元および宛先ホストの IP アドレス
および TCP/UDP ポートを指定します。
• src-dst-port:送信元および宛先 TCP/UDP ポートを指定します。
• src-ip:送信元ホストの IP アドレスを指定します。
• src-mac:着信パケットの送信元 MAC アドレスを指定します。
• src-mixed-ip-port:送信元ホストの IP アドレスおよび TCP/UDP
ポートを指定します。
• src-port:送信元 TCP/UDP ポートを指定します。
ステップ 3 end
特権 EXEC モードに戻ります。
例:
Controller(config)# end
関連トピック
ロードバランシングおよび転送方式, (26 ページ)
MAC アドレス転送, (27 ページ)
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700
シリーズ)
40
OL-32322-01-J
EtherChannel およびリンクステート トラッキングの設定
EtherChannel 拡張ロードバランシングの設定(CLI)
IP アドレス転送, (27 ページ)
ロードバランシングの利点, (28 ページ)
EtherChannel 設定時の注意事項, (31 ページ)
レイヤ 2 EtherChannel 設定時の注意事項, (33 ページ)
EtherChannel のデフォルト設定, (29 ページ)
レイヤ 3 EtherChannel 設定時の注意事項, (34 ページ)
EtherChannel 拡張ロードバランシングの設定(CLI)
ロードバランシング方式を組み合わせて使用する場合には、拡張ロードバランシングを設定しま
す。
このタスクはオプションです。
手順の概要
1. configure terminal
2. port-channel load-balance extended [ dst-ip | dst-mac dst-port | ipv6-label | l3-proto | src-ip |
src-mac | src-port ]
3. end
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
例:
Controller# configure terminal
ステップ 2
port-channel load-balance extended [
EtherChannel 拡張ロードバランシング方式を設定します。
dst-ip | dst-mac dst-port | ipv6-label |
l3-proto | src-ip | src-mac | src-port ] デフォルトは src-mac です。
次のいずれかの負荷分散方式を選択します。
例:
• dst-ip:宛先ホストの IP アドレスを指定します。
Controller(config)# port-channel
load-balance extended dst-ip dst-mac
src-ip
• dst-mac:着信パケットの宛先ホストの MAC アドレスを
指定します。
• dst-port:宛先 TCP/UDP ポートを指定します。
• ipv6-label:IPv6 フロー ラベルを指定します。
• l3-proto:レイヤ 3 プロトコルを指定します。
• src-ip:送信元ホストの IP アドレスを指定します。
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700 シ
リーズ)
OL-32322-01-J
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EtherChannel およびリンクステート トラッキングの設定
PAgP 学習方式およびプライオリティの設定 (CLI)
コマンドまたはアクション
目的
• src-mac:着信パケットの送信元 MAC アドレスを指定し
ます。
• src-port:送信元 TCP/UDP ポートを指定します。
ステップ 3
特権 EXEC モードに戻ります。
end
例:
Controller(config)# end
PAgP 学習方式およびプライオリティの設定 (CLI)
このタスクはオプションです。
手順の概要
1. configure terminal
2. interface interface-id
3. pagp learn-method physical-port
4. pagp port-priority priority
5. end
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
例:
Controller# configure terminal
ステップ 2
interface interface-id
伝送ポートを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション
モードを開始します。
例:
Controller(config)# interface
gigabitethernet 1/0/2
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700
シリーズ)
42
OL-32322-01-J
EtherChannel およびリンクステート トラッキングの設定
LACP ホット スタンバイ ポートの設定
ステップ 3
コマンドまたはアクション
目的
pagp learn-method physical-port
PAgP 学習方式を選択します。
例:
Controller(config-if)# pagp
learn-method physical port
デフォルトでは、aggregation-port learning が選択されています。
つまり、EtherChannel 内のポートのいずれかを使用して、controller
がパケットを送信元に送信します。 集約ポート ラーナーの場合、
どの物理ポートにパケットが届くかは重要ではありません。
物理ポート ラーナーである別のcontrollerに接続する物理ポートを
選択します。 port-channel load-balance グローバル コンフィギュ
レーション コマンドを src-mac に設定してください。
学習方式はリンクの両端で同じ方式に設定する必要があります。
ステップ 4
pagp port-priority priority
例:
Controller(config-if)# pagp
port-priority 200
ステップ 5
選択したポートがパケット伝送用として選択されるように、プラ
イオリティを割り当てます。
priority に指定できる範囲は 0 ~ 255 です。 デフォルト値は 128
です。 プライオリティが高いほど、ポートが PAgP 伝送に使用さ
れる可能性が高くなります。
特権 EXEC モードに戻ります。
end
例:
Controller(config-if)# end
関連トピック
PAgP 学習方式およびプライオリティ, (22 ページ)
EtherChannel 設定時の注意事項, (31 ページ)
EtherChannel のデフォルト設定, (29 ページ)
EtherChannel、PAgP、および LACP ステータスのモニタ, (49 ページ)
レイヤ 2 EtherChannel 設定時の注意事項, (33 ページ)
LACP ホット スタンバイ ポートの設定
LACP がイネーブルの場合、ソフトウェアはデフォルトで、チャネルにおける LACP 互換ポート
の最大数(最大 16 個のポート)の設定を試みます。 一度にアクティブにできる LACP リンクは
8 つだけです。残りの 8 個のリンクがホット スタンバイ モードになります。 アクティブ リンク
の 1 つが非アクティブになると、ホット スタンバイ モードのリンクが代わりにアクティブになり
ます。
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700 シ
リーズ)
OL-32322-01-J
43
EtherChannel およびリンクステート トラッキングの設定
LACP ホット スタンバイ ポートの設定
チャネルでアクティブ ポートの最大数を指定することでデフォルト動作を上書きできます。この
場合、残りのポートがホット スタンバイ ポートになります。 たとえばチャネルで最大 5 個のポー
トを指定した場合、11 個までのポートがホット スタンバイ ポートになります。
9 つ以上のリンクが EtherChannel グループとして設定された場合、ソフトウェアは LACP プライ
オリティに基づいてアクティブにするホット スタンバイ ポートを決定します。 ソフトウェアは、
LACP を操作するシステム間のすべてのリンクに、次の要素(プライオリティ順)で構成された
一意のプライオリティを割り当てます。
• LACP システム プライオリティ
• システム ID(controller MAC アドレス)
• LACP ポート プライオリティ
• ポート番号
プライオリティの比較においては、数値が小さいほどプライオリティが高くなります。 プライオ
リティは、ハードウェア上の制約がある場合に、すべての互換ポートが集約されないように、ス
タンバイ モードにするポートを決定します。
アクティブ ポートかホット スタンバイ ポートかを判別するには、次の(2 つの)手順を使用しま
す。 まず、数値的に低いシステム プライオリティとシステム ID を持つシステムの方を選びます。
次に、ポートプライオリティおよびポート番号の値に基づいて、そのシステムのアクティブポー
トとホット スタンバイ ポートを決定します。 他のシステムのポート プライオリティとポート番
号の値は使用されません。
ソフトウェアのアクティブおよびスタンバイ リンクの選択方法に影響を与えるように、LACP シ
ステム プライオリティおよび LACP ポート プライオリティのデフォルト値を変更できます。
LACP 最大バンドル機能の設定(CLI)
ポート チャネルで許可されるバンドル化された LACP ポートの最大数を指定すると、ポート チャ
ネル内の残りのポートがホット スタンバイ ポートとして指定されます。
ポート チャネルの LACP ポートの最大数を設定するには、特権 EXEC モードで開始して、次の手
順に従います。 この手順は任意です。
手順の概要
1. configure terminal
2. interface port-channel channel-number
3. lacp max-bundle max-bundle-number
4. end
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700
シリーズ)
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OL-32322-01-J
EtherChannel およびリンクステート トラッキングの設定
LACP ホット スタンバイ ポートの設定
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開始し
ます。
例:
Controller# configure terminal
ステップ 2
interface port-channel channel-number
例:
ポート チャネルのインターフェイス コンフィギュ
レーション モードを開始します。
指定できる範囲は 1 ~ 128 です。
Controller(config)# interface port-channel
2
ステップ 3
lacp max-bundle max-bundle-number
例:
ポートチャネル バンドルで LACP ポートの最大数を
指定します。
指定できる範囲は 1 ~ 8 です。
Controller(config-if)# lacp max-bundle 3
ステップ 4
特権 EXEC モードに戻ります。
end
例:
Controller(config)# end
関連トピック
LACP とリンクの冗長性 , (25 ページ)
LACP ホット スタンバイ ポートの設定:例, (52 ページ)
ポート チャネル最小リンク機能の設定(CLI)
リンク アップ状態で、リンク アップ ステートに移行するポート チャネル インターフェイスの
EtherChannel でバンドルする必要のあるアクティブ ポートの最小数を指定できます。
ポート チャネルに必要なリンクの最小数を設定するには、特権 EXEC モードで開始して、次の手
順に従います。 この手順は任意です。
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700 シ
リーズ)
OL-32322-01-J
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EtherChannel およびリンクステート トラッキングの設定
LACP ホット スタンバイ ポートの設定
手順の概要
1. configure terminal
2. interface port-channel channel-number
3. port-channel min-links min-links-number
4. end
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開始しま
す。
例:
Controller# configure terminal
ステップ 2
interface port-channel channel-number
例:
ポートチャネルのインターフェイス コンフィギュレー
ション モードを開始します。
channel-number の範囲は 1 ~ 128 です。
Controller(config)# interface
port-channel 2
ステップ 3
port-channel min-links min-links-number
例:
Controller(config-if)# port-channel
min-links 3
ステップ 4
リンク アップ状態で、リンク アップ ステートに移行す
るポート チャネル インターフェイスの EtherChannel で
バンドルする必要のあるメンバ ポートの最小数を指定で
きます。
min-links-number の範囲は 2 ~ 8 です。
特権 EXEC モードに戻ります。
end
例:
Controller(config)# end
関連トピック
LACP とリンクの冗長性 , (25 ページ)
LACP ホット スタンバイ ポートの設定:例, (52 ページ)
LACP システム プライオリティの設定(CLI)
lacp system-priority グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、LACP をイネーブ
ルにしているすべての EtherChannel に対してシステム プライオリティを設定できます。 LACP を
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700
シリーズ)
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OL-32322-01-J
EtherChannel およびリンクステート トラッキングの設定
LACP ホット スタンバイ ポートの設定
設定済みの各チャネルに対しては、システムプライオリティを設定できません。デフォルト値を
変更すると、ソフトウェアのアクティブおよびスタンバイ リンクの選択方法に影響します。
show etherchannel summary 特権 EXEC コマンドを使用して、ホット スタンバイ モードのポート
を確認できます(ポートステート フラグが H になっています)。
LACP システム プライオリティを設定するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。 こ
の手順は任意です。
手順の概要
1. configure terminal
2. lacp system-priority priority
3. end
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開始しま
す。
例:
Controller# configure terminal
ステップ 2
ステップ 3
lacp system-priority priority
LACP システム プライオリティを設定します。
例:
指定できる範囲は 1 ~ 65535 です。 デフォルト値は
32768 です。
Controller(config)# lacp
system-priority 32000
値が小さいほど、システムプライオリティは高くなり
ます。
end
特権 EXEC モードに戻ります。
例:
Controller(config)# end
関連トピック
EtherChannel 設定時の注意事項, (31 ページ)
EtherChannel のデフォルト設定, (29 ページ)
レイヤ 2 EtherChannel 設定時の注意事項, (33 ページ)
EtherChannel、PAgP、および LACP ステータスのモニタ, (49 ページ)
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700 シ
リーズ)
OL-32322-01-J
47
EtherChannel およびリンクステート トラッキングの設定
LACP ホット スタンバイ ポートの設定
LACP ポート プライオリティの設定(CLI)
デフォルトでは、すべてのポートは同じポート プライオリティです。 ローカル システムのシス
テム プライオリティおよびシステム ID の値がリモート システムよりも小さい場合は、LACP
EtherChannel ポートのポート プライオリティをデフォルトよりも小さい値に変更して、最初にア
クティブになるホットスタンバイ リンクを変更できます。 ホット スタンバイ ポートは、番号が
小さい方が先にチャネルでアクティブになります。 show etherchannel summary 特権 EXEC コマ
ンドを使用して、ホット スタンバイ モードのポートを確認できます(ポートステート フラグが
H になっています)。
(注)
LACP がすべての互換ポートを集約できない場合(たとえば、ハードウェアの制約が大きいリ
モート システム)、EtherChannel 中でアクティブにならないポートはすべてホット スタンバ
イ ステートになり、チャネル化されたポートのいずれかが機能しない場合に限り使用されま
す。
LACP ポート プライオリティを設定するには、特権 EXEC モードで次の手順を実行します。 この
手順は任意です。
手順の概要
1. configure terminal
2. interface interface-id
3. lacp port-priority priority
4. end
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開始しま
す。
例:
Controller# configure terminal
ステップ 2
interface interface-id
設定するポートを指定し、インターフェイス コンフィ
ギュレーション モードを開始します。
例:
Controller(config)# interface
gigabitethernet 1/0/2
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700
シリーズ)
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OL-32322-01-J
EtherChannel およびリンクステート トラッキングの設定
EtherChannel、PAgP、および LACP ステータスのモニタ
ステップ 3
コマンドまたはアクション
目的
lacp port-priority priority
LACP ポート プライオリティを設定します。
例:
Controller(config-if)# lacp
port-priority 32000
ステップ 4
指定できる範囲は 1 ~ 65535 です。 デフォルト値は
32768 です。 値が小さいほど、ポートが LACP 伝送に
使用される可能性が高くなります。
特権 EXEC モードに戻ります。
end
例:
Controller(config-if)# end
関連トピック
EtherChannel 設定時の注意事項, (31 ページ)
EtherChannel のデフォルト設定, (29 ページ)
レイヤ 2 EtherChannel 設定時の注意事項, (33 ページ)
EtherChannel、PAgP、および LACP ステータスのモニタ, (49 ページ)
EtherChannel、PAgP、および LACP ステータスのモニタ
この表に記載されているコマンドを使用して EtherChannel、PAgP、および LACP ステータスを表
示できます。
表 7:EtherChannel、PAgP、および LACP ステータスのモニタ用コマンド
コマンド
説明
clear lacp { channel-group-number counters |
counters }
LACP チャネル グループ情報およびトラフィッ
ク カウンタをクリアします。
clear pagp { channel-group-number counters |
counters }
PAgP チャネル グループ情報およびトラフィッ
ク カウンタをクリアします。
show etherchannel [ channel-group-number {
detail | port | port-channel | protocol |
summary }] [ detail | load-balance | port |
port-channel | protocol | summary ]
EtherChannel 情報が簡潔、詳細に、1 行のサマ
リー形式で表示されます。 ロード バランシン
グ方式またはフレーム配布方式、ポート、ポー
トチャネル、プロトコルの情報も表示されま
す。
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700 シ
リーズ)
OL-32322-01-J
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EtherChannel およびリンクステート トラッキングの設定
EtherChannel の設定例
コマンド
説明
show pagp [ channel-group-number ] { counters
| internal | neighbor }
トラフィック情報、内部 PAgP 設定、ネイバー
情報などの PAgP 情報が表示されます。
show pagp [ channel-group-number ] dual-active デュアルアクティブ検出ステータスが表示され
ます。
show lacp [ channel-group-number ] { counters |
internal | neighbor | sys-id}
トラフィック情報、内部 LACP 設定、ネイバー
情報などの LACP 情報が表示されます。
show running-config
設定エントリを確認します。
show etherchannel load-balance
ポート チャネル内のポート間のロード バラン
シング、またはフレーム配布方式を表示しま
す。
関連トピック
PAgP 学習方式およびプライオリティの設定 (CLI), (42 ページ)
PAgP 学習方式およびプライオリティ, (22 ページ)
LACP システム プライオリティの設定(CLI), (46 ページ)
LACP ポート プライオリティの設定(CLI), (48 ページ)
EtherChannel の設定例
レイヤ 2 EtherChannel の設定:例
この例では、スタック内の 1 つのcontrollerに EtherChannel を設定する例を示します。 2 つのポー
トを VLAN 10 のスタティック アクセス ポートとして、PAgP モードが desirable であるチャネル
5 に割り当てます。
Controller# configure terminal
Controller(config)# interface range gigabitethernet2/0/1 -2
Controller(config-if-range)# switchport mode access
Controller(config-if-range)# switchport access vlan 10
Controller(config-if-range)# channel-group 5 mode desirable non-silent
Controller(config-if-range)# end
この例では、スタック内の 1 つのcontrollerに EtherChannel を設定する例を示します。 2 つのポー
トは VLAN 10 のスタティックアクセス ポートとして、LACP モードが active であるチャネル 5
に割り当てられます。
Controller# configure terminal
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700
シリーズ)
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OL-32322-01-J
EtherChannel およびリンクステート トラッキングの設定
レイヤ 3 EtherChannel の設定:例
Controller(config)# interface range gigabitethernet2/0/1 -2
Controller(config-if-range)# switchport mode access
Controller(config-if-range)# switchport access vlan 10
Controller(config-if-range)# channel-group 5 mode active
Controller(config-if-range)# end
次の例では、クロススタック EtherChannel を設定する方法を示します。 LACP passive モードを使
用して、VLAN 10 内のスタティックアクセス ポートとしてスタック メンバ 1 のポートを 2 つ、
スタック メンバ 2 のポートを 1 つチャネル 5 に割り当てます。
Controller# configure terminal
Controller(config)# interface range gigabitethernet2/0/4 -5
Controller(config-if-range)# switchport mode access
Controller(config-if-range)# switchport access vlan 10
Controller(config-if-range)# channel-group 5 mode passive
Controller(config-if-range)# exit
Controller(config)# interface gigabitethernet3/0/3
Controller(config-if)# switchport mode access
Controller(config-if)# switchport access vlan 10
Controller(config-if)# channel-group 5 mode passive
Controller(config-if)# exit
レイヤ 3 EtherChannel の設定:例
この例では、レイヤ 3 インターフェイスの設定方法を示します。 2 つのポートは、LACP モード
が active であるチャネル 5 に割り当てられます。
Controller# configure terminal
Controller(config)# interface range gigabitethernet2/0/1 -2
Controller(config-if-range)# no ip address
Controller(config-if-range)# no switchport
Controller(config-if-range)# channel-group 5 mode active
Controller(config-if-range)# end
この例では、クロススタック レイヤ 3 EtherChannel の設定方法を示します。 スタック メンバー 2
の 2 つのポートとスタック メンバー 3 の 1 つのポートは、LACP active モードでチャネル 7 に割り
当てられます。
Controller# configure terminal
Controller(config)# interface range gigabitethernet2/0/4 -5
Controller(config-if-range)# no ip address
Controller(config-if-range)# no switchport
Controller(config-if-range)# channel-group 7 mode active
Controller(config-if-range)# exit
Controller(config)# interface gigabitethernet3/0/3
Controller(config-if)# no ip address
Controller(config-if)# no switchport
Controller(config-if)# channel-group 7 mode active
Controller(config-if)# exit
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700 シ
リーズ)
OL-32322-01-J
51
EtherChannel およびリンクステート トラッキングの設定
LACP ホット スタンバイ ポートの設定:例
LACP ホット スタンバイ ポートの設定:例
この例では、少なくとも 3 個のアクティブ ポートがある場合にアクティブ化される EtherChannel
を設定する例を示します(ポート チャネル 2)。これは、7 個のアクティブ ポートとホット スタ
ンバイ ポートとしての最大 9 個の残りのポートから構成されます。
Controller# configure terminal
Controller(config)# interface port-channel 2
Controller(config-if)# port-channel min-links 3
Controller(config-if)# lacp max-bundle 7
関連トピック
LACP 最大バンドル機能の設定(CLI), (44 ページ)
LACP とリンクの冗長性 , (25 ページ)
ポート チャネル最小リンク機能の設定(CLI), (45 ページ)
LACP とリンクの冗長性 , (25 ページ)
EtherChannels の追加リファレンス
関連資料
関連項目
マニュアル タイトル
レイヤ 2 コマンド リファレンス
Layer 2 Command Reference (Cisco WLC 5700
Series)
エラー メッセージ デコーダ
説明
Link
このリリースのシステム エラー メッセージを
調査し解決するために、エラー メッセージ デ
コーダ ツールを使用します。
https://www.cisco.com/cgi-bin/Support/Errordecoder/
index.cgi
標準および RFC
標準/RFC
Title
なし
—
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700
シリーズ)
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OL-32322-01-J
EtherChannel およびリンクステート トラッキングの設定
EtherChannels の機能情報
MIB
MIB
MIB のリンク
本リリースでサポートするすべての MIB
選択したプラットフォーム、Cisco IOS リリー
ス、およびフィーチャ セットに関する MIB を
探してダウンロードするには、次の URL にあ
る Cisco MIB Locator を使用します。
http://www.cisco.com/go/mibs
テクニカル サポート
Link
説明
シスコのサポート Web サイトでは、シスコの http://www.cisco.com/support
製品やテクノロジーに関するトラブルシュー
ティングにお役立ていただけるように、マニュ
アルやツールをはじめとする豊富なオンライン
リソースを提供しています。
お使いの製品のセキュリティ情報や技術情報を
入手するために、Cisco Notification Service(Field
Notice からアクセス)、Cisco Technical Services
Newsletter、Really Simple Syndication(RSS)
フィードなどの各種サービスに加入できます。
シスコのサポート Web サイトのツールにアク
セスする際は、Cisco.com のユーザ ID およびパ
スワードが必要です。
EtherChannels の機能情報
リリース
変更内容
Cisco IOS XE 3.2SE
この機能が導入されました。
Cisco IOS XE 3.3SE
LACP 最大バンドル機能、ポー
ト チャネルの最小リンク機能
のサポートが追加されました。
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700 シ
リーズ)
OL-32322-01-J
53
EtherChannel およびリンクステート トラッキングの設定
EtherChannels の機能情報
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700
シリーズ)
54
OL-32322-01-J
第
3
章
Flex Link および MAC アドレス テーブル移動
更新機能の設定
• 機能情報の確認, 55 ページ
• Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新設定の制約事項, 55 ページ
• Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新に関する情報, 56 ページ
• Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新機能の設定方法, 63 ページ
• Flex Link、マルチキャスト高速コンバージェンス、および MAC アドレス テーブル移動更新
のモニタ, 70 ページ
• Flex Link の設定例, 71 ページ
• Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新の追加リファレンス, 76 ページ
• Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新の機能情報, 77 ページ
機能情報の確認
IEEE 802.1x ポートベース認証は、不正なデバイス(クライアント)によるネットワーク アクセス
を防止します。特に明記しない限り、スイッチという用語は、スタンドアロン スイッチおよびス
イッチ スタックを指します。
(注)スタック構成をサポートしているのは、LAN Base イメージを実行している Catalyst 2960-Sス
イッチだけです。
Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新設定の
制約事項
• Flex Link はレイヤ 2 ポートおよびポート チャネルだけでサポートされます。
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700 シ
リーズ)
OL-32322-01-J
55
Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新機能の設定
Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新に関する情報
• 最大 16 のバックアップ リンクを設定できます。
• アクティブ リンクには、Flex Link バックアップ リンクを 1 つだけ設定できます。バックアッ
プ リンクは、アクティブ インターフェイスとは異なるインターフェイスにする必要があり
ます。
• インターフェイスは 1 つの Flex Link ペアだけに属します。 インターフェイスは、1 つだけの
アクティブ リンクのバックアップ リンクにすることができます。 アクティブ リンクは、別
の Flex Link ペアに属することができません。
• どちらのリンクも、EtherChannel に属するポートには設定できません。 ただし、2 つのポー
ト チャネル(EtherChannel 論理インターフェイス)を Flex Link として設定でき、ポート チャ
ネルおよび物理インターフェイスを Flex Link として設定して、ポート チャネルか物理イン
ターフェイスのどちらかをアクティブ リンクにすることができます。
• バックアップ リンクはアクティブ リンクと同じタイプ(ギガビット イーサネットまたはポー
ト チャネル)にする必要はありません。 ただし、スタンバイ リンクがトラフィック転送を
開始した場合にループが発生したり動作が変更したりしないように、両方の Flex Link を同様
の特性で設定する必要があります。
• Flex Link ポートでは STP がディセーブルになります。 ポート上にある VLAN が STP 用に設
定されている場合でも、Flex Link ポートは STP に参加しません。 STP がイネーブルでない
場合は、設定されているトポロジでループが発生しないようにしてください。
関連トピック
Flex Link ペアのプリエンプション方式の設定 (CLI), (64 ページ)
Flex Link の設定(CLI), (63 ページ)
Flex Link の設定:例, (71 ページ)
Flex Link の VLAN ロード バランシングの設定 (CLI), (66 ページ)
Flex Link における VLAN ロード バランシングの設定:例, (72 ページ)
MAC アドレス テーブル移動更新メッセージの取得および処理用のController設定 (CLI), (
69 ページ)
MAC アドレス テーブル移動更新の設定(CLI), (68 ページ)
MAC アドレス テーブル移動更新の設定:例, (73 ページ)
Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新に関す
る情報
Flex Link
Flex Link は、レイヤ 2 インターフェイス(controller ポートまたはポート チャネル)のペアで、一
方のインターフェイスが他方のインターフェイスのバックアップとして機能するように設定され
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700
シリーズ)
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OL-32322-01-J
Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新機能の設定
Flex Link
ます。 この機能は、スパニングツリー プロトコル(STP)の代替ソリューションです。 ユーザ
は、STP をディセーブルにしても、基本的リンク冗長性を保つことができます。 Flex Link は、通
常、ユーザがcontrollerで STP を実行したくない場合に、サービス プロバイダーまたは企業ネット
ワークで設定されます。 controllerが STP を実行中の場合は、STP がすでにリンクレベルの冗長性
またはバックアップを提供しているため、Flex Link は不要です。
別のレイヤ 2 インターフェイスを Flex Link またはバックアップ リンクとして割り当てることで、
1 つのレイヤ 2 インターフェイス(アクティブ リンク)に Flex Link を設定します。 controllersで
は、Flex Link を、同じcontrollerまたはスタックの別のcontroller上で使用できます。 リンクの 1 つ
がアップでトラフィックを転送しているときは、もう一方のリンクがスタンバイ モードで、この
リンクがシャットダウンした場合にトラフィックの転送を開始できるように準備しています。ど
の時点でも、1 つのインターフェイスのみがリンクアップ ステートでトラフィックを転送してい
ます。 プライマリ リンクがシャットダウンされると、スタンバイ リンクがトラフィックの転送
を開始します。 アクティブ リンクがアップに戻った場合はスタンバイ モードになり、トラフィッ
クが転送されません。 STP は Flex Link インターフェイス上ではディセーブル化されています。
関連トピック
Flex Link ペアのプリエンプション方式の設定 (CLI), (64 ページ)
Flex Link の設定(CLI), (63 ページ)
Flex Link の設定:例, (71 ページ)
Flex Link の設定
次の図では、controller A のポート 1 および 2 がアップリンク スイッチ B および C に接続されてい
ます。 これらのスイッチは Flex Link として設定されているので、どちらかのインターフェイスが
トラフィックを転送し、もう一方のインターフェイスはスタンバイ モードになります。 ポート 1
がアクティブ リンクになる場合、ポート 1 とスイッチ B との間でトラフィックの転送を開始し、
ポート 2(バックアップ リンク)とスイッチ C との間のリンクでは、トラフィックは転送されま
せん。 ポート 1 がダウンした場合はポート 2 がアップし、トラフィックをスイッチ C に転送し始
めます。 ポート 1 は、再び動作を開始するとスタンバイ モードになり、トラフィックを転送しま
せん。ポート 2 がトラフィック転送を続けます。
また、トラフィックを転送する優先ポートを指定して、プリエンプション機能を設定できます。
たとえば、プリエンプション モードと Flex Link ペアを設定できます。 図のシナリオでは、ポー
ト 1 がバックアップとなって、ポート 2 より帯域幅が大きい場合、ポート 1 は 60 秒後にパケット
の転送を開始します。 ポート 2 がスタンバイとなります。 これを行うには、switchport backup
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700 シ
リーズ)
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Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新機能の設定
VLAN Flex Link ロード バランシングおよびサポート
interface preemption mode bandwidth および switchport backup interface preemption delay インター
フェイス コンフィギュレーション コマンドを入力します。
図 6:Flex Link の設定例
プライマリ(転送)リンクがダウンすると、トラップによってネットワーク管理ステーションが
通知を受けます。 スタンバイ リンクがダウンすると、トラップによってユーザが通知を受けま
す。
Flex Link はレイヤ 2 ポートおよびポート チャネルだけでサポートされ、VLAN またはレイヤ 3
ポートではサポートされません。
関連トピック
Flex Link ペアのプリエンプション方式の設定 (CLI), (64 ページ)
Flex Link の設定(CLI), (63 ページ)
VLAN Flex Link ロード バランシングおよびサポート
VLAN Flex Link ロード バランシングにより、ユーザは相互排他的な VLAN のトラフィックを両
方のポートで同時に転送するように Flex Link ペアを設定できます。 たとえば、Flex Link ポート
が 1 ~ 100 の VLAN に対して設定されている場合、最初の 50 の VLAN のトラフィックを 1 つの
ポートで転送し、残りの VLAN のトラフィックをもう一方のポートで転送できます。 どちらかの
ポートで障害が発生した場合には、もう一方のアクティブ ポートがすべてのトラフィックを転送
します。 障害が発生したポートが元に戻ると、優先 VLAN のトラフィックの転送を再開します。
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Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新機能の設定
Flex Link フェールオーバーによるマルチキャスト高速コンバージェンス
冗長性を提供する以外に、この Flex Link のペアはロード バランシングに使用できます。 Flex Link
VLAN ロード バランシングによってアップリンク controllersが制約を受けることはありません。
図 7:VLAN Flex Link ロード バランシングの設定例
Flex Link フェールオーバーによるマルチキャスト高速コンバージェン
ス
Flex Link マルチキャスト高速コンバージェンスにより、Flex Link 障害発生後のマルチキャスト ト
ラフィック コンバージェンス時間が短縮されます。 マルチキャスト高速コンバージェンスは
mrouter ポートとしてのバックアップ リンクの学習、IGMP レポートの生成、および IGMP レポー
トのリークを組み合わせて実行されます。
関連トピック
Flex Link フェールオーバーによるマルチキャスト高速コンバージェンスの設定: 例, (74 ペー
ジ)
その他の Flex Link ポートを mrouter ポートとして学習
通常のマルチキャスト ネットワークでは、個々の VLAN について 1 つのクエリアが選定されま
す。 ネットワーク エッジに展開されたcontrollerには、クエリーを受信するいずれかの Flex Link
ポートが存在します。 Flex Link ポートは常に、転送状態になります。
クエリーを受信するポートが、controllerの mrouter ポートとして追加されます。 mrouter ポート
は、controllerが学習したすべてのマルチキャスト グループの 1 つとして認識されます。 切り替え
の後、クエリーは別の Flex Link ポートによって受信されます。 この別の Flex Link ポートは mrouter
ポートとして認識されるようになります。 切り替えの後、マルチキャスト トラフィックは別の
Flex Link ポートを介して流れます。 トラフィック コンバージェンスを高速化するために、いずれ
かの Flex Link ポートが mrouter ポートとして学習されると、両方の Flex Link ポートが mrouter ポー
トとして認識されます。 いずれの Flex Link ポートも常に、マルチキャスト グループの一部とし
て扱われます。
通常の動作モードではいずれの Flex Link ポートもグループの一部として認識されますが、バック
アップ ポートを通過するトラフィックはすべてブロックされます。 mrouter ポートとしてバック
アップ ポートを追加しても、通常のマルチキャスト データ フローが影響を受けることはありま
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700 シ
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Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新機能の設定
MAC アドレス テーブル移動更新
せん。切り替えが生じると、バックアップポートのブロックが解除され、トラフィックが流れる
ようになります。この場合、バックアップポートのブロックが解除されるとただちに、アップス
トリーム データが流れ始めます。
IGMP レポートの生成
切り替えの後、バックアップ リンクがアップ状態になると、アップストリームでの新しいディス
トリビューション controllerでのマルチキャスト データの転送は開始されません。これは、ブロッ
クされた Flex Link ポートに接続されているアップストリーム ルータのポートが、マルチキャスト
グループの一部として認識されないからです。 マルチキャスト グループのレポートは、バック
アップ リンクがブロックされているため、ダウンストリーム controllerで転送されませんでした。
このポートのデータは、マルチキャスト グループが学習されるまで流れません。マルチキャスト
グループの学習は、レポートを受信した後にだけ行われます。
レポートは、一般クエリーが受信されると、ホストより送信されます。一般クエリーは、通常の
シナリオであれば 60 秒以内に送信されます。 バックアップ リンクが転送を開始し、マルチキャ
スト データの高速コンバージェンスを達成できるようになると、ダウンストリーム controllerが一
般クエリーを待つことなく、ただちにこのポート上のすべての学習済みグループに対し、プロキ
シ レポートを送信します。
IGMP レポートのリーク
マルチキャスト トラフィック コンバージェンスを最小限の損失で達成できるように、Flex Link の
アクティブ リンクがダウンする前に冗長データ パスを設定しておく必要があります。 これは、
Flex Link バックアップ リンクで IGMP レポート パケットだけをリークさせることで行えます。
こうしてリークさせた IGMP レポート メッセージがアップストリームのディストリビューション
ルータで処理されるため、マルチキャストデータのトラフィックはバックアップインターフェイ
スに転送されます。 バックアップ インターフェイスの着信トラフィックはすべてアクセス controller
の入り口部分でドロップされるため、ホストが重複したマルチキャスト トラフィックを受信する
ことはありません。 Flex Link のアクティブ リンクに障害が発生した場合、ただちにアクセス
controllerがバックアップ リンクからのトラフィックを受け入れ始めます。 このスキームの唯一の
欠点は、ディストリビューション controllers間のリンク、およびディストリビューションとアクセ
ス controllersの間のバックアップ リンクで帯域幅が大幅に消費される点です。 この機能はデフォ
ルトでディセーブルになっています。switchport backup interface interface-id multicast
fast-convergence コマンドを使用して、設定を変更できます。
切り替え時にこの機能がイネーブルになっている場合、controllerで転送ポートに設定されたバッ
クアップ ポート上でプロキシ レポートは生成されません。
MAC アドレス テーブル移動更新
MAC アドレス テーブル移動更新機能により、プライマリ(転送)リンクがダウンしてスタンバ
イ リンクがトラフィックの転送を開始したときに、controllerで高速双方向コンバージェンスが提
供されます。
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700
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OL-32322-01-J
Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新機能の設定
MAC アドレス テーブル移動更新
次の図では、コントローラとスイッチ B および C は Flex Link ペア経由で Flexlink を形成します。
ポート 3 はトラフィックの転送中で、ポート 2 はバックアップ ステートです。 スイッチ A はア
クセス スイッチで、スイッチ A のポート 1 および 2 がアップリンク スイッチ B および C に接続
されます。 無線クライアントの MAC アドレスは、スイッチ A のポート 1 で学習済みです。
図 8:MAC アドレス テーブル移動更新の例
上の図では、3 個の無線クライアントがアクセス ポイントに接続し、コントローラと通信します。
スイッチ A に接続された PC は、ポート 3 からポート 1 へのデータ パスを介して無線クライアン
トと通信します。 MAC アドレス テーブル移動更新機能がコントローラで設定されておらず、ポー
ト 3 がダウンした場合は、ポート 4 がトラフィックの転送を開始します。 ただし、少しの間は、
ポート 3 がダウンしているため、無線クライアントがトラフィックを PC に渡すことはできませ
ん。
MAC アドレス テーブル移動更新機能がコントローラで設定されイネーブル化されており、ポー
ト 3 がダウンした場合は、コントローラがポート 4 から MAC アドレス テーブル移動更新パケッ
ト(MMU)を送信します。 この MMU のパケットは無線クライアントのすべての MAC アドレス
を伝送します。 スイッチ C はポート 4 でこのパケットを取得し、ただちに無線クライアントの
MAC アドレスを学習します。これにより、再コンバージェンス時間が短縮されます。 PC はポー
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Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新機能の設定
Flex Link の VLAN ロード バランシング設定時の注意事項
ト 2 からポート 4 へのパスを使用して、無線クライアントにデータを送信します。 スイッチ C は
また、VLAN で同じ MMU パケットをブリッジングします。これにより、ネットワークのすべて
のスイッチで MAC アドレス テーブルが更新され、無線クライアントへの次のパケットがコント
ローラに対して適切なパスに向かうようになります。 コントローラは無線クライアントの MAC
アドレスだけを学習します。
関連トピック
MAC アドレス テーブル移動更新メッセージの取得および処理用のController設定 (CLI), (
69 ページ)
MAC アドレス テーブル移動更新の設定(CLI), (68 ページ)
MAC アドレス テーブル移動更新の設定:例, (73 ページ)
Flex Link の VLAN ロード バランシング設定時の注意事項
• Flex Link VLAN ロード バランシングでは、バックアップ インターフェイス上で優先される
VLAN を選択する必要があります。
• 同じ Flex Link ペアに対して、プリエンプション メカニズムと VLAN ロード バランシングを
設定することはできません。
関連トピック
Flex Link の VLAN ロード バランシングの設定 (CLI), (66 ページ)
Flex Link における VLAN ロード バランシングの設定:例, (72 ページ)
MAC アドレス テーブル移動更新設定時の注意事項
• アクセス controllerでこの機能のイネーブル化と設定を行うと、MAC アドレス テーブル移動
更新を送信(send)できます。
• MAC アドレス テーブル移動更新メッセージを取得(get)する場合、この機能をアップリン
ク controllersでイネーブルにして設定します。
デフォルトの Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新の設定
• Flex Link は設定されておらず、バックアップ インターフェイスは定義されていません。
• プリエンプション モードはオフです。
• プリエンプション遅延は 35 秒です。
• MAC アドレス テーブル移動更新機能は、 controller上で設定されません。
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700
シリーズ)
62
OL-32322-01-J
Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新機能の設定
Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新機能の設定方法
関連トピック
Flex Link ペアのプリエンプション方式の設定 (CLI), (64 ページ)
Flex Link の設定(CLI), (63 ページ)
Flex Link の設定:例, (71 ページ)
Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新機能の
設定方法
Flex Link の設定(CLI)
手順の概要
1. configure terminal
2. interface interface-id
3. switchport backup interface interface-id
4. end
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
例:
Controller# configure terminal
ステップ 2
interface interface-id
例:
Controller(conf)# interface
gigabitethernet1/0/1
ステップ 3
インターフェイスを指定し、インターフェイスコンフィギュ
レーション モードを開始します。 インターフェイスは物理
レイヤ 2 インターフェイスまたはポート チャネル(論理イ
ンターフェイス)に設定できます。
switchport backup interface interface-id 物理レイヤ 2 インターフェイス(ポート チャネル)をイン
ターフェイスがある Flex Link ペアの一部として設定しま
例:
す。 1 つのリンクがトラフィックを転送している場合、も
う一方のインターフェイスはスタンバイ モードです。
Controller(conf-if)# switchport
backup interface
gigabitethernet1/0/2
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700 シ
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63
Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新機能の設定
Flex Link の設定(CLI)
ステップ 4
コマンドまたはアクション
目的
end
特権 EXEC モードに戻ります。
例:
Controller(conf-if)# end
関連トピック
Flex Link, (56 ページ)
デフォルトの Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新の設定, (62 ページ)
Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新設定の制約事項, (55 ページ)
Flex Link の設定:例, (71 ページ)
Flex Link の設定, (57 ページ)
Flex Link、マルチキャスト高速コンバージェンス、および MAC アドレス テーブル移動更新の
モニタ, (70 ページ)
Flex Link の設定:例, (71 ページ)
Flex Link ペアのプリエンプション方式の設定 (CLI)
手順の概要
1. configure terminal
2. interface interface-id
3. switchport backup interface interface-id
4. switchport backup interface interface-id preemption mode [forced | bandwidth | off]
5. switchport backup interface interface-id preemption delay delay-time
6. end
7. show interface [interface-id] switchport backup
8. copy running-config startup config
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
configure terminal
グローバルコンフィギュレーションモードを開始します。
例:
Controller# configure terminal
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700
シリーズ)
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Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新機能の設定
Flex Link の設定(CLI)
ステップ 2
コマンドまたはアクション
目的
interface interface-id
インターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィ
ギュレーション モードを開始します。 インターフェイス
は物理レイヤ 2 インターフェイスまたはポート チャネル
(論理インターフェイス)に設定できます。
例:
Controller(conf)# interface
gigabitethernet1/0/1
ステップ 3
switchport backup interface interface-id
例:
Controller(conf-if)# switchport backup
interface gigabitethernet1/0/2
ステップ 4
物理レイヤ 2 インターフェイス(ポート チャネル)をイ
ンターフェイスがある Flex Link ペアの一部として設定し
ます。 1 つのリンクがトラフィックを転送している場合、
もう一方のインターフェイスはスタンバイ モードです。
switchport backup interface interface-id
Flex Link インターフェイス ペアのプリエンプション メカ
preemption mode [forced | bandwidth | off] ニズムおよび遅延を設定します。 次のプリエンプション
モードを設定することができます。
例:
• forced:(任意)アクティブ インターフェイスはバッ
Controller(conf-if)# switchport backup
interface gigabitethernet1/0/2
preemption mode forced
クアップをプリエンプトします。
• bandwidth:(任意)より大きい帯域幅のインター
フェイスが常にアクティブ インターフェイスとして
動作します。
• off:アクティブからバックアップへのプリエンプト
は発生しません。
ステップ 5
switchport backup interface interface-id
preemption delay delay-time
ポートが他のポートより先に使用されるまでの遅延時間を
設定します。
(注)
例:
遅延時間の設定は、forced モードおよび
bandwidth モードでのみ有効です。
Controller(conf-if)# switchport backup
interface gigabitethernet1/0/2
preemption delay 50
ステップ 6
特権 EXEC モードに戻ります。
end
例:
Controller(conf-if)# end
ステップ 7
show interface [interface-id] switchport
backup
設定を確認します。
例:
Controller# show interface
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Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新機能の設定
Flex Link の VLAN ロード バランシングの設定 (CLI)
コマンドまたはアクション
目的
gigabitethernet1/0/2 switchport backup
ステップ 8
copy running-config startup config
(任意)controller スタートアップ コンフィギュレーショ
ン ファイルに設定を保存します。
例:
Controller# copy running-config startup
config
関連トピック
Flex Link, (56 ページ)
デフォルトの Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新の設定, (62 ページ)
Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新設定の制約事項, (55 ページ)
Flex Link の設定:例, (71 ページ)
Flex Link の設定, (57 ページ)
Flex Link、マルチキャスト高速コンバージェンス、および MAC アドレス テーブル移動更新の
モニタ, (70 ページ)
Flex Link の設定:例, (71 ページ)
Flex Link の VLAN ロード バランシングの設定 (CLI)
手順の概要
1. configure terminal
2. interface interface-id
3. switchport backup interface interface-id prefer vlan vlan-range
4. end
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開始しま
す。
例:
Controller# configure terminal
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700
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Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新機能の設定
Flex Link の VLAN ロード バランシングの設定 (CLI)
ステップ 2
コマンドまたはアクション
目的
interface interface-id
インターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィ
ギュレーション モードを開始します。 インターフェイス
は物理レイヤ 2 インターフェイスまたはポート チャネル
(論理インターフェイス)に設定できます。
例:
Controller (config)# interface
gigabitethernet2/0/6
ステップ 3
switchport backup interface interface-id
prefer vlan vlan-range
例:
物理レイヤ 2 インターフェイス(またはポート チャネル)
を、インターフェイスを装備した Flex Link ペアの一部と
して設定し、インターフェイス上の VLANを指定します。
VLAN ID の範囲は 1 ~ 4094 です。
Controller (config-if)# switchport
backup interface
gigabitethernet2/0/8 prefer vlan 2
ステップ 4
特権 EXEC モードに戻ります。
end
例:
Controller (config-if)# end
関連トピック
Flex Link の VLAN ロード バランシング設定時の注意事項, (62 ページ)
Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新設定の制約事項, (55 ページ)
Flex Link における VLAN ロード バランシングの設定:例, (72 ページ)
Flex Link における VLAN ロード バランシングの設定:例, (72 ページ)
Flex Link、マルチキャスト高速コンバージェンス、および MAC アドレス テーブル移動更新の
モニタ, (70 ページ)
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700 シ
リーズ)
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Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新機能の設定
MAC アドレス テーブル移動更新の設定(CLI)
MAC アドレス テーブル移動更新の設定(CLI)
手順の概要
1. configure terminal
2. interface interface-id
3. 次のいずれかを使用します。
• switchport backup interface interface-id
• switchport backup interface interface-id mmu primary vlan vlan-id
4. end
5. mac address-table move update transmit
6. end
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
例:
Controller# configure terminal
ステップ 2
interface interface-id
例:
Controller#interface
gigabitethernet1/0/1
ステップ 3
次のいずれかを使用します。
• switchport backup interface
interface-id
• switchport backup interface
interface-id mmu primary vlan
vlan-id
例:
インターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュ
レーションモードを開始します。インターフェイスは物理レ
イヤ 2 インターフェイスまたはポート チャネル(論理イン
ターフェイス)に設定できます。
物理レイヤ 2 インターフェイス(またはポート チャネル)
を、インターフェイスを装備した Flex Link ペアの一部として
設定します。 MAC アドレス テーブル移動更新 VLAN はイン
ターフェイスで最も低い VLAN ID です。
物理レイヤ 2 インターフェイス(ポート チャネル)を設定
し、MAC アドレス テーブル移動更新の送信に使用される
VLAN ID をインターフェイスで指定します。
1 つのリンクがトラフィックを転送している場合、もう一方
のインターフェイスはスタンバイ モードです。
Controller(config-if)# switchport
backup interface
gigabitethernet0/2 mmu primary vlan
2
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シリーズ)
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Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新機能の設定
MAC アドレス テーブル移動更新の設定(CLI)
ステップ 4
コマンドまたはアクション
目的
end
グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。
例:
Controller(config-if)# end
ステップ 5
mac address-table move update transmit プライマリ リンクがダウンし、スタンバイ リンクを介して
controllerがトラフィックの転送を開始すると、アクセス
例:
controllerで、ネットワークの他のcontrollersに MAC アドレス
テーブル移動更新を送信できます。
Controller(config)#
mac address-table move update
transmit
ステップ 6
特権 EXEC モードに戻ります。
end
例:
Controller(config)# end
関連トピック
MAC アドレス テーブル移動更新の設定:例, (73 ページ)
Flex Link、マルチキャスト高速コンバージェンス、および MAC アドレス テーブル移動更新の
モニタ, (70 ページ)
MAC アドレス テーブル移動更新, (60 ページ)
Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新設定の制約事項, (55 ページ)
MAC アドレス テーブル移動更新の設定:例, (73 ページ)
MAC アドレス テーブル移動更新メッセージの取得および処理用のController設定
(CLI)
手順の概要
1. configure terminal
2. mac address-table move update receive
3. end
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700 シ
リーズ)
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69
Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新機能の設定
Flex Link、マルチキャスト高速コンバージェンス、および MAC アドレス テーブル移動更新のモニタ
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを
開始します。
例:
Controller# configure terminal
ステップ 2
mac address-table move update receive
controllerで MAC アドレス テーブル移動更新の
取得と処理を可能にします。
例:
Controller (config)# mac address-table move
update receive
ステップ 3
特権 EXEC モードに戻ります。
end
例:
Controller (config)# end
関連トピック
Flex Link、マルチキャスト高速コンバージェンス、および MAC アドレス テーブル移動更新の
モニタ, (70 ページ)
MAC アドレス テーブル移動更新の設定:例, (73 ページ)
MAC アドレス テーブル移動更新, (60 ページ)
Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新設定の制約事項, (55 ページ)
MAC アドレス テーブル移動更新の設定:例, (73 ページ)
Flex Link、マルチキャスト高速コンバージェンス、およ
び MAC アドレス テーブル移動更新のモニタ
コマンド
目的
show interface [interface-id]
switchport backup
インターフェイス用に設定された Flex Link バックアップ イ
ンターフェイス、または設定されたすべての Flex Link と、
各アクティブ インターフェイスおよびバックアップ イン
ターフェイスの状態(アップまたはスタンバイ モード)を
表示します。
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700
シリーズ)
70
OL-32322-01-J
Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新機能の設定
Flex Link の設定例
コマンド
目的
show ip igmp profile address-table
move update profile-id
特定の IGMP プロファイルまたはcontroller上で定義されて
いるすべての IGMP プロファイルを表示します。
show mac address-table move update controller上に MAC アドレス テーブル移動移動を表示しま
す。
関連トピック
Flex Link ペアのプリエンプション方式の設定 (CLI), (64 ページ)
Flex Link の設定(CLI), (63 ページ)
Flex Link の設定例
Flex Link の設定:例
この例では、バックアップ インターフェイスでインターフェイスを設定した後に、設定を確認す
る方法を示します。
Controller# show interface switchport backup
Switch Backup Interface Pairs:
Active Interface Backup Interface State
-----------------------------------------------------------------------GigabitEthernet1/0/1 GigabitEthernet1/0/2 Active Up/Backup Standby
この例では、バックアップ インターフェイス ペアにプリエンプション モードを強制として設定
した後に、設定を確認する方法を示します。
Controller# show interface switchport backup detail
Switch Backup Interface Pairs:
Active Interface Backup Interface State
-----------------------------------------------------------------------GigabitEthernet1/0/211 GigabitEthernet1/0/2 Active Up/Backup Standby
Interface Pair : Gi1/0/1, Gi1/0/2
Preemption Mode : forced
Preemption Delay : 50 seconds
Bandwidth : 100000 Kbit (Gi1/0/1), 100000 Kbit (Gi1/0/2)
Mac Address Move Update Vlan : auto
関連トピック
Flex Link ペアのプリエンプション方式の設定 (CLI), (64 ページ)
Flex Link の設定(CLI), (63 ページ)
Flex Link, (56 ページ)
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700 シ
リーズ)
OL-32322-01-J
71
Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新機能の設定
Flex Link における VLAN ロード バランシングの設定:例
デフォルトの Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新の設定, (62 ページ)
Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新設定の制約事項, (55 ページ)
Flex Link ペアのプリエンプション方式の設定 (CLI), (64 ページ)
Flex Link の設定(CLI), (63 ページ)
Flex Link における VLAN ロード バランシングの設定:例
次の例では、controllerに VLAN 1 ~ 50、60、および 100 ~ 120 を設定する例を示します。
Controller(config)# interface gigabitethernet 2/0/6
Controller(config-if)# switchport backup interface gigabitethernet 2/0/8 prefer vlan
60,100-120
両方のインターフェイスが起動しているとき、Gi2/0/8 は VLAN 60 および 100 ~ 120 のトラフィッ
クを転送し、Gi2/0/6 は VLAN 1 ~ 50 のトラフィックを転送します。
Controller# show interfaces switchport backup
Switch Backup Interface Pairs:
Active Interface
Backup Interface
State
-----------------------------------------------------------------------GigabitEthernet2/0/6
GigabitEthernet2/0/8
Active Up/Backup Standby
Vlans Preferred on Active Interface: 1-50
Vlans Preferred on Backup Interface: 60, 100-120
Flex Link インターフェイスがダウンすると(LINK_DOWN)、このインターフェイスで優先され
る VLAN は、Flex Link ペアのピア インターフェイスに移動します。 この例では、インターフェ
イス Gi2/0/6 がダウンして、Gi2/0/8 が Flex Link ペアのすべての VLAN を引き継ぎます。
Controller# show interfaces switchport backup
Switch Backup Interface Pairs:
Active Interface
Backup Interface
State
-----------------------------------------------------------------------GigabitEthernet2/0/6
GigabitEthernet2/0/8
Active Down/Backup Up
Vlans Preferred on Active Interface: 1-50
Vlans Preferred on Backup Interface: 60, 100-120
FlexLink インターフェイスがアップになると、このインターフェイスで優先される VLAN はピア
インターフェイスでブロックされ、アップしたインターフェイスでフォワーディング ステートに
移動します。 この例では、インターフェイス Gi2/0/6 がアップになると、このインターフェイス
の優先 VLAN は、相手側のインターフェイス Gi2/0/8 でブロックされ、Gi2/0/6 で転送されます。
Controller# show interfaces switchport backup
Switch Backup Interface Pairs:
Active Interface
Backup Interface
State
-----------------------------------------------------------------------GigabitEthernet2/0/6
GigabitEthernet2/0/8
Active Up/Backup Standby
Vlans Preferred on Active Interface: 1-50
Vlans Preferred on Backup Interface: 60, 100-120
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700
シリーズ)
72
OL-32322-01-J
Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新機能の設定
MAC アドレス テーブル移動更新の設定:例
Controller# show interfaces switchport backup detail
Switch Backup Interface Pairs:
Active Interface
Backup Interface
State
-----------------------------------------------------------------------FastEthernet1/0/3
FastEthernet1/0/4
Active Down/Backup Up
Vlans Preferred on Active Interface: 1-2,5-4094
Vlans Preferred on Backup Interface: 3-4
Preemption Mode : off
Bandwidth : 10000 Kbit (Fa1/0/3), 100000 Kbit (Fa1/0/4)
Mac Address Move Update Vlan : auto
関連トピック
Flex Link の VLAN ロード バランシングの設定 (CLI), (66 ページ)
Flex Link の VLAN ロード バランシング設定時の注意事項, (62 ページ)
Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新設定の制約事項, (55 ページ)
Flex Link の VLAN ロード バランシングの設定 (CLI), (66 ページ)
MAC アドレス テーブル移動更新の設定:例
この例では、MAC アドレス テーブル移動更新を送信するためアクセス controllerを設定した後に
設定を確認する方法を示します。
Controller# show mac address-table move update
Switch-ID : 010b.4630.1780
Dst mac-address : 0180.c200.0010
Vlans/Macs supported : 1023/8320
Default/Current settings: Rcv Off/On, Xmt Off/On
Max packets per min : Rcv 40, Xmt 60
Rcv packet count : 5
Rcv conforming packet count : 5
Rcv invalid packet count : 0
Rcv packet count this min : 0
Rcv threshold exceed count : 0
Rcv last sequence# this min : 0
Rcv last interface : Po2
Rcv last src-mac-address : 000b.462d.c502
Rcv last switch-ID : 0403.fd6a.8700
Xmt packet count : 0
Xmt packet count this min : 0
Xmt threshold exceed count : 0
Xmt pak buf unavail cnt : 0
Xmt last interface : None
関連トピック
MAC アドレス テーブル移動更新の設定(CLI), (68 ページ)
MAC アドレス テーブル移動更新メッセージの取得および処理用のController設定 (CLI), (
69 ページ)
MAC アドレス テーブル移動更新メッセージの取得および処理用のController設定 (CLI), (
69 ページ)
MAC アドレス テーブル移動更新の設定(CLI), (68 ページ)
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700 シ
リーズ)
OL-32322-01-J
73
Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新機能の設定
Flex Link フェールオーバーによるマルチキャスト高速コンバージェンスの設定: 例
MAC アドレス テーブル移動更新, (60 ページ)
Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新設定の制約事項, (55 ページ)
Flex Link フェールオーバーによるマルチキャスト高速コンバージェン
スの設定: 例
次に、Flex Link を GigabitEthernet1/0/11 および GigabitEthernet1/0/12 に設定したときに他の Flex
Link ポートを mrouter ポートとして学習する例と、show interfaces switchport backup コマンドの
出力を示します。
Controller# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Controller(config)# interface GigabitEthernet1/0/11
Controller(config-if)# switchport trunk encapsulation dot1q
Controller(config-if)# switchport mode trunk
Controller(config-if)# switchport backup interface GigabitEthernet1/0/12
Controller(config-if)# exit
Controller(config)# interface GigabitEthernet1/0/12
Controller(config-if)# switchport trunk encapsulation dot1q
Controller(config-if)# switchport mode trunk
Controller(config-if)# end
Controller# show interfaces switchport backup detail
Switch Backup Interface Pairs:
Active Interface Backup Interface State
GigabitEthernet1/0/11 GigabitEthernet1/0/12 Active Up/Backup Standby
Preemption Mode : off
Multicast Fast Convergence : Off
Bandwidth : 100000 Kbit (Gi1/0/11), 100000 Kbit (Gi1/0/12)
Mac Address Move Update Vlan : auto
この出力は、GigabitEthernet1/0/11 を介してcontrollerに到達するクエリーのある、VLAN 1 および
401 のクエリアを示します。
Controller# show ip igmp snooping querier
Vlan
IP Address
IGMP Version
Port
------------------------------------------------------------1
1.1.1.1
v2
Gi1/0/11
401
41.41.41.1
v2
Gi1/0/11
この例では、VLAN 1 および VLAN 401 用の show ip igmp snooping mrouter コマンドの出力を示
します。
Controller# show ip igmp snooping mrouter
Vlan
---1
401
ports
----Gi1/0/11(dynamic), Gi1/0/12(dynamic)
Gi1/0/11(dynamic), Gi1/0/12(dynamic)
同様に、両方の Flex Link ポートが学習されたグループに属しています。 次の例では、
GigabitEthernet2/0/11 は VLAN 1 のレシーバ/ホストであり、2 つのマルチキャスト グループに関連
しています。
Controller# show ip igmp snooping groups
Vlan
Group
Type
Version
Port List
-----------------------------------------------------------------------
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700
シリーズ)
74
OL-32322-01-J
Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新機能の設定
Flex Link フェールオーバーによるマルチキャスト高速コンバージェンスの設定: 例
1
1
228.1.5.1
228.1.5.2
igmp
igmp
v2
v2
Gi1/0/11, Gi1/0/12, Gi2/0/11
Gi1/0/11, Gi1/0/12, Gi2/0/11
ホストが一般クエリーに応答するときに、controllerはすべてのマルチキャスト ルータ ポートに関
するこのレポートを転送します。 次の例では、ホストがグループ 228.1.5.1 のレポートを送信する
とき、バックアップ ポート GigabitEthernet1/0/12 はブロックされているので、レポートは
GigabitEthernet1/0/11 でだけ送信されます。 アクティブ リンク GigabitEthernet1/0/11 がダウンする
と、バックアップ ポート GigabitEthernet1/0/12 が転送を開始します。
このポートが転送を開始すると、ただちにcontrollerがホストに代わり、228.1.5.1 と 228.1.5.2 のグ
ループにプロキシ レポートを送信します。 アップストリーム ルータはグループを学習し、マル
チキャスト データの転送を開始します。 これは、Flex Link のデフォルトの動作です。 ユーザが
switchport backup interface gigabitEthernet 1/0/12 multicast fast-convergence コマンドを使用して高
速コンバージェンスを設定すると、この動作は変更になります。 次に、この機能をオンにする例
を示します。
Controller# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Controller(config)# interface gigabitEthernet 1/0/11
Controller(config-if)# switchport backup interface gigabitEthernet 1/0/12 multicast
fast-convergence
Controller(config-if)# exit
Controller# show interfaces switchport backup detail
Switch Backup Interface Pairs:
Active
Interface
Backup Interface State
-----------------------------------------------------------------------GigabitEthernet1/0/11 GigabitEthernet1/0/12 Active Up/Backup Standby
Preemption Mode : off
Multicast Fast Convergence : On
Bandwidth : 100000 Kbit (Gi1/0/11), 100000 Kbit (Gi1/0/12)
Mac Address Move Update Vlan : auto
この出力は、GigabitEthernet1/0/11 を介してcontrollerに到達するクエリーのある、VLAN 1 および
401 のクエリアを示します。
Controller# show ip igmp snooping querier
Vlan
IP Address
IGMP Version
Port
------------------------------------------------------------1
1.1.1.1
v2
Gi1/0/11
401
41.41.41.1
v2
Gi1/0/11
次に VLAN 1 と 401 に対する show ip igmp snooping mrouter コマンドの出力を示します。
Controller# show ip igmp snooping mrouter
Vlan
ports
-------1
Gi1/0/11(dynamic), Gi1/0/12(dynamic)
401
Gi1/0/11(dynamic), Gi1/0/12(dynamic)
同様に、両方の Flex Link ポートが学習されたグループに属しています。 次の例では、
GigabitEthernet2/0/11 は VLAN 1 のレシーバ/ホストであり、2 つのマルチキャスト グループに関連
しています。
Controller# show ip igmp snooping groups
Vlan
Group
Type
Version
Port List
-----------------------------------------------------------------------
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700 シ
リーズ)
OL-32322-01-J
75
Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新機能の設定
Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新の追加リファレンス
1
1
228.1.5.1
228.1.5.2
igmp
igmp
v2
v2
Gi1/0/11, Gi1/0/12, Gi2/0/11
Gi1/0/11, Gi1/0/12, Gi2/0/11
一般クエリーに対してあるホストが応答すると必ず、controllerがすべての mrouter ポートに関する
このレポートを転送します。コマンドラインポートを使用してこの機能をオンにすると、レポー
トは、GigabitEthernet1/0/11 上のcontrollerによって転送されるときにバックアップ ポート
GigabitEthernet1/0/12 にも送信されます。 アップストリーム ルータはグループを学習して、マルチ
キャスト データの転送を開始しますが、GigabitEthernet1/0/12 がブロックされているため、このマ
ルチキャスト データは入力側で廃棄されます。 アクティブ リンク GigabitEthernet1/0/11 がダウン
すると、バックアップ ポート GigabitEthernet1/0/12 が転送を開始します。 マルチキャスト データ
はすでにアップストリームルータによって転送されているので、任意のプロキシレポートを送信
する必要はありません。 レポートをバックアップ ポートにリークすると冗長マルチキャスト パ
スが設定され、マルチキャスト トラフィック コンバージェンス用の時間が最小限になります。
関連トピック
Flex Link フェールオーバーによるマルチキャスト高速コンバージェンス, (59 ページ)
Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新の追加
リファレンス
関連資料
関連項目
マニュアル タイトル
レイヤ 2 コマンド リファレンス
Layer 2 Command Reference (Cisco WLC 5700 Series)
switchport backup interface コマンド Interface Command Reference (Cisco WLC 5700 Series)
エラー メッセージ デコーダ
説明
Link
このリリースのシステム エラー メッセージを
調査し解決するために、エラー メッセージ デ
コーダ ツールを使用します。
https://www.cisco.com/cgi-bin/Support/Errordecoder/
index.cgi
標準および RFC
標準/RFC
Title
なし
—
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700
シリーズ)
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OL-32322-01-J
Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新機能の設定
Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新の機能情報
MIB
MIB
MIB のリンク
本リリースでサポートするすべての MIB
選択したプラットフォーム、Cisco IOS リリー
ス、およびフィーチャ セットに関する MIB を
探してダウンロードするには、次の URL にあ
る Cisco MIB Locator を使用します。
http://www.cisco.com/go/mibs
テクニカル サポート
Link
説明
シスコのサポート Web サイトでは、シスコの http://www.cisco.com/support
製品やテクノロジーに関するトラブルシュー
ティングにお役立ていただけるように、マニュ
アルやツールをはじめとする豊富なオンライン
リソースを提供しています。
お使いの製品のセキュリティ情報や技術情報を
入手するために、Cisco Notification Service(Field
Notice からアクセス)、Cisco Technical Services
Newsletter、Really Simple Syndication(RSS)
フィードなどの各種サービスに加入できます。
シスコのサポート Web サイトのツールにアク
セスする際は、Cisco.com のユーザ ID およびパ
スワードが必要です。
Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新の機能
情報
リリース
変更内容
Cisco IOS XE 3.2SE
この機能が導入されました。
Cisco IOS XE 3.3SE
Flex Link フェールオーバーにマルチキャスト高速コンバー
ジェンスのサポートが追加されました。
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700 シ
リーズ)
OL-32322-01-J
77
Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新機能の設定
Flex Link および MAC アドレス テーブル移動更新の機能情報
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700
シリーズ)
78
OL-32322-01-J
第
4
章
単方向リンク検出の設定
• 機能情報の確認, 79 ページ
• UDLD 設定の制約事項, 79 ページ
• UDLD について, 80 ページ
• UDLD の設定方法, 84 ページ
• UDLD のモニタおよびメンテナンス, 87 ページ
• UDLD の追加リファレンス, 87 ページ
• UDLD の機能情報, 88 ページ
機能情報の確認
IEEE 802.1x ポートベース認証は、不正なデバイス(クライアント)によるネットワーク アクセス
を防止します。特に明記しない限り、スイッチという用語は、スタンドアロン スイッチおよびス
イッチ スタックを指します。
(注)スタック構成をサポートしているのは、LAN Base イメージを実行している Catalyst 2960-Sス
イッチだけです。
UDLD 設定の制約事項
次に、単方向リンク検出(UDLD)設定の制約事項を示します。
• UDLD 対応ポートが別のcontrollerの UDLD 非対応ポートに接続されている場合、このポート
は単一方向リンクを検出できません。
• モード(通常またはアグレッシブ)を設定する場合、リンクの両側に同じモードを設定しま
す。
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700 シ
リーズ)
OL-32322-01-J
79
単方向リンク検出の設定
UDLD について
注意
ループ ガードは、ポイントツーポイント リンクでのみサポートされます。 リンクの各終端に
は、STP を実行するデバイスを直接接続することを推奨します。
UDLD について
UniDirectional Link Detection(UDLD)は、光ファイバまたはツイストペア イーサネット ケーブル
を通して接続されたデバイスからケーブルの物理設定をモニタリングしたり、単一方向リンクの
存在を検出できるようにするためのレイヤ 2 プロトコルです。 このプロトコルが単一方向リンク
を正常に識別してディセーブルにするには、接続されたすべてのデバイスで UDLD プロトコルが
サポートされている必要があります。 UDLD は単一方向リンクを検出すると、影響を受けるポー
トをディセーブルにして警報を発信します。 単一方向リンクは、スパニングツリー トポロジ ルー
プをはじめ、さまざまな問題を引き起こす可能性があります。
動作モード
UDLD は、ノーマル(デフォルト)とアグレッシブの 2 つの動作モードをサポートしています。
通常モードの UDLD は、光ファイバ接続におけるポートの誤った接続による単一方向リンクを検
出できます。 アグレッシブ モードの UDLD は、光ファイバ リンクおよびツイストペア リンク上
の片方向トラフィックと、光ファイバ リンク上のポートの誤った接続による単一方向リンクも検
出できます。
通常およびアグレッシブの両モードの UDLD は、レイヤ 1 のメカニズムを使用して、リンクの物
理ステータスを学習します。 レイヤ 1 では、物理的シグナリングおよび障害検出は、自動ネゴシ
エーションによって処理されます。 UDLD は、ネイバー ID の検出、誤って接続されたポートの
シャットダウンなど、自動ネゴシエーションでは実行不可能な処理を実行します。 自動ネゴシ
エーションと UDLD の両方をイネーブルにすると、レイヤ 1 と 2 の検出機能が連動し、物理的お
よび論理的な単一方向接続、および他のプロトコルの誤動作を防止します。
ローカル デバイスが送信したトラフィックをネイバーが受信するにもかかわらず、ネイバーから
送信されたトラフィックをローカル デバイスが受信しない場合に、単一方向リンクが発生しま
す。
通常モード
通常モードの UDLD は、光ファイバ ポートの光ファイバが誤って接続されている場合に単一方向
リンクを検出しますが、レイヤ 1 メカニズムは、この誤った接続を検出しません。 ポートが正し
く接続されていてもトラフィックが片方向である場合、単一方向リンクを検出するはずのレイヤ
1 メカニズムがこの状況を検出できないため、UDLD は単一方向リンクを検出できません。 この
場合、論理リンクは不確定と見なされ、UDLD はポートをディセーブルにしません。
UDLD が通常モードのときに、ペアの一方の光ファイバが切断されており、自動ネゴシエーショ
ンがアクティブであると、レイヤ 1 メカニズムがリンクの物理的な問題を検出するため、リンク
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700
シリーズ)
80
OL-32322-01-J
単方向リンク検出の設定
単一方向の検出方法
は稼働状態でなくなります。 この場合は、UDLD は何のアクションも行わず、論理リンクは不確
定と見なされます。
関連トピック
UDLD のグローバルなイネーブル化(CLI), (84 ページ)
インターフェイスでの UDLD のイネーブル化(CLI), (85 ページ)
Aggressive Mode
アグレッシブ モードでは、UDLD はこれまでの検出方法で単一方向リンクを検出します。 アグ
レッシブ モードの UDLD は、2 つのデバイス間の障害発生が許されないポイントツーポイント リ
ンクの単一方向リンクも検出できます。 また、次のいずれかの問題が発生している場合に、単一
方向リンクも検出できます。
• 光ファイバ リンクまたはツイストペア リンクで、ポートの 1 つがトラフィックを送受信で
きない。
• 光ファイバ リンクまたはツイストペア リンクで、ポートの 1 つがダウンし、残りのインター
フェイスが稼働している。
• ケーブルのうち 1 本の光ファイバが切断されている。
これらの場合、UDLD は影響を受けたポートをディセーブルにします。
ポイントツーポイント リンクでは、UDLD hello パケットをハートビートと見なすことができ、
ハートビートがあればリンクは正常です。 逆に、ハートビートがないということは、双方向リン
クを再確立できない限り、リンクをシャットダウンする必要があることを意味しています。
レイヤ 1 の観点からケーブルの両方の光ファイバが正常な状態であれば、アグレッシブ モードの
UDLD はそれらの光ファイバが正しく接続されているかどうか、およびトラフィックが正しいネ
イバー間で双方向に流れているかどうかを検出します。 自動ネゴシエーションはレイヤ 1 で動作
するため、このチェックは自動ネゴシエーションでは実行できません。
関連トピック
UDLD のグローバルなイネーブル化(CLI), (84 ページ)
インターフェイスでの UDLD のイネーブル化(CLI), (85 ページ)
単一方向の検出方法
UDLD は、2 つの方法で動作します。
• ネイバー データベース メンテナンス
• イベントドリブン検出およびエコー
関連トピック
UDLD のグローバルなイネーブル化(CLI), (84 ページ)
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700 シ
リーズ)
OL-32322-01-J
81
単方向リンク検出の設定
単一方向の検出方法
インターフェイスでの UDLD のイネーブル化(CLI), (85 ページ)
ネイバー データベース メンテナンス
UDLD は、アクティブな各ポート上で hello パケット(別名アドバタイズまたはプローブ)を定期
的に送信して、他の UDLD 対応ネイバーに関して学習し、各デバイスがネイバーに関する情報を
常に維持できるようにします。
controllerが hello メッセージを受信すると、エージング タイム(ホールド タイムまたは存続可能
時間)が経過するまで、情報をキャッシュします。 古いキャッシュ エントリの期限が切れる前
に、controllerが新しい hello メッセージを受信すると、controllerが古いエントリを新しいエントリ
で置き換えます。
UDLD の実行中にポートがディセーブルになったり、ポート上で UDLD がディセーブルになった
り、またはcontrollerをリセットした場合、UDLD は設定変更の影響を受けるポートの既存のキャッ
シュ エントリをすべてクリアします。 UDLD は、ステータス変更の影響を受けるキャッシュの一
部をフラッシュするようにネイバーに通知するメッセージを 1 つまたは複数送信します。 この
メッセージは、キャッシュを継続的に同期するためのものです。
イベントドリブン検出およびエコー
UDLD は検出動作としてエコーを利用します。 UDLD デバイスが新しいネイバーを学習するか、
または同期していないネイバーから再同期要求を受信すると、接続の UDLD デバイス側の検出
ウィンドウを再起動して、エコー メッセージを返送します。 この動作はすべての UDLD ネイバー
に対して同様に行われるため、エコー送信側では返信エコーを受信するように待機します。
検出ウィンドウが終了し、有効な応答メッセージが受信されなかった場合、リンクは、UDLD モー
ドに応じてシャットダウンされることがあります。 UDLD が通常モードにある場合、リンクは不
確定と見なされ、シャットダウンされない場合があります。 UDLD がアグレッシブ モードにある
場合は、リンクは単一方向と見なされ、ポートはディセーブルになります。
関連トピック
UDLD のグローバルなイネーブル化(CLI), (84 ページ)
インターフェイスでの UDLD のイネーブル化(CLI), (85 ページ)
UDLD リセット オプション
インターフェイスが UDLD でディセーブル化された場合、次のオプションの 1 つを使用して UDLD
をリセットできます。
• udld reset インターフェイス コンフィギュレーション コマンド。
• shutdown インターフェイス コンフィギュレーション コマンドに続いて no shutdown インター
フェイス コンフィギュレーション コマンドを入力すると、ディセーブル化されたポートを
再起動できます。
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700
シリーズ)
82
OL-32322-01-J
単方向リンク検出の設定
UDLD のデフォルト設定
• no udld {aggressive | enable} グローバル コンフィギュレーション コマンドの後に udld
{aggressive | enable} グローバル コンフィギュレーション コマンドを実行すると、ディセー
ブル化されたポートが再びイネーブルになります。
• no udld port インターフェイス コンフィギュレーション コマンドの後に udld port [aggressive]
インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを実行すると、ディセーブル化された
光ファイバ ポートが再びイネーブルになります。
• errdisable recovery cause udld グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力すると、
UDLD の errdisable ステートから自動回復するタイマーをイネーブルにできます。さらに、
errdisable recovery interval interval グローバル コンフィギュレーション コマンドを入力する
と、UDLD の errdisable ステートから回復する時間を指定できます。
関連トピック
UDLD のグローバルなイネーブル化(CLI), (84 ページ)
インターフェイスでの UDLD のイネーブル化(CLI), (85 ページ)
UDLD のデフォルト設定
表 8:UDLD のデフォルト設定
機能
デフォルト設定
UDLD グローバル イネーブル ステート
グローバルにディセーブル
ポート別の UDLD イネーブル ステート(光ファ すべてのイーサネット光ファイバ ポート上で
イバ メディア用)
ディセーブル
ポート別の UDLD イネーブル ステート(ツイ
ストペア(銅製)メディア用)
すべてのイーサネット 10/100 および
1000BASE-TX ポート上でディセーブル
UDLD アグレッシブ モード
ディセーブル
関連トピック
UDLD のグローバルなイネーブル化(CLI), (84 ページ)
インターフェイスでの UDLD のイネーブル化(CLI), (85 ページ)
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700 シ
リーズ)
OL-32322-01-J
83
単方向リンク検出の設定
UDLD の設定方法
UDLD の設定方法
UDLD のグローバルなイネーブル化(CLI)
アグレッシブ モードまたは通常モードで UDLD をイネーブルにし、controller上のすべての光ファ
イバ ポートに設定可能なメッセージ タイマーを設定するには、次の手順に従います。
手順の概要
1. configure terminal
2. udld {aggressive | enable | message time message-timer-interval}
3. end
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
例:
Controller# configure
terminal
ステップ 2
udld {aggressive | enable |
message time
message-timer-interval}
UDLD モードの動作を指定します。
• aggressive:すべての光ファイバ ポート上で、UDLD をアグレッシ
ブ モードでイネーブルにします。
例:
Controller(config)# udld
enable
message time 10
• enable:controller上のすべての光ファイバ ポート上で、UDLD を通
常モードでイネーブルにします。 UDLD はデフォルトでディセー
ブルです。
個々のインターフェイスの設定は、udld enable グローバル コンフィ
ギュレーション コマンドの設定を上書きします。
• message time message-timer-interval:アドバタイズ フェーズに存在
し、双方向と検出されたポートにおける UDLD プローブ メッセー
ジ間の時間間隔を設定します。 有効な範囲は 1 ~ 90 秒です。デ
フォルト値は 15 です。
(注)
このコマンドが作用するのは、光ファイバ ポートだけで
す。 他のポート タイプで UDLD をイネーブルにする場
合は、udld インターフェイス コンフィギュレーション コ
マンドを使用します。
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700
シリーズ)
84
OL-32322-01-J
単方向リンク検出の設定
インターフェイスでの UDLD のイネーブル化(CLI)
コマンドまたはアクション
目的
UDLD をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用しま
す。
ステップ 3
特権 EXEC モードに戻ります。
end
例:
Controller(config)# end
関連トピック
UDLD のモニタおよびメンテナンス
Aggressive Mode, (81 ページ)
通常モード, (80 ページ)
単一方向の検出方法, (81 ページ)
イベントドリブン検出およびエコー, (82 ページ)
UDLD リセット オプション, (82 ページ)
UDLD のデフォルト設定, (83 ページ)
インターフェイスでの UDLD のイネーブル化(CLI)
アグレッシブ モードまたは通常モードをイネーブルにする、またはポート上で UDLD をディセー
ブルにするには、次の手順に従います。
手順の概要
1. configure terminal
2. interface interface-id
3. udld port [aggressive]
4. end
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700 シ
リーズ)
OL-32322-01-J
85
単方向リンク検出の設定
インターフェイスでの UDLD のイネーブル化(CLI)
手順の詳細
ステップ 1
コマンドまたはアクション
目的
configure terminal
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。
例:
Controller# configure terminal
ステップ 2
interface interface-id
UDLD 用にイネーブルにするポートを指定し、インターフェイ
ス コンフィギュレーション モードを開始します。
例:
Controller(config)# interface
gigabitethernet 1/0/1
ステップ 3
udld port [aggressive]
UDLD はデフォルトでディセーブルです。
• udld port:指定されたポート上で、UDLD を通常モード
例:
でイネーブルにします。
Controller(config-if)# udld port
aggressive
• udld port aggressive:(任意)指定されたポート上でアグ
レッシブ モードで UDLD をイネーブルにします。
(注)
ステップ 4
特定の光ファイバ ポート上で UDLD をディセーブル
にする場合は、no udld port インターフェイス コン
フィギュレーション コマンドを使用します。
特権 EXEC モードに戻ります。
end
例:
Controller(config-if)# end
関連トピック
UDLD のモニタおよびメンテナンス
Aggressive Mode, (81 ページ)
通常モード, (80 ページ)
単一方向の検出方法, (81 ページ)
イベントドリブン検出およびエコー, (82 ページ)
UDLD リセット オプション, (82 ページ)
UDLD のデフォルト設定, (83 ページ)
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700
シリーズ)
86
OL-32322-01-J
単方向リンク検出の設定
UDLD のモニタおよびメンテナンス
UDLD のモニタおよびメンテナンス
コマンド
目的
show udld [interface-id | neighbors]
指定されたポートまたはすべてのポートの
UDLD ステータスを表示します。
UDLD の追加リファレンス
関連資料
関連項目
マニュアル タイトル
レイヤ 2 コマンド リファレンス
Layer 2 Command Reference
(Cisco WLC 5700 Series)
エラー メッセージ デコーダ
説明
Link
このリリースのシステム エラー メッセージを
調査し解決するために、エラー メッセージ デ
コーダ ツールを使用します。
https://www.cisco.com/cgi-bin/Support/Errordecoder/
index.cgi
標準および RFC
標準/RFC
Title
なし
—
MIB
MIB
MIB のリンク
本リリースでサポートするすべての MIB
選択したプラットフォーム、Cisco IOS リリー
ス、およびフィーチャ セットに関する MIB を
探してダウンロードするには、次の URL にあ
る Cisco MIB Locator を使用します。
http://www.cisco.com/go/mibs
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700 シ
リーズ)
OL-32322-01-J
87
単方向リンク検出の設定
UDLD の機能情報
テクニカル サポート
説明
Link
シスコのサポート Web サイトでは、シスコの http://www.cisco.com/support
製品やテクノロジーに関するトラブルシュー
ティングにお役立ていただけるように、マニュ
アルやツールをはじめとする豊富なオンライン
リソースを提供しています。
お使いの製品のセキュリティ情報や技術情報を
入手するために、Cisco Notification Service(Field
Notice からアクセス)、Cisco Technical Services
Newsletter、Really Simple Syndication(RSS)
フィードなどの各種サービスに加入できます。
シスコのサポート Web サイトのツールにアク
セスする際は、Cisco.com のユーザ ID およびパ
スワードが必要です。
UDLD の機能情報
リリース
変更内容
Cisco IOS XE 3.2SE
この機能が導入されました。
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700
シリーズ)
88
OL-32322-01-J
索引
記号
IEEE 802.3ad 24
「EtherChannel」を参照 24
ポート集約プロトコル 20
「EtherChannel」を参照 20
E
EtherChannel 16, 19, 20, 21, 22, 23, 24, 25, 26, 29, 31, 34, 37, 39, 41, 42,
43, 44, 45, 46, 48
IEEE:802.3ad、説明 24
LACP 24, 25, 43, 44, 45, 46, 48
最小リンク 45
最大バンドル 44
システム プライオリティ 46
ポート プライオリティ 48
他の機能との相互作用 25
ホット スタンバイ ポート 43
モード 24
PAgP 20, 21, 22, 23, 42
学習方式およびプライオリティについて 22
学習方式とプライオリティの設定 42
集約ポート ラーナー 42
集約ポート ラーナーについて 22
説明 20
他の機能との相互作用 23
モード 21
拡張ロードバランシング 41
自動作成の 20, 24
スタック変更、の影響 29
設定 34, 37
レイヤ 2 インターフェイス 34
レイヤ 3 37
設定時の注意事項 31
相互作用 31
STP を使用 31
EtherChannel (続き)
チャネル グループ 19
の番号 19
物理および論理インターフェイスのバインド 19
デフォルト設定 29
転送方式 26, 39, 41
ポートチャネル インターフェイス 19
の番号 19
ロード バランシング 26, 39
論理インターフェイス、説明 19
EtherChannel コマンドの設定例 50
EtherChannel | 相互作用 31
VLAN を使用 31
EtherChannel フェールオーバー 19
「EtherChannel」を参照 20, 24
F
Flex Link の VLAN ロード バランシング 58, 62
設定時の注意事項 62
説明 58
Flex Link フェールオーバー 59
Flex Link 56, 58, 62, 63, 64, 66, 70, 71, 72
VLAN ロード バランシングの設定 66
VLAN ロード バランシングの例 72
スイッチポート バックアップの例 71
強制プリエンプション モードの例 71
設定 63, 64
説明 56
デフォルト設定 62
プリエンプション方式 64
モニタリング 70
優先 VLAN の例 72
リンクのロード バランシング 58
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700 シ
リーズ)
OL-32322-01-J
IN-1
索引
switchport backup interface 75
I
IEEE:802.3ad、説明 24
IGMP レポートの生成 60
IGMP レポートのリーク 60
L
LACP 17, 24, 25, 34, 43, 44, 45, 46, 48
最小リンク 45
最大バンドル 44
システム プライオリティ 46
ポート プライオリティ 48
他の機能との相互作用 25
ホット スタンバイ ポート 43
モード 24
LACP ホット スタンバイ ポートの設定:例 52
M
MAC アドレステーブル移動更新 62
デフォルト設定 62
MAC アドレス テーブル移動更新 68
設定 68
MAC アドレス テーブル移動更新 60, 62, 69
設定時の注意事項 62
説明 60
メッセージの取得および処理 69
mrouter ポート 59
U
UDLD 79, 80, 81, 82, 83, 84, 85
aggressive 80, 81
normal 80
アグレッシブ モード 84
メッセージ タイム 84
イネーブル化 84, 85
インターフェイスごと 85
グローバル 84
エコー検出メカニズム 81, 82
概要 80
制約事項 79
ツイスト ペア リンク 81
通常モード 80
ディセーブル化 85
インターフェイスごと 85
デフォルト設定 83
ネイバー データベース 81
ネイバー データベース メンテナンス 82
光ファイバ リンク 81
あ
アクティブ リンク 57, 60, 76
宛先 IP アドレスベース転送 27
宛先 IP アドレス ベース転送、EtherChannel 26
宛先 MAC アドレス転送 27
宛先 MAC アドレス転送、EtherChannel 26
P
PaGP 17
PAgP 20, 21, 23, 34, 42
「EtherChannel」を参照 20
学習方式とプライオリティの設定 42
集約ポート ラーナー 42
説明 20
他の機能との相互作用 23
モード 21
い
一般クエリー 75
か
学習方式とプライオリティの設定 42
拡張ロードバランシング 41
S
show interfaces switchport 74
STP を使用 31
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700
シリーズ)
IN-2
OL-32322-01-J
索引
送信元 MAC アドレス転送と宛先 MAC アドレス転送、
EtherChannel 26
く
クロススタック EtherChannel 16, 18, 31, 34, 37
図 16
設定 34
レイヤ 2 インターフェイス上 34
説明 16
た
さ
ち
最小リンク 45
最大バンドル 44
チャネル グループ 19
の番号 19
物理および論理インターフェイスのバインド 19
単一スイッチ EtherChannel 18
し
つ
システム プライオリティ 46
自動作成の 20, 24
集約ポート ラーナー 42
冗長性 16
EtherChannel 16
ツイスト ペア、単方向リンクの検出 80
て
す
スタックの変更、影響 29, 31
EtherChannel 29
クロススタック EtherChannel 31
スタック変更、の影響 29
デフォルト設定 29, 62, 83
EtherChannel 29
Flex Link 62
MAC アドレステーブル移動更新 62
UDLD 83
転送方式 26, 39, 41
の
せ
の番号 19
設定 34
レイヤ 2 インターフェイス 34
レイヤ 2 インターフェイス上 34
説明 16, 20
は
バックアップ インターフェイス 56
「Flex Link」 を参照 56
そ
送信元 IP アドレスベース転送 27
送信元 IP アドレス ベース転送、EtherChannel 26
送信元 IP アドレス ベース転送と宛先 IP アドレス ベース
転送、EtherChannel 26
送信元 MAC アドレス転送 27
送信元 MAC アドレス転送、EtherChannel 26
ひ
光ファイバ、単一方向リンクの検出 80
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700 シ
リーズ)
OL-32322-01-J
IN-3
索引
モニタリング 70
Flex Link 70
ふ
物理および論理インターフェイスのバインド 19
プリエンプション遅延、デフォルト設定 62
プリエンプション、デフォルト設定 62
プロキシ レポート 60
り
リンクの冗長性 56
「Flex Link」 を参照 56
ほ
ポートチャネル インターフェイス 19
の番号 19
ポート プライオリティ 48
他の機能との相互作用 23, 25
ホット スタンバイ ポート 43
ま
Multicast Fast Convergence 59
Multicast Fast Convergence 74
も
モード 21, 24
れ
レイヤ 2 EtherChannel 設定時の注意事項 33
レイヤ 2 EtherChannel の設定:例のコマンド 50
レイヤ 2 インターフェイス 34
レイヤ 2 インターフェイス上 34
レイヤ 3 EtherChannel の設定:例のコマンド 51
レイヤ 3 EtherChannel 設定時の注意事項 34
ろ
ロード バランシング 26, 39
ロードバランシングの利点 28
論理インターフェイス、説明 19
レイヤ 2(リンク集約)コンフィギュレーション ガイド、Cisco IOS XE Release 3SE(Cisco WLC 5700
シリーズ)
IN-4
OL-32322-01-J
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