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Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレー
ション ガイド
初版:2014 年 02 月 05 日
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目次
はじめに 1
このガイドについて 1
インストーラ マトリクス 2
サポート情報 3
関連資料 4
マニュアルおよびテクニカル サポート 4
表記法 5
前提条件 7
インストール前のチェックリスト 7
ハードウェア要件 8
ソフトウェア要件 9
通信ポートの要件 10
Cisco VXC Manager のインストール 15
Cisco VXC Manager コンポーネント 15
Cisco VXC Manager のインストール 16
分散セットアップでの Cisco VXC Manager のインストール 18
Cisco VXC Manager データベースのインストール 19
管理サーバ、その他のサービス、および管理コンソールのインストール 21
ソフトウェア リポジトリのインストール 22
Cisco VXC Manager のアップグレード 23
セキュアな通信の設定 24
SSL を使用したセキュア通信の設定 24
Windows Server 2008 R2 上の IIS 7.0 での SSL の設定 24
ルート認証局を使用したセキュア通信の設定 25
Windows 上の IIS 7 でのルート認証局のインストール 25
ドメイン コントロール サーバでの証明書のインストール 25
Cisco VXC Manager サーバでの証明書のインストール 27
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
iii
目次
Cisco VXC Manager のアンインストール 29
Cisco VXC Manager スタンドアロン インストール環境のアンインストール 29
分散セットアップでの Cisco VXC Manager のアンインストール 30
Cisco VXC Manager のハイ アベイラビリティデータベース クラスタリングの設定 33
ハイ アベイラビリティ クラスタ 33
データベース クラスタリングに必要なコンポーネント 34
データベース クラスタリングの前提条件 35
プライマリおよびセカンダリ VM の設定 35
設定の検証 37
プライマリ ノードでのクラスタの作成 38
ノードおよびファイル共有マジョリティ クォーラムの実装 39
プライマリおよびセカンダリ ノードでの .NET Framework のインストール 40
プライマリおよびセカンダリ ノードでの SQL Server Enterprise のインストール 41
プライマリ ノードでの SQL Server フェールオーバー クラスタのインストール 43
SQL Server フェールオーバー クラスタへのセカンダリ ノードの追加 45
クラスタリング後の手順 45
データベース ライセンス エントリの削除 48
HA Configuration Utility の実行 49
ロード バランシングの設定 51
ARR プロキシ サーバのセットアップ 52
インターネット インフォメーション サービス(IIS)のインストール 53
ARR モジュールのインストール 55
ARR 用のアプリケーション プール プロセスの設定 55
管理サーバのサーバ ファームの作成 56
SSL の設定 58
ARR のサーバ ファーム プロパティの設定 59
要求フィルタリングの設定 60
Cisco VXC Manager 設定でのプロキシ FQDN のセットアップ 61
Cisco VXC Manager コンポーネントのインストール 62
トラブルシューティング(Troubleshooting) 63
Windows 2012 での .NET Framework インストール エラー 63
データベース接続中のエラー 64
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
iv
目次
分散セットアップでの Cisco VXC Manager データベース インストール中のエラー 64
SQL Express 2008 の手動アンインストール後のデータベース インストール エラー 65
ロード バランシングに関する問題のトラブルシューティング 65
ARR プロキシ(SSL を使用)のヘルス テスト機能が エラー コード 80072F8F で失敗
する 65
ARR プロキシが HTTP エラー コード 502.3 を返す 66
ARR プロキシが HTTP エラー コード 502.4 を返す 66
プロキシでの SSL オフロードの有効化 66
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
v
目次
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
vi
第
1
章
はじめに
Cisco Virtualization Experience Client(VXC)Manager ソフトウェアは、ネットワーク インテリジェ
ント デバイスをリモートから簡単かつ安全に管理するための最高クラスの企業ソリューション
です。 これを使用すると、IT 担当者は数千台もの Cisco VXC 6215 デバイスを簡単に編成、アッ
プグレード、管理、サポートすることができます。
(注)
Cisco VXC 6215 クライアントは、SUSE Linux ファームウェアのシスコ拡張版を実行します。
Cisco VXC Manager ソフトウェアは、業界標準の通信プロトコルとコンポーネントベースのアー
キテクチャを使用して、ネットワーク デバイスを効率的に管理します。 その直感的で簡単、パ
ワフルなユーザ インターフェイスは、標準で Microsoft 管理コンソール(MMC)と連係するよう
に作られています。 Cisco VXC Manager は 1 つの使いやすいコンソールから、すべてのネット
ワーク デバイスを簡単かつ迅速に管理できます。
• このガイドについて, 1 ページ
• インストーラ マトリクス, 2 ページ
• サポート情報, 3 ページ
• 関連資料, 4 ページ
• マニュアルおよびテクニカル サポート, 4 ページ
• 表記法, 5 ページ
このガイドについて
このマニュアルでは、Cisco VXC Manager 環境のインストールおよび設定に必要な手順について、
順を追って説明します。 また、インストールの手順に進む前に、対処の必要な要件についても説
明します。
このガイドは、Windows オペレーティング システムとアプリケーションをインストールして設定
している、経験の豊富なネットワーク管理者および情報テクノロジー技術者を対象としています。
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
1
はじめに
インストーラ マトリクス
インストーラ マトリクス
以下の表に、インストーラでサポートされる Microsoft SQL Server、Microsoft Windows Server のさ
まざまな組み合わせをリストします。
SQL
RapportDB 認証
エンタープ ワークグ
ライズ
ループ
[Windows]
分散型
エンタープ ワークグ
ライズ
ループ
分散型
Windows Server 2008 R2 SP1
Windows 2008 R2 [はい
SP1 + SQL 2008 (Yes)]
R2 Express
[はい
(Yes)]
[はい
(Yes)]
[はい
(Yes)]
[はい
(Yes)]
[はい
(Yes)]
Windows 2008 R2 [はい
SP1 + SQL Server (Yes)]
2008 R2
[はい
(Yes)]
[はい
(Yes)]
[はい
(Yes)]
[はい
(Yes)]
[はい
(Yes)]
Windows 2008 R2 [はい
SP1 + SQL Server (Yes)]
2008
[はい
(Yes)]
[はい
(Yes)]
[はい
(Yes)]
[はい
(Yes)]
[はい
(Yes)]
Windows 2008 R2 [はい
SP1 + SQL Server (Yes)]
2012
[はい
(Yes)]
[はい
(Yes)]
[はい
(Yes)]
[はい
(Yes)]
[はい
(Yes)]
Windows Server 2012
Windows 2012 +
SQL 2008 R2
Express
[はい
(Yes)]
[はい
(Yes)]
[はい
(Yes)]
[はい
(Yes)]
[はい
(Yes)]
[はい
(Yes)]
Windows 2012 +
SQL Server 2008
R2
[はい
(Yes)]
[はい
(Yes)]
[はい
(Yes)]
[はい
(Yes)]
[はい
(Yes)]
[はい
(Yes)]
Windows 2012 +
SQL Server 2008
[はい
(Yes)]
[はい
(Yes)]
[はい
(Yes)]
[はい
(Yes)]
[はい
(Yes)]
[はい
(Yes)]
Windows 2012 +
SQL Server 2012
[はい
(Yes)]
[はい
(Yes)]
[はい
(Yes)]
[はい
(Yes)]
[はい
(Yes)]
[はい
(Yes)]
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
2
はじめに
サポート情報
サポート情報
Cisco VXC Manager サーバでサポートされてい
るオペレーティング システム
• Windows 2008 R2 SP1 Enterprise
• Windows 2008 SP2 32 ビット
• Windows 2012 Standard
• Windows 2012 Standard R2
• Windows 7(32 ビット)
• Windows 7(64 ビット)
すべての Cisco VXC Manager コンポーネント
のアップグレードでサポートされているオペ
レーティング システム
• Windows 2003 R2 SP2(Cisco VXC Manager
4.9.1 からアップグレードする場合のみ)
• Windows 2008 R2 SP1 Enterprise
• Windows 2008 SP2 32 ビット
Cisco VXC Manager GUI でサポートされている
オペレーティング システム
• Windows 2003 R2 SP2(Cisco VXC Manager
4.9.1 からアップグレードする場合のみ)
• Windows 2008 SP2 32 ビット
• Windows 2008 R2 SP1 Enterprise
• Windows 2012 Standard
• Windows 2012 Standard R2
• Windows 7(32 ビット)
• Windows 7(64 ビット)
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
3
はじめに
関連資料
サポートされるデータベース
• Microsoft SQL Server 2005
• Microsoft SQL Server 2008
• Microsoft SQL Server 2008 R2(英語版)
• Microsoft SQL Server 2008 R2 Express 英語
版(デフォルト、インストーラの組み込み
オプション)
• Microsoft SQL Server 2008 Enterprise(32
ビット)
• Microsoft SQL Server 2012 Enterprise(ハイ
アベイラビリティ、CIFS、および PAD 機
能に必須)
サポートされているシン クライアント デバイ
ス
• Cisco VXC 6215
関連資料
詳細については、次の URL にあるドキュメントを参照してください。
Cisco Virtualization Experience Client 6000 シリーズ
http://www.cisco.com/en/US/products/ps11976/tsd_products_support_series_home.html
Cisco Virtualization Experience Client 2000 シリーズ
http://www.cisco.com/en/US/products/ps11499/tsd_products_support_series_home.html
Cisco Virtualization Experience Client Manager
http://www.cisco.com/en/US/products/ps11582/tsd_products_support_series_home.html
マニュアルおよびテクニカル サポート
マニュアルの入手方法、テクニカル サポート、その他の有用な情報については、次の URL で、
毎月更新される『What's New in Cisco Product Documentation』を参照してください。シスコの新規
および改訂版の技術マニュアルの一覧も示されています。
http://www.cisco.com/en/US/docs/general/whatsnew/whatsnew.html
『What's New in Cisco Product Documentation』は RSS フィードとして購読できます。また、リー
ダー アプリケーションを使用してコンテンツがデスクトップに直接配信されるように設定するこ
ともできます。 RSS フィードは無料のサービスです。シスコは現在、RSS バージョン 2.0 をサポー
トしています。
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
4
はじめに
表記法
表記法
このマニュアルでは、次の表記法を使用しています。
(注)
注意
「注釈」です。 役立つ情報や、このマニュアル以外の参照資料などを紹介しています。
「要注意」の意味です。 機器の損傷またはデータ損失を予防するための注意事項が記述され
ています。
警告は、次のように表しています。
警告
IMPORTANT SAFETY INSTRUCTIONS
This warning symbol means danger. You are in a situation that could cause bodily injury. Before
you work on any equipment, be aware of the hazards involved with electrical circuitry and be
familiar with standard practices for preventing accidents. Use the statement number provided at
the end of each warning to locate its translation in the translated safety warnings that accompanied
this device. 警告文 1071
SAVE THESE INSTRUCTIONS
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
5
はじめに
表記法
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
6
第
2
章
前提条件
ここでは、Cisco VXC Manager をインストールして設定する環境を準備するために満たしておか
なければならない前提条件、ハードウェア要件、およびソフトウェア要件を記載します。
• インストール前のチェックリスト, 7 ページ
• ハードウェア要件, 8 ページ
• ソフトウェア要件, 9 ページ
• 通信ポートの要件, 10 ページ
インストール前のチェックリスト
Cisco VXC Manager のインストールを開始する前に、次の要件を満たしていることを確認してくだ
さい。
• Cisco VXC Manager をインストールするサーバは Cisco VXC Manager サービス専用でなけれ
ばなりません。別の機能を実行しているサーバは使用しないでください。 たとえば、ドメイ
ン コントローラ、バックアップ コントローラ、メール サーバ、実動 Web サーバ、DHCP
サーバ、MSMQ サーバ、またはアプリケーション サーバとして機能しているサーバを使用
することはできません。
• Cisco VXC Manager のインストール場所となるサーバに、サポートされるオペレーティング
システムをインストールします。
• すべてのシステムに Microsoft Internet Explorer バージョン 6.0 以降をインストールします。
• Windows Server 2008 SP1 で IIS 7.0 を実行している場合、あるいは Windows Server 2008 R2 ま
たは Windows 7 で IIS 7.5 を実行している場合は、デバイス上の HAgent を最新の Cisco VXC
Manager エージェントに更新します。
• Cisco VXC Manager のインストール場所となるシステムで、IIS を必要とする他のアプリケー
ションが実行されていないことを確認します。
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
7
前提条件
ハードウェア要件
• 必要なすべての通信ポートが使用可能であり、サーバ、ルータ、スイッチの間の通信用に開
いていることを確認します。
• オペレーティング システムの CD-ROM および Microsoft Windows システム ファイルに、イ
ンストール中にアクセスできることを確認します。 Cisco VXC Manager インストーラはシス
テムを検査して、すべての必須ソフトウェアの有無を確認します。 必要なソフトウェアがイ
ンストールされていない場合、インストーラはその必須ソフトウェアをインストールするよ
う求めるプロンプトを出します。 したがって、オペレーティング システム CD-ROM へのア
クセス、または Microsoft Windows システム ファイルにアクセス可能なネットワーク場所へ
のアクセスが必要となります。
• エンドユーザ ライセンス契約(EULA)とインストール ガイドを表示するために使用する
Adobe Acrobat Reader をインストールします。
• サポートされているバージョンの SQL Server をインストールします。 Cisco VXC Manager イ
ンストーラでは Microsoft SQL Server 2008 R2 Express がデフォルトとして選択されますが、
サポートされる別のバージョンの SQL Server を選択することもできます。
• FTP を使用する予定の場合は、FTP サービスが実行されている必要があります。 PCoIP
(ThreadX)デバイスのファームウェア アップグレード機能を使用する場合は、FTP を設定
します。
(注)
PCoIP(ThreadX)を使用する場合は、DNS サービス ロケーション(SRV)リ
ソース レコードを作成し、設定します。
インストールの前提条件の詳細については、以下の項を参照してください。
ハードウェア要件
Cisco VXC Manager をインストールするシステムは、少なくとも最小システム要件を満たす必要が
あります。また、インストールするオペレーティングシステムにも依存します。実際に必要とな
る空き容量は、登録するパッケージの数とサイズ、さらに管理するデバイスの数によっても左右
されます。
表 1:32 ビット OS の場合のサーバのハードウェア要件
カテゴリ(Category)
最小要件
推奨設定
CPU
2.5 GHz デュアル コア Intel ま
たは AMD
クアッド コア Intel または AMD
RAM
4 GB
4 GB
仮想マシンの場合は、最初に 2
GB を割り振る必要がありま
す。
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
8
前提条件
ソフトウェア要件
カテゴリ(Category)
最小要件
推奨設定
最小空き容量
40 GB
40 GB
表 2:64 ビット OS の場合のサーバのハードウェア要件
カテゴリ(Category)
最小要件
推奨設定
CPU
2.5 GHz Intel または AMD
クアッド コア Intel または AMD
RAM
6 GB
8 GB
最小空き容量
40 GB
40 GB
ソフトウェア要件
Cisco VXC Manager 5.0 でサポートしているソフトウェアは英語版です。 各ソフトウェア パッケー
ジの最新バージョンをインストールすることを強く推奨します。
表 3:サーバ ソフトウェア要件
コンポーネント
ソフトウェア要件
オペレーティング システム(Operating 次のいずれかのオペレーティング システムを選択できま
System)
す。
• Windows 2008 R2 SP1 Enterprise
• Windows 2008 SP2 32 ビット
• Windows 2012 Standard
• Windows 2012 Standard R2
• Windows 7(32 ビット)
• Windows 7(64 ビット)
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
9
前提条件
通信ポートの要件
コンポーネント
ソフトウェア要件
データベース サーバ
データベース サーバには、次のいずれかのパッケージを
選択できます。
• Microsoft SQL Server 2005
• Microsoft SQL Server 2008
• Microsoft SQL Server 2008 R2(英語版)
• Microsoft SQL Server 2008 R2 Express 英語版(デフォ
ルト、インストーラの組み込みオプション)
• Microsoft SQL Server 2008 Enterprise(32 ビット)
• Microsoft SQL Server 2012 Enterprise(ハイ アベイラ
ビリティ、CIFS、および PAD 機能に必須)
(注)
いずれかのバージョンの SQL Express をインストールする場合は、拡張設定/管理タスクを行う
ために SQL などの管理ツールもインストールすることをお勧めします。 これらのタスクは、
頻繁に必要となるものではありませんが、状況によっては必須のタスクとなります。
通信ポートの要件
Cisco VXC Manager のソフトウェア コンポーネントの要件として、サーバ、ルータ、およびスイッ
チ上で特定の通信ポートが開いたままになっている必要があります。 たとえば、Cisco VXC Manager
によって開始されてデバイスにプッシュされる操作には、HTTP/HTTPS 通信ポートが必要です。
プッシュ操作は次のとおりです。
• クイック デバイス コマンドの発行(デバイス情報の更新、リブート、デバイスまたはネッ
トワーク情報の変更、デバイス設定の取得など)。
• 指定の時間でのパッケージ配布。
通常、デフォルト HTTP ポートはポート 80、デフォルト HTTPS ポートはポート 443 です。 これ
らのポートのいずれかが閉じていると、Cisco VXC Manager は更新やクイック コマンドをデバイ
スにプッシュできません。
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
10
前提条件
通信ポートの要件
(注)
Cisco VXC Manager インストーラは Cisco VXC Manager コンポーネントのインストール先サー
バで必要なポートを開きますが、ルータ、スイッチ、およびファイアウォールを含めて、ネッ
トワーク内の他のデバイスで必要な通信ポートが開いていることを確認する必要があります。
Cisco VXC Manager のいずれかの通信ポートをデフォルト値から変更した場合は、そのデフォ
ルト以外のポートを Cisco VXC Manager サーバとネットワークで開く必要があります。 さら
に、クライアントがファイアウォールまたは Cisco Virtual Office ルータの背後に配置されてい
る場合は、これらのデバイスでも同じポートが開かれている必要があります。
表 4:通信ポート
Cisco VXC Manager コン プロトコルおよび対応 [ポート(Port)]
ポーネント
するポート
機能
GUI
Web サービスおよび標
準サービスと通信しま
す。
HTTP
80
280
FTP
21
OLE DB
1433(デフォルト)
VNC
5800
Cisco VXC Manager
データベースと通信し
インストール時に設定
ます。
可能
5900
Web サービス
HTTP
80
280
HTTPS
443
8443
OLE DB
新しいパッケージをマ
スター ソフトウェア リ
ポジトリに登録しま
す。 1
リモート シャドウ デバ
イス。
Web エージェント、
GUI、および標準サー
ビスと通信します。
Web エージェント、
GUI、および標準サー
ビスとのセキュア通
信。
Cisco VXC Manager
データベースと通信し
インストール時に設定
ます。
可能
1433(デフォルト)
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
11
前提条件
通信ポートの要件
Cisco VXC Manager コン プロトコルおよび対応 [ポート(Port)]
ポーネント
するポート
機能
Web エージェント
Web サービスと通信し
ます。
HTTP
80
280
FTP
DHCP プロキシ、TFTP OLE DB
サービス
HTTP
DHCP プロキシ、TFTP DHCP
サービス、PXE
21
Cisco VXC Manager
データベースと通信し
インストール時に設定
ます。
可能
1433(デフォルト)
8008
GUI および Web サービ
スと通信します。
67
PXE 対応デバイスから
標準サービスへの UDP
要求を処理します。
68
4011
TFTP
69
管理処理を可能にする
ブート可能なイメージ
をダウンロードしま
す。
HTTP
80
現在のタスクの処理と
ステータスに関して
Web サービスと通信し
ます。
FTP
21
マスターおよびリモー
トのソフトウェア リポ
ジトリに対してファイ
ルのダウンロードと
アップロードを行いま
す。 1
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
12
マスターおよびリモー
トのソフトウェア リポ
ジトリに対してファイ
ルの読み取りと書き込
みを行います。 1
前提条件
通信ポートの要件
Cisco VXC Manager コン プロトコルおよび対応 [ポート(Port)]
ポーネント
するポート
機能
DHCP プロキシおよび UDP
TFTP サービス、古い
Cisco VXC Manager
エージェントのレガ
シー サポート
以前の Cisco VXC
Manager Agent(5.0.0.x
以前)がインストール
されているデバイス
を、サブネット ディレ
クテッド ブロードキャ
ストを使用して検出し
ます。
ThreadX マネージャ
サービス
1
44956
44957
[TCP]
44955
IP 範囲ウォーキングを
使用してデバイスを検
出します。 以前の
Cisco VXC Manager
Agent(5.0.0.x 以前)が
インストールされてい
るデバイスをアップグ
レードします。
[TCP]
9880
ThreadX デバイスと通
信します。
50000
FTP はポート 21 を制御ポートとして使用しますが、デフォルトではデータの転送のために他のエフェメラル ポー
トも使用します。 ファイアウォールまたは Cisco Virtual Office ルータの背後に配置されたクライアントにデータ
を転送できるようにするには、ファイアウォールまたは Cisco Virtual Office ルータでこれらの追加ポートを開く必
要があります。 この要件は FTP 接続の規格であり、Cisco VXC Manager の実装に特有のものではありません。
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
13
前提条件
通信ポートの要件
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
14
第
3
章
Cisco VXC Manager のインストール
• Cisco VXC Manager コンポーネント, 15 ページ
• Cisco VXC Manager のインストール, 16 ページ
• 分散セットアップでの Cisco VXC Manager のインストール, 18 ページ
• Cisco VXC Manager のアップグレード, 23 ページ
• セキュアな通信の設定, 24 ページ
Cisco VXC Manager コンポーネント
ここでは、Cisco VXC Manager インストール手順の全体を説明します。 Cisco VXC Manager を構成
するコンポーネントは次のとおりです。
• データベース
• 管理サーバ
• Software Repository
• その他のサービス
• 管理コンソール
すべてのコンポーネントを同じシステムにインストールすることも、分散セットアップとして各
コンポーネントを異なるシステムにインストールすることもできます。
注意
インストールを正常に完了するには、Cisco VXC Manager のファイルを C:\ ドライブのルート
に抽出し、そこからインストールする必要があります。 別のフォルダから Cisco VXC Manager
をインストールすると、インストールが失敗します。
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
15
Cisco VXC Manager のインストール
Cisco VXC Manager のインストール
(注)
(注)
Cisco VXC Manager ソフトウェア リポジトリのインストール先サーバで規定されたセキュリ
ティ ポリシーによっては、最初にソフトウェア リポジトリに対して設定したパスワードが期
限切れとなり、更新が必要になることがあります。 ソフトウェア リポジトリのインストール
先サーバのパスワードを更新する場合は、Cisco VXC Manager でそのリポジトリに対して設定
したパスワードもまた更新する必要があります。 ( [設定マネージャ(Configuration Manager)]
> [ソフトウェアリポジトリ(Software Repositories)] を展開し、編集するソフトウェア リポジ
トリを右クリックして、[プロパティ(Properties)] を選択し、[ソフトウェアリポジトリの編
集(Edit Software Repository)] ダイアログ ボックスを開いて使用します)。この要件はリモー
ト リポジトリにも当てはまります。
• 別のサービス(DNS 、DHCP、AD ドメイン サービスなど)を実行しているサーバや、
Cisco VXC Manager の機能およびリソースと競合するサービスを実行しているサーバに
は、Cisco VXC Manager をインストールできません。
• Cisco VXC Manager インストーラ(setup.exe)を実行するには、管理者としてシステムに
ログインする必要があります。
• Cisco VXC Manager データベースをスタンドアロンまたは分散セットアップでインストー
ルするとき、既存の SQL データベースを使用するには、その SQL Server が SQL Server
Express ではなく、完全バージョンであることを確認してください。
関連トピック
前提条件, (7 ページ)
Cisco VXC Manager のインストール
Cisco VXC Manager のすべてのコンポーネントを単一のシステムにインストールすることも、異な
る複数のシステムにインストールすることもできます。
インストールを開始する前に、すべての前提条件を満たしていることを確認してください。
Cisco VXC Manager をインストールする手順は以下のとおりです。
手順
ステップ 1
Cisco VXC Manager をインストールするシステムで、Cisco VXC Manager インストーラのコンテン
ツを抽出します。
注意
インストールを正常に完了するには、Cisco VXC Manager のファイルを C:\ ドライブのルー
トに抽出し、そこからインストールする必要があります。 別のフォルダから Cisco VXC
Manager をインストールすると、インストールが失敗します。
ステップ 2
インストーラを抽出したフォルダに移動し、Setup.exe を実行します。
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
16
Cisco VXC Manager のインストール
Cisco VXC Manager のインストール
[ウェルカム(Welcome)] 画面が表示されます。
ステップ 3
[次へ(Next)] をクリックします。
ステップ 4
インストールするコンポーネントを選択し、[次へ(Next)] をクリックします。
すべてのコンポーネントを同じシステムにインストールすることも、各コンポーネントを異なる
システムにインストールすることもできます。
(注)
ステップ 5
コンポーネントを異なるシステムに別々にインストールする場合は、必ず最初にデータ
ベースをインストールしてください。 データベースをインストールしなければ、残り
のコンポーネントをインストールできません。
[データベースの設定(Configure Database)] 画面で、以下のいずれかのオプションを選択できま
す。
• [新規データベースサーバをインストールする(Microsoft SQL Express 2008 R2)(Install New
Database Server (Microsoft SQL Express 2008 R2)]:サポートされているバージョンの Microsoft
SQL Server がシステムにインストールされていない場合は、このオプションを選択します。
ステップ 6 に進みます。
• [既存のデータベースサーバを使用する(SQL Server Express または完全バージョン)(Use
Existing Database Server (SQL Server Express or full))]: サポートされているバージョンの
Microsoft SQL Server がシステムにインストール済みの場合は、このオプションを選択しま
す。 ステップ 7 に進みます。
ステップ 6
RapportDB データベース資格情報を入力します。 RapportDB は SQL Server で作成される Cisco VXC
Manager データベース インスタンスです。
a) デフォルトでは、[SQL Server 認証(SQL Server Authentication)] が選択されています。 Windows
ログイン資格情報を使用して Cisco VXC Manager データベース(RapportDB)に接続する場合
には、[Windows 認証(Windows Authentication)] を選択します。
(注)
[Windows 認証(Windows Authentication)] を選択した場合でも、Cisco VXC Manager
インストールでは SQL データベースにアクセスするために SQL 認証が常に必要で
す。 スタンドアロン インストールでは、Cisco VXC Manager データベースのインス
トールが完了した後、Cisco VXC Manager インストーラがデータベースに Active
Directory ユーザを自動的に割り当てます。Cisco VXC Manager サービスのインストー
ル時にその同じユーザが使用されます。
b) [ユーザ名(Username)]:デフォルトのユーザ名は rapport です。 デフォルトをそのまま使用
することも、ユーザー名を変更することもできます。
c) [パスワード(Password)]:データベースに接続するためのパスワードを入力します。
d) [パスワードの確認(Confirm Password)]:新規ユーザを作成している場合は、パスワードを再
入力します。
ステップ 7
ステップ 5 の 2 番目のオプションを選択した場合は、以下の情報を入力します。
a) [サーバ(Server)]:Microsoft SQL Server をインストールしたシステムのホスト名を指定しま
す。
b) [ポート(Port)]:デフォルトで、ポート番号 1433 が入力されています。
c) [ユーザ名(Username)]:既存のデータベースに接続するためのユーザ名を入力します。
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
17
Cisco VXC Manager のインストール
分散セットアップでの Cisco VXC Manager のインストール
d) [パスワード(Password)]:データベースにアクセスするためのパスワードを入力します。
ステップ 8
[次へ(Next)] をクリックします。
[ソフトウェアリポジトリサーバの設定(Configure Software Repository Server)] 画面が表示されま
す。
ステップ 9
ソフトウェア リポジトリの認証情報を次のように入力します。
a) [新規リポジトリサーバを設定する(Configure New Repository Server)]:インストーラにリポ
ジトリ サーバを設定させる場合は、このオプションを選択します。 新規ユーザを作成するこ
とも、既存のユーザを使用することもできます。
b) [既存のリポジトリサーバを使用する(Use Existing Repository Server)]:リポジトリ サーバを
設定済みの場合は、このオプションを選択します。
c) [プロトコルの入力(Enter Protocols)]:ソフトウェアを管理対象デバイスに配布するために使
用するプロトコルと設定を選択します。 デフォルトでは [HTTPS] が選択されています。 [FTP]
または [CIFS] を選択することもできます。
d) [認証タイプ(Authentication Type)]:デフォルトでは [Windows] が選択されています。 [基本
(Basic)] を選択することもできます。
e) [ユーザ名(Username)]:デフォルトで Rapport と表示されます。 これは変更できます。 [既存
のリポジトリユーザを使用する(Use Existing Repository User)] を選択した場合は、既存のユー
ザ名を入力します。
f) [パスワード(Password)]:リポジトリにアクセスするためのパスワードを入力します。
g) [パスワードの確認(Confirm Password)]:新規ユーザを作成している場合は、パスワードを再
入力します。
ステップ 10
[次へ(Next)] をクリックして、他のサービスをインストールします。
ステップ 11
デフォルトでは [DHCPプロキシ(DHCP Proxy)] が選択されています。 必要に応じて、他のサー
ビスを選択します。 [次へ(Next)] をクリックします。
ステップ 12
インストール パスを指定し、[次へ(Next)] をクリックします。 サマリー画面が表示されます。
ステップ 13
[次へ(Next)] をクリックして、インストールを開始します。
画面にインストールの進行状況が表示されます。インストールが完了すると、システムの再起動
を求めるプロンプトが出されます。
次の作業
システムの変更を適用するには、システムを再起動してください。
分散セットアップでの Cisco VXC Manager のインストール
さまざまな Cisco VXC Manager コンポーネントを分割して、複数の異なるシステムにコンポーネ
ントをインストールできます。 このようなセットアップは Cisco VXC Manager 分散セットアップ
を呼ばれます。 以下のようにコンポーネントを分割するのが理想的です。
• Cisco VXC Manager データベース
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
18
Cisco VXC Manager のインストール
Cisco VXC Manager データベースのインストール
• Cisco VXC Manager 管理サーバ、Cisco VXC Manager 管理コンソール、およびその他のサービ
ス
• Cisco VXC Manager ソフトウェア リポジトリ
また、ロード バランシングを可能にするために、Cisco VXC Manager 管理サーバおよび他のサー
ビスの複数インスタンスを複数の異なるシステムにインストールすることもできます。
多数のデバイスを管理している大企業では、分散セットアップで Cisco VXC Manager をインストー
ルするのが最適です。
関連トピック
ロード バランシングの設定, (51 ページ)
Cisco VXC Manager データベースのインストール
Cisco VXC Manager データベースをシステムまたは仮想マシン(VM)にインストールする前に、
サポートされるバージョンの Microsoft SQL Server がシステムにインストールされていることを確
認してください。 システムに SQL Server がインストールされていない場合、Cisco VXC Manager
インストーラに同梱されている Microsoft SQL Express 2008 R2 をインストールするよう選択できま
す。
既存の SQL Server データベースに Cisco VXC Manager データベースをインストールする場合は、
システムでポート 1433 が使用可能であることを確認してください。
Cisco VXC Manager データベースをインストールする手順は以下のとおりです。
手順
ステップ 1
Cisco VXC Manager をインストールするシステムで、Cisco VXC Manager インストーラのコンテン
ツを抽出します。
注意
インストールを正常に完了するには、Cisco VXC Manager のファイルを C:\ ドライブのルー
トに抽出し、そこからインストールする必要があります。 別のフォルダから Cisco VXC
Manager をインストールすると、インストールが失敗します。
ステップ 2
インストーラを抽出したフォルダに移動し、Setup.exe を実行します。
[ウェルカム(Welcome)] 画面が表示されます。
ステップ 3
[Next] をクリックします。
ステップ 4
[データベース(Database)] コンポーネントのみを選択します。
ステップ 5
[データベースの設定(Configure Database)] 画面で、以下のいずれかのオプションを選択できま
す。
• [新規データベースサーバをインストールする(Microsoft SQL Express 2008 R2)(Install New
Database Server (Microsoft SQL Express 2008 R2)]:サポートされているバージョンの Microsoft
SQL Server がシステムにインストールされていない場合は、このオプションを選択します。
ステップ 6 に進みます。
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
19
Cisco VXC Manager のインストール
Cisco VXC Manager データベースのインストール
• [既存のデータベースサーバを使用する(SQL Server Expressまたは完全バージョン)(Use
Existing Database Server (SQL Server Express or full))]: サポートされているバージョンの
Microsoft SQL Server がシステムにインストール済みの場合は、このオプションを選択しま
す。 ステップ 7 に進みます。
ステップ 6
RapportDB データベース資格情報を入力します。 RapportDB は SQL Server で作成される Cisco VXC
Manager データベース インスタンスです。
a) デフォルトでは、[SQL Server認証(SQL Server Authentication)] が選択されています。 Windows
ログイン資格情報を使用して Cisco VXC Manager データベース(RapportDB)に接続する場合
には、[Windows認証(Windows Authentication)] を選択します。
(注)
[Windows認証(Windows Authentication)] を選択した場合でも、Cisco VXC Manager
インストールでは SQL データベースにアクセスするために SQL 認証が常に必要で
す。 Cisco VXC Manager データベースのインストールが完了したら、必要なセキュ
リティ権限を持つ Active Directory ユーザを SQL データベースに手動で追加する必要
があります。この手順を完了してからでないと、残りのコンポーネントをインストー
ルすることはできません。
b) [ユーザ名(Username)]:デフォルトのユーザ名は rapport です。 デフォルトをそのまま使用
することも、ユーザー名を変更することもできます。
c) [パスワード(Password)]:データベースに接続するためのパスワードを入力します。
d) [パスワードの確認(Confirm Password)]:新規ユーザを作成している場合は、パスワードを再
入力します。
ステップ 7
ステップ 5 の 2 番目のオプションを選択した場合は、以下の情報を入力します。
a) [サーバ(Server)]:Microsoft SQL Server をインストールしたシステムのホスト名を指定しま
す。
b) [ポート(Port)]:デフォルトで、ポート番号 1433 が入力されています。
c) [ユーザ名(Username)]:既存のデータベースに接続するためのユーザ名を入力します。
d) [パスワード(Password)]:データベースにアクセスするためのパスワードを入力します。
e) [Next] をクリックします。
ステップ 8
インストール パスを指定し、[次へ(Next)] をクリックします。 サマリー画面が表示されます。
ステップ 9
[Next(次へ)] をクリックして、インストールを開始します。
画面にインストールの進行状況が表示されます。インストールが完了すると、システムの再起動
を求めるプロンプトが出されます。
次の作業
システムの変更を適用するには、システムを再起動してください。
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
20
Cisco VXC Manager のインストール
管理サーバ、その他のサービス、および管理コンソールのインストール
管理サーバ、その他のサービス、および管理コンソールのインストー
ル
管理サーバ、その他のサービス、および管理コンソールを同じシステムにインストールすること
も、異なるシステムにインストールすることもできます。
これらのコンポーネントをインストールする手順は以下のとおりです。
手順
ステップ 1
Cisco VXC Manager コンポーネントをインストールするシステムで、Cisco VXC Manager インス
トーラのコンテンツを抽出します。
注意
インストールを正常に完了するには、Cisco VXC Manager のファイルを C:\ ドライブのルー
トに抽出し、そこからインストールする必要があります。 別のフォルダから Cisco VXC
Manager をインストールすると、インストールが失敗します。
ステップ 2
インストーラを抽出したフォルダに移動し、Setup.exe を実行します。
[ウェルカム(Welcome)] 画面が表示されます。
ステップ 3
[Next] をクリックします。
ステップ 4
[管理サーバ(Management Server)]、[その他のサービス(Other Services)]、[管理コンソール
(Management Console)] を選択します。 これらのコンポーネントをそれぞれ別個のシステムにイ
ンストールする場合は、上記のステップ 1 から 3 までを実行した後、コンポーネントを 1 つずつ
選択できます。
ステップ 5
[次へ(Next)] をクリックし、Cisco VXC Manager データベースの詳細を指定します。
ステップ 6
[データベースの設定(Configure Database)] 画面で、以下の詳細を指定します。
a) 認証方式を選択します。 デフォルトでは、[SQL Server認証(SQL Server Authentication)] が選
択されています。 Windows ログイン資格情報を使用して Cisco VXC Manager データベース
(RapportDB)に接続する場合には、[Windows認証(Windows Authentication)] を選択します。
b) Cisco VXC Manager データベースが SQL Server 上に作成されている場合は、サーバ名のみを指
定します。 Cisco VXC Manager データベースが SQL Server Express 上に作成されている場合は、
サーバ名とデータベース インスタンス名を指定します。 たとえば、TESTVM1\RapportDB と
入力します。
c) Cisco VXC Manager データベースにアクセスするためのユーザ名とパスワードを入力します。
d) [Next] をクリックします。
ステップ 7
[サービス(Services)] 画面では、[ThreadXサービス(ThreadX Service)] のみがデフォルトで選択
されて、有効になっています。 その他のオプションを選択することもできます。[次へ(Next)]
をクリックします。
ステップ 8
インストール パスを指定し、[次へ(Next)] をクリックします。 サマリー画面が表示されます。
ステップ 9
[Next(次へ)] をクリックして、インストールを開始します。
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
21
Cisco VXC Manager のインストール
ソフトウェア リポジトリのインストール
画面にインストールの進行状況が表示されます。インストールが完了すると、システムの再起動
を求めるプロンプトが出されます。
次の作業
システムの変更を適用するには、システムを再起動してください。
ソフトウェア リポジトリのインストール
ソフトウェア リポジトリは、Cisco VXC Manager の重要なコンポーネントの 1 つです。 クライア
ントシステムに導入されるパッケージは、ソフトウェアリポジトリに保存され、保管されます。
ソフトウェア リポジトリをインストールする前に、Cisco VXC Manager データベースのインストー
ルと設定が完了していることを確認してください。
ソフトウェア リポジトリをインストールする手順は以下のとおりです。
手順
ステップ 1
Cisco VXC Manager をインストールするシステムで、Cisco VXC Manager インストーラのコンテン
ツを抽出します。
注意
インストールを正常に完了するには、Cisco VXC Manager のファイルを C:\ ドライブのルー
トに抽出し、そこからインストールする必要があります。 別のフォルダから Cisco VXC
Manager をインストールすると、インストールが失敗します。
ステップ 2
インストーラを抽出したフォルダに移動し、Setup.exe を実行します。
[ウェルカム(Welcome)] 画面が表示されます。
ステップ 3
[Next] をクリックします。
ステップ 4
[ソフトウェアリポジトリ(Software Repository)] コンポーネントだけを選択し、[次へ(Next)]
をクリックして Cisco VXC Manager データベースの詳細を指定します。
ステップ 5
[データベースの設定(Configure Database)] 画面で、以下の詳細を指定します。
a) 認証方式を選択します。 デフォルトでは、[SQL Server認証(SQL Server Authentication)] が選
択されています。 Windows ログイン資格情報を使用して Cisco VXC Manager データベース
(RapportDB)に接続する場合には、[Windows認証(Windows Authentication)] を選択します。
b) Cisco VXC Manager データベースが SQL Server 上に作成されている場合は、サーバ名のみを指
定します。 Cisco VXC Manager データベースが SQL Server Express 上に作成されている場合は、
サーバ名とデータベース インスタンス名を指定します。 たとえば、TESTVM1\RapportDB と
入力します。
c) Cisco VXC Manager データベースにアクセスするためのユーザ名とパスワードを入力します。
d) [Next] をクリックします。
[ソフトウェアリポジトリサーバの設定(Configure Software Repository Server)] 画面が表示さ
れます。
ステップ 6
ソフトウェア リポジトリの認証情報を次のように入力します。
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
22
Cisco VXC Manager のインストール
Cisco VXC Manager のアップグレード
a) [新規リポジトリサーバを設定する(Configure New Repository Server)]:インストーラにリポ
ジトリ サーバを設定させる場合は、このオプションを選択します。 新規ユーザを作成するこ
とも、既存のユーザを使用することもできます。
b) [既存のリポジトリサーバを使用する(Use Existing Repository Server)]:リポジトリ サーバを
設定済みの場合は、このオプションを選択します。
c) [プロトコルの選択(Select Protocols)]:ソフトウェアを管理対象デバイスに配布するために使
用するプロトコルと設定を選択します。 デフォルトでは [HTTPS] が選択されています。 [FTP]
または [CIFS] を選択することもできます。
d) [認証タイプ(Authentication Type)]:デフォルトでは [Windows] が選択されています。 [基本
(Basic)] を選択することもできます。
e) [ユーザ名(Username)]:デフォルトで Rapport と表示されます。 これは変更できます。 [既存
のユーザを使用する(Use existing user)] オプションを選択した場合は、既存の Cisco VXC
Manager データベース ユーザのユーザ名を入力します。
f) [パスワード(Password)]:データベースに接続するためのパスワードを入力します。
g) [パスワードの確認(Confirm Password)]:新規ユーザを作成している場合は、パスワードを再
入力します。
h) [Next] をクリックします。
ステップ 7
インストール パスを指定し、[次へ(Next)] をクリックします。
サマリー画面が表示されます。
ステップ 8
[Next(次へ)] をクリックして、インストールを開始します。
画面にインストールの進行状況が表示されます。インストールが完了すると、システムの再起動
を求めるプロンプトが出されます。
次の作業
システムの変更を適用するには、システムを再起動してください。
Cisco VXC Manager のアップグレード
Cisco VXC Manager の現行バージョンでは、Cisco VXC Manager バージョン 4.9.1 からのアップグ
レードのみがサポートされています。 他のバージョンからアップグレードすることはできませ
ん。 それより前のバージョンの Cisco VXC Manager を実行している場合は、まずバージョン 4.9.1
にアップグレードしてから、最新バージョンにアップグレードする必要があります。
(注)
Cisco VXC Manager バージョン 5.0 にアップグレードした後は、Cisco VXC Manager を使ってデ
バイスを管理できるように、使用可能な最新の HAgent パッケージですべてのデバイスをアッ
プグレードする必要があります。 詳細については、『Release Notes for Cisco Virtualization
Experience Client Manager』を参照してください。
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
23
Cisco VXC Manager のインストール
セキュアな通信の設定
アップグレードを実行する場合は、開始する前に、インストールされた Cisco VXC Manager に待
機ジョブがないことを確認します[更新マネージャ(Update Manager)] > [スケジュールされたパッ
ケージ(Scheduled Packages)])。 また、[設定マネージャ(Configuration Manager)] > [デフォル
トのデバイス構成(Default Device Configuration)] ですべてのデフォルト デバイス構成(DDC)
を削除して、[デバイスマネージャの設定(Device Manager Preferences)] で [デフォルトのデバイ
ス構成の有効化(Enable Default Device Configuration)] チェックボックスをオフにして DDC を無
効にします([設定マネージャ(Configuration Manager)] > [設定(Preferences)] > [デバイスマネー
ジャの設定(Device Manager Preferences)] > [DDC])。
Cisco VXC Manager バージョン 5.0 にアップグレードする手順は以下のとおりです。
手順
ステップ 1
Cisco VXC Manager バージョン 4.9.1 がインストールされているシステムで、Cisco VXC Manager
インストーラのコンテンツを抽出します。
ステップ 2
インストーラを抽出したフォルダに移動し、Setup.exe を実行します。
[ウェルカム(Welcome)] 画面が表示されます。
ステップ 3
[Next] をクリックします。
[コンポーネント情報(Component Information)] 画面に、アップグレードの必要なコンポーネント
の一覧が表示されます。
ステップ 4
[Next] をクリックします。
[セキュリティ情報(Security Information)] 画面が表示されます。
ステップ 5
セキュリティ情報をよく読んでから、[次へ(Next)] をクリックします。
アップグレード プロセスが開始されます。
(注)
ステップ 6
システムでセキュアな通信を設定するよう求めるセキュリティ情報が表示されま
す。
アップグレード プロセスが完了したら、Cisco VXC Manager を使用し始める前に変更をシステム
に適用するために、[今すぐ再起動(Restart Now)] をクリックします。
セキュアな通信の設定
SSL を使用したセキュア通信の設定
以下では、IIS 7.0 で SSL を設定する手順を説明します。
Windows Server 2008 R2 上の IIS 7.0 での SSL の設定
IIS 7.0 で SSL を設定する手順は以下のとおりです。
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
24
Cisco VXC Manager のインストール
ルート認証局を使用したセキュア通信の設定
手順
ステップ 1
次の場所から SelfSSL7 ユーティリティをダウンロードします。
http://blogs.iis.net/blogs/thomad/SelfSSL7.zip
ステップ 2
以下に示されているパラメータを使用して、ユーティリティ SelfSSL7.exe を呼び出します。
SelfSSL7.exe /Q /N cn=Certificate_Name /I /S Web_Site_Name
次に例を示します。
SelfSSL7.exe /Q /N cn="TestCert.TestLab.com" /I /S "Default Web Site"
ルート認証局を使用したセキュア通信の設定
Windows 上の IIS 7 でのルート認証局のインストール
次の注意事項に従ってください。
証明書をインストールするには、以下の 2 つの手順に従う必要があります。
手順
ステップ 1
ドメイン コントローラ サーバに証明書をインストールします。
ステップ 2
Cisco VXC Manager サーバに証明書をインストールします。
ドメイン コントロール サーバでの証明書のインストール
次の注意事項に従ってください。
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
25
Cisco VXC Manager のインストール
ルート認証局を使用したセキュア通信の設定
手順
ステップ 1
[サーバ マネージャ(Server Manager)] に移動します。
ステップ 2
ツリー ペインで、[役割(Roles)] > [役割の追加(Add Roles)] を選択します。
ステップ 3
[役割の追加(Add Roles)] ウィザードで、ツリー ペインから [サーバの役割(Server Roles)] を
選択します。
ステップ 4
[サーバの役割(Server Roles)] ウィンドウの [役割(Roles)] で、[Active Directory証明書サービス
を自動に設定する(Active Directory Certificate Service)] をオンにします。
ステップ 5
その後、[次へ(Next)] > [次へ(Next)] をクリックします。 [役割サービス(Role Services)]
で、[認証局(Certification Authority)] オプションと [認証局Web登録(Certificate Authority Web
Enrolment)] オプションをオンにします。
ステップ 6
[認証局Web登録(Certificate Authority Web Enrolment)] オプションをオンした後、IIS がサーバに
インストールされていなければ、[必要な役割サービスを追加(Add Required Role Services)] ウィ
ンドウが表示されます。
ステップ 7
上記のウィンドウで、[必要な役割サービスを追加(Add Required Role Services)] ボタンをクリッ
クし、[次へ(Next)] をクリックし、[セットアップの種類の指定(Specify Setup Type)] ウィンド
ウを起動します。
ステップ 8
上記のウィンドウで、要件に応じて [エンタープライズ(Enterprise)] または [スタンドアロン
(Standalone)] のいずれかのオプション ボタンをオンにします。その後、[次へ(Next)] をクリッ
クして [CAの種類の指定(Specify CA Type)] ウィンドウを開きます。
ステップ 9
[CAの種類の指定(Specify CA Type)] ウィンドウで、要件に応じて [ルートCA(Root CA)] また
は [下位CA(Subordinate CA)] のいずれかのオプション ボタンをオンにします。その後、[次へ
(Next)] をクリックして [秘密キーの設定(Setup Private Key)] ウィンドウを開きます。
ステップ 10
[秘密キーの設定(Setup Private Key)] ウィンドウで、要件に応じて [新しい秘密キーを作成する
(Create a new private key)] または [既存の秘密キーを使用する(Use existing private key)] のいず
れかをオンにします。その後、[次へ(Next)] をクリックして [CAの暗号化を構成(Configure
Cryptography for CA)] ウィンドウを開きます。
ステップ 11
[CAの暗号化を構成(Configure Cryptography for CA)] ウィンドウで、要件に応じて [暗号化サー
ビスプロバイダ(CSP)の選択(Select a cryptography service provider (CSP))] フィールドの値を選
択します。[キーの文字数(Key character length)] を指定し、[このCAが発行する証明書に署名を
付けるためのハッシュアルゴリズムの選択(Select the Hash algorithm for signing certificate issued by
this CA)] フィールドの値を選択します。[CAが秘密キーにアクセスするときに、管理者による操
作を許可する(Allow administrator interaction when the private key is accessed by the CA)] チェック
ボックスをオンまたはオフにした後、[次へ(Next)] をクリックして [CA名を構成(Configure CA
Name)] ウィンドウを開きます。
(注)
証明書の共通名は、Cisco VXC Manager サーバのコンピュータ名と一致する必要があり
ます。
ステップ 12
[CA名を構成(Configure CA Name)] ウィンドウで、[このCAの共通名(Common name for this
CA)] フィールドと [識別名のサフィックス(Distinguished name suffix)] フィールドに値を入力
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
26
Cisco VXC Manager のインストール
ルート認証局を使用したセキュア通信の設定
し、[次へ(Next)] をクリックして [有効期間の設定(Set Validity Period)] ウィンドウを開きま
す。
ステップ 13
[有効期間の設定(Set Validity Period)] ウィンドウで、この CA に関して生成される証明書の有効
期間を選択し、[次へ(Next)] をクリックして [証明書データベースを構成(Configure Certificate
Database)] ウィンドウを開きます。
ステップ 14
[証明書データベースを構成(Configure Certificate Database)] ウィンドウで、[証明書データベース
の場所(Certificate database location)] および [証明書データベースのログの場所(Certificate database
log location)] を選択し、[次へ(Next)] をクリックして IIS の [役割の追加ウィザード(Add Roles
Wizard)] ウィンドウを開きます。
ステップ 15
デフォルト値を選択し、[次へ(Next)] > [インストール(Install)]をクリックします。
ステップ 16
これにより、Active Directory 証明書サービス、Web サーバ(IIS)およびリモート サーバ管理ツー
ルがインストールされます。
ステップ 17
証明書のインストールが完了したら、ドメイン コントローラの [インターネットインフォメーショ
ンサービスマネージャ(Internet Information Services Manager)] に移動します。
ステップ 18
[サーバマネージャ(Server Manager)] ツリー ペインで、[役割(Roles)] を展開し、[Webサーバ
(IIS)(Web Server (IIS))] > [インターネットインフォメーションサービス(IIS)マネージャ
(Internet Information Services (IIS) Manager)をクリックして [IISマネージャ(IIS Manager)] ウィ
ンドウを開きます。
ステップ 19
ツリー ペインで [サーバ(Server)] を選択し、右側のペインで [サーバ証明書(Server Certificates)]
をダブルクリックします。
ステップ 20
[サーバ証明書(Server Certificates)] の右側のペインで、[ドメイン証明書の作成(Create Domain
Certificate)] をダブルクリックして証明書の作成を開始します。
ステップ 21
[証明書の作成(Create Certificate)] ウィンドウで必要な情報を入力し、[次へ(Next)] をクリッ
クして [オンライン認証局(Online Certification Authority)] を開きます。
ステップ 22
[オンライン認証局(Online Certification Authority)] で [オンライン認証局の指定(Specify Online
Certification Authority)] をクリックして選択し、[フレンドリ名(Friendly Name)] を指定して [終
了(Finish)] をクリックします。
ステップ 23
これで、ドメイン コントローラ サーバへの証明書のインストールが完了しました。次は、Cisco
VXC Manager サーバに証明書をインストールします。
Cisco VXC Manager サーバでの証明書のインストール
次の注意事項に従ってください。
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
27
Cisco VXC Manager のインストール
ルート認証局を使用したセキュア通信の設定
手順
ステップ 1
タスクバーで、[スタート(Start)] > [管理ツール(Administrative Tools)] > [インターネットイン
フォメーションサービス(IIS)マネージャ(Internet Information Services (IIS) Manager)] を選択し
て [IISマネージャ(IIS Manager)] ウィンドウを開きます。
ステップ 2
ツリー ペインで [サーバ(Server)] をクリックし、右側のペインで [サーバ証明書(Server
Certificates)] をダブルクリックして [サーバ証明書(Server Certificates)] ウィンドウを開きます。
ステップ 3
[Create Certificate(証明書の作成)] ウィンドウで必須情報を入力し、[次へ(Next)] をクリック
して [オンライン認証局(Online Certification Authority)] を開きます。
ステップ 4
[オンライン認証局(Online Certification Authority)] で [オンライン認証局の指定(Specify Online
Certification Authority)] をクリックして選択し、[フレンドリ名(Friendly Name)] を指定して [終
了(Finish)] をクリックします。
ステップ 5
これで、Cisco VXC Manager サーバへの証明書のインストールが完了しました。
ステップ 6
証明証のインストールが完了した後、[サーバ(Server)] > [Webサイト(Web Sites)] > [Rapport
HTTPサーバ(Rapport HTTP Server)] に移動し、右端のペインにある [バインディング(Bindings)]
をクリックして [サイトバインド(Site Bindings)] ウィンドウを開きます。
ステップ 7
[サイトバインド(Site Bindings)] ウィンドウで [追加(Add)] をクリックします。
ステップ 8
[サイトバインドの追加(Add Site Binding)] で、さきほど作成した証明書を [SSL証明書(SSL
Certificate)] ボックスから選択し、[OK] をクリックします。
ステップ 9
HTTPS 通信のみを開始するには、[SSL設定(SSL Settings)] ([サーバ(Server)] > [Webサイト
(Web Sites)] > [Rapport HTTPサーバ(Rapport HTTP Server)])を選択します。
ステップ 10
[SSL設定(SSL Settings)] で、[SSLが必要(Require SSL)] チェックボックスをオンにして、[適
用(Apply)] をクリックして設定を適用します。
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
28
第
4
章
Cisco VXC Manager のアンインストール
• Cisco VXC Manager スタンドアロン インストール環境のアンインストール, 29 ページ
• 分散セットアップでの Cisco VXC Manager のアンインストール, 30 ページ
Cisco VXC Manager スタンドアロン インストール環境のア
ンインストール
Cisco VXC Manager のスタンドアロン インストール済み環境ですべてのコンポーネントが同じシ
ステムにインストールされている場合は、以下の手順に従って Cisco VXC Manager をアンインス
トールできます。
Cisco VXC Manager をアンインストールする手順は以下のとおりです。
手順
ステップ 1
[スタート(Start)] メニューをクリックして [コントロールパネル(Control Panel)] を選択しま
す。
ステップ 2
次に、[プログラム(Programs)] > [プログラムのアンインストール(Uninstall a program)] をク
リックします。
ステップ 3
プログラムの一覧から [Cisco VXC Manager] を選択し、[アンインストール(Uninstall)] をクリッ
クします。
[アンインストール(Uninstallation)] 画面が表示されます。
ステップ 4
[ウェルカム(Welcome)] で [次へ(Next)] をクリックします。
ステップ 5
Cisco VXC Manager データベースにアクセスするための資格情報を入力します。
Cisco VXC Manager データベースをインストールした場所に応じて、SQL Server または SQL Express
の SQL ログイン ID およびパスワードを指定する必要があります。
誤った資格情報を指定すると、データベースに接続できません(Unable to connect to
database)というメッセージが表示されます。 正しい資格情報を入力したことを確認します。
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
29
Cisco VXC Manager のアンインストール
分散セットアップでの Cisco VXC Manager のアンインストール
ステップ 6
[次へ(Next)] をクリックして、アンインストール プロセスを開始します。
ステップ 7
コンポーネントがアンインストールされると、システムの再起動を求めるプロンプトが出されま
す。 アンインストールを完了するには、[今すぐ再起動(Restart Now)] をクリックします。
分散セットアップでの Cisco VXC Manager のアンインス
トール
分散セットアップで Cisco VXC Manager をインストールした場合は、コンポーネントがインストー
ルされているシステムで 1 つずつコンポーネントをアンインストールする必要があります。
(注)
Cisco VXC Manager データベースをアンインストールするには、その前に、他のすべてのコン
ポーネントを各システムからアンインストールする必要があります。
Cisco VXC Manager コンポーネントをアンインストールする手順は以下のとおりです。
手順
ステップ 1
管理サーバ、管理コンソール、その他のサービス、およびソフトウェア リポジトリがインストー
ルされているシステムにログインします。
ステップ 2
[スタート(Start)] メニューをクリックして [コントロールパネル(Control Panel)] を選択しま
す。
ステップ 3
次に、[プログラム(Programs)] > [プログラムのアンインストール(Uninstall a program)] をク
リックします。
ステップ 4
プログラムの一覧から [Cisco VXC Manager] を選択し、[アンインストール(Uninstall)] をクリッ
クします。
[アンインストール(Uninstallation)] 画面が表示されます。
ステップ 5
[ウェルカム(Welcome)] で [次へ(Next)] をクリックします。
ステップ 6
[次へ(Next)] をクリックして、アンインストール プロセスを開始します。
ステップ 7
Cisco VXC Manager データベースがインストールされているシステムにログインします。
ステップ 8
手順 2 ~ 5 を繰り返します。
ステップ 9
Cisco VXC Manager データベースにアクセスするための資格情報を入力します。
Cisco VXC Manager データベースをインストールした場所に応じて、SQL Server または SQL Express
の SQL ログイン ID およびパスワードを指定する必要があります。
誤った資格情報を指定すると、データベースに接続できません(Unable to connect to
database)というメッセージが表示されます。 正しい資格情報を入力したことを確認します。
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
30
Cisco VXC Manager のアンインストール
分散セットアップでの Cisco VXC Manager のアンインストール
ステップ 10
[次へ(Next)] をクリックして、アンインストール プロセスを開始します。
ステップ 11
データベースがアンインストールされて、システムの再起動を求めるプロンプトが出されたら、
システムを再起動します。
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
31
Cisco VXC Manager のアンインストール
分散セットアップでの Cisco VXC Manager のアンインストール
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
32
第
5
章
Cisco VXC Manager のハイ アベイラビリティ
データベース クラスタリングの設定
• ハイ アベイラビリティ クラスタ, 33 ページ
• データベース クラスタリングに必要なコンポーネント, 34 ページ
• データベース クラスタリングの前提条件, 35 ページ
• プライマリおよびセカンダリ VM の設定, 35 ページ
• プライマリ ノードでのクラスタの作成, 38 ページ
• ノードおよびファイル共有マジョリティ クォーラムの実装, 39 ページ
• プライマリおよびセカンダリ ノードでの .NET Framework のインストール, 40 ページ
• プライマリおよびセカンダリ ノードでの SQL Server Enterprise のインストール, 41 ページ
• クラスタリング後の手順, 45 ページ
• データベース ライセンス エントリの削除, 48 ページ
• HA Configuration Utility の実行, 49 ページ
ハイ アベイラビリティ クラスタ
ハイ アベイラビリティ クラスタ(別名 HA クラスタまたはフェールオーバー クラスタ)とは、
サーバ アプリケーションのダウンタイムを最小限に抑え、信頼性を確保することによってサーバ
アプリケーションをサポートするコンピュータグループです。グループつまりクラスタ内の余剰
コンピュータを利用することにより、システム コンポーネントで障害が発生してもサービスを継
続できます。
特定のアプリケーションを実行中のサーバがクラッシュした場合、クラスタを使用していなけれ
ば、クラッシュしたサーバが修正れるまで、そのアプリケーションを使用できなくなります。 HA
クラスタはこのような状況を是正する手段として、ハードウェア/ソフトウェア障害を検出する
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
33
Cisco VXC Manager のハイ アベイラビリティデータベース クラスタリングの設定
データベース クラスタリングに必要なコンポーネント
と、直ちに別のシステム上でアプリケーションを再起動します。このプロセスに管理者の介入は
必要ありません。 このプロセスをフェールオーバーといいます。
HA クラスタは、通常、プライベート ネットワーク接続のハートビートを使用して、クラスタ内
の各ノードの正常性と状態をモニタします。
最も一般的な規模の HA クラスタは、2 ノードからなる Two-Node クラスタです。
図 1:Two-Node クラスタ
ここでは、Cisco VXC Manager バージョン 5.0 以降でのハイ アベイラビリティ(HA)クラスタを
構成する手順を説明します。
データベース クラスタリングに必要なコンポーネント
Cisco VXC Manager のハイ アベイラビリティ環境は、以下のコンポーネントで構成されます。
• プライマリ サーバまたはプライマリ ノード:4 つの仮想マシン(VM)のうちのいずれか 1
つです。このマシンに、Microsoft SQL Server 2012 データベースをインストールする必要があ
ります。 プライマリには、パブリック用、プライベート用にそれぞれ設定された 2 つのネッ
トワーク アダプタが必要です。
• セカンダリ サーバまたはセカンダリ ノード:この 2 番目の VM は、プライマリ サーバで障
害が発生したときにハイ アベイラビリティを確保します。 セカンダリにも、パブリック用、
プライベート用にそれぞれ設定された 2 つのネットワーク アダプタが必要です。
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
34
Cisco VXC Manager のハイ アベイラビリティデータベース クラスタリングの設定
データベース クラスタリングの前提条件
• Quorum フォルダのサーバ:4 つの VM のうち、この 3 番目の VM は、Quorum フィルダを作
成するために必要となります。
• Cisco VXC Manager サーバ:この 4 番目の VM に、Cisco VXC Manager をインストールする
必要があります。
データベース クラスタリングの前提条件
データベース クラスタリングの前提条件は以下のとおりです。
• 4 台の VMware 仮想マシン(VM)。そのうち 2 台の VM には、それぞれ 2 つのネットワー
ク アダプタが含まれていること。
• Microsoft SQL Server 2012 Enterprise Edition データベース(スタンドアロン バージョン)。
• すべての VM が Active Directory(AD)ドメインに接続されていること。
• 4 台すべての VM 4 に、Windows Server 2008 R2 Enterprise がインストールされていること。
(注)
データベース クラスタリングに SQL Server Express を使用することはできませ
ん。
関連トピック
サポート情報
プライマリおよびセカンダリ VM の設定
サーバ上に VM を作成した後、クラスタリングをサポートするように VM を設定する必要があり
ます。 以下の説明に従って、プライマリ ノートとセカンダリの両方のノードを設定します。
プライマリおよびセカンダリ VM を設定する手順は以下のとおりです。
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
35
Cisco VXC Manager のハイ アベイラビリティデータベース クラスタリングの設定
プライマリおよびセカンダリ VM の設定
手順
ステップ 1
ネットワーク上の任意のシステムで vSphere クライアントを起動し、VM を選択します。
ステップ 2
右クリックして [設定の編集(Edit Settings)] を選択します。 [追加(Add)] をクリックし、ネッ
トワーク アダプタ(ノードともいう)をもう 1 つ追加します。
ステップ 3
[ハードウェアの追加(Add Hardware)] セクションで、[イーサネットアダプタ(Ethernet Adapter)]
を選択し、[次へ(Next)] をクリックします。
ステップ 4
[ネットワークラベル(Network label)] ドロップダウン リストから [サブネット(Subnet)] を選
択し、[Next] をクリックします。
ステップ 5
[終了(Finish)] をクリックします。
ステップ 6
[VMのプロパティ(VM Properties)] 画面で、2 つのノードがあることを確認します。
ステップ 7
[ネットワーク接続(Network Connections)] 画面を起動し([コントロールパネル(Control Panel)]
> [ネットワークとインターネット(Network and Internet)] > [ネットワーク接続(Network
Connections)])、ネットワーク接続の名前をそれぞれ [プライベート(Private)] 、[パブリック
(Public)] に変更します。
(注)
2 つのネットワーク カードには、それぞれ異なるサブネットを指定する必要がありま
す。つまり 1 つのサブネットをパブリック ネットワーク用に、別のサブネットをプラ
イベート ネットワーク用に指定します。 この要件は、プライマリ ノードとセカンダリ
ノードの両方に当てはまります。 ベスト プラクティスとして、セカンダリ ノードで使
用する 2 つのサブネットは、プライマリ ノードで使用する 2 つのサブネットと異なる
ようにしてください。
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
36
Cisco VXC Manager のハイ アベイラビリティデータベース クラスタリングの設定
設定の検証
ステップ 8
[拡張設定(Advanced Settings)] ウィンドウで、[パブリックネットワーク(Public Network)] オプ
ションが最初にリストされていることを確認します。
ステップ 9
[拡張設定(Advanced Settings)] ウィンドウを起動するには、[Alt] ボタンを押して [ネットワーク
接続(Network Connections)] 画面の [拡張(Advanced)] メニューにアクセスし、[拡張設定
(Advanced Settings)] オプションを選択します。
ステップ 10
[ネットワーク接続(Network Connections)] 画面で、[パブリック(Public)] を選択し、右クリッ
クして [プロパティ(Properties)] を選択します。
ステップ 11
[拡張設定(Advanced Settings)] ウィンドウで、[IPv4] を選択して [プロパティ(Properties)] をク
リックします。
ステップ 12
[IPアドレス(IP address)]、[サブネットマスク(Subnet mask)]、[デフォルトゲートウェイ(Default
gateway)]、および [優先されるDNSサーバ(Preferred DNS server)] に値を入力します。 [OK] を
クリックします。
ステップ 13
プライベート ネットワークについて、手順 10 と 11 を繰り返します。
ステップ 14
ただし、プライベート ネットワークには IP アドレスとサブネットだけを指定します。 デフォル
ト ゲートウェイと DNS サーバは定義しないでください。
ステップ 15
ノードがネットワークを介して相互に通信できるように、サーバがこのネットワークで通信でき
ることを確認します。
ステップ 16
サーバ マネージャを起動します([スタート(Start)] > [管理ツール(Administrative Tools))。
[機能(Features)] を選択します。
ステップ 17
[機能の追加(Add Features)] をクリックして、[機能の追加(Add Features)] ウィザードを起動し
ます。
ステップ 18
[フェールオーバー クラスタリング(Failover Clustering)] を選択し、[次へ(Next)] をクリック
します。
ステップ 19
[インストール オプションの確認(Confirm Installation Selections)] 画面に、[フェールオーバー ク
ラスタリング(Failover Clustering)] オプションが表示されていることを確認します。 [Install(イ
ンストール)] をクリックします。 インストールの進行状況が表示されます。
ステップ 20
インストールが完了したら、インストール結果を確認し、[閉じる(Close)] をクリックします。
次の作業
フェールオーバー クラスタリングのインストールが完了したら、サーバを再起動します。
設定の検証
フェールオーバークラスタリングをインストールした後、プライマリノードで設定を検証する必
要があります。 設定を検証する手順は以下のとおりです。
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
37
Cisco VXC Manager のハイ アベイラビリティデータベース クラスタリングの設定
プライマリ ノードでのクラスタの作成
手順
ステップ 1
プライマリ ノードのサーバ マネージャを起動します([スタート(Start)] > [管理ツール
(Administrative Tools)])。
ステップ 2
[機能(Features)] で、[フェールオーバークラスタマネージャ(Failover Cluster Manager)] を選択
します。
ステップ 3
[構成の検証(Validate a Configuration)] をクリックしてウィザードを起動します。
ステップ 4
[次へ(Next)] をクリックして、プライマリ ノードとセカンダリ ノードを追加します。
ステップ 5
プライマリ ノードのホスト名を入力します。
ステップ 6
[追加(Add)] をクリックして、サーバを選択します。 サーバの追加プロセス中に、「操作は予
想以上に時間かかっています(The operation is taking longer than expected)」と
いうメッセージが画面に表示されます。 サーバが追加されるまで、数分待つ必要があります。
ステップ 7
サーバを選択すると、そのサーバが [選択されたサーバ(Selected Servers)] に表示されます。
[Next] をクリックします。
ステップ 8
マルチサイトクラスタは、ストレージの検証に合格する必要はありません。ストレージの検証プ
ロセスをスキップするには、[選択したテストのみを実行する(Run only the tests I select)] をク
リックし、[次へ(Next)] をクリックします。
ステップ 9
[テストの選択(Test Selection)] 画面で、[ストレージ(Storage)] オプションをオフにしてから、
[次へ(Next)] をクリックします。
[確認(Confirmation)] 画面が表示されます。
ステップ 10
[次へ(Next)] をクリックして、プライマリ ノードとセカンダリ ノード(この場合は cluster1 と
cluster2)の検証テストの実行を開始します。 検証テストのステータスが画面に表示されます。
ステップ 11
検証サマリーを確認して、[終了(Finish)] をクリックします。
プライマリ ノードでのクラスタの作成
プライマリ ノードにフェールオーバー クラスタ マネージャ機能をインストールして検証した後
は、クラスタを作成できます。
プライマリ ノードでクラスタを作成する手順は以下のとおりです。
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
38
Cisco VXC Manager のハイ アベイラビリティデータベース クラスタリングの設定
ノードおよびファイル共有マジョリティ クォーラムの実装
手順
ステップ 1
プライマリ ノードでサーバ マネージャを起動します。[機能(Features)] から [フェールオーバー
クラスタマネージャ(Failover Cluster Manager)] を選択し、[クラスタの作成(Create a Cluster)]
をクリックします。
ステップ 2
ウィザードで [Next(次へ)] をクリックします。
ステップ 3
[次へ(Next)] をクリックして [サーバの選択(Select Servers)] 画面に進みます。この画面で、プ
ライマリ ノードのホスト名を入力し、 [追加(Add)] をクリックしてサーバを追加します。
ステップ 4
セカンダリ ノードの名前を入力し、[追加(Add)] をクリックします。
ステップ 5
サーバを追加した後、[次へ(Next)] をクリックします。 クラスタの検証を求めるプロンプトが
出されます。 クラスタは検証済みなので、[いいえ(No)] を選択します。
ステップ 6
画面で 2 番目のオプションを選択し、[次へ(Next)] をクリックして続けます。
ステップ 7
クラスタの名前とクラスタ管理用の IP を指定します。 ここで指定する名前は、クラスタを管理す
るために使用されます。 あとで作成する SQL クラスタ リソースの名前は、これとは別の名前に
してください。 クラスタの名前として WINCLUSTER と入力し、IP アドレスを入力します。 [次
へ(Next)] をクリックして続行します。
(注)
また、この名前は、ファイル共有マジョリティ クォーラムのアクセス権限を与える必
要があるコンピュータの名前でもあります。
ステップ 8
確認して、[次へ(Next)] をクリックします。
画面にクラスタ作成プロセスの進行状況が表示されます。 ここまですべての手順を正しく行って
いれば、クラスタが正常に作成されるはずです。 画面に黄色の警告記号が表示される場合、クラ
スタの作成が成功したものの、警告を伴っていることを意味します。
ステップ 9
クラスタ作成中の警告を表示するには、[レポートの表示(View Report)] をクリックします。 レ
ポートには、警告メッセージが黄色でハイライト表示されます。
ステップ 10
警告メッセージを無視し、[終了(Finish)] をクリックしてクラスタの作成プロセスを完了しま
す。
ノードおよびファイル共有マジョリティクォーラムの実
装
クオーラムは、クラスタノードセット間で通信の問題が発生した状況に対処するために設計され
ており、2 つのサーバが同時に 1 つのリソース グループをホストして同じディスクに同時に書き
込もうとするのを防ぎます。クォーラムの概念に従い、クラスタはいずれかのノードサブセット
でクラスタ サービスを強制的に停止し、特定のリソース グループの実際の所有者が 1 つだけにな
るようにします。ノードおよびファイル共有マジョリティクォーラムの設定は、通常、マルチサ
イトクラスタで使用されます。この設定はクラスタ内のノードが偶数の場合に使用され、ノード
およびディスク マジョリティ クォーラム モードの代替としてこれを使用できます。 この設定で
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
39
Cisco VXC Manager のハイ アベイラビリティデータベース クラスタリングの設定
プライマリおよびセカンダリ ノードでの .NET Framework のインストール
は各ノードに 1 票が割り当てられ、さらに 1 つのリモート ファイル共有に 1 票が割り当てられま
す。
ノードおよびファイル共有マジョリティ クォーラムを設定する方法は以下のとおりです。
手順
ステップ 1
クォーラム フォルダの作成対象として特定した VM を選択し、Quorum という名前のフォルダを
作成して、フォルダの場所を共有します。
ステップ 2
Quorum フォルダを右クリックし、[共有(Share with)] > [特定のユーザ(Specific people)] を選
択します。
ステップ 3
[ファイル共有(File Sharing)] ウィンドウで、[全員(Everyone)] を選択します。 [読み取り/書き
込みのアクセス許可(Read/Write permission)] を選択し、[共有(Share)] をクリックします。
フォルダは \\<VM の名前>\Quorum として共有されます。
ステップ 4
次に、クォーラム タイプを変更する必要があります。 プライマリ ノードでサーバ マネージャを
起動し、[機能(Features)] から [フェールオーバークラスタマネージャ(Failover Cluster Manager)]
を選択します。
ステップ 5
クラスタを右クリックして、[追加操作(More Actions)] > [クラスタクォーラム設定の構成
(Configure Cluster Quorum Settings)] を選択します。
ステップ 6
[ノードおよびファイル共有マジョリティ(特殊な構成を持つクラスタ用)(Node and File Share
Majority (for clusters with special configurations))] オプションを選択し、[次へ(Next)] をクリック
します。
ステップ 7
3 番目の VM で作成した共有フォルダのパスを入力し、[次へ(Next)] をクリックします。
ステップ 8
共有フォルダの場所を確認し、[次へ(Next)] をクリックします。
これで、クラスタのクォーラム設定が正常に構成されました。
ステップ 9
[終了(Finish)] をクリックしてプロセスを完了し、クラスタのクォーラム設定を表示します。
プライマリおよびセカンダリ ノードでの .NET Framework
のインストール
Microsoft .NET Framework は、プライマリ ノードとセカンダリ ノードで SQL Server 2012 Enterprise
スタンドアロンをインストールするための前提条件です。
.NET Framework をインストールする手順は以下のとおりです。
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
40
Cisco VXC Manager のハイ アベイラビリティデータベース クラスタリングの設定
プライマリおよびセカンダリ ノードでの SQL Server Enterprise のインストール
手順
ステップ 1
プライマリ ノードおよびセカンダリ ノードとして特定した VM で、サーバ マネージャを起動し
ます。
ステップ 2
[サーバマネージャ(Server Manager)] の下にある [機能(Features)] をクリックして [機能の追加
ウィザード(Add Features Wizard)] を起動し、[.NET Framework 3.5.1機能(.NET Framework 3.5.1
Features)] を選択します。
ステップ 3
[次へ(Next)] をクリックすると、.NET Framework 3.5.1 機能のインストールに必要な役割サービ
スと機能をインストールするよう求めるプロンプトが出されます。
ステップ 4
[必要な役割サービスを追加(Add Required Role Services)] をクリックします。 デフォルトでは、
[.NET拡張機能(.NET Extensibility)] が選択されています。 [次へ(Next)] をクリックして続行
します。
ステップ 5
インストールの選択内容を確認し、[インストール(Install)] をクリックします。
ステップ 6
選択したコンポーネントのインストールが完了すると、インストール結果が表示されます。
ステップ 7
[閉じる(Close)] をクリックして、.NET Framework のインストールを完了します。
プライマリおよびセカンダリ ノードでの SQL Server
Enterprise のインストール
ハイ アベイラビリティデータベース クラスタをセットアップするうえで重要な手順は、SQL Server
Enterprise を両方のノードにインストールして、クラスタで機能するように設定することです。 こ
こでは、両方のノードに SQL Server 2012 Enterprise スタンドアロンをインストールして構成する
ため手順を説明します。
(注)
SQL Server のインストール中に Windows ファイアウォールの警告が出された場合、この警告
を無視してインストールを続行してかまいません。 必要に応じて、SQL Server ファイアウォー
ル例外にポート 1433 を追加してください。
SQL Server 2012 Enterprise のスタンドアロン バージョンを両方のノードにインストールする手順
は以下のとおりです。
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
41
Cisco VXC Manager のハイ アベイラビリティデータベース クラスタリングの設定
プライマリおよびセカンダリ ノードでの SQL Server Enterprise のインストール
手順
ステップ 1
SQL Server 2012 Enterprise インストール メディアを起動します。
ステップ 2
[インストール(Installation)] をクリックし、[SQL Serverの新規スタンドアロンインストールまた
は既存のインストールへの機能の追加(New SQL Server stand-alone installation or add features to an
existing installation)] を選択します。
ステップ 3
[セットアップサポートルール(Setup Support Rules)] にエラーが表示されていないことを確認し
ます。 [次へ(Next)] をクリックして続行します。
ステップ 4
プロダクト キーを入力し、[次へ(Next)] をクリックします。
ステップ 5
製品のアップデートを確認し、[次へ(Next)] をクリックします。
ステップ 6
使用許諾契約に同意して、[次へ(Next)] をクリックします。
ステップ 7
[SQL Server機能のインストール(SQL Server Feature Installation)] オプションを選択し、[次へ
(Next)] をクリックします。
ステップ 8
[機能の選択(Feature Selection)] 画面で、[データベースエンジンサービス(Database Engine
Services)] 機能とその下にあるすべての機能を選択します。
ステップ 9
[管理ツール-基本(Management Tools – Basic)] 機能とその下にある機能を選択します。 [Next] を
クリックします。
ステップ 10
[インストールルール(Installation Rules)] 画面にエラーが表示されていないことを確認します。
[Next] をクリックします。
ステップ 11
[インスタンスの構成(Instance Configuration)] 画面で、[デフォルトインスタンス(Default instance)]
オプションがオンになっていることを確認します。
ステップ 12
[次へ(Next)] をクリックし、[必要なディスク領域(Disk Space Requirements)] を確認します。
ステップ 13
[次へ(Next)] をクリックして [サーバの設定(Server Configuration)] を表示します。
ステップ 14
サーバ設定にドメイン資格情報を入力し、[次へ(Next)] をクリックします。
ステップ 15
[データベースエンジンの構成(Database Engine Configuration)] 画面で、[混合モード(Mixed
Mode)] を選択し、SQL 管理者パスワードを入力した後、[現在のユーザの追加(Add Current
User)] をクリックします。
ステップ 16
[エラー報告(Error Reporting)] ウィンドウで [次へ(Next)] をクリックします。
ステップ 17
[次へ(Next)] をクリックし、インストール設定ルールにエラーが表示されないことを確認しま
す。
ステップ 18
[インストール(Install)] をクリックして、インストール プロセスを開始します。
ステップ 19
インストールが完了すると、インストールのステータスが表示されます。 ステータスを確認し、
[閉じる(Close)] をクリックしてインストールを完了します。
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
42
Cisco VXC Manager のハイ アベイラビリティデータベース クラスタリングの設定
プライマリ ノードでの SQL Server フェールオーバー クラスタのインストール
プライマリ ノードでの SQL Server フェールオーバー クラスタのインス
トール
プライマリ ノードとセカンダリ ノードの両方で SQL Server 2012 Enterprise のインストールが完了
したら、フェールオーバー クラスタリングをサポートするように両方のノードを設定する必要が
あります。
プライマリ ノードに SQL Server 2012 Enterprise フェールオーバー クラスタをインストールする手
順は以下のとおりです。
手順
ステップ 1
SQL Server 2012 Enterprise サーバ インストール メディアを起動します。
ステップ 2
[インストール(Installation)] をクリックし、[SQL Serverフェールオーバークラスタの新規インス
トール(New SQL Server failover cluster installation)] を選択します。
ステップ 3
[セットアップサポートルール(Setup Support Rules)] 画面にエラーが表示されていないことを確
認します。 [OK] をクリックします。
ステップ 4
[セットアップサポートルール(Setup Support Rules)] 画面に障害やエラーが表示されていないこ
とを確認します。 警告は無視して差し支えありません。[次へ(Next)] をクリックします。
ステップ 5
プロダクト キーを入力し、[次へ(Next)] をクリックします。
ステップ 6
ライセンス条項に同意し、[次へ(Next)] をクリックします。
ステップ 7
製品のアップデートを確認し、[次へ(Next)] をクリックします。
ステップ 8
[機能の選択(Feature Selection)] 画面で、[インスタンス機能(Instance Features)] > [データベー
スエンジンサービス(Database Engine Services)]、および [共有機能(Shared Features)] > [クライ
アントツール接続(Client Tools Connectivity)] のすべてのオプションを選択します。 [Next] をク
リックします。
ステップ 9
[機能ルール(Feature Rules)] 画面にエラーが表示されていないことを確認します。 [Next] をク
リックします。
ステップ 10
[インスタンスの構成設定(Instance Configuration)] 画面で、以下の情報を入力します。
• [SQLサーバネットワーク名(SQL Server Network Name)]:VXCMCLUSTER
• [名前付きインスタンス(Named Instance)]:VXCMCLUST
• [インスタンスID(Instance ID)]:VXCMCLUST
[Next] をクリックします。
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
43
Cisco VXC Manager のハイ アベイラビリティデータベース クラスタリングの設定
プライマリ ノードでの SQL Server フェールオーバー クラスタのインストール
ステップ 11
[ディスク空き容量(Disk Space Requirements)] を確認し、[次へ(Next)] をクリックします。
ステップ 12
[クラスタリソースグループ(Cluster Resource Group)] 画面では、デフォルト設定のままにして
[次へ(Next)] をクリックします。
ステップ 13
[ファイル共有マジョリティ(File Share Majority)] クラスタリングを設定した場合、ディスクを
選択する必要はありません。 [クラスタディスクの選択(Cluster Disk Selection)] 画面で [次へ
(Next)] をクリックします。
ステップ 14
[クラスタネットワークの構成(Cluster Network Configuration)] 画面で、[Ip4] を有効にし、SQL
フェールオーバー クラスタの IP アドレスを指定した後、[次へ(Next)] をクリックして [サーバ
の設定(Server Configuration)] 画面に進みます。
ステップ 15
SQL Server エージェントと SQL Server データベース エンジンのドメイン資格情報を入力し、[次
へ(Next)] をクリックします。
ステップ 16
[データベースエンジンの構成(Database Engine Configuration)] 画面で、[混合モード(Mixed
Mode)](SQL Server 認証と Windows 認証)オプションを選択し、SQL 管理者パスワードを入力
します。
ステップ 17
[現在のユーザの追加(Add Current User)] をクリックして管理者ユーザを追加し、[次へ(Next)]
をクリックします。
ステップ 18
SQL フェールオーバー クラスタのインストールを求めるプロンプトが出されます。 プロンプトで
[OK] をクリックします。
ステップ 19
[データベースエンジンの構成(Database Engine Configuration)] 画面で、[データディレクトリ
(Data Directories)] タブをクリックします。 データ ルート ディレクトリの場所として、\<Quorum
VM の名前>\quorum と入力します。 [Next] をクリックします。
[SQL Serverフェールオーバークラスタのインストール(Install a SQL Server Failover Cluster)] ダイ
アログボックスが表示されます。
ステップ 20
[はい(Yes)] をクリックして、必要な共有アクセス権が SQL Server に与えられていることを確
認します。
ステップ 21
[エラーレポート(Error Reporting)] 画面を確認し、[次へ(Next)] をクリックします。 警告は無
視して差し支えありません。
ステップ 22
[クラスタのインストールルール(Cluster Installation Rules)] 画面にエラーが表示されていないこ
とを確認します。 [Next] をクリックします。
ステップ 23
[インストール(Install)] をクリックして、インストールを開始します。
ステップ 24
[インストールの進行状況(Installation Progress)] 画面に、インストールの進行状況が表示されま
す。 インストールが完了したら、[次へ(Next)] をクリックします。
ステップ 25
[閉じる(Close)] をクリックしてインストールを完了します。 [サーバマネージャ(Server
Manager)] の [機能(Features)] に、[フェールオーバークラスタマネージャ(Failover Cluster
Manager)] が表示されるはずです。
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
44
Cisco VXC Manager のハイ アベイラビリティデータベース クラスタリングの設定
クラスタリング後の手順
SQL Server フェールオーバー クラスタへのセカンダリ ノードの追加
プライマリ ノードでの SQL Server フェールオーバー クラスタのインストールが完了したら、次
はセカンダリ ノードをフェールオーバー クラスタに追加する必要があります。
セカンダリ ノードを SQL Server フェールオーバー クラスタに追加する方法は、以下のとおりで
す。
手順
ステップ 1
セカンダリ ノードで SQL Server 2012 Enterprise インストール メディアを起動します。
ステップ 2
[インストール(Installation)] をクリックし、[ノードをSQL Serverフェールオーバークラスタに追
加(Add node to a SQL Server failover cluster)] を選択します。
ステップ 3
[セットアップサポートルール(Setup Support Rules)] 画面にエラーが表示されていないことを確
認します。 [OK] をクリックします。
ステップ 4
エラーが表示される場合は、エラーを解決してから続行します。 警告が表示される場合は、警告
を無視して [次へ(Next)] をクリックします。
ステップ 5
プロダクト キーを入力し、[次へ(Next)] をクリックします。
ステップ 6
ライセンス条項に同意し、[次へ(Next)] をクリックします。
ステップ 7
作成したクラスタに現在のノードを追加し、[次へ(Next)] をクリックします。
ステップ 8
[クラスタノード設定(Cluster Node Configuration)] 画面で、仮想クラスタ IP を選択します。 [Next]
をクリックします。
ステップ 9
SQL Server データベース エンジンと SQL Server Agent のドメイン パスワードを入力します。 [Next]
をクリックします。
ステップ 10
[エラーレポート(Error Reporting)] オプションをオンにして、[次へ(Next)] をクリックします。
ステップ 11
[ノードルールの追加(Add Node Rules)] で、エラーが表示されていないことを確認します。 [Next]
をクリックします。
ステップ 12
[インストール(Install)] をクリックして、セカンダリ ノードをクラスタに追加します。
ステップ 13
インストールの進行状況が画面に表示されます。 インストールが完了したら、[次へ(Next)] を
クリックします。 インストール サマリー画面が表示されます。
ステップ 14
[閉じる(Close)] をクリックして、クラスタへのノードの追加を完了します。 サーバ マネージャ
の [フェールオーバークラスタマネージャ(Failover Cluster Manager)] には、2 つのノード(クラ
スタ 1 とクラスタ 2) が表示されるはずです。
クラスタリング後の手順
ここでは、クラスタの設定が完了した後に実行する必要があるさまざまな手順について説明しま
す。 これらの手順により、クラスタが問題なく円滑に機能できるようになります。
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
45
Cisco VXC Manager のハイ アベイラビリティデータベース クラスタリングの設定
クラスタリング後の手順
以下の手順に従ってください。
手順
ステップ 1
両方のクラスタ ノードで、SQL サーバ サービスがドメイン資格情報を使って開始済みになってい
ることを確認します。
ステップ 2
SQL Server 構成マネージャを起動し、[SQL Serverサービス(SQL Server Services)] > [SQL Server]
を選択します。 右クリックして [プロパティ(Properties)] を選択します。
ステップ 3
ドメイン資格情報を確認し、[OK] をクリックします。
ステップ 4
両方のノードで、[ハイ アベイラビリティを常にオン(AlwaysOn High Availability)] タブをクリッ
クして、[アベイラビリティグループを常にオンを有効にする(Enable AlwaysOn Availability Groups)]
をオンにします。 [OK] をクリックします。
ステップ 5
クラスタのプライマリ ノードおよびセカンダリ ノードとして特定した VM のうちの 1 つ(優先さ
れる場所がプライマリ ノードです)に、Ciso VXC Manager データベースをインストールします。
ステップ 6
データベースで以下のスクリプトを実行します。
Use RapportDB
GO
Update Install set ServerName='NEWCLUSTER01' where Module='Rapport4DB'
ステップ 7
(プライマリ、セカンダリ、クォーラム ノード以外のノード上に)データベースなしで Cisco VXC
Manager コンポーネントをインストールする場合、[データベースの構成(Configure Database)] 画
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
46
Cisco VXC Manager のハイ アベイラビリティデータベース クラスタリングの設定
クラスタリング後の手順
面の [サーバIPアドレス(Server IP Address)] フィールドに、SQL データベー クラスタの名前
(VXCMCLUSTER)を入力する必要があります。
ステップ 8
プライマリノードとセカンダリノードの両方で、データベースの場所を指す同じディレクトリ構
造を作成します。 たとえば、プライマリ ノードでデータベースが C:\Program Files
(x86)\Cisco\VXC-M\Database にある場合、セカンダリ サーバでも同じ構造を作成します。
ステップ 9
プライマリ ノードで SQL Server Management Studio を起動します。 デフォルト SQL ユーザ名とパ
スワードを使ってログインします。
ステップ 10
[RapportDB] データベースを右クリックし、[プロパティ(Properties)] を選択します。
ステップ 11
[データベースのプロパティ(Database Properties)] 画面で、[復旧モデル(Recovery Model)] を
[完全(Full)] に変更します。
ステップ 12
[RapportDB] を右クリックし、[タスク(Tasks)] > [バックアップ(Backup)] を選択して、RapportDB
のバックアップを作成します。
ステップ 13
[データベースのバックアップ(Backup Database)] 画面はデフォルト設定のままにして、[OK] を
クリックします。
ステップ 14
[オブジェクトエクスプローラー(Object Explorer)] パネルで [ハイ アベイラビリティを常にオン
(AlwaysOn High Availability)] を右クリックし、[新しいアベイラビリティ グループウィザード
(New Availability Group Wizard)] を選択します。
ステップ 15
[新しいアベイラビリティ グループ(New Availability Group)] ウィザードが表示されます。 [次へ
(Next)] をクリックします。
ステップ 16
ハイ アベイラビリティグループの名前(例えば、Rapport_cluster など)を指定し、[次へ(Next)]
をクリックします。
ステップ 17
データベースを選択し、[次へ(Next)] をクリックします。
ステップ 18
[レプリカの追加(Add Replica)] をクリックし、[自動フェールオーバー(最大2)(Automatic
Failover (up to 2))] および [同期コミット(最大3)(Synchronous commit (up to 3))] チェックボッ
クスをオンにします。
セカンダリ ノードについて、この手順を繰り返します。
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
47
Cisco VXC Manager のハイ アベイラビリティデータベース クラスタリングの設定
データベース ライセンス エントリの削除
ステップ 19
[次へ(Next)] をクリックします。
ステップ 20
[完全(Full)] オプションを選択し、共有フォルダの場所として \\<Name of the Quorum
Machine>\quorum を指定します。 [次へ(Next)] をクリックします。
ステップ 21
[検証(Validation)] 画面にエラーが表示されていないことを確認します。 [次へ(Next)] をク
リックします。
ステップ 22
画面に警告が表示されている場合は、無視してインストールを続行して差し支えありません。
ステップ 23
新しいアベイラビリティ グループのインストールを完了するために、[終了(Finish)] をクリック
します。
ステップ 24
進行状況ウィンドウに、インストールの進行状況が表示されます。 インストールが完了したら、
[次へ(Next)] をクリックします。
ステップ 25
結果を確認し、[閉じる(Close)] をクリックします。
ステップ 26
SQL Server Management Studio にプライマリ ノードおよびセカンダリ ノードが表示されます。
ステップ 27
セカンダリノードをシャットダウンして、プライマリノードがクラスタ内で実行していることを
確認します。
ステップ 28
プライマリ ノードで SQL Server Management Studio を起動します。 デフォルト SQL ユーザ名とパ
スワードを使ってログインします。
ステップ 29
[セキュリティ(Security)] ノードをクリックし、[ログイン(Login)] を選択してから右クリック
し、[新しいログイン(New Login)] を選択して Rapport ユーザを作成します。 [ユーザは次のロ
グイン時に変更する必要があります(User must change password at next login)] チェックボックス
はオフのままにします。
この手順は、SQL Server 認証ユーザを作成する際に Cisco VXC Manager を機能させるために重要
です。
ステップ 30
[サーバの役割(Server Roles)] を選択し、[sysadmin] チェックボックスをオンにしてから、[OK]
をクリックします。
ステップ 31
SQL Server Management Studio で Rapport ユーザを確認します。
ステップ 32
セカンダリ ノードで、ステップ 28 ~ 31 を繰り返します。
(注)
プライマリ データベースからセカンダリ データベースへのフェールオーバーが発生すると、
Cisco VXC Manager GUI に接続エラーが表示され、プライマリ データベースとの接続を失った
ことが通知されます。 この場合、Cisco VXC Manager GUI を再起動して セカンダリ データベー
スに接続し、操作を再開します。
データベース ライセンス エントリの削除
HA を Cisco VXC Manager で正しく機能させるには、以下の手順に従って、データベース ライセ
ンス エントリ A を削除する必要があります。
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
48
Cisco VXC Manager のハイ アベイラビリティデータベース クラスタリングの設定
HA Configuration Utility の実行
手順
ステップ 1
SQL Server Management Studio を使用してプライマリ データベースにアクセスします。
ステップ 2
以下の順に選択して移動します。[データベース(Databases)] > [RapportDB] > [テーブル(Tables)]
> [dbo.License]
ステップ 3
[最初の200行を編集(Edit Top 200 Rows)] を右クリックします。
ステップ 4
テーブルから [LicenseID] A を削除します。
HA Configuration Utility の実行
Cisco VXC Manager をクラスタ内で機能させて、ダウンタイムをゼロにするには、クラスタに接続
する必要があります。
データベースが含まれない Cisco VXC Manager コンポーネントをノードにインストールした後、
High Availability Configuration Utility が使用可能になります。
手順
ステップ 1
Cisco VXC Manager をインストールしたシステムにログインします。
ステップ 2
次に、[スタート(Start)] > [すべてのプログラム(All Programs)] > [Cisco VXC Manager] > [ユー
ティリティ(Utilities)] から、HAConfigureUtility を起動します。
ステップ 3
次の詳細を入力します。
• [設定するセットアップのタイプ(Configure Setup As)]:ドロップダウン リストから [クラス
タ(Cluster)] を選択します。
• [データベース名(Database Name)]:デフォルトのデータベース名が表示され、これを編集
することはできません。
• [データベースサーバ(Database Server)]:データベース クラスタのホスト名 VXCMCLUSTER
を指定します。
• [データベースユーザ名(Database User Name)]:データベース ユーザとして [rapport] を指定
します。
• [データベースパスワード(Database Password)]:rapport ユーザのパスワードを指定します。
ステップ 4
[構成] をクリックします。
設定の詳細が、ユーティリティの下部ペインに表示されます。
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
49
Cisco VXC Manager のハイ アベイラビリティデータベース クラスタリングの設定
HA Configuration Utility の実行
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
50
第
6
章
ロード バランシングの設定
非常に大規模なエンタープライズ環境で Cisco VXC Manager を使用してシン クライアント デバ
イスを管理する場合、単一の Cisco VXC Manager 管理サーバでは、多数のデバイスの管理に対応
しきれません。 クライアントのチェックインや実行のスケジュール、あるいはリアルタイムで
のコマンドの実行に問題や遅延が発生する可能性があります。
このような問題を解決するうえで非常に役立つのが、ロード バランシングです。 ロード バラン
シングのセットアップでは、Cisco VXC Manager 管理サーバの複数インスタンスをそれぞれ異な
るシステムにインストールして実行し、それらの間のロード バランシング機能を設定できます。
Cisco VXC Manager では IIS 7 用の Microsoft Application Request Routing(ARR)を使用して、管
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
51
ロード バランシングの設定
ARR プロキシ サーバのセットアップ
理サーバ間のロード バランシングを実行します。 ここでは、ロード バランシングのセットアッ
プ方法と設定方法について説明します。
図 2:ロード バランシングのセットアップ
• ARR プロキシ サーバのセットアップ, 52 ページ
• Cisco VXC Manager コンポーネントのインストール, 62 ページ
ARR プロキシ サーバのセットアップ
ロード バランシングで最も重要なコンポーネントは、Application Routing Request(ARR)プロキ
シ サーバです。 このサーバは、シン クライアントから要求を受信し、さまざまな Cisco VXC
Manager 管理サーバにそれをルーティングします。
ARR プロキシ サーバをセットアップする前に、以下の点を確認する必要があります。
• セットアップ全体を Windows 2008 Server R2 以降で行います。
• Cisco VXC Manager のすべてのコンポーネントを 1 つのサーバにインストールします。
• 別のサーバ上に、Cisco Cisco VXC Manager 管理サーバと ThreadX サービスのみをインストー
ルします。
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
52
ロード バランシングの設定
インターネット インフォメーション サービス(IIS)のインストール
(注)
ARR プロキシ サーバおよび Cisco VXC Manager 管理サーバを、同じドメイン
内の異なるサブネットでセットアップすることができます。
ARR プロキシ サーバをセットアップするプロセスは、以下の手順が含まれます。
1 インターネット インフォメーション サービス(IIS)のインストール
2 ARR モジュールのインストール
3 ARR 用のアプリケーション プール プロセス モデルの設定
4 管理サーバのサーバ ファームの作成
5 SSL の設定
6 ARR のサーバ ファーム プロパティの設定
7 要求フィルタリングの設定
8 Cisco VXC Manager 設定でのプロキシ FQDN のセットアップ
これらの手順の詳細については、次の項を参照してください。
インターネット インフォメーション サービス(IIS)のインストール
ARR プロキシ サーバとして特定したすべてのシステムに、Windows 2008 Server R2 をインストー
ルします。
IIS をインストールするには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1
システムに管理者としてログインし、サーバ マネージャを起動します。
ステップ 2
サーバ マネージャの [役割(Roles)] を選択し、右側のペインで [役割の追加(Add Roles)] をク
リックします。
[役割の追加ウィザード(Add Roles Wizard)] が表示されます。
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
53
ロード バランシングの設定
インターネット インフォメーション サービス(IIS)のインストール
ステップ 3
[サーバの役割(Server Roles)] を選択し、[Webサーバ(IIS)(Web Server (IIS))] をオンにして
から、[次へ(Next)] をクリックします。
図 3:[役割サービス(Role Service)]を選択します。
ステップ 4
次のオプションを選択します。
オプション
HTTP 共通機能
(Common HTTP
Features)
サブオプション
• 静的コンテンツ(Static Content)
• 既定のドキュメント(Default Document)
• HTTP エラー(HTTP Errors)
• ディレクトリの参照(Directory Browsing)
ヘルス チェックと診断
• HTTP のロギング(HTTP Logging)
• 要求のモニタ(Request Monitor)
• ロギング ツール(Logging Tools)
• トレース(Tracing)
管理ツール
すべてのサブオプションを選択します。
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
54
ロード バランシングの設定
ARR モジュールのインストール
ステップ 5
[次へ(Next)] をクリックしてサマリーを表示します。
ステップ 6
[インストール(Install)] をクリックして、IIS をインストールします。
ARR モジュールのインストール
ARR プロキシ サーバとして特定したシステムに、Application Request Routing バージョン 3.0 をイ
ンストールする必要があります。 インストーラは、Microsoft ダウンロード サイト http://
www.microsoft.com/web/gallery/install.aspx?appid=ARRv3_0 から入手できます。 ARRv3_0.exe ファ
イルをダウンロードして、インストールします。
ARR 用のアプリケーション プール プロセスの設定
コンテンツ サイトのすべての HTTP 要求と応答は、Application Request Routing を経由します。 こ
れを正しく機能させるためには、ARR のデフォルト Web サイトのワーカー プロセスが常に実行
されている必要があります。
アプリケーション プール プロセスを設定する手順は以下のとおりです。
手順
ステップ 1
ARR プロキシ サーバにログインして、IIS マネージャを起動します。
ステップ 2
ルート ノードの下にある [アプリケーションプール(Application Pools)] を選択します。
右側のペインに、デフォルト Web サイトのアプリケーション プールととして [DefaultAppPool] が
表示されます。
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
55
ロード バランシングの設定
管理サーバのサーバ ファームの作成
ステップ 3
[DefaultAppPool] を選択してから、[アクション(Action)] ペインで [アプリケーションプールの編
集(Edit Application Pool)] をクリックします。
ステップ 4
[詳細設定(Advanced Settings)] ウィンドウで、[詳細設定(Advanced Settings)] を選択します。
図 4:詳細設定(Advanced Settings)
ステップ 5
[プロセスモデル(Process Model)] の下で、[ID(Identity)] の値を [LocalSystem] から
[ApplicationPoolIdentity] に変更します。
ステップ 6
[アイドルタイムアウト(分)(Idle Time-out (minutes))] を [0] に変更して、この設定を無効にし
ます。 [OK] をクリックして変更を保存します。
管理サーバのサーバ ファームの作成
サーバ ファームを作成して定義する手順は以下のとおりです。
手順
ステップ 1
ARR プロキシ サーバ システムにログインして、IIS マネージャを起動します。
ステップ 2
ルート ノードの下にある [サーバファーム(Server Farms)] を選択します。 このオプションは、
ARR プロキシ モジュールをインストールした後で有効になります。
ステップ 3
メニューを右クリックして [サーバファームの作成(Create Server Farm)] を選択します。
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
56
ロード バランシングの設定
管理サーバのサーバ ファームの作成
[サーバファームの作成(Create Server Farm)] 画面が表示されます。
図 5:サーバ ファームの作成
ステップ 4
サーバ ファームの名前を入力します。 たとえば、VXCMServerFarm と入力します。 [次へ(Next)]
をクリックし、Cisco VXC Manager 管理サーバを追加します。
図 6:サーバ ファームの作成
ステップ 5
Cisco VXC Manager サーバのホスト名を入力し、[追加(Add)] をクリックします。 Cisco VXC
Manager 管理サーバをインストールしたすべてのサーバを追加できます。
ステップ 6
[終了(Finish)] をクリックして、すべてのサーバをファームに追加します。
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
57
ロード バランシングの設定
SSL の設定
サーバが追加されてサーバファームが作成されると、すべての要求が自動的にサーバファームに
ルーティングされるようにルーティング ルールを書き換えるよう求めるメッセージが表示されま
す。
ステップ 7
[はい(Yes)] をクリックします。これで、IIS マネージャは、すべの着信要求をこのサーバ ファー
ムにルーティングするための URL 書き換えルールを作成できます。
SSL の設定
ARR には、SSL オフロード機能も備わっています。 この機能では、クライアントと ARR プロキ
シ サーバの間の通信に SSL を使用し、ARR プロキシ サーバと Cisco VXC Manager 管理サーバの
間の通信にはクリア テキストを使用します。 この機能を有効にすると、Cisco VXC Manager 管理
サーバ上のサーバ リソースを最大限に活用できます。
最初に、ARR プロキシ サーバで SSL 証明書を作成する必要があります。
SSL 証明書を作成および設定する手順は以下のとおりです。
手順
ステップ 1
ARR プロキシ サーバにログインして、IIS マネージャを起動します。
ステップ 2
ルート ノードを選択し、右側のペインから [サーバ証明書(Server Certificates)] ページを開きま
す。
ステップ 3
[アクション(Action)] ペインで [ドメイン証明書の作成(Create Domain Certificate)] をクリック
します。
ステップ 4
[証明書の作成(Create Certificate)] ウィザードで、ARR プロキシ サーバの名前を入力します。
ステップ 5
[次へ(Next)] をクリックして、証明書の作成を完了します。
ステップ 6
[サイト(Site)] から [デフォルト Web サイト(Default Web Site)] を選択し、[アクション
(Actions)] ペインの [バインディング(Bindings)] をクリックします。
ステップ 7
証明書を [HTTPS] バインディングに割り当てます。
ステップ 8
ARR プロキシ サーバと Cisco VXC Manager 管理サーバの間の通信にプレーン テキストを使用す
る場合は、[ルーティングルール(Routing Rules)] をダブルクリックして [SSLオフロードの有効
化(Enable SSL offloading)] オプションを選択します。 また、個々の Cisco VXC Manager 管理サー
バ システムでデフォルト Web サイト バインディングに HTTP ポートと HTTPS ポートの両方を追
加する必要もあります。
(注)
ARR プロキシ サーバと Cisco VXC Manager 管理サーバの間の通信にも HTTPS プロトコ
ルを使用する場合は、SSL オフロード機能を無効にして、個々の Cisco VXC Manager 管
理サーバで SSL を設定する必要があります。 Cisco VXC Manager 管理サーバで自己署名
付き証明書を使用して SSL をセットアップしている場合は、その証明書を、ARR プロ
キシ サーバ上のローカル コンピュータの信頼されるルート認証局ストアにインポート
します。その手順については、Microsoft 社の次の Web サイトを参照してください。
http://technet.microsoft.com/en-us/library/cc754841.aspx#BKMK_addlocal
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
58
ロード バランシングの設定
ARR のサーバ ファーム プロパティの設定
ARR のサーバ ファーム プロパティの設定
サーバ ファームを作成して定義した後は、ARR の動作を管理するための追加のプロパティを設定
する必要があります。
サーバ ファーム プロパティを設定する手順は以下のとおりです。
手順
ステップ 1
ARR プロキシ サーバにログインして、IIS サーバ マネージャを起動します。
ステップ 2
作成したサーバ ファームを選択します。 右側のペインに、以下のオプションが表示されます。
• Caching
• ヘルス テスト(Health Test)
• ロード バランシング(Load Balance)
• モニタおよび管理(Monitoring and Management)
• プロキシ
• ルーティング ルール(Routing Rules)
• サーバ アフィニティ(Server Affinity)
ステップ 3
[キャッシング(Caching)] を選択します。
a) [ディスクキャッシュの無効化(Enable disk cache)] オプションをオフにして、キャッシングを
無効にします。
b) [メモリキャッシュ期間(Memory cache duration)] を [0] に設定します。
ステップ 4
[ヘルステスト(Health Test)] を選択します。
a) [URL] フィールドに、RR プロキシ サーバの完全修飾ドメイン名(FQDN)を入力します。 値
として http(s)/<ProxyFQDN>/hserver.dll?&V93 と入力します。 これは、特定のサー
バ ファームの正常性を検査するために ARR が Cisco VXC Manager 管理サーバに要求を送信す
る際の宛先 URL です。
b) ARR ヘルス テストで正常性検査を繰り返す間隔を設定します。 デフォルトは 30 秒です。 こ
れを 180 秒に設定することができます。
c) 指定した URL のタイムアウト期間を設定します。 ここに設定した時間が経過してもサーバか
らの応答がないと、サーバは [異常(Unhealthy)] としてマークされます。
d) [許容ステータス(Acceptable Status)] コードを [200–399] に設定します。 ヘルス URL から、
[許容ステータス(Acceptable Status)] の値と一致しないステータス コードが返された場合、
ARR はそのサーバを異常としてマークします。
e) [応答一致(Response Match)] フィールドでテキスト値を [サーバ正常(Server Healthy)] に設
定します。 [応答一致(Response Match)] のテキストは、各サーバからの応答エンティティと
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
59
ロード バランシングの設定
要求フィルタリングの設定
照合されます。応答一致で指定された文字列がサーバからの応答に含まれない場合、そのサー
バは異常としてマークされます。
f) [URLの検証(Verify URL)] をクリックします。 サーバ ファーム内のすべての Cisco VXC
Manager 管理サーバが、これに合格する必要があります。
ステップ 5
[ロードバランシング(Load Balance)] アルゴリズムを変更します。
a) [ロードバランシングアルゴリズム(Load balance algorithm)] ドロップダウン リストから [重み
付けラウンドロビン(Weighted Round Robin)] を選択します。
b) [負荷分散(Load distribution)] ドロップダウン リストから [均等分散(Even distribution)] を選
択します。
c) [適用(Apply)] をクリックします。
ステップ 6
[モニタおよび管理(Monitoring and Management)] オプションをダブルクリックして、Cisco VXC
Manager 管理サーバのヘルス ステータスおよびその他の統計を表示します。
ステップ 7
[プロキシ(Proxy)] をダブルクリックして、以下のようにプロキシを設定します。
a) [応答バッファしきい値(Response buffer threshold)] を [0] に変更します。
b) [キープアライブ(Keep Alive)] オプションをオフにします。
c) [HTTP] バージョンを [HTTP/1.1] に変更します。
d) [応答ヘッダのホストリバース書き換え(Reverse rewrite host in response headers)] オプションを
オンにします。
ステップ 8
[ルーティングルール(Routing Rules)] をダブルクリックします。
a) [アクション(Actions)] ペインで [URL書き換え(URL Rewrite)] をクリックします。
b) [インバウンドルールの編集(Edit Inbound Rule)] ページで、[パターン(Pattern)] を
[*hserver.dll*] に設定します。
このステップにより、ARR プロキシ サーバは、Cisco VXC Manager 管理サーバを対象とした
URL 要求のみをサーバ ファームに確実に転送するようになります。
これで、サーバ ファームのプロパティが設定されました。
要求フィルタリングの設定
要求フィルタリングを設定する手順は以下のとおりです。
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
60
ロード バランシングの設定
Cisco VXC Manager 設定でのプロキシ FQDN のセットアップ
手順
ステップ 1
ARR プロキシ サーバにログインして、IIS マネージャを起動します。
ステップ 2
[サイト(Sites)] から [デフォルトWebサイト(Default Web Site)] を選択し、右側のペインで [要
求フィルタリング(Request Filtering)] をダブルクリックします。
ステップ 3
[機能設定の編集(Edit Feature Settings)] をクリックします。
ステップ 4
以下に示すように、[要求制限(Request Limits)] を設定します。
図 7:要求フィルタリング設定の編集
ステップ 5
[OK] をクリックし、設定を保存します。
Cisco VXC Manager 設定でのプロキシ FQDN のセットアップ
ロード バランシングのセットアップを完了するには、Cisco VXC Manager でプロキシ サーバの詳
細を指定する必要があります。
Cisco VXC Manager でプロキシ FQDN をセットアップする手順は以下のとおりです。
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
61
ロード バランシングの設定
Cisco VXC Manager コンポーネントのインストール
手順
ステップ 1
Cisco VXC Manager をインストールしたシステムにログインし、Cisco VXC Manager コンソールを
起動します。
ステップ 2
次に、[設定マネージャ(Configuration Manager)] > [設定(Preferences)] 選択します。
ステップ 3
[サービス設定(Service Preferences)] をダブルクリックし、[設定(Preferences)] ウィンドウで
[サーバ/ポート設定(Serv/Port Settings)] を選択します。
ステップ 4
[サーバの別名(Alias Server Name)] フィールドに、ARR プロキシ サーバの FQDN を入力しま
す。 たとえば、WIN2K8–Ent-N.test-blr.com と入力します。
ステップ 5
設定を保存するには [OK] をクリックします。
これで、ARR プロキシ サーバが Cisco VXC Manager データベースに記録され、ロード バランシ
ングのセットアップが完了しました。
Cisco VXC Manager コンポーネントのインストール
ロード バランシングをセットアップするには、複数の Cisco VXC Manager 管理サーバをインストー
ルします。 ただし、このセットアップでは、いずれか 1 つのシステムに完全な Cisco VXC Manager
を必ずインストールする必要があります。 他のシステムには、管理サーバおよび ThreadX サービ
スのみをインストールできます。
関連トピック
管理サーバ、その他のサービス、および管理コンソールのインストール, (21 ページ)
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
62
第
7
章
トラブルシューティング(Troubleshooting)
• Windows 2012 での .NET Framework インストール エラー, 63 ページ
• データベース接続中のエラー, 64 ページ
• 分散セットアップでの Cisco VXC Manager データベース インストール中のエラー, 64 ペー
ジ
• SQL Express 2008 の手動アンインストール後のデータベース インストール エラー, 65 ペー
ジ
• ロード バランシングに関する問題のトラブルシューティング, 65 ページ
Windows 2012 での .NET Framework インストール エラー
問題:Windows Server 2012 で、.NET Framework 3.5 のインストールがエラー コード 0x800F0906
で失敗する
解決策:
方法 1:
1 Windows Server 2012 がインストールされているシステムにログインし、サーバ マネージャを
起動します。
2 サーバ マネージャの [役割と機能の追加(Add Roles and Features)] ウィザードを使用して、.NET
Framework 3.5 をインストールします。
3 インストールする際に、ウィザード下部に表示されるリンクを使用して、代替ソース パスを指
定します。
方法 2:
コマンド プロンプトから DISM を使用して、ソース パス パラメータを指定します。
たとえば、Windows Sever DVD メディアが D: の場合、以下のようにソース ファイル パスを指定
します。
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
63
トラブルシューティング(Troubleshooting)
データベース接続中のエラー
DISM /Online /Enable-Feature /FeatureName:NetFx3ServerFeatures
/FeatureName:NetFx3 /Source:D:\Sources\sxs
方法 3:
1 Windows Server 2012 がインストールされているシステムにログインし、サーバ マネージャを
起動します。
2 サーバ マネージャの [役割と機能の追加(Add Roles and Features)] ウィザードを使用して、
サーバの役割の Windows Server Update Services(WSUS)をインストールします。
3 コマンド プロンプトから DISM を使用して、ソース パス パラメータを指定します。
DISM /Online /Enable-Feature /FeatureName:NetFx3ServerFeatures
/FeatureName:NetFx3
4 Windows Update サービスが実行されていることを確認し、Windows Update ストアに接続して、
そこから必要なコンポーネントを取得できることを確認してください。
データベース接続中のエラー
問題:Windows Server 2012 上のデータベースを SQL Server 2012 に接続中にエラーが発生した。
解決策:
Cisco VXC Manager のインストール対象のシステムで、LocalSystem アカウントを使用して SQL
サービス MSSQLSERVER を実行します。
分散セットアップでの Cisco VXC Manager データベース
インストール中のエラー
問題:サポートされるバージョンの SQL Server がインスールされた別のシステムに Cisco VXC
Manager データベースをインストールする場合、Setup.exe を起動すると以下のエラーが表示され
る場合があります。
セットアップは必要なライブラリを初期化できませんでした(Setup was unable to
initialize the required libraries)。
解決策:Microsoft Visual C++ Redistributable 2008 バージョン 9.0.21022 がインストールされている
ことを確認します。 再頒布可能パッケージがインストールされているかどうかを確認するには、
[スタート(Start)] > [コントロールパネル(Control Panel)] > [プログラム(Programs)] に移動す
る必要があります。 インストールされていない場合は、手動でインストールする必要がありま
す。それには、Cisco VXC Manager インストーラの Prereq フォルダにある vcredist_x86.exe
を実行します。
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
64
トラブルシューティング(Troubleshooting)
SQL Express 2008 の手動アンインストール後のデータベース インストール エラー
SQL Express 2008 の手動アンインストール後のデータベー
ス インストール エラー
問題:既存の SQL Server Express 2008 を手動でアンインストールした後、インストーラで [新規
データベースのインストール(Install New Database)] オプションを使用して Cisco VXC Manager
データベースをインストールしようとすると、インストールが失敗します。
解決策:この問題を解決する手順は、次のとおりです。
1 [プログラムの追加\削除(Add\Remove)] から SQL Server Express 2008 R2 をアンインストール
します。
2 [サービス(Services)] ウィンドを起動します([コントロールパネル(Control Panel)] > [管理
ツール(Administrative Tools)])。
3 [MSSQL$RapportDb] サービスを削除します。
4 SQL Server Express インストール フォルダから [MSSQL10_50.RAPPORTDB] を削除します。
5 HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Microsoft SQL Server\Instance
Names\SQL から、[RapportDB] レジストリ エントリを削除します。
6 HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Microsoft SQL Server から、
[MSSQL10_50.RAPPORTDB] レジストリ エントリを削除します。
7 HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Microsoft SQL Server から、
[RAPPORTDB] レジストリ エントリを削除します。
8 Cisco VXC Manager インストーラを再起動します。
ロードバランシングに関する問題のトラブルシューティ
ング
ここでは、ロードバランシングセットアップで発生する可能性がある問題のトラブルシューティ
ングを行う方法を説明します。
ARR プロキシ(SSL を使用)のヘルス テスト機能が エラー コード
80072F8F で失敗する
問題: ARR プロキシがバックエンド サーバのデジタル証明書を信頼しない場合、ヘルス テスト
がエラー コード 80072F8F で失敗することがあります。
解決策:Cisco VXC Manager 管理サーバで SSL をセットアップするために使われる証明書を、ARR
プロキシシステム上のローカルコンピュータの信頼されたルート認証局にインポートします。手
順については、以下を参照してください。
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
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トラブルシューティング(Troubleshooting)
ARR プロキシが HTTP エラー コード 502.3 を返す
http://technet.microsoft.com/en-us/library/cc754841.aspx#BKMK_addlocal
ARR プロキシが HTTP エラー コード 502.3 を返す
問題:チェックイン時に HTTPHEADSUPP=2 タグを送信しない古い Cisco VXC Manager エージェ
ント(HAgent)に対して、ARR プロキシが HTTP エラー コード 502.3 を返します。 HAgent が
チェックイン時に HTTPHEADSUPP=2 タグを送信しない場合、管理サーバは応答で HTTP ステー
タス コード ヘッダー(200 OK)を送信せず、ARR プロキシはエラーを返します。 ロード バラン
サ セットアップでは、値 2 を送信するクライアントのみがサポートされます。
解決策:Cisco VXC Manager データベースに対して以下のクエリーを実行し、値を読み取ります。
SELECT [HttpHeadSupp]
FROM [ClientNetwork]
where [MAC] = <ClientMac>
ARR プロキシが HTTP エラー コード 502.4 を返す
問題:いずれかの管理サーバ(HServer)を使用できない場合、ARR プロキシ サーバは HTTP エ
ラー コード 502.4 を返すことがあります。 設定済みのヘルス テストが失敗したために、[サーバ
ファーム(Server Farm)] 内のすべての HServer のヘルス ステータスが [異常(Unhealthy)] に設
定される場合があります。
解決策:以下の方法で問題を修正します。
1 ARR プロキシ サーバにログインして、IIS サーバ マネージャを起動します。
2 作成したサーバ ファームを選択してから、右側のペインで [モニタおよび管理(Monitoring and
Management)] を選択します。
3 HServer を選択してから、[アクション(Action)] ペインで [サーバを正常として設定(Set Server
as Healthy)] を選択します。
4 HServer に大きな負荷がかかっている場合は、[ヘルステスト(Health Test)] 機能で [間隔
(interval)] および [タイムアウト(time-out)] の値を増やしてみてください。
プロキシでの SSL オフロードの有効化
ロードバランシングは、HTTPSセットアップでのみサポートされます。デバッグのためにWireshark
キャプチャでの管理サーバ(HServer)応答を確認するには、HServer とプロキシの間の通信を
HTTP に変更できます。
1 ARR プロキシ サーバにログインして、IIS マネージャを起動します。
2 [ルーティングルール(Routing Rules)] 機能をダブルクリックして、[SSLオフロード設定の有
効化(Enable SSL offloading setting)] を選択します。
3 HServer マシンで Web サイトの HTTP および HTTPS バインディングを有効にします。[SSL設
定(SSL Settings)] の [SSLが必要(Require SSL)] は選択しないでください。
Cisco Virtualization Experience Client Manager 5.0 インストレーション ガイド
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