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Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コン
フィギュレーション ガイド
初版:2014 年 02 月 05 日
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Cisco Systems, Inc. All rights reserved.
目次
はじめに 1
資料 1
コミュニティ リソース 2
展開オプション 3
オンプレミス展開 3
製品モード 3
フル UC の図 4
Cisco Unified Presence の図 4
Cisco Unified Communications IM and Presence の図 6
クラウドベース展開 8
クラウドベースの図 9
ハイブリッド クラウドベースの図 10
クライアントがサービスに接続する方法 11
推奨される接続方式 11
認証ソース 12
初回起動シーケンス 13
クライアントのオーセンティケータの取得方法 13
サービス ディスカバリ 14
クライアントがサービスを検出する方法 16
クライアントによる HTTP クエリーの発行 17
Cisco UDS SRV レコード 18
CUP ログイン SRV レコード 19
手動接続設定 20
オンプレミス展開の手動接続設定 20
クラウドベース展開の手動接続設定 21
社内サービス接続 22
フル UC および IM 専用の展開 22
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
iii
目次
プレゼンス サーバの検出 22
DNS SRV レコード 23
使用可能なサービスへの接続 24
クラウドベース サービスの接続 24
使用可能なサービスへの接続 24
シングル サインオン(SSO)展開 25
クラウドベース SSO 25
Cisco AnyConnect の展開 26
Cisco AnyConnect 導入に関する考慮事項 26
アプリケーション プロファイル 27
VPN 接続の自動化 28
Connect On Demand VPN の設定 28
Cisco Unified Communications Manager での自動 VPN アクセスの設定 29
証明書ベースの認証の設定 31
SCEP を使用した証明書の配布 32
Mobileconfig ファイルを使用したクライアント証明書の配布 32
セッション パラメータ 33
ASA セッション パラメータの設定 33
グループ ポリシーおよびプロファイル 34
Trusted Network Detection 35
トンネル ポリシー 35
インストールの計画 37
デバイスの要件 37
ソフトウェア要件 38
社内サーバ 38
クラウドベース サーバ 39
ディレクトリ サーバ 40
アクセシビリティ 40
サポートされるコーデック 40
ネットワークの要件 41
ポートおよびプロトコル 42
Cisco Jabber for iPhone and iPad のデバイス COP ファイル 44
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
iv
目次
インスタント メッセージの暗号化 44
オンプレミス 暗号化 45
クラウドベース 暗号化 46
クライアント間の暗号化 47
ローカルのチャット履歴 48
音声およびビデオのパフォーマンス参照 49
音声のビット レート 49
ビデオのビット レート 49
ネゴシエートされた最大ビット レート 50
帯域幅のパフォーマンス期待値 50
ビデオ レート アダプテーション 51
QoS の設定 51
Cisco Unified Communications Manager のポート範囲 51
クライアントの相互起動 51
アップグレード 53
アップグレードのシナリオ 53
Cisco Unified Presence の追加による Cisco Jabber Voice for iPhone のアップグレード 56
Cisco Unified Communications Manager IM and Presence の追加による Cisco Jabber Voice
for iPhone のアップグレード 58
Cisco WebEx の追加による Cisco Jabber Voice for iPhone のアップグレード 61
Cisco Unified Presence での Cisco Jabber Video for iPad のアップグレード 62
Cisco Unified Communications Manager IM and Presence での Cisco Jabber Video for iPad
のアップグレード 63
Cisco WebEx での Cisco Jabber Video for iPad のアップグレード 64
Cisco Jabber for iPhone and iPad をアップグレードするときの設定の相違点 64
サーバのセットアップ 69
サーバ セットアップ ガイド 69
クライアントの設定 71
クライアント設定の概要 71
Cisco Unified Communications Manager でのクライアントの構成 72
サービス プロファイルでのパラメータの設定 73
サービス プロファイルのパラメータ 73
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
v
目次
UC サービスの追加 75
サービス プロファイルの作成 76
サービス プロファイルの適用 76
電話の設定でのパラメータの設定 77
電話の設定のパラメータ 77
クライアント設定ファイルの作成とホスト 78
クライアントの設定ファイル 78
グローバル設定ファイル 79
設定ファイルの要件 79
TFTP サーバ アドレスの指定 79
Cisco Unified Presence での TFTP サーバの指定 80
Cisco Unified Communications Manager IM and Presence での TFTP サーバの指
定 80
Cisco WebEx 管理ツール を使用した TFTP サーバの指定 81
グローバル設定の作成 82
設定ファイルのホスト 82
TFTP サーバの再起動 83
設定ファイルの構造 84
グループ要素 84
XML 構造 85
設定例 85
クライアント パラメータ 85
ポリシー パラメータ 86
共通のポリシー 86
Cisco WebEx ポリシー 89
サービス クレデンシャル パラメータ 89
ボイスメール パラメータ 90
ディレクトリ ソースとの統合 93
ディレクトリ同期および認証のセットアップ 93
ディレクトリ サーバとの同期 94
同期の有効化 94
ユーザ ID とディレクトリ URI の入力 94
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
vi
目次
ユーザ ID の LDAP 属性の指定 95
ディレクトリ URI の LDAP 属性の指定 96
同期の実行 96
ディレクトリ サーバでの認証 97
連絡先ソース 98
基本ディレクトリ統合 98
連絡先ソースを使用した認証 99
Cisco Unified Presence での LDAP ディレクトリ設定の指定 100
Cisco Unified Communications Manager での LDAP ディレクトリ設定の指定 101
クライアントの設定でのクレデンシャルの設定 102
匿名バインドの使用 103
ディレクトリ統合のためのクライアント設定 104
サービス プロファイルでのディレクトリ統合の設定 104
ディレクトリ プロファイル パラメータ 105
ディレクトリ統合の設定パラメータの概要 107
ディレクトリ サーバ タイプ パラメータ 109
属性マッピングのパラメータ 109
ディレクトリ サーバの属性 111
ディレクトリ接続パラメータ 111
ディレクトリ クエリー パラメータ 113
基本フィルタの例 115
連絡先の写真のパラメータ 116
Burundi(BDI; ブルンジ) を使用した連絡先写真の取得 117
連絡先の写真の形式と寸法 117
連絡先の写真の形式 117
連絡先の写真の寸法 118
連絡先の写真の調整 118
ディレクトリ サーバ設定の例 119
単純な認証 120
SSL を使用した単純な認証 120
OpenLDAP の統合 120
匿名バインド 120
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
vii
目次
認証済みバインド 121
フェデレーション 122
ドメイン間フェデレーション 122
ドメイン内フェデレーション 123
イントラドメイン フェデレーションの設定 123
ドメイン内フェデレーションの例 124
トラブルシューティング 125
Cisco Jabber からのログの取得 125
Cisco AnyConnect Secure Mobility Client からのログの取得 126
トラブルシューティングのヒント 126
セットアップの問題 126
Cisco Unified Presence サーバの使用時に Cisco Jabber にサインインできな
い 126
Cisco Jabber の登録が失敗する 126
デバイス アイコンが見つからない 128
アップグレードの問題 128
アップグレード後にディレクトリ検索が動作しない 128
デバイスの問題 128
Cisco Unified Presence サーバの使用時に Cisco Jabber にサインインできな
い 128
Cisco Jabber でコールを受信できない 129
コールが不適切にボイスメールに送信される 129
モバイル ネットワークから Cisco Jabber にコールを移動できない 130
モバイル デバイスに VoIP コールを送信できない 130
コールの音声をマージできない 130
ビデオ会議を開始できない 131
音声品質の問題 131
Cisco Jabber の使用時にバッテリが通常より急速に消耗する 131
検索の問題 132
ディレクトリ検索ができない 132
発信者 ID が誤りまたは不明 132
ボイスメールの問題 133
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
viii
目次
ボイスメール サーバに接続できない 133
ボイスメール プロンプトが切り捨てられる 133
Cisco AnyConnect の問題 133
証明書認証の失敗 133
SCEP 登録の障害 134
Cisco AnyConnect Secure Mobility Client 起動時の問題 134
Dial via Office の問題 135
Dial via Office のコールが予期せず終了する 135
Dial via Office のコールが接続できない 135
Dial via Office のコールがボイスメールまたは代替番号から発信される 135
DVO コールバックの問題 136
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
ix
目次
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
x
第
1
章
はじめに
Cisco Jabber for iPhone and iPad は、Cisco Jabber コラボレーション ソフトウェア スイート内のユ
ニファイド コミュニケーション クライアントです。 このマニュアルには、クライアントのイン
ストールと設定に必要な情報が含まれています。
Cisco Jabber の詳細については、www.cisco.com/go/jabber を参照してください。
• 資料, 1 ページ
• コミュニティ リソース, 2 ページ
資料
Cisco Jabber for iPhone and iPad には、このガイドのほかに次のマニュアルが用意されています。
リリース ノート
http://www.cisco.com/en/US/products/ps13391/prod_release_notes_list.html
サーバ セットアップ ガイド
http://www.cisco.com/en/US/products/ps13391/prod_installation_guides_list.html
エンドユーザ ガイド
http://www.cisco.com/en/US/products/ps13391/products_user_guide_list.html
ライセンス情報
http://www.cisco.com/en/US/products/ps13391/products_licensing_information_listing.html
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
1
はじめに
コミュニティ リソース
コミュニティ リソース
シスコでは、サポート担当者とやり取りしたり、製品についてディスカッションしている他のコ
ミュニティのメンバーに参加したりすることができるさまざまなコミュニティ リソースを提供し
ています。
シスコ製品のカンバセーションおよび共有サイト
機能、ライセンス、統合、アーキテクチャ、課題などをディスカッションしている他のコ
ミュニティのメンバーに参加します。 役立つ製品リソースとベスト プラクティスを共有し
てください。
https://communities.cisco.com/community/technology/collaboration/product
シスコ サポート コミュニティ
IT のインストール、実装、および管理の質問については、シスコ サポート コミュニティに
アクセスします。
https://supportforums.cisco.com/community/netpro/collaboration-voice-video/jabber
シスコ サポートおよびダウンロード
豊富な製品サポート リソースを見つけ、アプリケーション ソフトウェアをダウンロードし、
製品およびバージョンに基づいて不具合を発見します。
http://www.cisco.com/cisco/web/support/index.html
シスコ エキスパート コーナー
シスコ エキスパートとやり取りしたり、共同作業したり、開発したり、共有したりします。
シスコ エキスパート コーナーとは、さまざまなエキスパートがコミュニティに寄与するリ
ソース(ビデオ、ブログ、ドキュメント、Web キャストなど)の集まりです。
https://supportforums.cisco.com/community/netpro/expert-corner
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
2
第
2
章
展開オプション
Cisco Jabber for iPhone and iPad を展開するためのオプションについて説明します。
• オンプレミス展開, 3 ページ
• クラウドベース展開, 8 ページ
• クライアントがサービスに接続する方法, 11 ページ
• 社内サービス接続, 22 ページ
• クラウドベース サービスの接続, 24 ページ
• シングル サインオン(SSO)展開, 25 ページ
• Cisco AnyConnect の展開, 26 ページ
オンプレミス展開
オンプレミス展開とは、社内ネットワークのすべてのサービスをセットアップ、管理、保守する
展開です。
製品モード
デフォルトの製品モードは、ユーザのプライマリ認証がプレゼンス サーバに対して行われるモー
ドです。
少なくとも、Cisco Jabber for iPhone and iPad ユーザはインスタント メッセージとプレゼンス機能
を利用できます。 また、ユーザは音声、ビデオ、ボイスメール、会議を利用することも可能で
す。
次のモードでクライアントを展開できます。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
3
展開オプション
フル UC の図
フル UC
フル UC モードで展開するには、インスタント メッセージとプレゼンス機能を有効にしま
す。 その後、ボイスメールと会議の機能に加えて、音声とビデオ用のデバイスをユーザに
プロビジョニングします。
IM 専用
IM 専用モードで展開するには、インスタント メッセージとプレゼンス機能を有効にしま
す。 デバイスをユーザにプロビジョニングしません。
フル UC の図
フル UC 機能のオンプレミス展開のアーキテクチャ図を確認してください。
メモ
フル UC および IM 専用の展開は、どちらもユーザのプライマリ認証ソースとしてプレゼンス
サーバを必要とします。 ただし、IM 専用の展開はインスタント メッセージとプレゼンス機能
だけを必要とします。 IM 専用の展開では、デバイスをユーザにプロビジョニングする必要は
ありません。
Cisco Unified Presence の図
このトピックでは、Cisco Unified Presence リリース 8.6 について述べます。
次の図は、Cisco Unified Presence を含むオンプレミス展開のアーキテクチャを図示したものです。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
4
展開オプション
フル UC の図
図 1:社内アーキテクチャ
以下は、オンプレミス展開で使用できるサービスです。
プレゼンス
Cisco Unified Presence を介してユーザはアベイラビリティを公開し、他のユーザのアベイラ
ビリティを登録できます。
チャット/IM
Cisco Unified Presence を介してユーザはインスタント メッセージを送受信できます。
音声通話
Cisco Unified Communications Manager を介してユーザはモバイル デバイス経由で音声通話を
発信できます。
ビデオ
Cisco Unified Communications Manager を介してユーザはビデオ通話を発信できます。
ボイスメール
Cisco Unity Connection を介してユーザはボイス メッセージを送受信できます。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
5
展開オプション
フル UC の図
会議
次のいずれかと統合します。
Cisco WebEx Meeting Center
ホステッド会議機能を実現します。
Cisco WebEx Meetings Server
社内会議機能を提供します。
オンプレミス展開における連絡先ソースの詳細については、「連絡先ソース」のトピックを参照
してください。
関連トピック
連絡先ソース, (98 ページ)
Cisco Unified Communications IM and Presence の図
このトピックは、Cisco Unified Communications Manager IM and Presence リリース 9.0 以降に該当し
ます。
次の図は、Cisco Unified Communications Manager IM and Presence を含むオンプレミス展開のアーキ
テクチャを図示したものです。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
6
展開オプション
フル UC の図
図 2:社内アーキテクチャ
以下は、オンプレミス展開で使用できるサービスです。
プレゼンス
Cisco Unified Communications Manager IM and Presence を介してユーザはアベイラビリティを
公開し、他のユーザのアベイラビリティを登録できます。
チャット/IM
Cisco Unified Communications Manager IM and Presence を介してユーザはインスタント メッ
セージを送受信できます。
音声通話
Cisco Unified Communications Manager を介してユーザはモバイル デバイス経由で音声通話を
発信できます。
ビデオ
Cisco Unified Communications Manager を介してユーザはビデオ通話を発信できます。
ボイスメール
Cisco Unity Connection を介してユーザはボイス メッセージを送受信できます。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
7
展開オプション
クラウドベース展開
会議
次のいずれかと統合します。
Cisco WebEx Meeting Center
ホステッド会議機能を提供します。
Cisco WebEx Meetings Server
社内会議機能を提供します。
オンプレミス展開における連絡先ソースの詳細については、「連絡先ソース」のトピックを参照
してください。
関連トピック
連絡先ソース, (98 ページ)
クラウドベース展開
クラウドベース展開は、Cisco WebEx がサービスをホストする展開の 1 つです。 クラウドベース
展開の管理およびモニタは Cisco WebEx 管理ツール を使用して行います。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
8
展開オプション
クラウドベースの図
クラウドベースの図
次の図は、クラウドベース展開のアーキテクチャを図示したものです。
図 3:クラウドベースのアーキテクチャ
以下は、クラウドベース展開で使用できるサービスです。
連絡先ソース
Cisco WebEx Messenger サービスは、連絡先を解決します。
プレゼンス
Cisco WebEx Messenger サービスは、ユーザがアベイラビリティを公開し、他のユーザのア
ベイラビリティを登録できるようにします。
チャット/IM
Cisco WebEx Messenger サービスは、ユーザがインスタント メッセージを送受信できるよう
にします。
会議
Cisco WebEx Meeting Center は、ホステッド会議機能を提供します。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
9
展開オプション
ハイブリッド クラウドベースの図
ハイブリッド クラウドベースの図
次の図は、ハイブリッド クラウドベース展開のアーキテクチャを図示したものです。
図 4:ハイブリッド クラウドベースのアーキテクチャ
以下は、ハイブリッド クラウドベース展開で使用できるサービスです。
連絡先ソース
Cisco WebEx Messenger サービスは、連絡先を解決します。
プレゼンス
Cisco WebEx Messenger サービスは、ユーザがアベイラビリティを公開し、他のユーザのア
ベイラビリティを登録できるようにします。
チャット/IM
Cisco WebEx Messenger サービスは、ユーザがインスタント メッセージを送受信できるよう
にします。
会議
Cisco WebEx Meeting Center は、ホステッド会議機能を提供します。
音声通話
Cisco Unified Communications Manager を介してユーザはモバイル デバイス経由で音声通話を
発信できます。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
10
展開オプション
クライアントがサービスに接続する方法
ビデオ
Cisco Unified Communications Manager を介してユーザはビデオ通話を発信できます。
ボイスメール
Cisco Unity Connection を介してユーザはボイス メッセージを送受信できます。
クライアントがサービスに接続する方法
サービスに接続するために、Cisco Jabber は次の情報を必要とします。
• ユーザがクライアントにサインインできるようにする認証ソース。
• サービスの場所。
次の方法で、この情報をクライアントに提供できます。
サービス ディスカバリ
クライアントはサービスを自動的に検出して接続します。
手動接続設定
ユーザは、クライアント ユーザ インターフェイスで接続設定を手動で入力します。
推奨される接続方式
サービスに接続するために必要な情報をクライアントに提供するために使用するべき方式は、展
開タイプ、サーバのバージョン、製品モードによって異なります。
オンプレミス展開
製品モード
サーバのバージョン
フル UC(デフォルト モード) バージョン 9 以降:
• Cisco Unified
Communications Manager
検出方法
_cisco-uds .<domain> に対
する DNS SRV 要求
• Cisco Unified
Communications Manager
IM and Presence
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
11
展開オプション
認証ソース
製品モード
サーバのバージョン
フル UC(デフォルト モード) バージョン 8.x:
• Cisco Unified
Communications Manager
検出方法
_cuplogin.<domain> に対す
る DNS SRV 要求
• Cisco Unified Presence
IM 専用(デフォルト モード) バージョン 9 以降:
Cisco Unified Communications
Manager IM and Presence
IM 専用(デフォルト モード) バージョン 8.x:
Cisco Unified Presence
(注)
_cisco-uds .<domain> に対
する DNS SRV 要求
_cuplogin .<domain> に対
する DNS SRV 要求
Cisco Unified Communications Manager バージョン 9 以降は、_cuplogin DNS SRV 要求を使用
してフル Unified Communications およびインスタント メッセージ専用のサービスを検出できま
すが、_cisco-uds 要求が存在する場合はこの要求が優先されます。
ハイブリッド クラウドベース展開
サーバのバージョン
Cisco WebEx Messenger
接続方式
http://loginp.webexconnect.com/cas/FederatedSSO?org=<domain>
に対する HTTPS 要求
クラウドベース展開
展開タイプ
接続方式
シングル サインオン(SSO)で有効
Cisco WebEx 管理ツール
SSO で無効
Cisco WebEx 管理ツール
認証ソース
認証ソースまたはオーセンティケータは、ユーザがクライアントにサインインできるようにしま
す。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
12
展開オプション
認証ソース
使用できる認証ソースには、次が含まれます。
Cisco Unified Presence
フル UC または IM 専用のいずれかでのオンプレミス展開。
Cisco WebEx Messenger サービス
クラウドベースまたはハイブリッド クラウドベース展開。
初回起動シーケンス
インストール後の最初の起動時に、Cisco Jabber はデフォルトの製品モードで開始されます。 その
後、クライアントはオーセンティケータを取得し、ユーザをサインインさせます。 サインイン
後、クライアントは製品モードを特定します。
次の図は、初回起動シーケンスを図示したものです。
クライアントのオーセンティケータの取得方法
Cisco Jabber は次のようにオーセンティケータを探します。
1 クライアントはキャッシュの手動設定をチェックします。
ユーザはクライアント ユーザ インターフェイスを介してオーセンティケータを手動で入力で
きます。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
13
展開オプション
サービス ディスカバリ
2 クライアントはユーザのドメインが WebEx 組織であるかどうかを検出するためにキャッシュ
をチェックします。
クライアントはオーセンティケータとして WebEx を選択します。
3 クライアントはユーザのドメイン設定が WebEx 組織であるかどうかを検出するために WebEx
クラウド サービスの HTTP 要求を行います。
クライアントはオーセンティケータとして WebEx を選択します。
4 クライアントはキャッシュのサービス ディスカバリをチェックします。
クライアントは以前のサービス(SRV)レコードのクエリーから設定をロードします。
5 クライアントは SRV レコードのクエリーを行います。
クライアントはサービスを探すために SRV レコードの DNS ネーム サーバのクエリーを行いま
す。
クライアントは _cisco-uds SRV レコードが見つけたら、サービス プロファイルからオーセ
ンティケータを取得できます。
クライアントがオーセンティケータを取得できない場合、クライアントユーザインターフェイス
で認証ソースを手動で選択するようユーザに求めます。
サービス ディスカバリ
サービス ディスカバリを使用すると、クライアントが、企業ネットワーク内のサービスを自動的
に検索して検出できます。 クライアントは、ドメイン ネーム サーバのクエリーを実行して、サー
バの場所を提供するサービス(SRV)レコードを取得します。
サービス ディスカバリを使用した場合の主な利点は次のとおりです。
• 導入期間が短縮されます。
• 複数の場所にあるサーバを集中的に管理できます。
重要
Cisco Unified Presence 8.x から Cisco Unified Communications IM and Presence 9.0 以降に移行でき
ます。
Cisco Unified Communications Manager の移行された UC サービスで Cisco Unified Presence サー
バの FQDN を指定する必要があります。 [Cisco Unified CM の管理(Cisco Unified Communications
Manager Administration)] インターフェイスを開きます。 [ユーザ管理(User Management)] >
[ユーザ設定(User Settings)] > [UC サービス(UC Service)] を選択します。
[IM and Presence] タイプの UC サーバの場合は、Cisco Unified Presence 8.x から Cisco Unified
Communications IM and Presence に移行すると、[ホスト名/IP アドレス(Host Name/ IP Address)]
フィールドにドメイン名が入力されるため、このドメイン名を Cisco Unified Presence サーバの
FQDN に変更する必要があります。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
14
展開オプション
サービス ディスカバリ
ただし、Cisco Jabber は、さまざまなサーバが存在することと、さまざまなサービスを利用できる
ことをクライアントに示す、さまざまな SRV レコードを取得できます。 これにより、クライアン
トは、各 SRV レコードを取得するときに、環境に関する特定の情報を得ることができます。
次の表は、展開できる SRV レコードを示し、各レコードの目的と利点について説明しています。
SRV レコード
目的
_cisco-uds
Cisco Unified Communications
Manager バージョン 9.0 以降の
場所を提供します。
クライアントは、Cisco Unified
Communications Manager から
サービス プロファイルを取得
してオーセンティケータを特定
できます。
展開する理由
• インストール引数を指定
する必要がなくなります。
• UC サービス プロファイル
で設定を集中管理できる
ようにします。
• クライアントがユーザの
ホーム クラスタを検出で
きるようにします。
このため、クライアント
はユーザのデバイス構成
を自動的に取得し、デバ
イスを登録できます。
CCMCIP プロファイルま
たは TFTP サーバ アドレ
スでユーザをプロビジョ
ニングする必要はありま
せん。
• 混合製品モードをサポー
トします。
フル UC または IM 専用
モードの機能でユーザを
簡単に展開できます。
_cuplogin
Cisco Unified Presence の場所を
提供します。
Cisco Unified Presence をオーセ
ンティケータとして設定しま
す。
• Cisco Unified
Communications Manager お
よび Cisco Unified Presence
バージョン 8.x での展開を
サポートします。
• Cisco Unified
Communications Manager 9
にアップグレードされて
いないクラスタがまだ残っ
ている展開をサポートし
ます。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
15
展開オプション
サービス ディスカバリ
クライアントがサービスを検出する方法
次の手順では、クライアントが SRV レコードでサービスを検出する方法について説明します。
1 クライアントのデバイスがネットワークに接続します。
クライアントのデバイスは、ネットワークに接続すると、DHCP 設定から DNS ネーム サーバ
のアドレスも取得できます。
2 ユーザは、最初のサインインで次の手順のいずれかを実行して、サービスを検出します。
• ユーザは Cisco Jabber を起動し、初期画面で電子メール形式のアドレスを入力します。
• ユーザは URL 設定リンクをタップします。
(注)
URL 設定によりユーザは、サービス ディスカバリのために電子メール形式のアドレスを手
リンクをタップして Cisco Jabber を相互起動することができます。 サービス ディスカバリの
要なドメインを含む URL 設定リンクを作成できます。 必要に応じて、Cisco Unified Comm
して電話機サービスを利用するための情報も含めることができます。 その後、電子メール
してユーザにリンクを提供できます。
リンクは、
ciscojabber://provision?ServicesDomain=<domain_for_service_discovery>&VoiceServicesDomain=<
の形式で作成します。
例を示します。
• ciscojabber://provision?servicesdomain=cisco.com
• ciscojabber://provision?ServicesDomain=cisco.com&VoiceServicesDomain=alphauk.cisco.com
3 クライアントは、DHCP 設定から DNS ネーム サーバのアドレスを取得します。
4 クライアントは、次の SRV レコードのネーム サーバのクエリーを優先度順で実行します。
• _cisco-uds
• _cuplogin
クライアントは、次回起動時にロードされるように、DNS クエリーの結果をキャッシュします。
次に示すのは、SRV レコード エントリの例です。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
16
展開オプション
サービス ディスカバリ
•
•
_cisco-uds._tcp.DOMAIN SRV service location:
priority = 0
weight = 0
port = 8443
svr hostname=cucm1.example.com
_cuplogin._tcp.DOMAIN SRV service location:
priority = 0
weight = 0
port = 8443
svr hostname=192.168.0.26
社内 DNS 構造への SRV レコードの展開に関する詳細については、『Cisco Jabber DNS Configuration
Guide』を参照してください。 『Cisco Jabber DNS Configuration Guide』では、クライアントが SRV
レコードを取得および使用する方法についての詳細情報を提供し、内部および外部のDNSネーム
サーバに SRV レコードを展開する方法について詳しく説明しています。
クライアントによる HTTP クエリーの発行
利用できるサービスを探すために SRV レコードのネーム サーバのクエリーを実行するほか、Cisco
Jabber は Cisco WebEx Messenger サービスのために CAS URL に HTTP クエリーを送信します。 こ
の要求は、クライアントがクラウドベース展開を判定し、ユーザが Cisco WebEx Messenger サービ
スの認証を受けられるようにします。
クライアントはユーザからドメインを取得すると、そのドメインに次の HTTP クエリーを追加し
ます。
http://loginp.webexconnect.com/cas/FederatedSSO?org=
たとえば、クライアントがユーザからドメインとして example.com を取得すると、次の HTTP
クエリーを追加します。
http://loginp.webexconnect.com/cas/FederatedSSO?org=example.com
クエリーは、ドメインが有効な Cisco WebEx ドメインであるかどうかをクライアントが判定する
ために使用する XML 応答を返します。
クライアントは、ドメインが有効な Cisco WebEx ドメインであるかどうかを判定し、Cisco WebEx
のクレデンシャルを入力するようにユーザに要求します。 その後、クライアントは Cisco WebEx
Messenger サービスの認証を受けます。
ドメインが有効な Cisco WebEx ドメインではないとクライアントが判定した場合、クライアント
は使用できるサービスを検出するためにネーム サーバのクエリー結果を使用します。
(注)
クライアントは CAS URL に HTTP 要求を送信する際に、設定済みの任意のシステム プロキシ
を使用します。 この要求のプロキシのサポートには、次の制約事項があります。
• プロキシ認証はサポートされません。
• バイパス リストではワイルドカードがサポートされません。 たとえば、*.example.com で
はなく、example.com を使用してください。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
17
展開オプション
サービス ディスカバリ
Cisco UDS SRV レコード
Cisco Unified Communications Manager バージョン 9 以降の展開では、Cisco Jabber は自動的に
_cisco-uds SRV レコードでサービスと設定を自動的に検出できます。
次の図は、クライアントが _cisco-uds SRV レコードをどのように使用するかを示します。
1 クライアントは SRV レコードのドメイン ネーム サーバのクエリーを行います。
2 ネーム サーバは、_cisco-uds SRV レコードを返します。
3 クライアントは、ユーザのホーム クラスタを検出します。
ユーザのホーム クラスタが自動的に検出されるため、クライアントはユーザのデバイス構成を
取得し、テレフォニー サービスを自動的に登録できます。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
18
展開オプション
サービス ディスカバリ
(注)
複数の Cisco Unified Communications Manager クラスタを使用した環境では、クラスタ間検索
サービス(ILS)を設定する必要があります。 ILS は、クライアントがユーザのホーム クラス
タを検出できるようにします。
ILS を設定する方法については、適切なバージョンの『Cisco Unified Communications Manager
Features and Services Guide』を参照してください。
4 クライアントは、ユーザのサービス プロファイルを取得します。
ユーザのサービス プロファイルには、UC サービスのアドレスと設定およびクライアント構成
が含まれます。
また、クライアントはサービス プロファイルからオーセンティケータを決定します。
5 クライアントは、オーセンティケータにユーザをサインインさせます。
CUP ログイン SRV レコード
Cisco Jabber は、_cuplogin SRV レコードを使用して Cisco Unified Presence または Cisco Unified
Communications Manager IM and Presence を自動的に検出して接続できます。
次の図は、クライアントが _cuplogin SRV レコードをどのように使用するかを示します。
1 クライアントは SRV レコードのドメイン ネーム サーバのクエリーを行います。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
19
展開オプション
手動接続設定
2 ネーム サーバは、_cuplogin SRV レコードを返します。
このため、Cisco Jabber はプレゼンス サーバを検出し、その Cisco Unified Presence がオーセン
ティケータであることを決定できます。
3 クライアントはユーザにクレデンシャルを要求し、プレゼンス サーバの認証を受けます。
4 クライアントは、プレゼンス サーバからサービス プロファイルを取得します。
(注)
_cuplogin SRV レコードは、[手動設定とサインイン(Manual setup and sign in)] 画面のデ
フォルトのサーバ アドレスも設定します。
手動接続設定
Cisco Jabber の起動時に、[手動設定とサインイン(Manual setup and sign in)] 画面でオーセンティ
ケータとサーバ アドレスを指定できます。 クライアントは、次回起動時にロードするローカル
アプリケーションの設定にサーバ アドレスをキャッシュします。
Cisco Jabber は、初回起動時に [手動設定とサインイン(Manual setup and sign in)] 画面で次のよ
うに設定を入力するようユーザに求めます。
Cisco Unified Communications Manager バージョン 9.x 以降でのオンプレミス展開
クライアントがサービス プロファイルからオーセンティケータとサーバ アドレスを取得で
きなかった場合。
Cisco Unified Communications Manager バージョン 8.x でのクラウドベース展開またはオンプレ
ミス展開
クライアントは、SRV レコードでサーバ アドレスを設定しない場合、[手動設定とサインイ
ン(Manual setup and sign in)] 画面にサーバ アドレスを入力するようユーザに求めます。
ユーザが [手動設定とサインイン(Manual setup and sign in)] 画面に入力した設定は、SRV レコー
ドを含め、その他のソースよりも優先されます。
オンプレミス展開の手動接続設定
ユーザは Cisco Unified Presence または Cisco Unified Communications Manager IM and Presence をオー
センティケータとして設定し、[手動設定とサインイン(Manual setup and sign in)] 画面でサーバ
アドレスを指定できます。
メモ
_cuplogin SRV レコードを使用して、デフォルトのサーバ アドレスを自動的に設定すること
もできます。
次の図は、クライアントがオンプレミス展開で手動接続設定をどのように使用するかを示します。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
20
展開オプション
手動接続設定
1 ユーザは、[手動設定とサインイン(Manual setup and sign in)] 画面で接続設定を手動で入力
します。
2 クライアントは、Cisco Unified Presence または Cisco Unified Communications Manager IM and
Presence の認証を受けます。
3 クライアントは、プレゼンス サーバからサービス プロファイルを取得します。
クラウドベース展開の手動接続設定
ユーザは Cisco WebEx Messenger サービスをオーセンティケータとして設定し、[手動設定とサイ
ンイン(Manual setup and sign in)] 画面へのログインに CAS URL を指定できます。
次の図は、クライアントがクラウドベース展開で手動接続設定をどのように使用するかを示しま
す。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
21
展開オプション
社内サービス接続
1 ユーザは、[手動設定とサインイン(Manual setup and sign in)] 画面で接続設定を手動で入力
します。
2 クライアントは、Cisco WebEx Messenger サービスの認証を受けます。
3 クライアントは設定とサービスを取得します。
社内サービス接続
オンプレミス展開でクライアントがサービスを検出し、接続する方法について説明します。
フル UC および IM 専用の展開
デフォルトでは、クライアントはユーザを認証してサービス プロファイルを取得するためにプレ
ゼンス サーバに接続します。 クライアントは、プレゼンス サーバを自動的に検出できます。
プレゼンス サーバの検出
クライアントは、DNS SRV を使用したサーバの自動検出をサポートしています。 ユーザがサイン
イン時にプレゼンス サーバのアドレスを指定しなかった場合、クライアントは Cisco Unified Presence
または Cisco Unified Communications Manager IM and Presence を自動的に検出します。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
22
展開オプション
プレゼンス サーバの検出
プレゼンス サーバを検出するため、クライアントは最初にドメインを決定する必要があります。
クライアントは、この情報をユーザから収集します。ユーザはクライアントへのサインイン時に
ユーザ名とドメインを入力する必要があります。
ドメインを見つけると、クライアントはドメイン ネーム サーバ(DNS)からプレゼンス サーバ
のアドレスを取得します。
プレゼンスサーバのアドレスを取得すると、クライアントはプレゼンスサーバに接続し、プレゼ
ンス サーバのアドレスをキャッシュします。
クラスタ内の別のサーバへのリダイレクトが発生すると、クライアントはリダイレクト前のサー
バのアドレスではなく、接続先のプレゼンス サーバのアドレスをキャッシュします。
DNS SRV レコード
クライアントはドメイン ネーム サーバ(DNS)から _cuplogin._tcp SRV レコードを取得し、Cisco
Unified Presence または Cisco Unified Communications Manager IM and Presence のいずれかを検索し
ます。
(注)
• プレゼンス サーバ ドメインの DNS サーバに、この SRV レコードを追加する必要がありま
す。
• クライアントはポート 8443 を使用し、Cisco Unified Presence または Cisco Unified Communications
Manager IM and Presence に接続します。
• クライアントは SRV レコードの重みと優先順位がサポートします。
次は SRV レコードの例です。
_cuplogin._tcp.domain SRV 0 1 8443 cup_server.domain
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
23
展開オプション
使用可能なサービスへの接続
使用可能なサービスへの接続
Cisco Unified Communications Manager IM and Presence バージョン 9 以降または Cisco Unified
Communications Manager バージョン 9 以降を使用する場合、サービス プロファイルをセットアッ
プできます。
クライアントはサービス プロファイルを取得したら、使用可能なサービスに接続します。
• プロファイルに会議の設定が含まれている場合、クライアントは会議サービスに接続しま
す。
• プロファイルにボイスメールの設定が含まれている場合、クライアントはボイスメール サー
ビスに接続します。
• プロファイルに Cisco Unified Communications Manager の設定が含まれる場合は、次の処理が
行われます。
◦ クライアントは、ユーザのデバイス リストを取得します。
◦ クライアントは、クライアントの設定を TFTP サーバから取得します。
◦ クライアントが Cisco Unified Communications Manager に登録されます。
クラウドベース サービスの接続
クラウドベース展開でクライアントがサービスを検出し、接続する方法について説明します。
使用可能なサービスへの接続
クライアントが Cisco WebEx Messenger サービスに接続すると、ユーザはインスタント メッセー
ジとプレゼンス機能および連絡先の解決を使用できます。 また、Cisco WebEx Meeting Center でホ
ステッド会議を有効にした場合は、ユーザは会議機能も使用できます。
ハイブリッド クラウドベース展開では、クライアントは社内サービスの接続の詳細を取得しま
す。 接続の詳細は、Cisco WebEx 管理ツール で指定します。
• 展開に Cisco Unity Connection が含まれている場合、クライアントはボイスメール サービスに
接続します。
• 展開に Cisco Unified Communications Manager が含まれる場合は、次の処理が行われます。
◦ クライアントは、ユーザのデバイス リストを取得します。
◦ クライアントは、クライアントの設定を TFTP サーバから取得します。
◦ クライアントが Cisco Unified Communications Manager に登録されます。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
24
展開オプション
シングル サインオン(SSO)展開
シングル サインオン(SSO)展開
特定の展開シナリオでシングル サインオン(SSO)を有効にできます。
使用可能な SSO 機能を調べて、SSO 展開でクライアント認証がどのように機能するかを理解する
ためにログイン フローを確認します。
クラウドベース SSO
クラウドベース展開では、クライアントは Cisco WebEx Messenger サービスを使用した SSO をサ
ポートします。
次のステップは、ユーザがクライアントを起動した後のクラウドベース SSO のログイン フローに
ついて説明します。
1 クライアントはログイン要求を Cisco WebEx Messenger サービスに送信します。
2 Cisco WebEx Messenger サービスは、アイデンティティ プロバイダーが存在するドメインへク
ライアントをリダイレクトします。
3 クライアントはリダイレクトに従い、アイデンティティ プロバイダーにログイン トークンを
要求します。
4 アイデンティティ プロバイダーはクライアントにログイン トークンを与えます。
5 クライアントは、そのログイン トークンを Cisco WebEx Messenger サービスに渡します。
このため、クライアントは Cisco WebEx Messenger サービスで認証されます。
次の図は、クラウドベース SSO のログイン フローを示します。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
25
展開オプション
Cisco AnyConnect の展開
Cisco AnyConnect の展開
Cisco AnyConnect は、Wi-Fi ネットワークまたはモバイル データ ネットワークなどのリモート ロ
ケーションから社内ネットワークにクライアントが安全に接続できるサーバクライアント インフ
ラストラクチャを参照します。
Cisco AnyConnect 環境には次のコンポーネントが含まれます。
Cisco Adaptive Security Appliance
安全なリモート アクセスにサービスを提供します。
Cisco AnyConnect Secure Mobility Client
ユーザのデバイスから Cisco Adaptive Security Appliance への安全な接続を確立します。
Cisco Adaptive Security Appliance と Cisco AnyConnect Secure Mobility Client の要件の詳細について
は、「ソフトウェア要件」のトピックを参照してください。
関連トピック
ソフトウェア要件, (38 ページ)
Cisco AnyConnect 導入に関する考慮事項
Cisco Adaptive Security Appliance は、さまざまな導入要件を満たす柔軟なアーキテクチャを提供し
ます。 エンドツーエンドの導入手順の提供は、このマニュアルでは扱いません。 ここでは、Cisco
Jabber for iPhone and iPad のために Cisco Adaptive Security Appliance および Cisco AnyConnect Secure
Mobility Client を導入するときに考慮する必要のある情報を提供します。
Cisco Adaptive Security Appliance のインストールと設定の作業ベースの情報を取得するには、Cisco
Adaptive Security Appliance のコンフィギュレーション ガイドを参照する必要があります。
(注)
シスコは、Cisco AnyConnect Secure Mobility Client を使用した Cisco Jabber for iPhone and iPad を
サポートしています。 他の VPN クライアントは正式にはサポートされませんが、他の VPN
クライアントでも Cisco Jabber for iPhone and iPad を使用できる可能性があります。 別の VPN
クライアントを使用する場合は、次のように VPN を設定します。
1 該当するサードパーティのマニュアルを使用して、VPN クライアントをインストールし、
設定します。
2 「Cisco Unified Communications Manager での自動 VPN アクセスの設定」のトピックを使用
してオンデマンド VPN をセットアップします。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
26
展開オプション
Cisco AnyConnect 導入に関する考慮事項
関連トピック
Cisco ASA 5500 シリーズ適応型セキュリティ アプライアンスのコンフィギュレーション ガイ
ド
Cisco Unified Communications Manager での自動 VPN アクセスの設定, (29 ページ)
アプリケーション プロファイル
ユーザが Cisco AnyConnect Secure Mobility Client をデバイスにダウンロードした後、ASA はコン
フィギュレーション プロファイルをアプリケーションにプロビジョニングする必要があります。
Cisco AnyConnect Secure Mobility Client のコンフィギュレーション プロファイルには、会社の ASA
VPN ゲートウェイ、接続プロトコル(IPSec または SSL)、およびオンデマンド ポリシーなどの
VPN ポリシー情報が含まれています。
次のいずれかの方法で、Cisco Jabber for iPhone and iPad のアプリケーション プロファイルをプロ
ビジョニングすることができます。
ASDM
ASA Device Manager(ASDM)のプロファイル エディタを使用して、Cisco AnyConnect Secure
Mobility Client クライアントの VPN プロファイルを定義することを推奨します。
この方法を使用すると、クライアントが初めて VPN 接続を確立した後で、VPN プロファイ
ルが自動的に Cisco AnyConnect Secure Mobility Client にダウンロードされます。 この方法
は、すべてのデバイスおよび OS タイプに使用でき、VPN プロファイルを ASA で集中管理
できます。
詳細については、ご使用のリリースの『Cisco AnyConnect Secure Mobility Client Administrator
Guide』の「Creating and Editing an AnyConnect Profile」のトピックを参照してください。
iPCU
iPhone Configuration Utility(iPCU)を使用して作成する Apple コンフィギュレーション プロ
ファイルを使用して iOS デバイスをプロビジョニングできます。 Apple コンフィギュレー
ション プロファイルは、デバイスのセキュリティ ポリシー、VPN コンフィギュレーション
情報、および Wi-Fi、メール、カレンダーの各種設定などの情報が含まれた XML ファイル
です。
高レベルな手順は次のとおりです。
1 iPCU を使用して、Apple コンフィギュレーション プロファイルを作成します。
詳細については、iPCU の資料を参照してください。
2 XML プロファイルを .mobileconfig ファイルとしてエクスポートします。
3 .mobileconfig ファイルをユーザにメールで送信します。
ユーザがこのファイルを開くと AnyConnect VPN プロファイルと他のプロファイル設定
がクライアント アプリケーションにインストールされます。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
27
展開オプション
Cisco AnyConnect 導入に関する考慮事項
MDM
サード パーティの Mobile Device Management(MDM)ソフトウェアを使用して作成する
Apple コンフィギュレーション プロファイルを使用して iOS デバイスをプロビジョニングで
きます。 Apple コンフィギュレーション プロファイルは、デバイスのセキュリティ ポリ
シー、VPN コンフィギュレーション情報、および Wi-Fi、メール、カレンダーの各種設定な
どの情報が含まれた XML ファイルです。
高レベルな手順は次のとおりです。
1 Apple 設定プロファイルを作成するには MDM を使用します。
MDM の使用についての詳細は Apple の資料を参照してください。
2 登録済みデバイスに Apple 設定プロファイルをプッシュします。
関連トピック
『Cisco AnyConnect Secure Mobility Client Administrator Guides』
VPN 接続の自動化
ユーザが社外の Wi-Fi ネットワークから Cisco Jabber を開く場合、Cisco Jabber は Cisco UC アプリ
ケーション サーバにアクセスするために VPN 接続を必要とします。 Cisco AnyConnect Secure
Mobility Client が、バックグラウンドで VPN 接続を自動的に確立できるようにシステムを設定で
きます。これは、シームレスなユーザ エクスペリエンスの提供に役立ちます。
Connect On Demand VPN の設定
Apple iOS Connect On Demand 機能は、ユーザのドメインに基づいて VPN 接続を自動化することに
より、ユーザ エクスペリエンスを強化します。
ユーザが社内 Wi-Fi ネットワークの中にいる場合、Cisco Jabber は直接 Cisco UC インフラストラク
チャに到達できます。 ユーザが社内 Wi-Fi ネットワークの外に出ると、Cisco AnyConnect は、
AnyConnect クライアント プロファイルで指定されたドメインに接続されているか自動的に検出し
ます。 その場合、アプリケーションは VPN を開始して、UC インフラストラクチャへの接続を確
認します。 Cisco Jabber を含めて、デバイス上のすべてのアプリケーションがこの機能を利用でき
ます。
(注)
Connect On Demand は、証明書で認証された接続だけをサポートします。
この機能では、次のオプションを使用できます。
• [必要に応じて接続する(Connect If Needed)]:Apple iOS は、DNS を使用してアドレスを解
決できない場合のみ、このリスト内のドメインへの VPN 接続を開始しようとします。
• [接続しない(Never Connect)]:Apple iOS は、このリスト内のドメインへの VPN 接続の開
始を試行しません。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
28
展開オプション
Cisco AnyConnect 導入に関する考慮事項
注目
Apple は近い将来に、[常に接続する(Always Connect)] オプションを削除する予定です。 [常
に接続する(Always Connect)] オプションの削除後は、ユーザは [必要に応じて接続する
(Connect if Needed)] オプションを選択できます。 場合によっては、Cisco Jabber ユーザが [必
要に応じて接続する(Connect if Needed)] オプションを使用すると問題が発生することがあり
ます。 たとえば、Cisco Unified Communications Manager のホスト名が社内ネットワークの外部
で解決可能であれば、iOS は VPN 接続をトリガーしません。 ユーザはコールを発信する前に
Cisco AnyConnect Secure Mobility Client を手動で起動することによって、この問題を回避でき
ます。
手順
ステップ 1
ASDM プロファイル エディタ、iPCU、または MDM ソフトウェアを使用して、AnyConnect クラ
イアント プロファイルを開きます。
ステップ 2
AnyConnect クライアント プロファイルの [必要に応じて接続する(Connect if Needed)] セクショ
ンで、オンデマンド ドメインのリストを入力します。
ドメイン リストは、ワイルドカード オプション(たとえば、cucm.cisco.com、cisco.com、および
*.webex.com)を含むことができます。
Cisco Unified Communications Manager での自動 VPN アクセスの設定
はじめる前に
• モバイル デバイスで、証明書ベースの認証での VPN へのオンデマンド アクセスが設定され
ている必要があります。 VPN アクセスの設定については、VPN クライアントおよびヘッド
エンドのプロバイダーにお問い合わせください。
• Cisco AnyConnect Secure Mobility Client と Cisco Adaptive Security Appliance の要件については、
「ソフトウェア要件」のトピックを参照してください。
• Cisco AnyConnect のセットアップの詳細については、『Cisco AnyConnect VPN Client Maintain
and Operate Guides』を参照してください。
手順
ステップ 1
クライアントがオンデマンドで VPN を起動する URL を指定します。
a) 次のいずれかの方法を使用し、クライアントがオンデマンドで VPN を起動する URL を指定し
ます。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
29
展開オプション
Cisco AnyConnect 導入に関する考慮事項
必要に応じて接続する(Connect if Needed)
• Cisco Unified Communications Manager を(IP アドレスではなく)ドメイン名経由で
アクセスするように設定します。また、ドメイン名がファイアウォールの外では解
決できないようにします。
• Cisco AnyConnect クライアント接続の Connect on Demand ドメイン リストで、この
ドメインを [必要に応じて接続する(Connect If Needed)] リストに追加します。
常に接続する(Always Connect)
• 存在しないドメインにステップ 4 のパラメータを設定します。 存在しないドメイン
はユーザがファイアウォールの内部または外部にいるときに、DNS クエリーが失敗
する原因となります。
• Cisco AnyConnect クライアント接続の Connect on Demand ドメイン リストで、この
ドメインを [常に接続する(Always Connect)] リストに追加します。
URL は、ドメイン名だけを含む必要があります。 プロトコルまたはパスは含めな
いでください(たとえば、「https://cm8ondemand.company.com/vpn」の代わりに
「cm8ondemand.company.com」を使用します)。
b) Cisco AnyConnect で URL を入力し、このドメインの DNS クエリーが失敗することを確認しま
す。
ステップ 2
[Cisco Unified CM の管理(Cisco Unified CM Administration)] インターフェイスを開きます。
ステップ 3
ユーザの TCT/TAB デバイス ページに移動します。
ステップ 4
[プロダクト固有の設定(Product Specific Configuration Layout)] セクションの [オンデマンド VPN
の URL(On-Demand VPN URL)] フィールドに、ステップ 1 で Cisco AnyConnect で識別および使
用した URL を入力します。
URL は、ドメイン名だけを含む必要があります。プロトコルやパスを含まないようにしてくださ
い。
ステップ 5
[保存(Save)] を選択します。
Cisco Jabber が開くと、URL への DNS クエリーを開始します(たとえば、ccm-sjc-111.cisco.com)。
この URL が、この手順で定義したオンデマンドのドメイン リストのエントリ(たとえば、
cisco.com)に一致する場合、Cisco Jabber は間接的に AnyConnect VPN 接続を開始します。
次の作業
• この機能をテストしてください。
◦ この URL を iOS デバイスのインターネット ブラウザに入力し、VPN が自動的に起動す
ることを確認します。 ステータス バーに、VPN アイコンが表示されます。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
30
展開オプション
Cisco AnyConnect 導入に関する考慮事項
◦ VPN を使用して、iOS デバイスが社内ネットワークに接続できることを確認します。
たとえば、社内イントラネットの Web ページにアクセスしてください。 iOS デバイス
が接続できない場合は、ご利用の VPN 製品のプロバイダーに問い合わせてください。
◦ VPN が特定のタイプのトラフィックへのアクセスを制限していないか(たとえば、電子
メールとカレンダー操作のトラフィックだけが許可されるように、管理者がシステムを
設定している場合など)IT 部門に確認します。
• クライアントが、社内ネットワークに直接接続されるように設定されていることを確認しま
す。
関連トピック
『Cisco AnyConnect VPN Client Maintain and Operate Guides』
ソフトウェア要件, (38 ページ)
iOS:VPN でサポートされるプロトコル
『iPhone User Guide』
『iPad User Guide』
iPhone に関する一般情報
iPad に関する一般情報
証明書ベースの認証の設定
Cisco Adaptive Security Appliance とのセキュアな接続を Cisco AnyConnect Secure Mobility Client か
らネゴシエートするための証明書ベースの認証を使用することを推奨します。
ASA は、Cisco IOS CA、Microsoft Windows 2003、Windows 2008 R2、Entrust、VeriSign、RSA Keon
などの標準認証局(CA)サーバが発行した証明書をサポートします。 ここでは、証明書ベースの
認証のために ASA を設定するための高レベルな手順を説明します。 適切な ASA コンフィギュ
レーション ガイドの順を追った手順については、「Configuring Digital Certificates」のトピックを
参照してください。
手順
ステップ 1
ルート証明書を CA から ASA にインポートします。
ステップ 2
ASA の ID 証明書を生成します。
ステップ 3
SSL 認証用の ASA の ID 証明書を使用します。
ステップ 4
証明書失効リスト(CRL)または Online Certificate Status Protocol(OCSP)を設定します。
ステップ 5
認証にクライアント証明書を要求するように、ASA を設定します。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
31
展開オプション
Cisco AnyConnect 導入に関する考慮事項
次の作業
ASAで証明書ベースの認証を設定した後、ユーザに証明書を配布する必要があります。次のいず
れかの方法を使用できます。
• SCEP を使用した証明書の配布
• Mobileconfig ファイルを使用したクライアント証明書の配布
関連トピック
『Cisco ASA 5500 Series Configuration Guide using the CLI, 8.4 and 8.6』の「Configuring Digital
Certificates」
SCEP を使用した証明書の配布
Microsoft Windows Server の Simple Certificate Enrollment Protocol(SCEP)を使用して、クライアン
ト認証のための証明書を安全に発行し、更新できます。
SCEP を使用して証明書を配布するには、Microsoft Windows Server に SCEP モジュールをインス
トールする必要があります。 詳細については、次のトピックを参照してください。
• 「ASA 8.X: AnyConnect SCEP Enrollment Configuration Example」
• 「Simple Certificate Enrollment Protocol (SCEP) Add-on for Certificate Services」
関連トピック
「ASA 8.X: AnyConnect SCEP Enrollment Configuration Example」
「Simple Certificate Enrollment Protocol (SCEP) Add-on for Certificate Services」
Mobileconfig ファイルを使用したクライアント証明書の配布
証明書を含むモバイル コンフィギュレーション ファイルを作成するには、次の手順を実行しま
す。 このファイルを使用して、証明書をユーザに配布できます。
手順
ステップ 1
iPCU ソフトウェアを使用して mobileconfig ファイルを作成し、certificate (.pfx) ファイルを組み込
みます。
ステップ 2
mobileconfig ファイルをユーザに転送します。
ステップ 3
Cisco ISE のネイティブ サプリカント プロビジョニング プロセスを使用して、ユーザ証明書を配
布します。
ステップ 4
Enterprise MDM ソフトウェアを使用して、登録済みデバイスに証明書をプロビジョニングおよび
パブリッシュします。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
32
展開オプション
Cisco AnyConnect 導入に関する考慮事項
セッション パラメータ
セキュア接続のパフォーマンスを向上するために ASA セッション パラメータを設定できます。
最良のユーザ エクスペリエンスを得るために、次の ASA セッション パラメータを設定する必要
があります。
Datagram Transport Layer Security(DTLS)
DTLS は遅延およびデータ損失を防止するデータ パスを提供する SSL プロトコルです。
自動再接続
自動再接続(またはセッションの持続性)により、Cisco AnyConnect Secure Mobility Client
はセッションの中断から回復し、セッションを再確立します。
セッションの持続性
このパラメータを使用すると、VPN セッションをサービスの中断から回復し、接続を再確
立できます。
アイドル タイムアウト
アイドル タイムアウトは、通信アクティビティがない場合に、ASA がセキュアな接続を切
断するまでの期間を定義します。
Dead Peer Detection(DTD)
DTD によって、ASA および Cisco AnyConnect Secure Mobility Client が接続障害をすばやく検
出できます。
ASA セッション パラメータの設定
Cisco AnyConnect Secure Mobility Client のエンド ユーザのユーザ エクスペリエンスを最適化する
ために、次のように ASA セッション パラメータを設定することを推奨します。
手順
ステップ 1
DTLS を使用するように、Cisco AnyConnect を設定します。
詳細については、『Cisco AnyConnect VPN Client Administrator Guide, Version 2.0』の「Configuring
AnyConnect Features Using ASDM」の章の、「Enabling Datagram Transport Layer Security (DTLS) with
AnyConnect (SSL) Connections」のトピックを参照してください。
ステップ 2
セッションの永続性(自動再接続)を設定します。
a) ASDM を使用して VPN クライアント プロファイルを開きます。
b) [自動再接続の動作(Auto Reconnect Behavior)] パラメータを [復帰後に再接続(Reconnect After
Resume)] に設定します。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
33
展開オプション
Cisco AnyConnect 導入に関する考慮事項
詳細については、ご使用のリリースの『Cisco AnyConnect Secure Mobility Client Administrator Guide』
の「Configuring AnyConnect Features」の章(リリース 2.5)または「Configuring VPN Access」の章
(リリース 3.0 または 3.1)の「Configuring Auto Reconnect」のトピックを参照してください。
ステップ 3
アイドル タイムアウト値を設定します。
a) Cisco Jabber クライアントに固有のグループ ポリシーを作成します。
b) アイドル タイムアウト値を 30 分に設定します。
詳細については、ご使用のリリースの『Cisco ASA 5580 Adaptive Security Appliance Command
Reference』の「vpn-idle-timeout」のセクションを参照してください。
ステップ 4
Dead Peer Detection(DPD)を設定します。
a) サーバ側の DPD を無効にします。
b) クライアント側の DPD を有効にします。
詳細については、『Cisco ASA 5500 Series Configuration Guide using the CLI, 8.4 and 8.6』の
「Configuring VPN」の章の、「Enabling and Adjusting Dead Peer Detection」のトピックを参照して
ください。
関連トピック
『Cisco AnyConnect VPN Client Administrator Guide, Version 2.0』
『Cisco AnyConnect Secure Mobility Client Administrator Guide』
『Cisco ASA 5580 Adaptive Security Appliance Command Reference』
『Cisco ASA 5500 Series Configuration Guide using the CLI, 8.4 and 8.6』
グループ ポリシーおよびプロファイル
グループ ポリシー、クライアント プロファイル、および接続プロファイルを作成するために、
ASA デバイス マネージャ(ASDM)を使用する必要があります。 最初にグループ ポリシーを作
成し、次にそのポリシーをプロファイルに適用します。 ASDM を使用してプロファイルを作成す
ると、Cisco AnyConnect Secure Mobility Client が ASA への接続を初めて確立した後にプロファイ
ルがダウンロードされます。 ASDM では、中央のロケーションでプロファイルとポリシーを管理
および維持することができます。
ASDM でポリシーとプロファイルを作成する方法の手順については、『Cisco AnyConnect Secure
Mobility Client Administrator Guide』を参照してください。
関連トピック
『Cisco AnyConnect Secure Mobility Client Administrator Guide, Release 3.1』
『Cisco ASA 5500 Series Configuration Guide using the CLI, 8.4 and 8.6』の「Configuring Tunnel
Groups, Group Policies, and Users」
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
34
展開オプション
Cisco AnyConnect 導入に関する考慮事項
Trusted Network Detection
Trusted Network Detection は、ユーザ ロケーションに基づいてセキュア接続を自動化する機能で
す。 ユーザが企業ネットワークを離れると、Cisco AnyConnect Secure Mobility Client は信頼ネット
ワークの外部であることを自動的に検出し、セキュアなアクセスを開始します。
クライアント プロファイルの一部として ASA に Trusted Network Detection を設定します。 詳細に
ついては、ご使用のリリースの『Cisco AnyConnect Secure Mobility Client Administrator Guide』の
「Trusted Network Detection」のトピックを参照してください。
関連トピック
『Cisco AnyConnect Secure Mobility Client Administrator Guide, Release 3.1』の「Trusted Network
Detection」
トンネル ポリシー
トンネル ポリシーは、Cisco AnyConnect Secure Mobility Client がセキュアな接続を介してトラフィッ
クを方向付ける方法を設定します。次が含まれます。
Full Tunnel ポリシー
ASA ゲートウェイへのセキュア接続を介してすべてのトラフィックを送信できます。
ネットワーク ACL での Split Include ポリシー
宛先 IP アドレスに基づいてセキュア接続を制限できます。 たとえば、オンプレミス展開
で、Cisco Unified Communications Manager、Cisco Unified Presence、TFTP サーバ、その他の
サーバに対して IP アドレスを指定して、クライアントのトラフィックにだけセキュア接続
を制限することができます。
Split Exclude ポリシー
セキュア接続から特定のトラフィックを除外できます。 セキュア接続を介したクライアン
トのトラフィックを許可し、特定の宛先サブネットからトラフィックを除外できます。
関連トピック
『Cisco ASA 5500 Series Configuration Guide using the CLI, 8.4 and 8.6』の「Configuring Tunnel
Groups, Group Policies, and Users」
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
35
展開オプション
Cisco AnyConnect 導入に関する考慮事項
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
36
第
3
章
インストールの計画
• デバイスの要件, 37 ページ
• ソフトウェア要件, 38 ページ
• サポートされるコーデック, 40 ページ
• ネットワークの要件, 41 ページ
• Cisco Jabber for iPhone and iPad のデバイス COP ファイル, 44 ページ
• インスタント メッセージの暗号化, 44 ページ
• 音声およびビデオのパフォーマンス参照, 49 ページ
• QoS の設定, 51 ページ
• クライアントの相互起動, 51 ページ
デバイスの要件
デバイス サポート
Cisco Jabber for iPhone and iPad は、Apple App Store から入手できます。
シスコは、次の iOS デバイスで Cisco Jabber for iPhone and iPad をサポートします。
• iPhone モデル 4、4S、5、5C、および 5S
• iPad 第 2、第 3、第 4 世代、Retina ディスプレイ搭載の iPad mini、および iPad Air
デバイスは、Wi-Fi または VPN を使用して社内ネットワークにアクセスできる必要があります。
デバイスのオペレーティング システム サポート
iOS サポート:iOS 7
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
37
インストールの計画
ソフトウェア要件
Bluetooth ヘッドセットのサポート
iPhone:サポート有(任意)
iPad:サポート有(任意)
ソフトウェア要件
適切な導入には、ご使用の環境が Cisco Jabber for iPhone and iPad のソフトウェア要件を満たして
いることを確実にする必要があります。
社内サーバ
Cisco Jabber for iPhone and iPad では、次の社内サーバがサポートされています。
Cisco Unified Communications Manager
• Cisco Unified Communications Manager リリース 8.6(2)
• Cisco Unified Communications Manager リリース 9.1(2)
• Cisco Unified Communications Manager リリース 10.0
重要
DVO-R 機能は、iPhone でのみ使用可能であり、次を必要とします。
• Cisco Jabber for iPhone and iPad クライアント、リリース 9.6
Cisco Unified Presence
• Cisco Unified Presence リリース 8.6
Cisco Unified Communications Manager IM and Presence
(注)
Cisco Unified Communications Manager IM and Presence の旧称は Cisco Unified Presence です。
• Cisco Unified Communications Manager IM and Presence リリース 9.1
• Cisco Unified Communications Manager IM and Presence リリース 10.0
Cisco Unity Connection
• Cisco Unity Connection リリース 8.5 以降
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
38
インストールの計画
クラウドベース サーバ
Cisco WebEx Meetings Server
Cisco WebEx Meetings Server バージョン 1.5 以降
Cisco Adaptive Security Appliance(任意)
VPN オンデマンド(任意)
Apple iOS のオンデマンド VPN 機能では、証明書のみの認証が必要です。 証明書のみの認
証がない状態で(ASA)を設定した場合、ユーザは必要に応じて AnyConnect VPN 接続を手
動で開始する必要があります。
iOS デバイスは Cisco AnyConnect Secure Mobility Client などの VPN クライアントを使用して
社内ネットワーク、サーバ、およびテレフォニー エンドポイントにアクセスできる必要が
あります。
Cisco AnyConnect Secure Mobility Client 統合(任意)
• iOS デバイスは Apple App Store から入手できる Cisco AnyConnect Secure Mobility Client
バージョン 3.0.09115 を実行する必要があります
• Cisco ASA 5500 Series Adaptive Security Appliance (ASA) バージョン 8.4(1) 以降
• Cisco Adaptive Security Device Manager (ASDM) バージョン 6.4 以降
• ASA のライセンス要件:次の組み合わせのいずれかを使用します。
• AnyConnect Essentials と AnyConnect Mobile ライセンス
• AnyConnect Premium と AnyConnect Mobile ライセンス
Cisco AnyConnect のライセンス要件の詳細については、「VPN License and Feature
Compatibility」を参照してください。
• 証明書ベースの認証を使用している場合は認証局(CA):Cisco IOS Certificate Server
または Microsoft Windows Server 2003 Enterprise Certificate Authority
関連トピック
『Cisco Unified Communications Manager Maintain and Operate Guides』
「VPN License and Feature Compatibility」
クラウドベース サーバ
Cisco Jabber for iPhone and iPad では、次のクラウドベース サーバがサポートされています。
• Cisco WebEx Messenger リリース 7.5 以降
• Cisco WebEx 管理ツール リリース 7.5
• 次の Cisco WebEx Meeting Center
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
39
インストールの計画
ディレクトリ サーバ
◦ Windows T26L Service Pack 20
◦ Windows T27L Service Pack 9
ディレクトリ サーバ
Cisco Jabber for iPhone and iPad では、次のディレクトリ サーバを使用できます。
LDAP
Lightweight Directory Access Protocol(LDAP)に、次のソースのいずれかを使用します。
• Microsoft Active Directory 2008
• Microsoft Active Directory 2003
• OpenLDAP 2.4
クラウドベース
Cisco WebEx Messenger コンタクト サービス
Cisco Unified Communications Manager
Cisco UDS コンタクト サービス
アクセシビリティ
スクリーン リーダー
Cisco Jabber for iPhone and iPad は VoiceOver スクリーン リーダーに対応しています。 最適なユー
ザ エクスペリエンスを確保するために、スクリーン リーダーを必要とするユーザは常に最新の
バージョンを使用する必要があります。
Assistive Touch
Assistive Touch を使用して Cisco Jabber for iPhone and iPad を操作できます。
サポートされるコーデック
サポートされるオーディオ コーデック
• G.711
• G.729a
• G.722.1
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
40
インストールの計画
ネットワークの要件
狭帯域幅で使用するための最小要件:G.729a
音声品質に問題が発生した場合は、ユーザがクライアント設定の狭帯域幅モードをオン/オフにし
てください。
通常モードでは、G.711 と G.729a がサポートされます。
狭帯域幅モードでは、G.729a だけがサポートされます。
サポートされるビデオ コーデック
H.264/AVC
サポートされるボイスメール コーデック
• PCM リニア
• G.711 mu-law(デフォルト)
• G.711 a-law
• GSM 6.10
(注)
シスコは、G.729 でビジュアル ボイスメールをサポートしていません。 ただし、ユーザは
G.729 と [ボイスメールに発信(Call Voicemail)] 機能を使用して自分のボイス メッセージに
アクセスできます。
ネットワークの要件
電話サービスを展開する場合は、モバイル デバイスは音声対応の Wi-Fi を使用して社内ネットワー
クに接続できる必要があります。
社内の Wi-Fi ネットワークを介した Cisco Jabber 使用時のユーザ エクスペリエンスを最適化する
ために、シスコは次を推奨します。
• エレベータ、階段、屋外廊下などのエリアを含め、カバレッジのギャップを可能な限り排除
するように、Wi-Fi ネットワークを設計します。
• すべてのアクセス ポイントで、モバイル デバイスに同じ IP アドレスが割り当てられること
を確認します。 コール中に IP アドレスが変更されると、コールが切断されます。
• すべてのアクセス ポイントの SSID が同一であることを確認します。 SSID が一致しない場
合、ハンドオフに時間がかかる場合があります。
• すべてのアクセス ポイントで、SSID がブロードキャストされていることを確認します。 ア
クセス ポイントで SSID がブロードキャストされていないと、モバイル デバイスはコールを
中断して別の Wi-Fi ネットワークに参加することをユーザに求める場合があります。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
41
インストールの計画
ポートおよびプロトコル
サイト全体を調査し、音声品質に影響を与えるネットワークの問題を可能な限り解消してくださ
い。 シスコでは次を推奨しています。
• 重複しないチャネルの設定、アクセス ポイントのカバレッジ、および必要なデータ レート
とトラフィック レートを確認します。
• 不正なアクセス ポイントは排除します。
• 考えられる干渉源の影響を特定して軽減します。
詳細については、以下を参照してください。
• 『Enterprise Mobility 4.1 Design Guide』の「VoWLAN Design Recommendations」の項。
• 『Cisco Unified Wireless IP Phone 7925G Deployment Guide』
• 『Capacity Coverage & Deployment Considerations for IEEE 802.11g』ホワイト ペーパー。
• ご使用のリリースの Cisco Unified Communications Manager の『Solutions Reference Network
Design (SRND)』
Bluetooth の使用により、音声品質と接続の問題が発生する可能性があります。
ユーザがリモートからネットワークに接続する場合は、モバイル デバイスが安定した広帯域幅
VPN接続を使用して、社内ネットワークに接続できる必要があります。ビデオと音声の品質は接
続品質によって変化し、保証されるものではありません。
関連トピック
『Enterprise Mobility 4.1 Design Guide』
『Cisco Unified Wireless IP Phone 7925G Deployment Guide』
『Capacity Coverage and Deployment Considerations for IEEE 802.11g』
『Solutions Reference Network Design (SRND)』
ポートおよびプロトコル
クライアントは、次の表に示すポートおよびプロトコルを使用します。 クライアントとサーバ間
にファイアウォールを展開する場合、次のポートおよびプロトコルを許可するようにファイア
ウォールを設定する必要があります。
(注)
クライアントで有効にする TCP/IP サービスはありません。
ポート
プロトコル
説明
着信
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
42
インストールの計画
ポートおよびプロトコル
ポート
プロトコル
説明
16384 ~ 32766
UDP
オーディオおよびビデオ用の Real-Time Transport
Protocol(RTP)メディア ストリームを受信する。 こ
れらのポートは、Cisco Unified Communications Manager
で設定する。
69
UDP
Trivial File Transfer Protocol(TFTP)サーバに接続す
る。
6970
HTTP
TFTP サーバに接続し、クライアント設定ファイルを
ダウンロードする。
80
TCP
(HTTP)
会議用の Cisco WebEx Meeting Center、ボイスメール
用の Cisco Unity Connection などのサービスに接続す
る。
389
UDP/TCP
LDAP ディレクトリ サービスに接続する。
3268
TCP
連絡先を検索するためにグローバル カタログ サーバ
に接続する。
443
TCP
(HTTPS)
会議用の Cisco WebEx Meeting Center、ボイスメール
用の Cisco Unity Connection などのサービスに接続す
る。
636
LDAPS
LDAP ディレクトリ サービスにセキュアに接続する。
3269
LDAPS
グローバル カタログ サーバにセキュアに接続する。
5060
TCP
Session Initiation Protocol(SIP)コール シグナリング
を提供する。
5061
TCP
セキュアな SIP コール シグナリングを提供する。
5222
TCP
(XMPP)
インスタント メッセージとプレゼンスのために Cisco
Unified Presence または Cisco Unified Communications
Manager IM and Presence に接続する。
5269
XMPP
XMPP フェデレーション。
8191
TCP
Simple Object Access Protocol(SOAP)Web サービス
を提供するためにローカル ポートに接続する。
発信
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
43
インストールの計画
Cisco Jabber for iPhone and iPad のデバイス COP ファイル
ポート
プロトコル
説明
8443
HTTPS
8443 は Cisco Unified Communications Manager への Web
アクセス用のポートで、次の接続がある。
• 割り当てられたデバイスのための Cisco Unified
Communications Manager IP Phone(CCMCIP)サー
バ。
• 連絡先の解決のためのユーザ データ サービス
(UDS)。
16384 ~ 32766
UDP
オーディオおよびビデオ用の RTP メディア ストリー
ムを送信する。
53
DNS
ホスト名の解決を提供する。
3804
TCP
ローカルで有効な証明書(LSC)を IP フォンに発行
する。 これは、Cisco Unified Communications Manager
Certificate Authority Proxy Function(CAPF)登録のリ
スニング ポートである。
Cisco Jabber for iPhone and iPad のデバイス COP ファイル
デバイス COP ファイルは Cisco Unified Communications Manager に TCT/TAB のデバイス タイプを
追加します。 デバイス COP ファイルを取得するには、次の手順を行います。
1 ソフトウェア ダウンロード サイト http://www.cisco.com/go/jabber_iphone_cop にアクセスしま
す。
2 TCT デバイスの場合は cmterm-iphone-install-130917.cop.sgn、TAB デバイスの場合
は cmterm-jabberipad-130917.cop.sgn を探します。
3 ファイルをダウンロードします。
インスタント メッセージの暗号化
Cisco Jabber は、クライアントとサーバ間のネットワークを介した XMPP トラフィックを保護する
ため TLS を使用します。 Cisco Jabber は、ポイントツーポイントのインスタント メッセージやグ
ループ チャットを暗号化します。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
44
インストールの計画
オンプレミス 暗号化
オンプレミス 暗号化
次の表は、オンプレミスの展開におけるインスタントメッセージの暗号化の詳細を要約していま
す。
接続
プロトコル
クライアントから TLS 経由の XMPP
サーバへ
ネゴシエーション証明書 想定される暗号化アルゴ
リズム
X.509 公開キー インフラ AES 256 ビット
ストラクチャ証明書
サーバとクライアントのネゴシエーション
次のサーバは、X.509 公開キー インフラストラクチャ(PKI)証明書と次のものを使用して Cisco
Jabber で TLS 暗号化をネゴシエートします。
• Cisco Unified Presence
• Cisco Unified Communications IM and Presence
サーバとクライアントがTLS暗号化をネゴシエートした後、インスタントメッセージのトラフィッ
クを暗号化するためにクライアントとサーバの両方がセッション キーを生成して交換します。
次の表は、Cisco Unified Presence と Cisco Unified Communications IM and Presence の PKI 証明書の
キーの長さを示します。
バージョン
キーの長さ
Cisco Unified Communications IM and Presence バー 2048 ビット
ジョン 9.0.1 以降
Cisco Unified Presence バージョン 8.6.4 以降
2048 ビット
Cisco Unified Presence バージョン 8.6.4 未満
1024 ビット
XMPP 暗号化
Cisco Unified Presence と Cisco Unified Communications IM and Presence はどちらも AES アルゴリズ
ムで暗号化された 256 ビット長さのセッション キーを使用し、Cisco Jabber とプレゼンス サーバ
間のインスタント メッセージのトラフィックを保護します。
サーバ ノード間のトラフィックに追加のセキュリティが必要な場合、Cisco Unified Presence また
は Cisco Unified Communications IM and Presence で XMPP セキュリティ設定を構成できます。 セ
キュリティ設定の詳細については、次のドキュメントを参照してください。
• Cisco Unified Presence:『Configuring Security on Cisco Unified Presence』
• Cisco Unified Communications IM and Presence:『Security configuration on IM and Presence』
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
45
インストールの計画
クラウドベース 暗号化
インスタント メッセージのロギング
必要に応じて、規制ガイドラインへのコンプライアンスのためにインスタント メッセージをログ
に記録し、アーカイブできます。 インスタント メッセージをログに記録するには、外部データ
ベースを設定するか、またはサードパーティ製のコンプライアンス サーバと統合します。 Cisco
Unified Presence と Cisco Unified Communications IM and Presence は、外部データベースまたはサー
ドパーティ製のコンプライアンスサーバでログに記録したインスタントメッセージを暗号化しま
せん。必要に応じて、外部データベースまたはサードパーティ製のコンプライアンスサーバを設
定し、ログに記録したインスタント メッセージを保護する必要があります。
コンプライアンスの詳細については、次のドキュメントを参照してください。
• Cisco Unified Presence:『Instant Messaging Compliance Guide』
• Cisco Unified Communications IM and Presence:『Instant Messaging Compliance for IM and Presence
Service』
AES などの対称キー アルゴリズムや RSA などの公開キー アルゴリズムを含め、暗号化レベルや
暗号化アルゴリズムの詳細については、「Next Generation Encryption」を参照してください。
X509 公開キー インフラストラクチャ証明書の詳細については、「Internet X.509 Public Key
Infrastructure Certificate and CRL Profile」のドキュメントを参照してください。
クラウドベース 暗号化
次の表は、クラウドベースの展開におけるインスタントメッセージの暗号化の詳細を要約してい
ます。
接続
プロトコル
クライアントから TLS 内の XMPP
サーバへ
ネゴシエーション証明書 想定される暗号化アルゴ
リズム
X.509 公開キー インフラ AES 128 ビット
ストラクチャ証明書
サーバとクライアントのネゴシエーション
次のサーバは、X.509 公開キー インフラストラクチャ(PKI)証明書と Cisco WebEx Messenger サー
ビスを使用して Cisco Jabber で TLS 暗号化をネゴシエートします。
サーバとクライアントがTLS暗号化をネゴシエートした後、インスタントメッセージのトラフィッ
クを暗号化するためにクライアントとサーバの両方がセッション キーを生成して交換します。
XMPP 暗号化
Cisco WebEx Messenger サービスは AES アルゴリズムで暗号化された 128 ビット長さのセッショ
ン キーを使用し、Cisco Jabber と Cisco WebEx Messenger サービス間のインスタント メッセージの
トラフィックを保護します。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
46
インストールの計画
クラウドベース 暗号化
インスタント メッセージのロギング
Cisco WebEx Messenger サービスはインスタント メッセージをログに記録できますが、暗号化形式
のインスタント メッセージはアーカイブされません。 ただし、Cisco WebEx Messenger サービス
は、SAE-16 や ISO-27001 監査などの厳重なデータセンター セキュリティを使用して、記録したイ
ンスタント メッセージを保護します。
AES などの対称キー アルゴリズムや RSA などの公開キー アルゴリズムを含め、暗号化レベルや
暗号化アルゴリズムの詳細については、「Next Generation Encryption」を参照してください。
X509 公開キー インフラストラクチャ証明書の詳細については、「Internet X.509 Public Key
Infrastructure Certificate and CRL Profile」のドキュメントを参照してください。
クライアント間の暗号化
デフォルトでは、クライアントと Cisco WebEx Messenger サービス間のインスタント メッセージ
トラフィックはセキュアです。 必要に応じて、Cisco WebEx 管理ツール でポリシーを指定し、ク
ライアント間のインスタント メッセージ トラフィックをセキュアにすることが可能です。
次のポリシーは、クライアント間のインスタント メッセージの暗号化を指定します。
IM の AES 符号化をサポートする
送信クライアントは、インスタント メッセージを AES 256 ビット アルゴリズムで暗号化し
ます。 受信クライアントはインスタント メッセージを復号化します。
IM の符号化をサポートしない
クライアントは、暗号化をサポートしない他のクライアントとの間でインスタント メッセー
ジを送受信できます。
次の表に、これらのポリシーを使用して設定できる組み合わせを示します。
ポリシーの組み合わせ
クライアン
ト間の暗号
化
[IM の AES 符号化をサポートする No
(Support AES Encoding For IM)]
= false
[IM の符号化をサポートしない
(Support No Encoding For IM)] =
true
リモートクライアント リモートクライアント
が AES 暗号化をサポー が AES 暗号化をサポー
トしている場合
トしていない場合
Cisco Jabber は暗号化さ
れていないインスタン
ト メッセージを送信し
ます。
Cisco Jabber は暗号化さ
れていないインスタン
ト メッセージを送受信
します。
Cisco Jabber はキー交換
をネゴシエートしませ
ん。 そのため、他のク
ライアントは Cisco
Jabber の暗号化された
インスタント メッセー
ジを送信しません。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
47
インストールの計画
ローカルのチャット履歴
ポリシーの組み合わせ
クライアン
ト間の暗号
化
[IM の AES 符号化をサポートする Yes
(Support AES Encoding For IM)]
= true
[IM の符号化をサポートしない
(Support No Encoding For IM)] =
true
[IM の AES 符号化をサポートする Yes
(Support AES Encoding For IM)]
= true
[IM の符号化をサポートしない
(Support No Encoding For IM)] =
false
(注)
リモートクライアント リモートクライアント
が AES 暗号化をサポー が AES 暗号化をサポー
トしている場合
トしていない場合
Cisco Jabber は暗号化さ
れたインスタント メッ
セージを送受信しま
す。
Cisco Jabber は暗号化さ
れたインスタント メッ
セージを送信します。
Cisco Jabber は暗号化さ
Cisco Jabber には、イン れていないインスタン
スタント メッセージが ト メッセージを受信し
暗号化されていること ます。
を示すアイコンが表示
されます。
Cisco Jabber は暗号化さ
れたインスタント メッ
セージを送受信しま
す。
Cisco Jabber は、リモー
ト クライアントに対し
てインスタント メッ
セージの送受信を行い
Cisco Jabber には、イン ません。
スタント メッセージが ユーザがリモート クラ
暗号化されていること イアントにインスタン
を示すアイコンが表示 ト メッセージを送信し
されます。
ようとすると、Cisco
Jabber にエラー メッ
セージが表示されま
す。
• Cisco Jabber は、グループ チャットのクライアント間の暗号化をサポートしていません。
Cisco Jabber は、ポイントツーポイント チャットだけにクライアント間の暗号化を使用し
ます。
暗号化および Cisco WebEx ポリシーの詳細については、Cisco WebEx のマニュアルの「About
Encryption Levels」のトピックを参照してください。
ローカルのチャット履歴
ローカルのチャット履歴を有効にすると、Cisco Jabber は暗号化形式でインスタント メッセージを
アーカイブしません。
ローカルのチャット履歴を有効にする方法の詳細については、『Server Setup Guide』の「Provision
Instant Messaging and Presence」の項を参照してください。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
48
インストールの計画
音声およびビデオのパフォーマンス参照
音声およびビデオのパフォーマンス参照
Cisco Jabber for iPhone and iPad のオーディオおよびビデオのパフォーマンスについて説明します。
注目
次のデータは、ラボ環境でのテストに基づいています。 このデータは、帯域幅の使用状況の
点で予想できる内容を提供することを目的としています。 このトピックの内容は、完全な内
容を示したり、帯域幅の使用状況に影響を与える可能性があるすべてのメディア シナリオを
反映したりするものではありません。
音声のビット レート
次の表に、音声のビット レートを示します。
コーデック
コーデックのビット レート
(kbit/秒)
利用ネットワークの帯域幅
(kbit/秒)
g.711
64
80
g.722.1
32
48
g.722.1
24
40
g.729a
8
24
ビデオのビット レート
次の表に、G.711 音声でのビデオのビットレートを示します。
解像度
ピクセル
g.711 音声でのビット レート
(kbit/秒)
w144p
256 x 144
290
w288p
512 x 288
340
w360p
640 x 360
415
上記の表に関する注意事項:
• クライアントは 20 fps でキャプチャおよび送信します。
• この表の値には、音声は含まれていません。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
49
インストールの計画
ネゴシエートされた最大ビット レート
ネゴシエートされた最大ビット レート
[領域の設定(Region Configuration)] ウィンドウで Cisco Unified Communications Manager のペイ
ロードの最大ビット レートを指定します。 この最大ペイロード ビット レートには、パケット
オーバーヘッドは含まれません。したがって、使用される実際のビット レートは、指定した最大
ペイロード ビット レートよりも大きくなります。
オーディオ
クライアントは、最大オーディオ ビット レートを使用します。
インタラクティブ ビデオ
クライアントは、ビデオ コールの最大ビット レートから音声のビット レートを引いて、残
りのビット レートを割り当てます。
帯域幅のパフォーマンス期待値
クライアントは音声のビットレートを分けてから、インタラクティブビデオとプレゼンテーショ
ンビデオの間で残りの帯域幅を均等に分けます。次の表では、帯域幅ごとに達成できるパフォー
マンスを理解するのに役立つ情報について説明します。
アップロード速度
オーディオ
音声 + インタラクティブビデオ
(メイン ビデオ)
125 kbps(VPN)
g.711 の帯域幅のしきい値レベ 帯域幅はビデオ用に不十分で
ルです。 帯域幅はビデオ用に す。
不十分です。
帯域幅は g.729a および g.722.1
用に十分です。
290 kbps
帯域幅は音声コーデック用に十 256 x 144(20 fps)
分です。
415 kbps
帯域幅は音声コーデック用に十 640 x 360(20 fps)
分です。
VPN でペイロードのサイズを大きくすると、帯域幅の消費が増えることに注意してください。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
50
インストールの計画
ビデオ レート アダプテーション
ビデオ レート アダプテーション
クライアントはビデオ レート アダプテーションを利用し、最適なビデオ品質を調整します。 ビ
デオ レート アダプテーションは、ビデオのビット レートのスループットを動的に増減して、有
効な IP パスの帯域幅でリアルタイムの変動を処理します。
ユーザは、ビデオ通話が低解像度で開始し、短期間に高解像度になることを想定します。 クライ
アントは、後続のビデオ コールが最適な解像度で開始されるように、履歴を保存します。
QoS の設定
クライアントの QoS を設定するサポートされている方法を確認してください。
Cisco Unified Communications Manager のポート範囲
Cisco Unified Communications Manager では、クライアントに対して 1 つのポート範囲を定義でき
ます。クライアントは、このポート範囲を均等に分け、下半分をオーディオコール用に、上半分
をビデオ コール用に使用します。 たとえば、Cisco Unified Communications Manager で 1000 から
3000 のポート範囲を定義するとします。 クライアントは、1000 から 2000 のポート範囲をオー
ディオ コール用に、2000 から 3000 のポート範囲をビデオ コール用に使用します。
[SIP プロファイルの設定(SIP Profile Configuration)] ウィンドウを開くには、[デバイス(Device)]
> [デバイス設定(Device Settings)] > [SIP プロファイル(SIP Profile)] を選択します。
[開始メディア ポート(Start Media Port)] フィールドでは、クライアントで使用可能な、一番低
いポートを定義します。 [メディア ポートの停止(Stop Media Port)] フィールドでは、使用可能
な一番高いポートを定義します。 詳細については、Cisco Unified Communications Manager マニュ
アルの「SIP Profile Configuration」のトピックを参照してください。
関連トピック
『8.6.x: SIP Profile Configuration』
『9.0.x: SIP profile setup』
クライアントの相互起動
ユーザは、Web ブラウザからクライアントを起動して次のタスクのいずれかを実行することがで
きます。
• 電話番号の呼び出し
• チャット セッションの開始
次の表は、Cisco Jabber の会話を開始するためにサードパーティ アプリケーションで使用できる相
互起動 URL を示します。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
51
インストールの計画
クライアントの相互起動
機能
相互起動 URL
前提条件
電話番号の呼び出し
ciscotel://<phone_number>
Cisco Unified Communications
Manager アカウント
チャット セッションの開始
• xmpp://<instant_message_id>
• im://<instant_message_id>
• ciscoim://<instant_message_id>
次のいずれかのアカウント
を必要とします。
• Cisco WebEx Messenger
• Cisco Unified Presence
• Cisco Unified
Communications Manager
IM and Presence
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
52
第
4
章
アップグレード
• アップグレードのシナリオ, 53 ページ
• Cisco Jabber for iPhone and iPad をアップグレードするときの設定の相違点, 64 ページ
アップグレードのシナリオ
Cisco Jabber for iPhone and iPad リリース 9.6 では、幅広い機能セットが提供されるようになりまし
た。
iPhone、iPod、および iTouch ユーザの場合は、Cisco Jabber for iPhone and iPad アプリケーションを
インストールして Cisco Jabber IM for iPhone と Cisco Jabber for iPhone を自動的に置き換えることが
できます。
(注)
Cisco Jabber IM for iPhone と Cisco Jabber for iPhone リリース 9.5 のユーザは、App Store から
Cisco Jabber for iPhone and iPad リリース 9.6 へアップグレードする自動アップグレードの通知
を受信します。
Cisco Jabber for iPhone and iPad へのアップグレードを希望する Cisco Jabber Voice for iPhone ユーザ
は、手動でアップグレードする必要があります。 以前のバージョンの Cisco Jabber Voice for iPhone
をすでにセットアップしていてプレゼンス サーバのセットアップを行わない場合は、音声のみの
構成に Cisco Jabber Voice for iPhone を引き続き使用することを推奨します。
Cisco Jabber Voice for iPhone の詳細については、http://www.cisco.com/en/US/products/ps11596/prod_
release_notes_list.html のリリース ノートを参照してください。
Cisco Jabber for iPhone and iPad へのアップグレードを希望する iPad ユーザの場合は、最初に以前
のバージョンの Cisco Jabber Video for iPad をアンインストールしてから Cisco Jabber for iPhone and
iPad リリース 9.6 をインストールすることを強く推奨します。 以前のバージョンの Cisco Jabber
Video for iPad をすでにセットアップしていてプレゼンス サーバのセットアップを行わない場合
は、ビデオのみの構成に Cisco Jabber Video for iPad を引き続き使用することを推奨します。 Cisco
®
TelePresence Video Communication Server(VCS)、Cisco Jabber VideoTM for TelePresence、または
Cisco WebEx Telepresence サービスを使用する場合は、Cisco Jabber Video for iPad を引き続き使用
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
53
アップグレード
アップグレードのシナリオ
し、必要に応じて Cisco Jabber for iPhone and iPad リリース 9.6 をインストールすることを推奨しま
す。 2 つのアプリケーションが同時に存在すると競合が発生する可能性があるため、Cisco Unified
Communications Manager をセットアップするときは注意してください。
Cisco Jabber Video for iPad の詳細については、http://www.cisco.com/en/US/products/ps12430/prod_
release_notes_list.html のリリース ノートを参照してください。
Cisco Jabber for iPhone and iPad リリース 9.6 では、ユーザのプライマリ認証は Cisco Unified
Communications Manager の代わりにプレゼンス サーバに対して行われます。
少なくとも、Cisco Jabber for iPhone and iPad リリース 9.6 のユーザにインスタント メッセージとプ
レゼンス機能をプロビジョニングする必要があります。 また、ユーザに音声、ビデオ、ボイス
メール、会議をプロビジョニングことも可能です。
重要
現在、Cisco Unified Communications Manager で Cisco Jabber Voice for iPhone のみをサポートし
ていてプレゼンス サーバを追加しない場合は、Cisco.com で Cisco Jabber Voice for iPhone のド
キュメントを参照してください。
シスコはプライマリ認証サーバとして Cisco Unified Communications Manager を使用する音声の
みのバージョンのクライアントを引き続き提供します。
シスコは、ユニファイド コミュニケーションの製品バージョンと区別するために、音声のみ
のバージョンのクライアントの名前を Cisco Jabber Voice for iPhone に変更しました。
クライアントを Cisco Jabber for iPhone and iPad リリース 9.6 にアップグレードする手順は、現在の
展開環境によって異なります。 次の表を使用して、展開環境に適した手順を探してください。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
54
アップグレード
アップグレードのシナリオ
表 1:さまざまな展開環境のアップグレード手順
現在のクライアント
プライマリ認証サーバ
アップグレード手順
Cisco Jabber Voice for iPhone
Cisco Unified Communications
Manager
プライマリ認証サーバとして、次のプレゼンス
サーバのいずれかを展開する必要があります。
Cisco Unified Presence
Cisco Unified Presence の追加による Cisco
Jabber Voice for iPhone のアップグレード, (
56 ページ)を参照してください。
Cisco Unified Communications Manager IM and
Presence
Cisco Unified Communications Manager IM and
Presence の追加による Cisco Jabber Voice for
iPhone のアップグレード, (58 ページ)を
参照してください。
Cisco WebEx
Cisco WebEx の追加による Cisco Jabber Voice
for iPhone のアップグレード, (61 ページ)
を参照してください。
Cisco Jabber Video for iPad
Cisco Unified Presence
Cisco Unified Presence での Cisco Jabber Video for
iPad のアップグレード, (62 ページ) を参照し
てください。
Cisco Unified Communications
Manager IM and Presence
Cisco Unified Communications Manager IM and
Presence での Cisco Jabber Video for iPad のアップ
グレード, (63 ページ) を参照してください。
Cisco WebEx
Cisco WebEx での Cisco Jabber Video for iPad のアッ
プグレード, (64 ページ) を参照してください。
Cisco TelePresence Video
サポートされていません。
Communication Server(VCS)、
Cisco Jabber Video for TelePresence
(Movi)、または Cisco WebEx
Telepresence サービス
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
55
アップグレード
Cisco Unified Presence の追加による Cisco Jabber Voice for iPhone のアップグレード
Cisco Unified Presence の追加による Cisco Jabber Voice for iPhone のアッ
プグレード
プライマリ プレゼンス サーバとして Cisco Unified Presence を統合することによって Cisco Jabber
Voice for iPhone の以前のリリースから Cisco Jabber for iPhone and iPad リリース 9.6 にアップグレー
ドします。
このトピックでは、Cisco Unified Presence リリース 8.6 について述べます。
はじめる前に
手順
ステップ 1
Cisco Unified Presence サーバをインストールして設定します。
Cisco Unified Presence のドキュメントを参照してください。
ステップ 2
Cisco Unified Presence と Cisco Unified Communications Manager を連動させます。
a) ディレクトリを統合します。
詳細については、『Server Setup Guide』の「Configure Directory Integration in On-Premises
Deployments」の章を参照してください。
b) インスタント メッセージとプレゼンスをプロビジョニングします。
詳細については、『Server Setup Guide』の「Provision Instant Messaging and Presence on Cisco
Unified Presence」の章を参照してください。
c) Cisco Unified Presence で TFTP サーバを指定します。
詳細については、『Server Setup Guide』にある、ご使用のリリースの Cisco Unified Communications
Manager に関する「Provision Audio and Video Capabilities」の章「Specify Your TFTP Server on
Cisco Unified Presence」のトピックを参照してください。
d) (任意)ボイスメールをセットアップします。
詳細については、『Server Setup Guide』の「Set Up Voicemail on Cisco Unified Presence」の章を
参照してください。
ステップ 3
Cisco Unified Communications Manager で次の手順を実行します。
a) 新しいデバイス COP ファイルをインストールします。
詳細については、『Server Setup Guide』の「Install Cisco Options Package File for Devices」のト
ピックを参照してください。
(注)
Cisco Jabber for iPhone and iPad リリース 9.6 へのアップグレード後は、以前の [プロ
ダクト固有の設定(Product Specific Configuration Layout)] の一部が適用されなくな
るか、グローバル設定ファイルを使用して設定する必要があります。 詳細について
は、このマニュアルの「Cisco Jabber をアップグレードするときの設定の相違点」の
トピックを参照してください。
b) 新しい値で SIP プロファイル設定を更新します。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
56
アップグレード
Cisco Unified Presence の追加による Cisco Jabber Voice for iPhone のアップグレード
詳細については、『Server Setup Guide』の「Create SIP Profiles」のトピックを参照してくださ
い。
c) すべてのエンド ユーザを追加したことを確認します。
d) 各 TCT/TAB デバイスをユーザと関連付けます。
詳細については、『Server Setup Guide』の「Configure User Associations」を参照してください。
e) 各ユーザに適切な役割を付与します。
f) (任意)ビデオ通話を無効にします。
ビデオ通話はデフォルトで有効になっています。 ビデオ通話を無効にするには、ユーザの
TCT/TAB デバイス ページで [ビデオ機能(Video Capabilities)] 設定に [無効(Disabled)] を選
択します。
g) エンド ユーザを正しい回線に関連付けたことを確認します。
この手順を実行し、Cisco Unified Presence が [通話中(On a Call)] アベイラビリティ ステータ
スを正しく表示できることを確認します。
詳細については、『Server Setup Guide』にある、ご使用のリリースの「Provision Audio and Video
Capabilities on Cisco Unified Communications Manager」の章の「Configure User Associations」の
トピックを参照してください。
ステップ 4
セットアップした任意のプロファイルにユーザを追加します。
オプション
説明
CCMCIP
詳細については、『Server Setup Guide』にある、ご使用のリリースに関する
「Provision Audio and Video Capabilities on Cisco Unified Communications
Manager」の章の「Create a CCMCIP Profile」のトピックを参照してくださ
い。
ボイスメール
詳細については、『Server Setup Guide』の「Set Up Voicemail on Cisco Unified
Presence」の章にある「Create a Voicemail Profile」のトピックを参照してく
ださい。
メールストア
(Mailstore)
詳細については、『Server Setup Guide』の「Set Up Voicemail on Cisco Unified
Presence」の章にある「Create a Mailstore」のトピックを参照してください。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
57
アップグレード
Cisco Unified Communications Manager IM and Presence の追加による Cisco Jabber Voice for iPhone のアップ
グレード
オプション
説明
会議
次のいずれかのトピックに従います。
• Cisco WebEx Meetings Server:『Server Setup Guide』にある、ご使用の
リリースに関する「Set Up Conferencing on Cisco Unified Communications
Manager」の章の「Add Cisco WebEx Meetings Server to a Profile」のトピッ
クを参照してください。
• Cisco WebEx Meeting Center:『Server Setup Guide』のご使用のリリー
スの「Set Up Conferencing on Cisco Unified Communications Manager」の
章の「Add Cisco WebEx Meeting Center to a Profile」のトピックを参照し
てください。
ステップ 5
グローバル設定ファイル(jabber-config.xml)を作成し、TFTP サーバにアップロードしま
す。
詳細については、このマニュアルの「クライアントの設定」および「ディレクトリ ソースとの統
合」の章を参照してください。
関連トピック
『Cisco Unified Presence Install and Upgrade Guides』
サーバ セットアップ ガイド
クライアントの設定, (71 ページ)
ディレクトリ ソースとの統合, (93 ページ)
Cisco Unified Communications Manager IM and Presence の追加による
Cisco Jabber Voice for iPhone のアップグレード
プライマリ プレゼンス サーバとして Cisco Unified Communications Manager IM and Presence を統合
することによって Cisco Jabber Voice for iPhone の以前のリリースから Cisco Jabber for iPhone and
iPad リリース 9.6 にアップグレードします。
このトピックは、Cisco Unified Communications Manager IM and Presence リリース 9.0 以降に該当し
ます。
手順
ステップ 1
Cisco Unified Communications Manager IM and Presence サーバをインストールして設定します。
Cisco Unified Communications Manager IM and Presence のドキュメントを参照してください。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
58
アップグレード
Cisco Unified Communications Manager IM and Presence の追加による Cisco Jabber Voice for iPhone のアップ
グレード
ステップ 2
Cisco Unified Communications Manager IM and Presence と Cisco Unified Communications Manager を連
動させます。
a) ディレクトリを統合します。
詳細については、『Server Setup Guide』の「Configure Directory Integration in On-Premises
Deployments」の章を参照してください。
b) インスタント メッセージとプレゼンスをプロビジョニングします。
詳細については、『Server Setup Guide』の「Provision Instant Messaging and Presence on Cisco
Unified Communications Manager IM and Presence」の章を参照してください。
c) Cisco Unified Communications Manager IM and Presence で TFTP サーバを指定します。
詳細については、『Server Setup Guide』にある、ご使用のリリースの Cisco Unified Communications
Manager に関する「Provision Audio and Video Capabilities」の章「Specify Your TFTP Server on
Cisco Unified Communications Manager IM and Presence」のトピックを参照してください。
d) (任意)ボイスメールをセットアップします。
詳細については、『Server Setup Guide』の「Set Up Voicemail on Cisco Unified Communications
Manager IM and Presence」の章を参照してください。
ステップ 3
Cisco Unified Communications Manager で次の手順を実行します。
a) 新しいデバイス COP ファイルをインストールします。
詳細については、『Server Setup Guide』の「Install Cisco Options Package File for Devices」のト
ピックを参照してください。
(注)
Cisco Jabber for iPhone and iPad リリース 9.6 へのアップグレード後は、以前の [プロ
ダクト固有の設定(Product Specific Configuration Layout)] の一部が適用されなくな
るか、グローバル設定ファイルを使用して設定する必要があります。 詳細について
は、「Cisco Jabber をアップグレードするときの設定の相違点」のトピックを参照し
てください。
b) 新しい値で SIP プロファイル設定を更新します。
詳細については、『Server Setup Guide』の「Create SIP Profiles」のトピックを参照してくださ
い。
c) すべてのエンド ユーザを追加したことを確認します。
d) 各 TCT/TAB デバイスをユーザと関連付けます。
詳細については、『Server Setup Guide』の「Configure User Associations」を参照してください。
e) 各ユーザに適切な役割を付与します。
f) (任意)ビデオ通話を無効にします。
ビデオ通話はデフォルトで有効になっています。 ビデオ通話を無効にするには、ユーザの
TCT/TAB デバイス ページで [ビデオ機能(Video Capabilities)] 設定に [無効(Disabled)] を選
択します。
g) エンド ユーザを正しい回線に関連付けたことを確認します。
この手順を実行し、Cisco Unified Communications Manager IM and Presence が [通話中(On a
Call)] アベイラビリティ ステータスを正しく表示できることを確認します。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
59
アップグレード
Cisco Unified Communications Manager IM and Presence の追加による Cisco Jabber Voice for iPhone のアップ
グレード
詳細については、『Server Setup Guide』にある、ご使用のリリースの「Provision Audio and Video
Capabilities on Cisco Unified Communications Manager」の章の「Configure User Associations」の
トピックを参照してください。
ステップ 4
セットアップした任意のプロファイルにユーザを追加します。
オプション
説明
CCMCIP
詳細については、『Server Setup Guide』にある、ご使用のリリースに関する
「Provision Audio and Video Capabilities on Cisco Unified Communications Manager」
の章の「Create a CCMCIP Profile」のトピックを参照してください。
ボイスメール
詳細については、『Server Setup Guide』の「Set Up Voicemail on Cisco Unified
Communications Manager Version 9 and Higher」の章にある、「Create a Voicemail
Profile」のトピックを参照してください。
メールストア
詳細については、『Server Setup Guide』の「Set Up Voicemail on Cisco Unified
Communications Manager Version 9 and Higher」の章にある、「Create a
Mailstore」のトピックを参照してください。
ディレクトリ
詳細については、『Server Setup Guide』の「Create a Service Profile」のトピッ
クを参照してください。
会議
次のいずれかのトピックに従います。
• Cisco WebEx Meetings Server:『Server Setup Guide』にある、ご使用の
リリースに関する「Set Up Conferencing on Cisco Unified Communications
Manager」の章の「Add Cisco WebEx Meetings Server to a Profile」のトピッ
クを参照してください。
• Cisco WebEx Meeting Center:『Server Setup Guide』にある、ご使用のリ
リースに関する「Set Up Conferencing on Cisco Unified Communications
Manager」の章の「Add Cisco WebEx Meeting Center to a Profile」のトピッ
クを参照してください。
ステップ 5
グローバル設定ファイル(jabber-config.xml)を作成し、TFTP サーバにアップロードしま
す。
詳細については、このマニュアルの「クライアントの設定」および「ディレクトリ ソースとの統
合」の章を参照してください。
関連トピック
『Cisco Unified Communications Manager IM and Presence Install and Upgrade Guides』
サーバ セットアップ ガイド
クライアントの設定, (71 ページ)
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
60
アップグレード
Cisco WebEx の追加による Cisco Jabber Voice for iPhone のアップグレード
ディレクトリ ソースとの統合, (93 ページ)
Cisco WebEx の追加による Cisco Jabber Voice for iPhone のアップグレー
ド
プライマリ プレゼンス サーバとして Cisco WebEx を統合することによって Cisco Jabber Voice for
iPhone の以前のリリースから Cisco Jabber for iPhone and iPad リリース 9.6 にアップグレードしま
す。
手順
ステップ 1
Cisco WebEx にユニファイド コミュニケーションのクラスタを作成します。
詳細については、「Creating unified communications clusters」のトピックを参照してください。
ステップ 2
クラスタをユーザにプロビジョニングします。
詳細については、『Cisco WebEx Connect Administrator's Guide』の「Cisco WebEx federation with other
instant messaging providers」の章を参照してください。
ステップ 3
(任意)会議の統合を有効にします。
詳細については、『Server Setup Guide』の「Set Up Conferencing in Cloud-Based Deployments」の章
を参照してください。
ステップ 4
Cisco Unified Communications Manager で次の手順を実行します。
a) デバイス COP ファイルをインストールします。
詳細については、『Server Setup Guide』の「Install Cisco Options Package File for Devices」のト
ピックを参照してください。
b) 新しい値で SIP プロファイル設定を更新します。
詳細については、『Server Setup Guide』の「Create SIP Profiles」のトピックを参照してくださ
い。
c) すべてのエンド ユーザを追加したことを確認します。
d) 各 TCT/TAB デバイスをユーザと関連付けます。
詳細については、『Server Setup Guide』の「Configure User Associations」を参照してください。
e) 各ユーザに適切な役割を付与します。
f) (任意)ビデオ通話を無効にします。
ビデオ通話はデフォルトで有効になっています。 ビデオ通話を無効にするには、ユーザの
TCT/TAB デバイス ページで [ビデオ機能(Video Capabilities)] 設定に [無効(Disabled)] を選
択します。
ステップ 5
(任意)ボイスメールに自動的にサインインするために電話機のクレデンシャルを使用するには、
グローバル設定ファイル(jabber-config.xml)を作成し、TFTP サーバにアップロードしま
す。
詳細については、このマニュアルの「サービスクレデンシャルパラメータ」のトピックを参照し
てください。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
61
アップグレード
Cisco Unified Presence での Cisco Jabber Video for iPad のアップグレード
関連トピック
サーバ セットアップ ガイド
「Creating unified communications clusters」
サービス クレデンシャル パラメータ, (89 ページ)
Cisco Unified Presence での Cisco Jabber Video for iPad のアップグレー
ド
ご使用の Cisco Unified Presence の展開で、クライアントを Cisco Jabber Video for iPad から Cisco
Jabber for iPhone and iPad リリース 9.6 にアップグレードします。 同じサービスを引き続き提供す
ることができます。 必要に応じて、簡単なプロビジョニング、音声とビデオ、ボイスメール、会
議を追加することができます。
このトピックでは、Cisco Unified Presence リリース 8.6 について述べます。
手順
ステップ 1
(推奨)ユーザがクライアントをインストールするときに必要なステップを簡略化するため、簡
単なプロビジョニングを設定します。
詳細については、「プレゼンス サーバの検出」のトピックを参照してください。
ステップ 2
(任意)音声およびビデオ通話をプロビジョニングします。
詳細については、『Server Setup Guide』のご使用のリリースの「Provision Audio and Video Capabilities
on Cisco Unified Communications Manager」の章を参照してください。
ステップ 3
グローバル設定ファイル(jabber-config.xml)を作成し、TFTP サーバにアップロードしま
す。
詳細については、このマニュアルの「クライアントの設定」および「ディレクトリ ソースとの統
合」の章を参照してください。
ステップ 4
CCMCIP または CTI プロファイルが設定されていないことを確認します。
CCMCIP または CTI プロファイルを設定した場合は、ユーザがクライアントにサインインしよう
とすると、デバイス構成エラーが表示されます。
ステップ 5
(任意)ユーザに会議機能をプロビジョニングします。
詳細については、『Server Setup Guide』の「Set Up Conferencing on Cisco Unified Presence」の章を
参照してください。
関連トピック
プレゼンス サーバの検出, (22 ページ)
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
62
アップグレード
Cisco Unified Communications Manager IM and Presence での Cisco Jabber Video for iPad のアップグレード
サーバ セットアップ ガイド
クライアントの設定, (71 ページ)
ディレクトリ ソースとの統合, (93 ページ)
Cisco Unified Communications Manager IM and Presence での Cisco Jabber
Video for iPad のアップグレード
ご使用の Cisco Unified Communications Manager IM and Presence の展開で、クライアントを Cisco
Jabber Video for iPad から Cisco Jabber for iPhone and iPad リリース 9.6 にアップグレードします。
同じサービスを引き続き提供することができます。 必要に応じて、簡単なプロビジョニング、音
声とビデオ、ボイスメール、会議を追加することができます。
このトピックは、Cisco Unified Communications Manager IM and Presence リリース 9.0 以降に該当し
ます。
手順
ステップ 1
(推奨)ユーザがクライアントをインストールするときに必要なステップを簡略化するため、簡
単なプロビジョニングを設定します。
詳細については、「プレゼンス サーバの検出」のトピックを参照してください。
ステップ 2
(任意)音声およびビデオ通話をプロビジョニングします。
詳細については、『Server Setup Guide』のご使用のリリースの「Provision Audio and Video Capabilities
on Cisco Unified Communications Manager」の章を参照してください。
ステップ 3
グローバル設定ファイル(jabber-config.xml)を作成し、TFTP サーバにアップロードしま
す。
詳細については、このマニュアルの「クライアントの設定」および「ディレクトリ ソースとの統
合」の章を参照してください。
ステップ 4
CCMCIP または CTI プロファイルが設定されていないことを確認します。
CCMCIP または CTI プロファイルを設定した場合は、ユーザがクライアントにサインインしよう
とすると、デバイス構成エラーが表示されます。
ステップ 5
(任意)ユーザに会議機能をプロビジョニングします。
詳細については、『Server Setup Guide』の「Set Up Conferencing on Cisco Unified Communications
Manager IM and Presence」の章を参照してください。
関連トピック
プレゼンス サーバの検出, (22 ページ)
サーバ セットアップ ガイド
クライアントの設定, (71 ページ)
ディレクトリ ソースとの統合, (93 ページ)
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
63
アップグレード
Cisco WebEx での Cisco Jabber Video for iPad のアップグレード
Cisco WebEx での Cisco Jabber Video for iPad のアップグレード
ご使用の Cisco WebEx の展開で、クライアントを Cisco Jabber Video for iPad から Cisco Jabber for
iPhone and iPad リリース 9.6 にアップグレードします。 現在の展開環境に簡単なプロビジョニン
グ、音声とビデオ、ボイスメール、または会議を追加するには、次の手順を必要に応じて実行し
ます。
手順
ステップ 1
(推奨)ユーザがクライアントをインストールするときに必要なステップを簡略化するため、簡
単なプロビジョニングを設定します。
詳細については、「プレゼンス サーバの検出」のトピックを参照してください。
ステップ 2
(任意)音声およびビデオ通話を設定します。
音声およびビデオ通話は、Cisco WebEx の展開に必須ではありません。 音声およびビデオ通話を
追加する場合は、最初に Cisco Unified Communications Manager を展開する必要があります。
音声およびビデオ機能のセットアップの詳細については、『Server Setup Guide』の「Provision Audio
and Video Capabilities in Hybrid Cloud-Based Deployments」の章を参照してください。
ステップ 3
(任意)ボイスメールをセットアップします。
ボイスメールは、Cisco WebEx の展開に必須ではありません。 ボイスメールを追加する場合は、
最初に Cisco Unity Connection を展開する必要があります。
ボイスメールのセットアップの詳細については、『Server Setup Guide』の「Set Up Voicemail in
Hybrid Cloud-Based Deployments」の章を参照してください。
ステップ 4
(任意)ユーザに会議機能をプロビジョニングします。
詳細については、『Server Setup Guide』の「Set Up Conferencing in Cloud-Based Deployment」の章
を参照してください。
関連トピック
プレゼンス サーバの検出, (22 ページ)
サーバ セットアップ ガイド
サービス クレデンシャル パラメータ, (89 ページ)
Cisco Jabber for iPhone and iPad をアップグレードすると
きの設定の相違点
[スピード ダイヤル ラベル(Speed dial label)] が無効になり、[回線(line)] の制限が 26 から 1
に変更されます。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
64
アップグレード
Cisco Jabber for iPhone and iPad をアップグレードするときの設定の相違点
これ以外に、Cisco Jabber for iPhone リリース 9.5 と Cisco Jabber for iPhone and iPad リリース 9.6 の
設定に違いはありません。
次の表は、Cisco Jabber Video for iPad リリース 9.3(3) と Cisco Jabber for iPhone and iPad リリース 9.6
で使用する設定方法を比較します。
表 2: ディレクトリの設定
Cisco Jabber Video for iPad リリース 9.3(4)
Cisco Jabber for iPhone and iPad リリース 9.6
[プロダクト固有の設定(Product Specific
Configuration Layout)] 設定で、次を設定しま
す。
[プロダクト固有の設定(Product Specific
Configuration Layout)] 設定が適用されなくなり
ました。
• 国コード(Country Code)
• ディレクトリ ルックアップ ルールの URL
Cisco Unified Presence と Cisco Unified
Communications Manager IM and Presence
• アプリケーション ダイヤル ルールの URL
グローバル設定ファイルを使用してディ
レクトリ サービスを設定します。
• LDAP ユーザ認証の有効化(Enable LDAP
(注)
User Authentication)
• LDAP ユーザ名(LDAP Username)
グローバル設定ファイルには、
次のオプションを設定するパラ
メータが含まれていません。
• LDAP パスワード(LDAP Password)
• 国コード(Country Code)
• LDAP サーバ(LDAP Server)
• ディレクトリ ルックアップ
ルールの URL
• LDAP SSL の有効化(Enable LDAP SSL)
これらのオプションは、このリ
リースではサポートされなくな
りました。
• LDAP 検索ベース(LDAP Search Base)
• LDAP フィールド マッピング(LDAP Field
Mappings)
• LDAP 画像の場所(LDAP Photo Location)
Cisco WebEx
グローバル設定は必要ありません。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
65
アップグレード
Cisco Jabber for iPhone and iPad をアップグレードするときの設定の相違点
表 3:ボイスメールの設定
Cisco Jabber Video for iPad リリース 9.3(4)
Cisco Jabber for iPhone and iPad リリース 9.6
[プロダクト固有の設定(Product Specific
Configuration Layout)] 設定で、次を設定しま
す。
[プロダクト固有の設定(Product Specific
Configuration Layout)] 設定が適用されなくなり
ました。
• ボイスメールのユーザ名(Voicemail
Username)
• ボイスメール サーバ(Voicemail Server)
• ボイスメール メッセージ ストアのユーザ
名(Voicemail Message Store Username)
• ボイスメール メッセージ ストア
(Voicemail Message Store)
Cisco Unified Presence
現在は、Cisco Unified Presence サーバで設
定されます。
Cisco Unified Communications Manager IM and
Presence
現在は、Cisco Unified Communications
Manager リリース 9 以降で設定されます。
Cisco WebEx
現在は、グローバル設定ファイルを使用
して設定されます。
表 4:音声とビデオの設定
Cisco Jabber Video for iPad リリース 9.3(4)
Cisco Jabber for iPhone and iPad リリース 9.6
次の [プロダクト固有の設定(Product Specific
Configuration Layout)] 設定で設定します。
次の [プロダクト固有の設定(Product Specific
Configuration Layout)] 設定を使用して設定しま
す。
• デフォルトの着信音(Default Ringtone)
• デフォルトの着信音(Default Ringtone)
• ビデオ機能(Video Capabilities)(新機能)
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
66
アップグレード
Cisco Jabber for iPhone and iPad をアップグレードするときの設定の相違点
表 5:VPN の設定
Cisco Jabber Video for iPad リリース 9.3(4)
Cisco Jabber for iPhone and iPad リリース 9.6
次の [プロダクト固有の設定(Product Specific
Configuration Layout)] 設定で設定します。
設定は同じです。 次の [プロダクト固有の設定
(Product Specific Configuration Layout)] 設定を
使用します。
• プリセット Wi-Fi ネットワーク(Preset
Wi-Fi Networks)
• プリセット Wi-Fi ネットワーク(Preset
Wi-Fi Networks)
• オンデマンド VPN の URL(On-Demand
VPN URL)
• オンデマンド VPN の URL(On-Demand
VPN URL)
その他の機能設定
次の設定は、このリリースでは適用されなくなりました。
• Shake To Lock を許可しない(Disallow Shake To Lock)
• 標準モード コーデック(Normal Mode Codecs)
• 低帯域幅コーデック(Low Bandwidth Codecs)
• Meeting Place 番号(Meeting Place Numbers)
• WebEx 番号(WebEx Numbers)
• 連絡先(Contacts)
• XML オプション(XML Options)
• セキュア コネクト(Secure Connect)
• セキュア コネクトのゲートウェイ アドレス(Secure Connect Gateway Address)
• セキュア コネクト認証(Secure Connect Authentication)
• グループ(Group)
• セキュア コネクト証明書(Secure Connect Certificate)
• 登録グループ(SCEP)(Secure Connect Certificate Enrollment Group)
• セキュア コネクト ユーザ名(Secure Connect Username)
グローバル設定ファイルの詳細については、このマニュアルの「クライアントの設定」および
「ディレクトリ ソースとの統合」の章を参照してください。
[プロダクト固有の設定(Product Specific Configuration Layout)] の設定方法の詳細については、
『Server Setup Guide』のご使用のリリースの「Provision Audio and Video Capabilities on Cisco Unified
Communications Manager」の章の「Product Specific Configuration Layout」のトピックを参照してく
ださい。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
67
アップグレード
Cisco Jabber for iPhone and iPad をアップグレードするときの設定の相違点
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
68
第
5
章
サーバのセットアップ
Cisco Jabber for iPhone and iPad をインストールする前に、ご使用の環境にユーザを追加し、サー
ビスを有効にして設定し、ユーザに機能をプロビジョニングするためにサーバをセットアップす
る必要があります。
• サーバ セットアップ ガイド, 69 ページ
サーバ セットアップ ガイド
『Cisco Jabber for iPhone and iPad Server Setup Guide』は、Cisco Jabber for iPhone and iPad のサービ
スをセットアップして設定するために完了する必要があるタスクについて説明します。 このガイ
ドについては次の場所、http://www.cisco.com/en/US/products/ps13391/prod_maintenance_guides_list.html
を参照してください。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
69
サーバのセットアップ
サーバ セットアップ ガイド
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
70
第
6
章
クライアントの設定
• クライアント設定の概要, 71 ページ
• Cisco Unified Communications Manager でのクライアントの構成, 72 ページ
• クライアント設定ファイルの作成とホスト, 78 ページ
• 設定ファイルの構造, 84 ページ
• 設定例, 85 ページ
• クライアント パラメータ, 85 ページ
• ポリシー パラメータ, 86 ページ
• サービス クレデンシャル パラメータ, 89 ページ
• ボイスメール パラメータ, 90 ページ
クライアント設定の概要
Cisco Jabber は次のソースから設定を取得できます。
サービス プロファイル
Cisco Unified Communications Manager バージョン 9 以降では、UC サービス プロファイルで
一部のクライアントの設定を構成できます。 ユーザがクライアントを起動すると、クライ
アントは DNS SRV レコードを使用して Cisco Unified Communications Manager ホーム クラス
タを検出し、UC サービス プロファイルから設定を自動的に取得します。
これは、オンプレミス展開にのみ適用されます。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
71
クライアントの設定
Cisco Unified Communications Manager でのクライアントの構成
電話機設定
Cisco Unified Communications Manager バージョン 9 以降では、電話の設定で一部のクライア
ントの設定を構成できます。 クライアントは、UC サービス プロファイルの設定に加え、
電話の設定から設定を取得します。
これは、オンプレミス展開にのみ適用されます。
Cisco Unified PresenceまたはCisco Unified Communications Manager IM and Presence
インスタント メッセージとプレゼンス機能を有効にして、プレゼンス サブスクリプション
要求などの特定の設定を構成できます。
Cisco Unified Communications Manager バージョン 9 以降でサービス ディスカバリを使用しな
い場合、クライアントは Cisco Unified Presence または Cisco Unified Communications Manager
IM and Presence から UC サービスを取得します。
これは、オンプレミス展開にのみ適用されます。
クライアントの設定ファイル
設定パラメータを含む XML ファイルを作成できます。 その後、TFTP サーバで XML ファ
イルをホストします。 ユーザがサインインすると、クライアントは TFTP サーバから XML
ファイルを取得して設定を適用します。
これは、オンプレミス展開およびクラウドベース展開に適用されます。
Cisco WebEx 組織の管理者
Cisco WebEx 管理ツール で、一部のクライアントの設定を構成できます。
これは、クラウドベース展開にのみ適用されます。
Cisco Unified Communications Manager でのクライアント
の構成
Cisco Unified Communications Manager バージョン 9 以降では、UC サービス プロファイルで一部の
クライアントの設定を構成できます。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
72
クライアントの設定
サービス プロファイルでのパラメータの設定
重要
• Cisco Jabber はクライアントが _cisco-uds SRV レコードを DNS クエリーから取得する
場合のみ、Cisco Unified Communications Manager のサービス プロファイルから設定を取得
します。
サービス ディスカバリの DNS 環境を設定しない場合は、サービス プロファイルでクラ
イアントを設定できません。
• 複数の Cisco Unified Communications Manager クラスタを使用した環境では、クラスタ間検
索サービス(ILS)を設定する必要があります。 ILS は、クライアントがユーザのホーム
クラスタを検索して、サービスを検出できるようにします。
ILS を設定する方法については、適切なバージョンの『Cisco Unified Communications Manager
Features and Services Guide』を参照してください。
サービス プロファイルでのパラメータの設定
クライアントはサービス プロファイルから UC サービス設定や他の設定を取得できます。
サービス プロファイルのパラメータ
サービス プロファイルで設定できる設定パラメータについて説明します。 クライアントの設定
ファイルで該当する設定パラメータを確認してください。
IM/プレゼンス プロファイル
次の表は、インスタント メッセージとプレゼンスのプロファイルで設定できる設定パラメータを
示します。
IM and Presence サービスの設定
説明
製品のタイプ(Product type)
Cisco Jabber に認証のプライマリ ソースを提供
し、次の値があります。
Unified CM(IM and Presence)
Cisco Unified Presence または Cisco Unified
Communications Manager IM and Presence が
認証のプライマリ ソースです。
WebEx(IM and Presence)
Cisco WebEx Messenger サービスが認証のプ
ライマリ ソースです。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
73
クライアントの設定
サービス プロファイルでのパラメータの設定
IM and Presence サービスの設定
説明
プライマリ サーバ(Primary server)
プライマリ プレゼンス サーバのアドレスを指定
します。
オンプレミス展開
Cisco Unified Presence または Cisco Unified
Communications Manager IM and Presence の
完全修飾ドメイン名(FQDN)を指定する
必要があります。
クラウドベース展開
[WebEx] を [製品のタイプ(Product type)]
パラメータの値として選択すると、クライ
アントは次の URL をデフォルトとして使用
します。
https://loginp.webexconnect.com/cas/auth.do
このデフォルトの URL は、設定した値を上
書きします。
ボイスメール プロファイル
次の表は、ボイスメールのプロファイルで設定できる設定パラメータを示します。
ボイスメール サービスの設定
説明
ボイスメール サーバ(Voicemail server)
ボイスメール サーバの接続設定を指定します。
サービスプロファイルでボイスメール機能をユー
ザにプロビジョニングする詳細な手順について
は、『Server Setup Guide』を参照してください。
ボイスメール サービスのクレデンシャル ソー ボイスメール サービスの認証を受けるために、
ス(Credentials source for voicemail service)
クライアントがインスタント メッセージおよび
プレゼンスまたは会議サービスのクレデンシャル
を使用することを指定します。
設定するクレデンシャル ソースがユーザのボイ
スメールのクレデンシャルと一致することを確認
します。このパラメータの値を設定すると、ユー
ザはクライアント ユーザ インターフェイスで自
分のボイスメール サービスのクレデンシャルを
指定できません。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
74
クライアントの設定
サービス プロファイルでのパラメータの設定
会議プロファイル
次の表は、会議のプロファイルで設定できる設定パラメータを示します。
会議サービスの設定
説明
会議サーバ(Conferencing server)
会議サーバの接続設定を指定します。
サービス プロファイルで会議機能をユーザにプ
ロビジョニングする詳細な手順については、
『Server Setup Guide』を参照してください。
Web 会議サービスのクレデンシャル ソース
会議サービスの認証を受けるために、クライア
(Credentials source for web conference service) ントがインスタント メッセージおよびプレゼン
スまたはボイスメール サービスのクレデンシャ
ルを使用することを指定します。
設定するクレデンシャル ソースがユーザの会議
のクレデンシャルと一致することを確認します。
ディレクトリ プロファイル
サービス プロファイルでディレクトリ統合を設定する方法の詳細については、「ディレクトリ
ソースとの統合」の章を参照してください。
UC サービスの追加
UC サービスを追加し、インスタント メッセージやプレゼンス、ボイスメール、会議、ディレク
トリなどのサービスのアドレス、ポート、プロトコル、および他の設定を指定します。
手順
ステップ 1
[Cisco Unified CM の管理(Cisco Unified CM Administration)] インターフェイスを開きます。
ステップ 2
[ユーザ管理(User Management)] > [ユーザ設定(User Settings)] > [UC サービス(UC Service)]
を選択します。
[UC サービスの検索と一覧表示(Find and List UC Services)] ウィンドウが開きます。
ステップ 3
[新規追加(Add New)] を選択します。
[UC サービスの設定(UC Service Configuration)] ウィンドウが開きます。
ステップ 4
追加する UC サービスのタイプを選択し、[次へ(Next)] を選択します。
ステップ 5
必要に応じて、UC サービスを設定し、[保存(Save)] を選択します。
次の作業
UC サービスをサービス プロファイルに追加します。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
75
クライアントの設定
サービス プロファイルでのパラメータの設定
サービス プロファイルの作成
UC サービスを追加して設定したら、これらのサービスをサービス プロファイルに追加します。
サービス プロファイルで追加の設定を適用できます。
手順
ステップ 1
[Cisco Unified CM の管理(Cisco Unified CM Administration)] インターフェイスを開きます。
ステップ 2
[ユーザ管理(User Management)] > [ユーザ設定(User Settings)] > [サービス プロファイル(Service
Profile)] の順に選択します。
[UC サービスの検索と一覧表示(Find and List UC Services)] ウィンドウが開きます。
ステップ 3
[新規追加(Add New)] を選択します。
[サービス プロファイルの設定(Service Profile Configuration)] ウィンドウが開きます。
ステップ 4
[名前(Name)] フィールドにサービス プロファイルの名前を入力します。
ステップ 5
サービス プロファイルをクラスタのデフォルトにする場合は、[システム デフォルトのサービス
プロファイルに設定(Make this the default service profile for the system)] を選択します。
(注)
Cisco Unified Communications Managerバージョン 9.x では、インスタント メッセージ
(IM)機能だけを持つユーザはデフォルトのサービス プロファイルを使用する必要が
あります。 このため、IM のみのユーザにサービス プロファイルを適用する場合は、
サービス プロファイルをデフォルトとして設定する必要があります。
ステップ 6
UC サービスを追加して追加の設定を適用し、[保存(Save)] を選択します。
次の作業
エンド ユーザ設定にサービス プロファイルを適用します。
サービス プロファイルの適用
UC サービスを追加してサービス プロファイルを作成したら、ユーザにサービス プロファイルを
適用します。 ユーザが Cisco Jabber にサインインすると、クライアントはそのユーザのサービス
プロファイルを Cisco Unified Communications Manager から取得できます。
手順
ステップ 1
[Cisco Unified CM の管理(Cisco Unified CM Administration)] インターフェイスを開きます。
ステップ 2
[ユーザ管理(User Management)] > [エンド ユーザ(End User)] を選択します。
[ユーザの検索と一覧表示(Find and List Users)] ウィンドウが開きます。
ステップ 3
既存のユーザを見つけるために適切な検索条件を入力して、リストからユーザを選択します。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
76
クライアントの設定
電話の設定でのパラメータの設定
[エンド ユーザの設定(End User Configuration)] ウィンドウが表示されます。
ステップ 4
[サービスの設定(Service Settings)] セクションを探します。
ステップ 5
[UC サービス プロファイル(UC Service Profile)] ドロップダウン リストからユーザに適用する
サービス プロファイルを選択します。
重要
Cisco Unified Communications Manager バージョン 9.x のみ:インスタント メッセージと
プレゼンス機能だけを持つユーザ(IM 専用)の場合、[デフォルトを使用(Use Default)]
を選択する必要があります。 IM 専用のユーザの場合、Cisco Unified Communications Manager
バージョン 9.x は [UC サービス プロファイル(UC Service Profile)] ドロップダウン リス
トで選択した内容と関係なく、常にデフォルトのサービス プロファイルを適用します。
ステップ 6
必要に応じて、その他の設定を適用し、[保存(Save)] を選択します。
電話の設定でのパラメータの設定
クライアントは、Cisco Unified Communications Manager の次の場所から電話の設定を取得できま
す。
Cisco Dual Mode for iPhone (TCT) Configuration
個別の TCT デバイスに適用され、グループの設定よりも優先されます。
Cisco Jabber for Tablet (TAB) Configuration
個別の TAB デバイスに適用され、グループの設定よりも優先されます。
電話の設定のパラメータ
次の表は、電話の設定の [プロダクト固有の設定(Product Specific Configuration Layout)] セクショ
ンで設定できる、およびクライアントの設定ファイルからの対応するパラメータをマッピングで
きる設定パラメータを示します。
モバイル クライアントの設定
説明
オンデマンド VPN の URL(On-Demand
VPN URL)
オンデマンド VPN を開始するための URL です。
プリセット Wi-Fi ネットワーク(Preset
Wi-fi Networks)
組織が承認する Wi-Fi ネットワークの SSID(SSID)
を入力します。 SSID はスラッシュ(/)で区切りま
す。 入力した Wi-Fi ネットワークのいずれかに接続さ
れている場合、デバイスはセキュア コネクトに接続し
ません。
デフォルトの着信音(Default Ringtone) デフォルトの着信音を [Normal] または [Loud] に設定
します。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
77
クライアントの設定
クライアント設定ファイルの作成とホスト
モバイル クライアントの設定
説明
ビデオ機能(Video Capabilities)
ビデオ機能を有効または無効にします。
有効(Enabled)
ユーザはビデオ通話を送受信できます。 これが
デフォルト値です。
無効
ユーザはビデオ通話を送受信できません。
Dial via Office
(注)
これは、TCT デバイスのみを
対象としています。
Dial via Office を有効または無効にします。
有効(Enabled)
ユーザは Dial Via Office を使用できます。
無効
ユーザは Dial Via Office を使用できません。 こ
れがデフォルト値です。
クライアント設定ファイルの作成とホスト
オンプレミス展開やハイブリッド クラウドベース展開では、クライアント設定ファイルを作成
し、これらのファイルを Cisco Unified Communications Manager TFTP サービスでホストすることが
できます。
クラウドベース展開では、Cisco WebEx 管理ツールでクライアントを設定する必要があります。
ただし、Cisco WebEx 管理ツールで使用できない設定でクライアントを設定するためにオプショ
ンで TFTP サーバをセットアップすることができます。
重要
次を設定するには、グローバル設定ファイルを作成する必要があります。
• オンプレミス展開のディレクトリ統合。
• ハイブリッドクラウド展開のボイスメール サービス クレデンシャル。
クライアントの設定ファイル
設定ファイルの詳細を確認し、サポートされる符号化などの要件を把握してください。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
78
クライアントの設定
TFTP サーバ アドレスの指定
グローバル設定ファイル
グローバル設定ファイルは、すべてのユーザに適用されます。クライアントは、ログインシーケ
ンスの間に TFTP サーバからグローバル設定ファイルをダウンロードします。
グローバル設定ファイルのデフォルト名は、jabber-config.xml です。
(注)
jabber-config.xml ファイルの名前は変更しないでください。 クライアントは別の名前で
jabber-config.xml ファイルをサポートしません。
設定ファイルの要件
• 設定ファイル名は、大文字と小文字を区別します。 エラーを回避し、クライアントが TFTP
サーバからファイルを取得できるよう、ファイル名には小文字を使用してください。
• 設定ファイルには、utf-8 エンコーディングを使用する必要があります。
• クライアントは、有効な XML 構造のない設定ファイルは読み込めません。 設定ファイルの
構造で終了要素をチェックし、要素が正しく入れ子になっていることを確認します。
• XML には、有効な XML 文字エンティティ参照しか含めることができません。 たとえば、&
ではなく &amp; を使用してください。 XML に無効な文字が含まれている場合は、クライア
ントは設定ファイルを解析できません。
ヒント
Microsoft Internet Explorer で設定ファイルを開き、無効な文字やエンティティ
がないことを確認します。
Internet Explorer に XML 構造の全体が表示される場合は、設定ファイルには無
効な文字やエンティティは含まれていません。
Internet Explorer に XML 構造の一部しか表示されない場合は、設定ファイルに
は無効な文字やエンティティが含まれている可能性があります。
TFTP サーバ アドレスの指定
クライアントは、TFTP サーバから設定ファイルを取得します。 クライアントを設定する最初の
ステップは、クライアントが設定ファイルにアクセスできるように TFTP サーバのアドレスを指
定することです。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
79
クライアントの設定
TFTP サーバ アドレスの指定
注目
Cisco Jabber が DNS クエリーから _cisco-uds SRV レコードを取得すると、ユーザのホーム
クラスタを自動的に検出できます。 そのため、クライアントは Cisco Unified Communications
Manager TFTP サービスを見つけることができます。
_cisco-uds SRV レコードを導入する場合は、TFTP サーバのアドレスを指定する必要はあり
ません。
Cisco Unified Presence での TFTP サーバの指定
次の手順を実行して、Cisco Unified Presence で TFTP サーバのアドレスを指定します。
手順
ステップ 1
[Cisco Unified Presence の管理(Cisco Unified Presence Administration)] インターフェイスを開きま
す。
ステップ 2
[アプリケーション(Application)] > [Cisco Jabber][設定(Settings)] の順に選択します。
(注)
Cisco Unified Presence のバージョンによっては、パスは次のようになります。[アプリ
ケーション(Application)] > [Cisco Unified Personal Communicator] > [設定(Settings)]。
[Cisco Jabber の設定(Cisco Jabber Settings)]Cisco Jabber Settingsウィンドウが開きます。
ステップ 3
次のセクションの 1 つで TFTP サーバを指定するフィールドを探します。セクションは、Cisco
Unified Presence のバージョンにより異なります。
• Cisco Jabber のセキュリティ設定(Cisco Jabber Security Settings)
• CUPC グローバル設定(CUPC Global Settings)
ステップ 4
次のフィールドで、プライマリおよびバックアップの TFTP サーバの IP アドレスを指定します。
• プライマリ TFTP サーバ(Primary TFTP Server)
• バックアップ TFTP サーバ(Backup TFTP Server)
• バックアップ TFTP サーバ(Backup TFTP Server)
ステップ 5
[保存(Save)] を選択します。
Cisco Unified Communications Manager IM and Presence での TFTP サーバの指定
次の手順を実行して、Cisco Unified Communications Manager IM and Presence で TFTP サーバのアド
レスを指定します。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
80
クライアントの設定
TFTP サーバ アドレスの指定
手順
ステップ 1
[Cisco Unified CM IM and Presence の管理(Cisco Unified CM IM and Presence Administration)] イン
ターフェイスを開きます。
ステップ 2
[アプリケーション(Application)] > [レガシー クライアント(Legacy Clients)] > [設定(Settings)]
の順に選択します。
[レガシー クライアントの設定(Legacy Client Settings)] ウィンドウが開きます。
ステップ 3
[レガシー クライアントのセキュリティ設定(Legacy Client Security Settings)] セクションを探し
ます。
ステップ 4
次のフィールドで、プライマリおよびバックアップの TFTP サーバの IP アドレスを指定します。
• プライマリ TFTP サーバ(Primary TFTP Server)
• バックアップ TFTP サーバ(Backup TFTP Server)
• バックアップ TFTP サーバ(Backup TFTP Server)
ステップ 5
[保存(Save)] を選択します。
Cisco WebEx 管理ツール を使用した TFTP サーバの指定
クライアントが Cisco WebEx Messenger サービスに接続する場合は、Cisco WebEx 管理ツール を使
用して TFTP サーバのアドレスを指定します。
手順
ステップ 1
Cisco WebEx 管理ツール を開きます。
ステップ 2
[設定(Configuration)] タブを選択します。
ステップ 3
[追加サービス(Additional Services)] セクションで [Unified Communications] を選択します。
[Unified Communications] ウィンドウが開きます。
ステップ 4
[クラスタ(Clusters)] タブを選択します。
ステップ 5
適切なクラスタをリストから選択します。
[クラスタの編集(Edit Cluster)] ウィンドウが開きます。
ステップ 6
[Cisco Unified Communications Manager サーバの設定(Cisco Unified Communications Manager Server
Settings)] セクションで [サーバの詳細設定(Advanced Server Settings)] を選択します。
ステップ 7
[TFTP サーバ(TFTP Server)] フィールドでプライマリ TFTP サーバの IP アドレスを指定します。
ステップ 8
[バックアップ サーバ 1(Backup Server #1)] フィールドと [バックアップ サーバ 2(Backup Server
#2)] フィールドでバックアップ TFTP サーバの IP アドレスを指定します。
ステップ 9
[保存(Save)] を選択します。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
81
クライアントの設定
グローバル設定の作成
[クラスタの編集(Edit Cluster)] ウィンドウが閉じます。
ステップ 10
[Unified Communications] ウィンドウで [保存(Save)] を選択します。
グローバル設定の作成
展開に含まれるすべてのユーザに対してクライアントを設定します。
メモ
複数の TFTP サーバがある環境の場合、すべての TFTP サーバで設定ファイルを同じにする必
要があります。
手順
ステップ 1
任意のテキスト エディタを使用して jabber-config.xml という名前のファイルを作成します。
• ファイル名には小文字を使用してください。
• UTF-8 エンコードを使用してください。
ステップ 2
jabber-config.xml で必須の設定パラメータを定義します。
設定ファイルの構造が有効でない場合、クライアントは設定した値を読み取ることができませ
ん。 詳細については、この章の XML サンプルを確認してください。
ステップ 3
TFTP サーバ上でグループ設定ファイルをホストします。
設定ファイルのホスト
設定ファイルは任意の TFTP サーバでホストできます。 ただし、デバイス コンフィギュレーショ
ン ファイルが格納されているのと同じ Cisco Unified Communications Manager TFTP サーバで設定
ファイルをホストすることを推奨します。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
82
クライアントの設定
TFTP サーバの再起動
手順
ステップ 1
Cisco Unified Communications Manager の [Cisco Unified OS の管理(Cisco Unified OS Administration)]
インターフェイスを開きます。
ステップ 2
[ソフトウェアのアップグレード(Software Upgrades)] > [TFTP ファイル管理(TFTP File
Management)] を選択します。
ステップ 3
[ファイルのアップロード(Upload File)] を選択します。
ステップ 4
[ファイルのアップロード(Upload File)] セクションで [参照(Browse)] を選択します。
ステップ 5
ファイル システム上の設定ファイルを選択します。
ステップ 6
[ファイルのアップロード(Upload File)] セクションの [ディレクトリ(Directory)] テキスト ボッ
クスに値を指定しないでください。
設定ファイルが TFTP サーバのデフォルト ディレクトリに格納されるように、[ディレクトリ
(Directory)] テキスト ボックスの値は空のままにします。
ステップ 7
[ファイルのアップロード(Upload File)] を選択します。
TFTP サーバの再起動
クライアントが設定ファイルにアクセスできるようにするには、その前に TFTP サーバを再起動
する必要があります。
手順
ステップ 1
Cisco Unified Communications Manager の [Cisco Unified サービスアビリティ(Cisco Unified
Serviceability)] インターフェイスを開きます。
ステップ 2
[ツール(Tools)] > [コントロール センターの機能サービス(Control Center - Feature Services)] を
選択します。
ステップ 3
[CM サービス(CM Services)] セクションから [Cisco Tftp] を選択します。
ステップ 4
[リスタート(Restart)] を選択します。
再起動の確認を求めるウィンドウが表示されます。
ステップ 5
[OK] を選択します。
「Cisco Tftp サービスの再起動操作が成功しました(Cisco Tftp Service Restart Operation was
Successful)」というステータスが表示されます。
ステップ 6
[更新(Refresh)] を選択し、Cisco Tftp サービスが正常に起動していることを確認します。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
83
クライアントの設定
設定ファイルの構造
次の作業
設定ファイルが TFTP サーバで使用できることを確認するには、任意のブラウザで設定ファイル
を開きます。 通常、http://tftp_server_address:6970/jabber-config.xml の URL に
あるグローバル設定ファイルにアクセスできます。
設定ファイルの構造
次の要素を含む XML 形式でクライアントの設定ファイルを作成します。
XML 宣言
設定ファイルは XML 標準に準拠し、次の宣言が含まれている必要があります。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
ルート要素
ルート要素、config にはすべてのグループ要素が含まれます。 次のようにしてルート要素にバー
ジョン属性を追加する必要もあります。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<config version="1.0">
</config>
グループ要素
グループ要素には設定パラメータと値が含まれます。 ルート要素内にグループ要素をネストする
必要があります。
グループ要素
次の表で、クライアントの設定ファイルで指定できるグループ要素について説明します。
(注)
要素
説明
クライアント
クライアントの設定パラメータが含まれます。
ディレクトリ
ディレクトリ統合の設定パラメータが含まれます。
ポリシー
ポリシーの設定パラメータが含まれます。
ボイスメール
ボイスメール サービスの設定パラメータが含まれます。
ディレクトリ パラメータの詳細については、「ディレクトリ ソースとの統合」の章を参照し
てください。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
84
クライアントの設定
XML 構造
XML 構造
次のスニペットは、クライアントの設定ファイルの XML 構造を示します。
<クライアント>
<parameter><value><parameter>
</クライアント>
<ディレクトリ>
<parameter><value><parameter>
</ディレクトリ>
<ポリシー>
<parameter>value</parameter>
</ポリシー>
<ボイスメール>
<parameter><value><parameter>
</ボイスメール>
設定例
次は、オンプレミス展開向けの設定例です。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<config version="1.0">
<クライアント>
<CachePasswordMobile>true</CachePasswordMobile>
</クライアント>
<ディレクトリ>
<DirectoryServerType>BDI</DirectoryServerType>
<BDIPhotoUriSubstitutionEnabled>True</BDIPhotoUriSubstitutionEnabled>
<BDIPhotoUriSubstitutionToken>sAMAccountName</BDIPhotoUriSubstitutionToken>
<BDIPhotoUriWithToken>http://staffphoto.example.com/sAMAccountName.jpg
</BDIPhotoUriWithToken>
<BDIPrimaryServerName>11.22.33.456</BDIPrimaryServerName>
<BDIPresenceDomain>cisco.com</BDIPresenceDomain>
<BDIServerPort1>389</BDIServerPort1>
<BDISearchBase1>CN=Users,DC=cisco,DC=com</BDISearchBase1>
</ディレクトリ>
<ポリシー>
<EnableSIPURIDialling>false</EnableSIPURIDialling>
</ポリシー>
</config>
クライアント パラメータ
次の表に、クライアント要素内で指定できるパラメータを示します。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
85
クライアントの設定
ポリシー パラメータ
パラメータ
値
説明
CachePasswordMobile
true
パスワードをクライアント側で記録するかどうかを
指定します。
false
true
パスワードは事前に入力され、[自動サインイ
ン(Automatic sign-in)] が表示されます。
ユーザは、クライアントがユーザのパスワー
ドをキャッシュすることを許可できます。 こ
のオプションを使用すると、クライアントの
起動時にユーザは自動的にサインインできま
す。 これがデフォルト値です。
false
パスワードのフィールドは空のままで、[自動
サインイン(Automatic sign-in)] は表示され
ません。
ユーザは、クライアントがユーザのパスワー
ドをキャッシュすることを許可できません。
ユーザは、クライアントが起動するたびに、
パスワードを入力する必要があります。
ポリシー パラメータ
ポリシー パラメータは特定のクライアントの機能を制御できるようにします。
共通のポリシー
オンプレミス展開とハイブリッドクラウドベース展開の両方において、ポリシー要素内で指定で
きるパラメータを次の表で説明します。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
86
クライアントの設定
共通のポリシー
パラメータ
値
説明
EnableVideo
true
ビデオ機能を有効または無効にします。
false
true
ユーザはビデオ コールを発信および受信で
きます。 これがデフォルト値です。
false
ユーザはビデオ コールを発信または受信で
きません。
Meetings_Enabled
true
false
クライアントで会議機能とユーザ インターフェイ
スを有効にします。
true
会議機能とユーザ インターフェイスを有効
にします。 これがデフォルト値です。
false
会議機能とユーザ インターフェイスを無効
にします。
Telephony_Enabled
true
false
クライアントで音声およびビデオ機能とユーザ イ
ンターフェイスを有効にします。
true
音声およびビデオ機能とユーザインターフェ
イスを有効にします。 これがデフォルト値
です。
false
音声およびビデオ機能とユーザインターフェ
イスを無効にします。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
87
クライアントの設定
共通のポリシー
パラメータ
値
説明
Voicemail_Enabled
true
クライアントでボイスメール機能とユーザ イン
ターフェイスを有効にします。
false
true
ボイスメール機能とユーザ インターフェイ
スを有効にします。 これがデフォルト値で
す。
false
ボイスメール機能とユーザ インターフェイ
スを無効にします。
EnableSIPURIDialling
true
false
Cisco Jabber で URI ダイヤルを有効にして、ユーザ
が URI を使用して通話できるようにします。
true
ユーザは URI を使用して通話できます。
false
ユーザは URI を使用して通話できません。
これがデフォルト値です。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
88
クライアントの設定
Cisco WebEx ポリシー
パラメータ
値
説明
DirectoryURI
右側の列の ユーザの SIP URI を保持するディレクトリ属性を
説明を参照 指定します。
してくださ
オンプレミス展開
い
値として次のいずれかを設定します。
• mail
• msRTCSIP-PrimaryUserAddress
クラウドベース展開
Cisco Jabber はデフォルトで電子メールを使
用し、これを変更することはできません。
重要
指定する値は Cisco Unified Communications
Manager または Cisco WebEx 管理ツール
のユーザのディレクトリ URI 設定と一致
する必要があります。
BDI で URI 検索をサポートするには、
jabber-config.xml で [BDIUseANR] を false
に設定します。
Cisco WebEx ポリシー
インスタント メッセージとプレゼンス機能のために Cisco WebEx Messenger サービスを使用する
場合は、Cisco WebEx 管理ツール を介してクライアントのポリシーを設定できます。 使用可能な
ポリシーと説明の一覧については、「Using policy actions available in Cisco WebEx」を参照してく
ださい。
(注)
UDS 経由で取得されたサービス プロファイルのすべての設定は、Cisco WebEx 管理ツール の
設定を上書きします。
関連トピック
Using policy actions available in Cisco WebEx
サービス クレデンシャル パラメータ
ユーザが特定のサービスで認証を受ける必要をなくすために、サービスクレデンシャルパラメー
タを指定できます。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
89
クライアントの設定
ボイスメール パラメータ
ボイスメール サービスのクレデンシャル
ボイスメール 要素内で、ボイスメール サービスのクレデンシャルを設定するために、次のパラ
メータを指定できます。
パラメータ
値
VoiceMailService_UseCredentialsFrom phone
説明
ボイスメール サービスにアクセスするために、
クライアントが電話サービスのクレデンシャル
を使用することを指定します。
ユーザの電話サービスのクレデンシャルが、ボ
イスメール サービスのクレデンシャルに一致す
ることを確認します。 この設定を行うと、ユー
ザはクライアントインターフェイスでボイスメー
ルサービスのクレデンシャルを指定できません。
デフォルトで、このパラメータは設定されてい
ません。
このパラメータは、ハイブリッド クラウドベー
ス展開でのみ設定する必要があります。
オンプレミス展開では、プレゼンス サーバのボ
イスメール サービスのためにクレデンシャル
ソースを設定する必要があります。
以下は、ボイスメール サービスのクレデンシャル パラメータの例です。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<config version="1.0">
<Voicemail>
<VoicemailService_UseCredentialsFrom>phone</VoicemailService_UseCredentialsFrom>
</Voicemail>
</config>
ボイスメール パラメータ
次の表に、ボイスメール要素内で指定できるボイスメール サービスの設定パラメータを示しま
す。
キー
値
説明
VVM_Mailstore_Server_0
ホストネー ボイスメール サーバのアドレスを指定します。
ム
値として次のいずれかを設定します。
(Hostname)
• ホスト名(hostname)
IP アドレ
• IP アドレス(123.45.254.1)
ス(IP
• FQDN(hostname.domain.com)
Address)
FQDN
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
90
クライアントの設定
ボイスメール パラメータ
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
91
クライアントの設定
ボイスメール パラメータ
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
92
第
7
章
ディレクトリ ソースとの統合
• ディレクトリ同期および認証のセットアップ, 93 ページ
• 連絡先ソース, 98 ページ
• ディレクトリ統合のためのクライアント設定, 104 ページ
• フェデレーション, 122 ページ
ディレクトリ同期および認証のセットアップ
オンプレミス展開をセット アップするときは、次の両方を実行するように Cisco Unified
Communications Manager を設定する必要があります。
• ディレクトリ サーバと同期する。
• ディレクトリ サーバで認証する。
ディレクトリ サーバと同期すると、連絡先データがディレクトリから Cisco Unified Communications
Manager に複製されます。
ディレクトリ サーバによる認証を有効にすると、クライアントからディレクトリ サーバへの Cisco
Unified Communications Manager プロキシ認証が可能になります。 これにより、ユーザは Cisco
Unified Communications Manager やプレゼンス サーバではなく、ディレクトリ サーバで認証を受け
ます。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
93
ディレクトリ ソースとの統合
ディレクトリ サーバとの同期
ディレクトリ サーバとの同期
ディレクトリ サーバとの同期により、ディレクトリ サーバ内の連絡先データが Cisco Unified
Communications Manager に複製されます。
同期の有効化
ディレクトリ サーバと同期するための最初の手順は、Cisco Unified Communications Manager で同
期を有効にすることです。
手順
ステップ 1
[Cisco Unified CM の管理(Cisco Unified CM Administration)] インターフェイスを開きます。
ステップ 2
[システム(System)] > [LDAP] > [LDAP システム(LDAP System)] を選択します。
[LDAP システムの設定(LDAP System Configuration)] ウィンドウが開きます。
ステップ 3
[LDAP システム情報(LDAP System Information)] セクションに移動します。
ステップ 4
[LDAP サーバからの同期を有効にする(Enable Synchronizing from LDAP Server)] を選択します。
ステップ 5
[LDAP サーバ タイプ(LDAP Server Type)] ドロップダウン リストから、データの同期元となる
ディレクトリ サーバのタイプを選択します。
次の作業
ユーザ ID の LDAP 属性を指定します。
ユーザ ID とディレクトリ URI の入力
LDAP ディレクトリ サーバと Cisco Unified Communications Manager を同期する場合、Cisco Unified
Communications Manager と Cisco Unified Communications Manager IM and Presence の両方のデータ
ベースのエンド ユーザの設定テーブルに次の値を含む属性を入力できます。
ユーザ ID
Cisco Unified Communications Manager でユーザ ID の値を指定する必要があります。 この値
はデフォルトの IM アドレス スキームおよびユーザのログインに必要です。 デフォルト値
は sAMAccountName です。
ディレクトリ URI(Directory URI)
次を予定している場合は、ディレクトリ URI の値を指定する必要があります。
• Cisco Jabber で URI ダイヤルを有効にする。
• Cisco Unified Communications Manager IM and Presence バージョン 9.1(1) 以降でディレク
トリ URI アドレス スキームを使用する。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
94
ディレクトリ ソースとの統合
ディレクトリ サーバとの同期
Cisco Unified Communications Manager はディレクトリ ソースと同期するときに、ディレクトリ URI
とユーザ ID の値を取得し、これらの値を Cisco Unified Communications Manager データベースのエ
ンド ユーザの設定テーブルに入力します。
その後、Cisco Unified Communications Manager データベースは、Cisco Unified Communications
Manager IM and Presence データベースと同期されます。 このため、ディレクトリ URI とユーザ ID
の値が Cisco Unified Communications Manager IM and Presence データベースのエンド ユーザの設定
テーブルに入力されます。
ユーザ ID の LDAP 属性の指定
ディレクトリ ソースからユーザを Cisco Unified Communications Manager に同期する場合、ディレ
クトリ内の属性からユーザ ID を入力できます。 ユーザ ID を保持するデフォルトの属性は、
sAMAccountName です。
手順
ステップ 1
[LDAP システムの設定(LDAP System Configuration)] ウィンドウで [ユーザ ID 用 LDAP 属性
(LDAP Attribute for User ID)] ドロップダウン リストを探します。
ステップ 2
必要に応じて、ユーザ ID の属性を指定し、[保存(Save)] を選択します。
重要
ユーザ ID の属性が sAMAccountName でデフォルトの IM アドレス スキームを使用して
いる場合は、次のようにクライアントの設定ファイルで BDIUserAccountName パラメータ
の値として属性を指定する必要があります。
<BDIUserAccountName>attribute-name</BDIUserAccountName>
設定で属性を指定せず、属性が sAMAccountName 以外の場合、クライアントはディレク
トリ内の連絡先を解決できません。 この結果、ユーザはプレゼンスを取得せず、インス
タント メッセージを送信または受信できません。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
95
ディレクトリ ソースとの統合
ディレクトリ サーバとの同期
ディレクトリ URI の LDAP 属性の指定
Cisco Unified Communications Manager バージョン 9.0(1) 以降では、ディレクトリの属性からディレ
クトリ URI に入力できます。 デフォルトの属性は msRTCSIP-primaryuseraddress です。
手順
ステップ 1
[システム(System)] > [LDAP] > [LDAP ディレクトリ(LDAP Directory)] を選択します。
メモ
LDAP ディレクトリを追加または編集するには、まず同期を有効にする必要がありま
す。
ステップ 2
適切な LDAP ディレクトリを選択するか、[新規追加(Add New)] を選択して LDAP ディレクト
リを追加します。
ステップ 3
[同期対象の標準ユーザ フィールド(Standard User Fields To Be Synchronized)] セクションを探し
ます。
ステップ 4
[ディレクトリ URI(Directory URI)] ドロップダウン リストで、適切な LDAP 属性を選択します。
ステップ 5
[保存(Save)] を選択します。
同期の実行
ディレクトリ サーバを追加し、必要なパラメータを指定した後、Cisco Unified Communications
Manager をディレクトリ サーバと同期できます。
はじめる前に
ご使用の環境にプレゼンスサーバが含まれる場合は、ディレクトリサーバと同期する前に次の機
能サービスがアクティブになっていて、開始されていることを確認する必要があります。
• Cisco Unified Presence:[Cisco UP Sync Agent]
• Cisco Unified Communications Manager IM and Presence:[Cisco Sync Agent]
このサービスは、プレゼンス サーバと Cisco Unified Communications Manager 間のデータの同期を
維持します。 ディレクトリ サーバとの同期を実行すると、Cisco Unified Communications Manager
は次にプレゼンス サーバとデータを同期します。 ただし、[Cisco Sync Agent] サービスがアクティ
ブになっていて、開始されている必要があります。
手順
ステップ 1
[システム(System)] > [LDAP] > [LDAP ディレクトリ(LDAP Directory)] を選択します。
ステップ 2
[新規追加(Add New)] を選択します。
[LDAP ディレクトリ(LDAP Directory)] ウィンドウが開きます。
ステップ 3
[LDAP ディレクトリ(LDAP Directory)] ウィンドウで必要な詳細情報を指定します。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
96
ディレクトリ ソースとの統合
ディレクトリ サーバでの認証
指定できる値およびフォーマットの詳細については、『Cisco Unified Communications Manager
Administration Guide』を参照してください。
ステップ 4
[保存(Save)] を選択します。
ステップ 5
[完全同期を今すぐ実施(Perform Full Sync Now)] を選択します。
(注)
同期プロセスの完了までに要する時間は、ディレクトリ内のユーザの数によって異なり
ます。 ユーザ数が数千にもなる大規模なディレクトリの同期を実施する場合、そのプ
ロセスにはある程度の時間がかかると予想されます。
ディレクトリ サーバのユーザ データは、Cisco Unified Communications Manager データベースに同
期されます。 Cisco Unified Communications Manager は、その後、プレゼンス サーバ データベース
にユーザ データを同期します。
関連トピック
「Administration Guide version 8.6: LDAP Directory Configuration」
「Administration Guide version 9.0: LDAP directory setup」
ディレクトリ サーバでの認証
ディレクトリ サーバで認証するために、Cisco Unified Communications Manager を設定する必要が
あります。 ユーザがクライアントにログインすると、プレゼンス サーバはその認証を Cisco Unified
Communications Manager にルーティングします。 Cisco Unified Communications Manager は、その
後、その認証をディレクトリ サーバに委任します。
手順
ステップ 1
[Cisco Unified CM の管理(Cisco Unified CM Administration)] インターフェイスを開きます。
ステップ 2
[システム(System)] > [LDAP] > [LDAP 認証(LDAP Authentication)] を選択します。
ステップ 3
[エンドユーザ用 LDAP 認証の使用(Use LDAP Authentication for End Users)] を選択します。
ステップ 4
必要に応じて、LDAP クレデンシャルとユーザ検索ベースを指定します。
[LDAP 認証(LDAP Authentication)] ウィンドウのフィールドの詳細については、『Cisco Unified
Communications Manager Administration Guide』を参照してください。
ステップ 5
[保存(Save)] を選択します。
関連トピック
「Administration Guide version 8.6: LDAP Directory Configuration」
「Administration Guide version 9.0: LDAP directory setup」
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
97
ディレクトリ ソースとの統合
連絡先ソース
連絡先ソース
オンプレミス展開では、クライアントはユーザ情報のディレクトリ ルックアップを解決するため
に連絡先ソースを必要とします。 次を連絡先ソースとして使用できます。
基本ディレクトリ統合
基本ディレクトリ統合(Burundi(BDI; ブルンジ))は、LDAP ベースの連絡先ソースです。
基本ディレクトリ統合
基本ディレクトリ統合(Burundi(BDI; ブルンジ))を使用する場合、クライアントは次のように
ディレクトリ サービスから連絡先データを取得します。
1 クライアントは、Cisco Unified Presence または Cisco Unified Communications Manager IM and
Presence サーバに接続します。
2 クライアントは、Cisco Unified Presence または Cisco Unified Communications Manager IM and
Presence サーバからサービス プロファイルの LDAP プロファイルの設定セクションを取得しま
す。
サービス プロファイルには、Cisco Unified Communications Manager(TFTP)サーバの場所が含
まれます。 設定によっては、サービス プロファイルにディレクトリで認証を受けるためのク
レデンシャルが含まれる場合もあります。
3 クライアントは、Cisco Unified Communications Manager サーバに接続します。
4 クライアントは、クライアントの設定ファイルを Cisco Unified Communications Manager サーバ
からダウンロードします。
クライアントの設定ファイルには、ディレクトリの場所が含まれます。 設定によっては、クラ
イアントの設定ファイルにディレクトリで認証を受けるためのクレデンシャルが含まれる場合
もあります。
5 クライアントはディレクトリの場所と認証クレデンシャルを使用し、ディレクトリに接続しま
す。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
98
ディレクトリ ソースとの統合
基本ディレクトリ統合
連絡先ソースを使用した認証
Burundi(BDI; ブルンジ) は、連絡を解決するためにユーザがディレクトリ ソースで認証を受け
ることを要求します。 優先度順に連絡先ソースと認証するには、次の方法を使用できます。
Cisco Unified Communications Manager または Cisco Unified Presence でのクレデンシャルの指定
サーバのプロファイルでクレデンシャルを指定します。 その後、クライアントはディレク
トリの認証を受けるためにサーバからクレデンシャルを取得できます。
この方法は、クレデンシャルを保存および送信する最も安全なオプションです。
クライアントの設定ファイルでの共通のクレデンシャルの設定
クライアントの設定ファイルで共有ユーザ名とパスワードを指定します。 その後、クライ
アントはディレクトリ サーバで認証を受けます。
重要
クライアントは、これらのクレデンシャルをプレーン テキストとして
転送して保存します。
有名なクレデンシャルやパブリック セットのクレデンシャルのみを使
用する必要があります。 また、クレデンシャルは読み取り専用権限を
持つアカウントにリンクする必要があります。
匿名バインドの使用
匿名バインドでディレクトリ ソースに接続するように、クライアントを設定します。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
99
ディレクトリ ソースとの統合
基本ディレクトリ統合
関連トピック
Cisco Unified Presence での LDAP ディレクトリ設定の指定, (100 ページ)
Cisco Unified Communications Manager での LDAP ディレクトリ設定の指定, (101 ページ)
クライアントの設定でのクレデンシャルの設定, (102 ページ)
匿名バインドの使用, (103 ページ)
Cisco Unified Presence での LDAP ディレクトリ設定の指定
ご使用の環境に Cisco Unified Presence バージョン 8.x が含まれる場合、LDAP プロファイルでディ
レクトリ設定を指定できます。その後、クライアントはディレクトリソースの認証を受けるため
にサーバからディレクトリ設定を取得できます。
次の手順を完了して認証クレデンシャルを含む LDAP プロファイルを作成し、そのプロファイル
をユーザに割り当てます。
手順
ステップ 1
[Cisco Unified Presence の管理(Cisco Unified Presence Administration)] インターフェイスを開きま
す。
ステップ 2
[アプリケーション(Application)] > [Cisco Unified Personal Communicator] > [LDAP プロファイル
(LDAP Profile)] を選択します。
ステップ 3
[新規追加(Add New)] を選択します。
ステップ 4
次のフィールドのプロファイルの名前と説明(任意)を指定します。
• 名前(Name)
• 説明(Description)
ステップ 5
LDAP サーバでの認証にクライアントが使用できるパスワードを次のフィールドで指定します。
• パスワード(Password)
• パスワードの確認(Confirm Password)
ステップ 6
次のフィールドで、プライマリおよびバックアップの LDAP サーバの IP アドレスを指定します。
• プライマリ LDAP サーバ(Primary LDAP Server)
• バックアップ LDAP サーバ(Backup LDAP Server)
• バックアップ LDAP サーバ(Backup LDAP Server)
ステップ 7
[プロファイルにユーザを追加(Add Users to Profile)] を選択し、対象ユーザをプロファイルに追
加します。
ステップ 8
[保存(Save)] を選択します。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
100
ディレクトリ ソースとの統合
基本ディレクトリ統合
Cisco Unified Communications Manager での LDAP ディレクトリ設定の指定
ご使用の環境に Cisco Unified Communications Manager バージョン 9.x 以降が含まれる場合、ディ
レクトリサービスの追加時にクレデンシャルを指定できます。その後、クライアントはディレク
トリ ソースの認証を受けるためにサーバから設定を取得できます。
ディレクトリ サービスを追加する手順を完了し、サービス プロファイルにディレクトリ サービ
スを適用し、ディレクトリ サービスの LDAP 認証設定を指定します。
手順
ステップ 1
[Cisco Unified CM の管理(Cisco Unified CM Administration)] インターフェイスを開きます。
ステップ 2
ディレクトリ サービスを次のように追加します。
a) [ユーザ管理(User Management)] > [ユーザ設定(User Settings)] > [UC サービス(UC Service)]
を選択します。
[UC サービスの検索と一覧表示(Find and List UC Services)] ウィンドウが開きます。
b) [新規追加(Add New)] を選択します。
[UC サービスの設定(UC Service Configuration)] ウィンドウが開きます。
c) [UC サービスの追加(Add a UC Service)] セクションで、[UC サービス タイプ(UC Service
Type)] ドロップダウン リストから [ディレクトリ(Directory)] を選択します。
d) [次へ(Next)] を選択します。
e) ディレクトリ サービスの詳細を次のように指定します。
製品のタイプ(Product Type)
[ディレクトリ(Directory)] を選択します。
名前(Name)
サーバのわかりやすい名前(たとえば、PrimaryDirectoryServer)を入力します。
説明(Description)
任意で説明を入力します。
ホスト名/IP アドレス(Hostname/IP Address)
次のいずれかの形式で、ディレクトリ サーバのアドレスを入力します。
• ホストネーム(Hostname)
• IP アドレス(IP Address)
• FQDN
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
101
ディレクトリ ソースとの統合
基本ディレクトリ統合
ポート(Port)
ポート番号を指定する必要はありません。 デフォルトでは、クライアントは常にポート
3268 を使用して、ディレクトリ サーバに接続します。 そのため、ユーザが指定する値
は有効になりません。
プロトコル タイプ(Protocol Type)
次のドロップダウン リストで、次のいずれかのプロトコルを選択します。
• TCP
• UDP
• TLS
f) [保存(Save)] を選択します。
ステップ 3
サービス プロファイルにディレクトリ サービスを次のように追加します。
a) [ユーザ管理(User Management)] > [ユーザ設定(User Settings)] > [サービス プロファイル
(Service Profile)] の順に選択します。
[サービス プロファイルの検索と一覧表示(Find and List Service Profiles)] ウィンドウが開きま
す。
b) 目的のサービス プロファイルを検索し、それを選択します。
[サービス プロファイルの設定(Service Profile Configuration)] ウィンドウが開きます。
c) [ディレクトリ プロファイル(Directory Profile)] セクションで、次のドロップダウン リストか
ら、サービスを最大 3 つ選択します。
• プライマリ(Primary)
• セカンダリ(Secondary)
• ターシャリ(Tertiary)
d) LDAP サーバでの認証にクライアントが使用できるクレデンシャルを次のフィールドで指定し
ます。
• ユーザ名(Username)
• パスワード(Password)
e) [保存(Save)] を選択します。
クライアントの設定でのクレデンシャルの設定
次のパラメータを使用してクライアントの設定でクレデンシャルを設定できます。
• BDIConnectionUsername
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
102
ディレクトリ ソースとの統合
基本ディレクトリ統合
• BDIConnectionPassword
重要
クライアントは、これらのクレデンシャルをプレーン テキストとして転送して保存します。
有名なクレデンシャルやパブリック セットのクレデンシャルのみを使用する必要があります。
また、クレデンシャルは読み取り専用権限を持つアカウントにリンクする必要があります。
設定例を次に示します。
<ディレクトリ>
<BDIConnectionUsername>[email protected]</BDIConnectionUsername>
<BDIConnectionPassword>password</BDIConnectionPassword>
</ディレクトリ>
匿名バインドの使用
匿名バインドを使用するには、クライアントの設定ファイルで次のパラメータを設定します。
パラメータ
値
DirectoryServerType
Burundi(BDI; ブルンジ)
BDIPrimaryServerName
IP アドレス
FQDN
BDIEnableTLS
True
BDISearchBase1
ディレクトリ ツリーで検索可能な組織単位
(OU)
BDIBaseFilter
ディレクトリ サービスが使用するオブジェクト
クラス(inetOrgPerson など)
BDIPredictiveSearchFilter
uid または他の検索フィルタ
検索フィルタはオプションです。
設定例を次に示します。
<ディレクトリ>
<DirectoryServerType>BDI</DirectoryServerType>
<BDIPrimaryServerName>11.22.33.456</BDIPrimaryServerName>
<BDIEnableTLS>True</BDIEnableTLS>
<BDISearchBase1>ou=people,dc=cisco,dc=com</BDISearchBase1>
<BDIBaseFilter>(&amp;(objectClass=inetOrgPerson)</BDIBaseFilter>
<BDIPredictiveSearchFilter>uid</BDIPredictiveSearchFilter>
</ディレクトリ>
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103
ディレクトリ ソースとの統合
ディレクトリ統合のためのクライアント設定
ディレクトリ統合のためのクライアント設定
ディレクトリ統合は、Cisco Unified Communications Manager 9 以降を使用してサービス プロファ
イルを介して、または設定ファイルで設定できます。 ここでは、ディレクトリ統合のためにクラ
イアントを設定する方法について説明します。
(注)
サービス プロファイルと設定ファイルがある場合は、サービス プロファイルの設定が優先さ
れます。
(注)
Cisco Unified Presence 8 のプロファイルは、ディレクトリ統合に使用することはできません。
サービス プロファイルでのディレクトリ統合の設定
Cisco Unified Communications Manager バージョン 9 以降では、サービス プロファイルを使用して
ユーザをプロビジョニングし、_cisco-uds SRV レコードを内部ドメイン ネーム サーバ上に展
開できます。
その後、クライアントは Cisco Unified Communications Manager を自動的に検出し、ディレクトリ
統合の設定を得るためにサービス プロファイルを取得できます。
サービス プロファイルでのディレクトリ統合を設定するには、次を実行します。
手順
ステップ 1
[Unified CM の管理(Unified CM Administration)] インターフェイスを開きます。
ステップ 2
ディレクトリ サービスを追加します。
a) [ユーザ管理(User Management)] > [ユーザ設定(User Settings)] > [UC サービス(UC Service)]
を選択します。
[UC サービスの検索と一覧表示(Find and List UC Services)] ウィンドウが開きます。
b) [新規追加(Add New)] を選択します。
[UC サービスの設定(UC Service Configuration)] ウィンドウが開きます。
c) [UC サービス タイプ(UC Service Type)] メニューから [ディレクトリ(Directory)] を選択し、
[次へ(Next)] を選択します。
d) ディレクトリ サービスの値をすべて適切に設定したら、[保存(Save)] を選択します。
ステップ 3
サービス プロファイルにディレクトリ サービスを適用します。
a) [ユーザ管理(User Management)] > [ユーザ設定(User Settings)] > [サービス プロファイル
(Service Profile)] の順に選択します。
[サービス プロファイルの検索と一覧表示(Find and List Service Profiles)] ウィンドウが開きま
す。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
104
ディレクトリ ソースとの統合
サービス プロファイルでのディレクトリ統合の設定
b) [新規追加(Add New)] を選択します。
[サービス プロファイルの設定(Service Profile Configuration)] ウィンドウが開きます。
c) ディレクトリ プロファイルにディレクトリ サービスを追加します。
d) [保存(Save)] を選択します。
[コンタクト解決に UDS を使用(Use UDS for Contact Resolution)] および [ログインしたユーザの
クレデンシャルを使用(Use Logged On User Credential)] チェックボックスをオンにする必要はあ
りません。
ディレクトリ プロファイルと jabber-config.xml ファイルの両方を同時に使用する場合は、
手動のサインインおよびサービスディスカバリを除き、ディレクトリプロファイルの設定が優先
されて使用されます。
手動でサインインすると、連絡先の検索のために LDAP サーバに接続する際にディレクトリ プロ
ファイルから [ユーザ名(Username)] と [パスワード(Password)] を使用します。
サービス ディスカバリの場合、連絡先の検索のために LDAP サーバに接続する際にディレクトリ
プロファイルの [ユーザ名(Username)]、[パスワード(Password)]、[検索ベース(Search Base)]、
および [プライマリ(Primary)] サーバが使用されます。
一貫して動作させるために、ディレクトリ プロファイルと jabber-config.xml の両方の [ユー
ザ名(Username)] および [パスワード(Password)] をまったく同じものにすることを強く推奨し
ます。
ディレクトリ プロファイル パラメータ
次の表は、ディレクトリ プロファイルで設定する必要のある設定パラメータを示します。
ディレクトリ サービスの設定
説明
プライマリ サーバ(Primary server)
プライマリ ディレクトリ サーバのアドレスを
指定します。
このパラメータは、クライアントが自動的に
ディレクトリ サーバを検出できない手動接続に
必要です。
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105
ディレクトリ ソースとの統合
サービス プロファイルでのディレクトリ統合の設定
ディレクトリ サービスの設定
説明
ユーザ名(Username)
ディレクトリ サーバでの認証にクライアントが
使用できる共有ユーザ名を手動で指定できるよ
うにします。 このパラメータは、Microsoft
Windows クレデンシャルを使用してディレクト
リ サーバで認証できない展開でのみ使用する必
要があります。
このパラメータを使用する必要がある場合は、
有名なクレデンシャルやパブリック セットのク
レデンシャルのみを使用する必要があります。
また、クレデンシャルは読み取り専用権限を持
つアカウントにリンクする必要があります。
パスワード(Password)
ディレクトリ サーバでの認証にクライアントが
使用できる共有パスワードを手動で指定できる
ようにします。 このパラメータは、Microsoft
Windows クレデンシャルを使用してディレクト
リ サーバで認証できない展開でのみ使用する必
要があります。
このパラメータを使用する必要がある場合は、
有名なクレデンシャルやパブリック セットのク
レデンシャルのみを使用する必要があります。
また、クレデンシャルは読み取り専用権限を持
つアカウントにリンクする必要があります。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
106
ディレクトリ ソースとの統合
ディレクトリ統合の設定パラメータの概要
ディレクトリ サービスの設定
説明
検索ベース 1(Search Base 1)
検索が開始されるディレクトリ サーバの場所を
指定します。 つまり、検索ベースはクライアン
トが検索を実行するルートです。
デフォルトの場合、クライアントはディレクト
リ ツリーのルートから検索を行います。 デフォ
ルトの動作を上書きする場合は、最大 3 つの検
索ベースの値を OU に指定することができま
す。
Active Directory は通常、検索ベースを必要とし
ません。 特定のパフォーマンス要件がある場合
にのみ、Active Directory の検索ベースを指定し
ます。
ディレクトリ内の特定の場所へのバインディン
グを作成するには、Active Directory 以外のディ
レクトリ サーバに関しては検索ベースを指定す
る必要があります。
ヒント
OU を指定すると、検索対象を特定の
ユーザ グループに制限することがで
きます。
たとえば、ユーザのサブセットがイン
スタントメッセージの機能だけを持っ
ているとします。 これらのユーザを
OU に含め、この OU を検索ベースと
して指定します。
属性のマッピング
サービスプロファイルでデフォルトの属性マッピングを変更することはできません。デフォルト
の属性マッピングを変更するには、クライアントの設定ファイルで必要なマッピングを定義しな
ければなりません。
関連トピック
ディレクトリ サーバ設定の例, (119 ページ)
ディレクトリ統合の設定パラメータの概要
このトピックでは、ディレクトリ統合を設定するために指定できるすべてのパラメータをリスト
します。
次の表に、属性マッピングに使用できるパラメータを示します。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
107
ディレクトリ ソースとの統合
ディレクトリ統合の設定パラメータの概要
属性マッピングのパラメータ
• BDICommonName
• BDITitle
• BDIDisplayName
• BDICompanyName
• BDIFirstname
• BDIUserAccountName
• BDILastname
• BDIDomainName
• BDIEmailAddress
• BDILocation
• BDISipUri
• BDINickname
• BDIPhotoSource
• BDIPostalCode
• BDIBusinessPhone
• BDICity
• BDIMobilePhone
• BDIState
• BDIHomePhone
• BDIStreetAddress
• BDIOtherPhone
次の表に、ディレクトリ サーバへの接続に使用できるパラメータを示します。
ディレクトリ サーバ接続パラメータ
• DirectoryServerType
• BDIConnectionUsername
• BDILDAPServerType
• BDIConnectionPassword
• BDIPresenceDomain
• BDIEnableTLS
• BDIPrimaryServerName
• BDIServerPort1
次の表に、連絡先の解決とディレクトリのクエリーに使用できるパラメータを示します。
連絡先の解決とディレクトリ クエリー パラメータ
• BDIBaseFilter
• BDIPhotoUriSubstitutionEnabled
• BDIUseANR
• BDIPhotoUriSubstitutionToken
• BDIPredictiveSearchFilter
• BDIPhotoUriWithToken
• BDISearchBase1
• BDIUseSIPURIToResolveContacts
• BDIUriPrefix
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108
ディレクトリ ソースとの統合
ディレクトリ サーバ タイプ パラメータ
ディレクトリ サーバ タイプ パラメータ
次のパラメータを使用して、ディレクトリ サーバ タイプを指定します。
パラメータ
値
説明
DirectoryServerType
Burundi(BDI;
ブルンジ)
使用するディレクトリ サーバの種類を指定しま
す。
BDI
サポート対象の LDAP ディレクトリ サーバ
に接続します。
これがデフォルト値です。
属性マッピングのパラメータ
次の表に、ディレクトリ属性をマッピングするためのパラメータを説明します。
パラメータ
ディレクトリ属性
デフォルトで
グローバル カ
タログ にある
デフォルトで
インデックス
化されている
デフォルトで
Ambiguous Name
Resolution
(ANR)に設定
されている
BDICommonName
cn
Yes
Yes
No
BDIDisplayName
displayName
Yes
Yes
Yes
BDIFirstname
givenName
Yes
Yes
Yes
BDILastname
sn
Yes
Yes
Yes
BDIEmailAddress
mail
Yes
Yes
Yes
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
109
ディレクトリ ソースとの統合
属性マッピングのパラメータ
パラメータ
ディレクトリ属性
BDISipUri
(注)
クライア
ントは、
URI ダイ
ヤルでは
なく、イ
ントラド
メイン
フェデ
レーショ
ンにこの
パラメー
タを使用
します。
デフォルトで
グローバル カ
タログ にある
デフォルトで
インデックス
化されている
デフォルトで
Ambiguous Name
Resolution
(ANR)に設定
されている
msRTCSIP-PrimaryUserAddress Yes
Yes
Yes
BDIPhotoSource
thumbnailPhoto
No
No
No
BDIBusinessPhone
telephoneNumber
Yes
No
No
BDIMobilePhone
mobile
Yes
No
No
BDIHomePhone
homePhone
Yes
No
No
BDIOtherPhone
otherTelephone
Yes
No
No
BDITitle
title
Yes
No
No
BDICompanyName
company
Yes
Yes
No
BDIUserAccountName sAMAccountName
Yes
Yes
Yes
BDIDomainName
userPrincipalName
Yes
Yes
No
BDILocation
co
Yes
No
No
BDINickname
displayName
Yes
Yes
Yes
BDIPostalCode
postalCode
Yes
No
No
BDICity
l
Yes
Yes
No
BDIState
st
Yes
Yes
No
BDIStreetAddress
StreetAddress
Yes
No
No
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
110
ディレクトリ ソースとの統合
ディレクトリ接続パラメータ
関連トピック
ユーザ ID の LDAP 属性の指定, (95 ページ)
ディレクトリ サーバの属性
クライアントが連絡先を解決できるように、ディレクトリ サーバの属性のインデックスを作成す
る必要があります。
デフォルトの属性マッピングを使用する場合は、次の属性がインデックス化されていることを確
認します。
• sAMAccountName
• displayName
• sn
• name
• proxyAddresses
• mail
• department
• givenName
• telephoneNumber
さらに、セカンダリ番号クエリーについては、次の属性もインデックス化する必要がありま
す。
• otherTelephone
• mobile
• homePhone
• msRTCSIP-PrimaryUserAddress
ドメイン内フェデレーションのみ、msRTCSIP-PrimaryUserAddress をインデックス化する必
要があります。
ディレクトリ接続パラメータ
次の表に、ディレクトリ接続を設定するためのパラメータを示します。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
111
ディレクトリ ソースとの統合
ディレクトリ接続パラメータ
パラメータ
値
説明
BDILDAPServerType
AD
クライアントが接続する LDAP ディレクト
リ サーバのタイプを指定します。
OpenLDAP
AD
Active Directory に接続します。 これ
がデフォルト値です。
OpenLDAP
OpenLDAP に接続します。
BDIPresenceDomain
プレゼンス サー プレゼンス サーバのドメインを指定しま
バのドメイン
す。
クライアントは、IM アドレスを作成する
ために、このドメインをユーザ ID に付加
します。 たとえば、Adam McKenzie とい
う名前のユーザのユーザ ID が amckenzie
であるとします。 プレゼンス サーバ ドメ
インとして example.com を指定します。
ユーザがログインすると、クライアントは
Adam McKenzie に
[email protected] という IM ア
ドレスを構築します。
BDIPrimaryServerName
IP アドレス
FQDN
プライマリ ディレクトリ サーバのアドレ
スを指定します。
このパラメータは、クライアントが自動的
にディレクトリ サーバを検出できない手動
接続に必要です。
BDIServerPort1
ポート番号
プライマリ ディレクトリ サーバのポート
を指定します。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
112
ディレクトリ ソースとの統合
ディレクトリ クエリー パラメータ
パラメータ
値
説明
BDIConnectionUsername
ユーザ名
ディレクトリ サーバでの認証にクライアン
トが使用できる共有ユーザ名を手動で指定
できるようにします。
クライアントは、このユーザ名を
プレーン テキストとして転送して
保存します。
このパラメータを使用する必要がある場合
は、有名なクレデンシャルやパブリック
セットのクレデンシャルのみを使用する必
要があります。 統合に使用するアカウント
は、ディレクトリに対する読み取り専用権
限を持っている必要があります。
重要
BDIConnectionPassword
パスワード
ディレクトリ サーバでの認証にクライアン
トが使用できる共有パスワードを手動で指
定できるようにします。
クライアントは、このパスワード
をプレーン テキストとして転送し
て保存します。
このパラメータを使用する必要がある場合
は、有名なクレデンシャルやパブリック
セットのクレデンシャルのみを使用する必
要があります。 統合に使用するアカウント
は、ディレクトリに対する読み取り専用権
限を持っている必要があります。
重要
BDIEnableTLS
true
false
ディレクトリの接続を保護するために TLS
を使用します。
true
TLS を使用します。
false
TLS を使用しません。 これがデフォ
ルト値です。
ディレクトリ クエリー パラメータ
次の表に、クライアントによるディレクトリへのクエリー方法を設定するためのパラメータを示
します。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
113
ディレクトリ ソースとの統合
ディレクトリ クエリー パラメータ
パラメータ
値
説明
BDIBaseFilter
基本フィルタ
Active Directory クエリーの基本フィルタを
指定します。
ディレクトリのサブキー名のみを指定し、
ディレクトリへのクエリーの実行時にユー
ザ オブジェクト以外のオブジェクトを取得
します。
デフォルト値は
(&amp;(objectCategory=person)) で
す。
設定ファイルには、有効な XML 文字実体
参照のみを含めることができます。 カスタ
ム基本フィルタを指定する場合には、& の
代わりに &amp; を使用します。
BDIUseANR
true
false
予測検索の実行時に、Cisco Jabber が
Ambiguous Name Resolution(ANR)を使用
してクエリーを発行するかどうかを指定し
ます。
true
予測検索に ANR を使用します。 こ
れがデフォルト値です。
false
予測検索に ANR を使用しません。
Active Directory 以外のディレクトリ
ソースと統合する場合は、値を false
に設定する必要があります。
重要
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
114
クライアントがその属性を探すよ
うにするためには、ディレクトリ
サーバを設定して、ANR の属性を
設定する必要があります。
ディレクトリ ソースとの統合
ディレクトリ クエリー パラメータ
パラメータ
値
説明
BDIPredictiveSearchFilter
サーチ フィルタ 予測検索クエリーに適用するフィルタを定
義します。
検索クエリーをフィルタするために、複数
のカンマ区切り値を定義できます。
(注)
BDISearchBase1
ディレクトリ ツ
リーで検索可能
な組織単位
(OU)
このキーは、BDIUseANR が false
に設定されているときにだけ使
用されます。
BDIPredictiveSearchFilter が設定さ
れていない場合は、デフォルト
の検索フィルタが使用されます。
検索が開始されるディレクトリ サーバの場
所を指定します。 つまり、検索ベースはク
ライアントが検索を実行するルートです。
デフォルトの場合、クライアントはディレ
クトリ ツリーのルートから検索を行いま
す。 デフォルトの動作を上書きする場合
は、最大 5 つの検索ベースの値を OU に指
定することができます。
Active Directory は通常、検索ベースを必要
としません。 特定のパフォーマンス要件が
ある場合にのみ、Active Directory の検索
ベースを指定します。
ディレクトリ内の特定の場所へのバイン
ディングを作成するには、Active Directory
以外のディレクトリ サーバに関しては検索
ベースを指定する必要があります。
ヒン
ト
OU を指定すると、検索対象を特
定のユーザグループに制限するこ
とができます。
たとえば、ユーザのサブセットが
インスタントメッセージの機能だ
けを持っているとします。これら
のユーザを OU に含め、この OU
を検索ベースとして指定します。
基本フィルタの例
次は、特定のロケーションやオブジェクトを検索する場合に使用できる基本フィルタの例です。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
115
ディレクトリ ソースとの統合
連絡先の写真のパラメータ
特定のグループのみを検索する場合:
(&amp;(objectClass=user)(memberOf=cn=group-name,ou=Groups,dc=example,dc=com))
グループ内のネストされたグループを検索する場合:
(&amp;(objectClass=user)(memberOf:search-oid:=cn=group-name,ou=Groups,dc=example,dc=com))
有効なアカウントと管理者以外のアカウントのみを検索する場合:
(&amp;(objectCategory=person)(objectClass=user)(!(userAccountControl:search-oid:=2))
(!(sAMAccountName=*_dbo))(!(sAMAccountName=*-admin)))
連絡先の写真のパラメータ
次の表に、クライアントが連絡先の写真を取得する方法を設定するパラメータについて説明しま
す。
パラメータ
値
説明
BDIPhotoUriSubstitutionEnabled
true
写真 URI の代替が有効であるかどうかを指
定します。
false
true
写真 URI の代替が有効。
false
写真 URI の代替が無効であるかどう
かを指定します。 これがデフォルト
値です。
BDIPhotoUriSubstitutionToken
ディレクトリ属 写真 URI に挿入するディレクトリ属性を指
性
定します(sAMAccountName など)。
BDIPhotoUriWithToken
URI
変数値としてディレクトリ属性を使用す
る、写真 URI を指定します
(http://staffphoto.example.com/sAMAccountName.jpg
など)。
写真 URI の代替を設定するには、
BDIPhotoUriSubstitutionToken の値として
ディレクトリ属性を設定します。
制約事項
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
116
クライアントはクレデンシャ
ルなしで、Web サーバから画
像を取得できる必要がありま
す。
ディレクトリ ソースとの統合
連絡先の写真のパラメータ
Burundi(BDI; ブルンジ) を使用した連絡先写真の取得
Cisco Jabber では、次の方法で連絡先写真を取得して表示します。
URI 置換
Cisco Jabber によって、ディレクトリ属性と URL テンプレートを使用して連絡先写真の URL が
動的に作成されます。
この方法を使用するには、設定ファイルで次の値を設定します。
1 BDIPhotoUriSubstitutionEnabled パラメータの値として true を指定します。
2 動的トークンとして使用するディレクトリ属性を BDIPhotoUriSubstitutionTokenパラメータの
値として、次の例のように指定します。
<BDIPhotoUriSubstitutionToken>sAMAccountName</BDIPhotoUriSubstitutionToken>
3 URL および動的トークンを BDIPhotoUriWithToken パラメータの値として、次の例のように
指定します。
<BDIPhotoUriWithToken>http://staffphoto.example.com/sAMAccountName.jpg</BDIPhotoUriWithToken>
前述の手順の例の値では、sAMAccountName 属性がディレクトリの msmith に解決されます。
その後、 Cisco Jabber では、この値を取得してトークンを置換し、
http://staffphoto.example.com/msmith.jpg の URL を作成します。
バイナリ オブジェクト
Cisco Jabber によって、データベースから写真のバイナリ データが取得されます。
この方法を使用して連絡先写真を取得するには、設定で BDIPhotoSource パラメータの値として
バイナリ データが含まれている属性を指定します。例:
<BDIPhotoSource>thumbnailPhoto</BDIPhotoSource>
連絡先の写真の形式と寸法
Cisco Jabber で最適な結果を得るには、連絡先の写真は特定の形式と寸法にする必要があります。
サポートされる形式と最適な寸法を確認してください。 クライアントが連絡先の写真に対して行
う調整について説明します。
連絡先の写真の形式
Cisco Jabber では、ディレクトリ内の連絡先写真について次の形式をサポートしています。
• JPG
• PNG
• BMP
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
117
ディレクトリ ソースとの統合
連絡先の写真のパラメータ
重要
Cisco Jabber では、GIF 形式の連絡先写真のレンダリングを向上させるための変更は適用され
ません。 その結果、GIF 形式の連絡先写真が不正にレンダリングされたり最適な品質にならな
い場合があります。 最適な品質を得るには、連絡先の写真として PNG 形式を使用する必要が
あります。
連絡先の写真の寸法
ヒント
連絡先写真の最適な寸法は、アスペクト比 1:1 の 128 x 128 ピクセルです。
次の表に、Cisco Jabber での連絡先写真のさまざまな寸法を示します。
参照先
寸法
音声コール ウィンドウ
128 x 128 ピクセル
次のような招待やリマインダ
64 x 64 ピクセル
• 着信コール ウィンドウ
• 会議リマインダ ウィンドウ
次のような連絡先のリスト
32 x 32 ピクセル
• 連絡先リスト
• 参加者リスト
• コール履歴
• ボイスメール メッセージ
連絡先の写真の調整
Cisco Jabber は、次のように連絡先の写真を調整します。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
118
ディレクトリ ソースとの統合
ディレクトリ サーバ設定の例
サイズ変更
ディレクトリ内の連絡先写真が 128 x 128 ピクセル以外のサイズである場合、クライアント
によって写真のサイズが自動的に変更されます。 たとえば、ディレクトリ内の連絡先写真
が 64 x 64 ピクセルであるとします。 Cisco Jabber でディレクトリから連絡先写真を取得す
ると、その写真のサイズが 128 x 128 ピクセルに変更されます。
ヒント
連絡先写真のサイズ変更により、最適な解像度が得られない場合があ
ります。 このため、クライアントによって連絡先写真のサイズが自動
的に変更されないように、128 x 128 ピクセルの連絡先写真を使用して
ください。
トリミング
Cisco Jabber では、四角形以外の写真を四角形のアスペクト比(つまり、幅が高さと同じア
スペクト比 1:1)に自動的にトリミングします。
縦方向
ディレクトリ内の連絡先写真が縦方向である場合、クライアントは上端から 30 %、下
端から 70 % をトリミングします。
たとえば、ディレクトリ内の連絡先写真が幅 100 ピクセル、高さ 200 ピクセルである
場合、アスペクト比が 1:1 となるように Cisco Jabber で高さから 100 ピクセルをトリミ
ングする必要があります。 この場合、クライアントは写真の上端から 30 ピクセルを、
写真の下端から 70 ピクセルをトリミングします。
横方向
ディレクトリ内の連絡先写真が横方向である場合、クライアントは両方の側から 50 %
をトリミングします。
たとえば、ディレクトリ内の連絡先写真が幅 200 ピクセル、高さ 100 ピクセルである
場合、アスペクト比が 1:1 となるように Cisco Jabber で幅から 100 ピクセルをトリミン
グする必要があります。 この場合、クライアントは写真の右側から 50 ピクセルを、
写真の左側から 50 ピクセルをトリミングします。
丸め
Cisco Jabber では、ディレクトリから連絡先写真を取得した後、それらの写真の角を丸めま
す。
ディレクトリ サーバ設定の例
ここでは、サポートされている統合シナリオについて説明し、設定の例を示します。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
119
ディレクトリ ソースとの統合
ディレクトリ サーバ設定の例
単純な認証
単純な認証では、次の設定例のように簡易バインドを使用してディレクトリ サーバに接続するこ
とができます。
<BDIEnableTLS>False</BDIEnableTLS>
<BDIConnectionUsername>username</BDIConnectionUsername>
<BDIConnectionPassword>password</BDIConnectionPassword>
この設定は、クライアントに対して次を指定します。
• SSL を使用しない。
• 単純な認証を使用する。
• カスタム クレデンシャルを使用する。
簡易バインドのため、クライアントはバインド要求のペイロード内のクレデンシャルをプレーン
テキストで送信します。
SSL を使用した単純な認証
BDIEnableTLS パラメータを使用し、ディレクトリ サーバ接続で SSL を有効にします。 単純な認
証の使用時には、次の設定例のようにクレデンシャルの暗号化に SSL を使用できます。
<BDIEnableTLS>True</BDIEnableTLS>
<BDIConnectionUsername>username</BDIConnectionUsername>
<BDIConnectionPassword>password</BDIConnectionPassword>
この設定は、クライアントに対して次を指定します。
• SSL を使用する。
• 単純な認証を使用する。
• カスタム クレデンシャルを使用する。
このため、クライアントは、クライアントの設定でクレデンシャルの暗号化に SSL を使用しま
す。
OpenLDAP の統合
匿名バインドや認証済みバインドを使用して、OpenLDAP と統合できます。
匿名バインド
匿名バインドを使用して、OpenLDAP と統合するには、次のパラメータを設定します。
パラメータ
値
DirectoryServerType
Burundi(BDI; ブルンジ)
BDILDAPServerType
OpenLDAP
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
120
ディレクトリ ソースとの統合
ディレクトリ サーバ設定の例
パラメータ
値
BDIPrimaryServerName
IP アドレス
ホストネーム
BDIEnableTLS
True
BDISearchBase1
ディレクトリ サービスまたは組織単位(OU)
のルート
BDIUserAccountName
uid または cn などの固有識別子
BDIBaseFilter
ディレクトリ サービスが使用するオブジェクト
クラス(inetOrgPerson など)。
BDIPredictiveSearchFilter (任意)
uid または他の検索フィルタ
設定例を次に示します。
<ディレクトリ>
<DirectoryServerType>BDI</DirectoryServerType>
<BDILDAPServerType>OpenLDAP</BDILDAPServerType>
<BDIPrimaryServerName>11.22.33.456</BDIPrimaryServerName>
<BDIEnableTLS>True</BDIEnableTLS>
<BDISearchBase1>ou=people,dc=cisco,dc=com</BDISearchBase1>
<BDIUserAccountName>uid</BDIUserAccountName>
<BDIBaseFilter>(&amp;(objectClass=inetOrgPerson)</BDIBaseFilter>
<BDIPredictiveSearchFilter>uid</BDIPredictiveSearchFilter>
</ディレクトリ>
認証済みバインド
認証済みバインドを使用して、OpenLDAP と統合するには、次のパラメータを設定します。
パラメータ
値
DirectoryServerType
Burundi(BDI; ブルンジ)
BDILDAPServerType
OpenLDAP
BDIPrimaryServerName
IP アドレス
ホストネーム
BDIEnableTLS
False
BDISearchBase1
ディレクトリ サービスまたは組織単位(OU)
のルート
BDIUserAccountName
uid または cn などの固有識別子
BDIBaseFilter
ディレクトリ サービスが使用するオブジェクト
クラス(inetOrgPerson など)。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
121
ディレクトリ ソースとの統合
フェデレーション
パラメータ
値
BDIPredictiveSearchFilter (任意)
uid または他の検索フィルタ
BDIConnectionUsername
ユーザ名
BDIConnectionPassword
パスワード
設定例を次に示します。
<ディレクトリ>
<DirectoryServerType>BDI</DirectoryServerType>
<BDILDAPServerType>OpenLDAP</BDILDAPServerType>
<BDIPrimaryServerName>11.22.33.456</BDIPrimaryServerName>
<BDIEnableTLS>False</BDIEnableTLS>
<BDISearchBase1>ou=people,dc=cisco,dc=com</BDISearchBase1>
<BDIUserAccountName>uid</BDIUserAccountName>
<BDIBaseFilter>(&amp;(objectClass=inetOrgPerson)</BDIBaseFilter>
<BDIPredictiveSearchFilter>uid</BDIPredictiveSearchFilter>
<BDIConnectionUsername>cn=administrator,dc=cisco,dc=com</BDIConnectionUsername>
<BDIConnectionPassword>password</BDIConnectionPassword>
</ディレクトリ>
フェデレーション
フェデレーションは Cisco Jabber ユーザが、異なるシステムでプロビジョニングされたユーザや
Cisco Jabber 以外のクライアント アプリケーションを使用しているユーザと通信できるようにしま
す。
ドメイン間フェデレーション
ドメイン間フェデレーションでは、エンタープライズ ドメイン内の Cisco Jabber ユーザは、他の
ドメイン内のユーザとアベイラビリティを共有し、それらのユーザにインスタント メッセージを
送信できます。
• Cisco Jabber ユーザは、他のドメインの連絡先を手動で入力する必要があります。
• Cisco Jabber では、以下とのフェデレーションがサポートされています。
◦ Microsoft Office Communications Server
◦ Microsoft Lync
◦ IBM Sametime
◦ XMPP 標準ベース環境(Google Talk など)
◦ AOL Instant Messenger
Cisco Unified Presence または Cisco Unified Communications Manager IM and Presence 上に Cisco Jabber
のドメイン間フェデレーションを設定します。 詳細については、該当するサーバのドキュメント
を参照してください。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
122
ディレクトリ ソースとの統合
ドメイン内フェデレーション
関連トピック
Integration Guide for Configuring Cisco Unified Presence Release 8.6 for Interdomain Federation
『Interdomain Federation for IM and Presence Service on Cisco Unified Communications』
ドメイン内フェデレーション
ドメイン内フェデレーションでは、同じドメイン内のユーザはアベイラビリティを共有し、Cisco
Unified Presence と Microsoft Office Communications Server、Microsoft Live Communications Server、
または他のプレゼンス サーバ間でインスタント メッセージを送信できます。
ドメイン内フェデレーションを使用すると、ユーザを別のプレゼンス サーバから Cisco Unified
Presence または Cisco Unified Communications IM and Presence に移行できます。 このため、プレゼ
ンス サーバ上で Cisco Jabber のドメイン内フェデレーションを設定します。 詳細については、次
のマニュアルを参照してください。
• Cisco Unified Presence:『Integration Guide for Configuring Partitioned Intradomain Federation for
Cisco Unified Presence Release 8.6 and Microsoft LCS/OCS』
• Cisco Unified Communications IM and Presence:『Partitioned Intradomain Federation for IM and
Presence Service on Cisco Unified Communications Manager』
イントラドメイン フェデレーションの設定
プレゼンス サーバでのイントラドメイン フェデレーションの設定に加えて、Cisco Jabber 設定ファ
イルでいくつかの設定が必要になる場合があります。
連絡先の検索時に連絡先を解決したり、ディレクトリから連絡先情報を取得したりするには、Cisco
Jabber で各ユーザの連絡先 ID が必要です。 Cisco Unified Presence では、Microsoft Office
Communications Server、Microsoft Live Communications Server などの他のプレゼンス サーバの形式
と常に一致するとは限らない連絡先情報を解決するために特定の形式を使用します。
手順
ステップ 1
BDIUseSIPURIToResolveContacts パラメータの値を true に設定します。
ステップ 2
Cisco Jabber で使用する連絡先 ID が含まれている属性を指定し、連絡先情報を BDISipUri パラメー
タの値として取得します。 デフォルト値は msRTCSIP-PrimaryUserAddress です。
ステップ 3
各連絡先 ID のプレフィックスとなるテキストを BDIUriPrefix パラメータの値として設定します。
プレフィックスとは、連絡先 ID のユーザ名の前にあるテキストです。
たとえば、msRTCSIP-PrimaryUserAddress を BDISipUri の値として指定します。 ディレクト
リにおける各ユーザの msRTCSIP-PrimaryUserAddress の値は、sip:username@domain の
形式になります。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
123
ディレクトリ ソースとの統合
ドメイン内フェデレーション
次の XML スニペットに、設定の例を示します。
<Directory>
<BDIUseSIPURIToResolveContacts>true</BDIUseSIPURIToResolveContacts>
<BDISipUri>non-default-attribute</BDISipUri>
<BDIUriPrefix>sip:</BDIUriPrefix>
</Directory>
ドメイン内フェデレーションの例
このトピックでは、BDISipUri、BDIUseSIPURIToResolveContacts、および BDIUriPrefix の各パラ
メータを使用したドメイン内フェデレーションの連絡先を解決する例について説明します。
この例では、次のように設定されています。
• BDISipUri パラメータの値は msRTCSIP-PrimaryUserAddress です。
• BDIUseSIPURIToResolveContacts パラメータの値は true です。
• BDIUriPrefix パラメータの値は sip: です。
• ディレクトリには、Mary Smith という名前のユーザの msRTCSIP-PrimaryUserAddress
属性の値として sip:[email protected] が含まれています。
Cisco Jabber によるディレクトリに接続した連絡先情報の解決
1 プレゼンス サーバが [email protected] を Cisco Jabber に渡します。
2 Cisco Jabber により、sip: が [email protected] に付加されてから、ディレクトリ
へのクエリーが実行されます。
3 sip:[email protected] が msRTCSIP-PrimaryUserAddress 属性の値と一致しま
す。
4 Cisco Jabber により、Mary Smith の連絡先情報が取得されます。
Cisco Jabber による Mary Smith の検索
Cisco Jabber により、sip:[email protected] から sip: のプレフィックスが削除され、
[email protected] の連絡先 ID が取得されます。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
124
第
8
章
トラブルシューティング
• Cisco Jabber からのログの取得, 125 ページ
• Cisco AnyConnect Secure Mobility Client からのログの取得, 126 ページ
• トラブルシューティングのヒント, 126 ページ
Cisco Jabber からのログの取得
ユーザに、この手順に従って Cisco Jabber からログを送信してもらいます。
はじめる前に
• 電子メール アプリケーションがデバイスに設定されていることをユーザに確認してもらいま
す。
• 問題レポートの電子メール アドレスをユーザに送信したことを確認します。
手順
ステップ 1
Cisco Jabber にサインインできない場合は、エラー メッセージにある [問題レポートを送信(Send
Problem Report)] のリンクをタップします。
ステップ 2
Cisco Jabber にサインインできる場合は、ナビゲーション ドロワに移動して [設定(Settings)] を
タップします。
ステップ 3
[ヘルプ(Help)] で [問題レポート ツール(Problem Reporting)] をタップします。
ステップ 4
問題を再現できる場合は、[詳細ログ(Detailed Logging)] 設定をオンにして問題を再現し、問題
が発生した時間を書き留めます。
ステップ 5
[問題レポートを送信(Send Problem Report)] をタップします。
電子メール アプリケーションが起動し、新規メッセージが表示されます。このメッセージには、
すでに件名が設定され、ログ ファイルも添付されています。
ステップ 6
E メール メッセージの本文に問題の説明を入力し、システム管理者に送信します。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
125
トラブルシューティング
Cisco AnyConnect Secure Mobility Client からのログの取得
ヒント
問題が発生したおおよその時間を含めま
す。
次の作業
ユーザが問題レポートを送信した後は、[詳細ログ(Detailed Logging)] 設定は必要ありません。
過剰なバッテリの使用を防ぐために、問題の再現後はユーザが [詳細ログ(Detailed Logging)] を
オフにしたことを確認します。
Cisco AnyConnect Secure Mobility Client からのログの取得
ユーザに、この手順に従って Cisco AnyConnect Secure Mobility Client からログを送信してもらいま
す。
1 Cisco AnyConnect Secure Mobility Client のホーム画面から、[診断(Diagnostics)] をタップしま
す。
2 [デバッグ ログ(Debug Logs)] をオンにします。
3 問題の再現を試み、詳細をログに取り込みます。
4 [ログのメール送信(Email Logs)] をタップします。
5 問題を説明します。
6 [送信(Send)] をタップします。
トラブルシューティングのヒント
セットアップの問題
Cisco Unified Presence サーバの使用時に Cisco Jabber にサインインできない
問題 プレゼンス サーバとして Cisco Unified Presence を使用すると、ユーザが Cisco Jabber にサイ
ンインできません。
解決法 Cisco Unified Presence サーバ バージョン 9.0 以前では、[システム(System)] > [クラスタ
トポロジ(Cluster Topology)] > [ノードの設定(Node Configuration)] の下で、ホスト名ではな
く、IP アドレスまたは FQDN への xmpp サーバの [名前(Name)] が設定されていることを確認し
ます。
Cisco Jabber の登録が失敗する
問題 Cisco Jabber の登録が失敗またはタイムアウトします。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
126
トラブルシューティング
セットアップの問題
解決法 次のリストに、登録が失敗またはタイムアウトするという状況を引き起す可能性がある、
さまざまな原因と解決法を示します。
• ご使用のリリースの『Cisco Jabber for iPhone and iPad User Guide』にあるトラブルシューティ
ングのヒントをユーザに確認してもらいます。
• モバイルデバイスが Cisco Unified Communications Manager に到達できることを確認します。
確認するには、モバイル デバイスのブラウザを使用して [Cisco Unified CM の管理(Cisco
Unified CM Administration)] インターフェイスに接続してみます。
• 登録がエラー 503 で拒否された場合は、Cisco Jabber for iPhone and iPad の TCT/TAB デバイス
ページに移動し、[リセット(Reset)] を選択してからもう一度実行してみます。
• DNS サーバが、TFTP サーバのアドレスとして使用されている Cisco Unified Communications
Manager サーバのホスト名を解決できることを確認します。
• 「デバイス設定の取得に失敗しました(failed to get device configuration)」というエラー メッ
セージで登録が失敗する場合は、デバイス COP ファイルをインストールした後にクラスタ内
の一部の Cisco Unified Communications Manager サーバを再起動していないことを示します。
デバイス COP ファイルのインストール後に、すべての Cisco Unified Communications Manager
サーバを再起動します。
• 導入に対応できるだけの十分なライセンスを持っていることを確認します。
• Cisco Unified Communications Manager 9.1(2) 以前を使用する場合は、そのユーザのデバイス
ページで [Cisco Unified Mobile Communicator の有効化(Enable Cisco Unified Mobile
Communicator)] チェックボックスがオンになっていることを確認します。 詳細については、
ご使用のリリースの『Server Setup Guide』の「Set Up Dial Via Office for Each Device」のトピッ
クを参照してください。
• VPN を介した接続を行おうとしている場合:
◦ モバイル デバイスが Cisco Jabber とは別に内部リソースに到達できることを確認しま
す。 ファイアウォールの背後にあるイントラネットの Web ページやその他のリソース
にアクセスしてみます。
◦ Cisco Jabber 配置にディレクトリ サービスが含まれる場合は、Cisco Jabber 内からディレ
クトリにアクセスしてみます。
◦ モバイル デバイスが VPN を介して接続できない場合は、VPN 製品のプロバイダーにお
問い合わせください。
• 組織のトップ レベル ドメインを指定したことを確認します。 [Cisco Unified CM の管理(Cisco
Unified CM Administration)] インターフェイスで[システム(System)] > [エンタープライズ
パラメータ(Enterprise Parameters)] を選択します。 [クラスタ全体のドメイン設定(Clusterwide
Domain Configuration)] セクションで、組織のトップ ドメイン名(たとえば、cisco.com)を
入力したことを確認します。
関連トピック
『Cisco Jabber for iPhone and iPad End-User Guides』
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
127
トラブルシューティング
アップグレードの問題
サーバ セットアップ ガイド
デバイス アイコンが見つからない
問題 [Cisco Unified CM の管理(Cisco Unified CM Administration)] インターフェイスにデバイス
アイコンが表示されません。
解決法
次のことを試してください。
1 Tomcat サービスを再起動します。
2 ブラウザにデバイス ページを再ロードします。
3 必要に応じて、ブラウザのキャッシュをクリアします。
4 問題が解決しない場合は、Cisco Unified Communications Manager サーバを再起動します
アップグレードの問題
アップグレード後にディレクトリ検索が動作しない
問題 ユーザが以前のリリースから、このリリースにクライアントをアップグレードした後、ディ
レクトリ検索が動作しなくなります。
解決法 オンプレミス展開の場合は、jabber-config.xml ファイルを Cisco Unified Communications
Manager にアップロードし、TFTP サービスを再起動したことを確認してください。
設定ファイルが TFTP サーバで使用できることを確認するには、任意のブラウザで設定ファイル
を開きます。 通常、http://tftp_server_address:6970/jabber-config.xml の URL に
あるグローバル設定ファイルにアクセスできます。
関連トピック
クライアントの設定, (71 ページ)
デバイスの問題
Cisco Unified Presence サーバの使用時に Cisco Jabber にサインインできない
問題 プレゼンス サーバとして Cisco Unified Presence を使用すると、ユーザが Cisco Jabber にサイ
ンインできません。
解決法 Cisco Unified Presence サーバ バージョン 9.0 以前では、[システム(System)] > [クラスタ
トポロジ(Cluster Topology)] > [ノードの設定(Node Configuration)] の下で、ホスト名ではな
く、IP アドレスまたは FQDN への xmpp サーバの [名前(Name)] が設定されていることを確認し
ます。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
128
トラブルシューティング
デバイスの問題
Cisco Jabber でコールを受信できない
問題 着信コールが Cisco Jabber の実行中にいったんは着信するが、コールが切断され、モバイル
コネクトを使用してネイティブの携帯電話番号に転送される。
解決法 Cisco Unified Communications Manager で [SIP デュアル モード アラート タイマー(SIP Dual
Mode Alert Timer)] を『Server Setup Guide』の「Increase SIP Dual Mode Alert Timer Value」のトピッ
クの説明に従って設定します。
Cisco Jabber が数分間アイドル状態になると、着信 VoIP コールはボイスメールに直接送信
され、不在着信として表示されます。
問題
解決法 Cisco Unified Communications Manager で [SIP デュアル モード アラート タイマー(SIP Dual
Mode Alert Timer)] が、『Server Setup Guide』の「Increase SIP Dual Mode Alert Timer Value」のト
ピックの説明に従って設定されていることを確認します。
問題 デバイス上で PIN を所有している Cisco Jabber for iPhone and iPad のユーザは、コールがボイ
スメールに送られるまでコールに応答できません。
[無応答時の呼び出し時間(秒)(No Answer Ring Duration (seconds))] 設定の値を大きく
して、ユーザが PIN を入力する十分な時間を確保し、コールがボイスメールに送られる前に応答
できるようにします。
解決法
[無応答時の呼び出し時間(秒)(No Answer Ring Duration (seconds))] 設定を変更するには、
TCT/TAB デバイスの DN に移動し、[コール転送とコール ピックアップの設定(Call Forward and
Call Pickup Settings)] セクションの下にある設定を見つけます。
(注)
[無応答時の呼び出し時間(秒)(No Answer Ring Duration (seconds))] を増加する場合は、こ
の設定に関連する警告について、Cisco Unified Communications Manager のオンライン ヘルプで
参照してください。
関連トピック
サーバ セットアップ ガイド
コールが不適切にボイスメールに送信される
問題
コールがボイスメールに直接ルーティングされる。
Cisco Unified Communications Manager で、[モビリティ ID(Mobility Identity)] ページの
コール タイマー値を修正します。 詳細については、ご使用のリリースの『Server Setup Guide』の
「Add Mobility Identity」のトピックを参照してください。
解決法
Cisco Jabber が数分間アイドル状態になると、着信 VoIP コールはボイスメールに直接送信
され、不在着信として表示されます。
問題
解決法 Cisco Unified Communications Manager で [SIP デュアル モード アラート タイマー(SIP Dual
Mode Alert Timer)] が、ご使用のリリースの『Server Setup Guide』の「Increase SIP Dual Mode Alert
Timer Value」のトピックの説明に従って設定されていることを確認します。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
129
トラブルシューティング
デバイスの問題
関連トピック
サーバ セットアップ ガイド
モバイル ネットワークから Cisco Jabber にコールを移動できない
問題 ユーザがモバイル ネットワークから Cisco Jabber にコールを転送できません。
解決法 ユーザは、通話を Cisco Jabber からモバイル ネットワークに転送できますが、それ以外の
方向には転送できません。
モバイル デバイスに VoIP コールを送信できない
ユーザが Cisco Jabber から携帯電話番号にアクティブ VoIP コールを送信することができま
せん。
問題
解決法
次のいずれかを試してください。
• モバイル デバイスへの VoIP コールの転送にモビリティ ソフトキー方式を使用している場合
は、ユーザのモビリティ ID を設定したことを確認します。 その場合、モビリティ ID 番号が
正しい番号であり、クライアントから入力されたとおりに番号にダイヤルできることを確認
します。 ご使用のリリースの『Server Setup Guide』の「Enable Active Call Transfer from VoIP
to Mobile Network」のトピックを参照してください。
• モバイル デバイスへの VoIP コールの転送にハンドオフ DN 方式を使用している場合は、設
定が正しいことを確認します。 ご使用のリリースの『Server Setup Guide』の「Set Up Handoff
DN」のトピックを参照してください。
• クライアントを終了して内線をダイヤルすることによって、モバイル コネクトが動作するこ
とを確認します。 速いビジー シグナルが聞こえる場合は、モビリティ ID の電話番号がルー
ティング可能なフォーマットで入力されていることを確認します。
関連トピック
サーバ セットアップ ガイド
コールの音声をマージできない
問題 2 つのアクティブな VoIP コールの音声をマージすることはできません。
ユーザのデバイスのページで[メディア リソース グループ リスト(Media Resource Group
List)] が設定されていることを確認します。 詳細については、ご使用のリリースの『Server Setup
Guide』の「Create TCT/TAB Software Phone Devices」のトピックを参照してください。
解決法
関連トピック
サーバ セットアップ ガイド
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
130
トラブルシューティング
デバイスの問題
ビデオ会議を開始できない
問題 ユーザがクライアントからビデオ会議コールを開始できません。
解決法 マルチポイント コントロール ユニット(MCU)の設定が Cisco Unified Communications
Manager で正しくセットアップされていることを確認します。 詳細については、ご使用のリリー
スの『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』の「Conference Bridge setup」の
章を参照してください。
関連トピック
『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』
音声品質の問題
問題 音声品質が悪い。
ネットワーク状態が変化するため、音声品質は保証されません。 社外のネットワークの
問題はクライアントに固有のものでもなければ、本製品で制御できるものでもないため、Cisco
Technical Assistance Center(TAC)ではこれらの問題のトラブルシューティングは行いません。
解決法
それでも、次の対応を試してください。
• ユーザが取れる対処方法については、ご使用のリリースの『User Guide for Cisco Jabber for
iPhone and iPad』の「Troubleshoot」の章を参照してください。
• 社内 Wi-Fi ネットワークを音声転送に最適化する方法に関する一般的な情報については、ご
使用のリリースの Cisco Jabber for iPhone and iPad の『Release Notes』にある「Network
Requirements」の項を参照してください。
関連トピック
『Cisco Jabber for iPhone and iPad End-User Guides』
『Cisco Jabber for iPhone and iPad Release Notes』
Cisco Jabber の使用時にバッテリが通常より急速に消耗する
問題 クライアントの使用時に、デバイスのバッテリが通常より急速に消耗します。
解決法
ユーザに次を確認してもらいます。
• [詳細ログ(Detailed Logging)]:このオプションはクライアントの問題を解決するためにト
ラブルシューティング ログを収集する場合のみ、有効にします。 それ以外のときは、無効
にしてください。 クライアントで、[設定(Settings)] > [問題レポート ツール(Problem
Reporting)] をタップします。 詳細ログを無効にするには、[詳細ログ(Detailed Logging)]
スイッチをタップします。
• [弱い Wi-Fi 接続(Weak Wi-Fi connection)]:弱い Wi-Fi に接続すると、バッテリ寿命に悪影
響を与えることがあります。 より強いネットワーク シグナルのある場所にユーザに移動し
てもらいます。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
131
トラブルシューティング
検索の問題
• [VPN の使用(VPN use)]:長時間にわたる VPN の使用は、バッテリ寿命に悪影響を与える
ことがあります。
検索の問題
ディレクトリ検索ができない
ディレクトリ検索を利用できません。
問題
解決法 オンプレミス展開の場合は、次を確認してください。
• jabber-config.xml ファイルを Cisco Unified Communications Manager にアップロードし、
TFTP サービスを再起動したことを確認してください。 通常、
http://tftp_server_address:6970/jabber-config.xml の URL にあるグローバル
設定ファイルにアクセスできます。 詳細については、このマニュアルの「クライアントの設
定」のトピックを参照してください。
• jabber-config.xml ファイルの名前を変更していないことを確認します。 クライアントは別の
名前で jabber-config.xml ファイルをサポートしません。
• オンプレミス展開で Cisco Unified Communications Manager をアップグレードする場合、
jabber-config.xml ファイルが再適用されていることを確認します。
• グローバル設定ファイルでディレクトリ設定パラメータが正しく設定されていることを確認
します。 詳細については、「ディレクトリ ソースとの統合」の章を参照してください。
関連トピック
クライアントの設定, (71 ページ)
ディレクトリ ソースとの統合, (93 ページ)
発信者 ID が誤りまたは不明
一部の発信者が正しく認識されない。
問題
解決法
次の点に注意してください。
• Microsoft Active Directory でユーザを追加、またはユーザ情報を変更した場合、クライアント
の [履歴(Recents)] または [ボイスメール(Voicemail)] にある発信者 ID の修正に最大 24
時間要します。 この遅延により、パフォーマンスに影響を与える同期動作が最小限に抑えら
れます。
• 番号が、ディレクトリ ルックアップ ルールを使用する連絡先と一致しない場合、クライア
ントは Cisco Unified Communications Manager から渡された電話番号を表示し、ディレクトリ
ルックアップ ルールで変更されることはありません。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
132
トラブルシューティング
ボイスメールの問題
• ディレクトリ ルックアップ ルールに変更を加えた場合は、指定された COP ファイルを実行
し、変更内容をクライアントが使用できることを確認してから、TFTP サービスを再起動し
てください。
ボイスメールの問題
ボイスメール サーバに接続できない
問題 ユーザがボイスメールにアクセスしようとしたら、「無効な資格情報です(Invalid
credentials)」というエラーを連続して受け取りました。
何度も誤ったサインインを行ったためにユーザ アカウントがロックされていないか、ボ
イスメール サーバを調べて確認します。
解決法
ボイスメール プロンプトが切り捨てられる
ボイスメール プロンプトの最初の数秒が切り捨てられます。
問題
ユーザに音声メッセージを残すように求める音声の開始部分が切り捨てられる場合があります。
切り捨ての結果、ユーザはボイスメール プロンプトの最初の 1 ~ 2 秒を聞き取れません。
この問題を解決するには、Cisco Unity Connection のテレフォニー統合の詳細設定の [応答
後の遅延(Delay After Answer)] フィールドの値を設定します。 詳細については、『Interface
Reference Guide for Cisco Unity Connection Administration』の「Edit Advanced Settings」の項を参照し
てください。
解決法
関連トピック
Cisco Unity Connection Administration インターフェイス リファレンス ガイド リリース 8.x
Cisco AnyConnect の問題
証明書認証の失敗
問題 Cisco AnyConnect Secure Mobility Client が、証明書を使用して Cisco Adaptive Security Appliance
で認証できません。
解決法
次のことを確認してください。
• 証明書が引き続き有効であり、CA サーバによって証明書が取り消されていない。
• 認証に対して、正しい VPN 接続プロファイルを設定した。
• 証明書の [キー使用(Key Usage)] 設定を [TLS Web クライアント認証(TLS Web Client
Authentication)] に設定した。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
133
トラブルシューティング
Cisco AnyConnect の問題
関連トピック
証明書ベースの認証の設定, (31 ページ)
SCEP 登録の障害
問題 Cisco AnyConnect Secure Mobility Client が、SCEP を使用して証明書を登録できません。
解決法
次のことを確認してください。
• CA サーバは、証明書を自動的に付与するように設定されています。
• Cisco Adaptive Security Appliance と CA サーバ間のクロック スキューは、30 秒未満です。
• CA サーバの登録 URL は、VPN トンネルを介して到達可能です。
• VPN クライアント プロファイルの [自動 SCEPHost(Automatic SCEPHost)] 値が接続プロファ
イルの [グループ エイリアス(Group-Alias)] と一致しています。 たとえば、グループ エイ
リアスが certenroll に設定され、Cisco Adaptive Security Appliance アドレスが asa.example.com
の場合は、SCEP 自動ホストを asa.example.com/certenroll に設定する必要があります。
• Cisco Adaptive Security Appliance で ssl certificate-authentication interface outside port 443 コマン
ドを有効化しました。
Cisco AnyConnect Secure Mobility Client 起動時の問題
問題 Cisco Jabber が iOS デバイスで Cisco AnyConnect Secure Mobility Client を自動的に起動しませ
ん。
解決法
次のことを試してください。
• Cisco Unified Communications Manager 内でデバイスのオンデマンド VPN URL が設定されてい
ることを確認します。
• AnyConnect プロファイルのオンデマンド ドメイン リストにオンデマンド VPN URL が含ま
れていることを確認します。
• ユーザが [必要に応じて接続する(Connect if Needed)] オプションを選択したかどうかを確
認します。 場合によっては、Cisco Jabber ユーザが [必要に応じて接続する(Connect if
Needed)] オプションを使用すると問題が発生することがあります。 たとえば、Cisco Unified
Communications Manager のホスト名が社内ネットワークの外部で解決可能であれば、iOS は
VPN 接続をトリガーしません。 ユーザはコールを発信する前に Cisco AnyConnect Secure
Mobility Client を手動で起動することによって、この問題を回避できます。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
134
トラブルシューティング
Dial via Office の問題
Dial via Office の問題
Dial via Office のコールが予期せず終了する
問題 ユーザが DVO コールを発信した後にキーパッドの番号を押すと、コールが通知なく終了さ
れます。 この問題は、DVO とユーザ制御のボイスメールの無効化が有効になっていて、ユーザが
コールした相手の回線がビジーで、そのデスクフォンでボイスメールが設定されていない場合に
発生する可能性があります。
解決法
次のことを試してください。
• 後で再びコールするようにユーザに指示します。
• エンド ユーザにユーザ制御のボイスメールの無効化ではなく、タイマーベースのボイスメー
ルの無効化を設定します。 詳細については、ご使用のリリースの『Server Setup Guide』の
「Set Up Voicemail Avoidance」のトピックを参照してください。
関連トピック
サーバ セットアップ ガイド
Dial via Office のコールが接続できない
ユーザが Cisco Jabber コール オプションに [常に DVO を使用(Always use DVO)] または
[自動選択(Auto-select)] を設定したにもかかわらず、ユーザが DVO コールを発信しようとして
もコールが接続されません。
問題
解決法
次の点をチェックします。
• サポートされていないリリースの Cisco Unified Communications Manager で DVO が有効にさ
れているかどうかを確認します。 サポートされていないリリースの Cisco Unified
Communications Manager で DVO を有効にすると、エンド ユーザに DVO のコール オプショ
ンが表示されます。ユーザは DVO コールの発信を試行することはできますが、コールは接
続されません。
• ユーザが複数のデバイスにクライアントをインストールしたかどうかを確認します。 ユーザ
が 2 台目のデバイスにクライアントをインストールし、モビリティ ID 番号が 1 台目のモバ
イル デバイスに設定されている場合、ユーザの 2 台目のデバイスには着信 DVO-R コールが
表示されません。
Dial via Office のコールがボイスメールまたは代替番号から発信される
問題
解決法
ユーザのボイスメール システムまたは代替電話番号からコールを受信します。
次のことを試してください。
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
135
トラブルシューティング
Dial via Office の問題
• ユーザが DVO コールバック番号を代替番号で設定したかどうかを確認します。 代替番号と
は、ユーザがクライアントの [DVO コールバック番号(DVO Callback Number)] フィールド
に入力した、Cisco Unified Communications Manager でユーザの [モビリティ ID(Mobility
Identity)] に設定された電話番号と一致しない電話番号です。
その場合、代替電話番号の接続先に転送するようにトランク コーリング サーチ スペース
(CSS)を設定して、この問題を解決できます。詳細については、ご使用のリリースの『Server
Setup Guide』の「Enable Mobile Connect」または「Set Up Enterprise Feature Access Number」の
トピックを参照してください。
• Dial via Office コール発信時のモバイル ボイス接続が弱かったかどうかをユーザに確認しま
す。 今後の問題を回避するために、Dial via Office コールを発信する前に強いモバイル ボイ
ス接続が存在することを確認するようユーザに伝えます。
問題
代替コールバック番号の使用時に、ユーザが DVO-R コールを発信できません。
代替コールバック番号のパーティションが、発信トランク コーリング サーチ スペース
(CSS)に存在することを確認します。 詳細については、ご使用のリリースの『Server Setup Guide』
の「Enable Mobile Connect」または「Set Up Enterprise Feature Access Number」のトピックを参照し
てください。
解決法
関連トピック
サーバ セットアップ ガイド
DVO コールバックの問題
ユーザが DVO-R コールを発信した後、コールバックがモバイル デバイスに到達しない、
またはすぐに表示されなくなってユーザがコールバックに応答できません。 ユーザ向けにモバイ
ル コネクトを設定すると、ユーザはモバイル コネクト コールを受信することがあります。
問題
Cisco Unified Communications Manager で、[SIP デュアル モード アラート タイマー(SIP
Dual Mode Alert Timer)] を 5000 ミリ秒まで増やします。 問題が解決しない場合は、この値を最
大 10000 ミリ秒まで、500 ミリ秒単位で大きくしていきます。 [SIP デュアル モード アラート タ
イマー(SIP Dual Mode Alert Timer)] の値を増やす方法の詳細については、『Server Setup Guide』
の「Increase SIP Dual Mode Alert Timer Value」のトピックを参照してください。
解決法
関連トピック
サーバ セットアップ ガイド
Cisco Jabber for iPhone and iPad 9.6 インストレーション/コンフィギュレーション ガイド
136