VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよび アップグレード、リリース 5.3 初版:2015 年 04 月 17 日 シスコシステムズ合同会社 〒107-6227 東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー http://www.cisco.com/jp お問い合わせ先:シスコ コンタクトセンター 0120-092-255 (フリーコール、携帯・PHS含む) 電話受付時間:平日 10:00~12:00、13:00~17:00 http://www.cisco.com/jp/go/contactcenter/ 【注意】シスコ製品をご使用になる前に、安全上の注意( www.cisco.com/jp/go/safety_warning/ ) をご確認ください。本書は、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきま しては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更され ている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容 については米国サイトのドキュメントを参照ください。また、契約等の記述については、弊社販 売パートナー、または、弊社担当者にご確認ください。 このマニュアルに記載されている仕様および製品に関する情報は、予告なしに変更されることがあります。 このマニュアルに記載されている表現、情報、および推奨 事項は、すべて正確であると考えていますが、明示的であれ黙示的であれ、一切の保証の責任を負わないものとします。 このマニュアルに記載されている製品の使用 は、すべてユーザ側の責任になります。 対象製品のソフトウェア ライセンスおよび限定保証は、製品に添付された『Information Packet』に記載されています。 添付されていない場合には、代理店にご連絡く ださい。 The Cisco implementation of TCP header compression is an adaptation of a program developed by the University of California, Berkeley (UCB) as part of UCB's public domain version of the UNIX operating system. All rights reserved. Copyright © 1981, Regents of the University of California. ここに記載されている他のいかなる保証にもよらず、各社のすべてのマニュアルおよびソフトウェアは、障害も含めて「現状のまま」として提供されます。 シスコお よびこれら各社は、商品性の保証、特定目的への準拠の保証、および権利を侵害しないことに関する保証、あるいは取引過程、使用、取引慣行によって発生する保証 をはじめとする、明示されたまたは黙示された一切の保証の責任を負わないものとします。 いかなる場合においても、シスコおよびその供給者は、このマニュアルの使用または使用できないことによって発生する利益の損失やデータの損傷をはじめとする、 間接的、派生的、偶発的、あるいは特殊な損害について、あらゆる可能性がシスコまたはその供給者に知らされていても、それらに対する責任を一切負わないものと します。 このマニュアルで使用している IP アドレスおよび電話番号は、実際のアドレスおよび電話番号を示すものではありません。 マニュアル内の例、コマンド出力、ネット ワーク トポロジ図、およびその他の図は、説明のみを目的として使用されています。 説明の中に実際のアドレスおよび電話番号が使用されていたとしても、それは意 図的なものではなく、偶然の一致によるものです。 Cisco and the Cisco logo are trademarks or registered trademarks of Cisco and/or its affiliates in the U.S. and other countries. To view a list of Cisco trademarks, go to this URL: http:// www.cisco.com/go/trademarks. Third-party trademarks mentioned are the property of their respective owners. The use of the word partner does not imply a partnership relationship between Cisco and any other company. (1110R) © 2015 Cisco Systems, Inc. All rights reserved. 目次 はじめに v 対象読者 v 表記法 vi 関連資料 vii マニュアルに関するフィードバック viii マニュアルの入手方法およびテクニカル サポート viii 概要 1 Cisco UCS Director について 1 機能と利点 2 物理的および仮想的な管理機能 4 POODLE の脆弱性 5 Cisco UCS Director for VMware vSphere について 6 前提条件 6 Single-Node 設定のシステムの最小要件 6 ライセンスについて 8 製品アクセス キーの契約履行 8 Cisco UCS Director のインストール 11 VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストール 11 Shelladmin によるネットワーク インターフェイスの設定 13 デフォルト パスワードの変更 14 ライセンスの更新 15 システム リソースの予約 15 最大パケット サイズの変更 16 Multi-Node の設定 17 Multi-Node の設定について 17 プライマリ ノード 18 VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 iii 目次 サービス ノード 18 データベース ノード 19 Multi-Node 設定のシステムの最小要件 19 小規模な Multi-Node 設定のシステムの最小要件 19 中規模な Multi-Node 設定のシステムの最小要件 21 大規模な Multi-Node 設定のシステムの最小要件 24 Multi-Node 設定のガイドラインおよび制限 26 マルチノード設定の設定手順の概要 27 インベントリ データベースの作成 28 モニタリング データベースの作成 29 プライマリ ノードの作成 29 サービス ノードの作成 30 Multi-Node 設定によるバックアップ 31 Multi-Node 設定による復元 32 スタンドアロン アプライアンスから Multi-Node 設定への移行のためのオプション 33 リリース 4.0 スタンドアロン アプライアンスを Multi-Node 設定へ移行(データ ベースの完全なバックアップ) 34 リリース 4.0 スタンドアロン アプライアンスを Multi-Node 設定へ移行(選択した データベースのバックアップ) 35 リリース 4.1 スタンドアロン アプライアンスを Multi-Node 設定へ移行(データ ベース テーブルの選択的バックアップ) 37 Cisco UCS Director の再起動 41 Cisco UCS Director の再起動 41 Cisco UCS Director のアップグレード 43 Cisco UCS Director でサポートされるアップグレード パス 43 Single Node 設定のリリース 5.3 へのアップグレード 44 Multi-Node 設定のリリース 5.3 へのアップグレード 45 ポート 47 Cisco UCS Director TCP および UDP ポートの使用 47 ポート一覧 48 VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 iv はじめに ここでは、次の項について説明します。 • 対象読者, v ページ • 表記法, vi ページ • 関連資料, vii ページ • マニュアルに関するフィードバック, viii ページ • マニュアルの入手方法およびテクニカル サポート, viii ページ 対象読者 このマニュアルは、Cisco UCS Director または を使用し、以下の少なくとも 1 つの分野において 責任と専門知識を持つデータセンター管理者を主に対象としています。 • サーバ管理 • ストレージ管理 • ネットワーク管理 • ネットワーク セキュリティ • 仮想化および仮想マシン VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 v はじめに 表記法 表記法 テキストのタイプ 用途 GUI 要素 タブの見出し、領域名、フィールドのラベルのような GUI 要素は、[GUI 要素] のように示しています。 ウィンドウ、ダイアログボックス、ウィザードのタイトルのようなメイ ン タイトルは、[メイン タイトル] のように示しています。 マニュアルのタイトル マニュアルのタイトルは、イタリック体(italic)で示しています。 TUI 要素 テキストベースのユーザ インターフェイスでは、システムによって表 示されるテキストは、courier フォントで示しています。 システム出力 システムが表示するターミナル セッションおよび情報は、courier フォントで示しています。 CLI コマンド CLI コマンドのキーワードは、ボールド体(bold)で示しています。 CLI コマンド内の変数は、イタリック体(italic)で示しています。 [] 角カッコの中の要素は、省略可能です。 {x | y | z} どれか 1 つを選択しなければならない必須キーワードは、波カッコで囲 み、縦棒で区切って示しています。 [x | y | z] どれか 1 つを選択できる省略可能なキーワードは、角カッコで囲み、縦 棒で区切って示しています。 string 引用符を付けない一組の文字。 string の前後には引用符を使用しませ ん。引用符を使用すると、その引用符も含めて string とみなされます。 <> パスワードのように出力されない文字は、山カッコで囲んで示していま す。 [] システム プロンプトに対するデフォルトの応答は、角カッコで囲んで 示しています。 !、# コードの先頭に感嘆符(!)またはポンド記号(#)がある場合には、コ メント行であることを示します。 VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 vi はじめに 関連資料 (注) 「注釈」です。 役立つ情報や、このマニュアル以外の参照資料などを紹介しています。 ヒント 「問題解決に役立つ情報」です。 ヒントには、トラブルシューティングや操作方法ではなく、 ワンポイントアドバイスと同様に知っておくと役立つ情報が記述される場合もあります。 注意 「要注意」の意味です。 機器の損傷またはデータ損失を予防するための注意事項が記述され ています。 ワンポイント アドバイス 「時間の節約に役立つ操作」です。 ここに紹介している方法で作業を行うと、時間を短縮で きます。 警告 安全上の重要事項 「危険」の意味です。 人身事故を予防するための注意事項が記述されています。 機器の取り 扱い作業を行うときは、電気回路の危険性に注意し、一般的な事故防止対策に留意してくださ い。 警告の各国語版については、各警告文の末尾に提示されている番号をもとに、この機器 に付属している各国語で記述された安全上の警告を参照してください。 これらの注意事項を保存しておいてください。 関連資料 『Cisco UCS Director Documentation Roadmap』 Cisco UCS Director の資料の詳細なリストについては、次の URL にある『『Cisco UCS Director Documentation Roadmap』』を参照してください:http://www.cisco.com/en/US/docs/unified_computing/ ucs/ucs-director/doc-roadmap/b_UCSDirectorDocRoadmap.html。 『Cisco UCS Documentation Roadmaps』 すべての B シリーズ マニュアルの一覧については、http://www.cisco.com/go/unifiedcomputing/ b-series-doc で入手できる『Cisco UCS B-Series Servers Documentation Roadmap』を参照してくださ い。 すべての C シリーズ マニュアルの一覧については、http://www.cisco.com/go/unifiedcomputing/ c-series-doc で入手できる『Cisco UCS C-Series Servers Documentation Roadmap』を参照してくださ い。 VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 vii はじめに マニュアルに関するフィードバック (注) 『Cisco UCS B-Series Servers Documentation Roadmap』には Cisco UCS Manager および Cisco UCS Central のドキュメントのリンクが含まれています。 『Cisco UCS C-Series Servers Documentation Roadmap』には Cisco Integrated Management Controller のドキュメントのリンクが含まれていま す。 マニュアルに関するフィードバック このマニュアルに関する技術的なフィードバック、または誤りや記載もれなどお気づきの点がご ざいましたら、HTML ドキュメント内のフィードバック フォームよりご連絡ください。 ご協力を よろしくお願いいたします。 マニュアルの入手方法およびテクニカル サポート マニュアルの入手、Cisco Bug Search Tool(BST)の使用、サービス要求の送信、追加情報の収集 の詳細については、『What's New in Cisco Product Documentation』を参照してください。このドキュ メントは、http://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/general/whatsnew/whatsnew.html から入手できます。 『What's New in Cisco Product Documentation』では、シスコの新規および改訂版の技術マニュアル の一覧を、RSS フィードとして購読できます。また、リーダー アプリケーションを使用して、コ ンテンツをデスクトップに配信することもできます。 RSS フィードは無料のサービスです。 VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 viii 第 1 章 概要 この章は、次の項で構成されています。 • Cisco UCS Director について, 1 ページ • Cisco UCS Director for VMware vSphere について, 6 ページ • 前提条件, 6 ページ • Single-Node 設定のシステムの最小要件, 6 ページ • ライセンスについて, 8 ページ Cisco UCS Director について Cisco UCS Director は、シスコおよびシスコ以外の多岐にわたるデータ インフラストラクチャ コ ンポーネントと、Cisco UCS および Cisco Nexus プラットフォームに基づく業界をリードするコン バージドインフラストラクチャソリューションに対する、安全性に非常に優れたエンドツーエン ドの管理、オーケストレーション、および自動化のためのソリューションです。 サポート対象の インフラストラクチャ コンポーネントとソリューションの完全なリストについては、『Cisco UCS Director Compatibility Matrix』を参照してください。 Cisco UCS Director は、次の標準テンプレートを使用する 64 ビットのアプライアンスです。 • Open Virtualization Format(OVF)for VMware vSphere • Virtual Hard Disk(VHD)for Microsoft Hyper-V Cisco UCS Director を介した管理 Cisco UCS Director は、Cisco UCS を通じてコンピューティング層およびネットワーク層の統合を 拡張し、データセンターインフラストラクチャコンポーネントの包括的な可視性と管理をユーザ に提供します。 サポート対象のシスコとシスコ以外のコンポーネントの設定、管理およびモニタ のために Cisco UCS Director を使用できます。 実行できるタスクには次のものがあります。 VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 1 概要 機能と利点 • すべての Cisco UCS サーバおよびコンピューティング アプリケーションを対象にした、サー ビス プロファイルとテンプレートの作成、複製、および導入 • コンバージド インフラストラクチャにおける組織の使用状況、トレンドおよび容量の継続的 なモニタリング。 たとえば、すべてのデータセンター間の仮想マシン(VM)の使用率を示 すヒート マップを表示できます。 • 一貫したリピート可能な方法によるコンバージド インフラストラクチャへの容量の導入や追 加 • Cisco UCS ドメインや Cisco Nexus ネットワーク デバイスなどの、データセンター コンポー ネントの管理、監視、報告。 • 物理インフラストラクチャへのサービスを追加するための仮想サービス カタログの拡張。 • 非仮想化ワークロードで動作する仮想化ワークロードに対応するための安全なマルチテナン ト環境の管理。 Cisco UCS Director による自動化とオーケストレーション Cisco UCS Director を使用することで、自動化サービスを提供するワークフローを構築し、その ワークフローを発行してオンデマンド方式でサービスをユーザに拡大することができます。 社内 の他の専門家と協力して、単純または複雑なプロビジョニングと設定のプロセスを自動化するた めのポリシーの作成と Cisco UCS Director ワークフローの構築を迅速かつ容易に行うことができま す。 一度構築および検証された後は、これらのワークフローは誰が実行しても常に同じように実行で きます。経験豊富なデータセンター管理者がそれらを実行したり、または、ロールベースアクセ スコントロールを実行してユーザや顧客が必要に応じてセルフサービスベースでワークフローを 実行できるようにすることができます。 Cisco UCS Director を使用して、サポート対象のシスコおよびシスコ以外のさまざまなハードウェ アおよびソフトウェアのデータセンター コンポーネント間で多岐にわたるタスクおよび使用例を 自動化できます。 自動化できる使用例には以下のものがありますが、これらに限定されません。 • VM のプロビジョニングとライフサイクル管理 • ネットワーク リソースの設定とライフサイクル管理 • ストレージ リソースの設定とライフサイクル管理 • テナント オンボーディングとインフラストラクチャの設定 • アプリケーション インフラストラクチャのプロビジョニング • セルフサービス カタログと VM プロビジョニング • オペレーティング システムのインストールを含むベアメタル サーバのプロビジョニング 機能と利点 Cisco UCS Director の機能と利点を以下に示します。 VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 2 概要 機能と利点 機能 利点 中央管理 • 管理者に物理、仮想、ベアメタル環境全体のシステムをモニタ リング、プロビジョニング、管理する単一インターフェイスを 提供 • 統合型ダッシュボード、レポート、ヒート マップを提供し、ト ラブルシューティングとパフォーマンスのボトルネックを削減 セルフサービス カタログ • エンドユーザが IT の規定したポリシーやガバナンスに沿って、 新しいインフラストラクチャ インスタンスの発注および導入が 可能 適応型のプロビジョニン グ 動的な容量管理 • リアルタイムで利用可能な機能、内部ポリシー、アプリケーショ ン ワークロード要件を使用して、リソースの可用性を最適化 • 継続的なモニタリングにより、リアルタイムでインフラストラ クチャ使用率を示し、キャパシティ プランニングと管理を改善 • 使用率の低いリソースや使用率の高いリソースを特定 複数のハイパーバイザの サポート • VMware ESX、ESXi、Microsoft Hyper-V、Red Hat の各ハイパー コンピューティングの管 理 • 物理、仮想、ベアメタルの各サーバおよびブレードをモニタリ バイザをサポート ング、管理、プロビジョニング • エンド ユーザがスナップショットを介して仮想マシンのライフ サイクル管理とビジネス継続性を実現可能 • 管理者にサーバ使用率のトレンド分析を提供 ネットワーク管理 • 物理スイッチ、仮想スイッチ、動的ネットワーク トポロジをポ リシーベースでプロビジョニング • 管理者が VLAN、仮想ネットワーク インターフェイス カード (vNIC)、ポート グループ、ポート プロファイル、IP および動 的ホスト制御プロトコル(DHCP)割り当て、アクセス コント ロール リスト(ACL)を、複数のネットワーク デバイスにわ たって設定可能 VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 3 概要 物理的および仮想的な管理機能 機能 利点 ストレージの管理 • ファイラ、仮想ファイラ(vFiler)、論理ユニット番号(LUN)、 ボリュームをポリシーベースでプロビジョニングおよび管理可 能 • 統合ダッシュボードにより、管理者が組織的な使用状況、トレ ンド、キャパシティ分析の詳細を包括的に可視性可能 Cisco CloudGenie • Apple の iPad と iPhone、および Android デバイスによるモバイル 管理を提供 • モバイル セルフサービス プロビジョニング、仮想マシン管理、 および管理ダッシュボードの表示をサポート 物理的および仮想的な管理機能 物理サーバの管理 • 設定と変更の検出および収集 • 物理サーバのモニタリングと管理 • ポリシーベースでのサーバ プロビジョニ ングの実行 • ブレードの電力管理 • サーバ ライフサイクルの管理 • サーバの使用傾向と容量分析の実行 • Preboot eXecution Environment(PXE)ブー 仮想コンピューティング管理 • 仮想コンピューティング環境の検出、収 集、モニタリング • ポリシーベースでのプロビジョニングと動 的リソース割り当ての実行 • ホストサーバの負荷と電力の管理 • VM ライフサイクルとスナップショットの 管理 • VM の容量とスプロール、ホストの使用率 を評価するための分析の実行 ト管理機能を使用したベアメタル プロビ ジョニングの実行 VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 4 概要 POODLE の脆弱性 物理ストレージの管理 • ストレージ ファイラの検出、収集、モニ タリング • ポリシーベースでの vFiler プロビジョニン グの実行 • ボリュームのプロビジョニングとマッピン グ 仮想ストレージの管理 • vFiler のストレージおよびストレージ プー ルの検出、収集、モニタリング • シックおよびシン クライアントを対象と したポリシーベースでのストレージ プロ ビジョニングの実行 • 新しいデータ ストアの作成と仮想デバイ • 論理ユニット番号(LUN)と iGroup イン スタンスの作成とマッピング • SAN ゾーン管理の実行 • Network-Attached Storage(NAS)および SAN ベースのストレージのモニタリング と管理 ス コンテキスト(VDC)へのマッピング • VM へのディスクの追加とサイズ調整 • 組織でのストレージ使用率のモニタリング と管理 • 仮想ストレージの傾向と容量分析の実行 • ストレージ実装のベスト プラクティスと 推奨事項 物理ネットワークの管理 • 物理ネットワーク要素の検出、収集、モニ タリング • 複数のスイッチ間のプロビジョニング VLAN • ネットワーク デバイスに対するアクセス コントロール リスト(ACL)の設定 • ストレージ ネットワークの設定 • 動的ネットワーク トポロジの実装 仮想ネットワークの管理 • VM へのネットワークの追加 • IP および DHCP 割り当てによるポリシー ベースでのプロビジョニングの実行 • VLAN およびプライベート VLAN に対す る仮想ネットワークインターフェイスカー ド(vNIC)の設定と接続 • VM のためのポート グループとポート プ ロファイルの作成 • 組織での仮想ネットワークの使用率のモニ タリング POODLE の脆弱性 POODLE の脆弱性を回避するために、TLS のみを許可するように Apache Tomcat を設定すること で、SSL バージョン 2 および SSL バージョン 3 が Cisco UCS Director ノースバウンド HTTP イン ターフェイスで無効になっています。 したがって、REST API を通じて Cisco UCS Director にアク セスするノースバウンド アプリケーションは TLS を介して接続されます。 また、ブラウザは TLS を介して Cisco UCS Director に接続されます。 詳細については、 VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 5 概要 Cisco UCS Director for VMware vSphere について http://tools.cisco.com/security/center/content/CiscoSecurityAdvisory/cisco-sa-20141015-poodle を参照し てください。 Cisco UCS Director for VMware vSphere について Cisco UCS Director は、VMware vSphere または vCenter および HyperV Manager でホストできます。 Cisco UCS Director Express for Big Data は、VMware vSphere または vCenter でホストできます。 前提条件 • VMware vSphere または vCenter のインストール • 設定されたシステム管理者権限 • VMware vSphere または vCenter ホストに導入される Cisco UCS Director Single-Node 設定のシステムの最小要件 システムの最小要件は、管理する VM の数によって異なります。 (注) 最適なパフォーマンスを実現するために、追加的に CPU リソースとメモリ リソースを予約し ます。 次の表に示す最小システム要件に加え、3000MHz 以上の CPU リソースと、4 GB 以上 の追加メモリを予約することを推奨します。 Multi-Node 設定のシステムの最小要件については、Multi-Node 設定のシステムの最小要件, (19 ページ)を参照してください。 最大 2,000 台の VM 最大 2,000 台の VM を管理する場合、Cisco UCS Director 環境は、少なくとも次の表のシステムの 最小要件を満たす必要があります。 表 1:最大 2,000 台の VM のシステムの最小要件 要素 サポートされる最小要件 vCPU 4 メモリ 8 GB ハード ディスク 100 GB VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 6 概要 Single-Node 設定のシステムの最小要件 最大 5,000 台の VM 最大 5,000 台の VM を管理する場合、Cisco UCS Director 環境は、少なくとも次の表のシステムの 最小要件および推奨設定を満たす必要があります。 表 2:最大 5,000 台の VM のシステムの最小要件 要素 サポートされる最小要件 vCPU 4 メモリ 20 GB ハード ディスク 100 GB 表 3:Cisco UCS Director サービスのメモリの推奨設定 サービス 推奨設定 ファイルの場所 パラメータ ブローカ 256 MB /opt/infra/broker/run.sh -Xms -Xmx クライアント 512 MB /opt/infra/client/run.sh -Xms -Xmx コントローラ 256 MB /opt/infra/controller/run.sh -Xms -Xmx eventmgr 512 MB /opt/infra/eventmgr/run.sh -Xms -Xmx idaccessmgr 512 MB /opt/infra/idaccessmgr/run.sh -Xms -Xmx inframgr 8 GB /opt/infra/inframgr/run.sh -Xms -Xmx Tomcat 1 GB /opt/infra/web_cloudmgr/apache-tomcat JAVA_OPTS="$JAVA_OPTS -Xmsm -Xmxm" /bin/catalina.sh 表 4:データベースの最小設定 要素 サポートされる最小設定 thread_cache_size 100 max_connections 1000 innodb_lock_wait_timeout 100 query_cache_size 128 MB innodb_buffer_pool_size 4096 MB VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 7 概要 ライセンスについて 要素 サポートされる最小設定 max_connect_errors 10000 connect_timeout 20 innodb_read_io_threads 64 innodb_write_io_threads 64 ライセンスについて Cisco UCS Director Express for Big Data では、以下の有効なライセンスを所有している必要があり ます。 • Cisco UCS Director Express for Big Data 基本ライセンス。 • Cisco UCS Director Express for Big Data サブスクリプション ライセンス。これは、Cisco UCS Director Express for Big Data 基本ラインセンスの後にインストールします。 ライセンスの取得およびインストールのプロセスは両方のライセンスで同じです。 Cisco UCS Director を使用するには、次の手順に従ってライセンスを取得する必要があります。 1 Cisco UCS Director をインストールする前に、Cisco UCS Director ライセンス キーを生成し、証 明書(製品アクセス キー)を要求します。 2 シスコのソフトウェア ライセンス サイトに製品アクセス キー(PAK)を登録します(製品ア クセス キーの契約履行, (8 ページ) を参照してください)。 3 Cisco UCS Director をインストールした後、ライセンスの更新, (15 ページ)の手順に従って、 Cisco UCS Director でライセンスを更新します。 4 ライセンスが検証されると、Cisco UCS Director の使用を開始できます。 製品アクセス キーの契約履行 はじめる前に PAK 番号が必要です。 VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 8 概要 製品アクセス キーの契約履行 手順 ステップ 1 シスコのソフトウェア ライセンス Web サイトに移動します。 ステップ 2 [製品ライセンスの登録] ページが表示されたら、トレーニングを受けるか、または [製品ライセン スの登録を続ける] をクリックします。 ステップ 3 [製品ライセンスの登録] ページの [PAK またはトークンからの新規ライセンスの取得] をクリック します。 ステップ 4 [契約を履行する単一 PAK またはトークンの入力] フィールドに PAK 番号を入力します。 ステップ 5 [単一 PAK/トークンの契約履行] をクリックします。 ステップ 6 PAK を登録するために、[ライセンス情報] でその他のフィールドに情報を入力します。 ステップ 7 名前 説明 [組織名] 組織名。 [サイトの連絡先の名前] サイトの連絡先の名前。 [組織の番地] 組織の番地。 [市区町村] 市区町村名。 [州/都道府県] 州/都道府県。 [郵便番号] 郵便番号。 [国] 国名。 [キーの発行] をクリックします。 ライセンス契約した機能が表示され、デジタル ライセンス契約書と zip 圧縮のライセンス ファイ ルが、ユーザ指定の電子メール アドレスに電子メールの添付として送信されます。 VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 9 概要 製品アクセス キーの契約履行 VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 10 第 2 章 Cisco UCS Director のインストール この章は、次の内容で構成されています。 • VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストール, 11 ページ • Shelladmin によるネットワーク インターフェイスの設定, 13 ページ • デフォルト パスワードの変更, 14 ページ • ライセンスの更新, 15 ページ • システム リソースの予約, 15 ページ • 最大パケット サイズの変更, 16 ページ VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストール はじめる前に VMware vSphere または vCenter に接続するには、管理者権限が必要です。 (注) DHCP を使用しない場合、IP アドレス、サブネット マスク、デフォルト ゲートウェイの情報 が必要です。 OVF 導入ウィザードは、IPV4 のみサポートします。 IPV6 が必要な場合は、OVF を導入し、 shell-admin オプションを使用して IPv6 を設定できます。 OVF 導入には VMware vCenter を使用することを推奨します。 VMware vCenter のバージョン 5.x 以降がサポートされます。 VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 11 Cisco UCS Director のインストール VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストール 手順 ステップ 1 VMware vSphere クライアントにログインします。 ステップ 2 [ナビゲーション(Navigation)] ペインで、Cisco UCS Director を導入する [データセンター(Data Center)] を選択します。 ステップ 3 [ファイル] > [OVFテンプレートの導入] を選択します。 [OVFテンプレートの導入] ウィンドウが表示されます。 ステップ 4 [ソース] ペインで、次のいずれかの手順で OVF ソース ロケーションを選択します。 • ロケーションを参照し、ファイルを選択して [開く] をクリックします。 • ローカル エリア ネットワーク上の URL から導入します。 FQDN(完全修飾ドメイン名)を IP アドレスまたはドメイン名に置き換えて、[次へ] をクリックします。 ステップ 5 [OVFテンプレートの詳細] ペインで、詳細情報を確認して [次へ] をクリックします。 ステップ 6 [エンド ユーザ ライセンス契約] ペインで、ライセンス契約を参照して、[同意する] をクリックし ます。 [次へ] をクリックします。 ステップ 7 [名前とロケーション] ウィンドウで、次を実行します。 a) (任意) [名前] フィールドで VM 名を編集します。 b) [在庫場所(Inventory Location)] 領域から、Cisco UCS Director が導入されている在庫場所を選 択し、[次へ(Next)] をクリックします。 (注) 前のステップでデータセンターを選択した場合、オプション b は使用できませ ん。 ステップ 8 [ホスト/クラスタ] ペインで必要なホスト、クラスタ、またはリソース プールを選択して、[次へ] をクリックします。 ステップ 9 [ストレージ(Storage)] ペインで、Cisco UCS Director VM ファイルを保存するロケーションを選 択して、[次へ(Next)] をクリックします。 ステップ 10 [ディスク形式] ペインで、次のいずれかのオプション ボタンを選択して、[次へ] をクリックしま す。 • [シンプロビジョニング形式]:データをディスクに書き込むときに、必要に応じてストレー ジを割り当てます。 • [シックプロビジョニング(Lazy Zeroed)形式]:シック形式ですぐにストレージを割り当て ます。 • [シックプロビジョニング(Eager Zeroed)形式]:シック形式でストレージを割り当てます。 このオプションを使用してディスクを作成する場合、時間がかかることがあります。 ステップ 11 [ネットワーク マッピング] ペインで、該当するネットワークを選択して [次へ] をクリックしま す。 ステップ 12 [プロパティ(Properties)] ペインで、次の情報を入力し、[次へ(Next)] をクリックします。 • ルート パスワード VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 12 Cisco UCS Director のインストール Shelladmin によるネットワーク インターフェイスの設定 • Shelladmin パスワード • 管理 IP アドレス • 管理 IP サブネット マスク • ゲートウェイIP アドレス 管理 IP アドレスと管理 IP サブネット マスクは 0.0.0.0 に設定され、デフォルトで DHCP を使用し ます。 ルート パスワードとシェル管理者パスワードが設定されていない場合、デフォルト値が使用され ます。 ステップ 13 [完了前の確認] ペインで、選択されたオプションを確認して、[完了] をクリックします。 ステップ 14 VM で性能を発揮できるだけの十分な vCPU とメモリがあることを確認します。 ステップ 15 VM の電源をオンにします。 (注) [完了前の確認(Ready to Complete)] ペインの [導入後に電源オン(Power on after deployment)] チェック ボックスがオンになっている場合、アプライアンスは導入後に 自動的に電源がオンになります。 ステップ 16 1 と入力してパーソナリティ オプションから [Cisco UCS Director(デフォルト)(Cisco UCS Director (Default))] を選択し、Enter を押します。 オプションを選択しないで Enter を押すと、デフォルトのパーソナリティ [Cisco UCS Director(デ フォルト)(Cisco UCS Director (Default))] が適用されます。 ステップ 17 アプライアンスが起動したら、表示されている IP アドレスCisco UCS Directorを、サポートされて いる Web ブラウザに転送し、[ログイン] ページにアクセスします。 ステップ 18 [ログイン] ページでは、ユーザ名の admin とログイン パスワードの admin を入力します。 (注) この初回のログインの後、admin パスワードを変更しま す。 Shelladmin によるネットワーク インターフェイスの設定 この手順は任意です。 手順 ステップ 1 次のクレデンシャルで Cisco UCS Director VM コンソールにログインします。 a) ユーザ:shelladmin b) パスワード:changeme shelladmin にログイン済みでデフォルト パスワードを変更している場合は、上記パスワードの代 わりにその新しいパスワードを使用します。 VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 13 Cisco UCS Director のインストール デフォルト パスワードの変更 ログイン後に [shelladminパスワードの変更] を選択してデフォルト パスワードを変更できま す。 ステップ 2 [ネットワークインターフェイスの設定] を選択します。 ステップ 3 Do you want to Configure static IP [y/n] プロンプトで、次のどちらかを入力しま す。 • DHCP が有効である場合、D を入力します(IP アドレスが自動的に割り当てられます)。 • スタティック IP を設定するには、S を入力してから、次のプロンプトで設定するインター フェイスを選択します。その後 IPv4 または IPV 6 を選択するオプションが表示されます。 続いて、選択されたインターフェイスと IP のバージョンの確認が行われます。[Y] を選択し て続行します。 次の詳細を入力します。 ◦ IP アドレス ◦ ネットマスク ◦ ゲートウェイ ◦ DNS Server 1 ◦ DNS Server 2 ステップ 4 プロンプトが表示されたら、承諾します。 デフォルト パスワードの変更 手順 ステップ 1 [管理(Administration)] をクリックして、[ユーザとグループ(Users and Groups)] を選択します。 ステップ 2 [ログインユーザ(Login Users)] ペインで管理ユーザを右クリックします。 ステップ 3 [パスワードの変更] ダイアログボックスで新しいパスワードを入力し、もう一度確認のためにパ スワードを入力します。 ステップ 4 [保存] をクリックします。 VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 14 Cisco UCS Director のインストール ライセンスの更新 ライセンスの更新 はじめる前に 圧縮されたライセンス ファイルを電子メールで受け取った場合は、展開して .lic ファイルをロー カル マシンに保存します。 手順 ステップ 1 [管理(Administration)] > [ライセンス(License)] の順に選択します。 ステップ 2 [ライセンスキー(License Keys)] タブをクリックします。 ステップ 3 [ライセンスの更新(Update License)] をクリックします。 ステップ 4 [ライセンスの更新(Update License)] ダイアログボックスで、次の操作を実行します。 • .lic ファイルをアップロードするには、[参照(Browse)] をクリックして基本ライセンス の .lic ファイルへ移動し、.lic ファイルを選択して [アップロード(Upload)] をクリッ クします。 ステップ 5 [送信] をクリックします。 ライセンス ファイルが処理され、更新が正常に行われたことを示すメッセージが表示されます。 システム リソースの予約 最適なパフォーマンスを実現するため、「シングルノード設定のシステムの最小要件」に記載さ れている最小システム要件よりも多いシステム リソースを Cisco UCS Director のために予約する ことを推奨します。 (注) システム リソースの予約方法についての詳細は、VMWare のマニュアルを参照してください。 VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 15 Cisco UCS Director のインストール 最大パケット サイズの変更 手順 ステップ 1 VMware vCenter にログインします。 ステップ 2 Cisco UCS Director の VM を選択します。 ステップ 3 VM をシャットダウンします。 ステップ 4 VMware vCenter で [リソース割り当て] タブをクリックして現在のリソース割り当てを表示し、[編 集] をクリックします。 ステップ 5 [仮想マシン プロパティ] ペインで、リソースを選択して新しい値を入力することで、リソース割 り当てを編集します。 ステップ 6 新しいリソース割り当てが設定されたことを確認します。 最大パケット サイズの変更 Cisco UCS Director データベース クエリのデフォルトの最大パケット(クエリ)サイズは 4 MB で す。 より大きいサイズが 1 つ以上のポッドで必要となる場合は、最大パケット サイズの設定を 100 MB に増やすことをお勧めします。 たとえば、大きいオープン オートメーション モジュール のインポートには、通常、より大きいパケット サイズが必要となります。 (注) Multi-Node の設定の場合は、この設定をインベントリ データベース ノードとモニタリング データベース ノードで実行します。 手順 ステップ 1 shelladmin で、[Root でログイン] を選択して、Cisco UCS Director にログインします。 ステップ 2 /etc フォルダに移動します。 ステップ 3 my.cnf ファイルを開き、max_allowed_packet パラメータを探します。 ステップ 4 max_allowed_packet パラメータの値を max_allowed_packet=100M に変更します。 ステップ 5 my.cnf ファイルを保存します。 ステップ 6 shelladmin で、次のように、すべてのノードの Cisco UCS Director サービスを停止して再開します。 a) [サービスの停止] を選択します。 b) すべてのサービスが停止していることを確認するには、[サービスのステータスを表示] を選 択します。 c) ノードのすべてのサービスが停止した後、[サービスの開始] を選択します。 VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 16 第 3 章 Multi-Node の設定 この章は、次の内容で構成されています。 • Multi-Node の設定について, 17 ページ • Multi-Node 設定のシステムの最小要件, 19 ページ • Multi-Node 設定のガイドラインおよび制限, 26 ページ • マルチノード設定の設定手順の概要, 27 ページ • インベントリ データベースの作成, 28 ページ • モニタリング データベースの作成, 29 ページ • プライマリ ノードの作成, 29 ページ • サービス ノードの作成, 30 ページ • Multi-Node 設定によるバックアップ, 31 ページ • Multi-Node 設定による復元, 32 ページ • スタンドアロン アプライアンスから Multi-Node 設定への移行のためのオプション, 33 ペー ジ Multi-Node の設定について Multi-Node 設定がサポートされるのは、64 ビット オペレーティング システムの Cisco UCS Director のみです。 Multi-Node 設定では、Cisco UCS Director をスケーリングして、Cisco UCS Director を 単独でインストールした場合よりも、さらに多くの VM に対応できます。 ここでは、次のノード を設定します。 • 1 つのプライマリ ノード • 1 つ以上のサービス ノード • 1 つのモニタリング データベース VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 17 Multi-Node の設定 プライマリ ノード • 1 つのインベントリ データベース (注) Multi-Node の設定では、ライセンスはプライマリ ノードにのみインストールする必要があり ます。 Multi-Node 設定は、インベントリ データの収集などのシステム タスクの処理を、プライマリ ノー ドから 1 つ以上のサービス ノードへオフロードしてスケーラビリティを向上させます。 システム タスクは 1 つ以上のサービス ノードに割り当てることができます。 システム タスクの処理のス ケーリング方法は、ノードの数によって異なります。 ノード プールはサービス ノードをグループ化し、複数のサービス ノードにシステム タスクを割 り当てられるようにします。 これにより、どのサービス ノードまたはサービス ノード グループ がどのシステム タスクを実行するかを制御できます。 1 つのノード プールに複数のサービス ノー ドがあり、システムタスクを実行する必要があるときに、いずれかのサービスノードがビジーで ある場合、Cisco UCS Director では、ラウンドロビン割り当てを使用して、システム タスクを処理 するサービス ノードを決定します。 サービス ノードがすべてビジーの場合、プライマリ ノード にシステム タスクを実行させることができます。 ただし、システム タスクに対してそのようなレベルの制御が必要ない場合は、デフォルトのタス ク ポリシーを使用して、すべてのサービス ノードをデフォルトのノード プールに追加できます。 すべてのシステムタスクはデフォルトのタスクポリシーにすでに割り当てられており、システム タスクを処理するサービス ノードはラウンドロビン割り当てを使用して決定されます。 一部の重要なタスクがプライマリ ノードによってのみ処理されるようにする場合は、ローカル実 行ポリシーに割り当てることができます。 プライマリ ノードとサービス ノードの設定方法、およびシステム タスクの割り当て方法につい ての詳細は、『Cisco UCS Director Administration Guide』を参照してください。 プライマリ ノード Multi-Node 設定では、プライマリ ノードは 1 つのみです。 このプライマリ ノードには、Cisco UCS Director のライセンスがあります。 プライマリ ノードには、処理対象としてサービス ノードにオフロードできるシステム タスクの 一覧に加え、ノード プールとサービス ノードの設定もあります。 サービス ノード Multi-Node 設定では、1 つ以上のサービス ノードを設定できます。 Multi-Node 設定のサービス ノード数は、Cisco UCS Director で設定および管理するデバイスと VM の数によって異なります。 VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 18 Multi-Node の設定 データベース ノード データベース ノード インベントリ データベースとモニタリング データベースは、Cisco UCS Director MySQL データ ベースから作成されます。 Cisco UCS Director が収集するデータは、これら 2 つのデータベース間 で分配されます。 マルチノード設定では、経時的に非常に重くなるデータベース上の収集データ を別のデータベースに分離します。 インベントリ データベース マルチノード設定では、1 つのインベントリ データベースのみ使用できます。 このデータベース には次のデータが含まれます。 • 物理アカウントと仮想アカウント、およびそれに関連するインベントリ データ • Cisco UCS Director のすべてのサポートされる機能の通常動作で使用されるデータ モニタリング データベース マルチノード設定では、1 つのモニタリング データベースのみ使用できます。 このデータベース には、集計や傾向レポートなど、Cisco UCS Director が履歴の計算に使用するデータが含まれま す。 モニタリング データベースのパラメータは、Cisco UCS Director で設定および管理するデバイスと VM の数によって異なります。 Multi-Node 設定のシステムの最小要件 Multi-Node 設定のシステムの最小要件は、Cisco UCS Director でサポートが必要な VM の数によっ て異なります。 次の表に、サポートされる VM の数を導入サイズごとに示します。 導入サイズ サポートされる VM の数 小規模 5,000 ~ 10,000 中規模 10,000 ~ 20,000 大規模 20,000 ~ 50,000 小規模な Multi-Node 設定のシステムの最小要件 小規模な Multi-Node 設定でサポートする VM 数は、5,000 から 10,000 です。 この導入では次の ノードが含まれるようにしてください。 • 1 つのプライマリ ノード VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 19 Multi-Node の設定 小規模な Multi-Node 設定のシステムの最小要件 • 2 つのサービス ノード • 1 つのインベントリ データベース • 1 つのモニタリング データベース (注) 最適なパフォーマンスを実現するために、追加的に CPU リソースとメモリ リソースを予約し ます。 プライマリ ノードおよびサービス ノードのそれぞれの最小要件 要素 サポートされる最小要件 vCPU 4 メモリ 16 GB ハード ディスク 100 GB インベントリ データベースの最小要件 要素 サポートされる最小要件 vCPU 4 メモリ 30 GB ハード ディスク 100 GB(SSD タイプ ストレージ) モニタリング データベースの最小要件 要素 サポートされる最小要件 vCPU 4 メモリ 30 GB ハード ディスク 100 GB(SSD タイプ ストレージ) VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 20 Multi-Node の設定 中規模な Multi-Node 設定のシステムの最小要件 プライマリ ノードとサービス ノードでの Cisco UCS Director サービスのメモリの最小設定 サービス 推奨設定 ファイルの場所 パラメータ ブローカ 512 MB /opt/infra/broker/run.sh -Xms -Xmx クライアント 512 MB /opt/infra/client/run.sh -Xms -Xmx コントローラ 512 MB /opt/infra/controller/run.sh -Xms -Xmx eventmgr 512 MB /opt/infra/eventmgr/run.sh -Xms -Xmx idaccessmgr 512 MB /opt/infra/idaccessmgr/run.sh -Xms -Xmx inframgr 8 GB /opt/infra/inframgr/run.sh -Xms -Xmx Tomcat 2 GB /opt/infra/web_cloudmgr/apache-tomcat JAVA_OPTS="$JAVA_OPTS -Xmsm -Xmxm" /bin/catalina.sh インベントリ データベースとモニタリング データベースの最小設定 コンポーネント サポートされる最小設定 thread_cache_size 1000 max_connections 1000 innodb_lock_wait_timeout 100 query_cache_size 128 MB innodb_buffer_pool_size 24576 MB max_connect_errors 10,000 connect_timeout 20 innodb_read_io_threads 64 innodb_write_io_threads 64 中規模な Multi-Node 設定のシステムの最小要件 中規模な Multi-Node 設定でサポートする VM の数は 10,000 から 20,000 です。 この導入では次の ノードが含まれるようにしてください。 VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 21 Multi-Node の設定 中規模な Multi-Node 設定のシステムの最小要件 • 1 つのプライマリ ノード • 3 つのサービス ノード • 1 つのインベントリ データベース • 1 つのモニタリング データベース (注) 最適なパフォーマンスを実現するために、追加的に CPU リソースとメモリ リソースを予約し ます。 プライマリ ノードおよびサービス ノードのそれぞれの最小要件 要素 サポートされる最小要件 vCPU 8 メモリ 30 GB ハード ディスク 100 GB インベントリ データベースの最小要件 要素 サポートされる最小要件 vCPU 8 メモリ 60 GB ハード ディスク 100 GB(SSD タイプ ストレージ) モニタリング データベースの最小要件 要素 サポートされる最小要件 vCPU 8 メモリ 60 GB ハード ディスク 100 GB(SSD タイプ ストレージ) VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 22 Multi-Node の設定 中規模な Multi-Node 設定のシステムの最小要件 プライマリ ノードとサービス ノードでの Cisco UCS Director サービスのメモリの最小設定 サービス 推奨設定 ファイルの場所 パラメータ ブローカ 1 GB /opt/infra/broker/run.sh -Xms -Xmx クライアント 1 GB /opt/infra/client/run.sh -Xms -Xmx コントローラ 1 GB /opt/infra/controller/run.sh -Xms -Xmx eventmgr 256 MB /opt/infra/eventmgr/run.sh -Xms -Xmx idaccessmgr 1 GB /opt/infra/idaccessmgr/run.sh -Xms -Xmx inframgr 12 GB /opt/infra/inframgr/run.sh -Xms -Xmx Tomcat 4 GB /opt/infra/web_cloudmgr/apache-tomcat JAVA_OPTS="$JAVA_OPTS -Xmsm -Xmxm" /bin/catalina.sh インベントリ データベースの最小設定 コンポーネント サポートされる最小設定 thread_cache_size 2000 max_connections 2000 innodb_lock_wait_timeout 100 query_cache_size 128 MB innodb_buffer_pool_size 43,008 MB max_connect_errors 10,000 connect_timeout 20 innodb_read_io_threads 64 innodb_write_io_threads 64 モニタリング データベースの最小設定 コンポーネント サポートされる最小設定 thread_cache_size 2000 VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 23 Multi-Node の設定 大規模な Multi-Node 設定のシステムの最小要件 コンポーネント サポートされる最小設定 max_connections 2000 innodb_lock_wait_timeout 100 query_cache_size 128 MB innodb_buffer_pool_size 43,008 MB max_connect_errors 10,000 connect_timeout 20 innodb_read_io_threads 64 innodb_write_io_threads 64 大規模な Multi-Node 設定のシステムの最小要件 大規模な Multi-Node 設定でサポートする VM 数は、20,000 から 50,000 です。 この導入では次の ノードが含まれるようにしてください。 • 1 つのプライマリ ノード • 6 つのサービス ノード • 1 つのインベントリ データベース • 1 つのモニタリング データベース (注) 最適なパフォーマンスを実現するために、追加的に CPU リソースとメモリ リソースを予約し ます。 プライマリ ノードおよびサービス ノードのそれぞれの最小要件 要素 サポートされる最小要件 vCPU 8 メモリ 60 GB ハード ディスク 100 GB VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 24 Multi-Node の設定 大規模な Multi-Node 設定のシステムの最小要件 インベントリ データベースの最小要件 要素 サポートされる最小要件 vCPU 8 メモリ 120 GB ハード ディスク 200 GB(SSD タイプ ストレージ) モニタリング データベースの最小要件 要素 サポートされる最小要件 vCPU 8 メモリ 120 GB ハード ディスク 600 GB(SSD タイプ ストレージ) プライマリ ノードとサービス ノードでの Cisco UCS Director サービスのメモリの最小設定 サービス 推奨設定 ファイルの場所 パラメータ ブローカ 2 GB /opt/infra/broker/run.sh -Xms -Xmx クライアント 2 GB /opt/infra/client/run.sh -Xms -Xmx コントローラ 2 GB /opt/infra/controller/run.sh -Xms -Xmx eventmgr 256 MB /opt/infra/eventmgr/run.sh -Xms -Xmx idaccessmgr 2 GB /opt/infra/idaccessmgr/run.sh -Xms -Xmx inframgr 24 GB /opt/infra/inframgr/run.sh -Xms -Xmx Tomcat 8 GB /opt/infra/web_cloudmgr/apache-tomcat JAVA_OPTS="$JAVA_OPTS -Xmsm -Xmxm" /bin/catalina.sh インベントリ データベースの最小設定 コンポーネント サポートされる最小設定 thread_cache_size 4000 VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 25 Multi-Node の設定 Multi-Node 設定のガイドラインおよび制限 コンポーネント サポートされる最小設定 max_connections 4000 innodb_lock_wait_timeout 100 query_cache_size 128 MB innodb_buffer_pool_size 86,016 MB max_connect_errors 10,000 connect_timeout 20 innodb_read_io_threads 64 innodb_write_io_threads 64 モニタリング データベースの最小設定 コンポーネント サポートされる最小設定 thread_cache_size 4000 max_connections 4000 innodb_lock_wait_timeout 100 query_cache_size 128 MB innodb_buffer_pool_size 86,016 MB max_connect_errors 10,000 connect_timeout 20 innodb_read_io_threads 64 innodb_write_io_threads 64 Multi-Node 設定のガイドラインおよび制限 Multi-Node 設定を Cisco UCS Director に対して設定する前に、次の点を考慮してください。 • Multi-Node 設定がサポートされるのは、64 ビット オペレーティング システムの Cisco UCS Director のみです。 VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 26 Multi-Node の設定 マルチノード設定の設定手順の概要 • Multi-Node 設定では、プライマリ ノードは 1 つのみです。 • ほとんどのノードのタイプは後から再設定できないので、ノードのロケーションと IP アドレ スを慎重に計画する必要があります。 再設定できるのは、プライマリ ノードとしてのサー ビス ノードのみです。 ノードのタイプに他の変更を加えることはできません。 たとえば、 プライマリ ノードをサービス ノードとして再設定したり、インベントリ データベース ノー ドをモニタリング データベース ノードとして再設定することはできません。 • ライセンスはプライマリ ノードにのみインストールします。 • ノードの設定後に、サービス ノード、インベントリ データベース ノード、モニタリング データベース ノードに関して shelladmin で利用できる操作の一覧が変更されます。 マルチノード設定の設定手順の概要 この手順では、マルチノード設定の大まかな設定手順の概要を示します。 (注) マルチノード設定は慎重に計画してください。 サービス ノードからプライマリ ノードへの変 更のみ可能です。 他のタイプのノードは設定後に変更できません。 たとえば、プライマリ ノードをサービス ノードとして、またはインベントリ データベース ノードをモニタリング データベース ノードとして再設定することはできません。 手順 ステップ 1 Multi-Node 設定の各ノードに Cisco UCS Director VM を導入します。 VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストール, (11 ページ)を参照してください。 たとえば、マルチノード設定に 1 つのプライマリ ノード、1 つのインベントリ データベース、1 つのモニタリング データベース、および 3 つのサービス ノードが含まれる場合、6 つの Cisco UCS Director VM を展開します。 ステップ 2 Cisco UCS Director shelladmin で、次の順にノードを設定します。 1 インベントリ データベースの作成, (28 ページ) 2 モニタリング データベースの作成, (29 ページ) 3 プライマリ ノードの作成, (29 ページ) 4 サービス ノードの作成, (30 ページ) (注) ステップ 3 インベントリ データベースとモニタリング データベースを作成してから、プライマリ ノードとサービス ノードを設定する必要があります。 プライマリ ノードに指定する Cisco UCS Director ノードでライセンス ファイルを更新します。 他のノードではライセンス ファイルを更新する必要はありません。 ライセンスの更新, (15 ページ)を参照してください。 VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 27 Multi-Node の設定 インベントリ データベースの作成 ステップ 4 プライマリノードの Cisco UCS Director で、システム タスクを次のように設定します。 a) 1 つ以上のノード プールを作成するか(システム タスクの割り当てをサービス ノード別に制 御する必要がある場合)、デフォルトのノード プールを受け入れます。 b) 1 つ以上のシステム タスク ポリシーを作成するか(システム タスクの割り当てをサービス ノー ド別に制御する必要がある場合)、デフォルトのタスク ポリシーを受け入れます。 c) サービス ノードを設定します。 d) プライマリ ノードを設定します。 e) システム タスクの割り当てをサービス ノード別に制御する必要がある場合は、システム タス クをシステム ポリシーに割り当てます。 『Cisco UCS Director Administration Guide』を参照してください。 インベントリ データベースの作成 手順 ステップ 1 インベントリ データベース ノード上で Cisco UCS Director shelladmin にログインします。 ステップ 2 [Cisco UCS Directorシェル] メニューから [マルチノード設定の設定] を選択し、Enter を押します。 ステップ 3 メニューから [インベントリデータベースの設定] を選択し、Enter を押します。 ステップ 4 プロンプトが表示されたら、Enter を押して続行します。 ステップ 5 インベントリ データベースのサービスが稼働していることを確認するために、[サービスステー タスの表示] を選択して Enter を押します。 次の行が表示されます。 2838 ? 3172 ? 00:00:00 mysqld_safe 3-02:51:38 mysqld shelladmin に戻ると、メニュー オプションがインベントリ データベース ノードで使用できるオプ ションに変更されます。 VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 28 Multi-Node の設定 モニタリング データベースの作成 モニタリング データベースの作成 手順 ステップ 1 モニタリング データベース ノード上で Cisco UCS Director shelladmin にログインします。 ステップ 2 [Cisco UCS Directorシェル] メニューから [マルチノード設定の設定] を選択し、Enter を押します。 ステップ 3 メニューから [モニタリングデータベースの設定] を選択し、Enter を押します。 ステップ 4 プロンプトが表示されたら、Enter を押して続行します。 ステップ 5 モニタリング データベースのサービスが稼働していることを確認するために、[サービスステー タスの表示] を選択して Enter を押します。 次の行が表示されます。 2838 ? 3172 ? 00:00:00 mysqld_safe 3-02:51:38 mysqld shelladmin に戻ると、メニュー オプションがモニタリング データベース ノードで使用できるオプ ションに変更されます。 プライマリ ノードの作成 はじめる前に プライマリ ノードを作成する前に、インベントリ データベースとモニタリング データベースを 稼働しておく必要があります。 (注) プライマリ データベースでデーモンを実行しないでください。 手順 ステップ 1 プライマリ ノード上で Cisco UCS Director shelladmin にログインします。 ステップ 2 [Cisco UCS Directorシェル] メニューから [マルチノード設定の設定] を選択し、Enter を押します。 ステップ 3 メニューから [プライマリノードの設定] を選択し、Enter を押します。 ステップ 4 [インベントリ DB IP の指定] プロンプトで、インベントリ データベースの Cisco UCS Director VM に割り当てられている IP アドレスを入力します。 このステップで、VM がインベントリ データベースのプライマリ ノードとして登録されます。 VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 29 Multi-Node の設定 サービス ノードの作成 ステップ 5 [モニタリング DB IP の指定] プロンプトで、モニタリング データベースの Cisco UCS Director VM に割り当てられている IP アドレスを入力します。 このステップで、VM がモニタリング データベースのプライマリ ノードとして登録されます。 ステップ 6 プロンプトが表示されたら、Enter を押して続行します。 ステップ 7 プライマリ ノードのサービスが稼働していることを確認するために、[サービスステータスの表 示] を選択して Enter を押します。 次の行が表示されます。 Service ---------broker controller eventmgr client idaccessmgr inframgr TOMCAT websock Status ---------RUNNING RUNNING RUNNING RUNNING RUNNING RUNNING RUNNING RUNNING PID ----25677 25715 25749 25808 25854 25911 25967 26009 Node Type : primary Inventory DB( 172.29.109.135:3306 ) status Monitor DB( 172.29.109.144:3306 ) status : UP Press return to continue ... : UP shelladmin に戻ると、メニュー オプションがプライマリ ノードで使用できるオプションに変更さ れます。 サービス ノードの作成 はじめる前に プライマリ ノードを作成する前に、インベントリ データベースとモニタリング データベースを 稼働しておく必要があります。 手順 ステップ 1 サービス ノード上で Cisco UCS Director shelladmin にログインします。 ステップ 2 [Cisco UCS Directorシェル(Cisco UCS Director Shell)] メニューから [マルチノード設定の設定 (Configure Multi-Node Setup)] を選択し、Enter を押します。 ステップ 3 メニューから [サービスノードの設定(Configure Service Node)] を選択し、Enter を押します。 ステップ 4 [インベントリDB IPの指定(Provide Inventory DB IP)] プロンプトで、インベントリ データベー スの Cisco UCS Director VM に割り当てられている IP アドレスを入力します。 VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 30 Multi-Node の設定 Multi-Node 設定によるバックアップ このステップで、VM がインベントリ データベースのサービス ノードとして登録されます。 ステップ 5 [モニタリングDB IPの指定(Provide Monitoring DB IP)] プロンプトで、モニタリング データベー スの Cisco UCS Director VM に割り当てられている IP アドレスを入力します。 このステップで、VM がモニタリング データベースのサービス ノードとして登録されます。 ステップ 6 プロンプトが表示されたら、Enter を押して続行します。 ステップ 7 サービス ノードのサービスが稼働していることを確認するために、[サービスステータスの表示 (Display Services Status)] を選択して Enter を押します。 次の行が表示されます。 Service ---------broker controller eventmgr client idaccessmgr inframgr TOMCAT websock Status ---------RUNNING RUNNING RUNNING RUNNING RUNNING RUNNING RUNNING RUNNING PID ----25677 25715 25749 25808 25854 25911 25967 26009 Node Type : service Inventory DB( 172.29.109.135:3306 ) status Monitor DB( 172.29.109.144:3306 ) status : UP Press return to continue ... : UP shelladmin に戻ると、メニュー オプションがサービス ノードで使用できるオプションに変更され ます。 ステップ 8 すべてのサービス ノードに対してこの手順を繰り返します。 Multi-Node 設定によるバックアップ Multi-Node 設定のバックアップに必要な手順の概要を以下に示します。 バックアップ手順を開始するには、最初にシスコサービスを停止することが必要です。この操作 は、モニタリングデータベースとインベントリデータベースを使用する前に実行する必要があり ます。次に、データベースをバックアップします。この後、プライマリノードからサービスを再 起動します。 はじめる前に データベースをバックアップするには、FTP サーバを使用します。この場合、以下の情報が必要 となります。 • FTP サーバのアカウントと IP アドレス VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 31 Multi-Node の設定 Multi-Node 設定による復元 • FTP サーバのログイン クレデンシャル • バックアップ ファイル名 手順 ステップ 1 プライマリ ノードとサービス ノードの両方でサービスをシャット ダウンします。 シェルのオプ ション 3 [サービスの停止(Stop Services)] を使用します。 ステップ 2 モニタリングデータベースをバックアップします。シェルの[データベースのバックアップ(Backup Database)] オプションを使用します。 ステップ 3 インベントリデータベースをバックアップします。シェルの[データベースのバックアップ(Backup Database)] オプションを使用します。 ステップ 4 サービスを開始します(最初にサービス ノード、続けてプライマリ ノードの順)。 シェルのオ プション 4 [サービスの開始(Start Services)] を使用します。 Multi-Node 設定による復元 Multi-Node 設定の復元に必要な手順の概要を以下に示します。 復元手順を開始するには、最初にシスコサービスを停止することが必要です。この操作は、モニ タリング データベースとインベントリ データベースを使用する前に実行する必要があります。 次に、データベースを復元します。この後、プライマリ ノードからサービスを再起動します。 はじめる前に データベースを復元するには、FTP サーバを使用します。この場合、以下の情報が必要となりま す。 • FTP サーバのアカウントと IP アドレス • FTP サーバのログイン クレデンシャル • バックアップ ファイル名 VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 32 Multi-Node の設定 スタンドアロン アプライアンスから Multi-Node 設定への移行のためのオプション 手順 ステップ 1 プライマリ ノードとサービス ノードの両方でサービスをシャット ダウンします。 シェルのオプ ション 3 [サービスの停止(Stop Services)] を使用します。 ステップ 2 モニタリング データベースを復元します。 シェルの [データベースの復元(Restore Database)] オ プションを使用します。 ステップ 3 インベントリ データベースを復元します。 シェルの [データベースの復元(Restore Database)] オ プションを使用します。 ステップ 4 サービスを開始します(最初にサービス ノード、続けてプライマリ ノードの順)。 シェルのオ プション 4 [サービスの開始(Start Services)] を使用します。 スタンドアロン アプライアンスから Multi-Node 設定への 移行のためのオプション スタンドアロン アプライアンスから Multi-Node 設定へ移行する前に、Multi-Node 設定に関する要 件への対応と設定がすべて完了している必要があります。 作業を進める前に、実装する予定の Multi-Node 設定に関する要件と手順を参照してください。 以前のリリースの Cisco UCS Director スタンドアロン アプライアンスから現行リリースの Multi-Node 設定への移行のサポートに関する最新情報については、最新のリリース ノートと ReadMe ファイ ルを参照してください。 以前の一部のリリースから現行リリースへの、Single Node から Multi-Node の移行はサポートされていない可能性があります。 サポート対象の移行パスの詳細については、 「#unique_43」の章を参照してください。 (注) Multi-Node 設定への移行とデータベースのバックアップを行う前に、Cisco UCS Director リリー ス 4.0 以上 へアップグレードしてください。 Cisco UCS Director スタンドアロン アプライアンスを Multi-Node 設定へ移行する場合には、次の いずれかのオプションを選択できます。 • Cisco UCS Director リリース 4.0 のデータベース全体のバックアップを、Cisco UCS Director リ リース 4.1(モニタリング データベースおよびインベントリ データベースのノード)へ復元 します。 このオプションは、shelladmin で実行可能なデータベースのバックアップおよび復 元と同様のものです。 • インベントリ データベースとモニタリング データベースを分けて、Cisco UCS Director リリー ス 4.0 からデータベースをバックアップします。 このオプションを選んだ場合、選択した データベース テーブルのみがバックアップされ、モニタリング データベースとインベント リ データベースに復元されます。 このオプションでは、/opt/infra のカスタム スクリプ トを実行する必要があります。 VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 33 Multi-Node の設定 リリース 4.0 スタンドアロン アプライアンスを Multi-Node 設定へ移行(データベースの完全なバックアッ プ) • カスタム スクリプトを使用するバックアップを 2 回(インベントリ データベースのバック アップに 1 回、モニタ データベースのバックアップに 1 回)実行します。 バックアップさ れたデータベースには、ノード タイプに対して選択的に作成されたテーブルが含まれます。 その後バックアップ アプライアンス ファイルを該当するノードにコピーし、カスタム スク リプトを再実行します。 ただしこの時点では、インベントリ ノードとモニタ ノードごとに スクリプトを実行します。 これらのオプションについての手順については、以降で詳しく説明します。 リリース 4.0 スタンドアロン アプライアンスを Multi-Node 設定へ移行 (データベースの完全なバックアップ) この手順はすべてのデータベース テーブルをインベントリ データベースとモニタリング データ ベースに復元します。 はじめる前に データベースのバックアップと復元を実行するには、クレデンシャルが有効になっている FTP サーバが必要です。 手順 ステップ 1 shelladmin で、[パッチの適用] オプションを使用して Cisco UCS Director リリース 4.0 スタンドア ロン アプライアンスを Cisco UCS Director リリース 4.1 にアップグレードします。 詳細については、次の説明を参照してください。 • Cisco Unified Infrastructure Controller 3.x 32 ビットから Cisco UCS Director リリース 4.1 64 ビッ トへのアップグレード • Cisco UCS Director リリース 4.0 からリリース 4.1 へのアップグレード ステップ 2 shelladmin で [データベースのバックアップ] を選択して、アップグレードした Cisco UCS Director のデータベースの完全なバックアップを行います。 ステップ 3 Multi-Node 設定の各ノードに Cisco UCS Director VM を導入します。 たとえば、プライマリ ノード、インベントリ データベース、モニタリング データベース、およ び 3 つのサービス ノードで Multi-Node 設定を行う場合、Cisco UCS Director VM は 6 つ導入しま す。 ステップ 4 shelladmin で、次の順にノードを設定します。 1 インベントリ データベースの作成, (28 ページ) 2 モニタリング データベースの作成, (29 ページ) 3 プライマリ ノードの作成, (29 ページ) 4 サービス ノードの作成, (30 ページ) VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 34 Multi-Node の設定 リリース 4.0 スタンドアロン アプライアンスを Multi-Node 設定へ移行(選択したデータベースのバック アップ) (注) インベントリ データベースおよびモニタリング データベースのノードは、プライマリ ノードやサービス ノードを設定する前に作成し起動する必要があります。 ステップ 5 shelladmin で、[サービスの停止] を選択し、Cisco UCS Director サービスを停止します。 ステップ 6 [データベースの復元] を選択し、ステップ 2 で作成したデータベース バックアップをインポー トし復元します。 ステップ 7 プロンプトが表示されたら、[サービスの開始] を選択して Cisco UCS Director サービスを開始し ます。 プライマリ ノードにログイン後は、Cisco UCS Director リリース 4.0 スタンドアロン アプライアン スのデータベースのすべてのデータが利用可能になります。 リリース 4.0 スタンドアロン アプライアンスを Multi-Node 設定へ移行 (選択したデータベースのバックアップ) この手順では、インベントリデータベースとモニタリングデータベースそれぞれに必要なデータ ベース テーブルのみを選択して、バックアップし復元します。 はじめる前に データベースのバックアップと復元を実行するには、クレデンシャルが有効になっている FTP サーバが必要です。 手順 ステップ 1 shelladmin で、[パッチの適用] オプションを使用して Cisco UCS Director リリース 4.0 スタンドア ロン アプライアンスを Cisco UCS Director リリース 4.1 にアップグレードします。 詳細については、次の説明を参照してください。 • Cisco Unified Infrastructure Controller 3.x 32 ビットから Cisco UCS Director リリース 4.1 64 ビッ トへのアップグレード • Cisco UCS Director リリース 4.0 からリリース 4.1 へのアップグレード ステップ 2 shelladmin で、[Root でログイン] を選択し、アップグレードした Cisco UCS Director にログイン します。 ステップ 3 インベントリ データベースに必要なデータベース テーブルを次のようにバックアップします。 a) /opt/infra フォルダにアクセスします。 cd /opt/infra VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 35 Multi-Node の設定 リリース 4.0 スタンドアロン アプライアンスを Multi-Node 設定へ移行(選択したデータベースのバック アップ) b) Infra から、dbInfraBackupRestore.sh スクリプトを実行します。 # ./dbInfraBackupRestore.sh backup このスクリプトは、インベントリ データベースに必要なテーブルのデータベース バックアッ プを行います。 c) スクリプトを実行後に、/tmp フォルダにある infra_database_backup.tar.gz という名 前の出力ファイルを確認します。 ステップ 4 モニタリング データベースに必要なデータベース テーブルを次のようにバックアップします。 a) /opt/infra フォルダにアクセスします。 cd /opt/infra b) Infra から、dbMonitoringBackupRestore.sh スクリプトを実行します。 # ./dbMonitoringBackupRestore.sh backup このスクリプトは、モニタリング データベースに必要なテーブルのデータベース バックアッ プを行います。 c) スクリプトを実行後に、/tmp フォルダにある monitoring_database_backup.tar.gz と いう名前の出力ファイルを確認します。 ステップ 5 Multi-Node 設定の各ノードに Cisco UCS Director VM を導入します。 たとえば、プライマリ ノード、インベントリ データベース、モニタリング データベース、およ び 3 つのサービス ノードで Multi-Node 設定を行う場合、Cisco UCS Director VM は 6 つ導入しま す。 ステップ 6 shelladmin で、次の順にノードを設定します。 1 インベントリ データベースの作成, (28 ページ) 2 モニタリング データベースの作成, (29 ページ) 3 プライマリ ノードの作成, (29 ページ) 4 サービス ノードの作成, (30 ページ) (注) インベントリ データベースおよびモニタリング データベースのノードは、プライマリ ノードやサービス ノードを設定する前に作成し起動する必要があります。 ステップ 7 shelladmin で、[サービスの停止] を選択して、プライマリ ノードおよびすべてのサービス ノード の Cisco UCS Director サービスを停止します。 ステップ 8 次のように、インベントリ データベースにデータベースを復元します。 a) infra_database_backup.tar.gz をインベントリ データベースをホストするノードの /tmp フォルダにコピーします。 VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 36 Multi-Node の設定 リリース 4.1 スタンドアロン アプライアンスを Multi-Node 設定へ移行(データベース テーブルの選択的 バックアップ) b) インベントリ データベース ノードで /opt/infra フォルダにアクセスします。 cd /opt/infra c) Infra から、dbInfraBackupRestore.sh スクリプトを実行します。 # ./dbInfraBackupRestore.sh restore このスクリプトにより、/tmp フォルダのバックアップ ファイルからデータベース バックアッ プが復元されます。 ステップ 9 次のように、モニタリング データベースにデータベースを復元します。 a) monitoring_database_backup.tar.gz をモニタリング データベースをホストするノー ドの /tmp フォルダにコピーします。 b) /opt/infra フォルダにアクセスします。 cd /opt/infra c) Infra から、dbMonitoringBackupRestore.sh スクリプトを実行します。 # ./dbMonitoringBackupRestore.sh restore このスクリプトにより、/tmp フォルダのバックアップ ファイルからデータベース バックアッ プが復元されます。 ステップ 10 プライマリ ノードおよびすべてのサービス ノードで [サービスの開始] を選択して、Cisco UCS Director サービスを開始します。 プライマリ ノードにログイン後は、Cisco UCS Director リリース 4.0 スタンドアロン アプライアン スのデータベースのすべてのデータが利用可能になります。 リリース 4.1 スタンドアロン アプライアンスを Multi-Node 設定へ移行 (データベース テーブルの選択的バックアップ) Multi-Node 設定への移行を実行するには、バックアップでカスタム スクリプトを 2 回(インベン トリ データベースとモニタ データベースに対してそれぞれ 1 回ずつ)実行します。 バックアッ プされたデータベースには、ノード タイプに対して選択的に作成されたテーブルが含まれます。 Multi-Node 設定を復元するには、バックアップされたアプライアンス ファイルを該当のノードに コピーし、インベントリ ノードとモニタ ノードでそれぞれカスタム スクリプトをもう一度実行 します。 Steps for Backup and Restore for Standalone Multi node The DB backup step involves executing custom script which needs to be VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 37 Multi-Node の設定 リリース 4.1 スタンドアロン アプライアンスを Multi-Node 設定へ移行(データベース テーブルの選択的 バックアップ) executed twice, one for Inventory DB and other for Monitor DB. The backed up DB will have selective tables that are relevant to the node type. DB Backup 1st DB Backup for Inventory Node - Login as root user cd /opt/infra From Infra execute the dbInfraBackupRestore.sh as shown below #. /dbInfraBackupRestore.sh backup This script will take a backup with necessary tables for inventory node. Once the script is executed, check for the output file in /tmp folder with name as infra_database_backup.tar.gz - 2nd DB Backup for Monitor Node - Login as root user cd /opt/infra From Infra execute the dbMonitoringBackupRestore.sh as shown below #. / dbMonitoringBackupRestore.sh backup This script will take a backup with necessary tables for monitor node. Once the script is executed, check for the output file in /tmp folder with name as monitoring_database_backup.tar.gz DB Restore Stop services on Primary Node & Service Node. In case of more than one Services nodes, Stop services on all the nodes. To restore the DB on Inventory and Monitor node, user needs to copy the backed up file from backup appliance to the relevant node. After the files are placed on the nodes, user needs to execute the custom script again. But this time the script needs to be executed individually in each node (Inventory and Monitor nodes). - 1st DB Restore for Inventory Node - Login as root user Copy the backup file (infra_database_backup.tar.gz) from the backup appliance to /tmp folder in the Inventory node appliance. In the Inventory node appliance cd /opt/infra From Infra execute the dbInfraBackupRestore.sh as shown below #. /dbInfraBackupRestore.sh restore This script will restore the DB from backup file (infra_database_backup.tar.gz) placed in /tmp folder. - 2nd DB Restore for Monitor Node - Login as root user Copy the backup file (monitoring_database_backup.tar.gz) from the backup appliance to /tmp folder in the Monitor node appliance. In the Monitor node appliance cd /opt/infra From Infra execute the dbMonitoringBackupRestore.sh as shown below #. / dbMonitoringBackupRestore.sh restore This script will restore the DB from backup file (monitoring_database_backup.tar.gz) placed in /tmp folder. はじめる前に 手順 ステップ 1 インベントリ ノードでデータベース バックアップを開始します。 a) root ユーザとしてログインします。 b) cd /opt/infra VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 38 Multi-Node の設定 リリース 4.1 スタンドアロン アプライアンスを Multi-Node 設定へ移行(データベース テーブルの選択的 バックアップ) c) infra から、次に示すように dbInfraBackupRestore.sh スクリプトを実行します。 #. /dbInfraBackupRestore.sh backup このスクリプトは、インベントリ ノードに必要なテーブルのバックアップを作成します。 d) スクリプトの実行後に、/tmp フォルダ内で出力ファイルを確認します。出力ファイルには infra_database_backup.tar.gz のような名前が付いています。 実際のファイル名は異なります。 これは、説明の目的で使用する名前です。 ステップ 2 引き続きモニタ ノードでデータベース バックアップを実行します。 a) root ユーザとしてログインします。 b) cd /opt/infra c) infra から、次に示すように dbMonitoringBackupRestore.sh を実行します。 #. / dbMonitoringBackupRestore.sh backup このスクリプトは、モニタ ノードに必要なテーブルのバックアップを作成します。 d) スクリプトの実行後に、/tmp フォルダ内で出力ファイルを確認します。出力ファイルには monitoring_database_backup.tar.gz のような名前が付いています。 トラブルシューティングのヒント これでデータベースのバックアップ手順が完了しました。 次に、インベントリ ノードとモニタ ノードでそれぞれデータベースを復元します。この作業では、バックアップアプライアンスから 該当するノードに各バックアップファイルをコピーする操作を行います。ファイルがノードに配 置されたら、スクリプトをもう一度実行します。 ただしこの時点では、各ノード(インベントリ ノードとモニタ ノード)でスクリプトを個別に実行します。 ステップ 3 サービスを停止し、データベース復元プロセスを開始します。 a) プライマリ ノードのサービスを停止します。 b) サービス ノードのサービスを停止します。 複数のサービス ノードがある場合は、すべてのノー ドのサービスを停止します。 ステップ 4 インベントリ ノードとモニタ ノードでそれぞれデータベースを復元します。 a) バックアップ アプライアンスから該当するノードに各バックアップ ファイルをコピーします。 b) ファイルがノードに配置されたら、スクリプトをもう一度実行します。 ただしこの時点では、 各ノード(インベントリ ノードとモニタ ノード)でスクリプトを個別に実行します。 ステップ 5 最初にインベントリ ノードでデータベース復元プロセスを開始します。 a) root ユーザとしてログインします。 b) バックアップ アプライアンスからインベントリ ノード アプライアンスの /tmp フォルダに、 バックアップ ファイル infra_database_backup.tar.gz をコピーします。 c) インベントリ ノード アプライアンスで cd /opt/infra を使用します。 d) infra から、次に示すように dbInfraBackupRestore.sh スクリプトを実行します。 #. /dbInfraBackupRestore.sh restore このスクリプトは、/tmp フォルダに配置されたバックアップ ファイル infra_database_backup.tar.gz からデータベースを復元します。 ステップ 6 引き続きモニタ ノードでデータベース復元プロセスを実行します。 a) root ユーザとしてログインします。 VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 39 Multi-Node の設定 リリース 4.1 スタンドアロン アプライアンスを Multi-Node 設定へ移行(データベース テーブルの選択的 バックアップ) b) バックアップ アプライアンスからモニタ ノード アプライアンスの /tmp フォルダに、バック アップ ファイル monitoring_database_backup.tar.gz をコピーします。 c) モニタ ノード アプライアンスで cd /opt/infra を使用します。 d) infra から、次に示すように dbMonitoringBackupRestore.sh スクリプトを実行します。 #. / dbMonitoringBackupRestore.sh restore このスクリプトは、/tmp フォルダに配置されたバックアップ ファイル monitoring_database_backup.tar.gz からデータベースを復元します。 次の作業 完全なテストを実施します。 VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 40 第 4 章 Cisco UCS Director の再起動 この章は、次の内容で構成されています。 • Cisco UCS Director の再起動, 41 ページ Cisco UCS Director の再起動 Cisco UCS Director のインストール後にエラーが表示された場合は、セキュア シェル(SSH)クラ イアントにログインしてスクリプトを実行し、サービスが実行されているかどうかを確認します。 手順 ステップ 1 Cisco UCS Director の IP アドレスを使用して、次のクレデンシャルでログインします。 a) ユーザ:shelladmin b) パスワード:changeme shelladmin にログイン済みでデフォルト パスワードを変更している場合は、上記パスワードの代 わりにその新しいパスワードを使用します。 ログイン後に [shelladminパスワードの変更] を選択してデフォルト パスワードを変更できま す。 ステップ 2 すべてのサービスのステータスを表示するには、[サービスのステータスを表示] を選択します。 このオプションが利用できない場合は、SSH を使用してサービスを再起動します。 ステップ 3 次のサービスが表示されることを確認します。 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. Broker Controller Eventmgr Client Idaccessmgr Inframgr Tomcat VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 41 Cisco UCS Director の再起動 Cisco UCS Director の再起動 8. Websock 9. Database (mysqld) (注) バックグラウンドで開始されるサービスは、このウィンドウに表示されませ ん。 ステップ 4 [サービスの停止] を選択します。 ステップ 5 すべてのサービスが停止していることを確認するには、[サービスのステータスを表示] を選択し ます。 ステップ 6 サービスを再起動するには、[サービスの開始] を選択します。 VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 42 第 5 章 Cisco UCS Director のアップグレード この章は、次の内容で構成されています。 • Cisco UCS Director でサポートされるアップグレード パス, 43 ページ • Single Node 設定のリリース 5.3 へのアップグレード, 44 ページ • Multi-Node 設定のリリース 5.3 へのアップグレード, 45 ページ Cisco UCS Director でサポートされるアップグレード パス Cisco UCS Director リリース 5.3 へのアップグレード パスは、ご使用中の Cisco UCS Director のバー ジョンにより異なります。 Cisco UCS Director リリース 5.3 でサポートされるアップグレード パス は、以下のとおりです。 Cisco UCS Director の前のリリースへのアップグレード方法については、該当するリリースのイン ストールとアップグレードのマニュアルを参照してください。 たとえば、リリース 3.x からアッ プグレードする必要がある場合は、最初にリリース 4.0 にアップグレードしてから、そのアップ グレード パスに従う必要があります。 現在のリリース 直接アップグレードのサポート アップグレード パス リリース 4.0.x.x いいえ 4.0 > 4.1 > 5.1 > 5.3 リリース 4.1.x.x いいえ 4.1 > 5.1 > 5.3 リリース 5.0.x.x いいえ 5.0 > 5.1 または 5.2 > 5.3 リリース 5.1.x.x はい 5.1 > 5.3 リリース 5.2.x.x はい 5.2 > 5.3 VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 43 Cisco UCS Director のアップグレード Single Node 設定のリリース 5.3 へのアップグレード Single Node 設定のリリース 5.3 へのアップグレード Cisco UCS Director リリース 5.0、5.1、または 5.2 からアップグレードするには、次の手順に従っ てください。 以前のリリースからアップグレードする必要がある場合は、Cisco UCS Director でサ ポートされるアップグレード パス, (43 ページ)を参照してください。 はじめる前に • Cisco UCS Director リリース 5.3 パッチを http://www.cisco.com からダウンロードします。 • アップグレードのインストールに使用する FTP または HTTP のサーバにソフトウェアを置き ます。 • NFS マウントがアプリケーション ストレージに使用されている場合は、パッチを適用する前 に NFS マウントを無効にします。 そうしなければ、アップグレードは失敗します。 (注) アップグレードを開始する前に、VM のスナップショットを取得しておくことをお勧めしま す。 取得しておくと、FTP サーバから既存の設定データベースをバックアップする必要はあ りません。 手順 ステップ 1 Cisco UCS Director の現在のバージョン(リリース 5.0、リリース 5.1、またはリリース 5.2)を開 始します。 ステップ 2 ShellAdmin で、[サービスの停止(Stop services)] を選択しすべてのサービスを停止します。 ステップ 3 すべてのサービスが停止していることを確認するには、[サービスのステータスを表示(Display services status)] を選択します。 ステップ 4 (任意) 必要に応じて、[データベースのバックアップ(Backup database)] を選択して Cisco UCS Director データベースをバックアップできます。 開始前に VM のスナップショットを取得した場合は、データベースをバックアップする必要はあ りません。 ステップ 5 Cisco UCS Director をリリース 5.3 にアップグレードするには、[パッチの適用(Apply patch)] を 選択します。 ステップ 6 プロンプトが表示されたら、リリース 5.3 パッチのロケーションを入力します。 ftp://username:password@hostname|IP_address/software_location_and_name ステップ 7 ダウンロードとインストールが完了するまで待ちます。 ステップ 8 プロンプトが表示されたら、[サービスの開始(Start services)] を選択してサービスを開始し、 アップグレード プロセスを完了します。 VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 44 Cisco UCS Director のアップグレード Multi-Node 設定のリリース 5.3 へのアップグレード (注) アップグレード パッチを適用して、そのインストールを完了した後、ShellAdmin の [サー ビスの開始(Start Services)] オプションを選択し、Cisco UCS Director サービスを開始/ 再開して、パッチ プロセスを完了します。 Cisco UCS Director サービスが開始し、Cisco UCS Director が使用可能になり、ログイン画面が表示され、管理ユーザが Cisco UCS Director にログインできるまで、パッチ プロセスは完了または成功したとはいえませ ん。 追加パッチの適用、データベースのバックアップ、バックアップからのデータベースの 復元など、すべての Cisco UCS Director サービスは他の shelladmin プロシージャを実行 する前に開始されている必要があります。 ステップ 9 アップグレードが完了したら、ShellAdmin で [バージョンの表示(Show Version)] を選択して、 Cisco UCS Director の現行バージョンを確認します。 Multi-Node 設定のリリース 5.3 へのアップグレード プライマリ ノードとすべてのサービス ノードで次の手順を実行します。 インベントリ データベー ス ノードまたはモニタリング データベース ノードをアップグレードする必要はありません。 Cisco UCS Director リリース 5.0、5.1、または 5.2 からアップグレードするには、次の手順に従っ てください。 以前のリリースからアップグレードする必要がある場合は、Cisco UCS Director でサ ポートされるアップグレード パス, (43 ページ)を参照してください。 はじめる前に • Cisco UCS Director リリース 5.3 パッチを http://www.cisco.com からダウンロードします。 • アップグレードのインストールに使用する FTP または HTTP のサーバにソフトウェアを置き ます。 • NFS マウントがアプリケーション ストレージに使用されている場合は、パッチを適用する前 に NFS マウントを無効にします。 そうしなければ、アップグレードは失敗します。 (注) アップグレードを開始する前に、VM のスナップショットを取得しておくことをお勧めしま す。 取得しておくと、FTP サーバから既存の設定データベースをバックアップする必要はあ りません。 VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 45 Cisco UCS Director のアップグレード Multi-Node 設定のリリース 5.3 へのアップグレード 手順 ステップ 1 Cisco UCS Director の現在のバージョン(リリース 5.0、リリース 5.1、またはリリース 5.2)のプ ライマリ ノードとサービス ノードを開始します。 ステップ 2 プライマリ ノードとすべてのサービス ノードの ShellAdmin で、[サービスの停止(Stop services)] を選択し、すべてのサービスを停止します。 ステップ 3 すべてのサービスが停止していることを確認するには、[サービスのステータスを表示(Display services status)] を選択します。 ステップ 4 (任意) 必要に応じて、インベントリ データベース ノードとモニタリング データベース ノード で [データベースのバックアップ(Backup database)] を選択して Cisco UCS Director データベー スをバックアップできます。 開始前に VM のスナップショットを取得した場合は、データベースをバックアップする必要はあ りません。 ステップ 5 プライマリ ノードとすべてのサービス ノードの ShellAdmin で [パッチの適用(Apply patch)] を 選択して、これらのノードをリリース 5.3 にアップグレードします。 ステップ 6 プロンプトが表示されたら、リリース 5.3 パッチのロケーションを入力します。 ftp://username:password@hostname|IP_address/software_location_and_name ステップ 7 ダウンロードとインストールが完了するまで待ちます。 ステップ 8 プロンプトが表示されたら、[サービスの開始(Start services)] を選択し、プライマリ ノードと すべてのサービス ノードでサービスを開始し、アップグレード プロセスを完了します。 (注) アップグレード パッチを適用して、そのインストールを完了した後、ShellAdmin の [サー ビスの開始(Start services)] オプションを選択し、プライマリ サービス ノードおよび セカンダリ サービス ノードで Cisco UCS Director サービスを開始/再開して、パッチ プ ロセスを完了します。 Cisco UCS Director サービスが開始し、Cisco UCS Director が使用 可能になり、ログイン画面が表示され、管理ユーザが Cisco UCS Director にログインで きるまで、パッチ プロセスは完了または成功したとはいえません。 追加パッチの適用、データベースのバックアップ、バックアップからのデータベースの 復元など、すべての Cisco UCS Director サービスは他の ShellAdmin プロシージャを実行 する前に開始されている必要があります。 ステップ 9 アップグレードが完了したら、ShellAdmin で [バージョンの表示(Show Version)] を選択して、 Cisco UCS Director の現行バージョンを確認します。 VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 46 付録 A ポート この付録の内容は、次のとおりです。 • Cisco UCS Director TCP および UDP ポートの使用, 47 ページ • ポート一覧, 48 ページ Cisco UCS Director TCP および UDP ポートの使用 ここでは、Cisco UCS Director が外部のアプリケーションまたはデバイスとの接続および通信に使 用する TCP ポートおよび UDP ポートの一覧を示します。 VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 47 ポート ポート一覧 次の図に、Cisco UCS Director アプライアンスと管理対象デバイス、ESX サーバ、Baremetal Agent、 PowerShell エージェント、NTP、および Active Directory 間の通信に使用するネットワーク ポート を示します。 図 1:Cisco UCS Director TCP および UDP ポートの使用 ポート一覧 デフォルト ポート プロトコル 説明 22 TCP SSH 80 UDP HTTP 443 UDP HTTPS 27000/7279/8082(管理) TCP Citrix のライセンス 2598/1494/2112/2513 TCP デスクトップの仮想デスクトップ エージェント 67/68 UDP DHCP 389/636 TCP/UDP Active Directory 3268/3269 TCP 53 TCP/UDP DNS 123 TCP/UDP NTP VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 48 ポート ポート一覧 デフォルト ポート プロトコル 説明 3306 TCP/UDP MySQL 8787/5999 TCP Cisco UCS Director + VNC 接続 3389 TCP/UDP Cisco UCS Director + RDP 接続 80/443/8080 TCP/UDP Cisco UCS Director + NetApp 接続 80/443 UDP Cisco UCS Director + UCSM 接続 80/443 UDP Cisco UCS Director + vCenter 接続 3389 TCP/UDP RDP 135/445 TCP SMB/RPC 88 TCP/UDP Kerberos 137 TCP/UDP NetBIOS 名(nbname) 138 TCP/UDP NetBIOS データグラム(nbdatagram) 139 TCP NetBIOS セッション(nbsession) 80/443 UDP Desktop Delivery Controller <--> vCenter ICA を介した 8080 TCP Desktop Delivery Controller <--> 仮想デスクトップ 1494/2598/2512/2513 TCP ユーザ(Citrix Recvr)<--> 仮想デスクトップ 389/636(LDAP ポート) TCP/UDP Desktop Delivery Controller <--> Active Directory 389/636、3268/3269、53 TCP/UDP 仮想デスクトップ <--> Active Directory + DNS 5985/5986 TCP PowerShell エージェント <-> WinRM からの Xendesktop 43891 TCP/UDP Cisco UCS Director <--> PowerShell エージェント 80/8081 TCP XenApp VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 49 ポート ポート一覧 VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストールおよびアップグレード、リリース 5.3 50
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