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VMware vSphere リリース 4.1 での Cisco UCS Director のインス
トールとアップグレード
初版:2013 年 12 月 20 日
最終更新:2014 年 02 月 26 日
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このマニュアルで使用している IP アドレスおよび電話番号は、実際のアドレスおよび電話番号を示すものではありません。 マニュアル内の例、コマンド出力、ネット
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Cisco Systems, Inc. All rights reserved.
目次
はじめに v
対象読者 v
表記法 vi
関連資料 vii
マニュアルに関するフィードバック viii
マニュアルの入手方法およびテクニカル サポート viii
概要 1
Cisco UCS Director について 1
機能と利点 2
物理的および仮想的な管理機能 4
Cisco UCS Director for VMware vSphere について 5
前提条件 5
Single-Node 設定のシステムの最小要件 5
ライセンスについて 7
製品アクセス キーの契約履行 8
Cisco UCS Director のインストール 9
VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストール 9
Shelladmin によるネットワーク インターフェイスの設定 11
デフォルト パスワードの変更 12
ライセンスの更新 12
システム リソースの予約 13
最大パケット サイズの変更 13
Multi-Node の設定 15
Multi-Node の設定について 15
プライマリ ノード 16
サービス ノード 16
VMware vSphere リリース 4.1 での Cisco UCS Director のインストールとアップグレード
OL-31079-06
iii
目次
データベース ノード 16
Multi-Node 設定のシステムの最小要件 17
小規模な Multi-Node 設定のシステムの最小要件 17
中規模な Multi-Node 設定のシステムの最小要件 19
大規模な Multi-Node 設定のシステムの最小要件 22
Multi-Node 設定のガイドラインおよび制限 24
マルチノード設定の設定手順の概要 25
インベントリ データベースの作成 26
モニタリング データベースの作成 27
プライマリ ノードの作成 27
サービス ノードの作成 28
スタンドアロン アプライアンスから Multi-Node 設定への移行のためのオプション 29
リリース 4.0 スタンドアロン アプライアンスを Multi-Node 設定へ移行(データ
ベースの完全なバックアップ) 30
リリース 4.0 スタンドアロン アプライアンスを Multi-Node 設定へ移行(選択した
データベースのバックアップ) 31
Cisco UCS Director の再起動 35
Cisco UCS Director の再起動 35
Cisco UCS Director のアップグレード 37
サポート対象のアップグレード パス 37
Cisco UCS Director リリース 4.0 からリリース 4.1 へのアップグレード 38
Cisco Unified Infrastructure Controller 3.x 32 ビットから Cisco UCS Director リリース 4.1
64 ビットへのアップグレード 39
ポート 41
ポート一覧 41
VMware vSphere リリース 4.1 での Cisco UCS Director のインストールとアップグレード
iv
OL-31079-06
はじめに
ここでは、次の項について説明します。
• 対象読者, v ページ
• 表記法, vi ページ
• 関連資料, vii ページ
• マニュアルに関するフィードバック, viii ページ
• マニュアルの入手方法およびテクニカル サポート, viii ページ
対象読者
このマニュアルは、主に、Cisco UCS Director と Cisco UCS Director Express のいずれかまたは両方
を使用し、次の 1 つ以上の分野に関する責任を持ち、それらの分野を担当するデータセンター管
理者を対象としています。
• サーバ管理
• ストレージ管理
• ネットワーク管理
• ネットワーク セキュリティ
• 仮想化および仮想マシン
VMware vSphere リリース 4.1 での Cisco UCS Director のインストールとアップグレード
OL-31079-06
v
はじめに
表記法
表記法
テキストのタイプ
用途
GUI 要素
タブの見出し、領域名、フィールドのラベルのような GUI 要素は、[GUI
要素] のように示しています。
ウィンドウ、ダイアログボックス、ウィザードのタイトルのようなメイ
ン タイトルは、[メイン タイトル] のように示しています。
マニュアルのタイトル マニュアルのタイトルは、イタリック体(italic)で示しています。
TUI 要素
テキストベースのユーザ インターフェイスでは、システムによって表
示されるテキストは、courier フォントで示しています。
システム出力
システムが表示するターミナル セッションおよび情報は、courier
フォントで示しています。
CLI コマンド
CLI コマンドのキーワードは、ボールド体(bold)で示しています。
CLI コマンド内の変数は、イタリック体(italic)で示しています。
[]
角カッコの中の要素は、省略可能です。
{x | y | z}
どれか 1 つを選択しなければならない必須キーワードは、波カッコで囲
み、縦棒で区切って示しています。
[x | y | z]
どれか 1 つを選択できる省略可能なキーワードは、角カッコで囲み、縦
棒で区切って示しています。
string
引用符を付けない一組の文字。 string の前後には引用符を使用しませ
ん。引用符を使用すると、その引用符も含めて string とみなされます。
<>
パスワードのように出力されない文字は、山カッコで囲んで示していま
す。
[]
システム プロンプトに対するデフォルトの応答は、角カッコで囲んで
示しています。
!、#
コードの先頭に感嘆符(!)またはポンド記号(#)がある場合には、コ
メント行であることを示します。
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vi
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はじめに
関連資料
(注)
「注釈」です。 役立つ情報や、このマニュアル以外の参照資料などを紹介しています。
ヒント
「問題解決に役立つ情報」です。 ヒントには、トラブルシューティングや操作方法ではなく、
ワンポイントアドバイスと同様に知っておくと役立つ情報が記述される場合もあります。
注意
「要注意」の意味です。 機器の損傷またはデータ損失を予防するための注意事項が記述され
ています。
ワンポイント アドバイス
「時間の節約に役立つ操作」です。 ここに紹介している方法で作業を行うと、時間を短縮で
きます。
警告
安全上の重要事項
「危険」の意味です。 人身事故を予防するための注意事項が記述されています。 機器の取り
扱い作業を行うときは、電気回路の危険性に注意し、一般的な事故防止対策に留意してくださ
い。 警告の各国語版については、各警告文の末尾に提示されている番号をもとに、この機器
に付属している各国語で記述された安全上の警告を参照してください。
これらの注意事項を保存しておいてください。
関連資料
『Cisco UCS Director Documentation Roadmap』
Cisco UCS Directorの資料の詳細なリストについては、次の URL にある 『Cisco UCS Director
Documentation Roadmap』 を参照してください:http://www.cisco.com/en/US/docs/unified_computing/
ucs/ucs-director/doc-roadmap/b_UCSDirectorDocRoadmap.html。
『Cisco UCS Documentation Roadmaps』
すべての B シリーズ マニュアルの一覧については、http://www.cisco.com/go/unifiedcomputing/
b-series-doc で入手できる『Cisco UCS B-Series Servers Documentation Roadmap』を参照してくださ
い。
すべての C シリーズ マニュアルの一覧については、http://www.cisco.com/go/unifiedcomputing/
c-series-doc で入手できる『Cisco UCS C-Series Servers Documentation Roadmap』を参照してくださ
い。
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vii
はじめに
マニュアルに関するフィードバック
(注)
『Cisco UCS B-Series Servers Documentation Roadmap』には Cisco UCS Manager および Cisco UCS
Central のドキュメントのリンクが含まれています。 『Cisco UCS C-Series Servers Documentation
Roadmap』には Cisco Integrated Management Controller のドキュメントのリンクが含まれていま
す。
マニュアルに関するフィードバック
このマニュアルに関する技術的なフィードバック、または誤りや記載もれなどお気づきの点がご
ざいましたら、HTML ドキュメント内のフィードバック フォームよりご連絡ください。 ご協力を
よろしくお願いいたします。
マニュアルの入手方法およびテクニカル サポート
マニュアルの入手方法、テクニカル サポート、その他の有用な情報について、毎月更新される
『What's New in Cisco Product Documentation』を参照してください。シスコの新規および改訂版の
技術マニュアルの一覧も示されています。
『What's New in Cisco Product Documentation』は RSS フィードとして購読できます。また、リー
ダー アプリケーションを使用してコンテンツがデスクトップに直接配信されるように設定するこ
ともできます。 RSS フィードは無料のサービスです。シスコは現在、RSS バージョン 2.0 をサポー
トしています。
VMware vSphere リリース 4.1 での Cisco UCS Director のインストールとアップグレード
viii
OL-31079-06
第
1
章
概要
この章は、次の内容で構成されています。
• Cisco UCS Director について, 1 ページ
• Cisco UCS Director for VMware vSphere について, 5 ページ
• 前提条件, 5 ページ
• Single-Node 設定のシステムの最小要件, 5 ページ
• ライセンスについて, 7 ページ
Cisco UCS Director について
Cisco UCS Director(旧称 Cisco Cloupia Unified Infrastructure Controller)は、次の標準的なテンプ
レートを使用する 64 ビットのアプライアンスです。
• Open Virtualization Format(OVF)for VMware vSphere
• Virtual Hard Disk(VHD)for Microsoft Hyper-V
Cisco UCS Director は、Cisco UCS および Cisco Nexus プラットフォームに基づく業界をリードする
統合インフラストラクチャ ソリューションに、セキュリティで高度に保護された統合管理機能を
提供します。
Cisco UCS Director は、Cisco UCS を通じて、コンピューティング階層とネットワーク階層の統合
性を拡張して、データセンターの管理者に包括的な視認性と管理能力を提供します。 この製品
は、Cisco UCS および Cisco Nexus プラットフォームに基づいて、NetApp FlexPod、ExpressPod、
EMC VSPEX、および VCE Vblock システムをサポートします。
Cisco UCS Director は物理的、仮想的、ベアメタル型の環境にわたって、リソース プールのプロビ
ジョニングを自動化します。 この製品は、正常性、ステータス、リソース使用率に関して、ネイ
ティブな自動化されたモニタリング機能を提供します。 たとえば、Cisco UCS Director を使用して
次の操作を実行できます。
VMware vSphere リリース 4.1 での Cisco UCS Director のインストールとアップグレード
OL-31079-06
1
概要
機能と利点
• すべてのサーバおよびアプリケーションを対象に、サービス プロファイルとテンプレートを
作成、複製、および導入すること
• 全データセンターを対象として、仮想マシン(VM)の使用率を示すヒート マップを表示す
るなど、統合インフラストラクチャで組織の使用率、傾向、容量を継続的にモニタすること
• 作業者ごとにばらつきのない方法で ExpressPod および FlexPod インフラストラクチャの導入
や容量の増設を行うこと
• Cisco UCS ドメインとそのコンポーネントを対象として、管理、モニタリング、報告を行う
こと
• 物理的なインフラストラクチャ サービスを含むように、仮想サービス カタログを拡張する
こと
• 仮想化された作業負荷と仮想化されていない作業負荷の両方に対応するために、セキュリ
ティで保護されたマルチテナント環境を管理すること
機能と利点
Cisco UCS Director の機能と利点を以下に示します。
機能
中央管理
利点
• 管理者に物理、仮想、ベアメタル環境全体のシステムをモニタ
リング、プロビジョニング、管理する単一インターフェイスを
提供
• 統合型ダッシュボード、レポート、ヒート マップを提供し、ト
ラブルシューティングとパフォーマンスのボトルネックを削減
セルフサービス カタログ
• エンドユーザが IT の規定したポリシーやガバナンスに沿って、
新しいインフラストラクチャ インスタンスの発注および導入が
可能
適応型のプロビジョニン
グ
動的な容量管理
• リアルタイムで利用可能なキャパシティ、内部ポリシー、アプ
リケーション ワークロード要件を使用して、適切なリソースを
利用できるように最適化
• 継続的なモニタリングにより、リアルタイムでインフラストラ
クチャ使用率を示し、キャパシティ プランニングと管理を改善
• 使用率の低いリソースや使用率の高いリソースを特定
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2
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概要
機能と利点
機能
利点
複数のハイパーバイザの
サポート
• VMware ESX、Microsoft Hyper-V、Red Hat の各ハイパーバイザ
コンピューティングの管
理
• 物理、仮想、ベアメタルの各サーバおよびブレードをモニタリ
をサポート
ング、管理、プロビジョニング
• エンド ユーザがスナップショットを通じて仮想マシンのライフ
サイクル管理とビジネス継続性を実現可能
• 管理者にサーバ使用率のトレンド分析を提供
ネットワーク管理
• 物理スイッチ、仮想スイッチ、動的ネットワーク トポロジをポ
リシーベースでプロビジョニング
• 管理者が VLAN、仮想ネットワーク インターフェイス カード
(vNIC)、ポート グループ、ポート プロファイル、IP および動
的ホスト制御プロトコル (DHCP)割り当て、アクセス コント
ロール リスト(ACL)を、複数のネットワーク デバイスにわ
たって設定可能
ストレージの管理
• ファイラ、仮想ファイラ(vFiler)、論理ユニット番号(LUN)、
ボリュームをポリシーベースでプロビジョニングおよび管理可
能
• 統合ダッシュボードにより、管理者が組織的な使用状況、トレ
ンド、キャパシティ分析の詳細を包括的に可視性可能
Cisco CloudGenie
• Apple の iPad と iPhone、および Android デバイスによるモバイル
管理を提供
• モバイル セルフサービス プロビジョニング、仮想マシン管理、
および管理ダッシュボードの表示をサポート
VMware vSphere リリース 4.1 での Cisco UCS Director のインストールとアップグレード
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3
概要
物理的および仮想的な管理機能
物理的および仮想的な管理機能
物理サーバの管理
• 設定と変更の検出および収集
• 物理サーバのモニタリングと管理
• ポリシーベースでのサーバ プロビジョニ
ングの実行
• ブレードの電力管理
• サーバ ライフサイクルの管理
• サーバの使用傾向と容量分析の実行
• Preboot eXecution Environment(PXE)ブー
仮想コンピューティング管理
• 仮想コンピューティング環境の検出、収
集、モニタリング
• ポリシーベースでのプロビジョニングと動
的リソース割り当ての実行
• ホストサーバの負荷と電力の管理
• VM ライフサイクルとスナップショットの
管理
• VM の容量とスプロール、ホストの使用率
を評価するための分析の実行
ト管理機能を使用したベアメタル プロビ
ジョニングの実行
物理ストレージの管理
• ストレージ ファイラの検出、収集、モニ
タリング
• ポリシーベースでの vFiler プロビジョニン
グの実行
• ボリュームのプロビジョニングとマッピン
グ
• 論理ユニット番号(LUN)と iGroup イン
スタンスの作成とマッピング
• SAN ゾーン管理の実行
• Network-Attached Storage(NAS)および
SAN ベースのストレージのモニタリング
と管理
仮想ストレージの管理
• vFiler のストレージおよびストレージ プー
ルの検出、収集、モニタリング
• シックおよびシン クライアントを対象と
したポリシーベースでのストレージ プロ
ビジョニングの実行
• 新しいデータ ストアの作成と Virtual Device
Contexts(VDC)へのマッピング
• VM へのディスクの追加とサイズ調整
• 組織でのストレージ使用率のモニタリング
と管理
• 仮想ストレージの傾向と容量分析の実行
• ストレージ実装のベスト プラクティスと
推奨事項
VMware vSphere リリース 4.1 での Cisco UCS Director のインストールとアップグレード
4
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概要
Cisco UCS Director for VMware vSphere について
物理ネットワークの管理
• 物理ネットワーク要素の検出、収集、モニ
タリング
仮想ネットワークの管理
• VM へのネットワークの追加
• IP および DHCP 割り当てによるポリシー
• 複数のスイッチ間のプロビジョニング
VLAN
• ネットワーク デバイスに対するアクセス
コントロール リスト(ACL)の設定
• ストレージ ネットワークの設定
• 動的ネットワーク トポロジの実装
ベースでのプロビジョニングの実行
• VLAN およびプライベート VLAN に対す
る仮想ネットワークインターフェイスカー
ド(vNIC)の設定と接続
• VM のためのポート グループとポート プ
ロファイルの作成
• 組織での仮想ネットワークの使用率のモニ
タリング
Cisco UCS Director for VMware vSphere について
Cisco UCS Director は、HyperV Manager とともに、VMware vSphere または vCenter でホストできま
す。
前提条件
• VMware vCenter のインストール
• 設定されたシステム管理者権限
• VMware vCenter ホストに導入された Cisco UCS Director
Single-Node 設定のシステムの最小要件
システムの最小要件は、管理する VM の数によって異なります。
(注)
最適なパフォーマンスを実現するために、追加的に CPU リソースとメモリ リソースを予約し
ます。
Multi-Node 設定のシステムの最小要件については、Multi-Node 設定のシステムの最小要件, (17
ページ)を参照してください。
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5
概要
Single-Node 設定のシステムの最小要件
最大 2,000 台の VM
最大 2,000 台の VM を管理する場合、Cisco UCS Director 環境は、少なくとも次の表のシステムの
最小要件を満たす必要があります。
表 1:最大 2,000 台の VM のシステムの最小要件
要素
サポートされる最小要件
vCPU
4
メモリ
8 GB
ハード ディスク
100 GB
最大 5,000 台の VM
最大 5,000 台の VM を管理する場合、Cisco UCS Director 環境は、少なくとも次の表のシステムの
最小要件および推奨設定を満たす必要があります。
表 2:最大 5,000 台の VM のシステムの最小要件
要素
サポートされる最小要件
vCPU
4
メモリ
20 GB
ハード ディスク
100 GB
表 3:Cisco UCS Director サービスのメモリの推奨設定
サービス
推奨設定
ファイルの場所
パラメータ
ブローカ
256 MB
/opt/infra/broker/run.sh
-Xms -Xmx
クライアント
512 MB
/opt/infra/client/run.sh
-Xms -Xmx
コントローラ
256 MB
/opt/infra/controller/run.sh
-Xms -Xmx
eventmgr
512 MB
/opt/infra/eventmgr/run.sh
-Xms -Xmx
idaccessmgr
512 MB
/opt/infra/idaccessmgr/run.sh
-Xms -Xmx
inframgr
8 GB
/opt/infra/inframgr/run.sh
-Xms -Xmx
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6
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概要
ライセンスについて
サービス
推奨設定
ファイルの場所
パラメータ
Tomcat
1 GB
/opt/infra/web_cloudmgr/apache-tomcat JAVA_OPTS="$JAVA_OPTS
-Xmsm -Xmxm"
/bin/catalina.sh
表 4:データベースの最小設定
要素
サポートされる最小設定
thread_cache_size
100
max_connections
1000
innodb_lock_wait_timeout
100
query_cache_size
128 MB
innodb_buffer_pool_size
4096 MB
max_connect_errors
10000
connect_timeout
20
innodb_read_io_threads
64
innodb_write_io_threads
64
ライセンスについて
Cisco UCS Director を使用するには、次の手順に従ってライセンスを取得する必要があります。
1 Cisco UCS Director をインストールする前に、Cisco UCS Director ライセンス キーを生成し、証
明書(製品アクセス キー)を要求します。
2 シスコのソフトウェア ライセンス サイトに製品アクセス キー(PAK)を登録します(製品ア
クセス キーの契約履行, (8 ページ) を参照してください)。
3 Cisco UCS Director をインストールした後、ライセンスの更新, (12 ページ)の手順に従って、
Cisco UCS Director でライセンスを更新します。
4 ライセンスが検証されると、Cisco UCS Director の使用を開始できます。
ヒント
評価用に Cisco UCS Director を使用する場合は、最初にシスコの販売促進センター
([email protected])から評価ライセンスを取得する必要があります。
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7
概要
製品アクセス キーの契約履行
製品アクセス キーの契約履行
はじめる前に
PAK 番号が必要です。
手順
ステップ 1
シスコのソフトウェア ライセンス Web サイト(http://www.cisco.com/go/license)にアクセスしま
す。
ステップ 2
[契約を履行する単一 PAK またはトークンの入力] フィールドに PAK 番号を入力します。
ステップ 3
[単一 PAK/トークンの契約履行] をクリックします。
ステップ 4
PAK を登録するために、[ライセンス情報] でその他のフィールドに情報を入力します。
ステップ 5
名前
説明
[組織名]
組織名。
[サイトの連絡先の名前]
サイトの連絡先の名前。
[組織の番地]
組織の番地。
[市区町村]
市区町村名。
[州/都道府県]
州/都道府県。
[郵便番号]
郵便番号。
[国]
国名。
[キーの発行] をクリックします。
ライセンス契約した機能が表示され、デジタル ライセンス契約書と zip 圧縮のライセンス ファイ
ルが、ユーザ指定の電子メール アドレスに電子メールの添付として送信されます。
VMware vSphere リリース 4.1 での Cisco UCS Director のインストールとアップグレード
8
OL-31079-06
第
2
章
Cisco UCS Director のインストール
この章は、次の内容で構成されています。
• VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストール, 9 ページ
• Shelladmin によるネットワーク インターフェイスの設定, 11 ページ
• デフォルト パスワードの変更, 12 ページ
• ライセンスの更新, 12 ページ
• システム リソースの予約, 13 ページ
• 最大パケット サイズの変更, 13 ページ
VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストール
はじめる前に
VMware vSphere または vCenter に接続するには、管理者権限が必要です。
(注)
DHCP を使用しない場合、IP アドレス、サブネット マスク、デフォルト ゲートウェイの情報
が必要です。
手順
ステップ 1
VMware vSphere(または vCenter)Client のログイン ダイアログボックスで、ログイン クレデン
シャルを入力します。
ステップ 2
[ログイン] をクリックします。
ステップ 3
[ナビゲーション] ペインで、Cisco UCS Director の導入のために [データセンター] を選択します。
ステップ 4
[ファイル] > [OVFテンプレートの導入] を選択します。
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9
Cisco UCS Director のインストール
VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストール
[OVFテンプレートの導入] ウィンドウが表示されます。
ステップ 5
[ソース] ペインで、次のいずれかの手順で OVF ソース ロケーションを選択します。
• ロケーションを参照し、ファイルを選択して [開く] をクリックします。
• ローカル エリア ネットワーク上の URL から導入します。 FQDN(完全修飾ドメイン名)を
IP アドレスまたはドメイン名に置き換えて、[次へ] をクリックします。
ステップ 6
[OVFテンプレートの詳細] ペインで、詳細情報を確認して [次へ] をクリックします。
ステップ 7
[エンド ユーザ ライセンス契約] ペインで、ライセンス契約を参照して、[同意する] をクリックし
ます。
ステップ 8
[名前とロケーション] ウィンドウで、次を実行します。
a) (任意) [名前] フィールドで VM 名を編集します。
b) Cisco UCS Director を導入する [データセンター] を選択して、[次へ] をクリックします。
ステップ 9
[ホスト/クラスタ] ペインで必要なホスト、クラスタ、またはリソース プールを選択して、[次へ]
をクリックします。
ステップ 10
[データストア] ペインで、Cisco UCS Director VM ファイルを保存するロケーションを選択して、
[次へ] をクリックします。
ステップ 11
[ディスク形式] ペインで、次のいずれかのオプション ボタンを選択して、[次へ] をクリックしま
す。
• [シンプロビジョニング形式]:データをディスクに書き込むときに、必要に応じてストレー
ジを割り当てます。
• [シックプロビジョニング(Lazy Zeroed)形式]:シック形式ですぐにストレージを割り当て
ます。
• [シックプロビジョニング(Eager Zeroed)形式]:シック形式でストレージを割り当てます。
このオプションを使用してディスクを作成する場合、時間がかかることがあります。
ステップ 12
[ネットワーク マッピング] ペインで、該当するネットワークを選択して [次へ] をクリックしま
す。
ステップ 13
[IPアドレスの割り当て] ペインで、[次へ] をクリックします。
デフォルトでは、DHCP チェックボックスはオンになっています。
ステップ 14
[完了前の確認] ペインで、選択されたオプションを確認して、[完了] をクリックします。
ステップ 15
VM で性能を発揮できるだけの十分な vCPU とメモリがあることを確認します。
ステップ 16
VM の電源をオンにします。
必要に応じて、shelladmin からネットワーク プロパティを設定できます。
ステップ 17
アプライアンスを起動して、DHCP で続行するか、固定 IP アドレスを設定するかを質問するプロ
ンプトが表示されたら、次の手順に従います。
• DHCP が有効である場合、IP アドレスが自動的に割り当てられるように no を入力します。
• 固定 IP アドレスを使用する場合は、yes を入力して次の情報を入力します。
VMware vSphere リリース 4.1 での Cisco UCS Director のインストールとアップグレード
10
OL-31079-06
Cisco UCS Director のインストール
Shelladmin によるネットワーク インターフェイスの設定
◦ IP アドレス
◦ ゲートウェイ
◦ ネットマスク
ステップ 18
設定を続行するようにプロンプトが表示されたら、y を入力します。
続行する前に、アプライアンスの起動を待ちます。
ステップ 19
アプライアンスが起動されたら、表示された Cisco UCS Director の IP アドレスをコピーして、サ
ポートされている Web ブラウザに貼り付けて [ログイン] ページにアクセスします。
ステップ 20
[ログイン] ページでは、ユーザ名の admin とログイン パスワードの admin を入力します。
(注)
この初回のログインの後、admin パスワードを変更しま
す。
次の作業
ライセンスを更新します。
Shelladmin によるネットワーク インターフェイスの設定
この手順は任意です。
手順
ステップ 1
次のクレデンシャルで Cisco UCS Director VM コンソールにログインします。
a) ユーザ:shelladmin
b) パスワード:changeme
shelladmin にログイン済みでデフォルト パスワードを変更している場合は、上記パスワードの代
わりにその新しいパスワードを使用します。
ログイン後に [shelladminパスワードの変更] を選択してデフォルト パスワードを変更できま
す。
ステップ 2
[ネットワークインターフェイスの設定] を選択します。
ステップ 3
Do you want to Configure static IP [y/n] プロンプトで、次のどちらかを入力しま
す。
• DHCP が有効である場合、no を入力します(IP アドレスが自動的に割り当てられます)。
• 固定 IP を設定するには、yes を入力して次のように指定します。
◦ IP アドレス
◦ ネットマスク
VMware vSphere リリース 4.1 での Cisco UCS Director のインストールとアップグレード
OL-31079-06
11
Cisco UCS Director のインストール
デフォルト パスワードの変更
◦ ゲートウェイ
◦ DNS Server 1
◦ DNS Server 2
デフォルト パスワードの変更
手順
ステップ 1
[管理] をクリックして、[ユーザとグループ] を選択します。
ステップ 2
[ログインユーザ] ペインで admin ユーザを右クリックします。
ステップ 3
[パスワードの変更] ダイアログボックスで新しいパスワードを入力し、もう一度確認のためにパ
スワードを入力します。
ステップ 4
[保存] をクリックします。
ライセンスの更新
ヒント
評価用に Cisco UCS Director を使用する場合は、最初にシスコの販売促進センター
([email protected])から評価ライセンスを取得する必要があります。
はじめる前に
ライセンス ファイルを圧縮ファイルで受け取った場合は、展開して .lic ファイルをローカル マシ
ンに保存します。
手順
ステップ 1
ステップ 2
ライセンスを更新するには、[管理] > [ライセンス] を選択します。
ステップ 3
[ライセンスキー] タブをクリックします。
ステップ 4
[ライセンスの更新] をクリックします。
ステップ 5
[ライセンスの更新] ダイアログボックスで、次のいずれかの操作を実行します。
VMware vSphere リリース 4.1 での Cisco UCS Director のインストールとアップグレード
12
OL-31079-06
Cisco UCS Director のインストール
システム リソースの予約
• .lic ファイルをアップロードするには、[参照] をクリックして .lic ファイルを探して選択
し、[アップロード] をクリックします。
• ライセンス キーの場合は、[ライセンステキストの入力] チェックボックスをオンにし、ライ
センス キーのみをコピーして [ライセンステキスト] フィールドに貼り付けます。 ライセン
ス キーは通常、ファイルの先頭の Key -> の後にあります。
ライセンス ファイルのフルテキストをコピーして [ライセンステキスト] フィールドに貼り付ける
こともできます。
ステップ 6
[送信] をクリックします。
ライセンス ファイルが処理されて、更新の成功を確認するメッセージが表示されます。
システム リソースの予約
最適なパフォーマンスを実現するために、Single-Node 設定のシステムの最小要件, (5 ページ)
に記載されたシステムの最小要件を超えた追加のシステム リソースを Cisco UCS Director のため
に予約することをお勧めします。
(注)
システム リソースの予約方法についての詳細は、VMWare のマニュアルを参照してください。
手順
ステップ 1
VMware vCenter にログインします。
ステップ 2
Cisco UCS Director の VM を選択します。
ステップ 3
VM をシャットダウンします。
ステップ 4
VMware vCenter で [リソース割り当て] タブをクリックして現在のリソース割り当てを表示し、[編
集] をクリックします。
ステップ 5
[仮想マシン プロパティ] ペインで、リソースを選択して新しい値を入力することで、リソース割
り当てを編集します。
ステップ 6
新しいリソース割り当てが設定されたことを確認します。
最大パケット サイズの変更
Cisco UCS Director データベース クエリのデフォルトの最大パケット(クエリ)サイズは 4 MB で
す。 より大きいサイズが 1 つ以上のポッドで必要となる場合は、最大パケット サイズの設定を
VMware vSphere リリース 4.1 での Cisco UCS Director のインストールとアップグレード
OL-31079-06
13
Cisco UCS Director のインストール
最大パケット サイズの変更
100 MB に増やすことをお勧めします。 たとえば、大きいオープン オートメーション モジュール
のインポートには、通常、より大きいパケット サイズが必要となります。
(注)
Multi-Node の設定の場合は、この設定をインベントリ データベース ノードとモニタリング
データベース ノードで実行します。
手順
ステップ 1
shelladmin で、[Root でログイン] を選択して、Cisco UCS Director にログインします。
ステップ 2
/etc フォルダに移動します。
ステップ 3
my.cnf ファイルを開き、max_allowed_packet パラメータを探します。
ステップ 4
max_allowed_packet パラメータの値を max_allowed_packet=100M に変更します。
ステップ 5
my.cnf ファイルを保存します。
ステップ 6
shelladmin で、次のように、すべてのノードの Cisco UCS Director サービスを停止して再開します。
a) [サービスの停止] を選択します。
b) すべてのサービスが停止していることを確認するには、[サービスのステータスを表示] を選
択します。
c) ノードのすべてのサービスが停止した後、[サービスの開始] を選択します。
VMware vSphere リリース 4.1 での Cisco UCS Director のインストールとアップグレード
14
OL-31079-06
第
3
章
Multi-Node の設定
この章は、次の内容で構成されています。
• Multi-Node の設定について, 15 ページ
• Multi-Node 設定のシステムの最小要件, 17 ページ
• Multi-Node 設定のガイドラインおよび制限, 24 ページ
• マルチノード設定の設定手順の概要, 25 ページ
• インベントリ データベースの作成, 26 ページ
• モニタリング データベースの作成, 27 ページ
• プライマリ ノードの作成, 27 ページ
• サービス ノードの作成, 28 ページ
• スタンドアロン アプライアンスから Multi-Node 設定への移行のためのオプション, 29 ペー
ジ
Multi-Node の設定について
Multi-Node 設定がサポートされるのは、64 ビット オペレーティング システムの Cisco UCS Director
のみです。 Multi-Node 設定では、Cisco UCS Director をスケーリングして、Cisco UCS Director を
単独でインストールした場合よりも、さらに多くの VM に対応できます。 ここでは、次のノード
を設定します。
• 1 つのプライマリ ノード
• 1 つ以上のサービス ノード
• 1 つのモニタリング データベース
• 1 つのインベントリ データベース
VMware vSphere リリース 4.1 での Cisco UCS Director のインストールとアップグレード
OL-31079-06
15
Multi-Node の設定
プライマリ ノード
(注)
Multi-Node の設定では、ライセンスはプライマリ ノードにのみインストールする必要があり
ます。
Multi-Node 設定は、インベントリ データの収集などのシステム タスクの処理を、プライマリ ノー
ドから 1 つ以上のサービス ノードへオフロードしてスケーラビリティを向上させます。 システム
タスクは 1 つ以上のサービス ノードに割り当てることができます。 システム タスクの処理のス
ケーリング方法は、ノードの数によって異なります。
ノード プールはサービス ノードをグループ化し、複数のサービス ノードにシステム タスクを割
り当てられるようにします。 これにより、どのサービス ノードまたはサービス ノード グループ
がどのシステム タスクを実行するかを制御できます。 1 つのノード プールに複数のサービス ノー
ドがあり、システムタスクを実行する必要があるときに、いずれかのサービスノードがビジーで
ある場合、Cisco UCS Director では、ラウンドロビン割り当てを使用して、システム タスクを処理
するサービス ノードを決定します。 サービス ノードがすべてビジーの場合、プライマリ ノード
にシステム タスクを実行させることができます。
ただし、システム タスクに対してそのようなレベルの制御が必要ない場合は、デフォルトのタス
ク ポリシーを使用して、すべてのサービス ノードをデフォルトのノード プールに追加できます。
すべてのシステムタスクはデフォルトのタスクポリシーにすでに割り当てられており、システム
タスクを処理するサービス ノードはラウンドロビン割り当てを使用して決定されます。
一部の重要なタスクがプライマリ ノードによってのみ処理されるようにする場合は、ローカル実
行ポリシーに割り当てることができます。
プライマリ ノードとサービス ノードの設定方法、およびシステム タスクの割り当て方法につい
ての詳細は、『Cisco UCS Director Administration Guide』を参照してください。
プライマリ ノード
Multi-Node 設定では、プライマリ ノードは 1 つのみです。 このプライマリ ノードには、Cisco
UCS Director のライセンスがあります。
プライマリ ノードには、処理対象としてサービス ノードにオフロードできるシステム タスクの
一覧に加え、ノード プールとサービス ノードの設定もあります。
サービス ノード
Multi-Node 設定では、1 つ以上のサービス ノードを設定できます。 Multi-Node 設定のサービス
ノード数は、Cisco UCS Director で設定および管理するデバイスと VM の数によって異なります。
データベース ノード
インベントリ データベースとモニタリング データベースは、Cisco UCS Director MySQL データ
ベースから作成されます。 Cisco UCS Director が収集するデータは、これら 2 つのデータベース間
VMware vSphere リリース 4.1 での Cisco UCS Director のインストールとアップグレード
16
OL-31079-06
Multi-Node の設定
Multi-Node 設定のシステムの最小要件
で分配されます。 マルチノード設定では、経時的に非常に重くなるデータベース上の収集データ
を別のデータベースに分離します。
インベントリ データベース
マルチノード設定では、1 つのインベントリ データベースのみ使用できます。 このデータベース
には次のデータが含まれます。
• 物理アカウントと仮想アカウント、およびそれに関連するインベントリ データ
• Cisco UCS Director のすべてのサポートされる機能の通常動作で使用されるデータ
モニタリング データベース
マルチノード設定では、1 つのモニタリング データベースのみ使用できます。 このデータベース
には、集計や傾向レポートなど、Cisco UCS Director が履歴の計算に使用するデータが含まれま
す。
モニタリング データベースのパラメータは、Cisco UCS Director で設定および管理するデバイスと
VM の数によって異なります。
Multi-Node 設定のシステムの最小要件
Multi-Node 設定のシステムの最小要件は、Cisco UCS Director でサポートが必要な VM の数によっ
て異なります。 次の表に、サポートされる VM の数を導入サイズごとに示します。
導入サイズ
サポートされる VM の数
小規模
5,000 ~ 10,000
中規模
10,000 ~ 20,000
大規模
20,000 ~ 50,000
小規模な Multi-Node 設定のシステムの最小要件
小規模な Multi-Node 設定でサポートする VM 数は、5,000 から 10,000 です。 この導入では次の
ノードが含まれるようにしてください。
• 1 つのプライマリ ノード
• 2 つのサービス ノード
• 1 つのインベントリ データベース
• 1 つのモニタリング データベース
VMware vSphere リリース 4.1 での Cisco UCS Director のインストールとアップグレード
OL-31079-06
17
Multi-Node の設定
小規模な Multi-Node 設定のシステムの最小要件
(注)
最適なパフォーマンスを実現するために、追加的に CPU リソースとメモリ リソースを予約し
ます。
プライマリ ノードおよびサービス ノードのそれぞれの最小要件
要素
サポートされる最小要件
vCPU
4
メモリ
16 GB
ハード ディスク
100 GB
インベントリ データベースの最小要件
要素
サポートされる最小要件
vCPU
4
メモリ
30 GB
ハード ディスク
100 GB(SSD タイプ ストレージ)
モニタリング データベースの最小要件
要素
サポートされる最小要件
vCPU
4
メモリ
30 GB
ハード ディスク
100 GB(SSD タイプ ストレージ)
プライマリ ノードとサービス ノードでの Cisco UCS Director サービスのメモリの最小設定
サービス
推奨設定
ファイルの場所
パラメータ
ブローカ
512 MB
/opt/infra/broker/run.sh
-Xms -Xmx
クライアント
512 MB
/opt/infra/client/run.sh
-Xms -Xmx
コントローラ
512 MB
/opt/infra/controller/run.sh
-Xms -Xmx
VMware vSphere リリース 4.1 での Cisco UCS Director のインストールとアップグレード
18
OL-31079-06
Multi-Node の設定
中規模な Multi-Node 設定のシステムの最小要件
サービス
推奨設定
ファイルの場所
パラメータ
eventmgr
512 MB
/opt/infra/eventmgr/run.sh
-Xms -Xmx
idaccessmgr
512 MB
/opt/infra/idaccessmgr/run.sh
-Xms -Xmx
inframgr
8 GB
/opt/infra/inframgr/run.sh
-Xms -Xmx
Tomcat
2 GB
/opt/infra/web_cloudmgr/apache-tomcat JAVA_OPTS="$JAVA_OPTS
-Xmsm -Xmxm"
/bin/catalina.sh
インベントリ データベースとモニタリング データベースの最小設定
コンポーネント
サポートされる最小設定
thread_cache_size
1000
max_connections
1000
innodb_lock_wait_timeout
100
query_cache_size
128 MB
innodb_buffer_pool_size
24576 MB
max_connect_errors
10,000
connect_timeout
20
innodb_read_io_threads
64
innodb_write_io_threads
64
中規模な Multi-Node 設定のシステムの最小要件
中規模な Multi-Node 設定でサポートする VM の数は 10,000 から 20,000 です。 この導入では次の
ノードが含まれるようにしてください。
• 1 つのプライマリ ノード
• 3 つのサービス ノード
• 1 つのインベントリ データベース
• 1 つのモニタリング データベース
VMware vSphere リリース 4.1 での Cisco UCS Director のインストールとアップグレード
OL-31079-06
19
Multi-Node の設定
中規模な Multi-Node 設定のシステムの最小要件
(注)
最適なパフォーマンスを実現するために、追加的に CPU リソースとメモリ リソースを予約し
ます。
プライマリ ノードおよびサービス ノードのそれぞれの最小要件
要素
サポートされる最小要件
vCPU
8
メモリ
30 GB
ハード ディスク
100 GB
インベントリ データベースの最小要件
要素
サポートされる最小要件
vCPU
8
メモリ
60 GB
ハード ディスク
100 GB(SSD タイプ ストレージ)
モニタリング データベースの最小要件
要素
サポートされる最小要件
vCPU
8
メモリ
60 GB
ハード ディスク
100 GB(SSD タイプ ストレージ)
プライマリ ノードとサービス ノードでの Cisco UCS Director サービスのメモリの最小設定
サービス
推奨設定
ファイルの場所
パラメータ
ブローカ
1 GB
/opt/infra/broker/run.sh
-Xms -Xmx
クライアント
1 GB
/opt/infra/client/run.sh
-Xms -Xmx
コントローラ
1 GB
/opt/infra/controller/run.sh
-Xms -Xmx
VMware vSphere リリース 4.1 での Cisco UCS Director のインストールとアップグレード
20
OL-31079-06
Multi-Node の設定
中規模な Multi-Node 設定のシステムの最小要件
サービス
推奨設定
ファイルの場所
パラメータ
eventmgr
256 MB
/opt/infra/eventmgr/run.sh
-Xms -Xmx
idaccessmgr
1 GB
/opt/infra/idaccessmgr/run.sh
-Xms -Xmx
inframgr
12 GB
/opt/infra/inframgr/run.sh
-Xms -Xmx
Tomcat
4 GB
/opt/infra/web_cloudmgr/apache-tomcat JAVA_OPTS="$JAVA_OPTS
-Xmsm -Xmxm"
/bin/catalina.sh
インベントリ データベースの最小設定
コンポーネント
サポートされる最小設定
thread_cache_size
2000
max_connections
2000
innodb_lock_wait_timeout
100
query_cache_size
128 MB
innodb_buffer_pool_size
43,008 MB
max_connect_errors
10,000
connect_timeout
20
innodb_read_io_threads
64
innodb_write_io_threads
64
モニタリング データベースの最小設定
コンポーネント
サポートされる最小設定
thread_cache_size
2000
max_connections
2000
innodb_lock_wait_timeout
100
query_cache_size
128 MB
innodb_buffer_pool_size
43,008 MB
VMware vSphere リリース 4.1 での Cisco UCS Director のインストールとアップグレード
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Multi-Node の設定
大規模な Multi-Node 設定のシステムの最小要件
コンポーネント
サポートされる最小設定
max_connect_errors
10,000
connect_timeout
20
innodb_read_io_threads
64
innodb_write_io_threads
64
大規模な Multi-Node 設定のシステムの最小要件
大規模な Multi-Node 設定でサポートする VM 数は、20,000 から 50,000 です。 この導入では次の
ノードが含まれるようにしてください。
• 1 つのプライマリ ノード
• 6 つのサービス ノード
• 1 つのインベントリ データベース
• 1 つのモニタリング データベース
(注)
最適なパフォーマンスを実現するために、追加的に CPU リソースとメモリ リソースを予約し
ます。
プライマリ ノードおよびサービス ノードのそれぞれの最小要件
要素
サポートされる最小要件
vCPU
8
メモリ
60 GB
ハード ディスク
100 GB
インベントリ データベースの最小要件
要素
サポートされる最小要件
vCPU
8
メモリ
120 GB
VMware vSphere リリース 4.1 での Cisco UCS Director のインストールとアップグレード
22
OL-31079-06
Multi-Node の設定
大規模な Multi-Node 設定のシステムの最小要件
要素
サポートされる最小要件
ハード ディスク
200 GB(SSD タイプ ストレージ)
モニタリング データベースの最小要件
要素
サポートされる最小要件
vCPU
8
メモリ
120 GB
ハード ディスク
600 GB(SSD タイプ ストレージ)
プライマリ ノードとサービス ノードでの Cisco UCS Director サービスのメモリの最小設定
サービス
推奨設定
ファイルの場所
パラメータ
ブローカ
2 GB
/opt/infra/broker/run.sh
-Xms -Xmx
クライアント
2 GB
/opt/infra/client/run.sh
-Xms -Xmx
コントローラ
2 GB
/opt/infra/controller/run.sh
-Xms -Xmx
eventmgr
256 MB
/opt/infra/eventmgr/run.sh
-Xms -Xmx
idaccessmgr
2 GB
/opt/infra/idaccessmgr/run.sh
-Xms -Xmx
inframgr
24 GB
/opt/infra/inframgr/run.sh
-Xms -Xmx
Tomcat
8 GB
/opt/infra/web_cloudmgr/apache-tomcat JAVA_OPTS="$JAVA_OPTS
-Xmsm -Xmxm"
/bin/catalina.sh
インベントリ データベースの最小設定
コンポーネント
サポートされる最小設定
thread_cache_size
4000
max_connections
4000
innodb_lock_wait_timeout
100
query_cache_size
128 MB
VMware vSphere リリース 4.1 での Cisco UCS Director のインストールとアップグレード
OL-31079-06
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Multi-Node の設定
Multi-Node 設定のガイドラインおよび制限
コンポーネント
サポートされる最小設定
innodb_buffer_pool_size
86,016 MB
max_connect_errors
10,000
connect_timeout
20
innodb_read_io_threads
64
innodb_write_io_threads
64
モニタリング データベースの最小設定
コンポーネント
サポートされる最小設定
thread_cache_size
4000
max_connections
4000
innodb_lock_wait_timeout
100
query_cache_size
128 MB
innodb_buffer_pool_size
86,016 MB
max_connect_errors
10,000
connect_timeout
20
innodb_read_io_threads
64
innodb_write_io_threads
64
Multi-Node 設定のガイドラインおよび制限
Multi-Node 設定を Cisco UCS Director に対して設定する前に、次の点を考慮してください。
• Multi-Node 設定がサポートされるのは、64 ビット オペレーティング システムの Cisco UCS
Director のみです。
• Multi-Node 設定では、プライマリ ノードは 1 つのみです。
• ほとんどのノードのタイプは後から再設定できないので、ノードのロケーションと IP アドレ
スを慎重に計画する必要があります。 再設定できるのは、プライマリ ノードとしてのサー
ビス ノードのみです。 ノードのタイプに他の変更を加えることはできません。 たとえば、
VMware vSphere リリース 4.1 での Cisco UCS Director のインストールとアップグレード
24
OL-31079-06
Multi-Node の設定
マルチノード設定の設定手順の概要
プライマリ ノードをサービス ノードとして再設定したり、インベントリ データベース ノー
ドをモニタリング データベース ノードとして再設定することはできません。
• ライセンスはプライマリ ノードにのみインストールします。
• ノードの設定後に、サービス ノード、インベントリ データベース ノード、モニタリング
データベース ノードに関して shelladmin で利用できる操作の一覧が変更されます。
マルチノード設定の設定手順の概要
この手順では、マルチノード設定の大まかな設定手順の概要を示します。
(注)
マルチノード設定は慎重に計画してください。 サービス ノードからプライマリ ノードへの変
更のみ可能です。 他のタイプのノードは設定後に変更できません。 たとえば、プライマリ
ノードをサービス ノードとして、またはインベントリ データベース ノードをモニタリング
データベース ノードとして再設定することはできません。
手順
ステップ 1
Multi-Node 設定の各ノードに Cisco UCS Director VM を導入します。
VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストール, (9 ページ)を参照してください。
たとえば、マルチノード設定に 1 つのプライマリ ノード、1 つのインベントリ データベース、1
つのモニタリング データベース、および 3 つのサービス ノードが含まれる場合、6 つの Cisco UCS
Director VM を展開します。
ステップ 2
Cisco UCS Director shelladmin で、次の順にノードを設定します。
1 インベントリ データベースの作成, (26 ページ)
2 モニタリング データベースの作成, (27 ページ)
3 プライマリ ノードの作成, (27 ページ)
4 サービス ノードの作成, (28 ページ)
(注)
ステップ 3
インベントリ データベースとモニタリング データベースを作成してから、プライマリ
ノードとサービス ノードを設定する必要があります。
プライマリ ノードに指定する Cisco UCS Director でライセンス ファイルを更新します。
他のノードではライセンス ファイルを更新する必要はありません。
ライセンスの更新, (12 ページ)を参照してください。
ステップ 4
プライマリノードの Cisco UCS Director で、システム タスクを次のように設定します。
a) 1 つ以上のノード プールを作成するか(システム タスクの割り当てをサービス ノード別に制
御する必要がある場合)、デフォルトのノード プールを受け入れます。
VMware vSphere リリース 4.1 での Cisco UCS Director のインストールとアップグレード
OL-31079-06
25
Multi-Node の設定
インベントリ データベースの作成
b) 1 つ以上のシステム タスク ポリシーを作成するか(システム タスクの割り当てをサービス ノー
ド別に制御する必要がある場合)、デフォルトのタスク ポリシーを受け入れます。
c) サービス ノードを設定します。
d) プライマリ ノードを設定します。
e) システム タスクの割り当てをサービス ノード別に制御する必要がある場合は、システム タス
クをシステム ポリシーに割り当てます。
『Cisco UCS Director Administration Guide』を参照してください。
インベントリ データベースの作成
手順
ステップ 1
インベントリ データベース ノード上で Cisco UCS Director shelladmin にログインします。
ステップ 2
[Cisco UCS Directorシェル] メニューから [マルチノード設定の設定] を選択し、Enter を押します。
ステップ 3
メニューから [インベントリデータベースの設定] を選択し、Enter を押します。
ステップ 4
プロンプトが表示されたら、Enter を押して続行します。
ステップ 5
インベントリ データベースのサービスが稼働していることを確認するために、[サービスステー
タスの表示] を選択して Enter を押します。
次の行が表示されます。
2838 ?
3172 ?
00:00:00 mysqld_safe
3-02:51:38 mysqld
shelladmin に戻ると、メニュー オプションがインベントリ データベース ノードで使用できるオプ
ションに変更されます。
VMware vSphere リリース 4.1 での Cisco UCS Director のインストールとアップグレード
26
OL-31079-06
Multi-Node の設定
モニタリング データベースの作成
モニタリング データベースの作成
手順
ステップ 1
モニタリング データベース ノード上で Cisco UCS Director shelladmin にログインします。
ステップ 2
[Cisco UCS Directorシェル] メニューから [マルチノード設定の設定] を選択し、Enter を押します。
ステップ 3
メニューから [モニタリングデータベースの設定] を選択し、Enter を押します。
ステップ 4
プロンプトが表示されたら、Enter を押して続行します。
ステップ 5
モニタリング データベースのサービスが稼働していることを確認するために、[サービスステー
タスの表示] を選択して Enter を押します。
次の行が表示されます。
2838 ?
3172 ?
00:00:00 mysqld_safe
3-02:51:38 mysqld
shelladmin に戻ると、メニュー オプションがモニタリング データベース ノードで使用できるオプ
ションに変更されます。
プライマリ ノードの作成
はじめる前に
プライマリ ノードを作成する前に、インベントリ データベースとモニタリング データベースを
稼働しておく必要があります。
(注)
プライマリ データベースでデーモンを実行しないでください。
手順
ステップ 1
プライマリ ノード上で Cisco UCS Director shelladmin にログインします。
ステップ 2
[Cisco UCS Directorシェル] メニューから [マルチノード設定の設定] を選択し、Enter を押します。
ステップ 3
メニューから [プライマリノードの設定] を選択し、Enter を押します。
ステップ 4
[インベントリ DB IP の指定] プロンプトで、インベントリ データベースの Cisco UCS Director VM
に割り当てられている IP アドレスを入力します。
このステップで、VM がインベントリ データベースのプライマリ ノードとして登録されます。
VMware vSphere リリース 4.1 での Cisco UCS Director のインストールとアップグレード
OL-31079-06
27
Multi-Node の設定
サービス ノードの作成
ステップ 5
[モニタリング DB IP の指定] プロンプトで、モニタリング データベースの Cisco UCS Director VM
に割り当てられている IP アドレスを入力します。
このステップで、VM がモニタリング データベースのプライマリ ノードとして登録されます。
ステップ 6
プロンプトが表示されたら、Enter を押して続行します。
ステップ 7
プライマリ ノードのサービスが稼働していることを確認するために、[サービスステータスの表
示] を選択して Enter を押します。
次の行が表示されます。
Service
---------broker
controller
eventmgr
client
idaccessmgr
inframgr
TOMCAT
websock
Status
---------RUNNING
RUNNING
RUNNING
RUNNING
RUNNING
RUNNING
RUNNING
RUNNING
PID
----25677
25715
25749
25808
25854
25911
25967
26009
Node Type : primary
Inventory DB( 172.29.109.135:3306 ) status
Monitor DB( 172.29.109.144:3306 ) status : UP
Press return to continue ...
: UP
shelladmin に戻ると、メニュー オプションがプライマリ ノードで使用できるオプションに変更さ
れます。
サービス ノードの作成
はじめる前に
プライマリ ノードを作成する前に、インベントリ データベースとモニタリング データベースを
稼働しておく必要があります。
手順
ステップ 1
サービス ノード上で Cisco UCS Director shelladmin にログインします。
ステップ 2
[Cisco UCS Directorシェル] メニューから [マルチノード設定の設定] を選択し、Enter を押します。
ステップ 3
メニューから [サービスノードの設定] を選択し、Enter を押します。
ステップ 4
[インベントリ DB IP の指定] プロンプトで、インベントリ データベースの Cisco UCS Director VM
に割り当てられている IP アドレスを入力します。
このステップで、VM がインベントリ データベースのサービス ノードとして登録されます。
VMware vSphere リリース 4.1 での Cisco UCS Director のインストールとアップグレード
28
OL-31079-06
Multi-Node の設定
スタンドアロン アプライアンスから Multi-Node 設定への移行のためのオプション
ステップ 5
[モニタリング DB IP の指定] プロンプトで、モニタリング データベースの Cisco UCS Director VM
に割り当てられている IP アドレスを入力します。
このステップで、VM がモニタリング データベースのサービス ノードとして登録されます。
ステップ 6
プロンプトが表示されたら、Enter を押して続行します。
ステップ 7
サービス ノードのサービスが稼働していることを確認するために、[サービスステータスの表示]
を選択して Enter を押します。
次の行が表示されます。
Service
---------broker
controller
eventmgr
client
idaccessmgr
inframgr
TOMCAT
websock
Status
---------RUNNING
RUNNING
RUNNING
RUNNING
RUNNING
RUNNING
RUNNING
RUNNING
PID
----25677
25715
25749
25808
25854
25911
25967
26009
Node Type : service
Inventory DB( 172.29.109.135:3306 ) status
Monitor DB( 172.29.109.144:3306 ) status : UP
Press return to continue ...
: UP
shelladmin に戻ると、メニュー オプションがサービス ノードで使用できるオプションに変更され
ます。
ステップ 8
すべてのサービス ノードに対してこの手順を繰り返します。
スタンドアロン アプライアンスから Multi-Node 設定への
移行のためのオプション
スタンドアロン アプライアンスである Cisco UCS Director リリース 4.0 を Multi-Node 設定へ移行
する場合のオプションを次から選択できます。
• Cisco UCS Director リリース 4.0 のデータベース全体のバックアップを、Cisco UCS Director リ
リース 4.1(モニタリング データベースおよびインベントリ データベースのノード)へ復元
します。 このオプションは、shelladmin で実行可能なデータベースのバックアップおよび復
元と同様のものです。
• インベントリ データベースとモニタリング データベースを分けて、Cisco UCS Director リリー
ス 4.0 からデータベースをバックアップします。 このオプションを選んだ場合、選択した
データベース テーブルのみがバックアップされ、モニタリング データベースとインベント
VMware vSphere リリース 4.1 での Cisco UCS Director のインストールとアップグレード
OL-31079-06
29
Multi-Node の設定
リリース 4.0 スタンドアロン アプライアンスを Multi-Node 設定へ移行(データベースの完全なバックアッ
プ)
リ データベースに復元されます。 このオプションでは、/opt/infra のカスタム スクリプ
トを実行する必要があります。
(注)
Cisco UCS Director リリース 4.1 へアップグレードしてから、Multi-Node 設定への移行とデータ
ベースのバックアップを行ってください。
リリース 4.0 スタンドアロン アプライアンスを Multi-Node 設定へ移行
(データベースの完全なバックアップ)
この手順はすべてのデータベース テーブルをインベントリ データベースとモニタリング データ
ベースに復元します。
はじめる前に
データベースのバックアップと復元を実行するには、クレデンシャルが有効になっている FTP
サーバが必要です。
手順
ステップ 1
shelladmin で、[パッチの適用] オプションを使用して Cisco UCS Director リリース 4.0 スタンドア
ロン アプライアンスを Cisco UCS Director リリース 4.1 にアップグレードします。
詳細については、次の説明を参照してください。
• Cisco Unified Infrastructure Controller 3.x 32 ビットから Cisco UCS Director リリース 4.1 64 ビッ
トへのアップグレード, (39 ページ)
• Cisco UCS Director リリース 4.0 からリリース 4.1 へのアップグレード, (38 ページ)
ステップ 2
shelladmin で [データベースのバックアップ] を選択して、アップグレードした Cisco UCS Director
のデータベースの完全なバックアップを行います。
ステップ 3
Multi-Node 設定の各ノードに Cisco UCS Director VM を導入します。
VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストール, (9 ページ)を参照してください。
たとえば、プライマリ ノード、インベントリ データベース、モニタリング データベース、およ
び 3 つのサービス ノードで Multi-Node 設定を行う場合、Cisco UCS Director VM は 6 つ導入しま
す。
ステップ 4
shelladmin で、次の順にノードを設定します。
1 インベントリ データベースの作成, (26 ページ)
2 モニタリング データベースの作成, (27 ページ)
3 プライマリ ノードの作成, (27 ページ)
VMware vSphere リリース 4.1 での Cisco UCS Director のインストールとアップグレード
30
OL-31079-06
Multi-Node の設定
リリース 4.0 スタンドアロン アプライアンスを Multi-Node 設定へ移行(選択したデータベースのバック
アップ)
4 サービス ノードの作成, (28 ページ)
(注)
インベントリ データベースおよびモニタリング データベースのノードは、プライマリ
ノードやサービス ノードを設定する前に作成し起動する必要があります。
ステップ 5
shelladmin で、[サービスの停止] を選択し、Cisco UCS Director サービスを停止します。
ステップ 6
[データベースの復元] を選択し、ステップ 2 で作成したデータベース バックアップをインポー
トし復元します。
ステップ 7
プロンプトが表示されたら、[サービスの開始] を選択して Cisco UCS Director サービスを開始し
ます。
プライマリ ノードにログイン後は、Cisco UCS Director リリース 4.0 スタンドアロン アプライアン
スのデータベースのすべてのデータが利用可能になります。
リリース 4.0 スタンドアロン アプライアンスを Multi-Node 設定へ移行
(選択したデータベースのバックアップ)
この手順では、インベントリデータベースとモニタリングデータベースそれぞれに必要なデータ
ベース テーブルのみを選択して、バックアップし復元します。
はじめる前に
データベースのバックアップと復元を実行するには、クレデンシャルが有効になっている FTP
サーバが必要です。
手順
ステップ 1
shelladmin で、[パッチの適用] オプションを使用して Cisco UCS Director リリース 4.0 スタンドア
ロン アプライアンスを Cisco UCS Director リリース 4.1 にアップグレードします。
詳細については、次の説明を参照してください。
• Cisco Unified Infrastructure Controller 3.x 32 ビットから Cisco UCS Director リリース 4.1 64 ビッ
トへのアップグレード, (39 ページ)
• Cisco UCS Director リリース 4.0 からリリース 4.1 へのアップグレード, (38 ページ)
ステップ 2
shelladmin で、[Root でログイン] を選択し、アップグレードした Cisco UCS Director にログイン
します。
ステップ 3
インベントリ データベースに必要なデータベース テーブルを次のようにバックアップします。
a) /opt/infra フォルダにアクセスします。
cd /opt/infra
VMware vSphere リリース 4.1 での Cisco UCS Director のインストールとアップグレード
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31
Multi-Node の設定
リリース 4.0 スタンドアロン アプライアンスを Multi-Node 設定へ移行(選択したデータベースのバック
アップ)
b) Infra から、dbInfraBackupRestore.sh スクリプトを実行します。
# ./dbInfraBackupRestore.sh backup
このスクリプトは、インベントリ データベースに必要なテーブルのデータベース バックアッ
プを行います。
c) スクリプトを実行後に、/tmp フォルダにある infra_database_backup.tar.gz という名
前の出力ファイルを確認します。
ステップ 4
モニタリング データベースに必要なデータベース テーブルを次のようにバックアップします。
a) /opt/infra フォルダにアクセスします。
cd /opt/infra
b) Infra から、dbMonitoringBackupRestore.sh スクリプトを実行します。
# ./dbMonitoringBackupRestore.sh backup
このスクリプトは、モニタリング データベースに必要なテーブルのデータベース バックアッ
プを行います。
c) スクリプトを実行後に、/tmp フォルダにある monitoring_database_backup.tar.gz と
いう名前の出力ファイルを確認します。
ステップ 5
Multi-Node 設定の各ノードに Cisco UCS Director VM を導入します。
VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストール, (9 ページ)を参照してください。
たとえば、プライマリ ノード、インベントリ データベース、モニタリング データベース、およ
び 3 つのサービス ノードで Multi-Node 設定を行う場合、Cisco UCS Director VM は 6 つ導入しま
す。
ステップ 6
shelladmin で、次の順にノードを設定します。
1 インベントリ データベースの作成, (26 ページ)
2 モニタリング データベースの作成, (27 ページ)
3 プライマリ ノードの作成, (27 ページ)
4 サービス ノードの作成, (28 ページ)
(注)
インベントリ データベースおよびモニタリング データベースのノードは、プライマリ
ノードやサービス ノードを設定する前に作成し起動する必要があります。
ステップ 7
shelladmin で、[サービスの停止] を選択して、プライマリ ノードおよびすべてのサービス ノード
の Cisco UCS Director サービスを停止します。
ステップ 8
次のように、インベントリ データベースにデータベースを復元します。
a) infra_database_backup.tar.gz をインベントリ データベースをホストするノードの /tmp
フォルダにコピーします。
VMware vSphere リリース 4.1 での Cisco UCS Director のインストールとアップグレード
32
OL-31079-06
Multi-Node の設定
リリース 4.0 スタンドアロン アプライアンスを Multi-Node 設定へ移行(選択したデータベースのバック
アップ)
b) インベントリ データベース ノードで /opt/infra フォルダにアクセスします。
cd /opt/infra
c) Infra から、dbInfraBackupRestore.sh スクリプトを実行します。
# ./dbInfraBackupRestore.sh restore
このスクリプトにより、/tmp フォルダのバックアップ ファイルからデータベース バックアッ
プが復元されます。
ステップ 9
次のように、モニタリング データベースにデータベースを復元します。
a) monitoring_database_backup.tar.gz をモニタリング データベースをホストするノー
ドの /tmp フォルダにコピーします。
b) /opt/infra フォルダにアクセスします。
cd /opt/infra
c) Infra から、dbMonitoringBackupRestore.sh スクリプトを実行します。
# ./dbMonitoringBackupRestore.sh restore
このスクリプトにより、/tmp フォルダのバックアップ ファイルからデータベース バックアッ
プが復元されます。
ステップ 10
プライマリ ノードおよびすべてのサービス ノードで [サービスの開始] を選択して、Cisco UCS
Director サービスを開始します。
プライマリ ノードにログイン後は、Cisco UCS Director リリース 4.0 スタンドアロン アプライアン
スのデータベースのすべてのデータが利用可能になります。
VMware vSphere リリース 4.1 での Cisco UCS Director のインストールとアップグレード
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33
Multi-Node の設定
リリース 4.0 スタンドアロン アプライアンスを Multi-Node 設定へ移行(選択したデータベースのバック
アップ)
VMware vSphere リリース 4.1 での Cisco UCS Director のインストールとアップグレード
34
OL-31079-06
第
4
章
Cisco UCS Director の再起動
この章は、次の内容で構成されています。
• Cisco UCS Director の再起動, 35 ページ
Cisco UCS Director の再起動
Cisco UCS Director のインストール後にエラーが表示された場合は、セキュア シェル(SSH)クラ
イアントにログインしてスクリプトを実行し、サービスが実行されているかどうかを確認します。
手順
ステップ 1
Cisco UCS Director の IP アドレスを使用して、次のクレデンシャルでログインします。
a) ユーザ:shelladmin
b) パスワード:changeme
shelladmin にログイン済みでデフォルト パスワードを変更している場合は、上記パスワードの代
わりにその新しいパスワードを使用します。
ログイン後に [shelladminパスワードの変更] を選択してデフォルト パスワードを変更できま
す。
ステップ 2
すべてのサービスのステータスを表示するには、[サービスのステータスを表示] を選択します。
このオプションが利用できない場合は、SSH を使用してサービスを再起動します。
ステップ 3
次のサービスが表示されることを確認します。
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
Broker
Controller
Eventmgr
Client
Idaccessmgr
Inframgr
Tomcat
VMware vSphere リリース 4.1 での Cisco UCS Director のインストールとアップグレード
OL-31079-06
35
Cisco UCS Director の再起動
Cisco UCS Director の再起動
8. Websock
9. Database (mysqld)
(注)
バックグラウンドで開始されるサービスは、このウィンドウに表示されませ
ん。
ステップ 4
[サービスの停止] を選択します。
ステップ 5
すべてのサービスが停止していることを確認するには、[サービスのステータスを表示] を選択し
ます。
ステップ 6
サービスを再起動するには、[サービスの開始] を選択します。
VMware vSphere リリース 4.1 での Cisco UCS Director のインストールとアップグレード
36
OL-31079-06
第
5
章
Cisco UCS Director のアップグレード
この章は、次の内容で構成されています。
• サポート対象のアップグレード パス, 37 ページ
• Cisco UCS Director リリース 4.0 からリリース 4.1 へのアップグレード, 38 ページ
• Cisco Unified Infrastructure Controller 3.x 32 ビットから Cisco UCS Director リリース 4.1 64 ビッ
トへのアップグレード, 39 ページ
サポート対象のアップグレード パス
Cisco UCS Director リリース 4.1 へのアップグレード パスは、ご使用中の Cisco UCS Director のバー
ジョンにより異なります。
Cisco UCS Director リリース 3.x からリリース 4.1 へのアップグレード
Cisco UCS Director リリース 3.x からリリース 4.1 へは直接アップグレードできません。 次のいず
れかのリリースから Cisco UCS Director リリース 4.1 へアップグレードする場合は、最初に Cisco
UCS Director リリース 4.0 へアップグレードする必要があります。
• 3.4.0.1
• 3.4.1.1
• 3.4.1.2
• 3.4.1.3
• 3.4.1.4
Cisco UCS Director リリース 4.0 へのアップグレード方法についての詳細は、該当するリリースの
インストールとアップグレードのマニュアルを参照してください。
Cisco UCS Director リリース 4.0 からリリース 4.1 へのアップグレード
次に示すリリースからは Cisco UCS Director リリース 4.1 へ直接アップグレードできます。
VMware vSphere リリース 4.1 での Cisco UCS Director のインストールとアップグレード
OL-31079-06
37
Cisco UCS Director のアップグレード
Cisco UCS Director リリース 4.0 からリリース 4.1 へのアップグレード
• 4.0.0.2
• 4.0.0.3
• 4.0.1.1
• 4.0.1.2
Cisco UCS Director パッチ リリース 4.1.0.3A へのアップグレード
次のように、Cisco UCS Director パッチ リリース 4.1.03A に直接アップグレードできます。
設定の種類
Single-Node 設定
サポート対象のアップグレード パス
• 4.0.x.x から 4.1.0.3A へ
• 4.1.0.x から 4.1.0.3A へ
Multi-Node の設定
• 4.1.0.0 から直接 4.1.0.2 または 4.1.0.3A へ
• 4.1.0.1 から直接 4.1.0.2 または 4.1.0.3A へ
• 4.1.0.2 から直接 4.1.0.3A へ
Cisco UCS Director リリース 4.0 からリリース 4.1 へのアッ
プグレード
はじめる前に
• Cisco UCS Director リリース 4.1 パッチを http://www.cisco.com からダウンロードします。
• アップグレードのインストールに使用する FTP または HTTP のサーバにソフトウェアを置き
ます。
• NFS マウントがアプリケーション ストレージに使用されている場合は、パッチを適用する前
に NFS マウントを無効にします。 そうしなければ、アップグレードは失敗します。
(注)
アップグレードを開始する前に、VM のスナップショットを取得しておくことをお勧めしま
す。 取得しておくと、FTP サーバから既存の設定データベースをバックアップする必要はあ
りません。
VMware vSphere リリース 4.1 での Cisco UCS Director のインストールとアップグレード
38
OL-31079-06
Cisco UCS Director のアップグレード
Cisco Unified Infrastructure Controller 3.x 32 ビットから Cisco UCS Director リリース 4.1 64 ビットへのアップ
グレード
手順
ステップ 1
Cisco UCS Director リリース 4.0 を開始します。
ステップ 2
shelladmin で、[サービスを停止] を選択しすべてのサービスを停止します。
ステップ 3
すべてのサービスが停止していることを確認するには、[サービスのステータスを表示] を選択し
ます。
ステップ 4
(任意) 必要であれば、[データベースのバックアップ] を選択して Cisco UCS Director データ
ベースをバックアップできます。
開始前に VM のスナップショットを取得した場合は、データベースをバックアップする必要はあ
りません。
ステップ 5
Cisco UCS Director をリリース 4.1 にアップグレードするには、[パッチの適用] を選択します。
ステップ 6
プロンプトが表示されたら、リリース 4.1 パッチのロケーションを入力します。
ftp://username:password@hostname|IP_address/software_location_and_name
ステップ 7
ダウンロードとインストールが完了するまで待ちます。
ステップ 8
プロンプトが表示されたら、[サービスの開始] を選択してサービスを開始し、アップグレード
プロセスを完了します。
(注)
更新パッチを適用して、そのインストールを完了した後、ShellAdmin の [サービスの開
始] オプションを選択し、Cisco UCS Director サービスを開始/再開して、パッチ プロセ
スを完了します。 Cisco UCS Director サービスが開始し、Cisco UCS Director アプライア
ンス GUI が使用可能になり、ログイン画面が表示され、管理ユーザが Cisco UCS Director
にログインできるまで、パッチ プロセスは完了または成功しません。
追加パッチの適用、データベースのバックアップ、バックアップからのデータベースの
復元など、すべての Cisco UCS Director サービスは他の shelladmin プロシージャを実行
する前に開始されている必要があります。
Cisco Unified Infrastructure Controller 3.x 32 ビットから Cisco
UCS Director リリース 4.1 64 ビットへのアップグレード
Cisco UCS Director リリース 4.1 にアップグレードする前に、最初に Cisco UCS Director リリース
4.0 をインストールし、Cisco Unified Infrastructure Controller 3.x データベースをインポートして正
規化する必要があります。
はじめる前に
• 以下のものを http://www.cisco.com からダウンロードします。
◦ Cisco UCS Director リリース 4.0 ソフトウェア
◦ Cisco UCS Director リリース 4.1 パッチ
VMware vSphere リリース 4.1 での Cisco UCS Director のインストールとアップグレード
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39
Cisco UCS Director のアップグレード
Cisco Unified Infrastructure Controller 3.x 32 ビットから Cisco UCS Director リリース 4.1 64 ビットへのアップ
グレード
• アップグレードのインストールに使用する FTP または HTTP のサーバにソフトウェアを置き
ます。
• NFS マウントがアプリケーション ストレージに使用されている場合は、パッチを適用する前
に NFS マウントを無効にします。 そうしなければ、アップグレードは失敗します。
手順
ステップ 1
Cisco Unified Infrastructure Controller 3.x 32 ビットを起動します。
ステップ 2
shelladmin で、[サービスを停止] を選択し Cisco UCS Director のすべてのサービスを停止します。
ステップ 3
すべてのサービスが停止していることを確認するには、[サービスのステータスを表示] を選択し
ます。
ステップ 4
Cisco UCS Director データベースをバックアップするには、[データベースのバックアップ] を選
択します。
ステップ 5
VMware vSphere での Cisco UCS Director のインストール, (9 ページ) のインストレーション手
順に従って、Cisco UCS Director 4.0 64 ビット アプライアンスを新しいアプライアンスとしてイン
ストールします。
ステップ 6
shelladmin で、[サービスの停止] を選択し Cisco UCS Director リリース 4.0 のサービスを停止しま
す。
ステップ 7
[データベースの復元] を選択し、ステップ 4 で作成した Cisco Unified Infrastructure Controller 3.x
32 ビット データベースのバックアップをインポートし復元します。
インポートされたデータベースは正規化されて、Cisco UCS Director リリース 4.1 で使用できるよ
うになります。
ステップ 8
プロンプトが表示されたら、[サービスの開始] を選択して Cisco UCS Director リリース 4.0 のサー
ビスを開始します。
ステップ 9
Cisco UCS Director リリース 4.0 からリリース 4.1 へのアップグレード, (38 ページ) のアップグ
レード手順に従って、Cisco UCS Director リリース 4.0 を リリース 4.1 にアップグレードします。
(注)
更新パッチを適用して、そのインストールを完了した後、ShellAdmin の [サービスの開
始] オプションを選択し、Cisco UCS Director サービスを開始/再開して、パッチ プロセ
スを完了します。 Cisco UCS Director サービスが開始し、Cisco UCS Director アプライア
ンス GUI が使用可能になり、ログイン画面が表示され、管理ユーザが Cisco UCS Director
にログインできるまで、パッチ プロセスは完了または成功しません。
追加パッチの適用、データベースのバックアップ、バックアップからのデータベースの
復元など、すべての Cisco UCS Director サービスは他の shelladmin プロシージャを実行
する前に開始されている必要があります。
VMware vSphere リリース 4.1 での Cisco UCS Director のインストールとアップグレード
40
OL-31079-06
付録
A
ポート
この付録の内容は、次のとおりです。
• ポート一覧, 41 ページ
ポート一覧
名前
説明
SSH ポート
22
HTTP(S)
80/443
Citrix のライセンス
TCP 27000 および 7279、8082(管理)
デスクトップの仮想デスクトップ エージェント TCP 2598/1494/2112/2513
DHCP
UDP 67 および 68
Active Directory
TCP/UDP 389/636 および TCP 3268/3269
DNS
TCP/UDP 53
NTP
TCP/UDP 123
MySQL
3306
Cisco UCS Director + VNC 接続
8787 および 599
Cisco UCS Director + RDP 接続
3389
Cisco UCS Director + NetApp 接続
80/443/8080
VMware vSphere リリース 4.1 での Cisco UCS Director のインストールとアップグレード
OL-31079-06
41
ポート
ポート一覧
名前
説明
Cisco UCS Director + UCSM 接続
80/443
Cisco UCS Director + vCenter 接続
80/443
RDP
3389
SMB/RPC
TCP 135/445
Kerberos
TCP/UDP 88
NetBIOS 名(nbname)
TCP/UDP 137
NetBIOS データグラム(nbdatagram)
TCP/UDP 138
NetBIOS セッション(nbsession)
TCP/ 139
Desktop Delivery Controller <--> vCenter
80 /443
Desktop Delivery Controller <--> 仮想デスクトッ 8080 ~ ICA
プ
ユーザ(Citrix Recvr)<--> 仮想デスクトップ
1494、2598、2512、2513
Desktop Delivery Controller <--> Active Directory
389/636(LDAP ポート)
仮想デスクトップ <--> Active Directory + DNS
389/636、3268/3269、53
PowerShell エージェント <-> WinRM からの
Xendesktop
5985/5896
Cisco UCS Director <--> PowerShell エージェント 43891
XenApp
TCP 80/8081
VMware vSphere リリース 4.1 での Cisco UCS Director のインストールとアップグレード
42
OL-31079-06