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Cisco ASR 9000 シリーズ 導入事例
NTT コミュニケーションズ株式会社
コストパフォーマンスを高めるため Cisco ASR 9000 シリーズを採用、
nV(ネットワーク仮想化)テクノロジーのサテライト機能活用で小規模拠点の展開も容易に
導入の背景 / 課題
・ GIN は世界有数のグローバル Tier1 ネット
ワークであり、数々の賞を受 賞するなど業
界内の評価も高い。しかしグローバル Tier1
ネットワークは厳しい競争に晒されており、
サービス拡充とコスト削減をさらに推進して
いく必要があった。
・ そのためのアプローチの 1 つが機器集約で
ある。これによってスペースコストや運用コ
ストを削減できる。またサービス拡充に伴う
機器増設が抑制できれば、追 加投資も抑え
世界有数のグローバル Tier1 ネットワークとして、高い評価を受け続けている
NTT コミュニケーションズ株式会社のグローバル IP ネットワーク(GIN)。ここ
ではエッジ / アグリゲーションに、Cisco ASR 9000 シリーズが採用されてい
る。ポート密度の高いラインカードの活用などによって機器を集約することで、
サービス拡充とコスト削減が同時に進められているのだ。また 2012 年 12 月
には Cisco ASR 9000v の導入もスタート。nV(ネットワーク仮想化)テクノ
ロジーのサテライト機能で小規模拠点の展開も容易になった。これによってさ
らに低コストな顧客アプローチを実現することで、顧客層の拡大につながると
期待されている。
られる。
・ 機器集約を実現するため、10GE ポートを高
密度に収容できる Cisco ASR 9000 を採
用。また Cisco ASR 9000 のスロットを最
サービス拡充とコスト削減を
両立するために機器の集約へ
大限に活用するため、Cisco ASR 9000 v
の導入も行われている。
導入ソリューション
・ Cisco ASR 9000 シリーズ
アグリゲーション サービス ルータ
- Cisco ASR 9000
- Cisco ASR 9000 v
・ nV ( ネットワーク仮想化)テクノロジー
高品質なサービスをいかにして低コストで提供するか。これはインターネットサービスプロ
バイダ(ISP)にとって、生き残りのための重要課題である。コスト削減を進めていくには、設
備投資の最適化や運用管理負担の軽減が欠かせない。また顧客が求める帯域幅を確保し続ける
には、最先端の機器を導入し続けることも求められる。そして新たなアーキテクチャへのキャッ
チアップも不可欠だ。進化したアーキテクチャが、コストパフォーマンスを飛躍的に高めるこ
とも少なくないからである。
これらの要求を満たすため、顧客に対するサービス提供の最前線となるエッジ / アグリゲー
導入効果
ションに、Cisco ASR 9000 シリーズを採用しているのが、NTT コミュニケーションズのグロー
・ Cisco ASR 9000 のポート密度を高めるた
バル IP ネットワーク(GIN)だ。
めに高密度な 10GE ラインカードを活用し、
機器集約効率を上げる事が可能になった。
・ EoMPLS の実装によって、拠点によってはコ
GIN は、日本、アジア、アメリカ、ヨーロッパ、オセアニアの世界主要国結ぶ、高速かつ大
容量の Tier1 ネットワーク。その前身は 1997 年秋にサービスを開始した NTT 国際通信株式会
アルータの設置が不要になった。これも機器
社の IPBB サービスであり、当時はまだ ISP にとって困難だった海外接続を実現、その後米国
集約に貢献している。
の Tier1 通信事業者であったベリオ社(Verio)を買収、両社のネットワークを統合することで
・ 1Gbps の低速ポートを Cisco ASR 9000v
で提 供することで、Cisco ASR 9000 のス
ロットをさらに有効活用できるようになった。
GIN が誕生した。当初は日米間を 45Mbps で接続していたが、2002 年にはその 100 倍以上
となる 5Gbps を突破し、現在では 680Gbps の容量を実現。アジア・オセアニアにおける容
・ nV の サ テ ラ イト 機 能 を 活 用 することで、
量も 592Gbps に達している。その一方で 2001 年には、業界最高水準の SLA(品質保障制度)
Cisco ASR 9000 v を Cisco ASR 9000
も全世界で導入開始。数多くの ISP とコンテンツプロバイダが利用する、世界有数のグローバ
と異なる場所に設置しても、両者を統合運用
できるようになった。これによって小規模拠
ル Tier1 ネットワークなのである。
点の展開を低コストで行えるようになり、顧
通信業界で最も権威のある「World Communication Awards(WCA)」での数々の受賞実績
客層の拡大が可能になると期待されている。
があり、2011 年には「Telecom Asia Awards 2011」の「Best wholesale Carrier 賞」を受賞
「nV テクノロジーによって Cisco ASR 9000
の一部を、サテライトに 張り出す こと
ができます。小規模拠点へのサービス展開
は、今後ビジネスを拡大していくための重
要なアプローチになるはずです」
NTT コミュニケーションズ
株式会社
ネットワークサービス部
テクノロジー部門
担当部長
福田 健平 氏
するなど、業界における評価も極めて高い。しかし「競合他社とは常に厳しい競争にさらされ
ています」と、NTT コミュニケーションズ株式会社 ネットワークサービス部 テクノロジー部
門で担当部長を務める福田 健平氏は言う。この競争の中で勝ち残っていくために NTT コミュ
ニケーションズは、高品質かつ高信頼な環境の提供と、サービスラインアップの拡充を続けて
きた。その一方でコスト削減にも、積極的に取り組んできたと説明する。
サービス拡充とコスト削減を両立するには、機器の集約が重要なポイントになる。これによっ
て設置スペースに必要なコストや運用コストが削減できるからだ。またサービス拡充に伴う機
器増設が抑制できれば、追加投資も抑えられる。NTT コミュニケーションズが GIN に Cisco
ASR 9000 シリーズを採用したのも、この機器集約が最大の目的だと福田氏は言う。
最大の魅力はポート密度の高さ
EoMPLS の実装も機器集約に貢献
「Cisco ASR 9000 のスロットを低速ポート
に使ってしまうのはもったいない。Cisco
ASR 9000v を使って低速ポートを外に出
してしまえば、ポート単価を引き下げるこ
とも可能になります」
NTT コミュニケーションズ
株式会社
ネットワークサービス部
テクノロジー部門
担当課長
森信 拓 氏
GIN への Cisco ASR 9000 導入が始まったのは 2010 年。まず最初に米国の拠点に設置され、
その後日本、欧州、アジアへと展開、現在ではほぼ全ての主要拠点に導入されている。それで
は Cisco ASR 9000 の魅力はどこにあったのか。福田氏は「一番大きいのはポート密度の高さ
です」と説明する。
シスコは Cisco ASR 9000 向けに、業界最高レベルのポート密度を持つラインカードを提供
しており、その密度を継続的に高め続けている。2012 年には 10Gbps × 36 ポートのラインカー
ドをリリース、GIN でも同年 12 月にこれを導入していると言う。「高密度なラインカードを活
用すれば、筐体を増設することなくポート数を増やせます。これによって最小限の追加投資で
サービスを拡充できるのです」(福田氏)。
Cisco ASR 9000 自体の処理能力の高さも重要なポイントだ。システムあたり最大 96Tbps
の処理能力があるため、機器の総数を抑制しながら必要な帯域を確保できる。これに加え
「Ethernet over MPLS(EoMPLS)の実装も、機器集約に大きな貢献を果たしています」と指
摘するのは、NTT コミュニケーションズ株式会社 ネットワークサービス部 テクノロジー部門
担当課長の森信 拓 氏。EoMPLS 機能等の実装により、拠点によっては遠隔地とレイヤ 2 で接
続できるため、コアルータを設置せずに済むケースもあるからだ。小規模拠点をコアルータな
しで運用できれば、初期投資を削減できると言う。
2012 年 12 月には Cisco ASR 9000v の導入にも着手。これは Cisco ASR 9000 シリーズ
の nV テクノロジーに対応し、Cisco ASR 9000 の拡張シェルフとして利用できるものだ。
NTT Communications Global IP Network
US-Europe
Japan-US
160G
US-Europe
Milpitas, U.S.
680G
160G
Palo Alto, U.S.
San Jose, U.S.
Stockholm, Sweden
Seattle, U.S.
Brussels, Belgium
London, U.K.
Amsterdam, Netherlands
Dusseldorf, Germany
Frankfurt, Germany
Vienna, Austlia
Paris, France
Milan, Italy
Munich, Germany
Madrid, Spain
Beijing, China
Japan-Europe
125G
Seoul, Korea
Dubai, UAE Mumbai, India
Yangon, Myanmar
Atlanta, U.S.
Washington, D.C.
Dallas, U.S.
Los Angeles, U.S.
Houston, U.S.
Miami, U.S.
Taipei, Taiwan
Manila, Philippines
Bangkok, Thailand
Chennai, India
Colombo, Sri Lanka
New York City, U.S.
San Jose, U.S.
Osaka, Japan
Shanghai, China
Hong Kong, China
Macau, China
Hanoi, Vietnam
Cairo, Egypt
Chicago, U.S.
Tokyo, Japan
Ho Chi Minh, Vietnam
Kuala Lumpur, Malaysia
Singapore Bandar Seri Begawan, Brunei Darussalam
Jakarta, Indonesia
Johanesburg, South Africa
Asia and Oceania
592G
Sao Paulo, Brazil
Sydney, Australia
Wellington, New Zealand
www.ntt.net
GIG-E
as of January 2013
NTT コミュニケーションズのグローバル IP ネットワーク。日米間の容量は 680Gbps、アジア・オセアニアの容量は 592Gbps に
達しており、主要拠点が設置されている都市も 30 を超えている。
主要拠点
Cisco
ASR9000
高速ポートを
利用する顧客
10GEラインカード
10GEラインカード
・
・
・
1GEの低速ポートをASR 9000vで
提供。これによってASR9000には
10GEの高速ポートを集約できる
スロットの利用効率が高まる。
投資効率が向上
Cisco ASR9000v
低速ポートを
利用する顧客
サテライト拠点
Cisco ASR9000v
主要拠点への
アクセスが
難しい顧客
nVテクノロジーのサテライト機能によって遠隔地の
ASR 9000vをASR 9000と統合管理。
運用負担の軽減
小規模拠点の容易な展開
サービス利用のコスト抑制
顧客層の拡大が可能
Cisco ASR 9000 シリーズの活用形態とメリット。Cisco ASR 9000 と Cisco ASR 9000v を組み合わせることで、投資効率の
さらなる向上やコストダウンを実現できる。
1U サイズの筐体に、10 ∼ 1000Mbps × 44 ポートと 10Gbps × 4 ポートを集約。Cisco
ASR 9000 と接続することで、まるで Cisco ASR 9000 の一部であるかのように動作する。
「Cisco ASR 9000v 導入の狙いは、機器に対する投資効率をさらに高めることです」と森
信氏。1Gbps の低速ポートを Cisco ASR 9000v で提供し、Cisco ASR 9000 の筐体には
10Gbps のみを実装することで、Cisco ASR 9000 の利用効率を最大化できるのだと言う。「数
が限られるスロットを低速ポートに使ってしまうのはもったいない。Cisco ASR 9000v を使っ
て低速ポートを外に出してしまえば、ポート単価を引き下げることも可能になります」。
その一方で福田氏は「nV テクノロジーのメリットも大きいと感じています」と言う。これに
よって複数の Cisco ASR 9000v をホストの Cisco ASR 9000 と統合運用できるため、運用負
担が軽減するからだ。使い方を工夫すれば 2 ∼ 3 割の運用負荷軽減が期待できると指摘。特に
サテライト的な使い方で、大きな効果が見込めると説明する。
サテライト機能の活用で
小規模拠点の展開も容易に
このような活用方法もすでに始まっている。例えば米国ロサンゼルスでは、データセンター
に Cisco ASR 9000v を設置し、GIN の主要拠点にある Cisco ASR 9000 と接続しているケー
スがあると言う。
「主要拠点にある Cisco ASR 9000 の一部を、遠隔地のサテライトに 張り出す といった
感覚です」と福田氏。これによって小規模拠点へのサービス展開が、手軽に行えるようになる
と説明する。「全体を 1 台のルータのように扱えるので、遠隔地でも簡単に運用できます。さ
らにサービスデリバリ時のチェックも 1 カ所で行えるため、ヒューマンエラーも回避しやすく
なります」
。
サテライトへの機器展開が容易になれば、顧客のコスト負担も軽減する。顧客サイトから主
要拠点にアクセスするにはアクセスラインの確保が必要になり、その分だけ余計にコストがか
かるが、GIN 側が顧客サイトに機器を 張り出す のであれば、アクセスラインの確保は不要
になるからである。またサテライト側の Cisco ASR 9000v を複数の顧客が共同利用すること
も可能になる。このような使い方をすれば、利用コストはさらに抑制できるはずだ。サテライ
ト機能を積極的に活用することで、顧客はより手軽に GIN を利用できるようになるのである。
NTT コミュニケーションズでは GIN の上で「VLink」というサービスを提供しているが、その
提供も手軽になると期待されている。VLink とはポイント ツー ポイントで仮想的なレイヤ 2
NTT コミュニケーションズ株式会社
接続を提供するサービス。多くの ISP が国内外をシームレスにつなぐために活用している。た
だしこれまでは、顧客サイト側にレイヤ 2 スイッチを設置する必要があったため、1Gpbs で
の使用はコスト的に見合わないケースが多かったと森信氏は言う。しかし Cisco ASR 9000v
を利用すれば、より低コストでサービスを提供できるようになる。
「小規模拠点へのサービス展開は、今後ビジネスを拡大していくための重要なアプローチにな
るはずです」と福田氏。これによって顧客側に近づいていくことで、これまで取り込めなかっ
日本を代表する大手通信事業者。1997
年の NTT 法改正による NTT 再編の一
た顧客層を取り込めるようになるからだ。
「現在は ISP やコンテンツプロバイダが主なお客様で、
一般企業は決して多くありません。しかし将来は顧客層を一般企業に広げていくことも、視野
環として、1999 年 7 月に 設 立され た。
に入れる必要が出てくるでしょう。小規模拠点に 張り出せる 仕組みは、そのための強力なツー
“Global ICT Partner” を事 業ビジョン
ルになると考えています」。
として掲げ、ネットワークからデータセン
ター、アプリケーションまでワインストッ
プで提供する、
グローバル ICT アウトソー
シングを展開。革新的で信頼性が高く、
国内・海外を問わないシームレスなサー
ビスによって、世界規模で加速するビジ
ネスへの対応を支援し続けている。
今後も Cisco ASR 9000v の導入を拡大
Cisco ASR 9000 の 100G 化も検討
このように Cisco ASR 9000v と nV テクノロジーは、小規模拠点や 1Gbps の低速サービス等、
GIN の裾野を広げる上で大きな貢献を果たし始めている。現在までにロサンゼルスやニューヨー
ク、ワシントン、シンガポール、香港に導入されており、今後も必要に応じて導入拠点を増や
していく予定だという。
その一方で上位サービスの拡充に向けた取り組みも進められている。Cisco ASR 9000 に
「現在利用可能なのは 2 ポー
100Gbps 対応のラインカードを載せることが検討されているのだ。
トのラインカードですが、近い将来には 1 スロットで 8 ∼ 10 ポート実装できる高密度なカー
ドが欲しいと思っています」と森信氏。シスコならこれをいち早く実現できるはずだと期待し
ていると言う。
SDN(Software Defined Network)の導入も視野に入っている。GIN では運用作業の 6 ∼
7 割が自動化されているが、ネットワークをプログラム可能にする事で、この割合をさらに高
めることが可能になる。特にサービスデリバリでは、その効果が高いと期待されている。福田
氏は「現在はまだ夢に過ぎませんが」と前置きしながらも、各種設定をポータル化し、顧客が
セルフサービスで作業を行えるようになれば、大きな差別化要因になるはずだと語る。
「ネットワークベンダに期待しているのは、私どもが目指すネットワークのあり方に、タイム
リーに対応していただくことです」と福田氏。シスコは ISP のニーズを的確に把握することで、
この期待に応え続けていると言う。「Cisco ASR 9000 シリーズの提供も、実にタイムリーで
した。しかもキャリアグレードの信頼性があり、サポート力も高い。これからも信頼できるパー
トナーとして、私どもが求めるテクノロジや製品を提供し続けていただきたいと思います」。
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(0809R)
この資料の記載内容は 2013 年 4 月現在のものです。
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