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ボーダーレス ネットワーク システム導入事例
ソフトバンクテレコム株式会社
新たなマネージド CPE サービスに Cisco ISR G2 を全面採用
クラウド時代に対応したネットワークを国内外シームレスに提供
導入の背景 / 課題
・ ソフトバンクテレコムでは 2001 年から、拠点
間ネットワーク接続をサポートする「マネージ
ド CPE」サービスを提供していた。しかし企
業システムのクラウド化が広がったことで顧客
ニーズが多様化し、従来のサービスだけでは対
応しにくくなっていた。
・ クラウド時代のマネージド CPE サービスは、
高信頼・高品質であることに加え、料金の最適
化や、顧客の多様なニーズに対応できる柔軟性
も必要だった。またビジネスのグローバル化も
進んでいたため、国内外を問わないシームレス
なサービス提供も重要な課題となった。
・ これらの要求に対応するため、顧客サイトに設
置するネットワーク機器として Cisco ISR G2
を全面採用。グローバル市場での実績、信頼
性、
運用性、SRE(Services Ready Engines)
モジュール実装による機能拡張の柔軟性、リ
モート管理機能の充実などが高く評価された。
導入ソリューション
・ Cisco サービス統合型ルータ第 2 世代
(ISR G2)シリーズ
導入効果
・ クラウド時代に適した高品質・高機能なネット
ワーク機器を採用することで、サービスの品質
向上、
信頼性向上、
柔軟性向上が可能になった。
・ 全世界で同一シリーズの製品を使うことで、設
計やオペレーションの煩雑さが低減した。また
オペレーター教育の期間も短縮された。
・ コンフィグロールバック機能によって、設定ミ
スによる通信遮断を防止できるようになった。
これによってリモートによるオペレーションを
徹底できるようになり、高品質とローコストオ
ペレーションの両立が容易になった。
・ 高い実績のある機器を採用することで、サービ
ス実現に向けた機能検証を短期間で行うこと
も可能になった。
・ SRE(Services Ready Engines)モジュールに
より機能拡張も容易に実現可能。将来的には、
これを積極的に活用し、
サービス内容を拡充し
ていく予定。また顧客サイト内の LAN や無線
LAN へもサービスを拡大し、エンド・ツー・エン
ドのサービスを実現することも目指している。
20 年以上の実績を持つ高品質で安定性の高い情報通信サービスによって、企
業の多様な経営課題に応え続けているソフトバンクテレコム株式会社。同社で
は 2012 年 3 月から、クラウド時代に対応した新たなマネージド CPE サー
ビス「マネージド CPE-S」の提供をスタートしている。このサービスを実現す
るために全面採用されたのが、シスコの第 2 世代サービス統合型ルータ(ISR
G2)をはじめとする、シスコのボーダーレスネットワークアーキテクチャ製品
だ。これによって高品質、柔軟性の高さ、最適価格の実現に成功。世界 220 カ
国に及ぶグローバルなサービスを、ワンストップでシームレスに提供することも
エンド・ツー・エンドのネット
可能になった。
今後はさらにサービス内容を拡充し、
ワークを提供することで、顧客企業の競争力強化とさらなる成長への貢献を目
指している。
クラウド時代のニーズを満たすため
4 つの S を実現した CPE サービスへ
拠点間をつなぐネットワークをどのようにして構築していくか。これがいま再び、企業経営の
重要課題として注目されるようになってきた。その背景には企業システムにおける、クラウド
化の進展がある。クラウド化されたシステムでは、ユーザーが活動する各拠点とデータセンター
との間を、高品質なネットワークで結ぶ必要がある。しかし単に通信品質が高いだけでは十分
ではない。クラウドで利用されるアプリケーションは多様化しているため、目的に応じたきめ
細かい設定も重要なのだ。またコスト抑制へのプレッシャーも高まっている。これらの要求を
いかにして満たしていくかが、現在の拠点間ネットワークには問われているのである。
このような多岐にわたる課題に対応するため、2012 年 3 月に「マネージド CPE-S」サービ
スを開始したのが、ソフトバンクテレコム株式会社である。CPE とは Customer Premises
Equipment の略であり、拠点間通信を行うために通信業者が加入者サイトに設置する機器を
意味する。ソフトバンクテレコムでは 2001 年から「マネージド CPE」サービスを提供する
ことで、企業の拠点間通信にニーズに応え続けてきた。これを大幅にリニューアルし、新たな
顧客ニーズへの対応を実現したのが「マネージド CPE-S」なのだ。
「ブランド名に新たに加えられた S には、4 つの意味が込められています」と説明するのは、
ソフトバンクテレコム株式会社 営業開発本部 サービスオペレーション第 1 統括部 運用企画管
理部 開発課 課長の高橋 誠氏だ。それは(1)国内・国際の継ぎ目がないこと(Seamless)、
(2)
法人利用に適した信頼性・安定性(Stable)(3)高機能(Smart)、(4)最適な料金(with the
「高品質かつ柔軟性の高いサービスを最適料金でご提供し、
most Suitable price)なのだと言う。
「利便性の高いクラウド時代に適したルータ
を採用したことで、サービスの可能性が飛
躍的に広がりました」
クラウド時代のニーズにお応えすること。それがこのサービスの目的なのです」
サービス提供内容は、大きく 3 つの柱で構成されている。
まず第 1 はソフトバンクテレコム回線とバンドルする形でのネットワーク機器の提供。以前は
ソフトバンクテレコム
株式会社
営業開発本部
サービスオペレーション
第 1 統括部
運用企画管理部
開発課 課長
高橋 誠 氏
複数ベンダーのネットワーク機器が利用されていたが、「マネージド CPE-S」ではシスコの第
2 世代サービス統合型ルータ、Cisco ISR G2 に統一されている。
第 2 はワンストップでの保守サポートだ。問題発生時にはお客様窓口で問い合わせを受け、そ
こで問題の切り分けを実施する。また各種設計要件にも柔軟に対応できる体制を整えている。
そして第 3 がネットワーク機器の「PING 監視」と「簡易性能レポート」の提供である。ネッ
トワークシステム全体を「見える化」することで、問題発生前にその予兆をとらえ、解消する
ことを可能にしている。これも基本サービスとして標準提供されているのである。
このサービスでもう 1 つ注目したいのが対象エリアの広さだ。日本全国はもちろんのこと、海
外も世界 220 の国と地域をカバーしている。グローバルビジネスの要求にも、ワンストップで
対応できるのである。
マネージド CPE-S のサービス提供内容
ネットワーク機器のご提供
ワンストップでの保守サポート
PING監視/
(※)
「簡易性能レポート」 の標準提供
お客様窓口
お客様
お客様
トラブルの
お問い合わせ
ソフトバンクテレコム
ネットワーク
トラブル/
復旧連絡 PING監視
(※)
「簡易性能レポート」
ソフトバンクテレコム
ネットワーク
お客様窓口
お客様拠点
お客様拠点
切り分け
回線終端装置
ネットワーク
機器
ネットワーク機器
ソフトバンクテレコム
ネットワーク
回線終端装置
ネットワーク機器
PING監視、
「簡易性能レポート」 を含めた上記サービスをご提供
(※)
※「トラフィック量」、
「CPU使用率」、
「PINGレスポンス時間」
をWEBにてレポートする機能となります
顧客サイトのネットワーク機器は Cisco ISR G2 に統一
グローバル化 / クラウド化に最適と評価
ソフトバンクテレコムがこのサービス実現に向けた検討に入ったのは 2011 年 6 月。その最大
の焦点になったのが「ネットワーク機器の選定でした」と高橋氏は振り返る。複数ベンダーのネッ
トワーク機器を検討の俎上に上げ、約 3 ヶ月かけて徹底的に比較。2011 年 12 月には Cisco
ISR G2 の全面採用を決定する。マルチベンダーで機器をラインアップしていた従来の「マネー
ジド CPE」とは、全く異なる方向へと大きく舵を切ったのである。
なぜこのような決定に至ったのか。ソフトバンクテレコム株式会社 営業開発本部 サービスオ
ペレーション第 1 統括部 運用企画管理部 開発課の倉員 明寛氏は「最大のポイントは国内と海
外で同じ機器を使えることです」と説明する。マルチベンダー型で複数種類のネットワーク機
器を採用すると、技術者に求められる知識が増え、設計や運用管理は煩雑になる。全世界で統
一された機器を利用することは、高品質と柔軟性
の高さを最適な価格で提供する上で、避けて通れ
マネージド CPE-S の 3 つの特長
ない道なのだと言う。「ワールドワイドでシームレ
最適料金
スなサービスを実現するには、世界のどこででも
調達でき、一定水準以上のサポートが受けられる
ことも必須条件になります。シスコはこの条件へ
の対応に、すでに高い実績があります」
しかし評価ポイントはこれだけではない。高品質
への要求に対しても、シスコ製品は高いレベルで
高品質
柔軟設計
「Cisco ISR G2 なら、品質と柔軟性の高い
サービスを全世界シームレスに、ローコス
トオペレーションで提供できます」
ソフトバンクテレコム
株式会社
営業開発本部
サービスオペレーション
第 1 統括部
運用企画管理部
開発課
倉員 明寛 氏
応えられると倉員氏は指摘する。故障率が低い上、信頼性や通信品質を高めるための機能も充
実しているからである。「Cisco ISR G2 にはパフォーマンスやスループット等を可視化する機
能があり、QoS の設定もきめ細かく行えるので、音声やビデオのトラフィックが混在するケー
スでも遅延の最小化が可能です。またコンフィグロールバックが装備されているのも、大きな
魅力です」
コンフィグロールバックとは、リモートから設定変更した時に一定時間コミットせずに放置し
ておくと、自動的に元の設定の戻す機能のこと。オペレーターが設定を誤って通信不能になっ
た場合でも、通信不能になった時点でコミット不可能になるため、しばらく待つことで通信可
能な状態に復帰する。「リモート設定もローコストオペレーションの重要な要素であり、以前か
らも行っていましたが、やはり一番怖いのは設定ミスによる通信遮断でした。こうなると現地
作業が必要になってしまうからです。しかし Cisco ISR G2 ならその心配はありません。ヒュー
マンエラーによる信頼性低下とコストアップを防止できるのです」(倉員氏)
そしてもう 1 つ、SRE(Services Ready Engines)モジュールの実装も高く評価されている。
これはシスコ製、サードパーティ製、およびカスタムアプリケーションの稼働が可能なルータ
ブレードのこと。リモートからアプリケーションを展開することで、ビジネスニーズへの迅速
な対応が可能になる。
「Cisco ISR G2 なら、品質と柔軟性の高いサービスを全世界でシームレスに、ローコストオペ
レーションで提供できます」と倉員氏。「グローバル化とクラウド化への対応に、最も適したネッ
トワーク製品だと言えます」
高品質なサービスを最適な価格で提供
顧客ニーズに合わせたカスタマイズも可能
「シスコ製品全面採用」を決定したソフトバンクテレコムは、すぐにサービス提供の準備に入る。
そして約 3 ヶ月の準備期間を経て、2012 年 3 月のサービスリリースへと至るのである。
「この 3 ヶ月間でサービス導入に向けた様々な検証を行いましたが、予想以上に順調に進みま
した」と倉員氏は振り返る。クリティカルな不具合は全くなく、シスコ製品のクオリティの高
さを改めて実感したと言う。またサポートも充実しており、マニュアルやコミュニティから技
術情報を入手しやすいことも大きなメリットだったと説明する。「オペレーター教育も短い期間
で行えました。ネットワーク技術者の多くはシスコの CLI に慣れています。シスコ製品に統一
したことで、サービスインまでの期間を最短化できました」
製品ラインアップが幅広いのも、Cisco ISR G2 のメリットの 1 つだと言う。これによって小
規模拠点から大規模拠点まで、最適なモデルを選択できるのだ。「マネージド CPE-S」では、
拠点規模に合わせて合計 7 モデルが用意されている。
サービスをリリースしてから現在(2012 年 6 月)までまだ 3 ヶ月しか経過していないが、
「す
マネージド CPE-S で提供されているルータのラインアップ
性能
Cisco3925E
お客様の拠点規模やご利用形態に
最適な機種をご提供
Cisco3925
Cisco2901
Cisco2911
Cisco1921
Cisco892J
Cisco881
小規模
中規模
拠点規模
大規模
でに数多くのお客様からの引き合いをいただいております」と高橋氏。顧客企業数は 2 桁に上っ
ソフトバンクテレコム株式会社
ており、その中には数百拠点を展開する大規模ユーザーもあると言う。
顧客からの評価が最も高いのは、高品質なサービスをリーズナブルな価格体系で提供している
点である。DHCP、NAT、QoS、ACL 等の設定が標準サービスとして提供されており、ルーティ
ング設定も多様なプロトコルに対応。ネットワーク監視やトラフィックレポートも標準で提供
されている。個別対応のメニューを利用しなくても、幅広いニーズに対応できるのだ。また価
格表が明示されており、透明性が高い点も好まれていると言う。
その一方で、顧客ニーズに合わせたカスタマイズが可能なことも、数多くの引き合いにつながっ
ていると倉員氏は指摘する。「例えばこのサービスでは、IP-VPN、Wide Ethernet、Managed
Ethernet、グローバル IP-VPN という 4 種類の回線サービスが利用できますが、これらの中か
ら 1 つを選択するだけではなく、複数の回線に接続して目的に応じて使い分けることも可能で
す。また QoS やアクセスコントロール等もきめ細かく設定できます」
所在地
東京都港区東新橋 1-9-1
設立
1984 年(昭和 59 年)10 月
資本金
最近では「ビデオ会議やユニファイドコミュニケーションのトラフィックを乗せたい」という
案件も増えていると高橋氏は言う。このニーズに対応するには、ジッタ(時間的なずれや揺らぎ)
の管理を徹底しなければならない。また国によっては十分な帯域の確保が難しいこともあるた
1 億円
め、Cisco Wide Area Application Services(WAAS)ソフトウェアが必要になるケースもあ
従業員数
るはずだという。Cisco ISR G2 ならこのような要求にも、柔軟に対応できるのだ。
約 4,500 名(2011 年 3 月 31 日現在)
営業収益
3,883 億円(2011 年 3 月 31 日現在)
1984 年 10 月、日本テレコム株式会社と
して設立。2004 年 7 月にソフトバンクグ
ループ傘下に入り、2006 年 10 月にソフ
トバンクテレコムへと社名変更した。
「お
将来は LAN 環境へもサービスを拡大
エンド・ツー・エンドで価値を高める
今後はサービス内容をさらに高度化させていく計画だ。特に力を入れているのが、レポーティ
ングの充実である。現在すでに、WAN のトラフィックやルータの CPU 使用率、Ping レスポ
客様にもっとも選ばれるビジネスソリュー
ンスタイム等のデータを、顧客向けポータルで表示・ダウンロードできるようにしているが、
ションを。
」を事業ビジョンに掲げ、法人
提供情報をさらに増やすことが検討されているのである。「シスコ製品に標準で組み込まれてい
向け / 個人向けの両方の市場で多岐にわ
たる情報通信サービスを提供。情報革命
で人々を幸せにするため、
全社一丸となっ
る Flexible NetFlow を活用すれば、フロー属性毎のレポートも提供できるはずです」と倉員氏。
さらに IP SLA を活用すれば、測定用のテストパケットを実際に生成する「アクティブモニタ
た取り組みを進め、モバイルインターネッ
リング」によって、アプリケーション毎のラウンドトリップ時間やジッタの測定、ネットワー
ト No.1、
アジアインターネット No.1 の達
クのサービスレベル定量化も可能になるだろうと言う。
成を目指している。
また拠点間接続だけではなく、顧客サイト内の LAN 環境へとサービスを拡大することも視野
に入っている。そのための第一歩として 2012 年 6 月には、提供機器のラインアップに Cisco
Catalyst 3560-X が追加された。将来はモバイル対応や LAN 内機器の提供も検討している。
Cisco ISR G2 が実装している SRE モジュールの存在も、これらの機能拡充を実現する上で重
要な役割を果たすはずだ。
「利便性の高いクラウド時代に適したルータを採用したことで、サービスの可能性が飛躍的に広
がりました」と高橋氏。将来はネットワーク全体をエンド・ツー・エンドでサポートすると共
に、同社の提供する GoogleApps 等のアプリケーション利用に最適なネットワーク環境を提供
することも考えているという。
「最近は BYOD のニーズも高まってきており、ソフトバンクグルー
プ全体のシナジーも発揮しやすくなるはずです。これによってさらに価値の高いサービスを実
現し、お客様の競争力強化とさらなる成長に貢献したいと考えています」
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「パートナー」または「partner」という用語の使用は Cisco と他社との間のパートナーシップ関係を意味するものではありません。
(0809R)
この資料の記載内容は 2012 年 6 月現在のものです。
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