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シスコ ワイヤレス LAN ソリューション 導入事例
大阪トヨペット株式会社
株式会社オーアイエス コム
販売店向け基幹システムの更新を機に無線 LAN 環境を刷新
タブレット端末の活用を支える高速、高品質な通信インフラを
シスコ ワイヤレス LAN ソリューションで実現
導入ソリューション、サービス
・ Cisco Aironet 1600 シリーズ
無線 LAN アクセス ポイント
・ Cisco Aironet 2700 シリーズ
無線 LAN アクセス ポイント
・ Cisco 5500 シリーズ
ワイヤレス LAN コントローラ
関西地方におけるトヨタ車の販売チャネルとして多数の拠点を有する大阪トヨ
ペットは、販売店向け基幹システムの更新を機にタブレット端末を導入し、来
店者との商談やコミュニケーションの活性化、日々の業務スタイルの見直しなど
を進めている。そこで不可欠となる無線 LAN 環境の品質と信頼性を高め、活
力あるビジネス展開の基盤を確立すべく、グループ会社のオーアイエス コムから
の提案を基にシスコのワイヤレス LAN ソリューションを採用。グループ全体で
160 以上の店舗やサービス拠点に配備するとともに、集中管理による運用の効
率化も実現した。
導入前の課題、検討事案
・機器の劣化や通信の不安定さなど、既
存の環境で数多くの課題があった。
経緯
商談など日々の業務にタブレット端末を活用すべく
基幹システムの更新を機に無線 LAN の刷新を決断
・各店 舗、グループ各 社で異なるメー
カーの機器を利用しており、運用管理
の負担が生じていた。
導入効果
・シスコのアクセス ポイント製品により、
大阪トヨペットは、大阪、関西、近畿地方におけるトヨタ自動車の販売チャネルとし
て、自動車販売、整備、部品販売からリース事業、保険事業などを手掛けている。販売店やサービ
ス拠点はグループ全体で 160 ヵ所を越え、新車、中古車のほか、福祉車両のウェルキャブ シリーズ、
またレクサス ブランドの取り扱いも行っている。
2015 年に各販売店で運用する基幹システム(販売店システム)が更新されることとなり、同社はこれを
機器そのものの品質はもとより、通信
好機として捉え、来店者への積極的なアプローチを促す施策の 1 つとしてタブレット端末の導入を決定。
品質が大きく向上した。
さらに、端末利用に欠かせない無線 LAN 環境の改善を図るため、アクセス ポイントの入れ替えや運用
・無線 LAN の最新規格に対応し、高速
な通 信を干渉なく利用できるように
なった。
・ WAN 越しの集中管理が可能になり、
数百台に及ぶ全拠点のアクセス ポイン
トの運用管理が大幅に効率化した。
管理体制の見直しを行った。ソリューションの選定と構築は大阪トヨペット グループの IT ベンダーであ
るオーアイエス コムが担当し、比較検討の結果シスコ ワイヤレス LAN ソリューションが採用された。
大阪トヨペット株式会社 経理部 システム管理グループ マネージャーの間瀬泰造氏は、当時の経緯を
次のように話す。
「新しい販売店システムは、従来のクライアント サーバ型からクラウド型へ移行するかたちで、今後の
発展性を考慮したものです。この移行にあわせて、店舗のどこでも商談できるシステムはできないだろ
うか? と考えたことが最初のきっかけです。端末のノート PC をタブレットに置き換えて、もっと自由
に使えるようにしたいと考えました。お客様と接する際にも、タブレットを使うこと自体の話題性や新
しさを活かせるのではないかと思ったのです。
当時、無線 LAN 環境は店舗ごとに構築しており、他社のコンシューマ向けアクセス ポイントを使っ
ていました。長期の利用による機器の劣化、機能や性能、通信の安定性が十分ではないなど課題が
多く、この機会にもっとレベルの高い環境へ刷新することを決断しました。」
株式会社オーアイエス コム アウトソーシング部 部門長の佐野嘉郎氏は、大阪トヨペットの無線 LAN
運用状況を把握したうえで、その改善に必要な提案を行った。
「これまで大阪トヨペット グループでは、各社が別のメーカー、別の機器を使って無線 LAN を整備し
ており、運用管理の体制も異なっていました。そこで、販売店システムを更新するときにグループ全体
のインフラを統一してはどうかとご提案しました。1 店舗あたり 2 台のアクセス ポイントを設置すると、
全体では数百台という規模になります。これを一元的に管理したいという要件に対して、最も適してい
」
るのがシスコ ソリューションだったのです。
大阪トヨペット株式会社
経理部
システム管理グループ
プロセス
集中管理、機能、デザインなどを評価してシスコを選定
シスコに対するイメージも変化
マネージャー
今回の無線 LAN 環境整備は 2014 年 7 月頃にスタートし、各社ソリューションの
間瀬 泰造 様
比較検討を経てシスコ採用を決めたのは同年 9 月だったとのこと。2014 年中の実装完了を目標に、
早いペースで作業が進められた。
今回、シスコ ソリューションを選定した具体的な理由を、佐野氏は次のように話す。
「候補になった各社ソリューションのなかで、ネットワークのセグメントが異なる拠点であっても 1 つの
コントローラで管理できるのはシスコだけだったのです。1 拠点のなかで同じスペースにある機器を管
理できるものは他社製品にもありましたが、シスコ製品は WAN 越しでもアクセス ポイントを管理で
きる機能(FlexConnect)があり、そこは大きな理由となりました。また、アクセス ポイントは工場
のような特殊な場所にも設置するため、通信の安定性を保つ機能でもシスコは長けている点にとても
魅力を感じましたね。
株式会社オーアイエス コム
アウトソーシング部
部門長
データセンター長
佐野 嘉郎 様
今後トヨタからもいろいろ方針が出てくるなかで、無線 LAN の重要性は高まっていくと見込んでおり、
5 年先を見据えて大阪トヨペットと相談しながら選定を行いました。」
株式会社オーアイエス コム アウトソーシング部の足立典氏は、納車前の新車の保管やカスタマイズを
行う新車センターなど、一部の場所では現地調査を行ったと振り返る。
「新車センターでは、洗車機や特殊な機械が多数あり、無線 LAN の規格とは違ったモーターの干渉
や、洗車機の水による干渉など、通信に影響を及ぼす要因がいろいろあります。そこで何回か現地を
訪れて、なるべく電波が通りやすく、安定してアクセスできる配置を見つけるといった対応をしました。」
機能や性能とは別に、アクセス ポイントのデザインも選定の際に意識したと佐野氏は話す。これは店
舗への設置の仕方と関係している。
「以前はコンシューマ向けの製品だったので、各店舗ともアクセス ポイントをお客様カウンターの上に
置くなどしていたんですね。それらの機器を、基本的にそのまま置き換えることにしたので、アンテナ
が飛び出ていない、アンテナレス タイプの製品がよかったという面はありました。レクサス店では、商
談スペースのカウンターの下に隠して、お客様の目に触れないように工夫しています。天井(天井裏)
株式会社オーアイエス コム
アウトソーシング部
足立 典 様
に付けるとメンテナンスが難しくなるので、一部の箇所では壁掛けにしていますが、だいたい手の届く
ところにアクセス ポイントを置いています。
」
実は、検討の最初の時点ではシスコは俎上に載っていなかったと足立氏は打ち明ける。シスコに対す
るイメージは、今回の取り組みを経てかなり変わったという。
「率直なところ、シスコ製品は価格が高いというイメージがずっとありました。また、スイッチなどの機
器はこれまでも扱っていたので、どちらかというと有線 LAN のベンダーという印象が強かったのです。
しかし、改めてラインアップを調べたら無線 LAN 製品も非常に充実していて、かつ品質や機能もとて
も優れているということがよくわかりました。いろいろな面でシスコに対するイメージが大きく変わった
と思います。
」
機器の品質や機能と価格のバランスについては、これまでの無線 LAN 運用の経験を踏まえ、間瀬氏
も思うところがあったとのこと。
「レクサス店では、他の店舗よりも価格が高い別のメーカーの無線 LAN 製品を使っていて、トラブル
がほとんどありませんでした。やはり品質や機能がよいものは価格も相応にする、値段には値段なり
の価値があるという印象を持っていましたので、シスコ製品の採用は自然な成り行きと言えるかもしれ
ません。一方で、導入台数が多く、コストを抑えることも必要でした。シスコとオーアイエス コムのお
かげで、無事クリアできて安心しています。
」
導 入ソリューション
無線 LAN アクセス ポイント
ワイヤレス LAN コントローラ
Cisco 5500 シリーズ
・FlexConnect により、ネットワーク
セグメントが異なる拠点( WAN 越
え)の集中管理が可能
・アクセス ポイントの一括設定
・干渉ノイズ対策 ・不正アクセス ポイント対策
・モニタリング、レポーティング
Cisco Aironet
1600 シリーズ
IEEE 802.11n 対応
Cisco Aironet
2700 シリーズ
IEEE 802.11ac 対応
高品質の無線 LAN 環境の下で、
タブレット端末を積極的に活用
モバイル端末や大型ディスプレイ モニタで電子的
なカタログや商談画面を閲覧できる環境を整備
大阪トヨペット中央店内。豊富なラインアップを展示しており、この店舗のほか、全店でタ
ブレット端末を活用した商談や来店者とのコミュニケーションが交わされている
効果∼今後
機器、通信とも品質を大きく向上し、利用も順調
ゲスト アクセスの提供やマーケティング施策への活用も検討
新しい無線 LAN 環境になって以降、通信が突然切れたり不安定になったりすること
はなくなった。現場からは不満もなく、順調に利用できているとのこと。入れ替え前の IEEE 802.11g
対応 / 2.4GHz 帯から、IEEE 802.11n または IEEE 802.11ac 対応 / 2.4 GHz 帯および 5GHz 帯
に対応規格と帯域が強化され、通信速度も大きく高まった。5 GHz 帯の利用では電波干渉が特に生
じていないことも調査で確認しており、当初の課題だった通信品質の向上を高い水準で達成している。
運用管理面でも、アクセス ポイントの稼働状況や端末のアクセス状況を 1 つのモニタ画面で把握で
き、アクセス ポイントごとの電波強度など細かなところも直感的に見られるため、格段に扱いやすく
なったと足立氏は話す。今後は、付加機能として利用できる Facebook Wi-Fi の活用や、店舗で提
供しているゲスト アクセスの改善を検討している。
「各店舗では通信キャリアの公衆無線 LAN サービスを提供していますが、接続が切れやすい、なか
なかつながらないといったお客様の声があるので、今回整備したインフラを活用して高品質なゲスト
アクセスを利用いただけるようにできればと思っています。Facebook サイトにチェックインすること
で、ゲスト アクセスが簡単にできる Facebook Wi-Fi 機能も興味があります。お客様のプロファイ
ルや位置情報を取り込んでマーケティングに活かせるといった、付随したソリューションも使ってみた
いところです。」
佐野氏は、シスコが持つ豊富な事例をも参考に今後の展開を考えていきたいと話し、シスコの対応に
大阪トヨペット株式会社
期待している。
「シスコは世界ナンバー ワンのベンダーですので、数々の成功事例を持っていると思います。今回もこ
ちらの要件を基にさまざまなご提案をいただきましたが、シスコの事例には今後の活用や展開に役立
つヒントがたくさんあるでしょう。これからもそうした事例の紹介や、新しい提案を積極的にいただけ
ることを期待しています。
」
所在地
大阪市西区立売堀 3-1-1
1946 年(昭和 21 年)9 月
資本金
12 億 6,500 万円
(2014 年 3 月現在)
設立
事業所数 新車店舗
社員数
URL
46 ヵ所(レクサス 4 ヵ所含み)
U-car ランド 4 ヵ所
1,360 名(2015 年 2 月現在)
http://www.osaka-toyopet.jp/
近畿、関西、大阪で、トヨタ車の販売、
最後に、間瀬氏は新しい販売店システムのメリットも交えながら、シスコ ワイヤレス LAN ソリューショ
ンの活用を進めていきたいと話す。
「次世代の販売店システムでは、電子化したカタログをタブレット端末でお客様にすぐ見ていただくこ
ともできます。お見積や支払シミュレーションを画面上で確認できる E-CHOICE システムをはじめ、
必要な情報を手元ですぐ見られることは、実際に車の前でカタログ画面を見ながらオプションや支払
プランを選べるなど、お客様、販売側双方にさまざまなメリットをもたらします。今後そういう方向に
進んでいくことは確かであり、そのインフラとして無線 LAN 環境の重要性はいっそう増していくでしょ
う。これからも、もっと活用していきたいと思っています。
」
メンテナンス、自動車用部品販売、リー
ス事業、保険事業、通信事業などを手
掛ける。大阪トヨペットグループとして、
15 社を傘下に持つ(2015 年 3 月現在)
。
株式会社
オーアイエス コム
所在地
設立
資本金
社員数
URL
大阪市西区立売堀 3-1-1
1973 年(昭和 48 年)8 月 1 日
1,000 万円(2014 年 3 月現在)
60 名(2015 年 2 月現在)
http://www.ois 21 .co.jp/
大阪トヨタ自動車株式会社(現大阪トヨ
ペット株式会社)
の機械計算部を分離
継承し、大阪情報システム株式会社と
して発足。システム インテグレーション
やアウトソーシング、データセンターな
どのサービス、市販用ソフトウェアの開
発販売やハードウェア販売を手掛ける。
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Cisco、Cisco Systems、および Cisco Systems ロゴは、Cisco Systems, Inc. またはその関連会社の米国およびその他の一定の国における登録商標または商標です。
本書類またはウェブサイトに掲載されているその他の商標はそれぞれの権利者の財産です。
「パートナー」または「partner」という用語の使用は Cisco と他社との間のパートナーシップ関係を意味するものではありません。
(1502R)
この資料の記載内容は 2015 年 4 月現在のものです。
この資料に記載された仕様は予告なく変更する場合があります。
お問い合せ
シスコシステムズ合同会社
〒107- 6227 東京都港区赤坂 9-7-1 ミッドタウン・タワー
http://www.cisco.com/jp
1049-1505-00A-F