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シスコ ユニファイド コンピューティング システム 導入事例
瀧定大阪株式会社
生き残りを懸けて変わる企業、
これを支える IT
導入ソリューション
・Cisco Unified Computing System
導入前の課題、検討事案
・事業変革を推進するため、SAP HANA を
ベースとした BI を導入したかった
・安心して使える構成の BI ソリューションを、
迅速に導入したかった
導入効果
・メモリを大量に搭載でき、メンテナンスの容
易な UCS が、コスト効率の高い、機動的
な BI ソリューションの運用を実現
・シスコの SAP 担当コンサルティングエンジ
ニアが、SAP との緊密な連携のもと、画期
的な BI ソリューションを提案
・SAP との世界的な提携関係に基づき蓄積
されたノウハウを生かした、シスコの運用支
援サービスを採用
150 年の歴史を今に引き継ぐ瀧定大阪は、服地卸で圧倒的なシェア
を握ってきた。その瀧定大阪が 2010 年、抜本的な経営変革に乗り出
した。その一方で、IT システムを目覚ましいスピードで整備。SAP
に続いて、シスコのサーバ「 Cisco Unified Computing System 」を
採用し、短期間で SAP HANA の導入を完了。情報を駆使した攻めの
経営に転じている。
150 年前に創業した瀧定を今に引き継ぐ瀧定大阪は、繊維商社として業界では知
「一人勝ち」の状況を長
らない者のいない存在だ。服地卸で圧倒的なシェアを握り、
年にわたって維持してきた。その瀧定大阪が 2010 年、抜本的な経営変革に乗り出
した。業務改革を進めるとともに、M & A などを通じて新事業の積極的な開拓を始
めた。
その一方で、今後の経営および事業展開の基盤とするべく、IT システムを目覚ま
しいスピードで整備。1 年で SAP をカットオーバーさせたのに続いて SAP HANA
の導入を完了。情報を駆使した攻めの経営に転じている。
瀧定大阪は、特に婦人服地では、国内流通においてリーディングカンパニーとし
てのプレゼンスを誇ってきた。しかし、服地単体での販売は成熟している。
どの産業でも、これまで成功してきた企業は、自社のビジネスがジリ貧に陥りつつ
インテル Ⓡ Xeon Ⓡ
プロセッサー搭載
あることに気付いても、抜本的な手を打つことは非常に難しい。市場自体が少しずつ
業界最高水準の
パフォーマンスを実現
手法に改善の余地があるとは考えないからだ。特に歴史のある大企業ともなれば、
Cisco Unified
Computing System
縮小していても、競合他社に負けているわけではない場合には、自分たちのビジネス
ビジネス手法が確立しており、これまでと違うことをやろうというインセンティブは働
かない。
※この冊子は、@IT(http://www.atmarkit.co.jp/)
に2014年8月に掲載されたコンテンツを再構成したものです。
7http://www.itmedia.co.jp/ait/articles/1406/18/news025.html
しかし、より広くファッション業界を見渡すと、成長してい
によって中国など海外における生地生産および OEM 製品生
る顧客企業や業態はまだまだ存在する。生地・製品の双方で
産を拡大、現地での販売活動も強化してきた。
複合的なサービスを提供すればチャンスは数多くある。また、
一方で M & A によって、既存事業との戦略的連動による
既存のビジネスでも国内市場にとらわれず、国際的な展開を
新たな事業機会の創出も目指した。主にティーンを対象とす
進めることも可能だ。さらに事業領域の拡大という観点では、
るアパレル製品の企画・開発から販売までを手掛けるオリー
ファッションに留まらず、衣料品をライフスタイルの一分野と
ブ・デ・オリーブ、女性向けアパレルブランドを展開するシア
して捉えることで、対象となる事業分野は広がるとも考えら
タープロダクツなど、アパレル企業の買収を実行した。同社
れる。視点を変えることで、卸売り事業においても、成長戦
はさらに、香りビジネスなどにも参入している。
略は描けるはずだ。
2013 年 5 月には繊維問屋街にある老朽化した自社ビルか
瀧定大阪の現経営陣は 2010 年、この難しいことへの挑戦
ら先進設備の揃うインテリジェンスビルに移転。これととも
を始めた。それは、同社のビジネスモデルの根本的な見直し
にコーポレートブランド『 STYLEM(スタイレム)』を始動
であり、現代的な経営への進化の始まりだった。
させた。これは「全ての人々の生活の感動や幸せの根源とな
2010 年より、次への成長戦略を描く3 年間にわたる中期
るもの」を意味し、テキスタイル、アパレル製品に加え、従来
経営変革プログラム『チャンス・トゥ・チェンジ( C2C )』を始
の枠にとどまらない商品やサービスの開発、付加価値の創造
「業務改革」「事業改革」「海外事業」「業態
動。経営陣は、
や情報発信、そしてその全てを可能にする大きな舞台を提供
「企業統治改革」
「人事改革」と、それらを統合した「成
改革」
する企業、すなわち「ファッションビジネスのプラットフォー
長戦略」 の 7 つのプロジェクトを立ち上げた。これに基づい
ムを提供する企業」としての姿勢を表しているという。
て、矢継ぎ早に数々の施策を打ち出してきた。
それは組織改革から始まった。経営と執行の分離、課単位
の独立採算制を改め、事業部制を導入。各々のポジションを
会社を変えるために IT を整備、
SAP 、SAP HANA が武器になる
明確にし、消費者ニーズに基づいた顧客ニーズを実現する
組織へと再編した。これを起点として抜本的な社内業務改
瀧定大阪における IT 基盤構築は、上記のような経営改革
革を開始した。また、事業改革・海外事業プロジェクトでは、
と同様、トップダウンでおそるべきスピードで進められた。
核となる生地卸事業の強化、強みとする生地卸事業を生か
「『チャンス・トゥ・チェンジ』で当社のあるべき姿を定義し、
した OEM 製品事業へのシフトを加速、海外現地法人設立
具体的なアクションも決めた。これを実行していくためには
当然 IT も要る。そこで、2011 年にビジネスモデル変革と IT
変革が同時並行的に走り出した。ビジネスの方は何年に何
をするかが明確に決まっている。そこで、IT についても半年、
1 年の単位で具体的なアクションが決まった」と、SCM 統
括部システムグループ部長の澤水健男氏は振り返る。
2010 年の段階では、PC は各課に数台あるくらいだった
という。基幹システムはオフコンで動いており、伝票は全て
紙。これを事務員が目にも止まらぬスピードで、端末に打ち
込むというスタイルだ。各月の売り上げを確定するのに半月
かかっていた。在庫についても、売り上げ台帳の数字を基に
手作業で計算していたため、タイムラグは大きかった。
営業活動における情報活用は皆無に等しかった。生地の売
れ筋については売上台帳をめくって勘を養い、あとは体を動か
してビジネスを取ってくる。営業担当者同士の情報共有は少
ない。
こうした状態を変えるため、同社では 1 人 1 台の PC を提
供し、Google Apps を導入。これに続いてスマートフォンを
配布。スピード感のあるコミュニケーションと情報活用によ
瀧定大阪 SCM 統括部システムグループ部長
澤水健男 氏
る、業務改革のための基盤を整備した。だが、経営を進化さ
せるには、基幹システムの再構築が不可欠だった。
瀧定大阪 は 2012 年 2 月、SAP をカットオー バ ーした。
チャが面白いと感じたという。
2011 年 2 月にプロジェクトを開始して 1 年後にカットオー
Cisco UCS は一言でいえばネットワークと融合させた
バーという強行スケジュールだった。だが、このおかげで事
サーバ製品だ。ストレージ、IP ネットワークに対し、高速で
業の見える化が実現した。海外に展開する生産拠点の状況
低遅延な通信ができる。また、インメモリコンピューティング
を把握し、在庫、売り上げの状況を迅速に確認し、販売機会
を行う SAP HANA では、サーバに大量のメモリを搭載でき
の最大化や販売促進、事業企画、商品開発を進めるための
ることが有利になるが、Cisco UCS は多数のメモリスロット
基盤が整った。多角化によって広がる事業部門、事業子会社
を搭載している。このため、大量のメモリが必要なアプリケー
の数字を取り込んでいけば、企業グループ全体としての戦略
ションに対応しやすい。同一量のメモリを利用する際にも、
の策定と遂行のための大きな力になる。
少容量のメモリモジュールを多数使えばよいため、コストを
在庫、仕入れ、販売の数字が連動し、ほぼリアルタイム在
抑えることができる。ちなみに瀧定大阪では 256 GB のメモ
庫状況が確認できるようになったことは、すでに販売機会の
リで不足を感じ始めており、近い将来に拡張することを考え
拡大に役立ちつつある。例えば同社では、商談会における生
ているという。
地サンプルの注文を、その場で電子的に処理するシステムを
さらに重要だったのは、シスコにおける SAP 製品に対する
稼働している。国内外で開催される生地の商談会は、同社に
サポートの手厚さだ。
とって最大の販売促進活動の 1 つだ。このシステムでは生地
シスコは SAP が認定するサーバ ベンダーであり、Cisco
に付けられたバーコードを、営業担当者が iPhone で読み
UCS 上での SAP 、SAP HANA に関し、大規模なリソース
込むことで、サンプルの発送を直接手配できる。サンプル注
を投入し、検証やサイジング、運用支援といった活動に取
文を間違いなく、その場で処理でき、発送も即座に行われる
り組んでいる。 SAP は世界各地の同社拠点に SAP Co-
ため待たせないことが、顧客に対するサービスの向上につな
Innovation Lab( COIL ) という共同検証施設を設置し、
がっている。
少数のテクノロジパートナー企業とさまざまな技術ソリュー
ただし、経営管理統括部 経営企画グループ経営戦略課
ションに関する検証活動を実施している。 COIL の活動に
課長の三浦修氏は、
「顧客へのサービス向上、社内業務効率
参加できるサーバ ベンダーはシスコだけだ。また、シスコは
については、ようやく SAP 導入の効果が見え始めてきたとこ
全世界で SAP 製品をサポートする体制を構築しており、今
ろ。さらなるサービス品質の向上や範囲の拡大とともに、社
後海外展開をさらに加速化する予定の瀧定大阪にとっても
員の業務にもっと生かしていけるよう、SAP に蓄積された情
心強いことだ。
報活用方法を引き続き模索していきたい」と話している。
SAP HANA 導入で Cisco UCS が選ばれた理由
瀧 定 大 阪 が SAP の次に導 入したのは SAP HANA を
ベースとしたビジネスインテリジェンス( BI ) ソリューショ
ンだ。2013 年 初めにこれに着 手。短 期 間での導 入を果た
した。同社は、SAP HANA の導入に当たり、サーバ プラッ
トフォームとしてインテル ® Xeon® プロセッサーを搭載し
たシスコの Cisco Unified Computing System( Cisco
UCS )を選択した。
澤水氏は、Cisco UCS について知ったとき、アーキテク
インテル Ⓡ Xeon Ⓡ
プロセッサー搭載
業界最高水準の
パフォーマンスを実現
Cisco Unified
Computing System
瀧定大阪 経営管理統括部 経営企画グループ経営戦略課 課長
三浦 修 氏
さらに、シスコは SAP 製品のエキスパートを多数擁している他、サーバ ベンダー
ではあるが、SAP や SAP HANA 自体の運用ノウハウを大量に蓄積しており、これ
に基づく提案ができることが、大きな特色となっている。そこで、シスコは瀧定大阪
に対し、運用支援のサービスを提供している。
SAP HANA は新しい製品であることもあり、ソフトウェアのアップデートが比較的
瀧定大阪株式会社
頻繁に行われている。シスコはこうしたアップデートの円滑な実行も支援している。
また、データのバックアップ/リカバリ方法を提案、実際にバックアップサービスを
提供している。
本社所在地
〒 556 - 0017 大阪市浪速区湊町一丁目2番3号
マルイト難波ビル11F
(総合受付)
設立
2001年8月
澤水氏は特に、シスコの SAP 担当コンサルティングエンジニアの提案力に感銘を
受けたという。BI ツールなどを含めた画期的なソリューションについて熱く語る、シス
「久しぶりに興奮した」
と同氏は話す。
コや SAP のエンジニアと議論しているうちに、
こ の 議 論 の 中 か ら、 SAP HANA 、 SAP NetWeaver BW on HANA 、 SAP
資本金
資本金 15億円
自己資本 507億円
(2014年1月期)
URL
http://www.takisada-osaka.co.jp
Business Objects という、導入当時としては画期的な組み合わせが生まれた。それ
は、真剣なユーザ、その期待に応える製品を持ったソフトウェアベンダー、そしてこ
れを理解し、最適なプラットフォーム製品と運用を提案できるサーバ ベンダーの融
合によって初めて可能になったことだった。
インテル Ⓡ Xeon Ⓡ
プロセッサー搭載
業界最高水準の
パフォーマンスを実現
Cisco Unified
Computing System
Intel 、
インテル、Intel ロゴ、Intel Inside 、Intel Inside ロゴ、Celeron 、Celeron Inside 、Intel Atom 、Intel Atom Inside 、Intel Core 、
Core Inside 、Itanium 、Itanium Inside 、Pentium 、Pentium Inside 、
vPro Inside 、Xeon 、Xeon Inside は、
アメリカ合衆国および / またはその他の国における Intel Corporation の商標です。
©2014 Cisco Systems, Inc. All rights reserved.
Cisco 、Cisco Systems 、
および Cisco Systems ロゴは、Cisco Systems, Inc. またはその関連会社の米国およびその他の一定の国における登録商標または商標です。
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「 パートナー 」または「 partner 」という用語の使用は Cisco と他社との間のパートナーシップ関係を意味するものではありません。
( 0809R )
この資料の記載内容は 2014 年 8 月現在のものです。
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0989-1408-00A-IT