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シスコ ユニファイド コンピューティング システム 導入事例
長野中央病院
医療の安全、業務改善の基盤となる電子カルテ システムの
バージョン アップに伴いサーバ環境を一新
Cisco UCS と仮想化環境で病院の 止まらないインフラ を構築
導入ソリューション
Cisco UCS C シリーズ ラック マウント サーバ
(Cisco UCS C220 M3)
Cisco Nexus 5548 データセンター スイッチ
Cisco Catalyst 3750-X シリーズ スイッチ
Cisco Catalyst 2960-S シリーズ スイッチ
高度な専門性を備えた医療機関として地域医療に重要な役割を果たしている
長野中央病院は、より安全な医療の提供と院内業務の改善を進めるべく、電子
カルテ システムのバージョン アップを実施した。要求スペックの高さに応える
サーバ環境が必要と判断した同院は、インテル® Xeon® プロセッサーを搭載
した Cisco Unified Computing System(Cisco UCS)を採用。電子カルテ
システムを仮想化環境で稼働させることで、病院のインフラとしての信頼性に
加え、将来性も考慮した基盤を実現している。
導入前の課題、検討事案
・ より安全な医療の提供を支える基盤とし
て電子カルテ システムをバージョン アッ
プすることになり、サーバ環境により高い
処理性能が必要となった。
・ 院内の業務改善を進める上で、システム面
の整備が求められていた。
導入の経緯
電子カルテ システムのバージョン アップで
より高性能なサーバ環境が必要に
長野県長野市の中心部にある長野中央病院は、訪れる患者に平等に医療を提供す
ることを旨とし、高度な専門性を持つ医療機関であると同時に、かかりつけ医としての機能も併せ持
・ 電子カルテ システムを仮想化環境で稼働
つ地域医療の拠点として活動している。よりよい医療を提供するための施策として、建屋や設備の増
させることを前提とし、ネットワークやスト
強も積極的に行っており、2013 年には第 9 期増改築工事を竣工。この際、院内ネットワークの見直
レージとサーバ環境の接続性や親和性を
考慮していた。
しでシスコ製品を採用するなど、IT インフラについても充実を図っている。
今回、電子カルテ システム(ソフトウェア)のバージョン アップを実施することになった同院は、そ
導入効果
の基盤となるサーバ環境の性能を引き上げる必要があると判断した。パフォーマンス、ネットワーク、
・ Cisco UCS C シリーズ ラック マウント
サーバで処理性能を従来よりも高め、
新し
コストといった各視点から検討を重ねた結果、インテル® Xeon® プロセッサーを搭載した Cisco
Unified Computing System(以下 Cisco UCS)を採用し、2013 年 12 月から稼働を始めている。
い電子カルテ システムを以前とほぼ同様
事務次長の礒野健一氏は、Cisco UCS 導入のきっかけとなった電子カルテ システムのバージョン
の操作感で利用できるようにした。
アップについて、次のように話す。
・ 電子カルテ システムを仮想化環境上に構
築したことで、病院のインフラとして信頼
性を高めると同時に、拡張性やコスト抑制
の面でも今後に期待できる構成を実現で
きた。
「前のシステムを導入してから 10 年が経ち、医療の安全という観点で物足りない、十分ではない部
分が多くなってきたことが理由として挙げられます。一例として、患者様の認証(取り違えや投与ミス
の防止)といったことですね。また、院内の業務効率を高める上で、システム的に対応が難しい面も
出ていました。それが現場にも影響していることは明らかでしたので、システムを一新することで業務
改善への意識を高め、また今後を見据えた環境整備に取り組むべきと考えたのです。
」
インテルⓇ Xeon Ⓡ
プロセッサー搭載
業界最高水準の
パフォーマンスを実現
Cisco Unified
Computing System
システムの刷新にあたり、重視したのはパフォーマンスだったという。システム担当の中西晃氏は、
Cisco UCS の検討に至った理由を交えて、次のように話す。
「新しい電子カルテ システムは仮想化環境で運用すると決めていたので、まずここでパフォーマンス
の検討が必要です。さらに、ソフトウェアが多機能になって、やりたいと思っていることができるよう
になるということは、やはりパフォーマンスに影響が出ます。そのため、新しいシステムで従来と同等
の操作感を保つには、サーバ自体の性能を引き上げる必要がありました。
仮想化環境を前提にしたシステム構築では、ネットワークやストレージの重要度が増します。従来と
は違う尺度でサーバの選定を進めたほうがよさそうだと考えていたときに、当院のネットワークなどを
任せている構築ベンダーからも新たな提案として Cisco UCS を勧められました。これが本格的に検
討を始めるきっかけでしたね。
」
導入プロセス
仮想化環境を前提としたシステムの構築には
Cisco UCS が適していると判断
Cisco UCS については、発売当初から構築ベンダーなどを通じて話を聞き、情報
長野中央病院
事務次長
礒野 健一
様
も集めていたという。今回 Cisco UCS を選択したのは、着実に増してきた実績やパフォーマンス
もさることながら、Cisco Nexus スイッチの存在が大きかったと中西氏は話す。
「従来のサーバ環境では、ストレージはサーバに接続するものという認識が一般的でしたが、Cisco
UCS と Cisco Nexus スイッチの環境ではそれが大きく変わります。仮想化環境のパフォーマンス
を維持する上でストレージの重要度は高いですから、ここは大きなポイントでした。Cisco Nexus
スイッチがあったから、Cisco UCS を選んだと言ってもいいかもしれません。
仮想化環境では、物理的なサーバの存在はハイパーバイザの下に隠れてしまうので、実のところサー
バやストレージのベンダーにそれほどこだわりはありませんでした。しかし、仮想化環境ではネット
ワークがボトルネックになることが多いので、ネットワークに融通が利き、優位になるような構成を
作れないだろうかと考えていました。構築ベンダーから Cisco UCS を提案されたときはなるほど
と思いましたね。
」
長野中央病院
システム担当
中西 晃
様
検証プロセス
シスコから機材一式の提供を受けて共同で実施
病院のインフラだからこそ仮想化にすべき
新システムの導入にあたり、同院、構築ベンダー、そして電子カルテ システムのソフ
トウェア ベンダーが連携して事前検証が行われた。シスコから検証用の機材一式を借り受け、期間
はおよそ 1 ヵ月ほどだったとのこと。構成上の不具合やトラブルはなく、システムとしては問題ないと
いう結論に至ったが、ストレージについてはもう少し検証したかったと中西氏は振り返る。
「データ保護のために RAID 6 にするとシステムのパフォーマンスに影響が出るという話があり、ハー
ドディスクの回転速度にも指定があったので、それらをきちんと見極めるにはもう少し時間が必要だっ
たかな、ということです。検証の結果、RAID 6 でも支障はなかったのですが、事前の予想や推論と、
実際の結果が食い違う部分があったのは確かです。RAID 構成やハードディスクのスペックについては、
さらに検証する余裕があれば、別の選択肢もあったのだろうと思います。
」
なお、電子カルテ システムのソフトウェア ベンダーからは、電子カルテという病院のインフラに相当
するものを仮想化環境で運用することについて確認があり、物理サーバ環境での運用も検討してはど
うかと提案があったとのこと。これに対して中西氏は、仮想化への不安はまったくなく、病院のインフ
ラだからこそ仮想化環境にすべきという方向性を貫いたと話す。
「当院の情報系システムはすでに仮想化環境で動かしていて、経験済みの部分も多かったので、電子
カルテ システムも仮想化環境に載せることに抵抗はありませんでした。電子カルテは 止めてはいけ
ないシステム だからこそ仮想化環境で運用すべきと思っていましたので。
物理的なサーバとソフトウェアが直接紐づいていると、それが壊れたときやリプレース時、障害時の
負担は大きくなります。そうした縛りや制約をなくし、病院のインフラとして信頼性を高めるために、
仮想化はとても有効な手段と言えます。
仮想化環境でサーバの設定が容易になり、OS まで自分たちで管理できるようになったことは、これ
までシステムの追加や更新などを構築ベンダーに頼らざるを得なかった状況から一歩進んだと思いま
す。自分たちの業務を司るシステムだから、自分たちで管理するという面は大きいですね。これによっ
て、いろいろな可能性が出てきました。
」
システム概要
10G Twinax
10G Optical
1G Ethernet
スタック × 3)
Cisco Catalyst
y 3750-X(既設、
管理用スイッチ
Cisco Nexus 5548
仮想化環境
管理サーバ
Cisco Nexus 5548
バックアップ
(DPM)
1/8 G2 テープ オートローダー
メイン系
Cisco UCS C220 M3 × 3 台
サブ系
Cisco UCS C220 M3 × 1 台
導入効果∼
今後の展開
外部ストレージ システム
(メイン系)
外部ストレージ システム
(サブ系)
これからの運用を経て本当の効果が見えてくると期待
仮想化環境の柔軟性を活かして最新の環境を保ちたい
新しい電子カルテ システムへの移行は順調に行われ、稼働も無事にスタートした。
実際の運用を通して、改善すべき点はすでに把握し始めていると礒野氏は話す。
「新しいシステムでは以前と同等のパフォーマンスを保っていますが、まだ改善できるところはあると認
識しています。現場からも細かく要望がありますし、体感レベルでのパフォーマンスは画面設計や操作
に必要なクリックの回数なども含めて検証とフィードバックを随時行い、改良していくことにしています。
」
中西氏は、本当の導入効果はこれから 5 年後、6 年後に出てくると考えている。
「今すぐに効果を実感できなくても、これから運用しながらわかっていけばよいと思っています。これま
での 6 年でシステムが何回止まっていたか? そして Cisco UCS に切り替えたこれからの 6 年でどれ
だけ改善されたか? 稼働率を限りなく 100% に近いレベルで達成できれば、改めて良いシステムだっ
たと評価できるようになるでしょう。
今回のシステムは、Cisco UCS の良さはもちろん、携わっていただいた方々の良さも合わさったもので
す。単なる電子カルテのサーバではなく、皆で作り上げた病院のインフラとして、良い結果を残せるよ
うにきちんと取り組んでいくことが大切だと思っています。
」
今後は院内にある画像データ蓄積用サーバ(PACS サーバ)更改などを考えているという。電子カル
テ システムも仮想化環境に載せたことで、運用性や拡張性の維持はしやすくなったと中西氏は話す。
「より高性能なサーバを今後導入した場合、仮想化環境なら仮想マシンとして容易に移行できます。電
インテルⓇ Xeon Ⓡ
プロセッサー搭載
業界最高水準の
パフォーマンスを実現
Cisco Unified
Computing System
子カルテに関する部分を新しいサーバに移し、さほどパフォーマンスが求められない部分を現行サーバ
で使うといった対応がすぐに行えるので、電子カルテ システムは常に最高の環境で運用できるわけで
す。こういう取り組みを自分たちで行えるのは仮想化の大きなメリットですし、その基盤となる Cisco
UCS も進化していくでしょう。
シスコには、これからも良い製品や技術を出してほしいですし、それを使うことで医療や病院のシステ
ムがどう変わるのか、将来に向けた新しいアピールを期待したいですね。
」
長野中央病院
本社所在地
長野県長野市西鶴賀町 1570
設立
1961 年(昭和 36 年)
病床数
322 床
URL
http://www.nagano-chuo-hospital.jp/
診療科目
24 科目
内科、呼吸器内科、消化器内科、循環器内科、
糖尿病内分泌内科、
腎臓内科、
透析内科、放射線科、小児科、産婦人科、
麻酔科、
外科、
乳腺外科、
肛門外科、
呼吸器外科、整形外科、心臓血管外科、
皮膚科、
脳神経外科、
耳鼻咽喉科、
眼科、リハビリテーション科、救急科、
リウマチ科
一次医療、二次医療における 24 時間救急対応を担う
医療機関であり、長野市内(旧市内)で 3 番目の規模
を持つ。専門医療にも力を入れており、特に循環器内
科、糖尿病などでは患者数や検査件数で長野県下トッ
プクラスとなっている。新卒医師の受け入れと研修も
積極的に行っている。
【理念】
・人が人として尊重される医療活動を行います。
・地域の皆様の健康づくりを応援します。
・住みよいまちづくりに貢献します。
いつでもどこでも誰もが安心してよい医療を受けられ
ることを理想として、患者・利用者の人権と安全を最
優先にした運営、取り組みを行っている。その医療活
動の特徴や目指すものは「医療と福祉の宣言」として
まとめられ、全文も公開している
(http://www.nagano-chuo-hospital.jp/byouin/
declaration.html)。
インテルⓇ Xeon Ⓡ
プロセッサー搭載
業界最高水準の
パフォーマンスを実現
Cisco Unified
Computing System
Intel、インテル、Intel ロゴ、Intel Inside、Intel Inside ロゴ、Celeron、Celeron Inside、Intel Atom、Intel Atom Inside、Intel Core、Core Inside、Itanium、Itanium Inside、Pentium、Pentium Inside、vPro
Inside、Xeon、Xeon Inside は、アメリカ合衆国および / またはその他の国における Intel Corporation の商標です。
©2014 Cisco Systems, Inc. All rights reserved.
Cisco、Cisco Systems、および Cisco Systems ロゴは、Cisco Systems, Inc. またはその関連会社の米国およびその他の一定の国における登録商標または商標です。
本書類またはウェブサイトに掲載されているその他の商標はそれぞれの権利者の財産です。
「パートナー」または「partner」という用語の使用は Cisco と他社との間のパートナーシップ関係を意味するものではありません。
(0809R)
この資料の記載内容は 2014 年 3 月現在のものです。
この資料に記載された仕様は予告なく変更する場合があります。
お問い合せ
シスコシステムズ合同会社
〒 107-6227 東京都港区赤坂 9-7-1 ミッドタウン・タワー http://www.cisco.com/jp
お問い合わせ先:シスコ コンタクトセンター
0120-092-255(フリーコール、携帯電話・PHS 含む)
電話受付時間:平日 10:00 ∼ 12:00、13:00 ∼ 17:00
http://www.cisco.com/jp/go/contactcenter/
0959-1403-01A-F