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シスコ ワイヤレス LAN/ リモート アクセス ソリューション 導入事例
キヤノンマーケティングジャパン株式会社
UltrabookTM とスマートフォンの大規模導入に伴い
高信頼で安全な無線 LAN/ リモートアクセス環境を整備
営業力強化、
ワークスタイル改革の基盤として活用
導入ソリューション
無線 LAN
Cisco Aironet 3600 シリーズ
アクセス ポイント
Cisco 5500 シリーズ
キヤノンマーケティングジャパン(キヤノン MJ)は、既存事業の強化と新しい
事業領域の拡大を目指す成長戦略の一環として、
ワークスタイルの変革を推
し進めている。
その取り組みを支える IT 基盤として、高信頼でセキュアな無線
シスコ ソリュー
LAN およびリモートアクセス環境の整備が必要となった同社は、
ションを採用。確かな効果を実感し、
さらなる活用への期待が高まっている。
Wireless Controller
Cisco Prime Infrastructure 1.1
(NCS アプライアンス含む)
セキュア リモートアクセス
Cisco ASA 5585
導入の経緯
IT の積極的な活用 を促す基盤として、従来の発想を転換し、
高信頼の無線 LAN とセキュアなリモートアクセス環境を整備
キヤノン MJ グループは、2011 年から 2015 年までの 5 か年計画として策定
セキュリティ アプライアンス
した新たな成長戦略「長期経営構想フェーズⅡ」の一環で、マーケティングと販売力の強化、顧
Cisco AnyConnect セキュア モビリティ
客への対応力向上を図るべく、IT の積極的な活用を推進している。具体的な施策として、2012
導入前の課題、検討事案
・社内ネットワークは有線 LAN が基本
だったが、UltrabookTM をより効果的
年 10 月には UltrabookTM(ノート PC)12,000 台、スマートフォン(iPhone 4S)6,000 台
という大規模な導入を行った。それと併せて、
次のようなネットワーク基盤の構築も進めている。
・UltrabookTM で利用する、高品質かつセキュアな無線 LAN
・スマートフォンで利用する、利便性とセキュリティを保ったリモートアクセス環境
に活用するために、
無線 LAN へのニー
同社はこれまでも社内のフリーアドレス化をはじめ、柔軟なワークスタイルの実現に向けた取り
ズが強まった
組みを続けてきたが、ネットワークに関しては基本的に有線 LAN となっていた。UltrabookTM や
・スマートフォンの活用を促す上で、社外
スマートフォンの大規模導入に伴い、無線 LAN やリモートアクセス環境を整えることは不可欠
から社内へ安全なリモートアクセスを実
との判断から、今回の基盤構築を進めたという。ここで、シスコの集中管理型無線 LAN ソリュー
現することが求められた
・業務基盤のネットワークとして、
高い信頼
性、
安定性、
セキュリティを重視していた
導入効果
・無線 LAN の整備で、
従来のように LAN
ケーブルをつなぐ必要がなくなり、場所
に捉われない快適なワークスタイルのメ
リットをさらに実感できるようになった
・オフィスと同じ水準のコミュニケーショ
ンや、各種承認手続きなどをスマート
フォンで社外から行えるようにして、業
務スピードや顧客対応力の強化を図れ
るようになった
ションと、Cisco AnyConnect によるリモートアクセス ソリューションが採用されている。
IT 本部 IT 技術部 部長の古川宗徳氏は、同社の方針を交えて次のように話す。
「ワークスタイルの変革を進めるにあたり、お客様と相対する営業部門から変えていくという方
針の下で施策を進めています。そこで、
まず営業の現場の現在の働き方をきちんと把握、
研究して、
社外でのお客様との対面時間を増やすために、コミュニケーションの基盤を一気に見直すことが
必要と考えました。今回のネットワーク基盤整備もその 1 つです。
当社はセキュリティに対して非常に厳しく、無線 LAN の利用は限定的でしたし、社内システム
はイントラネットでしっかり固めています。ノート PC を持ち出す場合も、無線アクセスは禁止
でした。しかし、スマートフォンを使うとなると、社外から社内への接続について根本的に考え
直す必要があり、これまでの手法だけでは対応できない部分も出てきました。
無線 LAN の技術、スマートフォンのソフトウェア、モバイルデバイス管理(MDM)など、最新
の実装をセキュリティ面から改めて徹底的に確認しなおし、社外でのスマートフォン利用でも技
術的にセキュリティ リスクに対処できると判断できたのが、今回の基盤構築のターニング ポイ
ントになりました。社内の発想を転換する上でも、重要な決定であったことは確かです。
」
導入プロセス
1
社内の実績、
各社への導入事例などを総合的に判断
自社のセキュリティ要件にも適うソリューションとしてシスコを選択
同社は 10 年ほど前から試験的に無線 LAN を導入し、会議室など一部に限定
して使えるようにしていた。その時も、シスコ製品を使っていたという。当時はセキュリティ
技術の観点から全社展開は難しかったと、IT 本部 IT インフラ部 課長の久保寺幸治氏は話す。
「当時の通信暗号化は WEP で、十分とは言えなかったと思います。現在は技術の進歩でセキュ
リティは大きく高まり、端末の認証もしっかり行えます。100 点満点とまではいきませんが、
キヤノンマーケティングジャパン株式会社
IT 本部 IT 技術部
部長
古川 宗徳 様
ほぼ安心して使える水準になりました。
社内ではフリーアドレス化を進めていましたが、有線 LAN だったので、ケーブルが錯綜したり、
時には通信がループしたり、トラブルの素になることも多く、煩雑な面もありましたね。今回
の無線 LAN 導入で解消されるでしょう。」
当初のオフィスへの展開は限定的だったが、その後、物流センターではハンディターミナルと
連携させた在庫 / 出庫管理システムを構築した際にシスコの無線 LAN 製品を導入している。
今回の採用は、そのように有線 / 無線ともシスコ製品を使ってきた中で、信頼性の高さを評価
していることに加え、他社への多数の導入実績なども総合的に判断した結果という。
IT 本部 IT インフラ部 課長代理の三宅竜太郎氏は、次のように話す。
「当社は企業規模が大きいので、業務で利用するネットワーク インフラの信頼性は特に重視し
ています。シスコ製品は相当数使っており、安心感や信頼感の高さはもちろん、保守やサポー
トも踏まえての選択となりました。コスト面も、納得できる水準だと思っています。
今回、集中管理型のソリューションを提供している競合他社との比較検討も行っていますが、
キヤノンマーケティングジャパン株式会社
IT 本部 IT インフラ部
ネットワークインフラ課
課長
久保寺 幸治 様
当社で実現したいと考えていた、ユーザ認証と MAC アドレスによる端末の認証、それらを組
み合わせたセキュリティの実装が一番やりやすかったのはシスコでした。多様な認証の仕組み
への柔軟さも評価のポイントです。」
導入プロセス
2
従来のシステム構築とは発想を変えて利便性とセキュリティを両立
社内システムにも手を加えて業務スピード向上に貢献
同社では、スマートフォンを PC より安全かつ柔軟に社外でコミュニケーショ
ンするためのツールとして位置付けていると古川氏は話す。
「急を要するメールの送受信やスケジュールの確認は、PC では困難です。しかしスマートフォ
ンなら速やかに社内へ接続が可能で、非常時にも迅速な対応が取れます。その際重視したのは、
利用者にとって繋ぎ方は楽にしよう、という点です。」
これまでも外出先から社内システムへ携帯電話でアクセスできる仕組みは設けていたが、パス
ワードを何度も入力する必要があり、現場からは不満が出ていたという。古川氏は、今回スマー
トフォンの活用を促すにあたり、Cisco AnyConnect で利便性とセキュリティの両立を図った
と話す。
「アクセス時のパスワード入力が複数ステップあるほか、いろいろと制約もあって、使いにくい、
困るとずっと言われてきました。スマートフォンでもパスワードの入力は必須ですが、接続時
の手間を減らして楽に使えるようにしたいと考えていました。端末から社内へなるべく簡単に、
かつセキュアにアクセスできるソリューションとして、Cisco AnyConnect がセミナーで紹介
されていたのを聞いて、これなら大丈夫だろうと思ったのです。」
UltrabookTM とスマートフォンはセットとして捉え、それぞれに適した作業の棲み分けをする
ことが大事だと古川氏は話す。会社に戻って業務を続けるのではなく、その場で素早く対応で
きるよう、社内システム側にも少し手を加えたという。
「営業マンは日々移動しながら仕事をしているので、メールやスケジュールのチェックなどは
スマートフォンで行い、資料の作成などは PC で行うといったかたちですね。
商品の在庫や価格の確認、各種承認手続きなどは、スマートフォンからも行えるよう、基幹
システムのインターフェイス部分を新たに作り起こしました。」
導入効果∼
今後の展開
無線ならではの快適さを改めて実感し、社内からも好評
社内ネットワークの無線化、在宅勤務などへの活用も検討
無線 LAN は、まず本社の一部フロアで運用を開始し、つい先日、本社全館へ
展開したばかり。利用者から非常に好評だと久保寺氏は話す。
「使えるようになったところでは、とても喜んでいると聞いています。やはり、一度使うと、そ
の快適さは実感できるようですね。会議や打ち合わせが多いので、移動してもすぐにアクセス
できるのは便利でしょう。
キヤノンマーケティングジャパン株式会社
IT 本部 IT インフラ部
ネットワークインフラ課
課長代理
本社全館への展開は完了しましたが、今後地方の拠点にも無線 LAN を導入していったときに
想定される課題の把握を意識して、運用しています。本社と各拠点で運用にギャップが生じな
いと判断できれば、順次展開していきたいと思っています。」
三宅 竜太郎 様
三宅氏は、シスコへの期待も含めて、次のように話す。
「フロアごとの人数はおよそ決まっており、システム要件もそれを踏まえてサイジングしている
ので、時間帯によってアクセスが集中しても大丈夫なようにしてあります。集中管理コントロー
ラ(Wireles Controller)の管理画面にはフロアマップを取り込んで、実際の配置に即したモニ
タリングも行えますし、全体の冗長性も保たれているので、当面は問題ないと判断しています。
このような大規模な無線 LAN の構築、セキュア リモートアクセス環境の整備は、弊社がまだ
本格的に運用したことがない領域で、把握できていないトラブルなどが起こるかもしれません。
電波という目に見えないインフラですし、技術革新が早い分野でもあるので、シスコには今後
も技術的な支援と情報提供をお願いしたいと思っています。」
Cisco AnyConnect によるリモートアクセス環境を、在宅勤務向けのインフラとして活用する
ことも検討課題という。在宅勤務そのものは、システム面、人事制度面ともに整備を進めており、
ルールの策定を経て一部部門にて運用が始まっている。
古川氏は、今回構築したネットワーク基盤を、社内でより活用してもらえるように取り組みを
続けていきたいと話す。
「どこにいても社内と同じように仕事ができ、お客様にもその場ですぐ対応できる環境を整える
ことが大事です。弊社の経営陣も、今回導入したデバイスとインフラを使っていて、これらの
利便性の高さを現場にも実感してもらいたい、もっと積極的に使ってほしいと考えています。
通常は、こうしたインフラの構築では費用対効果が重要視されますが、今回はそれだけで導入
を判断したわけではありません。経営陣はこのシステムの効果を十分に理解しており、さらに
新しい取り組みに挑戦しながら、市場の変化に迅速に対応していくことに期待しています。
今後、基幹システムやツールの拡張や、マーケティングに必要なデータの分析結果を簡単に見ら
れる仕組みなど、各デバイスで利用できるコンテンツをどのように拡充していくかがポイントで
しょう。音声通話やビデオの活用も検討中です。今回の基盤を踏まえて、
さまざまな施策を進め、
現場で役立つものを実現していきたいと考えています。
」
無線 LAN
セキュア リモートアクセス
Cisco Aironet 3600 シリーズ
アクセス ポイント
Cisco 5500 シリーズ
Wireless Controller
Cisco Prime
Infrastructure 1.1
Cisco ASA 5585
セキュリティ アプライアンス
Cisco AnyConnect
セキュア モビリティ
キヤノンマーケティングジャパン株式会社
本社所在地
東京都港区港南 2-16-6
設立
1968 年 2 月
資本金
733 億 300 万円(2012 年 12 月 31 日現在)
従業員数
連結:18,490 名 単独:4,892 名(2012 年 12 月 31 日現在)
キヤノングループは、グローバル企業として、世界 180
か国以上で幅広い事業を展開しています。その一員とし
て、キヤノンマーケティングジャパンは、日本国内を中
心にマーケティング活動やソリューション提案などを
担っています。
多くのお客さまに信頼されているキヤノン製品と、優れ
た技術を持つ世界的な企業の製品を IT で連携させ、お
客さまの課題に対応したソリューションを提供してい
ます。さらに、全国のビジネス パートナーやアライア
ンス パートナーとの連携を強化し、国内外で新たな飛
躍を目指すお客さまのニーズに応えています。社員一人
ひとりが「顧客主語」
「双方向コミュニケーション」
「も
のづくりへの参画」を実践し、
「くらし、しごと、社会」
のあらゆる領域で、お客さまの価値を最大化するお手伝
いをしています。
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(0809R)
この資料の記載内容は 2013 年 1 月現在のものです。
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