データ シート Cisco Tidal Enterprise Orchestrator 製品概要 ® Cisco Tidal Enterprise Orchestrator は、Cisco Tidal Intelligent Automation プラットフォームを 基盤とした製品で、サービス提供と運用サポートのプロセスの自動化、統合、全体調整を可能にし ます。Intelligent Automation プラットフォームは、複雑な異種混在環境で使用される IT プロセス のベスト プラクティスを標準化、統合、および自動化するための基盤となるように設計されていま す。 Enterprise Orchestrator は、イベントおよびアラート管理のデータを、運用サポート プロセスのベ スト プラクティスに統合します。これにより、意思決定にもとづくのイベント処理と、インシデント対応 を 自 動 化 さ れ た イ ンテ リ ジ ェン ト な 処理 を 組 み 合 わ せ た シス テ ム 化 がで き ま す 。 Enterprise Orchestrator のインシデント対応機能と管理対象の自動化パックにより、優先順位の判断と診断 プロセスの自動化や、修正対応の実行など必要なインテリジェンスが提供されます。自動化された ベスト プラクティスを適切に活用することにより、IT部門で繰り返し実施されるメンテナンス手順や 管理作業、日常的に発生する基本的なサポート作業に費やされる時間と労力を軽減できます。こ れにより IT 部門は、コストの抑制、効率の改善、ビジネスへの迅速なサービス提供を実現できま す。 Enterprise Orchestrator は、エンドツーエンドのサービス提供プロセスを自動化することにより、 サービス品質の向上を支援します。さらに、ITインフラを実現している複数種類のコンポーネント間 の相互運用性を高め、IT 環境全体をカバーするサービス提供プロセスを自動化できます。複数の 部門にまたがるコラボレーションやベンダー システムの統合が必要となる複雑な IT プロセスの活 用、構成、監視、報告が容易になり、標準化されたプロセスによる安全でコンプライアンスに準拠し たサービス提供が可能になります。 図 1 Enterprise Orchestrator は、イベントおよびアラート管理データをベスト プラクティスを利用 した運用サポートプロセス(標準化された運用プロセス)に統合します。 ® なお、日本でのCisco Tidal Enterprise Orchestratorの利用・サポート範囲は、制限がありますの で、シスコ営業担当もしくは、パートナーに確認ください。また、本製品の提供は、Ciscoのアドバン スドサービスやパートナーによるサービスと一括して導入いただく必要があります。 All contents are Copyright © 1992–2011 Cisco Systems, Inc. All rights reserved. This document is Cisco Public Information. Page 1 of 6 データ シート 使用シナリオの例 管理の定型・プロセス化と可視性を向上と、その結果としてコスト削減を実現するEnterprise Orchestrator によって、自動化できる4つの領域での例を次に示します。 インシデント対応 – インシデントとアラートの診断および対応において一般的に繰り返されるプロセ スを自動化します。この自動化により、現場担当者が対応すべきアラート数の抑制と、対応力を高 まり、エスカレーションを削減できます。 変更およびコンプライアンスのオーケストレーション – アプリケーションに関連する複数レイヤのIT 基盤の変更をシステムで統合管理できます。これにより、プロセスのコンプライアンスが強化され、 監査・履歴トレースを自動化できます。 メンテナンス – 定期的なメンテナンス作業と、アプリケーションの状態確認のために繰り返し実行さ れることが多い処理を自動化します。これにより、IT の生産性が向上し、重要なIT部門のリソース をより戦略的な作業に割り振ることができます。 ツールの統合とオーケストレーション – 複数の IT ツール間や個別のシステム(サイロ)間のエンド ツーエンドのプロセスを自動化します。これにより、IT のベストプラクティスが適用され(標準化を促 進し)、サイロ化されたツール間の円滑な統合や、可視性の向上と制御の統合が実現します。たと えば、統合・共通化した仮想サービス管理を実現することで、サービス提供を向上させることができ ます。 機能と利点 運用コストの削減とあわせて、ITリソースをシステム保守や障害対応ではなく、ビジネスの推進の ための計画や実現に割り振ることができるようになります。Enterprise Orchestrator の機能によ り、複数ドメイン間の自動化サポートや、サービス提供および運用サポートに関するベストプラク ティスの標準化が可能になり、運用コスト・リスクの軽減、サービス品質の向上が実現します。 Enterprise Orchestrator の自動化によって、一貫した処理の繰り返し実行や、履歴トレース、一元 管理が可能になるため、手動プロセスで発生する可能性のあるビジネスリスクを軽減します。機能 は次のようなものがあります。 自動化エンジン – 自動化のワークフローを構築し、実行する環境が提供されます。自動化された プロセスのオーケストレーションだけでなく、アラート、レポート、監視、管理処理にも対応します。こ の自動化エンジンは、プロセス フローのチェックポイント リスタートやマルチテナントもサポートしま す。 仮想・論理的構成による管理 – ドラッグ アンド ドロップするだけの機能的なワークフロー作成環境 で、一連の操作により論理フローを作成できます。 論理コネクタ – 並列処理や順次処理のコネクタ。ドラッグ アンド ドロップ インターフェイスを使っ て、繰り返し、完了ステータスによる処理のブロック、条件(If、Then、Else)を指定できます。これに より、ドメイン固有の優先順位判断および診断手順を取得できます。 イベント駆動型プロセス –イベントの発生によるプロセス起動や、決まったスケジュールによるプロ セス起動ができます。このイベントエンジンは、インテリジェントなアラートフィルタリングとそれに基 づく修正作業判断に対応した、意思決定型の複雑なイベント処理もサポートされます。 ワークスペース –管理者用に処理、プロセス、タスクに分かれた組み込み済みの画面ビュー(運 用、管理、エキスパート向け)が用意されています。 アラートおよびインシデントの通知 – 電子メールによる通知処理や、導入済みのベンダーサービス デスクへの連絡、管理プラットフォームとの連動も可能です。 All contents are Copyright © 1992–2011 Cisco Systems, Inc. All rights reserved. This document is Cisco Public Information. Page 2 of 6 データ シート レポート エンジン – 組み込みの ROI モデルおよび監査モデルが用意されています。 自動化パックおよびアダプタ – 自動化パックには、特定の製品や技術、ドメインでよく実行される複 数種類のタスクの自動化に対応した、事前定義されたベストプラクティス(テンプレート)のプロセス フローが用意されています。自動化パックは、現在 Microsoft Windows 環境、エンタープライズ リ ソース プランニング(ERP)アプリケーション、シスコ ネットワーク サービスで利用できます。アダプ タには、サービス デスク、構成、監視ツールなどとの統合をサポートするものがあります。現在利 用可能な自動化パックについては、このデータ シートの別のセクションに記載されています。 この自動化がもたらすメリットは、作業の効率化だけではなくコンプライアンス管理も大幅に向上で きます。運用プロセスを自動化することによって、コンプライアンスを遵守した形でプロセスが実行 されるようになります。 Enterprise Orchestrator の機能による自動化により、計画性をもったプロセスが円滑に実行され、 問題の検出と解決が迅速になるため、事後対応が減り、事前対応型・積極的な ITサービス が実 現します。このような自動化により、稼働時間の最大化と計画的ダウンタイムの最適化というメリッ トも得られます。 Enterprise Orchestrator の豊富な機能セットがさまざまな効率化をもたらし、最終的に高いビジネ ス価値や多くのメリットを実現します。 利用可能な自動化パック Enterprise Orchestrator は、1つ以上の自動化パックと組み合せてご注文いただけます。現在利 用可能なパックは次のとおりです。 ● Enterprise Resource Planning(ERP)for Automation - SAP ◦ インシデント分析 ◦ 管理用タスク自動化 ◦ SAP Business Warehouse および Business Warehouse Accelerator(BWA)用タスク 自動化 ◦ SAP BWA 用評価 ◦ Business Objects Accelerator 用タスク自動化 ◦ システム コピーおよび更新手順 ● Windows Server ● Microsoft Exchange Server 2003 ● Active Directory ● Cisco Network Best Practice Remediation ● Cisco Unified Computing System Manager 選択可能なアダプタ ライブラリ ● SAP ABAP、Java ● ターミナル(SSH、Cisco IOS) ● データベース ● Web サービス ● Remedy ● VMware ● SNMP、PowerShell ● Windows、Active Directory ● Exchange ● 電子メール、XML、HTTP ● ネットワーキング ● Cisco Unified Computing System (UCS) All contents are Copyright © 1992–2011 Cisco Systems, Inc. All rights reserved. This document is Cisco Public Information. Page 3 of 6 データ シート アダプタでサポートされるプラットフォーム ● SAP ◦ 46c sp50 以上 ◦ 4.70 以上 ◦ BW 3、5、7.1 ● Microsoft Exchange Server ◦ 2003 R2 – 32 または 64 ビット ◦ 2007 – 32 または 64 ビット ● Microsoft SCOM ◦ 2007 R2 ● Active Directory ◦ 2000、2003、2008 ● Microsoft SQL Server ◦ MSSQL 2005、2008、2008 R2 ● Oracle ◦ 9i、10g、11g ● IBM DB2 8x、9x ◦ DB2 Mainframe、DB2 UDB ● SNMP ◦ SNMPv1、SNMPv2c、SNMPv3 ● ターミナル アダプタ ◦ ターミナル アクティビティ(Telnet および SSH) ◦ Telnet - 任意の Telnet デバイス ◦ SSH - SSH v2 を実行する任意のデバイス ◦ Unix/Linux および SFTP アクティビティ ◦ Unix/Linux、Solaris、HPUX、AUX ● Remedy ◦ バージョン 7.1 ● VMWare ◦ ESX/ESXi Server v3.5、4.0、4.1 ◦ Virtual Center 2.5、4.0 ● Unified Computing System(UCS) ◦ UCS Manager 1.3 ● ネットワークのベスト プラクティスの修復(Cisco デバイス モデル) ◦ 2851、2950、3750、6503、6506、6509、7206、7606 ● Tidal Server Provisioner(LinMin 6.1) All contents are Copyright © 1992–2011 Cisco Systems, Inc. All rights reserved. This document is Cisco Public Information. Page 4 of 6 データ シート ◦ MAC 固有のプロビジョニング ロールの作成/削除 ◦ MAC 固有のプロビジョニング ロールの検索/更新 主な要件 Enterprise Orchestrator のインストール要件は次のとおりです。 ● サーバ ◦ Windows 2003 – 32 または 64 ビット、Windows 2008 – 32 または 64 ビット ● データベース(プロセスおよびレポート) ◦ MSSQL 2005、MSSQL 2008(レポート サービスを使用) ● クライアント ◦ XP Service Pack 2 – 32 または 64 ビット ◦ Vista – 32 または 64 ビット ◦ Windows 7 – 32 または 64 ビット ◦ Internet Explorer 6.0、7.0、8.0 ◦ Firefox 3.5x、3.6x 関連情報 本製品またはその他のシスコ製品/サービスの詳細については、www.cisco.com/jp/ を参照してく ださい。 All contents are Copyright © 1992–2011 Cisco Systems, Inc. All rights reserved. This document is Cisco Public Information. Page 5 of 6 データ シート ©2011 Cisco Systems, Inc. All rights reserved. Cisco、Cisco Systems、およびCisco Systemsロゴは、Cisco Systems, Inc.またはその関連会社の米国およびその他の一定の国における登録商標または商標です。 本書類またはウェブサイトに掲載されているその他の商標はそれぞれの権利者の財産です。 「パートナー」または「partner」という用語の使用はCiscoと他社との間のパートナーシップ関係を意味するものではありません。(0809R) この資料に記載された仕様は予告なく変更する場合があります。 お問い合わせ先 シスコシステムズ合同会社 〒107-6227 東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー http://www.cisco.com/jp お問い合わせ先:シスコ コンタクトセンター 0120-092-255(フリーコール、携帯・PHS含む) 電話受付時間 : 平日10:00~12:00、13:00~17:00 http://www.cisco.com/jp/go/contactcenter/ 11.10
© Copyright 2024 Paperzz